(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】サーバ及びサーバのためのコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20241203BHJP
G06F 3/12 20060101ALI20241203BHJP
【FI】
H04N1/00 127A
G06F3/12 303
G06F3/12 329
G06F3/12 331
(21)【出願番号】P 2021030862
(22)【出願日】2021-02-26
【審査請求日】2024-01-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 友大
(72)【発明者】
【氏名】幡田 久美
【審査官】橘 高志
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-162044(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
G06F 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバであって、
通信装置を識別する第1の識別情報と、第1のユーザ情報と、を関連付けて記憶する第1のテーブルを備えるメモリと、
前記第1の識別情報を記憶している前記通信装置において、前記第1の識別情報をリセットするためのリセット指示が入力される場合に、前記通信装置から、前記第1の識別情報と、前記通信装置を識別する新たな識別情報の割り当てを要求する識別情報要求と、を受信する要求受信部と、
前記通信装置から前記第1の識別情報と前記識別情報要求とが受信される場合に、前記第1の識別情報とは異なる第2の識別情報を前記通信装置に送信する第1の送信部であって、前記第2の識別情報は、前記通信装置において前記第1の識別情報に代えて記憶される、前記第1の送信部と、
前記第2の識別情報が前記通信装置に記憶された後に、前記通信装置から、前記第2の識別情報と、前記第1のユーザ情報に関連する第1の関連情報と、が受信される場合に、前記第1の識別情報を前記通信装置に送信する第2の送信部であって、前記第1の識別情報は、前記通信装置において前記第2の識別情報に代えて記憶される、前記第2の送信部と、
前記第2の識別情報が前記通信装置に記憶された後に、前記通信装置から、前記第2の識別情報と、前記第1のユーザ情報とは異なる第2のユーザ情報に関連する第2の関連情報と、が受信される場合に、前記第2の識別情報と前記第2のユーザ情報とを関連付けて前記第1のテーブルに記憶させる第1の記憶制御部と、
を備える、サーバ。
【請求項2】
前記サーバは、さらに、
前記第2の識別情報が前記通信装置に記憶された後に、第1の外部装置から前記第1のユーザ情報が受信される場合に、前記第1のユーザ情報と前記第1の関連情報とを関連付けて前記メモリの第2のテーブルに記憶させる第2の記憶制御部と、
前記第2の識別情報が前記通信装置に記憶された後に、前記第1の外部装置から前記第1のユーザ情報が受信される場合に、前記第1の関連情報を前記第1の外部装置に送信する第1の関連情報送信部であって、前記第1の関連情報は、前記第1の外部装置から出力される、前記第1の関連情報送信部と、を備え、
前記第2の送信部は、前記第1の外部装置から出力された前記第1の関連情報が前記通信装置によって取得された後に、前記通信装置から前記第2の識別情報と前記第1の関連情報とが受信される場合に、前記第2のテーブルから、前記第1の関連情報に関連付けられている前記第1のユーザ情報を特定し、前記第1のテーブルから、特定済みの前記第1のユーザ情報に関連付けられている前記第1の識別情報を特定し、特定済みの前記第1の識別情報を前記通信装置に送信する、請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記第1の外部装置は、前記通信装置とは異なる、請求項2に記載のサーバ。
【請求項4】
前記サーバは、さらに、
前記通信装置から前記第1の識別情報と前記識別情報要求とが受信される場合に、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とを関連付けて前記メモリの第3のテーブルに記憶させる第3の記憶制御部を備え、
前記第2の送信部は、前記第2の識別情報が前記通信装置に記憶された後に、前記通信装置から、前記第2の識別情報と前記第1の関連情報とが受信される場合に、前記第3のテーブルから、前記第2の識別情報に関連付けられている前記第1の識別情報を特定し、特定済みの前記第1の識別情報を前記通信装置に送信する、請求項1から3のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項5】
前記サーバは、さらに、
前記第1の識別情報が前記通信装置に送信される場合に、前記第3のテーブルから、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とを消去する消去部を備える、請求項4に記載のサーバ。
【請求項6】
前記サーバは、さらに、
前記第2の識別情報が前記通信装置に記憶された後に、第2の外部装置から前記第2のユーザ情報が受信される場合に、前記第2のユーザ情報と前記第2の関連情報とを関連付けて前記メモリの第2のテーブルに記憶させる第4の記憶制御部と、
前記第2の識別情報が前記通信装置に記憶された後に、前記第2の外部装置から前記第2のユーザ情報が受信される場合に、前記第2の関連情報を前記第2の外部装置に送信する第2の関連情報送信部であって、前記第2の関連情報は、前記第2の外部装置から出力される、前記第2の関連情報送信部と、を備え、
前記第1の記憶制御部は、前記第2の外部装置から出力された前記第2の関連情報が前記通信装置によって取得された後に、前記通信装置から前記第2の識別情報と前記第2の関連情報とが受信される場合に、前記第2のテーブルから、前記第2の関連情報に関連付けられている前記第2のユーザ情報を特定し、前記第2の識別情報と特定済みの前記第2のユーザ情報とを関連付けて前記第1のテーブルに記憶させる、請求項1から5のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項7】
前記第2の外部装置は、前記通信装置とは異なる、請求項6に記載のサーバ。
【請求項8】
前記第2の送信部は、
前記第2の識別情報が前記通信装置に記憶された後に、前記通信装置に表示される選択画面において識別情報の維持が選択されることに応じて、前記通信装置から、前記第2の識別情報と前記第1の関連情報と第1の指示とが受信される場合に、前記第1の識別情報を前記通信装置に送信し、
前記第2の識別情報が前記通信装置に記憶された後に、前記通信装置に表示される前記選択画面において識別情報の変更が選択されることに応じて、前記通信装置から、前記第2の識別情報と前記第1の関連情報と第2の指示とが受信される場合に、前記第1の識別情報を前記通信装置に送信せず、
前記サーバは、さらに、
前記通信装置から、前記第2の識別情報と前記第1の関連情報と前記第2の指示とが受信される場合に、前記第2の識別情報と前記第1のユーザ情報とを関連付けて前記第1のテーブルに記憶させる第5の記憶制御部を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項9】
サーバであって、
通信装置を識別する第1の識別情報と、第1のユーザ情報と、を関連付けて記憶する第1のテーブルを備えるメモリと、
前記第1の識別情報を記憶している前記通信装置において、前記第1の識別情報をリセットするためのリセット指示が入力される場合に、前記通信装置から、前記第1の識別情報と、前記通信装置を識別する新たな識別情報の割り当てを要求する識別情報要求と、を受信する要求受信部と、
前記通信装置から前記第1の識別情報と前記識別情報要求とが受信される場合に、前記第1の識別情報とは異なる第2の識別情報を前記通信装置に送信する第1の送信部であって、前記第2の識別情報は、前記通信装置において前記第1の識別情報に代えて記憶される、前記第1の送信部と、
前記第2の識別情報が前記通信装置に記憶された後に、特定の外部装置に表示される選択画面において識別情報の維持が選択されることに応じて、前記特定の外部装置から第1の指示が受信される場合に、前記第1の識別情報を前記通信装置に送信する第2の送信部であって、前記第1の識別情報は、前記通信装置において前記第2の識別情報に代えて記憶される、前記第2の送信部と、
前記第2の識別情報が前記通信装置に記憶された後に、前記特定の外部装置に表示される前記選択画面において識別情報の変更が選択されることに応じて、前記特定の外部装置から第2の指示が受信される場合に、前記第2の識別情報と前記第1のユーザ情報とを関連付けて前記第1のテーブルに記憶させる第5の記憶制御部と、
を備える、サーバ。
【請求項10】
前記特定の外部装置は、前記通信装置である、請求項9に記載のサーバ。
【請求項11】
前記サーバは、さらに、
前記第2の識別情報が前記通信装置に記憶された後に、第1の外部装置から前記第1のユーザ情報が受信される場合に、前記第1のユーザ情報と第1の関連情報とを関連付けて前記メモリの第2のテーブルに記憶させる第2の記憶制御部と、
前記第2の識別情報が前記通信装置に記憶された後に、前記第1の外部装置から前記第1のユーザ情報が受信される場合に、前記第1の関連情報を前記第1の外部装置に送信する第1の関連情報送信部であって、前記第1の関連情報は、前記第1の外部装置から出力される、前記第1の関連情報送信部と、を備え、
前記第2の送信部は、前記通信装置である前記特定の外部装置に表示される前記選択画面において識別情報の維持が選択され、かつ、前記第1の外部装置から出力された前記第1の関連情報が前記通信装置によって取得されることに応じて、前記特定の外部装置から、前記第2の識別情報と前記第1の関連情報と前記第1の指示とが受信される場合に、前記第2のテーブルから、前記第1の関連情報に関連付けられている前記第1のユーザ情報を特定し、前記第1のテーブルから、特定済みの前記第1のユーザ情報に関連付けられている前記第1の識別情報を特定し、特定済みの前記第1の識別情報を前記通信装置に送信し、
前記第5の記憶制御部は、前記通信装置である前記特定の外部装置に表示される前記選択画面において識別情報の変更が選択され、かつ、前記第1の外部装置から出力された前記第1の関連情報が前記通信装置によって取得されることに応じて、前記特定の外部装置から、前記第2の識別情報と前記第1の関連情報と前記第2の指示とが受信される場合に、前記第2のテーブルから、前記第1の関連情報に関連付けられている前記第1のユーザ情報を特定し、前記第2の識別情報と特定済みの前記第1のユーザ情報とを関連付けて前記第1のテーブルに記憶させる、請求項10に記載のサーバ。
【請求項12】
前記第1の外部装置は、前記通信装置とは異なる、請求項11に記載のサーバ。
【請求項13】
前記サーバは、さらに、
前記通信装置から前記第1の識別情報と前記識別情報要求とが受信される場合に、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とを関連付けて前記メモリの第3のテーブルに記憶させる第3の記憶制御部を備え、
前記第2の送信部は、前記第2の識別情報が前記通信装置に記憶された後に、前記通信装置である前記特定の外部装置に表示される前記選択画面において識別情報の維持が選択されることに応じて、前記特定の外部装置から、前記第2の識別情報と前記第1の指示とが受信される場合に、前記第3のテーブルから、前記第2の識別情報に関連付けられている前記第1の識別情報を特定し、特定済みの前記第1の識別情報を前記通信装置に送信する、請求項10から12のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項14】
前記サーバは、さらに、
前記第1の識別情報が前記通信装置に送信される場合に、前記第3のテーブルから、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とを消去する消去部を備える、請求項13に記載のサーバ。
【請求項15】
サーバのためのコンピュータプログラムであって、
前記サーバは、通信装置を識別する第1の識別情報と、第1のユーザ情報と、を関連付けて記憶する第1のテーブルを備えるメモリを備え、
前記サーバのコンピュータを、以下の各部、即ち、
前記第1の識別情報を記憶している前記通信装置において、前記第1の識別情報をリセットするためのリセット指示が入力される場合に、前記通信装置から、前記第1の識別情報と、前記通信装置を識別する新たな識別情報の割り当てを要求する識別情報要求と、を受信する要求受信部と、
前記通信装置から前記第1の識別情報と前記識別情報要求とが受信される場合に、前記第1の識別情報とは異なる第2の識別情報を前記通信装置に送信する第1の送信部であって、前記第2の識別情報は、前記通信装置において前記第1の識別情報に代えて記憶される、前記第1の送信部と、
前記第2の識別情報が前記通信装置に記憶された後に、前記通信装置から、前記第2の識別情報と、前記第1のユーザ情報に関連する第1の関連情報と、が受信される場合に、前記第1の識別情報を前記通信装置に送信する第2の送信部であって、前記第1の識別情報は、前記通信装置において前記第2の識別情報に代えて記憶される、前記第2の送信部と、
前記第2の識別情報が前記通信装置に記憶された後に、前記通信装置から、前記第2の識別情報と、前記第1のユーザ情報とは異なる第2のユーザ情報に関連する第2の関連情報と、が受信される場合に、前記第2の識別情報と前記第2のユーザ情報とを関連付けて前記第1のテーブルに記憶させる第1の記憶制御部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【請求項16】
サーバのためのコンピュータプログラムであって、
前記サーバは、通信装置を識別する第1の識別情報と、第1のユーザ情報と、を関連付けて記憶する第1のテーブルを備えるメモリを備え、
前記サーバのコンピュータを、以下の各部、即ち、
前記第1の識別情報を記憶している前記通信装置において、前記第1の識別情報をリセットするためのリセット指示が入力される場合に、前記通信装置から、前記第1の識別情報と、前記通信装置を識別する新たな識別情報の割り当てを要求する識別情報要求と、を受信する要求受信部と、
前記通信装置から前記第1の識別情報と前記識別情報要求とが受信される場合に、前記第1の識別情報とは異なる第2の識別情報を前記通信装置に送信する第1の送信部であって、前記第2の識別情報は、前記通信装置において前記第1の識別情報に代えて記憶される、前記第1の送信部と、
前記第2の識別情報が前記通信装置に記憶された後に、特定の外部装置に表示される選択画面において識別情報の維持が選択されることに応じて、前記特定の外部装置から第1の指示が受信される場合に、前記第1の識別情報を前記通信装置に送信する第2の送信部であって、前記第1の識別情報は、前記通信装置において前記第2の識別情報に代えて記憶される、前記第2の送信部と、
前記第2の識別情報が前記通信装置に記憶された後に、前記特定の外部装置に表示される前記選択画面において識別情報の変更が選択されることに応じて、前記特定の外部装置から第2の指示が受信される場合に、前記第2の識別情報と前記第1のユーザ情報とを関連付けて前記第1のテーブルに記憶させる第5の記憶制御部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書によって開示される技術は、通信装置を識別する識別情報とユーザ情報とを関連付けて記憶するサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、サーバと情報機器とを備えるシステムが開示されている。サーバは、情報機器の機器IDとアカウントとを対応付けて記憶することによって、情報機器の状態を示す情報を管理することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の技術では、情報機器において機器IDが変更される状況について考慮されていない。本明細書では、通信装置において、通信装置を識別する識別情報をリセットするためのリセット指示が入力される場合に、適切な処理を実行し得るサーバを提供する。
【0005】
本明細書によって開示されるサーバは、通信装置を識別する第1の識別情報と、第1のユーザ情報と、を関連付けて記憶する第1のテーブルを備えるメモリと、前記第1の識別情報を記憶している前記通信装置において、前記第1の識別情報をリセットするためのリセット指示が入力される場合に、前記通信装置から、前記第1の識別情報と、前記通信装置を識別する新たな識別情報の割り当てを要求する識別情報要求と、を受信する要求受信部と、前記通信装置から前記第1の識別情報と前記識別情報要求とが受信される場合に、前記第1の識別情報とは異なる第2の識別情報を前記通信装置に送信する第1の送信部であって、前記第2の識別情報は、前記通信装置において前記第1の識別情報に代えて記憶される、前記第1の送信部と、前記第2の識別情報が前記通信装置に記憶された後に、前記通信装置から、前記第2の識別情報と、前記第1のユーザ情報に関連する第1の関連情報と、が受信される場合に、前記第1の識別情報を前記通信装置に送信する第2の送信部であって、前記第1の識別情報は、前記通信装置において前記第2の識別情報に代えて記憶される前記第2の送信部と、前記第2の識別情報が前記通信装置に記憶された後に、前記通信装置から、前記第2の識別情報と、前記第1のユーザ情報とは異なる第2のユーザ情報に関連する第2の関連情報と、が受信される場合に、前記第2の識別情報と前記第2のユーザ情報とを関連付けて前記第1のテーブルに記憶させる第1の記憶制御部と、を備えてもよい。
【0006】
上記の構成によると、リセット指示が入力される前後において通信装置のユーザが同じ場合には、サーバは、第1の識別情報に代えて第2の識別情報を通信装置に記憶させた後に、通信装置から、第2の識別情報と、第1のユーザ情報に関連する第1の関連情報と、を受信することに応じて、第2の識別情報に代えて第1の識別情報を通信装置に再び記憶させることができる。一方、リセット指示が入力される前後において通信装置のユーザが異なる場合には、サーバは、第1の識別情報に代えて第2の識別情報を通信装置に記憶させた後に、通信装置から、第2の識別情報と、第2のユーザ情報に関連する第2の関連情報と、を受信することに応じて、第2の識別情報と第2のユーザ情報とを関連付けて記憶することができる。このように、サーバは、リセット指示が入力される前後において通信装置のユーザが変わるのか否かに応じて、適切な識別情報を通信装置に利用させることができる。
【0007】
本明細書では、さらに、次のサーバも開示する。サーバは、通信装置を識別する第1の識別情報と、第1のユーザ情報と、を関連付けて記憶する第1のテーブルを備えるメモリと、前記第1の識別情報を記憶している前記通信装置において、前記第1の識別情報をリセットするためのリセット指示が入力される場合に、前記通信装置から、前記第1の識別情報と、前記通信装置を識別する新たな識別情報の割り当てを要求する識別情報要求と、を受信する要求受信部と、前記通信装置から前記第1の識別情報と前記識別情報要求とが受信される場合に、前記第1の識別情報とは異なる第2の識別情報を前記通信装置に送信する第1の送信部であって、前記第2の識別情報は、前記通信装置において前記第1の識別情報に代えて記憶される、前記第1の送信部と、前記第2の識別情報が前記通信装置に記憶された後に、特定の外部装置に表示される選択画面において識別情報の維持が選択されることに応じて、前記特定の外部装置から第1の指示が受信される場合に、前記第1の識別情報を前記通信装置に送信する第2の送信部であって、前記第1の識別情報は、前記通信装置において前記第2の識別情報に代えて記憶される、前記第2の送信部と、前記第2の識別情報が前記通信装置に記憶された後に、前記特定の外部装置に表示される前記選択画面において識別情報の変更が選択されることに応じて、前記特定の外部装置から第2の指示が受信される場合に、前記第2の識別情報と前記第1のユーザ情報とを関連付けて前記第1のテーブルに記憶させる第5の記憶制御部と、を備えてもよい。
【0008】
上記の構成によると、サーバは、第1の識別情報に代えて第2の識別情報を通信装置に記憶させた後に、特定の外部装置に表示される選択画面において、識別情報の変更が選択されるのか、識別情報の維持が選択されるのか、に応じて、適切な識別情報を通信装置に利用させることができる。
【0009】
上記のサーバを実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。また、上記のサーバと他の装置(例えば通信装置、第1の外部装置、第2の外部装置、特定の外部装置等)とを備える通信システムも、新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図3】ファクトリーリセットの前後において、プリンタのユーザが異なるケースAのシーケンス図を示す。
【
図4】ファクトリーリセットの前後において、プリンタのユーザが同一であり、かつ、プリンタのデバイスIDが変更されるケースBのシーケンス図を示す。
【
図5】ファクトリーリセットの前後において、プリンタ10のユーザが同一であり、かつ、プリンタのデバイスIDが維持されるケースCのシーケンス図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(通信システム2の構成;
図1)
図1に示されるように、通信システム2は、プリンタ10と、複数個の端末100,200と、管理サーバ50と、を備える。プリンタ10及び端末100は、LAN4に所属しており、LAN4を介して相互に通信可能である。プリンタ10がLAN4に代えてLAN8に所属する場合には、プリンタ10及び端末200は、LAN8を介して相互に通信可能である。各LAN4,8は、有線LAN及び無線LANのどちらであってもよい。各LAN4,8は、インターネット6に接続されている。インターネット6には、管理サーバ50が接続されている。各装置10,50,100(或いは200)は、インターネット6を介して相互に通信可能である。
【0012】
(プリンタ10の構成)
プリンタ10は、印刷機能を実行可能な周辺装置(例えば、端末100,200等の周辺装置)である。プリンタ10は、印刷機能に加えて、スキャン機能、FAX機能等を実行可能な多機能機であってもよい。プリンタ10は、操作部12と、表示部14と、印刷実行部16と、通信インターフェース(以下でインターフェースを「I/F」と記載する)18と、制御部30と、を備える。
【0013】
操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をプリンタ10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部14は、いわゆるタッチパネル(即ち操作部)としても機能する。印刷実行部16は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構である。通信I/F18は、LAN(Local Area Networkの略)4に接続されている。通信I/F18は、無線I/Fであってもよいし、有線I/Fであってもよい。
【0014】
制御部30は、CPU32と、メモリ34と、を備える。CPU32は、メモリ34に格納されているプログラム36に従って、様々な処理を実行する。メモリ34は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ34は、プリンタ10を識別するIDであるデバイスIDを記憶する。デバイスIDは、管理サーバ50によって生成されるユニークな情報である。
【0015】
(管理サーバ50の構成)
管理サーバ50は、いわゆるウェブサーバであり、プリンタ10のベンダによってインターネット6上に設置される。一つの例では、管理サーバ50は、プリンタ10を含む様々なプリンタの情報を収集し、当該情報をプリンタの管理者に通知するサービス提供サーバとして機能する。別の例では、管理サーバ50は、プリンタ10を含む様々なプリンタの情報を他のサービス提供サーバに送信すると共に、当該他のサービス提供サーバからの指示に従って、コマンドをプリンタに送信する仲介サーバとして機能してもよい。いずれにしても、管理サーバ50は、プリンタを識別するデバイスIDと、当該プリンタのユーザを識別するユーザ情報と、を関連付けて記憶する。
【0016】
管理サーバ50は、通信I/F52と、制御部60と、を備える。各部52,60は、バス線(符号省略)に接続されている。通信I/F52は、インターネット6に接続されている。制御部60は、CPU62と、メモリ64と、を備える。CPU62は、メモリ64に記憶されているプログラム66に従って、様々な処理を実行する。メモリ64は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ64は、上記のプログラム66の他に、ユーザテーブル70と、デバイステーブル72と、履歴情報テーブル74と、PIN(Personal Identification Numberの略)コードテーブル76とを記憶する。
【0017】
ユーザテーブル70は、ユーザ情報(例えばU1)を記憶する。ユーザ情報は、ユーザを識別する情報であり、例えばユーザ名及びパスワードを含む。ユーザ情報は、ユーザによって任意の値に設定される。
【0018】
デバイステーブル72は、デバイスIDとユーザ情報とを関連付けて記憶する。デバイスIDは、プリンタ10を識別するID(例えばdv1)である。
【0019】
履歴情報テーブル74は、デバイスIDと履歴情報とを関連付けて記憶する。履歴情報は、プリンタの現在のデバイスIDの直前にプリンタに割り当てられていたデバイスIDを示す。
【0020】
PINコードテーブル76は、ユーザ情報とPINコードとを関連付けて記憶する。PINコードは、後述する処理(
図2~
図5参照)において、デバイスIDとユーザ情報とを関連付けるために利用される。
【0021】
(登録処理;
図2)
図2を参照して、デバイスIDとユーザ情報とを管理サーバ50のデバイステーブル72に登録するための処理について説明する。
図2の初期状態では、プリンタ10及び端末100は、同じLAN4に所属している。また、プリンタ10には、デバイスIDがまだ割り当てられていない。
【0022】
以下では、各デバイスの各CPU(例えばプリンタ10のCPU32等)が実行する処理について、理解の容易化のために各CPUを主体として記載せずに、各デバイスそのもの(例えばプリンタ10等)を主体として記載する。また、各デバイスによって実行される通信は、各デバイスの通信I/F(例えばプリンタ10の通信I/F18等)を介して実行される。従って、以下では、通信I/Fを介した通信に関する処理を説明する際には、「通信I/Fを介して」という記載を省略する。
【0023】
ユーザは、T5において、ユーザ情報U1を入力することを含む登録操作を端末100に実行する。当該登録操作は、ユーザ情報U1を管理サーバ50に登録するための操作である。この場合、端末100は、T10において、ユーザ情報U1を含むユーザ登録要求を管理サーバ50に送信する。
【0024】
管理サーバ50は、T10において、端末100からユーザ登録要求を受信すると、T12において、ユーザ登録要求に含まれるユーザ情報U1をユーザテーブル70に記憶する。
【0025】
次いで、ユーザは、T15において、登録操作をプリンタ10に実行する。当該登録操作は、プリンタ10のデバイスIDを管理サーバ50に登録するための操作である。この場合、プリンタ10は、T20において、デバイス登録要求を管理サーバ50に送信する。変形例では、デバイス登録要求は、プリンタ10のモデル名及びシリアル番号を含んでもよい。
【0026】
管理サーバ50は、T20において、プリンタ10からデバイス登録要求を受信すると、T22において、デバイスIDdv1を生成し、T24において、デバイスIDdv1をデバイステーブル72と履歴情報テーブル74とに記憶する。この時点では、デバイステーブル72において、デバイスIDdv1に関連付けてユーザ情報が記憶されていない。また、履歴情報テーブル74において、デバイスIDdv1に関連付けて履歴情報が記憶されていない。次いで、管理サーバ50は、T26において、デバイスIDdv1をプリンタ10に送信する。なお、変形例では、デバイス登録要求にプリンタ10のモデル名及びシリアル番号が含まれる場合には、管理サーバ50は、デバイスIDdv1に関連付けて、プリンタ10のモデル名及びシリアル番号をメモリ64にさらに記憶してもよい。
【0027】
プリンタ10は、T26において、管理サーバ50からデバイスIDdv1を受信すると、T28において、デバイスIDdv1を記憶する。即ち、デバイスIDdv1がプリンタ10に割り当てられている。
【0028】
端末100は、T30において、ユーザからPIN発行操作を受け付けると、T32において、ユーザ情報U1を含むPINコード要求を管理サーバ50に送信する。
【0029】
管理サーバ50は、T32において、端末100からPINコード要求を受信すると、T34において、PINコードPIN1を生成し、T36において、PINコード要求内のユーザ情報U1と、生成済みのPINコードPIN1と、を関連付けてPINコードテーブル76に記憶する。次いで、管理サーバ50は、T38において、PINコードPIN1を端末100に送信する。これにより、T39において、PINコードPIN1が端末100に表示される。従って、ユーザは、PINコードPIN1を知ることができる。
【0030】
ユーザは、端末100に表示されたPINコードを見た後に、T40において、PINコードPIN1をプリンタ10に入力する。この場合、プリンタ10は、PINコードPIN1とデバイスIDdv1とを管理サーバ50に送信する。
【0031】
管理サーバ50は、T42において、プリンタ10からPINコードPIN1とデバイスIDdv1とを受信すると、T44において、PINコードテーブル76から、受信済みのPINコードPIN1に関連付けられているユーザ情報U1を特定する。次いで、管理サーバ50は、T46において、受信済みのデバイスIDdv1に関連付けて、特定済みのユーザ情報U1をデバイステーブル72に記憶する。
【0032】
上述したように、管理サーバ50は、プリンタ10のデバイスIDdv1とユーザ情報U1とを関連付けて記憶する。これにより、管理サーバ50は、プリンタ10のユーザ(即ち端末100のユーザ)にサービスを提供したり、プリンタ10とサービス提供サーバとの間の通信を仲介したりすることができる。ここで、サービスは、例えば、遠隔印刷サービス、遠隔スキャンサービス、消耗品自動発送サービス、及び、プリンタ遠隔管理サービスである。
【0033】
(ファクトリーリセットが実行されるケース)
図3~
図5を参照して、
図2の処理が実行された後に、ユーザによってプリンタ10のファクトリーリセットが実行される3つのケースA~Cを説明する。ファクトリーリセットは、プリンタ10の各種情報(例えば設定情報)を消去して、プリンタ10の内部状態をプリンタ10が出荷された時の状態にリセットする処理である。
図3~
図5の初期状態では、デバイステーブル72には、デバイスIDdv1とユーザ情報U1とが関連付けて記憶されている(
図2のT46参照)。
【0034】
(ケースA;
図3)
図3のケースAは、端末100のユーザによってプリンタ10のファクトリーリセットが実行された後に、プリンタ10が端末200のユーザに譲渡される状況を想定している。即ち、プリンタ10のユーザが変わる状況を想定している。
【0035】
プリンタ10は、T50において、端末100のユーザからファクトリーリセット操作を受け付けると、ファクトリーリセットを実行する。この際に、プリンタ10は、デバイスIDdv1を除く様々な情報(例えば、デフォルト印刷設定、ユーザ認証を行なうための情報等)をメモリ34から消去する。そして、プリンタ10は、T52において、デバイス登録要求とデバイスIDdv1とを管理サーバ50に送信する。デバイス登録要求は、新たなデバイスIDの割り当てを要求するコマンドである。
【0036】
管理サーバ50は、T52において、プリンタ10からデバイス登録要求とデバイスIDdv1とを受信すると、T54において、受信済みのデバイスIDdv1とは異なる新たなデバイスIDdv2を生成する。そして、管理サーバ50は、T56において、デバイスIDdv2をデバイステーブル72に記憶し、新たなデバイスIDdv2に関連付けて受信済みのデバイスIDdv1を履歴情報として履歴情報テーブル74に記憶する。この時点では、デバイステーブル72には、デバイスIDdv2に関連付けてユーザ情報が記憶されていない。次いで、管理サーバ50は、T58において、デバイスIDdv2をプリンタ10に送信する。
【0037】
プリンタ10は、T58において、管理サーバ50からデバイスIDdv2を受信すると、T60において、デバイスIDdv1に代えて、受信済みのデバイスIDdv2を記憶する。これにより、プリンタ10に割り当てられるデバイスIDが変更される。
【0038】
上述したように、プリンタ10は、ファクトリーリセットが実行される場合に、デバイスIDを変更することができる。これにより、例えばプリンタ10が譲渡される場合に、新たなユーザが、元のデバイスIDを利用すること、即ち、元のデバイスIDに対するサービスの提供を受けること、を抑制することができる。
【0039】
その後、プリンタ10が端末200のユーザに譲渡され、プリンタ10がLAN8に接続される。端末200のユーザは、T70において、ユーザ情報U1とは異なるユーザ情報U2を入力することを含む登録操作を端末200に実行する。この場合、端末200は、T72において、ユーザ情報U2を含むユーザ登録要求を管理サーバ50に送信する。
【0040】
管理サーバ50は、T72において、ユーザ登録要求を受信すると、T74において、ユーザ登録要求に含まれるユーザ情報U2をユーザテーブル70に記憶する。
【0041】
端末200は、T80において、ユーザからPIN発行操作を受け付けると、T82において、ユーザ情報U2を含むPINコード要求を管理サーバ50に送信する。
【0042】
管理サーバ50は、T82において、端末200からPINコード要求を受信すると、T84において、PINコードPIN2を生成し、T86において、PINコード要求内のユーザ情報U2と、生成済みのPINコードPIN2と、を関連付けてPINコードテーブル76に記憶する。次いで、管理サーバ50は、T88において、PINコードPIN2を端末200に送信する。これにより、T89において、PINコードPIN2が端末200に表示される。従って、ユーザは、PINコードPIN2を知ることができる。
【0043】
ユーザは、端末200に表示されたPINコードPIN2を見た後に、T90において、デバイス登録画面表示操作をプリンタ10に実行する。この場合、プリンタ10は、T91において、デバイス登録画面を表示する。デバイス登録画面は、新しくデバイス登録するのか否か、即ち、変更後のデバイスIDdv2を利用するのか、元のデバイスIDdv1を維持するのか、をユーザに確認するための画面である。デバイス登録画面は、文字列「YES」を示すボタンB1と、文字列「NO」を示すボタンB2と、を含む。
【0044】
プリンタ10は、T92において、デバイス登録画面内のボタンB1の選択を受け付けるとともに、T94において、PINコードPIN2の入力を受け付けると、T96において、PINコードPIN2と、デバイスIDdv2と、変更後のデバイスIDdv2を利用することを示す変更指示と、を管理サーバ50に送信する。
【0045】
管理サーバ50は、T96において、プリンタ10から、PINコードPIN2と、デバイスIDdv2と、変更指示と、を受信すると、T98において、PINコードテーブル76(T86参照)から、受信済みのPINコードPIN2に関連付けられているユーザ情報U2を特定する。これにより、管理サーバ50は、デバイスIDdv2に関連付けて記憶されるべきユーザ情報U2を特定することができる。そして、管理サーバ50は、T100において、デバイスIDdv2に関連付けて、特定済みのユーザ情報U2をデバイステーブル72に記憶する。
【0046】
次いで、管理サーバ50は、T102において、デバイスIDdv1に関する情報を消去する。具体的には、管理サーバ50は、デバイステーブル72から、デバイスIDdv1と、デバイスIDdv1に関連付けられているユーザ情報U1と、を消去する。これにより、プリンタ10の元のデバイスIDdv1とユーザ情報U1とが第三者に利用されることを抑制することができる。また、管理サーバ50は、履歴情報テーブル74のデバイスIDの欄から、デバイスIDdv1を消去するとともに、履歴情報テーブル74の履歴情報の欄から、デバイスIDdv2に関連付けられているデバイスIDdv1を消去する。これにより、管理サーバ50において、デバイスIDdv1に関する全ての情報が消去され、このため、プリンタ10の元のデバイスIDdv1が第三者に利用されることを抑制することができる。変形例では、管理サーバ50は、T100又はT102の処理の後に、デバイスIDdv2をプリンタ10に送信してもよい。
【0047】
(ケースAの効果)
上記のケースAのように、ファクトリーリセットが入力される前後においてプリンタ10のユーザが異なる場合には、管理サーバ50は、デバイスIDdv1(
図2のT28参照)に代えてデバイスIDdv2をプリンタ10に記憶させる(
図3のT60)。その後、管理サーバ50は、プリンタ10から、デバイスIDdv2と、ユーザ情報U2に関連するPIN2と、を受信することに応じて(T96)、デバイスIDdv2とユーザ情報U2とを関連付けて記憶することができる(T100)。このように、管理サーバ50は、ファクトリーリセットが入力される前後においてプリンタ10のユーザが変わる場合に、元のデバイスIDdv1とは異なる新しいデバイスIDdv2をプリンタ10に利用させることができる。また、管理サーバ50は、デバイスIDdv2とユーザ情報U2とを関連付けて記憶するので、デバイスIDdv2によって識別されるプリンタ10に関するサービスを、ユーザ情報U2によって識別される端末200のユーザに提供することができる。
【0048】
(ケースB;
図4)
図4のケースBは、ファクトリーリセットの前後において、プリンタ10のユーザが変わらない状況を想定している。例えば、端末100のユーザは、プリンタ10をセキュアな状態で利用することを希望する場合には、ファクトリーリセットをプリンタ10に実行させる。
【0049】
図3のT50~T60と同様の処理が実行される。これにより、プリンタ10においてファクトリーリセットが実行され、プリンタ10に新たなデバイスIDdv2が記憶される(
図3のT60参照)。その後、端末100は、T110において、ユーザからPIN発行の操作を受け付けると、T112において、ユーザ情報U1を含むPINコード要求を管理サーバ50に送信する。
【0050】
管理サーバ50は、T112において、端末100からPINコード要求を受信すると、T114において、PINコードPIN3を生成し、T116において、PINコード要求内のユーザ情報U1と、生成済みのPINコードPIN3と、を関連付けてPINコードテーブル76に記憶する。次いで、管理サーバ50は、T118において、PINコードPIN3を端末100に送信する。これにより、T119において、PINコードPIN3が端末100に表示される。従って、ユーザは、PINコードPIN3を知ることができる。
【0051】
ユーザは、端末100に表示されたPINコードPIN3を見た後に、T120において、デバイス登録画面表示操作をプリンタ10に実行する。そして、プリンタ10は、T121において、デバイス登録画面を表示する。プリンタ10は、T122において、ユーザからデバイス登録画面内のボタンB1の選択を受け付けるとともに、T124において、ユーザからPINコードPIN3の入力を受け付けると、T126において、PINコードPIN3と、デバイスIDdv2と、変更指示と、を管理サーバ50に送信する。
【0052】
管理サーバ50は、T126において、プリンタ10から、PINコードPIN3と、デバイスIDdv2と、変更指示と、を受信すると、T128において、PINコードテーブル76(T116参照)から、受信済みのPINコードPIN3に関連付けられているユーザ情報U1を特定する。これにより、管理サーバ50は、デバイスIDdv2に関連付けて記憶されるべきユーザ情報U1を特定することができる。そして、管理サーバ50は、T130において、デバイスIDdv2に関連付けて、特定済みのユーザ情報U1をデバイステーブル72に記憶する。
【0053】
次いで、管理サーバ50は、T132において、デバイスIDdv1に関する情報を消去する。T132の処理は、
図3のT102と同様の処理である。変形例では、管理サーバ50は、T130又はT132の処理の後に、デバイスIDdv2をプリンタ10に送信してもよい。
【0054】
(ケースBの効果)
上記のケースBでは、ファクトリーリセットが入力される前後においてプリンタ10のユーザが同じであり、かつ、当該ユーザがプリンタ10のデバイスIDを変更することを望んでいる。この場合、管理サーバ50は、デバイスIDdv1に代えてデバイスIDdv2をプリンタ10に記憶させた後に(
図4で引用するT60)、プリンタ10に表示されるデバイス登録画面(T121)において、デバイスIDの変更が選択されることに応じて、元のデバイスIDdv1とは異なる新しいデバイスIDdv2をプリンタ10に利用させることができる。このため、ユーザは、プリンタ10をよりセキュアな状態で利用することができる。また、管理サーバ50は、デバイスIDdv2とユーザ情報U1とを関連付けて記憶するので(T130)、ユーザ情報U1を変更することなく、新しいデバイスIDdv2によって識別されるプリンタ10に関するサービスをユーザに提供することができる。管理サーバ50によって利用されるユーザ情報U1が変更されないので、ユーザは、同じユーザ情報U1を利用して、サービスの提供を受けることができる。
【0055】
(ケースC;
図5)
図5のケースCも、ケースBと同様に、ファクトリーリセットの前後において、プリンタ10のユーザが変わらない状況を想定している。ただし、ケースCでは、ユーザは、ファクトリーリセットをプリンタ10に実行させることによってプリンタ10をセキュアな状態で利用することを望んでいるが、プリンタ10のデバイスIDを変更することを望んでいない。
【0056】
図3のT50~T60と同様の処理が実行された後に、
図4のT110~T121と同様の処理が実行される。これにより、プリンタ10にデバイス登録画面が表示される。プリンタ10は、T140において、ユーザからデバイス登録画面内のボタンB2の選択を受け付けるとともに、T142において、ユーザからPINコードPIN3の入力を受け付けると、T144においてPINコードPIN3と、デバイスIDdv2と、元のデバイスIDdv1を維持することを示す維持指示と、を管理サーバ50に送信する。
【0057】
管理サーバ50は、T144において、プリンタ10から、PINコードPIN3と、デバイスIDdv2と、維持指示と、を受信すると、T146において、PINコードテーブル76(
図4のT116参照)から、受信済みのPINコードPIN3に関連付けられているユーザ情報U1を特定する。そして、管理サーバ50は、T148において、デバイステーブル72(
図3のT56参照)から、特定済みのユーザ情報U1に関連付けられているデバイスIDdv1を特定する。これにより、管理サーバ50は、プリンタ10に割り当てられていた元のデバイスIDdv1を特定することができる。
【0058】
次いで、管理サーバ50は、T150において、履歴情報テーブル74から、受信済み(T144参照)のデバイスIDdv2に関連付けられているデバイスIDdv1を特定する。これにより、管理サーバ50は、プリンタ10に割り当てられていた元のデバイスIDdv1を特定することができる。
【0059】
そして、管理サーバ50は、T148で特定された元のデバイスIDdv1と、T150で特定された元のデバイスIDdv1と、が一致するのか否かを判断する。本ケースのように、両者が一致すると判断される場合には、管理サーバ50は、T152において、特定済みのデバイスIDdv1をプリンタ10に送信する。仮に、両者が一致しない場合には、管理サーバ50は、デバイスIDdv1をプリンタ10に送信しない。
【0060】
プリンタ10は、T152において、管理サーバ50からデバイスIDdv1を受信すると、T154において、デバイスIDdv2に代えて受信済みのデバイスIDdv1を記憶する。これにより、プリンタ10に割り当てられるデバイスIDが変更される(即ち元のデバイスIDdv1に戻る)。
【0061】
次いで、管理サーバ50は、T156において、デバイスIDdv2に関する情報を消去する。具体的には、管理サーバ50は、デバイステーブル72から、デバイスIDdv2を消去する。また、管理サーバ50は、履歴情報テーブル74のデバイスIDの欄から、デバイスIDdv2を消去するとともに、履歴情報テーブル74の履歴情報の欄から、デバイスIDdv2に関連付けられているデバイスIDdv1を消去する。これにより、デバイスIDdv2に関する全ての情報が消去される。このため、仮に、管理サーバ50からデバイスIDdv2が外部に漏洩したとしても、デバイスIDdv2からプリンタ10の現在のデバイスIDdv1が第三者に特定されることを抑制することができる。この結果、プリンタ10のセキュリティが低下するのを抑制することができる。
【0062】
(ケースCの効果)
上記のケースCでは、ファクトリーリセットが入力される前後においてプリンタ10のユーザが同じであり、かつ、かつ、当該ユーザがプリンタ10のデバイスIDを変更しないことを望んでいる。この場合、管理サーバ50は、デバイスIDdv1(
図2のT28参照)に代えてデバイスIDdv2をプリンタ10に記憶させた後に(
図5で引用するT60)、プリンタ10から、デバイスIDdv2と、ユーザ情報U1に関連するPIN3と、を受信することに応じて(T144)、デバイスIDdv2に代えてデバイスIDdv1をプリンタ10に記憶させることができる(T154)。特に、管理サーバ50は、プリンタ10に表示されるデバイス登録画面(
図5で引用するT121)において、デバイスIDの維持が選択されることに応じて、元のデバイスIDdv1をプリンタ10に利用させることができる。このために、ユーザは、ファクトリーリセットによってプリンタ10をセキュアな状態で利用することを実現しつつ、元のデバイスIDdv1をプリンタ10に利用させることができる。また、管理サーバ50は、デバイスIDdv1とユーザ情報U1とを関連付けて記憶する状態を維持するので、デバイスIDdv1とユーザ情報U1を変更することなく、プリンタ10に関するサービスをユーザに提供することができる。管理サーバ50によって利用されるユーザ情報U1が変更されないので、ユーザは、同じユーザ情報U1を利用して、サービスの提供を受けることができる。また、管理サーバ50によって利用されるプリンタ10のデバイスIDdv1が変更されないので、ユーザは、管理サーバ50と連携するサービス提供サーバが存在する場合に、サービス提供サーバで利用によって利用されるプリンタ10のデバイスIDを変更せずに済む。
【0063】
(本実施例の効果)
上記の
図3のケースA及び
図5のケースCに示されるように、管理サーバ50は、ファクトリーリセットが入力される前後においてプリンタ10のユーザが変わるのか否かに応じて、適切なデバイスIDをプリンタ10に利用させることができる。
【0064】
また、
図3のケースA及び
図4のケースBに示されるように、管理サーバ50は、さらに、ファクトリーリセット後に、デバイスIDの変更が選択されるのかデバイスIDの維持が選択されるのかに応じて、適切なデバイスIDをプリンタ10に利用させることができる。
【0065】
(対応関係)
管理サーバ50、プリンタ10、端末100、端末200が、それぞれ、「サーバ」、「外部装置」、「第1の外部装置」、「第2の外部装置」の一例である。デバイスIDdv1、デバイスIDdv2が、それぞれ、「第1の識別情報」、「第2の識別情報」の一例である。ユーザ情報U1、ユーザ情報U2が、それぞれ、「第1のユーザ情報」、「第2のユーザ情報」の一例である。デバイステーブル72、PINコードテーブル76、履歴情報テーブル74が、それぞれ、「第1のテーブル」、「第2のテーブル」、「第3のテーブル」の一例である。管理サーバ50のメモリ64が、「メモリ」の一例である。ファクトリーリセットが、「リセット指示」の一例である。
図3のT52のデバイス登録要求が、「識別情報要求」の一例である。
図5のT144のPIN3、
図3のT96のPIN2が、それぞれ、「第1のユーザ情報に関連する第1の関連情報」、「第2のユーザ情報に関連する第2の関連情報」の一例である。デバイス登録画面が、「選択画面」の一例である。
図5のデバイス登録画面においてボタンB2が選択されること(即ちT140)が、「識別情報の維持が選択されること」の一例である。
図4のデバイス登録画面においてボタンB1が選択されること(即ちT122)が、「識別情報の変更が選択されること」の一例である。維持指示、変更指示が、それぞれ、「第1の指示」、「第2の指示」の一例である。プリンタ10が、「特定の外部装置」の一例である。
【0066】
一つの「サーバ」の対応関係を記載しておく。
図3のT50及び
図5で引用するT50が、「要求送信部」によって実行される処理の一例である。
図3のT58及び
図5で引用するT58が、「第1の送信部」によって実行される処理の一例である。
図5のT152が、「第2の送信部」によって実行される処理の一例である。
図3のT100が、「第1の記憶制御部」によって実行される処理の一例である。
図5で引用するT116が、「第2の記憶制御部」によって実行される処理の一例である。
図5で引用するT118が、「第1の関連情報送信部」によって実行される処理の一例である。
図3のT56及び
図5で引用するT56が、「第3の記憶制御部」によって実行される処理の一例である。
図5のT156が、「消去部」によって実行される処理の一例である。
図3のT86が、「第4の記憶制御部」によって実行される処理の一例である。
図3のT88が、「第2の関連情報送信部」によって実行される処理の一例である。
図4のT130が、「第5の記憶制御部」によって実行される処理の一例である。
【0067】
他の「サーバ」の対応関係を記載しておく。
図4で引用するT52及び
図5で引用するT52が、「要求受信部」によって実行される処理の一例である。
図4で引用するT58及び
図5で引用するT58が、「第1の送信部」によって実行される処理の一例である。
図4のT116が「第2の記憶制御部」によって実行される処理の一例である。
図4のT118が、「第1の関連情報送信部」によって実行される処理の一例である。
図4で引用するT56が、「第3の記憶制御部」によって実行される処理の一例である。
【0068】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
【0069】
(変形例1)「リセット指示」は、ファクトリーリセット操作に限られず、他のリセット指示であってもよい。例えば、リセット指示は、管理サーバ50との通信のための設定をリセットする操作であってもよい。一般的に言うと、リセット指示は、第1の識別情報をリセットするための指示であれば、どのような指示でもよい。
【0070】
(変形例2)ケースCにおいて、管理サーバ50は、
図5で引用する
図4のT116において、ユーザ情報U1とPINコードPIN3とを関連付けてPINコードテーブル76に記憶しなくてもよい。この場合、
図5で引用する
図4のT118~T119の処理は実行されず、
図5で引用する
図4のT120~T122の処理が実行されると、ユーザは、T142において、PINコードPIN3に代えてユーザ情報U1を入力する。これによって、プリンタ10は、T144において、デバイスIDdv2とユーザ情報U1と維持指示とを管理サーバ50に送信する。管理サーバ50は、T144において、デバイスIDdv2とユーザ情報U1と維持指示とを受信すると、デバイステーブル72から、受信済みのユーザ情報U1に関連付けられているデバイスIDdv1を特定し、T152において、特定済みのデバイスIDdv1をプリンタ10に送信する。本変形例では、「第2の記憶制御部」及び「第1の関連情報送信部」が省略可能である。
【0071】
(変形例3)
図5で引用する
図4のT110において、端末100は、ユーザからPINコード発行操作と、元のデバイスID(即ちデバイスIDdv1)を利用することを選択する操作と、を受け付けると、
図5で引用する
図4のT112において、ユーザ情報U1と維持指示とを含むPINコード要求を管理サーバ50に送信する。管理サーバ50は、
図5で引用する
図4のT114において、PINコードPIN3を生成し、
図5で引用する
図4のT116において、維持指示とユーザ情報U1と生成済みのPINコードPIN3とを関連付けて記憶する。次いで、
図5で引用する
図4のT118~T120の処理が実行される。
図5で引用する
図4のT121では、デバイス登録画面は表示されず、T140の処理は実行されない。プリンタ10は、T142において、ユーザからPINコードPIN3の入力を受け付けると、T144において、PINコードPIN3と、デバイスIDdv2と、を管理サーバ50に送信する。管理サーバ50は、T146において、PINコードテーブル76から、受信済みのPINコードPIN3に関連付けられている維持指示とユーザ情報U1とを特定する。その後、T148~T156の処理が実行される。本変形例では、ケースCにおいて、「第1の外部装置(又は特定の外部装置)」と「通信装置」とが同一のデバイスである。
【0072】
(変形例4)ケースCにおいて、管理サーバ50は、
図5で引用する
図3のT56において、新たなデバイスIDdv2に関連付けて受信済みのデバイスIDdv1を履歴情報として履歴情報テーブル74に記憶しなくてよい。この場合、T150の処理は実行されない。即ち、管理サーバ50は、履歴情報テーブル74を利用して、プリンタ10に割り当てられていた元のデバイスIDdv1を特定しなくてもよい。本変形例では、「第3の記憶制御部」が省略可能である。
【0073】
(変形例5)
図5のT156の処理が実行されなくてもよい。本変形例では、「消去部」が省略可能である。
【0074】
(変形例6)ケースAにおいて、管理サーバ50は、
図3のT86において、ユーザ情報U2とPINコードPIN2とを関連付けてPINコードテーブル76に記憶しなくてもよい。T88~T89の処理は実行されず、T90~T92の処理が実行されると、ユーザは、T94において、PINコードに代えてユーザ情報U2を入力する。これによって、プリンタ10は、T96において、デバイスIDdv2とユーザ情報U2と変更指示とを管理サーバ50に送信する。管理サーバ50は、T96において、デバイスIDdv2とユーザ情報U2と変更指示とを受信すると、T100において、受信済みのデバイスIDdv2と受信済みのユーザ情報U2とを関連付けて記憶する。本変形例では、「第4の記憶制御部」及び「第2の関連情報送信部」が省略可能である。
【0075】
(変形例7)
図3のT80において、端末100は、ユーザからPINコード発行操作と、元のデバイスIDdv1を利用しないことを選択する操作と、を受け付けると、T82において、ユーザ情報U2と変更指示とを含むPINコード要求を管理サーバ50に送信する。管理サーバ50は、T84において、PINコードPIN2を生成し、T86において、変更指示とユーザ情報U2と生成済みのPINコードPIN2とを関連付けて記憶する。次いで、T88~T90の処理が実行される。T91では、デバイス登録画面は表示されず、T92の処理は実行されない。T96では、プリンタ10は、T94において、ユーザからPINコードPIN2の入力を受け付けると、T96において、PINコードPIN2とデバイスIDdv2とを管理サーバ50に送信する。管理サーバ50は、T96において、PINコードPIN2とデバイスIDdv2とを受信すると、T98において、PINコードテーブル76から、受信済みのPINコードPIN2に関連付けられている変更指示とユーザ情報U2とを特定する。そして、T100からT102の処理が実行される。本変形例では、ケースAにおいて、「第1の外部装置」と「通信装置」とが同一のデバイスである。本変形例は、
図4のケースBにも適用可能である。この場合、「特定の外部装置」と「通信装置」とが同一のデバイスである。
【0076】
(変形例8)
図3のケースA~
図5のケースCにおいて、プリンタ10は、T91及びT121において、デバイス登録画面を表示しなくてもよい。この場合、T92、T122、T140の処理が実行されない。その結果、プリンタ10は、T96、T126、及び、T144において、PINコードとデバイスIDとを管理サーバ50に送信する。即ち本変形例では、維持指示又は変更指示が送信されない。管理サーバ50は、プリンタ10から、PINコードとデバイスIDdv2とを受信すると、PINコードテーブル76から、受信済みのPINコードに関連付けられているユーザ情報を特定する。管理サーバ50は、さらに、履歴情報テーブル74から、受信済みのデバイスIDdv2に関連付けられているデバイスIDdv1を特定する。次いで、管理サーバ50は、デバイステーブル72から、特定済みのデバイスIDdv1に関連付けられているユーザ情報を特定する。管理サーバ50は、PINコードテーブル76から特定済みのユーザ情報と、履歴情報テーブル74及びデバイステーブル72から特定済みのユーザ情報と、が一致するのか否かを判断する。管理サーバ50は、両者のユーザ情報が一致すると判断する場合には、プリンタ10が元のデバイスIDdv1を利用すべきことを決定し、デバイスIDdv1をプリンタ10に送信する(
図5のケースCのT152参照)。一方、管理サーバ50は、両者のユーザ情報が一致しないと判断する場合には、プリンタ10がデバイスIDdv2を利用すべきことを決定し、デバイスIDdv1をプリンタ10に送信しない(
図3のケースAのT100、T102参照)。本変形例のように、
図4のケースBが実現されなくてもよい。本変形例では、「第1の指示」及び「第2の指示」が省略可能であると共に、「第5の記憶制御部」が省略可能である。
【0077】
(変形例9)ケースBにおいて、管理サーバ50は、
図4のT116において、ユーザ情報U1とPINコードPIN3とを関連付けてPINコードテーブル76に記憶しなくてもよい。T118~T119の処理は実行されず、T120~T122の処理が実行されると、ユーザは、T124において、PINコードに代えて、ユーザ情報U1を入力する。これによって、プリンタ10は、T126において、デバイスIDdv2とユーザ情報U1と変更指示とを管理サーバ50に送信する。管理サーバ50は、T126において、デバイスIDdv2とユーザ情報U1と変更指示とを受信すると、T130において、受信済みのデバイスIDdv2と受信済みのユーザ情報U1とを関連付けて記憶する。本変形例では、「第2の記憶制御部」及び「第1の関連情報送信部」が省略可能である。
【0078】
(変形例10)上記の実施例の各ケースA~Cでは、プリンタ10は、
図3のT50において、端末100のユーザからファクトリーリセット操作を受け付けることに応じて、ファクトリーリセットを実行し、T60において、新しいデバイスIDdv2を記憶する。T60の処理に続いて、再びT50~T60の処理が実行されてもよい。この場合、プリンタ10は、2回目のファクトリーリセットを実行し、新たなデバイスIDdv3を記憶する。その後、T70以降の処理が実行されると、管理サーバ50は、デバイスIDdv3に関連付けて、ユーザ情報U1又はU2をデバイステーブル72に記憶することができる。そのため、管理サーバ50は、元のデバイスIDdv1とは異なる(或いは同一の)デバイスIDをプリンタ10に利用させることができる。即ち、本技術が開示する技術において、ファクトリーリセットが実行される回数は、特に限定されない。
【0079】
(変形例11)「通信装置」は、プリンタ10でなくてもよく、スキャナ、多機能機、携帯端末、PC、サーバ等の他のデバイスであってもよい。
【0080】
(変形例12)上記の実施例では、
図2~
図5の各処理がソフトウェアによって実現されるが、これらの各処理のうちの少なくとも1つが論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
【0081】
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0082】
2:通信システム、4,8:LAN、6:インターネット、10:プリンタ、12:操作部、14:表示部、16:印刷実行部、18:通信I/F、30:制御部、32:CPU、34:メモリ、36:プログラム、50:管理サーバ、60:制御部、62:CPU、64:メモリ、66:プログラム、70:ユーザテーブル、72:デバイステーブル、74:履歴情報テーブル、76:PINコードテーブル、100,200:端末