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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-29
(45)【発行日】2024-12-09
(54)【発明の名称】緊急通報システム
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/10 20060101AFI20241202BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20241202BHJP
   G08B 21/02 20060101ALI20241202BHJP
   G08B 23/00 20060101ALI20241202BHJP
   H04M 1/72424 20210101ALI20241202BHJP
   H04M 1/72469 20210101ALI20241202BHJP
   H04M 11/04 20060101ALI20241202BHJP
【FI】
G08B25/10 B
G08B25/04 K
G08B21/02
G08B23/00 520A
H04M1/72424
H04M1/72469
H04M11/04
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020067442
(22)【出願日】2020-04-03
(65)【公開番号】P2021163400
(43)【公開日】2021-10-11
【審査請求日】2023-03-01
(73)【特許権者】
【識別番号】505122243
【氏名又は名称】茂木 修
(74)【代理人】
【識別番号】100090413
【弁理士】
【氏名又は名称】梶原 康稔
(72)【発明者】
【氏名】茂木 修
【審査官】横田 有光
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-120506(JP,A)
【文献】国際公開第2013/073473(WO,A1)
【文献】特開2016-038895(JP,A)
【文献】特開2006-352697(JP,A)
【文献】特開2008-077562(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0008127(US,A1)
【文献】特開2007-201825(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B 19/00-31/00
H04M 1/00
1/24- 3/00
3/16- 3/20
3/38- 3/58
7/00- 7/16
11/00-11/10
99/00
G06F 3/01
3/048-3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
近距離通信機能を備えた情報端末間で緊急通報を行う緊急通報システムであって、
発信者側の情報端末は、
緊急通報の発信操作が行われたときに、前記近距離通信機能によって周囲の情報端末に緊急通報を行うとともに、鳴動を行う通報発信手段を備えており、
受信者側の情報端末は、
前記近距離通信機能によって緊急通報を受信したときに、その旨の鳴動を行う通報受信手段を備えており、
前記発信者側の情報端末は、通報を行うための複数のアイコンが表示されており、
これらのアイコンに、右利き用のアイコンと、左利き用のアイコンが含まれていることを特徴とする緊急通報システム。
【請求項2】
前記通報発信手段は、
発信操作を行うためのアイコンを表示するとともに、緊急通報を行った旨を表示する表示手段,
前記緊急通報の発信操作が行われたときに鳴動を行う鳴動手段,
前記表示手段のアイコンが操作されたときに前記緊急通報を行って前記表示手段にその旨を表示するとともに、前記鳴動手段の鳴動を行う通報アプリ,
を含み、
前記通報受信手段は、
前記鳴動を行うための鳴動手段,
前記緊急通報を受信した旨を表示する表示手段,
前記緊急通報を受信したときに、前記鳴動手段を駆動するとともに、前記表示手段にその旨を表示する通報アプリ,
を含むことを特徴とする請求項1記載の緊急通報システム。
【請求項3】
前記発信者側の情報端末がケースを備えており、
このケースに、前記複数のアイコンに対応しており、かつ、各アイコン毎に形状が異なる開口を設けたことを特徴とする請求項記載の緊急通報システム。
【請求項4】
前記緊急通報の発信をビーコンによって行うことを特徴とする請求項1又は2記載の緊急通報システム。
【請求項5】
前記発信者側の情報端末がケースを備えており、
このケースに、前記ビーコンを設けたことを特徴とする請求項記載の緊急通報システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、痴漢被害などが生じたときに、その通報を行う緊急通報システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の痴漢通報システムとしては、例えば、下記特許文献1記載の「通報装置」がある。これは、電車内での痴漢行為は、周囲の人々が気がつくことが難しく、被害者も被害状況を訴えるにも勇気と度胸がいるといった観点から、車両内のドア付近等に通報装置を設置したもので、被害者が通報装置を押すことで音が出て周囲の人々の注意を喚起するようにするとともに、乗務員への通報も行うようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-93607公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような背景技術では、車内が混雑しているときは、通報装置を押すことが困難であり、必ずしも効果的な手段とは言えない。
【0005】
本発明は、以上のような点に着目したもので、その目的は、周囲の人に簡単に通報することである。他の目的は、自分が被害者であることを知られることなく、通報を行うことである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、近距離通信機能を備えた情報端末間で緊急通報を行う緊急通報システムであって、発信者側の情報端末は、緊急通報の発信操作が行われたときに、前記近距離通信機能によって周囲の情報端末に緊急通報を行うとともに、鳴動を行う通報発信手段を備えており、受信者側の情報端末は、前記近距離通信機能によって緊急通報を受信したときに、その旨の鳴動を行う通報受信手段を備えており、前記発信者側の情報端末は、通報を行うための複数のアイコンが表示されており、これらのアイコンに、右利き用のアイコンと、左利き用のアイコンが含まれていることを特徴とする。
【0007】
主要な形態の一つによれば、前記通報発信手段は、発信操作を行うためのアイコンを表示するとともに、緊急通報を行った旨を表示する表示手段,前記緊急通報の発信操作が行われたときに鳴動を行う鳴動手段,前記表示手段のアイコンが操作されたときに前記緊急通報を行って前記表示手段にその旨を表示するとともに、前記鳴動手段の鳴動を行う通報アプリを含み、前記通報受信手段は、前記鳴動を行うための鳴動手段,前記緊急通報を受信した旨を表示する表示手段,前記緊急通報を受信したときに、前記鳴動手段を駆動するとともに、前記表示手段にその旨を表示する通報アプリを含むことを特徴とする。
【0010】
他の形態によれば、前記発信者側の情報端末がケースを備えており、このケースに、前記複数のアイコンに対応しており、かつ、各アイコン毎に形状が異なる開口を設けたことを特徴とする。更には、前記緊急通報の発信をビーコンによって行うことを特徴とし、前記ケースに、前記ビーコンを設けたことを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。

【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、情報端末の近距離通信機能を利用して周囲の端末に緊急通報を行うこととしたので、通報者は、自分を知られることなく、周囲の人に簡単に通報することでき、緊急事態に迅速に対処できる。また、緊急通報を発信した通報者の情報端末も鳴動することとしたので、被害者が誰なのかを秘匿することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施例1を示す図である。
図2】前記実施例における通報アプリの設定の一例を示す図である。
図3】前記実施例における通報時の画面の一例を示す図である。
図4】本発明の実施例2を示す図である。
図5】前記実施例における表示の例を示す図である。
図6】前記実施例における送受信の仕組みの全体を示す図である。
図7】本発明の実施例3を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
【実施例1】
【0014】
最初に、図1を参照しながら、本発明の実施例1について説明する。図1(A)には、電車内の様子が示されており、電車10内には、スマートフォン100を持った乗客12が複数人乗車している。同図(B)には、本実施例にかかるスマートフォン100が示されており、ディスプレイ110,スピーカ120,近距離通信部130,通報アプリ140を備えている。近距離通信部130としては、Bluetooth(登録商標),Bluetooth Low Energy,赤外線通信,ZigBee1など、各種の規格のものを適用してよい。
【0015】
通報アプリ140は、
a,アプリを立ち上げると、ディスプレイ110に、緊急通報スイッチボタンを表示する。
b,緊急通報スイッチボタンが押されると、近距離にあるスマーフォン100に対し、その旨を近距離通信部130によって送信する。
c,近距離通信部130で緊急通報を受信したときは、相応する表示をディスプレイ110に対して行うとともに、通報音をスピーカSPから出力する。
といった機能を備えている。
【0016】
図2には、通報アプリ140のディスプレイ110における設定画面の一例が示されている。アプリ140をスマートフォン100にインストールした後、ディスプレイ110に表示されたアイコンG10をクリックすると、設定画面G12が表示される。このとき、必要があれば、画面G14でOSの設定を行う。設定画面G16で、発信,受信のいずれの設定を行うかを選択する。発信を選択すると設定画面G18に進み、受信を選択すると設定画面G20に進む。その後、選択内容に応じて、音の設定画面G22,メール設定画面G24,SNS設定画面G26,メール設定画面G28などが表示される。利用者は、これらの各画面において設定入力を行う。
【0017】
ここで、いずれかの乗客12が痴漢被害を受けて、ディスプレイ110に表示されている緊急通報スイッチボタンを押したとすると、その旨の緊急通報信号が近距離通信部130によって周囲の乗客のスマートフォン100に送信される。すると、周囲の乗客のスマートフォン100の通報アプリ140が緊急通報を受信し、通報音をスピーカSPから出力する。電車10内に多数の乗客がいると、多数のスマートフォン100が一斉に通報音を発するようになる。
【0018】
一斉に多数のスマートフォン100が鳴動すると、加害者が驚いて痴漢行為を止める,更には現場から逃げるといった効果が期待できる。また、多数のスマートフォン100が鳴動することから、だれが被害者なのかが分からない。従って、被害者は、躊躇することなく、緊急通報スイッチボタンを押すことができるといった利点もある。鳴動音としては、「ビー,ビー」といった警告音でもよいし、「痴漢です,痴漢です」といった音声でもよい。
【0019】
図3には、ディスプレイ110における表示例が示されている。同図(A)は発信時,受信時における画面の遷移の様子が示されている。画面G50において、スマートフォン100のディスプレイ110に表示されている通報アプリ140のアイコン160をタッチすると、通報アプリ140が起動し、画面G52が表示される。画面G52には、ウサギのアイコン162と、ON・OFFの切り替えスイッチのアイコン164が表示されている。
【0020】
この状態で被害を受けた人がアイコン164を「OFF」から「ON」に操作すると、画面54のようになり、アイコン162が164となる。一方、受信側のスマートフォン100では、画面G56が表示され、「HELP!」のアイコン170と、アイコン172が表示される。また、警報音が出力される。画面G54,G56でアイコン166,172がそれぞれ「ON」から「OFF」に切り替えられると、画面G52に戻る。
【0021】
同図(B)は、発信時の他の画面例を示しており、上述したアイコン160をタッチすると、通報アプリ140が起動し、画面G60→G62→G64と、アイコン180によるカウントダウンが行われる。それが終了すると、緊急通報が行われて、画面G54となる。カウントダウンを止めるには、「STOP」のアイコン182を操作する。あるいは、前記画面G52の通報アプリ140が起動した状態で、スマートフォン100を振る(振動を与える)と、緊急通報が行われて画面G54の状態となる。
【0022】
なお、周囲のスマートフォン100に緊急通報を行うのみならず、例えば、以下の動作を行うようにしてもよい。
a,緊急通報を発信したスマートフォン100も、他のスマートフォン100と同時に鳴動するようにする。このようにすることで、より被害者がだれなのかを秘匿することができる。
b,予め設定したメールアドレスやSNSに、緊急通報を送信する。その際に、自分の位置情報(GPS情報)を付与して送信する。
【0023】
加えて、図1に示すように、スマートフォン100の代わりに、緊急通報信号を送信するビーコン(発信器)102を使用するようにしてもよい。ビーコン102をバッグなどに入れておき、必要が生じたときにそのスイッチを押す。すると、緊急通報信号が出力され、これが周囲のスマートフォン100に送信される。以後の動作は、上述した通りである。ビーコン102をスマートフォン100と別に持つようにしてよいが、図1(C)に示すように、スマートフォン100のケース150,152に、ビーコン102を組み込むようにしてもよい。ケース150,152は、スマートフォン100を下と上から挟む構成となっているが、片開きなど、各種のケース態様としてよい。
【実施例2】
【0024】
次に、図4図5を参照しながら、本発明の実施例2について説明する。上述した実施例は、電車内など近距離における緊急通報を行う場合であるが、本実施例は遠距離の緊急通報を行う場合である。図4には、本実施例にかかる通報システムが示されており、スマートフォン200は、ディスプレイ210,スピーカ220,遠距離通信部230,通報アプリ240を備えている。遠距離通信部230としては、音声通話やデータ通信が該当するが、本実施例では、インターネット290を介して通報処理サーバ300に接続可能となっている。
【0025】
通報処理サーバ300は、通信部310,演算部320,登録者データベース330を備えている。これらのうち、通信部310は、インターネット290を介してスマートフォン200と通信したり、警察380と通信する機能を備えている。演算部320は、通報処理プログラム322を実行するためのもので、その際に登録者データベース330が参照される。
【0026】
通報処理プログラム322は、
a,緊急通報を行ったスマートフォン200の位置を特定し、
b,登録者データベース330を参照して、緊急通報が行われた位置の近辺にいる登録者を抽出し、
c,発報者と、選択された登録者に、その旨を通報する,
機能を備えている。
【0027】
図5(A)には、発信者のスマートフォン200において通報アプリ240を立ち上げたときの画面の一例が示されている。同図に示すように、左利き用のアイコンSSL,SLLと、右利き用のアイコンSSR,SLRがあり、それらの間に、警察通報用のアイコンS110,消防通報用のアイコンS119,家族や友人など予め指定した連絡先に発信するアイコンS200が表示されている。アイコンSSL,SSRは、上述した実施例で使用する近距離通信用であり、アイコンSLL,SLRは、本実施例で使用する遠距離通信用である。
【0028】
次に、本実施例の動作を説明すると、痴漢・窃盗などの被害者が、自分のスマートフォン200で通報アプリ240からアイコンSLL,SLRで緊急通報を行うと、遠距離通信部230がその旨をインターネット290を介して通報処理サーバ300に通報する。この通報は、通報処理サーバ300の通信部310で受信される。通報処理サーバ300では、演算部320で通報処理プログラム322が実行され、受信した通報内容から、発信者のスマートフォン200の位置が特定される。次に、特定した位置の近くにあるスマートフォン200を、登録者データベース330から抽出する。例えば、発信者を中心とした半径100m以内にいる登録者が選択される。そして、それら登録者のスマートフォン200に対して、発信者がいる旨が通知される。また、発信者のスマートフォン200には、近くに登録者がいる旨が通知される。
【0029】
図5(B),(C)には、発信者及び登録者の通知画面の表示例が示されている。同図(B)は、緊急通報の発信者のスマートフォン200における通知画面で、地図上に、自分の位置PHと、近くにいる登録者の位置PTが表示されている。発信者は、この地図画面を見て、登録者のいる方向に移動し、助けを求めることができる。同図(C)は、登録者のスマートフォン200における通知画面で、地図上に、自分の位置PTと発信者の位置PHが表示されている。登録者は、この地図画面を見て、発信者のいる方向に移動し、救助することができる。
【0030】
図6には、上記実施例1及び実施例2におけるスマートフォン100(200)間のデータ送受信の仕組みの概略が示されており、メール,SMS,近距離通信,遠距離通信,通話などがある。近距離通信による緊急通報は、同図に示すように、防犯灯500に対しても行われる。防犯灯500としては、例えば、特開2012-113346号公報や特開2013-200866号公報に開示されたものを使用することができる。
【実施例3】
【0031】
次に、図7も参照して、本発明の実施例3について説明する。本実施例は、前記図5の変形例で、図7(A)の例は、スマートフォン400のディスプレイ410に表示されているアイコンを縦一列とした例である。同図に示すように、119番通報用のアイコンMA,本発明の緊急通報用のアイコンMB,110番通報用のアイコンMC,緊急通報用のアイコンMD,お知らせを表示するアイコンME,アイコン表示をOFFとするためのアイコンMFによって構成されている。アイコンMA~MDは、いずれも一目見て通報先が分かるように絵柄が工夫されている。
【0032】
同図(B)の例は、アイコンMA~MFの他に、通常の通話用のアイコンMGA~MGCが設けられた例である。加えて、ケース420に、前記アイコンMA~MF,MGA~MGCに対応して、形状が異なる開口422が設けられている。従って、開口422の形状から、必要とするアイコンを操作することができる。特に、目の不自由な人であっても、必要とするアイコンを操作することができる。
【0033】
同図(C)の例は、緊急通報を受けた登録者のスマートフォン400のディスプレイ410に、発信元マーク430を表示している。発信元マーク430は、緊急通報の発信元を表示するもので、予め設定したアイコンでもよいし、110番,119番,SOSなどの文字を表示するようにしてもよい。登録者は、この発信元マーク430を参照することで、どのような事案なのかを推測することができ、着信時の不安も解消して適切な対応が可能となる。
【0034】
<他の実施例> なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例は、電車内で痴漢被害を受けている場合を一例として説明したが、集団すり,連れ去り,急病など、各種の事件事故に適用可能である。
(2)上述した実施例2は、登録者の位置情報をデータベース化し、緊急通報の発信者の近くにいる登録者を抽出するようにしたが、例えば、登録者の趣味・趣向をデータベース化し、発信者が自分の趣味・趣向を発信すると、同じ趣味・趣向の登録者であって、近所にいる登録者を発信者に通知するといったマッチングシステムに適用することもできる。例えば、「お茶のみ友達が欲しい」人をデータベース化し、発信者がアイコンを操作すると、その近所にいる「お茶のみ友達が欲しい」登録者がいるときは、その旨を発信者に通知するといった具合である。
(3)前記実施例で示したビーコン102に、GPS機能を備えることで、ビーコン102からの緊急通報に位置情報を付加することができる。
(4)前記実施例では、スマートフォンを利用したが、タブレット,パソコンなど、各種の情報端末に対して適用してよい。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明によれば、事件・事故などが生じたときに、情報端末の近距離通信機能を利用して周囲の端末に緊急通報を行うこととしたので、通報者が自分を知られることなく、周囲の人に簡単に通報することでき、緊急事態に迅速に対処できるとともに、緊急通報を発信した通報者の情報端末も鳴動することとしたので、被害者が誰なのかを秘匿することができるという優れた効果を得ることができるので、緊急通報システムに好適である。

【符号の説明】
【0036】
10:電車
12:乗客
100:スマートフォン
102:ビーコン
110:ディスプレイ
120:スピーカ
130:近距離通信部
140:通報アプリ
150,152:ケース
160~182:アイコン
200:スマートフォン
210:ディスプレイ
220:スピーカ
230:遠距離通信部
240:通報アプリ
290:インターネット
300:通報処理サーバ
310:通信部
320:演算部
322:通報処理プログラム
330:登録者データベース
380:警察
400:スマートフォン
410:ディスプレイ
420:ケース
422:開口
430:発信元マーク
500:防犯灯
G10~G64:画面
MA~MF,MGA~MGC,S110~S200,SLL,SLR,SSL,SSR:アイコン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7