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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-29
(45)【発行日】2024-12-09
(54)【発明の名称】基板処理装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/31 20060101AFI20241202BHJP
   H01L 21/3065 20060101ALI20241202BHJP
【FI】
H01L21/31 B
H01L21/302 101G
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2021537190
(86)(22)【出願日】2019-12-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-18
(86)【国際出願番号】 KR2019018512
(87)【国際公開番号】W WO2020138970
(87)【国際公開日】2020-07-02
【審査請求日】2022-12-06
(31)【優先権主張番号】10-2018-0169104
(32)【優先日】2018-12-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】504210651
【氏名又は名称】ジュスン エンジニアリング カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】オー ドン ヒュク
(72)【発明者】
【氏名】ウォン ス ヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム ジョン シク
(72)【発明者】
【氏名】ファン チュル ジュ
【審査官】小▲高▼ 孔頌
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-219125(JP,A)
【文献】特開2016-042561(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0229797(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0053373(US,A1)
【文献】特開2018-029120(JP,A)
【文献】特開2010-056477(JP,A)
【文献】特開2013-060615(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/31
H01L 21/3065
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に対する処理工程が行われるチャンバー、
前記チャンバーに結合して基板を支持する支持部、
前記支持部の上側に配置されるように前記チャンバーに結合した蓋、
前記蓋に結合して前記蓋と前記支持部の間の処理空間を複数の処理領域に区画するために、前記処理空間にパージガスを噴射するパージガス噴射部、
前記蓋と前記支持部の間に配置されるように前記蓋に結合したシールド、
前記処理領域のうち、第1処理領域に第1ガスを噴射する第1噴射部、
前記第1噴射部から離隔した位置から前記第1処理領域に前記第1ガスを噴射する第2噴射部、および
前記第1噴射部の下側に配置された第1噴射領域、前記第2噴射部の下側に配置された第2噴射領域、及び前記第1噴射領域と前記第2噴射領域の間の第1離隔空間が前記第1ガスを用いた処理工程が行われる領域になるように前記シールドに結合した第1隔壁部を含み、
前記第1隔壁部は、前記第1隔壁部に向かう外側方向に向かって、前記パージガス噴射部から離隔して配置され、
前記第1隔壁部が、前記第1噴射領域、前記第2噴射領域、及び前記第1離隔空間が互いに連通した第1隔壁領域をなすように突出し、
前記第1噴射領域と前記第2噴射領域は互いに離隔される位置に配置され、
前記第1離隔空間は前記第2噴射領域と前記第1噴射領域の間に配置される、
基板処理装置。
【請求項2】
前記第1隔壁部が、前記シールドと前記支持部が互いに離隔した距離に比べて、より短い長さに形成されたことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記第1隔壁領域は、前記第1処理領域に比べて、より小さい大きさを有するように、前記シールドに結合したことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記第1隔壁部が、前記第1噴射部および前記第2噴射部それぞれから離隔するように配置されたことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記支持部は、複数の基板を支持し、
前記第1隔壁部は、前記パージガス噴射部および、前記第1隔壁領域の間に配置された第1隔壁部材を含むことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記第1隔壁部材が、前記第1隔壁領域から前記支持部の回転軸が配置された領域に向かう内側方向に前記第1噴射部と前記第2噴射部それぞれから離隔するように配置されたことを特徴とする請求項5に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記第1隔壁部材が、直線形態に形成されたことを特徴とする請求項5に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記第1隔壁部材が、前記第1隔壁領域から前記支持部の回転軸が配置された領域に向かう内側方向に突出するように形成されたことを特徴とする請求項5に記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記第1隔壁部材が、内側方向に凸な曲面形態に形成されたことを特徴とする請求項8に記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記第1隔壁部が、前記第1隔壁部材の一側に結合した第2隔壁部材を含み、
前記第2隔壁部材は、前記第1隔壁部材の一側から前記支持部の回転軸が配置された領域から前記第1隔壁部材に向かう外側方向に延長されるほど、前記第1噴射部から離隔した距離が増加するように傾斜して形成されたことを特徴とする請求項5に記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記第1隔壁部が、前記第1隔壁部材の他側に結合した第3隔壁部材を含み、
前記第3隔壁部材は、前記第1隔壁部材の他側から前記外側方向に延長されるほど、前記第2噴射部から離隔した距離が増加するように傾斜して形成されたことを特徴とする請求項10に記載の基板処理装置。
【請求項12】
前記第1隔壁部が、前記第1隔壁部材に対向する外側部分が開放されるように形成されたことを特徴とする請求項5に記載の基板処理装置。
【請求項13】
前記シールドが、前記蓋に着脱可能に結合され、
前記第1隔壁部は、前記シールドが前記蓋から分離されることによって前記シールドと共に前記蓋から分離されることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項14】
前記シールドおよび前記第1隔壁部が、一体に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項15】
前記処理領域の中で第2処理領域に第2ガスを噴射する第3噴射部、
前記第3噴射部から離隔した位置で前記第2処理領域に前記第2ガスを噴射する第4噴射部、および
前記第3噴射部の下側に配置された第3噴射領域、前記第4噴射部の下側に配置された第4噴射領域、及び前記第3噴射領域と前記第4噴射領域の間の第2離隔空間が前記第2ガスを用いた処理工程が行われる領域になるように前記シールドに結合した第2隔壁部を含むことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項16】
前記第2隔壁部が、前記第3噴射領域、第4噴射領域、および前記第2離隔空間が互いに連通した第2隔壁領域をなすように突出し、前記第2隔壁領域が前記第2処理領域に比べて、より小さい大きさを有するように前記シールドに結合したことを特徴とする請求項15に記載の基板処理装置。
【請求項17】
前記第2隔壁部が、前記第3噴射部および前記第4噴射部それぞれから離隔するように配置されたことを特徴とする請求項15に記載の基板処理装置。
【請求項18】
前記第1隔壁部が、前記第1噴射領域、前記第2噴射領域、および前記第1離隔空間を囲むように、前記シールドに結合したことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板に対する蒸着工程、エッチング工程などの処理工程を行う基板処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、太陽電池(Solar Cell)、半導体素子、フラットパネルディスプレイ等を製造するためには、基板上に所定の薄膜層、薄膜回路パターン、または光学的パターンを形成しなければならない。そのため、基板上の特定物質の薄膜を蒸着する蒸着工程、感光性物質を用いて薄膜を選択的に露出させるフォト工程、選択的に露出した部分の薄膜を除去してパターンを形成するエッチング工程などの基板処理工程が行われる。これらの基板の処理工程は、基板処理装置によって行われる。
【0003】
図1は、従来技術による基板処理装置の概略的な側面図である。
【0004】
図1を参照すると、従来の技術による基板処理装置10は、支持部11は、噴射部12、およびパージ部13を含む。
【0005】
前記支持部11は、複数の基板20を支持するものである。前記支持部11は、前記基板20が、前記噴射部12の下側に配置されるように前記基板20を支持する。
【0006】
前記噴射部12は、プロセスガスを噴射するものである。前記噴射部12は、複数の処理領域(PA1、PA2)にプロセスガスを噴射する。プロセスガスは、蒸着工程、エッチング工程などの処理工程を実行するためのものである。前記噴射部12は、前記処理領域(PA1、PA2)に互いに異なる種類のプロセスガスを噴射する。
【0007】
前記パージ部13は、パージガスを噴射するものである。前記支持部11に支持された基板20の内側に配置された中央領域(CA)にパージガスを噴射する。前記中央領域(CA)は、前記処理領域(PA1、PA2)の内側に配置される。前記パージ部13は、前記中央領域(CA)にパージガスを噴射して前記噴射部12が噴射した互いに異なる種類のプロセスガスが互いに混合することを防止する。
【0008】
ここで、前記パージ部13が前記中央領域(CA)に噴射するパージガスの噴射量が多いと、前記噴射部12が前記処理領域(PA1、PA2)に噴射したプロセスガスがパージガスによって外側方向に押されるようになる。これにより、前記基板20において、前記中央領域(CA)の方を向く内側部分には、相対的に過少蒸着、過少エッチングなどが発生する。
【0009】
前記パージ部13が前記中央領域(CA)に噴射するパージガスの噴射量が少ないと、前記噴射部12が前記処理領域(PA1、PA2)に噴射したプロセスガスが前記中央領域(CA)まで拡散するようになる。前記中央領域(CA)まで拡散したプロセスガスは、前記中央領域(CA)で滞在して、パージガス及び前記支持部11の回転によって作用する遠心力によって外側方向に押されて、再び前記の処理領域(PA1、PA2)に流動する。これにより、前記基板20の内側部分に相対的に過大蒸着、過剰エッチングなどが発生する。
【0010】
このように、従来の技術による基板処理装置10は、前記基板20に対する処理工程の均一性を確保することが困難な問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上述のような問題点を解決しようと案出されたもので、基板の処理工程の均一性を向上させることができる基板処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述したような課題を解決するために、本発明は、下記のような構成を含むことができる。
【0013】
本発明に係る基板処理装置は、基板に対する処理工程が行われるチャンバー;前記チャンバーに結合し、基板を支持する支持部;前記支持部の上側に配置されるように前記チャンバーに結合した;前記に結合し、前記と前記支持部の間の処理空間を複数の処理領域に区画するために前記の処理空間にパージガスを噴射するパージガス噴射部;前記と前記支持部の間に配置されるように前記に結合したシールド;前記処理領域のうち、第1処理領域に第1ガスを噴射する第1噴射部;前記第1噴射部から離隔した位置で前記第1処理領域に前記第1ガスを噴射する第2噴射部;および前記第1噴射部の下側に配置された第1噴射領域、前記第2噴射部の下側に配置された第2噴射領域、及び前記第1噴射領域と前記第2噴射領域の間の第1離隔空間が前記第1ガスを用いた処理工程が行われる領域になるように、前記シールドに結合した第1隔壁部を含み、前記第1隔壁部は、前記第1隔壁部に向かう外側方向に向かって、前記パージガス噴射部から離隔して配置され、前記第1隔壁部が、前記第1噴射領域、前記第2噴射領域、及び前記第1離隔空間が互いに連通した第1隔壁領域をなすように突出し、前記第1噴射領域と前記第2噴射領域は互いに離隔される位置に配置され、前記第1離隔空間は前記第2噴射領域と前記第1噴射領域の間に配置されることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、次のような効果を図ることができる。
【0015】
本発明は、処理工程が行われる空間の大きさを拡大させることができるように具現することで、基板の処理工程の処理率を増大させることができる。
【0016】
本発明は、処理工程が行われる空間で処理ガスの流量と密度を増大させることができるよう具現することで、基板の処理工程の処理率を増大させることができるだけでなく、処理工程で使用されずに無駄にされている処理ガスの流量を減少させ、運用コストを削減することができる。
【0017】
本発明は、基板の処理工程が行われる過程で、パージガスにより基板に部分的に処理率に差が発生する程度を減らすことができるよう具現することで、基板処理工程の均一性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】従来技術による基板処理装置の概略的な側断面図
図2】本発明に係る基板処理装置の概略的な分解斜視図
図3】本発明に係る基板処理装置の概念的な平面図
図4】本発明に係る基板処理装置において、噴射手段とパージガス噴射部、および隔壁手段の概念的な平面図
図5】本発明に係る基板処理装置において、図4のI-I線を基準にした概略的な側面断面図
図6】噴射機構のそれぞれに隔壁機構が結合した比較例を示した概念的な平面図
図7】本発明に係る基板処理装置において、第1隔壁部を説明するための概念的な平面図
図8】本発明に係る基板処理装置において、第1隔壁部の変形実施例を説明するための概念的な平面図
図9】本発明に係る基板処理装置において、第1隔壁部の変形実施例を説明するための概念的な平面図
図10】本発明に係る基板処理装置において、図4のI-I線を基準にして、隔壁手段が結合したシールドがに着脱される様子を示した概略的な側断面図
図11】本発明の変形実施例に係る基板処理装置において、第2隔壁部を説明するための概念的な平面図
図12】本発明の変形実施例に係る基板処理装置において、図11のII-II線を基準にした概略的な側面断面図
図13】本発明の変形実施例に係る基板処理装置において、第2隔壁部の変形実施例を説明するための概念的な平面図
図14】本発明の変形実施例に係る基板処理装置において、第2隔壁部の変形実施例を説明するための概念的な平面図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下では、本発明に係る基板処理装置の実施例を添付した図を参照して詳細に説明する。
【0020】
図2図4を参照すると、本発明に係る基板処理装置1は、基板(S)の処理工程を実行するものである。例えば、本発明に係る基板処理装置1は、前記基板(S)に薄膜を蒸着する蒸着工程と、前記基板(S)に蒸着された薄膜の一部を除去するエッチング工程の中で少なくとも一つを実行することができる。本発明に係る基板処理装置1は、支持部2、3、パージガス噴射部4、噴射手段5は、隔壁手段6(図4に示す)、およびシールド7(図2に示す)を含む。
【0021】
図2及び図3を参照すると、前記支持部2は、基板(S)を支持するものである。前記支持部2は、前記の処理工程が行われる処理空間を提供するチャンバー1aの内部に結合することができる。前記処理空間は、前記支持部2と前記3の間に配置することができる。前記チャンバー1aは、前記の処理空間に存在するガスなどを排気させるための排気部(未図示)が結合され得る。前記基板(S)は、前記チャンバー1aの外側に配置されたローディング装置(未図示)により前記チャンバー1aの内部に搬入された後、前記支持部2に無事に到着することができる。前記の処理工程が完了すると、前記基板(S)は、前記チャンバー1aの外側に配置されたアンローディング装置(未図示)により前記チャンバー1aの外部に搬出することができる。前記基板(S)は、それぞれ、半導体基板またはウェハーであり得る。
【0022】
前記支持部2は、複数の基板(S)を支持することができる。前記基板(S)は、互いに離隔した位置に配置されるように、前記支持部2に支持することができる。例えば、前記基板(S)は、前記支持部2の中心を基準にして、互いに同じ角度で離隔した位置に配置することができる。図2及び図3には、前記支持部2に6つの基板が支持された例を示しているが、これに限定されず、前記支持部2には、2個、3個、4個、5個、または7個以上の基板(S)を支持することもできる。
【0023】
前記支持部2は、回転軸2a(図3に示す)を中心に回転することができる。前記支持部2は、第1回転方向(R1矢印の方向、図3に示す)に回転することができる。前記第1回転方向(R1、矢印の方向)は、前記回転軸2aを中心に時計回りまたは反時計回りであり得る。前記基板(S)は、前記回転軸2aを中心に前記第1回転方向(R1矢印の方向)に沿って互いに同じ角度で離隔するように、前記支持部2に支持することができる。図に示していないが、前記支持部2には、前記基板(S)を支持する複数の支持部材が結合されることもある。前記支持部2の回転軸2a及び前記支持部2の中心は、互いに同じ位置であり得る。
【0024】
前記支持部2が前記回転軸2aを中心に回転することにより、前記基板(S)は、前記回転軸2aを中心に公転することができる。前記支持部2は、回転力を提供する駆動部(未図示)に結合することができる。前記支持部2に前記支持部材が結合された場合、前記支持部材は、それぞれの回転軸を中心に回転(自転)することもできる。この場合、本発明に係る基板処理装置1は、前記基板(S)に対して自転と公転が並行して行われるように回転しながら前記基板(S)に対して、前記の処理工程を行うことができる。
【0025】
図2を参照すると、前記3は、前記支持部2の上側に配置されたものである。前記3は、前記チャンバー1aの上部を覆うように、前記チャンバー1aに結合することができる。前記3及び前記チャンバー1aは、図2に示すように六角形構造に形成することができるが、これに限定されず、円筒形構造、楕円形構造、多角形構造などで形成することもできる。
【0026】
前記3は、前記支持部2から上側に離隔して配置することができる。前記3は、前記パージガス噴射部4及び前記噴射手段5を支持することができる。前記パージガス噴射部4及び前記噴射手段5は、それぞれ前記支持部2から上側に離隔して配置されるように前記3に結合することができる。
【0027】
図2図4を参照すると、前記パージガス噴射部4は、パージガスを噴射するものである。前記パージガス噴射部4は、前記処理空間に前記パージガスを噴射することにより、前記処理空間を複数の処理領域(PA)に区画することができる。前記パージガスは、前記基板(S)に対する処理工程に関与しないもので、例えば、アルゴン(Ar)などのような不活性ガスであり得る。図3には、前記の処理空間が2つの処理領域(PA1、PA2)に区画される例を示しているが、これに限定されず、前記の処理空間は、3つ以上の処理領域(PA)に区画することもできる。
【0028】
前記パージガス噴射部4は、前記3に結合することができる。前記パージガス噴射部4は、前記支持部2の上側に配置されるように前記3に結合することができる。前記パージガス噴射部4は、前記支持部2の上側から前記支持部2の方を向く下側に前記パージガスを噴射することができる。前記3には、前記パージガス噴射部4を結合するための第1結合孔(未図示)を形成することができる。前記パージガス噴射部4は、前記第1結合孔に挿入することにより、前記3に結合することができる。前記第1結合孔は、前記3を貫通して形成することができる。
【0029】
前記パージガス噴射部4は、中央領域(CA、図3に示す)に前記パージガスを噴射することができる。前記中央領域(CA)は、前記支持部2に支持された基板(S)の内側に配置されたものである。前記パージガス噴射部4は、前記中央領域(CA)に前記パージガスを噴射することにより、前記中央領域(CA)を介して前記噴射手段5が噴射した互いに異なる種類の処理ガスが混合することを防止することができる。
【0030】
前記パージガス噴射部4は、第1区画領域(DA1、図3に示す)及び第2ブロック領域(DA2、図3に示す)のそれぞれに、前記パージガスを噴射することができる。前記第1区画領域(DA1)は、前記中央領域(CA)の一側から前記処理領域(PA)の間に配置することができる。前記パージガス噴射部4は、前記第1区画領域(DA1)に前記パージガスを噴射することにより、前記第1区画領域(DA1)を介して前記噴射手段5が噴射した互いに異なる種類の処理ガスが混合することを防止することができる。前記第2区画領域(DA2)は、前記中央領域(CA)の他側から前記処理領域(PA)の間に配置することができる。前記パージガス噴射部4は、前記第2区画領域(DA2)に前記パージガスを噴射することにより、前記第2区画領域(DA2)を介して前記噴射手段5が噴射した互いに異なる種類の処理ガスが混合することを防止することができる。
【0031】
前記パージガス噴射部4は、前記中央領域(CA)、前記第1区画領域(DA1)、及び前記第2区画領域(DA2)に前記パージガスを噴射可能な形態で具現することができる。例えば、前記中央領域(CA)、前記第1区画領域(DA1)、及び前記第2区画領域(DA2)が直線形態をなすように配置された場合、前記パージガス噴射部4は、直線形態に具現することができる。例えば、前記中央領域(CA)、第1区画領域(DA1)、及び前記第2区画領域(DA2)がY字形態をなすように配置された場合、前記パージガス噴射部4は、Y字形態に具現することもできる。
【0032】
前記パージガス噴射部4は、一つのガス噴射モジュールを用いて前記中央領域(CA)、第1区画領域(DA1)、及び前記第2区画領域(DA2)に前記パージガスを噴射するように具現することができる。図に示していないが、前記パージガス噴射部4は、複数のガス噴射モジュールを用いて前記中央領域(CA)、第1区画領域(DA1)、及び前記第2区画領域(DA2)に前記パージガスを噴射するように具現することもできる。この場合、前記パージガス噴射部4は、前記中央領域(CA)に前記パージガスを噴射する第1ガス噴射モジュール、前記第1区画領域(DA1)に前記パージガスを噴射する第2ガス噴射モジュール、および前記第2区画領域(DA2)に前記パージガスを噴射する第3ガス噴射モジュールを含むことができる。
【0033】
図に示していないが、前記パージガス噴射部4は、前記中央領域(CA)に前記パージガスを噴射するとともに、3つ以上の区画領域(DA)に前記パージガスを噴射するように具現することもできる。この場合、前記パージガス噴射部4は、前記区画領域(DA)に対応するように前記ガス噴射モジュールを複数個含むように具現することができる。
【0034】
図2図5を参照すると、前記噴射手段5は、処理ガスを噴射するものである。前記噴射手段5は、前記処理領域(PA)に前記処理ガスを噴射することができる。これにより、前記処理領域(PA)に位置する基板(S)に対して前記処理ガスを用いた前記の処理工程を行うことができる。前記基板(S)が前記回転軸2aを中心に公転経路に沿って公転する場合、前記噴射手段5は、前記公転経路に沿って配置された複数の処理領域(PA1、PA2)(図3に示す)に前記処理ガスを噴射することができる。この場合、前記基板(S)は、前記公転経路に沿って公転しながら前記の処理領域(PA1、PA2)を順次に通過することができる。前記基板(S)が、前記処理領域(PA1、PA2)を順次に通過する過程で、前記基板(S)に対して、前記処理工程を行うことができる。
【0035】
前記噴射手段5は、第1噴射部51及び第2噴射部52を含むことができる。
【0036】
前記第1噴射部51は、第1処理領域(PA1)に第1ガスを噴射するものである。前記第1処理領域(PA1)は、前記パージガス噴射部4によって区画された処理領域(PA)の中のいずれか1つに該当する。前記第1ガスは、前記処理工程に用いられる処理ガスの中のいずれか1つに該当する。前記の処理工程が、ソースガスと反応ガスを用いて前記基板(S)に薄膜を蒸着する蒸着工程である場合、前記第1ガスは、ソースガスであり得る。
【0037】
前記第1噴射部51は、前記3に結合することができる。前記第1噴射部51は、前記支持部2の上側に配置されるように前記3に結合することができる。前記第1噴射部51は、前記支持部2の上側から前記支持部2の方を向く下側に前記第1ガスを噴射することができる。前記3には、前記第1噴射部51を結合するための第2結合孔(未図示)を形成することができる。前記第1噴射部51は、前記第2結合孔に挿入することにより、前記3に結合することができる。前記第2結合孔は、前記3を貫通して形成することができる。
【0038】
前記第2噴射部52は、前記第1処理領域(PA1)に前記第1ガスを噴射するものである。前記第2噴射部52は、前記3に結合することができる。前記第2噴射部52は、前記支持部2の上側から前記支持部2の方を向く下側に前記第1ガスを噴射することができる。前記3には、前記第2噴射部52を結合するための第3結合孔(未図示)を形成することができる。前記第2噴射部52は、前記第3結合孔に挿入することにより、前記3に結合することができる。前記第3結合孔は、前記3を貫通して形成することができる。
【0039】
前記第2噴射部52は、前記第1噴射部51から離隔した位置で前記3に結合することができる。これにより、前記第2噴射部52および前記第1噴射部51は、前記第1処理領域(PA1)の互いに異なる部分に、前記第1ガスを噴射することができる。この場合、前記第1噴射部51は、前記第1処理領域(PA1)に属する第1噴射領域510に前記第1ガスを噴射することができる。前記第1噴射領域510は、前記第1噴射部51の下側に配置されたものである。前記第2噴射部52は、前記第1処理領域(PA1)に属する第2噴射領域520に前記第1ガスを噴射することができる。前記第2噴射領域520は、前記第2噴射部52の下側に配置されたものである。前記第2噴射部52と、前記第1噴射部51が互いに離隔した位置に配置されることで、前記第2噴射領域520と前記第1噴射領域510は、互いに離隔した位置に配置することができる。この場合、前記第2噴射領域520と前記第1噴射領域510の間には、第1離隔空間(SP1、図4に示す)を配置することができる。
【0040】
図に示していないが、前記噴射手段5は、前記第1ガスを噴射する3つ以上の噴射機構を含むこともできる。前記第1ガスを噴射する噴射機構は、互いに離隔した位置で前記3に結合することができる。この場合、前記噴射機構は、前記第1処理領域内で互いに離隔するように配置された噴射領域に個別に前記第1ガスを噴射することができる。
【0041】
前記噴射手段5は、第3噴射部53をさらに含むことができる。
【0042】
前記第3噴射部53は、第2処理領域(PA2)に第2ガスを噴射するものである。前記第2処理領域(PA2)は、前記パージガス噴射部4によって区画された処理領域(PA)の中のいずれか1つに該当する。前記第2処理領域(PA2)と前記第1処理領域(P1)は、互いに離隔した位置に配置することができる。前記第2ガスは、前記処理工程に用いられる処理ガスの中のいずれか1つに該当する。前記第2ガスと前記第1ガスは、互いに異なるガスであり得る。前記の処理工程が、ソースガスと反応ガスを用いて前記基板(S)に薄膜を蒸着する蒸着工程である場合、前記第2ガスは、反応ガスであり得る。この場合、前記第1ガスは、ソースガスであり得る。前記第2ガスがソースガスである場合、前記第1ガスは反応ガスであり得る。
【0043】
前記第3噴射部53は、前記3に結合することができる。前記第3噴射部53は、前記支持部2の上側に配置されるように前記3に結合することができる。前記第3噴射部53は、前記支持部2の上側から前記支持部2の方を向く下側に前記第2ガスを噴射することができる。前記3には、前記第3噴射部53を結合するための第4結合孔(未図示)を形成することができる。前記第3噴射部53は、前記第4結合孔に挿入することにより、前記3に結合することができる。前記第4結合孔は、前記3を貫通して形成することができる。
【0044】
前記噴射手段5は、第4噴射部54をさらに含むことができる。
【0045】
前記第4噴射部54は、前記第2処理領域(PA2)に前記第2ガスを噴射するものである。前記第4噴射部54は、前記3に結合することができる。前記第4噴射部54は、前記支持部2の上側から前記支持部2の方を向く下側に前記第2ガスを噴射することができる。前記3には、前記第4噴射部54を結合するための第5結合孔(未図示)を形成することができる。前記第4噴射部54は、前記第5結合孔に挿入することにより、前記3に結合することができる。前記第5結合孔は、前記3を貫通して形成することができる。
【0046】
前記第4噴射部54は、前記第3噴射部53から離隔した位置で前記3に結合することができる。これにより、前記第4噴射部54及び前記第3噴射部53は、前記第2処理領域(PA2)の互いに異なる部分に前記第2ガスを噴射することができる。この場合、前記第3噴射部53は、前記第2処理領域(PA2)に属する第3噴射領域530に前記第2ガスを噴射することができる。前記第3噴射領域530は、前記第3噴射部53の下側に配置されたものである。前記第4噴射部54は、前記第2処理領域(PA2)に属する第4噴射領域540に前記第2ガスを噴射することができる。前記第4噴射領域540は、前記第4噴射部54の下側に配置されたものである。前記第4噴射部54と、前記第3噴射部53が互いに離隔した位置に配置されることで、前記第4噴射領域540と前記第3噴射領域530は、互いに離隔した位置に配置することができる。この場合、前記第4噴射領域540と前記第3噴射領域530の間には、第2離隔空間(SP2、図4に示す)を配置することができる。
【0047】
図に示していないが、前記噴射手段5は、前記第2ガスを噴射する3つ以上の噴射機構を含むこともできる。前記第2ガスを噴射する噴射機構は、互いに離隔した位置で前記3に結合することができる。この場合、前記噴射機構は、前記第2処理領域内で互いに離隔するように配置された噴射領域に個別に前記第2ガスを噴射することができる。
【0048】
図2図6を参照すると、前記隔壁手段6は、前記シールド7に結合したものである。前記隔壁手段6は、前記支持部2の上側に配置されるように前記シールド7に結合することができる。前記隔壁手段6は、上下方向を基準に、前記シールド7から下側に突出することができる。
【0049】
前記隔壁手段6は、第1隔壁部61を含むことができる。
【0050】
前記第1隔壁部61は、前記第1噴射領域510、第2噴射領域520、及び前記第1離隔空間(SP1)を前記第1ガスを用いた処理工程が行われる領域になるように、前記シールド7に結合することができる。これにより、本発明に係る基板処理装置1は、次のような作用効果を図ることができる。
【0051】
まず、前記第1隔壁部61は、前記第1噴射部51が噴射した第1ガス及び前記第2噴射部52が噴射した第1ガスが前記第1離隔空間(SP1)の方に拡散することを許容するように具現することができる。これにより、図6に示すように、前記第1噴射部51に第1隔壁部61が結合されると共に、前記第2噴射部52に第1隔壁部61’が結合された比較例と対比すると、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1離隔空間(SP1)に存在する前記第1ガスの流量を増大させることができる。比較例は、前記第1隔壁部61、61’が、前記第1噴射部51と前記第2噴射部52のそれぞれが噴射した第1ガスが前記第1離隔空間(SP1)の方に拡散することを制限するので、第1離隔空間(SP1)に存在する前記第1ガスの流量が実施例に比べて、少なくなるしかない。
【0052】
したがって、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1噴射領域510と前記第2噴射領域520だけでなく、前記第1離隔空間(SP1)でも、前記第1ガスを用いた処理工程が行われるように具現することができる。これにより、本発明に係る基板処理装置1は、比較例と対比すると、前記第1ガスを用いた処理工程が行われる空間の大きさを拡大させることができるので、前記第1ガスを用いた処理工程の処理率を増大させることができる。前記支持部2の回転を介して前記基板(S)が公転しながら処理工程が行われる場合、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1隔壁部61を用いて前記基板(S)が前記第1ガスによって処理される時間を増やすことによって、第1ガスを用いた処理工程の処理率を増大させることができる。
【0053】
第二に、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1噴射部51が噴射した第1ガス及び前記第2噴射部52が噴射した第1ガスが、前記第1隔壁部61の外側に拡散することを制限することができる。これにより、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1隔壁部61内に存在する前記第1ガスの流量および密度を増大させることができる。したがって、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1ガスを用いた処理工程の処理率を増大させることができる。また、本発明に係る基板処理装置1は、前記の処理工程に使用されずに浪費される第1ガスの流量を減少させることができるので、運用コストを削減することができる。
【0054】
第三に、本発明に係る基板処理装置1は、前記パージガス噴射部4が噴射したパージガスが、前記第1隔壁部61の内側に流入することを制限することができる。これにより、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1ガスを用いた処理工程が行われる過程で、前記基板(S)の内側の部分に相対的に過少蒸着、過少エッチングなどが発生する程度を減らすことができる。したがって、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1ガスを用いた処理工程の均一性を向上させることができる。前記基板(S)の内側部分は、前記中央領域
(CA)を向くように配置された部分である。
【0055】
前記第1隔壁部61は、前記第1噴射領域510、第2噴射領域520、及び前記第1離隔空間(SP1)を囲むように、前記シールド7に結合することができる。これにより、前記第1隔壁部61は、前記第1噴射領域510、第2噴射領域520、及び前記第1離隔空間(SP1)を互いに連通した一つの空間にすることができる。前記第1隔壁部61は、前記第1噴射領域510、第2噴射領域520、及び前記第1離隔空間(SP1)を部分的に開放された形態で囲むことができる。例えば、前記第1隔壁部61は、前記中央領域(CA)の反対側の方が開放された形態で、前記第1噴射領域510、第2噴射領域520、及び前記第1離隔空間(SP1)を囲むことができる。図に示していないが、前記第1隔壁部61は、前記第1噴射領域510、第2噴射領域520、及び前記第1離隔空間(SP1)を密閉する形態で囲むこともできる。
【0056】
前記第1隔壁部61は、上下方向(Z軸方向)を基準に、前記シールド7から下側に突出するように、前記シールド7に結合することができる。これにより、前記第1隔壁部61は、前記第1ガスが外側に拡散することを制限することができるだけでなく、前記パージガスが内側に流入することを制限することができる。前記第1隔壁部61は、前記上下方向(Z軸方向)を基準に、前記シールド7と前記支持部2が互いに離隔した距離に比べて、より短い長さに形成することができる。これにより、前記第1隔壁部61は、前記支持部2から離隔することができる。したがって、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1隔壁部61と前記支持部2が互いに干渉しないように配置されるので、前記支持部2の回転を介して前記基板(S)が公転しながら処理工程が行われる場合にも、前記第1隔壁部61と前記支持部2が衝突することを防止することができる。この場合、前記第1隔壁部61は、前記支持部2に支持された基板(S)から上側に離隔した位置に配置されるように、前記シールド7に結合することもできる。
【0057】
前記第1隔壁部61は、前記第1噴射領域510、第2噴射領域520、及び前記第1離隔空間(SP1)が互いに連通した第1隔壁領域(PWA1、図4に示す)をなすように突出することができる。この場合、前記第1噴射部51は、前記第1ガスが前記第1隔壁領域(PWA1)内で拡散されるように、前記第1噴射領域510に前記第1ガスを噴射することができる。前記第2噴射部52は、前記第1ガスが前記第1隔壁領域(PWA1)内で拡散されるように、前記第2噴射領域520に前記第1ガスを噴射することができる。すなわち、前記第1隔壁部61は、前記第1噴射領域510、第2噴射領域520、及び前記第1離隔空間(SP1)を一つの第1隔壁領域(PWA1)にすることができる。したがって、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1隔壁領域(PWA1)全体で、前記第1ガスを用いた処理工程が行われるように具現することができる。
【0058】
前記第1隔壁部61は、前記第1隔壁領域(PWA1)が、前記第1処理領域(PA1)に比べて、より小さな大きさを有するように、前記シールド7に結合することができる。これにより、前記第1隔壁部61なしに、前記第1噴射部51と前記第2噴射部52のそれぞれが、前記第1処理領域(PA1)に、前記第1ガスを噴射することと対比すると、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1隔壁領域(PWA1)内に存在する前記第1ガスの流量と密度を増大させることができる。したがって、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1ガスを用いた処理工程の処理率を増大させることができる。前記第1隔壁領域(PWA1)と前記第1処理領域(PA1)の大きさは、前記上下方向(Z軸方向)に対して垂直な水平方向を基準とする面積の大きさであり得る。
【0059】
前記第1隔壁部61は、前記第1噴射部51及び前記第2噴射部52のそれぞれから離隔するように配置することができる。これにより、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1隔壁部61が、前記第1噴射部51及び前記第2噴射部52のそれぞれから離隔した距離だけ前記第1隔壁領域(PWA1)の大きさを拡大させることができる。したがって、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1ガスを用いた処理工程が行われる空間の大きさを拡大させることができるので、前記第1ガスを用いた処理工程の処理率を増大させることができる。
【0060】
図に示していないが、前記噴射手段5が、前記第1ガスを噴射する3つ以上の噴射機構を含む場合には、前記第1隔壁部61は、3つ以上の噴射機構が、前記第1隔壁領域(PWA1)内に位置するように、前記シールド7に結合することができる。前記隔壁手段6は、複数の第1隔壁部61を含むこともできる。この場合、前記第1隔壁部61は、個別に、前記第1隔壁領域(PWA1)を具現するように、前記シールド7に結合することができる。前記第1隔壁領域(PWA1)それぞれには、前記第1ガスを噴射する2つ以上の噴射機構を配置することができる。
【0061】
図2図8を参照すると、第1隔壁部61は、第1隔壁部材611を含むことができる。
【0062】
前記第1隔壁部材611は、前記中央領域(CA)及び前記第1隔壁領域(PWA1)との間に配置されたものである。これにより、前記第1隔壁部材611は、前記前記第1噴射部51と前記前記第2噴射部52が噴射した第1ガスが前記第1隔壁領域(PWA1)から、前記中央領域(CA)に流動することを遮断することができる。この場合、前記第1隔壁部材611に詰まった第1ガスは、外側方向(OD矢印の方向、図7に示す)の方に流動するように流動方向が変更され、前記の処理工程に使用することができる。前記外側方向(OD矢印の方向)は、前記中央領域(CA)から、前記第1隔壁部材611に向かう方向である。したがって、前記第1隔壁部材611は、前記第1隔壁領域(PWA1)内に存在する前記第1ガスの流量および密度をさらに増大させることができる。前記第1隔壁部材611は、前記パージガス噴射部4が噴射したパージガスが、前記中央領域
(CA)から、前記第1隔壁領域(PWA1)に流動することを遮断することができる。これにより、前記第1隔壁領域(PWA1)において、前記第1ガスを用いた処理工程が行われる過程で、第1隔壁部材611は、前記パージガスにより前記基板(S)の内側の部分に相対的に過少蒸着、過少エッチングなどが発生する程度を減らすことができる。
【0063】
前記第1隔壁部材611は、内側方向(ID矢印の方向)に、前記第1噴射部51及び前記第2噴射部52のそれぞれから離隔するように配置することができる。これにより、前記第1隔壁部材611は、前記内側方向(ID矢印の方向)の方に前記第1隔壁領域(PWA1)の大きさを拡張させることで、前記第1ガスを用いた処理工程が行われる空間の大きさを拡大させることができる。前記内側方向(ID矢印の方向)は、前記外側方向
(ID矢印の方向)に対して反対の方向である。前記第1隔壁部材611は、前記外側方向(ID矢印の方向)に前記パージガス噴射部4から離隔するように配置することができる。
【0064】
図7に示すように、第1隔壁部材611は、直線形態に形成することができる。これにより、前記第1隔壁部材611が前記外側方向(OD矢印の方向)に凸に形成されたものと対比すると、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1隔壁部材611と前記パージガス噴射部4の間にパージガスが滞留することができる空間の大きさを減少させるように具現することができる。したがって、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1隔壁部材611と前記パージガス噴射部4の間に滞留するパージガスの流量を減少させることによって、前記パージガスにより前記基板(S)の内側部分に相対的に過少蒸着、過少エッチングなどが発生する程度をより低減することができる。前記第1隔壁部材611は、前記パージガス噴射部4に対して平行な直線形態に形成することができる。前記第1隔壁部材611は、前記パージガス噴射部4の中において前記中央領域(CA)に配置された部分に対して平行な直線形態に形成することもできる。
【0065】
図8に示すように、第1隔壁部材611は、前記内側方向(ID矢印の方向)に突出するように形成することができる。これにより、前記第1隔壁部材611が直線形態に形成された実施例と対比すると、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1隔壁部材611と前記パージガス噴射部4の間にパージガスが滞留することができる空間の大きさをより減少させるように具現することができる。したがって、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1隔壁部材611と前記パージガス噴射部4の間に滞留するパージガスの流量をより低減させることができる。また、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1隔壁部材611が前記内側方向(ID矢印の方向)に突出しただけ前記内側方向(ID矢印の方向)の方に前記第1隔壁領域(PWA1)の大きさをより拡張させることができる。したがって、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1ガスを用いた処理工程が行われる空間の大きさをより拡張させることができる。
【0066】
前記第1隔壁部材611は、前記内側方向(ID矢印の方向)に凸な曲面形態に形成することができる。これにより、前記第1隔壁部材611は、図8に示した矢印のように、前記パージガス噴射部4が噴射したパージガスが排気されるように誘導することができる。したがって、本発明に係る基板処理装置1は、前記パージガスが円滑に排気されるように具現することで、前記パージガスにより前記基板(S)の内側部分に相対的に過少蒸着、過少エッチングなどが発生する程度をさらに減らすことができる。これにより、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1ガスを用いた処理工程の均一性をさらに向上させることができる。
【0067】
図2図9を参照すると、第1隔壁部61は、第2隔壁部材612を含むことができる。
【0068】
前記第2隔壁部材612は、前記第1隔壁部材611の一側に結合したものである。前記第2隔壁部材612は、前記第1隔壁部材611の一側から前記外側方向(OD矢印の方向)に延長されるように形成することができる。これにより、前記第2隔壁部材612は、前記第1隔壁領域(PWA1)の一側を囲むように配置することができる。前記第1隔壁領域(PWA1)の一側は、前記第2噴射部52から前記第1噴射部51に向かう方向であり得る。前記第2隔壁部材612は、前記第1噴射部51に対して平行に配置することができる。前記第1噴射部51を所定の角度で傾斜して配置した場合、前記第2隔壁部材612は、前記第1噴射部51と同じ角度で傾斜して配置することで、前記第1噴射部51に対して平行に配置することができる。図に示していないが、3つ以上の噴射機構が、前記第1隔壁領域(PWA1)内に位置するように配置された場合、前記第2隔壁部材612は、前記第1隔壁領域(PWA1)の一側の方に最も外側に配置された噴射機構に対して平行に配置することができる。前記第2隔壁部材612および、前記第1隔壁部材611は、一体に形成することもできる。
【0069】
図9に示すように、第2隔壁部材612は、前記第1隔壁部材611の一側から前記外側方向(OD矢印の方向)に延長されるほど、前記第1噴射部51から離隔した距離が増加するように傾斜して形成することもできる。これにより、本発明に係る基板処理装置1は、前記第2隔壁部材612と前記第1隔壁部材611の間に第1拡張領域510aを具現することで、第1隔壁領域(PWA1)の一側の方に前記第1隔壁領域(PWA1)の大きさをさらに拡張させることができる。したがって、本発明に係る基板処理装置1は、前記第2隔壁部材612の傾斜した配置を用いて、前記第1ガスを用いた処理工程が行われる空間の大きさをさらに拡張させることができる。また、前記第2隔壁部材612は、前記パージガス噴射部4が噴射したパージガスが排気されるように誘導することもできる。したがって、本発明に係る基板処理装置1は、前記第2隔壁部材612の傾斜した配置を用いて前記パージガスがより円滑に排気されるように具現することで、前記第1ガスを用いた処理工程の均一性をより向上させることができる。
【0070】
図2図9を参照すると、第1隔壁部61は、第3隔壁部材613を含むことができる。
【0071】
前記第3隔壁部材613は、前記第1隔壁部材611の他側に結合したものである。前記第3隔壁部材613は、前記第1隔壁部材611の他側から前記外側方向(OD矢印の方向)に延長するように形成することができる。これにより、前記第3隔壁部材613は、前記第1隔壁領域(PWA1)の他側を囲むように配置することができる。前記第1隔壁領域(PWA1)の他側は、第1噴射部51から前記第2噴射部52に向かう方向であり得る。前記第3隔壁部材613は、前記第2噴射部52に対して平行に配置することができる。前記第2噴射部52を所定の角度で傾斜して配置した場合、前記第3隔壁部材613は、前記第2噴射部52と同じ角度で傾斜して配置することで、前記第2噴射部52に平行に配置することができる。図に示していないが、3つ以上の噴射機構が、前記第1隔壁領域(PWA1)内に位置するように配置された場合、前記第2隔壁部材612は、前記第1隔壁領域(PWA1)の他側の方に最も外側に配置された噴射機構に対して平行に配置することができる。前記第3隔壁部材613と前記第1隔壁部材611は、一体に形成することもできる。前記第3隔壁部材613、第2隔壁部材612、及び前記第1隔壁部材611は、一体に形成することもできる。
【0072】
図9に示すように、第3隔壁部材613は、前記第1隔壁部材611の他側から前記外側方向(OD矢印の方向)に延長されるほど、前記第2噴射部52から離隔した距離が増加するように傾斜して形成することもできる。これにより、本発明に係る基板処理装置1は、前記第3隔壁部材613と前記第1隔壁部材611の間に第2拡張領域520aを具現することで、前記第1隔壁領域(PWA1)の他側の方に前記第1隔壁領域(PWA1)の大きさをさらに拡張させることができる。したがって、本発明に係る基板処理装置1は、前記第3隔壁部材613の傾斜した配置を用いて、前記第1ガスを用いた処理工程が行われる空間の大きさをさらに拡張させることができる。また、前記第3隔壁部材613は、前記パージガス噴射部4が噴射したパージガスが排気されるように誘導することもできる。したがって、本発明に係る基板処理装置1は、前記第3隔壁部材613の傾斜した配置を用いて前記パージガスがより円滑に排気されるように具現することで、前記第1ガスを用いた処理工程の均一性をより向上させることができる。
【0073】
図2図9を参照すると、第1隔壁部61は、前記第1隔壁部材611に対応する外側部分が開放されるように形成することができる。前記第1隔壁部61の外側部分は、前記外側方向(OD矢印の方向)を向くように配置されたものである。これにより、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1隔壁部61の外側部分を介して前記第1隔壁領域(PWA1)から、前記処理工程に使用されて残った第1ガスを排気することができる。したがって、本発明に係る基板処理装置1は、前記の処理工程に使用して残った第1ガスのために前記第1ガスを用いた処理工程の均一性が低下することを防止することができる。
【0074】
図に示していないが、前記第1隔壁部61は、前記外側部分を塞ぐ第1遮断部材を含むこともできる。前記第1遮断部材は、前記第1隔壁部材611に対向するように前記第2隔壁部材612と、前記第3隔壁部材613のそれぞれに結合することができる。この場合、前記第1隔壁部61は、前記第1隔壁領域(PWA1)を密閉させる形態で具現することができる。
【0075】
図2図10を参照すると、前記シールド7は、前記3に結合したものである。前記シールド7は、前記上下方向(Z軸方向)を基準に前記3の下側に配置されるように前記3に結合することができる。前記シールド7には、前記隔壁手段6が結合することができる。前記隔壁手段6は、前記上下方向(Z軸方向)を基準に、前記シールド7から下側に突出することができる。前記隔壁手段6および前記3は、一体に形成することもできる。
【0076】
前記シールド7は、前記3に着脱可能に結合することができる。この場合、前記隔壁手段6は、前記シールド7が前記3から分離されることによって前記シールド7と一緒に前記3から分離することができる。これにより、本発明に係る基板処理装置1は、前記隔壁手段6に対して、修理、交換などの維持補修が必要な場合、工程条件などの変化に応じて前記隔壁手段6の長さを変更する必要がある場合などのように、前記隔壁手段6を前記3から分離させる必要がある場合に、前記シールド7を前記3から分離することにより、前記隔壁手段6を前記3から容易に分離することができるように具現する。また、本発明に係る基板処理装置1は、前記シールド7を前記3に結合させることによって、前記隔壁手段6を前記3に容易に結合させることができる。したがって、本発明に係る基板処理装置1は、前記隔壁手段6を前記3に対して着脱する作業のしやすさを向上させることだけでなく、前記隔壁手段6を前記3に対して着脱する作業にかかる時間を短縮することができる。
【0077】
前記シールド7は、ボルトなどの締結手段を用いて前記3に着脱可能に結合することができる。前記シールド7は、付着力を有する付着手段を用いて前記3に着脱可能に結合することもできる。前記シールド7は、しまりばめ方式を利用して、前記3に着脱可能に結合することもできる。
【0078】
前記シールド7は、絶縁材料で形成することができる。これにより、本発明に係る基板処理装置1は、前記基板(S)に対して蒸着工程を実行する場合、前記シールド7に不必要に薄膜が蒸着されることを遮断することができるだけでなく、前記シールド7を用いて前記3に不必要に薄膜が蒸着されることを遮断することができる。したがって、本発明に係る基板処理装置1は、前記シールド7と前記3に蒸着された薄膜により前記蒸着工程が完了した基板(S)の品質が低下することを防止することができるだけでなく、前記シールド7と前記3に対する洗浄周期を長くすることができる。例えば、前記シールド7は、セラミック(Ceramic)で形成することができる。前記隔壁手段6は、前記シールド7と同じ材質で形成することができる。
【0079】
前記シールド7は、前記上下方向(Z軸方向)を基準に前記3の下面全体を覆うように前記3に結合することができる。この場合、前記シールド7には、前記噴射手段5が噴射した処理ガスを通過させるための複数の通過孔71、71’(図10に示す)を形成することができる。
【0080】
上述したように、本発明に係る基板処理装置1は、前記第1ガスを噴射する2つ以上の噴射機構を囲むよう前記隔壁手段6を備えるとともに、前記第2ガスを噴射する噴射機構には前記隔壁手段6なしに具現することができる。この場合、前記第1ガスがソースガスであり、前記第2ガスは反応ガスであり得る。前記第1ガスが反応ガスであり、前記第2ガスがソースガスであることもある。
【0081】
図2図12を参照すると、本発明の変形した実施例に係る基板処理装置1において、前記隔壁手段6は、第2隔壁部62(図11に示す)を含むことができる。
【0082】
前記第2隔壁部62は、前記第3噴射領域530、前記第4噴射領域540、及び前記第2離隔空間(SP2)を前記第2ガスを用いた処理工程が行われる領域になるように前記シールド7に結合することができる。これにより、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記第2隔壁部62を用いて、前記第2ガスを用いた処理工程が行われる空間の大きさを拡大させることができるので、前記第2ガスを用いた処理工程の処理率を増大させることができる。また、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記第2隔壁部62内に存在する前記第2ガスの流量と密度を増大させることで、前記第2ガスを用いた処理工程の処理率を増大させることができ、前記の処理工程に使用されずに浪費される第2ガスの流量を減少させることができる。また、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記第2隔壁部62を用いて、前記第2ガスを用いた処理工程が行われる過程で、前記基板(S)の内側部分に相対的に過少蒸着、過少エッチングなどが発生する程度を減らすことができるので、第2ガスを用いた処理工程の均一性を向上させることができる。
【0083】
前記第2隔壁部62は、前記第3噴射領域530、第4噴射領域540、及び前記第2離隔空間(SP2)を取り囲むように、前記シールド7に結合することができる。これにより、前記第2隔壁部62は、前記第3噴射領域530、第4噴射領域540、及び前記第2離隔空間(SP2)を互いに連通した一つの空間にすることができる。前記第2隔壁部62は、前記第3噴射領域530、第4噴射領域540、及び前記第2離隔空間(SP2)を部分的に開放した形態で囲むことができる。例えば、前記第2隔壁部62は、前記中央領域(CA)の反対側の方が開放された形態で、前記第3噴射領域530、第4噴射領域540、及び前記第2離隔空間(SP2)を囲むことができる。図に示していないが、前記第2隔壁部62は、前記第3噴射領域530、第4噴射領域540、及び前記第2離隔空間(SP2)を密閉させる形態で囲むこともできる。
【0084】
前記第2隔壁部62は、前記上下方向(Z軸方向)を基準に、前記シールド7から下側に突出するように、前記シールド7に結合することができる。これにより、前記第2隔壁部62は、前記第2ガスが外側に拡散することを制限することができるだけでなく、前記パージガスが内側に流入することを制限することができる。前記第2隔壁部62は、前記上下方向(Z軸方向)を基準に、前記シールド7と前記支持部2が互いに離隔した距離に比べて、より短い長さで形成することができる。これにより、前記第2隔壁部62は、前記支持部2から離隔することができる。したがって、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記第2隔壁部62と前記支持部2が互いに干渉しないように配置されるので、前記支持部2の回転を介して前記基板(S)が公転しながら処理工程が行われる場合にも、前記第2隔壁部62と前記支持部2が衝突することを防止することができる。この場合、前記第2隔壁部62は、前記支持部2に支持された基板(S)から上側に離隔した位置に配置されるように、前記シールド7に結合することもできる。
【0085】
前記第2隔壁部62は、前記第3噴射領域530、第4噴射領域540、及び前記第2離隔空間(SP2)が互いに連通した第2隔壁領域(PWA2、図11に示す)をなすように突出することができる。この場合、前記第3噴射部53は、前記第2ガスが前記第2隔壁領域(PWA2)内で拡散するように前記第3噴射領域530に前記第2ガスを噴射することができる。前記第4噴射部54は、前記第2ガスが前記第2隔壁領域(PWA2)内で拡散するように、前記第4噴射領域540に前記第2ガスを噴射することができる。すなわち、前記第2隔壁部62は、前記第3噴射領域530、第4噴射領域540、及び前記第2離隔空間(SP2)を一つの第2隔壁領域(PWA2)にすることができる。したがって、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記第2隔壁領域(PWA2)全体で、前記第2ガスを用いた処理工程が行われるように具現することができる。
【0086】
前記第2隔壁部62は、前記第2隔壁領域(PWA2)が、前記第2処理領域(PA2、図4に示す)に比べて、より小さな大きさを有するように、前記シールド7に結合することができる。これにより、前記第2隔壁部62なしに、前記第3噴射部53と前記第4噴射部54のそれぞれが、前記第2処理領域(PA2)に前記第2ガスを噴射することと対比すると、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記第2隔壁領域(PWA2)内に存在する前記第2ガスの流量および密度を増大させることができる。したがって、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記第2ガスを用いた処理工程の処理率をさらに増大させることができる。前記第2隔壁領域(PWA2)と前記第2処理領域(PA2)の大きさは、前記上下方向(Z軸方向)に対して垂直な水平方向を基準とする面積の大きさであり得る。
【0087】
前記第2隔壁部62は、前記第3噴射部53と前記第4噴射部54のそれぞれから離隔するように配置することができる。これにより、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記第2隔壁部62が前記第3噴射部53および前記第4噴射部54のそれぞれから離隔した距離だけ前記第2隔壁領域(PWA2)の大きさを拡大させることができる。したがって、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記第2ガスを用いた処理工程が行われる空間の大きさを拡大させることができるので、前記第2ガスを用いた処理工程の処理率を増大させることができる。
【0088】
図に示していないが、前記噴射手段5が前記第2ガスを噴射する3つ以上の噴射機構を含む場合、前記第2隔壁部62は、3つ以上の噴射機構が前記第2隔壁領域(PWA2)内に位置するように、前記シールド7に結合することができる。前記隔壁手段6は、複数の第2隔壁部62を含むこともできる。この場合、前記第2隔壁部62は、個別に前記第2隔壁領域(PWA2)を具現するように、前記シールド7に結合することができる。前記第2隔壁領域(PWA2)それぞれには、前記第2ガスを噴射する2つ以上の噴射機構を配置することができる。
【0089】
図2図13を参照すると、第2隔壁部62は、第4隔壁部材621を含むことができる。
【0090】
前記第4隔壁部材621は、前記中央領域(CA)及び前記第2隔壁領域(PWA2)との間に配置されたものである。これにより、前記第4隔壁部材621は、前記第3噴射部53と前記第4噴射部54が噴射した第2ガスが、前記第2隔壁領域(PWA2)から前記中央領域(CA)に流動することを遮断することができる。前記第4隔壁部材621に塞がれた第2ガスは、前記外側方向(OD矢印の方向、図11に示す)の方に流動するように流動方向が変更され、前記の処理工程に使用することができる。この場合、前記外側方向(OD矢印の方向)は、前記中央領域(CA)から記第4隔壁部材621に向かう方向である。したがって、前記第4隔壁部材621は、前記第2隔壁領域(PWA2)内に存在する前記第2ガスの流量および密度を増大させることができる。前記第4隔壁部材621は、前記パージガス噴射部4が噴射したパージガスが、前記中央領域(CA)から前記第2隔壁領域(PWA2)に流動することを遮断することができる。これにより、前記第2隔壁領域(PWA2)において、前記第2ガスを用いた処理工程が行われる過程では、前記第4隔壁部材621は、前記パージガスにより前記基板(S)の内側部分に相対的に過少蒸着、過少エッチングなどが発生する程度を減らすことができる。
【0091】
前記第4隔壁部材621は、前記内側方向(ID矢印の方向)に前記第3噴射部53および前記第4噴射部54のそれぞれから離隔するように配置することができる。この場合、前記内側方向(ID矢印の方向)は、前記第4隔壁部材621から前記中央領域(CA)に向かう方向である。これにより、前記第4隔壁部材621は、前記内側方向(ID矢印の方向)の方に前記第2隔壁領域(PWA2)の大きさを拡張させることで、前記第2ガスを用いた処理工程が行われる空間の大きさを拡大させることができる。前記第4隔壁部材621は、前記外側方向(ID矢印の方向)に前記パージガス噴射部4から離隔するように配置することができる。
【0092】
図11に示すように、第4隔壁部材621は、直線形態に形成することができる。これにより、前記第4隔壁部材621が前記外側方向(OD矢印の方向)に凸に形成されたものと対比すると、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記第4隔壁部材621と前記パージガス噴射部4の間にパージガスが滞留することができる空間の大きさを減少させるように具現することができる。したがって、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記第4隔壁部材621と前記パージガス噴射部4の間に滞留するパージガスの流量を減少させることによって、前記パージガスにより前記基板(S)の内側部分に相対的に過少蒸着、過少エッチングなどが発生する程度をより低減することができる。前記第4隔壁部材621は、前記パージガス噴射部4に平行な直線形態に形成することができる。前記第4隔壁部材621は、前記パージガス噴射部4の中で、前記中央領域(CA)に配置された部分に対して平行な直線形態に形成することもできる。
【0093】
図13に示すように、第4隔壁部材621は、前記内側方向(ID矢印の方向)に突出するように形成することができる。これにより、前記第4隔壁部材621が直線形態に形成された実施例と対比すると、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記第4隔壁部材621と前記パージガス噴射部4の間にパージガスが滞留することができる空間の大きさをより減少させるように具現することができる。したがって、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記第4隔壁部材621と前記パージガス噴射部4の間に滞留するパージガスの流量をより低減させることができる。また、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記第4隔壁部材621が前記内側方向(ID矢印の方向)に突出しただけ前記内側方向(ID矢印の方向)の方に前記第2隔壁領域(PWA2)の大きさをより拡張させることができる。したがって、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記第2ガスを用いた処理工程が行われる空間の大きさをさらに拡張させることができる。
【0094】
前記第4隔壁部材621は、前記内側方向(ID矢印の方向)に凸な曲面形態に形成することができる。これにより、前記第4隔壁部材621は、図13に示した矢印のように、前記パージガス噴射部4が噴射したパージガスが排気されるように誘導することができる。したがって、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記パージガスが円滑に排気されるように具現することで、前記パージガスにより前記基板(S)の内側の部分に相対的に過少蒸着、過少エッチングなどが発生する程度をより低減することができる。これにより、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記第2ガスを用いた処理工程の均一性をさらに向上させることができる。
【0095】
図2図14を参照すると、第2隔壁部62は、第5隔壁部材622を含むことができる。
【0096】
前記第5隔壁部材622は、前記第4隔壁部材621の一側に結合したものである。前記第5隔壁部材622は、前記第4隔壁部材621の一側から前記外側方向(OD矢印の方向)に延長するように形成することができる。これにより、前記第5隔壁部材622は、前記第2隔壁領域(PWA2)の一側を囲むように配置することができる。前記第2隔壁領域(PWA2)の一側は、前記第4噴射部54から前記第3噴射部53に向かう方向であり得る。前記第5隔壁部材622は、前記第3噴射部53に対して平行に配置することができる。前記第3噴射部53を所定の角度で傾斜して配置した場合、前記第5隔壁部材622は、前記第3噴射部53と同じ角度で傾斜して配置することで、前記第3噴射部53に平行に配置することができる。図に示していないが、3つ以上の噴射機構が前記第2隔壁領域(PWA2)内に位置するように配置された場合、前記第5隔壁部材622は、前記第2隔壁領域(PWA2)の一側の方に最も外側に配置された噴射機構に対して平行に配置することができる。前記第5隔壁部材622および前記第4隔壁部材621は、一体に形成することもできる。
【0097】
図14に示すように、第5隔壁部材622は、前記第4隔壁部材621の一側から前記外側方向(OD矢印の方向)に延長されるほど、前記第3噴射部53から離隔した距離が増加するように傾斜して形成することもできる。これにより、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記第5隔壁部材622と前記第4隔壁部材621の間に第3拡張領域530aを具現することで、前記第2隔壁領域(PWA2)の一側の方に前記第2隔壁領域(PWA2)の大きさをより拡張させることができる。したがって、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記第5隔壁部材622の傾斜した配置を用いて、前記第2ガスを用いた処理工程が行われる空間の大きさをより拡張させることができる。また、前記第5隔壁部材622は、前記パージガス噴射部4が噴射したパージガスが排気されるように誘導することもできる。したがって、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記第5隔壁部材622の傾斜した配置を用いて前記パージガスがより円滑に排気されるように具現することで、前記第2ガスを用いた処理工程の均一性をさらに向上させることができる。
【0098】
図2図14を参照すると、第2隔壁部62は、第6隔壁部材623を含むことができる。
【0099】
前記第6隔壁部材623は、前記第4隔壁部材621の他側に結合したものである。前記第6隔壁部材623は、前記第4隔壁部材621の他側から前記外側方向(OD矢印の方向)に延長するように形成することができる。これにより、前記第6隔壁部材623は、前記第2隔壁領域(PWA2)の他側を囲むように配置することができる。前記第2隔壁領域(PWA2)の他側は、前記第3噴射部53から前記第4噴射部54に向かう方向であり得る。前記第6隔壁部材623は、前記第4噴射部54に対して平行に配置することができる。前記第4噴射部54を所定の角度で傾斜して配置した場合、前記第6隔壁部材623は、前記第4噴射部54と同じ角度で傾斜して配置することで、前記第4噴射部54に平行に配置することができる。図に示していないが、3つ以上の噴射機構が前記第2隔壁領域(PWA2)内に位置するように配置された場合、前記第5隔壁部材622は、前記第2隔壁領域(PWA2)の他側の方に最も外側に配置された噴射機構に対して平行に配置することができる。前記第6隔壁部材623および前記第4隔壁部材621は、一体に形成することもできる。前記第6隔壁部材623、第5隔壁部材622、及び前記第4隔壁部材621は、一体に形成することもできる。
【0100】
図14に示すように、第6隔壁部材623は、前記第4隔壁部材621の他側から前記外側方向(OD矢印の方向)に延長されるほど、前記第4噴射部54から離隔した距離が増加するように傾斜して形成することもできる。これにより、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記第6隔壁部材623と前記第4隔壁部材621の間に第4拡張領域540aを具現することで、前記第2隔壁領域(PWA2)の他側の方に前記第2隔壁領域(PWA2)の大きさをより拡張させることができる。したがって、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記第6隔壁部材623の傾斜した配置を用いて、前記第2ガスを用いた処理工程が行われる空間の大きさをより拡張させることができる。また、前記第6隔壁部材623は、前記パージガス噴射部4が噴射したパージガスが排気されるように誘導することもできる。したがって、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記第6隔壁部材623の傾斜した配置を用いて前記パージガスがより円滑に排気されるように具現することで、前記第2ガスを用いた処理工程の均一性をさらに向上させることができる。
【0101】
図2図14を参照すると、第2隔壁部62は、前記第4隔壁部材621に対応する外側部分が開放されるように形成することができる。前記第2隔壁部62の外側部分は、前記外側方向(OD矢印の方向)を向くように配置されたものである。これにより、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記第2隔壁部62の外側部分を介して前記第2隔壁領域(PWA2)において、前記処理工程に使用されて残った第2ガスを排気させることができる。したがって、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記処理工程に使用されて残った第2ガスによって前記第2ガスを用いた処理工程の均一性が低下することを防止することができる。
【0102】
図に示していないが、前記第2隔壁部62は、前記外側部分を塞ぐ第2遮断部材を含むこともできる。前記第2遮断部材は、前記第4隔壁部材621に対向するように前記第5隔壁部材622と前記第6隔壁部材623のそれぞれに結合することができる。この場合、前記第2隔壁部62は、前記第2隔壁領域(PWA2)を密閉させる形態で具現することができる。
【0103】
上述したように、本発明の変形実施例に係る基板処理装置1は、前記第1ガスを噴射する2つ以上の噴射機構を囲むよう前記第1隔壁部61を備えると共に前記第2ガスを噴射する噴射機構を取り囲むように前記第2隔壁部62を備えるように具現することができる。
【0104】
以上で説明した本発明は、前述した実施例及び添付した図に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で、複数の置換、変形及び変更が可能であることが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者にとって明らかであろう。
【符号の説明】
【0105】
1 基板処理装置、1a チャンバー、2 支持部、3 、4 パージガス噴射部、5 噴射手段、51 第1噴射部、510 第1噴射領域、510a 第1拡張領域、52 第2噴射部、520 第2噴射領域、520a 第2拡張領域、53 第3噴射部、530 第3噴射領域、54 第4噴射部、540 第4噴射領域、6 隔壁手段、61,61’ 第1隔壁部、611 第1隔壁部材、612 第2隔壁部材、613 第3隔壁部材、62 第2隔壁部、621 第4隔壁部材、622 第5隔壁部材、623 第6隔壁部材、7 シールド、71,71’ 通過孔、10 基板処理装置、11 支持部、12 噴射部、13 パージ部、20 基板。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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