(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】手帳
(51)【国際特許分類】
B42D 15/00 20060101AFI20241203BHJP
【FI】
B42D15/00 301D
(21)【出願番号】P 2021003030
(22)【出願日】2021-01-12
【審査請求日】2023-12-27
(73)【特許権者】
【識別番号】515345931
【氏名又は名称】株式会社 VILINX
(74)【代理人】
【識別番号】100097065
【氏名又は名称】吉井 雅栄
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 ななみ
【審査官】鳥居 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】実開昭52-129323(JP,U)
【文献】実開昭63-063473(JP,U)
【文献】実開昭63-047171(JP,U)
【文献】特開2013-075459(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B42D 15/00
B42D 3/18
B42D 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
日ごとのスケジュール内容または予約状況を書き込める日分スケジュール記載用表示部が週分設けられている週分スケジュール記載用表示部が、各見開きページごとに印刷形成されていて、年間に渡り各日ごとのスケジュール内容または予約状況を書き込める構成とされている手帳本体部と、この手帳本体部を覆う手帳カバー部とが備えられている手帳であって、
前記ページ上に重ねるように位置させることで、閉じた状態でも挟まれていることでこのページがしおり記憶されていてこのページを再び見開ける板状のしおり片部が前記手帳カバー部または前記手帳本体部に設けられていて、
前記手帳本体部の前記各見開きページの前記各週分スケジュール記載用表示部と並設状態に、各日ごとの事業実績データを週ごとまとめて書き込むまたはこの日ごとの事業実績データを週ごとに集計された週ごと事業実績集計データを書き込むまたはその他の週ごとの事業実績データを書き込む週ごとデータ記載用表示部が印刷形成されていて、
この週ごとデータ記載用表示部の全部または一部以外の全部を覆い隠すがこれと並設する前記週分スケジュール記載用表示部は覆い隠さない形状に前記しおり片部が設けられている構成、または前記しおり片部に設けられたシート係止部に前記しおり片部に沿設状態に係止されるシートにより前記週ごとデータ記載用表示部の全部または一部以外の全部が覆い隠され且つ前記週分スケジュール記載用表示部は覆い隠されない構成とされていることを特徴とする手帳。
【請求項2】
前記週ごとデータ記載用表示部は、前記手帳本体部の前記各見開きページの前記各週分スケジュール記載用表示部の側部にそれぞれ印刷形成されていて、この週ごとデータ記載用表示部は、前記日ごとの事業実績データを週ごとまとめて書き込むまたは前記日ごとの事業実績データが週ごと集計される週ごと事業実績集計データまたはその他の週ごと事業実績データを書き込む週ごとデータ書き込み欄が設けられている構成であることを特徴とする請求項1記載の手帳。
【請求項3】
前記しおり片部に、前記シートが沿設状態に係止される前記シート係止部が設けられている構成とされ、このシートには月のスケジュール内容や予約状況を書き込む月カレンダー表示部と月分スケジュール記載用表示部とが印刷形成されている構成であることを特徴とする請求項1、2のいずれか1項に記載の手帳。
【請求項4】
前記シートには、前記週ごとデータ記載用表示部の前記週ごとデータ書き込み欄に書き込み記載される週ごとの事業実績データに基づいてこの週ごとの事業実績データを月ごとまとめて書き込むまたはこの週ごとの事業実績データを月ごとに集計された月ごと事業実績集計データを書き込むまたはその他の月ごとの事業実績データを書き込む月ごとデータ記載用表示部が設けられている構成であることを特徴とする請求項
2記載の手帳。
【請求項5】
前記各見開きページの左半ページ部の全部または左側部に、前記週ごとデータ記載用表示部が印刷形成されているとともに、この見開きページのその他の部分に前記週分スケジュール記載用表示部が印刷形成されている構成とされ、
前記ページ上に重ね位置させる板状の前記しおり片部が前記手帳カバー部の左側に内側に向けて連設されていて、
このしおり片部を前記各見開きページの左半ページ部上に重ね位置させた際、このペー
ジの前記週ごとデータ記載用表示部の全部または一部以外の全部が覆い隠されるがこれと並設するこのページの前記週分スケジュール記載用表示部は覆い隠されない構成、または前記しおり片部に設けられたシート係止部に前記しおり片部に沿設状態に係止されるシートにより前記週ごとデータ記載用表示部の全部または一部以外の全部が覆い隠されるが前記週分スケジュール記載用表示部は覆い隠されない構成であることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の手帳。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、年間に渡り各日ごとのスケジュール内容や予約状況を書き込める手帳本体部と、この手帳本体部を覆う手帳カバー部とを備えた手帳に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パソコン、タブレット、スマホなどでスケジュール管理や売上管理がおこなえるソフトウェアが開発され普及しているが、手書きする手帳の需要もいまだ衰えず、さらに様々な手帳が開発されている。しかしながら、店舗事業などを経営する個人事業主が増えるなかで、このような個人事業主向けの手帳は少なく、たとえば、スケジュール管理や予約管理だけでなく、日報、現金出納帳、売上などの事業実績管理なども週ごと記載でき、日ごと、週ごと、月ごと、年ごとの営業管理も容易となり、さらにこの見開いて書き込む週ごとの事業実績などの記載事項を安易に露出させずに営業管理が行えることができ、またたとえばそのまま確定申告にも利用可能な手帳はない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、このような問題を解決するもので、開きたいページに差し入れ閉じてもこのページがすぐに開けるページキーパー(しおり片部)に着眼し、このしおり片部でしおり記憶させる各見開きページに、日ごとのスケジュール内容や予約状況などを週分書き込める週分スケジュール記載用表示部が印刷形成されていて、各ページにこれと並設状態に、普段は覆い隠しておきたいこのページの週ごとの事業実績データなどを書き込める週ごとデータ記載用表示部が印刷形成されていて、これを前記しおり片部で覆い隠すか、このしおり片部に設けたシート係止部に係止されるシートにより覆い隠す構成とすることで、日分、週分、月分、年分のスケジュール管理や予約管理がこれまでどおり行える上に、日ごとのみならず週ごとの営業管理、月ごとの営業管理なども行え、しかもしおり片部でしおり記憶させていたページを見開いた際、これまでどおり週ごとのスケジュール管理などが行えながら、その隣に書き込む営業管理のための事業実績などの書き込みは、このしおり片部またはこれに重ね係止するシートで覆い隠され、不意にのぞき見られることがないなど個人事業主用として極めて実用性に優れた画期的な手帳を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0005】
日ごとのスケジュール内容または予約状況を書き込める日分スケジュール記載用表示部1が週分設けられている週分スケジュール記載用表示部2が、各見開きページ3ごとに印刷形成されていて、年間に渡り各日ごとのスケジュール内容または予約状況を書き込める構成とされている手帳本体部4と、この手帳本体部4を覆う手帳カバー部5とが備えられている手帳であって、前記ページ3上に重ねるように位置させることで、閉じた状態でも挟まれていることでこのページ3がしおり記憶されていてこのページ3を再び見開ける板状のしおり片部6が前記手帳カバー部5または前記手帳本体部4に設けられていて、前記手帳本体部4の前記各見開きページ3の前記各週分スケジュール記載用表示部2と並設状態に、各日ごとの事業実績データを週ごとまとめて書き込むまたはこの日ごとの事業実績データを週ごとに集計された週ごと事業実績集計データを書き込むまたはその他の週ごとの事業実績データを書き込む週ごとデータ記載用表示部7が印刷形成されていて、この週ごとデータ記載用表示部7の全部または一部以外の全部を覆い隠すがこれと並設する前記週分スケジュール記載用表示部2は覆い隠さない形状に前記しおり片部6が設けられている構成、または前記しおり片部6に設けられたシート係止部8に前記しおり片部6に沿設状態に係止されるシート9により前記週ごとデータ記載用表示部7の全部または一部以外の全部が覆い隠され且つ前記週分スケジュール記載用表示部2は覆い隠されない構成とされていることを特徴とする手帳に係るものである。
【0006】
また前記週ごとデータ記載用表示部7は、前記手帳本体部4の前記各見開きページ3の前記各週分スケジュール記載用表示部2の側部にそれぞれ印刷形成されていて、この週ごとデータ記載用表示部7は、前記日ごとの事業実績データを週ごとまとめて書き込むまたは前記日ごとの事業実績データが週ごと集計される週ごと事業実績集計データまたはその他の週ごと事業実績データを書き込む週ごとデータ書き込み欄10が設けられている構成であることを特徴とする請求項1記載の手帳に係るものである。
【0007】
また前記しおり片部6に、前記シート9が沿設状態に係止される前記シート係止部8が設けられている構成とされ、このシート9には月のスケジュール内容や予約状況を書き込む月カレンダー表示部11と月分スケジュール記載用表示部12とが印刷形成されている構成であることを特徴とする請求項1、2のいずれか1項に記載の手帳に係るものである。
【0008】
また前記シート9には、前記週ごとデータ記載用表示部7の前記週ごとデータ書き込み欄10に書き込み記載される週ごとの事業実績データに基づいてこの週ごとの事業実績データを月ごとまとめて書き込むまたはこの週ごとの事業実績データを月ごとに集計された月ごと事業実績集計データを書き込むまたはその他の月ごとの事業実績データを書き込む月ごとデータ記載用表示部13が設けられている構成であることを特徴とする請求項2記載の手帳に係るものである。
【0009】
また前記各見開きページ3の左半ページ部の全部または左側部に、前記週ごとデータ記載用表示部7が印刷形成されているとともに、この見開きページ3のその他の部分に前記週分スケジュール記載用表示部2が印刷形成されている構成とされ、前記ページ3上に重ね位置させる板状の前記しおり片部6が前記手帳カバー部5の左側に内側に向けて連設されていて、このしおり片部6を前記各見開きページ3の左半ページ部上に重ね位置させた際、このページ3の前記週ごとデータ記載用表示部7の全部または一部以外の全部が覆い隠されるがこれと並設するこのページ3の前記週分スケジュール記載用表示部2は覆い隠されない構成、または前記しおり片部6に設けられたシート係止部8に前記しおり片部6に沿設状態に係止されるシート9により前記週ごとデータ記載用表示部7の全部または一部以外の全部が覆い隠されるが前記週分スケジュール記載用表示部2は覆い隠されない構成であることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の手帳に係るものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明は上述のように構成したから、開きたいページに差し入れ閉じてもこのページがすぐに開けるページキーパー(しおり片部)に着眼し、このしおり片部でしおり記憶させる各見開きページに、日ごとのスケジュール内容や予約状況などを週分書き込める週分スケジュール記載用表示部が印刷形成されていて、各ページにこれと並設状態に、普段は覆い隠しておきたいこのページの週ごとの事業実績データなどを書き込める週ごとデータ記載用表示部が印刷形成されていて、これを前記しおり片部で覆い隠すか、このしおり片部に設けたシート係止部に係止されるシートにより覆い隠す構成とすることで、日分、週分、月分、年分のスケジュール管理や予約管理がこれまでどおり行える上に、日ごとのみならず週ごとの営業管理、月ごとの営業管理なども行え、しかもしおり片部でしおり記憶させていたページを見開いた際、これまでどおり週ごとのスケジュール管理などが行えながら、その隣に書き込む営業管理のための事業実績などの書き込みは、このしおり片部またはこれに重ね係止するシートで覆い隠され、不意にのぞき見られることがないなど個人事業主用として極めて実用性に優れた画期的な手帳となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本実施例の表示部、書き込み欄などの印刷部分を図示省略した手帳本体部の表紙を差し入れて手帳本体部に手帳カバー部を取り付けた状態での説明斜視図である。
【
図2】本実施例の表示部、書き込み欄などの印刷部分を図示省略した見開いた使用状態での説明斜視図である。
【
図3】本実施例の見開いた使用状態での説明平面図である。
【
図4】本実施例の手帳カバー部を外した手帳本体部を見開いた状態での説明平面図である。
【
図5】本実施例の表示部、書き込み欄などの印刷部分を図示省略した手帳本体部を見開いた使用状態であってシートを差し入れている状態の説明斜視図である。
【
図6】本実施例のシートを差し入れている見開いた使用状態での説明平面図である。
【
図8】手帳カバー部をジッパーケースタイプとした実施例2の見開いた使用状態での説明斜視図である。
【
図9】手帳カバー部をジッパーケースタイプとした実施例2のこの手帳カバー部の開放状態の説明斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の最適な実施形態を図面に基づいて本発明の作用を示し簡単に説明する。
【0013】
各見開きページ3ごとに印刷形成されている週分スケジュール記載用表示部2の日分スケジュール記載用表示部1には、日ごとのスケジュール内容や予約状況を書き込む日ごとスケジュール書き込み欄14が設けられていて、この日ごとスケジュール書き込み欄14に、その日の自分のスケジュール内容やお客様からの予約状況を書き込み、この見開きページ3でその週のスケジュール管理や予約管理、あるいは日ごとの売上などの事業実績を書き込む欄も設けた構成とすれば単なる予約管理だけでなく日ごとの営業管理も行え、この週管理を各ページ3で1年間に渡って行える手帳としている。
【0014】
すなわち、この各見開きページ3に前記週分スケジュール記載用表示部2が印刷形成されていて、年間に渡るこの週分スケジュール記載用表示部2の各日分スケジュール記載用表示部1の日ごとスケジュール書き込み欄14に、日ごとのスケジュール内容や予約状況や事業実績を書き込み年間に渡るスケジュール管理や予約管理などができる構成の手帳本体部4とし、この手帳本体部4を覆う手帳カバー部5をも備えた手帳としている。
【0015】
またこの見開きページ3上に重ね位置させることで、閉じた状態でもこのページ3をしおり記憶させてこのページ3を再び見開ける板状のしおり片部6(ページキーパー)を、たとえば前記手帳カバー部5に設けるとともに、前記手帳本体部4の前記各見開きページ3の前記各週分スケジュール記載用表示部2と並設状態に、各日ごとの事業実績データを週ごとまとめて書き込むまたはこの日ごとの事業実績データを週ごとに集計された週ごと事業実績集計データを書き込むまたはその他の週ごとの事業実績データを書き込む週ごとデータ記載用表示部7を印刷形成している。
【0016】
本発明では、このように、前記週分スケジュール記載用表示部2の日分スケジュール記載用表示部1の日ごとスケジュール書き込み欄14に、スケジュール内容や予約状況や日ごとの事業実績を書き込むとともに、そのページ3に並設印刷形成されている前記週ごとデータ記載用表示部7の週ごとデータ書き込み欄10に、たとえば週ごとの事業実績データを書き込んで、日ごとや週ごとの事業実績も年間に渡って書き込め営業管理も容易に行える。しかも本発明は、週ごとデータ記載用表示部7のこの全部または一部以外の全部(隠したい、のぞき見されたくない部分の全部、言い換えるとのぞき見されてもよい部分以外の全部)が、たとえばのぞき見されたくない(書き込みした)この週ごとの事業実績データが、前記ページキーパーとしてのしおり片部6により覆い隠されるか、またはこのしおり片部6が小さい場合やまた透明で透けて見えてしまう場合には、このしおり片部6のシート係止部8に係止されるシート9により覆い隠されることとなる(前記週分スケジュール記載用表示部2は覆い隠されない)。
【0017】
したがって、日分、週分、月分、年分のスケジュール管理や予約管理がこれまでどおり行える上に、日ごと、週ごとの営業管理、さらには月ごとの営業管理なども行え、しかもしおり片部6でしおり記憶させていたページを見開いた際、これまでどおり週ごとのスケジュール管理や予約管理などが行えながら、その隣の週ごとデータ記載用表示部7に書き込む事業実績などの書き込みはこのしおり片部6またはこれに係止するシート9で覆い隠され、安易に露出させていなく不意に他者にのぞき見られることもないなど事業主用として極めて優れた手帳となる。
【実施例1】
【0018】
本発明の具体的な実施例1について図面に基づいて説明する。
【0019】
本実施例は、手帳本体部4と、この手帳本体部4の表紙15を表紙差し入れ部16に差し入れて手帳本体部4を外側から覆う手帳カバー部5とからなり、美容院、ネイルサロン、リラクゼーションサロン、エステサロンなどの店舗経営者用(個人事業主向け)として最適な手帳に構成した実施例である。
【0020】
本実施例では、この手帳本体部4の各見開きページ3ごとに、日ごとの自分のスケジュール内容やお客様から予約が入るたびに予約者名、人数、施術内容、予約時刻などの予約状況やその日ごとの売上などの事業実績を書き込め上下に時刻表示をも印刷された日ごとスケジュール書き込み欄14が設けられることとなる日分スケジュール記載用表示部1を、月曜日から日曜日までの1週間分横方向に並設形成した週分スケジュール記載用表示部2が各見開きページ3に、この各ページ3あわせて1年間分全週に渡り印刷形成されていて、1年間に渡り各日ごとのスケジュール内容や予約状況などを書き込め管理できる構成の手帳本体部4としている。
【0021】
具体的には、各見開きページ3ごとに印刷形成されている週分スケジュール記載用表示部2の日分スケジュール記載用表示部1には、前述したように日ごとスケジュール書き込み欄14がその週分設けられていて、この日ごとスケジュール書き込み欄14に、その日のスケジュール内容や予約状況や事業実績などを書き込み、この見開きページ3でその週のスケジュール管理や予約管理が行え、この週管理を各ページ3で1年間に渡り行えるように構成している。
【0022】
本実施例では、この手帳本体部4を覆う手帳カバー部5に、前記ページ3上に重ね位置させることで、閉じた状態でもこのページ3を挟んでおくことでしおり記憶させてこのページ3を再び見開ける板状のしおり片部6(ページキーパー)を設けている。
【0023】
具体的には、このしおり片部6は、前記手帳カバー部5に設けているが、この手帳カバー部5の左側の前記表紙差し入れ部15の左端に、内側に折り返し状態に連設した構成とし、このしおり片部6を前記各見開きページ3の左半ページ部上に重ね位置させた際、このページ3の左ページ半部の右側および見開きページ3の右ページ半部の前記週分スケジュール記載用表示部2は、覆わず露出させたままとなるように左側部を覆う縦長方形形状(寸法)に形成している。
【0024】
また本実施例では、前記手帳本体部4の前記各見開きページ3の前記各週分スケジュール記載用表示部2と並設状態に(前記しおり片部6で覆い隠される左ページ半部の左側部分に)、各日ごとの事業実績データを週ごとまとめて書き込む欄、この日ごとの事業実績データを週ごとに集計された週ごと事業実績集計データを書き込む欄、およびその他の週ごとの事業実績データを書き込む欄などの週ごとデータ書き込み欄10が設けられることとなる週ごとデータ記載用表示部7を印刷形成している。
【0025】
具体的には、本実施例の前記週ごとデータ記載用表示部7は、前述のように手帳本体部4の各見開きページ3の各週分スケジュール記載用表示部2の左側に、すなわち各ページ3のしおり片部6で覆い隠される左ページ半部の左側部分に印刷形成した構成とし、この週ごとデータ記載用表示部7は、前記日ごとの事業実績、具体的には日ごとの実績人数、日ごとの売上をその週ごとまとめて書き込む欄と、この日ごとの事業実績を集計した週ごと事業実績集計データを書き込む欄などの週ごとデータ書き込み欄10が設けられることとなる表示構成とし、本実施例ではさらにこの他に出費支払い額書き込み欄を設けて、カードや現金の出費額を書き込め、また出金計額書き込み欄も設けていて、またさらにレジの手持ち現金(レジ金)を書き込める欄やその週の最終レジ金をも書き込めるレジ金残書き込み欄、その他発注買い物リスト書き込み欄、メモ書き込み欄なども設けた構成としている。またさらにその週の月カレンダー表示部を小さく印刷形成してもよい。
【0026】
また本実施例では、前記しおり片部6を不透明としてもよいし、完全な透明としてもよいが、本実施例ではのぞき見されない程度で使用者(自分)は透かし見える半透明樹脂板で形成し、且つこの週ごとデータ記載用表示部7の全部を覆い隠す縦長方形状に形成している。このようにしおり片部6で週ごとデータ記載用表示部7の全部を覆い隠してもよいが、重要な部分すなわちのぞき見されたくない表示部分およびこれに設けられる欄(この書き込み)だけを覆い隠す形状(一部以外の残り全部を隠す形状)にしてもよい。また、一部をしおり片部6で覆い隠し、残りはさらにこのしおり片部6に重ねる後述のシート9により覆い隠すように構成してもよい。
【0027】
またこのしおり片部6にはシート9を差し入れるシート係止部8を設け、このしおり片部6に沿設状態にして(しおり片部6に重合状態にして)このシート9をシート係止部8に差し入れ係止できる構成としている。
【0028】
すなわち、本実施例では、しおり片部6を前述のように半透明で構成、すなわち他人がのぞき見ることは容易でないが本人は透かし見ることができる半透明な樹脂板で構成し、さらにこのしおり片部6の下部に形成した前記シート係止部8にシート9を差し入れてこのしおり片部6に重ねることで、前記週ごとデータ記載用表示部7のほぼ全部が、このシート9によっても覆い隠され且つ前記週分スケジュール記載用表示部2は覆い隠されない構成としている。
【0029】
また本実施例では、しおり片部6に沿設状態にしてシート9を差し込み係止する前記シート係止部8は、樹脂板製のしおり片部6の下部に上側を上部差し込み開口部とする透明重合片を重合止着して、シート9の下部をこの上部差し込み開口部から取り出し自在に差し入れ重合する構成としている。
【0030】
本実施例のこのシート9は、前記しおり片部6よりやや小さい同形状の縦長厚紙片で、月のスケジュール内容や予約状況を日ごとに書き込める月カレンダー表示部11と月分スケジュール記載用表示部12とをこの表面に印刷形成した構成としている。
【0031】
具体的には、このシート9には、そのままであるいは取り出し横向きにして見たり横向き書き込める欄が設けられる表示構成とし、紙片大半に月の日ごとスケジュール内容や予約状況を書き込む欄が設けられることとなる前記月カレンダー表示部11を印刷形成して、この月カレンダー表示部11の各日の下に設けられ日ごとのスケジュール書き込み欄が設けられることとなる前記月分スケジュール記載用表示部12を前記月カレンダー表示部11内に設けている表示構成としている。
【0032】
そして本実施例では、この月カレンダー表示部11と月分スケジュール記載用表示部12の隣に、前記週ごとデータ記載用表示部7の前記週ごとデータ書き込み欄10に書き込みした週ごとの事業実績データに基づいてこの週ごとの事業実績データを月ごとまとめて書き込む欄、あるいはこの週ごとの事業実績データを月ごとに集計された月ごと事業実績集計データを書き込む欄、その他の月ごとの事業実績データを書き込む欄などからなる月ごとデータ書き込み欄17が設けられることとなる月ごとデータ記載用表示部13を設けた表示構成とし、このシート9により月のスケジュール管理だけでなく、このシート9に月ごとに事業実績も書き込めこのシート9により月ごとの営業管理もこの見開きページ3でできる構成としている。
【0033】
またこの月ごとデータ書き込み欄17には、月ごと事業実績集計データとして、たとえば月ごとに集計された総客数や総売上の他、カード支払い額や現金支払い額、物販の売上、技術料の売上、客単価などを書き込む欄、および年間の営業管理や税務申告に資するため必要な仕入れ額や種々に項目分けした経費額などのそれぞれの月総額を書き込む欄をも設けた表示構成としている。
【0034】
したがって、本実施例では、このように集計し書き込んで各週、各月ごとの営業管理がこの手帳により容易にして見やすく行え、またこの月ごとのシート9が12か月分12枚そろえば、そのまま税理士に申告報告が済むことになり、また自身で税務署に確定申告する場合もこれに基づけば容易となる。
【0035】
さらに説明すると、本実施例では、前記各見開きページ3の左半ページ部の全部または左側部に、前記週ごとデータ記載用表示部7が印刷形成されているとともに、前述のように、この見開きページ3のその他の部分に前記週分スケジュール記載用表示部2が印刷形成されていて、このページ3上に重ね位置させる板状の前記しおり片部6が、前述のように前記手帳カバー部5の左端に内側に折り返し状態に連設されていて、このしおり片部6を前記各見開きページ3の左半ページ部上に重ね位置させた際、このページ3の前記週ごとデータ記載用表示部7の全部が覆い隠されるがこれと並設するこのページ3の前記週分スケジュール記載用表示部2は覆い隠されない構成で、しかも前記しおり片部6に設けられたシート係止部8に前記しおり片部6に沿設状態に係止されるシート9によっても前記週ごとデータ記載用表示部7のほぼ全部が覆い隠されるが前記週分スケジュール記載用表示部2は覆い隠されない構成としている。
【0036】
また本実施例では、このようにページキーパーとなるしおり片部6を手帳カバー部5に折り返しフラップ状に設け、これでのぞき見されたくない事業実績記載を覆い隠すが、もし仮にこのしおり片部6を小さく形成したり透明に形成したい場合は、前記シート9で覆い隠す構成とし、手帳本体部4を開いてものぞき見されたくない記載は隠しておくことができ、このしおり片部6をめくって退避させたりシート9を取りはずせば、隠していた部分を見たり、書き込んだりすることができることとなる。
【0037】
したがって、日分、週分、月分、年分のスケジュール管理や予約管理がこれまでどおり行える上に、見開いたその週ごとのページ3で日ごと、週ごとの営業管理も行え、しかもしおり片部6でしおり記憶させていたページを見開いた際、これまでどおり週ごとのスケジュール管理や予約管理などが行えながら、その隣に書き込む週ごとの事業実績などの書き込みはこのしおり片部6またはこれに係止するシート9で覆い隠されているため、安易に露出させておらず不意に他者にのぞき見られることもなく、さらに月ごとのスケジュール管理や月ごとの営業管理までそのシート9によりその見開きページ3でバーチャルに同時に行え、このシート9が12か月1年分12枚揃えば、年間の確定申告書作成も容易となるなど個人事業主用として極めて優れた手帳となる。
【0038】
また本実施例では、手帳本体部4にその他必要な表示部を設けるが、前記シート9に記載する月ごとデータ書き込み欄17が設けられることとなる月ごとデータ記載用表示部13をこの手帳本体部4にも設けてもよいし、さらに個人事業主が使いやすい表示や好む表示をさらに設けるてもよく、たとえば、前述した予約表、日報、現金出納帳、プライベートスケジュールなどの管理が行える表示部、書き込み欄の他、レジ金の管理や日々の出費管理も行える書き込み欄、さらに六曜日、月の満ち欠け、今年あと何日、旧暦、彼岸入り、一粒万倍日などをカレンダー表示に記載表示してもよいし、手帳カバー部5には、カード入れ、名刺入れ、ペン差しなどを設けてよい。
【0039】
また、別例(実施例2)として図示したように、手帳カバー部4をファスナーで閉じることができる開閉ケース形を採用し、内部左右に前記表紙差し入れ部16と左側に前記しおり片部6を設け、右側にはカード入れを設けた構成としてもよい。また前記シート9をまとめて収納しておく差し込み収納部も設けている。
【0040】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【符号の説明】
【0041】
1 日分スケジュール記載用表示部
2 週分スケジュール記載用表示部
3 見開きページ
4 手帳本体部
5 手帳カバー部
6 しおり片部
7 週ごとデータ記載用表示部
8 シート係止部
9 シート
10 週ごとデータ書き込み欄
11 月カレンダー表示部
12 月分スケジュール記載用表示部
13 月ごとデータ記載用表示部