(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-29
(45)【発行日】2024-12-09
(54)【発明の名称】トランジスタ
(51)【国際特許分類】
H01L 29/786 20060101AFI20241202BHJP
【FI】
H01L29/78 612B
(21)【出願番号】P 2024172401
(22)【出願日】2024-10-01
(62)【分割の表示】P 2023124679の分割
【原出願日】2013-02-25
【審査請求日】2024-10-07
(31)【優先権主張番号】P 2012042864
(32)【優先日】2012-02-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000153878
【氏名又は名称】株式会社半導体エネルギー研究所
(72)【発明者】
【氏名】梅崎 敦司
【審査官】脇水 佳弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-87286(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第101075481(CN,A)
【文献】特開2011-141543(JP,A)
【文献】特開2004-310014(JP,A)
【文献】特開2003-202833(JP,A)
【文献】特開2011-217287(JP,A)
【文献】特開2003-179479(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 29/786
H01L 21/336
G11C 19/28
G09G 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲートドライバを有し、
前記ゲートドライバは、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、第3のトランジスタと、を有し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方と常に導通し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの一方は、第1の配線と常に導通し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第1の電源線と常に導通し、
前記第2のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第2の電源線と常に導通し、
前記第3のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第2のトランジスタのゲートと常に導通し、
前記第3のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第2の電源線と常に導通し、
第1のクロック信号線の電位が前記第2のトランジスタのゲートに供給されることによって前記第2のトランジスタがオンし、前記第2のトランジスタがオンすることによって前記第2の電源線の電位が前記第1の配線を介して画素に出力され、
前記第3のトランジスタがオンする電位が第2のクロック信号線の電位に応じて前記第3のトランジスタのゲートに供給されることによって前記第3のトランジスタがオンし、前記第3のトランジスタがオンすることによって前記第2の電源線の電位が前記第2のトランジスタのゲートに供給されることで前記第2のトランジスタがオフし、前記第1のトランジスタがオンする電位が前記第2のクロック信号線の電位に応じて前記第1のトランジスタのゲートに供給されることによって前記第1のトランジスタがオンし、前記第1のトランジスタがオンすることによって前記第1の電源線の電位が前記第1の配線を介して前記画素に出力される、半導体装置。
【請求項2】
ゲートドライバを有し、
前記ゲートドライバは、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、第3のトランジスタと、を有し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方と常に導通し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの一方は、第1の配線と常に導通し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第1の電源線と常に導通し、
前記第2のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第2の電源線と常に導通し、
前記第3のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第2のトランジスタのゲートと常に導通し、
前記第3のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第2の電源線と常に導通し、
第1のクロック信号線の電位が前記第2のトランジスタのゲートに供給されることによって前記第2のトランジスタがオンし、前記第2のトランジスタがオンすることによって前記第2の電源線の電位が前記第1の配線を介して画素に出力され、
前記第3のトランジスタがオンする電位が第2のクロック信号線の電位に応じて前記第3のトランジスタのゲートに供給されることによって前記第3のトランジスタがオンし、前記第3のトランジスタがオンすることによって前記第2の電源線の電位が前記第2のトランジスタのゲートに供給されることで前記第2のトランジスタがオフし、前記第1のトランジスタがオンする電位が前記第2のクロック信号線の電位に応じて前記第1のトランジスタのゲートに供給されることによって前記第1のトランジスタがオンし、前記第1のトランジスタがオンすることによって前記第1の電源線の電位が前記第1の配線を介して前記画素に出力され、
前記第1乃至第3のトランジスタは、同じ極性である、半導体装置。
【請求項3】
ゲートドライバを有し、
前記ゲートドライバは、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、第3のトランジスタと、を有し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方と常に導通し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの一方は、第1の配線と常に導通し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第1の電源線と常に導通し、
前記第2のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第2の電源線と常に導通し、
前記第3のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第2のトランジスタのゲートと常に導通し、
前記第3のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第2の電源線と常に導通し、
第1のクロック信号線の電位が前記第2のトランジスタのゲートに供給されることによって前記第2のトランジスタがオンし、前記第2のトランジスタがオンすることによって前記第2の電源線の電位が前記第1の配線を介して画素に出力され、
前記第3のトランジスタがオンする電位が第2のクロック信号線の電位に応じて前記第3のトランジスタのゲートに供給されることによって前記第3のトランジスタがオンし、前記第3のトランジスタがオンすることによって前記第2の電源線の電位が前記第2のトランジスタのゲートに供給されることで前記第2のトランジスタがオフし、前記第1のトランジスタがオンする電位が前記第2のクロック信号線の電位に応じて前記第1のトランジスタのゲートに供給されることによって前記第1のトランジスタがオンし、前記第1のトランジスタがオンすることによって前記第1の電源線の電位が前記第1の配線を介して前記画素に出力され、
前記第1のトランジスタのW/L(Wはチャネル幅、Lはチャネル長)は、前記第2のトランジスタのW/Lよりも大きい、半導体装置。
【請求項4】
ゲートドライバと、画素と、を有し、
前記ゲートドライバは、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、第3のトランジスタと、を有し、
前記画素は、第4のトランジスタと、第5のトランジスタと、発光素子と、を有し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方と常に導通し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの一方は、第1の配線と常に導通し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第1の電源線と常に導通し、
前記第2のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第2の電源線と常に導通し、
前記第3のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第2のトランジスタのゲートと常に導通し、
前記第3のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第2の電源線と常に導通し、
第1のクロック信号線の電位が前記第2のトランジスタのゲートに供給されることによって前記第2のトランジスタがオンし、前記第2のトランジスタがオンすることによって前記第2の電源線の電位が前記第1の配線に出力され、
前記第3のトランジスタがオンする電位が第2のクロック信号線の電位に応じて前記第3のトランジスタのゲートに供給されることによって前記第3のトランジスタがオンし、前記第3のトランジスタがオンすることによって前記第2の電源線の電位が前記第2のトランジスタのゲートに供給されることで前記第2のトランジスタがオフし、前記第1のトランジスタがオンする電位が前記第2のクロック信号線の電位に応じて前記第1のトランジスタのゲートに供給されることによって前記第1のトランジスタがオンし、前記第1のトランジスタがオンすることによって前記第1の電源線の電位が前記第1の配線に出力され、
前記第4のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第5のトランジスタのソース又はドレインの一方と常に導通し、
前記第5のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記発光素子と常に導通し、
前記第5のトランジスタのゲートは、前記第1の配線と常に導通している、半導体装置。
【請求項5】
ゲートドライバを有し、
前記ゲートドライバは、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、第3のトランジスタと、を有し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方と常に導通し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの一方は、第1の配線と常に導通し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第1の電源線と常に導通し、
前記第2のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第2の電源線と常に導通し、
前記第3のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第2のトランジスタのゲートと常に導通し、
前記第3のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第2の電源線と常に導通し、
第1のクロック信号線の電位が前記第2のトランジスタのゲートに供給されることによって前記第2のトランジスタがオンし、前記第2のトランジスタがオンすることによって前記第2の電源線の電位が前記第1の配線を介して画素に出力され、
前記第3のトランジスタがオンする電位が第2のクロック信号線の電位に応じて前記第3のトランジスタのゲートに供給されることによって前記第3のトランジスタがオンし、前記第3のトランジスタがオンすることによって前記第2の電源線の電位が前記第2のトランジスタのゲートに供給されることで前記第2のトランジスタがオフし、前記第1のトランジスタがオンする電位が前記第2のクロック信号線の電位に応じて前記第1のトランジスタのゲートに供給されることによって前記第1のトランジスタがオンし、前記第1のトランジスタがオンすることによって前記第1の電源線の電位が前記第1の配線を介して前記画素に出力され、
前記第1乃至第3のトランジスタは、同じ極性であり、
前記第1のトランジスタのW/L(Wはチャネル幅、Lはチャネル長)は、前記第2のトランジスタのW/Lよりも大きい、半導体装置。
【請求項6】
ゲートドライバと、画素と、を有し、
前記ゲートドライバは、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、第3のトランジスタと、を有し、
前記画素は、第4のトランジスタと、第5のトランジスタと、発光素子と、を有し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方と常に導通し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの一方は、第1の配線と常に導通し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第1の電源線と常に導通し、
前記第2のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第2の電源線と常に導通し、
前記第3のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第2のトランジスタのゲートと常に導通し、
前記第3のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第2の電源線と常に導通し、
第1のクロック信号線の電位が前記第2のトランジスタのゲートに供給されることによって前記第2のトランジスタがオンし、前記第2のトランジスタがオンすることによって前記第2の電源線の電位が前記第1の配線に出力され、
前記第3のトランジスタがオンする電位が第2のクロック信号線の電位に応じて前記第3のトランジスタのゲートに供給されることによって前記第3のトランジスタがオンし、前記第3のトランジスタがオンすることによって前記第2の電源線の電位が前記第2のトランジスタのゲートに供給されることで前記第2のトランジスタがオフし、前記第1のトランジスタがオンする電位が前記第2のクロック信号線の電位に応じて前記第1のトランジスタのゲートに供給されることによって前記第1のトランジスタがオンし、前記第1のトランジスタがオンすることによって前記第1の電源線の電位が前記第1の配線に出力され、
前記第4のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第5のトランジスタのソース又はドレインの一方と常に導通し、
前記第5のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記発光素子と常に導通し、
前記第5のトランジスタのゲートは、前記第1の配線と常に導通し、
前記第1乃至第5のトランジスタは、同じ極性である、半導体装置。
【請求項7】
ゲートドライバと、画素と、を有し、
前記ゲートドライバは、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、第3のトランジスタと、を有し、
前記画素は、第4のトランジスタと、第5のトランジスタと、発光素子と、を有し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方と常に導通し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの一方は、第1の配線と常に導通し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第1の電源線と常に導通し、
前記第2のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第2の電源線と常に導通し、
前記第3のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第2のトランジスタのゲートと常に導通し、
前記第3のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第2の電源線と常に導通し、
第1のクロック信号線の電位が前記第2のトランジスタのゲートに供給されることによって前記第2のトランジスタがオンし、前記第2のトランジスタがオンすることによって前記第2の電源線の電位が前記第1の配線に出力され、
前記第3のトランジスタがオンする電位が第2のクロック信号線の電位に応じて前記第3のトランジスタのゲートに供給されることによって前記第3のトランジスタがオンし、前記第3のトランジスタがオンすることによって前記第2の電源線の電位が前記第2のトランジスタのゲートに供給されることで前記第2のトランジスタがオフし、前記第1のトランジスタがオンする電位が前記第2のクロック信号線の電位に応じて前記第1のトランジスタのゲートに供給されることによって前記第1のトランジスタがオンし、前記第1のトランジスタがオンすることによって前記第1の電源線の電位が前記第1の配線に出力され、
前記第1のトランジスタのW/L(Wはチャネル幅、Lはチャネル長)は、前記第2のトランジスタのW/Lよりも大きく、
前記第4のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第5のトランジスタのソース又はドレインの一方と常に導通し、
前記第5のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記発光素子と常に導通し、
前記第5のトランジスタのゲートは、前記第1の配線と常に導通している、半導体装置。
【請求項8】
ゲートドライバと、画素と、を有し、
前記ゲートドライバは、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、第3のトランジスタと、を有し、
前記画素は、第4のトランジスタと、第5のトランジスタと、発光素子と、を有し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方と常に導通し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの一方は、第1の配線と常に導通し、
前記第1のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第1の電源線と常に導通し、
前記第2のトランジスタのソース又はドレインの他方は、第2の電源線と常に導通し、
前記第3のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第2のトランジスタのゲートと常に導通し、
前記第3のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記第2の電源線と常に導通し、
第1のクロック信号線の電位が前記第2のトランジスタのゲートに供給されることによって前記第2のトランジスタがオンし、前記第2のトランジスタがオンすることによって前記第2の電源線の電位が前記第1の配線に出力され、
前記第3のトランジスタがオンする電位が第2のクロック信号線の電位に応じて前記第3のトランジスタのゲートに供給されることによって前記第3のトランジスタがオンし、前記第3のトランジスタがオンすることによって前記第2の電源線の電位が前記第2のトランジスタのゲートに供給されることで前記第2のトランジスタがオフし、前記第1のトランジスタがオンする電位が前記第2のクロック信号線の電位に応じて前記第1のトランジスタのゲートに供給されることによって前記第1のトランジスタがオンし、前記第1のトランジスタがオンすることによって前記第1の電源線の電位が前記第1の配線に出力され、
前記第1のトランジスタのW/L(Wはチャネル幅、Lはチャネル長)は、前記第2のトランジスタのW/Lよりも大きく、
前記第4のトランジスタのソース又はドレインの一方は、前記第5のトランジスタのソース又はドレインの一方と常に導通し、
前記第5のトランジスタのソース又はドレインの他方は、前記発光素子と常に導通し、
前記第5のトランジスタのゲートは、前記第1の配線と常に導通し、
前記第1乃至第5のトランジスタは、同じ極性である、半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、半導体装置及び表示装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、同じの極性のトランジスタで構成されるシフトレジスタ回路の開発が活発に進めら
れている(特許文献1参照)。特許文献1のシフトレジスタ回路は、Nチャネル型のトラ
ンジスタで構成されている。そして、クロック信号がハイレベルになったときに、そのク
ロック信号を出力することにより、ハイレベルの信号を順次出力する。しかし、特許文献
1のシフトレジスタ回路は、クロック信号を出力するため、ロウレベルの信号を順次出力
することができない。
【0003】
また、特許文献1のシフトレジスタがPチャネル型のトランジスタで構成した場合、ロウ
レベルの信号を順次出力することができるようになるものの、ハイレベルの信号を順次出
力することができなくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、Nチャネル型のトランジスタで構成されたシフトレジスタ回路において、ロウ
レベルの信号を順次出力することが求められている。また、Pチャネル型のトランジスタ
で構成されたシフトレジスタ回路において、ハイレベルの信号を順次出力することが求め
られている。
【0006】
そこで、本発明の一態様は、Nチャネル型のトランジスタで構成され、ロウレベルの信号
を順次出力するための回路を提供することを課題の一とする。また、本発明の一態様は、
Pチャネル型のトランジスタで構成され、ハイレベルの信号を順次出力するための回路を
提供することを課題の一とする。また、本発明の一態様は、回路規模を小さくすることを
課題の一とする。また、本発明の一態様は、消費電力を小さくすることを課題の一とする
。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、ソース及びドレインの一方が第1の配線と電気的に接続され、ソース
及びドレインの他方が第2の配線と電気的に接続された第1のトランジスタと、ソース及
びドレインの一方が第3の配線と電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が第2の
配線と電気的に接続された第2のトランジスタと、ソース及びドレインの一方が第4の配
線と電気的に接続され、ソース及びドレインの他方が第2のトランジスタのゲートと電気
的に接続された第3のトランジスタと、ソース及びドレインの一方が第5の配線と電気的
に接続され、ソース及びドレインの他方が第3のトランジスタのゲートと電気的に接続さ
れ、ゲートが第6の配線と電気的に接続された第4のトランジスタと、第1の端子が第3
の配線と電気的に接続され、第2の端子が第1のトランジスタのゲートと電気的に接続さ
れた第1のスイッチと、を有する半導体装置である。
【0008】
なお、上記本発明の一態様は、第1の端子が第1の配線と電気的に接続され、第2の端子
が第1のトランジスタのゲートと電気的に接続された第2のスイッチを有していてもよい
。
【0009】
なお、上記本発明の一態様は、第1の端子が第3の配線と電気的に接続され、第2の端子
が第2のトランジスタのゲートと電気的に接続された第3のスイッチを有していてもよい
。
【0010】
なお、上記本発明の一態様において、第1乃至第4のトランジスタは、チャネル形成領域
に酸化物半導体を含んでいてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の一態様は、Nチャネル型のトランジスタで構成され、ロウレベルの信号を順次出
力するための回路を提供することができる。また、本発明の一態様は、Pチャネル型のト
ランジスタで構成され、ハイレベルの信号を順次出力するための回路を提供することがで
きる。また、本発明の一態様は、回路規模を小さくすることができる。また、本発明の一
態様は、消費電力を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図3】本発明に係るシフトレジスタ回路を説明する図。
【
図4】本発明に係るシフトレジスタ回路を説明する図。
【
図10】本発明に係る基本回路及び順序回路を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。但し、本発明の構成は
多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱する
ことなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。
従って本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明す
る本発明の構成において、同じ物を指し示す符号は異なる図面間において共通とする。
【0014】
なお、各実施の形態の図面等において示す各構成の、大きさ、層の厚さ、信号波形、又は
領域は、明瞭化のために誇張されて表記している場合がある。よって、必ずしもそのスケ
ールに限定されない。
【0015】
なお、本明細書にて用いる第1、第2、第3、乃至第N(Nは自然数)という用語は、構
成要素の混同を避けるために付したものであり、数的に限定するものではないことを付記
する。
【0016】
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様に係る、基本回路、順序回路、及びシフトレジスタ回
路について説明する。
【0017】
まず、本実施の形態の基本回路(半導体装置又は駆動回路ともいう)について説明する。
【0018】
図1(A)は、本実施の形態の基本回路の回路図である。
図1(A)の基本回路は、トラ
ンジスタ101乃至トランジスタ105を有する。
【0019】
なお、本発明の一態様において、トランジスタの極性はNチャネル型でもよいし、Pチャ
ネル型でもよい。ただし、トランジスタ101乃至トランジスタ105の極性は同じ極性
であることが好ましい。本実施の形態では、トランジスタ101乃至トランジスタ105
がNチャネル型であるとして説明する。
【0020】
なお、本発明の一態様において、トランジスタとしては、チャネル形成領域にシリコン又
はゲルマニウムなどの半導体を含むトランジスタを用いることができる。また、トランジ
スタとしては、チャネル形成領域に酸化物半導体又は窒化物半導体などの半導体を含むト
ランジスタを用いることができる。なお、前述した半導体は、非晶質、微結晶、多結晶又
は単結晶である領域を有する。
【0021】
なお、本発明の一態様において、トランジスタとしては、薄膜トランジスタ(TFT)を
用いることができる。また、トランジスタとしては、半導体基板又はSOI基板を用いて
形成される、MOS型トランジスタ、接合型トランジスタ又はバイポーラトランジスタ等
を用いることができる。
【0022】
次に、
図1(A)の基本回路の接続関係について説明する。
【0023】
トランジスタ101の第1の端子(ソース及びドレインの一方ともいう)は配線11と接
続され、トランジスタ101の第2の端子(ソース及びドレインの他方ともいう)は配線
12と接続される。トランジスタ102の第1の端子は配線13と接続され、トランジス
タ102の第2の端子は配線12と接続され、トランジスタ102のゲートは配線14と
接続される。トランジスタ103の第1の端子は配線15と接続され、トランジスタ10
3の第2の端子は配線14と接続される。トランジスタ104の第1の端子は配線13と
接続され、トランジスタ104の第2の端子はトランジスタ101のゲートと接続され、
トランジスタ104のゲートは配線14と接続される。トランジスタ105の第1の端子
は配線17と接続され、トランジスタ105の第2の端子はトランジスタ103のゲート
と接続され、トランジスタ105のゲートは配線16と接続される。
【0024】
なお、トランジスタ103のゲートとトランジスタ105の第2の端子との接続箇所をノ
ードN1と示す。また、トランジスタ101のゲートとトランジスタ104の第2の端子
との接続箇所をノードN2と示す。
【0025】
なお、本明細書等において、接続とは電気的な接続を意味しており、電流、電圧、電位、
信号又は電荷等を供給又は伝送可能な状態に相当する。よって、「接続されている」とは
、直接接続されている状態に加えて、例えば配線、導電膜、抵抗、ダイオード、トランジ
スタ、スイッチング素子などの素子を介して間接的に接続している状態も、その範疇に含
む。
【0026】
次に、配線11乃至配線17の信号又は電位等について説明する。
【0027】
配線11には電位VDDが供給される。配線12からは信号OUTAが出力される。配線
13には電位VSSが供給される。配線14からは信号OUTBが出力される。配線15
には信号CK1が入力される。配線16には信号CK2が入力される。配線17には信号
SPが入力される。
【0028】
なお、電位VDD及び電位VSSは一定の電位である。また、電位VDDは電位VSSよ
りも高い電位である。
【0029】
なお、信号OUTA、信号OUTB、信号CK1、信号CK2及び信号SPはハイレベル
とロウレベルとを有するデジタル信号である。
【0030】
なお、配線11乃至配線17の信号又は電位等は上述したものに限定されない。配線11
には配線12の電位を上昇させるための信号又は電位等が供給されていればよい。配線1
3には配線12の電位を下降させるための信号若しくは電位等、及び/又はトランジスタ
101をオフにするための信号若しくは電位等が供給されていればよい。配線15には配
線14の電位を上昇させるための信号若しくは電位等、トランジスタ102をオンにする
ための信号若しくは電位等、及び/又はトランジスタ104をオンにするための信号若し
くは電位等が入力されていればよい。配線16にはトランジスタ105のオン又はオフを
制御するための信号が入力されていればよい。配線17にはトランジスタ103をオンに
するための信号又は電位等が入力されていればよい。
【0031】
なお、本明細書等において、信号が入力された配線を信号線と呼んでもよい。また、電位
が供給された配線を電源線と呼んでもよい。
【0032】
なお、本発明の一態様において、配線は信号又は電位等を伝達する機能を有する。例えば
、配線15は信号CK1を伝達する機能を有する。
【0033】
次に、
図1(A)の基本回路の動作について説明する。
【0034】
図1(B)は、
図1(A)の基本回路の動作を説明するためのタイミングチャートである
。
図1(B)のタイミングチャートは、信号CK1、信号CK2、信号SP、ノードN1
の電位VN1、ノードN2の電位VN2、信号OUTA及び信号OUTBを示す。
【0035】
なお、便宜上、信号SP、信号CK1及び信号CK2のハイレベルの電位を電位VDD、
ロウレベルの電位を電位VSSとして説明する。
【0036】
なお、便宜上、ノードN1の電位VN1の初期値を電位VSS、ノードN2の電位VN2
の初期値を電位VDDとトランジスタ101の閾値電圧との和を超えた電位として説明す
る。
【0037】
なお、便宜上、期間T1と期間T2とに分けて説明する。
【0038】
期間T1では、信号SPがハイレベルになり、信号CK1がロウレベルになり、信号CK
2がハイレベルになる。
【0039】
トランジスタ105がオンになることで、配線17の信号SPがノードN1に供給される
。期間T1では信号SPがハイレベルであるため、ノードN1の電位が上昇する。ノード
N1の電位がトランジスタ105のゲートの電位(例えば電位VDD)からトランジスタ
105の閾値電圧を引いた電位まで上昇すると、トランジスタ105がオフになる。よっ
て、ノードN1が浮遊状態になる。
【0040】
トランジスタ103がオンになることで、信号CK1が配線14に供給される。期間T1
では信号CK1がロウレベルであるため、配線14の電位が電位VSSになる。つまり、
信号OUTBがロウレベルになる。
【0041】
トランジスタ104がオフになることで、ノードN2が浮遊状態になる。よって、ノード
N2の電位が電位VDDとトランジスタ101の閾値電圧との和を超えた電位に維持され
る。
【0042】
トランジスタ101がオンになり、トランジスタ102がオフになることで、配線11の
電位VDDが配線12に供給される。よって、配線12の電位が電位VDDになる。つま
り、信号OUTAがハイレベルになる。
【0043】
期間T2では、信号SPがロウレベルになり、信号CK1がハイレベルになり、信号CK
2がロウレベルになる。
【0044】
トランジスタ105がオフになることで、ノードN1が浮遊状態になる。
【0045】
トランジスタ103がオンになることで、配線15の信号CK1が配線14に供給される
。期間T2では信号CK1がハイレベルであるため、配線14の電位が上昇する。このと
き、ノードN1が浮遊状態であり、またトランジスタ103がノードN1と配線14との
間の電位差を保持している。よって、配線14の電位の上昇に伴って、ノードN1の電位
も上昇する。ノードN1の電位がトランジスタ103の第1の端子の電位(例えば電位V
DD)とトランジスタ103の閾値電圧との和を超えた電位となれば、配線14の電位が
電位VDDになる。つまり、信号OUTBがハイレベルになる。
【0046】
トランジスタ104がオンになることで、配線13の電位VSSがノードN2に供給され
る。よって、ノードN2の電位が電位VSSになる。
【0047】
トランジスタ101がオフになり、トランジスタ102がオンになることで、配線13の
電位VSSが配線12に供給される。よって、配線12の電位が電位VSSになる。つま
り、信号OUTAがロウレベルになる。
【0048】
以上のとおり、信号OUTAは期間T1においてハイレベルになり、期間T2においてロ
ウレベルになる。また、信号OUTBは、期間T1においてロウレベルになり、期間T2
においてハイレベルになる。
【0049】
次に、
図1(A)の基本回路を用いた順序回路について説明する。
【0050】
図2(A)は、本実施の形態の順序回路の回路図である。
図2(A)の順序回路は、トラ
ンジスタ101乃至トランジスタ107を有する。
【0051】
なお、トランジスタ106及びトランジスタ107はトランジスタ101と同じ極性であ
ることが好ましい。本実施の形態では、トランジスタ106及びトランジスタ107がN
チャネル型であるものとして説明する。
【0052】
なお、
図2(A)の順序回路のトランジスタ106は設けなくてもよい。また、
図2(A
)の順序回路のトランジスタ107は設けなくてもよい。
【0053】
次に、
図2(A)の順序回路の接続関係について説明する。
【0054】
トランジスタ101乃至トランジスタ105の接続関係は
図1(A)の基本回路と同じで
あるため、その説明を省略する。トランジスタ106の第1の端子は配線13と接続され
、トランジスタ106の第2の端子は配線14と接続され、トランジスタ106のゲート
はノードN2と接続される。トランジスタ107の第1の端子は配線11と接続され、ト
ランジスタ107の第2の端子はノードN2と接続され、トランジスタ107のゲートは
配線16と接続される。
【0055】
次に、
図2(A)の順序回路の動作について説明する。
【0056】
図2(B)は、
図2(A)の順序回路の動作を説明するためのタイミングチャートである
。
図2(B)のタイミングチャートは、信号CK1、信号CK2、信号SP、ノードN1
の電位VN1、ノードN2の電位VN2、信号OUTA及び信号OUTBを示す。
【0057】
なお、便宜上、信号SP、信号CK1及び信号CK2のハイレベルの電位を電位VDD、
ロウレベルの電位を電位VSSとして説明する。
【0058】
なお、便宜上、ノードN1の電位VN1の初期値を電位VSS、ノードN2の電位VN2
の初期値を電位VDDとトランジスタ101の閾値電圧との和を超えた電位として説明す
る。
【0059】
なお、便宜上、期間T1、期間T2、期間T3及び期間T4に分けて説明する。
【0060】
期間T1では、信号SPがハイレベルになり、信号CK1がロウレベルになり、信号CK
2がハイレベルになる。
【0061】
トランジスタ105がオンになることで、配線17の信号SPがノードN1に供給される
。期間T1では信号SPがハイレベルであるため、ノードN1の電位が上昇する。ノード
N1の電位がトランジスタ105のゲートの電位(例えば電位VDD)からトランジスタ
105の閾値電圧を引いた電位まで上昇すると、トランジスタ105がオフになる。よっ
て、ノードN1が浮遊状態になる。
【0062】
トランジスタ103がオンになり、トランジスタ106がオンになることで、配線15の
信号CK1及び配線13の電位VSSが配線14に供給される。期間T1では信号CK1
がロウレベルであるため、配線14の電位が電位VSSになる。つまり、信号OUTBが
ロウレベルになる。
【0063】
トランジスタ107がオフになり、トランジスタ104がオフになることで、ノードN2
が浮遊状態になる。よって、ノードN2の電位がトランジスタ101の第1の端子の電位
(例えば電位VDD)とトランジスタ101の閾値電圧との和を超えた電位に維持される
。
【0064】
なお、ノードN2の電位VN2の初期値が電位VSSであれば、トランジスタ107がオ
ンになり、配線11の電位VDDがノードN2に供給される。
【0065】
トランジスタ101がオンになり、トランジスタ102がオフになることで、配線11の
電位VDDが配線12に供給される。よって、配線12の電位が電位VDDになる。つま
り、信号OUTAがハイレベルになる。
【0066】
期間T2では、信号SPがロウレベルになり、信号CK1がハイレベルになり、信号CK
2がロウレベルになる。
【0067】
トランジスタ105がオフになるため、ノードN1が浮遊状態になる。
【0068】
トランジスタ103がオンになり、トランジスタ106がオフになることで、配線15の
信号CK1が配線14に供給される。期間T2では信号CK1がハイレベルであるため、
配線14の電位が上昇する。このとき、ノードN1が浮遊状態であり、またトランジスタ
103のゲートとトランジスタ103の第2の端子との間にはノードN1と配線14との
電位差が保持されている。よって、配線14の電位の上昇に伴って、ノードN1の電位も
上昇する。ノードN1の電位がトランジスタ103の第1の端子の電位(例えば電位VD
D)とトランジスタ103の閾値電圧との和を超えた電位まで上昇すれば、配線14の電
位が電位VDDになる。つまり、信号OUTBがハイレベルになる。
【0069】
トランジスタ107がオフになり、トランジスタ104がオンになることで、配線13の
電位VSSがノードN2に供給される。よって、ノードN2の電位が電位VSSになる。
【0070】
トランジスタ101がオフになり、トランジスタ102がオンになることで、配線13の
電位VSSが配線12に供給される。よって、配線12の電位が電位VSSになる。つま
り、信号OUTAがロウレベルになる。
【0071】
期間T3では、信号SPがロウレベルになり、信号CK1がロウレベルになり、信号CK
2がハイレベルになる。
【0072】
トランジスタ105がオンになることで、配線17の信号SPがノードN1に供給される
。期間T3では信号SPがロウレベルであるため、ノードN1の電位が電位VSSになる
。
【0073】
トランジスタ103がオフになり、トランジスタ106がオンになることで、配線13の
電位VSSが配線14に供給される。よって、配線14の電位が電位VSSになる。つま
り、信号OUTBがロウレベルになる。
【0074】
トランジスタ107がオンになり、トランジスタ104がオフになることで、配線11の
電位VDDがノードN2に供給される。よって、ノードN2の電位が上昇する。ノードN
2の電位がトランジスタ107のゲートの電位(例えば電位VDD)からトランジスタ1
07の閾値電圧を引いた電位まで上昇すると、トランジスタ107がオフになる。よって
、ノードN2が浮遊状態になる。
【0075】
トランジスタ101がオンになり、トランジスタ102がオフになることで、配線11の
電位VDDが配線12に供給される。よって、配線12の電位が上昇する。このとき、ノ
ードN2が浮遊状態であり、トランジスタ101のゲートとトランジスタ101の第2の
端子との間にはノードN2と配線12との間の電位差が保持されている。よって、配線1
2の電位の上昇に伴って、ノードN2の電位も上昇する。ノードN2の電位がトランジス
タ101の第1の端子の電位(例えば電位VDD)とトランジスタ101の閾値電圧との
和を超えた電位まで上昇すれば、配線12の電位が電位VDDになる。つまり、信号OU
TAがハイレベルになる。
【0076】
期間T4では、信号SPがロウレベルになり、信号CK1がハイレベルになり、信号CK
2がロウレベルになる。
【0077】
トランジスタ105がオフになることで、ノードN1が浮遊状態になる。よって、ノード
N1の電位が期間T3における電位に維持される。
【0078】
トランジスタ103がオフになり、トランジスタ106がオンになることで、配線13の
電位VSSが配線14に供給される。よって、配線14の電位が電位VSSになる。つま
り、信号OUTBがロウレベルになる。
【0079】
トランジスタ107がオフになり、トランジスタ104がオフになることで、ノードN2
が浮遊状態になる。よって、ノードN2の電位が期間T3における電位に維持される。
【0080】
トランジスタ101がオンになり、トランジスタ102がオフになることで、配線11の
電位VDDが配線12に供給される。よって、配線12の電位が電位VDDになる。つま
り、信号OUTAがハイレベルになる。
【0081】
以上のとおり、信号OUTAは、期間T2においてロウレベルになり、期間T1、期間T
3及び期間T4においてハイレベルになる。また、信号OUTBは、期間T2においてハ
イレベルになり、期間T1、期間T3及び期間T4においてロウレベルになる。
【0082】
次に、
図2(A)の順序回路を用いたシフトレジスタ回路について説明する。
【0083】
図3は、本実施の形態のシフトレジスタ回路の回路図である。
図3のシフトレジスタ回路
は、N(Nは自然数)個(N段ともいう)の順序回路100を有する。ただし、
図3には
、1段目乃至3段目の順序回路(順序回路100[1]、順序回路100[2]、順序回
路100[3]と示す)のみを示す。
【0084】
なお、N個の順序回路100としては、各々、
図2(A)の順序回路を用いている。
【0085】
次に、
図3のシフトレジスタ回路の接続関係について説明する。
【0086】
図3のシフトレジスタ回路は、N本の配線21、N本の配線22、配線23、配線24、
配線25、配線26及び配線27と接続される。
【0087】
具体的には、i(iは2乃至Nのいずれか一)段目の順序回路100(順序回路100[
i]と示す)において、トランジスタ101の第2の端子が配線21[i]と接続される
。トランジスタ102のゲートが配線22[i]と接続される。トランジスタ105の第
1の端子が配線22[i-1]と接続される。トランジスタ101の第1の端子が配線2
3と接続される。トランジスタ102の第1の端子が配線24と接続される。トランジス
タ103の第1の端子が配線25と配線26との一方と接続される。トランジスタ107
のゲートが配線25と配線26との他方と接続される。
【0088】
すなわち、順序回路100[i]においては、配線21[i]が配線12に対応する。配
線22[i]が配線14に対応する。配線23が配線11に対応する。配線24が配線1
3に対応する。配線25及び配線26の一方が配線15に対応する。配線25及び配線2
6の他方が配線16に対応する。配線22[i-1]が配線17に対応する。
【0089】
なお、順序回路100[i-1]又は順序回路100[i+1]においては、トランジス
タ103の第1の端子が配線25と配線26との他方と接続される。トランジスタ107
のゲートが配線25と配線26との一方と接続される。つまり、トランジスタ103の第
1の端子及びトランジスタ107のゲートの接続先は、奇数段目と偶数段目とにおいて入
れ替わる。
【0090】
なお、順序回路100[1]においては、トランジスタ105の第1の端子が配線27と
接続されるところが、i段目の順序回路100と異なる。
【0091】
次に、配線21乃至配線27の信号又は電位等について説明する。
【0092】
配線21からは信号SOUTAが出力される。配線22からは信号SOUTBが出力され
る。配線23には電位VDDが供給される。配線24には電位VSSが供給される。配線
25には信号SCK1が入力される。配線26には信号SCK2が入力される。配線27
には信号SSPが入力される。
【0093】
なお、信号SOUTAは信号OUTAに対応する。信号SOUTBは信号OUTBに対応
する。信号SCK1は信号CK1又は信号CK2に対応する。信号SCK2は信号CK1
又は信号CK2に対応する。信号SSPは信号SPに対応する。
【0094】
次に、
図3のシフトレジスタ回路の動作について説明する。
【0095】
図4は、
図3のシフトレジスタ回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。
図4のタイミングチャートは、信号SSP、信号SCK1、信号SCK2、信号SOUT
A[1]乃至信号SOUTA[3]、信号SOUTA[N-1]、信号SOUTA[N]
、信号SOUTB[1]乃至信号SOUTB[3]、信号SOUTB[N-1]、信号S
OUTB[N]を示す。
【0096】
信号SOUTB[i-1]がハイレベルになると、順序回路100[i]が期間T1にお
ける動作を行う。よって、信号SOUTA[i]がハイレベルになり、信号SOUTB[
i]がロウレベルになる。
【0097】
その後、信号SCK1及び信号SCK2が反転すると、順序回路100[i]が期間T2
における動作を行う。よって、信号SOUTA[i]がロウレベルになり、信号SOUT
B[i]がハイレベルになる。
【0098】
その後、再び信号SOUTB[i-1]がハイレベルになるまで、信号SCK1及び信号
SCK2が反転する毎に、順序回路100[i]が期間T3における動作と期間T4にお
ける動作とを繰り返す。よって、信号SOUTA[i]がハイレベルになり、信号SOU
TB[i]がロウレベルになる。
【0099】
なお、順序回路100[1]は、信号SSPがハイレベルになると期間T1における動作
を行うところが、順序回路100[i]と異なる。
【0100】
以上のとおり、信号SOUTA[1]乃至信号SOUTA[N]は、信号SSPがハイレ
ベルになった後に、順次ロウレベルになる。また、信号SOUTB[1]乃至信号SOU
TB[N]は、信号SSPがハイレベルになった後に、順次ハイレベルになる。
【0101】
次に、トランジスタ101乃至トランジスタ107の機能について説明する。
【0102】
トランジスタ101乃至トランジスタ107のそれぞれは第1の端子の接続先と第2の端
子の接続先との導通又は非導通を制御する機能を有する。また、第1の端子の接続先の信
号又は電位等を第2の端子の接続先に供給する機能を有する。例えば、トランジスタ10
2は配線13と配線12との導通又は非導通を制御する機能を有する。また、電位VSS
を配線12に供給する機能を有する。
【0103】
また、トランジスタ101及びトランジスタ103はゲートの接続先と第2の端子の接続
先との間の電位差を保持する機能を有する。例えば、トランジスタ101はノードN2と
配線12との間の電位差を保持する機能を有する。
【0104】
また、トランジスタ105及びトランジスタ107は第1の端子の接続先と第2の端子と
の接続先を導通にした後に、第1の端子の接続先と第2の端子の接続先とを非導通にする
機能を有する。また、第1の端子の接続先の信号又は電位等を第2の端子の接続先に供給
した後に、第1の端子の接続先の信号又は電位等の供給を止める機能を有する。例えば、
トランジスタ105は配線17とノードN1とを導通にした後に、配線17とノードN1
とを非導通にする機能を有する。また、信号SPをノードN1に供給した後に、信号SP
の供給を止める機能を有する。
【0105】
また、トランジスタ101は配線12に電位を上昇させるための信号又は電位等を供給す
る機能を有する。トランジスタ102は配線12に電位を下降させるための信号又は電位
等を供給する機能を有する。トランジスタ103は配線14に電位を上昇させるための信
号又は電位等を供給する機能を有する。トランジスタ104はノードN2にトランジスタ
101をオフにするための信号又は電位等を供給する機能を有する。トランジスタ105
はノードN1にトランジスタ103をオンにするための信号又は電位等を供給する機能を
有する。トランジスタ106は配線14に電位を下降させるための信号又は電位等を供給
する機能を有する。トランジスタ107はノードN2にトランジスタ101をオンにする
ための信号又は電位等を供給する機能を有する。
【0106】
なお、本発明の一態様において、トランジスタを、第1の端子と第2の端子との間の導通
又は非導通を制御する機能を有するスイッチに置き換えてもよい。トランジスタの第1の
端子がスイッチの第1の端子、トランジスタの第2の端子がスイッチの第2の端子に対応
する。また、必要に応じて、トランジスタのゲートがスイッチの制御端子に対応する。
【0107】
次に、トランジスタ101乃至トランジスタ107のW/L(W:チャネル幅、L:チャ
ネル長)について説明する。
【0108】
トランジスタ101のW/Lは、トランジスタ102乃至トランジスタ107のW/Lよ
りも大きいことが好ましい。また、トランジスタ102のW/Lはトランジスタ104の
W/Lよりも大きいことが好ましい。また、トランジスタ103のW/Lはトランジスタ
105のW/Lよりも大きいことが好ましい。また、トランジスタ104のW/Lはトラ
ンジスタ106のW/Lよりも大きいことが好ましい。
【0109】
ところで、トランジスタ101乃至トランジスタ107としてPチャネル型のトランジス
タを用いる場合には、配線11には電位VSSを供給し、配線13には電位VDDを供給
することが好ましい。また、信号CK1、信号CK2及び信号SPを反転することが好ま
しい。すると、信号OUTA及び信号OUTBも反転する。また、トランジスタ101乃
至トランジスタ107としてPチャネル型のトランジスタを用いる場合には、上述した説
明において、「上昇」を「下降」に置き換え、「下降」を「上昇」に置き換えればよい。
【0110】
次に、本実施の形態の基本回路、順序回路、及びシフトレジスタ回路が奏する効果につい
て説明する。
【0111】
Nチャネル型のトランジスタで構成された回路において、ロウレベルの信号をシフトさせ
ることができる。また、Pチャネル型のトランジスタで構成された回路において、ハイレ
ベルの信号をシフトさせることができる。
【0112】
また、少ないトランジスタ数で信号OUTA及び信号SOUTAのような信号を生成する
ことができる。
【0113】
また、トランジスタ107及びトランジスタ104の双方がオンになる期間をなくすこと
ができるため、配線11と配線13との間に生じる電流を小さくすることができる。よっ
て、消費電力の削減を図ることができる。
【0114】
また、トランジスタ101及びトランジスタ102の双方がオンになる期間をなくすこと
ができるため、配線11と配線13との間に生じる電流を小さくすることができる。よっ
て、消費電力の削減を図ることができる。
【0115】
また、信号CK1がハイレベルである期間において、トランジスタ103及びトランジス
タ106の双方がオンになる期間をなくすことができるため、配線15と配線13との間
に生じる電流を小さくすることができる。よって、消費電力の削減を図ることができる。
【0116】
また、期間T3において、トランジスタ105がオンになることで、ロウレベルである信
号SPをノードN1に供給することができる。よって、ノードN1の電位を電位VSSに
維持しやすくすることができ、誤動作を防止することができる。
【0117】
また、期間T3において、トランジスタ107がオンになることで、電位VDDをノード
N2に供給することができる。よって、ノードN2の電位を高い電位に維持しやすくする
ことができ、誤動作を防止することができる。
【0118】
また、期間T3及び期間T4において、トランジスタ106がオンになることで、配線1
3の電位VSSを配線14に供給することができる。よって、配線14の電位を電位VS
Sに維持しやすくすることができ、誤動作を防止することができる。
【0119】
本実施の形態は、他の実施の形態等と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0120】
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1とは異なる、基本回路、順序回路及びシフトレジスタ回
路について説明する。ただし、実施の形態1と共通するところは共通の符号を示し、その
説明を省略する。
【0121】
なお、本実施の形態では、
図2(A)の順序回路に変更を加えた図面を用いて本実施の形
態の基本回路、順序回路及びシフトレジスタ回路について説明することがある。ただし、
本実施の形態で述べる構成は、
図2(A)の順序回路だけでなく、実施の形態1で述べた
他の、基本回路、順序回路及びシフトレジスタ回路にも適用することができる。
【0122】
なお、本実施の形態の基本回路、順序回路及びシフトレジスタ回路は、実施の形態1で述
べた効果と同様の効果を奏する。
【0123】
まず、トランジスタ105の実施の形態1とは異なる接続関係について説明する。
【0124】
トランジスタ105の第1の端子を配線11、配線12、配線16、配線17又はノード
N2と接続し、トランジスタ105の第2の端子をノードN1と接続し、トランジスタ1
05のゲートを配線17と接続してもよい。
【0125】
図5(A)は、トランジスタ105の第1の端子を配線17と接続し、トランジスタ10
5の第2の端子をノードN1と接続し、トランジスタ105のゲートを配線17と接続し
た順序回路の回路図である。
【0126】
次に、トランジスタ107の実施の形態1とは異なる接続関係について説明する。
【0127】
トランジスタ107の第1の端子を配線16と接続し、トランジスタ107の第2の端子
をノードN2と接続し、トランジスタ107のゲートを配線16と接続してもよい。また
、トランジスタ107の第1の端子を配線11と接続し、トランジスタ107の第2の端
子をノードN2と接続し、トランジスタ107のゲートを配線11と接続してもよい。
【0128】
図5(B)は、トランジスタ107の第1の端子を配線16と接続し、トランジスタ10
7の第2の端子をノードN2と接続し、トランジスタ107のゲートを配線16と接続し
た順序回路の回路図である。
【0129】
次に、トランジスタ104の実施の形態1とは異なる接続関係について説明する。
【0130】
トランジスタ104の第1の端子を配線13と接続し、トランジスタ104の第2の端子
をノードN2と接続し、トランジスタ104のゲートをノードN1又は配線17と接続し
てもよい。
【0131】
図6(A)は、トランジスタ104の第1の端子を配線13と接続し、トランジスタ10
4の第2の端子をノードN2と接続し、トランジスタ104のゲートをノードN1と接続
した順序回路の回路図である。
【0132】
次に、トランジスタ102の実施の形態1とは異なる接続関係について説明する。
【0133】
トランジスタ102の第1の端子を配線13と接続し、トランジスタ102の第2の端子
を配線12と接続し、トランジスタ102のゲートをノードN1又は配線17と接続して
もよい。
【0134】
図6(B)は、トランジスタ102の第1の端子を配線13と接続し、トランジスタ10
2の第2の端子を配線12と接続し、トランジスタ102のゲートをノードN1と接続し
た順序回路の回路図である。
【0135】
次に、トランジスタ106の実施の形態1とは異なる接続関係について説明する。
【0136】
トランジスタ106の第1の端子を配線13と接続し、トランジスタ106の第2の端子
を配線14と接続し、トランジスタ106のゲートを配線16と接続してもよい。こうす
れば、トランジスタ106がオンになる時間を短くすることができるとともに、期間T3
において配線13の電位VSSを配線14に供給することができるため、配線14の電位
を安定して維持することができる。
【0137】
図7(A)は、トランジスタ106の第1の端子を配線13と接続し、トランジスタ10
6の第2の端子を配線14と接続し、トランジスタ106のゲートを配線16と接続した
順序回路の回路図である。
【0138】
次に、トランジスタ201、トランジスタ202、トランジスタ203及びトランジスタ
204を設けた構成について説明する。
【0139】
図7(B)は、トランジスタ201、トランジスタ202、トランジスタ203及びトラ
ンジスタ204を設けた順序回路の回路図である。トランジスタ201の第1の端子は配
線13と接続され、トランジスタ201の第2の端子はノードN1と接続され、トランジ
スタ201のゲートは配線31と接続される。トランジスタ202の第1の端子は配線1
1と接続され、トランジスタ202の第2の端子はノードN2と接続され、トランジスタ
202のゲートは配線31と接続される。トランジスタ203の第1の端子は配線11と
接続され、トランジスタ203の第2の端子は配線12と接続され、トランジスタ203
のゲートは配線31と接続される。トランジスタ204の第1の端子は配線13と接続さ
れ、トランジスタ204の第2の端子は配線14と接続され、トランジスタ204のゲー
トは配線31と接続される。
【0140】
配線31には信号REが入力される。信号REはハイレベルとロウレベルとを有するデジ
タル信号である。ただし、配線31にはトランジスタ201乃至トランジスタ204の導
通又は非導通を制御するための信号が入力されていればよい。
【0141】
なお、順序回路100[i]において、配線31は配線22[i+1]に対応する。ただ
し、配線31が配線22[i+2]又は配線22[i+3]のように配線22[i+n]
(nは自然数)と対応してもよい。
【0142】
信号REがハイレベルになると、トランジスタ201乃至トランジスタ204がオンにな
る。トランジスタ201及びトランジスタ204がオンになることで、配線13の電位V
SSがノードN1及び配線14に供給される。よって、ノードN1及び配線14の電位が
電位VSSになる。また、トランジスタ202及びトランジスタ203がオンになること
で、配線11の電位VDDがノードN2及び配線12に供給される。よって、ノードN2
及び配線12の電位が電位VDD又は電位VSSより高い電位になる。
【0143】
一方、信号REがロウレベルになると、トランジスタ201乃至トランジスタ204がオ
フになる。
【0144】
信号REのタイミングの一例について説明する。配線31が配線22[i+1]に対応し
ている場合には、信号REは信号OUTB[i+1]に対応する。よって、信号REは期
間T2の後(例えば期間T2の直後の期間T3)においてハイレベルになり、それ以外の
期間ではロウレベルになる。よって、期間T2の後に、順序回路を初期化することができ
る。
【0145】
なお、トランジスタ201乃至トランジスタ204から選択された1つ、2つ又は3つの
トランジスタのみを設けてもよい。
【0146】
次に、トランジスタ205、トランジスタ206、トランジスタ207及びトランジスタ
208を設けた構成について説明する。
【0147】
図8(A)は、トランジスタ205、トランジスタ206、トランジスタ207及びトラ
ンジスタ208を設けた順序回路の回路図である。トランジスタ205乃至トランジスタ
208の接続関係は、ゲートが配線32と接続されているところが、トランジスタ201
乃至トランジスタ204と異なる。
【0148】
なお、N個の順序回路100の全て又は少なくとも2つにおいて、トランジスタ205乃
至トランジスタ208のゲートの接続先は共通である。
【0149】
配線32には信号INIが入力される。信号INIはハイレベルとロウレベルとを有する
デジタル信号である。ただし、配線32にはトランジスタ205乃至トランジスタ208
の導通又は非導通を制御するための信号が入力されていればよい。
【0150】
信号INIがハイレベルになると、トランジスタ205乃至トランジスタ208がオンに
なる。トランジスタ205及びトランジスタ208がオンになることにより、配線13の
電位VSSがノードN1及び配線14に供給される。よって、ノードN1及び配線14の
電位が電位VSSになる。また、トランジスタ206及びトランジスタ207がオンにな
ることにより、配線11の電位VDDがノードN2及び配線12に供給される。よって、
ノードN2及び配線12の電位が電位VDD又は電位VSSよりも高い電位になる。
【0151】
一方、信号INIがロウレベルになると、トランジスタ205乃至トランジスタ208が
オフになる。
【0152】
信号INIのタイミングの一例について説明する。信号SSPがハイレベルになる期間よ
りも前に、信号INIがハイレベルになる。よって、1段目の順序回路100が期間T1
における動作を行う前に、各順序回路100を初期化することができる。よって、誤動作
の防止を図ることができる。
【0153】
なお、信号OUTB[N]がハイレベルになった後であり、且つ信号SSPがハイレベル
になる前において、信号INIがハイレベルになることが好ましい。また、電源投入後で
あり、且つ信号SSPがハイレベルになる前において、信号INIがハイレベルになって
もよい。
【0154】
なお、トランジスタ207の第1の端子を配線13と接続してもよい。
【0155】
なお、トランジスタ205乃至トランジスタ208のゲートを配線27と接続してもよい
。つまり、信号INIとして信号SSPを用いてもよい。
【0156】
なお、トランジスタ205乃至トランジスタ208から選択された1つ、2つ又は3つの
トランジスタのみを設けてもよい。
【0157】
次に、トランジスタ209及びトランジスタ210を設けた構成について説明する。
【0158】
図8(B)は、トランジスタ209及びトランジスタ210を設けた順序回路の回路図で
ある。トランジスタ209の第1の端子は配線13と接続され、トランジスタ209の第
2の端子は配線14と接続され、トランジスタ209のゲートは配線16と接続される。
トランジスタ210の第1の端子は配線11と接続され、トランジスタ210の第2の端
子は配線12と接続され、トランジスタ210のゲートは配線16と接続される。
【0159】
信号CK2がハイレベルになると、トランジスタ209及びトランジスタ210がオンに
なる。トランジスタ209がオンになると、配線13の電位VSSが配線14に供給され
る。トランジスタ210がオンになると、配線11の電位VDDが配線12に供給される
。
【0160】
一方、信号CK2がロウレベルになると、トランジスタ209及びトランジスタ210が
オフになる。
【0161】
信号CK2は、期間T1及び期間T3においてハイレベルになり、期間T2及び期間T4
においてロウレベルになる。よって、期間T1及び期間T3において、配線13の電位V
SSが配線14に供給され、配線11の電位VDDが配線12に供給される。特に、期間
T3において信号CK2がハイレベルになることにより、配線13の電位VSSが配線1
4に定期的に供給され、配線11の電位VDDが配線12に定期的に供給される。よって
、配線14及び配線12の電位を維持しやすくなる。
【0162】
なお、トランジスタ209及びトランジスタ210の一方のみを設けてもよい。
【0163】
次に、トランジスタ211及びトランジスタ212を設けた構成について説明する。
【0164】
図9(A)は、トランジスタ211及びトランジスタ212を設けた順序回路の回路図で
ある。トランジスタ211の第1の端子は配線17と接続され、トランジスタ211の第
2の端子はトランジスタ105の第1の端子と接続され、トランジスタ211のゲートは
配線33と接続される。トランジスタ212の第1の端子は配線31と接続され、トラン
ジスタ212の第2の端子はトランジスタ105の第1の端子と接続され、トランジスタ
212のゲートは配線34と接続される。
【0165】
なお、N個の順序回路100の全て又は少なくとも2つにおいて、トランジスタ211の
ゲートの接続先は共通であり、またトランジスタ212のゲートの接続先は共通である。
【0166】
配線33には信号SC1が入力される。信号SC1はハイレベルとロウレベルとを有する
デジタル信号である。ただし、配線33にはトランジスタ211の導通又は非導通を制御
するための信号又は電位等が入力されていればよい。また、配線34には信号SC2が入
力される。信号SC2はハイレベルとロウレベルとを有するデジタル信号である。ただし
、配線34にはトランジスタ212の導通又は非導通を制御するための信号又は電位等が
入力されていればよい。
【0167】
信号SC1がハイレベルになり、信号SC2がロウレベルになると、トランジスタ211
がオンになり、トランジスタ212がオフになる。トランジスタ211がオンになると、
配線17の信号SPがトランジスタ105の第1の端子に供給される。
【0168】
一方、信号SC1がロウレベルになり、信号SC2がハイレベルになると、トランジスタ
211がオフになり、トランジスタ212がオンになる。トランジスタ212がオンにな
ると、配線31の信号REがトランジスタ105の第1の端子に供給される。
【0169】
信号SC1及び信号SC2のタイミングの一例について説明する。シフトレジスタ回路の
シフト方向を順序回路100[1]から順序回路100[N]の方向とする場合には、信
号SC1がハイレベルになり、信号SC2がロウレベルになる。また、シフトレジスタ回
路のシフト方向を順序回路100[N]から順序回路100[1]の方向とする場合には
、信号SC1がロウレベルになり、信号SC2がハイレベルになる。
【0170】
次に、トランジスタ213及びトランジスタ214を設けた構成について説明する。
【0171】
図9(B)は、トランジスタ213及びトランジスタ214を設けた順序回路の回路図で
ある。トランジスタ213の第1の端子はトランジスタ105の第2の端子と接続され、
トランジスタ213の第2の端子はトランジスタ103のゲートと接続され、トランジス
タ213のゲートは配線11と接続される。トランジスタ214の第1の端子はトランジ
スタ107の第2の端子と接続され、トランジスタ214の第2の端子はトランジスタ1
01のゲートと接続され、トランジスタ214のゲートは配線11と接続される。
【0172】
トランジスタ213を有することにより、トランジスタ103のゲートの電位が上昇しす
ぎることを防止することができる。よって、トランジスタ103の劣化の抑制又は絶縁破
壊の防止等を図ることができる。
【0173】
また、トランジスタ214を有することにより、トランジスタ101のゲートの電位が上
昇しすぎることを防止することができる。よって、トランジスタ101の劣化の抑制又は
絶縁破壊の防止等を図ることができる。また、トランジスタ106のVgsを小さくする
ことができるため、トランジスタ106の劣化の抑制を図ることができる。
【0174】
なお、トランジスタ213のゲートを配線12、配線16、配線17、トランジスタ10
1のゲート等と接続してもよい。また、トランジスタ213の第1の端子を配線17と接
続し、トランジスタ213の第2の端子をトランジスタ105の第1の端子と接続しても
よい。
【0175】
なお、トランジスタ214のゲートを配線12、配線16等と接続してもよい。また、ト
ランジスタ214の第1の端子を配線11と接続し、トランジスタ214の第2の端子を
トランジスタ107の第1の端子と接続してもよい。
【0176】
なお、トランジスタ106のゲートをトランジスタ104の第2の端子と接続してもよい
。
【0177】
なお、トランジスタ213及びトランジスタ214の一方のみを設けてもよい。
【0178】
次に、トランジスタの一部をスイッチに置き換えた構成について説明する。
【0179】
図10(A)は、トランジスタ104、トランジスタ106及びトランジスタ107とし
てスイッチを用いた順序回路の回路図である。スイッチ104S、スイッチ106S及び
スイッチ107Sは、各々、トランジスタ104、トランジスタ106及びトランジスタ
107に対応する。また、スイッチ104Sの第1の端子は配線13と接続され、スイッ
チ104Sの第2の端子はトランジスタ101のゲートと接続される。スイッチ106S
の第1の端子は配線13と接続され、スイッチ106Sの第2の端子は配線14と接続さ
れる。スイッチ107Sの第1の端子は配線11と接続され、スイッチ107Sの第2の
端子はトランジスタ101のゲートと接続される。
【0180】
期間T1において、スイッチ104Sがオフになり、スイッチ106Sがオンになり、ス
イッチ107Sがオンになる。また、期間T2において、スイッチ104Sがオンになり
、スイッチ106Sがオフになり、スイッチ107Sがオフになる。また、期間T3にお
いて、スイッチ104Sがオフになり、スイッチ106Sがオンになり、スイッチ107
Sがオンになる。また、期間T4において、スイッチ104Sがオフになり、スイッチ1
06Sがオンになり、スイッチ107Sがオフになる。
【0181】
なお、スイッチ104Sは期間T1においてオンになってもよい。また、スイッチ106
Sは期間T3及び期間T4の一方においてオフになってもよい。また、スイッチ107S
は期間T4においてオンになってもよい。
【0182】
なお、
図10(B)は、トランジスタ104としてスイッチ104Sを用いた基本回路の
回路図である。また、
図11(A)は、
図10(B)の基本回路にスイッチ106Sを設
けた基本回路の回路図である。また、
図11(B)は、
図10(B)の基本回路にスイッ
チ107Sを設けた基本回路の回路図である。
【0183】
次に、トランジスタ201乃至トランジスタ214の機能について説明する。
【0184】
トランジスタ201乃至トランジスタ214のそれぞれは、第1の端子の接続先と第2の
端子の接続先との導通又は非導通を制御する機能を有する。また、第1の端子の接続先の
信号又は電位等を第2の端子の接続先に供給する機能を有する。例えば、トランジスタ2
01は配線13とノードN1との導通又は非導通を制御する機能を有する。また、電位V
SSをノードN1に供給する機能を有する。
【0185】
また、トランジスタ213及びトランジスタ214は第1の端子の接続先と第2の端子と
の接続先を導通にした後に、第1の端子の接続先と第2の端子の接続先とを非導通にする
機能を有する。また、第1の端子の接続先の信号又は電位等を第2の端子の接続先に供給
した後に、第1の端子の接続先の信号又は電位等の供給を止める機能を有する。例えば、
トランジスタ213はトランジスタ105の第2の端子とトランジスタ103のゲートと
を導通にした後に、トランジスタ105の第2の端子とトランジスタ103のゲートとを
非導通にする機能を有する。また、トランジスタ105の第2の端子の電位をノードN1
に供給した後に、トランジスタ105の第2の端子の電位の供給を止める機能を有する。
【0186】
ところで、トランジスタ201乃至トランジスタ214は、トランジスタ101と同じ極
性であることが好ましい。
【0187】
また、トランジスタ101のW/Lはトランジスタ201乃至トランジスタ214のW/
Lよりも大きいことが好ましい。
【0188】
本実施の形態は、他の実施の形態等と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0189】
(実施の形態3)
本実施の形態では、本発明の一態様に係る表示装置について説明する。
【0190】
図12(A)は、本実施の形態の表示装置の回路図である。
図12(A)の表示装置は、
画素部300と、ゲートドライバ301と、ゲートドライバ302と、ソースドライバ3
03と、を有する。画素部300は、複数の画素310を有する。複数の画素310のそ
れぞれは、トランジスタ311と、トランジスタ312と、表示素子313と、回路32
0と、を有する。なお、ゲートドライバ302として、実施の形態1及び実施の形態2の
シフトレジスタ回路を用いることができる。
【0191】
なお、本発明の一態様において、表示素子としては、液晶素子(液晶表示素子ともいう)
、発光素子(発光表示素子ともいう)を用いることができる。発光素子は、電流または電
圧によって輝度が制御される素子をその範疇に含んでおり、具体的には無機EL(Ele
ctro Luminescence)素子、有機EL素子等が含まれる。また、電子イ
ンクなど、電気的作用によりコントラストが変化する表示媒体も適用することができる。
【0192】
次に、
図12(A)の表示装置の接続関係について説明する。
【0193】
ゲートドライバ301はN本の配線41と接続される。ゲートドライバ302はN本の配
線42と接続される。ソースドライバ303はM(Mは自然数)本の配線43と接続され
る。なお、
図12(A)には、N本の配線41のうちi本目の配線41(配線41[i]
と示す)、N本の配線42のうちi本目の配線42(配線42[i]と示す)、M本の配
線43のうちj(jは1~Mのいずれか一)本目の配線43(配線43[j]と示す)の
みを示す。
【0194】
複数の画素310のうちi行目、j列目に属する画素310(画素310[i、j]と示
す)は、配線41[i]、配線42[i]、配線43[j]及び配線44と接続される。
【0195】
画素310[i、j]において、トランジスタ311の第1の端子は配線44と接続され
、トランジスタ311のゲートは回路320と接続される。トランジスタ312の第1の
端子はトランジスタ311の第2の端子と接続され、トランジスタ312の第2の端子は
表示素子313と接続され、トランジスタ312のゲートは配線42[i]と接続される
。また、回路320は配線43[j]、配線41[i]と接続される。
【0196】
なお、配線44には電圧が入力される。配線44は表示素子313に流れる電流を供給す
る機能を有する。
【0197】
なお、ゲートドライバ302として実施の形態1及び実施の形態2のシフトレジスタ回路
を用いる場合、N本の配線42がN本の配線21に対応する。例えば、配線42[i]が
配線21[i]に対応する。
【0198】
次に、
図12(A)の表示装置の動作について説明する。
【0199】
ゲートドライバ301は、N本の配線41に順次ハイレベルの信号を出力する。ゲートド
ライバ302は、N本の配線42に順次ロウレベルの信号を出力する。ソースドライバ3
03はビデオ信号をM本の配線43に出力する。
【0200】
例えば、画素310[i、j]では、ゲートドライバ301がハイレベルの信号を配線4
1[i]に出力すると、配線43[j]のビデオ信号が書き込まれる。このビデオ信号は
ソースドライバ303が配線43[j]に出力したビデオ信号である。その後、画素31
0[i、j]は、再びゲートドライバ301がハイレベルの信号を配線41[i]に出力
するまでビデオ信号を保持し、該ビデオ信号に応じた表示を行う。
【0201】
具体的には、ゲートドライバ301がハイレベルの信号を配線41[i]に出力すると、
ビデオ信号は回路320に入力される。回路320はビデオ信号にトランジスタ311の
しきい値電圧及び/又は移動度等に応じた補正を施し、補正を施したビデオ信号をトラン
ジスタ311にゲートに供給する。すると、トランジスタ311は補正を施したビデオ信
号に応じた電流を供給することができるようになる。ただし、回路320にビデオ信号が
入力される期間、回路320がビデオ信号に補正を施すための期間、及び/又は回路32
0にビデオ信号が入力される前の初期化期間等においては、トランジスタ311の電流は
不正な値となっていることが多い。この電流が表示素子に供給されてしまうと、階調がず
れたり、黒浮きが生じたりすることがある。そこで、上述した期間においては、ゲートド
ライバ302が配線42[i]にロウレベルの信号を出力することにより、トランジスタ
312をオフにする。
【0202】
なお、ゲートドライバ302として実施の形態1及び実施の形態2のシフトレジスタ回路
を用いる場合、ゲートドライバ302が配線42[1]乃至配線42[N]に出力する信
号が信号SOUTA[1]乃至信号SOUTA[N]に対応する。例えば、ゲートドライ
バ302が配線42[i]に出力する信号が信号SOUTA[i]に対応する。
【0203】
なお、
図12(B)に示すように、トランジスタ311とトランジスタ312との接続箇
所を入れ替えてもよい。
【0204】
ゲートドライバ302として実施の形態1及び実施の形態2のシフトレジスタ回路を用い
ることにより、ゲートドライバ302を画素のトランジスタと同じ極性のトランジスタで
構成することが可能になる。よって、ゲートドライバ301だけでなく、ゲートドライバ
302を画素部300と同じ基板に形成することができる。
【0205】
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0206】
(実施の形態4)
本実施の形態では、本発明の一態様に係る表示装置の画素及び駆動回路の断面構成につい
て、EL表示装置を例に挙げて説明する。
【0207】
図13は、本実施の形態の表示装置の断面図であり、画素840及び駆動回路841の断
面図を示す。
【0208】
画素840は、発光素子832と、発光素子832に電流を供給する機能を備えるトラン
ジスタ831とを有する。なお、画素840は、発光素子832及びトランジスタ831
に加えて、画像信号の画素840への入力を制御するトランジスタ、及び/又は画像信号
の電位を保持する容量素子など、各種の半導体素子を有していてもよい。
【0209】
駆動回路841は、トランジスタ830と、トランジスタ830のゲート電圧を保持する
ための容量素子833とを有する。駆動回路841は、実施の形態1又は実施の形態2の
基本回路、順序回路及びシフトレジスタ回路等に対応する。具体的には、トランジスタ8
30は、トランジスタ101等に相当する。なお、駆動回路841は、トランジスタ83
0及び容量素子833に加えて、トランジスタや容量素子などの各種の半導体素子を有し
ていてもよい。
【0210】
トランジスタ831は、絶縁表面を有する基板800上に、ゲートとして機能する導電膜
816と、導電膜816上のゲート絶縁膜802と、導電膜816と重なる位置において
ゲート絶縁膜802上に位置する半導体膜817と、ソース端子またはドレイン端子とし
て機能し、半導体膜817上に位置する導電膜815及び導電膜818とを有する。導電
膜816は走査線としても機能する。
【0211】
トランジスタ830は、絶縁表面を有する基板800上に、ゲートとして機能する導電膜
812と、導電膜812上のゲート絶縁膜802と、導電膜812と重なる位置において
ゲート絶縁膜802上に位置する半導体膜813と、ソース端子またはドレイン端子とし
て機能し、半導体膜813上に位置する導電膜814及び導電膜819とを有する。
【0212】
容量素子833は、絶縁表面を有する基板800上に、導電膜812と、導電膜812上
のゲート絶縁膜802と、導電膜812と重なる位置においてゲート絶縁膜802上に位
置する導電膜819とを有する。
【0213】
導電膜814、導電膜815、導電膜818、導電膜819上には、絶縁膜820及び絶
縁膜821が、順に積層されるように設けられている。そして、絶縁膜821上には、陽
極として機能する導電膜822が設けられている。導電膜822は、絶縁膜820及び絶
縁膜821に形成されたコンタクトホール823を介して、導電膜818に接続されてい
る。
【0214】
導電膜822の一部が露出するような開口部を有した絶縁膜824が、絶縁膜821上に
設けられている。導電膜822の一部及び絶縁膜824上には、EL層825と、陰極と
して機能する導電膜826とが、順に積層するように設けられている。導電膜822と、
EL層825と、導電膜826とが重なっている領域が、発光素子832に相当する。
【0215】
なお、本発明の一態様において、トランジスタは、非晶質、微結晶、多結晶又は単結晶で
ある、シリコン又はゲルマニウムなどの半導体が半導体膜に用いられていてもよいし、酸
化物半導体などのワイドギャップ半導体が半導体膜に用いられていてもよい。
【0216】
トランジスタの半導体膜に、非晶質、微結晶、多結晶又は単結晶である、シリコン又はゲ
ルマニウムなどの半導体が用いられる場合、一導電性を付与する不純物元素を上記半導体
膜に添加して、ソース端子またはドレイン端子として機能する不純物領域を形成する。例
えば、リンまたはヒ素を上記半導体膜に添加することで、n型の導電性を有する不純物領
域を形成することができる。また、例えば、ホウ素を上記半導体膜に添加することで、p
型の導電性を有する不純物領域を形成することができる。
【0217】
また、トランジスタの半導体膜に、酸化物半導体が用いられる場合、ドーパントを上記半
導体膜に添加して、ソース端子またはドレイン端子として機能する不純物領域を形成して
もよい。ドーパントの添加は、イオン注入法を用いることができる。ドーパントは、例え
ばヘリウム、アルゴン、キセノンなどの希ガスや、窒素、リン、ヒ素、アンチモンなどの
15族元素などを用いることができる。例えば、窒素をドーパントとして用いた場合、不
純物領域中の窒素原子の濃度は、5×1019/cm3以上1×1022/cm3以下で
あることが望ましい。
【0218】
なお、シリコン半導体としては、プラズマCVD法などの気相成長法若しくはスパッタリ
ング法で作製された非晶質シリコン、非晶質シリコンをレーザーアニールなどの処理によ
り結晶化させた多結晶シリコン、単結晶シリコンウエハーに水素イオン等を注入して表層
部を剥離した単結晶シリコンなどを用いることができる。
【0219】
なお、酸化物半導体としては、少なくともインジウム(In)あるいは亜鉛(Zn)を含
むことが好ましい。特にInとZnを含むことが好ましい。また、該酸化物半導体を用い
たトランジスタの電気的特性のばらつきを減らすためのスタビライザーとして、それらに
加えてガリウム(Ga)を有することが好ましい。また、スタビライザーとしてスズ(S
n)を有することが好ましい。また、スタビライザーとしてハフニウム(Hf)を有する
ことが好ましい。また、スタビライザーとしてアルミニウム(Al)を有することが好ま
しい。
【0220】
また、他のスタビライザーとして、ランタノイドである、ランタン(La)、セリウム(
Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム
(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホル
ミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ル
テチウム(Lu)のいずれか一種または複数種を含んでいてもよい。
【0221】
例えば、酸化物半導体として、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、In-Zn系酸化
物、Sn-Zn系酸化物、Al-Zn系酸化物、Zn-Mg系酸化物、Sn-Mg系酸化
物、In-Mg系酸化物、In-Ga系酸化物、In-Ga-Zn系酸化物(IGZOと
も表記する)、In-Al-Zn系酸化物、In-Sn-Zn系酸化物、Sn-Ga-Z
n系酸化物、Al-Ga-Zn系酸化物、Sn-Al-Zn系酸化物、In-Hf-Zn
系酸化物、In-La-Zn系酸化物、In-Ce-Zn系酸化物、In-Pr-Zn系
酸化物、In-Nd-Zn系酸化物、In-Sm-Zn系酸化物、In-Eu-Zn系酸
化物、In-Gd-Zn系酸化物、In-Tb-Zn系酸化物、In-Dy-Zn系酸化
物、In-Ho-Zn系酸化物、In-Er-Zn系酸化物、In-Tm-Zn系酸化物
、In-Yb-Zn系酸化物、In-Lu-Zn系酸化物、In-Sn-Ga-Zn系酸
化物、In-Hf-Ga-Zn系酸化物、In-Al-Ga-Zn系酸化物、In-Sn
-Al-Zn系酸化物、In-Sn-Hf-Zn系酸化物、In-Hf-Al-Zn系酸
化物を用いることができる。また、上記酸化物半導体は、珪素を含んでいてもよい。
【0222】
なお、例えば、In-Ga-Zn系酸化物とは、InとGaとZnを含む酸化物という意
味であり、InとGaとZnの比率は問わない。また、InとGaとZn以外の金属元素
を含んでいてもよい。In-Ga-Zn系酸化物は、無電界時の抵抗が十分に高くオフ電
流を十分に小さくすることが可能であり、また、移動度も高いため、トランジスタに用い
る半導体材料としては好適である。
【0223】
例えば、In:Ga:Zn=1:1:1(=1/3:1/3:1/3)あるいはIn:G
a:Zn=2:2:1(=2/5:2/5:1/5)の原子比のIn-Ga-Zn系酸化
物やその組成の近傍の酸化物を用いることができる。あるいは、In:Sn:Zn=1:
1:1(=1/3:1/3:1/3)、In:Sn:Zn=2:1:3(=1/3:1/
6:1/2)あるいはIn:Sn:Zn=2:1:5(=1/4:1/8:5/8)の原
子比のIn-Sn-Zn系酸化物やその組成の近傍の酸化物を用いるとよい。
【0224】
例えば、In-Sn-Zn系酸化物では比較的容易に高い移動度が得られる。しかしなが
ら、In-Ga-Zn系酸化物でも、バルク内欠陥密度を低減することにより移動度を上
げることができる。
【0225】
なお、電子供与体(ドナー)となる水分または水素などの不純物が低減され、なおかつ酸
素欠損が低減されることにより高純度化された酸化物半導体(purified Oxi
de Semiconductor)は、i型(真性半導体)又はi型に限りなく近い。
そのため、上記酸化物半導体を用いたトランジスタは、オフ電流が著しく低いという特性
を有する。また、酸化物半導体のバンドギャップは、2eV以上、好ましくは2.5eV
以上、より好ましくは3eV以上である。水分または水素などの不純物濃度が十分に低減
され、なおかつ酸素欠損が低減されることにより高純度化された酸化物半導体膜を用いる
ことにより、トランジスタのオフ電流を下げることができる。
【0226】
具体的に、高純度化された酸化物半導体を半導体膜に用いたトランジスタのオフ電流が低
いことは、いろいろな実験により証明できる。例えば、チャネル幅が1×106μmでチ
ャネル長が10μmの素子であっても、ソース端子とドレイン端子間の電圧(ドレイン電
圧)が1Vから10Vの範囲において、オフ電流が、半導体パラメータアナライザの測定
限界以下、すなわち1×10-13A以下という特性を得ることができる。この場合、オ
フ電流をトランジスタのチャネル幅で除した数値に相当するオフ電流密度は、100zA
/μm以下であることが分かる。また、容量素子とトランジスタとを接続して、容量素子
に流入または容量素子から流出する電荷を当該トランジスタで制御する回路を用いて、オ
フ電流密度の測定を行った。当該測定では、上記トランジスタに高純度化された酸化物半
導体膜をチャネル形成領域に用い、容量素子の単位時間あたりの電荷量の推移から当該ト
ランジスタのオフ電流密度を測定した。その結果、トランジスタのソース端子とドレイン
端子間の電圧が3Vの場合に、数十yA/μmという、さらに低いオフ電流密度が得られ
ることが分かった。従って、高純度化された酸化物半導体膜をチャネル形成領域に用いた
トランジスタは、オフ電流が、結晶性を有するシリコンを用いたトランジスタに比べて著
しく低い。
【0227】
なお、本明細書等において、オフ電流とは、nチャネル型トランジスタにおいては、ドレ
イン端子をソース端子とゲートよりも高い電位とした状態において、ソース端子の電位を
基準としたときのゲートの電位が0以下であるときに、ソース端子とドレイン端子の間に
流れる電流のことを意味する。また、pチャネル型トランジスタにおいては、オフ電流と
は、ドレイン端子をソース端子とゲートよりも低い電位とした状態において、ソース端子
の電位を基準としたときのゲートの電位が0以上であるときに、ソース端子とドレイン端
子の間に流れる電流のことを意味する。
【0228】
なお、例えば、酸化物半導体膜は、In(インジウム)、Ga(ガリウム)、及びZn(
亜鉛)を含むターゲットを用いたスパッタ法により形成することができる。In-Ga-
Zn系酸化物半導体膜をスパッタリング法で成膜する場合、好ましくは、原子数比がIn
:Ga:Zn=1:1:1、4:2:3、3:1:2、1:1:2、2:1:3、または
3:1:4で示されるIn-Ga-Zn系酸化物のターゲットを用いる。前述の原子数比
を有するIn-Ga-Zn系酸化物のターゲットを用いて酸化物半導体膜を成膜すること
で、多結晶または後述するCAACが形成されやすくなる。また、In、Ga、及びZn
を含むターゲットの充填率は90%以上100%以下、好ましくは95%以上100%未
満である。充填率の高いターゲットを用いることにより、成膜した酸化物半導体膜は緻密
な膜となる。
【0229】
なお、酸化物半導体膜としてIn-Zn系酸化物の材料を用いる場合、用いるターゲット
の組成は、原子数比で、In:Zn=50:1~1:2(モル数比に換算するとIn2O
3:ZnO=25:1~1:4)、好ましくはIn:Zn=20:1~1:1(モル数比
に換算するとIn2O3:ZnO=10:1~1:2)、さらに好ましくはIn:Zn=
1.5:1~15:1(モル数比に換算するとIn2O3:ZnO=3:4~15:2)
とする。例えば、In-Zn系酸化物である酸化物半導体膜の形成に用いるターゲットは
、原子数比がIn:Zn:O=X:Y:Zのとき、Z>1.5X+Yとする。Znの比率
を上記範囲に収めることで、移動度の向上を実現することができる。
【0230】
そして、具体的に酸化物半導体膜は、減圧状態に保持された処理室内に基板を保持し、処
理室内の残留水分を除去しつつ水素及び水分が除去されたスパッタガスを導入し、上記タ
ーゲットを用いて形成すればよい。成膜時に、基板温度を100℃以上600℃以下、好
ましくは200℃以上400℃以下としてもよい。基板を加熱しながら成膜することによ
り、成膜した酸化物半導体膜に含まれる不純物濃度を低減することができる。また、スパ
ッタリングによる損傷が軽減される。処理室内の残留水分を除去するためには、吸着型の
真空ポンプを用いることが好ましい。例えば、クライオポンプ、イオンポンプ、チタンサ
ブリメーションポンプを用いることが好ましい。また、排気手段としては、ターボポンプ
にコールドトラップを加えたものであってもよい。クライオポンプを用いて成膜室を排気
すると、例えば、水素原子、水(H2O)など水素原子を含む化合物(より好ましくは炭
素原子を含む化合物も)等が排気されるため、当該処理室で成膜した酸化物半導体膜に含
まれる不純物の濃度を低減できる。
【0231】
なお、スパッタ等で成膜された酸化物半導体膜中には、不純物としての水分または水素(
水酸基を含む)が多量に含まれていることがある。水分または水素はドナー準位を形成し
やすいため、酸化物半導体にとっては不純物である。そこで、本発明の一態様では、酸化
物半導体膜中の水分または水素などの不純物を低減(脱水化または脱水素化)するために
、酸化物半導体膜に対して、減圧雰囲気下、窒素や希ガスなどの不活性ガス雰囲気下、酸
素ガス雰囲気下、または超乾燥エア(CRDS(キャビティリングダウンレーザー分光法
)方式の露点計を用いて測定した場合の水分量が20ppm(露点換算で-55℃)以下
、好ましくは1ppm以下、好ましくは10ppb以下の空気)雰囲気下で、加熱処理を
施す。
【0232】
酸化物半導体膜に加熱処理を施すことで、酸化物半導体膜中の水分または水素を脱離させ
ることができる。具体的には、250℃以上750℃以下、好ましくは400℃以上基板
の歪み点未満の温度で加熱処理を行えばよい。例えば、500℃、3分間以上6分間以下
程度で行えばよい。加熱処理にRTA法を用いれば、短時間に脱水化または脱水素化が行
えるため、ガラス基板の歪点を超える温度でも処理することができる。
【0233】
なお、上記加熱処理により、酸化物半導体膜から酸素が脱離し、酸化物半導体膜内に酸素
欠損が形成される場合がある。よって、本発明の一態様では、酸化物半導体膜と接するゲ
ート絶縁膜などの絶縁膜として、酸素を含む絶縁膜を用いる。そして、酸素を含む絶縁膜
を形成した後、加熱処理を施すことで、上記絶縁膜から酸化物半導体膜に酸素が供与され
るようにする。上記構成により、ドナーとなる酸素欠損を低減し、酸化物半導体膜に含ま
れる酸化物半導体の、化学量論的組成を満たすことができる。その結果、酸化物半導体膜
をi型に近づけることができ、酸素欠損によるトランジスタの電気的特性のばらつきを軽
減し、電気的特性の向上を実現することができる。
【0234】
なお、酸素を酸化物半導体膜に供与するための加熱処理は、窒素、超乾燥空気、または希
ガス(アルゴン、ヘリウムなど)の雰囲気下において、好ましくは200℃以上400℃
以下、例えば250℃以上350℃以下)で行う。上記ガスは、水の含有量が20ppm
以下、好ましくは1ppm以下、より好ましくは10ppb以下であることが望ましい。
【0235】
酸化物半導体膜は、単結晶、多結晶(ポリクリスタルともいう。)または非晶質などの状
態をとる。
【0236】
好ましくは、酸化物半導体膜は、CAAC-OS(C Axis Aligned Cr
ystalline Oxide Semiconductor)膜とする。
【0237】
なお、当該結晶部は、一辺が100nm未満の立方体内に収まる大きさであることが多い
。また、透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron M
icroscope)による観察像では、CAAC-OS膜に含まれる非晶質部と結晶部
との境界、結晶部と結晶部との境界は明確ではない。また、TEMによってCAAC-O
S膜には明確な粒界(グレインバウンダリーともいう。)は確認できない。そのため、C
AAC-OS膜は、粒界に起因する電子移動度の低下が抑制される。
【0238】
CAAC-OS膜に含まれる結晶部は、c軸がCAAC-OS膜の被形成面の法線ベクト
ルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向に揃い、かつab面に垂直な方向から見て三角
形状または六角形状の原子配列を有し、c軸に垂直な方向から見て金属原子が層状または
金属原子と酸素原子とが層状に配列している。なお、異なる結晶部間で、それぞれa軸お
よびb軸の向きが異なっていてもよい。本明細書において、単に垂直と記載する場合、8
5°以上95°以下の範囲も含まれることとする。また、単に平行と記載する場合、-5
°以上5°以下の範囲も含まれることとする。
【0239】
なお、CAAC-OS膜において、結晶部の分布が一様でなくてもよい。例えば、CAA
C-OS膜の形成過程において、酸化物半導体膜の表面側から結晶成長させる場合、被形
成面の近傍に対し表面の近傍では結晶部の占める割合が高くなることがある。また、CA
AC-OS膜へ不純物を添加することにより、当該不純物添加領域において結晶部が非晶
質化することもある。
【0240】
CAAC-OS膜に含まれる結晶部のc軸は、CAAC-OS膜の被形成面の法線ベクト
ルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向に揃うため、CAAC-OS膜の形状(被形成
面の断面形状または表面の断面形状)によっては互いに異なる方向を向くことがある。な
お、結晶部のc軸の方向は、CAAC-OS膜が形成されたときの被形成面の法線ベクト
ルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向となる。結晶部は、成膜することにより、また
は成膜後に加熱処理などの結晶化処理を行うことにより形成される。
【0241】
CAAC-OS膜を用いたトランジスタは、可視光や紫外光の照射による電気特性の変動
が小さい。よって、当該トランジスタは、信頼性が高い。
【0242】
なお、酸化物半導体膜を構成する酸素の一部は窒素で置換されてもよい。
【0243】
次いで、本発明の一態様に係るトランジスタの、具体的な構成の一例について説明する。
【0244】
図14(A)に示すトランジスタは、チャネルエッチ構造の、ボトムゲート型である。
【0245】
図14(A)に示すトランジスタは、絶縁表面上に形成されたゲート電極(ゲート)16
02と、ゲート電極1602上のゲート絶縁膜1603と、ゲート絶縁膜1603上にお
いてゲート電極1602と重なっている半導体膜1604と、半導体膜1604上に形成
された導電膜1605、導電膜1606とを有する。さらに、トランジスタは、半導体膜
1604、導電膜1605及び導電膜1606上に形成された絶縁膜1607を、その構
成要素に含めてもよい。
【0246】
なお、
図14(A)に示したトランジスタは、半導体膜1604と重なる位置において絶
縁膜1607上に形成されたバックゲート電極を、更に有していてもよい。
【0247】
図14(B)に示すトランジスタは、チャネル保護構造の、ボトムゲート型である。
【0248】
図14(B)に示すトランジスタは、絶縁表面上に形成されたゲート電極1612と、ゲ
ート電極1612上のゲート絶縁膜1613と、ゲート絶縁膜1613上においてゲート
電極1612と重なっている半導体膜1614と、半導体膜1614上に形成されたチャ
ネル保護膜1618と、半導体膜1614上に形成された導電膜1615、導電膜161
6とを有する。さらに、トランジスタは、チャネル保護膜1618、導電膜1615及び
導電膜1616上に形成された絶縁膜1617を、その構成要素に含めてもよい。
【0249】
なお、
図14(B)に示したトランジスタは、半導体膜1614と重なる位置において絶
縁膜1617上に形成されたバックゲート電極を、更に有していてもよい。
【0250】
チャネル保護膜1618を設けることによって、半導体膜1614のチャネル形成領域と
なる部分に対する、後の工程における、エッチング時のプラズマやエッチング剤による膜
減りなどのダメージを防ぐことができる。従ってトランジスタの信頼性を向上させること
ができる。
【0251】
図14(C)に示すトランジスタは、ボトムコンタクト構造の、ボトムゲート型である。
【0252】
図14(C)に示すトランジスタは、絶縁表面上に形成されたゲート電極1622と、ゲ
ート電極1622上のゲート絶縁膜1623と、ゲート絶縁膜1623上の導電膜162
5、導電膜1626と、ゲート絶縁膜1623上においてゲート電極1622と重なって
おり、なおかつ導電膜1625、導電膜1626上に形成された半導体膜1624とを有
する。さらに、トランジスタは、導電膜1625、導電膜1626、及び半導体膜162
4上に形成された絶縁膜1627を、その構成要素に含めてもよい。
【0253】
なお、
図14(C)に示したトランジスタは、半導体膜1624と重なる位置において絶
縁膜1627上に形成されたバックゲート電極を、更に有していてもよい。
【0254】
図14(D)に示すトランジスタは、ボトムコンタクト構造の、トップゲート型である。
【0255】
図14(D)に示すトランジスタは、絶縁表面上に形成された導電膜1645、導電膜1
646と、絶縁表面及び導電膜1645、導電膜1646上に形成された半導体膜164
4と、半導体膜1644、導電膜1645及び導電膜1646上に形成されたゲート絶縁
膜1643と、ゲート絶縁膜1643上において半導体膜1644と重なっているゲート
電極1642とを有する。さらに、トランジスタは、ゲート電極1642上に形成された
絶縁膜1647を、その構成要素に含めてもよい。
【0256】
本実施の形態のトランジスタを実施の形態1及び実施の形態2の基本回路、順序回路及び
シフトレジスタ回路を構成するトランジスタ、並びに実施の形態3の表示装置を構成する
トランジスタに用いることができる。特に、酸化物半導体を用いたトランジスタは移動度
が高く、オフ電流が小さい。よって、実施の形態1及び実施の形態2の基本回路、順序回
路及びシフトレジスタ回路、並びに実施の形態3の表示装置を高速に動作させることがで
きる。また、各ノードから漏れる電荷量を小さくすることができる。
【0257】
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
【0258】
(実施の形態5)
本発明の一態様に係る、基本回路、順序回路、シフトレジスタ回路及び表示装置等は、表
示機器、パーソナルコンピュータ、記録媒体を備えた画像再生装置(代表的にはDVD:
Digital Versatile Disc等の記録媒体を再生し、その画像を表示
しうるディスプレイを有する装置)に用いることができる。その他に、本発明の一態様に
係る、基本回路、順序回路、シフトレジスタ回路及び表示装置等を用いることができる電
子機器として、携帯電話、携帯型を含むゲーム機、携帯情報端末、電子書籍、ビデオカメ
ラ、デジタルスチルカメラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、
ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、デジタルオーディオプレイヤ
ー等)、複写機、ファクシミリ、プリンター、プリンター複合機、現金自動預け入れ払い
機(ATM)、自動販売機などが挙げられる。これら電子機器の具体例を
図15に示す。
【0259】
図15(A)は携帯型ゲーム機であり、筐体5001、筐体5002、表示部5003、
表示部5004、マイクロホン5005、スピーカー5006、操作キー5007、スタ
イラス5008等を有する。なお、
図15(A)に示した携帯型ゲーム機は、2つの表示
部5003と表示部5004とを有しているが、携帯型ゲーム機が有する表示部の数は、
これに限定されない。
【0260】
図15(B)は表示機器であり、筐体5201、表示部5202、支持台5203等を有
する。なお、表示機器には、パーソナルコンピュータ用、TV放送受信用、広告表示用な
どの全ての情報表示用表示機器が含まれる。
【0261】
図15(C)はノート型パーソナルコンピュータであり、筐体5401、表示部5402
、キーボード5403、ポインティングデバイス5404等を有する。
【0262】
図15(D)は携帯情報端末であり、第1筐体5601、第2筐体5602、第1表示部
5603、第2表示部5604、接続部5605、操作キー5606等を有する。第1表
示部5603は第1筐体5601に設けられており、第2表示部5604は第2筐体56
02に設けられている。そして、第1筐体5601と第2筐体5602とは、接続部56
05により接続されており、第1筐体5601と第2筐体5602の間の角度は、接続部
5605により可動となっている。第1表示部5603における映像の切り替えを、接続
部5605における第1筐体5601と第2筐体5602との間の角度に従って、切り替
える構成としてもよい。
【0263】
図15(E)は携帯電話であり、筐体5801、表示部5802、音声入力部5803、
音声出力部5804、操作キー5805、受光部5806等を有する。受光部5806に
おいて受信した光を電気信号に変換することで、外部の画像を取り込むことができる。
【0264】
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
【符号の説明】
【0265】
11 配線
12 配線
13 配線
14 配線
15 配線
16 配線
17 配線
21 配線
22 配線
23 配線
24 配線
25 配線
26 配線
27 配線
31 配線
32 配線
33 配線
34 配線
41 配線
42 配線
43 配線
44 配線
100 順序回路
101 トランジスタ
102 トランジスタ
103 トランジスタ
104 トランジスタ
104S スイッチ
105 トランジスタ
106 トランジスタ
106S スイッチ
107 トランジスタ
107S スイッチ
201 トランジスタ
202 トランジスタ
203 トランジスタ
204 トランジスタ
205 トランジスタ
206 トランジスタ
207 トランジスタ
208 トランジスタ
209 トランジスタ
210 トランジスタ
211 トランジスタ
212 トランジスタ
213 トランジスタ
214 トランジスタ
300 画素部
301 ゲートドライバ
302 ゲートドライバ
303 ソースドライバ
310 画素
311 トランジスタ
312 トランジスタ
313 表示素子
320 回路
800 基板
802 ゲート絶縁膜
812 導電膜
813 半導体膜
814 導電膜
815 導電膜
816 導電膜
817 半導体膜
818 導電膜
819 導電膜
820 絶縁膜
821 絶縁膜
822 導電膜
823 コンタクトホール
824 絶縁膜
825 EL層
826 導電膜
830 トランジスタ
831 トランジスタ
832 発光素子
833 容量素子
840 画素
841 駆動回路
1602 ゲート電極
1603 ゲート絶縁膜
1604 半導体膜
1605 導電膜
1606 導電膜
1607 絶縁膜
1612 ゲート電極
1613 ゲート絶縁膜
1614 半導体膜
1615 導電膜
1616 導電膜
1617 絶縁膜
1618 チャネル保護膜
1622 ゲート電極
1623 ゲート絶縁膜
1624 半導体膜
1625 導電膜
1626 導電膜
1627 絶縁膜
1642 ゲート電極
1643 ゲート絶縁膜
1644 半導体膜
1645 導電膜
1646 導電膜
1647 絶縁膜
5001 筐体
5002 筐体
5003 表示部
5004 表示部
5005 マイクロホン
5006 スピーカー
5007 操作キー
5008 スタイラス
5201 筐体
5202 表示部
5203 支持台
5401 筐体
5402 表示部
5403 キーボード
5404 ポインティングデバイス
5601 筐体
5602 筐体
5603 表示部
5604 表示部
5605 接続部
5606 操作キー
5801 筐体
5802 表示部
5803 音声入力部
5804 音声出力部
5805 操作キー
5806 受光部
CK1 信号
CK2 信号
N1 ノード
N2 ノード
SC1 信号
SC2 信号
SCK1 信号
SCK2 信号
T1 期間
T2 期間
T3 期間
T4 期間
VN1 電位
VN2 電位
VDD 電位
VSS 電位
SP 信号
SSP 信号
OUTA 信号
OUTB 信号
SOUTA 信号
SOUTB 信号
RE 信号
INI 信号
【要約】
【課題】少ないトランジスタ数でロウレベルの信号をシフトする半導体装置を提供する。
【解決手段】第1の端子が第1の配線と電気的に接続され、第2の端子が第2の配線と電
気的に接続された第1のトランジスタと、第1の端子が第3の配線と電気的に接続され、
第2の端子が第2の配線と電気的に接続された第2のトランジスタと、第1の端子が第4
の配線と電気的に接続され、第2の端子が第2のトランジスタのゲートと電気的に接続さ
れた第3のトランジスタと、第1の端子が第5の配線と電気的に接続され、第2の端子が
第3のトランジスタのゲートと電気的に接続され、ゲートが第6の配線と電気的に接続さ
れた第4のトランジスタと、第1の端子が第3の配線と電気的に接続され、第2の端子が
第1のトランジスタのゲートと電気的に接続された第1のスイッチとを有する。
【選択図】
図10