(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および車両システム
(51)【国際特許分類】
G07B 15/00 20110101AFI20241203BHJP
G06Q 50/40 20240101ALI20241203BHJP
G08G 1/14 20060101ALI20241203BHJP
【FI】
G07B15/00 Z
G07B15/00 N
G06Q50/40
G08G1/14 A
(21)【出願番号】P 2020200713
(22)【出願日】2020-12-03
【審査請求日】2023-07-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 豊和
(72)【発明者】
【氏名】山田 敏臣
【審査官】中村 泰二郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0268617(US,A1)
【文献】特開2018-132378(JP,A)
【文献】特開2009-109195(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07B 15/00-15/06
G08G 1/00-99/00
G06Q 50/00-50/20,
50/26-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部及び前記記憶部に接続する制御部を有し、所定の駐車場を管理する情報処理装置であって、
前記記憶部は、前記所定の駐車場内に駐車する車両の駐車領域の定義及び駐車された前記車両に対応する駐車料金の算出基準であって、定義された前記駐車領域と前記車両の駐車領域との乖離度が大きくなるほど前記駐車料金を割り増しして算出する算出基準のデータを関連付けて記憶し、
前記制御部は、
前記所定の駐車場に駐車した前記車両の、当該駐車場内における駐車領域に関する情報を含む車両データを前記車両に搭載された車載装置から受信することと、
前記受信された車両データに含まれる前記駐車領域に関する情報に基づいて、前記車両が前記駐車場内で占有する領域を判定し、
前記記憶された駐車領域の定義及び駐車された前記車両に対応する算出基準を用いて、前記判定された領域と、定義された前記駐車領域との乖離度が大きくなるほど前記車両に対応する駐車料金を割り増しして算出することと、
前記判定された領域が、前記駐車場内における通路を支障する領域を含むか否かを判定することと、
前記判定された領域が、前記通路を支障する領域を含むと判定される場合に、割増料金を算出することと、
定義された前記駐車領域、並びに前記算出された駐車料金及び割増料金を前記車両の運転者に教示する案内データを生成することと、
前記生成された案内データを前記車載装置へ送信することと、
を実行する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記車両データは、前記車両の位置情報を含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記車両データは、前記車両が向いている方位に関する情報をさらに含む、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記車両データは、前記車両のサイズに関する情報をさらに含む、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
所定の駐車場を管理するコンピュータが、
前記所定の駐車場内に駐車する車両の駐車領域の定義及び駐車された前記車両に対応する駐車料金の算出基準であって、定義された前記駐車領域と前記車両の駐車領域との乖離度が大きくなるほど前記駐車料金を割り増しして算出する算出基準のデータを関連付けて記憶するステップと、
前記所定の駐車場に駐車した前記車両の、当該駐車場内における駐車領域に関する情報を含む車両データを前記車両に搭載された車載装置から受信するステップと、
前記受信された車両データに含まれる前記駐車領域に関する情報に基づいて、前記車両が前記駐車場内で占有する領域を判定するステップと、
前記記憶された駐車領域の定義及び駐車された前記車両に対応する算出基準を用いて、前記判定された領域と、定義された前記駐車領域との乖離度が大きくなるほど前記車両に対応する駐車料金を割り増しして算出するステップと、
前記判定された領域が、前記駐車場内における通路を支障する領域を含むか否かを判定するステップと、
前記判定された領域が、前記通路を支障する領域を含むと判定される場合に、割増料金を算出するステップと、
定義された前記駐車領域、並びに前記算出された駐車料金及び割増料金を前記車両の運転者に教示する案内データを生成するステップと、
前記生成された案内データを前記車載装置へ送信するステップと、
を含む、情報処理方法。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理方法を前記所定の駐車場を管理するコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項7】
車両に搭載された第一の装置と、所定の駐車場に駐車する前記車両を管理する第二の装置と、を含む車両システムであって、
前記第一の装置は、
前記所定の駐車場内における駐車領域に関する情報を含む車両データを、前記第二の装置に送信する第一の制御部を有し、
前記第二の装置は、記憶部及び前記記憶部に接続する第二の制御部を有し、
前記記憶部は、前記所定の駐車場内に駐車する前記車両の駐車領域の定義及び駐車された前記車両に対応する駐車料金の算出基準であって、定義された前記駐車領域と前記車両の駐車領域との乖離度が大きくなるほど前記駐車料金を割り増しして算出する算出基準のデータを関連付けて記憶し、
前記第二の制御部は、
前記第一の装置から前記車両データを受信することと、
前記受信された車両データに含まれる前記駐車領域に関する情報に基づいて、前記車両が前記駐車場内で占有する領域を判定することと、
前記記憶された駐車領域の定義及び駐車された前記車両に対応する算出基準を用いて、前記判定された領域と、定義された前記駐車領域との乖離度が大きくなるほど前記車両に対応する駐車料金を割り増しして算出することと、
前記判定された領域が、前記駐車場内における通路を支障する領域を含むか否かを判定することと、
前記判定された領域が、前記通路を支障する領域を含むと判定される場合に、割増料金を算出することと、
定義された前記駐車領域、並びに前記算出された駐車料金及び割増料金を前記車両の運転者に教示する案内データを生成することと、
前記生成された案内データを前記
第一の装置へ送信することと、
を実行し、
前記第一の制御部は、さらに、前記第二の制御部から送信された案内データを受信する、
車両システム。
【請求項8】
前記車両データは、前記車両の位置情報を含む、
請求項7に記載の車両システム。
【請求項9】
前記車両データは、前記車両が向いている方位を表す方位情報を含む、
請求項8に記載の車両システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両の駐車を管理するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ロック板や精算機などの固定された設備を用いない駐車場システムがある。これに関連して、特許文献1には、車両の運転者が、携帯端末を介して、車両が駐車場に入出庫したことを管理装置に通知し、管理装置が、受信した情報に基づいて駐車料金を算出するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のシステムによると、駐車場として整備されていないスペースを利用して、時間貸し駐車場の運用を行うことができる。しかし、当該システムでは、駐車場内における車両の駐車方法を管理することはできない。
【0005】
本開示は上記の課題を考慮してなされたものであり、駐車場内において、車両を好適な駐車位置に誘導することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第一の態様に係る情報処理装置は、
所定の駐車場に駐車した車両の、当該駐車場内における駐車位置に関する情報を含む車両データを取得することと、前記車両データに基づいて、前記車両に対応する駐車料金を算出することと、を実行する制御部を有することを特徴とする。
【0007】
また、本開示の第二の態様に係る情報処理方法は、
所定の駐車場に駐車した車両の、当該駐車場内における駐車位置に関する情報を含む車両データを取得するステップと、前記車両データに基づいて、前記車両に対応する駐車料金を算出するステップと、を含むことを特徴とする。
【0008】
また、本開示の第三の態様に係る車両システムは、
車両に搭載された第一の装置と、前記車両を管理する第二の装置と、を含む車両システムであって、前記第一の装置は、所定の駐車場内における駐車位置に関する情報を含む車両データを、前記第二の装置に送信する第一の制御部を有し、前記第二の装置は、前記第一の装置から前記車両データを取得することと、前記車両データに基づいて、前記車両に対応する駐車料金を算出することと、を実行する第二の制御部を有することを特徴とする。
【0009】
また、本開示の他の態様は、上記の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、または、該プログラムを非一時的に記憶したコンピュータ可読記憶媒体である。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、駐車場内において、車両を好適な駐車位置に誘導することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図3】駐車管理システムの構成要素をより詳細に示した図。
【
図6】第一の実施形態において制御部が行う処理のフローチャート。
【
図8】第二の実施形態における好適な駐車領域を説明する図。
【
図9】第二の実施形態において制御部が行う処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
駐車場として整備されていないスペースを駐車場として運用した場合、車両が無秩序に駐車されてしまい、効率的な運用ができなくなるおそれがある。本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、この問題を解決する。
本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、駐車場として運用される領域を管理し、当該駐車場内に駐車された車両について、その駐車料金を算出する装置である。情報処理装置が管理対象とする駐車場は、予め駐車が許可された領域であればよく、私有地であってもよい。
【0013】
実施形態に係る情報処理装置は、所定の駐車場に駐車した車両の、当該駐車場内における駐車位置に関する情報を含む車両データを取得することと、前記車両データに基づいて、前記車両に対応する駐車料金を算出することと、を実行する制御部を有する。
【0014】
車両データは、駐車場内のどこに車両が駐車されたかを判定するためのデータである。駐車位置は、緯度や経度などの座標によって表されてもよいし、座標と車両の向きの組み合わせによって表されてもよい。さらに、車両の大きさを考慮したものであってもよい。
制御部は、車両から送信された車両データに基づいて、当該車両が、駐車場内のどこに(および/または、どのような向きで)駐車しているかを判定することができる。これにより、駐車が想定されている区画から逸脱して駐車している車両や、整列せずに駐車している車両に対してペナルティを課すといったことが可能になる。また、要請通りに整列した車両に対して割引を提供するといったことが可能になる。
【0015】
また、前記車両データは、前記車両の位置情報を含むことを特徴としてもよい。
また、前記車両データは、前記車両が向いている方位に関する情報をさらに含むことを特徴としてもよい。
また、前記車両データは、前記車両のサイズに関する情報をさらに含むことを特徴としてもよい。
例えば、方位情報を利用することで、車両が同じ向きに整列して止められているか否かを判定することができる。また、車両のサイズに関する情報を利用することで、車両が所定の領域をはみ出していないかを判定することができる。
【0016】
また、前記制御部は、前記車両データに基づいて、前記駐車場内における前記車両の駐車位置を判定し、前記判定された駐車位置に応じた駐車料金を算出することを特徴としてもよい。
これにより、例えば、車両が所定の位置に止められている場合に、正規の駐車料金を算出し、それ以外の場合に、割り増し料金を算出するといったことが可能になる。
【0017】
また、前記制御部は、前記車両データに基づいて、前記車両が前記駐車場内で占有する領域を判定し、前記領域の位置に応じた駐車料金を算出することを特徴としてもよい。
これにより、例えば、車両が、他の車両の出入りを支障する場所に止められた場合に、ペナルティを課すといったことが可能になる。
【0018】
また、情報処理装置は、駐車された前記車両に対応する駐車料金の算出基準を決定するためのデータを記憶する記憶部をさらに有し、前記制御部は、駐車された前記車両に対応する前記算出基準を用いて、前記駐車料金を算出することを特徴としてもよい。
【0019】
算出基準とは、例えば、「単位時間あたりの駐車料金」、「1日あたりの最大料金」といった料金規則である。これにより、駐車場内のどこに車両を止めた場合に、どの算出基準を適用して駐車料金を算出するかを決定することができる。
【0020】
また、前記制御部は、前記車両に対応する前記算出基準を、前記車両の運転者に教示する案内データをさらに生成することを特徴としてもよい。
適用される料金規則を運転者に提示することで、より好適な駐車位置に車両を移動させる動機を与えることができる。
【0021】
また、情報処理装置は、前記駐車場内における好適な駐車位置を記憶する記憶部をさらに有し、前記制御部は、前記判定された駐車位置と、前記好適な駐車位置との乖離度に基づいて、前記車両に対応する駐車料金を算出することを特徴としてもよい。
【0022】
これにより、例えば、所定の区画からのはみ出し量が大きいほど、より多くの割り増し料金を請求するといったことが可能になる。
【0023】
また、前記制御部は、前記好適な駐車位置を、前記車両の運転者に教示する案内データをさらに生成することを特徴としてもよい。
これにより、好適な駐車位置に車両を誘導することが可能になる。
【0024】
以下、本開示の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。各実施形態に記載されているハードウェア構成、モジュール構成、機能構成等は、特に記載がない限りは開示の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0025】
(第一の実施形態)
第一の実施形態に係る駐車管理システムの概要について、
図1を参照しながら説明する。本実施形態に係る駐車管理システムは、所定の駐車場を管理する駐車管理装置100と、車両に搭載された車載端末200と、駐車料金の決済を行う決済サーバ300と、を含んで構成される。
【0026】
車載端末200は、管理下にある複数の車両にそれぞれ搭載されたコンピュータである。車載端末200は、車両データを取得し、駐車管理装置100に周期的に送信する。車両データとは、「システムの管理下にある駐車場内において、車両が駐車状態にあるか否か」、および、「当該駐車場内における駐車位置」を判定するためのデータである。本実施形態では、車両データは、位置情報、方位情報、および、イグニッション電源の投入状態を表すデータを含む(後述)。
【0027】
駐車管理装置100は、システムの管理下にある駐車場において車両が駐車を行ったことを検知し、その駐車料金を算出する装置である。本実施形態に係る駐車管理システムでは、複数の車両が、駐車場として予め定められた領域に自由に駐車をすることができる。
駐車場は、企業が運営するものであってもよいし、個人が提供する私有地であってもよい。また、駐車管理装置100は、複数の駐車場を管理してもよい。
【0028】
駐車管理装置100は、車載端末200から送信された車両データに基づいて、所定の駐車場において車両が駐車を開始/終了したことを判定する。さらに、駐車管理装置100は、当該車両の、駐車場内における駐車位置に基づいて、当該車両に対する駐車料金の算出を行う。駐車料金が算出されると、請求データが生成され、決済サーバ300に送信される。これにより、車両の運転者は、特段の操作や手続きをすることなく、駐車料金の支払いを行うことができる。
【0029】
決済サーバ300は、請求データに基づいて駐車料金の決済処理を行う装置である。決済サーバ300は、例えば、クレジットカードへの請求を行う装置であってもよいし、電子マネーやポイント等を管理する装置であってもよい。
【0030】
ここで、駐車場内における駐車位置に基づいて駐車料金を決定する方法について説明する。
図2(A)は、駐車場の俯瞰図である。ハッチングで示した領域が、システムが管理する駐車場を表す。当該駐車場は、道路に面しており、所定の出入口から出入りすることができる。当該駐車場は、駐車場として整備されていない領域であり、精算機や、駐車区画を示す枠線などは存在しない。
駐車管理装置100は、車両から送信されたデータに基づいて、管理下にある駐車場に車両が駐車されたことを判定し、駐車料金の算出を自律的に行う。
【0031】
このような駐車場に車両を入庫させた場合、
図2(B)に示したように、最大で、A~Fの6台の車両を収めることができる。しかし、駐車区画を示す枠線が無い場合、利用者は止めやすい位置に車両を駐車させるため、例えば、
図2(C)に示したような止め方がされてしまう場合がある。かかる場合においては、一度に入庫できる台数が減ってしまい、駐車場の収益が減少してしまう。車両の止め方に関する案内が現地に掲示されていたとしても、利用者が従うとは限らない。
【0032】
そこで、第一の実施形態に係る駐車管理システムでは、駐車管理装置100が、駐車場ごとに、複数の駐車領域を定義し、正規の駐車領域に車両が収まっている場合に、正規の駐車料金を請求する。換言すると、正規の駐車領域を逸脱して車両が止められた場合、割り増し料金といった一定のペナルティを課す。これにより、駐車場運営者の想定通りに車両を入庫させることができる。
【0033】
図3は、本実施形態に係る駐車管理システムの構成要素をより詳細に示した図である。
【0034】
車両プラットフォーム210は、車両を制御するコンピュータを含むプラットフォームである。車両プラットフォーム210は、例えば、エンジンECU、ボディECUといった車両を制御する一つ以上のコンピュータ(ECU211)と、車両の走行環境をセンシングする一つ以上のセンサ212と、を含む。本実施形態では、センサ212として、車両の位置情報を取得するセンサと、車両が向いている方位を検出するセンサを例示する。センシングの結果は、ECU211によって取得され、車載端末200に提供される。
【0035】
車載端末200は、車両に搭載されたコンピュータである。車載端末200は、制御部201、記憶部202、通信部203、入出力部204、および、車両通信部205を含んで構成される。車載端末200は、車両プラットフォーム210と通信を行うことで、センサ212が出力した値を取得することができる。
【0036】
制御部201は、車載端末200が行う制御を司る演算装置である。制御部201は、CPU(Central Processing Unit)などの演算処理装置によって実現することができる
。
制御部201は、車両データ取得部2011と、車両データ送信部2012の2つの機能モジュールを有して構成される。これらの機能モジュールは、後述する記憶部202に記憶されたプログラムをCPUによって実行することで実現してもよい。
【0037】
車両データ取得部2011は、車両データを取得する。本実施形態では、車両データは、以下の4種類のデータを含む。
(1)車両の地理的位置を表すデータ(位置情報)
(2)車両が向いている方位を表すデータ(方位情報)
(3)車両の稼働状態を表すデータ
(4)車両のサイズを表すデータ
車両の稼働状態を表すデータとは、典型的には、車両がただちに走行できる状態にあるか否かを示すデータであって、本実施形態では、車両のイグニッション電源が投入されているか否かを表すデータである。
なお、本例では車両がガソリン車である例を挙げるが、車両が電気自動車である場合、車両の稼働状態を表すデータとして、車両の電源(特に、走行用の電源)が投入されているか否かを表すデータを用いてもよい。これらのデータは、後述する車両通信部205を介して、ECU211から取得することができる。また、位置情報および方位情報は、車両通信部205を介して、センサ212から取得することができる。
また、本実施形態では、稼働状態データとして、イグニッション電源の状態を例示するが、当該データは、エンジンの稼働状態を表すデータ(例えば、エンジン回転数等)であってもよい。
車両のサイズを表すデータは、例えば、車両の全長および全幅を表すデータであって、車両ごとに固定された値である。
【0038】
車両データ送信部2012は、車両データ取得部2011によって取得された車両データを、駐車管理装置100に周期的に送信する。
【0039】
記憶部202は、主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。主記憶装置は、制御部201によって実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが展開されるメモリである。補助記憶装置は、制御部201において実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが記憶される装置である。補助記憶装置には、制御部201で実行されるプログラムをアプリケーションとしてパッケージ化したものを記憶してもよい。また、これらのアプリケーションを実行するためのオペレーティングシステムを記憶してもよい。補助記憶装置に記憶されたプログラムが主記憶装置にロードされ、制御部201によって実行されることで、以降に説明する処理が行われる。
【0040】
主記憶装置は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)を含んでもよい。また、補助記憶装置は、EPROM(Erasable Programmable ROM)やハード
ディスクドライブ(HDD、Hard Disk Drive)を含んでもよい。さらに、補助記憶装置
は、リムーバブルメディア、すなわち可搬記録媒体を含んでもよい。
【0041】
通信部203は、車載端末200をネットワークに接続するための無線通信インタフェースである。通信部203は、例えば、無線LANや3G、LTE、5G等の移動体通信サービスを介して、駐車管理装置100と通信可能に構成される。
入出力部204は、利用者が行った入力操作を受け付け、利用者に対して情報を提示するユニットである。本実施形態では一つのタッチパネルディスプレイからなる。すなわち、液晶ディスプレイとその制御手段、タッチパネルとその制御手段から構成される。
【0042】
車両通信部205は、車両プラットフォーム210と通信を行うためのインタフェースユニットである。車両通信部205は、車両プラットフォーム210が有するECU211と、車載ネットワーク経由で通信可能に構成される。
【0043】
次に、駐車管理装置100について説明する。
駐車管理装置100は、車載端末200から車両データを受信する処理と、受信した車両データに基づいて、管理下にある駐車場において車両が駐車を開始したこと、および、当該車両が駐車を終了したことを判定する。さらに、駐車管理装置100は、車両データを用いて、駐車場内において車両が駐車している位置を判定し、判定した位置に応じて駐車料金を算出する。また、駐車管理装置100は、駐車料金を請求するためのデータ(請求データ)を生成する処理を実行する。
【0044】
駐車管理装置100は、汎用のコンピュータにより構成することができる。すなわち、駐車管理装置100は、CPUやGPU等のプロセッサ、RAMやROM等の主記憶装置、EPROM、ハードディスクドライブ、リムーバブルメディア等の補助記憶装置を有するコンピュータとして構成することができる。補助記憶装置には、オペレーティングシステム(OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納され、そこに格納されたプログラムを主記憶装置の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部等が制御されることによって、後述するような、所定の目的に合致した各機能を実現することができる。ただし、一部または全部の機能はASICやFPGAのようなハードウェア回路によって実現されてもよい。
【0045】
制御部101は、駐車管理装置100が行う制御を司る演算装置である。制御部101は、CPUなどの演算処理装置によって実現することができる。
制御部101は、データ取得部1011、駐車判定部1012、および料金算出部1013の3つの機能モジュールを有して構成される。各機能モジュールは、記憶されたプログラムをCPUによって実行することで実現してもよい。
【0046】
データ取得部1011は、システムの管理下にある車両に搭載された車載端末200から車両データを取得し、取得した車両データを、後述する記憶部102に記憶させる処理を実行する。
【0047】
駐車判定部1012は、記憶された車両データに基づいて、システムの管理下にある複数の駐車場のうちのいずれかに車両が駐車していることを判定する。
また、駐車場ごとに定義された複数の駐車領域のうち、車両が駐車している領域を特定する。例えば、
図2(B)の例の場合、駐車判定部1012は、対象の車両が、A~Fで示したいずれかの領域内に位置するか否かを判定する。
さらに、駐車判定部1012は、車両データに基づいて、当該車両が駐車状態にあることを判定する。例えば、イグニッション電源が切られた状態が所定の時間以上続いた場合、対応する車両が駐車状態にあると判定することができる。
駐車判定部1012が行った判定の結果は、料金算出部1013に送信される。
【0048】
料金算出部1013は、駐車判定部1012が行った判定の結果に基づいて、車両に対応する駐車料金を算出する。具体的には、(1)対象の車両が駐車した駐車領域に関連付いた料金情報を取得し、(2)車両が駐車した期間(駐車期間)を決定し、(3)料金情報および駐車期間に基づいて、駐車料金を算出する。具体的な方法については後述する。
また、料金算出部1013は、駐車料金を請求するための請求データを生成し、決済サーバ300に送信する。
【0049】
記憶部102は、主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。主記憶装置は、制御部101によって実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが展開されるメモリである。補助記憶装置は、制御部101において実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが記憶される装置である。
【0050】
さらに、記憶部102は、料金データベース102Aおよび車両データベース102Bを記憶する。
料金データベース102Aは、駐車料金を算出するためのデータを記憶するデータベースである。料金データベース102Aには、複数の駐車領域と、各駐車領域に対応する料金情報(駐車料金の算出基準)と、が関連付けられて記憶される。
【0051】
図4は、料金データベース102Aに格納されるデータの一例を示す図である。
駐車領域IDフィールドには、駐車領域を一意に識別する識別子が格納される。また、位置情報フィールドには、駐車領域の地理的位置(範囲)を表すデータが格納される。また、料金情報フィールドには、当該駐車領域に関連付いた料金情報が格納される。料金情報は、例えば、単位時間あたりの駐車料金、時間帯ごとの条件、最大料金などを含んでもよい。料金情報は、駐車料金の算出基準と言い換えることもできる。
【0052】
条件フィールドには、対応する駐車領域に車両が止められていると判定するための条件が格納される。例えば、本例の場合、P001という識別子を持つ駐車領域に車両が完全に収まっていた場合、当該駐車領域に車両が止められていると判定され、「30分100円」という料金が適用される。また、P007という識別子を持つ駐車領域に車両の一部が入っていた場合、当該駐車領域に車両が止められていると判定され、「10分100円」という料金が適用される。
これらのデータは、駐車場の管理者によって管理および更新される。
【0053】
車両データベース102Bは、車載端末200から取得した車両データを記憶するデータベースである。車両データベース102Bには、複数の車載端末200から取得した、複数の車両データが記憶される。
【0054】
図5は、車両データベース102Bに格納されるデータの一例を示す図である。
車両IDフィールドには、車両を一意に識別する識別子が格納される。また、日時情報フィールドには、車両データが生成された日時が格納される。また、位置情報フィールドには、車両の位置情報が格納される。位置情報は、例えば、緯度や経度によって表されてもよい。また、方位情報フィールドには、車両の方位情報が格納される。
【0055】
稼働状態フィールドには、車両が稼働状態にあるか否かを示すデータが格納される。例えば、エンジンがかかっている場合や、イグニッション電源がオンである場合、稼働状態は「稼働中」となり、エンジンが停止している場合や、イグニッション電源がオフである場合、稼働状態は「停止中」となる。
車両サイズフィールドには、車両のサイズを示すデータが格納される。
【0056】
車両データベース102Bは、車載端末200から送信された車両データに基づいて周期的に更新される。
【0057】
料金データベース102Aおよび車両データベース102Bは、プロセッサによって実行されるデータベース管理システム(DBMS)のプログラムが、記憶装置に記憶されるデータを管理することで構築される。料金データベース102Aおよび車両データベース102Bは、例えばリレーショナルデータベースである。
【0058】
通信部103は、駐車管理装置100をネットワークに接続するための通信インタフェースである。通信部103は、例えば、ネットワークインタフェースボードや、無線通信のための無線通信モジュールを含んで構成される。
【0059】
なお、
図3に示した構成は一例であり、図示した機能の全部または一部は、専用に設計された回路を用いて実行されてもよい。また、図示した以外の、主記憶装置および補助記憶装置の組み合わせによってプログラムの記憶ないし実行を行ってもよい。
【0060】
図6は、駐車管理装置100が行う処理を示したフローチャートである。
図6に示したフローチャートは、システムの稼働中において、複数の車両のそれぞれを対象として、周期的に実行される。
【0061】
ステップS11では、データ取得部1011が、車載端末200から送信された車両データを受信する。受信した車両データは、車両データベース102Bに格納される。
【0062】
次に、ステップS12で、駐車判定部1012が、取得した車両データに基づいて、対象の車両が、システムの管理下にある駐車場内に位置するか否かを判定する。本ステップで肯定判定となった場合、処理はステップS13へ遷移する。否定判定となった場合、処理はステップS17へ遷移する。
なお、駐車場が屋内にあり、位置情報が衛星を介して取得される場合がある。このような場合、当該駐車場の近傍において位置情報の取得が途絶した場合に、「車両が駐車場内に進入した」と判定してもよい。
【0063】
ステップS13では、受信した車両データに含まれる、位置情報、方位情報、および、車両のサイズ情報に基づいて、当該車両が占有している領域を特定する。また、特定した領域と、料金データベース102Aに定義された駐車領域とを比較し、当該車両が駐車している駐車領域を特定する。さらに、特定された駐車領域に対応する料金情報を取得する。
例えば、ある車両が、P001という識別子を持つ駐車領域に完全に収まっていた場合、「30分100円」という料金情報が取得される。
【0064】
ステップS14では、対応する車載端末200に、案内情報を送信する。案内情報は、ステップS13で取得された料金情報を案内するための情報とすることができる。
図7は、車載端末200(入出力部204)を介して出力される案内情報の例である。案内情報は、画像や文字によって出力されてもよいし、音声等によって出力されてもよい。
【0065】
なお、
図2(B)に示したような、複数の駐車領域の配置を示した画像を、案内情報に含ませ、車載端末200がこれを出力してもよい。これにより車両の運転者は、車両を収めるべき位置を認識することができる。この場合、車載端末200は、自車両の位置を示すグラフィックを画像に重畳してもよい。
【0066】
ステップS15では、対象の車両が駐車領域内において駐車を開始したか否かを判定する。本ステップでは、以下の条件を満たす場合に、対象の車両が駐車領域内において駐車を開始したと判定する。
(1)車両の位置情報が、ステップS13で判定した駐車領域内にある
(2)車両の稼働状態が「停止中」である状態が所定の時間以上継続している
所定の時間は、例えば、駐車開始と判定するまでの猶予時間とすることができ、例えば、5分とすることができる。
ステップS15において、駐車が開始されたと判定された場合、ステップS16において、駐車開始時刻を記録する。
【0067】
ステップS17では、対象の車両が駐車を終了したか否かを判定する。本ステップでは、以下の条件を満たす場合に、対象の車両が駐車領域内において駐車を終了したと判定する。
(1)駐車開始時刻が記録されている
(2)稼働状態が「稼働中」である
ステップS17において、駐車が終了したと判定された場合、ステップS18において、請求データが生成される。
ステップS18では、取得した料金情報を用いて、記録された駐車開始時刻から、駐車が終了したと判定された時刻までの期間における駐車料金を求める。そして、生成した請求データを決済サーバ300に送信する。
【0068】
以上説明したように、第一の実施形態に係る駐車管理装置100は、車載端末200から受信した車両データに基づいて、車両に対応する駐車領域、および、駐車期間を決定する。また、駐車領域に関連付いた料金情報を用いて、駐車料金の算出を行う。かかる構成によると、予め定められた駐車領域に合わせて車両が駐車された場合と、それ以外の場合とで駐車料金を変動させることができる。これにより、車両の運転者に対して、正しい駐車位置に車両を駐車させる動機を与えることが可能になり、駐車場の運用益を最大化することができる。
【0069】
(第一の実施形態の変形例)
第一の実施形態では、ステップS15において、稼働状態が「停止中」である状態が所定の時間以上継続している場合に、駐車が開始されたと判定した。しかし、エンジン等が停止していても、対象の車両が一時的に停車しているとみなせる場合、駐車が開始されたと判定すべきではない。そこで、対象の車両が一時的な停車状態にあるか否かを判定するようにしてもよい。
【0070】
例えば、車両データに、ハザードランプの点灯状態を表すデータを含ませ、ハザードランプが点灯していないことを条件として、駐車状態に関する判定を行うようにしてもよい。
また、車両データに、車内に人がいるか否かを示すデータを含ませ、車内に人がいないことを条件として、駐車状態に関する判定を行うようにしてもよい。車内に人がいるか否かは、例えば、車両に備えられた重量センサや、シートベルトセンサによって検知することができる。なお、車両が一時的な停車状態にあるか否かを判定するためのデータであれば、例示したもの以外のデータを車両データに含ませてもよい。
【0071】
更に、車両の乗員が所持する携帯端末から位置情報を取得し、車載端末200に対応する位置情報と、携帯端末に対応する位置情報が同じ場所を示している場合に、駐車状態に関する判定を行わないようにしてもよい。
【0072】
なお、これらの条件に該当する場合であっても、車両が長時間停車している場合など、当該車両が駐車状態にあると評価すべき場合がある。これに対応するため、一時的な停車であると判定された場合、前述した「所定の時間」を延長したうえで、駐車状態に関する判定を行うようにしてもよい。
【0073】
(第二の実施形態)
第一の実施形態においては、好適な駐車領域に対しては通常の料金、それ以外の駐車領域に対しては割り増し料金を定義した。これに対し、第二の実施形態は、好適な駐車領域のみを定義し、当該駐車領域から車両が離れているほど、駐車料金の割り増しを行う実施形態である。
【0074】
図8は、好適な駐車領域と、実際に駐車された位置との関係を示した図である。図示したように、好適な駐車領域に車両が収まっていない場合、他の車両の駐車を阻害しうるため、このような車両に対してはペナルティを課すことが好ましい。第二の実施形態では、好適な駐車領域と、車両が占有している領域との乖離度を算出し、当該乖離度に基づいて駐車料金の割り増しを行う。
【0075】
図9は、第二の実施形態において、ステップS13で実行される処理のフローチャートである。図示した処理は、料金算出部1013によって実行される。
ステップS131では、受信した車両データに含まれる、位置情報、方位情報、および、車両のサイズ情報に基づいて、当該車両が占有している領域を特定する。
ステップS132では、特定した領域と、料金データベース102Aに定義された駐車領域(すなわち、好適な駐車領域)とを比較し、車両が当該駐車領域に収まっているか否かを判定する。ここで肯定判定となった場合、処理はステップS133へ遷移し、対応する料金情報を取得する。一方、ステップS132で否定判定となった場合、処理はステップS134へ遷移し、乖離度に応じた割り増し料金を算出する。
【0076】
割り増し料金は、元の駐車料金に係数を乗じることで算出してもよいし、割り増し料金が定義された専用のテーブル等を用いて算出してもよい。
図10(A)は、規定の駐車領域から車両がはみ出していた場合における案内情報の例である。
割り増し料金は、例えば、規定の駐車領域から車両が離れているほど増えるように設定してもよい。第二の実施形態によると、規定の駐車領域に車両を収めさせるための動機を運転者に与えることができる。
【0077】
(変形例)
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。
例えば、本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
【0078】
また、実施形態の説明では、駐車管理装置100が、案内情報を車載端末200に送信する例を挙げたが、案内情報は、車両に関連付いた他の装置に送信されてもよい。例えば、車両の乗員が所有している携帯端末等に案内情報を送信することもできる。
【0079】
また、実施形態の説明では、車両が所定の駐車領域を外れている場合に、駐車料金を割り増したが、所定の駐車領域の外における駐車自体を禁止してもよい。この場合、
図10(B)に示したような案内情報を車載端末200に送信し、駐車料金の算出を行わないようにしてもよい。
また、実施形態の説明では、駐車領域を一台ずつ定義したが、駐車領域は、例えば、
図11に示したような、複数台が駐車可能なサイズであってもよい。
【0080】
また、実施形態の説明では、(1)複数の駐車領域を予め定め、(2)当該駐車領域内に車両が収まっているか否か、を判定した。しかし、駐車場内における車両の駐車位置(または、車両が占有する領域の位置)に応じた駐車料金を算出することができれば、「規定の駐車領域内に車両が収まっているか」を必ずしも判定する必要はなく、駐車領域を予め定める必要もない。
【0081】
例えば、車両データに基づいて、駐車の方法に対する好適度、または、予め定められた駐車ルールとの乖離度を、車両ごとに都度算出し、当該算出の結果に基づいて駐車料金を算出してもよい。
例えば、ある駐車場において、「壁に沿って所定の向きに駐車する」というルールがある場合、車両データに含まれる位置情報および方位情報に基づいて、車両が、ルールに沿った止め方をしているか否かを判定することができる。この場合、ルールからの乖離度に基づいて、正規の駐車料金を算出するか、割り増し料金を算出するかを決定してもよい。
また、ある駐車場において、「通路を支障してはいけない」というルールがある場合、車両データに含まれる位置情報および車両のサイズ情報に基づいて、車両が、通路を支障しているか否かを判定することができる。この場合、車両が通路を支障している場合に、割り増し料金を算出してもよい。
このように、駐車ルールは、車両を収めるべき領域、支障すべきではない領域、車両の好ましい位置、または、車両の好ましい向きなどによって定義されたものであってもよい。
【0082】
また、実施形態の説明では、駐車管理装置100が、車載端末200から車両データを直接受信したが、車両データは、サーバ等を介して収集してもよい。例えば、車載端末200が、無線通信を介して、センタサーバに車両データを送信し、センタサーバが、通信回線を介して、車両データを駐車管理装置100に送信することもできる。
【0083】
また、実施形態の説明では、駐車管理装置100が、単一の駐車場を管理したが、駐車管理装置100は、複数の駐車場を管理してもよい。この場合、複数の駐車場のそれぞれについて料金データベース102Aを定義し、対応するデータを使用すればよい。
【0084】
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
【0085】
本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク・ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
【符号の説明】
【0086】
100・・・駐車管理装置
101,201・・・制御部
102,202・・・記憶部
103,203・・・通信部
200・・・車載端末
204・・・入出力部
205・・・車両通信部
210・・・車両プラットフォーム
211・・・ECU
212・・・センサ