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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】処理装置、処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06V 20/54 20220101AFI20241203BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20241203BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20241203BHJP
【FI】
G06V20/54
G06T7/00 650A
H04N7/18 D
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021027731
(22)【出願日】2021-02-24
(65)【公開番号】P2022129150
(43)【公開日】2022-09-05
【審査請求日】2023-11-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140958
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137888
【弁理士】
【氏名又は名称】大山 夏子
(74)【代理人】
【識別番号】100190942
【弁理士】
【氏名又は名称】風間 竜司
(72)【発明者】
【氏名】石川 健人
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 孝光
【審査官】岡本 俊威
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-041933(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 7/00
H04N 7/18
G06V 20/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のエリアが撮像された画像を取得する画像取得部と、
前記画像の撮像面と前記第1のエリアを含む平面との対応関係を示す対応情報を取得する対応情報取得部と、
前記画像における複数の座標を取得する座標情報取得部と、
前記対応情報に基づいて前記画像における複数の座標を前記平面における前記複数の座標それぞれに対応する座標に変換して第1の変換後の複数の座標を得る第1の変換部と、
前記第1の変換後の複数の座標を変更した新たな複数の座標を計算する座標変更部と、
前記対応情報に基づいて前記新たな複数の座標を前記撮像面における前記新たな複数の座標それぞれに対応する座標に変換して第2の変換後の複数の座標を得る第2の変換部と、
前記第2の変換後の複数の座標を含んだ第2のエリアを、物体を検出する検出エリアとして生成するエリア設定部と、
前記検出エリアの表示部への表示を制御する表示制御部と、
を備え
前記座標情報取得部は、前記画像に基づいて前記物体が通過し得る所定の領域を認識し、前記所定の領域に基づいて前記画像における複数の座標を取得する、
処理装置。
【請求項2】
前記座標変更部は、前記第1の変換後の複数の座標それぞれを1または複数の移動方向に移動させることに基づいて得られる移動後の複数の座標を前記新たな複数の座標として計算し、
前記移動方向は、前記平面に平行な方向を含む、
請求項に記載の処理装置。
【請求項3】
前記移動方向は、前記平面の法線方向を含む、
請求項に記載の処理装置。
【請求項4】
前記平面に平行な方向は、前記平面の法線方向とあらかじめ定められた所定の方向とに直交する方向を含む、
請求項に記載の処理装置。
【請求項5】
前記所定の方向は、あらかじめ設定された前記物体の進行方向を含む、
請求項に記載の処理装置。
【請求項6】
前記座標情報取得部は、前記画像に対するユーザによる操作に基づいて、前記画像における複数の座標を取得する、
請求項1に記載の処理装置。
【請求項7】
前記操作は、前記ユーザが前記画像における座標を指定する指定操作を含み、
前記座標情報取得部は、前記指定操作によって指定された座標を前記画像における複数の座標として取得する、
請求項に記載の処理装置。
【請求項8】
前記操作は、前記ユーザが前記画像にオブジェクトを配置する配置操作を含み、
前記座標情報取得部は、前記配置操作によって配置された前記オブジェクトの位置に基づいて、前記画像における複数の座標を取得する、
請求項に記載の処理装置。
【請求項9】
前記対応情報取得部は、前記対応情報と前記画像を撮影するカメラに関するカメラ情報とを取得し、
前記第1の変換部は、前記対応情報と前記カメラ情報とに基づいて、前記平面における前記複数の座標それぞれに対応する座標に変換し、
前記第2の変換部は、前記対応情報と前記カメラ情報とに基づいて、前記新たな複数の座標を前記撮像面における前記新たな複数の座標それぞれに対応する座標に変換する、
請求項1~のいずれか一項に記載の処理装置。
【請求項10】
前記カメラ情報は、前記カメラの焦点距離をむ、
請求項に記載の処理装置。
【請求項11】
前記第1の変換後の複数の座標それぞれは、実空間における三次元座標であり、
前記新たな複数の座標それぞれは、実空間における三次元座標であり、
前記第2の変換後の複数の座標それぞれは、カメラ画像における次元座標である、
請求項1~10のいずれか一項に記載の処理装置。
【請求項12】
処理装置の処理方法であって、
第1のエリアが撮像された画像を取得するステップと、
前記画像の撮像面と前記第1のエリアを含む平面との対応関係を示す対応情報を取得するステップと、
前記画像における複数の座標を取得するステップと、
前記対応情報に基づいて前記画像における複数の座標を前記平面における前記複数の座標それぞれに対応する座標に変換して第1の変換後の複数の座標を得るステップと、
前記第1の変換後の複数の座標を変更した新たな複数の座標を計算するステップと、
前記対応情報に基づいて前記新たな複数の座標を前記撮像面における前記新たな複数の座標それぞれに対応する座標に変換して第2の変換後の複数の座標を得るステップと、
前記第2の変換後の複数の座標を含んだ第2のエリアを、物体を検出する検出エリアとして生成するステップと、
前記検出エリアの表示部への表示を制御するステップと、
を有し、
前記画像における複数の座標を取得するステップは、前記画像に基づいて前記物体が通過し得る所定の領域を認識することと、前記所定の領域に基づいて前記画像における複数の座標を取得することとを含む、
処理方法。
【請求項13】
コンピュータを、
第1のエリアが撮像された画像を取得する画像取得部、
前記画像の撮像面と前記第1のエリアを含む平面との対応関係を示す対応情報を取得する対応情報取得部、
前記画像における複数の座標を取得する座標情報取得部、
前記対応情報に基づいて前記画像における複数の座標を前記平面における前記複数の座標それぞれに対応する座標に変換して第1の変換後の複数の座標を得る第1の変換部、
前記第1の変換後の複数の座標を変更した新たな複数の座標を計算する座標変更部、
前記対応情報に基づいて前記新たな複数の座標を前記撮像面における前記新たな複数の座標それぞれに対応する座標に変換して第2の変換後の複数の座標を得る第2の変換部、
前記第2の変換後の複数の座標を含んだ第2のエリアを、物体を検出する検出エリアとして生成するエリア設定部、及び
前記検出エリアの表示部への表示を制御する表示制御部、
として機能させ
前記座標情報取得部は、前記画像に基づいて前記物体が通過し得る所定の領域を認識し、前記所定の領域に基づいて前記画像における複数の座標を取得する、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理装置、処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カメラによって所定のエリアが撮像された画像(以下、「カメラ画像」とも言う。)に基づいて、所定のエリアに存在する物体を検出する技術が知られている。例えば、所定のエリアは道路であり、物体は道路上を移動する車両であり得る。一例として、道路が撮像されたカメラ画像から道路上に存在する車両を検出し、検出した車両の大きさを推定する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
かかる技術では、道路上のマーカー(特徴点)間の距離といった道路情報に基づくキャリブレーション処理によって、道路平面パラメータが推定され、推定された道路平面パラメータとカメラ情報とに基づいて車両の大きさが推定される。例えば、道路平面パラメータには、カメラの撮像面と道路との三次元的な対応関係を示す対応情報が含まれる。
【0004】
また、このキャリブレーション処理に用いられる道路上のマーカー(特徴点)間の距離などの入力を補助および補正する技術も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特許第5899944号公報
【文献】特許第5846140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、物体検出に掛かる演算量を低減するため、カメラ画像の一部に対象エリアがあらかじめ設定され、設定された対象エリア内に物体が存在するか否かが判断されることがある。しかし、検出されるべき物体の一部しか対象エリアに入らないといった状況が生じ得るため、対象エリア内における物体の検出精度は必ずしも向上しない。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、物体検出に掛かる演算量を低減しつつ、物体の検出精度の低下を抑制することが可能な技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記問題を解決するために、本発明のある観点によれば、第1のエリアが撮像された画像を取得する画像取得部と、前記画像の撮像面と前記第1のエリアを含む平面との対応関係を示す対応情報を取得する対応情報取得部と、前記画像における複数の座標を取得する座標情報取得部と、前記対応情報に基づいて前記画像における複数の座標を前記平面における前記複数の座標それぞれに対応する座標に変換して第1の変換後の複数の座標を得る第1の変換部と、前記第1の変換後の複数の座標を変更した新たな複数の座標を計算する座標変更部と、前記対応情報に基づいて前記新たな複数の座標を前記撮像面における前記新たな複数の座標それぞれに対応する座標に変換して第2の変換後の複数の座標を得る第2の変換部と、前記第2の変換後の複数の座標を含んだ第2のエリアを、物体を検出する検出エリアとして生成するエリア設定部と、前記検出エリアの表示部への表示を制御する表示制御部と、を備え、前記座標情報取得部は、前記画像に基づいて前記物体が通過し得る所定の領域を認識し、前記所定の領域に基づいて前記画像における複数の座標を取得する、処理装置が提供される
【0009】
また、本発明の別の観点によれば、処理装置の処理方法であって、第1のエリアが撮像された画像を取得するステップと、前記画像の撮像面と前記第1のエリアを含む平面との対応関係を示す対応情報を取得するステップと、前記画像における複数の座標を取得するステップと、前記対応情報に基づいて前記画像における複数の座標を前記平面における前記複数の座標それぞれに対応する座標に変換して第1の変換後の複数の座標を得るステップと、前記第1の変換後の複数の座標を変更した新たな複数の座標を計算するステップと、前記対応情報に基づいて前記新たな複数の座標を前記撮像面における前記新たな複数の座標それぞれに対応する座標に変換して第2の変換後の複数の座標を得るステップと、前記第2の変換後の複数の座標を含んだ第2のエリアを、物体を検出する検出エリアとして生成するステップと、前記検出エリアの表示部への表示を制御するステップと、を有し、前記画像における複数の座標を取得するステップは、前記画像に基づいて前記物体が通過し得る所定の領域を認識することと、前記所定の領域に基づいて前記画像における複数の座標を取得することとを含む、処理方法が提供される
【0010】
また、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、第1のエリアが撮像された画像を取得する画像取得部、前記画像の撮像面と前記第1のエリアを含む平面との対応関係を示す対応情報を取得する対応情報取得部、前記画像における複数の座標を取得する座標情報取得部、前記対応情報に基づいて前記画像における複数の座標を前記平面における前記複数の座標それぞれに対応する座標に変換して第1の変換後の複数の座標を得る第1の変換部、前記第1の変換後の複数の座標を変更した新たな複数の座標を計算する座標変更部、前記対応情報に基づいて前記新たな複数の座標を前記撮像面における前記新たな複数の座標それぞれに対応する座標に変換して第2の変換後の複数の座標を得る第2の変換部、前記第2の変換後の複数の座標を含んだ第2のエリアを、物体を検出する検出エリアとして生成するエリア設定部、及び前記検出エリアの表示部への表示を制御する表示制御部、として機能させ、前記座標情報取得部は、前記画像に基づいて前記物体が通過し得る所定の領域を認識し、前記所定の領域に基づいて前記画像における複数の座標を取得する、プログラムが提供される
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように本発明によれば、物体検出に掛かる演算量を低減しつつ、物体の検出精度の低下を抑制することが可能な技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の機能構成例を示すブロック図である。
図2】画像取得部によって取得されるカメラ画像の例を示す図である。
図3】本発明の実施形態に係る座標系を説明するための図である。
図4】カメラ画像における二次元座標から道路平面における三次元座標への変換の例について説明するための図である。
図5】三次元座標の拡張の例について説明するための図である。
図6】道路平面における三次元座標からカメラ画像における二次元座標への逆変換の例について説明するための図である。
図7】拡張後の二次元座標の例を示す図である。
図8】検出エリアの例を示す図である。
図9】同実施形態に係る画像処理装置の動作例を示すフローチャートである。
図10】本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の機能構成例を示すブロック図である。
図11】画像取得部によって取得されるカメラ画像の例を示す図である。
図12】座標情報取得部によって取得されるカメラ画像における複数の二次元座標の例を示す図である。
図13】同実施形態に係る画像処理装置の動作例を示すフローチャートである。
図14】第1の変形例における三次元座標の拡張について説明するための図である。
図15】第1の変形例に係る拡張後の二次元座標の例を示す図である。
図16】第1の変形例に係る検出エリアの例を示す図である。
図17】第2の変形例における三次元座標の拡張について説明するための図である。
図18】本発明の実施形態に係る画像処理装置の例としての情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0014】
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なる数字を付して区別する。また、異なる実施形態の類似する構成要素については、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素等の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
【0015】
<0.背景>
近年、カメラによって所定のエリア(第1のエリア)が撮像されたカメラ画像に基づいて、所定のエリアに存在する物体を検出する技術が知られている。ここで、物体検出に掛かる演算量を低減するため、カメラ画像の一部に対象エリアがあらかじめ設定され、設定された対象エリア内に物体が存在するか否かが判断されることがある。
【0016】
一例として、入力サイズが制限されるニューラルネットワークによって物体検出が行われる場合が想定される。かかる場合には、ニューラルネットワークに入力される画像は、カメラ画像全体ではなく、カメラ画像の一部である対象エリアのみに限定される場合がある。例えば、カメラ画像の一部のみが対象エリアとされることによって、カメラ画像に写る物体のサイズが小さくなることに起因してカメラ画像に写る物体が潰れて物体検出が困難となるエリアが対象エリアから除外され得る。
【0017】
しかし、検出されるべき物体の一部しか対象エリアに入らないといった状況が生じ得るため、対象エリア内における物体の検出精度は必ずしも向上しない。そこで、本発明の実施形態においては、物体検出に掛かる演算量を低減しつつ、物体の検出精度の低下を抑制することが可能な技術を主に提案する。
【0018】
以下では、カメラによって撮像されるエリアが道路であり、検出される物体が道路上を移動する車両である場合を主に想定する。しかし、検出される物体は、車両に限定されない。例えば、検出される物体は、車両以外の動物体(例えば、人物など)であってもよい。また、カメラによって撮像されるエリアは、道路に限定されない。例えば、カメラによって撮像されるエリアは、検出される物体の移動し得る範囲に応じて適宜に決められればよい。
【0019】
より詳細に、あらかじめ対象エリアが設定される場合には、設定される対象エリアが車両の移動に即していない場合も想定され得る。具体的に、車両の移動する路面自体が対象エリアとして設定される場合などには、対象エリアの設定に車両のサイズ(例えば、車両の高さ、車両の幅、車両の長さなど)が考慮されない。そのため、車両の一部が対象エリアの外部にはみ出してしまうことがあり、車両が正常に検出されない状況が起こり得る。
【0020】
なお、以下では、車両の高さを単に「車高」とも言い、車両の幅を単に「車幅」とも言い、車両の長さを単に「車長」とも言う。
【0021】
さらに、時系列に沿って連続的に取得される複数の撮像画像それぞれから、車両の検出位置に応じた特徴を取得し、同一または類似する特徴同士を結び付けることによって、車両の軌跡を算出するといった高度な処理が実施される場合もある。かかる場合においても、車両の一部が対象エリアの外部にはみ出してしまうことがあるため、同一の車両が写る画像同士であるにも関わらず、対象エリアから取得される特徴同士は類似しなくなってしまう場合があり得る。これによって、車両の軌跡の算出結果が、実際の車両の軌跡と乖離してしまうといった状況が起こり得る。
【0022】
そこで、本発明の実施形態においては、キャリブレーション処理によって得られたキャリブレーション情報(例えば、道路平面パラメータなど)に基づいて、対象エリアを規定する複数の座標を拡張し、拡張後の複数の座標に基づいて検出エリアを設定する技術を主に提案する。
【0023】
かかる技術によれば、カメラ画像全体の一部のみが検出エリアとして設定されるとともに、検出エリアから車両の一部がはみ出す可能性が低くなる。したがって、かかる技術によれば、車両検出に掛かる演算量を低減しつつ、車両の検出精度の低下を抑制することが可能となる。例えば、座標の拡張においては、車両のサイズ(例えば、車両の高さ、車両の幅、車両の長さなど)、車両の進行方向などが考慮され得る。これによって、物体の検出精度の低下がさらに抑制されることが期待される。
【0024】
以上、本発明の実施形態の背景について説明した。
【0025】
<1.第1の実施形態>
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0026】
[1-1.画像処理装置の概要]
まず、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置(処理装置)の機能構成例について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の機能構成例を示すブロック図である。図1に示したように、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置10は、撮像部210と、入力部220と、画像取得部110と、エリア座標取得部120と、キャリブレーション情報取得部130と、表示処理部140と、表示部230とを備える。画像処理装置10は、コンピュータによって実現される。
【0027】
撮像部210は、画像を撮像するイメージセンサを有するカメラによって構成される。撮像部210は、平面の例としての道路平面に含まれるエリア(第1のエリア)を撮像することによってカメラ画像を得る。なお、図1に示された例では、撮像部210は、画像処理装置10の内部に存在する。しかし、撮像部210は、画像処理装置10の外部に存在してもよい。撮像部210によって撮像されたカメラ画像は、画像取得部110に提供される。
【0028】
入力部220は、ユーザの操作を受け付ける入力装置によって構成される。例えば、入力部220は、ユーザの操作の例として、カメラ画像における座標を指定する操作(クリック操作)を受け付ける。ここでは、入力部220がマウスによって実現される場合を主に想定する。しかし、入力部220は、マウス以外の入力装置(例えば、タッチパネルなど)によって実現されてもよい。なお、図1に示された例では、入力部220は、画像処理装置10の内部に存在する。しかし、入力部220は、画像処理装置10の外部に存在してもよい。入力部220によって受け付けられたユーザの操作は、エリア座標取得部120に提供される。
【0029】
画像取得部110、エリア座標取得部120、キャリブレーション情報取得部130および表示処理部140は、図示しない制御部によって実現され得る。また、表示処理部140は、三次元座標変換部141、座標変更部142、二次元座標逆変換部143、検出エリア設定部144および表示制御部145を備える。これらのブロックの詳細な機能については後に説明する。
【0030】
図示しない制御部は、CPU(Central Processing Unit)などを含み、不揮発性の記憶装置により記憶されているプログラムがCPUによりRAM(Random Access Memory)に展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。このとき、当該プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な記録媒体も提供され得る。あるいは、図示しない制御部は、専用のハードウェアにより構成されていてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。
【0031】
表示部230は、ディスプレイによって構成される。例えば、表示部230は、表示処理部140による制御に従って各種情報の表示を行う。表示部230によって表示された各種情報は、ユーザによって視認される。なお、図1に示された例では、表示部230は、画像処理装置10の内部に存在する。しかし、表示部230は、画像処理装置10の外部に存在してもよい。
【0032】
その他、画像処理装置10は、図示しない記憶部を備える。図示しない記憶部は、図示しない制御部を動作させるためのプログラムおよびデータを記憶することが可能な記憶装置である。また、図示しない記憶部は、図示しない制御部の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。例えば、記憶装置は、不揮発性の記憶装置であってよい。
【0033】
例えば、上記したように、入力部220および表示部230が画像処理装置10の外部に存在する場合、入力部220および表示部230は、画像処理装置10と無線または有線によって接続された端末装置に備えられてもよい。このとき、端末装置の種類は限定されない。例えば、端末装置の種類は、タブレット端末であってもよいし、スマートフォンであってもよいし、他の端末装置(例えば、PC(Personal Computer)など)であってもよい。
【0034】
以上、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置10の機能構成例について説明した。
【0035】
[1-2.各機能の詳細]
続いて、画像処理装置10が有する各機能の詳細について説明する。以下では、特に画像取得部110、エリア座標取得部120、キャリブレーション情報取得部130、表示処理部140(三次元座標変換部141、座標変更部142、二次元座標逆変換部143、検出エリア設定部144および表示制御部145)の各機能の詳細について説明する。
【0036】
(画像取得部110)
画像取得部110は、平面の例としての道路平面に含まれるエリア(第1のエリア)が撮像部210によって撮像されて得られたカメラ画像を撮像部210から取得する。図2は、画像取得部110によって取得されるカメラ画像の例を示す図である。図2を参照すると、画像取得部110によって取得されるカメラ画像の例として、カメラ画像G10が示されている。
【0037】
(キャリブレーション情報取得部130)
キャリブレーション情報取得部130は、カメラ画像G10の撮像面と撮像部210によって撮像されたエリアを含む道路平面との対応関係を示す対応情報を取得する。以下の説明では、かかる対応情報として、実空間における撮像面を基準とした道路平面の三次元的な位置を示す式(以下、「道路平面式」とも言う。)を構成するパラメータ(以下、「道路平面パラメータ」とも言う。)を例に挙げて説明する。
【0038】
なお、道路平面パラメータは、撮像部210が設置されるときに実行されるキャリブレーション処理によって得られるキャリブレーション情報であり得る。キャリブレーション処理については、上記した特許文献1に詳細に記載されているため、ここではキャリブレーション処理の詳細な説明は省略する。その他、キャリブレーション情報取得部130は、撮像部210からカメラ情報を取得する。カメラ情報は、撮像部210の焦点距離であり得る。
【0039】
図3は、本発明の実施形態に係る座標系を説明するための図である。図3を参照すると、座標系の原点Oが示されている。また、投影平面Jが示されている。投影平面Jは上記した撮像面に該当する。投影平面Jは、原点Oから焦点距離fだけ離れており、実空間におけるy軸と直交している。また、カメラ画像G10の左右方向は、カメラ画像G10におけるX軸方向に該当し、実空間におけるx軸方向と一致する。さらに、カメラ画像G10の上下方向は、カメラ画像G10におけるY軸方向に該当し、実空間におけるz軸方向と一致する。
【0040】
例えば、カメラ画像G10の座標系の原点は、カメラ画像G10の左上であってよく、カメラ画像G10の下方向がY軸の正方向であってよく、カメラ画像G10の右方向がX軸の正方向であってよい。また、カメラ画像G10における二次元座標(X,Y)の1目盛り分の長さは1ドットであり得る。一方、実空間における三次元座標(x,y,z)の1目盛り分の長さは1cmであり得る。また、カメラ画像における二次元座標と投影平面Jの三次元座標との対応関係は、画像処理装置10によって把握されている。
【0041】
図3を参照すると、実空間に存在する道路平面が示されており、道路平面式R1x+R2y+R3z+R4=0が示されている。R1、R2、R3、R4が道路平面パラメータに該当する。なお、道路平面の法線ベクトルは、(R1,R2,R3)と表現される。
【0042】
(エリア座標取得部120)
エリア座標取得部120は、カメラ画像G10における複数の二次元座標を取得する。なお、エリア座標取得部120による複数の二次元座標の取得手法は限定されない。ここでは、表示制御部145が、カメラ画像G10の表示部230による表示を制御し、表示部230に表示されたカメラ画像G10に対してユーザが操作を行い、エリア座標取得部120が、ユーザによる操作に基づいて、カメラ画像G10における複数の二次元座標を取得する場合を主に想定する。
【0043】
より詳細には、図2に示されるように、表示部230に表示されたカメラ画像G10に対してユーザが二次元座標P11~P24を指定する指定操作(例えば、クリック操作など)を行い、エリア座標取得部120が、ユーザによる指定操作によって指定された二次元座標P11~P24を、カメラ画像G10における複数の二次元座標として取得する場合を主に想定する。二次元座標P11~P24に囲まれる領域が対象エリアA10として設定される。なお、ユーザが指定可能な二次元座標の数は複数であれば限定されない。
【0044】
このとき、図2に示されるように、車両の移動する路面の輪郭が二次元座標P11~P24としてユーザによって指定されることが想定される。したがって、二次元座標P11~P24に基づく対象エリアA10の設定には、車両のサイズ(例えば、車高、車幅、車長など)が考慮されていないことが想定される。そのため、車両の一部が対象エリアA10の外部にはみ出してしまうことがあり、車両が正常に検出されない状況が起こり得る。
【0045】
(三次元座標変換部141)
三次元座標変換部141は、道路平面パラメータR1、R2、R3、R4に基づいて、カメラ画像G10における二次元座標P11~P24を二次元座標P11~P24それぞれに対応する道路平面における三次元座標に変換する第1の変換部として機能する。これによって、三次元座標変換部141は、変換後の複数の三次元座標(第1の変換後の複数の三次元座標)を得る。より詳細に、三次元座標変換部141は、道路平面パラメータR1、R2、R3、R4と、焦点距離fと、に基づいて、二次元座標P11~P24を二次元座標P11~P24それぞれに対応する道路平面における三次元座標に変換する。
【0046】
図4は、カメラ画像における二次元座標から道路平面における三次元座標への変換の例について説明するための図である。図4を参照すると、道路平面における点U(x,y,z)が示されている。ここで、道路平面における点U(x,y,z)は、原点Oとカメラ画像G10における点U’(x’,f,z’)とを結ぶ直線と道路平面との交点である。すなわち、道路平面式と焦点距離とカメラ画像G10における点Uの三次元座標とに基づいて、カメラ画像G10における点U’
に対応する道路平面における点Uの三次元座標が算出され得る。
【0047】
より詳細に、点U(x,y,z)は、原点Oと点U’(x’,f,z’)とを結ぶ直線上の点であるため、U=KU’が成立する。すなわち、以下の式(1)が成立する。
【0048】
x=Kx’,y=Kf,z=Kz’ ・・・(1)
【0049】
さらに、点Uが道路平面上の点であることを考慮すると、点U(x=Kx’,y=Kf,z=Kz’)は、道路平面式R1x+R2y+R3z+R4=0を満たすため、R1Kx’+R2Kf+R3Kz’+R4=0が成立する。この式を変形すると、以下の式(2)が得られる。
【0050】
【数1】
【0051】
以上より、カメラ画像G10における点U’(x’,f,z’)が与えられた場合、この点U’に対応する道路平面における点Uの三次元座標(x,y,z)は、焦点距離fと道路平面パラメータR1、R2、R3、R4とに基づいて式(1)および式(2)から一意に定まる。図2に示された例では、三次元座標変換部141は、カメラ画像G10における二次元座標P11~P24を二次元座標P11~P24それぞれに対応する道路平面における三次元座標に変換する。
【0052】
(座標変更部142)
座標変更部142は、変換後の複数の三次元座標を変更した新たな複数の三次元座標を計算する。これによって、変換後の複数の三次元座標が拡張される。より詳細に、座標変更部142は、変換後の複数の三次元座標それぞれを1または複数の移動方向に移動させることに基づいて得られる移動後の複数の三次元座標を新たな複数の三次元座標として計算する。ここでは、一例として、変換後の点U(x,y,z)を移動させる場合を例として説明する。
【0053】
図5は、三次元座標の拡張の例について説明するための図である。図5を参照すると、変換後の点U(x,y,z)が示されている。原点Oから投影平面Jへの垂線の足が点Dとして示され、原点Oと点Dとを結ぶ直線と道路平面との交点が点D’として示されている。
【0054】
このとき、点U(x,y,z)を移動させることを考える。点Uの移動方向および移動量は限定されない。ここでは、点U(x,y,z)の移動方向が、道路平面の法線方向(1方向)、および、道路平面に平行な方向(3方向)の合計4方向を含む場合を想定する。しかし、点U(x,y,z)の移動方向は、道路平面の法線方向および道路平面に平行な方向の少なくとも一つの方向を含んでよい。
【0055】
道路平面の法線方向は、道路平面上を移動する車両の高さ方向に該当する。一方、道路平面に平行な方向は、水平方向(例えば、車両の幅方向または車両の長さ方向など)に該当する。例えば、道路平面に平行な方向には、道路平面の法線方向とあらかじめ定められた所定の方向とに直交する方向が含まれる。
【0056】
ここでは、所定の方向の例として、投影平面Jの左右方向(x軸方向)および投影平面Jの上下方向(z軸方向)を想定する。すなわち、道路平面に平行な方向が、道路平面の法線方向と投影平面Jの左右方向(x軸方向)とに直交する1方向(すなわち、原点Oから見た道路平面の奥行方向)、および、道路平面の法線方向と投影平面Jの上下方向(z軸方向)とに直交する2方向(すなわち、原点Oから見た道路平面の左右方向)を含む場合を想定する。
【0057】
例えば、原点Oから見て車両が奥から手前に向けて移動する場合、原点Oから見た道路平面の奥行方向は、車両の長さ方向に該当し、原点Oから見た道路の左右方向は、車両の幅方向に該当する。しかし、所定の方向は、かかる例に限定されない。
【0058】
例えば、所定の方向は、あらかじめ設定された車両の進行方向を含んでもよい。このとき、車両の進行方向が投影平面Jの上下方向の代わりに用いられ、道路平面において車両の進行方向に直交する方向が、投影平面Jの左右方向の代わりに用いられてもよい。なお、車両の進行方向は、ユーザの操作によってあらかじめ設定されてもよいし、撮像部210によってあらかじめ撮像された画像から認識されてもよい。
【0059】
より詳細に、点U(x,y,z)を法線方向(R1,R2,R3)にNだけ移動させた点をV1(x1,y1,z1)とする。このとき、移動後の点V1(x1,y1,z1)は、式(3)のように表現される。
【0060】
【数2】
【0061】
また、点U(x,y,z)を道路平面の法線方向(R1,R2,R3)と投影平面Jの左右方向(x軸方向)とに直交する1方向(原点Oから見た道路平面の奥行方向)にMだけ移動させた点をV2とする。法線ベクトル(R1,R2,R3)と投影平面Jの左右方向(x軸方向)のベクトル(1,0,0)との外積は、(0,R3,-R2)として算出されるため、移動後の点V2(x2,y2,z2)は、式(4)のように表現される。
【0062】
【数3】
【0063】
さらに、点U(x,y,z)を道路平面の法線方向(R1,R2,R3)と投影平面Jの上下方向(z軸方向)とに直交する2方向(原点Oから見た道路平面の左右方向)にLだけ移動させた点をV3,V4とする。法線ベクトル(R1,R2,R3)と投影平面Jの上下方向(z軸方向)のベクトル(0,0,1)との外積は、(R2,-R1,0)として算出されるため、移動後の点V3(x3,y3,z3)およびV4(x4,y4,z4)は、式(5)および式(6)のように表現される。
【0064】
【数4】
【0065】
なお、移動量N、M、Lの具体的な値は限定されない。しかし、移動量Nが(車両の高さ方向に該当し得る)法線方向への移動量、移動量Mが(車両の長さ方向に該当し得る)道路の奥行方向への移動量、移動量Lが(車両の幅方向に該当し得る)道路の左右方向への移動に該当する。一般的に車両の寸法は、車長が最も大きく、車高が次に大きく、車幅が最も小さいことが想定されるため、移動量Mが最も大きく、移動量Nが次に大きく、移動量Lが最も小さくてもよい。あるいは、移動量N、M、Lは、ユーザの操作により変更可能であってもよい。
【0066】
(二次元座標逆変換部143)
二次元座標逆変換部143は、座標変更部142によって計算された新たな複数の三次元座標を、道路平面パラメータR1、R2、R3、R4に基づいて、新たな複数の三次元座標それぞれに対応するカメラ画像G10における二次元座標に変換する第2の変換部として機能する。これによって、二次元座標逆変換部143は、変換後の複数の二次元座標(第2の変換後の複数の二次元座標)を得る。より詳細に、二次元座標逆変換部143は、道路平面パラメータR1、R2、R3、R4と、焦点距離fと、に基づいて、新たな複数の三次元座標をカメラ画像G10における二次元座標に変換する。
【0067】
図6は、道路平面における三次元座標からカメラ画像における二次元座標への逆変換の例について説明するための図である。図6を参照すると、道路平面における点U(x,y,z)が示されている。また、点U(x,y,z)に対応するカメラ画像G10における点U’(x’,f,z’)も示されている。すなわち、道路平面式と焦点距離と道路平面における点Uの三次元座標とに基づいて、道路平面における点Uに対応するカメラ画像G10における点U’の二次元座標C(X,Y)が算出され得る。
【0068】
より詳細に、上記式(1)より、U’=U/Kが成立する。すなわち、二次元座標逆変換部143は、この式と、上記の式(2)とに基づいて、道路平面における点Uの三次元座標(x,y,z)を、カメラ画像G10における点U’(x’,f,z’)を算出し得る。図2に示された例では、カメラ画像G10における二次元座標P11~P24が三次元座標変換部141によって道路平面における三次元座標に変換された後、二次元座標逆変換部143は、変換後の三次元座標をカメラ画像G10における二次元座標に変換する。
【0069】
図7は、拡張後の二次元座標の例を示す図である。図7を参照すると、エリア座標取得部120によって取得された二次元座標P11、P12、P20、P22、P23が示されている。なお、視認のしやすさを考慮し、図7から、二次元座標P13~P19、P21、P24(図2)が省略されている。さらに、図7を参照すると、カメラ画像G10における二次元座標P11に対応する逆変換後の二次元座標W11-1~W11-4が示されている。
【0070】
より詳細に、二次元座標W11-1~W11-4は、カメラ画像G10における二次元座標P11が道路平面における三次元座標U(x,y,z)に変換され、変換後の三次元座標がV1~V4(図5)に移動され、移動後の三次元座標V1~V4がカメラ画像G10における二次元座標に逆変換されて得られる。
【0071】
同様にして、二次元座標P12に対応する逆変換後の二次元座標W12-1~W12-4、二次元座標P20に対応する逆変換後の二次元座標W20-1~W20-4、二次元座標P22に対応する逆変換後の二次元座標W22-1~W22-4、二次元座標P23に対応する逆変換後の二次元座標W23-1~W23-4が得られる。なお、図示はされていないが、二次元座標P13~P19、P21、P24(図2)それぞれに対応する逆変換後の二次元座標も得られる。
【0072】
(検出エリア設定部144)
検出エリア設定部144は、二次元座標逆変換部143による変換後の複数の二次元座標を含んだエリア(第2のエリア)を、車両を検出する検出エリアとして生成する。図8は、検出エリアの例を示す図である。図8を参照すると、二次元座標逆変換部143による変換後の複数の二次元座標のうち、二次元座標W11-1、W12-1が最上位に位置し、二次元座標W20-4が最右位に位置し、二次元座標W22-3が最下位に位置し、二次元座標W23-3が最左位に位置している。検出エリア設定部144は、少なくともこれらの二次元座標が収まる検出エリアB10を設定する。
【0073】
(表示制御部145)
表示制御部145は、検出エリアB10の表示部230への表示を制御する。より詳細に、表示制御部145は、検出エリア設定部144から検出エリアB10の位置を示す情報(例えば、検出エリアB10が矩形領域である場合には、その矩形領域のいずれかの頂点座標と縦横の長さなど)が出力されると、検出エリアB10の位置を示す情報に基づいて、検出エリアB10に所定の表示(図8に示された例では、斜線の表示)を付するように表示部230を制御する。例えば、所定の表示は、図8に示されるように、カメラ画像G10に重畳されてもよい。
【0074】
なお、上記したように、表示部230が画像処理装置10の外部に存在する場合も想定される。例えば、表示部230が画像処理装置10と無線または有線によって接続された端末装置に備えられている場合も想定される。かかる場合には、表示制御部145は、検出エリアB10の位置を示す情報を端末装置に送信することによって、検出エリアB10の表示部230への表示を制御する。
【0075】
[1-3.画像処理装置10の動作]
続いて、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置10の動作例について説明する。図9は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置10の動作例を示すフローチャートである。図9に示されたように、画像取得部110は、道路平面に含まれるエリアが撮像部210によって撮像されて得られたカメラ画像を撮像部210から取得する(S11)。
【0076】
続いて、キャリブレーション情報取得部130は、キャリブレーション処理によって得られたキャリブレーション情報を取得する(S12)。より詳細に、キャリブレーション情報取得部130は、キャリブレーション情報の例として道路平面パラメータを取得する。さらに、キャリブレーション情報取得部130は、カメラ情報の例として、撮像部210の焦点距離を取得する。
【0077】
エリア座標取得部120は、カメラ画像における複数の二次元座標を取得する(S13)。本発明の第1の実施形態では、表示制御部145が、カメラ画像の表示部230による表示を制御し、表示部230に表示されたカメラ画像に対してユーザが二次元座標を指定する指定操作を行い、エリア座標取得部120が、指定操作によって指定された二次元座標を、カメラ画像における複数の二次元座標として取得する。
【0078】
続いて、三次元座標変換部141は、キャリブレーション情報に基づいて、カメラ画像における複数の二次元座標を道路平面における三次元座標に変換する(S14)。より詳細に、三次元座標変換部141は、道路平面パラメータR1、R2、R3、R4と、焦点距離fと、に基づいて、カメラ画像における複数の二次元座標を道路平面における三次元座標に変換する。
【0079】
座標変更部142は、変換後の複数の三次元座標を変更する(S15)。これによって、新たな複数の三次元座標が計算される。そして、二次元座標逆変換部143は、座標変更部142によって計算された新たな複数の三次元座標を、道路平面パラメータR1、R2、R3、R4に基づいて、新たな複数の三次元座標それぞれに対応するカメラ画像における二次元座標に逆変換する(S16)。
【0080】
ここで、変更済みでない三次元座標が残っている場合(S17において「NO」)、S14に動作が移行されるが、全部の三次元座標が変更済みである場合には(S17において「YES」)、S18に動作が移行される。
【0081】
検出エリア設定部144は、二次元座標逆変換部143による逆変換後の複数の二次元座標を含んだエリア(例えば、矩形領域など)を、車両を検出する検出エリアとして設定する(S18)。表示制御部145は、検出エリアの位置を示す情報を表示部230に出力する(S19)。表示部230は、検出エリアの位置に所定の表示を付する。これによって、ユーザは、新たに設定された検出エリアを認識することが可能となる。
【0082】
[1-4.第1の実施形態の効果]
以上に説明したように、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置10によれば、道路平面の三次元的な位置を示す情報に基づいて、対象エリアが拡張された新たな検出エリアが生成される。かかる構成によれば、車両の一部が検出エリアの外部にはみ出してしまう可能性が低減されるため、車両が正常に検出されない状況が起こりにくくなる。したがって、かかる構成によれば、車両検出に掛かる演算量を低減しつつ、車両の検出精度の低下を抑制することが可能となる。
【0083】
また、かかる構成によれば、車両の軌跡を算出するといった高度な処理が実施される場合においても、車両の一部が検出エリアの外部にはみ出してしまう可能性が低減されるため、車両軌跡の算出精度の低下が抑制され得る。例えば、対象エリアの拡張においては、車両のサイズ(例えば、車両の高さ、車両の幅、車両の長さなど)、車両の進行方向などが考慮され得る。これによって、車両の検出精度の低下がさらに抑制され得る。
【0084】
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。
【0085】
<2.第2の実施形態>
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0086】
[2-1.画像処理装置の概要]
まず、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置(処理装置)の機能構成例について説明する。図10は、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の機能構成例を示すブロック図である。図10に示したように、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置20は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置10と同様に、撮像部210と、入力部220と、画像取得部110と、エリア座標取得部120と、キャリブレーション情報取得部130と、表示処理部140と、表示部230とを備える。
【0087】
その他、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置20は、オブジェクト位置取得部121を備える。オブジェクト位置取得部121も、図示しない制御部によって実現され得る。画像処理装置20は、コンピュータによって実現される。以下では、オブジェクト位置取得部121について主に説明する。
【0088】
図11は、画像取得部110によって取得されるカメラ画像の例を示す図である。図11を参照すると、画像取得部110によって取得されるカメラ画像の例として、カメラ画像G20が示されている。ユーザは、カメラ画像G20にオブジェクトを配置する配置操作(例えば、ドラッグアンドドロップ操作など)を行うことが可能である。ここでは、オブジェクトの例として、線分オブジェクトH11~H21を配置する配置操作が行われる場合を想定する。
【0089】
ここでは、線分オブジェクトH11~H21に囲まれる領域が対象エリアA20として設定される。なお、ユーザが配置可能なオブジェクトの形状は線分に限定されない。例えば、ユーザが配置可能なオブジェクトの形状は、矩形形状などであってもよい。このとき、矩形形状のオブジェクトに囲まれる領域が対象エリアとして設定され得る。また、ユーザが配置可能なオブジェクトの数も限定されない。
【0090】
(オブジェクト位置取得部121)
オブジェクト位置取得部121は、配置操作によって配置された線分オブジェクトH11~H21の位置を取得する。ここでは、オブジェクト位置取得部121は、線分オブジェクトH11~H21それぞれの一端の位置を取得する場合を主に想定する。しかし、オブジェクト位置取得部121は、線分オブジェクトH11~H21のどの位置を取得してもよい。例えば、オブジェクト位置取得部121は、線分オブジェクトH11~H21それぞれの中央位置を取得してもよい。
【0091】
エリア座標取得部120は、配置操作によって配置された線分オブジェクトH11~H21の位置に基づいて、カメラ画像G20における複数の二次元座標を取得する。より詳細には、エリア座標取得部120は、オブジェクト位置取得部121によって取得された線分オブジェクトH11~H21の位置を、カメラ画像G20における複数の二次元座標として取得する。
【0092】
図12は、エリア座標取得部120によって取得されるカメラ画像G20における複数の二次元座標の例を示す図である。図12に示された例では、線分オブジェクトH11~H21それぞれの一端の位置が、二次元座標P11~P21として取得されている。このようにしてエリア座標取得部120によって取得された二次元座標P11~P21に基づいて、以降の動作が実行される。なお、以降の動作は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置10において対応する動作と同様に実行される。
【0093】
[2-3.画像処理装置20の動作]
続いて、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置20の動作例について説明する。図13は、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置20の動作例を示すフローチャートである。図13に示されたように、S11およびS12が実行される。かかるS11およびS12は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置10によって実行されるS11およびS12(図9)と同様に実行される。
【0094】
続いて、表示制御部145がカメラ画像の表示部230による表示を制御すると、表示部230に表示されたカメラ画像に対してユーザがオブジェクトを配置する配置操作を行う。オブジェクト位置取得部121は、配置操作によって配置されたオブジェクトの位置を取得する(S21)。そして、エリア座標取得部120は、配置操作によって配置されたオブジェクトの位置に基づいて、カメラ画像における複数の二次元座標を取得する(S13)。
【0095】
続いて、S14~S19が実行される。かかるS14~S19は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置10によって実行されるS14~S19(図9)と同様に実行される。
【0096】
[2-4.第2の実施形態の効果]
以上に説明したように、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置20によれば、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置10が奏する効果と同様の効果を奏し得る。さらに、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置20によれば、ユーザが道路端に沿ってオブジェクトを配置することによってオブジェクトに囲まれたエリアが対象エリアとして設定されるため、ユーザにとって対象エリアの指定を行いやすくなる。
【0097】
以上、本発明の第2の実施形態について説明した。
【0098】
<3.各種変形例>
続いて、各種の変形例について説明する。まず、第1の変形例について説明する。上記では、三次元座標変換部141が、点U(x,y,z)を道路平面の法線方向(R1,R2,R3)と投影平面Jの左右方向(x軸方向)とに直交する1方向(原点Oから見た道路平面の奥行方向)にMだけ移動させた点をV2とする場合を主に説明した。しかし、三次元座標変換部141は、点V2をさらに移動させてもよい。
【0099】
図14は、第1の変形例における三次元座標の拡張について説明するための図である。図14に示されるように、三次元座標変換部141は、点V2をさらに法線方向(R1,R2,R3)にNだけ移動させた点をV2’(x2’,y2’,z2’)として得てもよい。そして、二次元座標逆変換部143によって、点V2の代わりに点V2’が二次元座標に変換されてもよい。この例のように、道路平面における三次元座標の移動は、必ずしも一つの方向への移動に限定されず、複数の方向への移動の組み合わせによって構成されてもよい。
【0100】
図15は、第1の変形例に係る拡張後の二次元座標の例を示す図である。図15を参照すると、図7に示された例と同様に、エリア座標取得部120によって取得された二次元座標P11、P12、P20、P22、P23が示されている。さらに、図15を参照すると、図7に示された例とは異なり、カメラ画像G10における二次元座標P11に対応する逆変換後の二次元座標W11-5が示されている。二次元座標W11-5は、点V2をさらに法線方向に移動させた点V2’が変換された後の二次元座標である。
【0101】
同様にして、二次元座標P12に対応する逆変換後の二次元座標W12-5、二次元座標P20に対応する逆変換後の二次元座標W20-5、二次元座標P22に対応する逆変換後の二次元座標W22-5、二次元座標P23に対応する逆変換後の二次元座標W23-5が得られる。なお、図示はされていないが、二次元座標P13~P19、P21、P24(図2)それぞれに対応する逆変換後の二次元座標も得られる。
【0102】
図16は、第1の変形例に係る検出エリアの例を示す図である。図8に示された例では、二次元座標W11-1、W12-1が最上位に位置していたが、図16に示された例では、二次元座標W11-5、W12-5が最上位に位置している。検出エリア設定部144は、二次元座標W11-1、W12-1の代わりに、二次元座標W11-5、W12-5が収まる検出エリアB20を設定する。
【0103】
二次元座標W11-5、W12-5は、道路平面の奥行方向および道路平面の法線方向の双方が考慮された座標である。上記したように、車両が奥から手前に向けて移動する場合、道路平面の奥行方向は、車両の長さ方向に該当し、道路平面の法線方向は、車両の高さ方向に該当する。すなわち、検出エリアB20は、車両が奥から手前に向けて移動する場合、車両の前面の最下点を点Uとし、車両の高さ方向および車両の幅方向に移動した三次元位置(車両の背面の最上点)も含まれるように設定される。
【0104】
続いて、第2の変形例について説明する。上記では、三次元座標変換部141が、点U(x,y,z)を4方向に移動させた点をV1~V4とし、点V1~V4をカメラ画像における二次元座標に変換する場合を主に説明した。しかし、三次元座標変換部141は、点U(x,y,z)を中心とした円に基づく所定の図形と原点Oを通る直線との接点を移動後の点V1~V4の代わりに用いてもよい。
【0105】
図17は、第2の変形例における三次元座標の拡張について説明するための図である。図17に示されるように、三次元座標変換部141は、点U(x,y,z)を中心とした半径rの円を道路平面に設定し、道路平面における円を底面とし、その円を法線方向にNだけ移動させた円を上面(上面の中心は、点V1となる)とする円柱と原点Oを通る直線との接点を移動後の点V1~V4の代わりに用いてもよい。これによって、第1の変形例と同様に、点V1、点V2’、点V3、点V4が含まれるように検出エリアが設定され得る。
【0106】
続いて、第3の変形例について説明する。上記では、表示制御部145が、カメラ画像G10の表示部230による表示を制御し、表示部230に表示されたカメラ画像に対してユーザが操作を行い、エリア座標取得部120が、ユーザによる操作に基づいて、カメラ画像における複数の二次元座標を取得する場合を主に説明した。しかし、二次元座標の取得手法は、かかる例に限定されない。
【0107】
例えば、エリア座標取得部120は、カメラ画像に基づいて車両が通過し得る所定の領域を認識し、認識した領域に基づいてカメラ画像における複数の二次元座標を取得してもよい。例えば、エリア座標取得部120は、認識した領域の輪郭を構成する二次元座標を複数の二次元座標として取得してもよい。領域の認識はどのように実現されてもよい。
【0108】
例えば、車両が通過し得る領域(例えば、路面など)の特徴があらかじめ学習されて学習済みモデルが生成されている場合、エリア座標取得部120は、学習済みモデルにカメラ画像を入力して、学習済みモデルから出力される領域を、車両が通過し得る領域として認識してもよい。あるいは、車両が通過し得る領域の特徴があらかじめ登録されている場合、エリア座標取得部120は、あらかじめ登録された車両が移動し得る領域の特徴と一致または類似する特徴がカメラ画像から認識された領域を、車両が通過し得る領域として認識してもよい。
【0109】
以上、各種の変形例について説明した。
【0110】
<4.ハードウェア構成例>
続いて、本発明の実施形態に係る画像処理装置10のハードウェア構成例について説明する。以下では、本発明の実施形態に係る画像処理装置10のハードウェア構成例として、情報処理装置900のハードウェア構成例について説明する。なお、以下に説明する情報処理装置900のハードウェア構成例は、画像処理装置10のハードウェア構成の一例に過ぎない。したがって、画像処理装置10のハードウェア構成は、以下に説明する情報処理装置900のハードウェア構成から不要な構成が削除されてもよいし、新たな構成が追加されてもよい。なお、画像処理装置20のハードウェアも同様に実現され得る。
【0111】
図18は、本発明の実施形態に係る画像処理装置10の例としての情報処理装置900のハードウェア構成を示す図である。情報処理装置900は、CPU(Central Processing Unit)901と、ROM(Read Only Memory)902と、RAM(Random Access Memory)903と、ホストバス904と、ブリッジ905と、外部バス906と、インタフェース907と、入力装置908と、出力装置909と、ストレージ装置910と、通信装置911と、を備える。
【0112】
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置900内の動作全般を制御する。また、CPU901は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバス等から構成されるホストバス904により相互に接続されている。
【0113】
ホストバス904は、ブリッジ905を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バス等の外部バス906に接続されている。なお、必ずしもホストバス904、ブリッジ905および外部バス906を分離構成する必要はなく、1つのバスにこれらの機能を実装してもよい。
【0114】
入力装置908は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチおよびレバー等ユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路等から構成されている。情報処理装置900を操作するユーザは、この入力装置908を操作することにより、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
【0115】
出力装置909は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置、ランプ等の表示装置およびスピーカ等の音声出力装置を含む。
【0116】
ストレージ装置910は、データ格納用の装置である。ストレージ装置910は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置等を含んでもよい。ストレージ装置910は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)で構成される。このストレージ装置910は、ハードディスクを駆動し、CPU901が実行するプログラムや各種データを格納する。
【0117】
通信装置911は、例えば、ネットワークに接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、通信装置911は、無線通信または有線通信のどちらに対応してもよい。
【0118】
以上、本発明の実施形態に係る画像処理装置10のハードウェア構成例について説明した。
【0119】
<5.まとめ>
【0120】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0121】
10,20 画像処理装置
110 画像取得部
120 エリア座標取得部
121 オブジェクト位置取得部
130 キャリブレーション情報取得部
140 表示処理部
141 三次元座標変換部
142 座標変更部
143 二次元座標逆変換部
144 検出エリア設定部
145 表示制御部
210 撮像部
220 入力部
230 表示部

図1
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