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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】計算機及び連携プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 15/02 20060101AFI20241203BHJP
   G06F 3/02 20060101ALI20241203BHJP
【FI】
G06F15/02
G06F3/02 500
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020159417
(22)【出願日】2020-09-24
(65)【公開番号】P2022052902
(43)【公開日】2022-04-05
【審査請求日】2023-08-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】市川 雄一
【審査官】坂東 博司
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-062326(JP,A)
【文献】特開2008-017381(JP,A)
【文献】特開2013-088506(JP,A)
【文献】特開2020-047035(JP,A)
【文献】特開2009-094775(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 15/02
G06F 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末と通信する通信部と、
入力された数値又は演算子を表示する表示部と、
前記表示部前記端末によって隠される位置関係であるか否かを判定する判定部と、
前記判定部による、前記表示部が前記端末によって隠される位置関係であるか否かの判定に応じて前記端末との連携モードを切り替える切替部と、
前記連携モードに従って前記通信部を用いて前記端末と連携する制御部と、
を備え、
前記連携モードは、第1のモードと第2のモードを含み、
前記切替部は、前記表示部が前記端末によって隠される位置関係であるときに、前記連携モードを前記第1のモードに切り替える一方で、前記表示部が前記端末によって隠される位置関係でないときには、前記連携モードを前記第2のモードに切り替え、
前記制御部は、前記第1のモードにおいては数値キー及び演算キーの各々が押下されたタイミングに基づいて計算に係る情報を前記端末に送信する一方で、前記第2のモードにおいては前記演算キーが押下されたタイミングのみに基づいて計算に係る情報を前記端末に送信する、
算機。
【請求項2】
前記表示部は、さらに、入力された数値及び演算子に基づいて計算された計算結果を表示し、
前記制御部は、前記第1のモードにおいては、送信実行の指示がされたときに前記計算結果を前記通信部を用いて前記端末に送信する、
請求項に記載の計算機。
【請求項3】
前記通信部は、第1の通信モジュールと、前記表示部の近傍に配置され、前記第1の通信モジュールよりも通信距離の短い第2の通信モジュールとを含み、
前記判定部は、前記第2の通信モジュールを用いて前記端末と通信できるときに前記表示部が前記端末によって隠される位置関係であると判定する、
請求項1又は2に記載の計算機。
【請求項4】
前記表示部の近傍に配置され、光を受光するための受光部をさらに具備し、
前記判定部は、前記受光部が遮光されたときに前記表示部が前記端末によって隠される位置関係であると判定する、
請求項1又は2に記載の計算機。
【請求項5】
端末と通信する計算機のコンピュータを、
前記計算機の表示部前記端末によって隠される位置関係であるか否かを判定する判定手段
前記判定手段による、前記表示部が前記端末によって隠される位置関係であるか否かの判定に応じて前記端末との連携モードを切り替える切替手段
前記連携モードに従って通信部を用いて前記端末と連携する制御手段
として機能させ、
前記連携モードは、第1のモードと第2のモードを含み、
前記切替手段は、前記表示部が前記端末によって隠される位置関係であるときに、前記連携モードを前記第1のモードに切り替える一方で、前記表示部が前記端末によって隠される位置関係でないときには、前記連携モードを前記第2のモードに切り替え、
前記制御手段は、前記第1のモードにおいては数値キー及び演算キーの各々が押下されたタイミングに基づいて計算に係る情報を前記端末に送信する一方で、前記第2のモードにおいては前記演算キーが押下されたタイミングのみに基づいて計算に係る情報を前記端末に送信する、
携プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、計算機及び連携プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、各種の電子機器がスマートフォン等の端末と連携できるようになってきている。例えば、スマートフォンと連携できる卓上計算機(電卓)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-47035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の計算機と端末との連携では、例えば電卓が端末で実行されている計算機アプリの入力デバイスとして用いられることが行われている。また、計算機アプリ上で入力された内容が端末から計算機に転送されることも行われている。このような計算機と端末との複数の連携機能を簡易に切り替えできることが求められている。
【0005】
本発明は、計算機と端末との複数の連携機能を簡易に切り替えることが可能な計算機及び連携プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様の計算機は、端末と通信する通信部と、入力された数値又は演算子を表示する表示部と、前記表示部前記端末によって隠される位置関係であるか否かを判定する判定部と、前記判定部による、前記表示部が前記端末によって隠される位置関係であるか否かの判定に応じて前記端末との連携モードを切り替える切替部と、前記連携モードに従って前記通信部を用いて前記端末と連携する制御部と、を備え、前記連携モードは、第1のモードと第2のモードを含み、前記切替部は、前記表示部が前記端末によって隠される位置関係であるときに、前記連携モードを前記第1のモードに切り替える一方で、前記表示部が前記端末によって隠される位置関係でないときには、前記連携モードを前記第2のモードに切り替え、前記制御部は、前記第1のモードにおいては数値キー及び演算キーの各々が押下されたタイミングに基づいて計算に係る情報を前記端末に送信する一方で、前記第2のモードにおいては前記演算キーが押下されたタイミングのみに基づいて計算に係る情報を前記端末に送信する
【0007】
本発明の第2の態様の連携プログラムは、端末と通信する計算機のコンピュータを、前記計算機の表示部前記端末によって隠される位置関係であるか否かを判定する判定手段前記判定部による、前記表示部が前記端末によって隠される位置関係であるか否かの判定に応じて前記端末との連携モードを切り替える切替手段、前記連携モードに従って通信部を用いて前記端末と連携する制御手段として機能させ、前記連携モードは、第1のモードと第2のモードを含み、前記切替手段は、前記表示部が前記端末によって隠される位置関係であるときに、前記連携モードを前記第1のモードに切り替える一方で、前記表示部が前記端末によって隠される位置関係でないときには、前記連携モードを前記第2のモードに切り替え、前記制御手段は、前記第1のモードにおいては数値キー及び演算キーの各々が押下されたタイミングに基づいて計算に係る情報を前記端末に送信する一方で、前記第2のモードにおいては前記演算キーが押下されたタイミングのみに基づいて計算に係る情報を前記端末に送信する
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、計算機と端末との複数の連携機能を簡易に切り替えることが可能な計算機及び連携プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係る計算機システムの構成を示す図である。
図2図2は、計算機の構成の一例を示す図である。
図3図3は、計算機の外観正面図である。
図4図4は、端末の構成の一例を示す図である。
図5図5は、計算機の動作を示すフローチャートである。
図6図6は、リアルタイム入力モードの処理を示すフローチャートである。
図7A図7Aは、リアルタイム入力モードの第1の具体例を示す図である。
図7B図7Bは、リアルタイム入力モードの第2の具体例を示す図である。
図8図8は、計算過程送信モードの処理を示すフローチャートである。
図9図9は、計算過程送信モードの具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、実施形態に係る計算機システム1の構成を示す図である。計算機システム1は、計算機10と、端末20とを有している。計算機10と端末20とは、互いに通信することで連携して動作し得る。
【0011】
図2は、計算機10の構成の一例を示す図である。計算機10は、プロセッサ11と、メモリ12と、操作キー13と、ディスプレイ14と、通信モジュール15、16と、電源モジュール17とを有している。計算機10は、卓上計算機、所謂電卓であってよい。計算機10は、電卓以外の数値の計算機能を有する各種の電子機器であってもよい。また、計算機10は、図2で示した以外の構成を有していてもよい。
【0012】
プロセッサ11は、計算機10の各種動作を制御するプロセッサである。プロセッサ11は、CPU、ASIC、FPGA等であってよい。また、プロセッサ11は、2つ以上のプロセッサで構成されていてもよい。プロセッサ11は、計算機10と端末20との位置関係を判定する判定部として動作する。また、プロセッサ11は、判定結果に応じて計算機10の連携モードを切り替える切替部として動作する。さらに、プロセッサ11は、連携モードに応じて通信モジュール15又は16を用いて端末20と連携する制御部として動作する。
【0013】
メモリ12は、RAM及びROMを含む。RAMは、揮発性のメモリである。RAMは、プロセッサ11における各種のデータを一時記憶するための作業メモリ等に用いられる。ROMは、不揮発性のメモリである。ROMには、各種の計算機能を実行するための計算プログラム端末20との連携のための連携プログラム等の各種プログラムが記憶されている。
【0014】
操作キー13は、ユーザが計算機10を操作するための各種のキーである。操作キー13を用いた操作が受け付けられたとき、その操作に応じた入力信号がプロセッサ11に伝達される。
【0015】
ディスプレイ14は、液晶ディスプレイ等の表示部である。ディスプレイ14は、電卓機能に係る各種の表示をする。
【0016】
通信モジュール15、16は、それぞれ、計算機10と端末20との通信処理をする回路を含む通信部である。通信モジュール15と通信モジュール16は、それぞれ異なる通信距離の通信方式に対応している。通信モジュール15は、例えばNFC(Near Field Communication)といった極近距離通信に対応した通信モジュールであって、ディスプレイ14の近傍に配置される。通信モジュール16は、例えばBLE(Bluetooth(登録商標) Low energy)といった近距離通信に対応した通信モジュールである。
【0017】
電源モジュール17は、計算機10の各回路に電源となる電力を供給する。電源モジュール17は、例えばソーラセルモジュールである。ソーラセルモジュールは、受光窓を介して照射された光から電力を生成する。
【0018】
図3は、計算機10の外観正面図である。図3に示すように、計算機10の筐体正面には、操作キー13と、ディスプレイ14と、ソーラセルモジュールの受光窓171が設けられている。
【0019】
操作キー13は、数値キーと、演算キーと、機能キーとを有している。数値キーは、数値を入力するためのキーであって、例えば0から9のそれぞれの数値に対応したキーを含む。また、数値キーは、“00”を入力するためのキーを含んでいてもよい。演算キーは、四則演算の実施のためのキーであって、例えば+(加算)、-(減算)、×(乗算)、÷(除算)のそれぞれの演算子に対応したキーと、=(演算実行)キーとを含む。機能キーは、計算機10の各種機能の実施のためのキーであって、例えばオールクリアキー(ACキー)、クリアキー(Cキー)、グランドトータル(GTキー)キーを含む。さらに、実施形態では、操作キー13は、無線キー131と、送信キー132と、カーソルキー133と、バックスペースキー(BSキー)134とを有している。無線キー131は、計算機10と端末20との無線接続のトリガを発生させるための操作キーである。送信キー132は、後で説明するリアルタイム入力モードにおいて送信実行の指示を与えるための操作キーである。カーソルキー133は、後で説明するリアルタイム入力モードにおいて、端末20に表示された画面上の各種の位置指定の操作に使用されるキーである。カーソルキー133には、別途に計算機10で使用される特定の機能が割り当てられていてもよい。BSキー134は、計算機10における入力を1つ前の状態に戻す指示を与えるための操作キーである。また、BSキー134は、後で説明するリアルタイム入力モードにおいて、端末20に入力された数値を1つ前の状態に戻す指示を与えるための操作キーでもある。
【0020】
受光部としての受光窓171は、ディスプレイ14の近くに配置されている。この受光窓171の裏側にソーラーセルが配置されている。受光窓171を介して光が照射されると、ソーラーセルは起電力を発生する。電源モジュール17は、このソーラーセルで発生した起電力を図2で示した各要素の動作に必要な大きさの電圧に変換して各要素に出力する。
【0021】
図4は、端末20の構成の一例を示す図である。端末20は、プロセッサ21と、メモリ22と、ストレージ23と、タッチパネル24と、ディスプレイ25と、通信モジュール26、27、28とを有している。端末20は、スマートフォン、タブレット端末といった計算機10と通信できる各種の端末であってよい。端末20は、図4で示した以外の構成を有していてもよい。例えば、端末20は、操作ボタンを有していてもよい。
【0022】
プロセッサ21は、端末20の各種動作を制御するプロセッサである。プロセッサ21は、CPU、ASIC、FPGA等であってよい。また、プロセッサ21は、2つ以上のプロセッサで構成されていてもよい。
【0023】
メモリ22は、RAM及びROMを含む。RAMは、揮発性のメモリである。RAMは、プロセッサ21における各種のデータを一時記憶するための作業メモリ等に用いられる。ROMは、不揮発性のメモリである。ROMには、各種プログラムが記憶されている。
【0024】
ストレージ23は、例えばフラッシュメモリであり、端末20で実行される各種のアプリケーション(アプリ)及びデータを記憶する。アプリは、例えば計算機10と同等の計算処理を実行する計算機アプリを含む。また、アプリは、例えば表計算アプリ、家計簿アプリを含む。
【0025】
タッチパネル24は、ディスプレイ25の画面と一体的に構成されたタッチセンサである。タッチパネル24は、ディスプレイ25と組み合わせられることにより、GUI(Graphical User Interface)機能を実現する。
【0026】
ディスプレイ25は、液晶ディスプレイ等の表示部である。ディスプレイ25は、端末20における各種の表示をする。
【0027】
通信モジュール26、27、28は、計算機10と端末20との通信処理をする回路を含む。通信モジュール26、27、28は、それぞれ異なる通信方式に対応した通信モジュールである。通信モジュール26は、例えばNFC(Near Field Communication)といった極近距離通信用の通信モジュールである。通信モジュール27は、例えばBLEといった近距離通信用の通信モジュールである。通信モジュール28は、4G通信といった携帯電話通信用の通信モジュールである。
【0028】
次に、計算機システム1の動作を説明する。図5は、計算機10の動作を示すフローチャートである。図5においては、主に計算機10の連携処理の動作が示されている。連携処理において、計算機10は端末20と連携して動作する。計算機10は、連携処理中の連携モードとして、1)リアルタイム入力モードと、2)計算過程送信モードとを有している。リアルタイム入力モードでは、計算機10で入力された操作キーに係る情報がリアルタイムで端末20に送信される。端末20は、この送信された操作キーに係る情報を端末20のタッチパネル24等を用いて入力された情報と同等に取り扱うことができる。例えば、端末20は、計算機10で入力された数値を計算機アプリ、表計算アプリ、家計簿アプリ等に対する入力として用いることができる。また、計算過程送信モードでは、演算キーが押される毎に、計算機10で入力された未送信の計算過程のデータが端末20に送信される。図5の処理は、メモリ12のROMに記憶された連携プログラムをプロセッサ11が実行することによって行われる。
【0029】
ステップS1において、プロセッサ11は、無線キー131が押されたか否かを判定する。ステップS1において、無線キー131が押されたときには、処理はステップS2に移行する。ステップS2において、無線キー131が押されていないときには、処理はステップS3に移行する。
【0030】
ステップS2において、プロセッサ11は、近距離通信に対応した通信モジュール16を用いた通信接続を確立するための通信処理を実施する。例えば、プロセッサ11は、通信モジュール16からアドバタイズを送信させる。そして、プロセッサ11は、アドバタイズを受信した端末20からの通信要求に応じて通信モジュール16による通信接続を確立する。その後、処理はステップS3に移行する。
【0031】
ステップS3において、プロセッサ11は、ディスプレイ14が端末20によって隠されているか否かを判定する。例えば、極近距離通信に対応した通信モジュール15がディスプレイ14の近くに配置されている場合、ディスプレイ14の上に端末20が置かれたときに計算機10は、通信モジュール15を用いて端末20と通信できるようになる。つまり、ディスプレイ14が隠されたか否かの判定は、通信モジュール15によって端末20と通信できるか否かの判定によって行われ得る。この他、ディスプレイ14の近くには受光窓171が配置されているので、ディスプレイ14の上に端末20が置かれたときには受光窓171が遮光される。この場合、ソーラーセルの発電力が低下して電源モジュール17から出力される電圧が小さくなる。つまり、ディスプレイ14が隠されたか否かの判定は、電源モジュール17からの電圧が閾値よりも小さくなったか否かの判定によっても行われ得る。さらに、受光窓171の裏に照度センサが配置されていれば、ディスプレイ14が隠されたか否かの判定は、照度センサの出力が小さくなったか否かの判定によっても行われ得る。このように、ディスプレイ14が隠されたか否かの判定は、任意の手法によって行われ得る。ステップS3において、ディスプレイ14が隠れていると判定されたときには、処理はステップS4に移行する。ステップS3において、ディスプレイ14が隠されていないと判定されたときには、処理はステップS5に移行する。
【0032】
ステップS4において、プロセッサ11は、リアルタイム入力モードの処理を実施する。リアルタイム入力モードの処理の後、処理はステップS8に移行する。リアルタイム入力モードの処理については後で詳しく説明する。
【0033】
ステップS5において、プロセッサ11は、端末20と通信できるか否かを判定する。ステップS5においては、通信モジュール16を用いて端末20と通信をすることができるか否かが判定される。ステップS5において、端末20と通信できると判定されたときには処理はステップS6に移行する。ステップS5において、端末20と通信できないと判定されたときには、処理はステップS7に移行する。
【0034】
ステップS6において、プロセッサ11は、計算過程送信モードの処理を実施する。計算過程送信モードの処理の後、処理はステップS8に移行する。計算過程送信モードの処理については後で詳しく説明する。
【0035】
ステップS7において、プロセッサ11は、その他の処理を実施する。その他の処理の後、処理はステップS8に移行する。その他の処理は、特に限定されない。例えば、プロセッサ11は、操作キーの入力に応じて計算を実施し、計算結果をディスプレイ14に表示する。
【0036】
ステップS8において、プロセッサ11は、計算機10の電源をオフするか否かを判定する。例えば、操作キー13の電源オフキーが押されたときに計算機10の電源をオフすると判定される。ステップS8において、計算機10の電源をオフすると判定されたときには、図5の処理は終了する。ステップS8において、計算機10の電源をオフしないと判定されたときには、処理はステップS1に戻る。
【0037】
図6は、リアルタイム入力モードの処理を示すフローチャートである。ステップS11において、プロセッサ11は、数値キー又は演算キーが押されたか否かを判定する。ステップS11において、数値キー又は演算キーが押されたと判定されたときには、処理はステップS12に移行する。ステップS11において、数値キー又は演算キーが押されていないと判定されたときには、処理はステップS19に移行する。
【0038】
ステップS12において、プロセッサ11は、押された操作キーに対応した数値又は演算子をディスプレイ14に表示させる。
【0039】
ステップS13において、プロセッサ11は、押された操作キーに係る情報を端末20に送信する。操作キーに係る情報は、例えば「0」キーが押された、「+」キーが押されたといった、押された操作キーの名称等を示す情報である。ここで、図5で示した例では、リアルタイム入力モードに切り替わった時点で通信モジュール15による通信ができる状態になっている。また、実施形態では、リアルタイム入力モードに切り替わる前に無線キー131が押されていれば、リアルタイム入力モードに切り替わった時点で通信モジュール16による通信ができる状態になっていることもある。通信モジュール15と通信モジュール16の両方で通信できる場合、プロセッサ11は、例えば通信モジュール15を用いて端末20と通信する。勿論、プロセッサ11は、通信モジュール16を用いて端末20と通信してもよい。
【0040】
ステップS14において、プロセッサ11は、押された操作キーが演算実行キー(=キー)であるか否かを判定する。ステップS14において、押された操作キーが演算実行キーであると判定されたときには、処理はステップS15に移行する。ステップS14において、押された操作キーが演算実行キーでないと判定されたときには、処理はステップS18に移行する。
【0041】
ステップS15において、プロセッサ11は、入力された数値及び演算子に従って数値計算を実施する。そして、プロセッサ11は、計算結果をディスプレイ14に表示させる。
【0042】
ステップS16において、プロセッサ11は、送信キー132が押されたか否かを判定する。ステップS16において、送信キー132が押されたと判定されたときには、処理はステップS17に移行する。ステップS16において、送信キー132が押されていないと判定されたときには、処理はステップS18に移行する。
【0043】
ステップS17において、プロセッサ11は、計算結果の情報を端末20に送信する。その後、処理はステップS18に移行する。このように、リアルタイム入力モードにおいても、計算機10において計算が実施される。一方で、計算結果の端末20への送信は、送信キー132が押されたときに行われる。
【0044】
ステップS18において、プロセッサ11は、リアルタイム入力モードの処理を終了するか否かを判定する。例えば、計算機10と端末20との通信が切断されたと判定されたとき、ディスプレイ14が隠されていないと判定されたときに、リアルタイム入力モードの処理を終了すると判定される。ステップS18において、リアルタイム入力モードの処理を終了すると判定されたときには、図6の処理は終了する。ステップS18において、リアルタイム入力モードの処理を終了しないと判定されたときには、処理はステップS11に戻る。
【0045】
ステップS19において、プロセッサ11は、カーソルキー133又はBSキー134が押されたか否かを判定する。ステップS19において、カーソルキー133又はBSキー134が押されたと判定されたときには、処理はステップS20に移行する。ステップS19において、カーソルキー133又はBSキー134が押されていないと判定されたときには、処理はステップS18に移行する。
【0046】
ステップS20において、プロセッサ11は、押された操作キーに係る情報を端末20に送信する。その後、処理はステップS18に移行する。操作キーに係る情報は、例えばカーソルキー133が押された、BSキー134が押されたといった、押された操作キーの名称等を示す情報である。
【0047】
図7Aは、リアルタイム入力モードの第1の具体例を示す図である。第1の具体例においては、端末20上で計算機アプリがリアルタイム入力モードの状態で起動している。前述したように、リアルタイム入力モードでは数値キー又は演算キーが押されたときには押された操作キーに対応した数値又は演算子の情報がリアルタイムで端末20に送信される。
【0048】
例えば、ユーザが計算機10の数値キーを用いて「123456789.012」と入力したとする。このとき、図7Aでは端末20によって隠されているが、計算機10のディスプレイ14には「123456789.012」が表示される。さらに、ユーザによって押された数値キーの情報がリアルタイムで端末20に送信される。この場合において端末20の計算機アプリは、送信された数値キーの情報と同様の入力操作があったとみなす。この結果、端末20のディスプレイ25には「123456789.012」が表示される。その後、ユーザが計算機10の数値キー及び演算キーを用いて「1+2+3+4+5+6+7+8+9+10=」と入力したとする。この場合も、図7Aでは端末20によって隠されているが、計算機10のディスプレイ14には「1+2+3+4+5+6+7+8+9+10=」が表示される。さらに、ユーザによって押された数値キー及び演算キーの情報がリアルタイムで端末20に送信される。この結果、端末20のディスプレイ25には「1+2+3+4+5+6+7+8+9+10=」が表示される。また、計算機10は、「1+2+3+4+5+6+7+8+9+10=」の入力を受けて計算を実施する。この結果、ディスプレイ14には計算結果である「55」が表示される。ただし、端末20のディスプレイ25には、「1+2+3+4+5+6+7+8+9+10=」しか表示されない。そこで、ユーザは、送信キー132を押す。これにより、計算結果「55」が端末20に送信され、端末20のディスプレイ25には「1+2+3+4+5+6+7+8+9+10=55」が表示される。「123×456=56,088」を端末20の計算機アプリ上で表示させるときも同様であり、ユーザは、計算機10を用いて「123×456=」と入力した後で、送信キー132を押す。これにより、端末20のディスプレイ25には「123×456=56,088」が表示される。このように、第1の具体例では、計算機10が端末20の外部テンキーと同様に動作し得る。一方、端末20は、計算機10の外部ディスプレイと同様に動作し得る。
【0049】
ここで、実施形態では、リアルタイム入力モードについては計算結果については送信キー132が押されたときに端末20に送信される。これに対し、例えば、演算実行キー(=キー)が押されたときに直ちに「=」の演算子の情報が端末に送信されるのではなく、計算結果が算出された後で計算結果と「=」の演算子の情報の双方が端末20に送信されてもよい。これにより、計算結果の送信のために送信キー132を押す必要がなくなる。
【0050】
図7Bは、リアルタイム入力モードの第2の具体例を示す図である。第2の具体例においては、端末20上で表計算アプリがリアルタイム入力モードの状態で起動している。
【0051】
この場合も、ユーザが計算機10の操作キー13を押した場合、押した操作キーに係る情報がリアルタイムで端末20に送信される。端末20の表計算アプリは、送信された操作キーの情報と同様の入力操作があったとみなす。このように、第2の具体例では、端末20の表計算アプリにおいて日付や数値を入力するに際して、端末20のソフトキーボードではなく計算機10の数値キー等が用いられ得る。この他、表計算アプリにおけるセルの選択に計算機10のカーソルキー133等が用いられ得る。
【0052】
ここで、計算機10から送信された操作キーに係る情報に基づいて端末20においてどのような処理が実施されるかは、計算機10と連携している端末20のアプリ毎に適宜に決められてよい。
【0053】
図8は、計算過程送信モードの処理を示すフローチャートである。ステップS21において、プロセッサ11は、数値キーが押されたか否かを判定する。ステップS21において、数値キーが押されたと判定されたときには、処理はステップS22に移行する。ステップS21において、数値キーが押されていないと判定されたときには、処理はステップS23に移行する。
【0054】
ステップS22において、プロセッサ11は、押された数値キーに対応した数値をディスプレイ14に表示させる。
【0055】
ステップS23において、プロセッサ11は、演算キーが押されたか否かを判定する。ステップS23において、演算キーが押されたと判定されたときには、処理はステップS24に移行する。ステップS23において、演算キーが押されていないと判定されたときには、処理はステップS26に移行する。
【0056】
ステップS24において、プロセッサ11は、押された演算キーに対応した演算子をディスプレイ14に表示させる。また、押された演算キーが演算実行キーであるときには、プロセッサ11は、さらに、入力された式の計算を実行し、計算結果をディスプレイ14に表示させる。
【0057】
ステップS25において、プロセッサ11は、未送信の計算過程の情報を端末20に送信する。計算過程の情報は、数値及び演算子の組み合わせである。ここで、図5で示した例では、計算過程送信モードに切り替わった時点で通信モジュール16による通信ができる状態になっていて、通信モジュール15による通信ができない状態になっている。したがって、プロセッサ11は、通信モジュール16を用いて計算過程の情報を端末20に送信する。
【0058】
ステップS26において、プロセッサ11は、計算過程送信モードの処理を終了するか否かを判定する。例えば、計算機10と端末20との通信が切断されたと判定されたとき、ディスプレイ14が隠されたと判定されたときに、計算過程送信モードの処理を終了すると判定される。ステップS26において、計算過程送信モードの処理を終了すると判定されたときには、図8の処理は終了する。ステップS26において、計算過程送信モードの処理を終了しないと判定されたときには、処理はステップS21に戻る。
【0059】
図9は、計算過程送信モードの具体例を示す図である。具体例においては、端末20上で計算機アプリが計算過程送信モードの状態で起動している。前述したように、計算過程送信モードでは演算キーが押されたときにはそれまでの未送信の計算過程の情報が端末20に送信される。
【0060】
例えば、ユーザが計算機10の数値キー及び演算キーを用いて「1+2+3+4+5=」と入力したとする。このとき、「1+」、「2+」、「3+」、「4+」、「5=」の順で計算過程の情報が端末20に送信される。つまり、計算過程送信モードでは、演算キーが押されたときにその押された演算キーとそれまでに押された数値キーとの組み合わせの情報が1つの計算ステップとして端末20に送信される。端末20の計算機アプリは、送信された計算過程の情報を例えばメモリ22のRAMに保持する。このように、計算過程送信モードでは、計算機10で入力された計算過程が端末20において保持される。端末20に保持された計算過程の情報は、端末20の通信機能によって他の機器に送信され得る。これにより、例えば、端末20の操作により、検算電卓等の計算過程を保持できる他の計算機に計算過程の情報を送信することができる。この場合において、検算電卓等は、受信した計算過程をディスプレイに表示することができる。また、端末20の操作により、端末20からプリンタ30に計算過程の情報を送信することもできる。この場合において、プリンタ30は、計算過程の情報を紙媒体にプリントすることができる。また、計算過程送信モードでは、計算過程が計算ステップの単位で送信される。これにより、入力の訂正等の情報がいちいち他の端末に送られることがなくなり、より正確で二次利用しやすい形で計算過程を送信することができる。
【0061】
以上説明したように実施形態によれば、計算機と端末との複数の連携モードが計算機のディスプレイと端末との位置関係に応じて切り替わる。このようにして、実施形態では複数の連携モードを簡易に切り替えることが可能である。
【0062】
また、連携モードの1つであるリアルタイム入力モードでは、計算機の操作キーが端末の操作キーとして用いられ得る。これにより、端末が単独で用いられる場合よりも、アプリの操作性が向上する。また、リアルタイム入力モードでは、計算機を用いて入力された情報が端末のアプリ上の表示に反映される。これにより、計算機が単独で用いられる場合よりも、視認性が向上する。さらに、リアルタイム入力モードへは、計算機のディスプレイが隠されることによって切り替わる。リアルタイム入力モードでは、計算機のディスプレイの代わりに端末のディスプレイが使用されることから、計算機のディスプレイが隠されることによってリアルタイム入力モードに切り替わることはユーザにとって直感的に分かりやすい。
【0063】
また、連携モードの1つである計算過程送信モードでは、計算機で入力された計算過程が端末において保持される。これにより、計算機のストレージとして端末が用いられ得る。端末に保持された計算過程の情報は、種々の機器で利用され得る。
【0064】
[変形例]
実施形態の変形例を説明する。実施形態では、複数の連携モードとしてリアルタイム入力モードと計算過程送信モードとが例示されている。しかしながら、これに限らない。例えば、計算機10のディスプレイ14が隠されているときにリアルタイム入力モード以外の連携モードの処理が実施されてもよいし、ディスプレイ14が隠されていないときに計算過程送信モード以外の連携モードの処理が実施されてもよい。
【0065】
また、実施形態では、無線キー131が押されたときに例えばBLEである近距離の通信モジュール16を用いた通信接続を確立するための通信処理が実施される。しかしながら、これに限らない。例えば、計算機10と端末20とが近接したことが、例えば通信モジュール15による通信ができるようになることによって検知されたときに、通信モジュール16を用いた通信接続を確立するための通信処理が実施されてもよい。この場合、無線キー131は省略され得る。
【0066】
さらに、実施形態では計算機10のディスプレイ14が隠されたときに連携モードがリアルタイム入力モードに切り替わり、隠されていないときに連携モードが計算過程送信モードに切り替わる。しかしながら、これに限らない。加速度センサ等によって端末20の姿勢が検知できるときには、計算機10に対する端末20の近づけ方によって連携モードが切り替わってもよい。例えば、ユーザに計算機10のディスプレイ14を隠そうとする意図、すなわちリアルタイム入力モードにしようとする意図がある場合、端末20を横向きにしてディスプレイ14に近づけることが想定される。このため、端末20が計算機10に対して横向きで近づけられたことが例えば通信モジュール15による通信によって端末20から通知されたときに連携モードがリアルタイム入力モードに切り替わり、端末20が計算機10に対して縦向きで近づけられたことが例えば通信モジュール15による通信によって端末20から通知されたときに連携モードが計算過程送信モードに切り替わってもよい。この場合、通信モジュール16は省略され得る。
【0067】
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
【0068】
また、上述した実施形態による各処理は、コンピュータであるプロセッサ11に実行させることができるプログラムとして記憶させておくこともできる。この他、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の外部記憶装置の記憶媒体に格納して配布することができる。そして、プロセッサ11は、この外部記憶装置の記憶媒体に記憶されたプログラムを読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行することができる。
【0069】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。さらに、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0070】
以下に、本願の発明の実施の形態から抽出され得る発明を付記する。
[1] 端末と通信する通信部と、
入力された数値又は演算子を表示する表示部と、
前記表示部と前記端末との位置関係を判定する判定部と、
判定された前記位置関係に応じて前記端末との連携モードを切り替える切替部と、
前記連携モードに従って前記通信部を用いて前記端末と連携する制御部と、
を具備する計算機。
[2] 前記判定部は、前記表示部が前記端末によって隠される位置関係であるか否かを判定し、
前記切替部は、前記表示部が前記端末によって隠される位置関係であるか否かに応じて前記連携モードを切り替える、
[1]に記載の計算機。
[3] 前記連携モードは、第1のモードと第2のモードを含み、
前記切替部は、前記表示部が前記端末によって隠される位置関係であるときに、前記連携モードを前記第1のモードに切り替える一方で、前記表示部が前記端末によって隠される位置関係でないときには、前記連携モードを前記第2のモードに切り替え、
前記制御部は、前記第1のモードにおいては数値キー及び演算キーの各々が押下されたタイミングに基づいて計算に係る情報を前記端末に送信する一方で、前記第2のモードにおいては前記演算キーが押下されたタイミングのみに基づいて計算に係る情報を前記端末に送信する、
[2]に記載の計算機。
[4] 前記表示部は、さらに、入力された数値及び演算子に基づいて計算された計算結果を表示し、
前記制御部は、前記第1のモードにおいては、送信実行の指示がされたときに前記計算結果を前記通信部を用いて前記端末に送信する、
[3]に記載の計算機。
[5] 前記通信部は、第1の通信モジュールと、前記表示部の近傍に配置され、前記第1の通信モジュールよりも通信距離の短い第2の通信モジュールとを含み、
前記判定部は、前記第2の通信モジュールを用いて前記端末と通信できるときに前記表示部が前記端末によって隠される位置関係であると判定する、
[2]-[4]の何れか1に記載の計算機。
[6] 前記表示部の近傍に配置され、光を受光するための受光部をさらに具備し、
前記判定部は、前記受光部が遮光されたときに前記表示部が前記端末によって隠される位置関係であると判定する、
[2]-[4]の何れか1に記載の計算機。
[7] 端末と通信する計算機のための連携プログラムであって、
前記計算機の表示部と前記端末との位置関係を判定することと、
判定された前記位置関係に応じて前記端末との連携モードを切り替えることと、
前記連携モードに従って通信部を用いて前記端末と連携することと、
を前記計算機のプロセッサに実行させるための連携プログラム。
【符号の説明】
【0071】
1 計算機システム、10 計算機、11 プロセッサ、12 メモリ、13 操作キー、14 ディスプレイ、15 通信モジュール、16 通信モジュール、17 電源モジュール、20 端末、21 プロセッサ、22 メモリ、23 ストレージ、24 タッチパネル、25 ディスプレイ、26 通信モジュール、27 通信モジュール、28 通信モジュール、30 プリンタ、131 無線キー、132 送信キー、133 カーソルキー、134 バックスペースキー(BSキー)、171 受光窓。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9