(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】半導体装置および電力増幅器
(51)【国際特許分類】
H01L 21/8234 20060101AFI20241203BHJP
H01L 27/088 20060101ALI20241203BHJP
H01L 27/06 20060101ALI20241203BHJP
H01L 29/786 20060101ALI20241203BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20241203BHJP
H01L 29/78 20060101ALI20241203BHJP
H01L 21/768 20060101ALI20241203BHJP
H01L 23/532 20060101ALI20241203BHJP
H01L 21/3205 20060101ALI20241203BHJP
H01L 23/522 20060101ALI20241203BHJP
H01L 21/822 20060101ALI20241203BHJP
H01L 27/04 20060101ALI20241203BHJP
H03F 3/60 20060101ALN20241203BHJP
【FI】
H01L27/088 D
H01L27/06 102Z
H01L29/78 613Z
H01L29/78 616T
H01L29/78 626Z
H01L29/78 301W
H01L29/78 301X
H01L29/78 301B
H01L21/90 N
H01L21/88 Z
H01L21/88 S
H01L27/04 D
H03F3/60
(21)【出願番号】P 2021041319
(22)【出願日】2021-03-15
【審査請求日】2023-09-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】濱野 皓志
【審査官】石川 雄太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-032786(JP,A)
【文献】特開2009-081177(JP,A)
【文献】特開2006-278677(JP,A)
【文献】特開2003-045972(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0148783(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/8234
H01L 27/088
H01L 21/3205
H01L 21/336
H01L 21/768
H01L 21/822
H01L 23/522
H01L 23/532
H01L 27/04
H01L 27/06
H01L 29/78
H01L 29/786
H03F 3/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力端子に接続される入力配線に接続され、第1の方向に延伸されたゲート配線と、前記第1の方向に直交する第2の方向に沿って、前記ゲート配線の両側に配置された第1のトランジスタおよび第2のトランジスタと、前記第1のトランジスタの出力および前記第2のトランジスタの出力を出力端子に接続する配線合成部とを備え、
前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタは、
前記ゲート配線に接続され、前記第2の方向に延伸された複数のゲート電極と、前記複数のゲート電極の各々を挟んで前記第1の方向に沿って設けられたソース領域およびドレイン領域と、
前記ソース領域上に配置され、前記ソース領域に接続されたソース配線と、
前記ドレイン領域上に配置され、前記ドレイン領域に接続されたドレイン配線と、
第1のダミー配線および第2のダミー配線と、
を備え、
前記配線合成部は、
前記第1のトランジスタ上を前記ソース配線の少なくともいずれかおよび前記ゲート電極の少なくともいずれかを跨いで前記第1の方向に延伸し、前記第1のトランジスタの前記ドレイン配線に接続された第1の出力配線と、
前記第2のトランジスタ上を前記ソース配線の少なくともいずれかおよび前記ゲート電極の少なくともいずれかを跨いで前記第1の方向に延伸し、前記第2のトランジスタの前記ドレイン配線に接続された第2の出力配線と、
前記第1の出力配線の前記第1の方向の一端と前記第2の出力配線の前記第1の方向の一端とを相互に接続する第3の出力配線と、
前記第3の出力配線を前記出力端子に接続する第4の出力配線と、
を備え
、
前記第1のダミー配線は、前記第1のトランジスタの外側であって、前記第1の出力配線の前記第1の方向の他端側に配置され、
前記第2のダミー配線は、前記第2のトランジスタの外側であって、前記第2の出力配線の前記第1の方向の他端側に配置され、
前記第1の出力配線の他端は、前記第1のトランジスタの前記外側まで延伸されて前記第1のダミー配線に接続され、
前記第2の出力配線の他端は、前記第2のトランジスタの前記外側まで延伸されて前記第2のダミー配線に接続されている
半導体装置。
【請求項2】
前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタにおいて、前記第3の出力配線と反対側の端に前記ドレイン領域が形成される
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記ソース配線および前記ドレイン配線は、第1金属配線層を使用して形成され、
前記第1の出力配線および前記第2の出力配線は、第1の金属配線層の上層である第2の金属配線層を使用して形成されたエアブリッジ配線構造を有する
請求項1
または請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1の出力配線は、前記第1のトランジスタの前記ドレイン配線において前記第2の方向の中央部に接続され、
前記第2の出力配線は、前記第2のトランジスタの前記ドレイン配線において前記第2の方向の中央部に接続された
請求項1から
請求項3のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項5】
請求項1から
請求項4のいずれか一項に記載の半導体装置が搭載された電力増幅器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置および電力増幅器に関する。
【背景技術】
【0002】
GaAs基板またはSiC基板等に形成される電界効果トランジスタは、いわゆるマルチフィンガー型またはフィッシュボーン型のゲート電極を形成することで、レイアウトサイズを増やすことなくゲート幅を大きくすることができる。この際、ゲートパッドからゲート電極まで配線されるゲート伝送線路と各ドレイン電極との間にシールド電極を配置することで、高周波領域での利得が向上する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、トランジスタ領域の中央にゲートパッドを設け、ゲート電極をゲートパッドに直接接続することで、ゲート電極間での電気信号の遅れが防止される(例えば、特許文献2参照)。さらに、マルチフィンガー型のゲート電極を、ゲート電極の延在方向にずらして配置することで、ゲート電極の間隔を広げることなく放熱性が向上される(例えば、特許文献3参照)。
【0004】
ここでフィッシュボーン型のゲート電極、もしくは、フィッシュボーン型のトランジスタの説明を行う。フィッシュボーンとは、魚の骨という意味である。魚は、頭と尾ひれを繋ぐ背骨があり、その背骨にほぼ垂直に背びれ側と腹びれ側に、それぞれ互いに逆向きに延伸するろっ骨などの細い骨がある。この背骨にあたるゲート配線を中心とし、細い骨にあたるゲート電極がゲート配線を挟み両側に配置されるゲート電極構造をフィッシュボーン型のゲート電極と言う。さらに、それぞれのゲート電極を挟むように両側にそれぞれのソース領域とドレイン領域が配置され、それぞれでトランジスタセルが形成される構造をフィッシュボーン型のトランジスタと言う。フィッシュボーン型のトランジスタのゲート幅は、ゲート配線に接続されたそれぞれのゲート電極の幅を合計した値となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開平4-125941号公報
【文献】特開平6-5849号公報
【文献】国際公開第2018/020549号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば、ミリ波帯等の高い周波数で動作する電力増幅器では、利得よりも出力電力をいかに向上するかが求められている。出力電力を向上するためには、出力信号の損失を減らす必要がある。例えば、電力増幅器に搭載されるトランジスタにおいて、信号が出力されるドレインから出力端子への配線の引き回しを最小限にする必要がある。
【0007】
そこで、本開示は、トランジスタの出力であるドレインに接続される配線合成部を小さくすることで、出力信号の損失を低減し、出力電力を増大することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本実施形態の一観点によれば、半導体装置は、入力端子に接続される入力配線に接続され、第1の方向に延伸されたゲート配線と、前記第1の方向に直交する第2の方向に沿って、前記ゲート配線の両側に配置された第1のトランジスタおよび第2のトランジスタと、前記第1のトランジスタの出力および前記第2のトランジスタの出力を出力端子に接続する配線合成部とを備え、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタは、前記ゲート配線に接続され、前記第2の方向に延伸された複数のゲート電極と、前記複数のゲート電極の各々を挟んで前記第1の方向に沿って設けられたソース領域およびドレイン領域と、前記ソース領域上に配置され、前記ソース領域に接続されたソース配線と、前記ドレイン領域上に配置され、前記ドレイン領域に接続されたドレイン配線と、第1のダミー配線および第2のダミー配線と、を備え、前記配線合成部は、前記第1のトランジスタ上を前記ソース配線の少なくともいずれかおよび前記ゲート電極の少なくともいずれかを跨いで前記第1の方向に延伸し、前記第1のトランジスタの前記ドレイン配線に接続された第1の出力配線と、前記第2のトランジスタ上を前記ソース配線の少なくともいずれかおよび前記ゲート電極の少なくともいずれかを跨いで前記第1の方向に延伸し、前記第2のトランジスタの前記ドレイン配線に接続された第2の出力配線と、前記第1の出力配線の前記第1の方向の一端と前記第2の出力配線の前記第1の方向の一端とを相互に接続する第3の出力配線と、前記第3の出力配線を前記出力端子に接続する第4の出力配線と、を備え、前記第1のダミー配線は、前記第1のトランジスタの外側であって、前記第1の出力配線の前記第1の方向の他端側に配置され、前記第2のダミー配線は、前記第2のトランジスタの外側であって、前記第2の出力配線の前記第1の方向の他端側に配置され、前記第1の出力配線の他端は、前記第1のトランジスタの前記外側まで延伸されて前記第1のダミー配線に接続され、前記第2の出力配線の他端は、前記第2のトランジスタの前記外側まで延伸されて前記第2のダミー配線に接続されている。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、トランジスタの出力であるドレインに接続される配線合成部を小さくすることで、出力信号の損失を低減し、出力電力を増大することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、第1の実施形態にかかる半導体装置の回路構成の一例を示すレイアウト図である。
【
図2】
図2は、
図1の半導体装置のトランジスタの主要部分のみを切り出した斜視図である。
【
図3】
図3は、
図1の半導体装置が搭載される電力増幅器と、電力増幅器を含む通信システムの一例を示すシステム構成図である。
【
図4】
図4は、
図1の半導体装置と同様なフィンガーゲート型トランジスタ構造を持つ、他の半導体装置(比較例)の斜視図である。
【
図5】
図5は、第2の実施形態にかかる半導体装置の回路構成の一例を示すレイアウト図である。
【
図6】
図5の半導体装置のトランジスタの主要部分のみを切り出した斜視図である。
【
図7】
図7は、第3の実施形態にかかる半導体装置の回路構成の一例を示すレイアウト図である。
【
図8】
図8は、
図7の半導体装置のトランジスタの主要部分のみを切り出した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
【0012】
〔1〕本開示の一態様にかかる半導体装置は、入力端子に接続される入力配線に接続され、第1の方向に延伸されたゲート配線と、前記第1の方向に直交する第2の方向に沿って、前記ゲート配線の両側に配置された第1のトランジスタおよび第2のトランジスタと、前記第1のトランジスタの出力および前記第2のトランジスタの出力を出力端子に接続する配線合成部とを備え、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタは、前記ゲート配線に接続され、前記第2の方向に延伸された複数のゲート電極と、前記複数のゲート電極の各々を挟んで前記第1の方向に沿って設けられたソース領域およびドレイン領域と、前記ソース領域上に配置され、前記ソース領域に接続されたソース配線と、前記ドレイン領域上に配置され、前記ドレイン領域に接続されたドレイン配線と、を備え、前記配線合成部は、前記第1のトランジスタ上を前記ソース配線の少なくともいずれかおよび前記ゲート電極の少なくともいずれかを跨いで前記第1の方向に延伸し、前記第1のトランジスタの前記ドレイン配線に接続された第1の出力配線と、前記第2のトランジスタ上を前記ソース配線の少なくともいずれかおよび前記ゲート電極の少なくともいずれかを跨いで前記第1の方向に延伸し、前記第2のトランジスタの前記ドレイン配線に接続された第2の出力配線と、前記第1の出力配線の前記第1の方向の一端と前記第2の出力配線の前記第1の方向の一端とを相互に接続する第3の出力配線と、前記第3の出力配線を前記出力端子に接続する第4の出力配線と、を備える。
【0013】
この半導体装置では、配線合成部の第1および第2の出力配線を、ソース配線およびゲート電極を跨いで第1および第2のトランジスタ上をそれぞれ延伸させ、ドレイン配線を介して第1および第2のトランジスタのドレイン領域にそれぞれ接続する。これにより、第1の出力配線の一端と第2の出力配線の一端とを相互に接続する第3の出力配線の電気長を短くすることができる。この結果、半導体装置からの出力信号の損失を低減することができ、半導体装置の出力電力を増大することができる。換言すれば、トランジスタの出力であるドレインに接続される配線合成部を小さくすることで、出力信号の損失を低減し、出力電力を増大することができる。また、出力端子に接続される整合回路の回路サイズを削減することができ、半導体装置のサイズを小さくすることができる。
【0014】
〔2〕上記〔1〕において、前記第1のトランジスタの外側であって、前記第1の出力配線の前記第1の方向の他端側に配置された第1のダミー配線と、前記第2のトランジスタの外側であって、前記第2の出力配線の前記第1の方向の他端側に配置された第2のダミー配線と、を備え、前記第1の出力配線の他端は、前記第1のトランジスタの前記外側まで延伸されて前記第1のダミー配線に接続され、前記第2の出力配線の他端は、前記第2のトランジスタの前記外側まで延伸されて前記第2のダミー配線に接続されてもよい。第1および第2の出力配線において第3の出力配線との接続部分と反対側の端を、それぞれダミー配線に接続することで、各ドレイン配線を介して各ドレイン領域に接続される第1および第2の出力配線による寄生容量の対称性を補償することができる。この補償回路は、マルチフィンガー型やフィッシュボーン型のように複数存在する、各ドレイン電極のインピーダンスを均一にし、インピーダンスミスマッチを低減する。その結果、提案のトランジスタ形状は、出力電力、および、利得を向上させることが可能となる。
【0015】
〔3〕上記〔1〕において、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタにおいて、前記第3の出力配線と反対側の端に前記ドレイン領域が形成されてもよい。この場合、第1および第2の出力配線にダミー配線を接続することなく、ドレイン配線を介して各ドレイン領域に接続される第1および第2の出力配線による寄生容量の対称性を補償することができ、高周波特性を向上することができる。
【0016】
〔4〕上記〔1〕から〔3〕のいずれかにおいて、前記ソース配線および前記ドレイン配線は、第1金属配線層を使用して形成され、前記第1の出力配線および前記第2の出力配線は、第1の金属配線層の上層である第2の金属配線層を使用して形成されたエアブリッジ配線構造を有してもよい。この場合、第1の出力配線および第2の出力配線の下に絶縁膜を設けられないため、配線負荷を低減することができ、高周波特性を向上することができる。
【0017】
〔5〕上記〔1〕から〔4〕のいずれかにおいて、前記第1の出力配線は、前記第1のトランジスタの前記ドレイン配線において前記第2の方向の中央部に接続され、前記第2の出力配線は、前記第2のトランジスタの前記ドレイン配線において前記第2の方向の中央部に接続されてもよい。これにより、第1および第2の出力配線を第1および第2のトランジスタのゲート配線と反対側に配置する場合に比べて、第3の出力配線を短くすることができ、電気長を短くすることができる。この結果、半導体装置からの出力信号の損失を低減することができ、半導体装置の出力電力を増大することができる。
【0018】
〔6〕本開示の一態様にかかる電力増幅器は、上記〔1〕から〔5〕のいずれかの半導体装置が搭載される。電力増幅器に上記半導体装置のいずれかを搭載することで、例えば、電力増幅器が搭載される送信機から送信される無線信号の通信距離を長くすることができる。この結果、送信機と受信機との距離を長くすることができる。
【0019】
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の半導体装置の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態は、以下の説明に限定されるものではない。例えば、1つのトランジスタ領域TRAに設けられるゲート電極は、少なくとも2本あればよく、各図に示す本数に限定されない。
【0020】
〔第1の実施形態〕
〔半導体装置のレイアウト〕
図1は、第1の実施形態にかかる半導体装置の回路構成の一例を示すレイアウト図である。例えば、
図1に示す半導体装置100は、ミリ波帯(数十GHzから数百GHz)の電力増幅器に搭載され、高周波信号の電力の増幅するために使用される。
【0021】
半導体装置100は、共通の入力端子INに供給される高周波の入力信号を増幅し、増幅した高周波の出力信号を共通の出力端子OUTから出力するトランジスタTR1、TR2を有する。トランジスタTR1、TR2は、方向DIR2に沿って並べて配置される。例えば、各トランジスタTR1、TR2は、窒化ガリウム高電子移動度トランジスタ(GaN HEMT:Gallium Nitride High Electron Mobility Transistor)である。各トランジスタTR1、TR2は、点線の矩形で示すトランジスタ領域TRAに形成される。特に、限定されないが、例えば、各トランジスタTR1、TR2のゲート長は、100nm(ナノメートル)であり、各トランジスタTR1、TR2のゲート幅は、60μm(ミクロン)である。
【0022】
トランジスタTR1は、方向DIR2に延伸された4本のゲート電極G1と、各ゲート電極G1において、方向DIR2に直交する方向DIR1に沿って交互に設けられたソース領域S1およびドレイン領域D1とを含む。方向DIR1は、第1の方向の一例であり、方向DIR2は、第2の方向の一例である。ゲート電極G1は、第1金属配線層M1を使用して形成される。
図1に示す例では、トランジスタTR1が形成されるトランジスタ領域TRAにおいて、方向DIR1の両端側にソース領域S1が形成される。そして、トランジスタTR1は、交互に設けられた3つのソース領域S1と2つのドレイン領域D1とを有する。
【0023】
ソース領域S1には、第1金属配線層M1を使用して形成されるグランド配線GNDがソース領域S1上で直接接続される。ソース領域S1上に形成されるグランド配線GNDは、ソース配線およびソース電極の一例である。ドレイン領域D1には、第1金属配線層M1を使用して形成されるドレイン配線(ドレイン電極)WD1が直接接続される。第1金属配線層M1は、半導体装置100が形成される半導体基板に最も近い金属配線層である。
【0024】
ソース領域S1上に形成されるグランド配線GNDは、方向DIR2の両端側において、方向DIR1に延伸されるグランド配線GNDにそれぞれ接続される。方向DIR1に延伸されるグランド配線GNDは、第2金属配線層M2を使用して形成される。第2金属配線層M2は、半導体装置100において、第1金属配線層M1の上に設けられる金属配線層である。
【0025】
ドレイン領域D1上に形成され、ドレイン領域D1に直接接続され、方向DIR2に延伸されたドレイン配線WD1は、方向DIR1に延伸される出力配線WO1に接続される。出力配線WO1は、第2金属配線層M2を使用して形成され、各ドレイン配線WD1における方向DIR2の中央部に接続される。出力配線WO1は、いわゆるエアブリッジ配線構造を有しており、ゲート電極G1の上方と、ソース領域S1上に設けられるグランド配線GNDの上方とに、層間絶縁膜を介することなく設けられる。出力配線WO1の出力端子OUT側の一端は、第1金属配線層M1を使用して形成される出力配線WO3の一端に接続される。
【0026】
トランジスタTR2は、方向DIR2に延伸された4本のゲート電極G2と、各ゲート電極G2において、方向DIR1に沿って交互に設けられたソース領域S2およびドレイン領域D2とを含む。ゲート電極G2は、第1金属配線層M1を使用して形成される。トランジスタTR1と同様に、トランジスタTR2が形成される別のトランジスタ領域TRAにおいて、方向DIR1の両端側にソース領域S2が形成される。そして、トランジスタTR2は、交互に設けられた3つのソース領域S2と2つのドレイン領域D2とを有する。
【0027】
ソース領域S2には、第1金属配線層M1を使用して形成されるグランド配線GNDがソース領域S2上で直接接続される。ソース領域S2上に形成されるグランド配線GNDは、ソース配線およびソース電極の一例である。ドレイン領域D2には、第1金属配線層M1を使用して形成されるドレイン配線(ドレイン電極)WD2が直接接続される。ソース領域S2上に形成されるグランド配線GNDは、方向DIR2の両端側において、方向DIR1に延伸されるグランド配線GNDにそれぞれ接続される。方向DIR1に延伸されるグランド配線GNDは、第2金属配線層M2を使用して形成される。
【0028】
ドレイン領域D2上に形成され、ドレイン領域D2に直接接続され、方向DIR2に延伸されるドレイン配線WD2は、方向DIR1に延伸される出力配線WO2に接続される。出力配線WO2は、第2金属配線層M2を使用して形成され、各ドレイン配線WD2における方向DIR2の中央部に接続される。出力配線WO2は、出力配線WO1と同様に、エアブリッジ配線構造を有しており、ゲート電極G2の上方とソース領域S2上に設けられるグランド配線GNDの上方とに、層間絶縁膜を介することなく設けられる。出力配線WO2の出力端子OUT側の一端は、出力配線WO3の他端に接続される。これにより、出力配線WO1、WO2は、出力配線WO3を介して相互に接続される。
【0029】
出力配線WO3は、第1金属配線層M1を使用して形成された出力配線WO4を介して出力端子OUTに電気的に接続される。一点鎖線の枠で示す出力配線WO3、WO4は、トランジスタTR1、TR2のドレイン領域D1、D2からそれぞれ出力される出力信号を合成する配線合成部WOUTとして機能する。
【0030】
ゲート電極G1、G2は、ゲート配線WGを介して相互に接続される。ゲート配線WGは、入力配線WI1を介して入力端子INに電気的に接続される。つまり、半導体装置100は、フィッシュボーン型トランジスタを構成する。また、例えば、ゲート配線WGおよび入力配線WI1は、第1金属配線層M1を使用して形成される。ゲート配線WGおよび入力配線WI1は、一体形成されてもよい。
【0031】
出力配線WO1を各ドレイン配線WD1における方向DIR2の中央部に接続し、出力配線WO2を各ドレイン配線WD2における方向DIR2の中央部に接続することで、出力配線WO3の方向DIR2の長さを最小限にすることができる。これにより、出力配線WO3の方向DIR2の電気長を最小限にすることができる。また、出力配線WO1、WO2に伝達される出力信号の位相ずれを小さくすることができる。
【0032】
この結果、半導体装置100からの出力信号の損失を低減することができ、半導体装置100の出力電力を増大することができる。換言すれば、トランジスタTR1、TR2の出力であるドレインに接続される配線合成部WOUTを小さくすることで、出力信号損失を低減し、出力電力を増大することができる。
【0033】
さらに、配線合成部WOUTの配線長を短くでき、かつ、出力配線WO1~WO4を、方向DIR1を軸として線対称にレイアウトすることで、ドレイン領域D1、D2からそれぞれ出力される高周波の出力信号の位相のずれを最小限にすることができる。
【0034】
〔ドレインから出力端子への信号の取り出し〕
図2は、
図1の半導体装置100のトランジスタTR1の主要部分のみを切り出した斜視図である。特に、ドレイン領域D1上のドレイン配線WD1から出力配線WO3の一端に接続される第2金属配線層M2である出力配線WO1の概要と、複数のソース領域S1上のグランド配線GND同士を接続する第2金属配線層M2であるGND配線の概要とを示す斜視図である。
図1で説明したように、各ドレイン領域D1は、エアブリッジ配線構造を有する出力配線WO1を介して出力配線WO3に接続される。このため、出力配線WO1と、出力配線WO1と対向するゲート電極G1およびグランド配線GNDとの間には、空気による間隙が形成される。第2金属配線層M2であるGND配線についても同様に、その下部には、空気による間隙が形成される。
【0035】
これにより、各ドレイン配線WD1の中央部を直線的に出力配線WO3に接続することができる。したがって、トランジスタTR1の出力信号が伝達される出力配線WO1、WO3の配線抵抗および負荷容量を最小限にすることができ、出力信号の高周波特性の劣化を防止することができる。
図1のトランジスタTR2のドレイン配線WD2に接続される出力配線WO2の構造も、
図2に示す出力配線WO1の構造と同様であり、同様の効果を得ることができる。
【0036】
なお、例えば、半導体装置100は、シリコンカーバイド(SiC)基板上に積層された窒化ガリウム(GaN)層、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)層および窒化ガリウム層を有する。シリコンカーバイド基板の裏面には、グランド層GNDとして金(Au)層が形成される。
【0037】
最も上の窒化ガリウム層の上には、第1金属配線層M1を使用してゲート電極G1、G2、グランド配線GNDおよびドレイン配線WD1、WD2が形成される。例えば、ゲート電極G1、G2、グランド配線GNDおよびドレイン配線WD1、WD2は、金(Au)で形成される。
【0038】
ゲート電極G1、G2は、窒化ガリウム層とショットキー接続される。なお、ゲート電極G1、G2は、リセス構造にされてもよい。トランジスタ領域TRAにおいてソース領域S1、S2上のグランド配線GND、およびドレイン領域D1、D2上のドレイン電極WD1、WD2は、窒化ガリウム層とオーミック接触される。
【0039】
〔半導体装置が搭載される通信システム〕
図3は、
図1の半導体装置100が搭載される電力増幅器と、電力増幅器を含む通信システムSYSの一例を示すシステム構成図である。通信システムSYSは、高周波信号を無線で送信する送信機10と、送信機10から送信される高周波信号を受信する受信機20とを有する。例えば、送信機10および受信機20は、携帯電話の基地局に搭載される。
【0040】
送信機10は、可変利得増幅器12、電力増幅器14および送信アンテナ16を有する。受信機20は、受信アンテナ22および図示しない受信回路を有する。可変利得増幅器は、例えば、制御電圧に応じて入力信号の利得を変化させて出力信号を生成し、生成した出力信号を電力増幅器14に出力する。
【0041】
電力増幅器14は、可変利得増幅器12から受信した信号の電力を増幅し、送信アンテナ16に出力する。送信アンテナ16は、電力増幅器14から受信する電気信号を電波に変換し、受信機20に向けて送信する。受信機20は、送信機10からの電波を受信アンテナ22で受信して信号処理を実施する。
【0042】
携帯電話の基地局では、送信機10が送信する信号の出力電力が大きいほど、基地局間の通信距離を長くすることができる。通信距離を長くすることで、基地局の設置間隔を大きくできる。このため、半導体装置100の出力電力を向上させることは重要である。
【0043】
〔他の半導体装置のドレインから出力端子への信号の取り出し〕
図4は、
図1の半導体装置100と同様なフィンガーゲート型トランジスタ構造を持つ、他の半導体装置(比較例)の斜視図である。
図2と同様にトランジスタTR1に相当する主要部分のみを切り出した斜視図である。
図4では、出力配線WO1は、エアブリッジ配線構造ではなく、ゲート配線WGと同様に、第1金属配線層M1を使用して形成される。このため、出力配線WO1は、ソース領域S1上に形成されるグランド配線GNDを迂回可能な位置に形成される。
【0044】
グランド配線GNDを迂回させて出力配線WO1が形成されるため、出力配線WO3の電気長は、
図2に比べて長くなり、不要なリアクタンス成分Lにより出力信号の帯域を狭めてしまう。また、出力配線WO3が長くなるため、出力端子OUTに接続される整合回路の回路サイズが大きくなってしまう。
【0045】
以上、この実施形態では、出力配線WO1、WO2は、エアブリッジ配線構造を有し、ソース領域S1上のグランド配線GNDおよびゲート電極G1、G2を跨いで形成され、出力配線WO3に接続される。例えば、出力配線WO1は、各ドレイン配線WD1における方向DIR2の中央部に接続され、出力配線WO2は、各ドレイン配線WD2における方向DIR2の中央部に接続される。
【0046】
これにより、出力配線WO3の方向DIR2の電気長を最小限にすることができる。また、出力配線WO1、WO2に伝達される出力信号の位相ずれを小さくすることができる。この結果、半導体装置100からの出力信号のインピーダンスおよび損失を低減することができ、半導体装置100の出力電力を増大することができる。また、インピーダンスを低減することにより、半導体装置100の出力端子OUTに接続される図示しない整合回路の回路サイズを削減することができ、半導体装置100のサイズを小さくすることができる。さらに、出力配線WO1、WO2がエアブリッジ配線構造を有するため、配線負荷を低減することができ、高周波特性を向上することができる。
【0047】
通信システムSYSの送信機10の電力増幅器14に半導体装置100を搭載することで、受信機20までの通信距離を長くすることができる。例えば、送信機10および受信機20が携帯電話の基地局にそれぞれ搭載される場合、基地局間の通信距離を長くすることができる。この結果、基地局の設置間隔を大きくすることでき、通信システムSYSの設備コストを削減することができる。
【0048】
〔第2の実施形態〕
〔半導体装置のレイアウト〕
図5は、第2の実施形態にかかる半導体装置の回路構成の一例を示すレイアウト図である。
図1と同様の要素については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
図5に示す半導体装置102は、出力配線WO1、WO2が
図1の出力配線WO1、WO2と相違することを除き、
図1の半導体装置100と同様の構造を有する。
【0049】
出力配線WO1において方向DIR1の出力配線WO3と反対側の端は、トランジスタ領域TRAの外側まで延伸され、トランジスタ領域TRAの外側に配置されたダミー配線DMY1に接続される。出力配線WO2において方向DIR1の出力配線WO3と反対側の端は、もう一つのトランジスタ領域TRAの外側まで延伸され、もう一つのトランジスタ領域TRAの外側に配置されたダミー配線DMY2に接続される。
【0050】
例えば、ダミー配線DMY1、DMY2は、第1金属配線層M1を使用して形成される。ダミー配線DMY1は、出力配線WO1以外に電気的に接続されず、ダミー配線DMY2は、出力配線WO2以外に電気的に接続されない。
【0051】
例えば、
図5の左側のドレイン配線WD1とダミー配線DMY1との距離は、2つのドレイン配線WD1間の距離および
図5の右側のドレイン配線WD1と出力配線WO3との距離と等しい。
図5の左側のドレイン配線WD2とダミー配線DMY2との距離は、2つのドレイン配線WD2間の距離および
図5の右側のドレイン配線WD2と出力配線WO3との距離と等しい。このため、各ドレイン配線WD1に対して出力配線WO1は、対称性を有し、各ドレイン配線WD2に対して出力配線WO2は、対称性を有する。
【0052】
〔出力配線の対称性〕
図6は、
図5の半導体装置102のトランジスタTR1の主要部分のみを切り出した斜視図である。特に、トランジスタTR1のドレイン配線WD1に接続される出力配線WO1の概要を示す斜視図である。各ドレイン領域D1は、エアブリッジ配線構造を有する出力配線WO1を介して出力配線WO3に接続される。この際、出力配線WO1の一端は、出力配線WO3に接続され、出力配線WO1の他端は、ダミー配線DMY1に接続される。
【0053】
このため、各ドレイン配線WD1に対して方向DIR1の両側に向けて延伸し、隣接するドレイン配線WD1と出力配線WO3(またはダミー配線DMY1)とに接続される出力配線WO1の部分配線に対称性を持たせることができる。各ドレイン配線WD2に対して方向DIR2の両側に向けて延伸する出力配線WO2の部分配線も、出力配線WO1と同様に対称性を持たせることができる。
【0054】
この結果、ドレイン配線WD1を介して各ドレイン領域D1に接続される出力配線WO1による寄生容量の対称性を補償することができ、高周波特性を向上することができる。また、各ドレイン配線WD2を介して各ドレイン領域D2に接続される出力配線WO2による寄生容量の対称性を補償することができ、高周波特性を向上することができる。
【0055】
なお、ゲート電極G1の数が奇数(例えば、3本)の場合で、
図6の最も左側にあるゲート電極G1とソース領域S1とが形成されない場合にも、ダミー配線DMY1は、
図6に示す位置に配置される。そして、出力配線WO1は、ダミー配線DMY1に接続される。トランジスタTR2のゲート電極G2の数が奇数の場合も同様である。これにより、ゲート電極G1、G2の数にかかわりなく、出力配線WO1、WO2による寄生容量の対称性を補償することができる。
【0056】
以上、この実施形態においても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、出力配線WO1、WO2において出力配線WO3との接続部分と反対側の端は、それぞれダミー配線DMY1、DMY2に接続される。これにより、各ドレイン配線WD1、WD2を介して各ドレイン領域D1、D2に接続される出力配線WO1、WO2による寄生容量の対称性を補償することができ、高周波特性を向上することができる。
【0057】
〔第3の実施形態〕
〔半導体装置のレイアウト〕
図7は、第3の実施形態にかかる半導体装置の回路構成の一例を示すレイアウト図である。
図1と同様の要素については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
図7に示す半導体装置104では、トランジスタTR1においてソース領域S1とドレイン領域D1の並び順が
図1と相違する。また、トランジスタTR2においてソース領域S2とドレイン領域D2の並び順が
図1と相違する。なお、
図7は、ゲート電極G1の数およびゲート電極G2の数がそれぞれ偶数の場合を示す。
【0058】
トランジスタTR1において、3つのドレイン領域D1は、方向DIR1の両端と中央とにそれぞれ形成され、2つドレイン領域D1の間にソース領域S1がそれぞれ形成される。各ドレイン領域D1上に配置されるドレイン配線WD1は、各ドレイン領域D1に接続される。各ソース領域S1上に配置されるグランド配線GNDは、各ソース領域S1に接続される。ソース領域S1上のグランド配線GNDは、トランジスタ領域TRAの外部においてトランジスタTR2と反対側に配置されるグランド配線GNDに接続される。
【0059】
トランジスタTR2において、3つのドレイン領域D2は、方向DIR1の両端と中央とにそれぞれ形成され、2つドレイン領域D2の間にソース領域S1がそれぞれ形成される。各ドレイン領域D2上に配置されるドレイン配線WD2は、各ドレイン領域D2に接続される。各ソース領域S2上に配置されるグランド配線GNDは、各ソース領域S2に接続される。ソース領域S2上のグランド配線GNDは、もう一つのトランジスタ領域TRAの外部においてトランジスタTR1と反対側に配置されるグランド配線GNDに接続される。
【0060】
この実施形態では、出力配線WO1は、方向DIR1の両端と中央に位置するドレイン領域D1上のドレイン配線WD1に接続される。そして、出力配線WO1は、出力配線WO3に最も近いドレイン配線WD1を介して出力配線WO3に接続される。出力配線WO2は、方向DIR1の両端と中央に位置するドレイン領域D2上のドレイン配線WD2に接続される。そして、出力配線WO2は、出力配線WO3に最も近いドレイン配線WD2を介して出力配線WO3に接続される。
【0061】
〔出力配線の対称性〕
図8は、
図7の半導体装置104のトランジスタTR1の主要部分のみを切り出した斜視図である。特に、ドレイン配線WD1に接続される出力配線WO1の概要を示す斜視図である。
図8に示すように、ゲート電極G1の数が偶数で、方向DIR1の両端側にドレイン領域D1が形成される場合、
図6に示したダミー配線DMY1を形成することなく、ドレイン領域D1に接続される出力配線WO1による寄生容量の対称性を補償することができる。トランジスタTR2の出力配線WO2も同様に、寄生容量の対称性を補償することができる。
【0062】
なお、ゲート電極G1が3本で、
図8の最も左側のゲート電極G1とドレイン領域D1とが形成されない場合、
図8の最も左に位置するドレイン配線WD1の代わりにダミー配線が形成されてもよい。
【0063】
以上、この実施形態においても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、
図6に示したダミー配線DMY1、DMY2を形成することなく、ドレイン領域D1、D2に接続される出力配線WO1、WO2による寄生容量の対称性を補償することができ、出力信号の高周波特性を向上することができる。
【0064】
以上、本開示の実施形態などについて説明したが、本開示は上記実施形態などに限定されない。特許請求の範囲に記載された範囲内において、各種の変更、修正、置換、付加、削除、および組み合わせが可能である。それらについても当然に本開示の技術的範囲に属する。
【符号の説明】
【0065】
10 送信機
12 可変利得増幅器
14 電力増幅器
16 送信アンテナ
20 受信機
22 アンテナ
100、102、104 半導体装置
D1、D2 ドレイン領域
DIR1、DIR2 方向
DMY1、DMY2 ダミー配線
G1、G2 ゲート電極
GND グランド配線
L1 電気長
M1 第1金属配線層
M2 第2金属配線層
OUT 出力端子
S1、S2 ソース領域
SYS 通信システム
TR1、TR2 トランジスタ
TRA トランジスタ領域
WD1、WD2 ドレイン配線
WI1 入力配線
WO1、WO2、WO3、WO4 出力配線
WOUT 配線合成部