(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】印刷装置及び印刷システム
(51)【国際特許分類】
B65H 43/06 20060101AFI20241203BHJP
B65H 31/22 20060101ALI20241203BHJP
【FI】
B65H43/06
B65H31/22
(21)【出願番号】P 2020179517
(22)【出願日】2020-10-27
【審査請求日】2023-08-04
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】織田 浩史
【審査官】畔津 圭介
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-016454(JP,A)
【文献】特開2011-246266(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 43/06
B65H 31/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体に記録を行う記録部と、
前記記録部によって記録された前記媒体を積載する排出トレイと、
前記排出トレイに積載された前記媒体を検出する検出部と、
オプション機器が装着される装着部と、
を備え、
前記検出部は、
前記オプション機器が装着されない非装着時に第1位置に位置して前記排出トレイに
積載された前記媒体を検出し、
前記オプション機器が装着されている装着時に第2位置に位置して前記排出トレイに
積載された前記媒体を検出し、
前記装着部への前記オプション機器の装着に連動して前記第1位置から前記第2位置
に移動し、
前記第2位置は、前記第1位置よりも下方の位置であることを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記排出トレイは、前記媒体を積載する積載面を有し、
前記第2位置と前記積載面との鉛直方向の距離は、前記装着部に装着された前記オプシ
ョン機器と前記積載面との該積載面に垂直な最短距離より短いことを特徴とする請求項1
に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記第1位置から前記第2位置までの前記検出部の移動量は、前記装着部に前記オプシ
ョン機器が装着されない非装着時の第1最大積載量と、前記オプション機器が装着されて
いる装着時の第2最大積載量と、の差分より大きいことを特徴とする請求項1又は請求項
2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記検出部は、前記第1位置および前記第2位置の両方において前記媒体を検出するこ
とを特徴とする請求項
1に記載の印刷装置。
【請求項5】
請求項1
から請求項
4のうち何れか一項に記載の印刷装置と、
前記印刷装置に装着されるオプション機器と、
を備えることを特徴とする印刷システム。
【請求項6】
前記検出部を保持する保持部材を有し、
前記保持部材は、前記オプション機器を案内する第1案内面と、前記第1案内面と接続
する維持面とを含み、
前記オプション機器は、前記第1案内面に沿ってスライド可能に係合し、前記第1案内
面に接続する前記維持面上に載置されることを特徴とする請求項
5に記載の印刷システム
。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置及び印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1のように、媒体の一例であるシートに印刷する印刷装置の一例である画像形成装置がある。画像形成装置は、シートに記録を行う記録部の一例である画像形成部と、画像形成部によって記録されたシートを積載する排出トレイの一例である積載トレイと、検出部の一例である満載検知部と、を備える。満載検知部は、シートを検知する検知領域に位置し、積載トレイに積載されたシートの積載量が一定量以上あることを検出する。
【0003】
画像形成装置には、オプション機構の一例であるシート後処理装置が装着可能である。シート後処理装置は、画像形成装置に装着されることで満載検知部を押し、検知領域に位置する満載検知部をシートの検知を行わない非検知領域に移動させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、装着後も媒体の積載を可能とするオプション機器を印刷装置に装着する場合、オプション機器の装着により媒体の最大積載量が変わることがある。しかし、オプション機器を装着した装着時に満載を検出するための検出部を、オプション機器を装着しない非装着時に満載を検出するための検出部とは別に設けると、1つの検出部を設ける場合と比較してコストが増大してしまう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する印刷装置は、媒体に記録を行う記録部と、前記記録部によって記録された前記媒体を積載する排出トレイと、前記排出トレイに積載された前記媒体を検出する検出部と、オプション機器が装着される装着部と、を備え、前記検出部は、前記オプション機器が装着されない非装着時に第1位置に位置して前記排出トレイに積載された前記媒体を検出し、前記オプション機器が装着されている装着時に第2位置に位置して前記媒体を検出し、前記装着部への前記オプション機器の装着に連動して前記第1位置から前記第2位置に移動する。
【0007】
上記課題を解決する印刷システムは、上記構成の印刷装置と、前記印刷装置に装着されるオプション機器と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1実施形態における印刷装置及び印刷システムを示す模式図。
【
図4】サブトレイの非装着時における検出部を示す模式図。
【
図5】サブトレイが装着部に装着される途中の検出部を示す模式図。
【
図6】サブトレイの装着時における検出部を示す模式図。
【
図7】第2実施形態における印刷装置及び印刷システムを示す模式図。
【
図8】中継機構の非装着時における検出部を示す模式図。
【
図9】中継機構が装着部に装着される途中の検出部を示す模式図。
【
図10】中継機構の装着時における検出部を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
以下、印刷装置及び印刷システムの第1実施形態を、図面を参照して説明する。本実施形態の印刷装置は、例えば、用紙などの媒体に液体の一例であるインクを吐出して印刷するインクジェット式のプリンターである。
【0010】
図面では、印刷システム11が水平面上に置かれているものとして重力の方向をZ軸で示し、水平面に沿う方向をX軸とY軸で示す。X軸、Y軸、及びZ軸は、互いに直交する。以下の説明では、Y軸と平行な方向を奥行方向Yともいい、Z軸と平行な方向を鉛直方向Zともいう。
【0011】
図1に示すように、印刷システム11は、印刷装置12と、印刷装置12に装着されるオプション機器の一例であるサブトレイ13と、を備える。印刷装置12は、サブトレイ13を装着可能な装着部14を備える。サブトレイ13は、装着部14に着脱可能に装着される。
【0012】
印刷装置12は、媒体15を収容可能な媒体収容部17と、媒体15を給送する給送部18と、図面に一点鎖線で示す搬送経路19に沿って媒体15を搬送する搬送部20と、を備えてもよい。印刷装置12は、媒体15に記録を行う記録部21と、記録部21によって記録された媒体15を積載する排出トレイ22と、を備える。本実施形態の記録部21は、ノズル23から液体を吐出して記録する。
【0013】
搬送経路19は、第1分岐経路19fと、第2分岐経路19sと、を備えてもよい。第1分岐経路19fは、排出トレイ22に媒体15を排出する第1排出口25に繋がる。第2分岐経路19sは、第1排出口25より上方に位置する第2排出口26に繋がる。
【0014】
媒体収容部17は、複数の媒体15を積層状態で収容可能である。印刷装置12は、複数の媒体収容部17と、媒体収容部17と同数の給送部18と、を備えてもよい。給送部18は、媒体収容部17に収容される媒体15を給送する給送ローラー28と、媒体15を1枚ずつ分離する分離部29と、を備えてもよい。給送部18は、媒体収容部17に収容される媒体15を搬送経路19に送り出す。
【0015】
搬送部20は、搬送ローラー31と、無端状の搬送ベルト32と、搬送ベルト32が掛け渡される複数のプーリー33と、を備えてもよい。搬送部20は、複数の搬送ローラー31を備えてもよい。搬送ローラー31は、媒体15を挟んだ状態で回転することで、媒体15を搬送する。搬送ベルト32は、例えば静電吸着によって媒体15を支持した状態で周回することにより、媒体15を搬送する。
【0016】
印刷装置12は、記録部21による記録を制御する制御部35を備える。制御部35は、印刷装置12で実行される各種動作を制御してもよい。制御部35は、α:コンピュータープログラムに従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサー、β:各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する、特定用途向け集積回路等の1つ以上の専用のハードウェア回路、或いはγ:それらの組み合わせ、を含む回路として構成し得る。プロセッサーは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリーを含み、メモリーは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリーすなわちコンピューター可読媒体は、汎用または専用のコンピューターでアクセスできるあらゆる可読媒体を含む。
【0017】
図2に示すように、装着部14は、鉛直方向Zにおいて第1排出口25と第2排出口26との間に位置してもよい。サブトレイ13は、装着部14に対して装着方向Daに挿し込まれることで、装着部14に装着される。本実施形態の装着方向Daは、X軸に沿う方向である。
【0018】
装着部14に装着されたサブトレイ13は、排出トレイ22の上方に位置する。サブトレイ13は、第1排出口25よりも上方に、排出トレイ22から離れて装着される。そのため、サブトレイ13が装着されている装着時も、第1排出口25から排出された媒体15は、排出トレイ22に積載される。サブトレイ13の装着時に第2排出口26から排出された媒体15は、サブトレイ13に積載される。
【0019】
搬送部20は、第1排出口25から媒体15を第1排出方向Dfに排出する。搬送部20は、第2排出口26から媒体15を第2排出方向Dsに排出する。第1排出方向Dfと第2排出方向Dsは、同じ方向であってもよいし、異なる方向であってもよい。
【0020】
排出トレイ22は、媒体15を積載する積載面37を有する。媒体15は積載面37に垂直な積載方向Dpに積み重ねられる。積載方向Dpは、鉛直方向Zの成分を含む。積載面37は、水平面に対して傾斜する傾斜面38と、傾斜面38より傾斜が緩やかな平坦面39と、を有してもよい。平坦面39は、傾斜面38より第1排出方向Dfの下流に位置し、傾斜面38の下流端に連なる。第1排出方向Dfにおいて、傾斜面38の下流端は、傾斜面38の上流端より上方に位置する。
【0021】
装着部14に装着されたサブトレイ13と排出トレイ22との積載方向Dpにおける距離は、第1排出方向Dfの上流より下流の方が短い。本実施形態では、サブトレイ13と平坦面39との積載方向Dpにおける距離が、装着部14に装着されたサブトレイ13と排出トレイ22の最短距離Lsとなる。最短距離Lsは、装着部14に装着されたサブトレイ13と積載面37との該積載面37に垂直な最短距離である。
【0022】
印刷装置12は、排出トレイ22に積載された媒体15を検出する検出部41を備える。検出部41は、サブトレイ13が装着されない非装着時に第1位置P1に位置する。第1位置P1は、第1排出口25より下方の位置である。
【0023】
図3に示すように、印刷装置12は、筐体43を備える。本実施形態の装着部14は、筐体43に開口する穴を含んで構成される。本実施形態の印刷装置12は、奥行方向Yに互いに離間する2つの装着部14を備える。
【0024】
本実施形態のサブトレイ13は、装着方向Daの前端から突出する2つの第1突出部13aを備える。2つの第1突出部13aは、奥行方向Yに互いに離間している。サブトレイ13は、2つの第1突出部13aの各々が対応する装着部14に装着方向Daに挿入されることで、装着部14に装着される。
【0025】
本実施形態の検出部41は、光を照射する照射部45と、照射部45から照射された光を受光する受光部46と、を有する光学センサーである。照射部45と受光部46は、装着方向Da、鉛直方向Z、積載方向Dp、第1排出方向Df、及び第2排出方向Dsにおいて同じ位置であって、奥行方向Yにおいて媒体15よりも大きな間隔を有して設けてもよい。
【0026】
印刷装置12は、検出部41を保持する保持部材48と、保持部材48を上方に押すばね49と、を備えてもよい。本実施形態の印刷装置12は、奥行方向Yにおいて互いに離間する2つの保持部材48を備える。一方の保持部材48は、照射部45を保持する。他方の保持部材48は、受光部46を保持する。
【0027】
2つの保持部材48は、X軸に平行な図示しない仮想線に対して線対称に設けられる。以下の説明では、一方の保持部材48について説明し、同一符号を付すことで他方の保持部材48の説明を省略する。
【0028】
保持部材48は、案内面51と、維持面52と、を有する。案内面51と維持面52の少なくとも一部は、サブトレイ13が装着されていない非装着時に装着部14内に位置する。案内面51と維持面52は、装着部14にサブトレイ13が装着されることで、第1突出部13aと接触する。
【0029】
図4に示すように、第1位置P1に位置する検出部41は、排出トレイ22に積載された第1積載量H1の媒体15を検出する。第1積載量H1は、積載された媒体15の厚みであって、排出トレイ22から第1位置P1に位置する検出部41までの積載方向Dpの寸法に等しい。
【0030】
図5に示すように、第1突出部13aが案内面51を装着方向Daに押すと、保持部材48は、移動方向Dmに移動する。本実施形態の移動方向Dmは、Z軸に沿う方向である。第1突出部13aに押された保持部材48は、下方に移動する。この際、検出部41は第1位置P1から、第1位置P1よりも下方に位置する第2位置P2へと移動する。
【0031】
印刷装置12は、保持部材48を移動方向Dmに案内する図示しない案内部を備えてもよい。このときばね49は、保持部材48に押されて収縮する。そのため、案内面51とばね49とを移動方向Dmに並べて配置すると、保持部材48の移動を安定させることができる。
【0032】
図6に示すように、維持面52は、装着方向Daにおいて案内面51と並び、案内面51より装着方向Daの奥側に位置する。維持面52は、装着方向Daに平行な平面である。したがって、第1突出部13aの前端が案内面51を超えると、サブトレイ13は、保持部材48の高さを維持したまま装着方向Daに移動する。このとき、検出部41は、第2位置P2に維持される。
【0033】
検出部41は、保持部材48に保持され、保持部材48と共に移動する。すなわち、検出部41は、装着部14へのサブトレイ13の装着に連動して第1位置P1から第2位置P2に移動する。本実施形態の第2位置P2は、第1位置P1より下方の位置である。検出部41は、サブトレイ13が装着されている装着時に第2位置P2に位置する。
【0034】
第2位置P2に位置する検出部41は、排出トレイ22に積載された第2積載量H2の媒体15を検出する。第2積載量H2は、積載された媒体15の厚みであって、排出トレイ22から第2位置P2に位置する検出部41までの積載方向Dpの寸法に等しい。
【0035】
第1位置P1と積載面37との第1距離L1は、第2位置P2と積載面37との第2距離L2より長い。第1距離L1は、第1位置P1と積載面37との鉛直方向Zの距離である。第2距離L2は、第2位置P2と積載面37との鉛直方向Zの距離である。
【0036】
第2距離L2は、第1距離L1より短い。第2距離L2は、最短距離Lsより短くてもよい。すなわち、第2位置P2と積載面37との鉛直方向Zの第2距離L2は、装着部14に装着されたサブトレイ13と積載面37との該積載面37に垂直な最短距離Lsより短くてもよい。
【0037】
第1位置P1から第2位置P2までの検出部41の移動量は、装着部14にサブトレイ13が装着されない非装着時の第1最大積載量と、サブトレイ13が装着された装着時の第2最大積載量と、の差分より大きくてもよい。第1位置P1から第2位置P2までの検出部41の移動量は、第1距離L1と第2距離L2との差である差分距離Ldと等しい。第1最大積載量は、排出トレイ22から第1排出口25までの積載方向Dpの距離である。第2最大積載量は、最短距離Lsである。
【0038】
本実施形態の作用について説明する。
<非装着時>
図4に示すように、検出部41は、サブトレイ13が装着されない非装着時に第1位置P1に位置する。制御部35は、媒体15を排出する排出口として第1排出口25を選択する。媒体15は、第1排出口25から排出トレイ22上に排出される。第1排出口25から排出された媒体15は、排出トレイ22上に順次積載される。
【0039】
第1位置P1に位置する検出部41が媒体15を検出すると、制御部35は、排出トレイ22に第1積載量H1の媒体15が積載された満載状態であると判断する。制御部35は、満載状態であると判断した場合、満載処理を実行する。ここでの満載処理は、第1排出口25からの媒体15の排出を停止させることである。
【0040】
<装着過程>
図5に示すように、サブトレイ13の装着部14への装着に際して、作業者は、サブトレイ13を排出トレイ22よりも上方に位置させた状態で、サブトレイ13を装着方向Daに動かす。作業者は、第1突出部13aを装着部14に挿し込むように、サブトレイ13を装着方向Daに移動させる。
【0041】
装着方向Daに移動する第1突出部13aは、案内面51を装着方向Daに押す。案内面51は、装着方向Daの奥側の端部が手前側の端部より上方に位置する。そのため、サブトレイ13を装着方向Daに移動させることで、保持部材48が下方に変位し、検出部41も保持部材48の移動に連動して下方に移動する。すなわち、保持部材48及び検出部41は、装着部14へのサブトレイ13の装着に連動して第1位置P1から第2位置P2に移動する。検出部41の鉛直方向Zの変位量は、第1突出部13aが案内面51に接触しながら移動した量に比例する。
【0042】
図6に示すように、第1突出部13aは、案内面51を超えると、維持面52に接触する。維持面52は、装着方向Daに平行な平面である。そのため、第1突出部13aは、保持部材48の高さ位置を維持したまま装着方向Daへ移動する。第1突出部13aは、ばね49により押される保持部材48の上方への移動を制限する。サブトレイ13は、第1突出部13aが維持面52を押さえた状態で装着が完了する。
【0043】
<装着時>
図6に示すように、検出部41は、サブトレイ13が装着されている装着時に第2位置P2に位置する。サブトレイ13の装着時、第1排出口25から排出される媒体15は、排出トレイ22に積載され、第2排出口26から排出された媒体15は、サブトレイ13に積載される。
【0044】
制御部35は、媒体15を排出する排出口として第1排出口25もしくは第2排出口26を選択する。制御部35は、媒体15の種類、媒体15の向き、記録条件などに基づいて排出口を選択してもよい。第1排出口25から排出された媒体15は、排出トレイ22上に順次積載される。第2排出口26から排出された媒体15は、サブトレイ13上に順次積載される。
【0045】
第2位置P2に位置する検出部41が媒体15を検出すると、制御部35は、排出トレイ22に第2積載量H2の媒体15が積載された満載状態であると判断する。制御部35は、満載状態であると判断した場合、第1排出口25からの媒体15の排出を停止させてもよい。
【0046】
<脱離過程>
図5に示すように、作業者は、サブトレイ13を装着方向Daとは反対の方向に移動させて、装着部14から取り外す。第1突出部13aが維持面52から外れ、案内面51と接触すると、保持部材48及び検出部41は、ばね49に押されて上方に変位する。
【0047】
本実施形態の効果について説明する。
(1)検出部41は、サブトレイ13の装着に連動して第1位置P1から第2位置P2に移動する。第1位置P1は、サブトレイ13が装着されない非装着時に媒体15を検出する位置である。第2位置P2は、サブトレイ13が装着されている装着時に媒体15を検出する位置である。したがって、1つの検出部41により媒体15の検出を行うことができるため、コストの増加を抑制しつつサブトレイ13の装着の有無に応じた媒体15の検出を行うことができる。
【0048】
(2)例えば、排出トレイ22の上方に、排出トレイ22から離れてサブトレイ13を装着する場合、排出トレイ22に積載可能な媒体15の量は、サブトレイ13の非装着時に比べて減少する。その点、サブトレイ13は、第1位置P1に位置する検出部41を、第1位置P1より下方の第2位置P2に移動させる。すなわち、検出部41は、排出トレイ22に近づくことで、サブトレイ13の装着時にも媒体15を検出できる。
【0049】
(3)第2位置P2と積載面37との鉛直方向Zの第2距離L2は、サブトレイ13と積載面37との該積載面37に垂直な最短距離Lsより短い。サブトレイ13と積載面37との該積載面37に垂直な最短距離Lsは、サブトレイ13の装着時に排出トレイ22に積載可能な最大積載量である。したがって、検出部41は、最大積載量の媒体15が積載されて、媒体15が積載できなくなる前に、媒体15を検出できる。
【0050】
(4)第1位置P1から第2位置P2までの検出部41の移動量は、サブトレイ13の非装着時の第1最大積載量と装着時の第2最大積載量と、の差分より大きい。第1最大積載量と第2最大積載量との差分は、サブトレイ13の装着により減少する積載量である。すなわち、サブトレイ13の装着により移動する検出部41の移動量は、サブトレイ13の装着により減少する積載量より大きいため、検出部41が第2位置P2で検出する媒体15の積載量より第2最大積載量を大きくでき、過積載が生じる虞を低減できる。また、第1排出方向Dfの下流側で媒体15がカールした状態においても、第2最大積載量が第2積載量H2より大きいことによって、第1排出方向Dfの下流側でのカールを許容しつつ後続の媒体15の排出ができる。そのため、過積載や、既に積載面37に載置されている媒体15に後続の媒体15が衝突して排出不良が生じる虞を低減できる。
【0051】
(5)例えば、ユーザーが第1位置P1に位置する検出部41を取り外し、第2位置P2に取り付ける場合、ユーザーの負担が大きくなってしまう。その点、検出部41は、サブトレイ13の装着に連動して第1位置P1から第2位置P2に移動する。そのため、ユーザーの負担の増大を抑制できる。
【0052】
(第2実施形態)
次に、印刷装置及び印刷システムの第2実施形態について図を参照しながら説明する。なお、この第2実施形態は、印刷装置と後処理装置とを中継する中継機構をオプション機器として装着する点と、第2位置が第1位置の上方の位置である点と、で第1実施形態の場合とは異なっている。その他の点では第1実施形態とほぼ同じであるため、同一の構成については同一符号を付すことによって重複した説明は省略する。
【0053】
図7に示すように、印刷システム11は、印刷装置12と、印刷装置12に装着されるオプション機器の一例である中継機構54と、を備える。中継機構54は、印刷装置12と図示しない後処理装置とを中継する部材である。後処理装置は、印刷装置12に隣接して配置され、記録された媒体15に対して後処理を行う。後処理には、例えば、複数の媒体15でまとめるステープル処理、パンチ穴あけ処理、中綴じ処理、及び折り処理がある。
【0054】
中継機構54は、装着方向Daの前端から突出する第2突出部54aを備えてもよい。本実施形態の装着方向Daは、傾斜面38に沿う方向である。中継機構54は、複数の第2突出部54aを備えてもよい。中継機構54は、第2突出部54aを装着部14に挿入されることで、装着部14に装着される。中継機構54は、装着部14に対して着脱可能であってもよい。
【0055】
中継機構54は、排出トレイ22の上に載せられるように装着されてもよい。装着された中継機構54は、少なくとも一部が第1排出口25と排出トレイ22との間に位置してもよい。
【0056】
中継機構54は、媒体15を搬送可能な中継経路56を有してもよい。中継経路56は、中継機構54の装着時に、上流端が第1排出口25に位置して第1分岐経路19fに繋がる。これにより、第1分岐経路19fを通って第1排出口25から排出された媒体15は、中継経路56を通って後処理装置に搬送される。
【0057】
装着部14に装着された中継機構54は、第2排出口26より下方に位置する。中継機構54の装着時に第2排出口26から排出された媒体15は、中継機構54に積載される。言い換えると、中継機構54は、記録部21によって記録された媒体15を積載する。
【0058】
図8に示すように、本実施形態の案内面51は、装着方向Daに対して傾いた面である。案内面51は、水平面に対して傾斜する平面であり、装着方向Daの奥側の端部が手前側の端部より下方に位置する。第1位置P1に位置する検出部41は、排出トレイ22に積載された第1積載量H1の媒体15を検出する。
【0059】
図9に示すように、第2突出部54aが案内面51を装着方向Daに押すと、保持部材48は、移動方向Dmに移動する。本実施形態の移動方向Dmは、Z軸に沿う方向である。第2突出部54aに押された保持部材48は、上方に移動する。この際、検出部41は第1位置P1から、第1位置P1よりも上方に位置する第2位置P2へと移動する。
【0060】
図10に示すように、維持面52は、装着方向Daにおいて案内面51と並び、案内面51より装着方向Daの奥側に位置する。維持面52は、装着方向Daに平行な平面である。したがって、第2突出部54aの前端が案内面51を超えると、中継機構54は、保持部材48の高さを維持したまま装着方向Daに移動する。このとき、検出部41は、第2位置P2に維持される。
【0061】
検出部41は、保持部材48に保持され、保持部材48と共に移動する。すなわち、検出部41は、装着部14への中継機構54の装着に連動して第1位置P1から第2位置P2に移動する。本実施形態の第2位置P2は、第1位置P1より上方の位置である。検出部41は、中継機構54が装着されている装着時に第2位置P2に位置する。
【0062】
第2位置P2に位置する検出部41は、排出トレイ22に積載された第2積載量H2の媒体15を検出する。第2積載量H2は、積載された媒体15の厚みであって、中継機構54から第2位置P2に位置する検出部41までの積載方向Dpの寸法に等しい。
【0063】
本実施形態の作用について説明する。
<非装着時>
中継機構54が装着されない非装着時の作用は第1実施形態と同じである。
【0064】
<装着過程>
図9に示すように、中継機構54の装着部14への装着に際して、作業者は、中継機構54を排出トレイ22の上に載せ、中継機構54を装着方向Daに動かす。作業者は、第2突出部54aを装着部14に挿し込むように、中継機構54を装着方向Daに移動させる。
【0065】
装着方向Daに移動する第2突出部54aは、案内面51を装着方向Daに押す。案内面51は、装着方向Daの奥側の端部が手前側の端部より下方に位置する。そのため、中継機構54を装着方向Daに移動させることで、保持部材48が上方に変位し、検出部41も保持部材48の移動に連動して上方に移動する。すなわち、保持部材48及び検出部41は、装着部14への中継機構54の装着に連動して第1位置P1から第2位置P2に移動する。検出部41の鉛直方向Zの変位量は、第2突出部54aが案内面51に接触しながら移動した量に比例する。
【0066】
図10に示すように、第2突出部54aは、案内面51を超えると、維持面52に接触する。維持面52は、装着方向Daに平行な平面である。そのため、第2突出部54aは、保持部材48の高さ位置を維持したまま装着方向Daへ移動する。第2突出部54aは、保持部材48を押し上げた状態で支持する。これにより、装着部14への中継機構54の装着が完了する。
【0067】
<装着時>
図10に示すように、検出部41は、中継機構54が装着されている装着時に第2位置P2に位置する。中継機構54の装着時、第1排出口25から排出される媒体15は、中継機構54を介して後処理装置に送られる。中継機構54の装着時、第2排出口26から排出される媒体15は、中継機構54に積載される。
【0068】
第2位置P2に位置する検出部41が媒体15を検出すると、制御部35は、中継機構54に第2積載量H2の媒体15が積載された満載状態であると判断する。制御部35は、満載状態であると判断した場合、満載処理を実行する。ここでの満載処理は、第2排出口26からの媒体15の排出を停止させることである。
【0069】
<脱離過程>
図9に示すように、作業者は、中継機構54を装着方向Daとは反対の方向に移動させて、装着部14から取り外す。第2突出部54aが維持面52から外れると、保持部材48は、自重により下方に変位する。検出部41は、保持部材48と共に第2位置P2から下方に変位する。検出部41は、装着部14からの中継機構54の取り外しに連動して下方に変位してもよい。
【0070】
本実施形態の効果について説明する。
(6)例えば、中継機構54の上に媒体15を排出する場合、媒体15は中継機構54に積載される。中継機構54は、第1位置P1に位置する検出部41を、第1位置P1より上方の第2位置P2に移動させる。したがって、排出トレイ22の上に装着した中継機構54に媒体15を積載する場合でも、検出部41は、媒体15を検出できる。
【0071】
上記の各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記の各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0072】
・第1実施形態において、サブトレイ13の装着に際して、排出トレイ22を取り外すとともに、サブトレイ13が装着されない非装着時での排出トレイ22の位置よりも下方に排出トレイ22を移動させてもよい。サブトレイ13は、サブトレイ13の非装着時に排出トレイ22が位置していた箇所に装着してもよい。この変更例では、装着部14へのサブトレイ13の装着時、サブトレイ13の下方に排出トレイ22が位置する。この変更例において、検出部41は、サブトレイ13が装着されている装着時に第2位置P2に位置する。第2位置P2に位置した検出部41は、サブトレイ13が装着された装着時に排出トレイ22に積載された第2積載量H2の媒体15を検出する。この変更例においても、サブトレイ13が装着されない非装着時に、検出部41は第1位置P1に位置する。第2位置P2は、第1位置P1よりも下方の位置である。
【0073】
・第2実施形態において、中継機構54は、排出トレイ22から離れた状態で装着してもよい。排出トレイ22は、中継機構54の装着に際して取り外してもよい。中継機構54は、中継機構54の非装着時に排出トレイ22が位置していた箇所に装着してもよい。
【0074】
・第1実施形態において、第2位置P2と積載面37との鉛直方向Zの第2距離L2は、装着部14に装着されたサブトレイ13と積載面37との該積載面37に垂直な最短距離Ls以上であってもよい。
【0075】
・第1実施形態において、第1位置P1から第2位置P2までの検出部41の移動量は、装着部14にサブトレイ13が装着されない非装着時の第1最大積載量と、サブトレイ13が装着された装着時の第2最大積載量と、の差分以上であってもよい。
【0076】
・検出部41は、積載された媒体15に接触することで、最上の媒体15の位置を検出するレバーセンサーであってもよい。検出部41は、積載された媒体15のうち最上の媒体15までの距離を検出する距離センサーであってもよい。検出部41は、積層される媒体15の厚みを検出するイメージセンサーであってもよい。検出部41は、積載される15の重量を測定する重量センサーであってもよい。
【0077】
・検出部41は媒体15の満載を検知するためだけに用いられる構成に限定されない。例えば、媒体15が満載状態になる前における媒体15の上面位置を検出することで、印刷ジョブの途中での排出トレイ22の状態を把握してもよい。また、媒体15の上面位置を常に監視する構成であっても良い。
【0078】
・移動方向Dmは、水平方向の成分を含む方向であってもよい。排出トレイ22は、水平面に対して傾斜する傾斜面38を有する。例えば第1位置P1に位置する検出部41は、水平方向に排出トレイ22に近づくように移動し、第2位置P2に至ってもよい。
【0079】
・第1実施形態において、印刷装置と後処理装置とを中継する中継機構をオプション機器としてもよい。この際、中継機構54は第2排出口26に接続されてもよい。そして、中継機構54が第2排出口26に接続された際には、検出部41は第1位置P1から、第1位置P1よりも下方に位置する第2位置P2へと移動してもよい。
【0080】
・オプション機器は、記録された媒体15に後処理を行う後処理装置であってもよい。オプション機器は、媒体15の両面に記録を行うための反転機構であってもよい。
・満載処理は第1排出口25または第2排出口26からの媒体15の排出を停止させる構成に限定されるわけではなく、記録部21による記録を停止する構成や媒体15の排出先をオプション機器に変更する構成、報知部に満載状態である旨を報知させる構成、排出トレイ22とは異なるトレイまたは後処理装置に媒体15を排出する構成としても良い。
【0081】
・印刷装置12は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする印刷装置であってもよい。印刷装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。ここでいう液体は、印刷装置から吐出させることができるような材料であればよい。例えば、液体は、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属、金属融液、のような流状体を含むものとする。液体は、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。印刷装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を吐出する装置がある。印刷装置は、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を吐出する装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を吐出する装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。印刷装置は、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ、光学レンズ、などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する装置であってもよい。印刷装置は、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を吐出する装置であってもよい。
【0082】
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
(A)印刷装置は、媒体に記録を行う記録部と、前記記録部によって記録された前記媒体を積載する排出トレイと、前記排出トレイに積載された前記媒体を検出する検出部と、オプション機器が装着される装着部と、を備え、前記検出部は、前記オプション機器が装着されない非装着時に第1位置に位置して前記排出トレイに積載された前記媒体を検出し、前記オプション機器が装着されている装着時に第2位置に位置して前記媒体を検出し、前記装着部への前記オプション機器の装着に連動して前記第1位置から前記第2位置に移動する。
【0083】
この構成によれば、検出部は、オプション機器の装着に連動して第1位置から第2位置に移動する。第1位置は、オプション機器が装着されない非装着時に媒体を検出する位置である。第2位置は、オプション機器が装着されている装着時に媒体を検出する位置である。したがって、1つの検出部により媒体の検出を行うことができるため、コストの増加を抑制しつつオプション機器の装着の有無に応じた媒体の検出を行うことができる。
【0084】
(B)印刷装置において、前記第2位置は、前記第1位置よりも下方の位置であり、前記第2位置に位置する前記検出部は、前記排出トレイに積載された前記媒体を検出してもよい。
【0085】
例えば、排出トレイの上方に、排出トレイから離れてオプション機器を装着する場合、排出トレイに積載可能な媒体の量は、オプション機器の非装着時に比べて減少する。その点、この構成によれば、オプション機器は、第1位置に位置する検出部を、第1位置より下方の第2位置に移動させる。すなわち、検出部は、排出トレイに近づくことで、オプション機器の装着時にも媒体を検出できる。
【0086】
(C)印刷装置において、前記第2位置は、前記第1位置よりも上方の位置であり、前記第2位置に位置する前記検出部は、前記オプション機器に積載された前記媒体を検出してもよい。
【0087】
例えば、オプション機器の上に媒体を排出する場合、媒体はオプション機器に積載される。この構成によれば、オプション機器は、第1位置に位置する検出部を、第1位置より上方の第2位置に移動させる。したがって、排出トレイの上に装着したオプション機器に媒体を積載する場合でも、検出部は、媒体を検出できる。
【0088】
(D)印刷装置において、前記排出トレイは、前記媒体を積載する積載面を有し、前記第2位置と前記積載面との鉛直方向の距離は、前記装着部に装着された前記オプション機器と前記積載面との該積載面に垂直な最短距離より短くてもよい。
【0089】
この構成によれば、第2位置と積載面との鉛直方向の距離は、オプション機器と積載面との該積載面に垂直な最短距離より短い。オプション機器と積載面との該積載面に垂直な最短距離は、オプション機器の装着時に排出トレイに積載可能な最大積載量である。したがって、検出部は、最大積載量の媒体が積載されて、媒体が積載できなくなる前に、媒体を検出できる。
【0090】
(E)印刷装置において、前記第1位置から前記第2位置までの前記検出部の移動量は、前記装着部に前記オプション機器が装着されない非装着時の第1最大積載量と、前記オプション機器が装着されている装着時の第2最大積載量と、の差分より大きくしてもよい。
【0091】
この構成によれば、第1位置から第2位置までの検出部の移動量は、非装着時の第1最大積載量と装着時の第2最大積載量と、の差分より大きい。第1最大積載量と第2最大積載量との差分は、オプション機器の装着により減少する積載量である。すなわち、オプション機器の装着により移動する検出部の移動量は、オプション機器の装着により減少する積載量より大きいため、検出部が第2位置で検出する媒体の積載量より第2最大積載量を大きくでき、過積載が生じる虞を低減できる。
【0092】
(F)印刷システムは、上記構成の印刷装置と、前記印刷装置に装着されるオプション機器と、を備える。
この構成によれば、上記印刷装置と同様の効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0093】
11…印刷システム、12…印刷装置、13…オプション機器の一例であるサブトレイ、13a…第1突出部、14…装着部、15…媒体、17…媒体収容部、18…給送部、19…搬送経路、19f…第1分岐経路、19s…第2分岐経路、20…搬送部、21…記録部、22…排出トレイ、23…ノズル、25…第1排出口、26…第2排出口、28…給送ローラー、29…分離部、31…搬送ローラー、32…搬送ベルト、33…プーリー、35…制御部、37…積載面、38…傾斜面、39…平坦面、41…検出部、43…筐体、45…照射部、46…受光部、48…保持部材、49…ばね、51…案内面、52…維持面、54…オプション機器の一例である中継機構、54a…第2突出部、56…中継経路、Da…装着方向、Df…第1排出方向、Dm…移動方向、Dp…積載方向、Ds…第2排出方向、H1…第1積載量、H2…第2積載量、L1…第1距離、L2…第2距離、Ld…差分距離、Ls…最短距離、P1…第1位置、P2…第2位置、Y…奥行方向、Z…鉛直方向。