IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社セガの特許一覧

<>
  • 特許-プログラム及び情報処理装置 図1
  • 特許-プログラム及び情報処理装置 図2
  • 特許-プログラム及び情報処理装置 図3
  • 特許-プログラム及び情報処理装置 図4
  • 特許-プログラム及び情報処理装置 図5
  • 特許-プログラム及び情報処理装置 図6
  • 特許-プログラム及び情報処理装置 図7
  • 特許-プログラム及び情報処理装置 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】プログラム及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/533 20140101AFI20241203BHJP
   A63F 13/69 20140101ALI20241203BHJP
   A63F 13/825 20140101ALI20241203BHJP
【FI】
A63F13/533
A63F13/69 520
A63F13/825
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2024023211
(22)【出願日】2024-02-19
【審査請求日】2024-04-22
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000132471
【氏名又は名称】株式会社セガ
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 功
(72)【発明者】
【氏名】大友 崇弘
【審査官】鈴木 崇雅
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-124199(JP,A)
【文献】特開2022-164838(JP,A)
【文献】デジモンワールドネクストオーダー 「進化道場」,InternetArchive[online],2018年08月07日,<https://web.archive.org/web/20180807011614/http://nhoko.xxxxxxxx.jp/nxod-doujou.html>,[検索日:2024/06/20]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレイヤが所有コンテンツの中から選択した合成元コンテンツに対して、当該合成元コンテンツに予め関連付けられている所定数の進化素材コンテンツを合成することによって、当該合成元コンテンツを進化させるゲームを実行するプログラムであって、
コンピュータを、
前記プレイヤからの指示に応じて、前記所有コンテンツの一部を進化制限コンテンツとして登録する登録手段、
前記プレイヤが前記所有コンテンツの中から合成元コンテンツを選択するための選択画面を表示させる表示手段、
として機能させ、
前記表示手段は、前記選択画面において、前記所有コンテンツに含まれる前記進化制限コンテンツを合成元コンテンツとして選択不可能な態様で表示させ、前記他のコンテンツを合成元コンテンツとして選択可能な態様で表示させる、
プログラム。
【請求項2】
前記登録手段は、前記プレイヤが所有コンテンツの中から一部のコンテンツを進化予定コンテンツとして指示した場合に、当該プレイヤの所有コンテンツであって、当該進化予定コンテンツに予め関連付けられている進化素材コンテンツを進化制限コンテンツとして登録する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記進化素材コンテンツは、進化によってレアリティが上昇し、
前記合成元コンテンツに予め関連付けられている進化素材コンテンツのレアリティは、予め定められた値である、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記進化素材コンテンツは、前記合成元コンテンツと同一種類のコンテンツである、
請求項に記載のプログラム。
【請求項5】
前記進化素材コンテンツは、前記合成元コンテンツと同一属性のコンテンツである、
請求項に記載のプログラム。
【請求項6】
プレイヤが所有コンテンツの中から選択した合成元コンテンツに対して、当該合成元コンテンツに予め関連付けられている所定数の進化素材コンテンツを合成することによって、当該合成元コンテンツを進化させるゲームを実行するプログラムであって、
コンピュータを、
前記プレイヤからの指示に応じて、前記所有コンテンツの一部を進化制限コンテンツとして登録する登録手段、
前記プレイヤが前記所有コンテンツの中から合成元コンテンツを選択するための選択画面を表示させる表示手段、
として機能させ、
前記表示手段は、前記選択画面において、前記所有コンテンツに含まれる前記進化制限コンテンツを表示させない、
プログラム。
【請求項7】
プレイヤが所有コンテンツの中から選択した合成元コンテンツに対して、当該合成元コンテンツに予め関連付けられている所定数の進化素材コンテンツを合成することによって、当該合成元コンテンツを進化させるゲームを実行する情報処理装置であって、
前記プレイヤからの指示に応じて、前記所有コンテンツの一部を進化制限コンテンツとして登録する登録手段と、
前記プレイヤが前記所有コンテンツの中から合成元コンテンツを選択するための選択画面を表示させる表示手段と、
を備え、
前記表示手段は、前記選択画面において、前記所有コンテンツに含まれる前記進化制限コンテンツを合成元コンテンツとして選択不可能な態様で表示させ、前記他のコンテンツを合成元コンテンツとして選択可能な態様で表示させる、
情報処理装置。
【請求項8】
プレイヤが所有コンテンツの中から選択した合成元コンテンツに対して、当該合成元コンテンツに予め関連付けられている所定数の進化素材コンテンツを合成することによって、当該合成元コンテンツを進化させるゲームを実行する情報処理装置であって、
前記プレイヤからの指示に応じて、前記所有コンテンツの一部を進化制限コンテンツとして登録する登録手段と、
前記プレイヤが前記所有コンテンツの中から合成元コンテンツを選択するための選択画面を表示させる表示手段と、
を備え、
前記表示手段は、前記選択画面において、前記所有コンテンツに含まれる前記進化制限コンテンツを表示させない、
情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム及び情報処理装置に関する。
【0002】
従来から、プレイヤが所有するコンテンツから、合成元コンテンツとして指定したコンテンツに、予め関連付けられている一又は複数の進化素材コンテンツを合成することで、当該合成元コンテンツを進化させることができるゲームが知られている。
【0003】
これに関し、特許文献1には、プレイヤから合成元コンテンツを指定する操作が行われた際、当該指定された合成元コンテンツと、当該合成元コンテンツに予め関連付けられている進化素材コンテンツと、を処分できないように保護登録することができる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-22238号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、保護登録されたコンテンツは、進化合成の合成元コンテンツに指定することが可能である。このため、プレイヤは、進化を希望するコンテンツに予め関連付けられている進化素材コンテンツを保護登録した場合であっても、当該進化素材コンテンツを誤って進化させてしまうことがあり、当該進化素材コンテンツを再び獲得しなければならないという問題があった。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、進化を希望するコンテンツに予め関連付けられている進化素材コンテンツを誤って進化させることを抑制することができるプログラム及び情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第一態様に係るプログラムは、プレイヤが所有コンテンツの中から選択した合成元コンテンツに対して、当該合成元コンテンツに予め関連付けられている所定数の進化素材コンテンツを合成することによって、当該合成元コンテンツを進化させるゲームを実行するプログラムであって、コンピュータを、前記プレイヤからの指示に応じて、前記所有コンテンツの一部を進化制限コンテンツとして登録する登録手段、前記プレイヤが前記所有コンテンツの中から合成元コンテンツを選択するための選択画面を表示させる表示手段、として機能させ、前記表示手段は、前記選択画面において、前記所有コンテンツに含まれる前記進化制限コンテンツと他のコンテンツとを異なる態様で表示させる。
【0008】
また、本発明の第二態様では、前記表示手段は、前記選択画面において、前記進化制限コンテンツを合成元コンテンツとして選択不可能な態様で表示させ、前記他のコンテンツを合成元コンテンツとして選択可能な態様で表示させる。
【0009】
また、本発明の第三態様では、前記表示手段は、前記選択画面において、前記プレイヤによって前記進化制限コンテンツが選択された場合に、当該進化制限コンテンツの進化が制限されていること示す情報を表示させる。
【0010】
また、本発明の第四態様では、前記表示手段は、前記選択画面において、前記プレイヤによって前記進化制限コンテンツが選択された場合に、当該進化制限コンテンツの登録を解除する指示領域を表示させる。
【0011】
また、本発明の第五態様では、前記登録手段は、前記プレイヤが所有コンテンツの中から一部のコンテンツを進化予定コンテンツとして指示した場合に、当該プレイヤの所有コンテンツであって、当該進化予定コンテンツに予め関連付けられている進化素材コンテンツを進化制限コンテンツとして登録する。
【0012】
また、本発明の第六態様では、前記進化素材コンテンツは、進化によってレアリティが上昇し、前記合成元コンテンツに予め関連付けられている進化素材コンテンツのレアリティは、予め定められた値である。
【0013】
また、本発明の第七態様では、前記進化素材コンテンツは、前記合成元コンテンツと同一種類のコンテンツである。
【0014】
また、本発明の第八態様では、前記進化素材コンテンツは、前記合成元コンテンツと同一属性のコンテンツである。
【0015】
また、本発明の第九態様に係るプログラムは、プレイヤが所有コンテンツの中から選択した合成元コンテンツに対して、当該合成元コンテンツに予め関連付けられている所定数の進化素材コンテンツを合成することによって、当該合成元コンテンツを進化させるゲームを実行するプログラムであって、コンピュータを、前記プレイヤからの指示に応じて、前記所有コンテンツの一部を進化制限コンテンツとして登録する登録手段、前記プレイヤが前記所有コンテンツの中から合成元コンテンツを選択するための選択画面を表示させる表示手段、として機能させ、前記表示手段は、前記選択画面において、前記所有コンテンツに含まれる前記進化制限コンテンツを表示させない。
【0016】
また、本発明の第十態様に係る情報処理装置は、プレイヤが所有コンテンツの中から選択した合成元コンテンツに対して、当該合成元コンテンツに予め関連付けられている所定数の進化素材コンテンツを合成することによって、当該合成元コンテンツを進化させるゲームを実行する情報処理装置であって、前記プレイヤからの指示に応じて、前記所有コンテンツの一部を進化制限コンテンツとして登録する登録手段と、前記プレイヤが前記所有コンテンツの中から合成元コンテンツを選択するための選択画面を表示させる表示手段と、を備え、前記表示手段は、前記選択画面において、前記所有コンテンツに含まれる前記進化制限コンテンツと他のコンテンツとを異なる態様で表示させる。
【0017】
また、本発明の第十一態様に係る情報処理装置は、プレイヤが所有コンテンツの中から選択した合成元コンテンツに対して、当該合成元コンテンツに予め関連付けられている所定数の進化素材コンテンツを合成することによって、当該合成元コンテンツを進化させるゲームを実行する情報処理装置であって、前記プレイヤからの指示に応じて、前記所有コンテンツの一部を進化制限コンテンツとして登録する登録手段と、前記プレイヤが前記所有コンテンツの中から合成元コンテンツを選択するための選択画面を表示させる表示手段と、を備え、前記表示手段は、前記選択画面において、前記所有コンテンツに含まれる前記進化制限コンテンツを表示させない。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、進化を希望するコンテンツに予め関連付けられている進化素材コンテンツを誤って進化させることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本実施形態に係るゲームシステムの全体構成の一例を示すブロック図である。
図2】サーバ装置のハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。
図3図1に示す端末装置としてスマートフォンのハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】サーバ装置の機能手段の一例を概略的に示すブロック図である。
図5】本実施形態に係るゲームシステムにおいて、図4に示す各機能手段が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図6】本実施形態における合成元キャラクタを選択するための選択画面の一例(具体例1)を示す図である。
図7】本実施形態における進化制限画面の一例を示す図である。
図8】本実施形態における合成元キャラクタと進化素材キャラクタとを示す進化合成画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態(以下、「本実施形態」という。)について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素及びステップに対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0021】
<全体構成>
図1は、本実施形態に係るゲームシステム1の全体構成の一例を示すブロック図である。
【0022】
図1に示すように、ゲームシステム1は、サーバ装置10と、一又は複数の端末装置12と、を備える。これらのサーバ装置10と端末装置12とは、イントラネットやインターネット、電話回線等の通信ネットワークNTを介して通信可能に接続されている。
【0023】
サーバ装置10は、ゲームプログラム14を実行して得られるゲームの実行結果、又はゲームプログラム14そのものを、通信ネットワークNTを介して各端末装置12のプレイヤに提供する情報処理装置である。本実施形態では、サーバ装置10は、ゲームプログラム14そのものを端末装置12のプレイヤに提供する。
【0024】
各端末装置12は、各プレイヤが所有する情報処理装置であって、サーバ装置10から受信したゲームプログラム14がインストールされた後、実行することで、各プレイヤにゲームを提供する情報処理装置である。これらの端末装置12としては、ビデオゲーム機や、アーケードゲーム機、携帯電話、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等の様々なものが挙げられる。
【0025】
<ハードウェア構成>
図2は、サーバ装置10のハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。
【0026】
図2に示すように、サーバ装置10は、制御装置20と、通信装置26と、記憶装置28と、を備える。制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)22及びメモリ24を主に備えて構成される。
【0027】
制御装置20では、CPU22がメモリ24或いは記憶装置28等に格納された所定のプログラムを実行することにより、各種の機能手段として機能する。この機能手段の詳細については後述する。
【0028】
通信装置26は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置26は、例えば、端末装置12との間で各種の情報を送受信する。
【0029】
記憶装置28は、ハードディスク等で構成される。この記憶装置28は、ゲームプログラム14を含む、制御装置20における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び処理結果の情報を記憶する。
【0030】
なお、サーバ装置10は、専用又は汎用のサーバ・コンピュータなどの情報処理装置を用いて実現することができる。また、サーバ装置10は、単一の情報処理装置より構成されるものであっても、通信ネットワークNT上に分散した複数の情報処理装置より構成されるものであってもよい。また、図2は、サーバ装置10が有する主要なハードウェア構成の一部を示しているに過ぎず、サーバ装置10は、サーバが一般的に備える他の構成を備えることができる。また、複数の端末装置12のハードウェア構成も、例えば操作手段や表示装置、音出力装置を備える他は、サーバ装置10と同様の構成を備えることができる。
【0031】
図3は、図1に示す端末装置12としてスマートフォンのハードウェア構成の一例を示す図である。
【0032】
図3に示すように、端末装置12は、主制御部30と、タッチパネル(タッチスクリーン)32と、カメラ34と、移動体通信部36と、無線LAN通信部38と、記憶部40と、スピーカ42と、を備える。
【0033】
主制御部30は、CPUやメモリ等を含んで構成される。この主制御部30には、表示入力装置としてのタッチパネル32と、カメラ34と、移動体通信部36と、無線LAN通信部38と、記憶部40と、スピーカ42と、に接続されている。そして、主制御部30は、これら接続先を制御する機能を有する。
【0034】
タッチパネル32は、表示機能及び入力機能の両方の機能を有し、表示機能を担うディスプレイ32Aと、入力機能を担うタッチセンサ32Bとで構成される。本実施形態では、ディスプレイ32Aは、ボタン画像、十字キー画像やジョイスティック画像などの操作入力画像を含むゲーム画像を表示可能である。タッチセンサ32Bは、ゲーム画像に対するプレイヤの入力位置を検出可能である。
【0035】
カメラ34は、静止画又は/及び動画を撮影し、記憶部40に保存する機能を有する。
【0036】
移動体通信部36は、アンテナ36Aを介して、移動体通信網と接続し、当該移動体通信網に接続されている他の通信装置と通信する機能を有する。
【0037】
無線LAN通信部38は、アンテナ38Aを介して、通信ネットワークNTと接続し、当該通信ネットワークNTに接続されているサーバ装置10等の他の装置と通信する機能を有する。
【0038】
記憶部40には、ゲームプログラム14や、当該ゲームプログラム14のゲームの進行状況やプレイヤ情報を示すプレイデータ等、各種プログラムや各種データが記憶されている。なお、プレイデータは、サーバ装置10に記憶されてもよい。
【0039】
スピーカ42は、ゲーム音等を出力する機能を有する。
【0040】
<ゲーム概要>
本実施形態に係るゲーム(ゲーム種目)には、抽選ゲームやクエスト、育成ゲーム等が含まれている。抽選ゲームは、ガチャ、ふくびき、召喚等と称されることがある。クエストは、対戦ゲーム、ダンジョン、探索、ミッション、シナリオ等と称されることがある。
【0041】
本実施形態に係る抽選ゲームは、プレイヤからの抽選ゲームを実行する実行要求(指示)により、抽選対象である抽選対象コンテンツ群から抽選(ランダムに選択)された一又は複数のコンテンツをプレイヤに提供する(獲得させる)ゲームである。このコンテンツとしては、主にキャラクタが挙げられる。
【0042】
この抽選ゲームは、プレイヤが所有するゲーム通貨の消費に基づいて実行される。このゲーム通貨としては、例えば、課金アイテム(例えば有償石)や、非課金アイテム(例えば無償石)、コイン、ポイント等が挙げられる。課金アイテムは、金銭やプリペイドカード、電子マネー、クレジットカード、暗号資産等による支払いに基づいてプレイヤに付与される有償アイテムである。また、非課金アイテムは、ゲーム内でプレイヤに付与される無償アイテムである。この非課金アイテムは、例えば、課金アイテムと同等の価値を有していてもよいし、課金アイテムよりも価値が低くてもよい。例えば、或る抽選ゲームでは、課金アイテムと非課金アイテムとを区別なく消費可能である。なお、別の抽選ゲームでは、課金アイテムのみ消費可能としてもよい。コインやポイントは、例えば、抽選ゲームが実行された場合に、抽選されたコンテンツとともにプレイヤに付与されるゲーム内通貨である。
【0043】
本実施形態に係るクエストは、予め定められたクリア条件(課題)を満たすことを目的とするゲームである。例えば、このクエストは、プレイヤがクエストメニューから一のクエストを選択する指示(要求)に基づき、プレイヤが所有する所定数(例えば1体や5体)以下のキャラクタによって編成されるデッキを用いるゲームである。デッキは、パーティやチームと称されることがある。
【0044】
また、クリア条件(課題)を満たした場合としては、例えば、デッキによってクエストに登場する全ての敵キャラクタを討伐したこと(例えば、ヒットポイントを0以下にすること)等が挙げられる。また、クリア条件を満たさない場合(クリアに失敗した場合)としては、デッキに編成されたキャラクタが全滅した(例えば、全キャラクタのヒットポイントが0以下になった)場合等が挙げられる。
【0045】
また、本実施形態に係るクエストでは、プレイヤがクリア条件を満たした場合、当該プレイヤに対してクリア報酬が付与される。このクリア報酬としては、ゲーム通貨(例えば、非課金アイテムやコイン、ポイント等)や、キャラクタ、プレイヤ経験値等が挙げられる。また、本実施形態では、プレイヤがクエストをクリアした(クリア条件を満たした)場合、当該プレイヤに対して新たなクエスト(次のクエスト)を開放する(プレイ可能とする)。この新たなクエストは、例えば、プレイヤがクリアしたクエストよりも難易度が高くなる一方、クリア報酬の量(ドロップ率など)が増加したり、クリア報酬の質が高くなったりする。
【0046】
例えば、プレイヤは、クエストに用いるデッキを予め編成するための編成メニューにおいて、所有キャラクタから所定数以下のキャラクタを任意に選択することにより、クエストに用いるデッキを編成することができる。
【0047】
本実施形態に係る育成ゲームでは、プレイヤが所有する複数のキャラクタの中から指定した合成元キャラクタ(合成元コンテンツ)に予め関連付けられたキャラクタ(素材コンテンツ)を合成(消費)することによって、当該合成元キャラクタのパラメータ(例えば、レベルやレアリティ)をプレイヤにとって有利になるように変更させる。この合成元キャラクタは、ベースキャラクタ(ベースコンテンツ)とも称される。
【0048】
本実施形態に係る育成ゲームでは、育成対象となる合成元キャラクタに予め関連付けられた強化素材アイテム(例えば、強化素材コンテンツ)を合成することにより、当該合成元コンテンツの通常パラメータを変更させる強化合成(育成)を行うことができる。この通常パラメータとしては、例えば、レベルやスキル発動ターン数等が挙げられる。
【0049】
本実施形態に係る強化合成では、例えば、プレイヤが所有キャラクタ(所有コンテンツ)の中から選択した合成元キャラクタ(合成元コンテンツ)に対して、当該合成元キャラクタに予め定められた強化素材アイテムを合成することにより、当該合成元キャラクタのレベルを上昇させる。例えば、予め定められた強化素材アイテムは、合成元キャラクタのレベル毎に種類や数量(個数)が異なる。
また、本実施形態に係る強化合成では、プレイヤが所有キャラクタ(所有コンテンツ)の中から選択した合成元キャラクタ(合成元コンテンツ)に対して、当該合成元キャラクタに予め定められた強化素材アイテムを合成することにより、当該合成元キャラクタのスキル発動ターン数を下降させる。例えば、予め定められた強化素材アイテムは、合成元キャラクタのスキル発動ターン数毎に種類や数量(個数)が異なる。
【0050】
本実施形態では、キャラクタのレベルが1上昇すると、当該キャラクタのヒットポイントや、攻撃力、防御力等が所定値ずつ上昇する。このヒットポイントや、攻撃力、防御力は、例えば、数値が高いほどゲーム(例えばクエスト)の進行が有利になる。スキル発動ターン数は、キャラクタがスキルを発動するまでに要するターン数が含まれる。このスキル発動ターン数は、例えば、数値が低いほどゲーム(例えばクエスト)の進行が有利になる。例えば、スキルは、クエストにおいてキャラクタのスキル発動ターン数と同じターン数が経過した場合に、自動的又はプレイヤの操作(手動)によって発動される。
【0051】
本実施形態に係る育成ゲームでは、育成対象となる合成元キャラクタ(合成元コンテンツ)に予め関連付けられた進化素材キャラクタ(進化素材コンテンツ)を合成することにより、当該合成元コンテンツの特殊パラメータを変更させる進化合成(育成)を行うことができる。この特殊パラメータとしては、例えば、レアリティが挙げられる。
【0052】
本実施形態に係る進化合成では、例えば、プレイヤが所有キャラクタ(所有コンテンツ)の中から選択した合成元キャラクタに対して、当該合成元キャラクタに予め定められた進化素材キャラクタを合成することにより、当該合成元キャラクタのレアリティを上昇させる。例えば、予め定められた進化素材キャラクタは、合成元キャラクタのレアリティ毎に種類や数量(個数)が異なる。
【0053】
また、この合成元キャラクタに予め関連付けられている進化素材キャラクタとしては、例えば、当該合成元キャラクタと同一種類のキャラクタや、同一属性のキャラクタが挙げられる。
【0054】
また、この合成元キャラクタに予め関連付けられている進化素材キャラクタの特殊パラメータは、例えば、当該合成元キャラクタの特殊パラメータ(レアリティ)以下である。
【0055】
本実施形態に係る進化合成では、例えば、合成元キャラクタの特殊パラメータ(レアリティ)が奇数である場合、当該合成元キャラクタに予め関連付けられた進化素材キャラクタは、合成元キャラクタと同一種類のキャラクタである。また、本実施形態に係る進化合成では、例えば、合成元キャラクタの特殊パラメータ(レアリティ)が偶数である場合、当該合成元キャラクタに予め関連付けられた進化素材キャラクタは、当該合成元キャラクタと同一属性のキャラクタである。
【0056】
この同一種類としては、同一のキャラクタIDであることや、同一名称であること、同一画像であること等が挙げられる。例えば、或るキャラクタと、当該或るキャラクタの進化後キャラクタは、同一種類のキャラクタ同士である。すなわち、特殊パラメータが異なるキャラクタ同士であっても、同一のキャラクタIDや同一名称である場合には、同一種類のキャラクタ同士となる。
【0057】
また、この同一属性としては、キャラクタに設定されている属性が同一であることが挙げられる。この属性としては、例えば、火(赤)や、水(青)、木(緑)、光(黄)、闇(紫)などが挙げられる。なお、本実施形態では、同一種類のキャラクタ同士は、同一属性である。
【0058】
また、本実施形態では、キャラクタの特殊パラメータ(レアリティ)が1上昇する毎に、通常パラメータ(レベルやスキル発動ターン数)の限界値を変更させる。
【0059】
例えば、キャラクタのレベルの上限値は、特殊パラメータ(レアリティ)が1上昇する毎に5上昇する。例えば、プレイヤは、レベルの上限値が高いほど、強化合成によってレベルを上昇させることができる。このため、プレイヤは、キャラクタを進化させることによって、クエスト(ゲーム)の進行を有利にすることができる。
【0060】
また、例えば、キャラクタのスキル発動ターン数の下限値は、レアリティが1上昇する毎に1下降する。例えば、プレイヤは、スキル発動ターン数の下限値が低いほど、強化合成によってスキル発動ターン数を下降させることができる。このため、プレイヤは、キャラクタを進化させることによって、クエスト(ゲーム)の進行を有利にすることができる。
【0061】
また、例えば、キャラクタは、特殊パラメータの上限値(例えば、レアリティの上限値)に到達するまで進化(育成)が可能である。
【0062】
(具体例1)
<機能手段>
図4は、サーバ装置10の機能手段の一例を概略的に示すブロック図である。
【0063】
図4に示すように、サーバ装置10は、機能的構成として、記憶手段50と、登録手段52と、表示手段54と、制御手段56と、を備える。記憶手段50は、一又は複数の記憶装置28で実現される。記憶手段50以外の機能手段は、記憶装置28等に格納されたゲームプログラム14を制御装置20が実行することにより実現される。なお、これらの機能的構成の全部又は一部は、端末装置12に設けられてもよい。
【0064】
記憶手段50は、プレイヤ情報50Aや、キャラクタ情報50B、抽選ゲーム情報50C、クエスト情報50D等を記憶する機能を有する。
【0065】
プレイヤ情報50Aは、プレイヤ毎に、当該プレイヤのプレイヤIDと対応付けて記憶されている。このプレイヤ情報50Aは、例えば、プレイヤの名前や年齢、プレイヤランク、所有キャラクタ情報、所有ゲーム通貨情報、編成デッキ情報、クエスト進捗情報等を含む。
【0066】
プレイヤランクは、例えば、プレイヤがプレイヤ経験値を獲得した場合に上昇する。
【0067】
所有キャラクタ情報は、プレイヤが所有しているキャラクタに関する情報を含む。
【0068】
例えば、所有キャラクタ情報は、プレイヤが所有しているキャラクタ毎に、所有キャラクタIDと対応付けて記憶されている。この所有キャラクタIDは、例えば、プレイヤがキャラクタを獲得した際(例えば、抽選ゲーム実行時や、クリア報酬の獲得時、進化合成の実行時等)に新たに割り振られる数値である。例えば、所有キャラクタ情報は、キャラクタのキャラクタIDや、現在パラメータ、進化制限フラグ、進化予定フラグを含む。
【0069】
現在パラメータは、通常パラメータと特殊パラメータの現在値を含む。
【0070】
進化制限フラグは、進化制限キャラクタ(進化制限コンテンツ)として登録されているか否かのフラグを含む。例えば、進化制限フラグは、進化制限キャラクタとして登録されていない場合、FALSE(例えば0)を含む。一方、進化制限フラグは、進化制限キャラクタとして登録されている場合、TRUE(例えば1)を含む。
【0071】
進化予定フラグは、進化予定キャラクタ(進化予定コンテンツ)として登録されているか否かのフラグを含む。例えば、進化予定フラグは、進化予定キャラクタとして登録されていない場合、FALSE(例えば0)を含む。一方、進化予定フラグは、進化予定キャラクタとして登録されている場合、TRUE(例えば1)を含む。
【0072】
所有ゲーム通貨情報は、例えば、プレイヤが所有しているゲーム通貨(課金アイテムや非課金アイテム、コイン、ポイント等)毎に、当該ゲーム通貨のコンテンツIDと対応付けて記憶されている。所有ゲーム通貨情報は、例えば、プレイヤがゲーム通貨を所有する数量を含む。
【0073】
編成デッキ情報は、プレイヤの編成デッキに関する情報を含む。この編成デッキ情報は、例えば、プレイヤによって予め指定された所定数(例えば5体)以下のキャラクタの所有キャラクタIDと、当該指定されたキャラクタそれぞれの配列(例えば、左側からの順序)を含む。このデッキは、例えば、クエストを実行する際に用いられる。
【0074】
クエスト進捗情報は、例えば、プレイヤがクリアしたクエストのクエストIDや、プレイ可能なクエストのクエストIDを含む。
【0075】
キャラクタ情報50Bは、キャラクタに関する情報を含む。
【0076】
例えば、キャラクタ情報50Bは、キャラクタ毎に、キャラクタIDと対応付けて記憶されている。キャラクタ情報50Bは、例えば、名称や画像、属性、能力情報、強化情報、進化情報等を含む。本実施形態では、キャラクタIDは、キャラクタが進化した場合であっても、変化しない。
【0077】
属性は、キャラクタが有する一又は複数の属性を含む。
【0078】
能力情報は、特殊パラメータ情報や、通常パラメータ情報、スキルを含む。
【0079】
特殊パラメータ情報は、例えば、特殊パラメータ(レアリティ)の初期値と上限値の数値を含む。この初期値は、例えば、抽選ゲームやクエストのクリア報酬としてプレイヤに提供される際の特殊パラメータ(レアリティ)である。この数値は、例えば、星の数で示される場合がある。本実施形態では、特殊パラメータ(レアリティ)の初期値や上限値は、キャラクタによって異なる。例えば、或るキャラクタの特殊パラメータ(レアリティ)は、初期値が1であって上限値が5である。また、別のキャラクタの特殊パラメータ(レアリティ)は、初期値が3であって上限値が7である。
【0080】
また、特殊パラメータ(レアリティ)は、数値ではなく、名称であってもよい。例えば、特殊パラメータがレアリティである場合、レアリティの名称としては、昇順に、レア(R)、レアプラス(R+)、スーパーレア(SR)、スーパーレアプラス(SR+)、スーパースペシャルレア(SSR)、スーパースペシャルレアプラス(SSR+)、ウルトラレア(UR)等が挙げられる。
【0081】
通常パラメータ情報は、特殊パラメータ(レアリティ)毎に、通常パラメータ(レベルやスキル発動ターン数等)の範囲(下限値と上限値)を含む。例えば、特殊パラメータが1である或るキャラクタのレベルの範囲は、1から50である。また、例えば、特殊パラメータが5である或るキャラクタのレベルの範囲は、1から100である。
【0082】
スキルは、例えば、クエストにおいて、味方キャラクタ(例えば、デッキ内の他のキャラクタ)のヒットポイントを回復したり、味方キャラクタの攻撃力や防御力を強化したり、敵キャラクタにダメージを与えたりする能力を含む。
【0083】
強化情報は、キャラクタを強化させる(例えば、通常パラメータを1上昇する)ために必要なコストに関する情報を含む。例えば、強化情報は、キャラクタに予め関連付けられた強化素材アイテムを特定する情報(例えば、強化素材アイテムのアイテムID)と、当該強化素材アイテムの数量と、を含む。
【0084】
例えば、この通常パラメータ(例えばレベル)を1上昇させるために必要なコスト(素材アイテムや個数)は、合成元キャラクタの通常パラメータ(例えばレベル)毎に異なる。具体的には、通常パラメータ(レベル)が1から49までのキャラクタの通常パラメータ(例えばレベル)を1上昇(強化)させるために必要なコストは、強化素材アイテムが2個である。また、例えば、通常パラメータ(レベル)が50以上のキャラクタの通常パラメータ(例えばレベル)を1上昇(強化)させるために必要なコストは、強化素材アイテムが3個である。
なお、このコストは、キャラクタの属性毎に異なってもよいし、キャラクタ毎に異なってもよい。
【0085】
進化情報は、キャラクタを進化させる(例えば、特殊パラメータを1上昇する)ために必要なコストに関する情報を含む。例えば、進化情報は、キャラクタの特殊パラメータ(レアリティ)毎に、予め関連付けられた進化素材キャラクタを特定する情報(例えば、進化素材キャラクタのキャラクタIDや、属性、特殊パラメータ)と、当該進化素材キャラクタの数量と、を含む。なお、本実施形態では、或る合成元キャラクタに予め関連付けられている進化素材キャラクタであっても、合成元キャラクタとして進化することができる。
【0086】
例えば、特殊パラメータ(レアリティ)を上昇させるために必要なコスト(キャラクタや個数)は、合成元キャラクタの特殊パラメータ毎に異なる。例えば、合成元キャラクタに予め関連付けられている進化素材キャラクタのレアリティは、当該合成元キャラクタのレアリティ以下であって、予め定められた値である。
【0087】
具体的には、特殊パラメータ(レアリティ)が1であるキャラクタの特殊パラメータを1上昇(進化)させるために必要なコスト(進化素材キャラクタ)は、特殊パラメータが1である同一種類のキャラクタが2体である。また、例えば、特殊パラメータ(レアリティ)が2であるキャラクタの特殊パラメータを1上昇(進化)させるために必要なコスト(進化素材キャラクタ)は、特殊パラメータが2である同一属性のキャラクタが2体である。また、例えば、特殊パラメータ(レアリティ)が3であるキャラクタの特殊パラメータを1上昇(進化)させるために必要なコスト(進化素材キャラクタ)は、特殊パラメータが3である同一種類のキャラクタが2体である。また、例えば、特殊パラメータ(レアリティ)が4であるキャラクタの特殊パラメータを1上昇(進化)させるために必要なコスト(進化素材キャラクタ)は、特殊パラメータが4である同一属性のキャラクタが2体である。また、例えば、特殊パラメータ(レアリティ)が5であるキャラクタの特殊パラメータを1上昇(進化)させるために必要なコスト(進化素材キャラクタ)は、特殊パラメータが3である同一種類のキャラクタが2体である。また、例えば、特殊パラメータ(レアリティ)が6であるキャラクタの特殊パラメータを1上昇(進化)させるために必要なコスト(進化素材キャラクタ)は、特殊パラメータが4である同一属性のキャラクタが3体である。
なお、このコストは、キャラクタの属性毎に異なってもよいし、キャラクタ毎に異なってもよい。
【0088】
抽選ゲーム情報50Cは、抽選ゲーム毎に、当該抽選ゲームの抽選ゲームIDと対応付けて記憶されている。抽選ゲーム情報50Cは、抽選ゲームの名前や対価、抽選対象情報等を含む。
【0089】
対価は、1回の抽選を実行するために必要なゲーム通貨(有償通貨又は無償通貨)の数を含む。例えば、或る抽選ゲームの対価は、課金アイテム又は非課金アイテムが5個である。
【0090】
抽選対象情報は、抽選ゲームの抽選対象である抽選対象キャラクタ群を構成する各キャラクタの識別情報(例えば、キャラクタID)と、当該識別情報に対応付けられた出現頻度(重み)を含む。出現頻度は、例えば1から10までの何れかの数値を含む。出現頻度は、例えば、レアリティの初期値が高いキャラクタには低い数値が設定され、レアリティの初期値が低いキャラクタには高い数値が設定されている。なお、出現頻度は、初期値が同じレアリティのキャラクタ間で、それぞれ異なる数値が設定されていてもよい。ここで、一のキャラクタの抽選確率は、当該一のキャラクタに設定された出現頻度を、抽選対象キャラクタ群を構成するキャラクタそれぞれに設定された出現頻度の合計値で除算した値となる。具体的には、一のキャラクタに設定された出現頻度が2であって、抽選対象キャラクタ群を構成するキャラクタそれぞれに設定された出現頻度の合計値が400である場合、当該一のキャラクタの抽選確率は2/400(0.5%)となる。
【0091】
クエスト情報50Dは、クエスト毎に、当該クエストのクエストIDと対応付けて記憶されている。クエスト情報50Dは、クエストの名称や、敵キャラクタ情報、クリア報酬情報を含む。
【0092】
敵キャラクタ情報は、クエストに登場する敵キャラクタそれぞれの敵キャラクタIDや、能力パラメータを含む。
【0093】
クリア報酬情報は、クエストのクリア時にプレイヤが獲得可能なクリア報酬に関する情報が記憶されている。クリア報酬情報は、プレイヤに獲得させるキャラクタの識別情報(例えば、キャラクタID)や獲得数、ドロップ率を含む。ドロップ率は、プレイヤにキャラクタを獲得させる確率である。ドロップ率は、例えば、難易度が高いクエストほど高い確率を含む。
【0094】
登録手段52は、所有キャラクタを進化制限キャラクタとして登録する機能手段である。本実施形態では、登録手段52は、プレイヤからの指示に応じて、所有キャラクタの一部を進化制限キャラクタとして登録する。例えば、プレイヤは、進化を希望するキャラクタに予め関連付けられている進化素材キャラクタを進化制限キャラクタとして登録することができる。具体的には、プレイヤは、特殊パラメータ(レアリティ)が5であるキャラクタ(例えばキャラクタD)を進化させたいと考えている場合、当該キャラクタの進化素材キャラクタである特殊パラメータ(レアリティ)が3である同一種類のキャラクタ(例えばキャラクタD)を、進化制限キャラクタとして登録することができる。また、プレイヤは、特殊パラメータ(レアリティ)が4であるキャラクタを進化させたいと考えている場合、当該キャラクタの進化素材キャラクタである特殊パラメータ(レアリティ)が4である同一属性のキャラクタを、進化制限キャラクタとして登録することができる。これにより、プレイヤは、進化を希望するキャラクタの進化素材キャラクタを全て獲得するまで(例えば、2体獲得するまで)の間に、誤って進化素材キャラクタの特殊パラメータ(レアリティ)を1上昇(進化)させてしまうことを抑制することができる。
【0095】
例えば、登録手段52は、プレイヤの所有キャラクタを示す一覧画面において、プレイヤから一部のキャラクタを進化制限キャラクタとして登録する指示があった場合、プレイヤ情報50Aの所有キャラクタ情報において、当該一部のキャラクタの進化制限フラグをTRUE(例えば1)に設定する。一方、登録手段52は、プレイヤの所有キャラクタを示す一覧画面において、プレイヤから一部のキャラクタを進化制限キャラクタから解除する指示があった場合、プレイヤ情報50Aの所有キャラクタ情報において、当該一部のキャラクタの進化制限フラグをFALSE(例えば0)に設定する。
【0096】
また、登録手段52は、プレイヤが所有キャラクタの中から一部(一又は複数)のキャラクタを進化予定キャラクタとして指示した場合に、当該プレイヤの所有キャラクタであって、当該一部のキャラクタに予め関連付けられている進化素材キャラクタを進化制限キャラクタとして登録する。
【0097】
例えば、登録手段52は、プレイヤの所有キャラクタを示す一覧画面において、プレイヤから一部(一又は複数)のキャラクタを進化予定キャラクタとして登録する指示があった場合、プレイヤ情報50Aの所有キャラクタ情報において、当該一部のキャラクタの進化予定フラグをTRUE(例えば1)に設定する。続いて、登録手段52は、プレイヤ情報50の所有キャラクタ情報と、キャラクタ情報50Bの進化情報を参照して、当該一部のキャラクタに予め関連付けられているプレイヤの所有キャラクタを抽出し、当該抽出した所有キャラクタの進化制限フラグをTRUE(例えば1)に設定する。
【0098】
具体的には、登録手段52は、プレイヤの所有キャラクタの中から特殊パラメータ(レアリティ)が1であるキャラクタを進化予定キャラクタとして登録した場合、当該所有キャラクタのうち特殊パラメータが1である進化予定キャラクタと同一種類のキャラクタ(進化予定キャラクタを含まない)を最大2体まで進化制限キャラクタとして登録する。また、例えば、登録手段52は、プレイヤの所有キャラクタの中から特殊パラメータ(レアリティ)が2である闇属性のキャラクタを進化予定キャラクタとして登録する指示があった場合、当該所有キャラクタのうち特殊パラメータが1である闇属性のキャラクタを最大2体まで進化制限キャラクタとして登録する。
【0099】
表示手段54は、タッチパネル32に各種の画面を表示させる機能手段である。本実施形態では、表示手段54は、プレイヤが所有キャラクタの中から合成元キャラクタを選択するための選択画面を表示させる。選択画面は、例えば、プレイヤが育成メニューを選択した場合に表示される。この選択画面には、例えば、プレイヤが所有する所有キャラクタの画像がそれぞれ表される。なお、選択画面では、所有キャラクタの中から育成(例えば進化)が不可能なキャラクタの画像が除外されていてもよい。
【0100】
また、表示手段54は、選択画面において、所有キャラクタに含まれる進化制限キャラクタと他のキャラクタとを異なる態様で表示させる。例えば、表示手段54は、プレイヤ情報50の進化制限フラグを参照して、選択画面において、進化制限フラグがTRUE(例えば1)である所有キャラクタの画像にはマークを付けて表示させ、進化制限フラグがFALSE(例えば0)である所有キャラクタの画像には当該マークを付けずに表示させる。
【0101】
また、表示手段54は、選択画面において、進化制限キャラクタを合成元キャラクタとして選択不可能な態様で表示させ、他のキャラクタを合成元キャラクタとして選択可能な態様で表示させる。例えば、表示手段54は、プレイヤ情報50の進化制限フラグを参照して、選択画面において、進化制限フラグがTRUE(例えば1)である所有キャラクタの画像をグレーアウト(低い明度)で表示させ、進化制限フラグがFALSE(例えば0)である所有キャラクタの画像は通常の色彩(通常の明度)で表示させる。
【0102】
表示手段54は、選択画面において、プレイヤによって進化制限キャラクタが選択された場合に、当該進化制限キャラクタの進化が制限されていること示す情報を表示させる。例えば、表示手段54は、選択画面において、進化制限フラグがTRUE(例えば1)である所有キャラクタの画像が選択された場合、当該所有キャラクタ(進化制限キャラクタ)の進化が制限されていることを示す制限情報を含む進化制限画面を表示させる。この制限情報としては、「選択したキャラクタは、進化が制限されています」といった文字列情報や、進化が制限されていることを示すマーク等が挙げられる。
【0103】
表示手段54は、選択画面において、プレイヤによって進化制限キャラクタが選択された場合に、当該進化制限キャラクタの登録を解除する指示領域を表示させる。例えば、表示手段54は、選択画面において、進化制限フラグがTRUE(例えば1)である所有キャラクタの画像が選択された場合、当該所有キャラクタ(進化制限キャラクタ)の進化制限の登録を解除する解除ボタンを含む進化制限画面を表示させる。
なお、表示手段54は、この進化制限画面において解除ボタンが指示(タッチ)され、登録手段52によって当該所有キャラクタの進化制限の登録が解除された場合、すなわち、進化制限フラグがFALSE(例えば0)に設定された場合、当該所有キャラクタを合成元キャラクタとする進化合成画面を表示させる。
【0104】
また、表示手段54は、進化予定キャラクタに予め関連付けられている全ての進化素材キャラクタをプレイヤが獲得した場合、当該進化予定キャラクタが進化可能であることを通知する通知画面を表示させる。
【0105】
制御手段56は、ゲーム全体を制御する機能手段である。本実施形態では、制御手段56は、進化合成画面において合成元キャラクタを進化させる指示をプレイヤから受け付けた場合、合成元キャラクタに予め関連付けられている進化素材キャラクタを合成して、当該合成元キャラクタの進化後キャラクタを当該プレイヤに獲得させる。この進化後キャラクタは、例えば、合成元キャラクタの特殊パラメータ(レアリティ)が1つ上昇したキャラクタである。
【0106】
<処理の流れ>
図5は、本実施形態に係るゲームシステム1において、図4に示す各機能手段が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。また、以下のステップの処理は、例えば、プレイヤがメインメニューにおいて育成メニューを選択したタイミングで開始される。なお、以下のステップの順番及び内容は、適宜、変更することができる。
【0107】
(ステップSP10)
表示手段54は、所有キャラクタの中から合成元キャラクタを選択するための選択画面をタッチパネル32に表示させる。
【0108】
図6は、本実施形態における合成元キャラクタを選択するための選択画面60の一例(具体例1)を示す図である。
【0109】
図6に示すように、選択画面60は、育成モード切替タブ62と、キャラクタ情報領域64と、戻るボタン66と、が設けられている。
育成モード切替タブ62は、キャラクタの育成モードを切り替える指示を行うためのタブ(指示領域)である。例えば、育成モード切替タブ62Aが指示(タッチ)された場合、所有キャラクタを進化させるための進化合成モードに画面が切り替わる。また、例えば、育成モード切替タブ62Bが指示(タッチ)された場合、所有キャラクタを強化させるための強化合成モードに画面が切り替わる。
キャラクタ情報領域64には、プレイヤの所有キャラクタそれぞれに対応する領域に、当該所有キャラクタの画像等が表されている。この所有キャラクタの画像には、例えば、レアリティや属性を示す情報が表されている。また、例えば、キャラクタ情報領域64では、進化合成モードが表されている場合、進化制限キャラクタとして登録されている所有キャラクタの画像がグレーアウトで表される。また、例えば、キャラクタ情報領域64では、進化合成モードが表されている場合、進化予定キャラクタとして登録されている所有キャラクタの画像を囲う枠が太枠TBで表される。また、例えば、キャラクタ情報領域64では、所有キャラクタが進化可能であることを示す情報であるマークMが付されている。
戻るボタン66は、選択画面60を閉じて、メインメニューに戻る指示を行うためのボタン(指示領域)である。
【0110】
図5に戻って、処理は、ステップSP12の処理に移行する。
【0111】
(ステップSP12)
制御手段56は、プレイヤによって合成元キャラクタが選択されたか否かを判定する。例えば、制御手段56は、選択画面において、所有キャラクタに対応する領域(所有キャラクタの画像)が指示(タッチ)された場合、当該判定を肯定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には、処理は、ステップSP14の処理に移行する。一方、当該判定が否定判定された場合、すなわち、選択画面において、戻るボタンが指示(タッチ)された場合には、処理は、図5に示す一連の処理を終了する。
【0112】
(ステップSP14)
制御手段56は、ステップSP12において進化制限キャラクタが選択されたか否かを判定する。例えば、制御手段56は、プレイヤ情報50Aの所有キャラクタ情報を参照して、ステップSP12において選択された所有キャラクタの進化制限フラグがTRUE(例えば1)である場合に、当該判定を肯定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には、処理は、ステップSP16の処理に移行する。一方、当該判定が否定判定された場合、すなわち、ステップSP12において選択された所有キャラクタの進化制限フラグがFALSE(例えば0)である場合には、処理は、ステップSP22の処理に移行する。
【0113】
(ステップSP16)
表示手段54は、合成元キャラクタの進化が制限されていることを示す進化制限画面をタッチパネル32に表示させる。
【0114】
図7は、本実施形態における進化制限画面70の一例を示す図である。
【0115】
図7に示すように、進化制限画面70は、進化制限キャラクタ情報領域72と、解除ボタン74と、戻るボタン76と、が設けられている。
進化制限キャラクタ情報領域72には、合成元キャラクタとして選択されたキャラクタ(進化制限キャラクタ)の画像や、当該キャラクタの進化が制限されていることが表されている。
解除ボタン74は、合成元キャラクタとして選択されたキャラクタ(進化制限キャラクタ)の進化制限を解除する指示を行うためのボタン(指示領域)である。
戻るボタン76は、進化制限画面70を閉じて、選択画面に戻る指示を行うためのボタン(指示領域)である。
【0116】
図5に戻って、処理は、ステップSP18の処理に移行する。
【0117】
(ステップSP18)
制御手段56は、プレイヤから合成元キャラクタとして選択されたキャラクタ(進化制限キャラクタ)の進化制限を解除する指示が行われたか否かを判定する。例えば、制御手段56は、進化制限画面において、解除ボタンが指示(タッチ)された場合に、当該判定を肯定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には、処理は、ステップSP20の処理に移行する。一方、当該判定が否定判定された場合、すなわち、進化制限画面において、戻るボタンが指示(タッチ)された場合には、処理は、ステップSP10の処理に移行する。
【0118】
(ステップSP20)
登録手段52は、プレイヤから合成元キャラクタとして選択されたキャラクタ(進化制限キャラクタ)の進化制限を解除する。例えば、登録手段52は、プレイヤ情報50Aの所有キャラクタ情報において、当該キャラクタの進化制限フラグをFALSE(例えば0)に設定する。そして、処理は、ステップSP22の処理に移行する。
【0119】
(ステップSP22)
表示手段54は、合成元キャラクタと、当該合成元キャラクタに予め関連付けられている進化素材キャラクタとを示す進化合成画面をタッチパネル32に表示させる。
【0120】
図8は、本実施形態における合成元キャラクタと進化素材キャラクタとを示す進化合成画面80の一例を示す図である。
【0121】
図8に示すように、進化合成画面80は、確認情報領域82と、実行ボタン84と、戻るボタン86と、が設けられている。
確認情報領域82には、選択された合成元キャラクタと、当該合成元キャラクタに予め関連付けられている進化素材キャラクタを示す画像が表されている。なお、確認情報領域82では、進化素材キャラクタが不足している(所有キャラクタに含まれない)場合、当該不足している進化素材キャラクタの画像がグレーアウトで表される。一方、確認情報領域82では、進化素材キャラクタが充足している(所有キャラクタに含まれる)場合、当該充足している進化素材キャラクタの画像が通常の色彩(通常の明度)で表される。
実行ボタン84は、合成元キャラクタと進化素材キャラクタを合成させ、当該合成元キャラクタを進化させる指示を行うためのボタン(指示領域)である。なお、実行ボタン84は、進化素材キャラクタが不足している(所有キャラクタに含まれない)場合、グレーアウトで表される。
戻るボタン86は、進化合成画面80を閉じて、選択画面に戻る指示を行うためのボタン(指示領域)である。
【0122】
図5に戻って、処理は、ステップSP24の処理に移行する。
【0123】
(ステップSP24)
制御手段56は、プレイヤから合成元キャラクタを進化させる指示があったか否かを判定する。例えば、制御手段56は、進化合成画面において、実行ボタンが指示(タッチ)された場合、当該判定を肯定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には、処理は、ステップSP26の処理に移行する。一方、当該判定が否定判定された場合、すなわち、進化合成画面において、戻るボタンが指示(タッチ)された場合には、処理は、ステップSP10の処理に移行する。
【0124】
(ステップSP26)
制御手段56は、選択された合成元キャラクタと、当該合成元キャラクタに予め関連付けられている進化素材キャラクタを合成して、当該合成元キャラクタを進化させる。例えば、制御手段56は、プレイヤ情報50Aの所有キャラクタ情報から、当該合成元キャラクタと進化素材キャラクタを消去する。続いて、制御手段56は、プレイヤ情報50Aの所有キャラクタ情報に、当該合成元キャラクタの特殊パラメータ(レアリティ)を1つ上昇させたキャラクタを追加する。そして、処理は、図5に示す一連の処理を終了する。
【0125】
(具体例2)
上述した具体例1では、上記ステップSP10や図6において、選択画面には、所有キャラクタに含まれる進化制限キャラクタが表される場合を説明したが、所有キャラクタに含まれる進化制限キャラクタが表されないようにしてもよい。例えば、表示手段54は、選択画面において、進化制限フラグがFALSE(例えば0)である所有キャラクタの画像を表示させ、進化制限フラグがTRUE(例えば1)である所有キャラクタの画像を表示させない。これにより、プレイヤは、選択画面において、進化制限キャラクタを進化合成の合成元キャラクタとして選択することが不可能となる。なお、プレイヤは、進化制限キャラクタの登録を解除したい場合、所有キャラクタを示す一覧画面において、当該登録を解除することができる。
【0126】
<効果>
以上、本実施形態では、プレイヤが所有コンテンツの中から選択した合成元コンテンツに対して、当該合成元コンテンツに予め関連付けられている所定数の進化素材コンテンツを合成することによって、当該合成元コンテンツを進化させるゲームを実行するプログラムであって、コンピュータを、プレイヤからの指示に応じて、所有コンテンツの一部を進化制限コンテンツとして登録する登録手段52、プレイヤが所有コンテンツの中から合成元コンテンツを選択するための選択画面を表示させる表示手段54、として機能させ、表示手段54は、選択画面において、所有コンテンツに含まれる進化制限コンテンツと他のコンテンツとを異なる態様で表示させる。
【0127】
この構成によれば、合成元コンテンツを選択するための選択画面において、所有コンテンツに含まれる進化制限コンテンツと他のコンテンツとを異なる態様で表示させるため、進化を希望するコンテンツに予め関連付けられている進化素材コンテンツを誤って進化させることを抑制することができる。
【0128】
また、本実施形態では、表示手段54は、選択画面において、進化制限コンテンツを合成元コンテンツとして選択不可能な態様で表示させ、他のコンテンツを合成元コンテンツとして選択可能な態様で表示させる。
【0129】
この構成によれば、合成元コンテンツを選択するための選択画面において、所有コンテンツに含まれる進化制限コンテンツが選択不可能な態様で表示させるため、進化を希望するコンテンツに予め関連付けられている進化素材コンテンツを誤って進化させることを抑制することができる。
【0130】
また、本実施形態では、表示手段54は、選択画面において、プレイヤによって進化制限コンテンツが選択された場合に、当該進化制限コンテンツの進化が制限されていること示す情報を表示させる。
【0131】
この構成によれば、合成元コンテンツを選択するための選択画面において、所有コンテンツに含まれる進化制限コンテンツが選択された場合に、当該進化制限コンテンツの進化が制限されていること示す情報を表示させるため、進化を希望するコンテンツに予め関連付けられている進化素材コンテンツを誤って進化させることを抑制することができる。
【0132】
また、本実施形態では、表示手段54は、選択画面において、プレイヤによって進化制限コンテンツが選択された場合に、当該進化制限コンテンツの登録を解除する指示領域を表示させる。
【0133】
この構成によれば、合成元コンテンツを選択するための選択画面において、所有コンテンツに含まれる進化制限コンテンツが選択された場合に、当該進化制限コンテンツの登録を容易に解除することができるため、プレイヤの手間を軽減させることができる。
【0134】
また、本実施形態では、登録手段52は、プレイヤが所有コンテンツの中から一部のコンテンツを進化予定コンテンツとして指示した場合に、当該プレイヤの所有コンテンツであって、当該進化予定コンテンツに予め関連付けられている進化素材コンテンツを進化制限コンテンツとして登録する。
【0135】
この構成によれば、プレイヤによって進化予定コンテンツが指示された場合、進化予定コンテンツに予め関連付けられている進化素材コンテンツを進化制限コンテンツとして登録するため、プレイヤの手間を軽減することができる。
【0136】
また、本実施形態では、進化素材コンテンツは、進化によってレアリティが上昇し、合成元コンテンツに予め関連付けられている進化素材コンテンツのレアリティは、予め定められた値である。
【0137】
この構成によれば、進化素材コンテンツのレアリティは、予め定められた値であるため、進化を希望するコンテンツに予め関連付けられている進化素材コンテンツのレアリティを誤って上昇させて、進化を希望するコンテンツが進化できなくなってしまうことを抑制することができる。
【0138】
また、本実施形態では、進化素材コンテンツは、合成元コンテンツと同一種類のコンテンツである。
【0139】
この構成によれば、進化素材コンテンツは、合成元コンテンツと同一種類のコンテンツであるため、当該進化素材コンテンツが進化を希望するコンテンツであると勘違いして、誤って進化させることを抑制することができる。
【0140】
また、本実施形態では、進化素材コンテンツは、合成元コンテンツと同一属性のコンテンツである。
【0141】
この構成によれば、進化素材コンテンツは、合成元コンテンツと同一属性のコンテンツであるため、当該進化素材コンテンツが進化を希望するコンテンツであると勘違いして、誤って進化させることを抑制することができる。
【0142】
また、本実施形態では、プレイヤが所有コンテンツの中から選択した合成元コンテンツに対して、当該合成元コンテンツに予め関連付けられている所定数の進化素材コンテンツを合成することによって、当該合成元コンテンツを進化させるゲームを実行するプログラムであって、コンピュータを、プレイヤからの指示に応じて、所有コンテンツの一部を進化制限コンテンツとして登録する登録手段52、プレイヤが所有コンテンツの中から合成元コンテンツを選択するための選択画面を表示させる表示手段54、として機能させ、表示手段54は、選択画面において、所有コンテンツに含まれる進化制限コンテンツを表示させない。
【0143】
この構成によれば、合成元コンテンツを選択するための選択画面において、所有コンテンツに含まれる進化制限コンテンツを表示させないため、進化を希望するコンテンツに予め関連付けられている進化素材コンテンツを誤って進化させることを抑制することができる。
【0144】
---変形例---
なお、本発明は上記の具体例に限定されるものではない。すなわち、上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、前述した実施形態及び後述する変形例が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0145】
例えば、本実施形態では、登録手段52は、プレイヤの所有キャラクタを示す一覧画面において、進化制限キャラクタを登録する場合を説明したが、選択画面において進化制限キャラクタを登録することとしてもよい。また、登録手段52は、選択画面において、進化予定キャラクタを登録することとしてもよい。
【0146】
また、登録手段52は、プレイヤの所有キャラクタのうち、進化が不可能なキャラクタを進化制限キャラクタに登録できないようにしてもよい。
【0147】
また、登録手段52は、プレイヤからの指示に応じて、所有キャラクタの一部を進化制限キャラクタとして登録する場合を説明したが、進化制限キャラクタの登録があった場合に、当該進化制限キャラクタを進化素材キャラクタとするキャラクタを特定して、当該キャラクタに予め関連付けられている別の進化素材キャラクタを同時に進化制限キャラクタとして登録してもよい。
【0148】
また、本実施形態では、表示手段54は、選択画面において、所有キャラクタに含まれる進化制限キャラクタと他のキャラクタとを異なる態様で表示させる場合を説明したが、プレイヤによって予め売却や進化素材キャラクタとして処分が制限されているキャラクタ(ロックされているキャラクタ)の態様を、通常のキャラクタや進化制限キャラクタ等と異ならせてもよい。
【0149】
また、本実施形態では、ベースキャラクタに予め関連付けられている一又は複数の進化素材キャラクタを合成することによって、当該ベースキャラクタを進化させる場合を説明したが、進化したキャラクタに対してコストを消費することによって退化ができることとしてもよい。この退化は、例えば、進化後のキャラクタを進化前のキャラクタに戻すことである。このコストの消費としては、例えば、課金アイテムや非課金アイテムを消費すること、退化用素材キャラクタを素材として合成させること等が挙げられる。
【0150】
また、本実施形態では、特殊パラメータは、レアリティである場合を主に説明したが、これに限られない。例えば、特殊パラメータは、運の良さや、レベルの上限値、スキル発動ターン数の下限値等であってもよい。例えば、運の良さは、値が上昇するほど、クエストにおけるクリア報酬の獲得数や品質を上昇させるパラメータである。
【0151】
また、本実施形態では、特殊パラメータは、進化合成によって変更(上昇)する場合を説明したが、強化合成によって変更してもよい。
【0152】
また、本実施形態では、合成元キャラクタに予め関連付けられている進化素材キャラクタは、当該合成元キャラクタと同一種類や同一属性である場合を説明したが、これに限られない。例えば、合成元キャラクタに予め関連付けられている進化素材キャラクタは、ゲーム運営者によって予め定められている一又は複数のキャラクタであってもよい。また、合成元キャラクタと進化素材キャラクタは、互いに属性が異なっていてもよい。
【0153】
また、本実施形態では、コンテンツがキャラクタである場合を主に説明したが、武器や防具、装飾品、カード、ギア、フィギュア等であってもよい。
【符号の説明】
【0154】
10…サーバ装置
12…端末装置
50…記憶手段
52…登録手段
54…表示手段

【要約】
【課題】進化を希望するコンテンツに予め関連付けられている進化素材コンテンツを誤って進化させることを抑制する。
【解決手段】プログラムがコンピュータを、プレイヤからの指示に応じて、所有コンテンツの一部を進化制限コンテンツとして登録する登録手段52、プレイヤが所有コンテンツの中から合成元コンテンツを選択するための選択画面を表示させる表示手段54、として機能させ、表示手段54は、選択画面において、所有コンテンツに含まれる進化制限コンテンツと他のコンテンツとを異なる態様で表示させる。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8