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特許7597524連続ベルトスクリーン組付体のための流れ制限装置
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  • 特許-連続ベルトスクリーン組付体のための流れ制限装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】連続ベルトスクリーン組付体のための流れ制限装置
(51)【国際特許分類】
   B01D 29/01 20060101AFI20241203BHJP
   B01D 33/04 20060101ALI20241203BHJP
【FI】
B01D29/04 520Z
B01D33/04 Z
【請求項の数】 12
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020093305
(22)【出願日】2020-05-28
(65)【公開番号】P2020196006
(43)【公開日】2020-12-10
【審査請求日】2023-05-08
(31)【優先権主張番号】2019901872
(32)【優先日】2019-05-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(73)【特許権者】
【識別番号】519357693
【氏名又は名称】アクセプタンス グループ ピーティーワイ リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Aqseptence Group Pty Ltd
【住所又は居所原語表記】88 Brickyard Road Geebung, QLD, 4034, Australia
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スサント クリス
(72)【発明者】
【氏名】フィッセル デニス
【審査官】河野 隆一朗
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/149557(WO,A1)
【文献】実開昭55-036274(JP,U)
【文献】特開昭61-141333(JP,A)
【文献】米国特許第02778194(US,A)
【文献】国際公開第2016/028205(WO,A1)
【文献】特開2010-053587(JP,A)
【文献】特開2016-011553(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 29/00 - 29/96
B01D 33/00 - 33/82
E02B 8/00 - 8/08
E03F 5/10
E02B 5/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基部、対向する側面、入口、及び少なくとも1つの出口を有する連続ベルトスクリーン組付体のための流れ制限装置であって、
前記連続ベルトスクリーン組付体は、一対の対向する壁を有し、液体を含む流路内に使用中は配置され、
前記流れ制限装置は、前記少なくとも1つの出口から流出する前記液体を制限するよう、前記連続ベルトスクリーン組付体の下流端に取り付け可能な本体を備え、
前記本体は、2つのプレートを有し、
前記プレートのそれぞれは、互いに間隔が空けられ、かつ前記連続ベルトスクリーン組付体の前記対向する側面から外向きに延びるように取り付け可能であり、
前記プレートは、使用中に前記液体が横切って流れる作用端を有し、
前記作用端は、前記本体の上流における前記液体の水位を制御するよう構成された少なくとも1つの開口のうちの少なくとも一部を構成する
流れ制限装置。
【請求項2】
前記本体は、前記本体と前記流路との間に、前記少なくとも1つの開口を構成するように取り付け可能である
請求項1に記載の流れ制限装置。
【請求項3】
前記2つのプレートは、前記対向する側面に対してそれぞれのプレートが直角に延びるように取り付け可能である
請求項に記載の流れ制限装置。
【請求項4】
前記2つのプレートは、架橋部によって相互接続される
請求項1-3のいずれか1項に記載の流れ制限装置。
【請求項5】
前記2つのプレートは、互いの鏡像である
請求項1-4のいずれか1項に記載の流れ制限装置。
【請求項6】
前記本体は、一対の横方向に間隔が空けられた開口を構成するように取り付け可能であり、
それぞれの前記開口は、前記本体と前記流路の前記壁の1つとの間に構成されている
請求項1-のいずれか1項に記載の流れ制限装置。
【請求項7】
それぞれの開口は、前記基部からの距離が増えるにつれて幅が増加する
請求項に記載の流れ制限装置。
【請求項8】
前記作用端の一部は、直線を構成する
請求項1-のいずれか1項に記載の流れ制限装置。
【請求項9】
前記作用端の一部は、曲線を構成する
請求項1-のいずれか1項に記載の流れ制限装置。
【請求項10】
連続ベルトスクリーン組付体であって、
請求項1-のいずれか1項に記載の流れ制限装置を備える、連続ベルトスクリーン組付体。
【請求項11】
連続ベルトスクリーン組付体を通る流れを制御する方法であって、
前記連続ベルトスクリーン組付体は、基部と、対向する側面と、篩い分けされるべき液体が可動ベルトスクリーンの内部に流れ込むよう構成された入口を有する可動ベルトスクリーンと篩い分けされた液体が前記可動ベルトスクリーンと前記対向する側面のうちの少なくとも1つとから外へ流れ出るよう構成された少なくとも1つの出口とを有し、
前記連続ベルトスクリーン組付体は、処理されるべき液体を含む流路内に使用中には配置され、
前記方法は、前記連続ベルトスクリーン組付体の下流における流れを制限する流れ制限装置を、前記連続ベルトスクリーン組付体に取り付けることを含み、
前記流れ制限装置は、2つのプレートを有する本体を備え、
前記プレートは、互いに間隔が空けられ、かつ前記対向する側面から外向きに延びるように取り付けられ、前記連続ベルトスクリーン組付体の下流端における前記流路を少なくとも部分的に制限することにより、前記連続ベルトスクリーン組付体の下流における流れを制限することによって、前記連続ベルトスクリーン組付体の前記入口における流体の流れと、前記連続ベルトスクリーン組付体の前記少なくとも1つの出口における流体の流れとの間の流量差を減少させ
法。
【請求項12】
前記連続ベルトスクリーン組付体の前記下流端における前記流路を少なくとも部分的に制限することは、前記連続ベルトスクリーン組付体の前記下流端に、請求項1-のいずれか1項に記載の流れ制限装置を取り付けることを含む
請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本願は、2019年5月30日に出願されたオーストラリア仮出願第2019901872号の優先権の利益を主張する。この出願は、その全体が参照により援用され、本願明細書の一部となる。
【0002】
本開示は、大まかには、連続ベルトスクリーン組付体のための付属品に関し、より詳細には、連続ベルトスクリーン組付体のための流れ制限装置に、流れ制限装置を含む連続ベルトスクリーン組付体に、及び連続ベルトスクリーン組付体を通る流れを制御する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
連続ベルトスクリーン組付体は、廃水から固形物、及びその他のごみを除去するために廃水管理において使用される。廃水は組付体に流入し、可動ベルトスクリーンによって篩い分けされ、組付体の一方、又は両方の下流側に配置された出口から排出される。このような廃水の流れは、組付体に、材料疲労を発生し得るねじり力を作用させ、その結果、組付体がメンテナンスの復旧時間を必要とするくらい組付体の機能性に影響を与え得る。
【0004】
本願明細書に含まれている文書、行為、材料、装置、物品、またはそのようなものに関するいかなる議論も、これらの事項のいずれか、又は全てが、先行技術の基礎の一部を形成していること、又は本開示に関連する分野において、添付の請求項のそれぞれの優先日以前に存在していた通常の一般的な知識であったことを自認するものとは解釈されるべきではない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
いくつかの開示されている実施形態によれば、基部、対向する側面、入口、及び少なくとも1つの出口を有する、連続ベルトスクリーン組付体のための流れ制限装置が提供され、前記組付体は、一対の対向する壁を有し、液体を含む流路内に使用中は配置され、前記流れ制限装置は、少なくとも1つの出口から流出する液体を制限するために前記組付体の下流端に取り付け可能である本体を備え、前記本体は、前記本体の上流側の前記液体の水位を制御するよう構成された少なくとも1つの開口の少なくとも一部を規定する。
【0006】
前記本体は、前記本体と、前記流路の前記壁のうちの少なくとも1つとの間に少なくとも1つの開口を規定するように取り付け可能であり得る。
【0007】
前記本体は、互いに間隔を空けて取り付けられ、かつ、前記組付体の対向する側面から外向きに延びる2つの部分を備え得る。前記2つの部分は、互いの鏡像であり得る。前記2つの部分は、前記対向している側面に対して垂直に延びるように取り付けられ得る。前記2つの部分は、架橋部によって相互接続され得る。
【0008】
前記本体は、横方向に間隔が空けられた一対の開口を規定するよう取り付け可能であり、それぞれの開口は、前記本体と前記流路の壁の1つとの間に規定され得る。それぞれの開口は、前記基部からの距離が増えるにつれて幅が増加し得る。
【0009】
前記少なくとも1つの開口は、少なくとも1つの直線によって、少なくとも部分的に規定され得る。追加として、又は代替として、前記少なくとも1つの開口は、少なくとも1つの曲線によって、少なくとも部分的に規定され得る。
【0010】
他の開示された実施形態によれば、上述されたような流れ制限装置を含む連続ベルトスクリーン組付体が提供される。
【0011】
さらなる開示された実施形態によれば、連続ベルトスクリーン組付体を通る流れを制御し、前記連続ベルトスクリーン組付体は、基部と、対向する側面と、入口と、少なくとも1つの出口とを有し、前記組付体は、一対の対向する壁を有し、液体を含む流路内に使用中は配置され、前記方法は、前記連続ベルトスクリーン組付体の下流端における流路を少なくとも部分的に制限することにより、前記連続ベルトスクリーン組付体の下流側の流れを制限することによって前記連続ベルトスクリーン組付体の入口における流体の流れと、前記連続ベルトスクリーン組付体の少なくとも1つの出口における流体の流れとの間の流量差を減少させることを含む。
【0012】
連続ベルトスクリーン組付体の下流端における流路を少なくとも部分的に制限することは、連続ベルトスクリーン組付体の下流端に上記第1の開示された実施形態に記載されたような流れ制限装置を取り付けることを含み得る。
【0013】
本明細書を通して、「備える、含む(comprise)」、又は「備える、含む(comprises)」や「備えている、含んでいる(comprising)」のような変化形は、記載された要素、整数又はステップ、又は要素、整数、又はステップのグループの包含を暗示するが、他の要素、整数又はステップ、又は要素、整数又はステップのグループの除外を暗示しないと理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本開示の実施形態は、ここでは、例示のためだけに、添付の図面を参照して説明される。
図1図1は、連続ベルトスクリーン組付体の下流端に取り付けられた流れ制限装置の第1の実施形態の斜視図である。
図2図2は、図1に示される連続ベルトスクリーン組付体に取り付けられた流れ制限装置の第1実施形態の端面図である。
図3図3は、図1に示される連続ベルトスクリーン組付体に取り付けられた流れ制限装置の第2の実施形態の端面図である。
図4図4は、図1に示される連続ベルトスクリーン組付体に取り付けられた流れ制限装置の第3の実施形態の端面図である。
図5図5は、図1に示される連続ベルトスクリーン組付体に取り付けられた流れ制限装置の第4の実施形態の端面図である。
図6図6は、図1に示される連続ベルトスクリーン組付体に取り付けられた流れ制限装置の第5の実施形態の端面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図面において、参照番号10は、大まかには、基部16,対向する側面18,20、入口19及び出口40,43を有する連続ベルトスクリーン組付体14のための流れ制限装置10を示す。組付体14は、一対の対向する壁39,41を有し、液体(不図示)を含む流路38内に使用中は配置されている。流れ制限装置10は、液体が出口40,43から流出するのを制限するために、組付体14の下流端に取り付け可能な本体22を備える。本体22は、本体22の上流における液体の水位を制御するように構成された少なくとも1つの開口48,50の少なくとも一部23を規定する。
【0016】
図1-6において図示されている実施形態において、流れ制限装置10の本体22は、本体22と流路38との間に規定された、横方向に間隔が空けられた一対の開口48,50を規定するように取り付け可能である。開口48,50は、少なくとも部分的に、少なくとも1つの直線及び/又は少なくとも1つの曲線によって規定される。他の実施形態では、開口48,50の少なくとも1つは、本体22によって完全に規定され得ることが理解されるだろう(すなわち本体22は、開口48,50の少なくとも1つを含む)。
【0017】
本体22は、プレート24,26の形態をとる、互いに鏡像である2つの部分を備える。ある実施形態において、プレート24,26は、同一平面内に取り付け可能であるが、連続ベルトスクリーン組付体14の対向する側面18,20から外向きに延びるように互いに間隔を空けて取り付け可能である。プレート24,26は、互いに離れており、組付体14に固定されているように示される。
【0018】
しかしながら、他の実施形態では、プレート24,26は、例えば、剛性を高めるためにブレース部材(図示せず)によって互いに接続され得て、接続されたプレート24,26が組付体14に取り付けられ得ることが理解されるだろう。同様に、プレート24,26は、剛性を高めるために、プレート24,26を相互接続する架橋部27のような追加の構造(図示せず)をプレート24,26の下流側において含み得る。架橋部27は、一体的に形成され得て、又は、組付体14の下流端に固定(ボルト固定)され得て、このときプレート24,26も組付体14の下流端に個別に固定(ボルト固定)され得る。別の実施形態では、プレート24,26は、連続ベルトスクリーン組付体14から下流方向に互いに拡がるように取り付けられ得ることも理解されるだろう。
【0019】
さらに別の実施形態では、本体22は、同じ方法で液体の流れを制限するために、組付体14の下流端から横方向に外向きに延びるように取り付け可能である一体構造であり得ることも理解されるだろう。
【0020】
図面において、連続ベルトスクリーン組付体14は、典型的な使用環境において示され、それは、対向する側壁39,41によって規定される流路38に設置される。流路38は、廃水のような処理されるべき水(不図示)を含むが、この水は、組付体14の2つの出口40,43から出る前に、組付体14の可動ベルトスクリーン11に流入し、組付体14の可動ベルトスクリーン11によって篩い分けされる。ベルトスクリーン11は、大まかには、単一の方向に連続的に回転する。組付体14は、一対の取り付けブラケット42,44によって、流路38の壁39,41の上面46に固定される。組付体14の上流における液体の水位は、液体によって組付体14に及ぼされる潜在的に損傷を与えるねじり力に寄与し得る組付体14の下流における液体の水位よりも典型的には高い。
【0021】
流れ制限装置10は、出口40,43から流れる液体を制御するために、連続ベルトスクリーン組付体14の下流において取り付け可能である。図示されている実施形態において、プレート24,26は、ボルト、リベット、溶接等のような固定具によって組付体14の側面18,20に接続されていることによって、組付体14の下流端に取り付けられている。プレート24,26は、出口から流出する流体を制限するように構成され、一方で、開口48,50は、プレート24,26の上流における液体の水位を制御するように構成されている。プレート24,26のこのような配置は、プレート24,26の上流における液体の水位を上昇させることによって、組付体14の出口40,43における液体の水位と、組付体14の上流における液体の水位との間の差を有利に減少させる。
【0022】
図示されている実施形態において、プレート24,26は、対称的な開口48,50を規定するために、互いに鏡像として示されている。流れ制限装置10の本体22は、例えば、ベルトスクリーン11の回転方向を補償するために、代替として、非対称な開口48,50を規定するように構成され得ることが理解されよう。
【0023】
別の実施形態では(不図示)、流れ制限装置10の本体22は、本体22と連続ベルトスクリーン組付体14の側面18,20との間に、横方向に間隔をあけた開口48,50を規定するために、側壁39,41から流路38内に突出するように取り付けられ得る。
【0024】
横方向に間隔が空けられた開口48,50のそれぞれは、連続ベルトスクリーン組付体14の基部16からの距離が長くなるにつれて幅が増大する。流れ制限装置10によって部分的に規定された開口48,50の構成は、以下でより詳細に論じられるように、流れ制限装置10から上流における液体の水位(不図示)が制御されることを可能にする。
【0025】
それぞれのプレート24,26は、液体がその周辺を横切って流れる作用端28を規定する。図示されている実施形態において、それぞれの開口48,50は、プレート24,26のうちの1つの作用端28と、流路38の対応する側壁39,41との間に規定される。
【0026】
以下でより詳細に議論されるように、それぞれの作用端28は、少なくとも1つの直線、又は少なくとも1つの曲線によって規定される。端部28は、その代わりに、直線及び曲線の組み合わせによって規定され得ることが理解されよう。
【0027】
プレート24,26は、それぞれの作用端28が、基部16から組付体14の対応する側面18、20に向かう方向に延びるように取り付けられるように構成される。これは、それぞれのプレート24,26が、基部16から離れている距離に応じて減少する幅を規定する部分を少なくとも有することを意味する。
【0028】
図1及び図2に示されている実施形態では、プレート24,26は、それぞれの作用端28が複合曲線32から形成され、それにより曲線32は可変勾配を規定するように構成される。
【0029】
図3に示されている実施形態では、プレート24,26は、それぞれの作用端28が、第1の一定勾配を規定する直線30を規定するように構成される。
【0030】
図4に示されている実施形態では、プレート24,26は、それぞれの作用端28が、それぞれのプレート24、26と、流路の対応する側壁41、39との間隙29を規定するために、基部16から延びる第1垂直直線部分31を規定するように構成されている。それぞれの作用端28は、部分31の上端から延び、組付体14の側面18,20に向かって収束する第2直線部分37をさらに規定する。基部16に対する部分31の位置、及び作用端28の部分37の勾配は、プレート24,26の上流における液体の水位に影響を与える。それぞれの間隙29は、その間隙を通る液体の自由な流れを阻害するように寸法が決められる。
【0031】
図5に示されている実施形態では、それぞれの作用端28が、組付体14の基部から側面18,20に向かって収束する凸状の単一曲線33を規定するように、プレート24,26は構成される。
【0032】
図6に示されている実施形態では、プレート24,26は、それぞれの作用端28が、3つの異なる勾配を規定するが、大まかには、組付体14の側面18,20に向かって収束する複数のファセット34,35,36を備えるように構成される。
【0033】
使用中は、流れ制限装置10は、流路38に設置された連続ベルトスクリーン組付体14の下流において取り付けられる。流れ制限装置10は、下流位置に取り付けられている時は、組付体14の出口40,43から出て、流路38に沿って流れる液体を制限するように構成される。流れ制限装置10のプレート24,26は、それぞれ、組付体14の側面18,20に、取り外し可能に、又は固定されるよう取り付けられる。組付体14の上流の流路38に取り入れられた液体は、ベルトスクリーン11によって篩い分けされ、出口40,43から流出する。液体は、それから、プレート24,26に遭遇し、プレート24,26は、流れを制限するダム効果を生み、その結果、プレート24,26の上流において液体の水位を上昇させることになる。
【0034】
代替として、連続ベルトスクリーン組付体14は、流れ制限装置10の本体22が組付体14のいずれかの側から延びるように一体的に形成されるように提供され得ることが理解されよう(不図示)。この実施形態が、上述したように流路38に設置されて液体が流れると、本体22はダム効果を生み、それによって本体22の上流における液体の水位を制御する。
【0035】
流れ制限装置10の本体22は、連続ベルトスクリーン組付体14の下流に取り付けられ、組付体14の基部16から離れている距離の増加につれて増加する幅を規定する少なくとも一部分を有するように構成される。これは、本体22が、組付体14の下流における液体の流れを制限するように配置されたテーパー付き表面を実質的に規定することを意味する。このような本体22の配置は、有利なことに、本体22の上流における液体の水位を上昇させる。液体の水位のこの制御により、本体22の上流における液体の水位が組付体14の上流における液体の水位の許容範囲内になるように調整することができ、それによって、液体によって組付体14の要素に及ぼされるねじり力を減少させる。さらに、この制御は、組付体14の上流における流路38を通る平均流速を減少させることに寄与し、これは、組付体14のベルト11を通る均一な流れを促進し、それによって組付体14の全体的な流量を増加させる。
【0036】
有利なことには、組付体14上の流れ制限装置10のダム効果により、ベルト11のより大きな全体的な浸水が可能となり、このことは、今度は、組付体14を通る流れを増加させる。ベルト11の全体的な浸水を増加させることは、また、ベルト11を通る流速を減少させ、ベルト11がより多くの固形物を捉える可能性を高める(すなわちベルト11を通した固形物の混入の可能性が低くなる)。ベルト11を通るこの減少した流速は、また、組付体14のパネル上での固形物の滞留を減少させ、これは、組付体14内の洗浄システムによる、より簡単でより効果的な洗浄を可能にし、それが今度は、組付体14の流量を維持することに役立つ。この効果がもしなかったら、パネルは、洗浄が、より困難になるので、時間の経過とともに流量が減少するだろう。ダム効果はまた、ベルト11を横切る流れが、より均一になるように促す。これは、ダム効果がもしなかったら、液体は、流路38の中へ下向きに移動するベルトの側(すなわちベルト11の、よりきれいな側)の方へ、優先的に流れるからである。
【0037】
多数の変化形及び/又は改変が、本開示の広範な一般的な範囲から逸脱することなく上述の実施形態になされ得ることは、当業者に理解されるだろう。したがって、本実施形態は、すべての点で例示的であり、限定的ではないと考えられるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6