(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】デジタル味及びデジタル香りの実現のための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
A24F 40/65 20200101AFI20241203BHJP
A24F 40/50 20200101ALI20241203BHJP
【FI】
A24F40/65
A24F40/50
(21)【出願番号】P 2023566770
(86)(22)【出願日】2023-06-02
(86)【国際出願番号】 KR2023007621
(87)【国際公開番号】W WO2024034806
(87)【国際公開日】2024-02-15
【審査請求日】2023-11-14
(31)【優先権主張番号】10-2022-0100134
(32)【優先日】2022-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジェオン、ミンセオク
(72)【発明者】
【氏名】キム、ジャエ ヒュン
(72)【発明者】
【氏名】チュン、タエ ヨウン
【審査官】根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0338407(US,A1)
【文献】特開2006-285408(JP,A)
【文献】特開2020-042254(JP,A)
【文献】特開2003-296484(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0216474(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末の動作方法であって、
サーバにデジタルレシピの購入要求信号を送信するステップと、
前記サーバから前記デジタルレシピを受信するステップと、
前記端末に接続された電子装置に、前記デジタルレシピを含む制御信号を送信するステップと、
前記電子装置から前記デジタルレシピを利用した喫煙完了通知を受信するステップと、
前記喫煙完了通知に反応して、前記デジタルレシピの使用可能回数を更新するステップと、
を含む、端末の動作方法。
【請求項2】
他の端末に前記デジタルレシピを特定の回数だけ使用できる利用権をプレゼントするステップと、
前記特定の回数だけ前記使用可能回数を差し引くステップと、
をさらに含む、請求項1に記載の端末の動作方法。
【請求項3】
前記使用可能回数が0である場合、前記デジタルレシピを不活性化させるステップをさらに含む、請求項1に記載の端末の動作方法。
【請求項4】
前記デジタルレシピを不活性化させるステップは、前記電子装置に前記デジタルレシピの不活性化信号を送信するステップを含む、請求項1に記載の端末の動作方法。
【請求項5】
前記制御信号を送信するステップは、1回の喫煙にパフ可能な最大パフ回数の情報が含まれた前記制御信号を送信するステップを含む、請求項1に記載の端末の動作方法。
【請求項6】
前記喫煙完了通知を受信するステップは、前記最大パフ回数に基づいて決定された喫煙完了通知を受信するステップを含む、請求項5に記載の端末の動作方法。
【請求項7】
前記サーバに購読信号を送信するステップと、
前記サーバから前記購読信号に対応する利用可能なデジタルレシピ数、前記デジタルレシピの使用可能回数及び最大パフ回数のうち少なくとも1つを含む利用情報を受信するステップと、
をさらに含む、請求項1に記載の端末の動作方法。
【請求項8】
前記デジタルレシピは、前記電子装置と接触するオブジェクトに印加される電流情報を含む、請求項1に記載の端末の動作方法。
【請求項9】
電子装置の制御方法であって、
前記電子装置に接続された端末から、デジタルレシピを含む制御信号を受信するステップと、
前記制御信号に基づいて、1回の喫煙にオブジェクトのパフ回数をカウントするステップと、
前記オブジェクトのパフ回数が最大パフ回数に達した場合、前記デジタルレシピを利用した喫煙完了通知を前記端末に送信するステップと、
を含み、
前記制御信号は、1回の喫煙にパフ可能な前記最大パフ回数の情報を含む、電子装置の制御方法。
【請求項10】
ハードウェアと結合して、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法を実行させるためにコンピュータで読出し可能な記録媒体に格納されたコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の実施形態は、デジタル味及びデジタル香りを実現する方法に関し、具体的に、デジタルタバコを使用するユーザに様々なデジタルレシピを提供し、ユーザが選択したレシピに対応する味及び香りを提供する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近来、電子タバコに対する需要が次第に増加している。また、このように電子タバコに対する需要が増加することにより、電子タバコに関する機能が持続的に開発されている。特に、電子タバコの種類及び特性による関連機能が持続的に開発されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
実施形態は、ユーザに様々なデジタルレシピを提供することにある。
【0004】
実施形態は、ユーザにタバコの味及び香りをデジタルに実現し、スティックや巻タバコなしに電子装置だけで味及び香りを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態に係る端末の動作方法は、サーバにデジタルレシピ購入要求信号を送信するステップと、前記サーバから前記デジタルレシピを受信するステップと、前記端末に接続された電子装置に、前記デジタルレシピを含む制御信号を送信するステップと、前記電子装置から前記デジタルレシピを利用した喫煙完了通知を受信するステップと、前記喫煙完了通知に反応して、前記デジタルレシピの使用可能回数を更新するステップとを含む。
【0006】
他の端末に前記デジタルレシピを特定の回数だけ使用できる利用権をプレゼントするステップと、前記特定回数だけ前記使用可能回数を差し引くステップとをさらに含むことができる。
【0007】
前記使用可能回数が0である場合、前記デジタルレシピを不活性化させるステップをさらに含むことができる。
【0008】
前記デジタルレシピを不活性化させるステップは、前記電子装置に前記デジタルレシピの不活性化信号を送信するステップを含むことができる。
【0009】
前記制御信号を送信するステップは、1回の喫煙にパフ可能な最大パフ回数の情報が含まれた前記制御信号を送信するステップを含むことができる。
【0010】
前記喫煙完了通知を受信するステップは、前記最大パフ回数に基づいて決定された喫煙完了通知を受信するステップを含むことができる。
【0011】
前記サーバに購読信号を送信するステップと、前記サーバから前記購読信号に対応する利用可能なデジタルレシピ数、前記デジタルレシピの使用可能回数及び最大パフ回数のうち少なくとも1つを含む利用情報を受信するステップとをさらに含むことができる。
【0012】
前記デジタルレシピは、前記電子装置と接触するオブジェクトに印加される電流情報を含むことができる。
【0013】
一実施形態に係る電子装置の制御方法は、前記電子装置に接続された端末から、デジタルレシピを含む制御信号を受信するステップと、前記制御信号に基づいて、1回の喫煙にオブジェクトのパフ回数をカウントするステップと、前記オブジェクトのパフ回数が最大パフ回数に達した場合、前記デジタルレシピを利用した喫煙完了通知を前記端末に送信するステップとを含み、前記制御信号は、1回の喫煙にパフ可能な前記最大パフ回数の情報を含む。
【発明の効果】
【0014】
実施形態に係ると、ユーザに様々なデジタルレシピを提供することができる。
【0015】
実施形態に係ると、ユーザにタバコの味及び香りをデジタルで実現し、スティックや巻タバコなしで電子装置だけで味及び香りを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1A】一実施形態に係る電子装置のブロック図を示す図である。
【
図1B】一実施形態に係るユーザの舌とマウスピース部が接触した形状の一部を概略的に示す。
【
図2】一実施形態に係る電子装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。
【
図3A】一実施形態に係る電子装置がマウスピース部とオブジェクトが接触したか否かを判断する方法を説明するためのフローチャートである。
【
図3B】プロセッサがオブジェクトの抵抗値をアップデートする動作方法を説明するためのフローチャートである。
【
図4A】一実施形態に係るマウスピースの構成を概略的に示す。
【
図4B】一実施形態に係るマウスピースの断面を概略的に示す。
【
図4C】一実施形態に係る多層FPCB(Flexible Printed Circuit Board)からなるマウスピースの断面を概略的に示す。
【
図5】一実施形態に係る電子装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。
【
図6A】一実施形態に係る電子タバコ装置の発香カートリッジ及びエアロゾル生成装置を概略的に示す。
【
図6B】一実施形態に係る電子タバコ装置の家郷方法を説明するためのフローチャートである。
【
図6C】電子タバコ装置がエアロゾル化された香りを噴霧するかを決定する方法を説明するためのフローチャートである。
【
図7A】一実施形態に係る電子装置の香りセンサの動作を概略的に示す。
【
図7B】一実施形態に係る電子装置で分析した香りによるデータ分布図である。
【
図7C】一実施形態に係る電子装置で香り物質を検出した結果をデータに示す例である。
【
図7D】一実施形態に係る電子装置が香りレシピを生成する方法を説明するためのフローチャートである。
【
図8】一実施形態に係る端末の動作方法を説明するためのフローチャートである。
【
図9A】一実施形態に係る電子装置の構成を概略的に示す。
【
図9B】一実施形態に係る電子装置のデジタルタバコとしての動作方法を説明するためのフローチャートである。
【
図9C】一実施形態に係る端末がデジタルタバコのために動作する方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
実施形態に対する特定な構造的又は機能的な説明は単なる例示のための目的として開示されたものであって、様々な形態に変更されることができる。したがって、実施形態は特定な開示形態に限定されるものではなく、本明細書の範囲は技術的な思想に含まれる変更、均等物又は代替物を含む。
【0018】
第1又は第2などの用語を複数の構成要素を説明するために用いることがあるが、このような用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ解釈されなければならない。例えば、第1構成要素は第2構成要素と命名することができ、同様に、第2構成要素は第1構成要素にも命名することができる。
【0019】
いずれかの構成要素が他の構成要素に「連結」されているか「接続」されていると言及されたときには、その他の構成要素に直接的に連結されているか又は接続されているが、中間に他の構成要素が存在し得るものと理解されなければならない。
【0020】
単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味をもたない限り複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」等の用語は、明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを示すものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれを組み合わせたものなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものとして理解しなければならない。
【0021】
異なるように定義さがれない限り、技術的又は科学的な用語を含んで、ここで用いる全ての用語は、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に用いられる予め定義された用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有するものと解釈されなければならず、本明細書で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されることはない。
【0022】
以下、添付する図面を参照しながら実施形態を詳細に説明する。図面を参照して説明する際に、図面符号に拘わらず同じ構成要素は同じ参照符号を付与し、これに対する重複する説明は省略す
【0023】
図1Aは、一実施形態に係る電子装置のブロック図を示す図である。
【0024】
図1Aを参照すれば、一実施形態に係る電子装置は、エアロゾル生成装置、電子タバコ装置又は喫煙スティックに命名する。「喫煙」は、喫煙可能な物質から煙又はエアロゾルの放出を引き起こす加熱、燃焼、及びその他のことを意図してもよい。
【0025】
一実施形態に係る電子装置は、プロセッサ100とマウスピース部110を含む。プロセッサ100は、PWM制御部101及びADC入力端子102を含む。マウスピース部110は、可変抵抗に表示されたオブジェクト120と接触する第1端子111、第2端子112、及び抵抗113を含む。
【0026】
従来における喫煙製品は、巻タバコに火をつけて燃焼させて喫煙するか、デバイスを用いてスティック又は液相を加熱させる方式で喫煙行為を提供した。しかし、巻タバコは、別途の燃焼ツール(例えば、ライター)がなければならず、喫煙時に灰が発生するという煩わしさがあり、有害性のイシューも生じる。巻タバコ型電子タバコは、スティックを毎回挟んでから喫煙しなければならず、終了後にタバコの吸殻である副産物も発生し得る。液相型電子タバコは、均一な噴霧量及び喫味の提供は可能であるが、様々な液相タバコの味及び香りを感じるためには該当のカートリッジに毎回交換しなければならない。
【0027】
一実施形態に係る電子装置は、ユーザにタバコの味及び/又は香りをデジタルに実現し、スティックや巻タバコなしに電子装置だけで味及び香りを提供することができる。より具体的に、電子装置は、ユーザの端末(例えば、スマートフォン)からデジタルレシピを受信し、該当デジタルレシピに対応するデジタル味とデジタル香りをユーザに提供することができる。
【0028】
一実施形態に係るデジタル味は、ユーザの味覚細胞に微細電流を印加する方式により具現され、デジタル香りは、電子装置に含まれている複数の液相カートリッジを用いて香り物質を組み合わせる方式により実現される。一実施形態に係るデジタルレシピは、デジタル味レシピ及びデジタル香りレシピを含んでもよく、デジタル味レシピは、特定の味をデジタルに実現する方法を意味し、デジタル香りレシピは、特定の香りをデジタルに実現する方法を意味する。
【0029】
一実施形態に係るプロセッサ100は、受信されたデジタルレシピに基づいて電子装置でデジタル味を実現する微細電流をマウスピース部110に印加してもよい。デジタル味及び香りを実現する方法に関する説明については、
図1B~
図9B参照して下記を参照して詳細に説明する。
【0030】
一実施形態に係るプロセッサ100のPWM制御部101は、マウスピース部110に微細電流をPWM方式で印加してもよい。PWM(Pulse Width Modulation)制御は電圧制御方法として、一定の周期で出力が必要だけの電力をスイッチオンし、入力から供給する制御方法である。従って、必要な出力電力によりON/OFFの比率、デューティサイクル(duty cycle)が変わり得る。PWM制御方法で微細電流をマウスピース部110に印加する制御方法については、下記を参照して詳細に説明する。
【0031】
一実施形態に係るプロセッサ100のADC(Analog-to-digital converter)入力端子102は、第2端子112で測定された電圧値をデジタル信号に変換してもよい。プロセッサ100は、デジタル信号に変換された電圧値に基づいてオブジェクト120の抵抗値を決定し得る。
【0032】
一実施形態に係る可変抵抗に表示されたオブジェクト120はユーザの唇及び舌を含むが、本開示のオブジェクト120がこれに限定されることはない。以下、説明の便宜のために、オブジェクト120の第1部分をユーザの上唇として仮定し、オブジェクトの第2部分をユーザの下唇として仮定し、オブジェクトの第3部分をユーザの舌に称する。
【0033】
図1Bは、一実施形態に係るユーザの舌とマウスピース部が接触した形状の一部を概略的に示す。
【0034】
図1Aを参照した説明は、
図1Bを参照した説明にも同一に適用されてもよく、重複する内容は省略されてもよい。
【0035】
一実施形態に係るユーザの舌130は、味覚受容体(例えば、神経細胞)を含んでいる。味覚受容体は、ユーザの舌130に接した物質と化学反応を起こして味を感じる味覚物質を発生させ、発生した味覚物質の濃度に応じて甘み、塩味、苦味などに区分される電気的信号を脳に伝達し、最終的にユーザは味を認知することになる。
【0036】
一実施形態に係るユーザの舌130は、マウスピース部110の第1端子111と第2端子112に接触してもよい。第1端子111と第2端子112との間は絶縁体からなり、平常には回路が接続されていない。ユーザの舌130がマウスピース部に接触すれば、ユーザの舌130は、第1端子111と第2端子112との間に位置する抵抗にモデリングされる。
【0037】
一実施形態に係るマウスピース部110は、ユーザの舌130の接触の有無を検出することができる。マウスピース部110の第1端子111及び第2端子112がユーザの舌130に接触した場合、絶縁されていた第1端子111と第2端子112との間がユーザの舌130により連結される。回路が接続されれば、ユーザの舌130は可変抵抗として見なし、第1端子111と第2端子112との間に電流が流れる。マウスピース部110は、ユーザの舌130が接触したときの第2端子112の電圧を測定し得る。プロセッサ100は、電圧が一定の値(以下、第1閾値)を超過すると測定されれば、ユーザの舌130がマウスピース部110に接触したと判断する。
【0038】
一実施形態に係る第2端子112で測定された電圧値は、ユーザの舌130の状態に応じて相違に測定されてもよい。ユーザの舌130の抵抗値が変化すれば、第2端子112で測定された電圧値が相違になる。例えば、ユーザの舌はユーザごとに厚さが異なるため、ユーザごとに舌の抵抗値が異なる。ユーザの習慣によりユーザの舌とマウスピース部の接触位置が異なるため、互いに異なるユーザごとに舌の抵抗値が異なる。ユーザごとに唾液の濃度及びpHが異なるため、ユーザごとに舌の抵抗値が異なる。
【0039】
同じユーザの舌であってもユーザの状態に応じて抵抗値が変わり得る。例えば、同一のユーザが飲み物を飲んだ前後の場合を比較しても、ユーザの舌を通した電流の流れが変わるため、同一のユーザの舌であっても抵抗値が変わり得る。さらに、マウスピース部110の接触位置又は体のコンディションに応じて同じユーザの舌であっても抵抗値が変わり得る。
【0040】
一実施形態に係るプロセッサ100は、第2端子112で測定された電圧値によりユーザの舌130の抵抗値を決定することができる。ユーザの舌130の抵抗値が決定されれば、プロセッサ100は、受信されたデジタルレシピによりマウスピース部110に微細電流を印加してもよい。PWM制御部101は、オブジェクトの抵抗値に基づいて、デジタルレシピでオブジェクトの抵抗値による微細電流値を決定してもよい。決定された微細電流値は、第1端子111と第2端子112を介してユーザの舌130に印加されてもよい。
【0041】
一実施形態に係る抵抗113は、第2端子112に接続して接地されている。抵抗113の大きさに応じて、ユーザの舌130に印加される電流の大きさが決定される。人の舌は、相対的に低い抵抗値を有するため、抵抗113は、微細電流(例えば、数十uA~数百uA)を生成できるように大きい値を有するよう設計されることができる。
【0042】
図2は、一実施形態に係る電子装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。
【0043】
ステップ210~230は、
図1A及び
図1Bを参照して説明したプロセッサによって実行され、
図1A及び
図1Bを参照した説明は、
図2を参照した説明にも同一に適用され、重複する内容は省略されてもよい。
【0044】
ステップ210において、一実施形態に係る電子装置は、マウスピース部に含まれた第2端子の電圧を測定する。
【0045】
一実施形態に係る第1端子111及び第2端子112にオブジェクト120が接触すれば、第1端子と第2端子を含む回路は、開放回路でオブジェクトを介して電流が流れる接続されている回路に転換される。従って、モデリングされたオブジェクト120の抵抗と抵抗113により電圧が分配されることで第2端子の電圧を測定できる。マウスピース部110は、第2端子の電圧を測定してプロセッサ100に伝達する。
【0046】
ステップ220において、一実施形態に係る電子装置は、測定された電圧に基づいてオブジェクトに対応するオブジェクト抵抗値を決定する。
【0047】
一実施形態に係るプロセッサ100は、測定された電圧値をADC入力端子102を介してデジタル信号に変換することができる。プロセッサ100は、デジタル信号に基づいてオブジェクトの抵抗値を決定する。例えば、電子装置でバッテリの電力値及び抵抗113は予め決定されているため、ユーザの舌130がマウスピース部110に接触すれば、プロセッサ100は、第1端子111と第2端子112との間のユーザの舌130の抵抗と回路の抵抗113間の電圧分配により、ユーザの舌130の抵抗値を算出することができる。
【0048】
ステップ230において、一実施形態に係る電子装置は、オブジェクト抵抗値及び予め決定されたデジタルレシピに基づいてオブジェクトに電流を印加する。
【0049】
一実施形態に係るプロセッサ100は、決定されたオブジェクトの抵抗値に基づいて、デジタルレシピに対応する電流をオブジェクトに印加できる電力を決定し得る。例えば、デジタルレシピには特定の味及び香りをデジタル化し、ユーザの舌130の抵抗値により印加する電力を決定しておいたデータが備えられてもよい。従って、ユーザの舌130の抵抗値が決定されれば、プロセッサ100は、PWM制御部101を介してデジタルレシピでユーザの舌130の抵抗値に対応する電力値を印加することができる。
【0050】
図3Aは、一実施形態に係る電子装置がマウスピース部とオブジェクトが接触したかを判断する方法を説明するためのフローチャートである。
【0051】
ステップ310~340は、
図1A及び
図1Bを参照して説明したプロセッサにより実行され、
図1A~
図2を参照した説明は、
図3Aを参照した説明にも同一に適用されてもよく、重複する内容は省略されてもよい。
【0052】
ステップ310において、一実施形態に係る電子装置は第2端子の電圧を測定する。
【0053】
ステップ320において、一実施形態に係る電子装置は、測定された電圧が第1電圧閾値を超過すればオブジェクトが接触したと判断する。
【0054】
ステップ330において、一実施形態に係る電子装置は、測定された電圧をデジタル信号に変換する。
【0055】
ステップ340において、一実施形態に係る電子装置は、デジタル信号に基づいてオブジェクトの抵抗値を決定する。
【0056】
一実施形態に係る電子装置は、測定された電圧に基づいて電子装置とオブジェクト120の接触有無を判断する。
【0057】
例えば、ユーザの舌130と第1端子111及び第2端子112が接触面、開放されていた回路が接続されながら第2端子112の電圧測定が可能になる。プロセッサ100は、第2端子112で測定した電圧値がプロセッサ100に予め設定された値である第1電圧閾値を超過すれば、ユーザの舌130がマウスピース部110に接触したと判断する。
【0058】
プロセッサ100は、測定された電圧値をADC入力端子102を介してデジタル信号に変換することができる。
【0059】
プロセッサ100は、ADC入力端子102を介して変換されたデジタル信号に対応するオブジェクトの抵抗値を決定することができる。
【0060】
図3Bは、プロセッサがオブジェクトの抵抗値をアップデートする動作方法を説明するためのフローチャートである。
【0061】
ステップ350~370は、
図1A~
図1Bを参照して説明したプロセッサによって実行され、
図1A~
図3Aを参照した説明は、
図3Bを参照した説明にも同一に適用され、重複する内容は省略されてもよい。
【0062】
ステップ350において、一実施形態に係るプロセッサは、電子装置の動作中に第2端子の電圧を続けて測定する。
【0063】
ステップ360において、一実施形態に係るプロセッサは、測定された電圧の変化量をモニタリングする。
【0064】
ステップ370において、一実施形態に係るプロセッサは、測定された電圧の変化量が第2電圧閾値を超過すれば、オブジェクトの抵抗値をアップデートする。
【0065】
一実施形態に係る電子装置において、受信されたデジタルレシピは、オブジェクト120の抵抗値に応じて適切な微細電流を印加するためのデータを含む。オブジェクト120の抵抗値はリアルタイムに変化し得るため、電子デバイスは、引き続きオブジェクト120の抵抗値をモニタリングする必要がある。電子装置がオブジェクト120にデジタルレシピで要求する正確なデジタル味を具現するためには、オブジェクト120の抵抗値に応じた微細電流の精密な制御が必要であり、プロセッサ100は、オブジェクトの抵抗値が一定のレベル以上変化すれば、微細電流の強さを調節するためにPWM制御部101の電力を再び決定してもよい。
【0066】
一実施形態に係るプロセッサ100は、第2端子112で測定された電圧の変化量が第2電圧閾値を超過すれば、オブジェクトの抵抗値をアップデートすることができる。例えば、ユーザの喫煙中にユーザの舌130の状態が変わって第2端子112の電圧値が変わり得る。変化した第2端子112の電圧値と第1電圧閾値とを比較したとき、比較した電圧値の絶対値が第2電圧閾値を超過して変化すれば、プロセッサ100は、オブジェクトの抵抗値をアップデートするための動作を行う。第2端子112で測定された電圧値が変化したことは、ユーザの舌130の抵抗値が変化したことを意味し、プロセッサ100は、デジタルレシピに対応する新しいオブジェクトの抵抗値でアップデートすることができる。プロセッサ100は、新しいオブジェクトの抵抗値に応じて、PWM制御部101を介してユーザの舌130に微細電流を印加するための動作を行うことができる。
【0067】
図4Aは、一実施形態に係るマウスピースの構成を概略的に示す。
【0068】
図4Bは、一実施形態に係るマウスピースの断面を概略的に示す。
【0069】
図4Cは、一実施形態に係る多層FPCB(Flexible Printed Circuit Board)で構成されたマウスピースの断面を概略的に示す。
【0070】
図1A~
図3Bを参照した説明は、
図4A~
図4Cを参照した説明にも同一に適用されてもよく、重複する内容は省略されてもよい。また、
図1A~
図3Bを参照して説明したプロセッサ100によりマウスピースの全体動作が制御されてもよい。
【0071】
一実施形態に係る電子装置は、本体とマウスピース部400を含む。マウスピース部400は、本体で脱着/付着されてもよい。
図4A~
図4Cに図示されていないが、本体は、電子タバコ装置でマウスピース部400を除いた残りの部分を意味する。以下、
図9Aを参照して本体に関して詳細に説明する。
【0072】
一実施形態に係るマウスピース部400は、一般的な巻タバコと類似の大きさ及び強度を有する円筒状の胴体410、外周面411、内周面412、唇に接したか否かを検出する第1静電容量センサ421と第2静電容量センサ422、デジタル味を実現するために微細電流が印加する第1端子441と第2端子442を含む。
【0073】
一実施形態に係るマウスピース部400は、熱抵抗パターンで設計された熱線部430及びユーザがエアロゾルを吸入可能にするエアロゾル吸入部450を含む。
【0074】
一実施形態に係るマウスピース部の胴体410は、一般的な巻きタバコと同様に円筒形であってもよい。胴体410は、巻きタバコ又はスティックのフィルター部(約30mm)よりも長くなければならない。巻きタバコ又はスティックのフィルター部とは、一般的な巻きタバコ又はスティックを刺して使用する電子タバコのフィルターを意味する。ユーザが煙を吸い込むためにマウスピース部400を噛む場合、自然に舌に接するためには上記のような一般的な巻きタバコ又はスティックと同じ長さであれば、唇のみに接触することになる。したがって、一般的な巻きタバコ又はスティックに比べてユーザの舌まで自然に接することができるよう、マウスピース部の胴体410をより長い構造にする必要がある。ただし、本開示の胴体410の形状が一般的な巻きタバコの形、厚さ、又は上述の長さに限定されることはない。
【0075】
一実施形態に係る近位端部は、マウスピース部の胴体410でユーザの舌が接する側に近い方向を意味する。反対に、遠位端部はマウスピース部の胴体410が本体に挿入される方向を意味する。
【0076】
一実施形態に係る第1静電容量センサ421は、マウスピース部400の外周面の第1領域に配置される。
【0077】
一実施形態に係る第2静電容量センサ422は、第1領域の周縁方向に離隔する外周面の第2領域に配置される。
【0078】
一実施形態に係る第1微細電流印加端子441は、第2領域の長手方向に離隔する外周面の第3領域に配置される。第1微細電流印加端子441は、第2領域を基準にして、近位端部の方向に第3領域に配置されてもよい。また、第3領域は、第2領域と長手方向に予め決定された長さだけ(例えば、10mm以上)離隔して配置されてもよい。第1微細電流印加端子441は、上述した第1端子111を含む。
【0079】
一実施形態に係る第2微細電流印加端子442は、第3領域の周縁方向に離隔される外周面の第4領域に配置される。第2微細電流印加端子442は、上述した第2端子112を含んでもよい。
【0080】
一実施形態に係る熱線部430は、外周面411と内周面412との間の空間である第5領域に配置されてもよい。熱線部430は、一般的な巻タバコ又はスティックの主流煙(喫煙時に直接喫煙者の口の中に吸い込まれる煙をいい、その他は副流煙という)の温度に類似に、マウスピース部400又はエアロゾル化された媒質を加熱し得る。例えば、一般的な巻タバコ又はスティックの主流煙の温度は概略的に25℃から55℃であるため、熱線部430が一般的な巻タバコ又はスティックの主流煙の温度と同様に熱抵抗値及びパターンが設計される。但し、本開示の熱線部430が加熱される温度が25℃から55℃間に限定されることはない。
【0081】
一実施形態に係る絶縁部413は、外周面411と熱線部430との間に設けられてもよい。熱線部430は、熱刺激を印加できる熱抵抗パターンに設計されてもよい。熱線部430と第1微細電流印加端子441及び第2微細電流印加端子442が絶縁されなければ、舌を介して熱線部430と微細電流印加端子が接続されて抵抗値が変わり、そのため、熱抵抗の発熱温度が変わったり微細電流の強度が変わる。即ち、微細電流回路の抵抗と熱抵抗が舌を介して短絡(short)されれば、正常な回路動作が不可能になる。従って、熱線部430、第1微細電流端子441、及び第2微細電流端子442は、絶縁部413を介して開放される。
【0082】
一実施形態に係るエアロゾル吸入部450は、マウスピース部400の内部に形成されてエアロゾルの排出を許容することができる。本体は、ユーザの選択によりニコチン又は非ニコチン媒質をエアロゾル化してマウスピース部400を介してユーザに提供することができる。
【0083】
一実施形態に係るマウスピース部400は、本体に挿入されて作動する。
図4A~
図4Cに図示されていないが、マウスピース部400の遠位端部の方向には挿入検出センサが配置されたり、本体の挿入部方向にマウスピース部400の挿入検出センサが配置されてもよい。
【0084】
一実施形態に係る第1静電容量センサ421は、マウスピース部400にユーザの上唇が接触したか否かを検出し、第2静電容量センサ422は、マウスピース部400に下唇が接触したか否かを検出する。第1静電容量センサ部及び第2静電容量センサ部は、検出された情報をプロセッサ100に伝達する。プロセッサ100は、検出された情報に基づいて電子装置の動作制御、微細電流印加の制御、及びユーザの喫煙パターン分析がすることができる。
【0085】
一実施形態に係るマウスピース部400は、熱線部430を含む回路と微細電流印加端子(第1微細電流印加端子及び第2微細電流印加端子)を含む回路から構成される。回路は、熱線部430を含む回路のパターン設計と微細電流印加端子を含む回路のパターン設計を分離し、各層のパターンは、再び絶縁層に区分した多層FPCB構造で構成されてもよい。一般のPCB構造とは異なるように、FPCB構造は、フレキシブルなプリント回路基板として、円筒状のタイプの巻タバコ又はスティック形のマウスピース部400を取り囲むように適用することができる。ユーザは、多層FPCB構造が適用されたマウスピース部400を介して一般的な巻タバコ又はスティックを通した喫煙と比較して異質感がそれほど感じない。
【0086】
一実施形態に係る第1微細電流印加端子441と第2微細電流印加端子442は、
図1B及び
図4A~
図4Cに図示するように、ユーザの舌130が端子に接触しなければならない。
図4Cは、マウスピースの断面の上下部のうち、熱線部430と微細電流印加端子が含まれた部分を示す。ユーザの舌130は、一般に円筒状の物体の上部/下部のうち一部分にだけ接触されるため、微細電流印加端子がすべてユーザの舌130に接触するためには、微細電流印加端子が上部又は下部に全て配置されなければならない。
【0087】
一実施形態に係る本体は、デジタルレシピを受信する通信部及びプロセッサを含む。一実施形態に係るプロセッサ100は、マウスピース部の第1領域とオブジェクトの第1部分の接触有無を判断する。プロセッサ100は、マウスピース部の第2領域とオブジェクトの第2部分の接触有無を判断する。プロセッサ100は、マウスピース部の第1端子及び第2端子とオブジェクトの第3部分の接触有無を判断する。プロセッサ100は、マウスピース部の第1端子及び第2端子とオブジェクトの第3部分の接触の有無に基づいて、デジタルレシピに対応する電流をオブジェクトの第3部分に印加してもよい。一実施形態に係る通信部は、後述する
図9Aを参照して詳細に説明する。
【0088】
図5は、一実施形態に係る電子装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。
【0089】
図5を参照すれば、ステップ510~540は、
図1A~
図4Cを参照して説明したプロセッサによって実行され、
図1A~
図4Cを参照した説明は、
図5を参照した説明にも同一に適用されてもよく、重複する内容は省略されてもよい。
【0090】
ステップ510において、一実施形態に係る電子装置は、デジタルレシピを受信する。電子装置は、ユーザの端末(例えば、該当電子装置とネットワークを介して接続されたユーザ端末)からデジタルレシピに含まれたデジタル味レシピ及び/又はデジタル香りレシピを受信する。
【0091】
ステップ510が行われた後、一実施形態に係るマウスピース部の熱線部430は、デジタルレシピに基づいて電子装置を予熱する。例えば、電子装置に内蔵されているニコチン媒質又は非ニコチン媒質は、デジタルレシピに基づいて予熱されてもよい。
【0092】
一実施形態に係る電子装置は、マウスピース部の熱線部430とニコチン媒質又は非ニコチン媒質が一定の温度に達すれば、振動で予熱が完了したことをユーザに通知する。
【0093】
ステップ520において、一実施形態に係る電子装置は、マウスピース部と唇の接触有無を判断する。
【0094】
電子装置は、マウスピース部の第1領域とオブジェクトの第1部分(例えば、ユーザの上唇)の接触有無を判断する。
図4Aに示すように、マウスピース部の第1領域には第1静電容量センサが配置されてもよい。
【0095】
電子装置は、マウスピース部の第2領域とオブジェクトの第2部分(例えば、ユーザの下唇)の接触有無を判断する。
【0096】
より具体的に、電子装置は、マウスピース部の第1領域の第1静電容量センサの静電容量値が第1静電容量閾値を超過するか否かを判断する。例えば、ユーザがマウスピース部400を噛むために、第1領域へ上唇に接触すれば、第1領域の第1静電容量センサの静電容量値が変化する。静電容量値が変わって第1静電容量閾値を超過すれば、電子装置のプロセッサ100は、ユーザの上唇が第1領域に接触したと判断する。
【0097】
電子装置は、マウスピース部の第2領域の第2静電容量センサの静電容量値が第2静電容量閾値を超過するか否かを判断する。例えば、ユーザがマウスピース部400を噛むために第2領域に下唇と接触すれば、第2領域の第2静電容量センサの静電容量値が変化する。静電容量値が変わって第2静電容量閾値を超過すれば、電子装置のプロセッサ100は、ユーザの下唇が第2領域に接触したと判断する。
【0098】
ステップ530において、一実施形態に係る電子装置は、マウスピース部と舌の接触有無を判断する。
【0099】
電子装置は、マウスピース部400の第1端子111及び第2端子112とオブジェクトの第3部分(例えば、ユーザの舌)の接触有無を判断する。
【0100】
電子装置は、マウスピース部400の第2端子112の電圧を測定し、測定された電圧が第3電圧閾値(例えば、
図1Aの第1電圧閾値と同じ値)を超過すれば、マウスピース部とオブジェクトの第3部分が接触したと判断する。
【0101】
ステップ540において、一実施形態に係る電子装置は、マウスピース部400の第1端子111及び第2端子112とオブジェクトの第3部分の接触の有無に基づいて、デジタルレシピに対応する電流をオブジェクトの第3部分に印加する。
【0102】
電子装置は、マウスピース部400の第1端子111及び第2端子112にオブジェクトの第3部分が接触した場合にのみ、電流をオブジェクトの第3部分に印加することができる。
【0103】
例えば、ユーザが電子装置のマウスピース部400を口で噛んで使用するとき、唇だけでマウスピース部400を噛んでエアロゾルを吸入してもよい。ユーザの舌が電子装置の第1端子111及び第2端子112に接触しなくてもよく、この場合、微細電流を印加しなくてもよい。又は、ユーザが電子装置のマウスピース部400を口で噛んで使用するとき、ユーザの唇が第1端子111又は第2端子112に接触して使用してもよい。ユーザの唇が第1端子111及び第2端子112に接触した場合、微細電流を印加しない。即ち、この場合にも、電子装置は、ユーザの舌130が接触したか否かを判断して微細電流を印加しなければならない。一般に、人の唇及び舌は抵抗値が異なるため、プロセッサ100の第2端子112で測定した電圧値に基づいて決定された抵抗値が唇の抵抗値として判断されれば、マウスピース部の端子に微細電流を印加しなくてもよい。
【0104】
図6Aは、一実施形態に係る電子タバコ装置の発香カートリッジ及びエアロゾル生成装置を概略的に示す。
【0105】
図1A~
図5を参照した説明は、
図6Aを参照した説明にも同一に適用されてもよく、重複する内容は省略されてもよい。
【0106】
一実施形態に係る香りカートリッジ部600は、少なくとも1つ以上の香りカートリッジ611~613、それぞれのカートリッジに付着した香り物質移動バルブ621~623、混合溶液をエアロゾル化する香りエアロゾル生成部630、及び香りエアロゾル移動部640を含む。本開示で香りカートリッジ部600は、3つの香りカートリッジ611~613で構成されたものと表現したが、香りカートリッジの数が3つに限定されず、香りカートリッジ部600は様々な数の香りカートリッジを含んでもよい。同様に、本開示の溶液移動バルブ621~623も3つに限定されない。
【0107】
一実施形態に係るプロセッサ100は、デジタルレシピに含まれたターゲット混合レシピに基づいて香りカートリッジ部を制御してもよい。プロセッサ100は、ターゲット混合レシピに基づいて香りカートリッジ611~613、香り物質移動バルブ621~623、香りエアロゾル生成部630及び香りエアロゾル移動部640の動作を制御し得る。ターゲット混合レシピは、香りカートリッジ611~613に含まれた香り物質の混合比率データを含む。
【0108】
一実施形態に係る香りカートリッジ611~613は、それぞれ互いに異なる香り物質を含んでもよい。例えば、第1香りカートリッジ611は、ライト(Light)系列のシトラス(Citrus)香り物質を含んでもよい。第2香りカートリッジ612は、グリーン(Green)系列のハーブスパイシー(Herbal-spicy)の香り物質を含んでもよい。第3香りカートリッジ613は、ヘビー(Heavy)系列のタバコ(Tobacco)の香り物質を含んでもよい。
【0109】
一実施形態に係る香り物質移動バルブ621~623は、プロセッサ100の制御に基づいてターゲット混合レシピに対応し、香りカートリッジ611~613に含まれた香り物質の移動量を調節することができる。
【0110】
一実施形態に係る香りエアロゾル生成部630は、移動した複数の香り物質をエアロゾル化してもよい。プロセッサ100は、ユーザが喫煙のためのパフ(puff)をすれば、香りエアロゾル生成部630に含まれた混合溶液をエアロゾル化して噴霧できるよう、香りエアロゾル生成部630を制御することができる。
【0111】
一実施形態に係る香りエアロゾル移動部640は、エアロゾル化された混合香り物質を噴霧するために移動する管である。エアロゾル化された香りは、ユーザのパフに合わせて噴霧されなければならないため、プロセッサ100は、ユーザのパフに合わせてエアロゾル化された香りが噴霧されるように香りエアロゾル移動部640を制御し得る。
【0112】
図6Bは、一実施形態に係る電子タバコ装置の家郷方法を説明するためのフローチャートである。
【0113】
図6Bを参照すれば、ステップ650~670は、
図1A~
図3Bを参照して説明したプロセッサ100により実行され、
図1A及び
図6Aを参照して説明した内容と重複する説明は省略されてもよい。
【0114】
ステップ650において、一実施形態に係る電子タバコ装置は、ターゲット混合レシピを受信する。一実施形態に係るデジタルレシピは、ターゲット混合レシピに関する情報を含んでもよい。
【0115】
ステップ660において、一実施形態に係る電子タバコ装置は、ターゲット混合レシピに基づいて複数の香り物質を混合する。
【0116】
一実施形態に係るプロセッサ100は、香りカートリッジ部600にターゲット混合レシピを含む制御信号を伝達することができる。香りカートリッジ611~613及び香り物質移動バルブ621~623は、制御信号により香りエアロゾル生成部630に香り物質を移動させて複数の香り物質を混合してもよい。ここで、プロセッサ100は、ターゲット混合レシピにより複数の香り物質の噴出量(例えば、それぞれの香りカートリッジ611~613から移動する香り物質の量)を決定してもよい。
【0117】
ステップ670において、一実施形態に係る電子タバコ装置は、エアロゾル化された香り物質を提供する。
【0118】
一実施形態に係る香りエアロゾル生成部630で複数の香り物質が混合されてエアロゾル化されれば、香りエアロゾルは、香りエアロゾル移動部640を介して移動して電子タバコ装置の外部に噴霧される。ここで、プロセッサ100は、ユーザのパフ動作に合わせて香りエアロゾルが噴霧されるように香りカートリッジ部600を制御し得る。
【0119】
ステップ670において、一実施形態に係る電子タバコ装置はユーザのパフを検出する。
【0120】
一実施形態に係る電子タバコ装置はパフセンサを含んでもよい。図面に示していないが、パフセンサは、気流通路又は気流チャネルの様々な物理的な変化に基づいてユーザのパフを検出してもよい。例えば、パフセンサ326は、温度変化、流量(flow)変化、電圧変化、及び圧力変化のいずれか1つに基づいてユーザのパフを検出してもよい。
【0121】
ステップ670において、一実施形態に係る電子タバコ装置は、混合した香り物質をエアロゾル化する。例えば、エアロゾル生成部630は、ユーザのパフを検出する時点と連動して香り物質をエアロゾル化してもよい。
【0122】
一実施形態に係るエアロゾル生成部630は、混合した香り物質を加熱してエアロゾル化してもよい。ここで、プロセッサ100は、ユーザのパフを検出する時点と連動して香り物質をエアロゾル化できるよう、香りカートリッジ部600に制御信号を伝達してもよい。
【0123】
ステップ670において、一実施形態に係る電子タバコ装置は、エアロゾル化された香り物質を噴霧する。
【0124】
一実施形態に係る香りカートリッジ部600は、香りエアロゾル生成部630で生成されたエアロゾル化された香り物質を香りエアロゾル移動部640を介して噴霧することができる。ここで、プロセッサ100は、パフセンサでユーザのパフを検出すれば、ユーザのパフ時点と連動してユーザの一部分(例えば、ユーザの唇又はユーザの鼻)電子タバコ装置の距離が近接した場合、香り物質を噴霧することができる。即ち、ユーザの唇が電子タバコと接触したり、ユーザの鼻が電子タバコと近接している場合にエアロゾル化された香り物質を噴霧すれば、少量の香り物質にもユーザに香りを提供することができる。
【0125】
ステップ670において、一実施形態に係る電子タバコ装置は、パフ検出結果に基づいてユーザのパフ間隔を抽出する。
【0126】
一実施形態に係るプロセッサ100は、パフセンサによって検出されたユーザのパフ検出結果に基づいて、ユーザが何秒ごとにパフするかを検出することができる。検出された結果に応じて、プロセッサ100は、ユーザのパフ間隔を抽出できる。例えば、パフが最初のパフから7秒が経過した後2回目のパフが発生し、2回目のパフから8秒が経過した後3回目のパフが発生し、3回目のパフから9秒が経過した後4回目のパフが発生すれば、ユーザのパフは、7秒、8秒、9秒の平均である8秒ごとに発生するものと見られる。但し、本開示のユーザのパフ間隔の測定は、3回のみが行われることなく、それ以上が測定されてもよい。
【0127】
図6Cは、電子タバコ装置がエアロゾル化された香りを噴霧するかを決定する方法を説明するためのフローチャートである。
【0128】
図6Cを参照すれば、ステップ671~672は、
図1A~
図3Bを参照して説明したプロセッサ100によって実行される。
【0129】
図6Cを参照した説明は、
図6Bに示されたステップ670でプロセッサがエアロゾル化された香りを提供する方法に対する説明である。
【0130】
【0131】
ステップ671において、一実施形態に係る電子タバコ装置は、ユーザのパフ間隔が第1間隔閾値を超過する場合、ユーザのパフ時点にエアロゾル化された香り物質を噴霧する。
【0132】
一実施形態に係るプロセッサ100は、予め設定された第1間隔閾値とユーザのパフ間隔とを比較してユーザのパフ時点にエアロゾル化された香り物質を噴霧するかを決定する。即ち、ユーザのパフ時点ごとにエアロゾル化された香り物質を分泌してもユーザに不快感を与えないか、過剰な香り物質の消耗が生じない程度であれば、プロセッサ100は、香りカートリッジ部600にエアロゾル化された香り物質を分泌するように命令する。
【0133】
例えば、予め設定された第1間隔閾値が8秒であり、ユーザのパフ間隔(最初の約3回のパフ間隔の平均値)が9秒であると判断されれば、プロセッサ100は、香りカートリッジ部600にユーザのパフ時点ごとにエアロゾル化された香り物質を噴霧するように命令する。
【0134】
ステップ672において、一実施形態に係る電子タバコ装置は、ユーザのパフ間隔が第1間隔閾値以下である場合、エアロゾル化された香り物質の噴霧回数又は噴霧量を調節する。
【0135】
一実施形態に係るプロセッサ100は、予め設定された第1間隔閾値とユーザのパフ間隔とを比較して、ユーザのパフ間隔が第1間隔閾値以下である場合、エアロゾル化された香り物質の噴霧回数又は噴霧量を調節することができる。即ち、ユーザのパフ間隔が極めて短ければ、ユーザのパフ時点ごとにエアロゾル化された香り物質を噴霧する場合、ユーザに不快感を与えたり、香り物質の不要な消耗が生じる。従って、ユーザのパフ間隔が予め設定された第1間隔閾値以下である場合、ユーザのパフ時点のうち一部のパフ時点にだけ、エアロゾル化された香り物質を噴霧することができる。
【0136】
又は、ユーザのパフ間隔が予め設定された第1間隔閾値以下である場合、電子装置は、ユーザのパフ時点にエアロゾル化された香り物質の噴霧量を既存よりも少なく噴霧してもよい。プロセッサ100は、ユーザのパフ間隔により上述した2種類調節方法を共に使用したり、1つだけを単独使用してもよい。
【0137】
例えば、予め設定された第1間隔閾値が8秒であり、ユーザのパフ間隔が5秒であれば、ユーザのパフ時点のうち1回は噴霧せず、1回は噴霧するという形で、10秒ごとに一回ずつ噴霧してもよい。又は、ユーザのパフ時点ごとに噴霧するエアロゾル化された香り物質を1/2に減らして噴霧してもよい。本開示の噴霧回数又は噴霧量は例示に限定されることはない。
【0138】
図7Aは、一実施形態に係る電子装置の香りセンサの動作を概略的に示す。
【0139】
図6A~
図6Cを参照した説明は
図7Aにも適用され、重複する説明は省略されてもよい。
図1Aに示すプロセッサ100は、香りセンサのデータを分析するための動作を行ってもよい。
【0140】
一実施形態に係る香りセンサは、物質の香りを検出するために香りセンサの内部に少なくとも1つ以上のサンプルを含んでもよい。サンプルは、物質の香り構成要素に反応して物質の香りがどのような構成要素を含んでいるかを検出し得る。サンプルは、香りセンサの内部に予め決定された複数の成分で構成されてもよい。
【0141】
一実施形態に係るサンプルを初期状態710は、いずれの成分にも反応しない状態を意味する。初期状態710において、電子装置が香りを検出するために香りセンサを動作させる。香りセンサが動作すれば、物質の香りが香りセンサの内部に流入してサンプルと反応する。本開示のサンプルは、100個のサンプルに構成して表現したが、サンプルの数は100個に限定されず、それ以上又はそれ以下であってもよい。
【0142】
一実施形態に係るサンプルデータ抽出グラフ720は、物質の香り構成要素が反応したことをグラフで表現したものである。それぞれのサンプルは、物質の香り構成要素に反応して電子装置のプロセッサによりデータが抽出されてもよい。データ抽出グラフ720は、物質の香り構成要素と成分それぞれの濃度を表現することができる。例えば、グラフ720で最も高い線は、最も高い反応性を示した成分であるため、成分の濃度も高いと見られる。反対に、グラフ720で最も低い線は、最も低い反応性を示した成分であるため、成分の濃度が低いと見られる。
【0143】
一実施形態に係るサンプルの反応状態730は、初期状態710で物質の香り構成要素と反応した後のサンプルの形状を表現している。香りセンサは、グラフ720と反応状態730に基づいて物質の香り構成要素の成分及び濃度値を格納してもよい。
【0144】
一実施形態に係るプロセッサは、複数のカートリッジを含む発香カートリッジの情報に基づいて香りデータを香りレシピに変換することができる。
図6Aの香りカートリッジ部600を例にすれば、プロセッサ100は、3つの香りカートリッジ611~613の情報に基づいて予め決定された複数の成分(サンプル)を複数のカートリッジ(香りカートリッジ611~613)それぞれにマッピングしてもよい。図面740は、サンプルの反応状態730を複数のカートリッジにマッピングした結果を示す図である。
【0145】
マッピングが完了すれば、プロセッサは、各成分の濃度の平均値に基づいて香り物質の混合比率を決定することができる。又は、プロセッサは、各成分のうち香りカートリッジに最も類似の成分の濃度値に基づいて香り物質の混合比率を決定してもよい。本開示で説明された方法の他に、香り物質の混合比率を決定してもよく、香りカートリッジ部600が3つ以上の香りカートリッジを含む場合、プロセッサ100は、サンプルを実際の物質の香りに類似するレベルにマッピングしてもよい。
【0146】
図7Bは、一実施形態に係る電子装置で分析した香りによるデータ分布図である。
【0147】
図7Bを参照すれば、一実施形態に係る電子装置は、様々な香り物質の主成分を分析することができる。電子装置は、主成分分析(Principal Component Analysis、PCA)を介してデータ分布を検出してもよい。電子装置は、該当データ分布をライブラリー(library)化してデータに格納してもよい。
【0148】
図7Bは、一実施形態に係るバニリン(Vanilin)に対する分析例示である。バニリンは、メーカーごとに主成分の組成比が異なる。電子装置は、香りを構成している主成分を分析して香りに関するデータを蓄積し得る。
【0149】
図7Bに示すグラフは、バニリンを構成している代表的な2つの主成分をそれぞれx軸(PCA1)、y軸(PCA2)にし、分析結果を示している。x軸の0地点はPCA1(例えば、A化学物質)が57%の組成比を有する地点であり、y軸の0地点はPCA2(例えば、B化学物質)が37%の組成比を有する地点である。即ち、PCA1とPCA2は、主成分の濃度値を示し、グラフ上で2つの物質を2次元的に示している。x軸上において、PCA1(57%)は、A化学物質の成分値が57%地点を基準にして-0.5、+0.5程度の差で濃度値の差があることを意味する(例えば、表上ではAcros OrganicVanillinとMerckVanillinが区分される地点)。Y軸上において、PCA2(37%)は、B化学物質の成分値が-0.2、+0.2程度の差で濃度値が異なることを意味する(例えば、表上では、EthylvanillinとAcros OrganicVanillinが区分される地点)。
【0150】
例えば、メーカーが異なるバニリンを5回ずつ測定した場合、Merck社のバニリン、Acros Organic社のバニリン、及びエチルバニリン(Ethylvanilin)の主成分の組成比は、
図7Bに示すようにそれぞれ特定領域で群集化される。電子装置は、群集化されたデータを格納して今後香りの検出時に該当物質に対する分析精密度を高めることができる。但し、本開示がバニリンを検出する方法だけに限定されることなく、市中の様々な香り物質に対する検出方法にも適用されてもよい。
【0151】
図7Cは、一実施形態に係る電子装置で香り物質を検出した結果をデータに示す例である。
【0152】
図7Cのグラフも
図7Bのグラフのような方法により作成されたものである。x軸は主成分PC1の濃度が77%である地点を基準にして、y軸は主成分PC2の濃度が17%である地点を基準にして主成分の組成比を2次元グラフに示したものである。
【0153】
図7Cを参照すれば、一実施形態に係る電子装置は、香り物質の成分を分析することができる。電子装置が香り物質を把握する方法は、予め様々な香り物質を検出してライブラリ化して格納したデータを使用することができる。電子装置は、特定の香り物質を検出し、予め決定されたアルゴリズムを介して特定の香り物質の検出値とライブラリ化されたデータをマッチングして把握することができる。
【0154】
図7Cのグラフは、予め2種類の主成分に対して様々な香り物質を検出し、ライブラリ化させて格納したデータ分布を示すものである。より具体的に、レモン香り(Lemon flavor)、イチゴ香り(Strawberry flavor)を含む様々な香り物質を予め検出して群集化したデータを示している。
【0155】
例えば、
図7Cのグラフは、予め様々な香り物質が検出してライブラリ化されたデータにレモン香りとイチゴ香りをマッチングさせる方法をグラフに示している。レモン香りは、
図7Cのグラフの上端部に予めライブラリ化して格納されており、電子装置が外部の香り物質を検出した結果値が、レモン香りの格納された値の領域として検出されれば、電子装置は、外部の香り物質がレモン香りであると判断する。同様に、イチゴ香りは、
図7Cのグラフの左側部分に予めライブラリ化して格納されており、電子装置が異なる外部の香り物質を検出した結果値がイチゴ香りの格納された値の領域として検出されれば、電子装置は、他の外部の香り物質がイチゴ香りであると判断する。
【0156】
図7Dは、一実施形態に係る電子装置が香りレシピを生成する方法を説明するためのフローチャートである。
【0157】
図7Dを参照すれば、ステップ751~753は、
図1A~
図7Cを参照して説明されたプロセッサ100に及び電子装置の香りセンサによって実行され、重複する説明は省略されてもよい。
【0158】
ステップ751において、一実施形態に係る電子装置は物質の香りを検出する。
【0159】
一実施形態に係る電子装置の香りセンサ内で物質の香りが流入されてもよい。香りセンサの内部に予め決定された複数の成分は、物質の香り構成要素に反応する。反応した予め決定された複数の成分に対するデータがプロセッサ100に伝達される。
【0160】
ステップ752において、電子装置は、検出結果に基づいて物質の香りを予め決定された複数の成分及び成分それぞれの濃度で表現する香りデータを抽出する。
【0161】
一実施形態に係るプロセッサ100は、反応した予め決定された複数の成分を分析し、物質の香り構成要素の種類とそれぞれの濃度を表現する香りデータを抽出する。例えば、物質の香り構成要素が10個であれば、プロセッサ100は、10個の構成要素の種類及び濃度を数値化してデータに格納することができる。
【0162】
ステップ753において、複数のカートリッジを含む発香装置のカートリッジ情報に基づいて香りデータをレシピに変換する。
【0163】
一実施形態に係るプロセッサ100は、複数のカートリッジを含む発香装置のカートリッジ情報に基づいて、香りデータをレシピに変換することができる。カートリッジ情報は、複数の香りカートリッジの数及び種類のうち少なくとも1つを含んでもよい。プロセッサ100は、カートリッジ情報に基づいて香りセンサの内部に予め決定された複数の成分を複数の香りカートリッジそれぞれにマッピングしてもよい。即ち、香りカートリッジ情報に基づいて、予め決定された複数の成分のうち類似の成分を複数の香り成分集団に設定し、それぞれの香りカートリッジをそれぞれの香り成分集団とマッピングし得る。
【0164】
一実施形態に係るプロセッサ100は、成分それぞれの濃度に基づいて複数の香りカートリッジそれぞれの噴出量を決定することができる。即ち、プロセッサ100は、マッピングされた香り成分集団内の個別成分の濃度データに基づいて、発香カートリッジの香りカートリッジそれぞれの混合比率を決定し得る。例えば、第1香り成分集団は3つの成分が物質の香りと反応し、第2香り成分集団は2つの成分が物質の香りと反応し、第3香り成分集団は5つの成分が物質の香りと反応したと仮定してもよい。ここで、第1香り成分集団の3つの成分の濃度、第2香り成分集団の2つの成分の濃度、及び第3香り成分集団の5つの成分の濃度を比較し、それぞれの香り成分集団の濃度を決定することができる。プロセッサ100は、各香り成分集団の濃度に基づいて香りカートリッジの噴出量(例えば、混合比率)を決定する。その結果、プロセッサ100は、香りデータ、発香装置のカートリッジ情報、及び混合比率などを含む香りレシピを生成し得る。
【0165】
一実施形態に係る香りカートリッジ部600は、生成された香りレシピにより複数の香り物質を混合し、エアロゾル化された香り物質を提供することができる。
【0166】
図8は、一実施形態に係る端末の動作方法を説明するためのフローチャートである。
【0167】
ステップ810において、一実施形態に係る端末は、デジタルレシピ購入要求信号をサーバに送信する。ユーザは、アプリケーションがインストールされた端末を介してサーバに接続してもよい。サーバは、デジタルレシピ提供サービスを提供するサービスプラットフォームの役割を果たす。ユーザは、アプリケーションを介してサーバが提供するデジタルレシピ提供サービスに加入してデジタルレシピ提供サービスのアカウントを生成する。サーバは、端末とネットワークを介して接続されてもよい。ここで、ネットワークは、インターネット、1つ以上のローカルエリアネットワーク(local area networks)、広域ネットワーク(wire area networks)、セルラーネットワーク、モバイルネットワーク、その他の種類のネットワーク、又は、このようなネットワークの組み合わせを含んでもよい。
【0168】
例えば、タバコのデジタルレシピを購入できるスマートフォンのアプリケーションには様々な種類のタバコ(例えば、レジョン、エッセ、マルボロなど)に該当する様々なレシピが羅列されている。ユーザは、喫煙したいタバコ関連のレシピをアプリケーションで購入してもよい。即ち、ユーザは、タバコのデジタルレシピを受けるために、特定タバコのデジタルレシピを購入する要求信号をサーバに送信することができる。デジタルレシピは、
図1A~
図7Dを参照して上述したように、電子装置と接触するオブジェクトに印加される電流情報であるデジタル味レシピを含んでもよい。また、デジタルレシピは、電子装置の発香カートリッジの発香方法に関する情報であるデジタル香りレシピを含んでもよい。
【0169】
ステップ820において、一実施形態に係る端末はサーバからデジタルレシピを受信する。
【0170】
例えば、端末がサーバにタバコのデジタルレシピ購入要求信号を送信し、サーバが端末の購入要求信号によりデジタルレシピを端末に送信してもよい。端末は、受信したデジタルレシピをダウンロードして端末に格納してもよい。
【0171】
ステップ830において、一実施形態に係る端末は、電子装置にデジタルレシピを含む制御信号を送信する。
【0172】
一実施形態によれば、端末と電子装置は、近距離通信又はセルラー通信のうち少なくとも1つの無線通信を介して接続されることができる。
【0173】
一実施形態に係る端末は、サーバからデジタルレシピを受信して端末に格納してもよい。端末は、タバコのデジタルレシピを含んで電子装置を動作可能にする電源on/off信号及び予熱信号などを含む制御信号を電子装置に送信してもよい。ここで、制御信号には、ユーザが1回の喫煙にパフ(puffing)可能な最大パフ回数の情報が含まれてもよい。また、デジタルレシピは、デジタル味を実現する電気刺激又は熱刺激に関する情報を含んでもよい。
【0174】
ステップ840において、一実施形態に係る端末は、電子装置からデジタルレシピを利用した喫煙完了通知を受信する。
【0175】
例えば、ユーザが電子装置を用いてデジタルレシピに喫煙を完了すれば、電子装置は、ユーザが喫煙を完了したという通知を端末に送信する。ここで、電子装置は、端末から受信した制御信号に含まれているユーザが1回の喫煙にパフ可能な最大パフ回数に基づいて決定された喫煙完了通知を端末に送信する。
【0176】
ステップ850において、一実施形態に係る端末は、喫煙完了通知に反応してデジタルレシピの使用可能な回数を更新する。
【0177】
例えば、端末が電子装置でデジタルレシピによる喫煙が完了したという通知を受信すれば、デジタルレシピの使用可能な回数を1回差し引く。例えば、普通のタバコ一箱が20本の巻タバコを含んでいるため、タバコのデジタルレシピも通常20回の使用可能な回数を有する。ここで、ユーザが喫煙を完了して喫煙完了通知を端末が受信すれば、デジタルレシピの使用回数を1回差し引いて19回の使用回数として更新される。
【0178】
一実施形態に係る端末は、デジタルレシピの使用可能な回数が0である場合、デジタルレシピを不活性化される。
【0179】
例えば、デジタルレシピの使用回数である20回を全て使用し、デジタルレシピの使用回数が0になると、端末は、デジタルレシピが全て消耗したという信号をサーバに送信する。
【0180】
一実施形態に係る端末は、デジタルレシピの不活性化信号を電子装置に送信することができる。
【0181】
上述したように、デジタルレシピの使用回数が0になると、電子装置にも不活性化信号を送信し、これ以上デジタルレシピを利用した喫煙ができないことを通知する。
【0182】
一実施形態に係る端末は、他の端末にデジタルレシピを特定の回数だけ使用できる利用権をプレゼントしてもよい。例えば、スマートフォンのアプリケーションを介してユーザ間にサーバを通した送受信が可能であるため、ユーザが購入したデジタルレシピを他のユーザにプレゼントしてもよい。この場合、プレゼントしたユーザの端末には、プレゼントしたデジタルレシピの使用回数だけ差し引かれる(例えば、3回をプレゼントすれば3回を差し引く)。
【0183】
一実施形態に係る端末は、購読信号をサーバに送信することができる。
【0184】
例えば、スマートフォンのアプリケーションが購読サービスを提供すれば、端末は、購読するという信号をサーバに送信してもよい。購読サービスは、ユーザがデジタルレシピを使用する回数に合わせて再購入を自動に実施してもよい。又は、一定の金額を先支払いすれば、様々な種類のタバコを回数制限なく利用することもできる。
【0185】
一実施形態に係る端末は、サーバから購読信号に対応する利用可能なデジタルレシピ数、デジタルレシピの使用可能な回数、及び最大パフ回数のうち少なくとも1つを含む利用情報を受信することができる。
【0186】
例えば、ユーザがスマートフォンのアプリケーションを介して購読サービスを利用し始めれば、端末は、ユーザが購読サービスを使用するという信号をサーバに送信してもよい。ここで、サーバは、ユーザが選択した購読サービスの種類に応じて利用可能なデジタルタバコレシピの数を送信してもよい。又は、デジタルタバコレシピの使用可能な回数及び最大パフ回数のうち少なくとも1つを含む利用情報を送信してもよい。端末は、サーバが送信した信号により購読サービスをユーザに提供することができる。
【0187】
一実施形態に係る購読サービスは、ユーザの喫煙パターン、購入情報などの累積データを分析し、オーダーメード型レシピを推薦して新規レシピ情報を提供することができる。購読サービスは月額システムで、等級別に差別化したベネフィットを提供することができる。例えば、購読サービスは、VIPサービス、GOLDサービス、SIVERサービスなどのように差別化された等級をユーザに提供してもよい。ユーザの等級に応じて、ユーザに提供されるレシピダウンロードの回数(例えば、VIPは制限なし)、レシピプレゼント回数、香りカートリッジ配送サービスなどが変わり得る。但し、本開示が上述した等級の種類、サービスの種類に限定されることはない。
【0188】
一実施形態に係る電子装置は、電子装置に接続された端末からデジタルレシピを含む制御信号を受信する。制御信号はデジタルレシピだけでなく、1回の喫煙にパフ可能な最大パフの回数を含んでもよい。
【0189】
一実施形態に係る電子装置は制御信号に基づいて、1回の喫煙にオブジェクトのパフ回数をカウントすることができる。
【0190】
例えば、端末が最大パフ回数を14回に設定して電子装置に送信した場合、電子装置のパフセンサはユーザのパフを検出してパフ回数を差し引く。
【0191】
一実施形態に係るオブジェクトのパフ回数が最大パフの回数に達した場合、デジタルレシピを利用した喫煙完了通知を端末に送信する。
【0192】
例えば、最大パフ回数が14回であり、ユーザが14回パフを完了すれば、電子装置は喫煙完了通知を端末に送信してもよい。
【0193】
一実施形態に係るデジタルレシピの販売方式は、DIY型、巻タバコ型、TPO型、又は消費者製造型であってもよい。
【0194】
例えば、DIY型の販売方式は、消費者が直接にニコチンの量、タバコの味、又は香りを組み合わせてレシピを生成する販売方式である。例えば、ユーザは、DIY型の販売方式を介して少なくとも1つ以上のニコチン量(例えば、0.1mg、0.3mgなど)を選択し、タバコの味としてワイン味を、香りとしてハブの香りを選択してもよい。
【0195】
例えば、巻タバコ型の販売方式は、消費者が一般的なタバコの巻タバコの香りと類似の味/香りをデジタルレシピとして選択してもよい。即ち、市中に販売されているタバコの味がデジタルレシピの形態に販売されてもよい。
【0196】
例えば、TPO型の販売方式は、消費者が喫煙状況に適するレシピを選択してもよい。例えば、運転中、休息中、食後中、又は飲酒中に喫煙者が感じるタバコの味が全て異なり得るため、ユーザは状況に適するタバコ味を選択することができる。
【0197】
例えば、消費者製造型の販売方式は、電子装置を有する消費者が香りセンサを用いてレシピを製造してもよい。製造されたレシピは、スマートフォンのアプリケーションを介して他の消費者に販売されてもよい。
【0198】
但し、本開示が上述した例示に限定されるものではなく、デジタルレシピは、市中に存在する他の味又は香りに製造され、ユーザは他の味又は香りを選択したり他の販売方式に販売されてもよい。
【0199】
図9Aは、一実施形態に係る電子装置の構成を概略的に示す。
【0200】
図1A~
図8を参照した説明は、
図9Aにも適用され、重複する説明は省略されてもよい。
【0201】
一実施形態に係る電子装置900は、マウスピース部910、検出部921、バッテリ922、プロセッサ923、通信部924、香りセンサ部931、香りカートリッジ部932、及び液相カートリッジ部933を含む。
【0202】
一実施形態に係るマウスピース部910は、上述した
図1Aのマウスピース部110及び
図4Aのマウスピース部400と同じ機能及び構造を含む。
【0203】
検出部921は、電子装置900の状態又は電子装置900周辺の状態を検出し、検出された情報をプロセッサ923に伝達する。
【0204】
検出部921は、温度センサ、挿入検出センサ、及びパフセンサのうち少なくとも1つを含むが、これに限定されない。例えば、検出部921は、上述した図面を参照して説明されたセンサを含んでもよい。温度センサは、マウスピース部910の熱線部が過熱されないように温度を検出してプロセッサ923に伝達することができる。
【0205】
挿入検出センサは、電子装置900でマウスピース部910の挿入及び/又は除去を検出する。例えば、挿入検出センサは、フィルムセンサ、圧力センサ、光センサ、抵抗性センサ、容量性センサ、誘導性センサ、及び赤外線センサのうち少なくとも1つを含んでもよく、マウスピース部910が挿入及び/又は除去されることによって信号変化が検出され得る。
【0206】
検出部921は、前述したセンサの他に、温度/湿度センサ、気圧センサ、地磁気センサ(magnetic sensor)、加速度センサ(acceleration sensor)、ジャイロスコープセンサ、位置センサ(例えば、GPS)、近接センサ、及びRGBセンサ(illuminance sensor)のうち少なくとも1つをさらに含んでもよい。角度センサの機能は、その名称から当業者が直観的に推論することができるため、具体的な説明は省略されてもよい。
【0207】
バッテリ922は、電子装置900が動作するために使用される電力を供給する。バッテリ922は、液相カートリッジ部933又は香りカートリッジ部932が加熱されるように電力を供給する。また、バッテリ922は、電子装置内に備えられた前述した他の構成の動作に必要な電力を供給してもよい。バッテリ922は、充電可能なバッテリや使い捨てバッテリであってもよい。例えば、バッテリ922は、リチウムポリマー(Lipoly)バッテリであってもよい。
【0208】
プロセッサ923は、電子装置900の全般的な動作を制御する。一実施形態において、プロセッサ923は、複数の論理ゲートのアレイに実現されてもよく、汎用的なマイクロプロセッサとそのマイクロプロセッサで実行され得るプログラムが格納されたメモリの組み合せで実現されてもよい。また、他の形態のハードウェアで実現され得ることを、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解することができる。
【0209】
プロセッサ923は、
図1A~
図8を参照して説明したプロセッサ100の動作を行うことができる。
【0210】
通信部924は、他の電子装置との通信のための少なくとも1つの構成要素を含んでもよい。例えば、通信部924は、近距離通信部及び無線通信部を含んでもよい。
【0211】
近距離通信部(short-range wireless communication unit)は、ブルートゥース(登録商標)通信部、BLE(Bluetooth Low Energy)通信部、近距離無線通信部(Near Field Communication unit)、WLAN(ワイファイ)通信部、ジグビー(登録商標)(Zigbee(登録商標))通信部、赤外線(IrDA、infrared Data Association)通信部、WFD(Wi-Fi Direct(登録商標))通信部、UWB(ultra wideband)通信部、Ant+通信部などを含むが、これに制限されることはない。
【0212】
無線通信部は、セルラーネットワーク通信部、インターネット通信部、コンピュータネットワーク(例えば、LAN又はWAN)通信部などを含むが、これに制限されることはない。無線通信部384は、加入者情報(例えば、国際モバイル加入者識別子(IMSI))を用いて通信ネットワーク内で電子装置900を確認及び認証してもよい。
【0213】
通信部924は、電子装置と接続された端末に喫煙完了通知を送信する。
【0214】
香りセンサ部931は、前述した
図7A~
図7Dを参照した説明の電子装置の香りセンサを含んでもよい。
【0215】
香りカートリッジ部932は、前述した
図6A~
図6Cを参照した説明の電子装置の香りカートリッジ部を含んでもよい。
【0216】
液相カートリッジ部933は、ニコチン媒質又は非ニコチン媒質を含む。液相カートリッジ部933は、実際の液相を気化させてユーザに提供することができる。デジタルレシピにニコチン媒質又はその他の非ニコチン媒質に関する情報が含まれてもよい。従って、電子装置は、デジタルレシピにより液相カートリッジ部933内部の媒質を気化させてユーザに提供することができる。ニコチン媒質は、ニコチンを提供できる物質(葉タバコ、ニコチンゲル、ニコチン活性炭、ニコチン含有パラフィンワックス、タバコ媒質圧縮棒など)で構成されてもよい。非ニコチン物質は、健康食として紅参、カフェイン、タウリン、ビタミンなどで構成されてもよい。これを電子装置が加熱してエアロゾル化しユーザが吸入できるようにする。加熱方式は、誘導加熱、外部加熱、内部加熱、超音波加熱などの様々な方式が可能である。
【0217】
図9Bは、一実施形態に係る電子装置のデジタルタバコとしての動作方法を説明するためのフローチャートである。
【0218】
ステップ941~943は、
図1A及び
図9Aを参照して説明したプロセッサによって実行されてもよい。
【0219】
ステップ941において、一実施形態に係る電子装置は、電子装置と接続された端末からデジタル味及びデジタル香り情報を受信する。
【0220】
ステップ942において、一実施形態に係る電子装置は、デジタル味情報に対応する味制御信号及びデジタル香り情報に対応する香料御信号を生成する。
【0221】
ステップ943において、一実施形態に係る電子装置は、デジタル味制御信号及びデジタル香料御信号に対応してデジタル香りとデジタル味を生成する。
【0222】
図9Cは、一実施形態に係る端末がデジタルタバコのために動作する方法を説明するためのフローチャートである。
【0223】
ステップ951~954は、
図1A及び
図9Aを参照して説明したプロセッサによって実行されてもよい。
【0224】
ステップ951において、一実施形態に係る端末は、サーバにデジタル味情報及びデジタル香り情報を要求する。
【0225】
ステップ952において、一実施形態に係る端末は、サーバからデジタル味情報及びデジタル香り情報を受信する。
【0226】
ステップ953において、一実施形態に係る端末は、端末に接続された電子装置にデジタル味情報及びデジタル香り情報を含む制御信号を送信する。
【0227】
ステップ954において、一実施形態に係る端末は、電子装置からデジタル味情報及びデジタル香り情報を利用した喫煙完了通知を受信する。
【0228】
前述した
図1A~
図9Aの電子装置と電子装置の制御方法及び端末と端末の動作方法は、
図9B及び
図9Cの動作方法に含まれてもよい。
【0229】
実施形態に係る方法は、様々なコンピュータ手段を介して実施されるプログラム命令の形態で具現され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される。記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独又は組み合せて含む。記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例として、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気-光媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含む。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。
【0230】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム(computer program)、コード(code)、命令(instruction)、又はそのいずれかの組み合わせを含んでもよく、希望のように処理適応的スーパーサンプリング装置を構成したり独立的又は結合的に(collectively)処理適応的スーパーサンプリング装置を命令することができる。ソフトウェア及び/又はデータは、処理適応スーパーサンプリング装置によって解釈されるか、処理適応スーパーサンプリング装置に命令又はデータを提供するために、いずれかのタイプの機械、コンポーネント、物理適応スーパーサンプリング装置、仮想適応スーパーサンプリング装置、コンピュータ記憶媒体、又は適応スーパーサンプリング装置、又は送信される信号波に永久的に具体化することができる。ソフトウェアは、ネットワーク接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された方法で格納又は実行されてもよい。ソフトウェア及びデータは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することができる。
【0231】
上述したように実施形態をたとえ限定された図面によって説明したが、当技術分野で通常の知識を有する者であれば、前記の説明に基づいて様々な技術的な修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法と異なる順に実行され、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法とは異なる形態に結合又は組み合わせられてもよく、他の構成要素又は均等物によって置き換え又は置換されたとしても適切な結果を達成することができる。
【0232】
したがって、他の具現、他の実施形態および特許請求の範囲と均等なものも後述する特許請求範囲の範囲に属する。