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特許7595945CIC-1塩化物チャネル阻害剤の調製のためのプロセス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-29
(45)【発行日】2024-12-09
(54)【発明の名称】CIC-1塩化物チャネル阻害剤の調製のためのプロセス
(51)【国際特許分類】
   C07D 261/08 20060101AFI20241202BHJP
【FI】
C07D261/08 CSP
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2021569300
(86)(22)【出願日】2020-06-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-26
(86)【国際出願番号】 EP2020067065
(87)【国際公開番号】W WO2020254554
(87)【国際公開日】2020-12-24
【審査請求日】2023-06-19
(31)【優先権主張番号】19181262.7
(32)【優先日】2019-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】517438619
【氏名又は名称】エヌエムディー ファーマ エー/エス
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ケリー,ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】マッケンジー,マイケル,ジョン
【審査官】神谷 昌克
(56)【参考文献】
【文献】特許第7310071(JP,B2)
【文献】国際公開第2016/202341(WO,A1)
【文献】Nippon Kagaku Kaishi,1972年,Vol.1972, No.8,pp.1452-1457,DOI:10.1246/nikkashi.1972.1452
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】
の化合物の調製のためのプロセスであって、
i)式II
【化2】
の化合物が、酸または塩基と反応され、
ならびに
ii)式Iの化合物が、反応混合物から単離される、
工程a)を含み、
式中、
-Rは、H、F、Cl、BrおよびIからなる群より選択され;
-Rは、C1-5アルキルおよびC3-5シクロアルキルからなる群より選択され;
-Rは、重水素、F、Cl、BrおよびIからなる群より選択され;
-Rは、H、重水素、C1-5アルキル、C2-5アルケニル、C2-5アルキニル、C3-5シクロアルキルおよびCシクロアルケニルからなる群より選択され、そのそれぞれが任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されてよく;
-Rは、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるC1-5アルキル、C2-5アルケニル、C2-5アルキニル、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるC3-6シクロアルキル、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるフェニルおよび任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるベンジルからなる群より選択され;
-Rは、H、重水素、C1-5アルキルおよびC3-5シクロアルキルからなる群より選択され;
-Rは、重水素、三重水素、F、Cl、Br、I、CN、イソシアニド、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるC3-5シクロアルキル、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるO-C1-3アルキル、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるS-C1-3アルキル、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるCH-O-C1-3アルキルおよび任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるCH-S-C1-3アルキルからなる群より独立して選択され;
-Rは、重水素およびFからなる群より独立して選択され;
-Rは、重水素、メトキシ、ニトロ、シアノ、Cl、Br、IおよびFからなる群より独立して選択され;ならびに
-nは、0、1、2または3の整数である、
プロセス。
【請求項2】
が、ClまたはBrである、請求項1に記載のプロセス。
【請求項3】
が、C1-5アルキルである、請求項1から2のいずれかに記載のプロセス。
【請求項4】
が、Fである、請求項1から3のいずれかに記載のプロセス。
【請求項5】
が、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるC1-5アルキルである、請求項1から4のいずれかに記載のプロセス。
【請求項6】
が、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるC1-5アルキルである、請求項1から5のいずれかに記載のプロセス。
【請求項7】
が、Hである、請求項1から6のいずれかに記載のプロセス。
【請求項8】
n=0である、請求項1から7のいずれかに記載のプロセス。
【請求項9】
式IIの化合物が、酸と反応される、請求項1から8のいずれかに記載のプロセス。
【請求項10】
式IIの化合物が、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、安息香酸、塩酸および硫酸またはそれらの混合物からなる群より選択される酸と反応される、請求項1から9のいずれかに記載のプロセス。
【請求項11】
式IIの化合物が、塩基と反応する、請求項1から10のいずれかに記載のプロセス。
【請求項12】
工程a)i)の反応時間が、12時間~96時間である、請求項1から11のいずれかに記載のプロセス。
【請求項13】
式Iの化合物が、トルエン、酢酸エチル、酢酸イソプロピルおよびtert-ブチルメチルエーテルからなるリストから選択される有機溶媒からの結晶化により精製される、請求項1から12のいずれかに記載のプロセス。
【請求項14】
式Iの化合物が、CIC-1塩化物イオンチャネルの阻害剤である、請求項1から13のいずれかに記載のプロセス。
【請求項15】
式Iの化合物が、
(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-2-シクロプロピル酢酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロブチルプロパン酸;
2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]酢酸;
2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]酢酸;
(2S)-2-[4,5-ジクロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパン酸;
(2S)-2-[4-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(5-シクロプロピル-1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-シクロプロピル-1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;および
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸
からなる群から選択される、請求項1から14のいずれかに記載のプロセス。
【請求項16】
i)式III
【化3】
の化合物が、有機溶媒中でN-クロロスクシンイミドと反応され;
ii)式IV
【化4】
の化合物および塩基が、反応混合物に加えられ;ならびに
iii)式IIの化合物が、反応混合物から単離される
工程b)をさらに含み、
式中、R~Rおよびnが、請求項1において定義される通りである、請求項1から15のいずれかに記載のプロセス。
【請求項17】
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(5-シクロプロピル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-メチル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-シクロプロピル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(5-シクロプロピル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-メチル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-シクロプロピル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(5-シクロプロピル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-メチル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-シクロプロピル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(5-シクロプロピル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-メチル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-シクロプロピル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(5-シクロプロピル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-メチル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-シクロプロピル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(5-シクロプロピル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-メチル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-シクロプロピル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-2-シクロプロピルアセテート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロブチルプロパノエート;
メチル2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]アセテート;
メチル2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]アセテート;
メチル(2S)-2-[4,5-ジクロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-クロロ-5-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタノエート;
メチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタノエート;
メチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-2-シクロプロピルアセテート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロブチルプロパノエート;
エチル2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]アセテート;
エチル2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]アセテート;
エチル(2S)-2-[4,5-ジクロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-クロロ-5-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタノエート;
エチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタノエート;
エチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-2-シクロプロピルアセテート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロブチルプロパノエート;
tert-ブチル2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]アセテート;
tert-ブチル2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]アセテート;
tert-ブチル(2S)-2-[4,5-ジクロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-クロロ-5-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-2-シクロプロピルアセテート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロブチルプロパノエート;
メチル 2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]アセテート;
メチル 2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]アセテート;
メチル(2S)-2-[4,5-ジクロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-クロロ-5-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタノエート;
メチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタノエート;
メチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-2-シクロプロピルアセテート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロブチルプロパノエート;
エチル2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]アセテート;
エチル2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]アセテート;
エチル(2S)-2-[4,5-ジクロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-クロロ-5-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタノエート;
エチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタノエート;
エチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-2-シクロプロピルアセテート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロブチルプロパノエート;
tert-ブチル2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]アセテート;
tert-ブチル2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]アセテート;
tert-ブチル(2S)-2-[4,5-ジクロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-クロロ-5-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタノエート;および
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート
からなる群より選択される、請求項1において定義される通りの式(II)の化合物。
【請求項18】
医薬組成物の調製のためのプロセスであって、
i)請求項1から16のいずれかのプロセスに記載の式Iの化合物を調製する工程であって、前記化合物が、
(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-2-シクロプロピル酢酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロブチルプロパン酸;
2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]酢酸;
2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]酢酸;
(2S)-2-[4,5-ジクロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパン酸;
(2S)-2-[4-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(5-シクロプロピル-1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-シクロプロピル-1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;および
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸
からなる群より選択される工程ならびに
ii)前記化合物を医薬組成物に処方する工程
を含む、プロセス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、CIC-1塩化物チャネル阻害剤の合成のための新規化学プロセスに関する。
【背景技術】
【0002】
本開示は、CIC-1塩化物チャネル阻害剤である化合物を製造するための化学プロセスに関する。WO2016/202341において説明されるように、CIC-1塩化物チャネル阻害剤は、重症筋無力症およびALSなどの神経筋障害の治療において、または神経筋遮断を逆転および/もしくは緩和することにおいて有用であり得る。
【発明の概要】
【0003】
神経筋障害の治療を開発するため、CIC-1塩化物チャネル阻害剤の必要性がある。本開示は、式Iの化合物の調製のための新規の産業上利用可能なプロセスを提供する。式Iの化合物は、CIC-1イオンチャネルを阻害し、本明細書に記載の生物学的モデルにおいて設定された化合物の調査により生成されたデータにより証明されるように、神経筋伝達を回復させることができる。したがって、これらの化合物は、疾患または神経筋遮断薬により引き起こされる神経筋接合部障害における筋力低下および筋倦怠感を治療または改善するために使用できる。
【0004】
一態様において、本開示は、式I
【0005】
【化1】
式I
【0006】
の化合物の調製のための、
工程a)、
i)式II
【0007】
【化2】
式II
【0008】
の化合物を、酸または塩基と反応させること、
および
ii)反応混合物から式Iの化合物を単離すること
を含むプロセスを提供し、
式中、R~Rおよびnは、本明細書において定義される通りである。
【0009】
本開示は、本明細書において定義される式IIの新規化合物にさらに関する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】パネルAは、ヒトClC-1チャネルを発現するCHO細胞の全細胞パッチにおいて電流を誘発するために使用される電圧プロトコルを説明する。パネルBは、ヒトCIC-1チャネルを発現するパッチを当てたCHO細胞からの代表的な全細胞電流トレースを示す。電流を、パネルAに示される電圧プロトコルを適用することにより誘発した。
図2】パネルAは、100μMのCIC-1阻害剤、9-アントラセンカルボン酸(9-AC、シグマA89405)の適用前(円)および適用後(四角)のCIC-1発現CHO細胞における定電流密度の代表的なI/Vプロットを示す。パネルBは、100μM 9-ACの適用前(円)および適用後(四角)の、パネルAにおいて説明されたものと同じCIC-1発現CHO細胞からの瞬間テール電流密度のI/Vプロットを示す。
図3図3は、100μM 9-ACの適用前(円)および適用後(四角)のCIC-1発現CHO細胞パッチからの正規化された瞬間テール電流の代表的なプロットを示す。各電圧ステップでの瞬間テール電流は、(+)120mV電圧ステップに続いて得られた最大テール電流に正規化され、ボルツマン関数にフィットさせて半活性化電位V1/2を決定した。
【発明を実施するための形態】
【0011】
定義
用語「C1-3アルキル」および「C1-5アルキル」は、分岐または非分岐の、それぞれ1~3または1~5の炭素原子を有するアルキル基を指し、メチル、エチル、プロプ-1-イル、プロプ-2-イル、2-メチル-プロプ-1-イル、2-メチル-プロプ-2-イル、2,2-ジメチル-プロプ-1-イル、ブト-1-イル、ブト-2-イル、3-メチル-ブト-1-イル、3-メチル-ブト-2-イル、ペント-1-イル、ペント-2-イルおよびペント-3-イルを含むが、これらに限定されない。
【0012】
用語「C2-5アルケニル」は、分岐または非分岐の、その2つが二重結合により接続される2~5の炭素原子を有するアルケニル基を指し、エテニル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、イソブテニル、ペンテニルおよびイソペンテニルを含むが、これらに限定されない。
【0013】
用語「C2-5アルキニル」は、分岐または非分岐の、その2つが三重結合により接続される2~5の炭素原子を有するアルキニル基を指し、エチニル、プロプ-1-イニル、プロプ-2-イニル、ブト-1-イニル、ブト-2-イニル、ブト-3-イニル、ブタ-1,3-ジイニル、ペント-1-イニル、ペント-2-イニル、ペント-3-イニル、ペント-4-イニル、ペンタ-2,4-ジイニルおよびペンタ-1,3-ジイニルを含むが、これらに限定されない。
【0014】
用語「C3-5シクロアルキル」および「C3-6シクロアルキル」は、それぞれ3~5または3~6の炭素原子を有し単環式または二環式の炭素環を含む基を指し、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルを含むが、これらに限定されない。
【0015】
詳細な説明
本開示は、CIC-1塩化物チャネル阻害剤である式Iの化合物の調製のための新規の産業利用可能なプロセスを提供する。本プロセスは、不純物のより良好な制御を可能にし、クロマトグラフ工程の必要性を低減または除去し、より高い収率を有し、それにより商品のより良好な費用を与える。
【0016】
したがって、一態様において、本開示は、式I
【0017】
【化3】
式I
【0018】
の化合物の調製のための、工程a)、
i)式II
【0019】
【化4】
式II
【0020】
の化合物を、酸または塩基と反応させること、
ならびに
ii)式Iの化合物を反応混合物から単離すること
を含むプロセスを提供し、
式中、
-Rは、H、F、Cl、BrおよびIからなる群より選択される;
-Rは、C1-5アルキルおよびC3-5シクロアルキルからなる群より選択される;
-Rは、重水素、F、Cl、BrおよびIからなる群より選択される;
-Rは、H、重水素、C1-5アルキル、C2-5アルケニル、C2-5アルキニル、C3-5シクロアルキルおよびCシクロアルケニルからなる群より選択され、それぞれ任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されてよい;
-Rは、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるC1-5アルキル、C2-5アルケニル、C2-5アルキニル、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるC3-6シクロアルキル、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるフェニルおよび任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるベンジルからなる群より選択される;
-Rは、H、重水素、C1-5アルキルおよびC3-5シクロアルキルからなる群より選択される;
-Rは、重水素、三重水素、F、Cl、Br、I、CN、イソシアニド、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるC3-5シクロアルキル、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるO-C1-3アルキル、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるS-C1-3アルキル、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるCH-O-C1-3アルキルおよび任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるCH-S-C1-3アルキルからなる群より独立して選択される;
-Rは、重水素およびFからなる群より独立して選択される;
-Rは、重水素、メトキシ、ニトロ、シアノ、Cl、Br、IおよびFからなる群より独立して選択される;ならびに
-nは、0、1、2または3の整数である。
【0021】
一実施形態において、Rは、ClまたはBrである。一実施形態において、Rは、Clである。一実施形態において、Rは、Brである。
【0022】
一実施形態において、Rは、C1-5アルキルである。一実施形態において、Rは、メチル、エチル、プロプ-1-イル、プロプ-2-イル、2-メチル-プロプ-1-イル、2-メチル-プロプ-2-イル、2,2-ジメチル-プロプ-1-イル、ブト-1-イル、ブト-2-イル、3-メチル-ブト-1-イル、3-メチル-ブト-2-イル、ペント-1-イル、ペント-2-イルおよびペント-3-イルからなる群より選択される。一実施形態において、Rは、エチルである。一実施形態において、Rは、プロプ-1-イルである。一実施形態において、Rは、プロプ-2-イルである。一実施形態において、Rは、ブト-1-イルである。一実施形態において、Rは、2-メチル-プロプ-2-イルである。
【0023】
一実施形態において、Rは、重水素である。一実施形態において、Rは、Fである。
【0024】
一実施形態において、Rは、Hである。一実施形態において、Rは、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるC1-5アルキルである。一実施形態において、Rは、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるC3-5シクロアルキルで置換されるC1-5アルキルである。一実施形態において、Rは、Meである。一実施形態において、Rは、Etである。一実施形態において、Rは、-CHFである。一実施形態において、Rは、シクロプロピルである。
【0025】
一実施形態において、Rは、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるC1-5アルキルである。一実施形態において、Rは、Meである。一実施形態において、Rは、Etである。一実施形態において、Rは、2-メチル-プロプ-2-イルである。
【0026】
一実施形態において、Rは、Hである。一実施形態において、Rは、重水素である。一実施形態において、Rは、C1-5アルキルである。一実施形態において、Rは、メチル、エチル、プロプ-1-イル、プロプ-2-イル、2-メチル-プロプ-1-イル、2-メチル-プロプ-2-イル、2,2-ジメチル-プロプ-1-イル、ブト-1-イル、ブト-2-イル、3-メチル-ブト-1-イル、3-メチル-ブト-2-イル、ペント-1-イル、ペント-2-イルおよびペント-3-イルからなる群より選択される。
【0027】
一実施形態において、Rは、重水素である。一実施形態において、Rは、Fである。一実施形態において、Rは、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるC3-5シクロアルキルである。一実施形態において、Rは、Rで置換されるC1-5アルキルであり、Rは、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるC3-5シクロアルキルである。
【0028】
一実施形態において、nは、0である。一実施形態において、nは、1である。一実施形態において、nは、2である。一実施形態において、nは、3である。
【0029】
一実施形態において、式IIの化合物は、酸と反応する。一実施形態において、式IIの化合物は、濃酸と反応する。一実施形態において、式IIの化合物は、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、安息香酸、塩酸および硫酸またはそれらの混合物から選択される酸、例えば、蟻酸と酢酸の混合物と反応する。一実施形態において、酸は、酢酸である。一実施形態において、酸は、蟻酸である。一実施形態において、酸は、濃酢酸である。一実施形態において、酸は、濃蟻酸である。一実施形態において、酸は、濃酢酸である。一実施形態において、酸は、濃蟻酸および濃酢酸の混合物である。
【0030】
一実施形態において、工程a)i)は、70℃~140℃、80℃~130℃など、例えば90℃~120℃の温度で実行される。
【0031】
一実施形態において、工程a)i)の反応時間は、12時間~96時間、24~72時間など、例えば36~60時間である。
【0032】
一実施形態において、工程a)i)において使用される酸の量は、出発原料1グラムあたり3mL~出発原料1グラムあたり15mLである。
【0033】
一実施形態において、式Iの化合物は、水を加えることおよび有機溶媒中に生成物を抽出することにより反応混合物から単離される。一実施形態において、抽出に使用される有機溶媒は、トルエン、酢酸エチル、酢酸イソプロピルおよびtert-ブチルメチルエーテルからなるリストから選択される。一実施形態において、抽出に使用される有機溶媒は、tert-ブチルメチルエーテルである。
【0034】
一実施形態において、式Iの化合物は、トルエン、酢酸エチル、酢酸イソプロピルおよびtert-ブチルメチルエーテルからなるリストから選択される有機溶媒からの結晶化により精製される。一実施形態において、式Iの化合物は、トルエンからの結晶化により精製される。
【0035】
一実施形態において、プロセスはさらに、工程b)、
i)式III
【0036】
【化5】
式III
【0037】
の化合物を、有機溶媒中でN-クロロスクシンイミドと反応させること;
ii)式IV
【0038】
【化6】
式IV
【0039】
の化合物および塩基を反応混合物に加えること;ならびに
iii)式IIの化合物を反応混合物から単離すること
を含み、
式中、R~Rおよびnは、本明細書において定義される通りである。
【0040】
一実施形態において、工程b)i)における溶媒は、ジメチルホルムアミド(DMF)である。一実施形態において、式IVの化合物は、エチルビニルエーテル、n-ブチルビニルエーテルおよびtert-ブチルビニルエーテルからなる群より選択される。一実施形態において、式IVの化合物は、n-ブチルビニルエーテルである。一実施形態において、工程b)ii)における塩基は、トリアルキルアミンである。一実施形態において、工程b)ii)における塩基は、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリイソプロピルアミンおよびN,N-ジイソプロピルエチルアミンからなる群より選択される。一実施形態において、工程b)ii)における塩基は、トリエチルアミンである。
【0041】
一実施形態において、プロセスはさらに、工程c)、
i)式V
【0042】
【化7】
式V
【0043】
の化合物を、有機溶媒中でヒドロキシルアミンと反応させること;
ii)塩基を反応混合物に加えること;ならびに
iii)式IIIの化合物を反応混合物から単離すること
を含み、
式中、R~Rおよびnは、本明細書において定義される通りである。
【0044】
一実施形態において、プロセスはさらに、工程d)、
i)式VI
【0045】
【化8】
式VI
【0046】
の化合物を、有機溶媒中で式VII
【0047】
【化9】
式VI
【0048】
の化合物に加えること;
ii)塩基を反応混合物に加えること;ならびに
iii)式Vの化合物を反応混合物から単離すること
を含み、
式中、R~Rおよびnは、本明細書において定義される通りであり、LGは、脱離基である。
【0049】
一実施形態において、脱離基は、トシレート、メシラート、トリフラート、ノシレート、ブロシレート、臭化物、ヨウ化物および塩化物からなる群より選択される。
【0050】
一実施形態において、プロセスは、スキーム1で概説したような工程a)を含む。一実施形態において、プロセスは、スキーム1で概説したような工程a)およびb)を含む。一実施形態において、プロセスは、スキーム1で概説したような工程a)、b)およびc)を含む。一実施形態において、プロセスは、スキーム1で概説したような工程a)、b)、c)、およびd)を含む。
【0051】
【化10】
スキーム1:式Iの化合物の合成
【0052】
一実施形態において、式Iの化合物は、CIC-1塩化物イオンチャネルの阻害剤である。
【0053】
一実施形態において、式Iの化合物は、少なくとも80%の純度、少なくとも90%の純度など、少なくとも95%の純度など、少なくとも96%の純度など、少なくとも97%の純度など、少なくとも98%の純度などである。
【0054】
特定の実施形態において、本開示による化合物または使用のための化合物は、>90%の鏡像異性体過剰率を有し得る。特定の実施形態において、本開示による化合物または使用のための化合物は、>95%e.e.を有し得る。
【0055】
一実施形態において、式Iの化合物は:
(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-2-シクロプロピル酢酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロブチルプロパン酸;
2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]酢酸;
2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]酢酸;
(2S)-2-[4,5-ジクロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパン酸;
(2S)-2-[4-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(5-シクロプロピル-1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-シクロプロピル-1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;および
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸
からなる群より選択される。
【0056】
一態様おいて、本開示は:
i)本発明による、
(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-2-シクロプロピル酢酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロブチルプロパン酸;
2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]酢酸;
2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]酢酸;
(2S)-2-[4,5-ジクロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパン酸;
(2S)-2-[4-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(5-シクロプロピル-1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-シクロプロピル-1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;および
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸
からなる群より選択される化合物を調製する工程;ならびに
ii)上記化合物を医薬組成物に処方する工程
を含む、医薬組成物の調製のためのプロセスに関する。
【0057】
一態様において、本開示は、本明細書において定義されたような式IIの化合物を対象とする。
【0058】
一実施形態において、式IIの化合物は:
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(5-シクロプロピル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-メチル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-シクロプロピル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(5-シクロプロピル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-メチル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-シクロプロピル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(5-シクロプロピル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-メチル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-シクロプロピル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(5-シクロプロピル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-メチル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-シクロプロピル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(5-シクロプロピル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-メチル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-シクロプロピル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(5-シクロプロピル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-メチル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-シクロプロピル-4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-2-シクロプロピルアセテート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロブチルプロパノエート;
メチル2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]アセテート;
メチル2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]アセテート;
メチル(2S)-2-[4,5-ジクロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-クロロ-5-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタノエート;
メチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタノエート;
メチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-2-シクロプロピルアセテート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロブチルプロパノエート;
エチル2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]アセテート;
エチル2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]アセテート;
エチル(2S)-2-[4,5-ジクロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-クロロ-5-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタノエート;
エチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタノエート;
エチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-2-シクロプロピルアセテート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロブチルプロパノエート;
tert-ブチル2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]アセテート;
tert-ブチル2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]アセテート;
tert-ブチル(2S)-2-[4,5-ジクロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-クロロ-5-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-フルオロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-2-シクロプロピルアセテート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロブチルプロパノエート;
メチル 2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]アセテート;
メチル 2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]アセテート;
メチル(2S)-2-[4,5-ジクロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-クロロ-5-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタノエート;
メチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタノエート;
メチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタノエート;
メチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-2-シクロプロピルアセテート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロブチルプロパノエート;
エチル2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]アセテート;
エチル2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]アセテート;
エチル(2S)-2-[4,5-ジクロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-クロロ-5-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタノエート;
エチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタノエート;
エチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタノエート;
エチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-2-シクロプロピルアセテート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロブチルプロパノエート;
tert-ブチル2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]アセテート;
tert-ブチル2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]アセテート;
tert-ブチル(2S)-2-[4,5-ジクロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-クロロ-5-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-フルオロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-クロロ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタノエート;
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタノエート;および
tert-ブチル(2S)-2-[4-ブロモ-2-(4-エトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパノエート
からなる群より選択される。
【0059】
本開示はまた、部分的に、本開示のプロセスにより調製された式Iの化合物を含む医薬組成物を対象とする。一実施形態において、上記プロセスにより調製された式Iの化合物は、医薬組成物に含まれる可能性がある。これらの組成物はまた、1つまたは複数の従来の医薬適合性のある担体を含んでよい。組成物は、さらなる有効成分/薬剤または組成物の有効性を高めるための他の成分を含んでよい。
【0060】
したがって、本開示の別の態様は、式Iの化合物が、本発明によるプロセスにより調製されることを特徴とする、式Iの化合物を含む医薬組成物を調製するためのプロセスである。
【0061】
本開示の式Iの化合物および医薬適合性のある担体を含む医薬組成物は、本発明の別の態様を構成する。
【0062】
条項
1.式I
【0063】
【化11】
式I
【0064】
の化合物の調製のためのプロセスであって、
工程a)、
i)式II
【0065】
【化12】
式II
【0066】
の化合物を、酸または塩基と反応させること、
ならびに
ii)式Iの化合物を反応混合物から単離すること、
を含み、
式中、
-Rは、H、F、Cl、BrおよびIからなる群より選択される;
-Rは、C1-5アルキルおよびC3-5シクロアルキルからなる群より選択される;
-Rは、重水素、F、Cl、BrおよびIからなる群より選択される;
-Rは、H、重水素、C1-5アルキル、C2-5アルケニル、C2-5アルキニル、C3-5シクロアルキルおよびCシクロアルケニルからなる群より選択され、それぞれ任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されてよい;
-Rは、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるC1-5アルキル、C2-5アルケニル、C2-5アルキニル、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるC3-6シクロアルキル、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるフェニルおよび任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるベンジルからなる群より選択される;
-Rは、H、重水素、C1-5アルキルおよびC3-5シクロアルキルからなる群より選択される;
-Rは、重水素、三重水素、F、Cl、Br、I、CN、イソシアニドからなる群より独立して選択され、Rは、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるC3-5シクロアルキル、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるO-C1-3アルキル、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるS-C1-3アルキル、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるCH-O-C1-3アルキルおよび任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるCH-S-C1-3アルキルである;
-Rは、重水素およびFからなる群より独立して選択される;
-Rは、重水素、メトキシ、ニトロ、シアノ、Cl、Br、IおよびFからなる群より独立して選択される;ならびに
-nは、0、1、2または3の整数である、
プロセス。
【0067】
2.Rが、ClまたはBrである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0068】
3.Rが、Clである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0069】
4.Rが、Brである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0070】
5.Rが、Cアルキルである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0071】
6.Rが、メチル、エチル、プロプ-1-イル、プロプ-2-イル、2-メチル-プロプ-1-イル、2-メチル-プロプ-2-イル、2,2-ジメチル-プロプ-1-イル、ブト-1-イル、ブト-2-イル、3-メチル-ブト-1-イル、3-メチル-ブト-2-イル、ペント-1-イル、ペント-2-イルおよびペント-3-イルからなる群より選択される、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0072】
7.Rが、エチルである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0073】
8.Rが、プロプ-1-イルである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0074】
9.Rが、プロプ-2-イルである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0075】
10.Rが、ブト-1-イルである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0076】
11.Rが、2-メチル-プロプ-2-イルである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0077】
12.Rが、Fである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0078】
13.Rが、重水素である、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0079】
14.Rが、Hである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0080】
15.Rが、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるC1-5アルキルである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0081】
16.Rが、Meである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0082】
17.Rが、Etである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0083】
18.Rが、-CHFである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0084】
19.Rが、シクロプロピルである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0085】
20.Rが、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるC1-5アルキルである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0086】
21.Rが、Meである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0087】
22.Rが、Etである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0088】
23.Rが、2-メチル-プロプ-2-イルである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0089】
24.Rが、Hである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0090】
25.Rが、Dである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0091】
26.Rが、C1-5アルキルである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0092】
27.Rが、メチル、エチル、プロプ-1-イル、プロプ-2-イル、2-メチル-プロプ-1-イル、2-メチル-プロプ-2-イル、2,2-ジメチル-プロプ-1-イル、ブト-1-イル、ブト-2-イル、3-メチル-ブト-1-イル、3-メチル-ブト-2-イル、ペント-1-イル、ペント-2-イルおよびペント-3-イルからなる群より選択される、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0093】
28.Rが、重水素である、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0094】
29.Rが、Fである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0095】
30.Rが、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるC3-5シクロアルキルである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0096】
31.Rが、置換基Rで置換されるC1-5アルキルであり、Rが、任意で1つまたは複数の、同一のまたは異なる、置換基Rで置換されるC3-5シクロアルキルである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0097】
32.n=0である、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0098】
33.n=1である、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0099】
34.n=2である、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0100】
35.n=3である、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0101】
36.式IIの化合物が、塩基と反応する、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0102】
37.式IIの化合物が、酸と反応する、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0103】
38.式IIの化合物が、濃酸と反応する、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0104】
39.式IIの化合物が、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、安息香酸、塩酸および硫酸またはそれらの混合物からなる群より選択される酸と反応する、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0105】
40.式IIの化合物が、濃蟻酸と反応する、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0106】
41.式IIの化合物が、濃酢酸と反応する、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0107】
42.式IIの化合物が、濃蟻酸および濃酢酸の混合物と反応する、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0108】
43.工程a)が、70℃~140℃、80℃~130℃など、90℃~120℃などの温度で実行される、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0109】
44.工程a)の反応時間が、12時間~96時間、24時間~72時間など、36~60時間などである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0110】
45.工程a)i)において使用される酸の量が、出発原料1グラムあたり3mL~出発原料1グラムあたり15mLである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0111】
46.式Iの化合物が、水を加えることおよび有機溶媒中に生成物を抽出することにより工程b)における反応混合物から単離される、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0112】
47.式Iの化合物が、水を加えることおよび、トルエン、酢酸エチル、酢酸イソプロピルおよびtert-ブチルメチルエーテルからなるリストから選択される有機溶媒中に生成物を抽出することにより工程b)における反応混合物から単離される、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0113】
48.式Iの化合物が、有機溶媒からの結晶化により精製される、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0114】
49.式Iの化合物が、トルエン、酢酸エチル、酢酸イソプロピルおよびtert-ブチルメチルエーテルからなるリストから選択される有機溶媒からの結晶化により精製される、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0115】
50.工程b)、
i)式III
【0116】
【化13】
式III
【0117】
の化合物を、有機溶媒中でN-クロロスクシンイミドと反応させること;
ii)式IV
【0118】
【化14】
式IV
【0119】
の化合物および塩基を反応混合物に加えること;ならびに
iii)式IIの化合物を反応混合物から単離すること
をさらに含み、
式中、R~Rおよびnが、条項1において定義される通りである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0120】
51.工程b)i)における溶媒が、ジメチルホルムアミド(DMF)である、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0121】
52.式IVの化合物が、エチルビニルエーテル、n-ブチルビニルエーテルおよびtert-ブチルビニルエーテルからなる群より選択される、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0122】
53.工程b)ii)における塩基が、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリイソプロピルアミンおよびN,N-ジイソプロピルエチルアミンからなる群より選択される、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0123】
54.工程c)、
i)式V
【0124】
【化15】
式V
【0125】
の化合物を、有機溶媒中でヒドロキシルアミンと反応させること;
ii)塩基を反応混合物に加えること;ならびに
iii)式IIIの化合物を反応混合物から単離すること
をさらに含み、
式中、R~Rおよびnが、請求項1において定義される通りである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0126】
55.工程c)i)における有機溶媒が、アルコールである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0127】
56.工程c)i)における有機溶媒が、メタノール、エタノール、プロパノール、n-ブタノールおよびtert-ブタノールからなる群より選択されるアルコールである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0128】
57.工程c)ii)における塩基が、ピリジン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリイソプロピルアミンおよびN,N-ジイソプロピルエチルアミンからなる群より選択される、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0129】
58.工程d)、
i)式VI
【0130】
【化16】
式VI
【0131】
の化合物を、有機溶媒中で式VII
【0132】
【化17】
式VI
【0133】
の化合物に加えること;
ii)塩基を反応混合物に加えること;ならびに
iii)式Vの化合物を反応混合物から単離すること
をさらに含み、
式中、R~Rおよびnが、本明細書において定義される通りであり、LGが、脱離基である、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0134】
59.式VIの脱離基(LG)が、トシレート、メシラート、トリフラート、ノシレート、ブロシレート、臭化物、ヨウ化物および塩化物からなる群より選択される、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0135】
60.式VIの脱離基(LG)が、トシレートである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0136】
61.有機溶媒が、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、テトラヒドロフランおよびアセトニトリルからなる群より選択される、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0137】
62.工程d)ii)における塩基が、無機塩基である、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0138】
63.工程d)ii)における塩基が、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムからなる群より選択される無機塩基である、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0139】
64.式Iの化合物が:
(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-2-シクロプロピル酢酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロブチルプロパン酸;
2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]酢酸;
2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]酢酸;
(2S)-2-[4,5-ジクロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパン酸;
(2S)-2-[4-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(5-シクロプロピル-1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-シクロプロピル-1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;および
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸
からなる群より選択される、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0140】
65.式Iの化合物が、CIC-1塩化物イオンチャネルの阻害剤である、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0141】
66.式Iの化合物が、少なくとも80%の純度、少なくとも90%の純度など、少なくとも95%の純度など、少なくとも96%の純度など、少なくとも97%の純度など、少なくとも98%の純度などである、前の条項のいずれかに記載のプロセス。
【0142】
67.医薬組成物の調製のためのプロセスであって、
i)前の条項のいずれかに記載の
(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-2-シクロプロピル酢酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロブチルプロパン酸;
2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]酢酸;
2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]酢酸;
(2S)-2-[4,5-ジクロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパン酸;
(2S)-2-[4-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(5-シクロプロピル-1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタン酸;
(2S)-2-[4-クロロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-シクロプロピルプロパン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]ブタン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]-3-メチルブタン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(5-シクロプロピル-1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸;および
(2S)-2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸
からなる群より選択される化合物を調製する工程;ならびに
ii)上記化合物を医薬組成物に処方する工程
を含む、プロセス。
【0143】
実施例
材料および方法
NMRスペクトル
H-NMRスペクトルを、Jeol LA400(400MHz)分光計のいずれかで記録し、残りの非重水素化溶媒を内部基準として使用して校正した(CHClについて7.24ppm)。
【0144】
LCMS法
装置:210nm~315nmを走査するAgilent 1100DAD検出器を有するAgilent 1260InfinityシリーズLC(高圧デガッサー、バイナリポンプ、オートサンプラーおよびカラムオーブン)。質量検出を、API2000質量分析計(エレクトロスプレー)で得た。
カラム:Agilent Poroshell 120EC-C18(2.7μm、3.0×50mm)。
条件:0.1%v/v蟻酸水溶液[溶出液A];MeCN[溶出液B];流速0.8mL/分および1.5分の試料間の平衡化時間。
勾配:
【0145】
【表1】
【0146】
キラルSCF法
化合物を、バイナリ溶媒送達ポンプ、オートサンプラー、カラムオーブン(CM-30S)、背圧レギュレータ、およびダイオードアレイ検出器を備えたWaters ACQUITY超高性能コンバージェンスクロマトグラフィ(UPC2)システムを使用して分析した。
カラム:Lux A1(4.6mm×250mm、5μm)。
条件:40℃、4mL/分、均一濃度の15:85EtOH:CO(0.1%v/vTFA)、125BarG。
【0147】
実施例1:(2S)-2-(4-ブロモ-2-(イソキサゾール-3-イル)フェノキシ)プロパン酸の合成
(S)-2-(4-ブロモ-2-(イソキサゾール-3-イル)フェノキシ)プロパン酸B.6を、以下に示すスキーム図を使用して調製した。
【0148】
【化18】
【0149】
メチル(S)-2-(4-ブロモ-2-ホルミルフェノキシ)プロパノエートB.3の合成
5-ブロモ-2-ヒドロキシベンズアルデヒドB.1(9.26g、46.10mmol)を、ヘキサン(180mL)中、メチル(R)-2-(トシルオキシ)プロパノエートB.2(11.90g、46.10mmol)の撹拌される溶液に加え、得られる混合物を、溶解するまで80℃に加熱した。炭酸カリウム(12.74g、92.20mmol)を、反応混合物に加え80℃で36時間および室温で60時間撹拌した。
【0150】
溶媒を真空で除去し、残渣を水(400mL)および酢酸エチル(400mL)で分画した。水相を、さらなる酢酸エチルで抽出した。有機相を、一緒にまとめ、水(2×300mL)および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し減圧下で濃縮して、淡黄色油を与えた。この粗物質を、溶媒系としてヘプタン:酢酸エチル10~20%を使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィを介して精製して、所望の生成物、メチル(S)-2-(4-ブロモ-2-ホルミルフェノキシ)プロパノエートB.3を無色油として与え、それを一晩固化させた(8.08g、62%収率)。
【0151】
1H NMR(400MHz,CDCl)δ 10.54(s,1H),7.94(d,J=2.7Hz,1H),7.56(dd,J=8.9,2.7Hz,1H),6.71(d,J=8.9Hz,1H),4.84(q,J=6.8Hz,1H),3.74(s,3H),1.68(d,J=6.8Hz,3H)。LC/MS(Agilent)m/zは、2.54分で286.8(M+H)
【0152】
メチル(S,E)-2-(4-ブロモ-2-((ヒドロキシイミノ)-メチル)フェノキシ)プロパノエートB.4の合成
ヒドロキシアミン塩酸塩(1.87g、26.90mmol)を、予め-40℃に冷却したメタノール(150mL)中のメチル(S)-2-(4-ブロモ-2-ホルミルフェノキシ)プロパノエートB.3(7.25g、26.90mmol)の撹拌される溶液に、窒素下で加えた。その後、ピリジン(2.6mL、29.60mmol)を、混合物に滴下で加え、その温度で1時間撹拌した。反応混合物を、4℃で一晩貯蔵した。
【0153】
反応混合物を、室温に温め、水(400mL)に注いだ。この溶液を、酢酸エチル(2×400mL)で抽出した。有機相を、一緒にまとめ、水(2×300mL)および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し減圧下で濃縮して、所望の生成物、メチル(S,E)-2-(4-ブロモ-2-((ヒドロキシイミノ)-メチル)フェノキシ)プロパノエートB.4を白色固体として与えた(8.20g、定量的収率)。
【0154】
1H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.49(s,1H),7.87(d,J=2.6Hz,1H),7.35(dd,J=8.8,2.6Hz,1H),6.61(d,J=8.8Hz,1H),4.74(q,J=6.8Hz,1H),3.72(s,3H),1.63(d,J=6.8Hz,3H)。LC/MS(Agilent)m/zは、2.42分で301.9(M+H)
【0155】
メチル(2S)-2-(4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ)プロパノエートB.5の合成
N-クロロスクシンイミド(3.90g、28.95mmol)を、室温でジメチルホルムアミド(200mL)中のメチル(S,E)-2-(4-ブロモ-2-((ヒドロキシイミノ)メチル)フェノキシ)プロパノエートB.4(7.95g、26.40mmol)の溶液に加え、続いて、塩酸の1M溶液(1mL水溶液)を加えた。得られる反応混合物を、室温で75分間撹拌した。その時間の後、混合物を0℃に冷却し、トリエチルアミン(4.42mL、31.70mmol)をそれに加え、続いて、ブチルビニルエーテル(4.1mL、31.70mmol)を加えた。反応混合物を、室温で3.5時間撹拌した。
【0156】
反応混合物を、水(350mL)に注ぎ、塩酸の1M溶液でpH5に酸性化し、tert-ブチルメチルエーテル(2×350mL)で抽出した。有機相を一緒にまとめ、それらを、水および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し減圧下で濃縮して、所望の生成物、メチル(2S)-2-(4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ)プロパノエートB.5(ジアステレオ異性体の約1:1混合物)を黄色油として与えた(10.30g、98%収率)。
【0157】
1H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.99および7.97(2つのd,J=2.5Hz,1H),7.37(dd,J=8.9,2.5Hz,1H),6.63および6.61(2つのd,J=8.9Hz,1H),5.62(m,1H),4.78(m,1H),3.81(m,1H),3.73および3.71(2つのs,3H),3.59(m,1H),3.48(m,1H),3.35および3.31(2つのdd,J=13.4,1.5Hz,1H),1.61(d,J=6.8Hz,3H),1.56(m,2H),1.35(m,2H),0.90および0.89(2つのt,J=7.4Hz,3H)。LC/MS(Agilent)m/zは、2.91分で399.9(M+H)
【0158】
(2S)-2-(4-ブロモ-2-(イソキサゾール-3-イル)フェノキシ)プロパン酸B.6の合成
水性蟻酸(90%)(100mL、2.39mol)中のエチル(2S)-2-(4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ)プロパノエートB.5(9.15g、22.90mmol)の溶液を、100℃で6時間加熱した。
【0159】
反応混合物を室温に冷却し、溶媒を真空で除去した。粗物質を、アセトニトリルと共沸させ、真空下で1時間、40℃で乾燥させた。単離された油を、tert-ブチルメチルエーテルおよび水で分画した。有機相を、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し減圧下で濃縮して、黄色油を与えた。この油を、ジクロロエタン(20mL)およびヘキサン(400mL)中で粉砕し、単離された固体を、真空オーブン中で一晩乾燥させて、所望の生成物、(2S)-2-(4-ブロモ-2-(イソキサゾール-3-イル)フェノキシ)プロパン酸B.6をベージュ色固体として与えた(5.52g、78%収率)。
【0160】
1H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.49(d,J=1.8Hz,1H),7.77(d,J=2.4Hz,1H),7.53(dd,J=8.8,2.4Hz,1H),6.90(d,J=8.8Hz,1H),6.78(d,J=1.8Hz,1H),4.91(q,J=6.9Hz,1H),1.73(d,J=6.9Hz,3H)。LC/MS(Agilent)m/zは、2.40分で312.0(M+H)
【0161】
全収率は、5-ブロモ-2-ヒドロキシベンズアルデヒドB.1から開始して48%であり、生成物は、LC/MSおよび1H NMRにより判定されたように>98%の純度であった。
キラルSCF法:(S)-エナンチオマー2.12分;(R)エナンチオマー2.79分。
【0162】
実施例2:(2S)-2-(4-ブロモ-2-(イソキサゾール-3-イル)フェノキシ)プロパン酸の合成
メチル(2S)-2-(4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ)プロパノエートB.5の合成
DMF(595mL)を、メチル(S,E)-2-(4-ブロモ-2-((ヒドロキシイミノ)メチル)フェノキシ)プロパノエートB.4(119g)に加え、温度を、20℃に調節した。N-クロロスクシンイミド(16.0g、0.3当量)を加え、反応物を、15~30℃で20分間撹拌した。N-クロロスクシンイミド(4×10.5g、4×0.2当量)を、20~30℃の温度を維持しながら4つの等しい部分として5分ごとに加え、反応物を、15~30℃で20分間撹拌した。反応物を0~5℃に冷却し、ブチルビニルエーテル(56.6mL、1.1当量)を加え、続いて、トリエチルアミン(54.9mL、1.0当量)を、0~5℃で1時間かけて滴下で加えた。反応物を、0~5℃で12時間かけて撹拌し、その後、水(1.19L)を、5分間かけて加えた。生成物を、tert-ブチルメチルエーテル(2×600mL)で抽出し、有機相を、10%w/w塩水(2×350mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し濃縮して、琥珀色油としてジアステレオ異性体の約1:1の混合物(157.1g、定量的)としてメチル(2S)-2-(4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ)プロパノエートB.5を与えた。
【0163】
(2S)-2-(4-ブロモ-2-(イソキサゾール-3-イル)フェノキシ)プロパン酸B.6の合成
(2S)-2-(4-ブロモ-2-(4-ブトキシ-4,5-ジヒドロイソキサゾール-3-イル)フェノキシ)プロパノエートB.5(151g)を、酢酸(755mL)に溶解し、水(226mL)を、15~25℃で加えた。反応物を、還流(約107℃)で48時間、またはプロセス制御で反応が完了したことが示されるまで加熱した。反応物を、15~25℃に冷却し、水(1.5L)を加えた。生成物を、tert-ブチルメチルエーテル(755mL、その後450mL)で抽出し、まとめた有機相を、10%w/w塩水(3×450mL)で洗浄した。有機相を、蒸留し約4体積を残し、その後、トルエン(1.5L)を加えた。有機相を、蒸留し約5体積を残し、その後、トルエン(750mL)を加えた。有機相を蒸留し約4体積を残し、その後、80~90℃に冷却し、濾過した。有機相を、50~55℃に冷却し、種結晶を加えた。溶液を、50~55℃で30分間撹拌し、12時間かけて0~5℃に冷却し、0~5℃で5時間撹拌し、その後、濾過しトルエン(150mL)およびn-ヘプタン(2×300mL)で洗浄した。固体を、質量におけるさらなる変化がなくなるまで40℃で乾燥し、(2S)-2-(4-ブロモ-2-(イソキサゾール-3-イル)フェノキシ)プロパン酸B.6を、LC/MSおよび1H NMRにより決定されたように>98%純度で、キラルHPLCにより決定されたように>98%鏡像異性体過剰であるベージュ色の固体(83.9g、71%)として与えた。
【0164】
実施例3:自動パッチ-クランプを使用するCHO細胞で発現されたClC-1のヒトアイソフォームに対する化合物のスクリーニング
これらの実験の調査目標は、化合物がCHO細胞で発現されたヒトClC-1チャネルの開放確率および電流振幅にどのように影響するかを評価することであった。実験を、化合物の細胞内および細胞外の両方の添加とともに、全細胞パッチの高スループット試験を可能にする自動パッチクランプシステムを使用して実行した。
【0165】
自動化電圧クランプ測定
自動化全細胞パッチクランプ実験を、室温でQpatch16システム(Sophion Bioscience、バレルプ、デンマーク)を用いて実行した。データ獲得および分析を、Qassayソフトウェア(ver.5.6、オーデンセ)において実行した。
【0166】
電圧プロトコルおよび全血CIC-1電流の分析
全細胞パッチにおけるCIC-1電流を誘起するため、膜電位を最初に、100ms間の-30mV~+60mVの保持電位から、その後300ms間の+120mV~-140mVの範囲の種々の試験電圧(スイープ)へと段階的に変化させた。テール電流を得るため、膜電位を、300ms間の各試験電圧後に-100mVへと段階的に変化させ、その後、スイープ間に2秒間-30mVに緩和させた(図1)。全細胞の瞬間および定常状態の電流振幅についてのI/V関係を、膜電位に対して300msのステップの開始時および終了時に平均電流密度をプロットすることにより得た(図2)。
【0167】
相対的な全体開放確率(P)を決定するため、瞬間テール電流を、最も正の電圧工程の後に得られた最大テール電流に正規化し、試験電圧に対してプロットした。その後、各全細胞パッチからの正規化されたテール電流のプロットを、ボルツマン関数にフィットさせ、半活性化電圧の決定を可能にした(V1/2図3)。
【0168】
溶液
自動化パッチクランプ実験のため、細胞外溶液は、2mM CaCl、1mM MgCl、10mM HEPES、4mM KCl、145mM NaCl、10mMグルコースを含み、pHを、NaOH(2M)で7.4に調節した。浸透圧を、ショ糖を使用して約320に調節した。
【0169】
細胞内溶液は、80mM CsF、60mM CsCl、5/1mM KOH/EGTA、10mM HEPES、10mM NaClを含み、pHを、NaOH(2M)で7.2に調節した。浸透圧を、ショ糖を使用して約320mOsmに調節した。
【0170】
細胞株情報
パッチクランプ実験において使用された細胞は、ヒトCIC-1チャネルを構成的に発現するチャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO)であった。この細胞株を作成するために使用されたcDNAによりコードされたアミノ酸配列は、GenBankアクセッション番号NM_000083.2について翻訳された配列と同一であった。細胞を、チャールズリバー(カタログCT6175、クリーブランドOH、USA)により凍結保存された形式で生産した。実験を、解凍後に直接細胞に対し実行した(3×10個の細胞を各実験で使用した)。
【0171】
試験プロトコル
CIC-1に対する化合物の影響を評価するため、細胞膜の細胞内側に直接適用した場合、半活性化電圧V1/2を、細胞内溶液に化合物が添加された全細胞パッチから決定し、その後、細胞内溶液に媒体のみが添加された対照細胞パッチから決定されたV1/2と比較した。加えて、細胞外で添加された化合物の影響を、細胞外溶液が化合物を含むように交換する前後でのV1/2および定常状態の電流振幅を決定することにより評価した。
【0172】
CIC-1チャネルの半活性化電圧における差異ΔV1/2を、化合物および対照の細胞パッチを用いて細胞内で処理された細胞パッチ間の差異として決定し、以下の表1において報告する。ΔV1/2における正のシフトは、試験された化合物によるCIC-1チャネル阻害を反映している。<0.05のP値を、有意であるとみなす。
【0173】
表1:半活性化電圧V1/2におけるシフト
【表2】
【0174】
例4:その場での筋肉収縮特徴の測定
等尺性後肢力を、化合物の存在下および非存在下で12週齢のメスルイスラットにおいて測定した。
【0175】
ラットを、イソフルラン(2~4%)を用いて麻酔下に置き、挿管し、続いてマイクロベンチレータ(Microvent 1、Hallowell EMC、US)に接続した。2つの刺激電極を、坐骨神経を刺激するために皮膚を通して挿入した。小さい切開を足首の近位に行ってアキレス腱を露出させ、それを綿の紐で結び、調節可能な位置(バーニヤ制御)で力変換器(Fort250、World Precision Instruments)に接続した。アキレス腱をその後、取り付けられた綿の紐の遠位で切断した。ラットを、加熱パッドに置き、足首背屈筋の収縮からの運動アーチファクトを予防するために、足をフットプレートにテープで固定した。
【0176】
筋肉収縮特性を、電流を(最高電圧条件下で)神経に適用して筋肉により生成された力を記録することにより評価した。2Hzの刺激により評価した場合、筋肉を、最大の力が得られるまで伸長させた。等尺性の力を、12Hz(単攣縮性)、10パルスで30秒ごとに、80Hz(強縮性)で1秒間(80パルス)5分ごとに測定した。この刺激パターンを、80Hzの刺激が12Hz(10パルス)に置き換えられたいくらかの場合を除いて、実験全体で採用した。神経筋伝達を、4回目のパルスに対する12Hzの刺激で生成された力の約50%の阻害のレベルを得るために各動物について個々に調節した調節可能な注射速度で0.1mg/kgの濃度でのシサトラクリウム(ニンベックス、グラクソ・スミスクライン)の連続点滴により部分的に阻害した。神経筋阻害のレベルが安定であった場合、試験品を、選択された濃度でi.v.で注射した。試験品の影響を、適用された刺激パターンから生成した力を増加させるその能力について評価した。影響を、それ自体の力を増加させる能力(強縮性、80Hz、刺激)および個々の単攣縮ピーク(12Hz刺激)間の比率で評価した。影響を、試験品の注射後少なくとも1時間監視した。加えて、試験品の注射から力に対する最大影響までの時間(単攣縮性および強縮性の両方)を記録し、可能であれば、影響が消失する(ベースラインに戻る)までの時間を記録した。適切な場合、神経筋遮断薬の注入を、刺激パターンを継続しながら中止し、対照レベルまでの力の戻りを、監視した。動物を、完全に鎮静させたままで頸椎脱臼により犠牲にした。
【0177】
(2S)-2-[4-ブロモ-5-フルオロ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]プロパン酸を、24.6mg/kg i.v.で投与した。強縮力における平均増加は、46.2%(3つの実験)であった。2-[4-ブロモ-2-(1,2-オキサゾール-3-イル)フェノキシ]酢酸を、44.8mg/kg i.v.で投与した。強縮力における平均増加は、57.7%(2つの実験)であった。
【0178】
これは、本発明の化合物が、神経筋遮断薬により部分的に阻害されたインビボでの筋肉への力を回復できることを示す。
図1
図2
図3