(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】パネルを回転させるための装置
(51)【国際特許分類】
B65G 47/248 20060101AFI20241203BHJP
B65G 7/08 20060101ALI20241203BHJP
【FI】
B65G47/248 D
B65G7/08 D
(21)【出願番号】P 2023526479
(86)(22)【出願日】2021-11-04
(86)【国際出願番号】 EP2021025429
(87)【国際公開番号】W WO2022096150
(87)【国際公開日】2022-05-12
【審査請求日】2023-06-30
(31)【優先権主張番号】102020006799.9
(32)【優先日】2020-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】520344556
【氏名又は名称】グレンツェバッハ ビーエスエイチ ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】デイス、クラウス
(72)【発明者】
【氏名】エルンスト、オレク
(72)【発明者】
【氏名】フックス、バーンド
【審査官】森林 宏和
(56)【参考文献】
【文献】特公昭48-029947(JP,B1)
【文献】実開平05-024621(JP,U)
【文献】特開昭51-027270(JP,A)
【文献】米国特許第03552538(US,A)
【文献】独国特許出願公開第02550321(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 47/00 - 47/96
B65G 7/00 - 7/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンベアベルト上に載置された
複数のプレートを搬送
するための前記コンベアベルトを備え、回転装置によって前記
複数のプレートを回転させるための装置であって、
前記回転装置は
、回転
運動および横方向運動の両方
により前記複数のプレートを回転させるために使用される回転アームを有
し、
前記回転運動の回転軸は、前記コンベアベルトの搬送方向と垂直であって、かつ、前記コンベアベルトの表面と平行であり、
前記横方向運動が、前記コンベアベルトの運動に平行な運動成分と、前記コンベアベルトの運動に垂直な運動成分とに分解され、
前記回転アームが、端部で互いに接続された第1脚部および第2脚部を有し、これらの間で前記複数のプレートの1つが前記第1脚部上にスライドすることにより、前記複数のプレートの前記1つを収容可能である、装置。
【請求項2】
前記回転アームの前記回転および横方向運動を調整するための制御装置を備える請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記制御装置は、機械的および/または電子的手段を有する、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記制御装置は、偏心
器上で、第1
スイベルジョイントを介して動作するプッシュロッドまたはクランクロッドを有し、前記
偏心器は、
前記回転アームが回転可能である第2
スイベルジョイントに対して順に関節運動
する、請求項2または3に記載の装置。
【請求項5】
前記横方向運動を生成するための前記回転アームは
、チェーンまたはベルト駆動を介して駆動可能である、請求項2から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記横方向運動を生成するための前記回転アームは
、直線または湾曲状輪郭
によってカムディスクに沿って
駆動され、またはカム機構によって、ガイドされることが可能である、請求項2から5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記制御装置は、少なくとも1つの空間方向において前記回転アームの
前記横方向運動を生成するための第1モータおよび前記回転アームの
前記回転運動を生成するための第2モータを少なくとも有する、請求項2から6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記回転装置によって回転させられる前記
複数のプレートの前記運動は、前記コンベアベルトの前記運動と同期可能である、請求項1から7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記第1脚部は、前記第2脚部の少なくとも半分の長さである、
または、
前記第1脚部は、前記第2脚部の前記長さの4分の3までの長さを有する、請求項
1から
8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記第1脚部は、前記
複数のプレートの支持としてローラを有する、請求項
1から
9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
コンベアベルト上に載置された複数のプレートを搬送し、請求項1から10のいずれか一項に記載の回転装置によって、前記複数のプレートを回転させるための方法であって、
前記複数のプレートが、第1プレートおよび第2プレートに分割され、各プレートが前記コンベアベルト上で、一方が他方の後ろに載置され、
前記第1プレートが前記回転アームに把持され、回転させられ、
前記第1プレートが、前記コンベアベルト上または前記第2プレート上で、配置され、回転させられる、
方法。
【請求項12】
前記第1プレートは、前記コンベアベルトに対して回転運動を実行するように、前記回転アームの前記横方向運動および前記回転運動によって前記第1脚部および前記第2脚部の間に保持される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1プレートは、前記回転アームの前記第1脚部および前記第2脚部の間で重力により保持され、
前記第1プレートは、前記回転アームの
前記回転運動中に、前記回転アームの前記第1脚部から前記第2脚部上へと配置され、
前記回転アームの前記回転運動および前記横方向運動が完了した後、前記回転アームの前記第2脚部から前記第1プレートをスライドすることによって、前記第1プレートが前記第2プレート上に配置される、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記回転アームは、前記第2脚部の外側端部においてスイベルジョイント上に回転可能に取り付けられ、
前記回転アームは、同時に前記横方向運動を行う一方で、前記スイベルジョイントを介してピボット可能である、請求項11から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記回転アームの前記横方向運動および前記回転運動は、前記コンベアベルトの横方向運動と同期する、請求項11から14のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
パネルを回転させるための装置
【0002】
本発明は、請求項1のプリアンブルに記載の、コンベアベルト上に載置されたパネルを搬送し、回転装置によってパネルを回転させるための装置に関する。
【0003】
DE 1 958 785 Uは、このような装置を既に開示しており、これは、そこでプレート回転機構と称され、プレートがシリンダコンベアまたはローラコンベアを介して供給される。
【0004】
プレート回転機構は、星形に配置された回転アームを有し、ローラコンベアからプレートを持ち上げる。
【0005】
回転アーム上にパネルをクランプおよび保持するためのクランプ装置も、回転アーム間に設けられている。プレート回転機構は、次に、それぞれのクランプされたプレートの、前に下だった側が上になるまで回転する。プレートがこの位置にあることにより、クランプ装置が解放される。スラブは、現在その下方に位置する別のローラコンベアによって持ち上げられてこれに渡され、これにより、当該スラブによって自由にされた面上に、次のスラブが配置可能となる。
【0006】
公知の星形回転装置は、ローラコンベア上で回転するパネルの長手方向運動が突然減速し、パネルが減速した水平方向運動から回転方向加速度を受けるという欠点を有する。減速した水平方向運動から、約180°の回転中に回転工程が完了した後、これらは再び減速して回転速度がゼロとなり、再び、これらは水平方向、すなわち、ローラコンベアの方向に加速する。
【0007】
公知の回転装置の場合、さもなければ、加速および速度の変化によってパネルの端部が特に損傷し得るので、従って、回転工程の速度は制限される。パネルが載置されるローラコンベアおよび回転装置の回転アーム上の面は、損傷することもある。本発明の目的は、コンベアベルトから回転装置へ、かつ回転装置からコンベアベルトへの移行を、強い減速および加速なしで実行する回転装置を形成することである。
【0008】
目的は、請求項1に規定されるように解決される。
【0009】
本発明に係る回転装置は、回転および横方向運動の両方を実行してパネルを回転させる回転アームを有し、コンベアベルトによって横方向に運動させられたパネルは、回転アームによる押す動きによって持ち上げられ、横方向運動から段階的に減速し、次に、段階的なピボット運動に起因する小さい回転方向加速度を受ける。これにより、プレートに損傷を与えるリスクなく、円滑な回転工程が確実となる。
【0010】
本発明の有利な実施形態は、従属請求項、明細書および図面のからもたらされ、特に、関連する説明に関連してもたらされる。
【0011】
具体的な利点には、回転アームの回転および横方向運動を調整するための制御装置の使用がある。回転装置はコンベアベルトからプレートを持ち上げるが、回転装置によって持ち上げられたパネルのコンベアベルトに対する運動は、制御装置によって調整される。これにより、回転機構が、コンベアの速度で運動するプレートを持ち上げるので、これらは減速し、次に、段階的に加速して、回転機構によって持ち上げられたプレートを回転させる回転方向加速度に至り、次に、プレートを損傷することなく、これをコンベア上に配置し直す。
【0012】
本発明は、コンベアベルト上の指定された位置に、パネル、特に、コンベアベルト上に載置された、前に回転装置に供給されなかったパネル、すなわち、コンベアベルト上に回転せずに残されたパネルを正確に配置することを可能にする。このように、スタックされたボードのペアが、コンベアベルト上に載置された、A面およびB面を有する一連のボードから形成される。これらのA面は、スタックされた状態で、互いに面している。
【0013】
従って、本発明に係る回転装置は、建材パネル、石膏ボード、ビニルパネルおよびガラスパネルのような、A面およびB面が互いに異なる全てのタイプのパネルに適している。
【0014】
制御装置は、有利には、機械的および/または電子的手段を有する。横方向および回転方向運動は、プレートが回転しているときに互いに干渉せずに重複するので、特に伝送に関連して、別個の駆動手段、例えば、H.To制御エンジンによって、両方のタイプの運動を用いることが可能となる。横方向運動は、コンベアベルトの運動に平行な運動成分と、コンベアベルトの運動に垂直な運動成分とにも分解可能である。運動の鉛直成分は、回転させるパネルを持ち上げるために必要とされ、これにより、これらは、回転しないパネル上に配置可能となる。本発明は、例えば、回転装置から滑り落ちることもある、回転するパネルの配置位置の正確なセッティングを可能にする。
【0015】
電子制御の場合、回転装置の高さも容易に調節可能であり、このように、異なる厚さのパネルに適合可能となる。
【0016】
同様に、回転工程の速度も、パネルの搬送速度、コンベアベルト上におけるこれらの相対距離およびパネルの長さに応じて調節しなくてはならない。
【0017】
例えば、回転工程の特に単純かつ柔軟な解決手段は、各運動成分(2つの横方向運動および1つの回転運動)に対して単一のモータが用いられ、そのモータが他のモータから独立して制御される場合に実装可能である。機械的コンポーネントが3つのモータによる純粋な電子制御に代えて用いられる場合、または機械的制御が、回転工程を実行するために、部分的に、または運動サイクル内の特定の期間中にのみ行われる場合、制御装置は、好ましくは、第1回転ジョイントを介して偏心上で動作するプッシュロッドを備え、これは、第2スイベルジョイントに対して順に関節運動し、回転アームは、第2スイベルジョイントを介して回転する。
【0018】
有利には、さらに、回転アームがチェーンまたはベルト駆動を介して駆動され、横方向運動を生成することができることが提供されている。
【0019】
さらに有利な実施形態では、横方向運動を生成するための回転アームを、直線または湾曲状輪郭上に、カムディスクに沿って、またはカム機構を通して、ガイドできることが提供されている。
【0020】
電子コントローラは、好ましくは、少なくとも1つの空間方向において回転アームの横方向運動を生成するための第1モータ、および回転アームの回転運動を生成するための第2モータを少なくとも有する。
【0021】
回転装置によって回転させられるパネルの運動がコンベアベルトの運動と同期可能な場合に、特に有利なことが明らかである。
【0022】
プレートは、好ましくは、コンベアベルト上に順に載置される第1および第2プレートに分割され、これにより、第1プレートは回転アームによって把持され、コンベアベルト上でひっくり返される、または第2プレート上に配置される、またはこれらの間に配置される。これは、回転工程がコンベアベルトの搬送速度に同期することを必要とする。
【0023】
本発明によれば、回転装置の単純な設計が提供され、これは、第1および第2脚部を有する回転アームを含み、これらは、端部において互いに接続され、これらの間に、プレートの1つが第1脚部上へと押し出されることによって受け取られる。
【0024】
好ましくは、本発明によれば、コンベアベルトに対する回転運動を実行するような回転アームの横方向運動および回転運動によって、第1プレートが脚部間に保持されることが提供される。
【0025】
この場合、第1パネルは、回転工程の完了後に第2パネル上に配置されるように、有利に回転する。これは、第1プレートがコンベアベルトに対して回転運動のみを実行し、横方向運動を実行しないことを意味する。第2プレートと比較すると、これは、その高さによって、上向きにのみシフトされる。
【0026】
別の代替的な実施形態において、回転工程を実行するときに、プレートの重力を用いることも可能であり、その結果として、第1プレートは、回転アームの回転運動中に2つの脚部間でピボットすることができ、これにより、第1脚部から第2脚部上へと配置され、これにより、回転アームの第2脚部からスライドすることによって回転アームの回転および横方向運動が完了した後、最後に第2プレート上またはコンベアベルト自体の上に配置される。
【0027】
本発明のさらなる利点は、回転アームが、第2脚部の外側端部において、第1スイベルジョイント上に回転可能に取り付けられること、および回転アームが、横方向運動を同時に実行する一方で、スイベルジョイントを介してスイベル可能なことである。
【0028】
好ましくは、パネルの回転は、同時に、搬送方向におけるパネルの長さによってコンベアベルトに向かうパネルの横方向運動に対応するので、回転アームの横方向および回転運動は、コンベアベルトの横方向運動と同期する。本発明の一実施形態において、回転装置によって回転させられたパネルは、これらが、回転せずにコンベアベルト上に載置されているプレート上に載置されるように回転する。この回転工程の間、回転するパネルは、本質的に、コンベアベルト上に載置されたその後端を中心とする回転運動のみを実行し、コンベアベルト上に載置されたままのパネルの高さによって、回転装置によってその上に配置されるために、わずかに持ち上げられる。
【0029】
本発明によれば、接続ロッドと連携して回転装置を用いることによって、コンベアベルトの位置に対して、回転するパネルの横方向変位が可能となる。
【0030】
本発明に係る回転アームは、多数のプレートフォーマット、すなわち、パネル幅の多数のフォーマットに利用できるような形状である。
【0031】
パネルは、例えば600mmから1400mmの幅を有するこれらの広い面の上方で回転する。このタイプのプレートは、同じ回転アームを有する同じ回転装置によって回転可能であり、回転装置を再構築することはなく、または従来の回転アームの場合のように、受容しなければならないダウンタイムはない。
【0032】
回転アームのこの利点は、プレートが押し出される第1脚部が、第2脚部の少なくとも半分の長さであるという事実からもたらされる。第1脚部が第2脚部の長さの4分の3までの長さを有する場合に、特に有利である。回転するパネルは第1脚部上へと容易にスライド可能となるように、これは、好ましくは、パネルの支持としてローラを備える。さらに、第1プレートは、ゴム材料で形成されたスライドするストリップを有してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
本発明は、図面を参照して、例示的な実施形態においてより詳細に説明される。図面は、以下の内容を示す。
【
図1】コンベアベルト上に載置されたパネルを回転させるためのコンベアベルトの上方に配置された回転装置の側面図である。
【
図2】コンベアベルト上に載置されたパネルを回転させるためのコンベアベルトの上方に配置された回転装置の側面図である。
【
図3】コンベアベルト上に載置されたパネルを回転させるためのコンベアベルトの上方に配置された回転装置の側面図である。
【
図4】コンベアベルト上に載置されたパネルを回転させるためのコンベアベルトの上方に配置された回転装置の側面図である。
【
図5】コンベアベルト上に載置されたパネルを回転させるためのコンベアベルトの上方に配置された回転装置の側面図である。
【
図6】コンベアベルト上に載置されたパネルを回転させるためのコンベアベルトの上方に配置された回転装置の側面図である。
【0034】
【0035】
【0036】
【発明を実施するための形態】
【0037】
パネル2、3は、搬送方向に隣り合って配置された複数の部分ベルトを備える駆動されたコンベアベルト1(
図1から6)上で、矢印Aの方向に搬送されている。製造上の理由のため、パネル2、3は、コンベアベルト1上で、一方が他方の後ろにあるペアとなっている。
【0038】
コンベアベルト1は、複数の離間した平行な個々のベルトからなる。回転装置4の部分回転装置は、各事例において、バンド間のフリースペースに配置されている。少なくとも2つの部分回転装置が、パネル2を取るために利用可能である。パネル2のパネル幅によれば、部分回転装置は、コンベアベルト1の個々のバンド間で異なる位置に配置可能である。好ましくは、部分回転装置間の距離は、変化することもできる。特に、部分回転装置は、コンベアベルト1の異なるベルト間に取り付け可能である。
【0039】
パネル3がコンベアベルト1上のこれらの位置のままである一方で、パネル2のみを回転装置4によって回転させることが提供される。
【0040】
回転装置4は、順に2つの脚部6、7(
図7、8)を有する回転アーム5を有する。
【0041】
受け取り位置(
図1)において下方に載置された脚部6は、回転ジョイント8を中心とした回転装置4の回転運動によって、その前端が可変位置に配置されるようにわずかに上向きに移動し、これにより、パネル2は、コンベアベルト1によって脚部6上に押し出され、その前端が脚部6上へとスライド可能となる。脚部6は、その表面上にコーティングが設けられ、これにより、パネル2は、十分に減速し、2つの脚部6、7が互いに接続された領域9に影響を及ぼさない。
【0042】
次に、パネル2は、ピボット8を中心とした回転矢印B方向における回転装置4のさらなる回転によって、その前端から持ち上げられ(
図2)、これにより、好ましくは、パネル2の後端がパネル3の前端に対して載置される一方で、2つの脚部6、7間で上向きにスライドする。
【0043】
回転装置4の回転運動は、接続ロッド11を駆動する駆動10によってもたらされ、これにより、偏心12を介して、回転ジョイント8を、位置8'(
図2)に到達するように回転させる。同時に、回転装置4は、横方向運動を実行する。ここで、横方向運動は、フレーム13によって制限される。フレーム13は、パネル2の寸法に適合し、さらに、チェーン駆動または別の駆動が、好ましくは、回転装置4の横方向部分を実装するために存在する。回転装置の運動は、好ましくは、フレーム13に取り付けられた輪郭、例えば、湾曲した輪郭によって、またはカムディスクによって制限される。
【0044】
パネル2は、ピボット8の回転運動によって押し上げられ、その後端でコンベアベルト1上に載置され続ける一方で、エリア9(
図3、4)に向かって移動する。
【0045】
接続ロッド11の後退運動は、パネル2が脚部6、7間でセットアップされる(
図4)一方で、回転装置4のピボット点を位置8''' '''にシフトする。
【0046】
回転装置4をさらに回転させることによって、パネル2は、パネル3上に配置される(
図5、6)。次に、接続ロッド11の運動によって、回転装置4の逆方向運動が完了し、これにより、これはその元の位置に戻り、別のパネル2を受け取る準備ができる。
【0047】
回転アーム5は、少なくとも1つの連続的なボア14(
図7、8)または追加の第2ボア15を有し、これにより、回転装置4の全ての回転アーム5は、接続ロッド15によって互いに接続される(
図9)。回転アーム5は、フレーム20に取り付けられ、必要な場合、フレーム20において互いから異なる距離で配置される、例えば、互いに対してシフトされる。回転アーム5間の距離は可変なので、回転装置4は、異なるコンベア装置に容易に設置可能であり、コンベアベルト1のベルト17間で、異なる距離に適合可能である。
【0048】
パネル2は、コンベアベルト1を介して回転装置4の回転アーム5に搬送され、これにより、パネル2は、回転アーム5が接続ロッド11を介して駆動10によってピックアップ位置に運び込まれたらすぐに、回転アーム5の脚部6および7の間で持ち上げられることができる。このように、矢印Aの方向に順に配置されるパネル2、3は、回転装置4による回転動作によって後続のパネル3上に配置された前方のパネル2によって重畳される。
【0049】
脚部6上にパネル2をスライドさせることは、好ましくは、脚部がその上面にローラ18、19を保持するという事実によって、容易にされる。あるいは、例えば、低滑り摩擦の材料で形成されたランナが脚部6上に設けられる。
【0050】
本発明は、このように、建材のパネルを連続的に回転させるためのマシンを形成する。