(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】プログラム、コンピュータ、情報処理方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0241 20230101AFI20241203BHJP
【FI】
G06Q30/0241 444
(21)【出願番号】P 2024055837
(22)【出願日】2024-03-29
【審査請求日】2024-09-10
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518159382
【氏名又は名称】株式会社タイミー
(74)【代理人】
【識別番号】100131842
【氏名又は名称】加島 広基
(74)【代理人】
【識別番号】100215267
【氏名又は名称】古屋 秀人
(74)【代理人】
【識別番号】100215555
【氏名又は名称】今井 貴裕
(72)【発明者】
【氏名】松山 拓摩
(72)【発明者】
【氏名】正徳 巧
【審査官】加内 慎也
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-127528(JP,A)
【文献】特開2020-074224(JP,A)
【文献】国際公開第2022/208776(WO,A1)
【文献】国際公開第2021/176980(WO,A1)
【文献】特開2005-316786(JP,A)
【文献】特開2022-179493(JP,A)
【文献】特開2016-218654(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを雛形登録手段と、求人広告作成手段と、求人広告掲載手段と、店舗雛形作成手段として機能させるプログラムであって、
代替変数と店舗名とを店舗ごとに予め紐付けて記憶させておき、
前記雛形登録手段は、ブランド毎の求人広告の雛形である雛形情報を受け付けると受け付けた前記雛形情報の登録を行い、
前記求人広告作成手段は、登録された前記雛形情報に関する情報を店舗端末に表示させるとともに前記店舗端末により店舗毎の求人情報を入力可能とし、
前記求人広告掲載手段は、登録された前記雛形情報および入力された店舗毎の前記求人情報に基づいて作成された求人広告をユーザ端末に表示させ、
前記店舗雛形作成手段は、
前記雛形登録手段により登録された前記雛形情報が前記代替変数を含んでいる場合は、前記店舗雛形作成手段は、紐付けられて記憶されている前記代替変数と店舗名との関係に基づいて、前記代替変数を店舗名に置き換えることにより店舗独自の雛形である店舗雛形を作成し、
更に前記求人広告作成手段は、作成された前記店舗雛形を
前記店舗端末に表示させるとともに前記店舗端末により店舗毎の
前記求人情報を入力可能とし、
更に前記求人広告掲載手段は、作成された前記店舗雛形に、入力された店舗毎の前記求人情報を追加することにより前記求人広告を作成し、作成された前記求人広告を前記ユーザ端末に表示させる
、プログラム。
【請求項2】
前記代替変数が置き換えられる所定の情報はブランド名
および店舗名である、請求項
1記載のプログラム。
【請求項3】
前記雛形登録手段により登録された前記雛形情報の変更が行われた場合は、前記求人広告掲載手段によって前記ユーザ端末に表示される前記求人広告も自動的に変更される、請求項1記載のプログラム。
【請求項4】
前記雛形登録手段により登録された前記雛形情報の変更が行われた場合であっても、求職者と雇用者とのマッチングが行われた後は、当該求職者の前記ユーザ端末に表示される前記求人広告は変更されない、請求項
3記載のプログラム。
【請求項5】
前記店舗雛形作成手段は、登録された前記雛形情報から店舗独自の雛形である
前記店舗雛形を作成し、
前記求人広告作成手段は、作成された前記店舗雛形を
前記店舗端末に表示させるとともに前記店舗端末により店舗毎の
前記求人情報を入力可能とし、
前記求人広告掲載手段は、作成された前記店舗雛形に、入力された店舗毎の前記求人情報を追加することにより前記求人広告を作成し、作成された前記求人広告を前記ユーザ端末に表示させ、
前記雛形登録手段により登録された前記雛形情報の変更が行われた場合は、
前記店舗雛形も自動的に変更される、請求項1記載のプログラム。
【請求項6】
前記コンピュータを勤務経験管理手段として更に機能させ、
前記勤務経験管理手段は、ブランドに関連する店舗での勤務経験を求職者毎に管理し、
前記雛形登録手段は、前記雛形情報の登録を行う際に、ブランドに関連する店舗での勤務経験の有無の登録も行い、
前記雛形情報の登録を行う際にブランドに関連する店舗での勤務経験が必要であることが登録された場合は、前記求人広告掲載手段は、前記求人広告を前記ユーザ端末に表示させる際に、前記勤務経験管理手段による管理情報に基づいて、ブランドに関連する店舗での勤務経験を有する求職者の前記ユーザ端末を優先して前記求人広告を表示させる、請求項1記載のプログラム。
【請求項7】
前記コンピュータを勤務経験管理手段として更に機能させ、
前記勤務経験管理手段は、ブランドに関連する店舗での勤務経験を求職者毎に管理し、
前記雛形登録手段は、前記雛形情報の登録を行う際に、ブランドに関連する店舗での勤務経験の有無の登録も行い、
前記雛形情報の登録を行う際にブランドに関連する店舗での勤務経験が必要であることが登録された場合は、前記求人広告掲載手段は、前記求人広告を前記ユーザ端末に表示させる際に、前記勤務経験管理手段による管理情報に基づいて、ブランドに関連する店舗での勤務経験を有する求職者の前記ユーザ端末にのみ前記求人広告を表示させる、請求項1記載のプログラム。
【請求項8】
前記コンピュータを勤務経験管理手段として更に機能させ、
前記勤務経験管理手段は、ブランドに関連する店舗での勤務経験を求職者毎に管理し、
前記求人広告作成手段は、前記店舗端末により店舗毎の
前記求人情報を入力可能とする際に、ブランドに関連する店舗での勤務経験の有無も入力可能とし、
ブランドに関連する店舗での勤務経験が必要であることが前記店舗端末により入力された場合は、前記求人広告掲載手段は、前記求人広告を前記ユーザ端末に表示させる際に、前記勤務経験管理手段による管理情報に基づいて、ブランドに関連する店舗での勤務経験を有する求職者の前記ユーザ端末を優先して前記求人広告を表示させる、請求項1記載のプログラム。
【請求項9】
前記コンピュータを勤務経験管理手段として更に機能させ、
前記勤務経験管理手段は、ブランドに関連する店舗での勤務経験を求職者毎に管理し、
前記求人広告作成手段は、前記店舗端末により店舗毎の
前記求人情報を入力可能とする際に、ブランドに関連する店舗での勤務経験の有無も入力可能とし、
ブランドに関連する店舗での勤務経験が必要であることが前記店舗端末により入力された場合は、前記求人広告掲載手段は、前記求人広告を前記ユーザ端末に表示させる際に、前記勤務経験管理手段による管理情報に基づいて、ブランドに関連する店舗での勤務経験を有する求職者の前記ユーザ端末にのみ前記求人広告を表示させる、請求項1記載のプログラム。
【請求項10】
プログラムを実行することにより雛形登録手段と、求人広告作成手段と、求人広告掲載手段
と、店舗雛形作成手段として機能するコンピュータであって、
代替変数と店舗名とを店舗ごとに予め紐付けて記憶させておき、
前記雛形登録手段は、ブランド毎の求人広告の雛形である雛形情報を受け付けると受け付けた前記雛形情報の登録を行い、
前記求人広告作成手段は、登録された前記雛形情報に関する情報を店舗端末に表示させるとともに前記店舗端末により店舗毎の求人情報を入力可能とし、
前記求人広告掲載手段は、登録された前記雛形情報および入力された店舗毎の前記求人情報に基づいて作成された求人広告をユーザ端末に表示させ
、
前記店舗雛形作成手段は、前記雛形登録手段により登録された前記雛形情報が前記代替変数を含んでいる場合は、前記店舗雛形作成手段は、紐付けられて記憶されている前記代替変数と店舗名との関係に基づいて、前記代替変数を店舗名に置き換えることにより店舗独自の雛形である店舗雛形を作成し、
更に前記求人広告作成手段は、作成された前記店舗雛形を前記店舗端末に表示させるとともに前記店舗端末により店舗毎の求人情報を入力可能とし、
更に前記求人広告掲載手段は、作成された前記店舗雛形に、入力された店舗毎の前記求人情報を追加することにより前記求人広告を作成し、作成された前記求人広告を前記ユーザ端末に表示させる、コンピュータ。
【請求項11】
制御部を有するコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
前記制御部が、代替変数と店舗名とを店舗ごとに予め紐付けて記憶させる工程と、
前記制御部が、ブランド毎の求人広告の雛形である雛形情報を受け付けると受け付けた前記雛形情報の登録を行う工程と、
前記制御部が、登録された前記雛形情報に関する情報を店舗端末に表示させるとともに前記店舗端末により店舗毎の求人情報を入力可能とする工程と、
前記制御部が、登録された前記雛形情報および入力された店舗毎の前記求人情報に基づいて作成された求人広告をユーザ端末に表示させる工程と、
前記制御部が、登録された前記雛形情報が前記代替変数を含んでいる場合は、紐付けられて記憶されている前記代替変数と店舗名との関係に基づいて、前記代替変数を店舗名に置き換えることにより店舗独自の雛形である店舗雛形を作成する工程と、
前記制御部が、作成された前記店舗雛形を前記店舗端末に表示させるとともに前記店舗端末により店舗毎の求人情報を入力可能とする工程と、
前記制御部が、作成された前記店舗雛形に、入力された店舗毎の前記求人情報を追加することにより前記求人広告を作成し、作成された前記求人広告を前記ユーザ端末に表示させる工程と、
を備えた、情報処理方法。
【請求項12】
プログラムを実行することにより雛形登録手段と、求人広告作成手段と、求人広告掲載手段
と、店舗雛形作成手段として機能するコンピュータと、1または複数の店舗において使用される店舗端末と、を備えるシステムであって、
代替変数と店舗名とを店舗ごとに予め紐付けて記憶させておき、
前記雛形登録手段は、ブランド毎の求人広告の雛形である雛形情報を受け付けると受け付けた前記雛形情報の登録を行い、
前記求人広告作成手段は、登録された前記雛形情報に関する情報を前記店舗端末に表示させるとともに前記店舗端末により店舗毎の求人情報を入力可能とし、
前記求人広告掲載手段は、登録された前記雛形情報および入力された店舗毎の前記求人情報に基づいて作成された求人広告をユーザ端末に表示させ
、
前記店舗雛形作成手段は、前記雛形登録手段により登録された前記雛形情報が前記代替変数を含んでいる場合は、前記店舗雛形作成手段は、紐付けられて記憶されている前記代替変数と店舗名との関係に基づいて、前記代替変数を店舗名に置き換えることにより店舗独自の雛形である店舗雛形を作成し、
更に前記求人広告作成手段は、作成された前記店舗雛形を前記店舗端末に表示させるとともに前記店舗端末により店舗毎の前記求人情報を入力可能とし、
更に前記求人広告掲載手段は、作成された前記店舗雛形に、入力された店舗毎の前記求人情報を追加することにより前記求人広告を作成し、作成された前記求人広告を前記ユーザ端末に表示させる、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、コンピュータ、情報処理方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今の労働環境の変化により、半日や1日などの短期かつ単発のアルバイト等の日雇い労働が増加傾向にある。求職者および雇用者をマッチングさせるシステムに関して、従来から様々な技術が開示されている(例えば、特許文献1等参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
同じブランドのサービスが複数の店舗で展開される場合、同じブランドの求人広告が店舗毎に異なっていると求人広告における表示内容に漏れや偏りが生じるおそれがあった。
【0005】
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、ブランドに関する複数の店舗の求人広告の雛形を管理することができるプログラム、コンピュータ、情報処理方法およびシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のプログラムは、
コンピュータを雛形登録手段と、求人広告作成手段と、求人広告掲載手段として機能させるプログラムであって、
前記雛形登録手段は、ブランド毎の求人広告の雛形である雛形情報を受け付けると受け付けた前記雛形情報の登録を行い、
前記求人広告作成手段は、登録された前記雛形情報に関する情報を店舗端末に表示させるとともに前記店舗端末により店舗毎の求人情報を入力可能とし、
前記求人広告掲載手段は、登録された前記雛形情報および入力された店舗毎の前記求人情報に基づいて作成された求人広告をユーザ端末に表示させる。
【0007】
本開示のプログラムにおいては、
前記コンピュータを店舗雛形作成手段として更に機能させ、
前記店舗雛形作成手段は、登録された前記雛形情報から店舗独自の雛形である店舗雛形を作成し、
前記求人広告作成手段は、作成された前記店舗雛形を店舗端末に表示させるとともに前記店舗端末により店舗毎の求人情報を入力可能とし、
前記求人広告掲載手段は、作成された前記店舗雛形に、入力された店舗毎の前記求人情報を追加することにより前記求人広告を作成し、作成された前記求人広告を前記ユーザ端末に表示させるようになっていてもよい。
【0008】
本開示のプログラムにおいては、
前記雛形登録手段により登録された前記雛形情報が代替変数を含んでいる場合は、前記店舗雛形作成手段は、前記代替変数を所定の情報に置き換えることにより前記店舗雛形を作成するようになっていてもよい。
【0009】
本開示のプログラムにおいては、
前記代替変数が置き換えられる所定の情報はブランド名または店舗名であってもよい。
【0010】
本開示のプログラムにおいては、
前記雛形登録手段により登録された前記雛形情報の変更が行われた場合は、前記求人広告掲載手段によって前記ユーザ端末に表示される前記求人広告も自動的に変更されるようであってもよい。
【0011】
本開示のプログラムにおいては、
前記雛形登録手段により登録された前記雛形情報の変更が行われた場合であっても、求職者と雇用者とのマッチングが行われた後は、当該求職者の前記ユーザ端末に表示される前記求人広告は変更されないようになっていてもよい。
【0012】
本開示のプログラムにおいては、
前記コンピュータを店舗雛形作成手段として更に機能させ、
前記店舗雛形作成手段は、登録された前記雛形情報から店舗独自の雛形である店舗雛形を作成し、
前記求人広告作成手段は、作成された前記店舗雛形を店舗端末に表示させるとともに前記店舗端末により店舗毎の求人情報を入力可能とし、
前記求人広告掲載手段は、作成された前記店舗雛形に、入力された店舗毎の前記求人情報を追加することにより前記求人広告を作成し、作成された前記求人広告を前記ユーザ端末に表示させ、
前記雛形登録手段により登録された前記雛形情報の変更が行われた場合は、店舗雛形も自動的に変更されるようになっていてもよい。
【0013】
本開示のプログラムにおいては、
前記コンピュータを勤務経験管理手段として更に機能させ、
前記勤務経験管理手段は、ブランドに関連する店舗での勤務経験を求職者毎に管理し、
前記雛形登録手段は、前記雛形情報の登録を行う際に、ブランドに関連する店舗での勤務経験の有無の登録も行い、
前記雛形情報の登録を行う際にブランドに関連する店舗での勤務経験が必要であることが登録された場合は、前記求人広告掲載手段は、前記求人広告を前記ユーザ端末に表示させる際に、前記勤務経験管理手段による管理情報に基づいて、ブランドに関連する店舗での勤務経験を有する求職者の前記ユーザ端末を優先して前記求人広告を表示させるようになっていてもよい。
【0014】
本開示のプログラムにおいては、
前記コンピュータを勤務経験管理手段として更に機能させ、
前記勤務経験管理手段は、ブランドに関連する店舗での勤務経験を求職者毎に管理し、
前記雛形登録手段は、前記雛形情報の登録を行う際に、ブランドに関連する店舗での勤務経験の有無の登録も行い、
前記雛形情報の登録を行う際にブランドに関連する店舗での勤務経験が必要であることが登録された場合は、前記求人広告掲載手段は、前記求人広告を前記ユーザ端末に表示させる際に、前記勤務経験管理手段による管理情報に基づいて、ブランドに関連する店舗での勤務経験を有する求職者の前記ユーザ端末にのみ前記求人広告を表示させるようになっていてもよい。
【0015】
本開示のプログラムにおいては、
前記コンピュータを勤務経験管理手段として更に機能させ、
前記勤務経験管理手段は、ブランドに関連する店舗での勤務経験を求職者毎に管理し、
前記求人広告作成手段は、前記店舗端末により店舗毎の求人情報を入力可能とする際に、ブランドに関連する店舗での勤務経験の有無も入力可能とし、
ブランドに関連する店舗での勤務経験が必要であることが前記店舗端末により入力された場合は、前記求人広告掲載手段は、前記求人広告を前記ユーザ端末に表示させる際に、前記勤務経験管理手段による管理情報に基づいて、ブランドに関連する店舗での勤務経験を有する求職者の前記ユーザ端末を優先して前記求人広告を表示させるようになっていてもよい。
【0016】
本開示のプログラムにおいては、
前記コンピュータを勤務経験管理手段として更に機能させ、
前記勤務経験管理手段は、ブランドに関連する店舗での勤務経験を求職者毎に管理し、
前記求人広告作成手段は、前記店舗端末により店舗毎の求人情報を入力可能とする際に、ブランドに関連する店舗での勤務経験の有無も入力可能とし、
ブランドに関連する店舗での勤務経験が必要であることが前記店舗端末により入力された場合は、前記求人広告掲載手段は、前記求人広告を前記ユーザ端末に表示させる際に、前記勤務経験管理手段による管理情報に基づいて、ブランドに関連する店舗での勤務経験を有する求職者の前記ユーザ端末にのみ前記求人広告を表示させるようになっていてもよい。
【0017】
本開示のコンピュータは、
プログラムを実行することにより雛形登録手段と、求人広告作成手段と、求人広告掲載手段として機能するコンピュータであって、
前記雛形登録手段は、ブランド毎の求人広告の雛形である雛形情報を受け付けると受け付けた前記雛形情報の登録を行い、
前記求人広告作成手段は、登録された前記雛形情報に関する情報を店舗端末に表示させるとともに前記店舗端末により店舗毎の求人情報を入力可能とし、
前記求人広告掲載手段は、登録された前記雛形情報および入力された店舗毎の前記求人情報に基づいて作成された求人広告をユーザ端末に表示させる。
【0018】
本開示の情報処理方法は、
制御部を有するコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
前記制御部が、ブランド毎の求人広告の雛形である雛形情報を受け付けると受け付けた前記雛形情報の登録を行う工程と、
前記制御部が、登録された前記雛形情報に関する情報を店舗端末に表示させるとともに前記店舗端末により店舗毎の求人情報を入力可能とする工程と、
前記制御部が、登録された前記雛形情報および入力された店舗毎の前記求人情報に基づいて作成された求人広告をユーザ端末に表示させる工程と、
を備える。
【0019】
本開示のシステムは、プログラムを実行することにより雛形登録手段と、求人広告作成手段と、求人広告掲載手段として機能するコンピュータと、1または複数の店舗において使用される店舗端末と、を備えるシステムであって、
前記雛形登録手段は、ブランド毎の求人広告の雛形である雛形情報を受け付けると受け付けた前記雛形情報の登録を行い、
前記求人広告作成手段は、登録された前記雛形情報に関する情報を前記店舗端末に表示させるとともに前記店舗端末により店舗毎の求人情報を入力可能とし、
前記求人広告掲載手段は、登録された前記雛形情報および入力された店舗毎の前記求人情報に基づいて作成された求人広告をユーザ端末に表示させる。
【発明の効果】
【0020】
本開示のプログラム、コンピュータ、情報処理方法およびシステムによれば、ブランドに関する複数の店舗の求人広告の雛形を管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本実施の形態に係るシステムの構成を示す概略図である。
【
図2】本実施の形態に係るシステムの処理の流れを示すアクティビティ図である。
【
図3】本実施の形態に係るシステムの情報処理のフロー図である。
【
図4】本実施の形態に係るシステムの変形例を示す図であって、システムの処理の流れを示すアクティビティ図である。
【
図5】本実施の形態に係るシステムの変形例を示す図であって、システムの情報処理のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して本実施の形態に係るシステム1について説明する。
図1乃至
図5は、本実施の形態に係るシステムを示す図である。このうち、
図1は、本実施の形態に係るシステムの構成を示す概略図である。
図2は、本実施の形態に係るシステムの処理の流れを示すアクティビティ図である。
図3は、本実施の形態に係るシステムの情報処理のフロー図である。
図4は、本実施の形態に係るシステムの変形例を示す図であって、システムの処理の流れを示すアクティビティ図である。
図5は、本実施の形態に係るシステムの変形例を示す図であって、システムの情報処理のフロー図である。
【0023】
―システム1―
図1は、本実施の形態に係るシステム1の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るシステム1は、管理サーバ(コンピュータ10)と、店舗端末20と、本部端末30と、従業員端末40と、ユーザ端末50と、を備えている。例えば、コンピュータ10は、店舗端末20と、本部端末30と、従業員端末40と、ユーザ端末50と、それぞれ通信可能に接続されている。また、これらの店舗端末20と、本部端末30と、従業員端末40と、ユーザ端末50およびコンピュータ10は、インターネット回線等の通信ネットワークにより互いに通信可能に接続されていてもよい。このようなシステム1の各構成要素について以下に説明する。なお、本明細書において、ブランドとは、同一の標章、概念、感覚的に認知可能なイメージを共通して用いている、特定の企業グループ並びに特定の企業グループを形成する組織または組織体を意味する。例えば、ブランドは、共通したサービス名、屋号を用いる特定の企業グループや異なる企業の集合を含む。
【0024】
<コンピュータ10の構成>
コンピュータ10は、例えばインターネット回線等の通信ネットワークを通じて利用できる管理サーバである。コンピュータ10は、インターネットでアクセスできる物理サーバ内に仮想的な専用サーバを構築した状態で提供されるものであってもよい。コンピュータ10は、記憶部11と、制御部12と、通信部13とを有している。制御部12は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、コンピュータ10の動作を制御する。より詳細には、制御部12は、記憶部11に記憶されているプログラムを実行することにより、雛形登録手段121、店舗雛形作成手段122、求人広告作成手段123、求人広告掲載手段124および勤務経験管理手段125として機能し、コンピュータ10の機能を発揮させる。
【0025】
雛形登録手段121は、特定のブランド情報に1または複数の店舗(事業所)情報を紐付ける。これにより、特定のブランドに属する1または複数の店舗(事業所)を特定しておく。このとき、コンピュータ10において雛形情報に変更が行われた場合、ブランド毎の求人広告にも雛形情報の変更箇所を反映(同期)できるように紐付けされる。
【0026】
図2に示すように、雛形登録手段121は、ブランド毎の求人広告の雛形である雛形情報を受け付けると受け付けた雛形情報を記憶部11に記憶させ、雛形情報の登録を行う。求人広告としては、雛形情報に係る情報などの求人情報が表示可能である。なお、本明細書において雛形情報は、ブランド毎の求人広告のマスター情報を意味する。雛形情報には、募集(求人)タイトル、仕事内容、業種、職種が必須の情報として含まれる。また、持ち物に関する情報、待遇、注意事項、管理用ラベル、各種写真、スキル、勤務先までのアクセス情報などが任意情報として含まれる。また、緊急連絡先を含む連絡先、勤務場所、受動喫煙防止措置、喫煙可能エリアでの作業の有無がデフォルト情報として含まれている。
【0027】
また、雛形登録手段121は、雛形情報の登録を行う際に、ブランドに関連する店舗での求職者の勤務経験の有無の登録も行う。ブランドに関連する店舗での勤務経験が必要であることは、店舗端末20により入力される。
【0028】
まず、求人広告作成手段123は、店舗端末20によるログインの検知の有無を判定する。また、求人広告作成手段123は、店舗端末20によるログインを検知した場合、雛形登録手段121によって登録された雛形情報に関する情報を店舗端末20に表示させるとともに、店舗端末20により店舗毎の求人情報を入力可能とする。ここで、雛形情報に関する情報には、登録された雛形情報の他、雛形情報から作成された店舗雛形を規定する情報を含んでいてもよい。より詳説すると、求人広告作成手段123は、雛形情報に関する情報を店舗端末20に送ることにより、店舗端末20に雛形情報または雛形情報により規定される求人広告の雛形が表示され、店舗端末20を介して、店舗毎に求人情報を入力することができる。ここで、店舗毎に入力される求人情報には、募集日、仕事の開始時間および終了時間、休憩時間、求人への応募の締め切り時間の設定、公開の設定、募集人数、時給、交通費、ブランドに関連する店舗での勤務経験を有する求職者へ限定公開するか否かの情報が含まれる。また、マスター情報としての雛形情報において、店舗側で変更を希望する場合には、デフォルト情報を適宜変更して入力する。
【0029】
また、求人広告作成手段123は、店舗毎に求人情報が入力された後、求人情報が入力された雛形情報を店舗端末20からコンピュータ10に送る。求人広告作成手段123は、店舗端末20から送られ求人情報が入力された雛形情報に基づき、求人広告のフォーマットを再構築し、求人広告を作成し、求人広告を規定する求人広告データを保有する。
【0030】
また、求人広告作成手段123は、店舗端末20により店舗毎の求人情報を入力可能とする際に、ブランドに関連する店舗での勤務経験の有無も入力可能とする。
【0031】
勤務経験管理手段125は、管理情報を用いて、ブランドに関連する店舗での勤務経験を求職者毎に管理する。
【0032】
求人広告掲載手段124は、登録された雛形情報および入力された店舗毎の求人情報に基づいて作成された求人広告をユーザ端末に表示させる。求人広告掲載手段124は、求人広告作成手段123により作成された求人広告データをユーザ端末50に送信する。また、求人広告掲載手段124は、雛形情報の変更が行われた場合に、ユーザ端末50に表示される求人広告にも雛形情報の変更を反映(同期)させて自動的に変更を加える。ここで、雛形情報の変更が行われた場合であっても、求職者と雇用者とのマッチングが行われた後は、ユーザ端末50に表示される求人広告は変更されない。
【0033】
また、求人広告掲載手段124は、求人広告をユーザ端末50に表示させる際に、勤務経験管理手段125による管理情報に基づいて、ブランドに関連する店舗での勤務経験を有する求職者のユーザ端末50を優先して求人広告を表示させる。より詳説すると、求人広告掲載手段124は、雛形情報の登録を行う際にブランドに関連する店舗での勤務経験が必要であることが登録された場合またはブランドに関連する店舗での勤務経験が必要であることが店舗端末20により入力された場合に、ブランドに関連する店舗での勤務経験を有する求職者のユーザ端末50を抽出し、抽出されたユーザ端末50に順序不同に求人広告を表示する。
【0034】
このようなシステム1の構成により、店舗毎の求人情報を雛形情報に反映(同期)させて求人広告を作成でき、雛形情報の変更を求人広告にも反映させることができる。
【0035】
なお、制御部12により実行されるプログラムは記憶部11に記憶されているものに限定されない。制御部12により実行されるプログラムとして、外部装置から通信部13を介して制御部12に送信されるものや、コンピュータ10に装着されたUSBメモリ等の記憶媒体に記憶されているもの、コンピュータ10とは別のコンピュータ(例えば、クラウドサーバ)等に記憶されているもの等が用いられてもよい。
【0036】
記憶部11は、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)またはSSD(Solid State Drive)等から構成されている。記憶部11には、制御部12により実行されるプログラムを含む各種プログラムが記憶されている。
【0037】
通信部13は、例えば、有線LAN(Local Area Network)モジュール、無線LANモジュール等であり、有線または無線通信を行うためのインターフェースを含む。すなわち、通信部13は、通信ネットワークを介して店舗端末20、本部端末30、従業員端末40、ユーザ端末50と通信を行うように構成された通信インターフェースから構成されている。また、通信部13は、出力された情報をユーザ端末50に表示させるよう、ユーザ端末50に表示指示信号を送信する。例えば、通信部13は、ユーザ端末50に送信した求人広告データにより規定される求人広告をユーザ端末50に表示させる表示指示信号を送信する。なお、ユーザ端末50は、受信した表示指示信号を表示する表示部を備える。
【0038】
<店舗端末20、本部端末30、従業員端末40、ユーザ端末50>
店舗端末20、本部端末30、従業員端末40およびユーザ端末50は、ネットワークインターフェース、制御部、タッチパネル、表示部、カメラ、記憶部およびGPS等を有する。ネットワークインターフェース、タッチパネル、表示部、カメラ、記憶部およびGPS等は、バス等を介して制御部と電気的に接続されている。
【0039】
店舗端末20は、特定のブランドに属する1または複数の店舗において使用される端末である。店舗端末20は、ログインIDおよびパスワードを用いることにより、コンピュータ10にアクセス可能になる。
【0040】
また、本部端末30は、特定のブランドの管理主体により使用される端末であり、従業員端末40は、特定のブランドの管理主体に帰属する従業員により使用される端末である。
【0041】
管理主体は本部端末30を用いてコンピュータ10にログインし、雛形情報をコンピュータ10に送る。また、管理主体に帰属する従業員は、従業員端末40を用いてコンピュータ10にログインし、本部端末30から共有される雛形情報をコンピュータ10に送ることができる。
【0042】
また、ユーザ端末50は、ログインIDおよびパスワードを用いることによりコンピュータ10とアクセス可能になる。
【0043】
次に、システム1の情報処理の流れについて図面を参照しながら説明する。なお、以下に示すシステム1の動作は、コンピュータ10において制御部12が記憶部11に記憶されているプログラムを実行することによって行われる。
【0044】
まず、雛形登録手段121は、予め、特定のブランド情報に1または複数の店舗(事業所)情報を紐付けておく。この紐付け処理により、コンピュータ10において雛形情報に変更が行われた場合、ブランド毎の求人広告にも雛形情報の変更箇所を反映(同期)できる。
【0045】
次に、
図3に示すように、本部端末30または従業員端末40は、コンピュータ10に雛形情報を送信する。雛形登録手段121は、本部端末30または従業員端末40からブランド毎の求人広告の雛形である雛形情報を受け付けると、受け付けた雛形情報を記憶部11に記憶させ、雛形情報の登録を行う(ステップS10)。
【0046】
ここで、求人広告作成手段123は、店舗端末20によるログインの検知の有無を判定する(ステップS20)。求人広告作成手段123が店舗端末20によるログインを検知した場合、求人広告作成手段123は、雛形登録手段121によって登録された雛形情報を店舗端末20に表示させるとともに、店舗端末20により店舗毎の求人情報を入力可能とする(ステップS30)。一方、求人広告作成手段123が店舗端末20によるログインを検知しなかった場合、求人広告作成手段123は、店舗端末20によるログインを検知するまで待機状態に移行する。
【0047】
次に、求人広告作成手段123は、店舗毎に求人情報が入力された後、求人情報が入力された雛形情報を店舗端末20からコンピュータ10に送る。そして、求人広告作成手段123は、店舗端末20から送られ求人情報が入力された雛形情報に基づき、求人広告のフォーマットを再構築し、求人広告を作成する(ステップS40)。
【0048】
求人広告作成手段123により求人広告が作成された後、求人広告掲載手段124は、登録された雛形情報および入力された店舗毎の求人情報に基づいて作成された求人広告をユーザ端末に表示させる(ステップS50)。こうして、コンピュータ10において雛形情報に変更が行われた場合、ブランド毎の求人広告にも雛形情報の変更箇所を反映(同期)できる形態のシステム1の構築が完了する。
【0049】
以上のような構成からなる本実施の形態のシステム1によれば、プログラムは、コンピュータ10を雛形登録手段121と、求人広告作成手段123と、求人広告掲載手段124として機能させるプログラムであって、雛形登録手段121は、ブランド毎の求人広告の雛形である雛形情報を受け付けると受け付けた雛形情報の登録を行い、求人広告作成手段123は、登録された雛形情報に関する情報を店舗端末20に表示させるとともに店舗端末20により店舗毎の求人情報を入力可能とし、求人広告掲載手段124は、登録された雛形情報および入力された店舗毎の求人情報に基づいて作成された求人広告をユーザ端末50に表示させる。より詳細に説明すると、昨今の労働環境の変化により、半日や1日などの短期かつ単発のアルバイト等の日雇い労働が増加傾向にある。そのような環境のなかで、同じブランドのサービスが複数の店舗で展開される場合、同じブランドの求人広告が店舗毎に異なっていると求人広告における表示内容に漏れや偏りが生じるおそれがあった。そこで、上記の構成によれば、ブランド毎の求人広告の雛形である雛形情報と店舗端末20で入力された店舗毎の求人情報に基づいて作成された求人広告をユーザ端末50に表示させることができる。
【0050】
また、本実施の形態に係るプログラムにおいては、上述したように、雛形登録手段121により登録された雛形情報の変更が行われた場合は、求人広告掲載手段124によってユーザ端末50に表示される求人広告も自動的に変更されるようであってもよい。この場合、雛形情報の変更が行われた場合に、ユーザ端末50に表示される求人広告も自動的に変更し、簡易かつ迅速に変更事項をシステム1に反映させることができる。
【0051】
また、本実施の形態に係るプログラムにおいては、上述したように、雛形登録手段121により登録された雛形情報の変更が行われた場合であっても、求職者と雇用者とのマッチングが行われた後は、求職者のユーザ端末50に表示される求人広告は変更されないようになっていてもよい。この場合、雛形情報の変更が行われた場合であっても、マッチング後はユーザ端末50に表示される求人広告を変更させないことができる。
【0052】
また、本実施の形態に係るプログラムにおいては、上述したように、コンピュータ10を勤務経験管理手段125として更に機能させ、勤務経験管理手段125は、ブランドに関連する店舗での勤務経験を求職者毎に管理し、雛形登録手段121は、雛形情報の登録を行う際に、ブランドに関連する店舗での勤務経験の有無の登録も行い、雛形情報の登録を行う際にブランドに関連する店舗での勤務経験が必要であることが登録された場合は、求人広告掲載手段124は、求人広告をユーザ端末50に表示させる際に、勤務経験管理手段125による管理情報に基づいて、ブランドに関連する店舗での勤務経験を有する求職者の前記ユーザ端末50を優先して求人広告を表示させるようになっていてもよい。この場合、ブランドに関連する店舗での勤務経験が必要であることがブランドの雛形作成時に登録された場合は、ブランドに関連する店舗での勤務経験を有する求職者のユーザ端末50を優先して求人広告を表示させることができる。
【0053】
また、本実施の形態に係るプログラムにおいては、上述したように、コンピュータ10を勤務経験管理手段125として更に機能させ、勤務経験管理手段125は、ブランドに関連する店舗での勤務経験を求職者毎に管理し、求人広告作成手段123は、店舗端末20により店舗毎の求人情報を入力可能とする際に、ブランドに関連する店舗での勤務経験の有無も入力可能とし、ブランドに関連する店舗での勤務経験が必要であることが店舗端末20により入力された場合は、求人広告掲載手段124は、求人広告をユーザ端末50に表示させる際に、勤務経験管理手段125による管理情報に基づいて、ブランドに関連する店舗での勤務経験を有する求職者のユーザ端末50を優先して求人広告を表示させるようになっていてもよい。この場合、ブランドに関連する店舗での勤務経験が必要であることが店舗端末20により入力された場合は、ブランドに関連する店舗での勤務経験を有する求職者のユーザ端末50を優先して求人広告を表示させることができる。
【0054】
なお、本開示に係るプログラム、コンピュータ10および情報処理方法は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
【0055】
例えば、
図1に示すように、本実施の形態に係るシステム1においては、コンピュータ10を店舗雛形作成手段122として更に機能させてもよい。このとき、
図4に示すように、雛形登録手段121は、ブランド毎の求人広告の雛形である雛形情報を受け付けると受け付けた雛形情報を記憶部11に記憶させ、雛形情報の登録を行う。そして、店舗雛形作成手段122は、登録された雛形情報から店舗独自の雛形である店舗雛形を作成する。店舗雛形を作成する場合には、例えば、雛形登録手段121により登録された雛形情報が代替変数を含んでいる場合は、店舗雛形作成手段122は、代替変数を所定の情報に置き換えることにより店舗雛形を作成する。店舗雛形作成手段122は、代替変数が従業員端末40により入力された、または修正されたことを検知した場合に、募集(求人)タイトルの項目を店舗雛形に反映させる。ここで、代替変数が置き換えられる所定の情報は、ブランド名または店舗名である。また、本明細書において代替変数はプレースホルダ、代替文字列、コード、テンプレート変数、ダミー変数といった各種の変数を含む。また、代替変数として、募集(求人)タイトルの項目が含まれていてもよい。
【0056】
このとき、求人広告作成手段123は、店舗端末20によるログインを検知した場合、求人広告作成手段123は、作成された店舗雛形を店舗端末20に表示させるとともに、店舗端末20により店舗毎の求人情報を入力可能とする。
【0057】
また、求人広告掲載手段124は、作成された店舗雛形に、入力された店舗毎の求人情報を追加することにより、求人広告を作成し、作成された求人広告をユーザ端末50に表示させる。
【0058】
この場合におけるシステム1の情報処理の流れについて説明する。
【0059】
まず、雛形登録手段121は、予め、特定のブランド情報に1または複数の店舗(事業所)情報を紐付けておく。
【0060】
次に、
図5に示すように、本部端末30または従業員端末40は、コンピュータ10に雛形情報を送信する。雛形登録手段121は、本部端末30または従業員端末40からブランド毎の求人広告の雛形である雛形情報を受け付けると、受け付けた雛形情報を記憶部11に記憶させ、雛形情報の登録を行う(ステップS60)。
【0061】
また、店舗雛形作成手段122は、登録された雛形情報から店舗独自の雛形である店舗雛形を作成する(ステップS70)。
【0062】
次に、求人広告作成手段123は、店舗端末20によるログインの検知の有無を判定する(ステップS80)。求人広告作成手段123が店舗端末20によるログインを検知した場合、求人広告作成手段123は、店舗雛形作成手段122によって作成された店舗雛形を店舗端末20に表示させるとともに、店舗端末20により店舗毎の求人情報を入力可能とする(ステップS90)。一方、求人広告作成手段123が店舗端末20によるログインを検知しなかった場合、求人広告作成手段123は、店舗端末20によるログインを検知するまで待機状態に移行する。
【0063】
次に、求人広告作成手段123は、店舗毎に求人情報が入力された後、求人情報が入力された店舗雛形を店舗端末20からコンピュータ10に送る。そして、求人広告作成手段123は、店舗端末20から送られ求人情報が入力された店舗雛形に基づき、求人広告のフォーマットを再構築し、求人広告を作成する(ステップS100)。
【0064】
求人広告作成手段123により求人広告が作成された後、求人広告掲載手段124は、作成された店舗雛形および入力された店舗毎の求人情報に基づいて作成された求人広告をユーザ端末に表示させる(ステップS110)。こうして、コンピュータ10において店舗雛形に変更が行われた場合、ブランド毎の求人広告にも店舗雛形の変更箇所を反映(同期)できる形態のシステム1の構築が完了する。
【0065】
また、本実施の形態に係るシステム1においては、コンピュータ10を店舗雛形作成手段122として更に機能させた場合に、店舗雛形作成手段122は、登録された雛形情報から店舗独自の雛形である店舗雛形を作成し、求人広告作成手段123は、作成された店舗雛形を店舗端末20に表示させるとともに店舗端末20により店舗毎の求人情報を入力可能とし、求人広告掲載手段124は、作成された店舗雛形に、入力された店舗毎の求人情報を追加することにより求人広告を作成し、作成された求人広告をユーザ端末50に表示させ、雛形登録手段121により登録された雛形情報の変更が行われた場合は、店舗雛形も自動的に変更されるようになっていてもよい。このとき、雛形登録手段121は、雛形情報に対する変更事項の記入完了時点において、変更事項の記入完了前の雛形情報を保存するとともに、雛形登録手段121は、変更事項の記入完了時点における変更事項を雛形情報に反映させる。また、この場合に、求人広告掲載手段124は、変更事項の記入完了時点において、求職者および雇用者の契約が完了しているユーザ端末50を抽出し、求職者および雇用者の契約が完了しているユーザ端末50には変更事項の反映がされていない求人広告の表示を維持し、求職者および雇用者の契約が完了していないユーザ端末50には変更事項を反映させた求人広告を表示可能に制御してもよい。これにより、既に表示されている求人広告に、新たに加えられた変更(同期)をさせることなく、新たに加えられた変更を反映させた求人広告を作成し、選択的にユーザ端末50に表示させることができる。
【0066】
また、本実施の形態に係るシステム1において、ブランドに関連する店舗での勤務経験を有する求職者へ限定公開したものの求人への応募人数が募集人数に到達しなかった場合には、システム1は、ブランドに関連する店舗での勤務経験を有しない求職者も応募可能に、表示を切り替えてもよい。例えば、求人広告作成手段123は、ブランドに関連する店舗での勤務経験を有する求職者へ限定公開したものの求人への応募人数が募集人数に到達したか否かを判定し、応募人数が募集人数に到達していないと判定した場合には求人情報を独自に変更し、ブランドに関連する店舗での勤務経験を有しない求職者も応募可能に、求人広告の表示を切り替える。
【0067】
また、本実施の形態に係るシステム1においては、コンピュータ10を勤務経験管理手段125として更に機能させた場合に、勤務経験管理手段125は、ブランドに関連する店舗での勤務経験を求職者毎に管理し、雛形登録手段121は、雛形情報の登録を行う際に、ブランドに関連する店舗での勤務経験の有無の登録も行い、雛形情報の登録を行う際にブランドに関連する店舗での勤務経験が必要であることが登録された場合は、求人広告掲載手段124は、求人広告をユーザ端末50に表示させる際に、勤務経験管理手段125による管理情報に基づいて、ブランドに関連する店舗での勤務経験を有する求職者のユーザ端末50にのみ求人広告を表示させるようになっていてもよい。これにより、ブランドに関連する店舗での勤務経験が必要であることがブランドの雛形作成時に登録された場合は、ブランドに関連する店舗での勤務経験を有する求職者のユーザ端末50にのみ求人広告を表示させることができる。
【0068】
また、本実施の形態に係るシステム1においては、コンピュータ10を勤務経験管理手段125として更に機能させた場合に、勤務経験管理手段125は、ブランドに関連する店舗での勤務経験を求職者毎に管理し、求人広告作成手段123は、店舗端末20により店舗毎の求人情報を入力可能とする際に、ブランドに関連する店舗での勤務経験の有無も入力可能とし、ブランドに関連する店舗での勤務経験が必要であることが店舗端末20により入力された場合は、求人広告掲載手段124は、求人広告をユーザ端末50に表示させる際に、勤務経験管理手段125による管理情報に基づいて、ブランドに関連する店舗での勤務経験を有する求職者のユーザ端末50にのみ求人広告を表示させるようになっていてもよい。これにより、ブランドに関連する店舗での勤務経験が必要であることが店舗端末20により入力された場合は、ブランドに関連する店舗での勤務経験を有する求職者のユーザ端末50にのみ求人広告を表示させることができる。
【0069】
また、本実施の形態に係るシステム1において、店舗端末20により店舗毎の求人情報を入力可能とする形態を例示して説明したが、店舗端末20を介して、直接、雛形情報にアクセスできるようになっていてもよい。この場合、店舗端末20の使用者は、店舗端末20を介してコンピュータ10にアクセスし、ブランド毎の求人広告のマスター情報である雛形情報を入力することができるのみならず、既に存在する雛形情報に適宜追記などの変更を加えることができ、さらに、店舗毎の求人情報の入力もすることができる。
【符号の説明】
【0070】
1 :システム
10 :コンピュータ
11 :記憶部
12 :制御部
13 :通信部
20 :店舗端末
30 :本部端末
40 :従業員端末
50 :ユーザ端末
121 :雛形登録手段
122 :店舗雛形作成手段
123 :求人広告作成手段
124 :求人広告掲載手段
125 :勤務経験管理手段
【要約】
【課題】ブランドに関する複数の店舗の求人広告の雛形を管理することができるプログラム、コンピュータおよび情報処理方法を提供する。
【解決手段】システム1におけるプログラムは、コンピュータ10を雛形登録手段121と、求人広告作成手段123と、求人広告掲載手段124として機能させるプログラムである。雛形登録手段121は、ブランド毎の求人広告の雛形である雛形情報を受け付けると受け付けた雛形情報の登録を行う。求人広告作成手段123は、登録された雛形情報に関する情報を店舗端末20に表示させるとともに店舗端末20により店舗毎の求人情報を入力可能とする。求人広告掲載手段124は、登録された雛形情報および入力された店舗毎の求人情報に基づいて作成された求人広告をユーザ端末50に表示させる。
【選択図】
図1