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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-29
(45)【発行日】2024-12-09
(54)【発明の名称】原動機付自転車
(51)【国際特許分類】
   B62J 25/06 20200101AFI20241202BHJP
   B62K 11/10 20060101ALI20241202BHJP
   B62K 19/30 20060101ALI20241202BHJP
   B62K 19/40 20060101ALI20241202BHJP
【FI】
B62J25/06
B62K11/10
B62K19/30
B62K19/40
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2023006749
(22)【出願日】2023-01-19
(65)【公開番号】P2024102689
(43)【公開日】2024-07-31
【審査請求日】2024-04-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000175766
【氏名又は名称】三恵技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109243
【弁理士】
【氏名又は名称】元井 成幸
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 良明
【審査官】三宅 龍平
(56)【参考文献】
【文献】独国実用新案第202010001871(DE,U1)
【文献】特開昭59-11982(JP,A)
【文献】実開昭54-15867(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 25/00 - 25/06
B62K 11/00 - 19/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作ハンドルが取り付けられるヘッドパイプから斜め下方に延設されるダウンチューブの下端部周辺で係止棒が左右方向に突出して設けられ、
前記係止棒の上側と下側に点状の上側係合部と下側係合部がそれぞれ形成され、
上側足載せ半体が、下側に点状に突出する係合突部を前記上側係合部に係合して位置決めされ、
下側足載せ半体が、上側に点状に突出する係合突部を前記下側係合部に係合して位置決めされ、
前記上側足載せ半体の前記係止棒よりも前方位置若しくは後方位置に設けられた凹部で、前記上側足載せ半体と前記下側足載せ半体が着脱自在に固定されて足載せ部が形成されていることを特徴とする原動機付自転車。
【請求項2】
前記凹部で前記上側足載せ半体と前記下側足載せ半体がボルト締めで固定され、
前記ボルト締めによる突出部分の高さが前記凹部の深さよりも低く設定されていることを特徴とする請求項1記載の原動機付自転車
【請求項3】
前記上側足載せ半体と前記下側足載せ半体とがプレス成形品であることを特徴とする請求項1記載の原動機付自転車。
【請求項4】
時速20km/h以下の低速で走行する原動機付自転車であって、
前記ダウンチューブと、前記ダウンチューブの下端に設けられた曲がり部と、前記曲がり部から斜め上方に延設されたリアチューブとがシングルフレームで形成され、
前記曲がり部に前記係止棒が貫通して設けられていることを特徴とする請求項1~3の何れかに記載の原動機付自転車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原動機付自転車に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、原動機付自転車の車体フレーム構造には、剛性の確保や高速走行時の安定性の確保の観点から、特許文献1に開示されているようなダブルフレーム構造が採用されている。この特許文献1の構造は、ヘッドパイプから延ばされたメインフレームと、メインフレームから二股に分かれて後方へ延ばされたリヤフレームと、ヘッドパイプから左右一対で垂下されたダウンチューブと、ダウンチューブを折り曲げて略水平に延ばされたロアーパイプと、ロアーパイプの後端から立上がるセンターフレームと、センターフレームとリヤフレームとを結ぶステーから構成されている。そして、運転者が足を載せる足載せ部であるステップが、受け板と、受け板の縁に巡らされたパイプと、受け板の上面に取付けるラバー板で構成され、受け板がダウンチューブにステーで連結されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第4188136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、既存の原動機付自転車の足載せ部は、特許文献1のダウンチューブに直接取り付けられる構造のように、取り外しや交換を行うことは容易ではない。他方で、近年の消費者の嗜好の多様化により、運転者の好みに応じた足載せ部にすることへの需要があり、運転者の好みに応じて足載せ部を簡単に交換できる構造が求められている。
【0005】
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、運転者の好みに応じて足載せ部を簡単に交換することができる原動機付自転車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の原動機付自転車は、操作ハンドルが取り付けられるヘッドパイプから斜め下方に延設されるダウンチューブの下端部周辺で係止棒が左右方向に突出して設けられ、前記係止棒の上側と下側に点状の上側係合部と下側係合部がそれぞれ形成され、上側足載せ半体が、下側に点状に突出する係合突部を前記上側係合部に係合して位置決めされ、下側足載せ半体が、上側に点状に突出する係合突部を前記下側係合部に係合して位置決めされ、前記上側足載せ半体の前記係止棒よりも前方位置若しくは後方位置に設けられた凹部で、前記上側足載せ半体と前記下側足載せ半体が着脱自在に固定されて足載せ部が形成されていることを特徴とする。
これによれば、上側足載せ半体の係合突部を係止棒の上側係合部に係合して位置決めし、下側足載せ半体の係合突部を係止棒の下側係合部に係合して位置決めすることにより、上側足載せ半体と下側足載せ半体の位置決めと定置、換言すれば足載せ部の位置決めと定置を簡単に行うことができる。また、上側足載せ半体と下側足載せ半体を着脱自在に固定して足載せ部を形成することにより、運転者の好みに応じて足載せ部を簡単に交換することができる。また、上側足載せ半体の係止棒よりも前方位置若しくは後方位置に設けられた凹部で固定することにより、固定箇所が運転者の足載せの邪魔になることを防止することができる。
【0007】
本発明の原動機付自転車は、前記凹部で前記上側足載せ半体と前記下側足載せ半体がボルト締めで固定され、前記ボルト締めによる突出部分の高さが前記凹部の深さよりも低く設定されていることを特徴とする。
これによれば、上側足載せ半体と下側足載せ半体とのボルト締めによるボルト締結箇所が運転者の足載せ部への足載せの邪魔になることを確実に防止することができる。
【0008】
本発明の原動機付自転車は、前記上側足載せ半体と前記下側足載せ半体とがプレス成形品であることを特徴とする。
これによれば、上側足載せ半体と下側足載せ半体をプレス成形品とすることにより、足載せ部の足が載置される有効面積を容易且つ低コストで大きくすることができる。また、多種多様な上側足載せ半体と下側足載せ半体を容易に形成することができ、足載せ部の種類の多様化を促進することができる。
【0009】
本発明の原動機付自転車は、時速20km/h以下の低速で走行する原動機付自転車であって、前記ダウンチューブと、前記ダウンチューブの下端に設けられた曲がり部と、前記曲がり部から斜め上方に延設されたリアチューブとがシングルフレームで形成され、前記曲がり部に前記係止棒が貫通して設けられていることを特徴とする。
これによれば、低速で走行する原動機付自転車の足載せ部を運転者の好みに応じて簡単に交換することができる。ダウンチューブと曲がり部とリアチューブをシングルフレームで形成することにより、運転者は車体の左右両側の位置や足載せ部の前後の位置で足着きを容易に行うことが可能となり、低速で走行する原動機付自転車の停止時に運転者が容易に地面に足を着けることができる。また、曲がり部及び足載せ部をシングルフレームの最低地上高付近に配置することにより、低身長の人や高齢者のような運転者でも容易にシングルフレームを跨いで低速で走行する原動機付自転車に乗降することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の原動機付自転車によれば、運転者の好みに応じて足載せ部を簡単に交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明による実施形態の原動機付自転車の側面図。
図2】実施形態の原動機付自転車におけるヘッドパイプ、ダウンチューブ、曲がり部及びリアチューブの側面図。
図3】(a)は実施形態の原動機付自転車におけるヘッドパイプ、ダウンチューブ、曲がり部及びリアチューブの平面図、(b)は同図(a)のA-A拡大端面図。
図4】実施形態の原動機付自転車における足載せ部周辺の平面図。
図5図5のB-B拡大端面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
〔実施形態の原動機付自転車〕
本発明による実施形態の原動機付自転車1は、好適には時速20km/h以下の低速で走行する原動機付自転車1であり、図1図3に示すように、ヘッドパイプ2と、ヘッドパイプ2から斜め下方に延設されたダウンチューブ3と、ダウンチューブ3の下端に設けられた曲がり部4と、曲がり部4から斜め上方に延設されたリアチューブ5を車体フレーム構造として備え、ダウンチューブ3と曲がり部4とリアチューブ5は、平面視で一直線状に延びる略筒状のシングルフレームで形成されている。本実施形態におけるダウンチューブ3と曲がり部4とリアチューブ5は、例えばステンレス、アルミニウム合金或いはアルミ・カーボン・スチール等の同一金属材の曲げパイプで形成されている。
【0013】
シングルフレームで構成されるダウンチューブ3と曲がり部4とリアチューブ5は、好適には時速20km/hの低速で走行する原動機付自転車1の車体フレーム構造として必要とされる所要強度を有する。また、車体フレームとして所要強度を確保する観点と運転者が停止時に地面に足を着けることをより容易にする観点から、ダウンチューブ3と曲がり部4の左右の横幅は好適には350mm~450mm、より好適には350mm~400mmで形成し、又、リアチューブ5の左右の横幅は好適には600mm~700mm、より好適には600mm~650mmで形成するとよい。
【0014】
ヘッドパイプ2の上側には筒状のハンドルポスト6が設けられ、嵌着或いは溶接等でヘッドパイプ2に固定されており、ハンドルポスト6の上端には平面視略U字形で筒状の操作ハンドル7が設けられている。即ち、ヘッドパイプ2には、ハンドルポスト6を介して操作ハンドル7が取り付けられている。操作ハンドル7の先端の握り部には、運転者100が原動機付自転車1の駆動、停止、減速、加速等を操作する操作部8が設けられている。ヘッドパイプ2の下側にはフロントフォーク9が設けられ、嵌着或いは溶接等でヘッドパイプ2に固定されており、フロントフォーク9の下端部に前車輪10が回転可能に軸支されている。
【0015】
曲がり部4の後側には筒状のリアステー11が設けられており、リアステー11は、溶接等で曲がり部4の後側に固定されていると共に、略水平で後方に延びるように設けられている。リアチューブ5の上寄りの位置には後方に向かって斜め下方に延びるシートステー12の上端が溶接等で固定され、シートステー12とリアステー11は側面視で略V字状に配置されている。シートステー12の後端部とリアステー11の下端部の交点部分には、後車輪13が回転可能に軸支されていると共に、後車輪13の駆動、停止、減速、加速等を制御して動作させるモーター装置14が設けられている。モーター装置14と、操作部8は、操作ハンドル7、ハンドルポスト6、ヘッドパイプ2、ダウンチューブ3、曲がり部4、リアステー11の内部を通して配線される接続線で接続されている(図示省略)。
【0016】
リアチューブ5のシートステー12の固定箇所よりも上寄りの位置には、略水平で後方に向かって僅かに斜め下方に傾斜するようにしてシート支持チューブ15が設けられている。シート支持チューブ15は、平面視で左側に位置する左コ字形パイプ材151と平面視で右側に位置する右コ字形パイプ材152とから構成され、後側に配置されている左コ字形パイプ材151の一端と右コ字形パイプ材152の一端とが同一高さでリアチューブ5に溶接等で固定されている。そして、前側に配置されている左コ字形パイプ材151の他端と右コ字形パイプ材152の他端とが相互に嵌合されて、載置して固定されるシート17を支持する平面視略矩形のシート支持チューブ15が構成されている。
【0017】
シート支持チューブ15の前端下側は側面視略く字状の左支持ステー161と右支持ステー162とで支持されている。下側に配置されている左支持ステー161の一端と右支持ステー162の一端は、シートステー12の固定箇所より下寄りのリアチューブ5の中間位置において、同一高さでリアチューブ5に溶接等で固定されている。上側に配置されている左支持ステー161の他端は左コ字形パイプ材151の下側に溶接等で固定され、上側に配置されている右支持ステー162の他端は右コ字形パイプ材152の下側に溶接等で固定されている。
【0018】
本実施形形態では、リアチューブ5の水平に対する傾斜角度が好適には40°~50°、より好適には40°~45°となっており、このリアチューブ5の曲がり部4の最下端から好適には300mm~450mm、より好適には400mm~450mmの高さにシート支持チューブ15が設けられ、この高さに設置されたシート支持チューブ15に側面視略L字形のシート17が載置されている。
【0019】
そして、原動機付自転車1のダウンチューブ4の下端部周辺に設けられる曲がり部4は、前車輪10の前輪軸101と後車輪13の後輪軸131とを結ぶ線分の中点Mを基準にして、中点Mの前側のホイールベースの20%の長さの範囲内から中点Mの後側のホイールベースの20%の長さの範囲内までの範囲に配置され、図2の曲がり部配置設定領域Rの範囲内に配置される。また、シート17の座面後端171から後述する足載せ部18の前後方向の長さの中央点までの距離Lは、好適には400mm~500mm、より好適には425mm~475mmとするとよい。
【0020】
曲がり部4には、局所的に左右に突出する足載せ部18が定置して設けられている。本実施形態では、曲がり部4に係止棒19が左右方向に突出して設けられ、図示例では一連の筒状の係止棒19が曲がり部4の貫通穴に挿通されて曲がり部4に貫通して設けられている。係止棒19は曲がり部4の貫通穴の周縁に溶接等して固定され、曲がり部4からの左右の突出長さが同一長さで一定となるように固定されており、この係止棒19に足載せ部18が取り付けられている。
【0021】
本実施形態における足載せ部18は、図3図5に示すように、上側足載せ半体181と下側足載せ半体182とで構成され、上側足載せ半体181と下側足載せ半体182はそれぞれプレス成形品で形成されている。上側足載せ半体181には下側に点状に突出する係合突部1811が形成され、下側足載せ半体182には上側に点状に突出する係合突部1821が形成されている。また、係止棒19の上側には係止穴で構成される点状の上側係合部191が形成され、係止棒19の上側係合部191に対応する位置の下側には係止穴で構成される点状の下側係合部192が形成されている。
【0022】
上側足載せ半体181は係合突部1811を係止棒19の上側係合部191に係合して位置決めされ、下側足載せ半体182は係合突部1821を係止棒19の下側係合部192に係合して位置決めされ、上側足載せ半体181と下側足載せ半体182を合わせるようにして配置される。
【0023】
そして、上側足載せ半体181の係止棒19よりも前方位置と後方位置にそれぞれ設けられた凹部1812、1813で、上側足載せ半体181と下側足載せ半体182が着脱自在に固定されて足載せ部18が形成されている。本実施形態では、凹部1812、1813のそれぞれにおいて、ボルト20とナット21のボルト締結で上側足載せ半体181と下側足載せ半体182が固定されて足載せ部18が形成される。
【0024】
更に、本実施形態では、ボルト締めによる突出部分の高さが凹部1812、1813のそれぞれの深さよりも低く設定されており、図示例では、ボルト20の頭部の高さが凹部1812、1813のそれぞれの深さよりも低く設定され、ボルト20の頭部が凹部1812、1813の内部に収容される、換言すれば足載置面よりも突出しないようにそれぞれ配置されている。また、本実施形態では、下側足載せ半体182の係止棒19よりも前方位置と後方位置にもそれぞれ凹部1822、1823が設けられ、ボルト20のボルト締結でナット締めされているナット21が凹部1822、1823の内部に収容されるようにそれぞれ配置されている。
【0025】
本実施形態の原動機付自転車1によれば、上側足載せ半体181の係合突部1811を係止棒19の上側係合部191に係合して位置決めし、下側足載せ半体182の係合突部1821を係止棒19の下側係合部192に係合して位置決めすることにより、上側足載せ半体181と下側足載せ半体182の位置決めと定置、換言すれば足載せ部18の位置決めと定置を簡単に行うことができる。また、上側足載せ半体181と下側足載せ半体182を着脱自在に固定して足載せ部18を形成することにより、運転者の好みに応じて足載せ部18を簡単に交換することができる。
【0026】
また、上側足載せ半体181の係止棒19よりも前方位置と後方位置に設けられた凹部1812、1813で固定することにより、ボルト締めによるボルト締結箇所等の固定箇所が運転者の足載せの邪魔になることを防止することができる。
【0027】
また、上側足載せ半体181と下側足載せ半体182をプレス成形品とすることにより、足載せ部18の足が載置される有効面積を容易且つ低コストで大きくすることができる。また、多種多様な上側足載せ半体181と下側足載せ半体182を容易に形成することができ、足載せ部18の種類の多様化を促進することができる。
【0028】
また、低速で走行する原動機付自転車1のダウンチューブ3と曲がり部4とリアチューブ5をシングルフレームで形成することにより、運転者100は原動機付自転車1の車体の左右両側の位置や足載せ部18の前後の位置で足着きを容易に行うことが可能となり、低速で走行する原動機付自転車1の停止時に運転者100が容易に地面に足を着けることができる。また、曲がり部4及び足載せ部18をシングルフレームの最低地上高付近に配置することにより、低身長の人や高齢者のような運転者100でも容易にシングルフレームを跨いで低速で走行する原動機付自転車1に乗降することができる。
【0029】
〔本明細書開示発明の包含範囲〕
本明細書開示の発明は、発明として列記した各発明、実施形態の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な内容を本明細書開示の他の内容に変更して特定したもの、或いはこれらの内容に本明細書開示の他の内容を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な内容を部分的な作用効果が得られる限度で削除して上位概念化して特定したものを包含する。そして、本明細書開示の発明には下記変形例や追記した内容も含まれる。
【0030】
例えば本発明の足載せ部が形成される原動機付自転車は、上記実施形態の低速で走行する原動機付自転車1以外の適宜の原動機付自転車とすることが可能である。また、本発明における上側足載せ半体と下側足載せ半体はプレス成形品以外の加工品とすることも可能である。また、本発明における上側足載せ半体と下側足載せ半体は本発明の趣旨の範囲内で適宜の方法で固定することが可能であり、例えばビス止め等のボルト締め以外の方法で固定することが可能である。
【0031】
また、上側足載せ半体と下側足載せ半体を着脱自在に固定する固定箇所が収容される上側足載せ半体の凹部は、固定箇所に対応して、上側足載せ半体の係止棒よりも前方位置だけ、若しくは後方位置だけに設けることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は、足載せ部を有する原動機付自転車に利用することができる。
【符号の説明】
【0033】
1…原動機付自転車 2…ヘッドパイプ 3…ダウンチューブ 4…曲がり部 5…リアチューブ 6…ハンドルポスト 7…操作ハンドル 8…操作部 9…フロントフォーク 10…前車輪 101…前輪軸 11…リアステー 12…シートステー 13…後車輪 131…後輪軸 14…モーター装置 15…シート支持チューブ 151…左コ字形パイプ材 152…右コ字形パイプ材 161…左支持ステー 162…右支持ステー 17…シート 171…シート座面後端 18…足載せ部 181…上側足載せ半体 1811…係合突部 1812、1813…凹部 182…下側足載せ半体 1821…係合突部 1822、1823…凹部 19…係止棒 191…上側係合部 192…下側係合部 20…ボルト 21…ナット 100…運転者 M…前輪軸と後輪軸とを結ぶ線分の中点 H…ホイールベース R…曲がり部配置設定領域 L…シートの座面後端から足載せ部の前後方向の長さの中央点までの距離
図1
図2
図3
図4
図5