(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】スリーブシステム及びフィッティング方法
(51)【国際特許分類】
A63B 53/02 20150101AFI20241203BHJP
A63B 53/04 20150101ALI20241203BHJP
A63B 102/32 20150101ALN20241203BHJP
【FI】
A63B53/02
A63B53/04 E
A63B102:32
(21)【出願番号】P 2024001341
(22)【出願日】2024-01-09
【審査請求日】2024-01-09
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524011672
【氏名又は名称】合同会社プレシャス
(74)【代理人】
【識別番号】110001793
【氏名又は名称】弁理士法人パテントボックス
(72)【発明者】
【氏名】安田 直介
【審査官】遠藤 孝徳
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-94401(JP,A)
【文献】特許第7027848(JP,B2)
【文献】特開2011-156248(JP,A)
【文献】特許第2937848(JP,B2)
【文献】特許第6710982(JP,B2)
【文献】特許第7389034(JP,B2)
【文献】特許第5039632(JP,B2)
【文献】特許第6371598(JP,B2)
【文献】特許第5814677(JP,B2)
【文献】特許第6358854(JP,B2)
【文献】特許第6710503(JP,B2)
【文献】特開平7-148287(JP,A)
【文献】特開2007-209573(JP,A)
【文献】特開平9-164227(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 53/00 - 53/14
A63B 102/32
A63B 60/00 - 60/64
A63B 69/00 - 71/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフクラブ用のスリーブシステムにおいて;
ホーゼルの
外形に基づいて割り出された中心軸に沿って円孔が削孔されたヘッドであって、前記円孔の内面の入口側の所定範囲のみに螺刻される左ネジの雌ネジ溝を有する、軟鉄製又はステンレス製のヘッドと;
シャフトの先端が挿入されて接着固定される
円筒形状のスリーブであって、最も基端側にあって手で把持される摘み部と、前記摘み部に隣接して外面の所定範囲のみに螺刻されて前記雌ネジ溝に螺合する左ネジの雄ネジ溝と、最も先端側にあって前記円孔の内面に当接する当接部と、を一体に有する、合金製のスリーブと;を備え、
前記ヘッドの前記円孔の内面に螺刻される雌ネジ溝と、前記スリーブの外面に螺刻される雄ネジ溝と、は互いに螺合する左ネジである、スリーブシステム。
【請求項2】
前記円孔の削孔深さは、削りくずの重量と、前記スリーブの重量と、が略同一となるように調整されている、請求項1に記載された、スリーブシステム。
【請求項3】
請求項2に記載されたスリーブシステムを使用するフィッティング方法であって、
前記シャフトの先端に前記スリーブを接着固定する工程と、
固定用治具を用いてヘッドを固定する工程と、
前記ヘッドに前記円孔を削孔する工程と、
前記固定用治具を用いて前記ヘッドを固定したまま前記雌ネジ溝を螺刻する工程と、
前記スリーブと前記ヘッドとを螺合する工程と、
を備える、フィッティング方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフクラブのスリーブシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、アイアンクラブは、一般的にアイアンヘッドのホーゼル部分とシャフトの端面が接着剤で接着されるため、フィッティングショップにはアイアンヘッドの数と同じ数のシャフトが準備されていた。このことは、同じアイアンヘッドに異なるシャフトを装着する場合も同様であった。
【0003】
一方で、費用や収納スペースの都合によって、アイアンヘッドとシャフトの全ての組み合わせをフィッティングショップに準備するのは困難であった。そこで、例えば特許文献1には、シャフトとヘッドの組み合わせが交換可能なゴルフクラブであって、シャフトに設けられたスリーブの下端と上端がアイアンヘッドに固定されるようになった、アイアンヘッドとシャフトの二重締結装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、通常のゴルフクラブは円孔の内面上部を接着しており、円孔の内面上部に遊びがない。しかしながら、特許文献1に記載された二重締結装置を含む従来の技術は、ホーゼルに設けた円孔の底部にシャフトの先端部を固定するようになっており、円孔の内面上部に遊びが生じていた。そのため、従来の技術では、ゴルフクラブの強度が低下するうえ、打感が損なわれる、という問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、強度が高く、打感が損なわれることのない、ゴルフクラブのスリーブシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明のゴルフクラブのスリーブシステムは、ゴルフクラブ用のスリーブシステムにおいて;ホーゼルの中心軸に沿って円孔が削孔されたヘッドであって、前記円孔の内面の入口側の所定範囲のみに螺刻される雌ネジ溝を有する、ヘッドと;シャフトの先端が挿入されて接着固定されるスリーブであって、最も基端側にあって手で把持される摘み部と、前記摘み部に隣接して外面の所定範囲のみに螺刻されて前記雌ネジ溝に螺合する雄ネジ溝と、最も先端側にあって前記円孔の内面に当接する当接部と、を有する、スリーブと;を備えている。
【発明の効果】
【0008】
このように、本発明のゴルフクラブ用のスリーブシステムは;ホーゼルの中心軸に沿って円孔が削孔されたヘッドであって、前記円孔の内面の入口側の所定範囲のみに螺刻される雌ネジ溝を有する、ヘッドと;シャフトの先端が挿入されて接着固定されるスリーブであって、最も基端側にあって手で把持される摘み部と、前記摘み部に隣接して外面の所定範囲のみに螺刻されて前記雌ネジ溝に螺合する雄ネジ溝と、最も先端側にあって前記円孔の内面に当接する当接部と、を有する、スリーブと;を備えている。このスリーブシステムは、このような構成であるため、強度が高く、打感が損なわれることのない、ゴルフクラブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】ゴルフクラブの全体構成を説明する斜視図である。
【
図2】スリーブシステムの構成を説明する斜視図である。
【
図3】スリーブシステムの作用を説明する断面図である。
【
図4】スリーブの構成を説明する説明図である。(a)は側面図であり、(b)は平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、以下の実施例に記載されている構成要素は例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【実施例】
【0011】
(構成)
まず、
図1を用いて本発明のスリーブシステムSを備えるゴルフクラブ1の全体構成を説明する。本実施例のゴルフクラブ1は、
図1に示すように、主に、ヘッド2と、スリーブ3と、シャフト4と、によって構成されている。ここにおいて、スリーブシステムSを備えるゴルフクラブ1としては、アイアンとユーティリティー(レスキュー)が考えられる。
【0012】
本実施例のゴルフクラブ1は、以下に詳述するように、ヘッド2にスリーブ3を介してシャフト4を着脱可能(交換可能)に取り付けるようになっている。すなわち、シャフト4の下端近傍にはスリーブ3が接着固定されており、スリーブ3をヘッド2のホーゼル21に螺合することによって、ヘッド2とシャフト4の組み合わせを変えることができるようになっている。
【0013】
ヘッド2は、
図2に示すように、フェース面20aを有する本体部20と、本体部20と一体に形成されてシャフト4(スリーブ3)に取り付けられる円柱形(円筒形)のホーゼル21と、から主に構成されている。ヘッド2の素材は、限定されるものではないが、例えば、軟鉄製又はステンレス製とされることが好ましい。
【0014】
そして、本実施例のヘッド2のホーゼル21には、円孔22が削孔によって形成されている。この円孔22の底部22cまでの削孔深さは、削りくず(切削くず;削孔くず)の重量と、スリーブ3の重量と、が略同一となるように調整される。そして、円孔22の内面上部には、スリーブ3の雄ネジ溝32と螺合する雌ネジ溝22aが形成されている。
【0015】
より詳細に言うと、ホーゼル21に削孔された円孔22の内部は、最上部に螺刻された雌ネジ溝22aとネジ溝23aの下部にあってスリーブ3の外周面と隙間なく接触(当接)する、凹凸のない滑らかな当接面22bと、から形成されている。
【0016】
スリーブ3は、
図2、
図3に示すように、シャフト4の先端に接着剤によって固定される、円筒形状の合金製の部品である。すなわち、スリーブ3の貫通孔30には、シャフト4の先端部が挿入されて接着固定されている。そして、シャフト4は、このスリーブ3を介してヘッド2に取替可能に固定されている。
【0017】
具体的に言うと、スリーブ3は、
図4に示すように、シャフト4の先端が挿入されて接着固定される円筒形状のスリーブ3であって、その外周面には、最も基端側にあって手で把持される摘み部31と、摘み部31に隣接して外面の所定範囲のみに螺刻されて雌ネジ溝22aに螺合する雄ネジ溝32と、最も先端側にあって円孔22の内面(22b)に当接する当接部33と、を有する。
【0018】
このスリーブ3の雄ネジ溝32のネジ山及びヘッド2の雌ネジ溝22aは、M11ピッチ0.75mm左巻き(左ネジ)にすることで、右利きの打者(プレイヤー)が打った場合に、ネジが締まるようになっていて不具合が生じにくくなっている。なお、左利きの打者用に右巻きの右ネジとすることももちろんできる。
【0019】
そして、本実施例のスリーブ3は、重量も計算されている。すなわち、このスリーブシステムSを使用した場合と、ホーゼル21とシャフト4を接着した場合の重量差をなくしている。つまり、削孔する際に発生する削孔くずの重量と、スリーブ3の重量とが略同一となるように設計されている。
【0020】
そして、ホーゼル21にもともとある孔の径の大小や素材による軽重差があるところ、本実施例のスリーブシステムSでは、ホーゼル21側の円孔の削孔深さによって誤差が調整される。
【0021】
具体的に言うと、そもそもスリーブ3の重量は、削孔時の削りくずの重量と略同一の重量となるように設計されている。ただし、同一の削孔深さにしてしまうと、メーカやヘッドによって、孔径の大小やヘッドの素材の密度に起因する誤差が生じる。そのため、削孔深さを調整することによって、もともとのヘッド2の重量と同じになるようにしている。逆に言えば、各メーカ・各クラブに統一して使用されるスリーブ3の重量は平均的な重量と略同一か、又は微量だけ重くされている。このように重量調整することにより、使用感に相違がなく使えることは、このスリーブシステムSの大きな特徴の一つである。
【0022】
また他社のスリーブ(3)でよくあるのが、固定箇所がスリーブ先端側にあり、剛性に不安がある場合であるが、本実施例のスリーブシステムSでは、上部にネジ溝32(22a)があるため剛性が高く、かつ、打感を損なわないようになっている。
【0023】
シャフト4は、ヘッド2とグリップを繋ぐ棒状体であり、金属(合金)素材からできているスチールシャフトと、炭素繊維からできているカーボンシャフトがある。一般的に、ドライバーにはカーボン製のシャフトが取り付けてあることが多く、それ以外のクラブではスチールシャフト又はカーボンシャフトを選択できることが多い。シャフト4の下端部には、スリーブ3が接着固定されている
【0024】
(ヘッドの加工方法)
ヘッドの加工は、以下の(1)~(4)の工程を順に実施することによって行われる
【0025】
(1)準備:測定/治具に固定
一般的なヘッド2のホーゼル21は、不均一な形状をしており、真円度も低く0.3mm程度は、長軸と短軸の長さが異なる楕円であり、縦方向にもテーパー形状になっており、さらに同じメーカーのヘッドでも個体差があるのが現状である。
【0026】
そのため、正確に切削加工をするために、各社いろいろなホーゼル形状が存在するのでホーゼルの測定を行い、それに合う固定用治具を選択する。そして、固定用治具を介して、切削加工機(フライス盤)にヘッド2を固定する。
【0027】
その後、ホーゼル21の外形に基づいて、アキューセンター(測定器)で形状の中心位置を割り出す。円の中心からの加工誤差は、0.05mm程度の精密な加工を行う。なお、これとは別に、あらかじめ準備したスリーブ3をシャフト4の先端に接着剤によって固定しておく
【0028】
(2)切削加工
アイアンヘッド2は、軟鉄が多く比較的柔らかいため、加工時に傷が付きやすい。そのため、固定用治具に固定して正確に加工する。切削抵抗を軽減するために、孔加工は、2回に分けて実施する。
【0029】
具体的には、以下のように小径で削孔した後に大径で削孔する。
・1回目:φ10mmのエンドミルを使用する。
・2回目:φ10.4mmのエンドミルを使用する。
加工深さとしては、約29mmまで削る。ただし、この加工深さ(削孔深さ)は、スリーブ3の重量と、削りくずの重量と、が同一となるように調整される
【0030】
(3)ネジ加工
正確に同軸で加工する。切削した孔とネジ加工を同心円同軸で行う必要があるため、ヘッド2はそのまま固定しつつ、フライス盤にネジ切り工具(M11 0.75 左タップ)を取付けて、深さ15mm程度ネジを切る
【0031】
(4)仕上げ加工
脱着を円滑にすることを目的として、ネジ加工をした際にできるバリをとるために、φ10.4の孔をハンドリーマで再加工する。最後に、外観のチェックを行い終了する
【0032】
(ヘッドとシャフトの脱着について)
ヘッド2とシャフト4の脱着は、ヘッド2とシャフト4を手で保持しながら行う。すなわち、ヘッド2のホーゼル21に設けた円孔22に、シャフト4の下端近傍に固定したスリーブ3を左回しでねじ込む、又は、右回しで取り外す。
【0033】
この脱着には、専用工具が必要ないうえ、作業自体もきわめてスムースである。ごく稀に、ヘッド2とスリーブ3が取り外せない場合があるが、その場合でもスリーブ3の摘み部31の立て溝を利用しつつ工具によって取り外し可能となっている
【0034】
(作用・効果)
次に、本実施例のスリーブシステムSの奏する作用・効果について説明する
【0035】
(1)上述してきたように、本実施例のゴルフクラブ1用のスリーブシステムSは;ホーゼル21の中心軸線に沿って円孔22が削孔されたヘッド2であって、円孔22の内面の入口側の所定範囲のみに螺刻される雌ネジ溝22aを有する、ヘッド2と;シャフト4の先端が挿入されて接着固定されるスリーブ3であって、最も基端側にあって手で把持される摘み部31と、摘み部31に隣接して外面の所定範囲のみに螺刻されて雌ネジ溝22aに螺合する雄ネジ溝32と、最も先端側にあって円孔22の内面に当接する当接部33と、を有する、スリーブ3と;を備えている。このスリーブシステムSは、このような構成であるため、強度が高く、打感が損なわれることのない、ゴルフクラブ1を提供することができる。これは、円孔22内の基部(上部;グリップに近い側)のみを、シャフト4側のスリーブ3に固定することによる。
【0036】
すなわち、本実施例のスリーブシステムSを使用すれば、ヘッド2とシャフト4の組み合わせを変更できるため、フィッティングショップにおいてヘッド2やシャフト4の収納スペースを省略することができる。さらに、すでに所有している試打クラブを加工することによって、試打クラブを無駄にすることなく、活用することができる。加えて、従来と比べて、強度が高く、打感が損なわれることのない、ゴルフクラブ1を提供できる。
【0037】
他にも、以下のような効果を奏する。
・重量が変わらない:例えば、スリーブ3の重量5gに対して、削り加工も同重量の5gであるから、重量変化がない。
・回すだけで着脱:工具を必要としないため、どこでも簡単に着脱が可能である。
・今後のシャフトコスト削減:現在使用しているシャフトを様々なヘッドに利用可能となる。したがって、フィッティングの幅を広げ、試打クラブを充実させることができる。
・徹底したコスト管理:スリーブ3は、コストを最優先して製造されている
【0038】
(2)また、ヘッド2の円孔22の内面に螺刻される雌ネジ溝22aと、スリーブ3の外面に螺刻される雄ネジ溝32と、は互いに螺合する左ネジであることが好ましい。このため、右利きの人が打球しても、ヘッド2がスリーブ3に対して緩むことがない
【0039】
(3)さらに、円孔22の削孔深さは、削りくずの重量と、スリーブの重量3と、が略同一となるように調整されているため、容易に重量調整でき、かつ、使用感に相違がなく使える。
【0040】
(4)そして、本実施例のフィッティング方法は、上述したようなスリーブシステムSを使用するフィッティング方法であって、シャフト4の先端にスリーブ3を接着固定する工程と、固定用治具を用いてヘッド2を固定する工程と、ヘッド2に円孔22を削孔する工程と、固定用治具を用いてヘッド2を固定したまま雌ネジ溝22aを螺刻する工程と、スリーブ3とヘッド2とを螺合する工程と、を備えている。このフィッティング方法は、このような工程を備えるため、強度が高く、打感が損なわれることのない、ゴルフクラブ1を提供することができる。そして、強度が高く、打感が損なわれることのない、ゴルフクラブ1を用いて、フィッティングすることができる。
【0041】
このうち円孔を削孔する工程は、円孔を削孔する際に生じる削りくずの重量と、スリーブ3の重量と、が略同一となるように、削孔する深さを調整する工程を含むため、容易に重量調整でき、かつ、使用感に相違がなく使える。
【0042】
以上、図面を参照して、本発明の実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0043】
S スリーブシステム
1 ゴルフクラブ
2 ヘッド
20 本体部
20a フェース面
21 ホーゼル
22 円孔
22a 雌ネジ溝
22b 当接面
22c 底部
3 スリーブ
30 貫通孔
31 摘み部
32 雄ネジ溝
33 当接部
4 シャフト
【要約】
【課題】強度が高く、打感が損なわれることのない、ゴルフクラブのスリーブシステムを提供する。
【解決手段】本実施例のゴルフクラブ1用のスリーブシステムSは;ホーゼル21の中心軸線に沿って円孔22が削孔されたヘッド2であって、円孔22の内面の入口側の所定範囲のみに螺刻される雌ネジ溝22aを有する、ヘッド2と;シャフト4の先端が挿入されて接着固定されるスリーブ3であって、最も基端側にあって手で把持される摘み部31と、摘み部31に隣接して外面の所定範囲のみに螺刻されて雌ネジ溝22aに螺合する雄ネジ溝32と、最も先端側にあって円孔22の内面に当接する当接部33と、を有する、スリーブ3と;を備えている。
【選択図】
図1