(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理サーバ、情報処理プログラム、情報処理方法
(51)【国際特許分類】
A63F 13/63 20140101AFI20241203BHJP
A63F 13/20 20140101ALI20241203BHJP
A63F 13/95 20140101ALI20241203BHJP
【FI】
A63F13/63
A63F13/20 A
A63F13/95 A
(21)【出願番号】P 2024003992
(22)【出願日】2024-01-15
【審査請求日】2024-01-23
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和5年12月5日-令和6年1月2日 本願発明に関する情報を、ウェブサイト((1)https://prtimes.jp/(2)https://litpla.com/(3)https://www.youtube.com/(4)https://twitter.com/(5)https://www.wantedly.com/(6)https://www.instagram.com/(7)https://note.com/(8)https://www.facebook.com/)において公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和5年12月5日-令和5年12月9日 本願発明に関する情報を、ウェブサイト((1)https://www.mapion.co.jp/(2)https://tripnote.jp/(3)https://news.infoseek.jp/(4)https://www.fujitv-view.jp/(5)https://www.nikkei.com/(6)https://twitter.com/(7)https://airobot-news.net/(8)https://news.livedoor.com/(9)https://news.nifty.com/(10)https://getnews.jp/(11)https://www.jiji.com/)に掲載
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和5年12月7日-令和5年12月21日 本願発明に関する情報を、イベント((1)ロケーションテスト(2)こどもレビュー(3)説明会)において公開
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516306821
【氏名又は名称】株式会社リトプラ
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】正垣 健太
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 清峻
【審査官】前地 純一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-175290(JP,A)
【文献】特開2007-034992(JP,A)
【文献】特開2006-346123(JP,A)
【文献】特開2006-247166(JP,A)
【文献】特開2016-202682(JP,A)
【文献】画像生成AIでキャラクターを作ってみる,インフォメーション・ディベロップメント[online],2023年09月07日,インターネット<URL:https://www.idnet.co.jp/column/page_278.html>,[2024年6月11日検索]
【文献】[ChatGPT×画像生成AI]キャラクター作ってみた,Adrans[online],2023年09月04日,インターネット<URL:https://ad-comi.co.jp/adrans/chatgpt-generativeai_character/>,[2024年3月18日検索]
【文献】「パシャ★モン」セガゲームス最新作は写真を撮ってモンスターを仲間にする新感覚カメラRPG!,ファミ通App[online],2017年11月17日,インターネット<URL:https://app.famitsu.com/20171117_1179231/>,[2024年3月18日検索]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98
A63F 9/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレイヤによる材料媒体情報の選択を取得する材料媒体情報取得部と、
選択された前記材料媒体情報をもとにキャラクタを生成するキャラクタ生成部と、
を備え、
前記材料媒体情報は、前記キャラクタの生成に用いる材料の情報であって、
前記材料媒体情報取得部は非接触センサを備え、候補として提示された、材料媒体情報を記憶するICチップを備える複数のハードから、ユーザが選択した前記ハードが備える前記ICチップを読み取ることで前記材料媒体情報を取得し、
前記キャラクタ生成部は、前記プレイヤによって選択された前記材料媒体情報をもとに生成したプロンプトを生成モデルに入力し、前記生成モデルから出力した出力情報に基づいて、前記キャラクタを生成する、
情報処理システム。
【請求項2】
前記材料媒体情報取得部はセンサ装置を備え、前記材料媒体情報を備えるハードを読み取ると、前記センサにより前記材料媒体情報を取得する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記キャラクタは、デザイン情報と、少なくとも名前情報と、特性情報と、説明情報のいずれかの情報を含む、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記センサは非接触近距離無線通信受信機または、カメラのいずれかである、
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
プレイヤによる材料媒体情報の選択を取得する材料媒体情報取得部と、
選択された前記材料媒体情報をもとにキャラクタを生成するキャラクタ生成部と、
を備え、
前記材料媒体情報は、前記キャラクタの生成に用いる材料の情報であって、
前記材料媒体情報取得部は非接触センサを備え、候補として提示された、材料媒体情報を記憶するICチップを備える複数のハードから、ユーザが選択した前記ハードが備える前記ICチップを読み取ることで前記材料媒体情報を取得し、
前記キャラクタ生成部は、前記プレイヤによって選択された前記材料媒体情報をもとに生成したプロンプトを生成モデルに入力し、前記生成モデルから出力した出力情報に基づいて、前記キャラクタを生成する、
る情報処理サーバ。
【請求項6】
コンピュータに、
プレイヤによる材料媒体情報の選択を取得する材料媒体情報取得ステップと、
選択された前記材料媒体情報をもとにキャラクタを生成するキャラクタ生成ステップと、
を実行させ、
前記材料媒体情報は、前記キャラクタの生成に用いる材料の情報であって、
前記材料媒体情報取得ステップは非接触センサを備え、候補として提示された、材料媒体情報を記憶するICチップを備える複数のハードから、ユーザが選択した前記ハードが備える前記ICチップを前記非接触センサで読み取ることで前記材料媒体情報を取得し、
前記キャラクタ生成ステップは、前記プレイヤによって選択された前記材料媒体情報をもとに生成したプロンプトを生成モデルに入力し、前記生成モデルから出力した出力情報に基づいて、前記キャラクタを生成する、
情報処理プログラム。
【請求項7】
コンピュータが、
プレイヤによる材料媒体情報の選択を取得する材料媒体情報取得ステップと、
選択された前記材料媒体情報をもとにキャラクタを生成するキャラクタ生成ステップと、
を実行し、
前記材料媒体情報は、前記キャラクタの生成に用いる材料の情報であって、
前記材料媒体情報取得ステップは非接触センサを備え、候補として提示された、材料媒体情報を記憶するICチップを備える複数のハードから、ユーザが選択した前記ハードが備える前記ICチップを前記非接触センサで読み取ることで前記材料媒体情報を取得し、
前記キャラクタ生成ステップは、前記プレイヤによって選択された前記材料媒体情報をもとに生成したプロンプトを生成モデルに入力し、前記生成モデルから出力した出力情報に基づいて、前記キャラクタを生成する、
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理サーバ、情報処理プログラム、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ゲームでは魅力的なキャラクタが登場する。
【0003】
特許文献1には、バーコードを読み取り、対応するキャラクタを読みだすゲームシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、識別コードに対応する既定のキャラクタが登場するだけで、プレイヤの興趣向上は限定的であった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、プレイヤの興趣を向上させることができる情報処理システムを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を達成するための、本発明に係る情報処理システムは、プレイヤによる材料媒体情報の選択を取得する材料媒体情報取得部と、選択された前記材料媒体情報をもとにキャラクタを生成するキャラクタ生成部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、プレイヤがプレイの度に、新しいキャラクタを用いることができ、プレイヤの興趣が向上することが期待される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態に係る情報処理システムの概略を説明する図である。
【
図2】本実施形態に係る情報処理システムを備える筐体の例を示す図である。
【
図3】本実施形態に係る情報処理装置1のハード構成を説明するブロック図である。
【
図4】本実施形態に係る情報処理装置1のソフト構成を説明するブロック図である。
【
図5】本実施形態に係るプレイヤ情報の一例を示す図である。
【
図6】本実施形態に係るプレートB1の一例を示す図である。
【
図7】本実施形態に係るカードC1の一例を示す図である。
【
図8】本実施形態に係る情報処理システムの処理の概略を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<発明の概要>
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明は、たとえば、以下のような構成を備える。
[項目1]
プレイヤによる材料媒体情報の選択を取得する材料媒体情報取得部と、
選択された前記材料媒体情報をもとにキャラクタを生成するキャラクタ生成部と、
を備える情報処理システム。
[項目2]
前記キャラクタ生成部は選択された前記材料媒体情報をもとに生成したテキスト情報を生成モデルに入力し、前記生成モデルから出力した出力情報に基づいて、前記キャラクタを生成する、
項目1に記載の情報処理システム。
[項目3]
前記材料媒体情報取得部はセンサ装置を備え、前記材料媒体情報を備えるハードを読み取ると、前記センサにより前記材料媒体情報を取得する、
項目1または2に記載の情報処理システム。
[項目4]
前記キャラクタは、デザイン情報と、少なくとも名前情報と、特性情報と、説明情報のいずれかの情報を含む、
項目2に記載の情報処理システム。
[項目5]
前記センサは非接触近距離無線通信受信機または、カメラのいずれかである、
項目3に記載の情報処理システム。
[項目6]
プレイヤによる材料媒体情報の選択を取得する材料媒体情報取得部と、
選択された前記材料媒体情報をもとにキャラクタを生成するキャラクタ生成部と、
を備える情報処理サーバ。
[項目7]
コンピュータに、
プレイヤによる材料媒体情報の選択を取得する材料媒体情報取得ステップと、
選択された前記材料媒体情報をもとにキャラクタを生成するキャラクタ生成ステップと、
を実行させる、情報処理プログラム。
[項目8]
コンピュータが、
プレイヤによる材料媒体情報の選択を取得する材料媒体情報取得ステップと、
選択された前記材料媒体情報をもとにキャラクタを生成するキャラクタ生成ステップと、
を実行する、情報処理方法。
【0011】
以下、本発明の一実施形態に係る情報処理システムについて、図面を参照しながら説明する。
【0012】
<構成>
図1は、本実施の形態に係る情報処理システムの概略例を説明する図である。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。
図1に一例が示されるように、情報処理システムは、情報処理装置1と、情報処理装置1と接続される、表示装置A11と、センサ装置A12と、出力装置A13と、操作取得装置A14と、を備える。
【0013】
本実施の形態に係る情報処理システムは筐体に収容されていてもよく、例えば、
図2に正面模式図を示すような筐体A1を備えていてもよい。筐体A1には、例えば、表示装置A11の1形態であるディスプレイA110と、センサ装置A12を備える読取部A120と、出力装置A13が出力した物の出し口となる出力部A130と、操作取得装置A14の1形態である操作部A140と、支払部A150と、材料媒体保持部A160と、を備える。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよいし、いくつかの構成を備えていなくてもよい。
【0014】
筐体A1は、例えば、内部に情報処理装置1を備える。
【0015】
表示装置A11は、例えば、液晶、有機EL、またはその他の技術を利用して、画像、情報を表示するパネルを備えたディスプレイである。なお、投影スクリーンとなっていて、プロジェクタ等から画像、情報を投射するものであってもよい。
【0016】
センサ装置A12は、例えば、RFID技術を活用し、ICチップに記録されたデータを非接触で読み取る非接触センサである。読取部A120は、例えば、当該非接触センサを備える設置部を複数(一例として、A121、A122、A123、A124)備えてもよい。
【0017】
出力装置A13は、例えば、プリンタであってよく、インクジェットプリンタ、レーザープリンタ、ドットマトリクスプリンタなどで構成されていればよい。また、出力装置A13は、印刷した紙、プラスチック等をアクリルケースに挟む機構を備えていてもよいし、印刷したシールをプラスチック等のプレートに貼り付ける機構を備えていてもよい。出力部A130は、出力装置A13が出力したカード等の出し口となる部分である。
【0018】
操作部A140は、例えば、1以上の押下ボタン(一例として、A141、A142、A143)やスティックコントローラなど、操作を行う機構を備えていればよい。なお、操作部A140は、例えば、静電容量方式のタッチパネル機能を有する、例えばタブレットコンピュータ等で構成されていてもよい。
【0019】
支払部150は、例えば、ゲームを開始する際にプレイヤがゲームの料金であるコインを投入する部分である。なお、支払部150は、例えば交通系ICチップを読み取る非接触センサを備え、交通系ICチップによる支払いや、カメラ備え、モバイル決済サービス等による支払いを受け付けてもよい。また、ユーザ情報や、所有する支払いに使えるポイント等を記憶したICチップを備えるカードやリストバンド状のアイテムから、非接触センサを通じてユーザ情報を取得したり、ポイントを消費して支払いを行ったりしてもよい。
【0020】
材料媒体保持部A160は、例えば、後述する材料媒体プレートを置いておく部分である。
【0021】
<情報処理装置1の構成>
情報処理装置1は、例えば、ワークステーション、パーソナルコンピュータ、タブレットのような汎用コンピュータとしてもよいし、インターネットと接続してクラウド・コンピューティング技術によって論理的に実現されてもよい。
【0022】
図3は、情報処理装置1のハードウェア構成例を示す図である。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。情報処理装置1は、プロセッサ101、メモリ102、記憶装置103、通信インタフェース104、入力装置105、出力装置106を備える。記憶装置103は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。通信インタフェース104は、通信ネットワークに接続するためのインタフェースであり、例えばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。入力装置105は、データを入力する、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンなどである。出力装置106は、データを出力する、例えばディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。
【0023】
後述する情報処理装置1の各処理部はプロセッサ101が記憶装置103に記憶されているプログラムをメモリ102に読み出して実行することにより実現され、情報処理装置1の各記憶部はメモリ102及び記憶装置103が提供する記憶領域の一部として実現される。
【0024】
なお、出力装置106は表示装置A11(またはディスプレイA110)を兼ねていてもよいし、出力装置A13を兼ねていてもよい。
【0025】
図4には、情報処理装置1の機能構成を示している。
図4に示すように、情報処理装置1は、ゲーム情報記憶部131と、プレイヤ情報記憶部132と、の各記憶部と、ゲーム実行部111、画面データ生成部112、プレイヤ情報取得部113、材料媒体情報取得部114、キャラクタ生成部115と、出力部116等の各種処理部を備える。
【0026】
ゲーム情報記憶部131と、プレイヤ情報記憶部132と、の各記憶部の説明を記載する。
【0027】
ゲーム情報記憶部131は、ゲームに関する情報を記憶する。ゲーム情報は、ゲームの種類に応じて適宜構成される。例えば対戦ゲームである場合は、ステージIDに紐づけて、ステージ名、敵キャラクタ情報等を含んでいればよい。
【0028】
プレイヤ情報記憶部132は、プレイヤに関する情報を記憶する。
図5は、プレイヤ情報の構成例を示す図である。プレイヤ情報には、プレイヤを特定するプレイヤIDに紐づけて、プレイヤ名、所有キャラクタ情報(キャラクタID、キャラクタ名、デザイン(画像)、ステイタス値、技、装備、属性、解説等を含んでよい)、プレイ結果(勝利数、勝利割合、クリアステージなど)等を含むことができる。
【0029】
以上が情報処理装置1の各記憶部の説明である。以下に情報処理装置1のゲーム実行部111、画面データ生成部112、プレイヤ情報取得部113、材料媒体情報取得部114、キャラクタ生成部115と、出力部116と、の各処理部の説明を記載する。
【0030】
ゲーム実行部111は、ゲームプログラムに従ってゲームを進行させる処理を実行する。ゲーム実行部111が実行するゲームは、任意の種類のゲームであってよく、例えば対戦ゲーム、野球ゲーム、サッカーゲーム、その他スポーツゲーム、アクションゲーム、パズルゲーム、ボードゲーム、クイズゲーム、リズムゲームなどであってよいが、これらに限定されない。
【0031】
画面データ生成部112は、ゲーム画面をディスプレイA110に表示させるための画面データを生成する処理を実行する。画面データ生成部112は、上記の任意のゲームに関する画面データを生成する。
【0032】
プレイヤ情報取得部113は、例えば、プレイヤに関する情報を取得し、プレイヤ情報記憶部132に記憶する。プレイヤ情報取得部113は、一例として、プレイヤの入力、選択操作を受け付けて、プレイヤ名などのプレイヤ情報を取得する。プレイヤ情報取得部113は、一例として、プレイヤによるゲームプレイの結果として、プレイヤが保有することになったキャラクタのキャラクタIDに紐づけて、名前、デザイン(画像)、ステイタス値、技、属性、装備(保有アイテム)、属性、解説などの情報を取得する。
【0033】
材料媒体情報取得部114は、キャラクタの生成に用いる1以上の材料媒体情報を取得する。材料媒体情報取得部114は、例えば、プレイヤによる操作部A140の選択操作を取得し、プレイヤによって選択された材料媒体の情報を取得すればよい。
【0034】
材料媒体は、例えば生物(犬、馬、ティラノサウルス、ユニコーンなど)、食物(アイスクリーム、グミなど)、道具(ペットボトル、掃除機、ピアノなど)自然(海、宇宙、雲など)、乗り物(トラック、バイクなど)などあってよいが、これらに限定されない。
【0035】
材料媒体情報取得部114は、プレイヤが選択した、材料の情報を記憶するハードの情報を読み取り、材料媒体情報を取得してもよい。
【0036】
前述したハードは、
図6に一例を示すプレート(材料媒体プレート)であってよい。プレートB1は、例えば、材料の情報を記憶するICチップを備えていればよく、材料の名前(B11)や、材料のイメージ画像(B12)を表示したカードをアクリルケースに収めたものであってよい。材料媒体プレートは、例えば、材料媒体保持部A160に複数、備えておけばよい。
【0037】
プレイヤが、任意の材料媒体プレートを選択し、読取部A120に設置すると、読取部A120が備えるセンサ装置A12は、設置された材料媒体プレートから、材料媒体情報を読み取る。材料媒体情報取得部114は、センサ装置A12が読み取った情報を、材料媒体情報として取得すればよい。
【0038】
キャラクタ生成部115は、プレイヤが選択し、材料媒体情報取得部114が取得した材料媒体情報をもとに、キャラクタを生成する。
【0039】
キャラクタ生成部115は、生成モデルに入力するプロンプトまたは前提となる条件等(本明細書においては纏めてプロンプト情報と記載する)を生成する。前提となる条件は、例えば画像のサイズや枠の形状、生成の対象(キャラクタ名、キャラクタのステイタス値等)の情報を含んでもよいが、これらに限定されない。キャラクタ生成部115が生成するプロンプト情報は、少なくともプレイヤが選択した材料媒体情報を含む。キャラクタ生成部115は、例えば、少なくとも材料媒体情報を言語モデルに入力し、プロンプト情報を生成する。
【0040】
なお、キャラクタ生成部115は、プロンプト情報を1以上生成し、ユーザに提示をして、プロンプト情報の選択、または編集を受け付けてもよい。
【0041】
キャラクタ生成部115は、生成したプロンプト情報を、生成モデルに入力し、出力した情報をもとに、キャラクタ情報を生成する。キャラクタ生成部115は、例えば、画像生成モデルにプロンプト情報を入力し、キャラクタのデザインを生成してもよい。また、キャラクタ生成部115は、言語モデルにプロンプト情報を入力し、キャラクタの名前、ステイタス値、技、装備、属性、解説等のテキスト情報を生成すればよい。
【0042】
キャラクタ生成部115は、入力する生成モデルの種類によって、生成するプロンプトの構造を変えてもよい。キャラクタ生成部115は、例えば、文章型のプロンプトを生成してもよいし、単語を並べる形のプロンプトを生成してもよい。また、例えば、重要な単語をカッコで囲むことや、重要な単語の順番をプロンプトの冒頭に登場させること、重要な単語を複数含めること、などの単語の重要度を示す方法により、重要な単語を生成モデル側に認識させる形のプロンプトを生成してもよい。
【0043】
キャラクタ生成部115は、生成したデザインとテキスト情報をもとに、キャラクタを生成すればよい。
【0044】
また、キャラクタ生成部115は、生成したデザインとテキスト情報をもとに、
図7に一例を示すような、キャラクタのカードデザインを生成してもよい。カードデザインには、キャラクタの名前(C11)、デザイン(C12)、ステイタス値(C13)、技(C14)、属性(C15)、解説(C16)、材料(C17)等が含まれるが、これらに限られない。
【0045】
なお、ここまでに述べた生成モデルとは、例えば、統計的手法や機械学習の枠組みで、特定のデータや分布に基づいて新しいデータを生成するモデルであり、詳細は省略する。また、言語モデルとは、例えば、自然言語処理(NLP)や機械翻訳などの分野で用いられる、言語の統計的な構造やパターンを学習し、文を生成するモデルであり、詳細は省略する。さらに、画像生成モデルとは、与えられた情報から新しい画像を生成するモデルであり、例えば、機械学習やディープラーニングの手法を用いて、ランダムノイズから現実的な画像を生成することができるが、詳細は省略する。
【0046】
出力部116は、生成したキャラクタを出力する。出力部116は、例えば、生成したキャラクタのカードデザインを出力装置A13で印刷したカード等を、出力部A130から出力してもよい。
【0047】
キャラクタ生成部115が生成したキャラクタを、ゲーム実行部111が実行するゲーム内で用いるため、画面データ生成部112は、当該キャラクタを含むゲーム画面データを生成する処理を実行すればよい。ゲーム実行部111は、例えば、プレイヤによる操作部A140の操作情報を取得し、ゲームを進行する処理を行えばよい。
【0048】
なお、ゲーム実行部111は、プレイヤ情報記憶部132から、プレイヤが過去にゲームをプレイして生成したキャラクタの情報を読み出し、プレイヤによる操作部A140の選択操作を受け付けてもよい。画面データ生成部112は、プレイヤが選択したキャラクタにより、ゲーム画面データを生成する処理を実行すればよい。
【0049】
<基本動作フロー>
図8は、情報処理システムの動作概要を説明する図の例示である。
【0050】
情報処理装置1は、ゲームを実行する(1001)。情報処理装置1はプレイヤ情報を取得する(1002)。情報処理装置1は、材料媒体情報を取得(1003)する。情報処理装置1は、キャラクタを生成する(1004)情報処理装置1は、キャラクタを出力する(1005)。
【0051】
上述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。
【0052】
以下に他の例を記す。
【0053】
センサ装置A12は、例えば、光学レンズシステム、画像センサ、および画像処理ユニットなどを組み合わせたカメラであってもよい。この場合、前述したハードは、例えば、バーコード、2次元バーコード等を備えるカード等のハードであってもよいし、バーコード、文字、商品画像などの画像が印刷された商品の包装材などであってもよい。また、プレイヤが使用するスマートフォンなどのプレイヤ端末に表示させたバーコード、2次元バーコード、文字、画像などであってもよく、当該カメラは上述した情報を撮影し、当該バーコードや2次元バーコード等に設定された情報(テキスト情報等)を、材料媒体情報取得部114が材料媒体情報として取得すればよい。また、材料媒体情報取得部114は、当該カメラを介して取得した画像情報を、所定の処理をしてテキスト変換し、材料媒体情報として取得してもよい。この場合、材料媒体情報取得部114は、例えば画像情報からOCR、ニューラルネットワークを用いたテキスト認識等でテキスト情報を取得してもよいし、ニューラルネットワークを用いて画像情報に含まれる対象(人物や物など)を認識して、対象を表すテキスト情報を取得し、材料媒体情報として取得もよいが、これらの例に限定されない。
【0054】
センサ装置A12は、音声を収音するマイクであってもよい。この場合、材料媒体情報取得部114は、センサ装置A12が取得した音声情報(ユーザが発する声や音、ユーザ端末で再生した音源等を含んでよい)を既知の音声認識技術によりテキスト情報化して、材料媒体情報として取得してもよい。また、材料媒体情報取得部114は、センサ装置A12が取得した音声情報の特性(振動、周波数、振幅等)を解析した情報を材料媒体情報として取得してもよいし、既知の音声認識技術により認識したテキスト情報、既知の楽器認識技術により認識した楽器の情報などを材料媒体情報として取得してもよい。
【0055】
情報処理装置1は、通信部を備えてよい。通信部は、通信ネットワークを介してプレイヤ端末と通信する。通信ネットワークは、たとえばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築される。情報処理装置1は、通信部を介してプレイヤ端末から各種のコマンド(リクエスト)や情報を受信すると、情報処理装置1においてゲームプログラムによる処理を実行し、ゲームプログラムの処理結果(例えば、ゲーム画像やゲーム音声等)がプレイヤ端末へ送信される。上記ゲームプログラムの一部は、プレイヤ端末に送信されてプレイヤ端末上で実行されてもよい。なお、この場合、通信部は、プレイヤ端末との間で通信を行うためのものであり、プレイヤ端末から送信される各種データや信号を受信する受信部としての機能と、情報処理装置1の指令に応じて各種データや信号をプレイヤ端末へ送信する送信部としての機能を有している。通信部は、例えばHTTP(HyperText Transfer Protocol)やHTTPS、WebSocket、P2P(Peer To Peer)等によりプレイヤ端末との通信を行う。
【0056】
なお、この場合、材料媒体情報取得部114は、プレイヤがプレイヤ端末上で選択した材料媒体の情報を受信して、材料媒体情報として取得すればよい。また、材料媒体情報取得部114は、例えば、プレイヤ端末から画像などの情報を受信し、例えば画像情報からOCR、ニューラルネットワークを用いたテキスト認識等でテキスト情報を取得してもよいし、ニューラルネットワークを用いて画像情報に含まれる対象(人物や物など)を認識して、対象を表すテキスト情報を取得したり、画像に含まれるバーコード、2次元バーコード等を読み取り、設定された情報(テキスト情報等)等を材料媒体情報として取得したりしてもよいが、これらの例に限定されない。
【0057】
また、情報処理装置1及びプレイヤ端末が備えるソフトウェア機能部の処理について、本発明の趣旨を実現できる範囲で、情報処理装置1の一部若しくはすべての機能をプレイヤ端末が備えてもよい。
【0058】
キャラクタ生成部115は、画像生成モデルにプロンプト情報を入力し、キャラクタのデザインを複数生成してもよい。キャラクタ生成部115は、複数生成したキャラクタのデザイン画像をディスプレイA110に提示し、ユーザの選択操作を取得して、選択されたデザインを、キャラクタのデザインとして決定してもよい。キャラクタ生成部115は、キャラクタのカードデザインも同様である。
【0059】
例えば、
図8の処理は、本実施形態のゲームシステムによる処理の一例を示したものであり、本願発明を限定する意図ではない。
図8の処理に含まれる各工程は、図中に示される順序と異なる順序で実行するようにしてもよいし、一部の処理を並列に実行するようにしてもよいし、一部の工程を省略するようにしてもよいし、他の工程を追加してもよい。
【符号の説明】
【0060】
1 情報処理装置
A11 表示装置
A12 センサ装置
A13 出力装置
A14 操作取得装置
A1 筐体
A110 ディスプレイ
A120 読取部
A130 出力部
A140 操作部
A150 支払部
A160 材料媒体保持部
101 プロセッサ
102 メモリ
103 記憶装置
104 通信インタフェース
105 入力装置
106 出力装置
111 ゲーム実行部
112 画像データ生成部
113 プレイヤ情報取得部
114 材料媒体情報取得部
115 生成部
116 出力部
131 ゲーム情報記憶部
132 プレイヤ情報記憶部
【要約】
【課題】プレイヤの興趣を向上させることができる情報処理システムを提供する。
【解決手段】本発明に係る情報処理システムは、プレイヤによる材料媒体情報の選択を取得する材料媒体情報取得部と、選択された前記材料媒体情報をもとにキャラクタを生成するキャラクタ生成部と、を備える。
【選択図】
図1