(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】勤怠管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/1091 20230101AFI20241203BHJP
G06Q 10/0631 20230101ALI20241203BHJP
【FI】
G06Q10/1091
G06Q10/0631
(21)【出願番号】P 2020212766
(22)【出願日】2020-12-22
【審査請求日】2023-09-29
(73)【特許権者】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】植本 将史
(72)【発明者】
【氏名】浅香 宏充
(72)【発明者】
【氏名】海和 徹
(72)【発明者】
【氏名】武井 政樹
(72)【発明者】
【氏名】西部 美紗
(72)【発明者】
【氏名】小林 美陽
(72)【発明者】
【氏名】清水 薫
【審査官】上田 智志
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-045538(JP,A)
【文献】特開2013-088906(JP,A)
【文献】国際公開第2011/024425(WO,A1)
【文献】特開2003-037681(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0138862(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の勤怠を管理する管理装置と、前記管理装置との間で無線通信が可能な複数のイヤホンとを備え、
複数の前記イヤホンは、それぞれ、前記使用者によって装着された状態か否かを検出して検出結果を前記管理装置に送信可能であり、
前記管理装置は
、
複数の前記イヤホンのうちの1つの前記イヤホンである第1イヤホンが前記管理装置に通信可能に接続されかつ前記使用者によって装着された所定状態であることを検出した場合に、前記使用者が業務中であると判定
し、
前記所定状態にある前記第1イヤホンが前記所定状態とは異なる非所定状態となったことを検出した場合において、前記非所定状態となったことを検出した時点から、一定時間を経過する前に前記第1イヤホンが前記所定状態に復帰したことを検出した場合又は前記一定時間を経過する前に複数の前記イヤホンのうち前記第1イヤホンとは異なる他の前記イヤホンである第2イヤホンが前記所定状態となったことを検出した場合には、前記第1イヤホンが前記非所定状態であった非所定期間については前記使用者が業務中であったと判定し、前記一定時間を経過した後に前記第1イヤホンが前記所定状態に復帰したことを検出した場合及び前記一定時間を経過した後に前記第2イヤホンが前記所定状態となったことを検出した場合には、前記非所定期間については前記使用者が業務中ではなかったと判定する
勤怠管理システム。
【請求項2】
前記管理装置は、前記所定状態の前記イヤホンが終業予定時刻を過ぎた後に前記非所定状態となったことを検出した場合、前記使用者が終業したと判定する
請求項
1に記載の勤怠管理システム。
【請求項3】
前記管理装置は、前記イヤホンが前記所定状態又は前記非所定状態になったことを検出した場合において、前記イヤホンが前記所定状態又は前記非所定状態になったことを前記使用者が認定する情報が入力された場合に、前記使用者の勤怠についての判定を行う
請求項1
又は請求項
2に記載の勤怠管理システム。
【請求項4】
少なくとも1つの前記イヤホンは、前記使用者によって装着された状態において前記使用者の生体情報を取得し、取得した前記生体情報を前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、前記使用者の前記生体情報に基づいて、前記使用者の体調を管理する
請求項1から請求項
3のいずれか一項に記載の勤怠管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、勤怠管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
在宅等で業務を行う、いわゆるテレワークの環境において勤怠状況の管理を行う場合、例えば業務開始や業務終了等の勤怠状況を電子メール等で送信させたり、専用の二次元コード等の読み取りを行わせたりする技術が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の方法では、出社して業務を行う場合と比べて勤怠状況の管理に手間がかかってしまう。このため、勤怠状況を容易に管理することができるが求められている。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、勤怠状況を容易に管理することができる勤怠管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る勤怠管理システムは、使用者の勤怠を管理する管理装置と、前記管理装置との間で無線通信が可能な複数のイヤホンとを備え、複数の前記イヤホンは、それぞれ、前記使用者によって装着された状態か否かを検出して検出結果を前記管理装置に送信可能であり、前記管理装置は、複数の前記イヤホンのうちの1つの前記イヤホンである第1イヤホンが前記管理装置に通信可能に接続されかつ前記使用者によって装着された所定状態であることを検出した場合に、前記使用者が業務中であると判定する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、勤怠状況を容易に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係る勤怠管理システムの一例を模式的に示す図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態に係る勤怠管理システムの一例を示す機能ブロック図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態に係る勤怠管理システムの使用態様の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態に係る勤怠管理システムの使用態様の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、第1実施形態に係る勤怠管理システムの使用態様の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、第1実施形態に係る勤怠管理システムの動作の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、第1実施形態に係る勤怠管理システムの動作の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、第2実施形態に係る勤怠管理システムの一例を模式的に示す図である。
【
図9】
図9は、第2実施形態に係る勤怠管理システムの一例を示す機能ブロック図である。
【
図10】
図10は、第2実施形態に係る勤怠管理システムの使用態様の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、第2実施形態に係る勤怠管理システムの動作の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る勤怠管理システムの実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0010】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る勤怠管理システム100の一例を模式的に示す図である。
図2は、第1実施形態に係る勤怠管理システム100の一例を示す機能ブロック図である。
図1及び
図2に示すように、勤怠管理システム100は、イヤホン10と、管理装置20とを備える。
【0011】
イヤホン10は、例えば左右分離型のワイヤレスイヤホンであり、左イヤホン及び右イヤホンを有する。左イヤホン及び右イヤホンは、互いに無線による通信が可能である。イヤホン10は、左イヤホン及び右イヤホンの両方が装着されて用いられる態様であってもよいし、いずれか一方のみが装着されて用いられる態様であってもよい。本実施形態において、イヤホン10は、左イヤホン及び右イヤホンの両方を備える構成と、左イヤホン及び右イヤホンの一方を備える構成とを含む。本実施形態においては、例えば左イヤホン及び右イヤホンの個別の構成や、左イヤホンと右イヤホンとの間の具体的な通信動作等、一部の構成及び動作については記載を省略する。以下に説明するイヤホン10の構成は、左イヤホン及び右イヤホンの少なくとも一方が有していればよい。
【0012】
イヤホン10は、スピーカ11と、マイク12と、操作部13と、着脱検出部14と、生体情報検出部15と、通信部16と、記憶部17と、制御部18とを有する。イヤホン10は、上記各部に電力を供給する不図示の電源部を有する。
【0013】
スピーカ11は、管理装置20から受信した音声情報を出力する。スピーカ11は、左イヤホン及び右イヤホンにそれぞれ設けられる。
【0014】
マイク12は、周囲の音声を入力して音声情報を生成する。マイク12は、左イヤホン及び右イヤホンの少なくとも一方に設けられる。
【0015】
操作部13は、使用者がイヤホン10に対して操作信号を入力可能である。操作部13は、例えば使用者のタッチを検出するタッチセンサを有する。操作部13は、例えば電源のオン及びオフ、音声の再生及び停止等の所定の操作を入力することができる。
【0016】
着脱検出部14は、使用者によるイヤホン10の着脱状態を検出する。着脱検出部14は、イヤホン10が使用者によって装着された装着状態、及びイヤホン10が使用者によって装着されていない非装着状態(又は抜去状態)を自動で検出可能である。着脱検出部14は、検出結果を制御部18に送信する。着脱検出部14は、例えば所定時間毎に上記の検出及び検出結果の送信を行う。
【0017】
生体情報検出部15は、イヤホン10が装着状態の場合に、使用者の生体情報を取得する。生体情報としては、例えば、心拍数、呼吸数、血圧、体温、脳波、発汗量、対象者の体の動き、動脈血の酸素飽和度等が挙げられる。生体情報検出部15としては、例えば心拍計、血圧計、体温計及びパルスオキシメーターのいずれかであってもよいし、またはこれらの組み合わせであってもよい。
【0018】
通信部16は、管理装置20から送信される音声情報を受信する。通信部16は、マイク12で生成された音声情報を管理装置20に送信する。通信部16は、管理装置20との間で認証に必要な認証情報を送受信する。通信部16は、生体情報検出部15で検出された使用者の生体情報や、後述するイヤホン10の使用状態等の各種情報を管理装置20に送信する。
【0019】
記憶部17は、各種情報を記憶する。記憶部17は、RAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory)等を有する。なお、記憶部17として、リムーバブルメディア等の外部記憶媒体が用いられてもよい。記憶部17は、例えば上記の認証情報を記憶する。
【0020】
制御部18は、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置を有する。制御部18は、認証処理部31と、通信制御部32とを備える。
【0021】
認証処理部31は、イヤホン10と管理装置20との間でペアリング等の認証処理を行う。認証処理部31は、認証を行った対象となる管理装置20の情報を記憶部17に記憶する。
【0022】
通信制御部32は、通信部16に情報の送受信を行わせる。通信制御部32は、操作部13により電源をオンにする旨の操作が入力された場合、管理装置20との間で通信が接続された状態を確保する。通信制御部32は、着脱検出部14の検出結果、つまりイヤホン10が装着状態か非装着状態(抜去状態)かについての情報を通信部16から管理装置20に送信させる。通信制御部32は、着脱検出部14の検出結果が出力されるごとに当該検出結果を管理装置20に送信させる。また、通信制御部32は、生体情報検出部15によって検出された生体情報を通信部16から管理装置20に送信させる。通信制御部32は、生体情報が検出されるごとに当該生体情報を管理装置20に送信させる。
【0023】
管理装置20は、使用者の勤怠を管理する。管理装置20としては、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット、ノート型パーソナルコンピュータ、デスクトップ型パーソナルコンピュータ等の各種の情報端末が挙げられる。管理装置20は、入力部21と、表示部22と、通信部23と、記憶部24と、制御部25とを有する。
【0024】
入力部21は、情報を入力するための所定の入力操作が可能である。入力部21は、入力操作に応じて、制御部25に対する指示信号を出力する。入力部21としては、例えばキーボード、タッチパネル等の入力装置が用いられる。なお、入力部21として、これらに加えて又は代えて、ボタン、レバー、ダイヤル、スイッチ又は他の入力装置が用いられてもよい。入力部21は、所定の入力操作に応じた指示信号を出力する。
【0025】
表示部22は、例えば液晶パネル等の表示パネルであり、文字及び画像を含む各種情報を表示する。
【0026】
通信部23は、例えば近距離無線通信によりイヤホン10の通信部16との間で情報の通信を行う。
【0027】
記憶部24は、各種情報を記憶する。記憶部24は、例えばハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等のストレージを有している。なお、記憶部24として、リムーバブルディスク等の外部記憶媒体が用いられてもよい。記憶部24は、管理装置20のオペレーティングシステムや、入力部21、表示部22及び通信部23の動作を制御するための各種プログラム及びデータ等を記憶する。記憶部24は、使用者の勤怠を管理する勤怠管理プログラムを記憶する。
【0028】
制御部25は、入力部21、表示部22及び通信部23の各部の制御を行う。制御部25は、CPU等の処理装置と、RAM又はROM等の記憶装置を有する。制御部25は、
図2に示すように、認証処理部51と、状態検出部52と、判定部53と、表示制御部54と、生体情報管理部55とを有する。
【0029】
認証処理部51は、イヤホン10と管理装置20との間でペアリング等の認証処理を行う。認証処理部51は、認証を行った対象となるイヤホン10の情報を記憶部24に記憶する。
【0030】
状態検出部52は、イヤホン10から送信される情報に基づいてイヤホン10の使用状態を検出する。イヤホン10の使用状態は、所定状態と非所定状態とを含む。所定状態は、イヤホン10が管理装置20との間が通信可能に接続された接続状態であり、かつ、使用者によって装着された装着状態である。一方、非所定状態は、所定状態とは異なる状態である。非所定状態としては、例えばイヤホン10が装着されていない又は抜去された非装着状態と、イヤホン10と管理装置20との通信が切断された非接続状態とを含む。
【0031】
状態検出部52は、通信部16と管理装置20との間の通信状態(接続状態又は非接続状態)を検出する。また、状態検出部52は、通信部23で受信した着脱検出部14の検出結果に基づいて、イヤホン10の着脱状態(装着状態又は非装着状態)を検出する。状態検出部52は、上記の通信状態が接続状態であり、かつ着脱状態が装着状態であることを検出した場合に、イヤホン10が所定状態であると検出したことになる。一方、状態検出部52は、上記の通信状態が非接続状態であるか、又は着脱状態が非装着状態であることを検出した場合に、イヤホン10が非所定状態であると検出したことになる。状態検出部は、例えば一定の期間ごとに上記の検出を行う。
【0032】
判定部53は、状態検出部52によりイヤホン10が所定状態であることが検出された場合に、イヤホン10の使用者が業務中であると判定する。状態検出部52は、例えば状態検出部52によりイヤホン10の使用状態が検出されるごとに当該判定を行う。
【0033】
判定部53は、所定状態のイヤホン10が非所定状態となったことが状態検出部52で検出された場合には、以下の処理を行う。
【0034】
まず、状態検出部52において非所定状態となったと検出された時点における時刻が終業予定時刻よりも後であった場合、つまり、終業予定時刻を過ぎた後に非所定状態となったことが検出された場合、判定部53は、非所定状態となった時点における時刻を終業時刻として、使用者が終業したと判定する。
【0035】
また、イヤホン10が非所定状態となったことが検出された時点から一定時間が経過する前に、イヤホン10が所定状態に復帰したことが状態検出部52において検出された場合、判定部53は、イヤホン10が非所定状態であった非所定期間については使用者が業務中であると判定する。この判定について、例えば使用者が一時的に離席した等、短時間の業務の中断等が検出された場合には、使用者が業務中であるものとして取り扱う。なお、使用者が離席する場合として、イヤホン10を抜去してから離席する場合、イヤホン10を装着したまま離席する場合が考えられる。イヤホン10を抜去した場合、イヤホンは非装着状態となる。イヤホン10を装着したまま離席した場合、イヤホン10と管理装置20との間の近距離無線接続が切断され、非接続状態となる。
【0036】
一方、イヤホン10が非所定状態となったことが検出された時点から一定時間を経過した後にイヤホン10が所定状態に復帰したことが状態検出部52で検出された場合、判定部53は、当該非所定期間については使用者が業務中ではなかった、すなわち非業務中であったと判定する。この判定について、例えば昼休みで食事のため離席する等、長時間の業務の中断等が検出された場合には、使用者が非業務中であるものとして取り扱う。
【0037】
表示制御部54は、表示部22の表示動作を制御する。表示制御部54は、例えば状態検出部52の検出結果を使用者に確認させるための案内画面等を表示部22に表示させることができる。
【0038】
生体情報管理部55は、イヤホン10から送信される生体情報を管理する。生体情報管理部55は、例えば生体情報検出部15によって検出された検出時刻と、検出結果である使用者の生体情報とを対応付けて記憶部24に記憶させる。生体情報管理部55は、例えば生体情報に異常等が含まれるか否かを検出し、異常等が検出された場合にはその旨を外部装置等に送信させることができる。
【0039】
次に、上記のように構成された勤怠管理システム100の使用態様を説明する。なお、イヤホン10と管理装置20との間は、認証済みの状態としておく。
図3から
図5は、勤怠管理システム100の使用態様の一例を示す図である。
【0040】
使用者により操作部13に電源をオンにする旨の操作が入力された場合、通信制御部32は、管理装置20との間で近距離無線通信の接続状態を確保する。また、使用者によりイヤホン10が装着された場合、着脱検出部14は、イヤホン10が装着状態になったことを検出する。生体情報検出部15は、イヤホン10が装着状態になった場合、使用者の生体情報を検出する。通信制御部32は、着脱検出部14の検出結果及び生体情報検出部15で検出された生体情報を通信部16から管理装置20に送信させる。
【0041】
管理装置20において、状態検出部52は、イヤホン10との間が接続状態であることを検出する。また、通信部16は、着脱検出部14の検出結果及び生体情報を受信する。状態検出部52は、着脱検出部14の検出結果に基づいて、イヤホン10が装着状態であることを検出する。この場合、状態検出部52は、イヤホン10が接続状態及び装着状態であること、つまり所定状態であることを検出したことになる。判定部53は、状態検出部52の検出結果に基づいて、使用者が業務中であると判定する。
【0042】
なお、表示制御部54は、
図3に示すように、状態検出部52の検出結果を使用者に確認させるための案内画面22cを表示部22に表示させることができる。表示制御部54は、案内画面22cにおいて、例えばイヤホン10が所定状態となったこと、業務を開始または再開することを表示する。使用者は、確認ボタン22dが押されるように入力部21を操作することにより、表示内容を認定することができる。なお、案内画面22cが表示される場合には、使用者により表示内容を認定した旨の情報が入力されたことをトリガーとして、判定部53において使用者が業務中である旨の判定が行われるようにしてもよい。なお、当該案内画面22cは、表示されない態様であってもよい。また、判定部53の判定を行うトリガーとしては、案内画面22cの表示及び確認ボタン22dの操作により認定することに限定されない。例えば使用者がイヤホン10のマイク12から「業務を開始します」等の音声を入力し、入力内容を管理装置20に送信し、管理装置20で当該入力内容を検出することで、トリガーとしてもよい。
【0043】
その後、
図4に示すように、例えば使用者によりイヤホン10が抜去された場合、着脱検出部14は、イヤホン10が抜去状態、つまり非装着状態になったことを検出する。通信制御部32は、着脱検出部14の検出結果を通信部16から管理装置20に送信させる。
【0044】
管理装置20において、通信部16は、着脱検出部14の検出結果を受信する。状態検出部52は、着脱検出部14の検出結果に基づいて、イヤホン10が非装着状態になったこと、つまりイヤホン10が非所定状態になったことを検出する。状態検出部52は、イヤホン10が非所定状態になった時刻を記憶部24に記憶させる。
【0045】
判定部53は、非所定状態になった時刻が使用者の終業予定時刻を過ぎているか否かを判定する。終業予定時刻を過ぎていると判定した場合、判定部53は、記憶部24に記憶させた時刻を終業時刻として、使用者が終業したと判定する。
【0046】
非所定状態になった時刻が使用者の終業予定時刻を過ぎていないと判定した場合、判定部53は、イヤホン10が非所定状態となったことを検出した時点から、一定期間を経過する前にイヤホン10が所定状態に復帰したことが状態検出部52で検出された場合、イヤホン10の非所定期間については使用者が業務中であったと判定する。
【0047】
一方、判定部53は、イヤホン10が非所定状態となったことを検出した時点から、一定期間を経過しても所定状態に復帰したことが状態検出部52で検出されない場合には、イヤホン10の非所定期間については使用者が非業務中であったと判定する。
【0048】
なお、表示制御部54は、
図4及び
図5に示すように、状態検出部52の判定結果を使用者に確認させるための案内画面を表示部22に表示させることができる。
【0049】
図4に示す例において、表示制御部54は、例えばイヤホン10が非所定状態となったこと、イヤホン10が非所定状態となってから一定時間を経過しても所定状態に復帰しない場合、非業務中として取り扱うことを示す案内画面22eを表示する。使用者は、確認ボタン22fが押されるように入力部21を操作することにより、判定結果を認定することができる。
【0050】
また、
図5に示す例において、表示制御部54は、イヤホン10が非所定状態となってから一定時間が経過していたので非業務中となることを示す案内画面22gが表示される。使用者は、確認ボタン22hが押されるように入力部21を操作することにより、判定結果を認定することができる。
【0051】
なお、案内画面22e、22gが表示される場合には、使用者により表示内容を認定した旨の情報が入力されたことをトリガーとして、判定部53において使用者が業務中である旨、又は非業務中である旨の判定が行われるようにしてもよい。なお、当該案内画面22e、22gは、表示されない態様であってもよい。また、判定部53の判定を行うトリガーとしては、案内画面22e、22gの表示及び確認ボタン22f、22hの操作により認定することに限定されない。例えば使用者がイヤホン10のマイク12から「業務を中断します」等の音声を入力し、入力内容を管理装置20に送信し、管理装置20で当該入力内容を検出することで、トリガーとしてもよい。
【0052】
また、生体情報管理部55は、イヤホン10から受信した生体情報と、当該生体情報の検出時刻とを対応付けて記憶部24に記憶する。生体情報管理部55は、例えば生体情報に異常等が含まれるか否かを検出し、異常等が検出された場合にはその旨を通信部23から外部装置等に送信させる。
【0053】
図6及び
図7は、本実施形態に係る勤怠管理システム100の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、使用者により操作部13にイヤホン10の電源をオンにする旨の操作が入力された場合(ステップS101)、通信制御部32は、管理装置20との間で接続状態を確保する(ステップS102)。
【0054】
状態検出部52は、イヤホン10が所定状態か否かを検出する(ステップS103)。イヤホン10が所定状態であることが検出された場合(ステップS103のYes)、判定部53は、使用者が業務中であると判定する(ステップS104)。一方、イヤホン10が装着状態ではないことが検出された場合(ステップS103のNo)、ステップS103の処理を繰り返し行わせる。
【0055】
その後、
図7に示すように、判定部53は、イヤホン10が非所定状態になったことが検出されたか否かを判定する(ステップS201)。イヤホン10が非所定状態になったことが検出されない場合(ステップS201のNo)、ステップS201の処理を繰り返し行う。一方、イヤホン10が非所定状態になったことが検出された場合(ステップS201のYes)、判定部53は、検出された時刻を記憶部24に記憶させる(ステップS202)。
【0056】
判定部53は、非所定状態になった時刻が使用者の終業予定時刻を過ぎているか否かを判定する(ステップS203)。終業予定時刻を過ぎていると判定した場合(ステップS203のYes)、判定部53は、記憶部24に記憶させた時刻を終業時刻として、使用者が終業したと判定し(ステップS204)、処理を終了する。
【0057】
一方、終業予定時刻を過ぎていないと判定した場合(ステップS203のNo)、判定部53は、イヤホン10が所定状態に復帰したことが検出されたか否かを判定する(ステップS205)。イヤホン10が所定状態に復帰したことが検出されない場合(ステップS205のNo)、ステップS203以降の処理を繰り返し行う。また、イヤホン10が所定状態に復帰したことが検出された場合(ステップS205のYes)、判定部53は、イヤホン10が非所定状態になってから再度所定状態になるまでの時間が一定時間未満であるか否かを判定する(ステップS206)。当該時間が一定時間未満ではないと判定した場合(ステップS206のNo)、判定部53は、非所定状態になってから再度所定状態になるまでの非所定期間は使用者が非業務中であったと判定する(ステップS207)。
【0058】
一方、非装着時間が一定時間未満であると判定した場合(ステップS206のYes)、判定部53は、非所定状態になってから再度所定状態になるまでの非所定期間は使用者が業務中(離席中)であったと判定する(ステップS208)。ステップS207及びステップS208の後、制御部25は、非所定状態となった時刻を記憶部24から消去して(ステップS211)、処理を完了する。
【0059】
以上のように、本実施形態に係る勤怠管理システム100は、使用者の勤怠を管理する管理装置20と、管理装置20との間で無線通信が可能な一のイヤホン10とを備え、イヤホン10は、使用者によって装着された状態か否かを検出して検出結果を管理装置20に送信可能であり、管理装置20は、イヤホン10の使用状態が管理装置20に通信可能に接続されかつ使用者によって装着された所定状態であることを検出した場合に、使用者が業務中であると判定する。
【0060】
本実施形態によれば、イヤホン10の使用状態に基づいて使用者の勤怠状況を判定することができるため、使用者の勤怠状況を容易に管理することができる。
【0061】
本実施形態に係る勤怠管理システム100において、管理装置20は、所定状態のイヤホン10が所定状態とは異なる使用状態である非所定状態になったことを検出した場合において、非所定状態となったことを検出した時点から、一定時間を経過する前にイヤホン10が所定状態に復帰したことを検出した場合には使用者が業務中であると判定し、一定時間を経過した後に所定状態に復帰したことを検出した場合には使用者が業務中ではないと判定する。この構成によれば、一定時間未満の非所定状態を業務中として取り扱うことにより、使用者の勤怠状況を実態に即して管理することができる。
【0062】
本実施形態に係る勤怠管理システム100において、管理装置20は、所定状態のイヤホン10が終業予定時刻を過ぎた後に非所定状態となったことを検出した場合、使用者が終業したと判定する。この構成によれば、使用者が終業したことを容易に管理することができる。
【0063】
本実施形態に係る勤怠管理システム100において、管理装置20は、イヤホン10が所定状態又は非所定状態になったことを検出した場合において、イヤホン10が所定状態又は非所定状態になったことを使用者が認定する情報が入力された場合に、使用者の勤怠についての判定を行う。この構成によれば、管理装置20の判定結果を使用者に確実に認識させることができる。
【0064】
本実施形態に係る勤怠管理システム100において、イヤホン10は、使用者によって装着された状態において使用者の生体情報を取得し、取得した生体情報を管理装置20に送信し、管理装置20は、使用者の生体情報に基づいて、使用者の体調を管理する。この構成によれば、管理装置20において使用者の勤怠管理に加えて体調についても管理することができる。
【0065】
[第2実施形態]
図8は、第2実施形態に係る勤怠管理システム200の一例を模式的に示す図である。
図9は、第2実施形態に係る勤怠管理システム200の一例を示す機能ブロック図である。
図8及び
図9に示すように、第2実施形態において、勤怠管理システム200は、管理装置20と、当該管理装置20との間で無線通信が可能な複数のイヤホン10A、10Bとを備える。複数のイヤホン10A、10Bを備えることにより、例えば一方のバッテリー残量がゼロになった場合に、他方を用いることができる。
【0066】
複数のイヤホン10A、10Bは、第1実施形態に記載のイヤホン10と同様の構成を有する。イヤホン10A、イヤホン10Bの各構成について説明する場合には、第1実施形態に記載のイヤホン10の各部と同一の符号を付して説明する。なお、本実施形態においては、2つのイヤホン10A、10Bが設けられる場合を例に挙げて説明するが、これに限定されず、3つ以上のイヤホンが設けられる場合も同様の説明が可能である。以下、複数のイヤホン10A、10Bを区別する場合、第1イヤホン10A、第2イヤホン10Bと表記する。
【0067】
次に、勤怠管理システム200の使用態様を説明する。
図10は、勤怠管理システム200の使用態様の一例を示す図である。予め、第1イヤホン10A及び第2イヤホン10Bを管理装置20に認証させておく。使用者により、例えば第1イヤホン10Aの操作部13に電源をオンにする旨の操作が入力された場合、通信制御部32は、管理装置20との間で近距離無線通信の接続状態を確保する。また、使用者により第1イヤホン10Aが装着された場合、着脱検出部14は、第1イヤホン10Aが装着状態になったことを検出する。生体情報検出部15は、第1イヤホン10Aが装着状態になった場合、使用者の生体情報を検出する。通信制御部32は、着脱検出部14の検出結果及び生体情報検出部15で検出された生体情報を通信部16から管理装置20に送信させる。
【0068】
管理装置20において、状態検出部52は、第1イヤホン10Aとの間が接続状態であることを検出する。また、通信部16は、着脱検出部14の検出結果及び生体情報を受信する。状態検出部52は、着脱検出部14の検出結果に基づいて、第1イヤホン10Aが装着状態であることを検出する。この場合、状態検出部52は、第1イヤホン10Aが接続状態及び装着状態であること、つまり所定状態であることを検出したことになる。判定部53は、状態検出部52の検出結果に基づいて、使用者が業務中であると判定する。なお、第1実施形態と同様に、状態検出部52の検出結果を使用者に認定させ、使用者が認定した旨を示す情報をトリガーとして判定部53において判定が行われてもよい。
【0069】
その後、
図10の上側に示すように、使用者により第1イヤホン10Aが抜去された場合、着脱検出部14は、第1イヤホン10Aが抜去状態、つまり非装着状態になったことを検出する。通信制御部32は、着脱検出部14の検出結果を通信部16から管理装置20に送信させる。
【0070】
管理装置20において、通信部16は、着脱検出部14の検出結果を受信する。状態検出部52は、着脱検出部14の検出結果に基づいて、第1イヤホン10Aが非装着状態になったこと、つまり第1イヤホン10Aが非所定状態になったことを検出する。なお、例えば第1イヤホン10Aのバッテリー残量がゼロになった場合、管理装置20との接続が切断される。この場合、状態検出部52は、第1イヤホン10Aが非接続状態になったこと、つまり第1イヤホン10Aが非所定状態になったことを検出する。状態検出部52は、第1イヤホン10Aが非所定状態になった時刻を記憶部24に記憶させる。
【0071】
判定部53は、非所定状態になった時刻が使用者の終業予定時刻を過ぎているか否かを判定する。終業予定時刻を過ぎていると判定した場合、判定部53は、記憶部24に記憶させた時刻を終業時刻として、使用者が終業したと判定する。
【0072】
非所定状態になった時刻が使用者の終業予定時刻を過ぎていないと判定した場合、判定部53は、第1イヤホン10Aが非所定状態となったことを検出した時点から一定期間を経過する前に、第1イヤホン10Aが所定状態に復帰したこと又は第2イヤホン10Bが所定状態になったことが状態検出部52で検出された場合、使用者が業務中であると判定する。
【0073】
例えば、
図10の下側に示すように、第1イヤホン10Aが非所定状態となったことを検出した時点から一定期間を経過する前に、使用者が第2イヤホン10Bを装着した場合、着脱検出部14により装着状態が検出される。着脱検出部14の検出結果が管理装置20に送信されることで、状態検出部52により第2イヤホン10Bが装着状態になったこと、つまり第2イヤホン10Bが所定状態になったことが検出される。この場合、判定部53は、使用者が業務中であると判定する。
【0074】
一方、判定部53は、第1イヤホン10Aが非所定状態となったことを検出した時点から一定期間を経過した後に、第1イヤホン10A所定状態に復帰したこと及び第2イヤホン10Bが所定状態になったことが状態検出部52で検出された場合には、第1イヤホン10Aの非所定期間は使用者が非業務中であった判定する。なお、第1実施形態と同様に、状態検出部52の検出結果を使用者に認定させ、使用者が認定した旨を示す情報をトリガーとして判定部53において判定が行われてもよい。
【0075】
また、生体情報管理部55は、第1イヤホン10A、第2イヤホン10Bから受信した生体情報と、当該生体情報の検出時刻とをそれぞれ対応付けて記憶部24に記憶する。生体情報管理部55は、例えば生体情報に異常等が含まれるか否かを検出し、異常等が検出された場合にはその旨を通信部23から外部装置等に送信させる。
【0076】
図11は、本実施形態に係る勤怠管理システム200の動作の流れの一例を示すフローチャートである。なお、本フローチャートの動作に先立ち、予め第1イヤホン10A及び第2イヤホン10Bを管理装置20に認証させておく。
【0077】
使用者により第1イヤホン10Aの電源がオンにされた場合、通信制御部32により、第1イヤホン10Aと管理装置20との間が接続状態となる。使用者によって第1イヤホン10Aが装着された場合、第1イヤホン10Aが装着状態となる。管理装置20において、状態検出部52により、第1イヤホン10Aが接続状態かつ装着状態、すなわち所定状態であると検出され、判定部53により使用者が業務中であると判定される(以上、ステップS300)。
【0078】
その後、判定部53は、第1イヤホン10Aが非所定状態になったことが検出されたか否かを判定する(ステップS301)。第1イヤホン10Aが非所定状態になったことが検出されない場合(ステップS301のNo)、ステップS301の処理を繰り返し行う。一方、第1イヤホン10Aが非所定状態になったことが検出された場合(ステップS301のYes)、判定部53は、検出された時刻を記憶部24に記憶させる(ステップS302)。
【0079】
判定部53は、非所定状態になった時刻が使用者の終業予定時刻を過ぎているか否かを判定する(ステップS303)。終業予定時刻を過ぎていると判定した場合(ステップS303のYes)、判定部53は、記憶部24に記憶させた時刻を終業時刻として、使用者が終業したと判定し(ステップS304)、処理を終了する。
【0080】
一方、終業予定時刻を過ぎていないと判定した場合(ステップS303のNo)、判定部53は、第1イヤホン10Aが所定状態に復帰したこと又は第2イヤホン10Bが所定状態になったことが検出されたか否かを判定する(ステップS305)。第1イヤホン10Aが所定状態に復帰したこと及び第2イヤホン10Bが所定状態になったことが検出されない場合(ステップS305のNo)、ステップS303以降の処理を繰り返し行う。また、第1イヤホン10Aが所定状態に復帰したこと又は第2イヤホン10Bが所定状態になったことが検出された場合(ステップS305のYes)、判定部53は、第1イヤホン10Aが非所定状態になってから、第1イヤホン10Aが所定状態に復帰又は第2イヤホン10Bが所定状態になるまでの第1イヤホン10Aの非所定期間が一定時間未満であるか否かを判定する(ステップS306)。非所定期間が一定時間未満ではないと判定した場合(ステップS306のNo)、判定部53は、当該非所定期間は使用者が非業務中であったと判定する(ステップS307)。
【0081】
一方、非所定期間が一定時間未満であると判定した場合(ステップS306のYes)、判定部53は、当該非所定期間は使用者が業務中であったと判定する(ステップS308)。ステップS307及びステップS308の後、制御部25は、非所定状態となった時刻を記憶部24から消去して(ステップS309)、処理を完了する。
【0082】
以上のように、本実施形態に係る勤怠管理システム200は、使用者の勤怠を管理する管理装置20と、管理装置20との間で無線通信が可能な複数のイヤホン10A、10Bとを備え、複数のイヤホン10A、10Bは、それぞれ、使用者によって装着された状態か否かを検出して検出結果を管理装置20に送信可能であり、管理装置20は、複数のイヤホン10A、10Bのうちの1つである第1イヤホン10Aが管理装置20に通信可能に接続されかつ使用者によって装着された所定状態であることを検出した場合に、使用者が業務中であると判定する。
【0083】
本実施形態によれば、複数のイヤホン10A、10Bのいずれかの使用状態に基づいて使用者の勤怠状況を判定することができるため、使用者の勤怠状況を容易に管理することができる。また、イヤホン10A、10Bの一方のバッテリー残量がゼロになった場合でも、他方を用いて同様の勤怠管理を行うことができる。
【0084】
本実施形態に係る勤怠管理システム200において、管理装置20は、所定状態にある第1イヤホン10Aが所定状態とは異なる非所定状態となったことを検出した場合において、非所定状態となったことを検出した時点から、一定時間を経過する前に第1イヤホン10Aが所定状態に復帰したことを検出した場合又は一定時間を経過する前に第2イヤホン10Bが所定状態となったことを検出した場合には、第1イヤホン10Aの非所定期間は使用者が業務中であると判定し、一定時間を経過した後に第1イヤホン10Aが所定状態に復帰したことが検出された場合又は一定時間を経過した後に第2イヤホン10Bが所定状態となったことが検出された場合には、第1イヤホン10Aの非所定期間は使用者が業務中ではなかったと判定する。この構成によれば、一定時間未満の非所定状態を業務中として取り扱うことにより、使用者の勤怠状況を実態に即して管理することができる。
【0085】
本実施形態に係る勤怠管理システム200において、管理装置20は、所定状態のイヤホン10A、10Bが終業予定時刻を過ぎた後に非所定状態となったことを検出した場合、使用者が終業したと判定する。この構成によれば、使用者が終業したことを容易に管理することができる。
【0086】
本実施形態に係る勤怠管理システム200において、管理装置20は、イヤホン10A、10Bが所定状態又は非所定状態になったことを検出した場合において、イヤホン10A、10Bが所定状態又は非所定状態になったことを使用者が認定する情報が入力された場合に、使用者の勤怠についての判定を行う。この構成によれば、管理装置20の判定結果を使用者に確実に認識させることができる。
【0087】
本実施形態に係る勤怠管理システム200において、少なくとも1つのイヤホン(10A、10B)は、使用者によって装着された状態において使用者の生体情報を取得し、取得した生体情報を管理装置20に送信し、管理装置20は、使用者の生体情報に基づいて、使用者の体調を管理する。この構成によれば、管理装置20において使用者の勤怠管理に加えて体調についても管理することができる。
【0088】
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
【符号の説明】
【0089】
10,10A,10B…イヤホン(10A…第1イヤホン、10B…第2イヤホン)、11…スピーカ、12…マイク、13…操作部、14…着脱検出部、15…生体情報検出部、16,23…通信部、17,24…記憶部、18,25…制御部、20…管理装置、21…入力部、22…表示部、22c,22e,22g…案内画面、22d,22f,22h…確認ボタン、31,51…認証処理部、32…通信制御部、52…状態検出部、53…判定部、54…表示制御部、55…生体情報管理部、100,200…勤怠管理システム