(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-29
(45)【発行日】2024-12-09
(54)【発明の名称】高分解能デジタルレーダ用の時間-周波数拡散波形
(51)【国際特許分類】
G01S 13/32 20060101AFI20241202BHJP
G01S 7/35 20060101ALI20241202BHJP
H04L 27/26 20060101ALI20241202BHJP
【FI】
G01S13/32
G01S7/35
H04L27/26 110
(21)【出願番号】P 2022543135
(86)(22)【出願日】2021-01-14
(86)【国際出願番号】 US2021070043
(87)【国際公開番号】W WO2021146755
(87)【国際公開日】2021-07-22
【審査請求日】2024-01-12
(32)【優先日】2020-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520489868
【氏名又は名称】オーラ・インテリジェント・システムズ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】AURA INTELLIGENT SYSTEMS, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー,ジョンア
(72)【発明者】
【氏名】マンソン,デイビッド・シィ,ジュニア
【審査官】藤田 都志行
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/241390(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0003866(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0007260(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第108562883(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01S 7/00- 7/42
G01S 13/00-13/95
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
H04L 27/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高度無線システムの装置であって、
送受信用のアンテナのセットと、送信機と、受信機と、媒体アクセス制御(MAC)コントローラとを含むレーダ回路と、
前記レーダ回路に動作可能に接続されたコントローラであって、前記コントローラが、
複数のセグメントを含む長一定振幅ゼロ自己相関(CAZAC)シーケンスの離散フーリエ変換(DFT)を識別し、
前記MACコントローラを介して、前記複数のセグメントの時間-周波数リソースを識別し、
前記時間-周波数リソース内の時間-周波数サブチャネルのセットを識別し、
前記複数のセグメントの各々を前記時間-周波数サブチャネルのセットの各々に順次マッピングする
ように構成された、コントローラと
を備え、
前記レーダ回路が、前記送信機を介して、前記時間-周波数サブチャネルのセットに基づいて第1の信号を送信するように構成される、装置。
【請求項2】
前記コントローラが、
前記複数のセグメントの各々を前記時間-周波数サブチャネルのセットの各々にランダムにマッピングするためにシーケンスホッピング動作を実行する、または
前記複数のセグメントの各々をランダムに選択された前記時間-周波数サブチャネルのセットの各々にマッピングするために周波数ホッピング動作を実行する
ようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記コントローラが、
短いCAZACシーケンスのセットのDFTを識別し、
前記短いCAZACシーケンスのセットの前記時間-周波数リソースを前記MACコントローラを介して識別し、前記時間-周波数リソースが、時間-周波数領域の連続した時間-周波数リソースまたは不連続な時間-周波数リソースを含む
ようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記コントローラが、
前記時間-周波数リソース内の前記時間-周波数サブチャネルのセットを識別し、
前記短いCAZACシーケンスのセットの各々を前記時間-周波数サブチャネルのセットの各々に順次マッピングする
ようにさらに構成される、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記コントローラが、
前記短いCAZACシーケンスのセットの各々を前記時間-周波数サブチャネルのセットの各々にランダムにマッピングするためにシーケンスホッピング動作を実行する、または
前記短いCAZACシーケンスのセットの各々をランダムに選択された前記時間-周波数サブチャネルのセットの各々にマッピングするために周波数ホッピング動作を実行する
ようにさらに構成される、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記レーダ回路が、前記受信機を介して、複数のガードシンボル期間の1つにおいて第2の信号を受信するようにさらに構成され、前記第2の信号が前記第1の信号の反射信号であり、
前記コントローラが、
前記第2の信号の周波数領域変換動作を実行し、
前記周波数領域変換された第2の信号の位相オフセット補償動作を実行し、前記位相オフセット補償動作が、周波数領域における前記時間-周波数サブチャネルのセットに対応する
ようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
コントローラが、高速フーリエ変換(FFT)演算を実行する前に、または前記FFT演算の計算演算中に、時間領域において前記第2の信号の前記位相オフセット補償動作を実行するようにさらに構成される、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記時間-周波数リソースが、時間-周波数領域における連続した時間-周波数リソースおよび不連続な時間-周波数リソースを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記MACコントローラが、前記レーダ回路に含まれる前記送信機のための無線リソースを構成するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
無線リソースが、
CAZACシーケンスを含むシーケンス情報と、
連続した時間-周波数リソースと不連続な時間-周波数リソースとを含む時間-周波数リソース情報と、
前記時間-周波数リソース内の前記時間-周波数サブチャネルのセットを含むサブチャネル情報と、
前記CAZACシーケンスに含まれる前記複数のセグメントを含むシーケンスセグメント情報と
を含む、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
高度無線システムの装置の方法であって、
複数のセグメントを含む長一定振幅ゼロ自己相関(CAZAC)シーケンスの離散フーリエ変換(DFT)を識別するステップと、
前記複数のセグメントの時間-周波数リソースを識別するステップと、
前記時間-周波数リソース内の時間-周波数サブチャネルのセットを識別するステップと、
前記複数のセグメントの各々を前記時間-周波数サブチャネルのセットの各々に順次マッピングするステップと、
前記時間-周波数サブチャネルのセットに基づいて第1の信号を送信するステップと
を含む、方法。
【請求項12】
前記複数のセグメントの各々を前記時間-周波数サブチャネルのセットの各々にランダムにマッピングするためにシーケンスホッピング動作を実行するステップ、または
前記複数のセグメントの各々をランダムに選択された前記時間-周波数サブチャネルのセットの各々にマッピングするために周波数ホッピング動作を実行するステップ
をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
短いCAZACシーケンスのセットのDFTを識別するステップと、
前記短いCAZACシーケンスのセットの前記時間-周波数リソースを識別するステップであって、前記時間-周波数リソースが、時間-周波数領域の連続した時間-周波数リソースまたは不連続な時間-周波数リソースを含む、ステップと
をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記時間-周波数リソース内の前記時間-周波数サブチャネルのセットを識別するステップと、
前記短いCAZACシーケンスのセットの各々を前記時間-周波数サブチャネルのセットの各々に順次マッピングするステップと
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記短いCAZACシーケンスのセットの各々を前記時間-周波数サブチャネルのセットの各々にランダムにマッピングするためにシーケンスホッピング動作を実行するステップ、または
前記短いCAZACシーケンスのセットの各々をランダムに選択された前記時間-周波数サブチャネルのセットの各々にマッピングするために周波数ホッピング動作を実行するステップ
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
複数のガードシンボル期間の1つにおいて第2の信号を受信するステップであって、前記第2の信号が前記第1の信号の反射信号であるステップと、
前記第2の信号の周波数領域変換動作を実行するステップと、
前記周波数領域変換された第2の信号の位相オフセット補償動作を実行するステップであって、前記位相オフセット補償動作が、周波数領域における前記時間-周波数サブチャネルのセットに対応する、ステップと
をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
高速フーリエ変換(FFT)演算を実行する前に、または前記FFT演算の計算演算中に、時間領域において前記第2の信号の前記位相オフセット補償動作を実行するステップをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記時間-周波数リソースが、時間-周波数領域における連続した時間-周波数リソースおよび不連続な時間-周波数リソースを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
無線リソースが、送信機が前記第1の信号を送信するための媒体アクセス制御(MAC)コントローラによって構成される、請求項11に記載の方法。
【請求項20】
前記無線リソースが、
CAZACシーケンスを含むシーケンス情報と、
連続した時間-周波数リソースと不連続な時間-周波数リソースとを含む時間-周波数リソース情報と、
前記時間-周波数リソース内の前記時間-周波数サブチャネルのセットを含むサブチャネル情報と、
前記CAZACシーケンスに含まれる前記複数のセグメントを含むシーケンスセグメント情報と
を含む、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本開示は、一般に、デジタルレーダシステムに関する。より具体的には、本開示は、高分解能デジタルレーダシステム用の時間-周波数拡散波形に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
デジタルおよび/またはアナログ波形および信号処理に基づくレーダは、商業的な高分解能感知用途において出現している。例えば周波数変調連続波(FMCW)レーダ、チャープレーダ、合成開口レーダなど、多くの技術的なブレークスルーが起きた。それらは、監視および/またはナビゲーションのための軍事および宇宙におけるミッションクリティカルな用途に使用されてきた。1990年代以降、モバイル通信技術は躍進し、ユビキタスなモバイル通信カバレッジおよび世界中の人々を接続する低コストモバイルデバイスの可用性をもたらした。世界をつないでいる第5世代(5G)システムと共に出現しているように、通信システムにおいて大きなパラダイム転換が生じている。最も重要な変化は、すべてのモバイルの接続性である。これにより、「インテリジェント」センサ、広帯域、低レイテンシの5G接続、エッジコンピューティング、および企業データセンタに配置された管理ソフトウェアによって生成された大量のデータを分析することによって、「インダストリー4.0」によって予測される自動化が可能になる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
概要
本開示は、高分解能デジタルレーダシステム用の時間-周波数拡散波形送信および受信を生成するためのシステムおよび方法を提供する。
【0004】
一実施形態では、高度無線システムの装置が提供され、装置は、送受信用のアンテナのセットと、送信機と、受信機と、媒体アクセス制御(MAC)コントローラとを含むレーダ回路を備える。装置は、レーダ回路に動作可能に接続されたコントローラをさらに備え、コントローラは、複数のセグメントを含む長一定振幅ゼロ自己相関(CAZAC)シーケンスの離散フーリエ変換(DFT)を識別し、MACコントローラを介して、複数のセグメントの時間-周波数リソースを識別し、時間-周波数リソース内の時間-周波数サブチャネルのセットを識別し、複数のセグメントの各々を時間-周波数サブチャネルのセットの各々に順次マッピングするように構成される。レーダ回路は、送信機を介して、時間-周波数サブチャネルのセットに基づいて第1の信号を送信するように構成される。
【0005】
別の実施形態では、高度無線システムの装置の方法が提供される。方法は、複数のセグメントを含む長いCAZACシーケンスのDFTを識別するステップと、複数のセグメントの時間-周波数リソースを識別するステップと、時間-周波数リソース内の時間-周波数サブチャネルのセットを識別するステップと、複数のセグメントの各々を時間-周波数サブチャネルのセットの各々に順次マッピングするステップと、時間-周波数サブチャネルのセットに基づいて第1の信号を送信するステップとを含む。
【0006】
他の技術的特徴は、以下の図面、説明、および特許請求の範囲から当業者には容易に明らかになり得る。
【0007】
以下の詳細な説明を行う前に、本特許文書全体で使用される特定の単語および語句の定義を説明することが有利であり得る。「結合する」という用語およびその派生語は、2つ以上の要素が互いに物理的に接触しているか否かにかかわらず、それらの要素間の任意の直接的または間接的な通信を指す。「送信する」、「受信する」、および「通信する」という用語、ならびにそれらの派生語は、直接的および間接的な通信の両方を包含する。「含む(include)」および「備える(comprise)」という用語、ならびにそれらの派生語は、限定されない包含を意味する。「または」という用語は、包括的であり、および/またはを意味する。「~と関連付けられる」という語句ならびにその派生語は、含む、~内に含まれる、~と相互接続する、~を含有する、~内に含有される、~にもしくは~と接続する、~にもしくは~と結合する、~と通信可能である、~と協働する、インターリーブする、並置する、~に近接する、~にもしくは~と結合される、有する、~の特性を有する、~との関係を有するなどの意味である。「コントローラ」という用語は、少なくとも1つの動作を制御する任意のデバイス、システム、またはその一部を意味する。そのようなコントローラは、ハードウェア、またはハードウェアとソフトウェアおよび/またはファームウェアとの組み合わせで実装されてもよい。任意の特定のコントローラに関連する機能は、ローカルまたはリモートにかかわらず、集中型または分散型であってもよい。「~のうちの少なくとも1つ」という語句は、項目のリストと共に使用される場合、列挙された項目のうちの1つまたは複数の異なる組み合わせが使用されてもよく、リスト内の1つの項目のみが必要であってもよいことを意味する。例えば、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」は、以下の組み合わせのいずれかを含む:A、B、C、AおよびB、AおよびC、BおよびC、ならびにAおよびBおよびC。
【0008】
さらに、以下に説明する様々な機能は、各々がコンピュータ可読プログラムコードから形成され、かつコンピュータ可読媒体で具現化される、1つまたは複数のコンピュータプログラムによって実施またはサポートすることができる。「アプリケーション」および「プログラム」という用語は、適切なコンピュータ可読プログラムコードでの実装に適合された、1つまたは複数のコンピュータプログラム、ソフトウェアコンポーネント、命令セット、手順、機能、オブジェクト、クラス、インスタンス、関連データ、またはそれらの一部を指す。「コンピュータ可読プログラムコード」という語句は、ソースコード、オブジェクトコード、および実行可能コードを含む、任意の種類のコンピュータコードを含む。「コンピュータ可読媒体」という語句は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、または任意の他の種類のメモリなど、コンピュータによってアクセス可能な任意の種類の媒体を含む。「非一時的」コンピュータ可読媒体は、一時的な電気信号または他の信号を伝送する有線、無線、光、または他の通信リンクを除外する。非一時的コンピュータ可読媒体は、書き換え可能な光ディスクまたは消去可能なメモリデバイスなど、データを永続的に記憶することができる媒体、およびデータを記憶し、後で上書きすることができる媒体を含む。
【0009】
他の特定の単語および語句の定義は、この特許文書の全体にわたって提供される。当業者は、ほとんどの場合ではないにしても多くの場合において、そのような定義が、そのような定義された単語および語句の以前および将来の使用に適用されることを理解すべきである。
【0010】
図面の簡単な説明
本開示のより完全な理解のために、添付の図面と併せて以下の説明を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示の実施形態による無線ネットワークの例を示す。
【
図3】は、本開示の実施形態によるUEの例を示す。
【
図4A】本開示の実施形態による、長いシーケンスの時間-周波数符号化OFDM波形の例を示す。
【
図4B】本開示の実施形態による、長いシーケンスの時間-周波数符号化OFDM波形の例を示す。
【
図4C】本開示の実施形態による、長いシーケンスの時間-周波数符号化OFDM波形の例を示す。
【
図5A】本開示の実施形態による、短いシーケンスの時間-周波数符号化OFDM波形の例を示す。
【
図5B】本開示の実施形態による、短いシーケンスの時間-周波数符号化OFDM波形の例を示す。
【
図5C】本開示の実施形態による、短いシーケンスの時間-周波数符号化OFDM波形の例を示す。
【
図5D】本開示の実施形態による、短いシーケンスの時間-周波数符号化OFDM波形の例を示す。
【
図6】本開示の実施形態による時間-周波数波形の例示的な送信機を示す。
【
図7】本開示の実施形態による例示的な時間領域信号フォーマットを示す。
【
図8】本開示の実施形態による時間-周波数波形の例示的な受信機を示す。
【
図9】本開示の実施形態による、サブバンドから広帯域信号へのマッピングの例を示す。
【
図10A】本開示の実施形態による時間-周波数波形構造の例を示す。
【
図10B】本開示の実施形態による時間-周波数波形構造の例を示す。
【
図11】本開示の実施形態による範囲拡張を有する例示的な受信機を示す。
【
図12A】本開示の実施形態による時間-周波数信号マッピングの例を示す。
【
図12B】本開示の実施形態による時間-周波数信号マッピングの例を示す。
【
図13A】本開示の実施形態による不連続なOFDMシンボルを用いた時間-周波数信号マッピングの例を示す。
【
図13B】本開示の実施形態による不連続なOFDMシンボルを用いた時間-周波数信号マッピングの例を示す。
【
図14A】本開示の実施形態による再構成信号の分解能の例を示す。
【
図14B】本開示の実施形態による再構成信号の分解能の例を示す。
【
図15】本開示の実施形態による例示的なレーダおよびコントローラアーキテクチャを示す。
【
図16】本開示の実施形態による、高分解能デジタルレーダ用の時間-周波数拡散波形のための方法のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
詳細な説明
以下に記載される
図1から
図16、およびこの特許文書において本発明の原理を説明するために使用される様々な実施形態は、例示のみを目的としており、本発明の範囲を限定するために決して解釈されるべきではない。当業者は、本発明の原理が、任意のタイプの適切に配置されたデバイスまたはシステムにおいて実装され得ることを理解するであろう。
【0013】
図1から
図3は、無線通信システムにおいて、直交周波数分割多重(OFDM)または直交周波数分割多元接続(OFDMA)通信技術を用いて実施される様々な実施形態を記載する。
図1から
図3は、デジタルレーダ、アナログレーダ、もしくはハイブリッドレーダを含むレーダ技術、またはそれらの関連する機能もしくは動作を使用することができる。
図1から
図3の説明は、異なる実施形態が実施され得る方法に対する物理的または構造的な制限を意味するものではない。本開示の異なる実施形態は、任意の適切に配置された通信システムで実施されてもよい。
【0014】
図1は、本開示の実施形態による無線ネットワークの例を示す。
図1に示す無線ネットワークの実施形態は、例示のみを目的としている。本開示の範囲から逸脱することなく、無線ネットワーク100の他の実施形態を使用することができる。
【0015】
図1に示すように、無線ネットワークは、gノードB(gNB)101、gNB102、およびgNB103を含む。gNB101は、gNB102およびgNB103と通信する。gNB101はまた、インターネット、専用インターネットプロトコル(IP)ネットワーク、または他のデータネットワークなどの少なくとも1つのネットワーク130と通信する。
【0016】
gNB102は、gNB102のカバレッジエリア120内の第1の複数のユーザ機器(UE)に、ネットワーク130への無線ブロードバンドアクセスを提供する。第1の複数のUEは、スモールビジネス(SB)に位置し得るUE111、企業(E)内に位置し得るUE112、WiFiホットスポット(HS)に位置し得るUE113、第1の住宅(R)に位置し得るUE114、第2の住宅(R)に位置し得るUE115、携帯電話、無線ラップトップ、無線PDAなどのモバイルデバイス(M)であり得るUE 116を含む。gNB103は、gNB103のカバレッジエリア125内の第2の複数のUEに、ネットワーク130への無線ブロードバンドアクセスを提供する。第2の複数のUEは、UE115およびUE116を含む。いくつかの実施形態では、gNB101~103のうちの1つまたは複数は、5G、LTE、LTE-A、WiMAX、WiFi、または他の無線通信技術を使用して、互いに、およびUE111~116と通信することができる。
【0017】
ネットワークタイプに応じて、「基地局」または「BS」という用語は、送信ポイント(TP)、送受信ポイント(TRP)、拡張基地局(eNodeBまたはeNB)、5G基地局(gNB)、マクロセル、フェムトセル、WiFiアクセスポイント(AP)、または他の無線対応デバイスなど、ネットワークへの無線アクセスを提供するように構成された任意の構成要素(または構成要素の集合)を指すことができる。基地局は、1つまたは複数の無線通信プロトコル、例えば、5G 3GPP(登録商標) new radioインターフェース/アクセス(NR)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEアドバンスト(LTE-A)、高速パケットアクセス(HSPA)、Wi-Fi802.11a/b/g/n/acなどに従って、無線アクセスを提供することができる。便宜上、「BS」および「TRP」という用語は、本特許文書において、遠隔端末への無線アクセスを提供するネットワークインフラストラクチャコンポーネントを指すために交換可能に使用される。また、ネットワークタイプに応じて、「ユーザ機器」または「UE」という用語は、「移動局」、「加入者局」、「遠隔端末」、「無線端末」、「受信ポイント」、または「ユーザデバイス」などの任意の構成要素を指すことができる。便宜上、「ユーザ機器」および「UE」という用語は、UEがモバイルデバイス(携帯電話またはスマートフォンなど)であるか、通常は固定デバイス(デスクトップコンピュータまたは自動販売機など)と見なされるかにかかわらず、BSに無線でアクセスするリモート無線機器を指すために本特許文書で使用される。
【0018】
点線はカバレッジエリア120および125のおおよその範囲を示し、これらは例示および説明の目的のためだけにほぼ円形として示されている。カバレッジエリア120および125など、gNBと関連付けられたカバレッジエリアは、gNBの構成ならびに自然および人工の障害物と関連付けられた無線環境の変動に応じて、不規則な形状を含む他の形状を有することができることを明確に理解されたい。
【0019】
以下により詳細に説明するように、UE111~116のうちの1つまたは複数は、高度無線通信システムにおけるデータおよび制御情報の受信信頼性のための回路、プログラミング、またはそれらの組み合わせを含む。特定の実施形態では、gNB101~103のうちの1つまたは複数は、高度無線システムにおける3D撮像、位置特定、および位置決めのための効率的な合成開口アンテナアレイ設計およびビームフォーミングのための回路、プログラミング、またはそれらの組み合わせを含む。
【0020】
図1は、無線ネットワークの1つの例を例示するが、
図1に対して様々な変更がなされ得る。例えば、無線ネットワークは、任意の適切な配置で任意の数のgNBおよび任意の数のUEを含むことができる。また、gNB101は、任意の数のUEと直接通信し、それらのUEにネットワーク130への無線ブロードバンドアクセスを提供し得る。同様に、各gNB102~103は、ネットワーク130と直接通信し、ネットワーク130への直接的な無線ブロードバンドアクセスをUEに提供し得る。さらに、gNB101,102および/または103は、外部電話ネットワークまたは他のタイプのデータネットワークなどの他のまたは追加の外部ネットワークへのアクセスを提供し得る。
【0021】
図1に示すように、gNB101,102,103は、本開示の実施形態による通信部(例えば、回路、モジュール、インターフェース、機能など)の1つとして、
図4,
図5に示すようなレーダシステムを採用してもよい。また、UE111~116は、本開示の実施形態による通信部(例えば、回路、モジュール、インターフェース、機能など)の1つとして、
図6、
図8、
図11および
図15に示すような、デジタルレーダシステム、アナログレーダシステム、またはハイブリッドレーダシステムを含むレーダシステムを採用してもよい。
【0022】
図2は、本開示の実施形態によるgNB102の例を示す。
図2に示すgNB102の実施形態は、例示のみを目的としており、
図1のgNB101および103は、同じまたは同様の構成を有し得る。しかしながら、gNBは多種多様な構成であり、
図2は、本開示の範囲をgNBの特定の実施態様に限定しない。
【0023】
図2に示すように、gNB102は、複数のアンテナ205a~205nと、複数のRF送受信機210a~210nと、送信(TX)処理回路215と、受信(RX)処理回路220とを含む。gNB102はまた、コントローラ/プロセッサ225、メモリ230、およびバックホールまたはネットワークインターフェース235を含む。
【0024】
TX処理回路215は、コントローラ/プロセッサ225からアナログまたはデジタルデータ(音声データ、ウェブデータ、電子メール、インタラクティブビデオゲームデータなど)を受信する。TX処理回路215は、処理されたベースバンド信号またはIF信号を生成するために、発信ベースバンドデータを符号化、多重化、および/またはデジタル化する。RF送受信機210a~210nは、処理された発信ベースバンド信号またはIF信号をTX処理回路215から受信し、ベースバンド信号またはIF信号を、アンテナ205a~205nを介して送信されるRF信号にアップコンバートする。
【0025】
RF送受信機210a~210nは、アンテナ205a~205nから、UEまたはネットワーク100内の任意の他の物体によって反射された信号などの到来RF信号を受信する。RF送受信機210a~210nは、到来RF信号をダウンコンバートしてIF信号またはベースバンド信号を生成する。IF信号またはベースバンド信号は、RX処理回路220に送られ、RX処理回路は、ベースバンド信号またはIF信号をフィルタリング、復号、デジタル化、および/または解凍もしくは相関付けすることによって、処理されたベースバンド信号を生成する。RX処理回路220は、さらなる処理のために、処理されたベースバンド信号をコントローラ/プロセッサ225に送信する。
【0026】
コントローラ/プロセッサ225は、gNB102の全体的な動作を制御する1つまたは複数のプロセッサまたは他の処理デバイスを含むことができる。例えば、コントローラ/プロセッサ225は、周知の原理に従って、RF送受信機210a~210n、RX処理回路220、およびTX処理回路215による順方向チャネル信号の受信および逆方向チャネル信号の送信を制御することができる。コントローラ/プロセッサ225は、より高度な無線通信機能などの追加の機能もサポートし得る。例えば、コントローラ/プロセッサ225は、複数のアンテナ205a~205nからの発信信号が異なるように重み付けされて発信信号を所望の方向に効果的に操縦する、ビーム形成または指向性ルーティング動作をサポートすることができる。多種多様な他の機能のいずれも、コントローラ/プロセッサ225によってgNB102でサポートされ得る。
【0027】
コントローラ/プロセッサ225はまた、メモリ230に常駐するプログラムおよびOSなどの他のプロセスを実行することができる。コントローラ/プロセッサ225は、実行プロセスによって必要に応じてメモリ230にデータを出入りさせることができる。
【0028】
コントローラ/プロセッサ225はまた、バックホールまたはネットワークインターフェース235に結合される。バックホールまたはネットワークインターフェース235は、gNB102がバックホール接続またはネットワークを介して他のデバイスまたはシステムと通信することを可能にする。インターフェース235は、任意の適切な有線または無線接続を介した通信をサポートすることができる。例えば、gNB102がセルラー通信システム(例えば、5G、LTE、またはLTE-Aをサポートするもの)の一部として実装される場合、インターフェース235は、gNB102が有線または無線バックホール接続を介して他のgNBと通信することを可能にすることができる。gNB102がアクセスポイントとして実装される場合、インターフェース235は、gNB102が有線もしくは無線ローカルエリアネットワークを介して、または有線もしくは無線接続を介して、(インターネットなどの)より大きなネットワークと通信することを可能にすることができる。インターフェース235は、イーサネット(登録商標)またはRF送受信機などの有線または無線接続を介した通信をサポートする任意の適切な構造を含む。
【0029】
メモリ230は、コントローラ/プロセッサ225に結合されている。メモリ230の一部はRAMを含むことができ、メモリ230の別の部分はフラッシュメモリまたは他のROMを含むことができる。
【0030】
図2はgNB102の一例を示しているが、
図2には様々な変更を加えることができる。例えば、gNB102は、
図2に示す任意の数の各構成要素を含むことができる。特定の例として、地上局(例えば、アクセスポイント)は、いくつかのインターフェース235を含むことができ、コントローラ/プロセッサ225は、異なるネットワークアドレス間でデータをルーティングするためのルーティング機能をサポートすることができる。別の特定の例として、gNB102は、TX処理回路215の単一のインスタンスおよびRX処理回路220の単一のインスタンスを含むものとして示されているが、各々の複数のインスタンスを含むことができる(RF送受信機ごとに1つなど)。また、
図2の様々な構成要素を組み合わせたり、さらに細分化したり、省略したりすることができ、特定の必要に応じて追加の構成要素を追加することができる。
【0031】
図2に示すように、gNB102は、
図6、
図8、
図11、および
図15に示すようなレーダシステムを含むことができる。コントローラ225は、レーダ1502を制御するために
図15に示すような1502、1520、または
図15に示すようなコントローラ1520、1522を含み得る(
図6の送信機600、ならびに
図8および
図11の受信機にも示されているように)。
図15のレーダ(例えば、デジタルレーダ)1502は、
図15に例示されるようなレーダ1502と、
図6に例示されるような送信機600と、
図8に例示されるような受信機800と、
図11に例示されるような受信機1100とを制御するために、
図2に例示されるようなコントローラ225および/または
図3に例示されるようなプロセッサ340とは独立して実装され得る、および/または共存し得る。
【0032】
図3は、本開示の実施形態によるUE116の例を示す。
図3に示すUE116の実施形態は、例示のみを目的としており、
図1のUE111~115は、同じまたは類似の構成を有し得る。しかしながら、UEは多種多様な構成であり、
図3は、本開示の範囲をUEの特定の実施態様に限定しない。
【0033】
高度な通信装置は、すべての機能ブロックに基づいてハイブリッドビームフォーミング動作を提供する
図2および
図3の送信機または受信機アレイを指すことができ、基地局(BS、gNB)の一部として
図2に、またはUEとして
図3に実装することができる。
【0034】
図3に示すように、UE116は、アンテナ305と、無線周波数(RF)送受信機310と、TX処理回路315と、受信(RX)処理回路325とを含む。UE116はまた、プロセッサ340と、入力/出力(I/O)インターフェース(IF)345と、タッチスクリーン350と、ディスプレイ355と、メモリ360とを含む。メモリ360は、オペレーティングシステム(OS)361および1つまたは複数のアプリケーション362を含む。
【0035】
RF送受信機310は、アンテナ305から、ネットワーク100のgNBによって送信された到来RF信号を受信する。RF送受信機310は、到来RF信号をダウンコンバートして中間周波数(IF)またはベースバンド信号を生成する。IF信号またはベースバンド信号は、RX処理回路325に送られ、RX処理回路は、ベースバンド信号および/もしくはIF信号をフィルタリング、復号、および/またはデジタル化する、および/または解凍もしくは相関付けすることによって、処理されたベースバンド信号を生成する。RX処理回路325は、(例えば、ウェブブラウジングデータのための)さらなる処理のために、処理されたベースバンド信号をプロセッサ340に送信する。
【0036】
TX処理回路315は、プロセッサ340から発信ベースバンドデータ(ウェブデータ、電子メール、インタラクティブビデオゲームデータなど)を受信する。TX処理回路315は、処理されたベースバンド信号またはIF信号を生成するために、発信ベースバンドデータを符号化、多重化、および/またはデジタル化する。RF送受信機310は、処理された発信ベースバンド信号またはIF信号をTX処理回路315から受信し、ベースバンド信号またはIF信号を、アンテナ305を介して送信されるRF信号にアップコンバートする。
【0037】
プロセッサ340は、1つもしくは複数のプロセッサまたは他の処理デバイスを含み、UE116の全体的な動作を制御するために、メモリ360に記憶されたOS361を実行することができる。例えば、プロセッサ340は、周知の原理に従って、RF送受信機310、RX処理回路325、およびTX処理回路315による順方向チャネル信号の受信および逆方向チャネル信号の送信を制御することができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ340は、少なくとも1つのマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含む。
【0038】
プロセッサ340はまた、ビーム管理のためのプロセスなど、メモリ360に常駐する他のプロセスおよびプログラムを実行することができる。プロセッサ340は、実行プロセスによって必要に応じてメモリ360にデータを出入りさせることができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ340は、OS361に基づいて、またはgNBもしくはオペレータから受信した信号に応答して、アプリケーション362を実行するように構成される。プロセッサ340はまた、ラップトップコンピュータおよびハンドヘルドコンピュータなどの他のデバイスに接続する能力をUE116に提供するI/Oインターフェース345に結合される。I/Oインターフェース345は、これらのアクセサリとプロセッサ340との間の通信路である。
【0039】
プロセッサ340はまた、タッチスクリーン350およびディスプレイ355に結合される。UE116のオペレータは、タッチスクリーン350を使用してUE116にデータを入力することができる。ディスプレイ355は、液晶ディスプレイ、発光ダイオードディスプレイ、またはウェブサイトなどからのテキストおよび/または少なくとも限定されたグラフィックをレンダリングすることができる他のディスプレイであってもよい。
【0040】
メモリ360は、プロセッサ340に結合されている。メモリ360の一部は、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができ、メモリ360の別の部分は、フラッシュメモリまたは他の読み出し専用メモリ(ROM)を含むことができる。
【0041】
図3はUE116の一例を示しているが、
図3には様々な変更を加えることができる。例えば、
図3の様々な構成要素を組み合わせたり、さらに細分化したり、省略したりすることができ、特定の必要に応じて追加の構成要素を追加することができる。特定の例として、プロセッサ340は、1つまたは複数の中央処理装置(CPU)および1つまたは複数のグラフィック処理装置(GPU)などの複数のプロセッサに分割することができる。また、
図3は、携帯電話またはスマートフォンとして構成されたUE116を示しているが、UEは、他のタイプのモバイルまたは固定デバイスとして動作するように構成され得る。
【0042】
【0043】
図3に示すように、UE116は、
図6、
図8、
図11、および
図15に示すようなレーダシステムを含むことができる。プロセッサ340は、レーダ1502を制御するために
図15に示すような1502、1520、または
図15に示すようなコントローラ1520、1522を含み得る(
図6の送信機600、ならびに
図8および
図11の受信機800、1100にも示されているように)。
図15のレーダ(例えば、デジタルレーダ)1502は、
図15に例示されるようなレーダ1502と、
図6に例示されるような送信機600と、
図8に例示されるような受信機800と、
図11に例示されるような受信機1100とを制御するために、
図2に例示されるようなコントローラ225および/または
図3に例示されるようなプロセッサ340とは独立して実装され得る、および/または共存し得る。
【0044】
センサ、特にレーダおよびLidarは、自動車安全先進運転者支援システム(ADAS)システムおよび自律型車両(AV)システム、周辺セキュリティ、5Gスマートシティ、インテリジェント交通システム、ロボット、遠隔手術、およびスマート工場を含むあらゆる自動化の不可欠な部分になりつつある。これらのセンサは、コンピュータビジョン用の3次元(3D)画像などの高分解能および高性能の感知を提供する。これらのセンサは、大量のリアルタイムデータおよびインテリジェントを提供し、ネットワークのエッジに配置された機械学習ソフトウェアによって分析された洞察を提供することができる。高分解能撮像レーダは、屋外の過酷な環境などのすべての環境条件における機械の知覚に不可欠になりつつある。
【0045】
デジタルレーダ波形は、機械知覚においてアナログ波形では考えられなかった性能をもたらす。波形は、低いサイドローブレベル、鋭いレンジ、ドップラー分解能、ならびに他のレーダユーザおよび意図的な妨害信号からの同一チャネル干渉耐性を提供するように成形される。
【0046】
高分解能レーダ波形における主な課題は、その実装の複雑さである。周波数変調連続波(FMCW)レーダでは、ストレッチ処理は、信号の処理帯域幅を低減する革新的な方法である。範囲処理の分解能は信号の帯域幅によって決定され、これはマルチGHzとすることができる。実際のシステムでは、デジタル処理はアナログ-デジタル変換器(ADC)のサンプリングレートによって制限される。
【0047】
広帯域幅信号に基づく位相変調(PM)レーダおよび直交周波数分割多重(OFDM)レーダは、広帯域かつ高ビットレートのADCを必要とする。高分解能撮像レーダの場合、多くのRFチャネルが必要とされ、システムのコストおよび電力消費を促進する。さらに、デジタル信号処理は、信号のナイキスト比率で行われる必要があり、今日の計算技術においてさえ、受信機処理を困難にする。OFDM信号の生成および処理は、高分解能レーダに必要な広帯域処理のために困難である。76GHz~81GHzの自動車用レーダは、1GHz~5GHzの信号帯域幅を有し、多数のビットで10Gspsを超えるADCレートを必要とする。10から100のチャネルを必要とする3Dレーダ撮像の場合、広帯域OFDMレーダシステムは実用的ではない。したがって、市販のレーダ送受信機はFMCW信号に依存している。
【0048】
本開示では、時間-周波数波形設計を有する新規なレーダが提供される。波形は、デジタル波形セグメントの狭帯域処理を可能にする時間および周波数領域で設計され、アナログ-デジタル変換/デジタル-アナログ変換(ADC/DAC)およびベースバンド処理要件の負担を軽減する。時間-周波数波形は、ADCを用いたデジタル波形の狭帯域処理および今日の技術で実現可能なより遅い速度での受信機処理を可能にする。このアーキテクチャは、120GHz感知および撮像レーダまたは新興のテラヘルツ感知および撮像用途などの大帯域幅用途のためのデジタル波形の使用を可能にする。
【0049】
符号化されたOFDMレーダのコンテキストでは、提供された波形は、長いシーケンスの分解能および大きな処理利得を維持する。この効果は、アナログFMCWレーダにおけるストレッチ処理と同様の意味である。本開示における時間-周波数波形設計は、従来のアナログストレッチ処理の範囲制限なしに、元の広帯域信号の処理利得を保持する柔軟な符号化を可能にする。
【0050】
本開示は、時間-周波数波形設計、効率的なデジタル伝送、および受信機処理を提供する。本開示では、集約を伴う時間-周波数符号化波形が提供される。時間-周波数符号化波形は、広帯域信号の性能上の利点を保持しながら、信号を低レートで並列に処理し、かつ処理された信号を集約することによって、広帯域信号に関連する複雑さを低減する。
【0051】
この実装は、拡張時間における狭帯域幅の連続送信と、狭帯域幅信号の処理とを並行して使用して、レーダ信号の高分解能範囲およびドップラー再構成を復元する。本開示は、いくつかの機能および動作ブロックを含む。一例では、本開示は、時間-周波数波形設計、送信、および受信を含む。そのような例では、時間-周波数リソースにおける符号化されたOFDM信号設計および送信が提供され、例えば、処理利得シーケンスを変化させるための長いシーケンスおよび短いシーケンスによる信号符号化が提供され、干渉をランダム化するための周波数ホッピングが提供される。
【0052】
一例では、本開示は、サブチャネル信号の受信機処理、通常範囲および拡張範囲の処理、帯域幅が等しくない連続的および不連続的な周波数帯域のための時間-周波数波形設計および集約、専用キャリアにおけるレーダ信号のスケジューリングおよび構成、4G/5G/6GおよびWiFi/WiGigシステムなどの通信システムにおけるレーダ信号のスケジューリングおよび構成を含む。
【0053】
集約を伴う時間-周波数波形は、デジタルレーダの実装上の課題を解決する。(1)サブチャネルをコヒーレントに処理することによって広帯域幅信号の高分解能を保持しながら、DAC/ADC帯域幅およびビット幅、サンプリングレートおよび受信機処理の複雑さを低減することによって、送受信機の複雑さを低減する、(2)元の長いシーケンスに対応する処理利得を得ることは、サブチャネルを集約することによって得られる、(3)狭帯域信号を処理し、サブチャネルの集約によって高分解能を達成することによる、テラヘルツおよびLidarsなどの非常に広い帯域幅の信号へのスケーリング、(4)既存の通信スペクトル(例えば、60GHz帯域では、7~9GHzのスペクトルが2GHzのスペクトルチャンクに分割される)にデジタルレーダ信号を埋め込むために、連続帯域または不連続スペクトル割り当ておよび不連続OFDMシンボルに適用可能な時間-周波数波形を処理する。
【0054】
集約を伴う時間-周波数波形は、利用可能なスペクトルを集約することによって最大1.7cmの範囲分解能を可能にする。9GHz帯域幅にわたる線形FMCW/チャープ信号は、60GHzスペクトルグリッドに適合せず、達成可能な分解能7.5cmを制限する。
【0055】
時間-周波数波形設計は、サブバンド信号を処理することによって狭帯域干渉および妨害の回避および除去を可能にし、目標範囲分解能および動作環境に応じて、複数のサブバンドからの受信信号を柔軟に組み合わせることができる。信号は、処理利得を高めるためにコヒーレントに組み合わせることができ、あるいはダイバーシティおよびロバスト性のために非コヒーレントに組み合わせることができる。
【0056】
シーケンスは、ゼロ相関ゾーンを有するZadoff-Chuまたは一般化チャープ様(GCL)シーケンスなどのCAZACシーケンスから生成され、1つまたはいくつかのルートZadoff-ChuまたはGCLシーケンスから生成される。シーケンスは、OFDMシンボルに直接マッピングされるか、またはOFDMシンボルにマッピングする前にDFTによって変換され得る。
【0057】
時間-周波数OFDM信号は、各サブキャリアをCAZACシーケンスシンボルで符号化することによって構築される。CAZACシーケンスのDFTは時間-周波数領域にマッピングされる。符号化された各OFDM信号は、複数のOFDMシンボルおよび複数の周波数リソースを含む時間-周波数リソースを占有する。各時間-周波数リソースは「サブチャネル」であり得る。
【0058】
本開示では、方法および装置は、広帯域波形信号をサブバンド信号のシーケンスに基づいて時間-周波数波形に分解することと、分解された広帯域波形信号に基づいて、時間-周波数レーダ波形を生成することと、時間-周波数レーダ波形に基づいて、一定振幅ゼロ自己相関(CAZAC)シーケンスを直交周波数分割多重化(OFDM)サブキャリアにマッピングして、構成された連続または不連続の時間-周波数リソースに従って第1のレーダ信号を生成することと、第1のレーダ信号を、アンテナのセットの送信アンテナを介して目標物に送信することと、目標物から反射または後方散乱される第2の信号を、アンテナのセットの受信アンテナを介して受信し、連続または不連続の時間-周波数リソースを集約することとを提供する。
【0059】
図4Aは、本開示の実施形態による、長いシーケンス400の時間-周波数符号化OFDM波形の例を示す。
図4Aに示す長いシーケンス400の時間-周波数符号化OFDM波形の一実施形態は、例示のみを目的としている。具体的には、
図4Aは、順次シーケンスマッピングを有する例示的な時間-周波数波形を示す。
【0060】
図4Bは、本開示の実施形態による、長いシーケンス450の時間-周波数符号化OFDM波形の例を示す。
図4Bに示す長いシーケンス450の時間-周波数符号化OFDM波形の一実施形態は、例示のみを目的としている。具体的には、
図4Bは、順次シーケンスマッピングを有する例示的な時間-周波数波形を示す。
【0061】
図4Cは、本開示の実施形態による、長いシーケンス470の時間-周波数符号化OFDM波形の例を示す。
図4Cに示す長いシーケンス470の時間-周波数符号化OFDM波形の一実施形態は、例示のみを目的としている。具体的には、
図4Cは、周波数ホッピングを伴う例示的な時間-周波数波形を示す。
【0062】
図4A、
図4B、および
図4Cは、長いシーケンスを有するOFDMレーダ信号の時間-周波数波形を示す。
図4A、
図4B、および
図4Cは、4つのOFDMシンボルと4つのサブバンドとを有する時間-周波数リソースを示す。本開示では、時間-周波数リソースは「時間-周波数チャネル」であり得る。シーケンスは、時間-周波数リソース内で送信するために4つのセグメントに分割される。サブバンドは、連続した周波数リソースまたは不連続な周波数リソースであってもよく、周波数サブバンド間にギャップがある。
【0063】
図4Aおよび
図4Bは、順次シーケンスマッピングを有する符号化OFDM波形を示す。長いCAZACシーケンスCAZAC1が時間-周波数リソースにマッピングされる。CAZACシーケンスCAZAC1は、CAZAC1-1からCAZAC1-4と表記される4つのセグメントに分割される。選択されたCAZACシーケンスCAZAC1-1の第1のセグメントは、時間-周波数リソースの第1の「サブチャネル」にマッピングされる。選択されたCAZACシーケンスCAZAC1-2の第2のセグメントは、時間-周波数リソースの第2の「サブチャネル」にマッピングされる。第3および第4のサブチャネルにも同様のマッピングが適用される。
【0064】
CAZACシーケンスセグメントの順序付けおよびマッピングは、同じ時間-周波数リソース内で変更することができる。
図4Cは、周波数ホッピングを伴う符号化OFDM波形を示す。長いCAZACシーケンスCAZAC1が時間-周波数リソースにマッピングされる。CAZACシーケンスCAZAC1は、CAZAC1-1からCAZAC1-4と表記される4つのセグメントに分割される。選択されたCAZACシーケンスCAZAC1-1の第1のセグメントは、時間-周波数リソースの第1の「サブチャネル」にマッピングされる。選択されたCAZACシーケンスCAZAC1-3の第3のセグメントは、時間-周波数リソースの第2の「サブチャネル」にマッピングされる。シーケンスCAZAC1-2の第2のセグメントは、第3のサブチャネルにマッピングされる。シーケンスCAZAC1-4の第4のセグメントは、第4のサブチャネルにマッピングされる。次の時間-周波数チャネルでは、CAZACシーケンスの順序付けがランダムに変更される。
【0065】
キャリア周波数は、時間-周波数リソースユニット内でランダムに変更される。周波数ホッピングパターンは、
図4Cに示されている。
【0066】
図5Aは、本開示の実施形態による、短いシーケンス500の時間-周波数符号化OFDM波形の例を示す。
図5Aに示す短いシーケンス500の時間-周波数符号化OFDM波形の一実施形態は、例示のみを目的としている。具体的には、
図5Aは、単一のシーケンスマッピングを有する時間-周波数波形を例示する。
【0067】
図5Bは、本開示の実施形態による、短いシーケンス520の時間-周波数符号化OFDM波形の例を示す。
図5Bに示す短いシーケンス520の時間-周波数符号化OFDM波形の一実施形態は、例示のみを目的としている。具体的には、
図5Bは、順次シーケンスマッピングを有する例示的な時間-周波数波形を示す。
【0068】
図5Cは、本開示の実施形態による、短いシーケンス540の時間-周波数符号化OFDM波形の例を示す。
図5Cに示す短いシーケンス540の時間-周波数符号化OFDM波形の一実施形態は、例示のみを目的としている。具体的には、
図5Cは、シーケンスホッピングを示す。
【0069】
図5Dは、本開示の実施形態による、短いシーケンス560の時間-周波数符号化OFDM波形の例を示す。
図5Dに示す短いシーケンス560の時間-周波数符号化OFDM波形の一実施形態は、例示のみを目的としている。具体的には、
図5Dは、周波数ホッピングを伴う時間-周波数波形を例示する。
【0070】
図5A、
図5B、
図5C、および
図5Dは、短いシーケンスを有するOFDMレーダ信号の時間-周波数波形の例を示す。
図5A、
図5B、
図5C、および
図5Dは、4つのOFDMシンボルおよび4つのサブバンドを有する時間-周波数リソースを示す。各キャリアの各サブバンドに短いシーケンスがマッピングされる。この例では、レーダ信号として4ルートシーケンスが用いられている。
【0071】
図5Aは、単一のシーケンスマッピングを有する符号化OFDM波形を示す。第1のCAZACシーケンスCAZAC1は、時間周波数リソース内のすべてのOFDMシンボルの時間-周波数リソースにマッピングされる。
【0072】
図5Bは、複数のシーケンスマッピングを有する符号化OFDM波形を示す。第1のCAZACシーケンスCAZAC1は、第1の時間-周波数リソースにマッピングされる。選択されたCAZACシーケンスCAZAC2の第2のセグメントは、時間-周波数リソースの第2の「サブチャネル」にマッピングされる。第3および第4のサブチャネルにも同様のマッピングが適用される。シーケンス選択はMACエンティティによって構成される。特殊なケースでは、時間-周波数リソース全体に同じシーケンスが使用され得る。
【0073】
CAZACシーケンスの順序付けおよびマッピングは、同じ時間-周波数リソース内で変更することができる。
図5Cは、周波数ホッピングを伴う符号化OFDM波形を示す。第1のCAZACシーケンスCAZAC1は、時間-周波数リソースの第1の「サブチャネル」にマッピングされる。第3のCAZACシーケンスCAZAC3は、時間-周波数リソースの第2の「サブチャネル」にマッピングされる。第2のCAZACシーケンスCAZAC2は、第3のサブチャネルにマッピングされる。第4のCAZACシーケンスCAZAC4は、第4のサブチャネルにマッピングされる。次の時間-周波数チャネルでは、CAZACシーケンスの順序付けは再びランダムに変更される。
【0074】
キャリア周波数は、時間-周波数リソースユニット内でランダムに変更される。周波数ホッピングパターンは、
図5Dに示されている。
【0075】
図6は、本開示の実施形態による時間-周波数波形600の例示的な送信機を示す。
図6に示す時間-周波数波形600の送信機の実施形態は、例示のみを目的としている。
図6に示す構成要素の1つまたは複数は、記載されている機能を実行するように構成された専用回路に実装することができ、または構成要素の1つまたは複数は、記載されている機能を実行するための命令を実行する1つまたは複数のプロセッサによって実装することができる。本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が使用される。
【0076】
一実施形態では、
図6に例示されるような送信機は、基地局(例えば、
図1に例示されるような101~103)および/またはUE(例えば、
図1に例示されるような111~116)において実施され得る。
【0077】
各送信間隔において、CAZACシーケンスは、各キャリア周波数に対して周波数領域にマッピングされる。信号はIFFTによって時間領域に変換され、サイクリックプレフィックス(CP)およびガードタイム(GT)が付加される。I/Q信号は、DACによってアナログ領域に変換され、送信前にキャリア周波数によって変調される。
【0078】
RADAR MACは、基準信号の時間-周波数リソースを割り当てるエンティティである。時間-周波数リソースは、目標範囲、送信電力、ビーム形成方法、ならびに受信機で測定されたノイズおよび干渉に基づいて構成される。リソースは、動作中に準静的または動的にリアルタイムで再割り当てすることができる。時間-周波数チャネルは、コントローラ内の構成モジュールによって構成される。CAZACシーケンスはMACリソース割り当てによって選択される。OFDMシンボルごとに、1つのキャリア周波数が選択される。次の時間-周波数リソースユニットにおいて、変調されたシンボルは別のキャリアを変調し、サブチャネルを構成する。
【0079】
一実施形態では、マルチチャネル符号化OFDMシステム600のための送信機アーキテクチャは、基地局(例えば、
図1に例示されるような101~103)またはUE(例えば、
図1に例示されるような111~116)で実施され得る。600の実施形態は、キャリアf0、...、fN-1を変調する複数のサブバンドチャネルから構成される送信信号を生成する。CAZACシーケンス602は、Zadoff-ChuまたはGCLシーケンスのDFTプリコーディングによってサブバンドCAZACシーケンスを生成する。S/P604は、シリアルデータをパラレルストリームに変換する。IFFT606は、並列の予め符号化されたCAZACシーケンスを取得し、予め符号化されたCAZACシーケンスの並列ストリームを時間領域信号に変換する。P/Sおよびサイクリックプレフィックス608は、時間領域信号をシリアルストリームに変換し、サイクリックプレフィックスを付加する。任意選択のガードタイムが追加される。IF/DAC610および612は、608の出力の同相成分および直交成分を取得し、それらをアナログデータの同相信号および直交信号に変換する。移相器614は、608および610の出力の同相および直交アナログ信号を取得し、キャリア周波数を変調する。ブロック整形フィルタおよび増幅器(Amp)616において、変調されたキャリアは、整形フィルタによってさらに処理され、増幅され、アンテナに送信される。MACコントローラ618は、送信機の時間-周波数およびコードリソースを構成し割り当てる。
【0080】
図6に示すように、回路630は、602~618などのすべての構成要素を含み、回路640および650は、回路630に含まれるものと同じ構成要素を含むことができる。一実施形態では、マルチチャネル符号化OFDMシステム600のための送信機アーキテクチャに追加の回路を追加することができる。
【0081】
図7は、本開示の実施形態による例示的な時間領域信号フォーマット700を示す。
図7に示す時間領域信号フォーマット700の実施形態は、例示のみを目的としている。
【0082】
図7は、基準信号と解釈され得る信号構造を示す。基準信号は、サイクリックプレフィックス(CP)、ポリフェーズシーケンス、およびガードタイム(GT)から構成される。ポリフェーズシーケンスは、時間-周波数信号のIFFTを取得することによって生成されたOFDM波形である。GTは、シーケンス長、ならびに目標シーンの対象範囲およびハードウェア整定時間に基づいて加算される。フォーマット1では、1つのシーケンス期間のみが示されている。より長い範囲を目標とする場合、または高い信号劣化が予想される悪天候を含む動作では、フォーマット2および3などの反復シーケンスを使用することができる。
【0083】
図8は、本開示の実施形態による時間-周波数波形800の例示的な受信機を示す。
図8に示す時間-周波数波形800の受信機の一実施形態は、例示のみを目的としている。
図8に示す構成要素の1つまたは複数は、記載されている機能を実行するように構成された専用回路に実装することができ、または構成要素の1つまたは複数は、記載されている機能を実行するための命令を実行する1つまたは複数のプロセッサによって実装することができる。本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が使用される。
【0084】
図8は、N個のサブチャネルを示す。サブチャネルごとに、受信信号はダウンコンバートされ、ADCによってデジタルベースバンド信号に変換される。CP除去後、受信信号は周波数領域サブバンド信号に変換される。OFDMシンボルレベルの位相オフセット補償および広帯域信号へのサブバンドマッピングの後、周波数領域において範囲相関が計算される。これは、基準信号の複素共役との乗算によって達成される。基準信号は、短いCAZACシーケンス、または長いシーケンスの場合はCAZACシーケンスのセグメントのいずれかである。これらの基準信号は、送信された元の周波数領域シーケンスである。相関出力は、ドップラー推定のためにメモリに記憶される。
【0085】
一実施形態では、
図8に例示されるような受信機は、基地局(例えば、
図1に例示されるような101~103)および/またはUE(例えば、
図1に例示されるような111~116)において実施され得る。
【0086】
相関器出力の振幅または振幅二乗を取得し、続いてCFAR検出器を取得することによって検出統計量が形成され、範囲およびドップラー推定値が得られる。目標とする最大範囲に応じて、1つまたは複数の受信機処理チェーンがインスタンス化され得る。
【0087】
図8に例示するように、信号は、90度移相ブロック802において処理される。90度移相ブロック802の出力はADC S/PおよびCP除去ブロック804に送られる。
FFT Nポイントブロック806の出力は、
【0088】
【0089】
および複素乗算ブロック808に従って位相オフセット補償に送信される。
基準CAZACシーケンスを受信したDFTおよび複素共役ブロック804の出力は、位相オフセット補償および複素乗算ブロック808に送信される。バッファおよびサブバンドマッピングブロック812は、位相オフセット補償および複素乗算ブロック808の出力信号を受信し、位相オフセット補償および複素乗算ブロック808の出力信号をIFFT 4Nポイントブロック814へ送信する。IFFT 4Nポイントブロック814の出力はブロック816に送信される。ブロック816の出力は、CFAR検出器ブロック820およびメモリ818に送信される。メモリ818は、ドップラー推定ブロック822を介してCFAR検出器ブロック820に出力信号を送信する。
【0090】
シーケンスまたはシーケンスセグメントをマッピングすることによって、広帯域信号が再構成される。
図9は、本開示の実施形態による、サブバンドから広帯域信号へのマッピング900の例を示す。
図9に示すサブバンドから広帯域信号へのマッピング900の実施形態は、例示のみを目的としている。
図9は、複数のサブバンド信号から再構成された広帯域信号を示す。
【0091】
従来のOFDMレーダは、信号の長さによって制限される。時間-周波数波形では、送信信号の修正なしの受信機処理によって、OFDMシンボル長を超える範囲拡張が達成される。
【0092】
図10Aは、本開示の実施形態による例示的な時間-周波数波形構造1000を示す。
図10に示す時間-周波数波形構造1000の一実施形態は、例示のみを目的としている。具体的には、
図10Aは、通常範囲の時間-周波数波形構造の例を示す。
【0093】
図10Bは、本開示の実施形態による例示的な時間-周波数波形構造1050を示す。
図10Bに示す時間-周波数波形構造1050の一実施形態は、例示のみを目的としている。具体的には、
図10Bは、拡張範囲の時間-周波数波形構造の例を示す。
【0094】
図10Aは、通常範囲の波形を示す。通常範囲の場合、ガードタイム(GT)の長さは、OFDMシンボル持続時間として設定される。最大範囲は、ガードタイムの持続時間によって決定される。受信機では、GTまで信号が受信され、サブチャネル乗算が計算される。
【0095】
図10Bは、GTがOFDMシンボルの長さの2倍である拡張範囲の波形を示す。範囲は2倍に拡大される。受信機では、延長されたガードタイムまで信号を受信する。この例では、受信機処理は3OFDMシンボルに拡張される。
【0096】
4サブチャネル時間-周波数波形では、送信信号時間-周波数リソースを増加させることなく、3倍までの範囲拡張が達成される。300mの範囲を有するレーダ信号設計の場合、900mまでの範囲拡張は、同じ時間-周波数リソース内の受信機実装によって達成される。900mを超える範囲は、より長いガードタイムを構成することによって提供される。
【0097】
図11は、本開示の実施形態による範囲拡張1100を有する例示的な受信機を示す。
図11に示す範囲拡張1100を有する受信機の一実施形態は、例示のみを目的としている。
図11に示す構成要素の1つまたは複数は、記載されている機能を実行するように構成された専用回路に実装することができ、または構成要素の1つまたは複数は、記載されている機能を実行するための命令を実行する1つまたは複数のプロセッサによって実装することができる。本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が使用される。
【0098】
一実施形態では、
図11に例示されるような範囲拡張を備えた受信機アーキテクチャは、基地局(例えば、
図1に例示されるような101~103)および/またはUE(例えば、
図1に例示されるような111~116)において実施され得る。
【0099】
図11に例示するように、受信機1100は、ブロック1102およびブロック1120の2つのチェーンを含む。ブロック1102は、90度移相ブロック1104と、ADC、S/PおよびCP除去ブロック1106と、FFT Nポイントブロック1108と、
【0100】
【0101】
および複素乗算ブロック1110に応じた位相オフセット補償と、DFTおよび複素共役ブロック1112とを含む。ブロック1102と同様に、ブロック1120は、90度移相ブロック1124と、ADC、S/PおよびCP除去ブロック1126と、FFT Nポイントブロック1128と、位相オフセット補償および複素乗算ブロック1130と、DFTおよび複素共役ブロック1132とを含む。ブロック1102および1120の出力信号は、バッファおよびサブバンドマッピングブロック1134に送信される。バッファおよびサブバンドマッピングブロック1134は、出力信号をIFFT 4Nポイント1136に送信する。IFFT 4Nポイントブロック1136の出力信号は、ブロック1138に出力信号を送信する。ブロック1138は、出力信号をメモリ1140およびCFAR検出器ブロック1142に送信する。メモリ1140は、ドップラー推定ブロック1144を介してCFAR検出器ブロック1142に出力信号を送信する。N個のサブチャネルのために一般化された範囲拡張のための受信機のブロック図は、
図8に示されている。
【0102】
第1のサブチャネルは、N個のOFDMシンボル期間の信号を受信して処理する。同様に、各受信機は、N個のOFDMシンボル期間にわたって時間領域信号を受信し、処理し続ける。信号全体がN個のOFDMシンボルについて処理され、ピーク値が計算され、(N-1)OFDMシンボル期間の範囲プロファイルが生成される。これは、範囲を(N-1)倍に拡大する。受信機のハードウェア複雑度は、通常範囲の2から範囲拡張のNに増加する。
【0103】
スペクトル割り当てに応じて、レーダ撮像に利用可能なスペクトルは不連続であり得る。これは、スペクトルグリッドが複数のチャンクに分割される既存の通信帯域および無認可の60GHzスペクトルで発生する。76GHz~81GHzの自動車用レーダ周波数の場合、連続スペクトルが利用可能である。57GHz~71GHzに及ぶVバンドでは、各々2.16GHz帯域幅を有する6つの帯域が6つの周波数グリッドで利用可能であり、サブバンド間にギャップがある。各サブチャネル内のシーケンスの長さは同一である必要はない。信号の集約された帯域幅が同じである限り、サブチャネル帯域幅およびサブチャネルにマッピングされたシーケンスの長さは、結果として得られる画像の範囲分解能に影響を与えることなく異なり得る。
【0104】
時間-周波数波形マッピングは、連続および不連続スペクトル割り当ての両方について以下に説明される。
【0105】
図12Aは、本開示の実施形態による時間-周波数信号マッピング1200の例を示す。
図12に示す時間-周波数信号マッピング1200の一実施形態は、例示のみを目的としている。具体的には、
図12Aは、連続したサブバンドマッピングのための例示的な時間-周波数信号マッピングを示す。
【0106】
図12Bは、本開示の実施形態による時間-周波数信号マッピング1250の例を示す。
図12Bに示す時間-周波数信号マッピング1250の一実施形態は、例示のみを目的としている。具体的には、
図12Bは、不連続なサブバンドマッピングのための例示的な時間-周波数信号マッピングを示す。
【0107】
【0108】
一実施形態では、連続スペクトルについて、ナイキストサンプリングレートに対応する範囲分解能が再構成信号において得られる。
【0109】
一実施形態では、不連続なスペクトルの場合、再構成信号の範囲分解能は、サブバンド間の未使用帯域のために低減される。
【0110】
図13Aは、本開示の実施形態による不連続なOFDMシンボル1300を用いた時間-周波数信号マッピングの例を示す。
図13Aに示す不連続なOFDMシンボル1300を用いた時間-周波数信号マッピングの一実施形態は、説明のためのものにすぎない。具体的には、
図13Aは、連続したサブバンドマッピングのための不連続なOFDMシンボルを用いた時間-周波数信号マッピングの例を示す。
【0111】
図13Bは、本開示の実施形態による、不連続なOFDMシンボル1350を用いた例示的な時間-周波数信号マッピングを示す。
図13Bに示す不連続なOFDMシンボル1350を用いた時間-周波数信号マッピングの一実施形態は、例示のみを目的としている。具体的には、
図13Bは、不連続なサブバンドマッピングのための不連続なOFDMシンボルを用いた時間-周波数信号マッピングの例を示す。
【0112】
【0113】
図12Aおよび
図12Bならびに
図13Aおよび
図13Bに例示したような信号の範囲分解能は同じである。OFDMシンボルインデックスに対応する位相補償係数は、
図8に記載された受信機における相関を計算する場合に適用される。
【0114】
図14Aは、本開示の実施形態による再構成信号1400の分解能の例を示す。
図14Aに示す再構成信号1400の例示的な分解能の一実施形態は、例示のみを目的としている。
【0115】
図14Bは、本開示の実施形態による再構成信号1450の分解能の例を示す。
図14Bに示す再構成信号1450の例示的な分解能の一実施形態は、例示のみを目的としている。
【0116】
図14Aは、信号の分解能に対するスペクトルマッピングの影響を示す。連続したサブバンドマッピングのような全帯域幅から信号が再構成される場合、信号は、
図14に示されるようにナイキスト比率で再構成される。
【0117】
【0118】
図15は、本開示の実施形態による例示的なレーダおよびコントローラアーキテクチャ1500を示す。
図15に示すレーダおよびコントローラアーキテクチャ1500の一実施形態は、例示のみを目的としている。
図15に示す構成要素の1つまたは複数は、記載されている機能を実行するように構成された専用回路に実装することができ、または構成要素の1つまたは複数は、記載されている機能を実行するための命令を実行する1つまたは複数のプロセッサによって実装することができる。本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が使用される。
【0119】
図15に示すように、レーダおよびコントローラアーキテクチャ1500は、レーダ回路1502(例えば、デジタルレーダ)とコントローラ1520とを含む。デジタルレーダ1502は、TxアンテナDACおよびRF1504と、RxアンテナADCおよびRF1506と、送信機1508と、受信機1510と、MAC1512とを含む。コントローラ1520は、MAC(コントローラ)1522および構成ブロック1530を含む。MAC(コントローラ)1522は、電力制御部1524と、スケジューラ1526と、干渉管理部1528とを含む。構成ブロック1530は、信号構成ブロック1532と、測定構成ブロック1534と、省電力構成ブロック1536とを含む。TxアンテナDACおよびRF1504は、信号を送信するためのアンテナのセットを含み、RxアンテナADCおよびRF1506は、信号を受信するためのアンテナのセットを含む。
【0120】
コントローラは、構成エンティティおよび媒体アクセス制御(MAC)エンティティを有する。構成エンティティは、信号構成、測定構成、および省電力構成の設定を担当する。コントローラ内のMACエンティティは、無線リソースを動的に管理する役割を担い、電力制御機能、スケジューラ、および干渉管理回路を備える。
【0121】
MACコントローラ内のスケジューラは、時間-周波数リソースおよびシーケンス構成を決定する。
【0122】
図15に示すように、ステップ1の一例では、送信電力および最大RF帯域幅などのデバイス能力がデジタルレーダ1502からコントローラ1520に報告される。ステップ2の一例では、ノイズおよび干渉測定などの測定構成がコントローラ1520からデジタルレーダ1502に送信される。ステップ2’の一例では、電力制御構成がコントローラ1520からデジタルレーダ1502に送信される。ステップ3の一例では、デジタルレーダ1502からコントローラ1520に測定結果が報告される。これは、周期的または非周期的であり得る。ステップ4の一例では、MAC構成ブロックおよびスケジューラは、時間-周波数チャネル、シーケンスマッピング、長/短シーケンス選択、シーケンスホッピングおよび周波数ホッピングパターン、ならびにMIMOおよびビーム形成構成を設定する。
【0123】
そのような例では、シーケンスおよび時間-周波数リソースは以下のように決定される。シーケンスは送信間隔全体にわたって固定され得、選択されたシーケンスは時間-周波数チャネルごとにランダムに変更され得、選択されたシーケンスは、各サブチャネルの雑音および干渉推定に応じて、レーダMAC内の「スケジューラ」エンティティによってスケジュールされ得る。レーダは、割り当てられた無線リソースに基づいて送信用の信号を構築する。
【0124】
4G、5G、またはWiFi通信システムでは、スケジューラは、レーダ信号の送受信のための時間-周波数リソースを割り当てる。あるいは、構成回路は、レーダ信号送信のための時間-周波数リソースを決定する。
【0125】
図16は、UE(例えば、111~116)、BS(例えば、101~103)、または個別の独立したレーダシステムなどのUEまたは基地局にインストールされていないスタンドアロンシステムによって実行され得るような、本開示の実施形態による高分解能デジタルレーダ用の時間-周波数拡散波形のための方法1600のフローチャートを示す。
図16に示す方法1600の実施形態は、例示のみを目的としている。
図16に示す構成要素の1つまたは複数は、記載されている機能を実行するように構成された専用回路に実装することができ、または構成要素の1つまたは複数は、記載されている機能を実行するための命令を実行する1つまたは複数のプロセッサによって実装することができる。本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が使用される。
【0126】
図16に例示されるように、方法1600は、ステップ1602で開始される。ステップ1602において、装置は、複数のセグメントを含む長一定振幅ゼロ自己相関(CAZAC)シーケンスの離散フーリエ変換(DFT)を識別する。
【0127】
続いて、装置は、ステップ1604において、MACコントローラを介して、複数のセグメントの時間-周波数リソースを識別する。
【0128】
続いて、装置は、ステップ1606において、時間-周波数リソース内の時間-周波数サブチャネルのセットを識別する。
【0129】
次に、装置は、ステップ1608において、複数のセグメントの各々を時間-周波数サブチャネルのセットの各々に順次マッピングする。
【0130】
最後に、装置は、ステップ1610において、時間-周波数サブチャネルのセットに基づいて第1の信号を送信する。
【0131】
一実施形態では、装置は、複数のセグメントの各々を時間-周波数サブチャネルのセットの各々にランダムにマッピングするためにシーケンスホッピング動作を実行し、および/または複数のセグメントの各々をランダムに選択された時間-周波数サブチャネルのセットの各々にマッピングするために周波数ホッピング動作を実行する。
【0132】
一実施形態では、装置は、短いCAZACシーケンスのセットのDFTを識別し、短いCAZACシーケンスのセットの時間-周波数リソースを識別し、時間-周波数リソースは、時間-周波数領域の連続した時間-周波数リソースまたは不連続な時間-周波数リソースを含む。
【0133】
一実施形態では、装置は、時間-周波数リソース内の時間-周波数サブチャネルのセットを識別し、短いCAZACシーケンスのセットの各々を時間-周波数サブチャネルのセットの各々に順次マッピングする。
【0134】
一実施形態では、装置は、短いCAZACシーケンスのセットの各々を時間-周波数サブチャネルのセットの各々にランダムにマッピングするためにシーケンスホッピング動作を実行し、および/または短いCAZACシーケンスのセットの各々をランダムに選択された時間-周波数サブチャネルのセットの各々にマッピングするために周波数ホッピング動作を実行する。
【0135】
一実施形態では、装置は、複数のガードシンボル期間の1つにおいて第2の信号を受信し、第2の信号は第1の信号の反射信号であり、第2の信号の周波数領域変換動作を実行し、周波数領域変換された第2の信号の位相オフセット補償動作を実行し、位相オフセット補償動作は、周波数領域における時間-周波数サブチャネルのセットに対応する。
【0136】
一実施形態では、装置は、高速フーリエ変換(FFT)演算を実行する前に、またはFFT演算の計算演算中に、時間領域において第2の信号の位相オフセット補償動作を実行する。
【0137】
そのような実施形態では、時間-周波数リソースは、時間-周波数領域における連続した時間-周波数リソースおよび不連続な時間-周波数リソースを含む。
【0138】
そのような実施形態では、無線リソースは、送信機が第1の信号を送信するための媒体アクセス制御(MAC)コントローラによって構成される。
【0139】
そのような実施形態では、無線リソースは、CAZACシーケンスを含むシーケンス情報、連続した時間-周波数リソースと不連続な時間-周波数リソースとを含む時間-周波数リソース情報、時間-周波数リソース内の時間-周波数サブチャネルのセットを含むサブチャネル情報、ならびにCAZACシーケンスに含まれる複数のセグメントを含むシーケンスセグメント情報を含む。
【0140】
本特許文書全体で使用される特定の単語および語句の定義を説明することが有利であり得る。「アプリケーション」および「プログラム」という用語は、適切なコンピュータコード(ソースコード、オブジェクトコード、または実行可能コードを含む)での実装に適合された、1つまたは複数のコンピュータプログラム、ソフトウェアコンポーネント、命令セット、手順、機能、オブジェクト、クラス、インスタンス、関連データ、またはそれらの一部を指す。「通信する」という用語、ならびにそれらの派生語は、直接的および間接的な通信の両方を包含する。「含む(include)」および「備える(comprise)」という用語、ならびにそれらの派生語は、限定されない包含を意味する。「または」という用語は、包括的であり、および/またはを意味する。「~と関連付けられる」という語句ならびにその派生語は、含む、~内に含まれる、~と相互接続する、~を含有する、~内に含有される、~にもしくは~と接続する、~にもしくは~と結合する、~と通信可能である、~と協働する、インターリーブする、並置する、~に近接する、~にもしくは~と結合される、有する、~の特性を有する、~との関係を有する、などを意味し得る。「~のうちの少なくとも1つ」という語句は、項目のリストと共に使用される場合、列挙された項目のうちの1つまたは複数の異なる組み合わせが使用されてもよく、リスト内の1つの項目のみが必要であってもよいことを意味する。例えば、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」は、以下の組み合わせのいずれかを含む:A、B、C、AおよびB、AおよびC、BおよびC、ならびにAおよびBおよびC。
【0141】
本出願における説明は、任意の特定の要素、ステップ、または機能が、特許請求の範囲に含まれなければならない必須または重要な要素であることを暗示するものとして読まれるべきではない。特許になる主題の範囲は、許容される特許請求の範囲によってのみ定義される。さらに、「のための手段(means for)」または「のためのステップ(step for)」という正確な単語が特定の請求項で明示的に使用され、その後にファンクションを識別する特定のフレーズが続く場合を除き、請求項のいずれも、添付の請求項または請求項の要素のいずれかに関して35U.S.C.§112(f)を呼び出すことを意図していない。特許請求の範囲内の「機構」、「モジュール」、「デバイス」、「ユニット」、「構成要素」、「要素」、「部材」、「装置」、「機械」、「システム」、「プロセッサ」、または「コントローラ」などの用語の使用は、特許請求の範囲自体の特徴によってさらに修正または強化されるように、当業者に知られている構造を指すと理解および意図されており、35U.S.C.§112(f)を引き起こすことを意図していない。
【0142】
本開示は特定の実施形態ならびに一般に関連する方法を記載しているが、これらの実施形態および方法の変更および置換は当業者には明らかであろう。したがって、例示的な実施形態の上記の説明は、本開示を定義または限定するものではない。以下の特許請求の範囲によって定義されるように、本開示の範囲から逸脱することなく、他の変更、置換、および改変も可能である。