(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】マルチ埋め込み無線周波数基板及びそれを含む移動可能デバイス
(51)【国際特許分類】
H05K 1/02 20060101AFI20241203BHJP
H01L 23/12 20060101ALI20241203BHJP
H01L 25/00 20060101ALI20241203BHJP
H05K 3/46 20060101ALI20241203BHJP
【FI】
H05K1/02 A
H01L23/12 N
H01L25/00 A
H05K3/46 G
H05K3/46 N
H05K3/46 Q
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020000055
(22)【出願日】2020-01-06
【審査請求日】2023-01-06
【審判番号】
【審判請求日】2024-05-15
(32)【優先日】2019-01-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ウー, シーチャン
(72)【発明者】
【氏名】ウールリッチ, カイル エー.
(72)【発明者】
【氏名】スペンス, ジェイ スチュアート
【合議体】
【審判長】馬場 慎
【審判官】寺谷 大亮
【審判官】土居 仁士
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-100937(JP,A)
【文献】特開2014-175773(JP,A)
【文献】特開2018-56538(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0251362(US,A1)
【文献】特表2012-521716(JP,A)
【文献】特表2011-517394(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L23/12
H01L25/00
H05K 1/02
H05K 3/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチ埋め込み無線周波数基板(100)であって、
他の基板の上に基板が積み重ねられた複数のプリント回路基板(105)であって、前記複数のプリント回路基板(105)のプリント回路基板のうちの少なくとも1つが、前記複数のプリント回路基板(105)の別のプリント回路基板の別の処理機能とは異なる処理機能を有するように構成されている、複数のプリント回路基板(105)、及び
前記複数のプリント回路基板(105)の隣接するプリント回路基板の間に配置された相互接続接合層(102)であって、前記相互接続接合層(102)は、前記隣接するプリント回路基板(105)を互いに物理的に接続し、所定の無線周波数通信特性を有する集積プリント回路基板モジュール(101)を形成するように、前記隣接するプリント回路基板(105)を互いに電気的に接続するために、前記相互接続接合層(102)を通って延びるビア(103)を含む、相互接続接合層(102)を備
え、
前記複数のプリント回路基板(105)が、第1の端部(500)と第2の端部(501)を有するプリント回路基板(104)の積み重ねを形成し、前記第1の端部(500)が、第1の端部プリント回路基板(560)の主面(141)によって少なくとも部分的に形成され、前記第2の端部(501)が、第2の端部プリント回路基板(561)の主面(134)によって少なくとも部分的に形成されており、
前記第1の端部プリント回路基板(560)又は前記第2の端部プリント回路基板(561)のうちの少なくとも1つは、アンテナホーンのアレイを含む無線周波数信号出力プリント回路基板(131)を含み、前記アンテナホーンのアレイは、前記無線周波数信号出力プリント回路基板(131)に結合され、フェーズドアレイアンテナ(1010)を形成し、前記アンテナホーンは、前記第2の端部プリント回路基板の主面(134)にプリントされており、
前記アンテナホーンのアレイは、複数のアンテナ(1000)を含む、マルチ埋め込み無線周波数基板(100)。
【請求項2】
前記異なる処理機能が、無線周波数信号生成、無線周波数送信、無線周波数受信、熱放散、配電、無線周波数信号処理、無線周波数遷移、又は無線周波数信号経路指定のうちの1以上を含む、請求項1に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板(100)。
【請求項3】
前記所定の無線周波数通信特性が、無線周波数信号受信又は無線周波数信号送信のうちの1以上を含む、請求項1
又は2に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板(100)。
【請求項4】
前記所定の無線周波数通信特性が、無線周波数レンズ効果を含む、請求項1から
3のいずれか一項に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板(100)。
【請求項5】
前記所定の無線周波数通信特性が、無線周波数繰り返しを含む、請求項1から
4のいずれか一項に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板(100)。
【請求項6】
マルチ埋め込み無線周波数基板(100)を含む移動可能デバイス(200)であって、
フレーム(210)、並びに
前記フレーム(210)に連結された前記マルチ埋め込み無線周波数基板(100)を備え、前記マルチ埋め込み無線周波数基板(100)が、
他の基板の上に基板が積み重ねられた複数のプリント回路基板(105)であって、前記複数のプリント回路基板(105)のプリント回路基板のうちの少なくとも1つが、前記複数のプリント回路基板(105)の別のプリント回路基板の別の処理機能とは異なる処理機能を有するように構成されている、複数のプリント回路基板(105)、及び
前記複数のプリント回路基板(105)の隣接するプリント回路基板の間に配置された相互接続接合層(102)であって、前記相互接続接合層(102)は、前記隣接するプリント回路基板(105)を互いに物理的に接続し、所定の無線周波数通信特性を有する集積プリント回路基板モジュール(101)を形成するように、前記隣接するプリント回路基板(105)を互いに電気的に接続するために、前記相互接続接合層(102)を通って延びるビア(103)を含む、相互接続接合層(102)を含
み、
前記複数のプリント回路基板(105)が、第1の端部(500)と第2の端部(501)を有するプリント回路基板(104)の積み重ねを形成し、前記第1の端部(500)が、第1の端部プリント回路基板(560)の主面(141)によって少なくとも部分的に形成され、前記第2の端部(501)が、第2の端部プリント回路基板(561)の主面(134)によって少なくとも部分的に形成されており、
前記第1の端部プリント回路基板(560)又は前記第2の端部プリント回路基板(561)のうちの少なくとも1つは、アンテナホーンのアレイを含む無線周波数信号出力プリント回路基板(131)を含み、前記アンテナホーンのアレイは、前記無線周波数信号出力プリント回路基板(131)に結合され、フェーズドアレイアンテナ(1010)を形成し、前記アンテナホーンは、前記第2の端部プリント回路基板の主面(134)にプリントされており、
前記アンテナホーンのアレイは、複数のアンテナ(1000)を含む、移動可能デバイス(200)。
【請求項7】
前記フレーム(210)が、少なくとも部分的に、手で握ることができる通信デバイス(1400)を形成する、請求項
6に記載の移動可能デバイス(200)。
【請求項8】
前記フレーム(210)が、少なくとも部分的に、宇宙船(201)を形成する、請求項
6又は
7に記載の移動可能デバイス(200)。
【請求項9】
前記異なる処理機能が、無線周波数信号生成、無線周波数送信、無線周波数受信、熱放散、配電、無線周波数信号処理、無線周波数遷移、又は無線周波数信号経路指定のうちの1以上を含む、請求項
6から
8のいずれか一項に記載の移動可能デバイス(200)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
例示的な実施形態は、広くは、プリント回路基板に関し、特に、マルチ埋め込み無線周波数基板及び同じマルチ埋め込み無線周波数基板を組み込んだデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、プリント回路基板の処理及び他の性能を高めるために、プリント回路基板の表側と裏側の両方に、表面実装部品が接続される。しかし、各プリント回路基板は有限なサイズ(例えば、表面実装部品が接続され得る表面積)を有する。アンテナアレイなどを介する通信に関しては、アンテナ要素が送信又は受信されている周波数の波長より短い距離(例えば、サブ周波数又は波長間隔)だけ離間しているときなどに、フェーズドアレイアンテナが、多くの要素数を有することがある。アンテナ要素のこの密集した格子は、表面実装部品を高度に集積化することを強制し、通常は無線周波数集積回路(RFIC)としてパッケージ化され、したがって、信号処理の程度は、プリント回路基板の有限の表面積内の表面実装部品にパック可能であり得る程度に性能が制限される。
【0003】
他の態様では、無線周波数モジュールとアンテナアレイの間などで、複数の回路基板が、ケーブルを使用して互いに接続される。相互接続の数が少ないときに、ケーブルの使用は上手く機能するが、相互接続の数が多いとき(サブ周波数間隔を有する、アンテナ要素数が多いフェーズドアレイなど)に、ケーブルの使用は非実用的になり、回路基板を収容するために必要な面積を増加させる。
【発明の概要】
【0004】
下記は、本開示による主題の実施例の非網羅的なリストであり、それらは、特許請求されることも或いはされないこともある。
【0005】
本開示による主題の一実施例は、マルチ埋め込み無線周波数基板であって、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板、少なくとも1つの無線周波数生成プリント回路基板と通信可能に接続された、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板、及び、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板又は少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板のうちの1以上と通信可能に接続された、少なくとも1つの通信プリント回路基板を備え、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板、及び少なくとも1つの通信プリント回路基板が、他の基板の上に基板を配置するように積み重ねられ、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板、及び少なくとも1つの通信プリント回路基板の隣接する基板が、集積プリント回路基板モジュールを形成するように、それぞれの相互接続接合層によって接続されている、マルチ埋め込み無線周波数基板に関する。
【0006】
本開示による主題の別の一実施例は、マルチ埋め込み無線周波数基板であって、他の基板の上に基板が積み重ねられた複数のプリント回路基板であって、複数のプリント回路基板のプリント回路基板のうちの少なくとも1つが、複数のプリント回路基板の別のプリント回路基板の別の処理機能とは異なる処理機能を有するように構成されている、複数のプリント回路基板、及び、複数のプリント回路基板の隣接するプリント回路基板の間に配置された相互接続接合層であって、所定の無線周波数通信特性を有する集積プリント回路基板モジュールを形成するように、隣接するプリント回路基板を互いに対して物理的且つ電気的に接続する、相互接続接合層を備える、マルチ埋め込み無線周波数基板に関する。
【0007】
本開示による主題の更に別の一実施例は、マルチ埋め込み無線周波数基板を含む移動可能デバイスであって、フレーム、並びに、フレームに連結されたマルチ埋め込み無線周波数基板を備え、マルチ埋め込み無線周波数基板が、他の基板の上に基板が積み重ねられた複数のプリント回路基板であって、複数のプリント回路基板のプリント回路基板のうちの少なくとも1つが、複数のプリント回路基板の別のプリント回路基板の別の処理機能とは異なる処理機能を有するように構成されている、複数のプリント回路基板、及び、複数のプリント回路基板の隣接するプリント回路基板の間に配置された相互接続接合層であって、所定の無線周波数通信特性を有する集積プリント回路基板モジュールを形成するように、隣接するプリント回路基板を互いに対して物理的且つ電気的に接続する、相互接続接合層を含む、移動可能デバイスに関する。
【0008】
本開示の主題の更にまた別の一実施例は、無線周波数信号反応器であって、第1の通信プリント回路基板と、第2の通信プリント回路基板と、第1の通信プリント回路基板と第2の通信プリント回路基板の両方の間に配置され、それらの両方と通信可能に接続された、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板とを備え、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板、第1の通信プリント回路基板、及び第2の通信プリント回路基板が、他の基板の上に基板を配置するように積み重ねられ、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板、第1の通信プリント回路基板、及び第2の通信プリント回路基板の隣接する基板が、集積プリント回路基板モジュールを形成するように、それぞれの相互接続接合層によって接続されている、無線周波数信号反応器に関する。
【0009】
本開示の主題の更にまた別の一実施例は、無線周波数信号レンズであって、第1の通信プリント回路基板と、第2の通信プリント回路基板と、第1の通信プリント回路基板と第2の通信プリント回路基板の両方の間に配置され、それらの両方と通信可能に接続された、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板とを備え、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板、第1の通信プリント回路基板、及び第2の通信プリント回路基板が、他の基板の上に基板を配置するように積み重ねられ、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板、第1の通信プリント回路基板、及び第2の通信プリント回路基板の隣接する基板が、集積プリント回路基板モジュールを形成するように、それぞれの相互接続接合層によって接続されている、無線周波数信号レンズに関する。
【0010】
本開示の例は上記で概括的に説明されており、以後添付図面を参照することになるが、図面は必ずしも正寸で描かれておらず、類似の参照記号は、複数の図を通して同じ又は類似した部分を指し示している。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1A】(本明細書で集合的に
図1と称される)
図1A及び
図1Bは、本開示の態様による、マルチ埋め込み無線周波数基板の概略的なブロック図である。
【
図1B】(本明細書で集合的に
図1と称される)
図1A及び
図1Bは、本開示の態様による、マルチ埋め込み無線周波数基板の概略的なブロック図である。
【
図2】本開示の態様による、マルチ埋め込み無線周波数基板を含む、移動可能デバイスの概略的なブロック図である。
【
図3】本開示の態様による、マルチ埋め込み無線周波数基板を含む、無線周波数信号反応器の概略的なブロック図である。
【
図4】本開示の態様による、マルチ埋め込み無線周波数基板を含む、無線周波数信号レンズの概略的なブロック図である。
【
図5】本開示の態様による、マルチ埋め込み無線周波数基板の例示的な概略図である。
【
図6】本開示の態様による、マルチ埋め込み無線周波数基板の例示的な概略図である。
【
図7】本開示の態様による、マルチ埋め込み無線周波数基板の例示的な概略図である。
【
図8】本開示の態様による、マルチ埋め込み無線周波数基板の例示的な概略図である。
【
図9】本開示の態様による、無線周波数反応器の形態を採る、マルチ埋め込み無線周波数基板の例示的な概略図である。
【
図10】本開示の態様による、マルチ埋め込み無線周波数基板のアンテナアレイの例示的な概略図である。
【
図11】本開示の態様による、マルチ埋め込み無線周波数基板の一部分の例示的な概略的な断面図である。
【
図12】本開示の態様による、
図3の無線周波数反応器の例示的な概略図である。
【
図13】本開示の態様による、
図4の無線周波数信号レンズの例示的な概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示による主題の例示的で非網羅的な実施例が、以下で提供される。それらの実施例は、特許請求されることも又はされないこともあり得る、「無線周波数」は、本文章及び図面内で、頭文字「RF」と称され得ることに留意されたい。
【0013】
図1を参照すると、本開示の態様は、単一の集積アセンブリ内で、(1以上の)埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120を、(1以上の)無線周波数信号生成プリント回路基板140と(1以上の)通信プリント回路基板130に結び付ける、集積回路基板モジュール101を有する、マルチ埋め込み無線周波数基板100を提供する。マルチ埋め込み無線周波数基板100は、マルチ埋め込み無線周波数基板100内に部品を埋め込むために表面積の増加が必要な場合に、表面実装部品又はプリント部品(アンテナなど)を実装するための増加された表面積を提供する。例えば、普通であればマルチ埋め込み無線周波数基板100の表面積を占め得る部品が、プリント回路基板104の積み重ね(stack)の回路基板内に埋め込まれ得るように、集積回路基板モジュール101は、他の基板の上に基板が積み重ねられた複数の回路基板を有する。増加した表面積は、アンテナホーン110のより大きなアレイが、マルチ埋め込み無線周波数基板100に接続されることをもたらす。本開示の態様は、マルチ埋め込み無線周波数基板100の集積回路基板モジュール101内の高められた性能(例えば、本明細書で説明されるように、信号生成、信号処理、信号送信、信号受信、信号経路指定、電力経路指定など)も提供する。集積回路基板モジュール101は、ビア103を介した隣接する回路基板の相互接続(例えば、無線周波数、電力、制御信号など)及び連結を提供する、それぞれの相互接続接合層102によって隣接する回路基板が互いに接続される場合に、他の基板の上に基板が積み重ねられた複数の回路基板を含む。
【0014】
集積回路基板モジュール101の隣接する回路基板の積み重ねられた相互接続及び連結は、普通であればケーブルを通る無線周波数信号の送信の結果として生じ得る、普通であれば送信機向けの無線周波数電力損失又は受信器向けのノイズの劣化に直接つながり得る、無線周波数信号損失を軽減する。例えば、埋め込み無線周波数処理部品(本明細書で説明されるものなど)は、本開示の態様によれば、アンテナホーン110のアレイのフィード111に実質的に直接に配置されてよい。
【0015】
本開示の態様は、マルチ埋め込み無線周波数基板100の組み立てにおける人的エラーを実質的に避け、低コスト且つ高再現性及び高性能フェーズドアレイアンテナシステム、無線周波数反応器システム、及び/又は無線周波数レンズシステムを提供する。例えば、任意の埋め込み部品は、回路基板が自動化された機械プロセスで形成及び検査されるときに、そのそれぞれの回路基板内に配置される。マルチ埋め込み無線周波数基板100の任意の表面実装部品も、マルチ埋め込み無線周波数基板100に接続され、自動化された機械プロセスで検査される。人間は、1つの自動化された機械プロセスから別の自動化された機械プロセスに、マルチ埋め込み無線周波数基板100のサブアセンブリを単に移動させるだけである。
【0016】
本開示の態様による、マルチ埋め込み無線周波数基板100は、受信及び/又は送信フェーズドアレイ通信端末内に採用されてよい。例えば、本開示のマルチ埋め込み無線周波数基板100は、非限定的な例として、航空対宇宙通信、航空対地上通信、空対空通信、地上対宇宙通信、地上対地上通信、モバイルからモバイルへの宇宙対地上通信、及び宇宙対宇宙通信を促進するために使用されてよい。本開示の態様による、マルチ埋め込み無線周波数基板100は、非限定的な例として、航空、地上ベース、海洋、宇宙の用途において、アクティブスキャンレーダーを受信及び/又は送信するために使用されてもよい。マルチ埋め込み無線周波数基板100は、無線周波数信号反応器300(
図3)又は無線周波数信号レンズ400(
図4)として、使用されてもよい。マルチ埋め込み無線周波数基板100は、(移動可能デバイス200(
図2)内などの)モバイル用途向けの操縦可能アンテナを提供してもよい。本開示の態様は、マイクロ波周波数、ミリメートル周波数、及び5Gの用途(及びそれより上)を含む、(1以上の)任意の適切な周波数範囲において動作し得るが、それらに限定されるものではない。
【0017】
図1から
図5を参照すると、マルチ埋め込み無線周波数基板100は、プリント回路基板104の積み重ねを形成するように、他の基板の上に基板を積み重ねた複数のプリント回路基板105を含む。複数のプリント回路基板105のプリント回路基板のうちの少なくとも1つは、複数のプリント回路基板105の別のプリント回路基板の別の処理機能とは異なる処理機能を有するように、構成されている。例えば、異なる処理機能は、無線周波数信号生成、無線周波数送信、無線周波数受信、熱放散、配電、無線周波数信号処理(例えば、増幅、調整)、無線周波数遷移、及び無線周波数信号経路指定のうちの1以上を含む。別の処理機能(すなわち、異なる処理機能)は、無線周波数信号生成、無線周波数送信、無線周波数受信、熱放散、配電、無線周波数信号処理(例えば、増幅、調整)、無線周波数遷移、及び無線周波数信号経路指定のうちの異なる1以上を含む。他の態様では、複数のプリント回路基板のプリント回路基板のうちの2つ以上が、同じ又は共通の処理機能を有してよい。
【0018】
複数のプリント回路基板105は、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板140、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板140と通信可能に接続された、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120、並びに、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板140及び/又は少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120のうちの1以上と通信可能に接続された、少なくとも1つの通信プリント回路基板130を含む。少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板140、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120、及び少なくとも1つの通信プリント回路基板130は、プリント回路基板104の積み重ねを形成するように、他の基板の上に基板を配置するように積み重ねられる。少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板140、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120、及び少なくとも1つの通信プリント回路基板130のうちの隣接する基板は、集積プリント回路基板モジュール101を形成するように、それぞれの相互接続接合層102によって接続される。相互接続接合層102は、所定の無線周波数通信特性を有する集積プリント回路基板モジュール101を形成するように、隣接するプリント回路基板を互いに対して物理的且つ電気的に接続するように、複数のプリント回路基板105の隣接するプリント回路基板の間に配置される。所定の無線周波数通信特性は、無線周波数信号受信及び送信、無線周波数レンズ効果(lensing)、並びに無線周波数繰り返しのうちの1以上であってよい。
【0019】
集積プリント回路基板モジュール101及びその相互接続接合層102は、実質的に損失がない無線周波数信号結合、実質的に損失がない電力結合、及び実質的に損失がない隣接する基板の間の制御信号結合を提供することができる。プリント回路基板104の積み重ねは、少なくとも1つの第1の端部プリント回路基板560(
図5)(例えば、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板140など)の主面141によって少なくとも部分的に形成される第1の端部500、及び少なくとも1つの第2の端部プリント回路基板561(例えば、少なくとも1つの通信プリント回路基板130など)の主面134によって少なくとも部分的に形成される第2の端部501を含む。一態様では、第1の端部プリント回路基板560と第2の端部プリント回路基板561(
図5)のうちの少なくとも一方が、無線周波数信号出力プリント回路基板131(
図1)を備える。一態様では、第1の端部プリント回路基板560と第2の端部プリント回路基板561のうちの少なくとも一方が、無線周波数信号入力プリント回路基板132(
図1)を備える。別の一態様では、第1の端部プリント回路基板560と第2の端部プリント回路基板561のうちの少なくとも一方が、無線周波数信号トランシーバプリント回路基板133を備える。ある態様では、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板140が、第1の端部プリント回路基板と称され得る一方で、少なくとも1つの通信プリント回路基板130が、第2の端部プリント回路基板561と称されてよく、本開示の他の態様では、第1の端部500と第2の端部501のそれぞれが、通信プリント回路基板130を含んでよい。
【0020】
図1、
図5、及び
図10を参照すると、集積プリント回路基板モジュール101は、無線周波数信号送信機152として構成されている。例えば、少なくとも1つの通信プリント回路基板130は、無線周波数信号出力プリント回路基板131を備える。一態様では、無線周波数信号出力プリント回路基板131が、それに接続されたアンテナホーン110のアレイを含む。一態様では、アンテナホーン110のアレイが、サブ周波数間隔を有し、一方、他の態様では、アンテナホーン110のアレイが、無線周波数信号出力プリント回路基板131によって出力される周波数波長の倍数である間隔を有する。アンテナホーン110のアレイは、フェーズドアレイアンテナ1010(
図10)を形成してよい。アンテナホーン110のアレイは、少なくとも1つの通信プリント回路基板130の主面134上にプリントされた2つ以上のアンテナ1000を含み、一方、他の態様では、単一のアンテナ1000が、主面134上にプリントされてよい。別の一態様では、無線周波数信号出力プリント回路基板131が、アンテナホーン110のアレイに加えて又はその代わりに、無線周波数コネクタ112を含む。無線周波数コネクタ112は、無線周波数信号出力プリント回路基板131からの有線信号送信を提供してよい。
【0021】
別の一態様では、集積プリント回路基板モジュール101が、無線周波数信号受信器151として構成されている。例えば、(第1の端部プリント回路基板560(
図5)と第2の端部プリント回路基板561(
図5)のうちの一方であってよい)少なくとも1つの通信プリント回路基板130は、無線周波数信号入力プリント回路基板132を含む。無線周波数信号入力プリント回路基板132は、それに接続されたアンテナホーン110のアレイを含む。一態様では、無線周波数信号入力プリント回路基板132が、無線周波数信号を受信するように構成された少なくとも1つの集積回路177を含み、一方、他の態様では、無線周波数信号が、プリント回路基板104の積み重ね内の基板うちの何れか1つ内の集積回路によって受信されてよい。一態様では、アンテナホーン110のアレイが、サブ周波数間隔を有し、一方、他の態様では、アンテナホーン110のアレイが、無線周波数信号入力プリント回路基板132に入力される周波数波長の倍数である間隔を有する。アンテナホーン110のアレイは、フェーズドアレイアンテナ1010(
図10)を形成してよい。アンテナホーン110のアレイは、少なくとも1つの通信プリント回路基板130の主面134上にプリントされた2つ以上のアンテナ1000を含み、一方、他の態様では、単一のアンテナ1000が、主面134上にプリントされてよい。別の一態様では、無線周波数信号入力プリント回路基板132が、アンテナホーン110のアレイに加えて又はその代わりに、無線周波数コネクタ112を含む。無線周波数コネクタ112は、無線周波数信号入力プリント回路基板132への有線信号送信を提供してよい。
【0022】
更に別の一態様では、集積プリント回路基板モジュール101が、無線周波数信号トランシーバ150として構成されている。例えば、少なくとも1つの通信プリント回路基板130は、無線周波数信号トランシーバプリント回路基板133を備える。一態様では、無線周波数信号トランシーバプリント回路基板133が、それに接続されたアンテナホーン110のアレイを含む。一態様では、アンテナホーン110のアレイが、サブ周波数間隔を有し、一方、他の態様では、アンテナホーン110のアレイが、無線周波数信号入力プリント回路基板132に入力される周波数波長の倍数である間隔を有する。アンテナホーン110のアレイは、フェーズドアレイアンテナ1010(
図10)を形成してよい。アンテナホーン110のアレイは、少なくとも1つの通信プリント回路基板130の主面134上にプリントされた2つ以上のアンテナ1000を含み、一方、他の態様では、単一のアンテナ1000が、主面134上にプリントされてよい。別の一態様では、無線周波数信号トランシーバプリント回路基板133が、アンテナホーン110のアレイに加えて又はその代わりに、無線周波数コネクタ112を含む。無線周波数コネクタ112は、無線周波数信号トランシーバプリント回路基板133への及び無線周波数信号トランシーバプリント回路基板133からの有線信号送信を提供してよい。
【0023】
少なくとも1つの通信プリント回路基板130は、(少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120と少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板140のうちの1以上に対してなど)隣接するプリント回路基板への及び隣接するプリント回路基板からの無線周波数信号を経路指定するように構成された、無線周波数ストリップライン137を含む。一態様では、少なくとも1つの通信プリント回路基板130が、少なくとも1つの通信プリント回路基板130に接続された、任意の適切なヒートシンク161に接続された、伝導性トレースなどの熱放散139を含む。
【0024】
図1及び
図5を参照すると、(第1の端部プリント回路基板560(
図5)と第2の端部プリント回路基板561(
図5)のうちの一方であってよい)少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板140が、無線周波数信号生成するように構成された、少なくとも1つの集積回路142を含む。集積回路142は、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板140の主面141に表面実装されてよく、又は、集積回路が、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板140内に埋め込まれてよい。少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板140は、熱放散143(少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板140に接続された任意の適切なヒートシンク160に接続された伝導性トレースなど)、配電144、無線周波数信号処理145(例えば、増幅、調整)、及び無線周波数遷移146のうちの1以上を含む。少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板140は、(少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120と少なくとも1つの通信プリント回路基板130のうちの1以上に対してなど)隣接するプリント回路基板への及び隣接するプリント回路基板からの無線周波数信号を経路指定するように構成された、無線周波数ストリップライン147を含む。
【0025】
図1及び
図5を参照すると、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120は、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板140と少なくとも1つの通信プリント回路基板130の間に配置される。少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120は、第1の端部プリント回路基板560(一態様では、例えば、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板140など)と第2の端部プリント回路基板561(一態様では、例えば、少なくとも1つの通信プリント回路基板130など)の間で、プリント回路基板104の積み重ね内に配置された、少なくとも1つの中間プリント回路基板510(
図5参照)を形成する。中間プリント回路基板510として、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120は、少なくとも隣接するプリント回路基板の間に無線周波数信号を経路指定するように構成された、無線周波数ストリップライン121を含む。少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120は、1以上の隣接するプリント回路基板に経路指定された配電122を含む。少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120は、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120内に埋め込まれた入力制御モジュール123と出力制御モジュール124のうちの1以上を含む。その場合、入力制御モジュール123と出力制御モジュール124は、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板140、又は、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板140、及び少なくとも1つの通信プリント回路基板130のうちの1以上内に埋め込まれた、他の適切なモジュール(例えば、配電モジュール、信号処理モジュールなど)の集積回路142に、制御信号を送信してよい。
【0026】
図1、
図5、及び
図11を参照すると、一態様では、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120が、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120内に埋め込まれた、無線周波数信号処理デバイス125を含む。無線周波数信号処理デバイス125は、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板140内の無線周波数信号処理145に影響を与える、無線周波数信号処理デバイス148に実質的に類似してよい。無線周波数信号処理デバイス125は、集積回路126、無線周波数信号増幅器127、無線周波数信号調整器128、又はそれらの組み合わせである。
【0027】
図1、
図5、及び
図11を参照すると、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板は、少なくともプリント回路基板104の積み重ねの隣接するプリント回路基板の間に、無線周波数信号を経路指定するように構成された、無線周波数ストリップライン121を備える。少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120は、プリント回路基板104の積み重ねの1以上の隣接するプリント回路基板に経路指定された、配電122も含む。一態様では、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120の配電122が、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120内に埋め込まれた、少なくとも1つのキャパシタ1100(
図11)を含んでよく、一方、他の態様では、任意の適切な電源が設けられてよい。少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120は、少なくとも1つの中間プリント回路基板510(
図5参照)内に埋め込まれた、少なくとも1つの直流フィルタリングデバイス129を含んでよい。一態様では、少なくとも1つの直流フィルタリングデバイス129が、配電122の部分であってよく、一方、他の態様では、少なくとも1つの直流フィルタリングデバイス129が、任意の適切なやり方で、配電122に接続されてよい。少なくとも1つの直流フィルタリングデバイス129は、本明細書で説明される埋め込みモジュールのうちの1以上に調整された電力を供給してよい。
図11は、埋め込みモジュールが、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120のうちの1以上の中に埋め込まれるやり方の例示である。
図11は、埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120の、無線周波数ストリップライン121、無線周波数遷移146、及び配電122の例示でもある。
【0028】
本開示のある態様では、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板140と少なくとも1つの通信プリント回路基板130のうちの1以上が、本明細書で、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120に関連して説明されるものなどの、埋め込みモジュールを含む。したがって、これらの態様では、
図11が、埋め込みモジュールが、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板140と少なくとも1つの通信プリント回路基板130のうちの1以上の中に埋め込まれるやり方の例示でもある。
図11は、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板140と少なくとも1つの通信プリント回路基板130の、(無線周波数ストリップライン121と配電122に実質的に類似する)無線周波数ストリップライン137、147、無線周波数遷移146、及び配電138、144の例示でもある。
【0029】
図1及び
図6から
図8を参照すると、マルチ埋め込み無線周波数基板100は、プリント回路基板104の積み重ね内に任意の適切な数のプリント回路基板を含んでよく、その場合、各基板は、それぞれの相互接続接合層によって隣接する基板に接続される。例えば、
図6は、マルチ埋め込み無線周波数基板100が、3つのプリント回路基板、例えば、(第1の端部500又は第2の端部501の何れか一方に配置された)無線周波数信号生成プリント回路基板140、埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120、及び(第1の端部500又は第2の端部501の何れか他方に配置された)通信プリント回路基板を含む、一実施例を示している。
【0030】
図7は、マルチ埋め込み無線周波数基板100が、4つのプリント回路基板、例えば、(第1の端部500又は第2の端部501の何れか一方に配置された)無線周波数信号生成プリント回路基板140、2つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120、及び(第1の端部500又は第2の端部501の何れか他方に配置された)通信プリント回路基板を含む、一実施例を示している。この実施例では、埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120のそれぞれが、1以上の異なる機能を実行する、無線周波数信号処理デバイス125を有してよい。
【0031】
図8は、マルチ埋め込み無線周波数基板100が、7つのプリント回路基板、例えば、(第1の端部500又は第2の端部501の何れか一方に配置された)無線周波数信号生成プリント回路基板140、5つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120A‐120E、及び(第1の端部500又は第2の端部501の何れか他方に配置された)通信プリント回路基板を含む、一実施例を示している。この実施例では、埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120のそれぞれが、1以上の異なる機能を実行する、無線周波数信号処理デバイス125を有してよい。例えば、無線周波数モジュールプリント回路基板120A、120C、120Eは、1以上の無線周波数信号処理デバイス125及び/又はキャパシタ1100を含んでよい。無線周波数モジュールプリント回路基板120B、120Dは、無線周波数ストリップライン121、無線周波数遷移146、配電122、入力制御モジュール123、及び/又は出力制御モジュール124を含んでよい。他の態様では、無線周波数モジュールプリント回路基板120A‐120Eのそれぞれが、単独で又は無線周波数モジュールプリント回路基板120A‐120Eの他の基板と併せて、任意の適切な制御及び信号処理機能を実行するように適切に構成されてよい。
【0032】
図1及び
図9を参照すると、7つのプリント回路基板を含むマルチ埋め込み無線周波数基板100の一実施例が示されている。この実施例では、マルチ埋め込み無線周波数基板100が、無線周波数信号トランシーバ150として構成されているが、他の態様では、マルチ埋め込み無線周波数基板100が、無線周波数信号送信機152又は無線周波数信号受信器151として構成されてよい。この実施例では、無線周波数信号生成プリント回路基板140が、表面実装された(他の態様では、埋め込まれてよい)、無線周波数信号処理部品(例えば、集積回路142、無線周波数信号処理モジュール145など)及び(電源144Sを含む)配電144を含む。埋め込まれた無線周波数モジュールプリント回路基板120Aは、無線周波数信号調整向けに構成され、無線周波数信号生成プリント回路基板140の無線周波数信号処理部品に接続された、1以上の無線周波数信号調整器128モジュール/集積回路などの、任意の適切な無線周波数信号処理デバイス125を含む。埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120Bは、無線周波数経路指定層(例えば、隣接する埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120A、120Cの埋め込み部品を接続する、無線周波数遷移146及び無線周波数ストリップライン121)として構成されている。埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120Bは、(例えば、埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120A、120Cの埋め込みモジュールに電力を供給するための)配電122も含む。埋め込まれた無線周波数モジュールプリント回路基板120Cは、埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120A、120Eの無線周波数信号処理部品に接続された、1以上の無線周波数信号調整器128モジュール/集積回路などの、任意の適切な無線周波数信号処理デバイス125を含む、(埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120Aのものとは異なる信号調整を実行する)別の信号調整層として構成されている。埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120Dは、別の無線周波数経路指定層(例えば、隣接する埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120C、120Eの埋め込み部品を接続する、無線周波数遷移146及び無線周波数ストリップライン121)として構成されている。埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120Dは、(例えば、埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120Eの埋め込みモジュールに電力を供給するための)配電122も含む。埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120Eは、増幅器層として構成され、(無線周波数入力プリント回路基板132として構成される)通信プリント回路基板130のアンテナホーン110のアレイのそれぞれのアンテナホーン900のフィード111に接続された、1以上の無線周波数信号増幅器127及び任意の他の適切な無線周波数信号処理デバイス125を含む。
図9で見られ得るように、埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120A、120B、120C、120D、120Eのそれぞれは、それぞれの周波数処理機能(例えば、プリント回路基板104の積み重ね内の別の埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板によって実行される別の機能とは異なる)向けに構成されている。
【0033】
図1及び
図2を参照すると、マルチ埋め込み無線周波数基板100が、無線周波数信号受信及び/又は送信を実行するように、移動可能デバイス200内に含まれてよい。移動可能デバイスは、手で握ることができる(handheld)通信デバイス1400(例えば、携帯電話、手で握ることができるラジオなど)、宇宙船201(例えば、人工衛星、スペースシャトル、スペースカプセル、望遠鏡など)、航空機202(航空輸送体、固定翼航空機、可変翼航空機、チルトローター航空機、回転翼航空機などより軽い)、船舶203、又は地上車204であってよい。移動可能デバイス200は、マルチ埋め込み無線周波数基板100が接続される、任意の適切なフレーム210を含む。例示的な目的で、
図14A及び
図14Bも参照すると、移動可能デバイスは、モバイル/携帯電話として示されている。その場合、マルチ埋め込み無線周波数基板100は、無線周波数信号生成プリント回路基板140、埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120、及び通信プリント回路基板130を含む。マルチ埋め込み無線周波数基板100は、3つの回路基板を含むプリント回路基板104の積み重ねを含み、他の態様では、プリント回路基板104の積み重ねが、例えば、移動可能デバイス200の所定の処理機能に応じて、任意の適切な数のプリント回路基板を含んでよい。(本明細書で説明されるように、第1の端部プリント回路基板560又は第2の端部プリント回路基板561であってよい)無線周波数信号生成プリント回路基板140は、本明細書で説明されるようであってよく、無線周波数信号生成プリント回路基板140を、セルラー信号を作り、受信し、及び処理するようにプログラムされた、移動可能通信デバイスプロセッサプリント回路基板1420として構成するように、任意の適切な集積回路142(又は他の適切なプロセッサ)及び無線周波数信号処理145を含んでよい。埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120及び通信プリント回路基板130は、本明細書で説明されるようであってよいが、この態様では、通信プリント回路基板130が、セルラー(又は任意の他の適切な無線周波数波長)信号1410を送受信するように、無線周波数信号トランシーバプリント回路基板133として構成されてよい。他の態様では、移動可能デバイス200が、上述された、無線周波数信号入力プリント回路基板132及び/又は無線周波数出力プリント回路基板131を含んでよい。この態様では、セルラー信号1410を送受信するように、アンテナホーン110のアレイが露出している(又はフレームが無線周波数透過性である場合、アンテナホーンは露出していないかもしれない)ように、マルチ埋め込み無線周波数基板100が、フレーム210に連結されている。この態様では、手で握ることができる通信デバイス1400を(例えば、1以上の回転軸X、Y、Zの周りで)回転させることによって、アンテナホーン110のアレイを特定の目標に向けるように、アンテナホーン110のアレイが操縦可能である。
【0034】
移動可能デバイスが、宇宙船201、航空機202、又は船舶203を含む場合、それに接続されたマルチ埋め込み無線周波数基板100のアンテナアレイは、手で握ることができる通信デバイス1400に関連して上述されたのと類似のやり方で(例えば、移動可能デバイス200の姿勢/配向を変更することによって)向けることができる。他の態様では、マルチ埋め込み無線周波数基板100が、移動可能デバイス200の姿勢/配向とは独立して所定の方向に向けられ得るように、ジンバル結合で、宇宙船201、航空機202、又は船舶203に接続されてよい。
【0035】
図1、
図3、及び
図12を参照すると、本開示の態様は、無線周波数繰り返しを実行するように、マルチ埋め込み無線周波数基板100を含む、無線周波数信号反応器300を提供してよい。例えば、無線周波数信号反応器300は、第1の通信プリント回路基板330、第2の通信プリント回路基板331、及び、第1の通信プリント回路基板330と第2の通信プリント回路基板331の両方の間で、それらの両方と通信可能に接続されるように配置された、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120を有する、集積プリント回路基板モジュール101を含む。少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120は、本明細書で説明されるようであってよい。第1の通信プリント回路基板330と第2の通信プリント回路基板331は、本明細書で説明される、通信プリント回路基板130と実質的に類似してよい。少なくとも1つの埋め込み無線周波数基板120、第1の通信プリント回路基板330、及び第2の通信プリント回路基板331は、本明細書で説明されるように、他の基板の上に基板を配置するように積み重ねられる。少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120、第1の通信プリント回路基板330、及び第2の通信プリント回路基板331の隣接する基板は、集積プリント回路基板モジュール101を形成するように、それぞれの相互接続接合層102によって接続されている。
【0036】
少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120、第1の通信プリント回路基板330、及び第2の通信プリント回路基板331は、第1の通信プリント回路基板330の主面134によって少なくとも部分的に形成された第1の端部500、及び第2の通信プリント回路基板331の主面134によって少なくとも部分的に形成された第2の端部501を有する、プリント回路基板140の積み重ねを形成する。第1の通信プリント回路基板330と第2の通信プリント回路基板331のうちの一方は、無線周波数信号出力プリント回路基板131を備え、第1の通信プリント回路基板330と第2の通信プリント回路基板331のうちの他方は、無線周波数信号入力プリント回路基板132を備える。無線周波数信号入力プリント回路基板132及び無線周波数信号出力プリント回路基板131は、入って来る無線周波数信号を繰り返すように、共通の無線周波数信号の入力及び出力を提供する。少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120は、本明細書で説明されるようであってよく、繰り返される無線周波数信号を増幅及び/又は調整するための、任意の適切な無線周波数信号調整器128及び/又は無線周波数信号増幅器127を含んでよい。他の態様では、無線周波数信号反応器300が、双方向であってよく、その場合、第1の通信プリント回路基板330と第2の通信プリント回路基板331は、それぞれ、無線周波数信号トランシーバプリント回路基板133を含む。
【0037】
一態様では、無線周波数信号出力プリント回路基板131(又は無線周波数信号トランシーバプリント回路基板133)は、繰り返される無線周波数信号を出力するための、それ(及び/又はアンテナホーン110のアレイ)に接続された、無線周波数コネクタ112を備える。無線周波数信号入力プリント回路基板132(又は無線周波数信号トランシーバプリント回路基板133)は、無線周波数信号反応器300に繰り返される無線周波数信号を入力するための、それ(及び/又はアンテナホーン110のアレイ)に接続された、無線周波数コネクタ112を備える。
【0038】
図1、
図4、及び
図13を参照すると、本開示の態様は、無線周波数レンズ効果(例えば、集中、再方向付け、及び増幅のうちの1以上)を実行するように、マルチ埋め込み無線周波数基板100を含む、無線周波数信号レンズ400を提供してよい。例えば、無線周波数信号レンズ400は、第1の通信プリント回路基板430、第2の通信プリント回路基板431、及び、第1の通信プリント回路基板430と第2の通信プリント回路基板431の両方の間で、それらの両方と通信可能に接続されるように配置された、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120を含む。少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120、第1の通信プリント回路基板430、及び第2の通信プリント回路基板431は、本明細書で説明されるように、他の基板の上に積み重ねられる。少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120、第1の通信プリント回路基板430、及び第2の通信プリント回路基板431は、集積プリント回路基板モジュール101を形成するように、それぞれの相互接続接合層102によって接続される。少なくとも1つの埋め込み無線周波数基板120は、本明細書で説明されるようであってよい。第1の通信プリント回路基板430と第2の通信プリント回路基板431は、本明細書で説明される、通信プリント回路基板130と実質的に類似してよい。
【0039】
少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板120、第1の通信プリント回路基板430、及び第2の通信プリント回路基板431は、第1の通信プリント回路基板430の主面134によって少なくとも部分的に形成された第1の端部500、及び第2の通信プリント回路基板431の主面134によって少なくとも部分的に形成された第2の端部501を有する、プリント回路基板104の積み重ねを形成する。第1の通信プリント回路基板430と第2の通信プリント回路基板431のうちの一方は、(本明細書で説明されるような)無線周波数信号出力プリント回路基板131を備え、第1の通信プリント回路基板430と第2の通信プリント回路基板431のうちの他方は、(本明細書で説明されるような)無線周波数信号入力プリント回路基板132を備える。他の態様では、無線周波数信号レンズ400は、双方向であってよく、その場合、第1の通信プリント回路基板430と第2の通信プリント回路基板431は、無線周波数信号トランシーバプリント回路基板133を含む。
【0040】
本開示の態様による以下のものが提供される。
A1.
マルチ埋め込み無線周波数基板であって、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板、少なくとも1つの無線周波数生成プリント回路基板と通信可能に接続された、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板、及び、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板又は少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板のうちの1以上と通信可能に接続された、少なくとも1つの通信プリント回路基板を備え、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板、及び少なくとも1つの通信プリント回路基板が、他の基板の上に基板を配置するように積み重ねられ、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板、及び少なくとも1つの通信プリント回路基板の隣接する基板が、集積プリント回路基板モジュールを形成するように、それぞれの相互接続接合層によって接続されている、マルチ埋め込み無線周波数基板。
A2.
少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板、及び少なくとも1つの通信プリント回路基板が、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板の主面によって少なくとも部分的に形成された第1の端部と少なくとも1つの通信プリント回路基板の主面によって少なくとも部分的に形成された第2の端部を有する、プリント回路基板の積み重ねを形成する、段落A1に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A3.
少なくとも1つの通信プリント回路基板が、無線周波数信号出力プリント回路基板を備える、段落A1に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A4.
無線周波数信号出力プリント回路基板が、それに接続されたアンテナホーンのアレイを含む、段落A3に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A5.
アンテナホーンのアレイが、サブ周波数間隔又は周波数波長の倍数である間隔を有する、段落A4に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A6.
無線周波数信号出力プリント回路基板が、無線周波数コネクタを備える、段落A3に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A7.
少なくとも1つの通信プリント回路基板が、無線周波数信号入力プリント回路基板を備える、段落A1(又はA3からA6のいずれか一段落)に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A8.
無線周波数信号入力プリント回路基板が、それに接続されたアンテナホーンのアレイを含む、段落A7に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A9.
アンテナホーンのアレイが、サブ周波数間隔又は周波数波長の倍数である間隔を有する、段落A8に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A10.
無線周波数信号入力プリント回路基板が、無線周波数コネクタを備える、段落A7に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A11.
少なくとも1つの通信プリント回路基板が、無線周波数信号トランシーバプリント回路基板を備える、段落A1に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A12.
無線周波数信号トランシーバプリント回路基板が、それに接続されたアンテナホーンのアレイを含む、段落A11に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A13.
アンテナホーンのアレイが、サブ周波数間隔又は周波数波長の倍数である間隔を有する、段落A12に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A14.
無線周波数信号トランシーバプリント回路基板が、無線周波数コネクタを備える、段落A11に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A15.
集積プリント回路基板モジュールが、無線周波数信号受信器として構成されている、段落A1に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A16.
集積プリント回路基板モジュールが、無線周波数信号送信機として構成されている、段落A1に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A17.
集積プリント回路基板モジュールが、無線周波数信号トランシーバとして構成されている、段落A1に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A18.
少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板が、無線周波数信号を生成するように構成された少なくとも1つの集積回路を含む、段落A1に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A19.
少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板が、熱放散、配電、無線周波数信号処理(例えば、増幅、調整)、無線周波数遷移のうちの1以上を含む、段落A18に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A20.
少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板が、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板と少なくとも1つの通信プリント回路基板の間に配置され、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板が、すくなくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板内に埋め込まれた、入力制御モジュールと出力制御モジュールのうちの1以上を備える、段落A1に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A21.
少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板が、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板と少なくとも1つの通信プリント回路基板の間に配置され、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板が、少なくとも1つの中間プリント回路基板内に埋め込まれた、無線周波数信号処理デバイスを備える、段落A1(又はA20)に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A22.
無線周波数信号処理デバイスが、集積回路を備える、段落A21に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A23.
無線周波数信号処理デバイスが、無線周波数信号増幅器を備える、段落A21に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A24.
無線周波数信号処理デバイスが、無線周波数信号調整器を備える、段落A21に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A25.
少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板が、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板と少なくとも1つの通信プリント回路基板の間に配置され、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板が、少なくとも隣接するプリント回路基板の間に無線周波数信号を経路指定するように構成された、無線周波数ストリップラインを備える、段落A1(又はA20若しくはA21)に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A26.
少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板が、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板と少なくとも1つの通信プリント回路基板の間に配置され、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板が、1以上の隣接するプリント回路基板に経路指定された配電を備える、段落A1(又はA20、A21、及びA25のいずれか一段落)に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A27.
少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板が、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板と少なくとも1つの通信プリント回路基板の間に配置され、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板が、少なくとも1つの中間プリント回路基板内に埋め込まれた少なくとも1つの直流フィルタリングデバイスを備える、段落A1(又はA20、A21、A25、及びA26)に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
A28.
少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板と少なくとも1つの通信プリント回路基板のうちの1以上に接続された、ヒートシンクを更に備える、段落A1に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B1.
マルチ埋め込み無線周波数基板であって、他の基板の上に基板が積み重ねられた複数のプリント回路基板であって、複数のプリント回路基板のプリント回路基板のうちの少なくとも1つが、複数のプリント回路基板の別のプリント回路基板の別の処理機能とは異なる処理機能を有するように構成されている、複数のプリント回路基板、及び、複数のプリント回路基板の隣接するプリント回路基板の間に配置された相互接続接合層であって、所定の無線周波数通信特性を有する集積プリント回路基板モジュールを形成するように、隣接するプリント回路基板を互いに対して物理的且つ電気的に接続する、相互接続接合層を備える、マルチ埋め込み無線周波数基板。
B2.
異なる処理機能が、無線周波数信号生成、無線周波数送信、無線周波数受信、熱放散、配電、無線周波数信号処理(例えば、増幅、調整)、無線周波数遷移、及び無線周波数信号経路指定のうちの1以上を含む、段落B1に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B3.
別の処理機能が、無線周波数信号生成、無線周波数送信、無線周波数受信、熱放散、配電、無線周波数信号処理(例えば、増幅、調整)、無線周波数遷移、及び無線周波数信号経路指定のうちの異なる1以上を含む、段落B2に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B4.
複数のプリント回路基板が、第1の端部と第2の端部を有するプリント回路基板の積み重ねを形成し、第1の端部が、第1の端部プリント回路基板の主面によって少なくとも部分的に形成され、第2の端部が、第2の端部プリント回路基板の主面によって少なくとも部分的に形成されている、段落B1に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B5.
第1の端部プリント回路基板と第2の端部プリント回路基板のうちの少なくとも一方が、無線周波数信号出力プリント回路基板を備える、段落B4に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B6.
無線周波数信号出力プリント回路基板が、それに接続されたアンテナホーンのアレイを含む、段落B5に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B7.
アンテナホーンのアレイが、サブ周波数間隔又は周波数波長の倍数である間隔を有する、段落B6に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B8.
無線周波数信号出力プリント回路基板が、無線周波数コネクタを備える、段落B5に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B9.
第1の端部プリント回路基板と第2の端部プリント回路基板のうちの少なくとも一方が、無線周波数信号入力プリント回路基板を備える、段落B4に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B10.
無線周波数信号入力プリント回路基板が、それに接続されたアンテナホーンのアレイを含む、段落B9に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B11.
アンテナホーンのアレイが、サブ周波数間隔又は周波数波長の倍数である間隔を有する、段落B10に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B12.
無線周波数信号入力プリント回路基板が、無線周波数コネクタを備える、段落B9に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B13.
第1の端部プリント回路基板と第2の端部プリント回路基板のうちの一方が、無線周波数信号を生成するように構成された少なくとも1つの集積回路を含む、無線周波数信号生成プリント回路基板を備える、段落B4に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B14.
第1の端部プリント回路基板と第2の端部プリント回路基板のうちの一方が、無線周波数信号を受信するように構成された少なくとも1つの集積回路を含む、無線周波数信号入力プリント回路基板を備える、段落B4に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B15.
第1の端部プリント回路基板と第2の端部プリント回路基板の間のプリント回路基板の積み重ね内に配置された、少なくとも1つの中間プリント回路基板が、少なくとも隣接するプリント回路基板の間に無線周波数信号を経路指定するように構成された、無線周波数ストリップラインを備える、段落B4に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B16.
第1の端部プリント回路基板と第2の端部プリント回路基板の間のプリント回路基板の積み重ね内に配置された、少なくとも1つの中間プリント回路基板が、1以上の隣接するプリント回路基板に経路指定された配電を備える、段落B4(又はB15)に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B17.
第1の端部プリント回路基板と第2の端部プリント回路基板の間のプリント回路基板の積み重ね内に配置された、少なくとも1つの中間プリント回路基板が、少なくとも1つの中間プリント回路基板内に埋め込まれた入力制御モジュールと出力制御モジュールのうちの1以上を備える、段落B4(又はB15若しくはB16)に記載の無線周波数基板モジュール。
B18.
第1の端部プリント回路基板と第2の端部プリント回路基板の間のプリント回路基板の積み重ね内に配置された、少なくとも1つの中間プリント回路基板が、少なくとも1つの中間プリント回路基板内に埋め込まれた無線周波数信号処理デバイスを備える、段落B4に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B19.
無線周波数信号処理デバイスが、集積回路を備える、段落B18に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B20.
第1の端部プリント回路基板と第2の端部プリント回路基板の間のプリント回路基板の積み重ね内に配置された、少なくとも1つの中間プリント回路基板が、少なくとも1つの中間プリント回路基板内に埋め込まれたキャパシタを備える、段落B4(又はB18)に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B21.
第1の端部プリント回路基板と第2の端部プリント回路基板のうちの少なくとも一方が、無線周波数信号トランシーバプリント回路基板を備える、段落B4に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B22.
無線周波数信号トランシーバプリント回路基板が、それに接続されたアンテナホーンのアレイを含む、段落B21に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B23.
アンテナホーンのアレイが、サブ周波数間隔又は周波数波長の倍数である間隔を有する、段落B21に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B24.
無線周波数信号トランシーバプリント回路基板が、無線周波数コネクタを備える、段落B21に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B25.
所定の無線周波数通信特性が、無線周波数信号受信と送信のうちの1以上を含む、段落B1に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B26.
所定の無線周波数通信特性が、無線周波数レンズ効果を含む、段落B1に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B27.
所定の無線周波数通信特性が、無線周波数繰り返しを含む、段落B1に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
B28.
プリント回路基板のうちの少なくとも1つに接続された少なくとも1つのヒートシンクを更に備える、段落B1に記載の無線周波数回路基板。
C1.
マルチ埋め込み無線周波数基板を含む移動可能デバイスであって、フレーム、並びに、フレームに連結されたマルチ埋め込み無線周波数基板を備え、マルチ埋め込み無線周波数基板が、他の基板の上に基板が積み重ねられた複数のプリント回路基板であって、複数のプリント回路基板のプリント回路基板のうちの少なくとも1つが、複数のプリント回路基板の別のプリント回路基板の別の処理機能とは異なる処理機能を有するように構成されている、複数のプリント回路基板、及び、複数のプリント回路基板の隣接するプリント回路基板の間に配置された相互接続接合層であって、所定の無線周波数通信特性を有する集積プリント回路基板モジュールを形成するように、隣接するプリント回路基板を互いに対して物理的且つ電気的に接続する、相互接続接合層を含む、移動可能デバイス。
C2.
フレームが、少なくとも部分的に、手で握ることができる通信デバイスを形成する、段落C1に記載の移動可能デバイス。
C3.
フレームが、少なくとも部分的に、宇宙船を形成する、段落C1に記載の移動可能デバイス。
C4.
フレームが、少なくとも部分的に、航空機を形成する、段落C1に記載の移動可能デバイス。
C5.
フレームが、少なくとも部分的に、地上車を形成する、段落C1に記載の移動可能デバイス。
C6.
フレームが、少なくとも部分的に、船舶を形成する、段落C1に記載の移動可能デバイス。
C7.
異なる処理機能が、無線周波数信号生成、無線周波数送信、無線周波数受信、熱放散、配電、無線周波数信号処理(例えば、増幅、調整)、無線周波数遷移、及び無線周波数信号経路指定のうちの1以上を含む、段落C1(又は段落C2からC6のいずれか一段落)に記載の移動可能デバイス。
C8.
別の処理機能が、無線周波数信号生成、無線周波数送信、無線周波数受信、熱放散、配電、無線周波数信号処理(例えば、増幅、調整)、無線周波数遷移、及び無線周波数信号経路指定のうちの異なる1以上を含む、段落C7に記載の移動可能デバイス。
C9.
複数のプリント回路基板が、第1の端部と第2の端部を有するプリント回路基板の積み重ねを形成し、第1の端部が、第1の端部プリント回路基板の主面によって少なくとも部分的に形成され、第2の端部が、第2の端部プリント回路基板の主面によって少なくとも部分的に形成されている、段落C1(又は段落C2からC6のいずれか一段落)に記載の移動可能デバイス。
C10.
第1の端部プリント回路基板と第2の端部プリント回路基板のうちの少なくとも一方が、無線周波数信号出力プリント回路基板を備える、段落C9に記載の移動可能デバイス。
C11.
無線周波数信号出力プリント回路基板が、それに接続されたアンテナホーンのアレイを含む、段落C10に記載の移動可能デバイス。
C12.
アンテナホーンのアレイが、サブ周波数間隔又は周波数波長の倍数である間隔を有する、段落C11に記載の移動可能デバイス。
C13.
無線周波数信号出力プリント回路基板が、無線周波数コネクタを備える、段落C10に記載の移動可能デバイス。
C14.
第1の端部プリント回路基板と第2の端部プリント回路基板のうちの少なくとも一方が、無線周波数信号入力プリント回路基板を備える、段落C9に記載の移動可能デバイス。
C15.
無線周波数信号入力プリント回路基板が、それに接続されたアンテナホーンのアレイを含む、段落C14に記載の移動可能デバイス。
C16.
アンテナホーンのアレイが、サブ周波数間隔又は周波数波長の倍数である間隔を有する、段落C15に記載の移動可能デバイス。
C17.
無線周波数信号入力プリント回路基板が、無線周波数コネクタを備える、段落C14に記載の移動可能デバイス。
C18.
第1の端部プリント回路基板と第2の端部プリント回路基板のうちの一方が、無線周波数信号を生成するように構成された少なくとも1つの集積回路を含む、無線周波数信号生成プリント回路基板を備える、段落C9に記載の移動可能デバイス。
C19.
第1の端部プリント回路基板と第2の端部プリント回路基板のうちの一方が、移動可能通信デバイスプロセッサプリント回路基板を備える、段落C18に記載の移動可能デバイス。
C20.
第1の端部プリント回路基板と第2の端部プリント回路基板のうちの一方が、無線周波数信号を受信するように構成された少なくとも1つの集積回路を含む、無線周波数信号入力プリント回路基板を備える、段落C9に記載の移動可能デバイス。
C21.
第1の端部プリント回路基板と第2の端部プリント回路基板の間のプリント回路基板の積み重ね内に配置された、少なくとも1つの中間プリント回路基板が、少なくとも隣接するプリント回路基板の間に無線周波数信号を経路指定するように構成された、無線周波数ストリップラインを備える、段落C9に記載の移動可能デバイス基板。
C22.
第1の端部プリント回路基板と第2の端部プリント回路基板の間のプリント回路基板の積み重ね内に配置された、少なくとも1つの中間プリント回路基板が、1以上の隣接するプリント回路基板に経路指定された配電を備える、段落C9(又はC21)に記載の移動可能デバイス。
C23.
第1の端部プリント回路基板と第2の端部プリント回路基板の間のプリント回路基板の積み重ね内に配置された、少なくとも1つの中間プリント回路基板が、少なくとも1つの中間プリント回路基板内に埋め込まれた入力制御モジュールと出力制御モジュールのうちの1以上を備える、段落C9(又はC21若しくはC22)に記載の移動可能デバイス。
C24.
第1の端部プリント回路基板と第2の端部プリント回路基板の間のプリント回路基板の積み重ね内に配置された、少なくとも1つの中間プリント回路基板が、少なくとも1つの中間プリント回路基板内に埋め込まれた無線周波数信号処理デバイスを備える、段落C9に記載の移動可能デバイス。
C25.
無線周波数信号処理デバイスが、集積回路を備える、段落C24に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
C26.
第1の端部プリント回路基板と第2の端部プリント回路基板の間のプリント回路基板の積み重ね内に配置された、少なくとも1つの中間プリント回路基板が、少なくとも1つの中間プリント回路基板内に埋め込まれたキャパシタを備える、段落C9(又はC24)に記載の移動可能デバイス。
C27.
第1の端部プリント回路基板と第2の端部プリント回路基板のうちの少なくとも一方が、無線周波数信号トランシーバプリント回路基板を備える、段落C9に記載の移動可能デバイス。
C28.
無線周波数信号トランシーバプリント回路基板が、それに接続されたアンテナホーンのアレイを含む、段落C27に記載の移動可能デバイス。
C29.
アンテナホーンのアレイが、サブ周波数間隔又は周波数波長の倍数である間隔を有する、段落C28に記載の移動可能デバイス。
C30.
無線周波数信号トランシーバプリント回路基板が、無線周波数コネクタを備える、段落C27に記載の移動可能デバイス。
C31.
所定の無線周波数通信特性が、無線周波数信号受信と送信のうちの1以上を含む、段落C1(又は段落C2からC6のいずれか一段落)に記載の移動可能デバイス。
C32.
所定の無線周波数通信特性が、無線周波数レンズ効果を含む、段落C1(又は段落C2からC6のいずれか一段落)に記載の移動可能デバイス。
C33.
所定の無線周波数通信特性が、無線周波数繰り返しを含む、段落C1(又は段落C2からC6のいずれか一段落)に記載の移動可能デバイス。
C34.
プリント回路基板のうちの少なくとも1つに接続された少なくとも1つのヒートシンクを更に備える、段落C1(又は段落C2からC6のいずれか一段落)に記載の移動可能デバイス。
D1.
無線周波数信号反応器であって、第1の通信プリント回路基板と、第2の通信プリント回路基板と、第1の通信プリント回路基板と第2の通信プリント回路基板の両方の間に配置され、それらの両方と通信可能に接続された、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板とを備え、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板、第1の通信プリント回路基板、及び第2の通信プリント回路基板が、他の基板の上に基板を配置するように積み重ねられ、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板、第1の通信プリント回路基板、及び第2の通信プリント回路基板の隣接する基板が、集積プリント回路基板モジュールを形成するように、それぞれの相互接続接合層によって接続されている、無線周波数信号反応器。
D2.
少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板、第1の通信プリント回路基板、及び第2の通信プリント回路基板が、第1の通信プリント回路基板の主面によって少なくとも部分的に形成された第1の端部と第2の通信プリント回路基板の主面によって少なくとも部分的に形成された第2の端部を有する、プリント回路基板の積み重ねを形成する、段落D1に記載の無線周波数信号反応器。
D3.
第1の通信プリント回路基板と第2の通信プリント回路基板のうちの一方が、無線周波数信号出力プリント回路基板を備える、段落D1に記載の無線周波数信号反応器。
D4.
無線周波数信号出力プリント回路基板が、それに接続されたアンテナホーンのアレイを含む、段落D3に記載の無線周波数信号反応器。
D5.
アンテナホーンのアレイが、サブ周波数間隔又は周波数波長の倍数である間隔を有する、段落D4に記載の無線周波数信号反応器。
D6.
無線周波数信号出力プリント回路基板が、無線周波数コネクタを備える、段落D3に記載の無線周波数信号反応器。
D7.
第1の通信プリント回路基板と第2の通信プリント回路基板のうちの他方が、無線周波数信号入力プリント回路基板を備える、段落D3(又はD4からD6のいずれか一段落)に記載の無線周波数信号反応器。
D8.
無線周波数信号入力プリント回路基板が、それに接続されたアンテナホーンのアレイを含む、段落D7に記載の無線周波数信号反応器。
D9.
アンテナホーンのアレイが、サブ周波数間隔又は周波数波長の倍数である間隔を有する、段落D8に記載の無線周波数信号反応器。
D10.
無線周波数信号入力プリント回路基板が、無線周波数コネクタを備える、段落D7に記載の無線周波数信号反応器。
D11.
第1の通信プリント回路基板と第2の通信プリント回路基板のうちの少なくとも一方が、無線周波数信号トランシーバプリント回路基板を備える、段落D1に記載の無線周波数信号反応器。
D12.
無線周波数信号トランシーバプリント回路基板が、それに接続されたアンテナホーンのアレイを含む、段落D11に記載の無線周波数信号反応器。
D13.
アンテナホーンのアレイが、サブ周波数間隔又は周波数波長の倍数である間隔を有する、段落D12に記載の無線周波数信号反応器。
D14.
無線周波数信号トランシーバプリント回路基板が、無線周波数コネクタを備える、段落D11に記載の無線周波数信号反応器。
D15.
少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板が、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板内に埋め込まれた、入力制御モジュールと出力制御モジュールのうちの1以上を備える、段落D1に記載の無線周波数信号反応器。
D16.
少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板が、少なくとも1つの中間プリント回路基板内に埋め込まれた、無線周波数信号処理デバイスを備える、段落D1(又はD15)に記載の無線周波数信号反応器。
D17.
無線周波数信号処理デバイスが、集積回路を備える、段落D16に記載の無線周波数信号反応器。
D18.
無線周波数信号処理デバイスが、無線周波数信号増幅器を備える、段落D16に記載の無線周波数信号反応器。
D19.
無線周波数信号処理デバイスが、無線周波数信号調整器を備える、段落D16に記載の無線周波数信号反応器。
D20.
少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板が、少なくとも隣接するプリント回路基板の間に無線周波数信号を経路指定するように構成された、無線周波数ストリップラインを備える、段落D1(又はD15若しくはD16)に記載の無線周波数信号反応器。
D21.
少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板が、1以上の隣接するプリント回路基板に経路指定された配電を備える、段落D1(又はD15、D16、及びD20のうちのいずれか一段落)に記載の無線周波数信号反応器。
D22.
少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板が、少なくとも1つの中間プリント回路基板内に埋め込まれた、少なくとも1つの直流フィルタリングデバイスを備える、段落D1(又はD15、D16、D20、及びD21のうちのいずれか一段落)に記載の無線周波数信号反応器。
D23.
第1の通信プリント回路基板と第2の通信プリント回路基板のうちの1以上と通信可能に接続された、ヒートシンクを更に備える、段落D1に記載の無線周波数信号反応器。
E1.
無線周波数信号レンズであって、第1の通信プリント回路基板と、第2の通信プリント回路基板と、第1の通信プリント回路基板と第2の通信プリント回路基板の両方の間に配置され、それらの両方と通信可能に接続された、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板とを備え、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板、第1の通信プリント回路基板、及び第2の通信プリント回路基板が、他の基板の上に基板を配置するように積み重ねられ、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板、第1の通信プリント回路基板、及び第2の通信プリント回路基板の隣接する基板が、集積プリント回路基板モジュールを形成するように、それぞれの相互接続接合層によって接続されている、無線周波数信号レンズ。
E2.
少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板、第1の通信プリント回路基板、及び第2の通信プリント回路基板が、第1の通信プリント回路基板の主面によって少なくとも部分的に形成された第1の端部と第2の通信プリント回路基板の主面によって少なくとも部分的に形成された第2の端部を有する、プリント回路基板の積み重ねを形成する、段落E1に記載の無線周波数信号レンズ。
E3.
第1の通信プリント回路基板と第2の通信プリント回路基板のうちの一方が、無線周波数信号出力プリント回路基板を備える、段落E1に記載の無線周波数信号レンズ。
E4.
無線周波数信号出力プリント回路基板が、それに接続されたアンテナホーンのアレイを含む、段落E3に記載の無線周波数信号レンズ。
E5.
アンテナホーンのアレイが、サブ周波数間隔又は周波数波長の倍数である間隔を有する、段落E4に記載の無線周波数信号レンズ。
E6.
第1の通信プリント回路基板と第2の通信プリント回路基板のうちの他方が、無線周波数信号入力プリント回路基板を備える、段落E3(又はE4若しくはE5)に記載の無線周波数信号レンズ。
E7.
無線周波数信号入力プリント回路基板が、それに接続されたアンテナホーンのアレイを含む、段落E6に記載の無線周波数信号レンズ。
E8.
アンテナホーンのアレイが、サブ周波数間隔又は周波数波長の倍数である間隔を有する、段落E7に記載の無線周波数信号レンズ。
E9.
第1の通信プリント回路基板と第2の通信プリント回路基板のうちの少なくとも一方が、無線周波数信号トランシーバプリント回路基板を備える、段落E1に記載の無線周波数信号レンズ。
E10.
無線周波数信号トランシーバプリント回路基板が、それに接続されたアンテナホーンのアレイを含む、段落E9に記載の無線周波数信号レンズ。
E11.
アンテナホーンのアレイが、サブ周波数間隔又は周波数波長の倍数である間隔を有する、段落E10に記載の無線周波数信号レンズ。
E12.
少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板が、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板内に埋め込まれた、入力制御モジュールと出力制御モジュールのうちの1以上を備える、段落E1に記載の無線周波数信号レンズ。
E13.
少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板が、少なくとも1つの中間プリント回路基板内に埋め込まれた、無線周波数信号処理デバイスを備える、段落E1(又はE12)に記載の無線周波数信号レンズ。
E14.
無線周波数信号処理デバイスが、集積回路を備える、段落E13に記載の無線周波数信号レンズ。
E15.
無線周波数信号処理デバイスが、無線周波数信号増幅器を備える、段落E13に記載の無線周波数信号レンズ。
E16.
無線周波数信号処理デバイスが、無線周波数信号調整器を備える、段落E13に記載の無線周波数信号レンズ。
E17.
少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板が、少なくとも隣接するプリント回路基板の間に無線周波数信号を経路指定するように構成された、無線周波数ストリップラインを備える、段落E1(又はE14若しくはE15)に記載の無線周波数信号レンズ。
E18.
少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板が、1以上の隣接するプリント回路基板に経路指定された配電を備える、段落E1(又はE14、E15、及びE19のうちのいずれか一段落)に記載の無線周波数信号レンズ。
E19.
少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板が、少なくとも1つの中間プリント回路基板内に埋め込まれた、少なくとも1つの直流フィルタリングデバイスを備える、段落E1(又はE14、E15、E19、及びE20のうちのいずれか一段落)に記載の無線周波数信号レンズ。
E20.
第1の通信プリント回路基板と第2の通信プリント回路基板のうちの1以上と通信可能に接続された、ヒートシンクを更に備える、段落E1に記載の無線周波数信号レンズ。
【0041】
更に、本発明は以下の条項による実施形態を含む。
条項1:
マルチ埋め込み無線周波数基板であって、他の基板の上に基板が積み重ねられた複数のプリント回路基板であって、複数のプリント回路基板のプリント回路基板のうちの少なくとも1つが、複数のプリント回路基板の別のプリント回路基板の別の処理機能とは異なる処理機能を有するように構成されている、複数のプリント回路基板、及び、複数のプリント回路基板の隣接するプリント回路基板の間に配置された相互接続接合層であって、所定の無線周波数通信特性を有する集積プリント回路基板モジュールを形成するように、隣接するプリント回路基板を互いに対して物理的且つ電気的に接続する、相互接続接合層を備える、マルチ埋め込み無線周波数基板。
条項2:
異なる処理機能が、無線周波数信号生成、無線周波数送信、無線周波数受信、熱放散、配電、無線周波数信号処理、無線周波数遷移、又は無線周波数信号経路指定のうちの1以上を含む、条項1に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
条項3:
別の処理機能が、無線周波数信号生成、無線周波数送信、無線周波数受信、熱放散、配電、無線周波数信号処理、無線周波数遷移、又は無線周波数信号経路指定のうちの異なる1以上を含む、条項2に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
条項4:
複数のプリント回路基板が、第1の端部と第2の端部を有するプリント回路基板の積み重ねを形成し、第1の端部が、第1の端部プリント回路基板の主面によって少なくとも部分的に形成され、第2の端部が、第2の端部プリント回路基板の主面によって少なくとも部分的に形成されている、条項1に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
条項5:
第1の端部プリント回路基板又は第2の端部プリント回路基板のうちの少なくとも一方が、無線周波数信号出力プリント回路基板を備える、条項4に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
条項6:
第1の端部プリント回路基板又は第2の端部プリント回路基板のうちの少なくとも一方が、無線周波数信号入力プリント回路基板を備える、条項4に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
条項7:
所定の無線周波数通信特性が、無線周波数信号受信又は送信のうちの1以上を含む、条項1に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
条項8:
所定の無線周波数通信特性が、無線周波数レンズ効果を含む、条項1に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
条項9:
所定の無線周波数通信特性が、無線周波数繰り返しを含む、条項1に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
条項10:
マルチ埋め込み無線周波数基板であって、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板、少なくとも1つの無線周波数生成プリント回路基板と通信可能に接続された、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板、及び、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板又は少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板のうちの1以上と通信可能に接続された、少なくとも1つの通信プリント回路基板を備え、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板、及び少なくとも1つの通信プリント回路基板が、他の基板の上に基板を配置するように積み重ねられ、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板、及び少なくとも1つの通信プリント回路基板の隣接する基板が、集積プリント回路基板モジュールを形成するように、それぞれの相互接続接合層によって接続されている、マルチ埋め込み無線周波数基板。
条項11:
少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板、及び少なくとも1つの通信プリント回路基板が、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板の主面によって少なくとも部分的に形成された第1の端部と少なくとも1つの通信プリント回路基板の主面によって少なくとも部分的に形成された第2の端部を有する、プリント回路基板の積み重ねを形成する、条項10に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
条項12:
集積プリント回路基板モジュールが、無線周波数信号受信器として構成されている、条項10に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
条項13:
集積プリント回路基板モジュールが、無線周波数信号送信機として構成されている、条項10に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
条項14:
集積プリント回路基板モジュールが、無線周波数信号トランシーバとして構成されている、条項10に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
条項15:
少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板が、少なくとも1つの無線周波数信号生成プリント回路基板と少なくとも1つの通信プリント回路基板の間に配置され、少なくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板が、すくなくとも1つの埋め込み無線周波数モジュールプリント回路基板内に埋め込まれた、入力制御モジュールと出力制御モジュールのうちの1以上を備える、条項10に記載のマルチ埋め込み無線周波数基板。
条項16:
マルチ埋め込み無線周波数基板を含む移動可能デバイスであって、フレーム、並びに、フレームに連結されたマルチ埋め込み無線周波数基板を備え、マルチ埋め込み無線周波数基板が、他の基板の上に基板が積み重ねられた複数のプリント回路基板であって、複数のプリント回路基板のプリント回路基板のうちの少なくとも1つが、複数のプリント回路基板の別のプリント回路基板の別の処理機能とは異なる処理機能を有するように構成されている、複数のプリント回路基板、及び、複数のプリント回路基板の隣接するプリント回路基板の間に配置された相互接続接合層であって、所定の無線周波数通信特性を有する集積プリント回路基板モジュールを形成するように、隣接するプリント回路基板を互いに対して物理的且つ電気的に接続する、相互接続接合層を含む、移動可能デバイス。
条項17:
フレームが、少なくとも部分的に、手で握ることができる通信デバイスを形成する、条項16に記載の移動可能デバイス。
条項18:
フレームが、少なくとも部分的に、宇宙船を形成する、条項16に記載の移動可能デバイス。
条項19:
異なる処理機能が、無線周波数信号生成、無線周波数送信、無線周波数受信、熱放散、配電、無線周波数信号処理、無線周波数遷移、又は無線周波数信号経路指定のうちの1以上を含む、条項16に記載の移動可能デバイス。
条項20:
別の処理機能が、無線周波数信号生成、無線周波数送信、無線周波数受信、熱放散、配電、無線周波数信号処理、無線周波数遷移、又は無線周波数信号経路指定のうちの異なる1以上を含む、条項19に記載の移動可能デバイス。
【0042】
参照された図面において、様々な要素及び/又は構成要素を連結する実線が存在する場合、これらの実線は、機械的、電気的、流体的、光学的、電磁的、及びその他の連結、並びに/又はその組合せを表し得る。本明細書において、「接続され(coupled)」は、直接的及び間接的に結合されていることを意味する。例えば、部材Aは部材Bに直接的に結合されるか、又は、例えば、別の部材Cを介して間接的に結合されていてよい。開示される種々の要素間の全ての関係が必ずしも表わされているわけではないことが、理解されるであろう。したがって、図面で示されているもの以外のカップリング(連結、接続)も存在し得る。様々な要素及び/又は構成要素を示すブロックを接続する破線が存在する場合、これらの破線は、機能及び目的の点で実線によって表されているものに類似した接続を表わす。しかし、破線によって表わされた接続は、選択的に提供されるか、又は、本開示の代替的な実施例に関するかのどちらかであり得る。同様に、破線で表わされた要素及び/又は構成要素が存在する場合、それらは本開示の代替的な実施例を示す。実線及び/又は破線で示されている1以上の要素は、本開示の範囲から逸脱することなく、特定の実施例から省略され得る。環境要素が存在する場合、それらは点線で表わされる。分かりやすくするために、仮想的な(架空の)要素も示され得る。図面に示す特徴のうちの幾つかは、図面、他の図面、及び/又は付随する開示に記載された他の特徴を含むことを必要とせずに、様々な方法で組み合わされ得ることを(1以上のかかる組み合わせは本明細書で明示的に示されていないが)、当業者は理解するであろう。同様に、提示した実施例には限定されない追加の特徴も、本明細書で図示され説明されている特徴の一部又は全部と組み合わされ得る。
【0043】
前述の説明において、開示された概念の完全な理解をもたらすために、多数の特定の詳細が明記されるが、その概念はこれらの特定事項の一部又は全てがなくとも実施され得る。他の事例においては、記載を不必要に分かりにくくすることを避けるために、既知のデバイス及び/又はプロセスの詳細が省略されている。一部の概念は特定の例と併せて説明されることになるが、それらの例は限定を目的とするものではないことが理解されよう。
【0044】
別途提示されない限り、「第1」、「第2」などの用語は、本明細書では単に符号として使用されており、これらの用語が表すアイテムに対して、順序的、位置的、又は序列的な要件を課すことを意図していない。更に、例えば、「第2」のアイテムが言及された場合、例えば、「第1」の若しくはより小さい数のアイテム、及び/又は、「第3」の若しくはより大きい数のアイテムが必要とされたり、除外されたりすることはない。
【0045】
本明細書における「一実施例」への言及は、その実施例に関連して説明される1以上の特徴、構造又は特性が、少なくとも1つの実行態様に含まれることを意味する。明細書内で頻出する「一実施例」という表現は、同一の実施例を表すこともあり、又は同一の実施例を表さないこともある。
【0046】
本明細書において、特定の機能を実施する「ように構成/設定された(configured to)」システム、装置、構造、物品、要素、構成要素、又はハードウェアは、実際には、いかなる変更も伴わずにその特定の機能を実施することが可能であり、更なる改変の後にその特定の機能を実施する可能性があるにすぎないというものではない。換言すると、特定の機能を実施する「ように構成/設定された」システム、装置、構造、物品、要素、構成要素、又はハードウェアは、その特定の機能を実施するという目的のために、特に選択され、作り出され、実装され、利用され、プログラムされ、且つ/又は設計される。本明細書において、「ように構成/設定された(configured to)」という表現は、システム、装置、構造、物品、要素、構成要素、又はハードウェアがさらなる改変なしで特定の機能を実行することを可能にする、システム、装置、構造、物品、要素、構成要素、又はハードウェアの既存の特性を意味する。この開示において、特定の機能を実施する「ように構成/設定され」ていると説明されているシステム、装置、構造、物品、要素、構成要素、又はハードウェアは、追加的又は代替的には、その機能を実施するよう「適合している(adapted to)」、及び/又は、実施するよう「動作可能である(operative to)」とも説明され得る。
【0047】
本明細書で開示されている装置及び方法の種々の実施例は、多種多様な構成要素、特徴及び機能を含む。本明細書で開示されている装置(複数可)及び方法(複数可)の様々な例は、本明細書で開示されている装置(複数可)及び方法(複数可)のその他の例のうちの任意のものの、任意の構成要素、特徴、及び機能を、任意の組み合わせにおいて含む可能性があり、且つ、かかる可能性は全て本開示の範囲に含まれると意図されていることを理解すべきである。
【0048】
上記の説明及び添付図面に提示された教示を利用して、本開示が関係する当業者には、本明細書に明記された例示の多数の修正例が、想起されるであろう。
【0049】
したがって、本開示は例示された特定の例に限定されることがないこと、及び、変形例及びその他の例は付随する特許請求の範囲に含まれると意図されていることを理解されたい。更に、上述の記載及びこれに関連する図面では、要素及び/又は機能の特定の例示的な組み合わせに照らして本開示の実施例が記載されているが、代替的な実行形態によって、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、要素及び/又は機能の異なる組み合わせが提供され得ることは理解されるべきである。そのため、付随する特許請求の範囲で括弧でくくられた参照番号は、例示目的でのみ提示されており、特許請求される主題の範囲を本開示内で提供される特定の例に限定することを意図しているわけではない。