(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】部品の取付装置
(51)【国際特許分類】
B23P 19/02 20060101AFI20241203BHJP
B23P 19/04 20060101ALI20241203BHJP
【FI】
B23P19/02 C
B23P19/04 E
(21)【出願番号】P 2021044194
(22)【出願日】2021-03-18
【審査請求日】2023-09-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】倉知 伸治
【審査官】太田 義典
(56)【参考文献】
【文献】特開昭56-069052(JP,A)
【文献】実開平01-121620(JP,U)
【文献】中国実用新案第206216215(CN,U)
【文献】特開昭61-270081(JP,A)
【文献】特開2003-311551(JP,A)
【文献】特開2011-051054(JP,A)
【文献】特開平07-241733(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23P 19/00-21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品を被取付体の開口部に取り付ける取付装置であって、
軸を中心とした周方向に沿って並んで設けられた複数の穴部を有し、前記複数の穴部に複数の部品を一つずつ保持する保持部と、
前記複数の穴部に保持された前記複数の部品のうちの前記被取付体の開口部に取り付けられる部品である取付部品を前記軸に沿って前記穴部から突き出すことによって、前記被取付体の開口部に前記取付部品を嵌め込む突き出し部と、
前記軸を中心として前記突き出し部に対して前記保持部を相対回転させる回転駆動部と、
前記被取付体の開口部に前記取付部品が嵌め込まれるときの前記軸に沿った力を計測する力計測部と、
前記力計測部により計測された力の波形を用いて、前記被取付体の開口部への前記取付部品の取付不良が生じたか否かを判断する制御部と、
を備え
、
前記取付部品は、
前記被取付体の開口部に係合する係合部を有し、
前記係合部が前記被取付体の開口部の縁に接触した後、前記係合部が弾性変形して前記被取付体の開口部を通過することにより前記被取付体に取り付けられ、
前記制御部は、
前記波形に山と谷とが現れている場合には、前記取付不良が生じなかったと判断し、
前記波形に前記山と前記谷とが現れていない場合には、前記取付不良が生じたと判断する、取付装置。
【請求項2】
請求項1に記載の取付装置であって、
前記穴部の内壁には、前記軸に沿った前記部品の移動を規制する凸部が、前記穴部の穴中心に向けて設けられている、取付装置。
【請求項3】
請求項
2に記載の取付装置であって、
前記穴部の内壁には、奇数個の前記凸部が前記穴部の穴中心を中心とした周方向に沿って等間隔に設けられている、取付装置。
【請求項4】
請求項1から請求項
3のいずれか一項に記載の取付装置であって、
前記被取付体の開口部に嵌め込まれた前記取付部品の前記被取付体からの高さを計測する高さ計測部を備える、取付装置。
【請求項5】
請求項1から請求項
4のいずれか一項に記載の取付装置であって、
前記突き出し部には、前記軸に沿った突き出し中に前記取付部品を吸引して吸着するための吸引穴が設けられている、取付装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、部品の取付装置に関する。
に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、自動車の車体に設けられた開口部に、ゴム弾性を有するプラグと呼ばれる部品を組み付ける組付装置が開示されている。この組付装置では、円筒状のカートリッジに縦一列に並んで収納された複数の部品のうち、最後段の部品がロッド部材で押圧されることによって最前段の部品がテーブルに押し出され、テーブルに押し出された部品が開口部に組み付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した装置では、カートリッジ内に一列に並べられた複数の部品のうち、最後尾の部品が押されることによって先頭の部品がカートリッジ外に送り出されるので、部品同士が押し合って整列が乱れやすい。そのため、整列が乱れた部品がカートリッジ内で詰まり、部品が正常に送り出されなくなる可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
本開示の一形態によれば、部品を被取付体の開口部に取り付ける取付装置が提供される。この取付装置は、軸を中心とした周方向に沿って並んで設けられた複数の穴部を有し、前記複数の穴部に複数の部品を一つずつ保持する保持部と、前記複数の穴部に保持された前記複数の部品のうちの前記被取付体の開口部に取り付けられる部品である取付部品を前記軸に沿って前記穴部から突き出すことによって、前記被取付体の開口部に前記取付部品を嵌め込む突き出し部と、前記軸を中心として前記突き出し部に対して前記保持部を相対回転させる回転駆動部と、前記被取付体の開口部に前記取付部品が嵌め込まれるときの前記軸に沿った力を計測する力計測部と、前記力計測部により計測された力の波形を用いて、前記被取付体の開口部への前記取付部品の取付不良が生じたか否かを判断する制御部と、を備える。前記取付部品は、前記被取付体の開口部に係合する係合部を有し、前記係合部が前記被取付体の開口部の縁に接触した後、前記係合部が弾性変形して前記被取付体の開口部を通過することにより前記被取付体に取り付けられる。前記制御部は、前記波形に山と谷とが現れている場合には、前記取付不良が生じなかったと判断し、前記波形に前記山と前記谷とが現れていない場合には、前記取付不良が生じたと判断する。
なお、本開示は以下の形態としても実現できる。
【0006】
(1)本開示の一形態によれば、部品を被取付体の開口部に取り付ける取付装置が提供される。この取付装置は、軸を中心とした周方向に沿って並んで設けられた複数の穴部を有し、前記複数の穴部に複数の部品を一つずつ保持する保持部と、前記複数の穴部に保持された前記複数の部品のうちの前記被取付体の開口部に取り付けられる部品である取付部品を前記軸に沿って前記穴部から突き出すことによって、前記被取付体の開口部に前記取付部品を嵌め込む突き出し部と、前記軸を中心として前記突き出し部に対して前記保持部を相対回転させる回転駆動部と、を備える。
この形態の取付装置によれば、保持部に設けられた複数の穴部に複数の部品が一つずつ保持されているので、保持部における部品同士の押し合いをなくすことができる。そのため、保持部において部品が詰まって保持部から部品が正常に突き出せなくなることを抑制できる。
(2)上記形態の取付装置において、前記穴部の内壁には、前記軸に沿った前記部品の移動を規制する凸部が、前記穴部の穴中心に向けて設けられてもよい。
この形態の取付装置によれば、凸部によって軸に沿った部品の移動が規制されるので、部品が穴部から脱落することを抑制できる。
(3)上記形態の取付装置において、前記穴部の内壁には、奇数個の前記凸部が前記穴部の穴中心を中心とした周方向に沿って等間隔に設けられてもよい。
この形態の取付装置によれば、穴部の穴中心を挟んで凸部同士が向かい合って配置されなくなるので、部品を突き出すための通路の幅が狭くなり過ぎることを抑制できる。そのため、穴部からの部品の突き出しやすさを確保しつつ、部品が穴部から脱落することを抑制できる。
(4)上記形態の取付装置は、前記被取付体の開口部に前記取付部品が嵌め込まれるときの前記軸に沿った力を計測する力計測部を備えてもよい。
この形態の取付装置によれば、力計測部によって計測される力を用いて取付部品の取付不良を検出できる。
(5)上記形態の取付装置は、前記被取付体の開口部に嵌め込まれた前記取付部品の前記被取付体からの高さを計測する高さ計測部を備えてもよい。
この形態の取付装置によれば、高さ計測部によって計測される高さを用いて取付部品の取付不良を検出できる。
(6)上記形態の取付装置において、前記突き出し部には、前記軸に沿った突き出し中に前記取付部品を吸引して吸着するための吸引穴が設けられてもよい。
この形態の取付装置によれば、吸引穴を介した吸引によって突き出し部に取付部品を吸着できるので、突き出し中に突き出し部に対する取付部品の位置ずれが生じることを抑制できる。そのため、被取付体の開口部に取付部品を精度良く取り付けることができる。
本開示は、取付装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、取付ロボット等の形態で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第1実施形態の取付装置を備える取付ロボットの概略構成を示す正面図。
【
図2】第1実施形態の取付装置の概略構成を示す第1の斜視図。
【
図3】第1実施形態の取付装置の概略構成を示す第2の斜視図。
【
図6】取付処理の内容を示すフローチャートである。
【
図7】ホールプラグが車体の開口部に取り付けられる様子を示す第1の説明図。
【
図8】ホールプラグが車体の開口部に取り付けられる様子を示す第2の説明図。
【
図9】ホールプラグが車体の開口部に取り付けられる様子を示す第3の説明図。
【
図10】力計測部によって計測される力を示す第1の説明図。
【
図11】力計測部によって計測される力を示す第2の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.第1実施形態:
図1は、第1実施形態における取付装置11を備える取付ロボット10の概略構成を模式的に示す正面図である。
図1には、取付ロボット10とともに、ハンガー300に吊り下げられた、組立中の自動車の車体200が表されている。取付ロボット10は、上述した取付装置11と、ロボットアーム12と、統括制御装置13とを備えている。本実施形態では、取付装置11は、ロボットアーム12の先端部に装着されるエンドエフェクタとして構成されている。取付装置11の具体的な構成については後述する。
【0009】
ロボットアーム12は、取付装置11の位置や向きを変更する。本実施形態では、ロボットアーム12は、6つの回転軸J1~J6を有する垂直多関節ロボットで構成されている。なお、ロボットアーム12は、垂直多関節ロボットに限られず、例えば、水平多関節ロボットで構成されてもよい。
【0010】
統括制御装置13は、取付装置11とロボットアーム12とが協働するように、取付装置11とロボットアーム12とを制御する。本実施形態では、統括制御装置13は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)によって構成されている。
【0011】
本実施形態では、取付装置11は、統括制御装置13の制御下で、自動車の車体200に設けられた開口部にホールプラグ100を嵌め込むことによって、車体200の開口部にホールプラグ100を取り付ける。ホールプラグ100は、開口部を塞ぐための部品である。ホールプラグ100は、例えば、エチレンプロピレンゴムやシリコンゴム等のゴム材料や、ポリエチレンやナイロン等の樹脂材料で形成される。本実施形態では、ホールプラグ100は、ゴム材料で形成されている。ホールプラグ100は、単にプラグと呼ばれることもある。なお、取付装置11は、ホールプラグ100ではなく、例えば、ゴム材料あるいは樹脂材料で形成されたグロメットを車体200の開口部に取り付けてもよい。グロメットは、車体200の開口部に挿通されるワイヤハーネスを保護するための部品である。上述した車体200のように、取付装置11によってホールプラグ100やグロメット等の部品が取り付けられる物体のことを被取付体と呼ぶことがある。
【0012】
図2は、取付装置11の概略構成を示す第1の斜視図である。
図3は、取付装置11の概略構成を示す第2の斜視図である。
図2と
図3とでは、互いに異なる方向から視た取付装置11が表されている。
図2および
図3には、互いに直交する3つの座標軸であるX,Y,Z軸を表す矢印が示されている。Z軸はロボットアーム12の先端部の取付面PLに垂直な座標軸である。以下の説明において、向きを特定する場合には、矢印の指し示す方向である正の方向を「+」、矢印の指し示す方向とは反対の方向である負の方向を「-」として、方向表記に正負の符合を併用する。X,Y,Z軸を表す矢印は、
図4以降においても、矢印の指し示す方向が
図2や
図3と対応するように適宜、図示してある。
【0013】
図2に示すように、本実施形態では、取付装置11は、基部20と、回転駆動部30と、保持部40と、突き出し部50と、力計測部60と、高さ計測部70と、カメラ80と、制御部90とを備えている。
【0014】
本実施形態では、基部20は、上面板21と、底面板22と、側面板23とが組み合わされて構成されている。上面板21、底面板22、および、側面板23は、平板であり、剛性を確保するために比較的大きな板厚を有している。底面板22は、ロボットアーム12の先端部の取付面PLに平行に配置されており、力計測部60を介してロボットアーム12の先端部に固定されている。上面板21は、底面板22に対して+Z方向側に配置されている。上面板21は、底面板22に平行に配置されている。側面板23は、上面板21の-X方向側の端部と底面板22の-X方向側の端部とを接続している。上面板21と側面板23は、溶接やネジ等によって互いに固定されている。底面板22と側面板23とは、溶接やネジ等によって互いに固定されている。
【0015】
回転駆動部30は、上面板21の+Z方向側の面に固定されている。回転駆動部30は、保持部40を回転させる。本実施形態では、回転駆動部30は、例えば、サーボモータやステッピングモータ等のモータと、モータの出力軸に直交する出力軸を有する直交軸型の減速機とによって構成されており、減速機の出力軸に保持部40が着脱可能に固定されている。なお、回転駆動部30は、減速機を備えていなくてもよい。
【0016】
保持部40は、回転駆動部30の+Z方向側に配置されており、回転駆動部30によって支持されている。保持部40は、Z軸に平行な中心軸CL1を中心とした円板状に構成されている。保持部40は、回転駆動部30によって、中心軸CL1を中心にして回転する。保持部40には、中心軸CL1を中心とした円周方向に沿って15個の穴部42が等間隔に設けられている。保持部40は、各穴部42内に1つずつホールプラグ100を保持する。保持部40は、金属材料で形成されてもよいし、樹脂材料やセラミック材料で形成されてもよい。なお、保持部40に設けられる穴部42の数は、15個に限られず、例えば、2個から14個でもよいし、16個以上でもよい。保持部40は、円板状ではなく、例えば、八角形等の多角形板状に構成されてもよい。保持部40は、板状ではなく、ブロック状でもよい。中心軸CL1のことを単に軸と呼ぶことがある。
【0017】
突き出し部50は、シャフト51と、軸受52と、連結部材53と、シャフト駆動部55と、真空発生器59とを備えている。シャフト51は、ホールプラグ100を穴部42から突き出すための軸部材である。本実施形態では、シャフト51は中空断面を有している。シャフト51は、保持部40に対して-Z方向側、かつ、側面板23の-X方向側に、Z軸に沿って配置されている。シャフト51は、上面板21に固定された軸受52によって支持されており、Z軸に沿って移動できる。シャフト51の先端部は、保持部40に向けられている。シャフト51の後端部は、連結部材53によってシャフト駆動部55に連結されている。
【0018】
シャフト駆動部55は、シャフト51に隣り合って配置されている。シャフト駆動部55は、上面板21に固定されている。シャフト駆動部55は、シャフト51をZ軸に沿って移動させる。本実施形態では、シャフト駆動部55は、エアシリンダによって構成されており、図示されていないコンプレッサから供給される圧縮空気によって伸縮することによって、連結部材53によって連結されたシャフト51を移動させる。なお、シャフト駆動部55は、エアシリンダに限られず、例えば、電動リニアアクチュエータによって構成されてもよい。
【0019】
真空発生器59は、上面板21と底面板22との間に配置されており、側面板23の+X方向側の面に固定されている。真空発生器59は、図示されていないフレキシブルチューブ等を介してシャフト51の後端部に接続されており、シャフト51の中空部分に連通している。本実施形態では、真空発生器59は、エゼクタによって構成されており、図示されていないコンプレッサから圧縮空気の供給を受けて、ベンチュリ効果によって真空を発生させる。本実施形態では、真空発生器59としてのエゼクタに圧縮空気を供給するコンプレッサは、シャフト駆動部55としてのエアシリンダに圧縮空気を供給するコンプレッサと同じである。そのため、コンプレッサの設置場所におけるコンプレッサの占有面積を小さくできる。
【0020】
力計測部60は、底面板22とロボットアーム12の先端部との間に配置されており、底面板22およびロボットアーム12に固定されている。力計測部60は、取付装置11に作用する力を計測する。力計測部60は、保持部40の中心軸CL1に沿った方向の力を計測可能な力覚センサによって構成されている。つまり、本実施形態では、力計測部60は、Z方向の力を計測可能な力覚センサによって構成されている。力計測部60によって計測された力に関する情報は、制御部90に送信される。
【0021】
図3に示すように、高さ計測部70は、上面板21と底面板22との間から保持部40の外周側面よりも外側に突き出すように配置されており、底面板22の+Z方向側の面に固定されている。高さ計測部70は、車体200の開口部にホールプラグ100が取り付けられた後、車体200の表面に対するホールプラグ100の表面の高さを計測する。本実施形態では、高さ計測部70は、レーザ変位計によって構成されている。高さ計測部70によって計測された高さに関する情報は、制御部90に送信される。なお、他の実施形態では、高さ計測部70は、上述したレーザ変位計のような非接触式ではなく、車体200の表面やホールプラグ100の表面をプローブでなぞって高さを計測する接触式でもよい。
【0022】
カメラ80は、上面板21と底面板22との間から保持部40の外周側面よりも外側に突き出すように配置されており、底面板22の+Z方向側の面に固定されている。カメラ80は、車体200の開口部と、当該開口部に取り付けられるホールプラグ100を保持している穴部42との位置ずれを検出するために用いられる。カメラ80によって撮像された画像は、制御部90に送信される。
【0023】
図2に示すように、制御部90は、基部20に固定された制御ボックス95に保持されている。制御部90は、CPUと、メモリと、入出力インターフェースとを備えたコンピュータとして構成されている。本実施形態では、制御部90は、回転駆動部30と、シャフト駆動部55と、力計測部60と、高さ計測部70と、カメラ80とを制御する。なお、制御部90は、コンピュータではなく、複数の回路の組み合わせによって構成されてもよい。
【0024】
図4は、穴部42の構成を示す上面図である。
図5は、
図4におけるV-V線断面図である。
図4および
図5には、保持部40に設けられた15個の穴部42のうちの1個が表されている。
図5には、穴部42とともに、穴部42に保持されたホールプラグ100、および、シャフト51の先端部56が表されている。
【0025】
図4に示すように、穴部42の開口形状は、略円形である。穴部42は、大径部45と、小径部46とを有している。
図5に示すように、大径部45の直径D1は、小径部46の直径D2よりも大きい。穴部42のうちの+Z方向側の部分は、大径部45によって構成されており、穴部42のうちの-Z方向側の部分は、小径部46によって構成されている。大径部45の内壁面は、段差面47によって小径部46の内壁面に接続されている。ホールプラグ100は、大径部45に保持される。
【0026】
図4に示すように、大径部45には、5個の凸部49が設けられている。各凸部49は、大径部45の内壁面から穴部42の中心軸CL2に向かって突き出すように設けられている。5個の凸部49は、穴部42の中心軸CL2を中心とした円周方向に沿って等間隔に設けられている。
図5に示すように、各凸部49は、穴部42の+Z方向側の端部に設けられている。本実施形態では、ホールプラグ100は、ゴム材料で形成されており、凸部49は、金属材料、樹脂材料、あるいは、セラミック材料で形成されている。ホールプラグ100が樹脂材料で形成されている場合には、凸部49は、ゴム材料で形成されてもよい。なお、大径部45に設けられる凸部49の数は、5個に限られず、1個から4個でもよいし、6個以上でもよい。凸部49同士が間隔を空けずに、凸部49が大径部45を一周するように設けられてもよい。穴部42の中心軸CL2のことを穴部42の穴中心と呼ぶことがある。
【0027】
本実施形態では、ホールプラグ100は、柱状部101と、接続部102と、環状部103とを有している。柱状部101は、円柱状に構成されている。環状部103は、柱状部101の下端部を囲むように、略円環状に構成されている。環状部103は、外側に向かうほど上側に持ち上がるように湾曲している。接続部102は、柱状部101の上端部と環状部103の内周端部とを接続している。柱状部101の下端部と接続部102の下端部との間には、隙間が設けられている。接続部102には、ホールプラグ100の径方向の外側に向かって突き出した係止部104が設けられている。環状部103の直径Dfは、大径部45の直径D1よりも小さく、かつ、小径部46の直径D2よりも大きい。大径部45に保持されたホールプラグ100は、段差面47を重力方向の上側に向けられた状態では、段差面47によって環状部103を支持される。段差面47を重力方向の下側に向けられた状態では、凸部49によって環状部103を支持される。
【0028】
上述したとおり、シャフト51は、中空断面を有している。シャフト51の内径は、先端部56において、拡径されている。シャフト51の中空部分のことを吸引穴58と呼ぶ。吸引穴58は、シャフト51の後端部に接続されたフレキシブルケーブルを介して、真空発生器59に連通している。
【0029】
図6は、取付ロボット10によってホールプラグ100を車体200の開口部に取り付けるための取付処理の内容を示すフローチャートである。この処理は、例えば、統括制御装置13に設けられた開始ボタンが押された場合に、統括制御装置13によって開始される。この処理の開始に先立って、保持部40には、ホールプラグ100が装填されている。また、この処理の開始に先立って、取付ロボット10が設置されている場所に、ハンガー300に吊り下げられた車体200が搬送される。取付装置11は、車体200の搬送を妨げないように、所定の待機位置に配置されている。
【0030】
まず、ステップS110にて、統括制御装置13は、ロボットアーム12を制御することによって、車体200の開口部にホールプラグ100を取り付けるための取付位置に取付装置11を移動させる。取付装置11が取付位置に移動することによって、シャフト51の先端部は、ホールプラグ100を取り付けられる車体200の開口部に向けられる。さらに、統括制御装置13は、制御部90を介してカメラ80を制御することによって、シャフト51の先端部と車体200の開口部との位置ずれを検査する。カメラ80によって位置ずれが検出された場合には、統括制御装置13は、ロボットアーム12を制御することによって取付装置11の位置を補正する。そのため、シャフト51と車体200の開口部との位置ずれによって、ホールプラグ100の取付不良が生じることを抑制できる。
【0031】
次に、ステップS120にて、統括制御装置13は、取付装置11に取付準備動作を実行させる。取付準備動作では、制御部90は、回転駆動部30を制御して保持部40を回転させることによって、車体200の開口部とシャフト51との間に、当該開口部に取り付けられるホールプラグ100を移動させる。さらに、制御部90は、真空発生器59を制御することによって、シャフト51の吸引穴58を介した吸引を開始させる。さらに、制御部90は、力計測部60による力の計測を開始する。
【0032】
ステップS130にて、統括制御装置13は、取付装置11に取付動作を実行させる。取付動作では、制御部90は、シャフト駆動部55を制御してシャフト51を+Z方向に移動させることによって、ホールプラグ100を穴部42から突き出して、ホールプラグ100を車体200の開口部に嵌め込む。なお、他の実施形態では、シャフト51によってホールプラグ100が穴部42から突き出されている状態で統括制御装置13がロボットアーム12を車体200の開口部に向けて移動させることによって、ホールプラグ100が車体200の開口部に嵌め込まれてもよい。
【0033】
本実施形態では、ホールプラグ100は、シャフト51の先端部に吸着された状態で、穴部42から突き出されて、車体200の開口部に嵌め込まれる。ホールプラグ100が車体200の開口部に嵌め込まれた後、吸引穴58からの吸引が停止される。その後、制御部90は、シャフト駆動部55を制御してシャフト51を-Z方向に移動させることによってシャフト51を車体200の開口部および穴部42から離脱させる。シャフト51を車体200の開口部から離脱させた後、制御部90は、力計測部60による力の計測を終了する。なお、他の実施形態では、シャフト51が穴部42から突き出されたままの状態で統括制御装置13がロボットアーム12を移動させることによってシャフト51を車体200の開口部から離脱させた後、制御部90がシャフト51を穴部42から離脱させてもよい。
【0034】
ステップS140にて、統括制御装置13は、取付装置11にホールプラグ100の取付不良が生じたか否かを判定させる。本実施形態では、制御部90は、力計測部60によって計測された力の波形を用いて、ホールプラグ100の取付不良が生じたか否かを判断する。制御部90は、力計測部60によって計測された力に所定の波形が現れていない場合に、ホールプラグ100の取付不良が生じたと判断する。制御部90が力の波形を用いて取付不良が生じたか否かを判断する方法については後述する。
【0035】
さらに、本実施形態では、制御部90は、高さ計測部70を用いて車体200の表面に対するホールプラグ100の表面の高さを計測することによって、ホールプラグ100の取付不良が生じたか否かを判断する。本実施形態では、レーザ変位計によって構成された高さ計測部70は、ホールプラグ100の表面、および、ホールプラグ100が取り付けられた開口部の周りの車体200の表面をレーザ光で走査することによって、車体200の表面に対するホールプラグ100の表面の高さを計測する。制御部90は、高さ計測部70によって計測された高さが所定の範囲を超える場合に、ホールプラグ100の取付不良が生じたと判断する。
【0036】
ステップS140での判定結果は、制御部90から統括制御装置13に送信される。ステップS140でホールプラグ100の取付不良が生じたと判断された場合、統括制御装置13は、ステップS145にて、例えば、設置場所に設けられたランプやブザーを作動させることによって、ホールプラグ100の取付不良が生じたことをオペレータ等に報知する。一方、ステップS140でホールプラグ100の取付不良が生じたと判断されなかった場合には、統括制御装置13は、ステップS145の処理をスキップする。
【0037】
ステップS140またはステップS145の後のステップS150にて、制御部90は、取付装置11を待機位置に移動させる。その後、制御部90は、この処理を終了する。保持部40は、15個のホールプラグ100を保持できるので、統括制御装置13がこの処理を繰り返すことによって、取付ロボット10は、最大で15回連続、ホールプラグ100の取り付けを実行できる。
【0038】
図7は、上述した取付処理のステップS130が実行されることによって、ホールプラグ100が車体200の開口部205に取り付けられる様子を示す第1の説明図である。
図8は、ホールプラグ100が車体200の開口部205に取り付けられる様子を示す第2の説明図である。
図9は、ホールプラグ100が車体200の開口部205に取り付けられる様子を示す第3の説明図である。
【0039】
図7に示すように、シャフト51が
図5に示した位置から+Z方向側に移動することによって、シャフト51の先端部56は、ホールプラグ100の柱状部101の下端部と接続部102の下端部との間の隙間に挿入されて、ホールプラグ100に接触する。ホールプラグ100は、吸引穴58からの吸引力によって、先端部56に真空吸着される。本実施形態では、ホールプラグ100が先端部56に真空吸着されている状態において、シャフト51は、ホールプラグ100の柱状部101の側面部分に接触している。シャフト51の外周側面とホールプラグ100の接続部102の下端部との間、および、シャフト51のうちの吸引穴58の開口部が設けられた面とホールプラグ100の柱状部101の底面との間には、隙間が空いている。なお、他の実施形態では、ホールプラグ100が先端部56に真空吸着されている状態において、シャフト51は、ホールプラグ100の柱状部101の側面部分に接触せずに接続部102に接触してもよいし、柱状部101の側面部分や接続部102に接触せずに柱状部101の底面に接触してもよい。
【0040】
シャフト51がホールプラグ100とともに+Z方向側に移動することによって、環状部103が凸部49に押し付けられる。環状部103や接続部102が弾性変形することによって、環状部103が凸部49を乗り越える。このようにして、
図8に示すように、ホールプラグ100は、大径部45から突き出される。
【0041】
シャフト51がホールプラグ100とともにさらに+Z方向側に移動することによって、ホールプラグ100の上端部が車体200の開口部205に侵入して、係止部104が開口部205の縁に押し付けられる。係止部104や接続部102が弾性変形することによって、係止部104が開口部205の縁を乗り越える。このようにして、
図9に示すように、ホールプラグ100が開口部205に嵌め込まれる。ホールプラグ100に対する真空吸着が解除された後、シャフト51は、-Z方向側に移動して元の位置に戻る。
【0042】
図10は、力計測部60によって計測される力を示す第1の説明図である。
図11は、力計測部60によって計測される力を示す第2の説明図である。
図10および
図11において、横軸は時間を表しており、縦軸は力を表している。
図10には、ホールプラグ100の取付不良が生じなかった場合に力計測部60によって計測されるZ方向の力の波形の一例が表されており、
図11には、ホールプラグ100の取付不良が生じた場合に力計測部60によって計測されるZ方向の力の波形の一例が表されている。
【0043】
図10に示すように、ホールプラグ100の取付不良が生じなかった場合、力の波形CV1には、山PK1と谷PK2とが現れる。ホールプラグ100の係止部104が車体200の開口部205の縁に接触してから開口部205の縁を乗り越えるまでは、車体200からの反力が計測されるので、力計測部60によって計測される力は、時間の経過に従って増加する。係止部104が開口部205の縁を乗り越えると、力計測部60によって計測される力は、急減する。そのため、力計測部60によって計測される力の波形CV1には、まず山PK1が現れる。シャフト51によるホールプラグ100の押圧が解除されるまでは、環状部103が車体200の表面に押し付けられるので、力計測部60によって計測される力は再び増加する。そのため、力計測部60によって計測される力の波形CV1には、谷PK2が現れる。その後、シャフト51がホールプラグ100から離れるので、力計測部60によって計測される力は、減少する。
【0044】
図11に示すように、力の波形に谷PK2が現れない場合には、ホールプラグ100の取付不良が生じた可能性がある。例えば、係止部104が車体200の開口部205の縁を乗り越えることなく、シャフト51によるホールプラグ100の押圧が解除された場合には、係止部104が開口部205の縁を乗り越えたときに生じる急減がないので、力の波形CV2には谷PK2が現れない。
【0045】
本実施形態では、上述した取付処理のステップS140において、力計測部60によって計測される力が第2閾値F2を超えた後に第1閾値F1を下回った場合、つまり、力の波形に谷PK2が現れる場合に、制御部90は、ホールプラグ100の取付不良が生じなかったと判断する。力計測部60によって計測される力が第1閾値F1を超えた後、第2閾値F2を超えなかった場合や、第2閾値F2を超えた後に第1閾値F1を下回らなかった場合には、制御部90は、ホールプラグ100の取付不良が生じたと判断する。なお、他の実施形態では、制御部90は、機械学習によって生成された学習モデルを用いて、ホールプラグ100の取付不良が生じたか否かを判断してもよい。例えば、制御部90は、取付不良の発生の有無を表すラベルが付与された力の波形を表すデータを用いて教師あり学習を実行して学習モデルを生成し、学習モデルを用いてホールプラグ100の取付不良が生じたか否かを判断してもよい。
【0046】
以上で説明した本実施形態における取付装置11によれば、保持部40に設けられた15個の穴部42に15個のホールプラグ100が一つずつ保持されているので、回転駆動部30によって突き出し部50のシャフト51上にホールプラグ100を送るとき、および、シャフト51によって穴部42からホールプラグ100を突き出すときに、保持部40内においてホールプラグ100同士が押し合ってホールプラグ100の整列が乱れることを抑制できる。そのため、保持部40内でホールプラグ100が詰まって保持部40からホールプラグ100が正常に突き出せなくなることを抑制できる。
【0047】
また、本実施形態では、ホールプラグ100を保持する穴部42には、保持部40の中心軸CL1に沿った方向におけるホールプラグ100の移動を規制する凸部49が設けられているので、保持部40が傾けられたり上下反転されたりしても、ホールプラグ100が穴部42から脱落することを抑制できる。特に、本実施形態では、1つの穴部42には、奇数個の凸部49が穴部42の中心軸CL2を中心とした円周方向に沿って等間隔に配置されており、穴部42の中心軸CL2を挟んで凸部49同士が向かい合って配置されないので、ホールプラグ100を突き出すための通路の幅が狭くなり過ぎることを抑制できる。そのため、穴部42からのホールプラグ100の突き出しやすさを確保しつつ、ホールプラグ100が穴部42から脱落することを抑制できる。
【0048】
また、本実施形態では、制御部90は、力計測部60によって計測される力を用いて、ホールプラグ100の取付不良が生じたか否かを判断し、ホールプラグ100の取付不良が生じたと判断した場合には、取付不良の発生を報知する。そのため、目視等によってホールプラグ100の取り付け状態を検査しなくても、ホールプラグ100の取付不良が生じたことを把握できる。
【0049】
また、本実施形態では、制御部90は、高さ計測部70によって計測される車体200の表面に対するホールプラグ100の表面の高さを用いて、ホールプラグ100の取付不良が生じたか否かを判断し、ホールプラグ100の取付不良が生じたと判断した場合には、取付不良の発生を報知する。そのため、目視等によってホールプラグ100の取り付け状態を検査しなくても、ホールプラグ100の取付不良が生じたことを把握できる。特に、本実施形態では、力計測部60によって計測される力と、高さ計測部70によって計測される車体200の表面に対するホールプラグ100の表面の高さとを用いて、ホールプラグ100が取り付け状態を二重に検査できるので、ホールプラグ100の取付不良を精度良く検出できる。
【0050】
また、本実施形態では、シャフト51に設けられた吸引穴58を介した吸引によって、シャフト51の先端部にホールプラグ100を真空吸着できる。そのため、車体200の開口部205にホールプラグ100を嵌め込むときにホールプラグ100の位置ずれが生じることを抑制できる。
【0051】
B.他の実施形態:
(B1)上述した第1実施形態の取付装置11では、保持部40の穴部42に凸部49が設けられている。これに対して、穴部42に凸部49が設けられていなくてもよい。この場合であっても、保持部40が傾かないように制御することによって、穴部42からのホールプラグ100の脱落を抑制することができる。
【0052】
(B2)上述した第1実施形態の取付装置11には、力計測部60が設けられている。これに対して、取付装置11に、力計測部60が設けられていなくてもよい。
【0053】
(B3)上述した第1実施形態の取付装置11には、高さ計測部70が設けられている。これに対して、取付装置11に、高さ計測部70が設けられていなくてもよい。
【0054】
(B4)上述した第1実施形態の取付装置11には、カメラ80が設けられている。これに対して、取付装置11に、カメラ80が設けられていなくてもよい。
【0055】
(B5)上述した第1実施形態の取付装置11では、シャフト51には真空発生器59に連通する吸引穴58が設けられており、シャフト51の先端部56には、ホールプラグ100が真空吸着される。これに対して、吸引穴58や真空発生器59が設けられていなくてもよい。この場合であっても、シャフト51の先端部56によってホールプラグ100を突き出して、車体200の開口部205にホールプラグ100を嵌め込むことができる。
【0056】
(B6)上述した第1実施形態の取付装置11は、ロボットアーム12の先端部に固定されており、ロボットアーム12によって移動させられることによって、車体200の開口部に対する取付装置11の相対位置が変更される。これに対して、取付装置11は、ロボットアーム12ではなく、例えば、電動リニアアクチュエータ等によって移動させられることによって、車体200の開口部に対する取付装置11の相対位置が変更されてもよい。また、取付装置11が移動せずに、車体200が移動することによって、車体200の開口部に対する取付装置11の相対位置が変更されてもよい。
【0057】
(B7)上述した第1実施形態の取付装置11では、回転駆動部30は、突き出し部50に対して保持部40を回転させることによって、突き出し部50のシャフト51上にホールプラグ100を配置する。これに対して、保持部40が基部20に固定されており、回転駆動部30は、保持部40ではなく、突き出し部50を回転させることによって、シャフト51上にホールプラグ100を配置してもよい。あるいは、回転駆動部30は、突き出し部50に対して保持部40を相対回転するように突き出し部50と保持部40とを回転させることによって、シャフト51上にホールプラグ100を配置してもよい。
【0058】
(B8)上述した第1実施形態の取付装置11では、
図6に示した取付処理において、制御部90は、ステップS130の取付動作の後に、力計測部60によって計測された力の波形を用いて、ホールプラグ100の取付不良が生じたか否かを判断している。これに対して、制御部90は、取付動作の実行中に、力計測部60によって計測された力の波形を用いて、ホールプラグ100の取付不良が生じたか否かを判断してもよい。例えば、シャフト51を所定量移動させても力計測部60によって計測される力が第1閾値を超えない場合や第2閾値を上回らない場合に、制御部90は、ホールプラグ100の取付不良が生じたと判断して、取付動作を中止させてもよい。
【0059】
(B9)上述した第1実施形態の取付装置11では、突き出し部50は、1本のシャフト51を備えており、1本のシャフト51によって1個ホールプラグ100を穴部42から突き出している。これに対して、突き出し部50は、複数本のシャフト51を備え、複数本のシャフト51によって複数個のホールプラグ100が同時に突き出してもよい。
【0060】
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【符号の説明】
【0061】
10…取付ロボット、11…取付装置、12…ロボットアーム、13…統括制御装置、20…基部、21…上面板、22…底面板、23…側面板、30…回転駆動部、40…保持部、42…穴部、45…大径部、46…小径部、47…段差面、49…凸部、50…突き出し部、51…シャフト、52…軸受、53…連結部材、55…シャフト駆動部、56…先端部、58…吸引穴、59…真空発生器、60…力計測部、70…高さ計測部、80…カメラ、90…制御部、95…制御ボックス、100…ホールプラグ、101…柱状部、102…接続部、103…環状部、104…係止部、200…車体、205…開口部、300…ハンガー