(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】無線通信方法、装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
H04W 72/21 20230101AFI20241203BHJP
H04L 1/1607 20230101ALI20241203BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20241203BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20241203BHJP
H04W 72/512 20230101ALN20241203BHJP
【FI】
H04W72/21
H04L1/1607
H04W24/10
H04W72/0457 110
H04W72/512
(21)【出願番号】P 2022548864
(86)(22)【出願日】2020-02-13
(86)【国際出願番号】 CN2020075108
(87)【国際公開番号】W WO2021159400
(87)【国際公開日】2021-08-19
【審査請求日】2022-08-24
【審判番号】
【審判請求日】2024-02-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】チェヌ・ジョ
(72)【発明者】
【氏名】宋 磊
(72)【発明者】
【氏名】ジアン・チンイェヌ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・レイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン・シヌ
【合議体】
【審判長】中木 努
【審判官】廣川 浩
【審判官】本郷 彰
(56)【参考文献】
【文献】3GPP TS 38.213,V16.0.0,2020年1月14日アップロード
【文献】Sony,UCI enhancements for eURLLC[online],3GPP TSG RAN WG1 #97 R1-1906841,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_97/Docs/R1-1906841.zip>,2019年5月3日アップロード
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24- 7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信装置であって、
時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を受信する受信ユニットであって、前記下りリンクデータ信号は1つのセコンダリセルに作用するアクティベーション又はディアクティベーションシグナリングを含む、受信ユニット;及び
処理ユニットを含み、
前記処理ユニットは
、対応するアクションを時間単位n+k+1より早く適用
しないという処理を実行し、
前記対応するアクションは、前記セコンダリセルのディアクティベーションタイマーに関するアクション又はCSI報告に関するアクションを含まず、
前記時間単位とは、上りリンク制御信号の送信に対応する時間単位を指し、
前記kは、
【数1】
により計算され、
ここで、
(外1)
とは、上りリンク制御信号の送信に対応するSCSがμと設定されるときに、各サブフレームに含まれるスロット個数を指し、
k′
1とは、前記下りリンクデータ信号と、前記下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号とのスロット間隔又は偏移(offset)を指す、無線通信装置。
【請求項2】
請求項1に記載の無線通信装置であって、
前記kは、前記下りリンクデータ信号と、前記下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号とのスロット間隔又は偏移(offset)に関する、無線通信装置。
【請求項3】
請求項1に記載の無線通信装置であって、
前記処理ユニットは、さらに、
時間単位n+k+1において前記セコンダリセルのディアクティベーションタイマーに関するアクションを適用し;及び
時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用し、前記CSI報告は、前記アクティベーション又はディアクティベーションシグナリングに関連又は対応する
という処理のうちの少なくとも1つを実行し、
前記時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告に関するアクションを適用することを含み、前記時間単位n+kの後の1つの時間単位は時間単位n+k+1であり、前記CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is active)にある、無線通信装置。
【請求項4】
請求項
3に記載の無線通信装置であって、
前記時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告に関するアクションを適用することを含み、前記時間単位n+kの後の1つの時間単位は、時間単位n+k+1の後に、CSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位である、無線通信装置。
【請求項5】
請求項4に記載の無線通信装置であって、
前記CSI報告は、時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is not active)にない、無線通信装置。
【請求項6】
請求項1に記載の無線通信装置であって、
前記受信ユニットが時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を受信したとは、前記受信ユニットが時間単位nで終了する下りリンクデータ信号を受信したことを指す、無線通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
URLLC(Ultra Reliable Low Latency Communications)業務(サービス)の低遅延のニーズも満たすために、Rel-16では上りリンク制御信号の送信メカニズムが強化されている。具体的に言えば、サブスロットベースのPUCCH(物理上りリンク制御チャネル)リソース指示が導入されている。これにより、HARQ-ACK(混合自動再送確認)メッセージやCSI(チャネル状態情報)メッセージ、SR(サウンディング参照信号)メッセージがすべてこの類型のPUCCHリソースによって報告され得る。
【0003】
なお、上述の背景技術についての紹介は、本発明の技術案を明確かつ完全に説明し、また、当業者がそれを理解しやすいためのものである。これらの技術案は、本発明の背景技術に記述されているため、当業者にとって周知であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発明者が次のようなことを発見した。即ち、サブスロットベースの上りリンク信号の送信、特に、サブスロットベースのPUCCHの送信が導入されており、元のスロットベースの指示方式をサブスロットの指示に完全に適用できないため、一連の指示の問題を引き起こしてしまう恐れがある。
【0005】
指示の誤り又は曖昧さを避けるために、本発明の実施例では無線通信方法、装置及びシステムが提供される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施例の1つの側面によれば、無線通信方法が提供され、前記方法は、
端末装置が時間単位nにおいて下りリンクデータ信号(PDSCH)を受信し、前記下りリンクデータ信号は1つのセコンダリセルに作用するアクティベーション又はディアクティベーションシグナリング(命令)(activation/deactivation command)を含み;及び
前記端末装置が
対応するアクション(action)(ビヘイビア(behavior)とも言う)を時間単位n+k+1より早く適用せず(apply the corresponding behavior no earlier than time unit n+k+1);
時間単位n+k+1において前記セコンダリセルのディアクティベーションタイマーに関するアクションを適用し;及び
時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用し、そのうち、前記CSI報告は前記アクティベーション又はディアクティベーションシグナリングに関連又は対応する
という処理のうちの少なくとも1つを実行することを含み、
前記時間単位とは、前記下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリー(carry)する上りリンク制御信号の送信に対応する時間単位を指す。
【0007】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、無線通信方法が提供され、そのうち、前記方法は、
ネットワーク装置が時間単位nにおいて下りリンクデータ信号(PDSCH)を送信し、前記下りリンクデータ信号は1つのセコンダリセルに作用するアクティベーション又はディアクティベーションシグナリング(activation/deactivation command)を含み;及び
前記ネットワーク装置が時間単位n+kの後にCSI報告を受信し、そのうち、前記CSI報告は前記アクティベーション又はディアクティベーションシグナリングに関連又は対応することを含み、
前記時間単位とは、前記下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号の受信に対応する時間単位を指す。
【0008】
本発明の実施例の1つの側面によれば、無線通信方法が提供され、そのうち、前記方法、
端末装置が時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を受信し、前記下りリンクデータ信号は1つのセコンダリセルに作用するアクティベーション又はディアクティベーションシグナリングを含み;及び
前記端末装置が、
対応するアクションを時間単位n+k+1より早く適用せず;
時間単位n+k+1において前記セコンダリセルのディアクティベーションタイマーに関するアクションを適用し;及び
時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用し、そのうち、前記CSI報告は前記アクティベーション又はディアクティベーションシグナリングに関連又は対応する
という処理のうちの少なくとも1つを実行することを含み、
前記時間単位とは、上りリンク制御信号の送信に対応する時間単位を指す。
【0009】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、無線通信方法が提供され、そのうち、前記方法は、
ネットワーク装置が時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を送信し、前記下りリンクデータ信号は1つのセコンダリセルに作用するアクティベーション又はディアクティベーションシグナリングを含み;及び
前記ネットワーク装置が時間単位n+kの後にCSI報告を受信し、そのうち、前記CSI報告は前記アクティベーション又はディアクティベーションシグナリングに関連又は対応することを含む、
前記時間単位とは、上りリンク制御信号の受信に対応する時間単位を指す。
【0010】
本発明の実施例の1つの側面によれば、無線通信装置が提供され、前記装置は、
時間単位nにおいて下りリンクデータ信号(PDSCH)を受信する受信ユニットであって、前記下りリンクデータ信号は1つのセコンダリセルに作用するアクティベーション又はディアクティベーションシグナリング(activation/deactivation command)を含む、受信ユニット;及び
処理ユニットを含み、
前記処理ユニットは、
対応するアクションを時間単位n+k+1より早く適用せず;
時間単位n+k+1において前記セコンダリセルのディアクティベーションタイマーに関するアクションを適用し;及び
時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用し、そのうち、前記CSI報告は前記アクティベーション又はディアクティベーションシグナリングに関連又は対応する
という処理のうちの少なくとも1つを実行し、
前記時間単位とは、前記下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号の送信に対応する時間単位を指す。
【0011】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、無線通信装置が提供され、そのうち、前記装置は、
時間単位nにおいて下りリンクデータ信号(PDSCH)を送信する送信ユニットであって、前記下りリンクデータ信号は1つのセコンダリセルに作用するアクティベーション又はディアクティベーションシグナリング(activation/deactivation command)を含む、送信ユニット;
時間単位n+kの後にCSI報告を受信する受信ユニットであって、そのうち、前記CSI報告は前記アクティベーション又はディアクティベーションシグナリングに関連又は対応する、受信ユニットを含み、
前記時間単位とは、前記下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号の受信に対応する時間単位を指す。
【0012】
本発明の実施例の1つの側面によれば、無線通信装置が提供され、そのうち、前記装置は、
時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を受信する受信ユニットであって、前記下りリンクデータ信号は1つのセコンダリセルに作用するアクティベーション又はディアクティベーションシグナリングを含む、受信ユニット;及び
処理ユニットを含み、
前記処理ユニットは、
対応するアクションを時間単位n+k+1より早く適用せず;
時間単位n+k+1において前記セコンダリセルのディアクティベーションタイマーに関するアクションを適用し;及び
時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用し、そのうち、前記CSI報告は前記アクティベーション又はディアクティベーションシグナリングに関連又は対応する
という処理のうちの少なくとも1つを実行し、
前記時間単位とは、上りリンク制御信号の送信に対応する時間単位を指す。
【0013】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、無線通信装置が提供され、そのうち、前記装置は、
時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を送信する送信ユニットであって、前記下りリンクデータ信号は1つのセコンダリセルに作用するアクティベーション又はディアクティベーションシグナリングを含む、送信ユニット;及び
時間単位n+kの後にCSI報告を受信する受信ユニットであって、前記CSI報告は前記アクティベーション又はディアクティベーションシグナリングに関連又は対応する、受信ユニットを含み、
前記時間単位とは、上りリンク制御信号の受信に対応する時間単位を指す。
【発明の効果】
【0014】
本発明の実施例の有利な効果は少なくとも次のとおりであり、即ち、本発明の実施例により、下りリンクデータ信号の、アクティベーション又はディアクティベーションに対しての指示の誤り又は曖昧性を避けることができる。
【0015】
後述の説明及び図面を参照することで、本発明の特定の実施例を詳しく開示し、本発明の原理を採用し得る態様を示す。なお、本発明の実施例は、範囲上ではこれらによって限定されない。添付した特許請求の範囲内であれば、本発明の実施例は、様々な変更、修正及び代替によるものを含んでも良い。
【0016】
また、1つの実施例について説明した及び/又は示した特徴は、同じ又は類似した方式で1つ又は複数の他の実施例に用い、他の実施例における特徴と組み合わせ、又は、他の実施例における特徴を置換することもできる。
【0017】
なお、「含む/有する」のような用語は、本明細書に使用されるときに、特徴、要素、ステップ、又はアセンブルの存在を指すが、1つ又は複数の他の特徴、要素、ステップ、又はアセンブリの存在又は付加を排除しないということも指す。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本発明の1つの図面又は1つの実施例に記載の要素及び特徴は、1つ又は複数の他の図面又は実施例に示した要素及び特徴と組み合わせることができる。また、図面では、類似した符号は、幾つの図面における対応する部品を示し、複数の実施例に用いる対応部品を示すためにも用いられる。
【0019】
含まれている図面は、本発明の実施例への更なる理解を提供するために用いられ、これらの図面は、本明細書の一部を構成し、本発明の実施例を例示し、文字記載とともに本発明の原理を説明するために用いられる。また、明らかのように、以下に記載される図面は、本発明の幾つかの実施例を示すためのものに過ぎず、当業者は創造性のある労働をせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【
図3】本発明の第一側面の実施例における無線通信方法を示す図である。
【
図5】セル1のスロットを示すもう1つの図である。
【
図6】セル1及びセル2のスロットを示す図である。
【
図7】セル1及びセル2のスロットを示すもう1つの図である。
【
図8】セル1及びセル2のスロットを示す他の図である。
【
図9】本発明の第二側面の実施例における無線通信方法を示す図である。
【
図10】本発明の第三側面の実施例における無線通信方法を示す図である。
【
図12】セル1のスロットを示すもう1つの図である。
【
図13】セル1及びセル2のスロットを示す図である。
【
図14】セル1及びセル2のスロットを示すもう1つの図である。
【
図15】セル1及びセル2のスロットを示す他の図である。
【
図16】本発明の第四側面の実施例における無線通信方法を示す図である。
【
図17】本発明の第五側面の実施例における無線通信装置を示す図である。
【
図18】本発明の第五側面の実施例における無線通信装置を示すもう1つの図である。
【
図19】本発明の第六側面の実施例における無線通信装置を示す図である。
【
図20】本発明の第六側面の実施例における無線通信装置を示すもう1つの図である。
【
図21】本発明の第七側面の実施例における通信システムを示す図である。
【
図22】本発明の第七側面の実施例における端末装置を示す図である。
【
図23】本発明の第七側面の実施例におけるネットワーク装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
添付した図面及び以下の説明を参照することにより、本発明の前述及び他の特徴が明らかになる。なお、明細書及び図面では、本発明の特定の実施例を開示するが、それらは本発明の原理を採用し得る一部のみの実施例を示し、理解すべきは、本発明は記載される実施例に限定されず、即ち、本発明は添付した特許請求の範囲内のすべての変更、変形及び代替によるものをも含むということである。
【0021】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は、次のような任意の通信規格に準ずるネットワークを指しても良く、例えば、LTE(LTE、Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)、HSPA(High-Speed Packet Access)などである。
【0022】
また、通信システムにおける装置間の通信は、任意の段階の通信プロトコルに従って行われても良く、例えば、次のような通信プロトコルを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G及び将来の5G、新無線(NR、New Radio)など、及び/又は、その他の従来の又は将来開発される通信プロトコルである。
【0023】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は、例えば、通信システムにおいて、端末装置を通信ネットワークに接続し、かつ該端末装置にサービスを提供する装置を指す。ネットワーク装置は、次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、基地局(BS、Base Station)、アクセスポイント(AP、AccessPoint)、送受信ポイント(TRP、Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モバイル管理エンティティ(MME、Mobile Management Entity)、ネットワークゲートウェイ、サーバー、無線ネットワーク制御器(RNC、Radio Network Controller)、基地局制御器(BSC、Base Station Controller)などである。
【0024】
そのうち、基地局は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)、5G基地局(gNB)などであり、さらにRRH(Remote Radio Head)、RRU(Remote Radio Unit)、リレー(relay)又は低パワーノード(例えば、femto、picoなど)を含んでも良い。また、用語「基地局」はそれらの一部又はすべての機能を含んでも良く、各基地局は特定の地理的領域に対して通信カバレッジを提供することができる。用語「セル」が指すのは、基地局及び/又はそのカバーする領域であっても良く、これは該用語のコンテキストによるものである。
【0025】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE、User Equipment)又は「端末装置」(TE、Terminal Equipment)は、例えば、ネットワーク装置により通信ネットワークにアクセスし、かつネットワークからのサービスを受ける装置を指す。ユーザ装置は、固定したもの又は移動するものであっても良く、また、移動ステーション(MS、Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS、Subscriber Station)、アクセス端末(AT、AccessTerminal)、ステーションなどとも称される。
【0026】
そのうち、ユーザ装置は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、例えば、セルラーフォン(Cellular Phone)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム、無線通信装置、キャリー装置、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話機、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどである。
【0027】
また、例えば、IoT(Internet of Things)などのシナリオにおいて、ユーザ装置はさらに監視又は測定を行う機器又は装置であっても良く、例えば、次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、マシンタイプ通信(MTC、Machine Type Communication)端末、車載通信端末、D2D(Device to Device)端末、M2M(Machine to Machine)端末などである。
【0028】
本発明の実施例を明確にするために、以下、本発明の実施例に係る幾つかの概念及び定義について説明を行う。
【0029】
本発明の実施例において、サブスロット(subslot)に基づく上りリンク信号の送信とは、端末装置が対応する指示メッセージに基づいて或るサブスロットで上りリンク信号を送信することを指す。一般的に言えば、“1つの上りリンク信号が1つのサブスロットで送信される”とは、少なくとも該上りリンク信号の開始シンボルが該サブスロットにあることを指す。該上りリンク信号の開始シンボル乃至終了シンボルが該サブスロットにあっても良く;又は、該上りリンク信号の開始シンボルが該サブスロットにあり、該上りリンク信号の終了シンボルが該サブスロットに無くても良い(その後のサブスロットにある)。本発明の実施例において、前者(上りリンク信号の開始及び終了シンボルがともに同じサブスロットにある)を例にして説明を行う。
【0030】
本発明の実施例において、サブスロットの時間領域の長さが14個のシンボルよりも小さい。
【0031】
端末装置がネットワーク装置送信の設定メッセージ(例えば、subslotLengthForPUCCH)を受信する。そのうち、該設定メッセージはサブスロットベースの上りリンク信号(例えば、PUCCH feedback)に対応するサブスロットの長さを指示している。また、該長さの単位がシンボルである。一般的に言えば、該指示メッセージにより指示されるサブスロットの長さは7つのシンボル又は2つのシンボルであっても良い。
図1はスロットの1つの分割方式を示す図である(サブスロットに対応する長さが7つのシンボルである)。
図1に示すように、1つの14シンボルのスロットが2つの7シンボルのサブスロットに分けられる。そのうち、上りリンク信号#1がサブスロット#0で送信されるが、上りリンク信号#2がサブスロット#1で送信される。
図2はスロットのもう1つの分割方式を示す図である。
図2に示すように(サブスロットに対応する長さが2つのシンボルである)、1つの14シンボルのスロットが7つの2シンボルのサブスロットに分割される。そのうち、上りリンク信号#1がサブスロット#1で送信されるが、上りリンク信号#2がサブスロット#4で送信される。
【0032】
また、今のところ、セコンダリセル(Scell)のアクティベーション又はディアクティベーションがMAC CE(媒体アクセス制御制御ユニット)シグナリングにより指示され、MAC CEシグナリングはPDSCH(物理下りリンク共有チャネル)においてキャリーでき、端末装置はPUCCH送信に対応するスロットを参照して後続のアクションの時点を決定でき、例えば、
端末装置が時間単位nにおいて1つのPDSCHを受信し、該PDSCHにセコンダリセルのアクティベーション又はディアクティベーション用の1つのシグナリングが含まれ、かつ、該PDSCHがスロットnで終了する場合、端末装置は、
対応するアクション、例えば、対応するセコンダリセルアクティベーション又はディアクティベーションのアクションを時間単位n+k+1より早く適用せず(applies the corresponding actions no earlier than time unit n+k+1);及び/又は
時間単位n+k+1において該セコンダリセルのディアクティベーションタイマーに関するアクション(action)を適用(apply)し;及び/又は
時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクション(action)を適用(apply)し、例えば、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告に関するアクションを適用し、ここでの時間単位とは、CSI報告がアクティブな状態にあるスロットのうちの最も早いスロットを指す。
【0033】
【0034】
ここで、
(外1)
とは、上りリンク制御信号の送信(例えば、PUCCHの伝送)に対応するSCS(subcarrier spacing、サブキャリア間隔)がμと設定されるときに、各サブフレーム(subframe)に含まれるスロット(slot)の個数であり;k
1は上述のPDSCHに対応するスケジューリングDCIにおけるPDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator fieldにより指示される。
【0035】
発明者が次のようなことを発見した。即ち、端末装置は、スロットnにおいてSCellアクティベーションシグナリングを含むPDSCHを受信したときに、スロットn+k+1において対応する端末アクションを実行し、又は、対応する端末アクションをスロットn+k+1より早く実行しない(スロットn+k+1以降、対応する端末アクションを実行する)。しかし、端末装置にサブスロットベースのPUCCH設定メッセージ(例えば、subslotLengthForPUCCH)が設定されたときに、k1に対応する単位がサブスロットであり、スロットでなないので、kを正確に表すことができず、システムがワーキングできなくなる恐れがある。
【0036】
上述の端末アクションが有効になる時点の指示が不明確であることを避けるために、本発明の実施例における方法が提供されている。
【0037】
以下、図面を参照しながら本発明の各種の実施例について説明する。なお、これらの実施例は例示に過ぎず、本発明を限定するものではない。
【0038】
<第一側面の実施例>
本発明の第一側面の実施例では無線通信方法が提供され、ここでは端末装置側から説明が行われる。
図3は本発明の実施例における無線通信方法を示す図である。
図3に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0039】
301:端末装置が時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を受信し、前記下りリンクデータ信号は1つのセコンダリセルに作用するアクティベーション又はディアクティベーションシグナリング(activation/deactivation command)を含み;及び
302:前記端末装置が次のような処理のうちの少なくとも1つを実行し、即ち、対応するアクションを時間単位n+k+1より早く適用せず;時間単位n+k+1において前記セコンダリセルのディアクティベーションタイマーに関するアクションを適用し;及び、時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用し、そのうち、前記CSI報告は前記アクティベーション又はディアクティベーションシグナリングに関連又は対応するという処理である。
【0040】
本発明の実施例において、時間単位とは、前記下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号の送信に対応する時間単位を指す。即ち、上述の時間単位は前記下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号に対応する時間単位を参照する。
【0041】
本発明の実施例における上述の方法により、端末装置が時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を受信した後に、前記下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号の送信に対応する時間単位を参照し、対応するアクションを時間単位n+k+1より早く適用せず;又は、時間単位n+k+1において前記セコンダリセルのディアクティベーションタイマーに関するアクションを適用し;又は、時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用し、これによって、下りリンクデータ信号の、アクティベーション又はディアクティベーションについての指示の誤り又は曖昧性を回避できる。
【0042】
本発明の実施例において、時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を受信したことは、端末装置が時間単位nで終了する下りリンクデータ信号を受信したことであっても良い。本発明の実施例において、該時間単位に含まれるシンボル数が14よりも小さくても良く、サブスロットと称されても良く、又は、他の名前で呼ばれても良いが、本発明はこれについて限定しない。
【0043】
本発明の実施例において、上述の下りリンクデータ信号は例えば、PDSCH、又はPDSCHによりキャリーされる信号であり;上述の上りリンク制御信号は例えば、PUCCH、又はPUCCHによりキャリーされる信号であるが、本発明はこれらに限定されない。
【0044】
幾つかの実施例において、上述のkは1つの14シンボルのスロットに含まれる時間単位の個数(
(外2)
)に関する。例えば、
図1に示すように、1つの14シンボルのスロットが2つの7シンボルのサブスロットに分けられても良く、即ち、1つの14シンボルのスロットが2つのサブスロットを含む場合、
【数2】
である。また、
図2に示すように、1つの14シンボルのスロットが7つの2シンボルのスロットに分けられても良く、即ち、1つの14シンボルのスロットが7つのサブスロットを含む場合、
【数3】
である。また、時間単位が1つの14シンボルのスロットに対応するときに、
【数4】
である。
【0045】
幾つかの実施例において、上述のkは以下の公式により算出され得る。
【数5】
ここで、
(外3)
とは、上りリンク制御信号の送信に対応するSCSがμと設定されるときに、各サブフレーム(subframe)に含まれるスロット(slot)の個数を指し、ここでのスロットとは、上述の14シンボルを含むスロットを指し、
(外4)
とは、1つの14シンボルのスロットに含まれる前記時間単位の個数を指し、前述のように、1、2、7又は他の値であって良く;k
1は前記下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号の送信に関し、かつ、k
1は前記下りリンクデータ信号に対応するスケジューリングDCI中のPDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator fieldにより指示される。
(外5)
及びk
1の具体的な意味については関連技術を参照できるため、ここではその詳しい説明を省略する。
【0046】
上述の実施例によれば、HARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号を参考にして対応するアクションの有効時点を明確にすることで、端末装置アクションの曖昧さを避け、システムの安定性を向上させることができる
幾つかの実施例において、
図1及び
図2の例のように、14シンボルのスロットが整分割(integer partition)され得る場合、
【数6】
であり、ここで、
(外6)
とは、前記時間単位に対応するシンボル数を指す。
【0047】
幾つかの実施例において、14シンボルのスロットが整分割され得ない場合、
【数7】
であり、ここで、
(外7)
とは、前記時間単位に対応する一番長いシンボル数を指す。例えば、1つの14シンボルのスロットが4つのサブスロットに分けられ、そのうち、各サブスロットの長さはそれぞれ、3シンボル、4シンボル、3シンボル、4シンボルである。このときに、時間単位に対応する一番長いシンボル数が4であるため、
【数8】
である。
【0048】
幾つかの実施例において、14シンボルのスロットが整分割され得ない場合、
【数9】
であり、ここで、
(外8)
とは、前記時間単位に対応する一番短いシンボル数を指す。例えば、1つの14シンボルのスロットが4つのサブスロットに分けられ、そのうち、各サブスロットの長さはそれぞれ、3シンボル、4シンボル、3シンボル、4シンボルである。このときに、時間単位に対応する一番短いシンボル数が3であるため、
【数10】
である。
【0049】
本発明の実施例において、対応するアクションを適用するとは、前記アクティベーション又はディアクティベーションシグナリングに関連又は対応するアクションを適用すること、例えば、対応するSCellアクティベーション又はディアクティベーションアクションを適用することを指す。幾つかの実施例において、対応するアクションを適応することは、CSI報告に関するアクションを適用することを含まない。幾つかの実施例において、対応するアクションを適用することは、上述のセコンダリセルのSCellディアクティベーションタイマーに関するアクションを適用することを含まない。該アクションの具体的な内容については関連技術を参照できるため、ここではその詳細な説明を省略する。
【0050】
幾つかの実施例において、時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告に関するアクションを適用することを含む。そのうち、時間単位n+kの後の1つの時間単位は、時間単位n+kの後にCSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位であっても良い。
【0051】
幾つかの実施例において、時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告に関するアクションを適用することを含み、時間単位n+kの後の1つの時間単位は時間単位n+k+1であり、そのうち、CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is active)にある。
【0052】
幾つかの実施例において、時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告に関するアクションを適用することを含み、時間単位n+kの後の1つの時間単位は、時間単位n+k+1の後に、CSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位である。ここで、CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is not active)にない。
【0053】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について説明する。
【0054】
図4はセル1のスロットを示す図である。そのうち、セル1のサブキャリア間隔(SCS)は15kHzである。
図4に示すように、サブスロットベースの設定メッセージ(subslotLengthForPUCCH)に基づいて、1つのスロットが2つのサブスロットに分けられる(各サブスロットは7シンボルを含む)。セル1において、UEはスロット#0のサブスロット#0でSCellアクティベーション命令(activation command)を含む1つのPDSCHを受信している。指示メッセージに基づいて、該UEはスロット#0のサブスロット#0で該PDSCHに対応するHARQ-ACKメッセージをフィードバックする(該HARQ-ACKメッセージをキャリーするPUCCHを送信する)。関連メッセージを上述の公式に代入するすると分かるように、該UEはスロット#30のサブスロット#1以後、SCellアクティベーション/ディアクティベーションに関するアクションを適用する。ここで、SCellアクティベーションに関するアクションはCSI報告に関するアクションを含まず、SCellディアクティベーションタイマーに関するアクションも含まない。
【0055】
図5はセル1のスロットを示すもう1つの図であり、そのうち、セル1のサブキャリア間隔(SCS)は15kHzである。
図5に示すように、サブスロットベースの設定メッセージ(subslotLengthForPUCCH)に基づいて、1つのスロットが2つのサブスロットに分けられ得る(各サブスロットは7シンボルを含む)。セル1において、UEはスロット#0でSCellアクティベーション命令(activation command)を含む1つのPDSCHを受信している。指示メッセージに基づいて、該UEはスロット#0のサブスロット#0で該PDSCHに対応するHARQ-ACKメッセージをフィードバックする(該HARQ-ACKメッセージをキャリーするPUCCHを送信する)。関連メッセージを上述の公式を代入すれば分かるように、該UEはスロット#30のサブスロット#1でSCellディアクティベーションタイマーに関するアクションを適用する。
【0056】
図6はセル1及びセル2のスロットを示す図である。そのうち、セル1及びセル2のサブキャリア間隔(SCS)はともに15kHzである。セル1において、サブスロットベースの設定メッセージ(subslotLengthForPUCCH)に基づいて、1つのスロットが2つのサブスロットに分けられ得る(各サブスロットは7シンボルを含む)。セル2について言えば、CSI報告はスロットベースのものである。セル1において、UEはスロット#0のサブスロット#0でSCellアクティベーション命令(activation command)を含む1つのPDSCHを受信しており、該アクティベーション命令はセル2をアクティベーションするために用いられる。指示メッセージに基づいて、該UEはスロット#0のサブスロット#0で該PDSCHに対応するHARQ-ACKメッセージをフィードバックする(該HARQ-ACKメッセージをキャリーするPUCCHを送信する)。関連メッセージを上述の公式に代入すれば分かるように、該UEはスロット#30のサブスロット#0の後にCSI報告に関するアクションを適用する。また、CSI報告のアクティベーションが(セル2の)スロット#31で始まる場合、UEは(参照セル1の)スロット#31のサブスロット#0で該CSI報告に関するアクションの適用を開始する。
【0057】
図7はセル1及びセル2のスロットを示すもう1つの図であり、そのうち、セル1のサブキャリア間隔(SCS)は15kHzであり、セル2のサブキャリア間隔(SCS)は30kHzである。セル1において、サブスロットベースの設定メッセージ(subslotLengthForPUCCH)に基づいて、1つのスロットが2つのサブスロットに分けられ得る(各サブスロットは7シンボルを含む)。セル2について言えば、CSI報告はスロットベースのものである。セル1において、UEはスロット#0のサブスロット#0でSCellアクティベーション命令(activation command)を含む1つのPDSCHを受信しており、該アクティベーション命令はセル2をアクティベーションするために用いられる。指示メッセージに基づいて、該UEはスロット#0のサブスロット#0で該PDSCHに対応するHARQ-ACKメッセージをフィードバックする(該HARQ-ACKメッセージをキャリーするPUCCHを送信する)。関連メッセージを上述の公式に代入すると分かるように、該UEはスロット#30のサブスロット#0の後にCSI報告に関するアクションを適用する。また、CSI報告のアクティベーションが(セル2の)スロット#61で始まる場合、UEは(参照セル1の)スロット#30のサブスロット#1で該CSI報告に関するアクションを適用する。
【0058】
図8は
図7におけるセル1及びセル2のスロットを示す他の図であり、そのうち、セル1のサブキャリア間隔(SCS)は15kHzであり、セル2のサブキャリア間隔(SCS)は30kHzである。セル1において、サブスロットベースの設定メッセージ(subslotLengthForPUCCH)に基づいて、1つのスロットが2つのサブスロットに分けられ得る(各サブスロットは7シンボルを含む)。セル2について言えば、CSI報告はスロットベースのものである。セル1において、UEはスロット#0のサブスロット#0でSCellディアクティベーション命令(deactivation command)を含む1つのPDSCHを受信しており、該ディアクティベーション命令はセル2をディアクティベーションするために用いられる。指示メッセージに基づいて、該UEはスロット#0のサブスロット#0で該PDSCHに対応するHARQ-ACKメッセージをフィードバックする(該HARQ-ACKメッセージをキャリーするPUCCHを送信する)。関連メッセージを上述の公式に代入すれば分かるように、該UEはスロット#30のサブスロット#0の後にCSI報告に関するアクションを適用する。例えば、UEは(参照セル1の)スロット#30のサブスロット#1、又は、(参照セル2の)スロット#61で、該CSI報告に関するアクションをディアクティベーションする。
【0059】
本発明の実施例における方法によれば、前述のように、システムの安定性を向上させることができる。
【0060】
<第二側面の実施例>
本発明の第二側面の実施例では無線通信方法が提供され、ここではネットワーク側から説明が行われる。該方法は第一側面の実施例における方法に対応するネットワーク側の処理であり、ここでは第一側面の実施例と同じ内容の重複説明は省略される。
【0061】
図9は本発明の実施例における無線通信方法を示す図である。
図9に示すように、該方法は次のステップを含む。
【0062】
901:ネットワーク装置が時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を送信し、前記下りリンクデータ信号は1つのセコンダリセルに作用するアクティベーション又はディアクティベーションシグナリング(activation/deactivation command)を含み;及び
902:前記ネットワーク装置が時間単位n+kの後にCSI報告を受信し、そのうち、前記CSI報告は前記アクティベーション又はディアクティベーションシグナリングに関連又は対応し、前記時間単位とは、前記下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号の受信に対応する時間単位を指す。
【0063】
幾つかの実施例において、前記kは1つの14シンボルのスロットに含まれる前記時間単位の個数(
(外9)
)に関する。
【0064】
幾つかの実施例において、前記kは以下の公式により計算され得る。
【数11】
ここで、
(外10)
とは、上りリンク制御信号の受信に対応するSCSがμと設定されるときに、各サブフレーム(subframe)に含まれるスロット(slot)の個数を指し、
(外11)
とは、1つの14シンボルのスロットに含まれる前記時間単位の個数を指し、k
1は前記下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号の送信に関連し、かつ、k
1前記下りリンクデータ信号に対応するスケジューリングDCI中のPDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator fieldにより指示される。
【0065】
幾つかの実施例において、
【数12】
であり、そのうち、
(外12)
とは、前記時間単位に対応するシンボル数を指す。
【0066】
幾つかの実施例において、
【数13】
であり、そのうち、
(外13)
とは、前記時間単位に対応する一番長いシンボル数を指す。
【0067】
幾つかの実施例において、
【数14】
であり、ここで、
(外14)
とは、前記時間単位に対応する一番短いシンボル数を指す。
【0068】
幾つかの実施例において、時間単位n+kの後にCSI報告を受信することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告を受信することを含み、前記時間単位n+kの後の1つの時間単位は、時間単位n+kの後に、CSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位である。
【0069】
幾つかの実施例において、時間単位n+kの後にCSI報告を受信することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告を受信し、前記時間単位n+kの後の1つの時間単位は時間単位n+k+1であり、そのうち、前記CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is active)にある。
【0070】
幾つかの実施例において、時間単位n+kの後にCSI報告を受信することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告を受信することを含み、前記時間単位n+kの後の1つの時間単位は、時間単位n+k+1の後に、CSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位である。そのうち、前記CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is not active)にない。
【0071】
本発明の実施例において、ネットワーク装置が時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を送信するとは、ネットワーク装置が時間単位nで終了する下りリンクデータ信号を送信することを指す。
【0072】
本発明の実施例において、時間単位はサブスロットであっても良く、又は、時間単位に含まれるシンボル数は14よりも小さい。
【0073】
本発明の実施例における方法により、システムの安定性を向上させることができる。
【0074】
<第三側面の実施例>
本発明の第三側面の実施例では無線通信方法が提供され、ここでは端末装置側から説明が行われる。
図10は本発明の実施例における無線通信方法を示す図である。
図10に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0075】
1001:端末装置が時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を受信し、前記下りリンクデータ信号は1つのセコンダリセルに作用するアクティベーション又はディアクティベーションシグナリングを含み;及び
1002:前記端末装置が次のような処理のうちの少なくとも1つを実行し、即ち、対応するアクションを時間単位n+k+1より早く適用せず;時間単位n+k+1において前記セコンダリセルのディアクティベーションタイマーに関するアクションを適用し;及び、時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用し、そのうち、前記CSI報告は前記アクティベーション又はディアクティベーションシグナリングに関連又は対応するという処理である。
【0076】
本発明の実施例において、前記時間単位とは、上りリンク制御信号の送信に対応する時間単位を指す。即ち、上述の時間単位は上りリンク制御信号に対応する時間単位を参照する。
【0077】
本発明の実施例における上述の方法によれば、端末装置が時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を受信した後に、上りリンク制御信号の送信に対応する時間単位を参照し、対応するアクションを時間単位n+k+1より早く適用せず;又は、時間単位n+k+1において上述のセコンダリセルのディアクティベーションタイマーに関するアクションを適用し;又は、時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用し、これによって、下りリンクデータ信号の、アクティベーション又はディアクティベーションに対しての指示の誤り又は曖昧性を避けることができる。
【0078】
本発明の実施例において、時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を受信したこととは、端末装置が時間単位nで終了する下りリンクデータ信号を受信したことであっても良い。本発明の実施例において、該時間単位に含まれるシンボル数は14であっても良く、スロットと称されても良く、又は、他の名前で呼ばれても良いが、本発明はこれについて限定しない。
【0079】
本発明の実施例において、上述の下りリンクデータ信号は例えば、PDSCH、又はPDSCHによりキャリーされる信号であり;上述の上りリンク制御信号は例えば、PUCCH、又はPUCCHによりキャリーされる信号であるが、本発明はこれらに限定されない。
【0080】
幾つかの実施例において、上述のkは上述の下りリンクデータ信号と、該下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号とのスロット間隔又は偏移(offset)に関する。
【0081】
幾つかの実施例において、上述のkは以下の公式に基づいて計算される。
【数15】
そのうち、
(外15)
とは、上りリンク制御信号の送信に対応するSCSがμと設定されるときに、各サブフレームに含まれるスロット(slot)の個数を指し、ここでのスロットとは、上述の14シンボルを含むスロットを指し;k′
1とは、上述の下りリンクデータ信号と、該下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号とのスロット間隔又は偏移(offset)であり、即ち、1つの端末装置がスロットnで1つの下りリンクデータ信号を受信した場合、それはスロットn+k′
1で対応するHARQ-ACKフィードバックメッセージをキャリーする上りリンク制御信号を送信する。
(外16)
の具体的な意味については関連技術を参照できるので、ここではその詳しい説明を省略する。
【0082】
上述の実施例により、PUCCHを参考にして、SCellアクティベーション/ディアクティベーションシグナリングをキャリーするPDSCHと、該PDSCHに対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーするPUCCHとのスロット間隔を明確にすることで、UEが対応するアクションの有効時点を正確に特定(ポジショニング)し得るようにさせ、UEアクションの曖昧性を避け、システムの安定性を向上させることができる。
【0083】
本発明の実施例において、対応するアクションを適用するとは、前記アクティベーション又はディアクティベーションシグナリングに関連又は対応するアクションを適用することを指し、例えば、対応するSCellアクティベーション又はディアクティベーションアクションを適用する。幾つかの実施例において、対応するアクションの適用はCSI報告に関するアクションの適用を含まない。幾つかの実施例において、対応するアクションの適用は上述のセコンダリセルのSCellディアクティベーションタイマーに関するアクションの適用を含まない。該アクションの具体的な内容については関連技術を参照できるため、ここではその詳しい説明を省略する。
【0084】
幾つかの実施例において、時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告に関するアクションを適用することを含み、該時間単位n+kの後の1つの時間単位とは、時間単位n+kの後に、CSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位を指す。
【0085】
幾つかの実施例において、時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告に関するアクションを適用することを含み、該時間単位n+kの後の1つの時間単位は時間単位n+k+1であり、そのうち、CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is active)にある。
【0086】
幾つかの実施例において、時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告に関するアクションを適用することを含み、該時間単位n+kの後の1つの時間単位は、時間単位n+k+1の後に、CSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位である。ここで、CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is not active)にない。
【0087】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について説明する。
【0088】
図11はセル1のスロットを示す図であり、そのうち、セル1のサブキャリア間隔(SCS)は15kHzである。
図11に示すように、サブスロットベースの設定メッセージ(subslotLengthForPUCCH)に基づいて、1つのスロットが2つのサブスロットに分けられ得る(各サブスロットは7シンボルを含む)。セル1において、UEはスロット#0でSCellアクティベーション命令(activation command)を含む1つのPDSCHを受信している。指示メッセージに基づいて、該UEはスロット#0で該PDSCHに対応するHARQ-ACKメッセージをフィードバックする(該HARQ-ACKメッセージをキャリーするPUCCHを送信する)。関連メッセージを上述の公式に代入すれば分かるように、該UEはスロット#31以降、SCellアクティベーション/ディアクティベーションに関するアクションを適用する。ここで、SCellアクティベーションに関するアクションはCSI報告に関するアクションを含まず、SCellディアクティベーションタイマーに関するアクションも含まない。
【0089】
図11の例において、k′
1とは、該PDSCHと、対応する、HARQ-ACKメッセージをキャリーするPUCCHとのスロット間隔(slot offset)を指す。該PDSCH及び対応する、HARQ-ACKメッセージをキャリーするPUCCHが同じスロットにあるから、k′
1=0である。
【0090】
図12はセル1のスロットを示すもう1つの図であり、そのうち、セル1のサブキャリア間隔(SCS)は15kHzである。
図12に示すように、サブスロットベースの設定メッセージ(subslotLengthForPUCCH)に基づいて、1つのスロットが2つのサブスロットに分けられ得る(各サブスロットは7シンボルを含む)。セル1において、UEはスロット#0でSCellアクティベーション命令(activation command)を含む1つのPDSCHを受信している。指示メッセージに基づいて、該UEはスロット#0で該PDSCHに対応するHARQ-ACKメッセージをフィードバックする(該HARQ-ACKメッセージをキャリーするPUCCHを送信する)。関連メッセージを上述の公式に代入すれば分かるように、該UEはスロット#31でSCellディアクティベーションタイマーに関するアクションを適用する。
【0091】
図12の例において、k′
1とは、該PDSCHと、対応する、HARQ-ACKメッセージをキャリーするPUCCHとのスロット間隔(slot offset)を指す。該PDSCH及び対応する、HARQ-ACKメッセージをキャリーするPUCCHが同一のスロットにあるから、k′
1=0である。
【0092】
図13はセル1及びセル2のスロットを示す図であり、そのうち、セル1及びセル2のサブキャリア間隔(SCS)はすべて15kHzである。
図13に示すように、セル1において、サブスロットベースの設定メッセージ(subslotLengthForPUCCH)に基づいて、1つのスロットが2つのサブスロットに分けられ得る(各サブスロットは7シンボルを含む)。セル2について言えば、CSI報告はスロットベースのものである。セル1において、UEはスロット#0でSCellアクティベーション命令(activation command)を含む1つのPDSCHを受信しており、該アクティベーション命令はセル2をアクティベーションするために用いられる。指示メッセージに基づいて、該UEはスロット#0で該PDSCHに対応するHARQ-ACKメッセージをフィードバックする(該HARQ-ACKメッセージをキャリーするPUCCHを送信する)。関連メッセージを上述の公式に代入すれば分かるように、該UEはスロット#30の後にCSI報告に関するアクションを適用する。また、CSI報告のアクティベーションが(セル2の)スロット#31で開始する場合、UEは(参照セル1の)スロット#31で該CSI報告に関するアクションを適用する。
【0093】
図13の例において、k′
1とは、該PDSCHと、対応する、HARQ-ACKメッセージをキャリーするPUCCHとのスロット間隔(slot offset)を指す。該PDSCH及び対応する、HARQ-ACKメッセージをキャリーするPUCCHが同一のスロットにあるから、k′
1=0である。
【0094】
図14はセル1及びセル2のスロットを示すもう1つの図であり、そのうち、セル1のサブキャリア間隔(SCS)は15kHzであり、セル2のサブキャリア間隔(SCS)は30kHzである。
図14に示すように、セル1において、サブスロットベースの設定メッセージ(subslotLengthForPUCCH)に基づいて、1つのスロットが2つのサブスロットに分けられ得る(各サブスロットは7シンボルを含む)。セル2について言えば、CSI報告はスロットベースのものである。セル1において、UEはスロット#0でSCellアクティベーション命令(activation command)を含む1つのPDSCHを受信しており、該アクティベーション命令はセル2をアクティベーションするために用いられる。指示メッセージに基づいて、該UEはスロット#0で該PDSCHに対応するHARQ-ACKメッセージをフィードバックする(該HARQ-ACKメッセージをキャリーするPUCCHを送信する)。関連メッセージを上述の公式に代入すれば分かるように、該UEはスロット#30の後にCSI報告に関するアクションを適用する。また、CSI報告のアクティベーションが(セル2の)スロット#62で開始する場合、UEは(参照セル1の)スロット#31で該CSI報告に関するアクションを適用する。
【0095】
図14の例において、k′
1とは、該PDSCHと、対応する、HARQ-ACKメッセージをキャリーするPUCCHとのスロット間隔(slot offset)を指す。該PDSCH及び対応する、HARQ-ACKメッセージをキャリーするPUCCHが異なるサブスロットにあっても、両者が同じスロットにあるので、k′
1=0である。
【0096】
図15はセル1及びセル2のスロットを示す他の図であり、そのうち、セル1のサブキャリア間隔(SCS)は15kHzであり、セル2のサブキャリア間隔(SCS)は30kHzである。
図15に示すように、セル1において、サブスロットベースの設定メッセージ(subslotLengthForPUCCH)に基づいて、1つのスロットが2つのサブスロットに分けられ得る(各サブスロットは7シンボルを含む)。セル2について言えば、CSI報告はスロットベースのものである。セル1において、UEはスロット#0でSCellディアクティベーション命令(deactivation command)を含む1つのPDSCHを受信しており、該ディアクティベーション命令はセル2をディアクティベーションするために用いられる。指示メッセージに基づいて、該UEはスロット#0で該PDSCHに対応するHARQ-ACKメッセージをフィードバックする(該HARQ-ACKメッセージをキャリーするPUCCHを送信する)。関連メッセージを上述の公式に代入すれば分かるように、該UEはスロット#30の後にCSI報告に関するアクションを適用する。例えば、UEは(参照セル1の)スロット#31又は(参照セル2の)スロット#62で、該CSI報告に関するアクションをディアクティベーションする。
【0097】
図15の例において、k′
1とは、該PDSCHと、対応する、HARQ-ACKメッセージをキャリーするPUCCHとのスロット間隔(slot offset)を指す。該PDSCH及び対応する、HARQ-ACKメッセージをキャリーするPUCCHが異なるサブスロットにあっても、両者が同じスロットにあるから、k′
1=0である。
【0098】
本発明の実施例における方法によれば、前述のように、システムの安定性を向上させることができる。
【0099】
<第四側面の実施例>
本発明の第四側面の実施例では無線通信方法が提供され、ここではネットワーク側から説明が行われる。該方法は第三側面の実施例の方法に対応するネットワーク側の処理であり、ここでは第三側面の実施例と同じ内容の重複説明が省略される。
【0100】
図16は本発明の実施例における無線通信方法を示す図である。
図16に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0101】
1601:ネットワーク装置が時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を送信し、前記下りリンクデータ信号は1つのセコンダリセルに作用するアクティベーション又はディアクティベーションシグナリングを含み;及び
1602:前記ネットワーク装置が時間単位n+kの後にCSI報告を受信し、そのうち、前記CSI報告は前記アクティベーション又はディアクティベーションシグナリングに関連又は対応し、前記時間単位とは、上りリンク制御信号の受信に対応する時間単位を指す。
【0102】
幾つかの実施例において、上述のkは、上述の下りリンクデータ信号と、該下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号とのスロット間隔又は偏移(offset)に関する。
【0103】
幾つかの実施例において、前記kは以下の公式により計算され得る。
【数16】
【0104】
ここで、
(外17)
とは、上りリンク制御信号の受信に対応するSCSがμと設定されるときに、各サブフレームに含まれるスロットの個数を指し;k′
1とは、前記下りリンクデータ信号と、前記下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号とのスロット間隔又は偏移(offset)を指す。
【0105】
幾つかの実施例において、時間単位n+kの後にCSI報告を受信することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告を受信することを含み、該時間単位n+kの後の1つの時間単位は、時間単位n+kの後に、CSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位である。
【0106】
幾つかの実施例において、時間単位n+kの後にCSI報告を受信することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告を受信することを含み、該時間単位n+kの後の1つの時間単位は時間単位n+k+1であり、そのうち、前記CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is active)にある。
【0107】
幾つかの実施例において、時間単位n+kの後にCSI報告を受信することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告を受信することを含み、該時間単位n+kの後の1つの時間単位は時間単位n+k+1の後にCSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位である。ここで、CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is not active)にない。
【0108】
本発明の実施例において、端末装置が時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を送信するとは、端末装置が時間単位nで終了する下りリンクデータ信号を送信することを指す。
【0109】
本発明の実施例において、時間単位はスロットであり、又は、前記時間単位は14個のシンボルを含む。
【0110】
本発明の実施例における方法により、システムの安定性を向上させることができる。
【0111】
<第五側面の実施例>
本発明の第五側面の実施例では無線通信装置が提供され、該装置は例えば端末装置であり、端末装置に配置される1つ又は複数の部品又はアセンブリであっても良い。
【0112】
図17は本発明の実施例における無線通信装置1700を示す図である。該装置が問題を解決する原理は第一側面の実施例の方法と類似しているので、その具体的な実施については第一側面の実施例の方法の実施を参照でき、ここでは内容が同じである重複説明が省略される。
図17に示すように、該装置1700は受信ユニット1701及び処理ユニット1702を含む。
【0113】
受信ユニット1701は時間単位nにおいて下りリンクデータ信号(PDSCH)を受信し、前記下りリンクデータ信号は1つのセコンダリセルに作用するアクティベーション又はディアクティベーションシグナリング(activation/deactivation command)を含む。処理ユニット1702は次のような処理のうちの少なくとも1つを行い、即ち、対応するアクションを時間単位n+k+1より早く適用せず;時間単位n+k+1において前記セコンダリセルのディアクティベーションタイマーに関するアクションを適用し;及び、時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用し、そのうち、前記CSI報告は前記アクティベーション又はディアクティベーションシグナリングに関連又は対応するという処理である。前記時間単位とは、前記下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号の送信に対応する時間単位を指す。
【0114】
幾つかの実施例において、上述のkは1つの14シンボルのスロットに含まれる前記時間単位の個数(
(外18)
)に関する。
【0115】
幾つかの実施例において、上述のkは以下の公式に基づいて計算される。
【数17】
【0116】
そのうち、
(外19)
とは、上りリンク制御信号の送信に対応するSCSがμと設定されるときに、各サブフレーム(subframe)に含まれるスロット(slot)個数を指し、
(外20)
とは、1つの14シンボルのスロットに含まれる前記時間単位の個数を指し、k
1は前記下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号の送信に関し、かつ、k
1は前記下りリンクデータ信号に対応するスケジューリングDCI中のPDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator fieldにより指示される。
【0117】
幾つかの実施例において、
【数18】
であり、ここで、
(外21)
とは、前記時間単位に対応するシンボル数を指す。
【0118】
幾つかの実施例において、
【数19】
であり、ここで、
(外22)
とは、前記時間単位に対応する一番長いシンボル数を指す。
【0119】
幾つかの実施例において、
【数20】
であり、ここで、
(外23)
とは、前記時間単位に対応する一番短いシンボル数を指す。
【0120】
幾つかの実施例において、対応するアクションの適用は対応するSCellアクティベーション又はディアクティベーションアクションを適用することを含む。
【0121】
幾つかの実施例において、対応するアクションの適用はCSI報告に関するアクションの適用を含まない。
【0122】
幾つかの実施例において、対応するアクションの適用は前記セコンダリセルのSCellディアクティベーションタイマーに関するアクションの適用を含まない。
【0123】
幾つかの実施例において、時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告に関するアクションを適用することを含み、該時間単位n+kの後の1つの時間単位とは時間単位n+kの後にCSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位を指す。
【0124】
幾つかの実施例において、時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告に関するアクションを適用することを含み、該時間単位n+kの後の1つの時間単位は時間単位n+k+1であり、そのうち、前記CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is active)にある。
【0125】
幾つかの実施例において、時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位でCSI報告に関するアクションを適用することを含み、該時間単位n+kの後の1つの時間単位は、時間単位n+k+1の後にCSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位である。ここで、CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is not active)にない。
【0126】
幾つかの実施例において、端末装置が時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を受信したとは、端末装置が時間単位nで終了する下りリンクデータ信号を受信したことを指す。
【0127】
幾つかの実施例において、時間単位はサブスロットであり、又は、時間単位に含まれるシンボル数は14よりも小さい。
【0128】
図18は本発明の実施例における無線通信装置1800を示すもう1つの図である、該装置が問題を解決する原理は第三側面の実施例の方法と類似しているので、その具体的な実施については第三側面の実施例における方法の実施を参照でき、ここでは内容が同じである重複説明が省略される。
図18に示すように、該装置1800は受信ユニット1801及び処理ユニット1802を含む。
【0129】
受信ユニット1801は時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を受信し、前記下りリンクデータ信号は1つのセコンダリセルに作用するアクティベーション又はディアクティベーションシグナリングを含む。処理ユニット1802は以下の処理のうちの少なくとも1つを実行し、即ち、対応するアクションを時間単位n+k+1より早く適用せず;時間単位n+k+1において前記セコンダリセルのディアクティベーションタイマーに関するアクションを適用し;及び、時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用し、そのうち、前記CSI報告は前記アクティベーション又はディアクティベーションシグナリングに関連又は対応するという処理であり、前記時間単位とは、上りリンク制御信号の送信に対応する時間単位を指す。
【0130】
幾つかの実施例において、上述のkは、上述の下りリンクデータ信号と、該下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号とのスロット間隔又は偏移(offset)に関する。
【0131】
幾つかの実施例において、上述のkは以下の公式により計算される。
【数21】
【0132】
ここで、
(外24)
とは、上りリンク制御信号の送信に対応するSCSがμと設定されるときに、各サブフレームに含まれるスロット個数を指し、k′
1とは、前記下りリンクデータ信号と、前記下りリンクデータ信号対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号とのスロット間隔又は偏移(offset)を指す。
【0133】
幾つかの実施例において、対応するアクションを適用することは、対応するSCellアクティベーション又はディアクティベーションアクションを適用することを含む。
【0134】
幾つかの実施例において、対応するアクションを適用することは、CSI報告に関するアクションを適用することを含まない。
【0135】
幾つかの実施例において、対応するアクションを適用することは、前記セコンダリセルのSCellディアクティベーションタイマーに関するアクションを適用することを含まない。
【0136】
幾つかの実施例において、時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告に関するアクションを適用することを含み、該時間単位n+kの後の1つの時間単位は、時間単位n+kの後にCSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位である。
【0137】
幾つかの実施例において、時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告に関するアクションを適用することを含み、該時間単位n+kの後の1つの時間単位は時間単位n+k+1であり、そのうち、前記CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is active)にある。
【0138】
幾つかの実施例において、時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告に関するアクションを適用することを含み、該時間単位n+kの後の1つの時間単位は、時間単位n+k+1の後に、CSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位である。ここで、CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is not active)にない。
【0139】
幾つかの実施例において、端末装置が時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を受信したとは、端末装置が時間単位nで終了する下りリンクデータ信号を受信したことを指す。
【0140】
幾つかの実施例において、時間単位はスロットであり、又は、時間単位は14シンボルを含む。
【0141】
本発明の実施例により、システムの安定性を向上させることができる。
【0142】
<第六側面の実施例>
本発明の第六側面の実施例では無線通信装置が提供され、該装置は例えば、ネットワーク装置であり、ネットワーク装置に構成される1つ又は複数の部品又はアセンブリであっても良い。
【0143】
図19は本実施例における無線通信装置1900を示す図である。該装置が問題を解決する原理は第二側面の実施例の方法と類似しているため、その具体的な実施については第二側面の実施例における方法の実施を参照でき、ここでは内容が同じである重複説明が省略される。
図19に示すように、該装置1900は送信ユニット1901及び受信ユニット1902を含む。
【0144】
送信ユニット1901は時間単位nにおいて下りリンクデータ信号(PDSCH)を送信し、前記下りリンクデータ信号は1つのセコンダリセルに作用するアクティベーション又はディアクティベーションシグナリング(activation/deactivation command)を含む。受信ユニット1902は時間単位n+kの後にCSI報告を受信し、そのうち、前記CSI報告は前記アクティベーション又はディアクティベーションシグナリングに関連又は対応し、前記時間単位とは、前記下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号の受信に対応する時間単位を指す。
【0145】
幾つかの実施例において、上述のkは1つの14シンボルのスロットに含まれる前記時間単位の個数(
(外25)
)に関する。
【0146】
幾つかの実施例において、上述のkは以下の公式により計算される。
【数22】
【0147】
そのうち、
(外26)
とは、上りリンク制御信号の受信に対応するSCSがμと設定されるときに、各サブフレーム(subframe)に含まれるスロット(slot)個数を指し、
(外27)
とは、1つの14シンボルのスロットに含まれる前記時間単位の個数を指し、k
1は前記下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号の送信に関し、かつ、k
1は前記下りリンクデータ信号に対応するスケジューリングDCI中のPDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator fieldにより指示される。
【0148】
幾つかの実施例において、
【数23】
であり、ここで、
(外28)
とは、前記時間単位に対応するシンボル数を指す。
【0149】
幾つかの実施例において、
【数24】
であり、ここで、
(外29)
とは、前記時間単位に対応する一番長いシンボル数を指す。
【0150】
幾つかの実施例において、
【数25】
であり、ここで、
(外30)
とは、前記時間単位に対応する一番短いシンボル数を指す。
【0151】
幾つかの実施例において、時間単位n+kの後にCSI報告を受信することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告を受信することを含み、前記時間単位n+kの後の1つの時間単位は、時間単位n+kの後にCSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位である。
【0152】
幾つかの実施例において、時間単位n+kの後にCSI報告を受信することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告を受信し、前記時間単位n+kの後の1つの時間単位は時間単位n+k+1であり、そのうち、前記CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is active)にある。
【0153】
幾つかの実施例において、時間単位n+kの後にCSI報告を受信することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告を受信することを含み、前記時間単位n+kの後の1つの時間単位は時間単位n+k+1の後にCSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位である。そのうち、前記CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is not active)にない。
【0154】
本発明の実施例において、ネットワーク装置が時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を送信するとは、ネットワーク装置が時間単位nで終了する下りリンクデータ信号を送信することを指す。
【0155】
本発明の実施例において、時間単位はサブスロットであり、又は、時間単位に含まれるシンボル数は14よりも小さい。
【0156】
図20は本実施例における無線通信装置2000を示す図である。該装置が問題を解決する原理は第四側面の実施例の方法と類似しているので、その具体的な実施については第四側面の実施例における方法の実施を参照でき、ここでは内容が同じである重複説明が省略される。
図20に示すように、該装置2000は送信ユニット2001及び受信ユニット2002を含む。
【0157】
送信ユニット2001は時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を送信し、前記下りリンクデータ信号は1つのセコンダリセルに作用するアクティベーション又はディアクティベーションシグナリングを含む。受信ユニット2002は時間単位n+kの後にCSI報告を受信し、そのうち、前記CSI報告は前記アクティベーション又はディアクティベーションシグナリングに関連又は対応し、前記時間単位とは、上りリンク制御信号の受信に対応する時間単位を指す。
【0158】
幾つかの実施例において、上述のkは上述の下りリンクデータ信号と、該下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号とのスロット間隔又は偏移(offset)に関する。
【0159】
幾つかの実施例において、上述のkは以下の公式により計算される。
【数26】
【0160】
ここで、
(外31)
とは、上りリンク制御信号の送信に対応するSCSがμと設定されるときに、各サブフレームに含まれるスロット個数を指し、k′
1とは、前記下りリンクデータ信号と、前記下りリンクデータ信号対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号とのスロット間隔又は偏移(offset)を指す。
【0161】
幾つかの実施例において、時間単位n+kの後にCSI報告を受信することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告を受信することを含み、該時間単位n+kの後の1つの時間単位は、時間単位n+kの後にCSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位である。
【0162】
幾つかの実施例において、時間単位n+kの後にCSI報告を受信することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告を受信することを含み、該時間単位n+kの後の1つの時間単位は時間単位n+k+1であり、そのうち、前記CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is active)にある。
【0163】
幾つかの実施例において、時間単位n+kの後にCSI報告を受信することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告を受信することを含み、該時間単位n+kの後の1つの時間単位は時間単位n+k+1の後にCSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位である。
【0164】
幾つかの実施例において、CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is not active)にない。
【0165】
本発明の実施例において、端末装置が時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を送信するとは、端末装置が時間単位nで終了する下りリンクデータ信号を送信することを指す。
【0166】
本発明の実施例において、時間単位はスロットであり、又は、前記時間単位は14シンボルを含む。
【0167】
本発明の実施例により、システムの安定性を向上させることができる。
【0168】
<第七側面の実施例>
本発明の第七側面の実施例では通信システムが提供され、
図21は該通信システム2100を示す図である。
図21に示すように、該通信システム2100はネットワーク装置2101及び端末装置2102を含む。なお、便宜のため、
図21では1つの端末装置及び1つのネットワーク装置を例にして説明を行うが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0169】
本発明の実施例において、ネットワーク装置2101と端末装置2102との間は従来の業務又は将来実施可能な業務の伝送を行うことができる。例えば、これらの業務はeMBB、mMTC、URLLC、V2X通信などを含み得るが、これらに限られない。
【0170】
幾つかの実施例において、ネットワーク装置2101は時間単位nにおいて下りリンクデータ信号(PDSCH)を送信し、前記下りリンクデータ信号は1つのセコンダリセルに作用するアクティベーション又はディアクティベーションシグナリングを含む。端末装置2102は時間単位nにおいて該下りリンクデータ信号(PDSCH)を受信し、また、以下の処理のうちの少なくとも1つを実行し、即ち、対応するアクションを時間単位n+k+1より早く適用せず;時間単位n+k+1において前記セコンダリセルのディアクティベーションタイマーに関するアクションを適用し;及び、時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用し、そのうち、前記CSI報告は前記アクティベーション又はディアクティベーションシグナリングに関連又は対応するという処理である。ネットワーク装置2101は時間単位n+kの後に該CSI報告を受信する。
【0171】
1つの実施例において、上述の時間単位とは、前記下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号の送信に対応する時間単位を指す。具体的な実施方式については第一側面及び第二側面の実施例を参照できる。
【0172】
もう1つの実施例において、上述の時間単位とは、上りリンク制御信号の送信に対応する時間単位を指す。具体的な実施方式については第三側面及び第四側面の実施例を参照できる。
【0173】
本発明の実施例ではさらに端末装置が提供され、該端末装置は例えばUEであっても良いが、本発明はこれに限定されず、他の装置であっても良い。
【0174】
図22は本発明の実施例における端末装置を示す図である。
図22に示すように、該端末装置2200は処理器2201及び記憶器2202を含んでも良く、記憶器2202はデータ及びプログラムを記憶しており、また、処理器2201に接続される。なお、該図は例示に過ぎず、さらに他の類型の構造を以って該構造に対して補充又は代替を行うことで電気通信機能又は他の機能を実現しても良い。
【0175】
例えば、処理器2201はプログラムを実行して第一側面又は第三側面の実施例に記載の無線通信方法を実現するように構成され得る。
【0176】
図22に示すように、該端末装置2200はさらに、通信モジュール2203、入力ユニット2204、表示器2205、電源2206などを含んでも良い。そのうち、これらの部品の機能は従来技術と類似したので、ここではその詳しい説明を省略する。なお、端末装置2200は
図22に示す全ての部品を含む必要がない。また、端末装置2200はさらに
図22に無い部品を含んでも良いが、これについては従来技術を参照できる。
【0177】
本発明の実施例ではさらにネットワーク装置が提供され、該ネットワーク装置は例えば、基地局(gNB)であっても良いが、本発明はこれに限定されず、他のネットワーク装置であっても良い。
【0178】
図23は本発明の実施例におけるネットワーク装置の構成図である。
図23に示すように、ネットワーク装置2300は、処理器(例えば、中央処理器CPU)2301及び記憶器2302を含んでも良く、記憶器2302は処理器2301に接続される。そのうち、該記憶器2302は各種のデータを記憶でき、さらに情報処理用のプログラムを記憶でき、かつ中央処理器2301の制御下で該プログラムを実行できる。
【0179】
例えば、処理器2301はプログラムを実行して第二側面又は第四側面の実施例に記載の無線通信方法を実現するように構成されても良い。
【0180】
また、
図23に示すように、ネットワーク装置2300はさらに、送受信機2303、アンテナ2304などを含んでも良い。そのうち、これらの部品の機能は従来技術と類似したので、ここではその詳しい説明を省略する。なお、ネットワーク装置2300は
図23に示す全ての部品を含む必要がない。また、ネットワーク装置2300はさらに
図23に無い部品を含んでも良いが、これについては従来技術を参照できる。
【0181】
本発明の実施例ではさらにコンピュータ可読プログラムが提供され、そのうち、端末装置中で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムはコンピュータに、前記端末装置中で第一側面又は第三側面の実施例に記載の無線通信方法を実行させる。
【0182】
本発明の実施例ではさらにコンピュータ可読プログラムを記憶している記憶媒体が提供され、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムはコンピュータに、端末装置中で第一側面又は第三側面の実施例に記載の無線通信方法を実行させる。
【0183】
本発明の実施例ではさらにコンピュータ可読プログラムが提供され、そのうち、ネットワーク装置中で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムはコンピュータに、前記ネットワーク装置中で第二側面又は第四側面の実施例に記載の無線通信方法を実行させる。
【0184】
本発明の実施例ではさらに、コンピュータ可読プログラムを記憶している記憶媒体が提供され、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムはコンピュータに、ネットワーク装置中で第二発明又は第四側面の実施例に記載の無線通信方法を実行させる。
【0185】
また、上述の装置及び方法は、ソフトウェア又はハードウェアにより実現されても良く、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されても良い。本発明はさらに、下記のようなコンピュータ読み取り可能なプログラムに関し、即ち、該プログラムは、ロジック部品により実行されるときに、該ロジック部品に上述の装置又は構成部品を実現させ、又は、該ロジック部品に上述の各種の方法又はステップを実現させる。ロジック部品は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、マイクロプロセッサ、コンピュータに用いる処理器などであっても良い。本発明はさらに、上述のプログラムを記憶した記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ハードディスク、DVD、フラッシュメモリなどにも関する。
【0186】
さらに、図面に記載された機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、本明細書に記載の機能を実行するための汎用処理器、デジタル信号処理器(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラム可能な論理部品、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理部品、ディスクリートハードウェアアセンブリ又は他の任意の適切な組み合わせとして実現されても良い。また、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、さらに、計算装置の組み合わせ、例えば、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPと通信により接続される1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成の組み合わせとして構成されても良い。
【0187】
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこのような実施例に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の技術的範囲に属する。
【0188】
また、上述の実施例などに関し、さらに以下のような付記を開示する。
【0189】
(付記1)
無線通信方法であって、
端末装置が時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を受信し、前記下りリンクデータ信号は1つのセコンダリセルに作用するアクティベーション又はディアクティベーションシグナリングを含み;及び
前記端末装置が
対応するアクションを時間単位n+k+1より早く適用せず;
時間単位n+k+1において前記セコンダリセルのディアクティベーションタイマーに関するアクションを適用し;及び
時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用し、そのうち、前記CSI報告は前記アクティベーション又はディアクティベーションシグナリングに関連又は対応する
という処理のうちの少なくとも1つを実行することを含み、
前記時間単位とは、前記下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号の送信に対応する時間単位を指す、方法。
【0190】
(付記2)
付記1に記載の方法であって、
前記kは1つの14シンボルのスロットに含まれる前記時間単位の個数(
(外32)
)に関する、方法。
【0191】
(付記3)
付記1に記載の方法であって、
前記kは以下の公式により計算され、
【数27】
そのうち、
(外33)
とは、上りリンク制御信号の送信に対応するSCSがμと設定されるときに、各サブフレーム(subframe)に含まれるスロット(slot)個数を指し、
(外34)
とは、1つの14シンボルのスロットに含まれる前記時間単位の個数を指し、
k
1は、前記下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号の送信に関し、かつ、k
1は前記下りリンクデータ信号に対応するスケジューリングDCI中のPDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator fieldにより指示される、方法。
【0192】
(付記4)
付記3に記載の方法であって、
前記
(外35)
は、
【数28】
(ここで、
(外36)
とは、前記時間単位に対応するシンボル数を指す);
【数29】
(ここで、
(外37)
とは、前記時間単位に対応する一番長いシンボル数を指す);及び
【数30】
(ここで、
(外38)
とは、前記時間単位に対応する一番短いシンボル数を指す)
のうちの1つである、方法。
【0193】
(付記5)
付記1に記載の方法であって、
対応するアクションを適用することは、対応するSCellアクティベーション又はディアクティベーションアクションを適用することを含む、方法。
【0194】
(付記6)
付記1に記載の方法であって、
対応するアクションを適用することは、CSI報告に関するアクションを適用することを含まない、方法。
【0195】
(付記7)
付記1に記載の方法であって、
対応するアクションを適用することは、前記セコンダリセルのSCellディアクティベーションタイマーに関するアクションを適用することを含まない、方法。
【0196】
(付記8)
付記1に記載の方法であって、
前記時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告に関するアクションを適用することを含み、前記時間単位n+kの後の1つの時間単位は、時間単位n+kの後に、CSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位である、方法。
【0197】
(付記9)
付記1に記載の方法であって、
前記時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位でCSI報告に関するアクションを適用することを含み、前記時間単位n+kの後の1つの時間単位は時間単位n+k+1であり、そのうち、前記CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is active)にある、方法。
【0198】
(付記10)
付記1に記載の方法であって、
前記時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告に関するアクションを適用することを含み、前記時間単位n+kの後の1つの時間単位は、時間単位n+k+1の後に、CSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位である、方法。
【0199】
(付記11)
付記10に記載の方法であって、
前記CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is not active)にない、方法。
【0200】
(付記12)
付記1に記載の方法であって、
前記端末装置が時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を受信したとは、前記端末装置が時間単位nで終了する下りリンクデータ信号を受信したことを指す、方法。
【0201】
(付記13)
付記1に記載の方法であって、
前記時間単位はサブスロットであり、又は、前記時間単位に含まれるシンボル数は14よりも小さい、方法。
【0202】
(付記14)
無線通信方法であって、
ネットワーク装置が時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を送信し、前記下りリンクデータ信号は1つのセコンダリセルに作用するアクティベーション又はディアクティベーションシグナリングを含み;及び
前記ネットワーク装置が時間単位n+kの後にCSI報告を受信し、そのうち、前記CSI報告は前記アクティベーション又はディアクティベーションシグナリングに関連又は対応することを含み、
前記時間単位とは、前記下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号の受信に対応する時間単位を指す、方法。
【0203】
(付記15)
付記14に記載の方法であって、
前記kは1つの14シンボルのスロットに含まれる前記時間単位の個数(
(外39)
)に関する、方法。
【0204】
(付記16)
付記14に記載の方法であって、
前記kは以下の公式により計算され、
【数31】
そのうち、
(外40)
とは、上りリンク制御信号の送信に対応するSCSがμと設定されるときに、各サブフレーム(subframe)に含まれるスロット(slot)個数を指し、
(外41)
とは、1つの14シンボルのスロットに含まれる前記時間単位の個数を指し、
k
1は、前記下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号の送信に関し、かつ、k
1は前記下りリンクデータ信号に対応するスケジューリングDCI中のPDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator fieldにより指示される、方法。
【0205】
(付記17)
付記16に記載の方法であって、
前記
(外42)
は、
【数32】
(ここで、
(外43)
とは、前記時間単位に対応するシンボル数を指す);
【数33】
(ここで、
(外44)
とは、前記時間単位に対応する一番長いシンボル数を指す);及び
【数34】
(ここで、
(外45)
とは、前記時間単位に対応する一番短いシンボル数を指す)
のうちの1つである、方法。
【0206】
(付記18)
付記14に記載の方法であって、
前記時間単位n+kの後にCSI報告を受信することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位でCSI報告を受信することを含み、前記時間単位n+kの後の1つの時間単位は、時間単位n+kの後に、CSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位である、方法。
【0207】
(付記19)
付記14に記載の方法であって、
前記時間単位n+kの後にCSI報告を受信することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告を受信することを含み、前記時間単位n+kの後の1つの時間単位は、時間単位n+k+1であり、そのうち、前記CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is active)にある、方法。
【0208】
(付記20)
付記14に記載の方法であって、
前記時間単位n+kの後にCSI報告を受信することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告を受信することを含み、前記時間単位n+kの後の1つの時間単位は、時間単位n+k+1の後に、CSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位である、方法。
【0209】
(付記21)
付記14に記載の方法であって、
前記CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is not active)にない、方法。
【0210】
(付記22)
付記14に記載の方法であって、
前記ネットワーク装置が時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を送信するとは、前記ネットワーク装置が時間単位nで終了する下りリンクデータ信号を送信することを指す、方法。
【0211】
(付記23)
付記14に記載の方法であって、
前記時間単位はサブスロットであり、又は、前記時間単位に含まれるシンボル数は14よりも小さい、方法。
【0212】
(付記24)
無線通信方法であって、
端末装置が時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を受信し、前記下りリンクデータ信号は1つのセコンダリセルに作用するアクティベーション又はディアクティベーションシグナリングを含み;及び
前記端末装置が
対応するアクションを時間単位n+k+1より早く適用せず;
時間単位n+k+1において前記セコンダリセルのディアクティベーションタイマーに関するアクションを適用し;及び
時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用し、そのうち、前記CSI報告は前記アクティベーション又はディアクティベーションシグナリングに関連又は対応する
という処理のうちの少なくとも1つを実行することを含み、
前記時間単位とは、上りリンク制御信号の送信に対応する時間単位を指す、方法。
【0213】
(付記25)
付記24に記載の方法であって、
前記kは前記下りリンクデータ信号と、前記下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号とのスロット間隔又は偏移(offset)に関連する、方法。
【0214】
(付記26)
付記24に記載の方法であって、
前記kは以下の公式により計算され、
【数35】
ここで、
(外46)
とは、上りリンク制御信号の送信に対応するSCSがμと設定されるときに、各サブフレームに含まれるスロット個数を指し、k′
1とは、前記下りリンクデータ信号と、前記下りリンクデータ信号対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号とのスロット間隔又は偏移(offset)を指す、方法。
【0215】
(付記27)
付記24に記載の方法であって、
対応するアクションを適用することは、対応するSCellアクティベーション又はディアクティベーションアクションを適用することを含む、方法。
【0216】
(付記28)
付記24に記載の方法であって、
対応するアクションを適用することは、CSI報告に関するアクションを適用することを含まない、方法。
【0217】
(付記29)
付記24に記載の方法であって、
対応するアクションを適用することは、前記セコンダリセルのSCellディアクティベーションタイマーに関するアクションを適用することを含まない、方法。
【0218】
(付記30)
付記24に記載の方法であって、
前記時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告に関するアクションを適用することを含み、前記時間単位n+kの後の1つの時間単位は、時間単位n+kの後に、CSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位である、方法。
【0219】
(付記31)
付記24に記載の方法であって、
前記時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告に関するアクションを適用することを含み、前記時間単位n+kの後の1つの時間単位は時間単位n+k+1であり、そのうち、前記CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is active)にある、方法。
【0220】
(付記32)
付記24に記載の方法であって、
前記時間単位n+kの後にCSI報告に関するアクションを適用することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告に関するアクションを適用することを含み、前記時間単位n+kの後の1つの時間単位は、時間単位n+k+1の後に、CSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位である、方法。
【0221】
(付記33)
付記32に記載の方法であって、
前記CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is not active)にない、方法。
【0222】
(付記34)
付記24に記載の方法であって、
前記端末装置が時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を受信したとは、前記端末装置が時間単位nで終了する下りリンクデータ信号を受信したことを指す、方法。
【0223】
(付記35)
付記24に記載の方法であって、
前記時間単位はスロットであり、又は、前記時間単位は14シンボルを含む、方法。
【0224】
(付記36)
無線通信方法であって、
ネットワーク装置が時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を送信し、前記下りリンクデータ信号は1つのセコンダリセルに作用するアクティベーション又はディアクティベーションシグナリングを含み;及び
前記ネットワーク装置が時間単位n+kの後にCSI報告を受信し、そのうち、前記CSI報告は前記アクティベーション又はディアクティベーションシグナリングに関連又は対応することを含み、
前記時間単位とは、上りリンク制御信号の受信に対応する時間単位を指す、方法。
【0225】
(付記37)
付記36に記載の方法であって、
前記kは前記下りリンクデータ信号と、前記下りリンクデータ信号に対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号とのスロット間隔又は偏移(offset)に関する、方法。
【0226】
(付記38)
付記36に記載の方法であって、
前記kは以下の公式により計算され、
【数36】
そのうち、
(外47)
とは、上りリンク制御信号の受信に対応するSCSがμと設定されるときに、各サブフレームに含まれるスロット個数を指し、k′
1とは、前記下りリンクデータ信号と、前記下りリンクデータ信号対応するHARQ-ACKメッセージをキャリーする上りリンク制御信号とのスロット間隔又は偏移(offset)を指す、方法。
【0227】
(付記39)
付記36に記載の方法であって、
前記時間単位n+kの後にCSI報告を受信することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告を受信することを含み、前記時間単位n+kの後の1つの時間単位は、時間単位n+kの後に、CSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位である、方法。
【0228】
(付記40)
付記36に記載の方法であって、
前記時間単位n+kの後にCSI報告を受信することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告を受信することを含み、前記時間単位n+kの後の1つの時間単位は時間単位n+k+1であり、そのうち、前記CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is active)にある、方法。
【0229】
(付記41)
付記36に記載の方法であって、
前記時間単位n+kの後にCSI報告を受信することは、時間単位n+kの後の1つの時間単位においてCSI報告を受信することを含み、前記時間単位n+kの後の1つの時間単位は、時間単位n+k+1の後に、CSI報告がアクティブな状態(is active)にある時間単位のうちの一番早い時間単位である、方法。
【0230】
(付記42)
付記36に記載の方法であって、
前記CSI報告は時間単位n+k+1においてアクティブな状態(is not active)にない、方法。
【0231】
(付記43)
付記36に記載の方法であって、
前記端末装置が時間単位nにおいて下りリンクデータ信号を送信するとは、前記端末装置が時間単位nで終了する下りリンクデータ信号を送信することを指す、方法。
【0232】
(付記44)
付記36に記載の方法であって、
前記時間単位はスロットであり、又は、前記時間単位は14シンボルを含む、方法。
【0233】
(付記45)
端末装置であって、
記憶器及び処理器を含み、
前記記憶器にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記処理器は前記コンピュータプログラムを実行して付記1乃至13、24乃至35のうちの任意の1項に記載の無線通信方法を実現するように構成される、端末装置。
(付記46)
ネットワーク装置であって、
記憶器及び処理器を含み、
前記記憶器にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記処理器は前記コンピュータプログラムを実行して付記14乃至23、36乃至44のうちの任意の1項に記載の無線通信方法を実現するように構成される、ネットワーク装置。
【0234】
(付記47)
通信システムであって、
端末装置及びネットワーク装置を含み、
前記端末装置は付記1乃至13のうちの任意の1項に記載の方法を実行するように構成され、前記ネットワーク装置は付記14乃至23のうちの任意の1項に記載の方法を実行するように制御され;又は
前記端末装置は付記24乃至35のうちの任意の1項に記載の方法を実行するように構成され、前記ネットワーク装置は付記36乃至44のうちの任意の1項に記載の方法を実行するように構成される、通信システム。