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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-29
(45)【発行日】2024-12-09
(54)【発明の名称】データ送信方法、装置、およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/08 20090101AFI20241202BHJP
   H04W 76/10 20180101ALI20241202BHJP
   H04W 68/00 20090101ALI20241202BHJP
   H04W 92/24 20090101ALI20241202BHJP
   H04W 92/14 20090101ALI20241202BHJP
【FI】
H04W4/08
H04W76/10
H04W68/00
H04W92/24
H04W92/14
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2023504424
(86)(22)【出願日】2021-07-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-15
(86)【国際出願番号】 CN2021108300
(87)【国際公開番号】W WO2022017527
(87)【国際公開日】2022-01-27
【審査請求日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】202010718875.0
(32)【優先日】2020-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】李 濛
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ ▲艷▼▲梅▼
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0045753(US,A1)
【文献】特表2019-512972(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ送信方法であって、
モビリティ管理ネットワーク要素により、セッション管理ネットワーク要素から第2の情報を受信するステップであって、前記第2の情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするためのものであり、前記通信接続は、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するためのものである、ステップと、
前記モビリティ管理ネットワーク要素により、前記第2の情報に基づいて前記第1のアクセスネットワークデバイスに第5の情報を送信するステップであって、前記第5の情報は、前記第1の端末への通信接続を確立するために前記第1のアクセスネットワークデバイスによって使用される、ステップと、を含み、
前記第2の情報が、複数の端末の識別情報を含み、前記複数の端末は、前記第1の端末を含み、前記複数の端末は、前記第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループのメンバーであり、前記データ送信方法が、
前記モビリティ管理ネットワーク要素により、前記複数の端末の前記識別情報をインデックスとして使用することによって、前記複数の端末の状態について、端末識別情報と端末状態との間の対応関係を検索するステップと、
前記複数の端末の状態がアイドル状態である場合、前記モビリティ管理ネットワーク要素により、前記複数の端末の登録エリアの和集合に基づいてページングエリアを取得するステップであって、前記第1のアクセスネットワークデバイスは、前記ページングエリアに対応するアクセスネットワークデバイスである、ステップと、をさらに含む、
方法。
【請求項2】
前記第2の情報が、前記第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループの一時的モバイルグループ識別情報(TMGI)を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数の端末が、第3の端末を含み、前記第3の端末の状態はアイドル状態であり、前記第2の情報がさらに、前記第3の端末と前記第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするためのものである、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第5の情報がさらに、前記第3の端末と前記第1のアクセスネットワークデバイスとの間の前記通信接続を確立するためのものである、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第5の情報が、前記第1のマルチキャストサービスの識別情報を含む、
請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のマルチキャストサービスの前記識別情報が、前記第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループの一時的モバイルグループ識別情報(TMGI)を含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の情報がさらに、第2の端末と第2のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするためのものであり、前記第2の端末は、前記第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループのメンバーであり、前記第2の端末の状態は、アイドル状態であり、前記方法が、
前記モビリティ管理ネットワーク要素により、前記第2の情報に基づいて前記第2のアクセスネットワークデバイスに第6の情報を送信するステップであって、前記第6の情報は、前記第2の端末への前記通信接続を確立するために前記第2のアクセスネットワークデバイスによって使用される、ステップをさらに含む、
請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記モビリティ管理ネットワーク要素により、前記第1のアクセスネットワークデバイスから第1の指示情報を受信するステップであって、前記第1の指示情報は、前記第1の端末と前記第1のアクセスネットワークデバイスとの間の前記通信接続の確立が完了したことを指示する、ステップと、
前記モビリティ管理ネットワーク要素により、前記第2のアクセスネットワークデバイスから第3の指示情報を受信するステップであって、前記第3の指示情報は、前記第2の端末と前記第2のアクセスネットワークデバイスとの間の前記通信接続の確立が完了したことを指示する、ステップと、
前記モビリティ管理ネットワーク要素により、前記セッション管理ネットワーク要素に1つの指示情報を送信するステップであって、前記1つの指示情報は、すべての通信接続の確立が完了したことを指示し、前記セッション管理ネットワーク要素は、前記すべての通信接続の確立をトリガするように前記前記モビリティ管理ネットワーク要素に要求する、ステップと、をさらに含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記1つの指示情報が、前記第1の端末の識別情報および前記第2の端末の識別情報を含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
通信システムであって、前記通信システムは、モビリティ管理ネットワーク要素とセッション管理ネットワーク要素とを含み、
前記モビリティ管理ネットワーク要素は、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成され、
前記セッション管理ネットワーク要素は、前記第2の情報を送信するように構成される、
通信システム。
【請求項11】
通信装置であって、前記通信装置は、1つまたは複数のプロセッサと通信インターフェイスとを備え、前記1つまたは複数のプロセッサおよび前記通信インターフェイスは、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法を実行するにあたって前記通信装置をサポートするように構成される、通信装置。
【請求項12】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータ命令を記憶しており、前記コンピュータ命令がコンピュータ上で実行されると、前記コンピュータは、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法を実行可能となる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
データ送信方法であって、
セッション管理ネットワーク要素により、第2の情報を送信するステップであって、前記第2の情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするためのものであり、前記通信接続は、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するためのものである、ステップと、
モビリティ管理ネットワーク要素により、前記第2の情報を受信するステップと、
前記モビリティ管理ネットワーク要素により、前記第2の情報に基づいて前記第1のアクセスネットワークデバイスに第5の情報を送信するステップであって、前記第5の情報は、前記第1の端末への通信接続を確立するために前記第1のアクセスネットワークデバイスによって使用される、ステップと、を含み、
前記第2の情報が、複数の端末の識別情報を含み、前記複数の端末は、前記第1の端末を含み、前記複数の端末は、前記第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループのメンバーであり、前記データ送信方法が、
前記モビリティ管理ネットワーク要素により、前記複数の端末の前記識別情報をインデックスとして使用することによって、前記複数の端末の状態について、端末識別情報と端末状態との間の対応関係を検索するステップと、
前記複数の端末の状態がアイドル状態である場合、前記モビリティ管理ネットワーク要素により、前記複数の端末の登録エリアの和集合に基づいてページングエリアを取得するステップであって、前記第1のアクセスネットワークデバイスは、前記ページングエリアに対応するアクセスネットワークデバイスである、ステップと、をさらに含む、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願の実施形態は、通信技術分野に関し、特に、データ送信方法、装置、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project、3GPP(登録商標))ネットワークでは、ネットワーク側デバイスが同じ通信接続を介して複数の端末(例えば、マルチキャストグループ内の端末)にマルチキャストサービスデータを送信するという要件、すなわち、ポイント・ツー・マルチポイントデータ送信要件がある。
【0003】
この要件を満たすために、従来技術では、複数の端末に送信されたマルチキャストサービスデータは、UPFとアクセスネットワークデバイスとの間で同じユーザプレーン機能(user plane function、UPF)およびダウンリンクトンネルを共有する。ダウンリンクトンネルは、複数の端末に対応する複数のダウンリンクトンネル内の任意のダウンリンクトンネルであってもよく、ダウンリンクトンネルを識別するためのダウンリンクトンネル情報がUPFに記憶される。アプリケーションサーバがUPFにマルチキャストサービスデータを送信した後、UPFは、ローカルに記憶されたダウンリンクトンネル情報に基づいてダウンリンクトンネルを介してアクセスネットワークデバイスにマルチキャストサービスデータを送信することができ、アクセスネットワークデバイスは、複数の端末にマルチキャストサービスデータを送信する。
【0004】
しかしながら、通信プロセスでは、端末は、接続状態、アイドル状態、または非アクティブ状態にあり得る。マルチキャストサービス要件を有する端末がアイドル状態または非アクティブ状態にあるとき、端末とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続が切断され、端末は、アクセスネットワークデバイスによって送信されたマルチキャストサービスデータを受信することができない。その結果、マルチキャストグループ内のすべての端末がマルチキャストサービスデータを受信することは保証されることができない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願の実施形態は、アイドル状態または非アクティブ状態にある端末がマルチキャストサービスデータを受信することができないという問題を解決するためのデータ送信方法、装置、およびシステムを提供する。
【0006】
前述の目的を達成するために、以下の技術的解決手段が本出願の実施形態で用いられる。
【0007】
本出願の実施形態の第1の態様によれば、データ送信方法が提供される。本方法は、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内に、プリセット状態にある少なくとも1つの端末がある場合に、セッション管理ネットワーク要素により、ユーザプレーンネットワーク要素に第1の情報を送信するステップであって、第1の情報は、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したときに、セッション管理ネットワーク要素に通知情報を送信するためにユーザプレーンネットワーク要素によって使用される、ステップと、セッション管理ネットワーク要素により、ユーザプレーンネットワーク要素から通知情報を受信するステップであって、通知情報は、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したことを指示する、ステップと、通知情報に基づいてモビリティ管理ネットワーク要素に第2の情報を送信するステップであって、第2の情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするためのものであり、第1の端末は、プリセット状態にある少なくとも1つの端末に属する、ステップと、を含む。
【0008】
プリセット状態は、アイドル状態、非アクティブ状態、または第1のマルチキャストサービスのデータを送信するためのアクセスネットワークデバイスへの通信接続が存在しない状態を含む。
【0009】
第1の態様による方法に基づいて、セッション管理ネットワーク要素は、マルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内に、プリセット状態にある少なくとも1つの端末がある場合に、ユーザプレーンネットワーク要素に第1の情報を送信して、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したときに、セッション管理ネットワーク要素に通知情報を送信するようにユーザプレーンネットワーク要素に指示し、続いて、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したときに、プリセット状態にある端末とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガすることができる。このようにして、通信接続の確立が完了した後、第1のマルチキャストサービスのデータは、アクセスネットワークデバイスと端末との間の通信接続を介してマルチキャストグループ内の端末に送信される。これにより、端末がプリセット状態にあるため、マルチキャストサービスデータを送信するための端末とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続が切断されたときに、端末がマルチキャストサービスデータを受信できないという問題を回避し、マルチキャストグループ内のすべての端末が損失なしにマルチキャストサービスデータを受信できることを保証する。
【0010】
可能な設計では、プリセット状態にある少なくとも1つの端末、例えば、第2の端末に属する別の端末の場合、第2の情報はさらに、第2の端末と第2のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするためのものである。可能な設計に基づいて、シグナリングオーバーヘッドを低減するために、複数の端末とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立は、1つの情報を使用することによってトリガされてもよい。
【0011】
可能な設計では、第1の情報は、第1のマルチキャストサービスのデータを識別するための第1の識別情報を含む。この可能な設計に基づいて、第1のマルチキャストサービスのデータを示す識別情報は、第1の情報で搬送されて、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したときに、セッション管理ネットワーク要素に通知情報を送信するようにユーザプレーンネットワーク要素を明示的に指示し、ユーザプレーンネットワーク要素は、第1の情報に基づいてセッション管理ネットワーク要素に通知情報を送信することを間接的に決定する必要がない。これにより、システム設計を簡素化する。
【0012】
可能な設計では、本方法は、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内のすべての端末がアクセスネットワークデバイスへの通信接続を有するときに、セッション管理ネットワーク要素により、ユーザプレーンネットワーク要素に第3の情報を送信するステップであって、第3の情報は、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するようにユーザプレーンネットワーク要素に通知するためのものである、ステップをさらに含む。これにより、マルチキャストグループ内のすべての端末が損失なしにマルチキャストサービスデータを受信することを保証する。
【0013】
可能な設計では、本方法は、プリセット状態にある少なくとも1つの端末のうちのすべての端末がアクセスネットワークデバイスへの通信接続を有するときに、セッション管理ネットワーク要素により、ユーザプレーンネットワーク要素に第3の情報を送信するステップであって、第3の情報は、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するようにユーザプレーンネットワーク要素に通知するためのものである、ステップをさらに含む。これにより、プリセット状態にあるすべての端末とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立が完了したとき、マルチキャストサービスデータが通信接続を介して受信されることを少なくとも保証する。
【0014】
可能な設計では、モビリティ管理ネットワーク要素に第2の情報を送信するステップの後に、本方法は、セッション管理ネットワーク要素により、第1のプリセット待機持続時間に基づいてユーザプレーンネットワーク要素に第3の情報を送信するステップであって、第3の情報は、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するようにユーザプレーンネットワーク要素に通知するためのものである、ステップをさらに含む。可能な設計に基づいて、セッション管理ネットワーク要素がユーザプレーンネットワーク要素に第3の情報を送信するための待機持続時間が事前に設計されることができる。待機持続時間が満了した後、第3の情報はユーザプレーンネットワーク要素に送信される。これにより、システム設計を簡素化する。
【0015】
可能な設計では、第3の情報は、第1のマルチキャストサービスのデータを識別するための第2の識別情報を含む。可能な設計に基づいて、第1のマルチキャストサービスのデータを識別するための識別情報は、第3の情報で搬送され、ユーザプレーンネットワーク要素に明示的に指示され、その結果、ユーザプレーンネットワーク要素は、識別情報に基づいて第1のマルチキャストサービスの送信されるべきデータを直接知り、ユーザプレーンネットワーク要素は、第1のマルチキャストサービスの送信されるべきデータを間接的に決定する必要がない。これにより、ユーザプレーンネットワーク要素の設計の複雑さを簡素化する。
【0016】
可能な設計では、本方法は、セッション管理ネットワーク要素により、モビリティ管理ネットワーク要素からのものであり、かつ第1の端末のユーザプレーン送信リソースを非アクティブ化するためのものである、第4の情報を受信するステップと、第4の情報に基づいて第1の端末がプリセット状態にあると決定するステップと、をさらに含む。可能な設計に基づいて、端末がプリセット状態にあるとき、ユーザプレーン送信リソースを非アクティブ化するための情報は、セッション管理ネットワーク要素にさらに送信されてもよく、その結果、セッション管理ネットワーク要素は、ユーザプレーン送信リソースに対応する端末がプリセット状態にあることを知る。これにより、システム設計を簡素化する。
【0017】
第2の態様によれば、本出願は通信装置を提供する。通信装置は、セッション管理ネットワーク要素であってもよいし、セッション管理ネットワーク要素内のチップまたはシステム・オン・チップであってもよい。通信装置は、第1の態様、または第1の態様の可能な設計による通信装置によって実行される機能を実装することができる。機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。例えば、通信装置は、送信ユニットと、受信ユニットと、を含んでもよい。
【0018】
送信ユニットは、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内に、プリセット状態にある少なくとも1つの端末がある場合に、ユーザプレーンネットワーク要素に第1の情報を送信するように構成され、第1の情報は、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したときに、セッション管理ネットワーク要素に通知情報を送信するためにユーザプレーンネットワーク要素によって使用される。
【0019】
受信ユニットは、ユーザプレーンネットワーク要素から通知情報を受信するように構成され、通知情報は、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したことを指示する。
【0020】
送信ユニットは、通知情報に基づいてモビリティ管理ネットワーク要素に第2の情報を送信するようにさらに構成され、第2の情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするためのものであり、第1の端末は、プリセット状態にある少なくとも1つの端末に属する。
【0021】
プリセット状態は、アイドル状態、非アクティブ状態、または第1のマルチキャストサービスのデータを送信するためのアクセスネットワークデバイスへの通信接続が存在しない状態を含む。通信装置の各ユニットの具体的な実装形態については、第1の態様、または第1の態様の可能な設計のいずれか1つによるデータ送信方法におけるセッション管理ネットワーク要素の動作機能を参照されたい。ここでは詳細は再度説明されない。提供された通信装置は、第1の態様、または第1の態様の可能な設計のいずれか1つと同じ有益な効果を達成することができる。
【0022】
第3の態様によれば、通信装置が提供され、該通信装置はプロセッサとメモリとを含む。メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶するように構成され、通信装置が動作すると、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行し、その結果、通信装置は、第1の態様、または第1の態様の可能な設計のいずれか1つによるデータ送信方法を実行する。
【0023】
第4の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶し、命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第1の態様、または第1の態様の可能な設計のいずれか1つによるデータ送信方法を実行可能となる。
【0024】
第5の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作すると、コンピュータは、第1の態様、または第1の態様の可能な設計のいずれか1つによるデータ送信方法を実行可能となる。
【0025】
第6の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、チップシステムであってもよく、チップシステムは、第1の態様、または第1の態様の可能な設計のいずれか1つによる機能を実装する際に、通信装置をサポートするように構成される、プロセッサおよび通信インターフェイスを含んでもよい。例えば、プロセッサは、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内に、プリセット状態にある少なくとも1つの端末がある場合に、通信インターフェイスを介して、ユーザプレーンネットワーク要素に第1の情報を送信し、第1の情報は、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したときに、セッション管理ネットワーク要素に通知情報を送信するためにユーザプレーンネットワーク要素によって使用され、ユーザプレーンネットワーク要素から通知情報を受信し、通知情報は、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したことを指示し、通知情報に基づいてモビリティ管理ネットワーク要素に第2の情報を送信し、第2の情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするためのものであり、第1の端末は、プリセット状態にある少なくとも1つの端末に属する。可能な設計では、チップシステムは、メモリをさらに含む。メモリは、通信装置に必要なプログラム命令およびデータを記憶するように構成される。チップシステムは、チップを含んでもよく、またはチップおよび別の個別コンポーネントを含んでもよい。
【0026】
第3の態様から第6の態様の設計のいずれか1つによって達成される技術的効果については、第1の態様、または第1の態様の可能な設計のいずれか1つによって達成される技術的効果を参照されたい。詳細は再度説明されない。
【0027】
第7の態様によれば、本出願の一実施形態は、別のデータ送信方法を提供する。本方法は、ユーザプレーンネットワーク要素により、セッション管理ネットワーク要素から第1の情報を受信するステップであって、第1の情報は、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したときに、セッション管理ネットワーク要素に通知情報を送信するためにユーザプレーンネットワーク要素によって使用される、ステップと、第1のマルチキャストサービスのデータを受信した後、第1の情報に基づいてセッション管理ネットワーク要素に通知情報を送信するステップであって、通知情報は、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したことを指示する、ステップと、を含んでもよい。このようにして、通知メッセージを受信した後、セッション管理ネットワーク要素は、プリセット状態にある端末とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガする。これにより、プリセット状態にある端末が、通信接続を介して損失なしに第1のマルチキャストサービスのデータを受信することを保証する。
【0028】
第7の態様による方法に基づいて、マルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内に、プリセット状態にある少なくとも1つの端末がある場合に、ユーザプレーンネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素の指示の下で、データがユーザプレーンネットワーク要素に到着したときに、セッション管理ネットワーク要素に通知することができ、その結果、セッション管理ネットワーク要素は、プリセット状態にある端末とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガする。このようにして、通信接続の確立が完了した後、第1のマルチキャストサービスのデータは、アクセスネットワークデバイスと端末との間の通信接続を介してマルチキャストグループ内の端末に送信される。これにより、端末がプリセット状態にあるため、マルチキャストサービスデータを送信するための端末とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続が切断されたときに、端末がマルチキャストサービスデータを受信できないという問題を回避し、マルチキャストグループ内のすべての端末が損失なしにマルチキャストサービスデータを受信できることを保証する。
【0029】
可能な設計では、本方法は、第1のマルチキャストサービスのデータを受信した後、ユーザプレーンネットワーク要素が第1のマルチキャストサービスのデータをバッファリングすることをさらに含み、その結果、第1のマルチキャストサービスのバッファリングされたデータは、通信接続の確立が完了した後に続いて送信される。このようにして、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したときに、データはバッファリングを介して記憶されて、プリセット状態にある端末がこの期間に配信された第1のマルチキャストサービスのデータを見逃す(または受信できない)という問題を回避する。
【0030】
可能な設計では、第1の情報は、第1のマルチキャストサービスのデータを識別するための第1の識別情報を含む。言い換えれば、ユーザプレーンネットワーク要素は、識別情報を使用することによって、第1のマルチキャストサービスのデータが到着したかどうかを監視し、第1のマルチキャストサービスのデータが到着したときに、セッション管理ネットワーク要素に通知するために明示的に指示される。これにより、システム設計を簡素化する。
【0031】
可能な設計では、本方法は、ユーザプレーンネットワーク要素により、セッション管理ネットワーク要素から、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するようにユーザプレーンネットワーク要素に通知するための第3の情報を受信するステップと、第3の情報に基づいて第1のマルチキャストサービスのデータを送信するステップと、をさらに含む。言い換えれば、通信接続の確立が完了した後、ユーザプレーンネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素が第1のマルチキャストサービスのデータを配信するようにユーザプレーンネットワーク要素に通知すると、マルチキャストサービスデータを配信し、マルチキャストサービスデータの送信の失敗を回避する。
【0032】
可能な設計では、第3の情報は、第1のマルチキャストサービスのデータを識別するための第2の識別情報を含む。言い換えれば、ユーザプレーンネットワーク要素は、識別情報を使用することによって、第1のマルチキャストサービスのデータを配信するために明示的に指示される。これにより、システム設計を簡素化する。
【0033】
第8の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、ユーザプレーンネットワーク要素であってもよいし、ユーザプレーンネットワーク要素内のチップまたはシステム・オン・チップであってもよい。通信装置は、第7の態様、または第7の態様の可能な設計によるユーザプレーンネットワーク要素によって実行される機能を実装することができる。機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。例えば、通信装置は、受信ユニットと、送信ユニットと、を含んでもよい。
【0034】
受信ユニットは、セッション管理ネットワーク要素から第1の情報を受信し、第1の情報は、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したときに、セッション管理ネットワーク要素に通知情報を送信するためにユーザプレーンネットワーク要素によって使用され、第1のマルチキャストサービスのデータを受信するように構成される。
【0035】
送信ユニットは、第1の情報に基づいてセッション管理ネットワーク要素に通知情報を送信するように構成され、通知情報は、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したことを指示する。
【0036】
通信装置の具体的な実装形態については、第7の態様、または第7の態様の可能な設計のいずれか1つによるデータ送信方法におけるユーザプレーンネットワーク要素の動作機能を参照されたい。第7の態様、または第7の態様の可能な設計のいずれか1つは、通信装置に含まれる受信ユニットおよび送信ユニットによって対応して実装されてもよい。
【0037】
第9の態様によれば、通信装置が提供され、該通信装置はプロセッサとメモリとを含む。メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶するように構成され、通信装置が動作すると、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行し、その結果、通信装置は、第7の態様、または第7の態様の可能な設計のいずれか1つによるデータ送信方法を実行する。
【0038】
第10の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶し、命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第7の態様または第7の態様の可能な設計のいずれか1つによるデータ送信方法を実行可能となる。
【0039】
第11の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第7の態様または第7の態様の可能な設計のいずれか1つによるデータ送信方法を実行可能となる。
【0040】
第12の態様によれば、チップシステムが提供される。チップシステムは、前述の態様における機能を実装する際に、通信装置をサポートするように構成される、プロセッサおよび通信インターフェイスを含む。例えば、プロセッサは、通信インターフェイスを介して、セッション管理ネットワーク要素から第1の情報を受信し、第1の情報は、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したときに、セッション管理ネットワーク要素に通知情報を送信するためにユーザプレーンネットワーク要素によって使用され、第1のマルチキャストサービスのデータを受信し、第1の情報に基づいてセッション管理ネットワーク要素に通知情報を送信し、通知情報は、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したことを指示する。可能な設計では、チップシステムは、メモリをさらに含む。メモリは、通信装置に必要なプログラム命令およびデータを記憶するように構成される。チップシステムは、チップを含んでもよく、またはチップおよび別の個別コンポーネントを含んでもよい。
【0041】
第9の態様から第12の態様の設計のいずれか1つによって達成される技術的効果については、第7の態様、または第7の態様の可能な設計のいずれか1つによって達成される技術的効果を参照されたい。詳細は再度説明されない。
【0042】
第13の態様によれば、データ送信方法がさらに提供される。本方法は、モビリティ管理ネットワーク要素により、セッション管理ネットワーク要素から第2の情報を受信するステップであって、第2の情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするためのものである、ステップと、第2の情報に基づいて第1のアクセスネットワークデバイスに第5の情報を送信するステップであって、第5の情報は、第1の端末への通信接続を確立するために第1のアクセスネットワークデバイスによって使用される、ステップと、を含む。第13の態様による方法に基づいて、モビリティ管理ネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素によってトリガされたときに、第1のアクセスネットワークデバイスに第2の情報を送信することができ、その結果、第1のアクセスネットワークデバイスは、第1のアクセスネットワークデバイスと第1の端末との間の通信接続を確立し、第1のアクセスネットワークデバイスは、通信接続を介して第1の端末に第1のマルチキャストサービスのデータを送信する。これにより、第1の端末が損失なしに第1のマルチキャストサービスのデータを受信することを保証する。
【0043】
可能な設計では、モビリティ管理ネットワーク要素は、第1のアクセスネットワークデバイスから第1の指示情報を受信し、第1の指示情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立が完了したことを指示し、第1の指示情報に基づいてセッション管理ネットワーク要素に第2の指示情報を送信し、第2の指示情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立が完了したことを指示する。言い換えれば、モビリティ管理ネットワーク要素は、アクセスネットワークデバイスによって送信された通信接続確立完了情報を受信すると、セッション管理ネットワーク要素に指示情報を送信し、その結果、セッション管理ネットワーク要素は、通信接続が確立されたマルチキャストグループ内の特定の端末を知る。これにより、システム設計を簡素化する。
【0044】
可能な設計では、第2の情報はさらに、第2の端末と第2のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするためのものであり、本方法は、モビリティ管理ネットワーク要素が、第2の情報に基づいて第2のアクセスネットワークデバイスに第6の情報を送信し、第6の情報が、第2の端末への通信接続を確立するために第2のアクセスネットワークデバイスによって使用されることをさらに含む。言い換えれば、複数の通信接続の確立は、シグナリングオーバーヘッドを低減するために、1つの第2の情報を使用することによってトリガされる。
【0045】
可能な設計では、本方法は、モビリティ管理ネットワーク要素が、第2のアクセスネットワークデバイスから第3の指示情報を受信し、第3の指示情報が、第2の端末と第2のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立が完了したことを指示し、第3の指示情報に基づいてセッション管理ネットワーク要素に第4の指示情報を送信し、第4の指示情報が、第2の端末と第2のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立が完了したことを指示することをさらに含む。同様に、別のアクセスネットワークデバイスによって送信された通信接続確立完了指示について、モビリティ管理ネットワーク要素は、アクセスネットワークデバイスによって送信された通信接続確立完了指示を受信した直後に、セッション管理ネットワーク要素に指示情報を送信し、その結果、セッション管理ネットワーク要素は、通信接続が確立されたマルチキャストグループ内の特定の端末を知る。これにより、システム設計を簡素化する。
【0046】
可能な設計では、モビリティ管理ネットワーク要素は、第2のプリセット待機持続時間に基づいてセッション管理ネットワーク要素に第5の指示情報を送信し、第5の指示情報は、セッション管理ネットワーク要素がモビリティ管理ネットワーク要素をトリガして確立させるすべての通信接続の確立が完了したことを指示する。具体的には、モビリティ管理ネットワーク要素に対してプリセット待機持続時間が設定される。プリセット待機持続時間が満了すると、セッション管理ネットワーク要素は、通信接続の確立が完了したことを通知され、可能な限り多くの通信接続の確立がプリセット待機持続時間内に完了されることを保証する。これにより、異なるアクセスネットワークデバイスによってサービス提供される異なる端末の通信接続確立速度が異なるため、最初に通信接続の確立を完了したアクセスネットワークデバイスがマルチキャストサービスのデータ配信をトリガすると、通信接続確立が遅い別のアクセスネットワークデバイスによってサービス提供される端末のパケット損失が引き起こされるという問題を回避する。
【0047】
可能な設計では、第1の端末がアイドル状態にあるとき、モビリティ管理ネットワーク要素により、第1のアクセスネットワークデバイスに第5の情報を送信するステップの前に、本方法は、モビリティ管理ネットワーク要素により、第1のアクセスネットワークデバイスにページングメッセージを送信するステップであって、ページングメッセージは、第1の端末をページングするためのものである、ステップと、モビリティ管理ネットワーク要素により、第1の端末からサービス要求メッセージを受信するステップと、をさらに含む。言い換えれば、端末がCM接続状態にあるとき、通信接続確立のための第5の情報がアクセスネットワークデバイスに送信される。これにより、通信接続確立の精度を保証する。
【0048】
シグナリングオーバーヘッドを低減するために、ユーザプレーンネットワーク要素が第1のマルチキャストサービスのデータを受信したことを指示する通知情報を受信した後、セッション管理ネットワーク要素は、シグナリングメッセージを使用することによって、モビリティ管理ネットワーク要素にマルチキャストグループに参加する端末を指示してもよく、その結果、モビリティ管理ネットワーク要素は、第1のマルチキャストサービスのデータを受信するために、アイドル状態にある端末にページングすることを理解されたい。具体的には、モビリティ管理ネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素からマルチキャストグループのユーザ機器リストUEリストを受信し、マルチキャストグループが第1のマルチキャストサービスに対応し、UEリストがマルチキャストグループに参加する端末を指示し、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEリストによって指示された端末のうちのアイドル状態にある端末を決定し、アイドル状態にある端末にページングメッセージを送信する。言い換えれば、シグナリングオーバーヘッドを低減するために、1つのシグナリングメッセージを使用することによって、複数の端末のページングがトリガされる。
【0049】
可能な設計では、UEリストは第2の情報で搬送され、第2の情報はマルチキャストグループの識別情報をさらに含んでもよい。このようにして、モビリティ管理ネットワーク要素は、端末がページングされる特定のマルチキャストグループを知る。マルチキャストグループの識別情報を搬送するページングメッセージは、アイドル状態にある端末に送信される。このようにして、マルチキャストグループの識別情報を搬送するページングメッセージを受信すると、アイドル状態にある端末は、端末がサービス要求(service request)手順を開始する必要があるかどうかを知ることができる。
【0050】
可能な設計では、アイドル状態にある端末は、第1の端末および第2の端末を含み、モビリティ管理ネットワーク要素により、アイドル状態にある端末にページングメッセージを送信するステップは、モビリティ管理ネットワーク要素により、第1のページングエリア内でページングメッセージを送信するステップであって、ページングメッセージがマルチキャストグループの識別情報を含み、第1のページングエリアが第1の端末の登録エリアおよび第2の端末の登録エリアを含む、ステップを含む。このようにして、ページングシグナリングオーバーヘッドを低減するために、複数の端末がグループページング方式でページングされることができる。
【0051】
可能な設計では、本方法は、モビリティ管理ネットワーク要素により、第1の端末からサービス要求メッセージを受信するステップ、および/またはモビリティ管理ネットワーク要素により、第2の端末からサービス要求メッセージを受信するステップ、をさらに含む。
【0052】
可能な設計では、第1のページングエリアは、UEリスト内の第1の端末および第2の端末以外の端末の登録エリアをさらに含む。あるいは、第1のページングエリアは、UEリスト内の第1の端末および第2の端末以外のアイドル状態にある端末の登録エリアをさらに含む。このようにして、より多くの端末の登録エリアにおいてグループページングが開始されることができ、その結果、第1のマルチキャストサービスのデータを受信するためにより多くの端末がページングされる。
【0053】
第14の態様によれば、本出願は通信装置を提供する。通信装置は、モビリティ管理ネットワーク要素であってもよいし、モビリティ管理ネットワーク要素内のチップまたはシステム・オン・チップであってもよい。通信装置は、第13の態様、または第13の態様の可能な設計のいずれか1つによるモビリティ管理ネットワーク要素によって実行される機能を実装することができる。機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。例えば、通信装置は、受信ユニットと、送信ユニットと、処理ユニットと、を含んでもよい。
【0054】
可能な設計では、受信ユニットは、セッション管理ネットワーク要素から第2の情報を受信するように構成され、第2の情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするためのものであり、通信接続は、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するためのものである。
【0055】
送信ユニットは、第2の情報に基づいて第1のアクセスネットワークデバイスに第5の情報を送信するように構成され、第5の情報は、第1の端末への通信接続を確立するために第1のアクセスネットワークデバイスによって使用される。
【0056】
別の可能な設計では、受信ユニットは、セッション管理ネットワーク要素からマルチキャストグループのユーザ機器リストUEリストを受信するように構成され、マルチキャストグループは、第1のマルチキャストサービスに対応し、UEリストは、マルチキャストグループに参加する端末を指示する。処理ユニットは、UEリストによって指示された端末のうちのアイドル状態にある端末を決定するように構成される。送信ユニットは、アイドル状態にある端末にページングメッセージを送信するように構成される。
【0057】
通信装置の具体的な実装形態については、第13の態様、または第13の態様の可能な設計のいずれか1つによるデータ送信方法におけるモビリティ管理ネットワーク要素の動作機能を参照されたい。第13の態様、または第13の態様の可能な設計のいずれか1つによる方法は、通信装置に含まれる取得ユニットおよび送信ユニットによって対応して実装されてもよい。
【0058】
第15の態様によれば、通信装置が提供され、該通信装置はプロセッサとメモリとを含む。メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶するように構成され、通信装置が動作すると、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行し、その結果、通信装置は、第13の態様、または第13の態様の可能な設計のいずれか1つによるデータ送信方法を実行する。
【0059】
第16の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶し、命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第13の態様または第13の態様の可能な設計のいずれか1つによるデータ送信方法を実行可能となる。
【0060】
第17の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第13の態様または第13の態様の可能な設計のいずれか1つによるデータ送信方法を実行可能となる。
【0061】
第18の態様によれば、チップシステムが提供される。チップシステムは、前述の態様における機能を実装する際に、通信装置をサポートするように構成される、プロセッサおよび通信インターフェイスを含む。例えば、プロセッサは、通信インターフェイスを介して、セッション管理ネットワーク要素から第2の情報を受信し、第2の情報が、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするためのものであり、第2の情報に基づいて第1のアクセスネットワークデバイスに第5の情報を送信し、第5の情報が、第1の端末への通信接続を確立するために第1のアクセスネットワークデバイスによって使用される。可能な設計では、チップシステムは、メモリをさらに含む。メモリは、通信装置に必要なプログラム命令およびデータを記憶するように構成される。チップシステムは、チップを含んでもよく、またはチップおよび別の個別コンポーネントを含んでもよい。
【0062】
第15の態様から第18の態様のいずれか1つによって達成される技術的効果については、第13の態様、または第13の態様の可能な設計のいずれか1つによって達成される技術的効果を参照されたい。詳細は再度説明されない。
【0063】
第19の態様によれば、データ送信方法がさらに提供される。本方法は、第1のアクセスネットワークデバイスにより、第1のマルチキャストサービスのデータを受信するステップと、第1のアクセスネットワークデバイスによってサービス提供され、かつ第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内に、プリセット状態にある少なくとも1つの端末がある場合に、第1のアクセスネットワークデバイスにより、第1のマルチキャストサービスのデータをバッファリングするステップと、第1の端末をページングするためページングメッセージを送信するステップであって、第1の端末は、第1のアクセスネットワークデバイスによってサービス提供され、かつプリセット状態にある少なくとも1つの端末に属する、ステップと、を含み、プリセット状態は、アイドル状態、非アクティブ状態、または第1のマルチキャストサービスのデータを送信するためのアクセスネットワークデバイスへの通信接続が存在しない状態を含む。
【0064】
第19の態様による方法に基づいて、第1のアクセスネットワークデバイスによってサービス提供される端末が非接続状態にあるとき、第1のアクセスネットワークデバイスは、第1のマルチキャストサービスの受信データを最初にバッファリングし、端末へのページングを開始し、その結果、端末がページングされ、接続状態に遷移するときに、マルチキャストサービスデータが配信される。これにより、端末が損失なしにマルチキャストサービスデータを受信することを保証する。
【0065】
可能な設計では、本方法は、第1のアクセスネットワークデバイスにより、第1の端末から第1のRRCメッセージを受信するステップであって、第1のRRCメッセージは、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続を確立するように要求する、ステップと、第1のRRCメッセージに基づいてモビリティ管理ネットワーク要素から第5の情報を取得するステップであって、第5の情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続を確立するためのものである、ステップと、第5の情報に基づいて第1の端末に第7の情報を送信するステップであって、第7の情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の関連構成を指示する、ステップと、をさらに含む。言い換えると、第5の情報は、通信接続を確立するための要求が第1の端末から受信され、第5の情報に基づいてエアインターフェイスリソース構成などが端末に対して実行され、構成が端末に指示されるときに取得される。これにより、通信接続の確立が完了したときのシステム設計を簡素化する。
【0066】
可能な設計では、本方法は、第1のアクセスネットワークデバイスによってサービス提供され、かつ第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内に、プリセット状態にある端末がない場合、第1のアクセスネットワークデバイスにより、第1のマルチキャストサービスのバッファリングされたデータを送信するステップ、または第1のアクセスネットワークデバイスにより、第3のプリセット待機持続時間に基づいて第1のマルチキャストサービスのバッファリングされたデータを送信するステップ、をさらに含む。言い換えれば、バッファリングされたマルチキャストサービスデータは、第1のアクセスネットワークデバイスによってサービス提供されるすべての端末に対応する通信接続が完了したとき、またはプリセット待機持続時間が満了したときに送信される。これにより、可能な限り多くの端末がマルチキャストサービスデータを受信することを保証する。
【0067】
可能な設計では、第1のRRCメッセージは、サービス要求メッセージまたはRRC再開要求メッセージである。言い換えれば、前述の適用シナリオは、第1の端末がアイドル状態または非接続状態にあるときに適用される。適用シナリオは柔軟で多様であり、適応性は良好である。
【0068】
可能な設計では、第1のアクセスネットワークデバイスにより、第1の端末にページングメッセージを送信するステップは、第1のアクセスネットワークデバイスにより、第1のチャネルで第1の端末にページングメッセージを送信するステップを含み、第1のチャネルは、第1のアクセスネットワークデバイスと第1の端末との間のユニキャストチャネル、共通チャネル、または第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループの専用チャネルのうちのいずれか1つを含む。言い換えれば、ページングメッセージは、複数のチャネルのうちのいずれか1つで送信され得る。これは柔軟であり、良好な適応性を有する。
【0069】
第20の態様によれば、本出願は通信装置を提供する。通信装置は、第1のアクセスネットワークデバイス、または第1のアクセスネットワークデバイス内のチップもしくはシステム・オン・チップであってもよい。通信装置は、第19の態様、または第19の態様の可能な設計のいずれか1つによる第1のアクセスネットワークデバイスによって実行される機能を実装することができる。機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。例えば、通信装置は、受信ユニットと、処理ユニットと、送信ユニットと、を含んでもよい。
【0070】
受信ユニットは、第1のマルチキャストサービスのデータを受信するように構成される。
【0071】
プリセット状態にあり、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内の第1のアクセスネットワークデバイスによってサービス提供される少なくとも1つの端末がある場合、処理ユニットは、第1のマルチキャストサービスのデータをバッファリングするように構成される。
【0072】
送信ユニットは、第1の端末をページングするためのページングメッセージを送信するように構成され、第1の端末は、プリセット状態にあり、第1のアクセスネットワークデバイスによってサービス提供される少なくとも1つの端末に属する。
【0073】
通信装置の具体的な実装形態については、第19の態様、または第19の態様の可能な設計のいずれか1つによるデータ送信方法における第1のアクセスネットワークデバイスの動作機能を参照されたい。第19の態様、または第19の態様の可能な設計のいずれか1つによる方法は、通信装置に含まれる取得ユニットおよび送信ユニットによって対応して実装されてもよい。
【0074】
第21の態様によれば、通信装置が提供され、該通信装置はプロセッサとメモリとを含む。メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶するように構成され、通信装置が動作すると、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行し、その結果、通信装置は、第19の態様、または第19の態様の可能な設計のいずれか1つによるデータ送信方法を実行する。
【0075】
第22の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶し、命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第19の態様または第19の態様の可能な設計のいずれか1つによるデータ送信方法を実行可能となる。
【0076】
第23の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作すると、コンピュータは、第19の態様または第19の態様の可能な設計のいずれか1つによるデータ送信方法を実行可能となる。
【0077】
第24の態様によれば、チップシステムが提供される。チップシステムは、前述の態様における機能を実装する際に、通信装置をサポートするように構成される、プロセッサおよび通信インターフェイスを含む。例えば、プロセッサは、通信インターフェイスを介して、第1のマルチキャストサービスのデータを受信し、プリセット状態にあり、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内の第1のアクセスネットワークデバイスによってサービス提供される少なくとも1つの端末がある場合、第1のマルチキャストサービスのデータをバッファリングし、第1の端末をページングするためのページングメッセージを送信し、第1の端末は、プリセット状態にあり、第1のアクセスネットワークデバイスによってサービス提供される少なくとも1つの端末に属する。可能な設計では、チップシステムは、メモリをさらに含む。メモリは、通信装置に必要なプログラム命令およびデータを記憶するように構成される。チップシステムは、チップを含んでもよく、またはチップおよび別の個別コンポーネントを含んでもよい。
【0078】
第21の態様から第24の態様の設計のいずれか1つによって達成される技術的効果については、第19の態様、または第19の態様の可能な設計のいずれか1つによって達成される技術的効果を参照されたい。詳細は再度説明されない。
【0079】
本出願の実施形態の第25の態様によれば、データ送信方法が提供される。本方法は、セッション管理ネットワーク要素により、モビリティ管理ネットワーク要素から第4の情報を受信するステップであって、第4の情報は、第1の端末のユーザプレーン送信リソースを非アクティブ化するためのものである、ステップと、第4の情報に基づいてモビリティ管理ネットワーク要素に第2の情報を送信するステップであって、第2の情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続を確立するためのものである、ステップと、を含む。言い換えれば、第1の端末のユーザプレーンリソースが非アクティブ化されると、通信接続を確立するための第2の情報がモビリティ管理ネットワーク要素に送信され、その結果、モビリティ管理ネットワーク要素は、第2の情報に基づいて端末のエアインターフェイスリソースを構成する。これにより、端末が、端末用に構成されるエアインターフェイスリソースに基づいて、損失なしにマルチキャストサービスデータを受信することを保証する。
【0080】
可能な設計では、セッション管理ネットワーク要素により、モビリティ管理ネットワーク要素に第2の情報を送信するステップは、セッション管理ネットワーク要素により、モビリティ管理ネットワーク要素にサブスクリプション要求を送信するステップであって、サブスクリプション要求が、第1のイベントをサブスクライブするように要求するためのものであり、第1のイベントが、第1の端末がプリセット状態から接続状態に遷移することである、ステップと、セッション管理ネットワーク要素により、モビリティ管理ネットワーク要素からイベント通知情報を受信するステップであって、イベント通知情報が、第1のイベントを通知するためのものである、ステップと、セッション管理ネットワーク要素により、イベント通知情報に基づいてモビリティ管理ネットワーク要素に第2の情報を送信するステップと、を含む。言い換えれば、第2の情報は、サブスクリプションプロセスを介して送信される。これにより、システム設計を簡素化する。
【0081】
第26の態様によれば、本出願は通信装置を提供する。通信装置は、セッション管理ネットワーク要素であってもよいし、セッション管理ネットワーク要素内のチップまたはシステム・オン・チップであってもよい。通信装置は、第25の態様、または第25の態様の可能な設計による通信装置によって実行される機能を実装することができる。機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。例えば、通信装置は、受信ユニットと、送信ユニットと、を含んでもよい。
【0082】
受信ユニットは、モビリティ管理ネットワーク要素からのものであり、第1の端末のユーザプレーン送信リソースを非アクティブ化するためのものである、第4の情報を受信するように構成される。
【0083】
送信ユニットは、第4の情報に基づいてモビリティ管理ネットワーク要素に第2の情報を送信するように構成され、第2の情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続を確立するためのものである。
【0084】
通信装置の各ユニットの具体的な実装形態については、第25の態様、または第25の態様の可能な設計のいずれか1つによるデータ送信方法におけるセッション管理ネットワーク要素の動作機能を参照されたい。ここでは詳細は再度説明されない。提供される通信装置は、第25の態様、または第25の態様の可能な設計のいずれか1つと同じ有益な効果を達成することができる。
【0085】
第27の態様によれば、通信装置が提供され、該通信装置はプロセッサとメモリとを含む。メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶するように構成される。通信装置が動作すると、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行し、その結果、通信装置は、第25の態様、または第25の態様の可能な設計のいずれか1つによるデータ送信方法を実行する。
【0086】
第28の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶し、命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第25の態様または第25の態様の可能な設計のいずれか1つによるデータ送信方法を実行可能となる。
【0087】
第29の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作すると、コンピュータは、第25の態様または第25の態様の可能な設計のいずれか1つによるデータ送信方法を実行可能となる。
【0088】
第30の態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、チップシステムであってもよく、チップシステムは、第25の態様、または第25の態様の可能な設計のいずれか1つによる機能を実装する際に、通信装置をサポートするように構成される、プロセッサおよび通信インターフェイスを含んでもよい。例えば、プロセッサは、通信インターフェイスを介して、モビリティ管理ネットワーク要素からのものであり、第1の端末のユーザプレーン送信リソースを非アクティブ化するためのものである、第4の情報を受信し、第4の情報に基づいてモビリティ管理ネットワーク要素に第2の情報を送信し、第2の情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続を確立するためのものである。可能な設計では、チップシステムは、メモリをさらに含む。メモリは、通信装置に必要なプログラム命令およびデータを記憶するように構成される。チップシステムは、チップを含んでもよく、またはチップおよび別の個別コンポーネントを含んでもよい。
【0089】
第27の態様から第30の態様の設計のいずれか1つによって達成される技術的効果については、第25の態様、または第25の態様の可能な設計のいずれか1つによって達成される技術的効果を参照されたい。詳細は再度説明されない。
【0090】
第31の態様によれば、通信システムが提供される。通信システムは、第2の態様から第6の態様のいずれか1つによる通信装置またはチップシステムと、第8の態様から第12の態様のいずれか1つによる通信装置またはチップシステムと、第14の態様から第18の態様のいずれか1つによる通信装置またはチップシステムと、を含んでもよい。
【0091】
あるいは、通信システムは、第20の態様から第24の態様のいずれか1つによる通信装置またはチップシステムと、第26の態様から第30の態様のいずれか1つによる通信装置またはチップシステムと、を含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0092】
図1a】「擬似ブロードキャスト」方式の概略図である。
図1b】別の「擬似ブロードキャスト」方式の概略図である。
図1c】別の「擬似ブロードキャスト」方式の概略図である。
図2】アクセスネットワーク解放の概略フローチャートである。
図3a】通信システムのアーキテクチャの概略図である。
図3b】5G通信システムのアーキテクチャの概略図である。
図4】本出願の一実施形態による通信装置400の概略構成図である。
図5】本出願の一実施形態によるデータ送信方法のフローチャートである。
図6a】本出願の一実施形態によるデータ送信方法のフローチャートである。
図6b】本出願の一実施形態によるデータ送信方法のフローチャートである。
図7】本出願の一実施形態による別のデータ送信方法のフローチャートである。
図8a】本出願の一実施形態による別のデータ送信方法のフローチャートである。
図8b】本出願の一実施形態による別のデータ送信方法のフローチャートである。
図9】本出願の一実施形態による通信装置90の概略構成図である。
図10】本出願の一実施形態による通信装置100の概略構成図である。
図11】本出願の一実施形態による通信装置110の概略構成図である。
図12】本出願の一実施形態による通信装置120の概略構成図である。
図13】本出願の一実施形態による通信システムの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0093】
通信システムでは、ネットワーク側デバイスが複数の端末(例えば、同じマルチキャストグループ内の複数の端末)にマルチキャストサービスのマルチキャストサービスデータを送信するシナリオでは、リソース利用率を改善するために、マルチキャストサービスデータは「擬似ブロードキャスト」方式で送信される。「擬似ブロードキャスト」方式は、複数の端末に送信されたマルチキャストサービスデータが、UPFおよび/またはアクセスネットワークデバイスで組み合わされることを意味し得る。
【0094】
例えば、図1aは、複数の端末に送信されたマルチキャストサービスデータがUPFおよびアクセスネットワークデバイスで組み合わされることを示す概略図である。図1aに示されたように、複数の端末に送信された受信されたマルチキャストサービスデータを1つのマルチキャストサービスデータに組み合わせた後、UPFは、通信接続を介してアクセスネットワークデバイスにマルチキャストサービスデータを送信する。マルチキャストサービスデータを受信した後、アクセスネットワークデバイスは、グループ無線ネットワーク一時識別子(radio network temporary identifier、RNTI)を使用することによって、マルチキャストサービスデータを符号化し、次いで、複数の端末にマルチキャストサービスデータをブロードキャストする。UPFは、複数の通信接続を介してアクセスネットワークデバイスに複数のマルチキャストサービスデータを送信する必要はなく、アクセスネットワークデバイスは、複数の通信接続を介して複数の端末に複数のマルチキャストサービスデータを送信する必要はない。これにより、リソース利用率を改善させる。
【0095】
別の例として、図1bは、複数の端末に送信されたマルチキャストサービスデータがアクセスネットワークデバイスで組み合わされることを示す概略図である。図1bに示されたように、UPFは、アクセスネットワークデバイスに複数の端末に送信される複数のマルチキャストサービスデータを送信する。複数のマルチキャストサービスデータを受信した後、アクセスネットワークデバイスは、複数のマルチキャストサービスデータを1つのマルチキャストサービスデータに組み合わせ、グループRNTIを使用することによって、組み合わされたマルチキャストサービスデータを符号化し、次いで、複数の端末に組み合わされたマルチキャストサービスデータをブロードキャストする。アクセスネットワークデバイスは、複数の通信接続を介して複数の端末に複数のマルチキャストサービスデータを送信する必要はない。これにより、リソース利用率を改善させる。
【0096】
図1aに示された擬似ブロードキャスト方式では、UPFとアクセスネットワークデバイスとの間でマルチキャストサービスデータを送信するための通信接続は、マルチキャストグループ内の任意の端末のユニキャストプロトコルデータユニット(protocol data unit、PDU)セッションに対応する通信接続であってもよい。例えば、図1cに示されたように、マルチキャストグループには、端末1、端末2、および端末3の3つの端末がある。各端末はPDUセッションを確立し、すべての端末のPDUセッションは同じUPFに対応し、1つのPDUセッションは、UPFとアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続およびアクセスネットワークデバイスと端末との間の通信接続を含む。マルチキャストサービスデータが3つの端末に送信される前に、3つの端末のPDUセッションから1つのPDUセッション、例えば、図1cに示された端末2のPDUセッションが事前に選択されてもよい。アプリケーションサーバによって送信されたマルチキャストサービスデータを受信した後、UPFは、端末2のPDUセッションに対応するサービス品質フロー(QoS flow、QF)にマルチキャストサービスデータをマッピングし、PDUセッションに対応するアクセスネットワークデバイスのダウンリンクトンネル情報を決定し、アクセスネットワークデバイスのダウンリンクトンネル情報に基づいて、アクセスネットワークデバイスに、QFにマッピングされたマルチキャストサービスデータを送信する。アクセスネットワークデバイスは、3つの端末に受信されたマルチキャストサービスデータを送信する。これにより、リソース利用率を改善させる。
【0097】
本出願の実施形態における通信接続は、ダウンリンク送信トンネルとして代替的に説明されてもよいことに留意されたい。端末のPDUセッションは、端末のユニキャストPDUセッションに置き換えられてもよい。アクセスネットワークデバイスのダウンリンクトンネル情報は、UPFとアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続を確立するためのものであってもよい。アクセスネットワークデバイスのダウンリンクトンネル情報は、アクセスネットワークデバイスのインターネットプロトコル(internet protocol、IP)アドレスおよび/またはアクセスネットワークデバイスのトンネルエンドポイント識別子(tunnel endpoint identifier、TEID)を含んでもよい。端末のPDUセッションの確立が完了した後、セッション管理ネットワーク要素は、UPFに、端末のPDUセッションに対応するアクセスネットワークデバイスのダウンリンクトンネル情報およびPDUセッションのサービス品質フロー識別子(QoS flow identifier、QFI)を記憶することができ、その結果、UPFは、アクセスネットワークデバイスのダウンリンクトンネル情報とQFIとの間の対応関係に基づいて、ダウンリンクトンネル情報によって指示されたアクセスネットワークデバイスにQFにマッピングされたマルチキャストサービスデータを送信する。
【0098】
図1aに示された方式では、選択されたPDUセッションに対応する端末、例えば、端末2がプリセット状態(例えば、アイドル状態または非アクティブ状態)にある場合、選択されたPDUセッションは解放され、UPFは、アクセスネットワークデバイスから切断し、UPFのローカルストレージからアクセスネットワークデバイスのダウンリンクトンネル情報を削除することができる。この場合、UPFがPDUセッションを使用することによって、マルチキャストサービスデータを依然として送信する必要がある場合、マルチキャストサービスデータに対応するQFに対応するアクセスネットワークデバイスのダウンリンクトンネル情報がローカルに存在しないことを発見すると、UPFは、アクセスネットワークデバイスまたはコアネットワークデバイスをトリガして、端末のページングを開始することができる。ページングが成功した後、アクセスネットワークデバイスのダウンリンクトンネル情報はUPF上で構成され、その結果、UPFは、アクセスネットワークデバイスのダウンリンクトンネル情報に基づいて、アクセスネットワークデバイスにマルチキャストサービスデータを再び送信し、アクセスネットワークデバイスは、複数の端末にマルチキャストサービスデータを送信する。しかしながら、この方式では、複数の端末のうち、ページングに成功した端末および無線リソース制御(radio resource control、RRC)接続状態にある別の端末のみが、マルチキャストサービスデータを受信することができる。マルチキャストサービスデータ要件を有するがプリセット状態にある端末は、アクセスネットワークデバイスへの通信接続が切断されているため、マルチキャストサービスデータを受信することができない。これは、「擬似ブロードキャスト」方式ですべての端末によってマルチキャストサービスデータを受信するという要件を満たすことができない。同様に、図1bに示された方式では、マルチキャストグループ内の端末がマルチキャストサービスデータ要件を有するがプリセット状態にある場合、このような端末は、アクセスネットワークデバイスへの通信接続が切断されているため、マルチキャストサービスデータを受信することができない。これは、「擬似ブロードキャスト」方式でマルチキャストグループ内のすべての端末によってマルチキャストサービスデータを受信するという要件を満たすことができない。
【0099】
例えば、図1cに示されたように、端末2および端末3がアイドル状態にあり、端末1がRRC接続状態にあり、端末2の選択されたPDUセッションがマルチキャストサービスデータを送信するためのものであり、端末2のPDUセッションに対応するアクセスネットワークデバイスのダウンリンクトンネル情報がUPFから削除されると仮定される。この場合、UPFが端末2のPDUセッションを使用することによって、マルチキャストサービスデータを依然として送信する必要がある場合、UPFは端末2をページングする。端末2がページングに成功した後、端末2のPDUセッションに対応するアクセスネットワークデバイスのダウンリンクトンネル情報は、UPF上で再構成される。UPFは、アクセスネットワークデバイスのダウンリンクトンネル情報に基づいて、アクセスネットワークデバイスにマルチキャストサービスデータを送信し、アクセスネットワークデバイスは、端末1および端末2にデータを送信する。端末3はアイドル状態にあるので、端末3とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続は切断される。その結果、端末3は、マルチキャストサービスデータを受信することができない。
【0100】
技術的問題を解決するために、本出願では、マルチキャストグループ内にプリセット状態(例えば、アイドル状態または非アクティブ状態)にある少なくとも1つの端末があるとき、セッション管理ネットワーク要素は、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したときに、セッション管理ネットワーク要素に通知情報を送信するようにユーザプレーンネットワーク要素を指示し、セッション管理ネットワーク要素が通知情報を受信したときに、プリセット状態にある端末のページングをトリガする。このようにして、プリセット状態にある端末内に端末が存在しない、またはマルチキャストグループ内のすべての端末内にプリセット状態にある端末が存在しない場合、ユーザプレーンネットワーク要素は、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するように指示される。あるいは、マルチキャストグループに含まれ、第1のアクセスネットワークデバイスに対応する端末がプリセット状態にあるとき、第1のマルチキャストサービスのデータを受信した後、第1のアクセスネットワークデバイスは、第1のマルチキャストサービスのデータを最初にバッファリングする。加えて、第1のアクセスネットワークデバイスは、プリセット状態にある端末をページングし、第1のアクセスネットワークデバイスへの通信接続を確立するように端末をトリガし、マルチキャストグループ内にプリセット状態にある端末がない場合、第1のマルチキャストサービスのバッファリングされたデータを配信する。これにより、マルチキャストグループ内のすべての端末が第1のマルチキャストサービスのデータを受信することを保証する。
【0101】
本出願で説明されるプリセット状態は、アイドル(idle)状態、非アクティブ状態、または第1のマルチキャストサービスのデータを送信するためのアクセスネットワークデバイスへの通信接続が存在しない状態のうちのいずれか1つを含んでもよく、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するためのアクセスネットワークデバイスとユーザプレーンネットワーク要素との間の通信接続が存在しない状態などをさらに含んでもよい。マルチキャストサービスのデータを送信するためのアクセスネットワークデバイスへの通信接続が存在しないことは、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストセッションのコンテキスト情報がアクセスネットワークデバイス側で解放/削除/除去されることとして理解され得る。第1のマルチキャストサービスのデータを送信するためのアクセスネットワークデバイスとユーザプレーンネットワーク要素との間の通信接続が存在しないことは、ユーザプレーンネットワーク要素が、マルチキャストセッションに対応する送信トンネルを解放する、例えば、アクセスネットワークデバイスのローカルに記憶されたトンネル情報を削除する、または第1のマルチキャストサービスに対応するローカルに記憶されたN4コンテキストを削除/除去/解放することとして理解され得る。
【0102】
本出願で説明される接続状態は、非アイドル状態に置き換えられてもよい。コアネットワークデバイス(例えば、モビリティ管理ネットワーク要素またはセッション管理ネットワーク要素)の場合、接続状態は、無線アクセス制御(radio resource control、RRC)接続(RRC_connected)状態および接続管理(connection management、CM)接続(CM_connected)状態を含んでもよく、または接続状態は、非アクティブ状態およびCM接続状態を含んでもよい。アクセスネットワークデバイスの場合、接続状態はRRC接続状態を含んでもよい。
【0103】
RRC接続状態は、端末とアクセスネットワークデバイスとの間にRRC接続があることを意味し得、CM接続状態は、端末とコアネットワークデバイス(例えば、モビリティ管理ネットワーク要素)との間に非アクセス層(non-access stratum、NAS)シグナリング接続があり、アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間にN2接続があることを意味し得る。RRC接続状態およびCM接続状態では、アクセスネットワークデバイスおよびコアネットワークデバイスの両方が端末のコンテキストを記憶する。アクセスネットワークデバイスは、端末がアクセスネットワークデバイスのカバレッジエリア内にある、またはアクセスネットワークデバイスの管理範囲内にあることを知っている。コアネットワークデバイスは、端末の位置特定または検出のために、どのアクセスネットワークデバイスが使用されることができるかを知っている。接続状態では、端末は、アクセスネットワークデバイスとのダウンリンクデータおよび/またはアップリンクデータ送信を実行することができる。
【0104】
アイドル(idle)状態は、端末とアクセスネットワークデバイスとの間にRRC接続がないことを意味し得る。アイドル状態は、RRC_idle状態と呼ばれてもよい。アイドル状態では、アクセスネットワークデバイスは端末のコンテキストを記憶せず、端末とコアネットワークデバイス(例えば、モビリティ管理ネットワーク要素)との間にNASシグナリング接続はなく、アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイス(例えば、モビリティ管理ネットワーク要素)との間にN2接続はなく、コアネットワークデバイスは端末のコンテキストを記憶する。アクセスネットワークデバイスは、端末がアクセスネットワークデバイスのカバレッジエリア内にあるかどうかを知らない。コアネットワークデバイスは、端末がどのアクセスネットワークデバイスのカバレッジエリアまたは管理範囲内にあるかを知らず、アクセスネットワークデバイスは、端末の位置特定または検出のために、どのアクセスネットワークデバイスが使用されることができるかを知らない。
【0105】
非アクティブ(inactive)状態は、RRC_inactive状態と呼ばれてもよい。非アクティブ状態は、端末とアクセスネットワークデバイスとの間にRRC接続がないことを意味し得る。非アクティブ状態では、端末とコアネットワークデバイス(例えば、モビリティ管理ネットワーク要素)との間にNASシグナリング接続はなく、アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイス(例えば、モビリティ管理ネットワーク要素)との間にN2接続がある。アクセスネットワークデバイスは端末のコンテキストを記憶し、コアネットワークデバイスは端末のコンテキストを記憶することができる。アクセスネットワークデバイスは、端末がアクセスネットワークデバイスのカバレッジエリア内にキャンプする特定のセル、または端末がアクセスネットワークデバイスの管理範囲内にあるかどうかを知らない。コアネットワークデバイスは、端末がどのアクセスネットワークデバイスのカバレッジエリアまたは管理範囲内にあるかを知っており、コアネットワークデバイスは、端末の位置特定または検出のために、どのアクセスネットワークデバイスが使用されることができるかを知っている。
【0106】
RRC_connected、RRC_idle、およびRRC_inactiveの3つの状態は、互いに遷移されてもよい。端末がアクセスされるべきセルを選択した後、かつ端末がセルに対応するアクセスネットワークデバイスにアクセスする前に、端末は、RRC確立プロセスを介してアクセスネットワークデバイスへのRRC接続を正常に確立し、セルにアクセスし、RRC_connected状態に入り、アクセスネットワークデバイスとモビリティ管理ネットワーク要素との間のCM接続の確立をトリガすることができる。RRC_connected状態では、端末が長時間にわたってデータ送信要件を有さない場合、アクセスネットワークデバイスは、RRC解放プロセスを介して端末の状態をRRC_connected状態からRRC_idle状態またはRRC_inactive状態に遷移してもよい。例えば、図2に示されたように、アクセスネットワークデバイスは、指定された期間内に端末のアップリンクデータまたはダウンリンクデータを受信しない。この場合、アクセスネットワークデバイスは、端末のコンテキストを解放することを決定する。アクセスネットワークデバイスは、モビリティ管理ネットワーク要素に、端末のコンテキストを解放するように要求するユーザ機器(user equipment、UE)コンテキスト解放要求を送信する。モビリティ管理ネットワーク要素は、UEコンテキスト解放要求を受信し、アクセスネットワークデバイスにUEコンテキスト解放コマンドを送信する。アクセスネットワークデバイスは、UEコンテキスト解放コマンドを受信し、端末に、RRC接続を解放するように端末に要求するためのRRC解放(RRC release)メッセージを送信する。RRC解放メッセージを受信した後、端末はアクセスネットワークデバイスからRRC接続を切断し、RRC_connected状態またはRRC_inactive状態からRRC_idle状態に入る。アクセスネットワークデバイスは、モビリティ管理ネットワーク要素にUEコンテキスト解放完了メッセージを送信し、モビリティ管理ネットワーク要素は、UEコンテキスト解放完了メッセージを受信する。さらに任意選択で、端末がアクティブユーザプレーンコンテキストを現在有する場合、モビリティ管理ネットワーク要素は、ユーザプレーン送信リソースを非アクティブ化するように対応するセッション管理ネットワーク要素に通知する。前述の手順が実行された後、モビリティ管理ネットワーク要素は、端末がCMアイドル状態にあると見なす。
【0107】
さらに、図2に示された方法では、リソース利用率を改善するために、端末がPDUセッションを確立するとき、端末のユーザプレーン送信リソースを非アクティブ化/解放するプロセスがさらに含まれる。例えば、アクセスネットワークデバイスによってモビリティ管理ネットワーク要素に送信されたUEコンテキスト解放完了メッセージは、端末のPDUセッションのIDを搬送する。アクセスネットワークデバイスによって送信されたUEコンテキスト解放完了メッセージを受信した後、モビリティ管理ネットワーク要素は、PDUセッションを管理するセッション管理ネットワーク要素にPDUセッション非アクティブ化指示を送信する。PDUセッション非アクティブ化指示を受信した後、セッション管理ネットワーク要素は、端末のデータとQFとの対応関係およびQFとダウンリンクトンネル情報との対応関係を削除し、ユーザプレーン送信リソースを解放するようにユーザプレーンネットワーク要素に通知する。図2に示されたプロセスについては、従来技術を参照されたい。詳細はさらに記載されない。
【0108】
RRC_idle状態では、端末は、RRC確立プロセスを使用することによって、端末の状態をRRC_idle状態からRRC_connected状態に遷移してもよい。例えば、アクセスネットワークデバイスは、端末へページング(paging)メッセージを送信することができる。ページングメッセージを受信し、端末がページングされていると決定した後、端末は、RRC確立プロセスを開始するようトリガされて、アクセスネットワークデバイスへのRRC接続を確立して、RRC_connected状態に入ることを試みる。RRC接続が正常に確立された場合、端末はRRC_connected状態に入る。RRC接続が確立されるのに失敗した場合、端末は、RRC_idle状態に留まり続ける。端末がRRC_inactive状態にあるとき、端末は、アクセスネットワークデバイスからページングメッセージを受信し、RRC_connected状態に入るために、端末がページングされていると決定した後、RRC再開(resume)プロセスを介して、アクセスネットワークデバイスへのRRC接続の再開を試みてもよい。例えば、端末は、アクセスネットワークデバイスにRRC再開要求(resume request)メッセージを送信し、アクセスネットワークデバイスは、RRC再開要求メッセージを受信した後、端末にRRC確立メッセージまたはRRC再開(resume)メッセージを送信し、その結果、端末の状態は、RRC_connected状態に遷移されることができる。端末がRRC_inactive状態にあるとき、アクセスネットワークデバイスは、RRC解放プロセスを介して端末の状態をRRC_inactive状態からRRC_idle状態に遷移してもよい。例えば、アクセスネットワークデバイスは、端末にRRC解放メッセージを送信し、その結果、端末の状態は、RRC_inactive状態からRRC_idle状態に遷移され、またはアクセスネットワークデバイスは、端末にRRC拒否メッセージを送信し、その結果、端末は、RRC_inactive状態に留まり続ける。
【0109】
アクセスネットワークデバイスに記憶された端末のコンテキストは、コアネットワークデバイスに記憶された端末のコンテキストとは異なることに留意されたい。アクセスネットワークデバイスに記憶された端末のコンテキストは、端末のデータ送信に関連される。アクセスネットワークデバイスに記憶された端末のコンテキストは、端末の識別情報およびサービス品質プロファイル(QoS profile)を含んでもよい。コアネットワークデバイスに記憶された端末のコンテキストは、端末のモビリティおよび登録に関連されるコンテキストであり、例えば、コアネットワークデバイスに記憶された端末のコンテキストは、端末の識別情報、端末の位置情報、端末の登録エリア、端末の現在のCM接続状態などを含んでもよい。端末の識別情報は、端末を識別することができる。端末の識別情報は、端末のインターネットプロトコル(internet protocol、IP)アドレス、端末のメディアアクセス制御(media access control、MAC)アドレス、端末の国際モバイルサブスクライバ識別(international mobile subscriber identity、IMSI)、または端末のPDUセッションの識別子のうちのいずれか1つであってもよい。あるいは、端末の識別情報は、将来の通信規格で端末を識別することができる他の情報、例えば、セッション管理コンテキスト識別子(SM context ID)であってもよい。これは限定されない。
【0110】
以下では、本出願の実施形態の添付の図面を参照して、本出願の実施形態の技術的解決策について説明する。
【0111】
本出願の実施形態で提供されるデータ送信方法は、図3aに示された通信システムに適用されてもよい。図3aに示されたように、通信システムは、複数の端末と、モビリティ管理ネットワーク要素と、セッション管理ネットワーク要素と、アクセスネットワークデバイスと、ユーザプレーンネットワーク要素と、を含んでもよい。さらに、図3aに示された通信システムは、データネットワーク(data network、DN)をさらに含んでもよく、DNは、アプリケーションサーバ(application server、AS)を含んでもよい。以下では、図3aに示されたアーキテクチャにおけるネットワーク要素またはデバイスについて説明する。
【0112】
端末は、無線通信機能を実装するように構成されたデバイス、例えば、端末、または端末で使用されることができるチップであってもよい。端末は、5Gネットワークまたは将来の進化型通信システムにおけるUE、アクセス端末、端末ユニット、端末ステーション、モバイルステーション、モバイルコンソール、リモートステーション、リモート端末、モバイルデバイス、無線通信デバイス、端末エージェント、端末装置などであってもよい。アクセス端末は、セル方式電話機、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話機、無線ローカルループ(wireless local loop、WLL)ステーション、個人用デジタル補助装置(personal digital assistant、PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイスもしくは計算デバイス、別の処理デバイス、車載デバイス、または無線モデムに接続されるウェアラブルデバイス、仮想現実(virtual reality、VR)端末デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)端末デバイス、産業制御(industrial control)の無線端末、自動運転(self driving)の無線端末、遠隔医療(remote medical)の無線端末、スマートグリッド(smart grid)の無線端末、輸送安全(transportation safety)の無線端末、スマートシティ(smart city)の無線端末、またはスマートホーム(smart home)の無線端末などであってよい。端末は、移動式であっても固定式であってもよい。
【0113】
アクセスネットワークデバイスは、物理層機能、リソーススケジューリングおよび管理、ならびに端末のアクセス制御およびモビリティ管理などの機能を実装するように主に構成される。アクセスネットワークデバイスは、有線アクセスをサポートするデバイスであってもよく、または無線アクセスをサポートするデバイスであってもよい。例えば、アクセスネットワークデバイスは、アクセスネットワーク(access network、AN)/無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)であってもよく、AN/RANは複数の5G-AN/5G-RANノードを含む。5G-AN/5G-RANノードは、アクセスポイント(access point、AP)、ノードB(nodeB、NB)、拡張ノードB(enhance nodeB、eNB)、次世代ノードB(NR nodeB、gNB)、送受信ポイント(transmission reception point、TRP)、送信ポイント(transmission point、TP)、別のアクセスノードなどであってもよい。
【0114】
モビリティ管理ネットワーク要素は、端末のアクセス認証、モビリティ管理、機能ネットワーク要素間のシグナリング交換などを主に担当し、例えば、ユーザの登録ステータス、ユーザの接続ステータス、ユーザ登録およびネットワークアクセス、トラッキングエリア更新、セルハンドオーバ中のユーザ認証、および鍵セキュリティを管理する。
【0115】
セッション管理ネットワーク要素は、ユーザプレーン送信論理チャネル、例えば、PDUセッションの確立、解放、および変更などのセッション管理機能を実装するように、主に構成される。
【0116】
ユーザプレーンネットワーク要素は、ユーザプレーン送信論理チャネル上のアンカーとして使用されてもよく、ユーザプレーンデータのルーティングおよび転送などの機能を完了するように構成される。例えば、ユーザプレーンネットワーク要素は、ユーザプレーンネットワーク要素と端末との間にチャネル(すなわち、ユーザプレーン送信論理チャネル)を確立し、チャネル上で端末とDNとの間でデータパケットを転送し、データパケットフィルタリング、データ転送、レート制御、および端末の課金情報の生成を担当する。
【0117】
DNは、ユーザにデータ送信サービスを提供することができる事業者ネットワーク、例えば、ユーザにインターネットプロトコル(internet protocol、IP)マルチメディアサービス(IP multi-media service、IMS)を提供することができる事業者ネットワークである。ASはDNに配置されてもよく、アプリケーションサーバはユーザにデータ送信サービスを提供してもよい。
【0118】
図3aは、アーキテクチャの単なる例示的な図であることに留意されたい。図3aに示された機能ユニットに加えて、システムは別の機能ネットワーク要素、例えば、動作および管理(operation and management、O&M)ネットワーク要素をさらに含んでもよい。これは、本出願の実施形態において限定されない。加えて、図3aにおけるデバイスの名称は限定されない。図3aに示された名称に加えて、デバイスは他の名称を有してもよい。例えば、名称は、同じまたは類似の機能を持つネットワーク要素の名称で置き換えられる。これは限定されない。
【0119】
図3aに示されたシステムは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project、3GPP)通信システム、例えば、第4世代(4th generation、4G)通信システム、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、第5世代(5th generation、5G)通信システム、新無線(new radio、NR)システム、次世代通信システム、または非3GPP通信システムであってもよい。これは限定されない。
【0120】
例えば、図3aに示された通信システムは、図3bに示された5G通信システムである。図3bに示されたように、セッション管理ネットワーク要素に対応するネットワーク要素またはエンティティは、5G通信システムにおけるセッション管理機能(session management function、SMF)であってもよく、ユーザプレーンネットワーク要素に対応するネットワーク要素またはエンティティは、5G通信システムにおけるユーザプレーン機能(user plane function、UPF)であってもよく、アクセスネットワークデバイスに対応するネットワーク要素またはエンティティは、5G通信システムにおける無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)であってもよく、モビリティ管理ネットワーク要素に対応するネットワーク要素またはエンティティは、5G通信システムにおけるアクセスおよびモビリティ管理機能(access and mobility management function、AMF)であってもよい。
【0121】
任意選択で、本出願の実施形態におけるセッション管理ネットワーク要素およびモビリティ管理ネットワーク要素はそれぞれ、通信装置とも呼ばれてもよく、汎用デバイスまたは専用デバイスであってもよい。これは、本出願の実施形態において特に限定されない。
【0122】
任意選択で、本出願の実施形態におけるモビリティ管理ネットワーク要素、ユーザプレーンネットワーク要素、またはアクセスネットワークデバイスの関連機能は、1つのデバイスによって実装されてよく、複数のデバイスによって共同で実装されてもよく、または1つのデバイス内の1つまたは複数の機能モジュールによって実装されてもよい。これは、本出願の実施形態において特に限定されない。前述の機能は、ハードウェアデバイス内のネットワーク要素であってもよく、専用ハードウェア上で機能するソフトウェア機能、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、またはプラットフォーム(例えば、クラウドプラットフォーム)上でインスタンス化された仮想化機能であってもよいことが理解され得る。
【0123】
具体的な実装中に、図3aに示された各デバイス(セッション管理ネットワーク要素、ユーザプレーンネットワーク要素、モビリティ管理ネットワーク要素、またはアクセスネットワークデバイスなど)は、図4に示された構成構造を使用してもよく、または図4に示されたコンポーネントを含んでもよい。図4は、本出願の一実施形態による通信装置400の概略構成図である。通信装置400は、プロセッサ401およびメモリ404を含んでもよい。さらに、通信装置400は、通信回線402と、通信インターフェイス403と、をさらに含んでもよい。プロセッサ401、メモリ404、および通信インターフェイス403は、通信回線402を介して互いに接続されてもよい。
【0124】
プロセッサ401は、中央処理装置(central processing unit、CPU)、汎用プロセッサ、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processing、DSP)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、プログラマブルロジックデバイス(programmable logic device、PLD)、またはこれらの任意の組み合わせであり得る。プロセッサ401は、代わりに、処理機能を有する別の装置であってもよく、例えば、回路、コンポーネント、またはソフトウェアモジュールであってもよい。これは限定されない。
【0125】
通信回線402は、通信装置400に含まれるコンポーネント間で情報を送信するように構成される。
【0126】
通信インターフェイス403は、別のデバイスまたは別の通信ネットワークと通信するように構成される。別の通信ネットワークは、イーサネット、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)、または無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks、WLAN)などであってもよい。通信インターフェイス403は、モジュール、回路、トランシーバ、または通信を実装できる何らかの装置であってもよい。
【0127】
メモリ404は、命令を記憶するように構成される。命令は、コンピュータプログラムであってもよい。
【0128】
メモリ404は、読取り専用メモリ(read-only memory、ROM)もしくは静的な情報および/もしくは命令を記憶することができる別のタイプの静的ストレージデバイスであってもよく、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)もしくは情報および/もしくは命令を記憶することができる別のタイプの動的ストレージデバイスであってもよく、または電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスク読取り専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)もしくは他のコンパクトディスクストレージ、(圧縮光ディスク、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタルユニバーサル光ディスク、およびブルーレイディスク光ディスクを含む)光ディスクストレージ、磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気ストレージデバイスであってもよい。これは限定されない。
【0129】
メモリ404は、プロセッサ401から独立して存在してもよく、またはプロセッサ401と統合されてもよいことに留意されたい。メモリ404は、命令、プログラムコード、何らかのデータなどを記憶するように構成され得る。メモリ404は、通信装置400の内部に位置されてもよく、または通信装置400の外部に位置されてもよい。これは限定されない。
【0130】
プロセッサ401は、本出願の以下の実施形態で提供されるデータ送信方法を実装するために、メモリ404に記憶された命令を実行するように構成される。例えば、通信装置400がセッション管理ネットワーク要素、またはセッション管理ネットワーク要素内のチップもしくはシステム・オン・チップである場合、プロセッサ401は、メモリ404に記憶された命令を実行して、本出願の以下の実施形態においてセッション管理ネットワーク要素によって実行されるステップを実装する。別の例として、通信装置400がモビリティ管理ネットワーク要素、またはモビリティ管理ネットワーク要素内のチップもしくはシステム・オン・チップである場合、プロセッサ401は、メモリ404に記憶された命令を実行して、本出願の以下の実施形態においてモビリティ管理ネットワーク要素によって実行されるステップを実装することができる。
【0131】
一例では、プロセッサ401は、1つまたは複数のCPUを、例えば、図4のCPU0およびCPU1を、含んでもよい。
【0132】
任意選択的な実装形態では、通信装置400は、複数のプロセッサを含む。例えば、通信装置は、図4のプロセッサ401に加えて、プロセッサ407をさらに含んでもよい。
【0133】
任意選択的な実装形態では、通信装置400は、出力デバイス405と、入力デバイス406と、をさらに含む。例えば、入力デバイス406は、キーボード、マウス、マイクロホン、ジョイスティック、または別のデバイスであり、出力デバイス405は、ディスプレイ、スピーカ(speaker)、または別のデバイスである。
【0134】
通信装置400は、デスクトップコンピュータ、ポータブルコンピュータ、ネットワークサーバ、携帯電話、タブレットコンピュータ、無線端末、組込み型デバイス、チップシステム、または図4のものと同様の構造を有するデバイスであってもよいことに留意されたい。加えて、図4に示された構成構造は、通信装置に対する制限を構成しない。図4に示されたコンポーネントに加えて、通信装置は、図に示されたコンポーネントよりも多いまたは少ないコンポーネントを含んでもよく、あるいはいくつかのコンポーネントは、組み合わされてもよく、または異なるコンポーネント配置が、使用されてもよい。
【0135】
本出願の本実施形態では、チップシステムは、チップを含んでもよく、またはチップと別の個別コンポーネントとを含んでもよい。
【0136】
加えて、本出願の実施形態における動作、用語などは、相互に参照され得る。これは限定されない。本出願の実施形態では、デバイス間で交換されるメッセージの名称、メッセージ内のパラメータの名称などは、単なる例である。別の名称が、具体的な実装形態中で、代替的に使用されてもよい。これは限定されない。
【0137】
以下では、図3aに示された通信システムを一例として使用して、本出願の実施形態で提供されるデータ送信方法を説明する。以下の実施形態におけるネットワーク要素は、図4に示されたコンポーネントを有し得る。詳細は再度説明されない。本出願の実施形態では、デバイス間で交換されるメッセージの名称、メッセージ内のパラメータの名称などは、単なる例であることに留意されたい。別の名称が、具体的な実装形態中で、代替的に使用されてもよい。例えば、本出願の実施形態におけるマルチキャストは、ブロードキャスト(broadcast)、グループキャスト(groupcast)、およびマルチキャスト/ブロードキャストなどの用語で置き換えられてもよい。本出願の実施形態における「決定(Determining)」は、作成(create)または生成(generate)すると理解されてもよく、本出願の実施形態における「含む(including)」は、「搬送(carrying)」などと理解されてもよい。詳細は、本出願の実施形態において特に限定されない。
【0138】
図5は、本出願の一実施形態によるデータ送信方法を示す。図5に示されたように、方法は以下のステップを含んでもよい。
【0139】
ステップ501:セッション管理ネットワーク要素が、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内に、プリセット状態にある少なくとも1つの端末がある場合に、ユーザプレーンネットワーク要素に第1の情報を送信する。
【0140】
セッション管理ネットワーク要素は、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストセッションを管理するセッション管理ネットワーク要素、例えば、マルチキャストセッション管理ネットワーク要素であってもよい。あるいは、セッション管理ネットワーク要素は、端末のPDUセッション(例えば、ユニキャストセッション)を管理するセッション管理ネットワーク要素、例えば、ユニキャストセッション管理ネットワーク要素であってもよい。ユーザプレーンネットワーク要素は、第1のマルチキャストサービスのアンカーであってもよく、またはユーザプレーンネットワーク要素は、第1のマルチキャストサービスのアンカーでなくてもよい。ユーザプレーンネットワーク要素は、アクセスネットワークデバイスを第1のマルチキャストサービスのアンカーに接続するように構成されたユーザプレーンネットワーク要素であってもよく、例えば、PDUセッション、すなわち、ユニキャストサービスのアンカーに対応するユーザプレーンネットワーク要素であってもよい。ユーザプレーンネットワーク要素とアクセスネットワークデバイスとの間に通信接続が確立され、ユーザプレーンネットワーク要素と第1のマルチキャストサービスのアンカーとの間に通信接続が確立される。
【0141】
第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内に、プリセット状態にある少なくとも1つの端末があることは、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内の少なくとも1つのメンバに対応する端末がプリセット状態にあることとして代替的に説明されてもよく、メンバは、端末を使用するユーザ、すなわち、端末のユーザであってもよい。第1のマルチキャストサービスは、複数の端末向けのサービスであってもよい。例えば、第1のマルチキャストサービスは、テレビ番組、ファイル転送サービス、グループ内音声もしくはビデオ通信、または車両隊列内のブロードキャストサービスであってもよい。第1のマルチキャストサービスが指向される複数の端末は、グループに参加してもよい。グループは、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループと呼ばれてもよい。マルチキャストグループ内のすべての端末は、マルチキャストサービスのデータを受信することを許可されてもよいし、許可されずにマルチキャストサービスのデータを受信してもよい。すなわち、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループは、第1のマルチキャストサービスのデータを受信する複数の端末の組み合わせであってもよい。例えば、マルチキャストグループは、同一のコマンドセンタが送信したコマンドを受信する車両隊列、同一のテレビ番組を受信するユーザグループなどであってもよい。
【0142】
例えば、ステップ501の前に、複数の端末は、図1aまたは図1bに示された方式でマルチキャストグループに参加してもよく、複数の端末は、同じユーザプレーンネットワーク要素を共有する。例えば、複数の端末の各々は、端末のPDUセッションを確立することができる。セッション管理ネットワーク要素は、複数の端末によって確立されたPDUセッションからPDUセッションを選択する、またはマルチキャストグループの専用チャネルを確立し、第1のマルチキャストサービスのデータを、選択されたPDUセッションまたはマルチキャストグループの専用チャネルに対応するQFにマッピングし、マルチキャストグループのコンテキスト情報をローカルに記憶することができ、マルチキャストグループのコンテキスト情報は、マルチキャストグループに参加する複数の端末の識別情報、およびユーザプレーンネットワーク要素の識別情報と第1のマルチキャストサービスの識別情報との間の対応関係を含んでもよく、これに対応して、ユーザプレーンネットワーク要素に対してQFと第1のマルチキャストサービスとの間のマッピング関係を構成してもよい。このようにして、第1のマルチキャストサービスのデータを受信した後、ユーザプレーンネットワーク要素は、QFを使用することによって、複数の端末に第1のマルチキャストサービスのデータを送信する。端末がPDUセッションを確立し、マルチキャストグループに参加する詳細なプロセスについては、従来技術を参照されたい。詳細はさらに記載されない。
【0143】
プリセット状態、アイドル状態、および非アクティブ状態の関連する説明は上記で説明されており、詳細は再度説明されない。セッション管理ネットワーク要素は、以下の実施例1または実施例2を使用することによって、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内に、プリセット状態にある少なくとも1つの端末があると決定することができる。以下では、第1の端末がプリセット状態にある例を使用することによって、実施例1および実施例2の2つの方式を説明する。
【0144】
実施例1:第1の端末とアクセスネットワークデバイスとの間のRRC接続が切断されていると決定するので、モビリティ管理ネットワーク要素は第1の端末にデータを送信することができない。モビリティ管理ネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素に、第1の端末のユーザプレーン送信リソースを非アクティブ化するための第4の情報を送信する。第4の情報は、第1の端末のPDUセッションの識別情報を搬送してもよく、例えば、第1の端末のPDUセッションのIDを搬送してもよい。セッション管理ネットワーク要素は、第4の情報を受信し、第4の情報に基づいて、モビリティ管理ネットワーク要素によってサービス提供される第1の端末がプリセット状態にあると決定する。
【0145】
第4の情報は、非アクティブ化(deactivate)指示または別の名称で呼ばれてもよい。これは限定されない。例えば、モビリティ管理ネットワーク要素は、Nsmf_PDUセッション更新セッション管理コンテキスト要求(Nsmf_PDU session_update SMContext request)に第4の情報を含んでもよく、セッション管理ネットワーク要素に要求を送信してもよい。
【0146】
セッション管理ネットワーク要素がマルチキャストセッション管理ネットワーク要素である場合、モビリティ管理ネットワーク要素がセッション管理ネットワーク要素に第4の情報を送信することは、以下を含んでもよい:モビリティ管理ネットワーク要素が、第1のネットワーク要素に、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループを指示する情報(例えば、マルチキャストグループの識別情報)および第4の情報を送信する。第1のネットワーク要素は、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループを示す情報および第4の情報を受信し、マルチキャストグループに対応するマルチキャストセッションを管理するセッション管理ネットワーク要素に、第4の情報を搬送するサブスクリプションメッセージを送信する。第1のネットワーク要素は、第1の端末に対応するユニキャストセッション管理ネットワーク要素、または第4の情報を転送するように構成された別の中間ネットワーク要素である。これは限定されない。
【0147】
さらに、第1の端末がプリセット状態にあると決定した後、セッション管理ネットワーク要素は、端末の粒度で、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループのコンテキストにプリセット状態にある端末を記録することができる。例えば、セッション管理ネットワーク要素は、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループのコンテキストにおいて端末の識別情報のためのフラグ情報を対応して設定してもよく、フラグ情報は、識別情報によって識別された端末がプリセット状態にあることを指示する。
【0148】
実施例2:モビリティ管理ネットワーク要素によってサービス提供された第1の端末とアクセスネットワークデバイスとの間のRRC接続が切断されていると決定するので、モビリティ管理ネットワーク要素は第1の端末にデータを送信することができない。モビリティ管理ネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素に、モビリティ管理ネットワーク要素によってサービス提供され、かつ第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内に、プリセット状態にある少なくとも1つの端末があることを指示するイベント公開通知メッセージ(Namf_EventExposure Notify)を送信する。セッション管理ネットワーク要素は、イベント公開通知メッセージを受信し、イベント公開通知メッセージに基づいて、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内に、プリセット状態にある少なくとも1つの端末があると決定する。
【0149】
セッション管理ネットワーク要素がマルチキャストセッション管理ネットワーク要素である場合、モビリティ管理ネットワーク要素がセッション管理ネットワーク要素にイベント公開通知メッセージを送信することは、以下を含んでもよい:モビリティ管理ネットワーク要素が、第1のネットワーク要素に、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループを指示する情報(例えば、マルチキャストグループの識別情報)およびイベント公開通知メッセージを送信する。第1のネットワーク要素は、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループを指示する情報およびイベント公開通知メッセージを受信し、マルチキャストグループに対応するマルチキャストセッションを管理するセッション管理ネットワーク要素に、イベント公開通知メッセージを送信する。第1のネットワーク要素は、第1の端末に対応するユニキャストセッション管理ネットワーク要素、またはイベント公開通知メッセージを転送するように構成された別の中間ネットワーク要素である。これは限定されない。
【0150】
第1のネットワーク要素がモビリティ管理ネットワーク要素によって送信されたイベント公開通知メッセージまたは第4の情報を受信した後、第1のネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素に、別のタイプのメッセージ、例えば、要求メッセージまたはサブスクリプションメッセージを送信することができることに留意されたい。別のタイプのメッセージによって指示される内容は、イベント公開通知メッセージまたは第4の情報によって指示される内容と同じである。これは、本出願の本実施形態において限定されない。
【0151】
さらに、セッション管理ネットワーク要素がイベント公開通知メッセージを受信し、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内に、プリセット状態にある少なくとも1つの端末があると決定した後、セッション管理ネットワーク要素は、マルチキャストグループの粒度で、マルチキャストグループ内に、プリセット状態にある少なくとも1つの端末があることを記録することができる。例えば、セッション管理ネットワーク要素は、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループのコンテキストのためのフラグ情報を対応して設定し、フラグ情報は、マルチキャストグループ内にプリセット状態にある少なくとも1つの端末があることを指示する。この場合、セッション管理ネットワーク要素は、プリセット状態にある特定の端末を知る必要はない。
【0152】
さらに、セッション管理ネットワーク要素は、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内に、プリセット状態にある端末が、モビリティ管理ネットワーク要素によってサービス提供されることを指示するために、モビリティ管理ネットワーク要素の識別情報と第1のマルチキャストサービスの識別情報との間の対応関係をローカルに記憶することができる。セッション管理ネットワーク要素が第1のネットワーク要素を介してイベント公開通知メッセージを受信した場合、セッション管理ネットワーク要素は、第1のネットワーク要素の識別情報および第1のマルチキャストサービスの識別情報をさらにローカルに記憶することができ、第1のネットワーク要素は、モビリティ管理ネットワーク要素の識別情報と第1のマルチキャストサービスの識別情報との間の対応関係をローカルに記憶することができる。
【0153】
モビリティ管理ネットワーク要素は、以下の方式で、第1の端末がアクセスネットワークデバイスへのRRC接続を切断することを決定することができる:アクセスネットワークデバイスまたはモビリティ管理ネットワーク要素は、図2に示されたAN解放手順をトリガし、その結果、第1の端末は、アクセスネットワークデバイスへのRRC接続を切断する。第1の端末がRRC_idle状態またはRRC_inactive状態にある後、アクセスネットワークデバイスは、モビリティ管理ネットワーク要素に、第1の端末の識別情報を搬送するUEコンテキスト解放完了メッセージを送信する。UEコンテキスト解放完了メッセージを受信した後、モビリティ管理ネットワーク要素は、第1の端末がアクセスネットワークデバイスへのRRC接続を切断すると決定する。あるいは、アクセスネットワークデバイスが、第1の端末がアクセスネットワークデバイスへのRRC接続を切断しており、RRC_idle状態もしくはRRC_inactive状態にあると決定した、またはアクセスネットワークデバイスが、第1の端末のコンテキストを解放する、もしくは第1の端末のRRC接続を解放すると決定した場合、アクセスネットワークデバイスは、モビリティ管理ネットワーク要素に、UEコンテキスト解放要求メッセージまたはUE通知メッセージ(UE notification message)を送信する。UEコンテキスト解放要求メッセージまたはUE通知メッセージを受信した後、モビリティ管理ネットワーク要素は、第1の端末がアクセスネットワークデバイスへのRRC接続を切断すると決定する。
【0154】
第1の情報は、第1の識別情報を含んでもよい。第1の情報は、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したときに、セッション管理ネットワーク要素に通知情報を送信するためのものであってもよく、または第1のマルチキャストサービスのデータをバッファリングまたはドロップするようにユーザプレーンネットワーク要素を指示してもよい。例えば、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内の端末のユーザプレーン送信リソースを非アクティブ化することを指示する情報を初めて受信した後、またはモビリティ管理ネットワーク要素によって送信されたイベント公開通知メッセージを初めて受信した後、セッション管理ネットワーク要素は、マルチキャストグループのコンテキストからユーザプレーンネットワーク要素の識別情報を取得し、ユーザプレーンネットワーク要素の識別情報に基づいて、ユーザプレーンネットワーク要素に第1の情報を送信することができる。
【0155】
本出願の本実施形態では、セッション管理ネットワーク要素がユーザプレーンネットワーク要素に第1の情報を送信することは、以下のように理解され得る:第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着することは、イベント(event)である。セッション管理ネットワーク要素は、ユーザプレーンネットワーク要素に、イベントに対応する構成(configuration)、命令(instruction)、または処理規則(rule)を送信し、その結果、ユーザプレーンネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素によって配信された構成、命令、または処理規則に基づいて、イベントの報告(report)または通知(notification)をトリガする。あるいは、セッション管理ネットワーク要素がユーザプレーンネットワーク要素に第1の情報を送信することは、以下のように理解され得る:セッション管理ネットワーク要素は、ユーザプレーンネットワーク要素によって提供されるサービスをサブスクライブする。例えば、セッション管理ネットワーク要素は、ユーザプレーンネットワーク要素に、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着するイベントをサブスクライブする(subscribe)ためのサブスクリプション情報を送信し、サブスクリプション情報は、サービスタイプ(またはトリガ条件)を含む。サービスタイプ(またはトリガ条件)が満たされると、ユーザプレーンネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素に通知(notification)情報を送信する。
【0156】
具体的には、セッション管理ネットワーク要素がユーザプレーンネットワーク要素に第1の情報を送信することは、以下を含んでもよい:セッション管理ネットワーク要素が、ユーザプレーンネットワーク要素に、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したときに、処理規則、指示、構成、またはサブスクリプション情報tを含む、ユーザプレーン接続確立要求メッセージ(例えば、パケット転送制御プロトコル(packet forwarding control protocol、PFCP)セッション確立要求(PFCP Session Establishment Request))、ユーザプレーン接続確立変更メッセージ(例えば、PFCP Session Modification Request)、N4セッション確立要求(N4 Session Establishment Request)、またはN4セッション変更要求(N4 Session Modification Request)メッセージを送信する。ユーザプレーンネットワーク要素は、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したときに、処理規則、命令、構成、またはサブスクリプション情報に基づいて、セッション管理ネットワーク要素に報告または通知を送信し、例えば、通知情報を搬送するユーザプレーン接続報告要求(例えば、PFCP Session Report Request)、N4セッション報告要求(N4 Session Report Request)、またはダウンリンクデータ通知(Downlink Data Notification)を送信する。
【0157】
第1の識別情報は、第1のマルチキャストサービスのデータを識別するためのものであってもよく、第1の識別情報は、第1のマルチキャストサービスの識別情報に置き換えられてもよい。本出願の本実施形態では、第1の識別情報または第1のマルチキャストサービスの識別情報は、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループの一時的モバイルグループ識別情報(temporary mobile group identifier、TMGI)、アプリケーションサーバ(例えば、第1のマルチキャストサービスのデータを提供するAF)のインターネットプロトコル(internet protocol、IP)アドレス、第1のマルチキャストサービスのサービス識別子(service identifier、service ID)、第1のマルチキャストサービスのデータのパケットフィルタ(packet filter)情報、または第1のマルチキャストサービスのデータのサービスデータフロー(service data flow、SDF)識別規則のうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0158】
ステップ502:ユーザプレーンネットワーク要素が、第1の情報を受信し、第1のマルチキャストサービスのデータを受信する。
【0159】
例えば、ユーザプレーンネットワーク要素は、第1のマルチキャストサービスのアンカーである。セッション管理ネットワーク要素が、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストセッションを管理するマルチキャストセッション管理ネットワーク要素である場合、ユーザプレーンネットワーク要素は、ユーザプレーンネットワーク要素とセッション管理ネットワーク要素との間のN4リンクを介して、セッション管理ネットワーク要素から第1の情報を直接受信してもよい。セッション管理ネットワーク要素がユニキャストセッションを管理するセッション管理ネットワーク要素である場合、ユーザプレーンネットワーク要素は、マルチキャストセッションを管理するマルチキャストセッション管理ネットワーク要素を介して、セッション管理ネットワーク要素から第1の情報を受信してもよい。ユーザプレーンネットワーク要素は、アプリケーションサーバから第1のマルチキャストサービスのデータを受信してもよい。
【0160】
例えば、ユーザプレーンネットワーク要素は、第1のマルチキャストサービスのアンカーではない。セッション管理ネットワーク要素が、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストセッションを管理するマルチキャストセッション管理ネットワーク要素である場合、ユーザプレーンネットワーク要素は、ユーザプレーンネットワーク要素に対応するユニキャストセッション管理ネットワーク要素の第1の情報を受信してもよい。第1の情報は、前述のセッション管理ネットワーク要素(すなわち、マルチキャストセッション管理ネットワーク要素)によってユニキャストセッション管理ネットワーク要素に転送される。セッション管理ネットワーク要素がユニキャストセッションを管理するセッション管理ネットワーク要素である場合、ユーザプレーンネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素の第1の情報を直接受信してもよい。ユーザプレーンネットワーク要素は、第1のマルチキャストサービスのアンカーから第1のマルチキャストサービスのデータを受信してもよい。
【0161】
ステップ503:ユーザプレーンネットワーク要素が、第1の情報に基づいてセッション管理ネットワーク要素に通知情報を送信する。これに対応して、セッション管理ネットワーク要素は、通知情報を受信する。
【0162】
通知情報は、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したことを指示してもよい。通知情報は、第1のマルチキャストサービスのデータを識別するための情報、例えば、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループのTMGI、アプリケーションサーバのIPアドレス、第1のマルチキャストサービスのサービス識別子、第1のマルチキャストサービスのデータのパケットフィルタ情報、または第1のマルチキャストサービスのデータの識別規則を含んでもよい。
【0163】
例えば、ユーザプレーンネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素にN4応答メッセージを送信してもよく、N4応答メッセージは、通知情報を搬送してもよい。あるいは、ユーザプレーンネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素に通知情報を送信してもよく、通知情報は、通知情報を搬送してもよい。
【0164】
さらに、第1の情報が第1のマルチキャストサービスのデータをバッファリングすることをさらに指示する場合、ユーザプレーンネットワーク要素は、第1の情報で搬送された第1の識別情報に基づいて、ユーザプレーンネットワーク要素に到着する第1のマルチキャストサービスのデータをバッファリングすることを決定する。したがって、アプリケーションサーバによって送信された第1のマルチキャストサービスのデータを受信すると、ユーザプレーンネットワーク要素は、第1のマルチキャストサービスのデータを送信用の対応するQFにマッピングせず、第1のマルチキャストサービスのデータをバッファ(buffer)に記憶する。
【0165】
さらに、第1の情報が、第1のマルチキャストサービスのデータをバッファリングすることを指示しないが、第1のマルチキャストサービスのデータをドロップすることを指示する場合、第1のマルチキャストサービスのデータを受信した後、ユーザプレーンネットワーク要素は、第1のマルチキャストサービスのデータを送信することを停止し、第1のマルチキャストサービスの受信データをドロップ(drop)する、またはユーザプレーンネットワーク要素は、接続状態にある別の端末による第1のマルチキャストサービスのデータの受信に影響を与えることを回避するために、第1のマルチキャストサービスの受信データを依然として送信し続ける。
【0166】
ステップ504:セッション管理ネットワーク要素が、通知情報に基づいてモビリティ管理ネットワーク要素に第2の情報を送信する。
【0167】
一例では、ステップ501において、セッション管理ネットワーク要素が、端末の粒度で、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループのコンテキストにおいてプリセット状態にある端末を記録する場合、通知情報を受信した後、セッション管理ネットワーク要素は、通知情報で搬送された第1のマルチキャストサービスの識別情報に基づいて、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到達したと決定する。セッション管理ネットワーク要素は、第1のマルチキャストサービスの識別情報をインデックスとして使用することによって、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループのコンテキストを見つけ、マルチキャストグループのコンテキストからプリセット状態にある端末を見つけ、端末とモビリティ管理ネットワーク要素との間の対応関係に基づいて、プリセット状態にある端末に対応するモビリティ管理ネットワーク要素に、端末とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするための情報を別々に送信する。
【0168】
端末とモビリティ管理ネットワーク要素との間の対応関係は、端末の識別情報とモビリティ管理ネットワーク要素のIDとの間の対応関係を含んでもよい。対応関係は、端末がPDUセッションを確立するときにセッション管理ネットワーク要素に記憶されてもよい。モビリティ管理ネットワーク要素のIDは、モビリティ管理ネットワーク要素を識別するためのものである。以上、端末の識別情報について説明された。詳細は再度説明されない。
【0169】
例えば、プリセット状態にある少なくとも1つの端末は、第1の端末を含む。セッション管理ネットワーク要素は、第1の端末に対応するモビリティ管理ネットワーク要素に第2の情報を送信してもよい。例えば、セッション管理ネットワーク要素は、第1の端末に対応するモビリティ管理ネットワーク要素にN1N2メッセージ転送(Namf_Communication_N1N2Message Transfer)メッセージを送信してもよく、N1N2メッセージ転送メッセージは、第2の情報を搬送する。
【0170】
第2の情報は、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するため、かつ第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするためのものであってもよい。第2の情報は、第1の端末の識別情報(例えば、第1の端末のPDUセッションの識別情報)およびN2セッション管理(N2 session management、SM)情報を含んでもよい。N2 SM情報は、エアインターフェイスリソース構成情報であってもよく、第1のマルチキャストサービスに対応するエアインターフェイスリソースを第1の端末に割り当てるためのものである。N2 SM情報は、第1のマルチキャストサービスの関連情報を含んでもよい。第1のマルチキャストサービスの関連情報は、第1のアクセスネットワークデバイスをトリガして、マルチキャストセッションにエアインターフェイスリソースを割り当て、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループに第1の端末を再び含めるためのものである。例えば、第1のマルチキャストサービスの関連情報は、第1のマルチキャストサービスの識別情報を含んでもよく、マルチキャストサービス品質(quality of service、QoS)フローのサービス品質フロー識別子(quality of identifier、QFI)、マルチキャストQoSフローのQFIに対応するQoSパラメータ情報、マルチキャストQoSフローに対応するユニキャストQoSフローに関する情報、マルチキャストサービスの1つまたは複数のQoSプロファイル、コアネットワーク側でアップリンクデータを送信するためのデータ送信チャネルに関する情報(例えば、コアネットワークN3トンネル情報(CN N3 tunnel information))、およびマルチキャストセッショントンネル確立要求または指示をさらに含んでもよい。ユニキャストQoSフローに関する情報は、ユニキャストQoSフローのQFI、およびユニキャストQoSフローに対応するQoSパラメータ情報を含んでもよい。QoSパラメータ情報は、QFI、割り当ておよび保持優先度(allocation and retention Priority、ARP)情報、最大フロービットレート(maximum flow bit Rate、MFBR)、および保証フロービットレート(guaranteed flow bit rate、GFBR)情報のうちの1つまたは複数を含んでもよい。任意選択で、第2の情報は、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループのTMGIを含んでもよい。
【0171】
別の実施例では、ステップ501において、セッション管理ネットワーク要素が、マルチキャストグループの粒度で、マルチキャストグループ内にプリセット状態にある少なくとも1つの端末があることを記録する場合、通知情報を受信した後、セッション管理ネットワーク要素は、通知情報で搬送された第1のマルチキャストサービスの識別情報に基づいて、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到達したと決定し、ステップ501におけるモビリティ管理ネットワーク要素の識別情報と第1のマルチキャストサービスの識別情報との間の対応関係に基づいて、端末とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするための情報を、マルチキャストグループに対応するモビリティ管理ネットワーク要素に送信し、情報は、上述のN2 SM情報を搬送してもよい。この例では、セッション管理ネットワーク要素によってマルチキャストグループに対応するモビリティ管理ネットワーク要素に送信され、かつ端末とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするための情報は、特定の端末の識別情報を搬送しなくてもよく、マルチキャストグループのTMGI、第1のマルチキャストサービスの識別情報などを搬送してもよいことに留意されたい。
【0172】
セッション管理ネットワーク要素は、モビリティ管理ネットワーク要素に第2の情報を直接送信してもよく、または第1のネットワーク要素もしくは別のネットワーク要素を介してモビリティ管理ネットワーク要素に第2の情報を送信してもよいことに留意されたい。これは、本出願において限定されない。
【0173】
同様に、別のモビリティ管理ネットワーク要素によって管理され、かつプリセット状態にある端末の場合、セッション管理ネットワーク要素が、プリセット状態にあるすべての端末に対応するモビリティ管理ネットワーク要素に、端末とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするための情報を送信するまで、セッション管理ネットワーク要素は、端末とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするための情報を別のモビリティ管理ネットワーク要素に送信してもよく、その結果、プリセット状態にあるすべての端末は、モビリティ管理ネットワーク要素によってページングされ、プリセット状態からRRC接続状態に遷移するときにアクセスネットワークデバイスへの通信接続を確立する。
【0174】
本出願では、1つのモビリティ管理ネットワーク要素は、マルチキャストグループ内の1つまたは複数の端末を管理してもよい。モビリティ管理ネットワーク要素が複数の端末を管理し、複数の端末のうちのすべてがプリセット状態にあるとき、可能な設計では、セッション管理ネットワーク要素は、モビリティ管理ネットワーク要素に複数の第2の情報を送信してもよく、複数の第2の情報は、プリセット状態にある複数の端末と1対1の対応関係にある。1つの第2の情報は、1つの端末の識別情報を含み、第2の情報は、第2の情報に対応する端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするためのものである。別の可能な設計では、シグナリングオーバーヘッドを低減するために、セッション管理ネットワーク要素は、モビリティ管理ネットワーク要素に1つの第2の情報を送信する。第2の情報は、プリセット状態にある複数の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするためのものであってもよく、第2の情報は、複数の端末の識別情報を含んでもよい。第2の情報が複数の端末の識別情報を含むことは、以下のように置き換えられてもよいことを理解されたい:第2の情報はUEリストを含み、UEリストは複数の端末の識別情報を含む。
【0175】
例えば、モビリティ管理ネットワーク要素がマルチキャストグループ内の第1の端末および第2の端末を管理し、第1の端末および第2の端末の両方がプリセット状態にあると仮定される。この場合、セッション管理ネットワーク要素は、モビリティ管理ネットワーク要素に2つの独立した第2の情報を送信してもよい。一方の第2の情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするためのものであり、他方の第2の情報は、第2の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするためのものである。あるいは、シグナリングオーバーヘッドを低減するために、セッション管理ネットワーク要素は、モビリティ管理ネットワーク要素に1つの第2の情報を送信し、第2の情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続および第2の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするためのものである。
【0176】
セッション管理ネットワーク要素は、異なるモビリティ管理ネットワーク要素に、プリセット状態にある端末とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするための情報を同時に送信してもしなくてもよいことに留意されたい。モビリティ管理ネットワーク要素が複数の端末を管理し、複数の端末がプリセット状態にあるとき、セッション管理ネットワーク要素は、モビリティ管理ネットワーク要素に、複数の端末とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするための複数の情報を同時に送信する、または同時に送信しない。これは限定されない。
【0177】
例えば、マルチキャストグループは{UE1、UE2、UE3、UE4}を含み、UE1、UE2、およびUE3はプリセット状態にあり、UE1およびUE2はモビリティ管理ネットワーク要素1によって管理され、UE3はモビリティ管理ネットワーク要素2によって管理される。通知情報を受信した後、セッション管理ネットワーク要素は、モビリティ管理ネットワーク要素1に情報1を送信し、モビリティ管理ネットワーク要素2に情報2を送信してもよい。情報1は、UE1の識別情報およびUE2の識別情報を含み、情報1は、UE1とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続およびUE2とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするためのものである。情報2は、UE3の識別情報を含み、情報2は、UE3とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするためのものである。
【0178】
ステップ505:モビリティ管理ネットワーク要素が、セッション管理ネットワーク要素から第2の情報を受信し、第2の情報に基づいて第1のアクセスネットワークデバイスに第5の情報を送信する。
【0179】
第1のアクセスネットワークデバイスは、第1の端末に対応するアクセスネットワークデバイスであってもよく、第1のアクセスネットワークデバイスは、第1の端末にネットワークサービスを提供してもよい。
【0180】
第5の情報は、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するため、かつ第1のアクセスネットワークデバイスと第1の端末との間の通信接続を確立するために、第1のアクセスネットワークデバイスによって使用されてもよい。例えば、第5の情報は、第1の端末に第1のマルチキャストサービスに対応するエアインターフェイスリソースを割り当てるために、アクセスネットワークデバイスによって使用されてもよい。第5の情報は、第2の情報で搬送されるN2 SM情報を搬送してもよい。任意選択で、第5の情報は、第1の端末の識別情報または第1のマルチキャストサービスの識別情報(例えば、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループのTMGI)、およびセキュリティ構成情報をさらに搬送してもよい。セキュリティ構成情報は、第1のマルチキャストサービスのデータがユニキャスト方式で送信されるときに使用されるセキュリティ構成情報、または第1のマルチキャストサービスのデータがマルチキャスト方式で送信されるときに使用されるセキュリティ構成情報のうちの1つまたは複数を含んでもよい。第1の端末が非アクティブ状態にあるとき、第1の端末のエアインターフェイスリソースは解放され、第1の端末のセキュリティ構成情報は依然として予約されており、解放されないことに留意されたい。したがって、第5の情報は、N2 SM情報を含んでもよく、セキュリティ構成情報を含まない。第1の端末がアイドル状態にあるとき、第1の端末のエアインターフェイスリソースと第1の端末のセキュリティ構成情報の両方は解放され、第5の情報はN2 SM情報およびセキュリティ構成情報を含む。
【0181】
例えば、第2の情報が1つの端末の識別情報、例えば、第1の端末の識別情報を搬送する場合、セッション管理ネットワーク要素から第2の情報を受信した後、モビリティ管理ネットワーク要素は、第2の情報で搬送される第1の端末の識別情報をインデックスとして使用することによって、第1の端末のプリセット状態のために、端末識別情報と端末状態との対応関係を検索する。第1の端末がアイドル状態にあるとき、モビリティ管理ネットワーク要素は、第1の端末の登録エリア(registration area)に基づいてページングエリアを取得し、例えば、第1の端末の登録エリアをページングエリアとして使用する。次いで、モビリティ管理ネットワーク要素は、ページングエリアに対応する第1のアクセスネットワークデバイスに、第1の端末をページングするためのページング(paging)メッセージを送信する。第1のアクセスネットワークデバイスは、ページングメッセージを受信してブロードキャストする。第1の端末は、ページングメッセージを検出し、RRC接続を確立した後、第1の端末の状態をアイドル状態から接続状態に遷移させ、第1のアクセスネットワークデバイスを介して、モビリティ管理ネットワーク要素にサービス要求(service request)メッセージを送信する。モビリティ管理ネットワーク要素は、第1の端末によって送信されたサービス要求メッセージを受信し、端末の状態がCM接続状態に変化するように、第1の端末によって送信されたサービス要求メッセージに応答して、モビリティ管理ネットワーク要素と第1のアクセスネットワークデバイスとの間のN2接続を確立し、第1のアクセスネットワークデバイスにN2要求(N2 request)を送信し、N2要求は第5の情報を搬送する。この場合、第5の情報は、N2 SM情報およびセキュリティ構成情報を搬送してもよい。第1の端末が非アクティブ状態にあるとき、モビリティ管理ネットワーク要素は、第1のアクセスネットワークデバイスにN2要求を送信し、N2要求は第5の情報を搬送する。この場合、第5の情報は、N2 SM情報を搬送し、セキュリティ構成情報を搬送する必要がない場合がある。
【0182】
第2の情報が、第1の端末の識別情報を含む複数の端末の識別情報を搬送し、または第2の情報が、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループのTMGIを搬送し、モビリティ管理ネットワーク要素が、マルチキャストグループのTMGIおよび対応する端末の識別情報を記憶する場合、第2の情報は、複数の端末に対応することに留意されたい。セッション管理ネットワーク要素から第2の情報を受信した後、モビリティ管理ネットワーク要素は、第2の情報で搬送された端末の識別情報をインデックスとして使用することによって、第2の情報に対応する複数の端末のプリセット状態について端末識別情報と端末状態との間の対応関係を検索してもよく、またはモビリティ管理ネットワーク要素は、第2の情報で搬送されたTMGIをインデックスとして使用することによって、TMGIに対応する端末の識別情報を検索し、第2の情報に対応する複数の端末のプリセット状態について端末識別情報と端末状態との間の対応関係を検索する。第2の情報に対応する複数の端末がアイドル状態にあるとき、モビリティ管理ネットワーク要素は、ページングエリアを取得するために、第2の情報に対応する複数の端末の登録エリア(registration area)の和(union of registration areas)に対して計算を実行する。
【0183】
本出願は、第1の端末が第1の端末の状態をアイドル状態から接続状態に遷移させる時系列に限定されないことに留意されたい。第1の端末は、ページングメッセージを受信したときに第1の端末の状態をアイドル状態から接続状態に遷移してもよく、または第1の端末がアクセスネットワークデバイスへの通信接続を確立した後に第1の端末の状態をアイドル状態から接続状態に遷移してもよい。この場合、接続状態は、RRC接続状態であってもよい。
【0184】
本出願では、モビリティ管理ネットワーク要素は、第1のアクセスネットワークデバイスからのマルチキャストグループ内の各端末の状態をサブスクライブしてもよい。例えば、モビリティ管理ネットワーク要素は、第1のアクセスネットワークデバイスに、端末のRRC状態をサブスクライブするためのサブスクリプション要求を送信してもよい。第1のアクセスネットワークデバイスは、サブスクリプション要求を受信し、サブスクリプション応答を端末のRRC状態に含み、モビリティ管理ネットワーク要素に通知する。モビリティ管理ネットワーク要素は、サブスクリプション応答を受信し、端末識別情報と端末状態との間の対応関係を記憶する。端末のRRC状態は、RRC状態およびCM状態を含んでもよく、CM状態は、CM接続状態およびCMアイドル状態を含む。RRC状態は、アイドル状態、非アクティブ状態などを含んでもよい。
【0185】
同様に、プリセット状態にある別の端末の場合、モビリティ管理ネットワーク要素は、プリセット状態にある別の端末に対応するアクセスネットワークデバイスに、前述のプロセスに基づいて端末への通信接続を確立するようにアクセスネットワークデバイスを指示する情報を送信してもよい。例えば、第2の端末はプリセット状態にある端末であり、第2の端末は第2のアクセスネットワークデバイスに対応する。モビリティ管理ネットワーク要素は、第2の情報に基づいて第2のアクセスネットワークデバイスに第6の情報を送信し、プリセット状態にある端末への通信接続を確立するためにプリセット状態にあるすべての端末に対応するアクセスネットワークデバイスを指示する情報が、アクセスネットワークデバイスに送信されて、アクセスネットワークデバイスへの通信接続を確立するためにプリセット状態にあるすべての端末をトリガするまで、第6の情報は、第2の端末への通信接続を確立するために第2のアクセスネットワークデバイスによって使用される。
【0186】
本出願では、同じアクセスネットワークデバイスは、プリセット状態にある1つまたは複数の端末に対応する、またはサービス提供してもよい。アクセスネットワークデバイスがプリセット状態にある複数の端末に対応する、またはサービス提供する場合、モビリティ管理ネットワーク要素は、アクセスネットワークデバイスに複数の情報を送信してもよい。複数の情報は、プリセット状態にある複数の端末と1対1の対応関係にあり、各情報は、情報に対応する端末とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続を確立するためのものである。あるいは、シグナリングオーバーヘッドを低減するために、モビリティ管理ネットワーク要素は、アクセスネットワークデバイスに1つの情報を送信してもよく、情報は、複数の端末とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続を確立するためである。
【0187】
例えば、第1のアクセスネットワークデバイスが第1の端末および第2の端末に対応し、第1の端末および第2の端末がプリセット状態にあると仮定される。この場合、モビリティ管理ネットワーク要素は、第1のアクセスネットワークデバイスに2つの独立した第5の情報を送信してもよく、一方の第5の情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続を確立するためのものであり、他方の第5の情報は、第2の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続を確立するためのものである。あるいは、シグナリングオーバーヘッドを低減するために、モビリティ管理ネットワーク要素は、第1のアクセスネットワークデバイスに1つの第5の情報を送信し、第5の情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続を確立するためのものであり、かつ第2の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続を確立するためのものである。
【0188】
ステップ506:第1のアクセスネットワークデバイスが、第5の情報を受信し、第5の情報に基づいて第1の端末への通信接続を確立する。
【0189】
例えば、第5の情報を受信した後、第1のアクセスネットワークデバイスは、第5の情報で搬送されたN2 SM情報に基づいて、第1の端末に、第1のマルチキャストサービスに対応するエアインターフェイスリソースを割り当てる。例えば、第1のアクセスネットワークデバイスは、N2 SM情報で搬送されるユニキャストQFI、およびユニキャストQFIに対応するQoSパラメータ情報に基づいて、第1のマルチキャストサービスのデータをユニキャスト方式で送信するための対応するデータ無線ベアラ(data radio bearer、DRB)を構成し、マルチキャストQFIに対応するQoSパラメータ情報に基づいて、第1のマルチキャストサービスのデータをマルチキャスト方式で送信するための対応するDRBを構成し、RRC接続再構成プロセスまたはRRC再開プロセスを介して、第1の端末に構成されたDRBの関連情報を送信し、その結果、第1の端末は、DRB上で第1のマルチキャストサービスのデータを受信できる。このようにして、第1の端末への通信接続が確立される。さらに、第5の情報がセキュリティ構成情報を搬送する場合、第1のアクセスネットワークデバイスは、第1の端末にセキュリティ構成情報を送信する。
【0190】
RRC接続再構成プロセスは、以下を含んでもよい:第1の端末がアイドル状態にあるときに、第1のアクセスネットワークデバイスは、第1の端末とのRRC接続再構成を実行し、第1の端末に、第1のアクセスネットワークデバイスによって構成されたDRBの関連情報を搬送するRRC再構成メッセージを送信する。RRC再開プロセスは、以下を含んでもよい:第1の端末が非アクティブ状態にあるときに、第1のアクセスネットワークデバイスは、第1の端末にページングメッセージを送信する。ページングメッセージを検出すると、第1の端末は、第1の端末の状態を非アクティブ状態から接続状態に遷移させ、第1のアクセスネットワークデバイスに、RRCメッセージ、例えば、RRC再開要求メッセージを送信する。第1のアクセスネットワークデバイスは、RRC再開要求メッセージを受信し、第1の端末に、DRBの関連情報を搬送するRRC再開メッセージを送信する。
【0191】
本出願では、第1のアクセスネットワークデバイスは、第1のチャネルで第1の端末にページングメッセージを送信してもよい。第1のチャネルは、以下のチャネル、すなわち、第1のアクセスネットワークデバイスと第1の端末との間のユニキャストチャネル、共通チャネル、および第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループの専用チャネルのうちのいずれか1つであってもよい。
【0192】
同様に、第1のアクセスネットワークデバイスは、前述の方法に従って別の端末への通信接続を確立してもよい。詳細は再度説明されない。
【0193】
さらに、ステップ506の後、第1のアクセスネットワークデバイスは、モビリティ管理ネットワーク要素に第1の指示情報を送信し、第1の指示情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立が完了したことを指示してもよく、第1の指示情報は、第1の端末の識別情報を含んでもよい。第1のアクセスネットワークデバイスとユーザプレーンネットワーク要素との間の通信接続が存在せず、N2 SM情報がマルチキャストセッショントンネル確立要求をさらに含む場合、第1のアクセスネットワークデバイスは、マルチキャストセッショントンネル情報、例えば、第1のアクセスネットワークデバイスのトンネル情報をさらに割り当てる。第1のアクセスネットワークデバイスのトンネル情報は、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するためのトンネル/チャネルを確立するためのものである。モビリティ管理ネットワーク要素によって受信される第1の指示情報は、第1のアクセスネットワークデバイスのトンネル情報、PDUセッションのQoSフローのQFIなどを含んでもよい。モビリティ管理ネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素に、第1のアクセスネットワークデバイスのトンネル情報およびPDUセッションのQoSフローのQFIを搬送するPDUセッションコンテキスト更新要求を送信する。セッション管理ネットワーク要素は、PDUセッションコンテキスト更新要求を受信し、ユーザプレーンネットワーク要素でN4セッション更新を実行する。ユーザプレーンネットワーク要素は、第1のアクセスネットワークデバイスのトンネル情報に基づいて、ユーザプレーンネットワーク要素と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続を確立し、次いで、ユーザプレーンネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素にN4セッション更新応答を送信する。
【0194】
同様に、プリセット状態から接続状態に遷移する別の端末の場合、第1のアクセスネットワークデバイスはまた、モビリティ管理ネットワーク要素に、端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立が完了したことを指示する指示情報を送信してもよい。例えば、第2の端末が一例として使用される。第1のアクセスネットワークデバイスは、モビリティ管理ネットワーク要素に第2の指示情報を送信する。第2の指示情報は、第2の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立が完了したことを指示してもよい。第2の指示情報は、第2の端末の識別情報を含んでもよい。
【0195】
シグナリングオーバーヘッドを低減するために、同じ第1のアクセスネットワークデバイスがプリセット状態にある複数の端末に対応する/サービス提供するとき、プリセット状態にある複数の端末がすべて、第1のアクセスネットワークデバイスへの通信接続を確立するために、ステップ506に示されたプロセスを実行する場合、第1のアクセスネットワークデバイスは、モビリティ管理ネットワーク要素に指示情報を送信してもよく、指示情報は、プリセット状態にある複数の端末が、第1のアクセスネットワークデバイスへの通信接続を確立したことを指示し、指示情報は、複数の端末の識別情報を含んでもよいことに留意されたい。
【0196】
さらに、第1の指示情報を受信した後、モビリティ管理ネットワーク要素は、第1の指示情報に基づいてセッション管理ネットワーク要素に第2の指示情報を送信する。第2の指示情報は、第1の端末の識別情報を搬送してもよく、第2の指示情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立が完了したことを指示してもよい。同様に、モビリティ管理ネットワーク要素は、第2のアクセスネットワークデバイスから第3の指示情報を受信し、第3の指示情報は、第2の端末と第2のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立が完了したことを指示する。モビリティ管理ネットワーク要素は、第3の指示情報に基づいてセッション管理ネットワーク要素に第4の指示情報を送信し、第4の指示情報は、第2の端末と第2のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立が完了したことを指示する。
【0197】
あるいは、シグナリングオーバーヘッドを低減するために、モビリティ管理ネットワーク要素は、複数のアクセスネットワークデバイスによって送信され、通信接続の確立が完了したことを指示する指示情報を受信した後、セッション管理ネットワーク要素に1つの指示情報を送信してもよい。指示情報は、すべての通信接続の確立が完了したことを指示してもよく、セッション管理ネットワーク要素は、通信接続の確立をトリガするようにモビリティ管理ネットワーク要素に要求する。例えば、第1の指示情報および第2の指示情報を受信した後、モビリティ管理ネットワーク要素は、第1の指示情報および第2の指示情報に基づいて、セッション管理ネットワーク要素に1つの指示情報を送信し、指示情報は、第1の端末の識別情報および第2の端末の識別情報を含み、指示情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続および第2の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の両方の確立が完了したことを指示する、または指示情報は、すべての通信接続の確立が完了したことを指示し、セッション管理ネットワーク要素は、通信接続の確立をトリガするようにモビリティ管理ネットワーク要素に要求する。
【0198】
あるいは、モビリティ管理ネットワーク要素は、第2のプリセット待機持続時間に基づいてセッション管理ネットワーク要素に第5の指示情報を送信し、第5の指示情報は、セッション管理ネットワーク要素がモビリティ管理ネットワーク要素をトリガして確立させるすべての通信接続の確立が完了したことを指示する。モビリティ管理ネットワーク要素は、第2のプリセット待機持続時間に基づいてセッション管理ネットワーク要素に第5の指示情報を送信し、指示情報は、以下の2つの方式のいずれかでセッション管理ネットワーク要素に送信される。
【0199】
方式1:第2のプリセット待機持続時間は、必要に応じて設定されてもよい。あるいは、モビリティ管理ネットワーク要素が複数のアクセスネットワークデバイスによる確立を要求する場合、複数のアクセスネットワークデバイスのそれぞれに対してプリセット持続時間が構成され、最短のプリセット持続時間が第2のプリセット待機持続時間として使用される。
【0200】
方式1では、モビリティ管理ネットワーク要素はタイマを維持し、タイマの持続時間は第2のプリセット待機持続時間である。タイマは、モビリティ管理ネットワーク要素が第1のアクセスネットワークデバイスに通信接続を確立するように要求したときまたはその直後に開始される。タイマが第2のプリセット待機持続時間の実行後に満了すると、第5の指示情報がセッション管理ネットワーク要素に送信される。あるいは、タイマは、モビリティ管理ネットワーク要素が最後のアクセスネットワークデバイスに通信接続を確立するように要求したときまたはその直後に開始される。タイマが第2のプリセット待機持続時間の実行後に満了すると、第5の指示情報がセッション管理ネットワーク要素に送信される。
【0201】
方式2:モビリティ管理ネットワーク要素が複数のアクセスネットワークデバイスによる確立を要求する場合、複数のアクセスネットワークデバイスのそれぞれに対して1つのタイマが設定され、各アクセスネットワークデバイスのタイマの持続時間は第2のプリセット待機持続時間である。各アクセスネットワークデバイスについて、タイマは、モビリティ管理ネットワーク要素がアクセスネットワークデバイスに通信接続を確立するように要求を開始したときまたはその直後に開始される。すべてのアクセスネットワークデバイスのタイマが実行後に満了すると、第5の指示情報がセッション管理ネットワーク要素に送信される。
【0202】
さらに、任意選択で、セッション管理ネットワーク要素は、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された指示情報、例えば、第2の指示情報、第4の指示情報、または第5の指示情報を受信し、指示情報に基づいて、セッション管理ネットワーク要素がモビリティ管理ネットワーク要素にトリガを要求する通信接続が完了したと決定する。セッション管理ネットワーク要素が、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された指示情報を受信し、指示情報に基づいて第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内の各端末とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立が完了したと決定した場合、セッション管理ネットワーク要素は、ユーザプレーンネットワーク要素に第3の情報を送信する。あるいは、セッション管理ネットワーク要素が、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された指示情報、例えば、第2の指示情報または第4の指示情報を受信し、指示情報に基づいてプリセット状態にある少なくとも1つの端末のそれぞれとアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立が完了したと決定した場合、セッション管理ネットワーク要素は、ユーザプレーンネットワーク要素に第3の情報を送信する。あるいは、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された指示情報に依存することに加えて、セッション管理ネットワーク要素は、第1のプリセット待機持続時間に基づいてユーザプレーンネットワーク要素に第3の情報を送信してもよい。
【0203】
第3の情報は、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するようにユーザプレーンネットワーク要素に通知するためのものであってもよい。第3の情報は、第2の識別情報を含んでもよく、第2の識別情報は、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループのTMGI、アプリケーションサーバのIPアドレス、第1のマルチキャストサービスのサービス識別子、第1のマルチキャストサービスのデータのパケットフィルタ情報、または第1のマルチキャストサービスのデータの識別規則のうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0204】
セッション管理ネットワーク要素が、第1のプリセット待機持続時間に基づいてユーザプレーンネットワーク要素に第3の情報を送信することは、以下の2つの方式のいずれかを含んでもよい。
【0205】
方式1:第1のプリセット待機持続時間は、必要に応じて設定されてもよい。あるいは、セッション管理ネットワーク要素が通信接続を確立するように複数のモビリティ管理ネットワーク要素をトリガする場合、複数のモビリティ管理ネットワーク要素のそれぞれに対してプリセット期間が構成され、最短のプリセット持続時間が第1のプリセット待機持続時間として使用される。
【0206】
方式1では、セッション管理ネットワーク要素はタイマを維持し、タイマの持続時間は第1のプリセット待機持続時間である。タイマは、セッション管理ネットワーク要素が第1のモビリティ管理ネットワーク要素をトリガして通信接続を確立したときまたはその直後に開始される。タイマが第1のプリセット待機持続時間の実行後に満了すると、第3の情報がユーザプレーンネットワーク要素に送信される。
【0207】
方式2:セッション管理ネットワーク要素は、各モビリティ管理ネットワーク要素に送信される第1の第2の情報のタイマを設定し、タイマの持続時間は、第1のプリセット待機持続時間である。各モビリティ管理ネットワーク要素について、タイマは、セッション管理ネットワーク要素がモビリティ管理ネットワーク要素に第1の第2の情報を送信した後または送信したときに開始される。タイマが実行後に満了すると、モビリティ管理ネットワーク要素に対応する各端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立が完了したと決定される。各モビリティ管理ネットワーク要素に対応するタイマが満了し、各端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立が完了したと決定された後、第3の情報がユーザプレーンネットワーク要素に送信される。
【0208】
さらに、ユーザプレーンネットワーク要素は、第3の情報を受信し、第3の情報に基づいて第1のマルチキャストサービスのバッファリングされたデータを送信する。例えば、ユーザプレーンネットワーク要素は、第1のマルチキャストサービスのデータをQFにマッピングし、QFを使用することによって、第1のアクセスネットワークデバイスにデータを送信してもよく、第1のアクセスネットワークデバイスは、第1のアクセスネットワークデバイスと端末との間の通信接続を介して端末にデータを送信する。あるいは、ステップ502が、第1のマルチキャストサービスのデータを受信した後、ユーザプレーンネットワーク要素が、第1の情報に基づいて第1のマルチキャストサービスの受信データをドロップすることに置き換えられる場合、ユーザプレーンネットワーク要素は、第3の情報を受信し、第3の情報に基づいてアプリケーションサーバによって再送信された第1のマルチキャストサービスのデータを受信し続け、第1のマルチキャストサービスのデータを送信してもよい。
【0209】
図5に示された方法に基づいて、マルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内にプリセット状態にある少なくとも1つの端末が存在する場合、マルチキャストサービスのデータを受信した後、セッション管理ネットワーク要素は、マルチキャストサービスのデータを最初にバッファリングするためにマルチキャストサービスに対応するユーザプレーンネットワーク要素に通知するようにトリガされ、次いで、コアネットワークデバイスを介して端末のページングをトリガしてもよく、その結果、端末は接続状態にある。マルチキャストグループ内の各端末とアクセスネットワークデバイスとの間に通信接続が確立されると、ユーザプレーンネットワーク要素は、マルチキャストグループ内の端末がマルチキャストサービスのデータを受信することを保証するために、アクセスネットワークデバイスを介してマルチキャストグループ内の端末にマルチキャストサービスの受信データまたはバッファリングされたデータを送信するようにトリガされる。
【0210】
本出願の実施形態では、「第1」および「第2」などの単語は、基本的に同じ機能および効果を有する同じ項目または類似の項目を区別するために使用されることに留意されたい。当業者は、「第1」および「第2」などの用語が数または実行順序を限定せず、「第1」および「第2」などの用語が明確な違いを示さないことを理解し得る。例えば、本出願における第1のマルチキャストサービスは、マルチキャストサービスに置き換えられてもよい。
【0211】
図3bに示された通信システムを参照して、以下では、セッション管理ネットワーク要素がSMFであり、ユーザプレーンネットワーク要素がUPFであり、アクセスネットワークデバイスがRANであり、マルチキャストグループ内の端末が同じUPFを共有し、マルチキャストグループがUE1およびUE2などの複数のUEを含む例を使用することによって、図5に示された方法を詳細に説明する。図6aおよび図6bは、本出願の一実施形態によるデータ送信方法のフローチャートである。図6aおよび図6bに示されたように、方法は以下のステップを含んでもよい。
【0212】
ステップ601:UE1およびUE2が、PDUセッションを別々に確立する。UE1およびUE2がPDUセッションを確立した後、UE1およびUE2は、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループに参加するためにユーザプレーンによって送信されたPDUセッション変更要求または参加要求を使用することによって、SMFをさらにトリガして、図1aに示された方式で、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するためのチャネルを確立し、UE1またはUE2のいずれかのPDUセッションに対応するQFを、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するためのQFとして選択し、例えば、UE2のPDUセッションに対応するQFを、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するためのQFとして選択する。あるいは、SMFは、RANに、UE1およびUE2の参加に関する関連情報を提供し、マルチキャストグループの専用チャネルを確立するようにRANをトリガし、マルチキャストグループの専用チャネルは、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するためのQFを含む。
【0213】
UE1およびUE2がPDUセッションを確立するプロセスについては、従来技術を参照されたい。詳細は説明されない。
【0214】
さらに、セッション管理ネットワーク要素が第1のマルチキャストサービスのデータタを送信するためのQFを選択した後、SMFは、RANのダウンリンクトンネル情報とQFIとの間の対応関係、QFIとマルチキャストサービスとの識別情報との間の対応関係などを記憶するようにUPFを構成してもよい。さらに、SMFは、マルチキャストグループのコンテキストをさらに記憶し、マルチキャストグループのコンテキストは、マルチキャストグループ内のUEの識別情報、UPFの識別情報、およびマルチキャストサービスの識別情報の間の対応関係を含む。
【0215】
ステップ602:UE1が、RANによって送信されたRRC解放メッセージを受信し、アイドル状態または非アクティブ状態に入り、UE1のユーザプレーン送信リソースを非アクティブ化するように指示するために、SMFに第4の情報を送信するようにAMFをトリガする。
【0216】
ステップ602の実行プロセスについては、図2を参照されたい。詳細は再度説明されない。
【0217】
UE2はRRC接続状態にあってもよく、UE2のユーザプレーン送信リソースは非アクティブ化状態またはアクティブ化状態にあってもよい。これは限定されない。
【0218】
ステップ603:SMFが、第4の情報を受信し、UPFに第1の情報を送信する。これに対応して、UPFは第1の情報を受信する。
【0219】
第1の情報の関連する説明については、ステップ501を参照されたい。第1の情報は、第1のマルチキャストサービスのデータがUPFに到着したときに、SMFに通知情報を送信するようにUPFを構成するために使用される。さらに、第1の情報は、第1のマルチキャストサービスのデータをバッファリングするためのUPFを指示する指示情報をさらに含んでもよい。具体的には、SMFがUPFに第1の情報を送信するプロセスについては、図5のステップ501を参照されたい。これは限定されない。
【0220】
ステップ604:UPFが、第1のマルチキャストサービスのものであり、かつASによって送信されたデータを受信し識別する。
【0221】
ステップ605:UPFが、ステップ603で受信された第1の情報に基づいて、第1のマルチキャストサービスの受信データをバッファリングする。
【0222】
あるいは、ステップ605は、UPFが、ステップ603で受信された第1の情報に基づいて、第1のマルチキャストサービスの受信データを送信する、または第1のマルチキャストサービスの受信データを廃棄することであってもよい。
【0223】
ステップ606:UPFが、SMFに通知情報を送信する。
【0224】
通知情報およびUPFがSMFに通知情報を送信するプロセスの関連する説明については、図5に対応する実施形態を参照されたい。詳細は再度説明されない。
【0225】
ステップ607:SMFが通知情報を受信し、通知情報に基づいてUE1を見つけ、UE1に対応するAMFに、第2の情報を搬送するN1N2メッセージ転送メッセージを送信する。これに対応して、AMFはN1N2メッセージ転送メッセージを受信する。
【0226】
第2の情報、およびSMFがUE1に対応するAMFに、第2の情報を搬送するN1N2メッセージ転送メッセージを送信するプロセスの関連する説明については、図5に対応する実施形態を参照されたい。詳細は再度説明されない。
【0227】
マルチキャストグループ内にプリセット状態にある複数のUEが存在し、複数のUEが1つまたは複数のAMFに対応する場合、SMFは1つまたは複数のAMFにN11メッセージを別々に送信してもよいことに留意されたい。1つのAMFは、1つのN11メッセージに対応し、1つのN11メッセージは、AMFに対応するプリセット状態にあるすべてのUEのPDUセッションの識別情報を含む。あるいは、1つのAMFは、複数のN11メッセージに対応し、1つのN11メッセージは、AMFに対応するプリセット状態にある複数のUEのPDUセッションの識別情報を含む。これは限定されない。
【0228】
さらに、UE1がアイドル状態にある場合、手順を終了するために、ステップ608からステップ615が実行され、UE1が非アクティブ状態にある場合、手順を終了するために、ステップ610からステップ615が実行される。
【0229】
ステップ608:AMFが、UE1がアイドル状態にあると決定し、AMFがRANを介してUE1にページングメッセージを送信する。
【0230】
ページングメッセージは、UE1をページングするためのものであってもよい。ページングメッセージは、UE1の識別情報などを含んでもよい。
【0231】
ステップ609:UE1がページングメッセージを受信し、AMFにサービス要求メッセージを送信する。これに対応して、AMFはサービス要求メッセージを受信する。
【0232】
サービス要求メッセージは、UEのコンテキストを確立し、RANとネットワーク側との間のCM接続を確立するようにネットワーク側に要求してもよい。サービス要求メッセージは、セキュリティパラメータ、UEの識別情報などを含んでもよい。
【0233】
ステップ610:AMFがRANに第5の情報を送信する。
【0234】
第5の情報はN2 SM情報を搬送する。第5の情報の関連する説明については、図5を参照されたい。詳細は再度説明されない。
【0235】
ステップ611:RANが第5の情報を受信し、第5の情報に基づいてRANとUE1との間の通信接続を確立する。
【0236】
具体的には、ステップ611については、ステップ506を参照されたい。詳細は再度説明されない。
【0237】
ステップ612:RANがAMFに第1の指示情報を送信し、AMFが第1の指示情報を受信し、第1の指示情報に基づいてSMFに第2の指示情報を送信する。
【0238】
第1の指示情報および第2の指示情報は、RANとUE1との間の通信接続の確立が完了したことを指示してもよい。
【0239】
同様に、UEとAMFによってサービス提供される別のRANとの間の通信接続の確立が完了した場合、ステップ612に示されたプロセスを参照してSMFに指示情報も送信されてもよい。指示情報は、AMFに対応するマルチキャストグループ内のRANとUEとの間のすべての通信接続の確立が完了したことを指示してもよい。N2 SM情報を受信するすべてのRANによって返され、かつすべての通信接続の確立が完了したことを指示する指示情報を受信した後、AMFは、SMFに、SMFがAMFにトリガを要求するすべての通信接続の確立が完了したことを指示する第5の指示情報を送信することに留意されたい。あるいは、AMFはタイマを設定し、タイマの持続時間は第2のプリセット待機持続時間である。タイマが満了した後、AMFは、SMFに、SMFがAMFにトリガを要求するすべての通信接続の確立が完了したことを指示する第5の指示情報を送信する。
【0240】
さらに、RANとUPFとの間の送信トンネルが解放され、N2 SM情報がマルチキャストセッショントンネル確立要求または指示をさらに搬送する場合、RANは、AMFを介してSMFにRANのダウンリンクトンネル情報をさらに送信してもよく、その結果、SMFは、UPFにRANのダウンリンクトンネル情報を送信する。UPFは、RANのダウンリンクトンネル情報に基づいて、RANに第1のマルチキャストサービスのデータを送信し、RANは、マルチキャストグループ内のUEにデータを送信する。
【0241】
ステップ613:SMFが第2の指示情報を受信し、アクセスネットワークデバイスとマルチキャストグループ内のすべてのUEまたはプリセット状態にある少なくとも1つのUEとの間の通信接続の確立が完了した後、または第1のプリセット待機持続時間の後に、UPFにN4メッセージを送信し、N4メッセージは第3の情報を搬送する。
【0242】
第3の情報は、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するようにUPFを指示してもよい。N4メッセージは、第1のマルチキャストサービスの識別情報、RANのダウンリンクトンネル情報などをさらに含んでもよい。
【0243】
N1N2メッセージ転送メッセージを受信するすべてのAMFによって返された指示情報を受信した後、SMFは、UPFにN4メッセージを送信する、またはタイマを設定することに留意されたい。タイマの持続時間は、第1のプリセット待機持続時間である。タイマが満了した後、SMFは、UPFに、第3の情報を搬送するN4メッセージを送信する。これは限定されない。
【0244】
ステップ614:UPFがN4メッセージを受信し、N4メッセージに基づいて第1のマルチキャストサービスのバッファリングされたデータを送信する。
【0245】
ステップ614は任意選択であることに留意されたい。ステップ614は、ステップ605でSMFによってUPFに送信された第1の情報が、第1のマルチキャストサービスのデータをバッファリングするためのUPFを指示する情報を含む場合にのみ実行される。
【0246】
ステップ615:RANが第1のマルチキャストサービスのデータを受信し、第1のマルチキャストサービスのデータを送信する。
【0247】
図6aおよび図6bに示された方法に基づいて、SMFは、第1のマルチキャストサービスのデータをバッファするためのUPFを指示し、その結果、マルチキャストグループ内のいくつかのUEが非アクティブ状態にあるとき、UPFは、時間内に第1のマルチキャストサービスのデータをバッファすることができ、UPFは、マルチキャストグループ内のすべてのUEが接続状態にあるときにのみ、第1のマルチキャストサービスのデータを送信する。これにより、すべてのUEが損失なしに第1のマルチキャストサービスのデータを受信できることを保証することができる。
【0248】
図5または図6bに示された方法では、本出願の本実施形態で提供されるデータ送信方法は、ユーザプレーンネットワーク要素が、マルチキャストグループ内にプリセット状態にある端末が存在するとき、セッション管理ネットワーク要素の指示の下で第1のマルチキャストサービスのデータをバッファリングし、プリセット状態にある端末のページングをトリガし、端末とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続を確立し、次いで、マルチキャストグループ内のプリセット状態にある端末とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立が完了したとき、セッション管理ネットワーク要素が、第1のマルチキャストサービスのバッファリングされたデータを送信するようにユーザプレーンネットワーク要素をトリガする例を使用することによって説明される。あるいは、RANは、第1のマルチキャストサービスのデータを受信してバッファリングし、プリセット状態にある端末をページングし、マルチキャストグループ内のプリセット状態にある端末が接続状態に遷移し、アクセスネットワークデバイスへの通信接続を確立したときに、第1のマルチキャストサービスのバッファリングされたデータを送信してもよい。本方法については、図7を参照されたい。
【0249】
図7は、本出願の一実施形態による別のデータ送信方法のフローチャートである。図7に示されたように、方法は以下のステップを含んでもよい。
【0250】
ステップ701:ユーザプレーンネットワーク要素が、第1のアクセスネットワークデバイスに第1のマルチキャストサービスのデータを送信する。これに対応して、第1のアクセスネットワークデバイスは、第1のマルチキャストサービスのデータを受信する。
【0251】
第1のマルチキャストサービスの関連する説明については、ステップ501を参照されたい。詳細は再度説明されない。
【0252】
例えば、第1のアクセスネットワークデバイスは、第1のアクセスネットワークデバイスとユーザプレーンネットワーク要素との間のダウンリンク送信トンネルを介して、第1のマルチキャストサービスに対応するユーザプレーンネットワーク要素から第1のマルチキャストサービスのデータを受信してもよい。
【0253】
ステップ702:第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内の第1のアクセスネットワークデバイスによってサービス提供され、かつプリセット状態にある、少なくとも1つの端末がある場合、第1のアクセスネットワークデバイスが、第1のマルチキャストサービスのデータをバッファリングする。
【0254】
例えば、第1のアクセスネットワークデバイスは、図2に示されたRRC接続解放プロセスを介して、第1のアクセスネットワークデバイスによってサービス提供され、かつ第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内にある端末がプリセット状態にあるかどうかを決定してもよい。例えば、第1の端末が一例として使用される。第1の端末からRRC解放メッセージを受信した後、第1のアクセスネットワークデバイスは、第1の端末によって送信されたRRC解放メッセージに基づいて、第1の端末がプリセット状態:RRC_idle状態またはRRC_inactive状態にあると決定する。
【0255】
ステップ703:第1のアクセスネットワークデバイスが、第1の端末にページングメッセージを送信する。これに対応して、第1の端末はページングメッセージを受信する。
【0256】
ページングメッセージは、第1の端末にページングするためのものであってもよく、その結果、第1の端末が、プリセット状態からRRC接続状態に遷移し、例えば、アイドル状態からRRC接続状態に遷移し、または非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移する。第1の端末は、プリセット状態にある少なくとも1つの端末に含まれる。ページングメッセージは、第1の端末の識別情報を含んでもよい。第1の端末の識別情報は、図5に示された方法で説明される。詳細は再度説明されない。
【0257】
例えば、第1のアクセスネットワークデバイスは、第1のチャネルで第1の端末にページングメッセージを送信してもよい。第1のチャネルは、以下のチャネル、すなわち、第1のアクセスネットワークデバイスと第1の端末との間のユニキャストチャネル、共通チャネル、および第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループの専用チャネルのうちのいずれか1つを含んでもよい。
【0258】
同様に、プリセット状態にある別の端末の場合、第1のアクセスネットワークデバイスはまた、別の端末にページングメッセージを送信してもよい。例えば、プリセット状態にある少なくとも1つの端末は、第2の端末をさらに含み、第1のアクセスネットワークデバイスは、第2の端末に、第2の端末をページングするためのページングメッセージを送信する。残りは、第1のアクセスネットワークデバイスがプリセット状態にある少なくとも1つの端末のすべてをページングするまで、類推によって推測されてもよい。第1のアクセスネットワークデバイスは、プリセット状態にある少なくとも1つの端末を同時にページングしてもしなくてもよいことに留意されたい。これは限定されない。
【0259】
さらに、任意選択で、図7に示された方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
【0260】
ステップ704:第1の端末が、第1のアクセスネットワークデバイスに第1のRRCメッセージを送信する。これに対応して、第1のアクセスネットワークデバイスは、第1の端末から第1のRRCメッセージを受信する。
【0261】
第1のRRCメッセージは、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続を確立するように要求されてもよく、通信接続は、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するためのものであってもよい。第1の端末がアイドル状態にあるとき、第1のRRCメッセージはサービス要求メッセージである。第1の端末が非アクティブ状態にあるとき、第1のRRCメッセージはRRC再開要求メッセージであってもよい。
【0262】
同様に、第1のアクセスネットワークデバイスによって送信されたページングメッセージを受信するすべての端末は、第1のアクセスネットワークデバイスに端末への通信接続を確立するように要求するために、ステップ704に基づいて、第1のアクセスネットワークデバイスに第1のRRCメッセージを送信してもよい。
【0263】
ステップ705:第1のアクセスネットワークデバイスが、第1のRRCメッセージに基づいてモビリティ管理ネットワーク要素から第5の情報を取得する。
【0264】
第5の情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続を確立するためのものであってもよい。第5の情報の関連する説明については、ステップ505の説明を参照されたい。詳細は再度説明されない。
【0265】
例えば、第5の情報はN2 SM情報であってもよい。第1のアクセスネットワークデバイスは、モビリティ管理ネットワーク要素から第5の情報を取得してもよく、モビリティ管理ネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素から第5の情報を取得してもよい。モビリティ管理ネットワーク要素がセッション管理ネットワーク要素から第5の情報を取得することは、以下を含んでもよい:モビリティ管理ネットワーク要素が、セッション管理ネットワーク要素に、第1の端末のユーザプレーン送信リソースを非アクティブ化するための第4の情報を送信し、セッション管理ネットワーク要素が、モビリティ管理ネットワーク要素から第4の情報を受信し、第4の情報をトリガ条件として使用することにより、第4の情報に応答してモビリティ管理ネットワーク要素に第5の情報を送信する。あるいは、セッション管理ネットワーク要素は、第4の情報に基づいてモビリティ管理ネットワーク要素にサブスクリプション要求を送信し、サブスクリプション要求は、第1のイベントをサブスクライブすることを要求するためのものであり、第1のイベントは、第1の端末がプリセット状態から接続状態に遷移することである。セッション管理ネットワーク要素が、モビリティ管理ネットワーク要素によって通知された第1のイベントを受信すると、セッション管理ネットワーク要素は、モビリティ管理ネットワーク要素に第5の情報を送信する。
【0266】
第4の情報の関連する説明については、図5に示された方法を参照されたい。詳細は再度説明されない。
【0267】
ステップ706:第1のアクセスネットワークデバイスが、第5の情報に基づいて第1の端末に第7の情報を送信する。
【0268】
第7の情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の関連構成、例えば、第1の端末のために構成され、かつ第1のマルチキャストサービスのデータを送信するためのエアインターフェイスリソース/DRBを指示する。
【0269】
例えば、第5の情報を受信した後、第1のアクセスネットワークデバイスは、第5の情報で搬送されたN2 SM情報に基づいて、第1の端末に、第1のマルチキャストサービスに対応するエアインターフェイスリソースを割り当てる。例えば、第1のアクセスネットワークデバイスは、N2 SM情報で搬送されるユニキャストQFI、およびユニキャストQFIに対応するQoSパラメータ情報に基づいて、第1のマルチキャストサービスのデータをユニキャスト方式で送信するための対応するDRBを構成し、マルチキャストQFIに対応するQoSパラメータ情報に基づいて、第1のマルチキャストサービスのデータをマルチキャスト方式で送信するための対応するDRBを構成し、RRC接続再構成プロセスまたはRRC再開プロセスを介して、第1の端末に構成されたDRBの関連情報を送信し、その結果、第1の端末は、DRB上で第1のマルチキャストサービスのデータを受信できる。さらに、第5の情報がセキュリティ構成情報を搬送する場合、第1のアクセスネットワークデバイスは、第1の端末にセキュリティ構成情報を送信する。
【0270】
このようにして、第1のアクセスネットワークデバイスと第1の端末との間の通信接続の確立が完了する。
【0271】
同様に、前述のプロセスを参照すると、別の端末は接続状態に遷移してもよく、プリセット状態にある別の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続が確立される。詳細は再度説明されない。
【0272】
さらに、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内の第1のアクセスネットワークデバイスによってサービス提供され、かつプリセット状態にある端末がない場合、第1のアクセスネットワークデバイスは、第1のマルチキャストサービスのバッファリングされたデータを送信する。
【0273】
あるいは、第1のアクセスネットワークデバイスは、第3のプリセット待機持続時間に基づいて第1のマルチキャストサービスのバッファリングされたデータを送信する。例えば、タイマが設定され、タイマの持続時間は第3のプリセット待機持続時間に等しい。第1のアクセスネットワークデバイスは、端末をページングし始めるときにタイマを開始する。タイマの実行が終了した後、第1のアクセスネットワークデバイスは、第1のマルチキャストサービスのバッファリングされたデータを送信する。言い換えれば、第1のマルチキャストサービスのバッファリングされたデータは、マルチキャストグループ内の端末のパケット損失問題を可能な限り低減するために、タイマが満了した後にのみ送信される。
【0274】
例えば、第1のアクセスネットワークデバイスがマルチキャストグループ1にサービス提供し、マルチキャストグループ内に10台の端末があり、3台の端末が接続状態にあり、7台の端末がアイドル状態にあると仮定される。アイドル状態にある7台の端末は、アイドル状態から接続状態に遷移する速度が異なる。加えて、接続状態にある3台の端末が最初にページングされる必要はなく、すなわち、端末は既に接続状態にある。したがって、第1のマルチキャストサービスのバッファリングされたデータを送信するために、接続状態にある端末にエアインターフェイスリソースが直ちに割り当てられると、別の端末が低速で接続状態に戻り、依然として接続状態に戻り、通信接続を確立するプロセスにある場合、第1のマルチキャストサービスのデータに対する別の端末のパケット損失問題が発生され、マルチキャストグループ内の別の端末のサービス体験に影響を及ぼす。第1のアクセスネットワークデバイスによってタイマを設定し、タイマが満了した後に第1のマルチキャストサービスのバッファリングされたデータを送信する目的は、マルチキャストグループ内のほとんどの端末が接続状態に戻ることを可能にし、タイマの持続時間内に可能な限り通信接続を確立して、マルチキャストグループ内の端末のパケット損失問題を可能な限り低減することである。
【0275】
図7に示された方法に基づいて、第1のアクセスネットワークデバイスによってサービス提供され、かつ第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内にプリセット状態にある少なくとも1つの端末が存在するとき、マルチキャストサービスのデータを受信した後、第1のアクセスネットワークデバイスは、マルチキャストサービスのデータを最初にバッファリングするようにトリガされ、次いで、端末が接続状態になるように端末をページングし、マルチキャストグループ内のすべての端末が第1のアクセスネットワークデバイスの通信接続を確立したときに、マルチキャストグループ内の端末がマルチキャストサービスのデータを受信することを保証するために、マルチキャストサービスのバッファリングされたデータを送信する。
【0276】
図3bに示された通信システムを参照して、以下では、セッション管理ネットワーク要素がSMFであり、モビリティ管理ネットワーク要素がAMFであり、ユーザプレーンネットワーク要素がUPFであり、第1のアクセスネットワークデバイスがRANであり、マルチキャストグループ内の端末が同じUPFを共有し、RANに対応する/RANによってサービス提供されるUE1およびUE2が、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内にある例を使用することによって、図7に示された方法を詳細に説明する。図8aは、本出願の一実施形態による別のデータ送信方法のフローチャートである。図8aに示されたように、方法は以下のステップを含んでもよい。
【0277】
ステップ801:UE1およびUE2が、PDUセッションを別々に確立する。UE1およびUE2がPDUセッションを確立した後、UE1およびUE2は、マルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループに参加するためにユーザプレーンによって送信されたPDUセッション変更要求または参加要求を使用することによって、SMFをさらにトリガして、図1aに示された方式で、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するためのチャネルを確立し、UE1またはUE2のいずれかのPDUセッションに対応するQFを、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するためのQFとして選択し、例えば、UE2のPDUセッションに対応するQFを、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するためのQFとして選択する。
【0278】
ステップ801については、ステップ601を参照されたい。詳細は再度説明されない。
【0279】
ステップ802:UE1が、RANによって送信されたRRC解放メッセージを受信し、アイドル状態または非アクティブ状態に入り、UE1のユーザプレーン送信リソースを非アクティブ化するように指示するために、SMFに第4の情報を送信するようにAMFをトリガする。
【0280】
ステップ802については、ステップ602を参照されたい。詳細は再度説明されない。
【0281】
さらに、第4の情報を受信した後、SMFは第4の情報に応答してAMFに第5の情報を送信してもよく、AMFは第5の情報を受信して記憶する、またはSMFはAMFからの第1のイベントをサブスクライブし、第1のイベントは、UE1がプリセット状態から接続状態に遷移することである。
【0282】
第4の情報および第5の情報の関連する説明については、図5に対応する実施形態を参照されたい。詳細は再度説明されない。
【0283】
ステップ803:UPFが、第1のマルチキャストサービスのものであり、かつASによって送信されたデータを受信し識別する。
【0284】
ステップ804:UPFがRANに第1のマルチキャストサービスのデータを送信する。
【0285】
ステップ805:RANが第1のマルチキャストサービスのデータを受信し、第1のマルチキャストサービスのデータをバッファリングする。
【0286】
例えば、RANは、ステップ802に従って、プリセット状態にあるUE1がマルチキャストグループに存在することを知り、第1のマルチキャストサービスのデータをバッファリングしてもよい。
【0287】
ステップ806:RANがUE1にページングメッセージを送信する。
【0288】
ステップ807:UE1がページングメッセージを受信し、RANに第1のRRCメッセージを送信する。
【0289】
第1のRRCメッセージは、サービス要求メッセージまたはRRC再開要求メッセージであってもよい。
【0290】
ステップ808:RANが第1のRRCメッセージを受信し、AMFから第5の情報を取得する。
【0291】
具体的には、第5の情報の関連する説明については、図5に対応する実施形態を参照されたい。詳細は再度説明されない。
【0292】
一例では、UE1がステップ802でプリセット状態に入ると、具体的には、SMFがAMFによって送信された第4の情報を受信すると、SMFはAMFに第5の情報を事前に送信するようにトリガされ、AMFは第5の情報を記憶する。第1のRRCメッセージを受信した後、RANはAMFから第5の情報を取得するようにトリガされる。
【0293】
別の実施例では、第1のRRCメッセージを受信した後、RANは、AMFを介してSMFに第1のイベントを通知し、AMFを介してRANに第5の情報を送信するようにSMFをトリガし、その結果、RANは第5の情報に基づいて第5の情報を決定する。
【0294】
ステップ809:RANが第5の情報に基づいてUE1に第7の情報を送信する。
【0295】
第7の情報は、UE1と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の関連構成、例えば、UE1のために構成され、かつ第1のマルチキャストサービスのデータを送信するためのエアインターフェイスリソース/DRBを指示する。
【0296】
ステップ809については、ステップ506を参照されたい。詳細は再度説明されない。
【0297】
ステップ810:RANが、RANによってサービス提供され、かつ第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内にプリセット状態にあるUEがないと決定し、RANが、RANとマルチキャストグループ内のUEとの間の通信接続を介してマルチキャストグループ内のUEに第1のマルチキャストサービスのデータを送信する。
【0298】
図8aに示された方法に基づいて、RANによってサービス提供され、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内にプリセット状態にあるUEがない場合、RANは、時間内に第1のマルチキャストサービスのデータをバッファリングする。RANによってサービス提供され、マルチキャストグループ内にプリセット状態にあるUEがない場合、RANは、第1のマルチキャストサービスのデータを送信する。これにより、すべての状態のUEが損失なしに第1のマルチキャストサービスのデータを受信できることを保証することができる。
【0299】
シグナリングオーバーヘッドを低減するために、ユーザプレーンネットワーク要素が第1のマルチキャストサービスのデータを受信したことを指示する通知情報を受信した後、セッション管理ネットワーク要素は、シグナリングメッセージを使用することによって、モビリティ管理ネットワーク要素にマルチキャストグループに参加する端末を指示してもよく、その結果、モビリティ管理ネットワーク要素は、第1のマルチキャストサービスのデータを受信するために、アイドル状態にある端末にページングすることを理解されたい。具体的には、本方法については、図8bを参照されたい。
【0300】
図8bは、本出願の一実施形態による別のデータ送信方法を示す。図8bに示されたように、方法は以下のステップを含んでもよい。
【0301】
S8b1:セッション管理ネットワーク要素が、モビリティ管理ネットワーク要素にマルチキャストグループのUEリストを送信する。これに対応して、モビリティ管理ネットワーク要素は、マルチキャストグループのUEリストを受信する。
【0302】
セッション管理ネットワーク要素は、図3bのSMFであってもよい。セッション管理ネットワーク要素は、端末のPDUセッションを管理してもよく、PDUセッションは、マルチキャストグループに対応するマルチキャストセッションに関連付けられる。モビリティ管理ネットワーク要素は、図3bのAMFであってもよく、マルチキャストグループに参加する端末は、モビリティ管理ネットワーク要素を介してネットワーク登録を実行してもよい。
【0303】
UEリストは、マルチキャストグループに参加する端末を指示/対応してもよい。本明細書のマルチキャストグループに参加する端末は、マルチキャストグループに参加するすべての端末を含んでもよく、またはマルチキャストグループに参加する端末内のいくつかの端末を含んでもよく、例えば、マルチキャストグループに参加し、プリセット状態にある端末を含んでもよく、またはセッション管理ネットワーク要素によって管理される端末内に以下の条件、すなわち、マルチキャストグループに参加すること、マルチキャストグループに参加し、プリセット状態にあること、またはマルチキャストグループに参加し、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するための通信接続を確立しないことを満たす端末を含んでもよいことを理解されたい。
【0304】
具体的には、UEリストは、マルチキャストグループに参加する複数の端末の識別情報を含んでもよい。UEリストに含まれ、マルチキャストグループに参加する複数の端末の識別情報は、ネットワーク内のマルチキャストグループに参加するすべての端末の識別情報ではなく、セッション管理ネットワーク要素にマルチキャストグループ参加要求を送信する端末の識別情報であってもよいことに留意されたい。言い換えると、UEリストは、セッション管理ネットワーク要素によって記憶されたマルチキャストグループに参加する端末の識別情報に対応してもよい。例えば、UEリストは、第1の端末の識別情報、第2の端末の識別情報などを含んでもよい。UEリストは、第2の情報で搬送されてもよく、第2の情報は、マルチキャストグループに参加する端末とアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするためのものであってもよく、通信接続は、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するためのものである。第2の情報は、マルチキャストグループの識別情報をさらに搬送してもよい。具体的には、第2の情報の関連する説明については、ステップ504を参照されたい。
【0305】
例えば、セッション管理ネットワーク要素は、ユーザプレーンネットワーク要素から、第1のマルチキャストサービスのデータが受信されたことを通知するための通知情報を受信し、通知情報に基づいてモビリティ管理ネットワーク要素に、マルチキャストグループのUEリストを搬送する第2の情報を送信してもよい。具体的には、セッション管理ネットワーク要素が第2の情報を送信する実装プロセスについては、ステップ501からステップ504を参照されたい。
【0306】
S8b2:モビリティ管理ネットワーク要素は、UEリストによって指示された端末内のアイドル状態にある端末を決定し、アイドル状態にある端末にページングメッセージを送信する。
【0307】
S8b2において、端末が通信接続を介して第1のマルチキャストサービスのデータを正常に受信できることを保証するために、アイドル状態(またはCM-IDLE状態と呼ばれる)にある対応する端末は、接続状態(またはCM-CONNECTEDと呼ばれる)にさらに遷移される必要がある。本出願では、アイドル状態にある端末は、グループページング方式でページングされてもよい。具体的には、グループページング方式は、以下を含んでもよい:モビリティ管理ネットワーク要素が、UEリストによって指示された端末内のアイドル状態にある端末を決定し、アイドル状態にある端末の登録エリアを取得し、アイドル状態にある端末の登録エリアに基づく計算を介して第1のページングエリアを取得し、第1のページングエリア内で、マルチキャストグループの識別情報を搬送するページングメッセージを送信する。
【0308】
アイドル状態にある端末は1つまたは複数存在してもよい。モビリティ管理ネットワーク要素が、UEリストによって指示された端末内のアイドル状態にある端末を決定することは、以下を含んでもよい:モビリティ管理ネットワーク要素が、端末の識別情報をインデックスとして使用することによって、モビリティ管理ネットワーク要素によって記憶された端末のコンテキストを検索することができ、端末の見つかったコンテキスト内の端末のステータス情報が、端末がアイドル状態にあること(例えば、端末のコンテキストが、アイドル無線ネットワーク一時識別子(idle radio network temporary identifier、I-RNTI)を含む)を指示する、または端末のコンテキストがAMF UE次世代アプリケーションプロトコル識別子(AMF UE Next Generation Application Protocol ID、AMF UE NGAP ID)を含まない場合、端末がアイドル状態にあると決定する。
【0309】
本出願の本実施形態では、ページングメッセージは、アイドル状態にある端末をページングするためのものであってもよい。グループページング方式では、ページングメッセージは、マルチキャストグループの識別情報を搬送してもよい。第1のマルチキャストサービスのデータを受信する必要がある端末が、ページングチャネル上で、マルチキャストグループの識別情報を搬送するページングメッセージを検出した後、端末は、アイドル状態から接続状態に遷移(へ遷移)してもよい。
【0310】
例えば、アイドル状態にある端末は、第1の端末および第2の端末を含み、モビリティ管理ネットワーク要素は、第1のページングエリアにおいて、マルチキャストグループの識別情報を搬送するページングメッセージを送信してもよい。さらに、第1の端末が正常にページングされた場合、モビリティ管理ネットワーク要素は、第1の端末からサービス要求メッセージを受信し、および/または第2の端末が正常にページングされた場合、モビリティ管理ネットワーク要素は、第2の端末からサービス要求メッセージを受信する。
【0311】
本出願の本実施形態では、各端末の登録エリアは、モビリティ管理ネットワーク要素によって構成され、端末に事前に割り当てられてもよい。各端末の登録エリアは、1つまたは複数のセルを含んでもよく、端末の登録エリアは、1つまたは複数のアクセスネットワークデバイスの信号エリアカバレッジエリアを含んでもよい。例えば、UE1の登録エリアは、エリア1、エリア2、およびエリア3内の基地局の信号エリアカバレッジエリアを含んでもよい。
【0312】
第1のページングエリアは、第1の端末の登録エリアおよび第2の端末の登録エリアを含み、すなわち、第1の端末の登録エリアおよび第2の端末の登録エリアの和集合/全体集合を含む。任意選択で、より多くの端末が第1のマルチキャストサービスのデータを受信することを可能にするために、第1のページングエリアは、UEリスト内の第1の端末および第2の端末以外の端末の登録エリアをさらに含む。あるいは、第1のページングエリアは、UEリスト内の第1の端末および第2の端末以外のアイドル状態にある端末の登録エリアをさらに含む。このようにして、より多くの端末の登録エリアにおいてグループページングが開始されることができ、その結果、第1のマルチキャストサービスのデータを受信するためにより多くの端末がページングされる。
【0313】
例えば、UEリストはUE1からUE3を含み、登録エリアはアイドル状態にあるUE1およびUE2に事前に割り当てられる。例えば、UE1の登録エリアはエリア1、エリア2、およびエリア3を含み、UE2の登録エリアはエリア2、エリア3、およびエリア4を含む。グループページングは、複数のUEの粒度で実行されると仮定される。UE1の登録エリア内のエリア2および3はUE2の登録エリア内のエリア2および3と重複し、UE1の登録エリア内のエリア1とUE2の登録エリアとの間に重複エリアはなく、UE2の登録エリア内のエリア4とUE1の登録エリアとの間に重複エリアはないので、ページングサイクルにおいて、マルチキャストグループの識別情報(例えば、MBSセッションID)を搬送するページングメッセージは、エリア1、エリア2、エリア3、およびエリア4で送信されてもよい。UE単位の粒度でのページングと比較して、この解決策は、ページングシグナリングオーバーヘッドを低減する。あるいは、第1のマルチキャストサービスのデータを受信するために、より多くの端末がページングされることができるように、マルチキャストグループの識別情報(例えば、MBSセッションID)を搬送するページングメッセージが、UE3のエリア1、エリア2、エリア3、エリア4、および登録エリアで送信される。
【0314】
さらに、任意選択で、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するためのアクセスネットワークデバイスへの通信接続を確立していない端末の場合、第1のマルチキャストサービスのデータの正常な送信を保証するために、本方法は、以下のステップをさらに含む。
【0315】
S8b3:モビリティ管理ネットワーク要素が、端末に対応するアクセスネットワークデバイスに、マルチキャストグループに参加する端末への通信接続を確立するためにアクセスネットワークデバイスによって使用される情報を送信する。
【0316】
アクセスネットワークデバイスは、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するための通信接続を確立していない1つまたは複数のアクセスネットワークデバイスを含んでもよい。モビリティ管理ネットワーク要素が、アクセスネットワークデバイスに、マルチキャストグループに参加する端末への通信接続を確立するためにアクセスネットワークデバイスによって使用される情報を送信することは、以下を含んでもよい:モビリティ管理ネットワーク要素が、1つまたは複数のアクセスネットワークデバイスに、端末への通信接続を確立するための情報を別々に送信する。
【0317】
例えば、第1の端末および第2の端末が、アクセスネットワークデバイスに、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するための通信接続を確立しない場合、第1の端末は第1のアクセスネットワークデバイスに対応し、第2の端末は第2のアクセスネットワークデバイスに対応し、モビリティ管理ネットワーク要素は、第1のアクセスネットワークデバイスに、第1の端末への通信接続を確立するために第1のアクセスネットワークデバイスによって使用される第5の情報を、および第2のアクセスネットワークデバイスに、第2の端末への通信接続を確立するために第2のアクセスネットワークデバイスによって使用される第6の情報を別々に送信してもよい。具体的には、第5の情報および第6の情報の関連する説明および送信方式については、ステップ505を参照されたい。詳細は再度説明されない。
【0318】
モビリティ管理ネットワーク要素が、端末に対応するアクセスネットワークデバイスに、マルチキャストグループに参加する端末への通信接続を確立するためにアクセスネットワークデバイスによって使用される情報を別々に送信する時系列は、本出願では限定されないことを理解されたい。例えば、第5の情報および第6の情報は、連続して送信されてもよく、または同時に送信されてもよい。これは限定されない。
【0319】
S8b4:アクセスネットワークデバイスが、マルチキャストグループに参加する端末への通信接続を確立するためにアクセスネットワークデバイスによって使用される情報に基づいて端末への通信接続を確立する。
【0320】
具体的には、S8b4については、ステップ506において、第1のアクセスネットワークデバイスが第1の端末への通信接続を確立するプロセスを参照されたい。詳細は再度説明されない。
【0321】
図8bに示された方法に基づいて、ページングシグナリングオーバーヘッドを低減するために、1つのシグナリングメッセージを使用することによって、複数の端末の登録エリアでグループページングがトリガされてもよい。加えて、シグナリングオーバーヘッドを低減するために、複数の端末とアクセスネットワークデバイスとの間にあり、マルチキャストサービスのデータを受信するための通信接続が確立される。
【0322】
上記は、ノード間の相互作用の観点から本出願の実施形態で提供される解決策を主に説明している。前述の機能を実施するために、セッション管理ネットワーク要素、モビリティ管理ネットワーク要素、ユーザプレーンネットワーク要素、および第1のアクセスネットワークデバイスなどのノードは、それぞれが各機能を実施するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解されよう。本明細書に開示されている実施形態で説明されている例におけるアルゴリズムおよびステップと考え合わせれば、本出願がハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組合せによって実装されることが可能であることに当業者は容易に想到するはずである。機能がハードウェアによって実行されるか、またはコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計制約に依存する。当業者は、それぞれの特定の用途ごとに説明された機能を実装するために異なる方法を使用し得るが、その実装形態が本出願の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0323】
本出願の実施形態では、前述の方法例に基づいて、セッション管理ネットワーク要素、モビリティ管理ネットワーク要素、ユーザプレーンネットワーク要素、第1のアクセスネットワークデバイスなどに対して機能モジュール分割が実行されてもよく、例えば、機能モジュールは機能に基づいて分割されてもよく、または2つ以上の機能が1つの処理モジュールに統合されてもよい。統合されたモジュールはハードウェアの形態で実装されてもよく、ソフトウェア機能モジュールの形態で実装されてもよい。本出願の実施形態では、モジュールの分割が一例であり、論理的な機能分割にすぎないことに留意されたい。実際の実装では、別の分割方式が使用されてもよい。
【0324】
図9は、本出願の一実施形態による通信装置90の概略構成図である。通信装置90は、セッション管理ネットワーク要素であってもよいし、セッション管理ネットワーク要素内のチップまたはシステム・オン・チップであってもよい。可能な設計では、図9に示されたように、通信装置90は、送信ユニット901と、受信ユニット902と、を含んでもよい。
【0325】
送信ユニット901は、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内に、プリセット状態にある少なくとも1つの端末がある場合に、ユーザプレーンネットワーク要素に第1の情報を送信するように構成され、第1の情報は、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したときに、セッション管理ネットワーク要素に通知情報を送信するためにユーザプレーンネットワーク要素によって使用される。例えば、送信ユニット901は、ステップ501およびステップ603を実行する際に、通信装置90をサポートするように構成され得る。
【0326】
受信ユニット902は、ユーザプレーンネットワーク要素から通知情報を受信するように構成され、通知情報は、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したことを指示する。例えば、受信ユニット902は、ステップ504およびステップ607を実行する際に、通信装置90をサポートするように構成される。
【0327】
送信ユニット901は、通知情報に基づいてモビリティ管理ネットワーク要素に第2の情報を送信するようにさらに構成され、第2の情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするためのものであり、第1の端末は、プリセット状態にある少なくとも1つの端末に属する。例えば、送信ユニット901は、ステップ504およびステップ607を実行する際に、通信装置90をサポートするように構成される。
【0328】
具体的には、可能な設計では、図5および図6aおよび図6bの前述の方法実施形態におけるセッション管理ネットワーク要素に関連するステップのすべての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明において引用されてもよい。ここでは詳細は再度説明されない。可能な設計における通信装置90は、図5および図6aおよび図6bに示されたデータ送信方法におけるセッション管理ネットワーク要素の機能を実行するように構成され、したがって、前述のデータ送信方法によって達成されるのと同じ効果を達成することができる。
【0329】
別の可能な実装形態では、図9に示された通信装置90は、処理モジュールと、通信モジュールと、を含んでもよいことに留意されたい。送信ユニット901および受信ユニット902の機能は、通信モジュールに統合されてもよい。処理モジュールは、通信装置90の動作を制御し、および管理するように構成される。例えば、処理モジュールは、本明細書で説明される技術の別のプロセスを実行する際に通信装置90をサポートするように構成される。通信モジュールは、ステップ501、ステップ504、ステップ607などを実行し、別のネットワークエンティティと通信する際に通信装置90をサポートするように構成される。さらに、図9に示された通信装置90は、通信装置90のプログラムコードおよびデータを記憶するように構成された記憶モジュールをさらに含んでもよい。
【0330】
処理モジュールは、プロセッサまたはコントローラであってよい。プロセッサは、本出願で開示されている内容を参照して説明されている様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路を実装または実行できる。あるいは、プロセッサは、計算機能を実装するプロセッサの組み合わせであってよく、例えば、1つまたは複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、またはDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせであってよい。通信モジュールは、トランシーバ回路、または通信インターフェイスなどであってよい。記憶モジュールはメモリであってよい。処理モジュールがプロセッサであり、通信モジュールが通信インターフェイスであり、記憶モジュールがメモリである場合、図9に示された通信装置90は、図4に示された通信装置400であり得る。
【0331】
図10は、本出願の一実施形態による通信装置100の概略構成図である。通信装置100は、ユーザプレーンネットワーク要素であってもよいし、ユーザプレーンネットワーク要素内のチップまたはシステム・オン・チップであってもよい。図10に示されたように、通信装置100は、受信ユニット1001と、送信ユニット1002と、を含んでもよい。
【0332】
受信ユニット1001は、セッション管理ネットワーク要素から第1の情報を受信し、第1の情報は、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したときに、セッション管理ネットワーク要素に通知情報を送信するためにユーザプレーンネットワーク要素によって使用され、第1のマルチキャストサービスのデータを受信するように構成される。例えば、受信ユニット1001は、ステップ502およびステップ603を実行する際に、通信装置100をサポートするように構成される。
【0333】
送信ユニット1002は、第1の情報に基づいてセッション管理ネットワーク要素に通知情報を送信するように構成され、通知情報は、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したことを指示する。例えば、送信ユニット1002は、ステップ502、ステップ605、およびステップ606を実行する際に、通信装置100をサポートするように構成される。
【0334】
具体的には、可能な設計では、図5および図6aおよび図6bの前述の方法実施形態におけるユーザプレーンネットワーク要素に関連するステップのすべての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明において引用されてもよい。ここでは詳細は再度説明されない。可能な設計における通信装置100は、図5および図6aおよび図6bに示されたデータ送信方法におけるユーザプレーンネットワーク要素の機能を実行するように構成され、したがって、前述のデータ送信方法によって達成されるのと同じ効果を達成することができる。
【0335】
別の可能な実装形態では、図10に示された通信装置100は、処理モジュールと、通信モジュールと、を含んでもよいことに留意されたい。受信ユニット1001および送信ユニット1002の機能は、通信モジュールに統合されてもよい。処理モジュールは、通信装置100の動作を制御し、および管理するように構成される。例えば、処理モジュールは、本明細書で説明される技術の別のプロセスを実行する際に通信装置100をサポートするように構成される。通信モジュールは、ステップ502、ステップ605、ステップ606などを実行し、別のネットワークエンティティと通信する際に通信装置100をサポートするように構成される。さらに、図10に示された通信装置100は、通信装置100のプログラムコードおよびデータを記憶するように構成された記憶モジュールをさらに含んでもよい。処理モジュールがプロセッサであり、通信モジュールが通信インターフェイスであり、記憶モジュールがメモリである場合、図10に示された通信装置100は、図4に示された通信装置400であり得る。
【0336】
図11は、本出願の一実施形態による通信装置110の概略組成図である。通信装置110は、モビリティ管理ネットワーク要素であってもよいし、モビリティ管理ネットワーク要素内のチップまたはシステム・オン・チップであってもよい。図11に示されたように、通信装置110は、受信ユニット1101と、送信ユニット1102と、を含んでもよい。
【0337】
受信ユニット1101は、セッション管理ネットワーク要素から第2の情報を受信するように構成され、第2の情報は、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続の確立をトリガするためのものであり、通信接続は、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するためのものである。例えば、受信ユニット1101は、ステップ505およびステップ607を実行する際に、通信装置110をサポートするように構成される。
【0338】
送信ユニット1102は、第2の情報に基づいて第1のアクセスネットワークデバイスに第5の情報を送信するように構成され、第5の情報は、第1の端末への通信接続を確立するために第1のアクセスネットワークデバイスによって使用される。例えば、送信ユニット1102は、ステップ505およびステップ610を実行する際に、通信装置110をサポートするように構成される。
【0339】
別の可能な設計では、受信ユニット1101は、セッション管理ネットワーク要素からマルチキャストグループのユーザ機器リストUEリストを受信するように構成され、マルチキャストグループは、第1のマルチキャストサービスに対応し、UEリストは、マルチキャストグループに参加する端末を指示する。例えば、受信ユニット1101は、S8b1を実行する際に、通信装置110をサポートするように構成される。
【0340】
送信ユニット1102は、UEリストによって指示された端末内のアイドル状態にある端末にページングメッセージを送信するように構成される。例えば、送信ユニット1102は、S8b2を実行する際に、通信装置110をサポートするように構成される。
【0341】
具体的には、可能な設計では、図5図6aおよび図6b、ならびに図8bの前述の方法実施形態におけるモビリティ管理ネットワーク要素に関連するステップのすべての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明において引用されてもよい。ここでは詳細は再度説明されない。可能な設計における通信装置110は、図5図6aおよび図6b、ならびに図8bに示されたデータ送信方法におけるモビリティ管理ネットワーク要素の機能を実行するように構成され、したがって、前述のデータ送信方法によって達成されるのと同じ効果を達成することができる。
【0342】
別の可能な実装形態では、図11に示された通信装置110は、処理モジュールと、通信モジュールと、を含んでもよいことに留意されたい。受信ユニット1101および送信ユニット1102の機能は、通信モジュールに統合されてもよい。処理モジュールは、通信装置110の動作を制御および管理する際に通信装置110をサポートするように構成される。通信モジュールは、ステップ505、ステップ607、ステップ610、S8b1、S8b2などを実行し、別のネットワークエンティティと通信する際に通信装置110をサポートするように構成される。さらに、図11に示された通信装置110は、通信装置110のプログラムコードおよびデータを記憶するように構成された記憶モジュールをさらに含んでもよい。処理モジュールがプロセッサであり、通信モジュールが通信インターフェイスであり、記憶モジュールがメモリである場合、図11に示された通信装置110は、図4に示された通信装置400であり得る。
【0343】
図12は、本出願の一実施形態による通信装置120の概略構成図である。通信装置120は、第1のアクセスネットワークデバイス、または第1のアクセスネットワークデバイス内のチップもしくはシステム・オン・チップであってもよい。図12に示されたように、通信装置120は、受信ユニット1201と、処理ユニット1202と、送信ユニット1203と、を含んでもよい。
【0344】
受信ユニット1201は、第1のマルチキャストサービスのデータを受信するように構成される。例えば、受信ユニット1201は、ステップ701およびステップ805を実行する際に、通信装置120をサポートできる。
【0345】
プリセット状態にあり、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内の第1のアクセスネットワークデバイスによってサービス提供される少なくとも1つの端末がある場合、処理ユニット1202は、第1のマルチキャストサービスのデータをバッファリングするように構成される。例えば、処理ユニット1202は、ステップ702およびステップ805を実行する際に、通信装置120をサポートできる。
【0346】
送信ユニット1203は、第1の端末をページングするためのページングメッセージを送信するように構成され、第1の端末は、プリセット状態にあり、第1のアクセスネットワークデバイスによってサービス提供される少なくとも1つの端末に属する。例えば、送信ユニット1203は、ステップ703およびステップ806を実行する際に、通信装置120をサポートできる。
【0347】
さらに、受信ユニット1201は、第1の端末からRRCメッセージを受信するようにさらに構成されてもよく、RRCメッセージは、第1の端末と第1のアクセスネットワークデバイスとの間の通信接続を確立することを要求するためのものであり、通信接続は、第1のマルチキャストサービスのデータを送信するためのものである。例えば、受信ユニット1201は、ステップ704およびステップ808を実行する際に、通信装置120をサポートできる。
【0348】
送信ユニット1203は、第1の端末へ第7の情報を送信するようにさらに構成されてもよい。例えば、送信ユニット1203は、ステップ705およびステップ809を実行する際に、通信装置120をサポートできる。
【0349】
具体的には、可能な設計では、図7から図8bの前述の方法実施形態における第1のアクセスネットワークデバイスに関連するステップのすべての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明において引用されてもよい。ここでは詳細は再度説明されない。可能な設計における通信装置120は、図7から図8bに示されたデータ送信方法における第1のアクセスネットワークデバイスの機能を実行するように構成され、したがって、前述のデータ送信方法によって達成されるのと同じ効果を達成することができる。
【0350】
別の可能な実装形態では、図12に示された通信装置120は、処理モジュールと、通信モジュールと、を含んでもよいことに留意されたい。処理モジュールは、処理ユニット1202の機能を統合してもよく、通信モジュールは、受信ユニット1201および送信ユニット1203の機能を統合してもよい。処理モジュールは、ステップ702およびステップ805を実行し、通信装置120の動作を制御および管理する際に通信装置120をサポートするように構成される。通信モジュールは、ステップ701、ステップ805、ステップ703、ステップ806、ステップ705、ステップ809などを実行し、別のネットワークエンティティと通信する際に通信装置120をサポートするように構成される。さらに、図12に示された通信装置120は、通信装置120のプログラムコードおよびデータを記憶するように構成された記憶モジュールをさらに含んでもよい。処理モジュールがプロセッサであり、通信モジュールが通信インターフェイスであり、記憶モジュールがメモリである場合、図12に示された通信装置120は、図4に示された通信装置400であり得る。
【0351】
図13は、本出願の一実施形態による通信システムの概略構成図である。図13に示されたように、通信システムは、端末130と、AMF131と、SMF132と、RAN133と、UPF134と、を含んでもよい。
【0352】
SMF132の機能は、通信装置90の機能と同じである。UPF134の機能は、通信装置100の機能と同じである。AMF131の機能は、通信装置110の機能と同じである。RAN133の機能は、通信装置120の機能と同じである。
【0353】
例えば、可能な設計では、SMF132は、第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内に、プリセット状態にある少なくとも1つの端末130がある場合に、UPF134に第1の情報を送信するように構成され、UPF134は、第1のマルチキャストサービスに対応するアンカーであり、第1の情報は、第1のマルチキャストサービスのデータがユーザプレーンネットワーク要素に到着したときに、セッション管理ネットワーク要素に通知情報を送信するためにUPF134に指示する。
【0354】
UPF134は、SMF132から第1の情報を受信するように構成される。第1のマルチキャストサービスのデータがUPF134に到着すると、UPF134はSMF132に通知情報を送信し、通知情報は、第1のマルチキャストサービスのデータがUPF134に到着したことを指示する。
【0355】
SMF132は、UPF134によって返された通知情報を受信し、通知情報に基づいてAMF131に第2の情報を送信するようにさらに構成され、第2の情報は、第1の端末130とRAN133との間の通信接続の確立をトリガするためのものであり、第1の端末130は、プリセット状態にある少なくとも1つの端末130に含まれ、AMF131によって管理される端末である。
【0356】
AMF131は、SMF132から第2の情報を受信し、第2の情報に基づいてRAN133に第5の情報を送信するように構成され、第2の情報は、第1の端末130とRAN133との間の通信接続の確立をトリガするためのものであり、第5の情報は、RAN133と第1の端末130との間の通信接続を確立するようにRAN133を指示する。
【0357】
可能な設計では、RAN133は、第1のマルチキャストサービスのデータを受信し、RAN133によってサービス提供され、かつ第1のマルチキャストサービスに対応するマルチキャストグループ内に、プリセット状態にある少なくとも1つの端末130がある場合に、第1のマルチキャストサービスのデータをバッファリングし、第1の端末130に、第1の端末130をページングするためのページングメッセージを送信するように構成される。
【0358】
別の可能な設計では、SMF132は、AMF131にマルチキャストグループのUEリストを送信するように構成され、マルチキャストグループは、第1のマルチキャストサービスに対応し、UEリストは、マルチキャストグループに参加する端末を指示する。
【0359】
AMF131は、SMF132からマルチキャストグループのユーザ機器リストUEリストを受信し、マルチキャストグループが第1のマルチキャストサービスに対応し、UEリストによって指示される端末内のアイドル状態にある端末にページングメッセージを送信するように構成される。
【0360】
具体的には、図13の各ネットワーク要素の実行プロセスについては、図5図8bの前述の方法における対応するネットワーク要素の実行ステップを参照されたい。ここでは詳細は説明されない。
【0361】
本出願の一実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。前述の方法の実施形態におけるプロセスの全部または一部は、関連するハードウェアに命令するコンピュータプログラムによって実装されてもよい。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。プログラムが実行されると、前述の方法の実施形態のプロセスが含まれ得る。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、データ送信側および/またはデータ受信側を含む、前述の実施形態のいずれか1つにおける端末装置の内部記憶ユニットであってもよい。例えば、コンピュータ可読記憶媒体は、端末装置のハードディスクまたはメモリであってもよい。あるいは、コンピュータ可読記憶媒体は、端末装置の外部記憶デバイス、例えば、端末装置に構成された、プラグイン・ハード・ディスク、スマート・メディア・カード(smart media card、SMC)、セキュア・デジタル(secure digital、SD)・カード、またはフラッシュカード(flash card)であってもよい。さらに、コンピュータ可読記憶媒体は、端末装置の内部記憶ユニットと、外部記憶デバイスとの両方を含んでもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、端末装置によって必要とされる、コンピュータプログラム、ならびに他のプログラムおよびデータを記憶するように構成される。コンピュータ可読記憶媒体は、出力されたデータまたは出力されるデータを一時的に記憶するようにさらに構成されてもよい。
【0362】
本出願の一実施形態は、コンピュータ命令をさらに提供する。前述の方法実施形態における手順の全部または一部は、関連ハードウェア(コンピュータ、プロセッサ、ネットワークデバイス、および端末など)に命令するコンピュータ命令によって実装されてもよい。プログラムは、前述のコンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。
【0363】
本出願の実施形態では、「Aに対応するB」は、BがAに関連付けられていることを示すことを理解されたい。例えば、Bは、Aに基づいて決定されてもよい。Aに基づいてBを決定することは、BがAのみに基づいて決定されることを意味しないことをさらに理解されたい。Bは、Aおよび/または他の情報に基づいて代替的に決定されてもよい。加えて、本出願の実施形態では、「接続」は、デバイス間の通信を実装するための直接接続または間接接続などの様々な接続方式を意味する。これは、本出願の実施形態において限定されない。
【0364】
本出願の実施形態では、別段の指定がない限り、「送信」(送信する/送信)は双方向送信を指し、送信動作および/または受信動作を含む。具体的には、本出願の実施形態における「送信」は、データ送信、データ受信、またはデータ送信およびデータ受信を含む。言い換えれば、本明細書のデータ送信は、アップリンクおよび/またはダウンリンクデータ送信を含む。データは、チャネルおよび/または信号を含んでもよい。アップリンクデータ送信はアップリンクチャネル送信および/またはアップリンク信号送信であり、ダウンリンクデータ送信はダウンリンクチャネル送信および/またはダウンリンク信号送信である。本出願の実施形態では、「ネットワーク」と「システム」が同じ概念を表し、通信システムは通信ネットワークである。
【0365】
本出願の説明では、「/」は、別段の指定がない限り、関連付けられた対象間の「または」関係を表す。例えば、A/Bは、AまたはBを表すことができる。本出願における「および/または」という用語は、関連する対象間の関連関係のみを表し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合を、すなわち、Aのみが存在する場合、AおよびBの両方が存在する場合、およびBのみが存在する場合を表してもよく、その場合、AおよびBは、単数または複数であり得る。加えて、本出願の説明では、「複数の」は、別途指定されない限り、2つまたは3つ以上を意味する。以下のもの(要素)のうちの少なくとも1つまたはその同様の表現は、単数のもの(要素)または複数のもの(要素)の任意の組み合わせを含む、これらのものの任意の組み合わせを指す。例えば、a、b、またはcのうちの少なくとも1つのもの(要素)は、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、またはa、b、およびcを示し得、その場合、a、b、およびcは単数であっても複数であり得る。加えて、本出願の実施形態における技術的解決策を明確に説明するために、本出願の実施形態では、「例」または「例えば」などの単語が使用されて、例、例示、または説明を与えることを表す。本出願の実施形態で「例」または「例えば」として説明されるどの実施形態または設計方式も、別の実施形態または設計方式よりも好ましいものまたはより多くの利点を有するものとして説明されてはいない。正確には、「例」または「例えば」などの語の使用は、理解を簡単にするために特定の方式で相対的な概念を提示することを意図されている。
【0366】
実装形態に関する前述の説明により、当業者は、便利で簡潔な説明のために、前述の機能モジュールの分割が、説明のための例と見なされることを理解することができる。実際の用途では、前述の機能は、様々なモジュールに割り当てられ、要件に応じて実装されることができ、すなわち、装置の内部構造は、様々な機能モジュールに分割され、上述の機能の全部または一部を実装する。
【0367】
本出願で提供されるいくつかの実施形態において、開示されている装置および方法が他の方式で実装されてよいことを理解されたい。例えば、説明されている装置の実施形態は単なる例である。例えば、モジュールまたはユニットへの分割は、単に論理的な機能分割であり、実際の実装では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが組み合わされてよく、または別の装置に統合されてもよく、いくつかの特徴は無視されてもよく、または実行されなくてもよい。加えて、表示または論述されている相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェイスを使用して実装されてもよい。装置またはユニット間の間接結合または通信接続は、電子的な形態、機械的な形態、または他の形態で実装されてもよい。
【0368】
別々の部分として説明されているユニットは、物理的に別々であってもなくてもよい。ユニットとして表示されている部分は、1つまたは複数の物理的なユニットであってよく、具体的には、1つの場所に配置されてよく、または複数の異なる場所に分散されてもよい。ユニットの一部または全部は、実施形態の解決策の目的を達成するための実際の要件に基づいて選択されてもよい。
【0369】
これに加えて、本出願の実施形態の機能ユニットが1つの処理ユニットに組み込まれてもよいし、部位の各々が物理的に単独で存在してもよいし、2つ以上の部位が1つの部位に組み込まれる。統合ユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、またはソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
【0370】
統合ユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用される場合は、統合ユニットが読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づくと、本出願の実施形態の技術的解決策は本質的に、または現在の技術に寄与する部分は、または技術的解決策の全部または一部は、ソフトウェア製品の形態で実装されてもよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、デバイスに命令するいくつかの命令を含み、例えば、本出願の実施形態の方法のステップの全部または一部を実行するために、デバイスは、シングルチップマイクロコンピュータもしくはチップ、またはプロセッサ(processor)であってもよい。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを記憶できる何らかの媒体を含む。
【0371】
上記の説明は、本出願の特定の実装形態にすぎず、本出願の保護範囲を限定することを意図されていない。本出願で開示された技術的範囲内の変更または置換は、本出願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0372】
90 通信装置
100 通信装置
110 通信装置
120 通信装置
130 端末
400 通信装置
401 プロセッサ
402 通信回線
403 通信インターフェイス
404 メモリ
405 出力デバイス
406 入力デバイス
407 プロセッサ
901 送信ユニット
902 受信ユニット
1001 受信ユニット
1002 送信ユニット
1101 受信ユニット
1102 送信ユニット
1201 受信ユニット
1202 処理ユニット
1203 送信ユニット
図1a
図1b
図1c
図2
図3a
図3b
図4
図5
図6a
図6b
図7
図8a
図8b
図9
図10
図11
図12
図13