(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】光モジュールアセンブリ
(51)【国際特許分類】
G02B 6/42 20060101AFI20241203BHJP
G02B 6/36 20060101ALI20241203BHJP
【FI】
G02B6/42
G02B6/36
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021000210
(22)【出願日】2021-01-04
【審査請求日】2023-10-17
(31)【優先権主張番号】10-2020-0000980
(32)【優先日】2020-01-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517223668
【氏名又は名称】ソリッド インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】キム,テホ
(72)【発明者】
【氏名】イ,インジュ
【審査官】堀部 修平
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-543145(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0266329(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第109212674(CN,A)
【文献】特開平04-323607(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/36 - 6/43
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
その内部に光送受信器が内蔵される光モジュール本体と、
前記光モジュール本体の内部の光送受信器と連結されるように、前記光モジュール本体の一側に結合される第1コネクタと、
その内部に光ケーブル
が挿入される挿入ホールが形成されて、前記挿入ホールに前記光ケーブルが挿入され、かつ前記第1コネクタと連結されて、前記光ケーブルを、前記第1コネクタに連結されている光送受信器と連結させる第2コネクタと、
前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの上に設けられて、回転によって前記第1コネクタと前記第2コネクタとの連結を解除する連結解除ユニットと、
前記光ケーブルに形成される係合手段と、
前記第1コネクタに形成され、かつ前記係合手段が挿入される結合・係合溝と、
前記第2コネクタに形成され、かつ前記係合手段が挿入される解除・係合溝と、を備え
、
前記光ケーブルの前記係合手段は、
前記第1コネクタと前記第2コネクタとの連結時に、前記第1コネクタの結合・係合溝に挿入され、
前記第1コネクタと前記第2コネクタとの連結解除時に、前記第2コネクタの解除・係合溝に挿入される、
光モジュールアセンブリ。
【請求項2】
前記第1コネクタに形成されるガイド溝と、
前記第2コネクタに形成されて前記ガイド溝に挿入され、かつ前記ガイド溝に沿って摺動するガイドと、をさらに備え、
前記第2コネクタは、前記ガイドの移動によって摺動して、前記第1コネクタと連結または連結解除されることを特徴とする請求項1に記載の光モジュールアセンブリ。
【請求項3】
その内部に光送受信器が内蔵される光モジュール本体と、
前記光モジュール本体の内部の光送受信器と連結されるように、前記光モジュール本体の一側に結合される第1コネクタと、
その内部に光ケーブルが挿入される挿入ホールが形成されて、前記挿入ホールに前記光ケーブルが挿入され、かつ前記第1コネクタと連結されて、前記光ケーブルを、前記第1コネクタに連結されている光送受信器と連結させる第2コネクタと、
前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの上に設けられて、回転によって前記第1コネクタと前記第2コネクタとの連結を解除する連結解除ユニットと、
前記第1コネクタに形成されるガイド溝と、
前記第2コネクタに形成されて前記ガイド溝に挿入され、かつ前記ガイド溝に沿って摺動するガイドと、を備え、
前記連結解除ユニットは、
前記第1コネクタに突設される第1回転突起と、
前記第1回転突起にその一側が回転自在に結合され、かつ前記第1回転突起を中心として回転する回転リンクと、
前記第2コネクタの前記ガイドに突設され、かつ前記回転リンクの他側が回転自在に結合される第2回転突起と、を備える
、
光モジュールアセンブリ。
【請求項4】
前記第2回転突起が挿入されるように、前記回転リンクの前記他側に形成される結合ホールをさらに備
え、
前記結合ホールは、前記第2回転突起より大きい幅を持つように形成されることを特徴とする請求項
3に記載の光モジュールアセンブリ。
【請求項5】
前記第1コネクタに摺動自在に設けられ、かつ前記摺動によって、その一部が前記光モジュール本体に挟み込まれて固定される固定ブロックと、
前記回転リンクの前記一側の端部から延設されて、その一部が前記固定ブロックに噛み合わされる固定棒と、をさらに備えることを特徴とする請求項
3に記載の光モジュールアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光モジュールアセンブリに係り、さらに詳細には、光モジュールと光ケーブルとを分離しなくても光モジュールの接続解除を可能にすることで、光ケーブルの分離による光ケーブル接続部の汚染や破損を予め防止できる光モジュールアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、光モジュールは、いろいろな光通信機能を一つのパッケージ内に収容して、光ファイバと連結できるようにモジュール化したものをいう。最近には、電力消費が少なくて長距離に活用できるレーザーダイオードを光源として用いた光送信器と、フォトダイオードを用いて光通信を行う光受信器と、を一つにモジュール化した、双方向の光モジュールが主に使われている。
【0003】
双方向の光モジュールは、基本的に、光送信器と、光受信器と、光学フィルタと、コネクタなどを備える。また、反射ノイズによってレーザーダイオードの特性が不安になることを防止するために、アイソレータが装着される。
【0004】
このうち、コネクタは、外部の光ケーブルが挿入されて光学的にカップリングされる。しかし、コネクタは、金属材質からなるため、外部の精電気(Electro
Static Discharge、ESD)がコネクタを通じて流れ込んで、光モジュール内の素子(例えば、光送信器のレーザーダイオード)に影響を及ぼすという問題がある。
【0005】
また、光ファイバは、髪の毛の厚さのガラス纎維からなっているため、物理的に非常に脆弱な特性を持ち、特に、光ケーブルの接続部は、光ファイバが露出する部分であって、振動や衝撃などに非常に弱いという特性を持つ。
【0006】
従来には、光モジュールの接続を解除するために、光モジュールと光ケーブルとを分離した。これによって、分離された光ケーブルの接続部は周りの環境にそのまま露出し、周辺の異物に汚染するか、または外部衝撃などによって破損されるという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、光ケーブルを分離しなくても光モジュールの接続解除を可能にすることで、光ケーブルの分離による光ケーブル接続部の汚染や破損を予め防止できる光モジュールアセンブリを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題は、その内部に光送受信器が内蔵される光モジュール本体と、前記光モジュール本体の内部の光送受信器と連結されるように、前記光モジュール本体の一側に結合される第1コネクタと、その内部に光ケーブルの挿入される挿入ホールが形成されて、前記挿入ホールに前記光ケーブルが挿入され、かつ前記第1コネクタと連結されて、前記光ケーブルを、前記第1コネクタに連結されている光送受信器と連結させる第2コネクタと、前記第1コネクタ及び第2コネクタの上に設けられて、回転によって前記第1コネクタと第2コネクタとの連結を解除する連結解除ユニットと、を備える光モジュールアセンブリによって解決される。
【0009】
また、本発明は、前記光ケーブルに形成される係合手段と、前記第1コネクタに形成され、かつ前記係合手段が挿入される結合・係合溝と、前記第2コネクタに形成され、かつ前記係合手段が挿入される解除・係合溝と、をさらに備えるが、前記光ケーブルの係合手段は、前記第1コネクタと第2コネクタとの連結時に、前記第1コネクタの結合・係合溝に挿入され、前記第1コネクタと第2コネクタとの連結解除時に、前記第2コネクタの解除・係合溝に挿入される。
【0010】
ここで、前記光ケーブルの係合手段は、前記光ケーブルの外側に突設される結合ベルトと、前記結合ベルトの側面に延設される結合ブロックと、を備えるが、前記結合ベルトは、前記光ケーブル側に移動自在に形成され、前記結合ベルトが前記光ケーブル側に移動する時、前記結合ブロックは、前記光ケーブルに隣接して配置される。
【0011】
また、本発明は、前記第1コネクタに形成されるガイド溝と、前記第2コネクタに形成されて前記ガイド溝に挿入され、かつ前記ガイド溝に沿って摺動するガイドと、をさらに備え、前記第2コネクタは、前記ガイドの移動によって摺動して、前記第1コネクタと連結または連結解除される。
【0012】
一方、前記連結解除ユニットは、前記第1コネクタに突設される第1回転突起と、前記第1回転突起にその一側が回転自在に結合され、かつ前記第1回転突起を中心として回転する回転リンクと、前記第2コネクタの前記ガイドに突設され、かつ前記回転リンクの他側が回転自在に結合される第2回転突起と、を備える。
【0013】
ここで、本発明は、前記第2回転突起が挿入されるように、前記回転リンクの前記他側に形成される結合ホールをさらに備えるが、前記結合ホールは、前記第2回転突起より大きい幅を持つように形成される。
【0014】
また、本発明は、前記第1コネクタに摺動自在に設けられ、かつ前記摺動によってその一部が前記光モジュール本体に挟み込まれて固定される固定ブロックと、前記回転リンクの前記一側の端部から延設されて、その一部が前記固定ブロックに噛み合わされる固定棒と、をさらに備える。
【発明の効果】
【0015】
これにより、本発明は、光ケーブルを分離しなくても光モジュールの接続解除を可能にすることで、光ケーブルの分離による光ケーブル接続部の汚染や破損を予め防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明による光モジュールアセンブリの斜視図である。
【
図2】本発明による光モジュールアセンブリの、第1コネクタと第2コネクタとの連結状態を示す部分斜視図である。
【
図3】本発明による光モジュールアセンブリの光ケーブルの結合ブロックが、第2コネクタの解除・係合溝に挿入された状態を示す部分斜視図である。
【
図4】本発明による光モジュールアセンブリの、第1コネクタと第2コネクタとの連結解除状態を示す部分斜視図である。
【
図5】本発明による光モジュールアセンブリの、第1コネクタと第2コネクタとの連結解除状態を示す部分斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本明細書に開示されている、本発明の概念による実施形態についての特定の構造的または機能的説明は、単に本発明の概念による実施形態を説明するための目的で例示されたものであり、本発明の概念による実施形態は、多様な形態で施され、本明細書に説明されている実施形態に限定されるものではない。
【0018】
本発明の概念による実施形態は、多様な変更を加えられ、かつ様々な形態を持つことができるため、実施形態を図面に例示して本明細書で詳細に説明する。しかし、これは、本発明の概念による実施形態を特定の開示形態に限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物、または代替物を含む。
【0019】
第1または第2などの用語は、多様な構成要素を説明するのときに使われうるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されてはいけない。前記用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使われ、例えば、本発明の概念による権利範囲から逸脱せずに、第1構成要素は第2構成要素とも名付けられ、類似しては、第2構成要素も第1構成要素と名付けられてもよい。
【0020】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるか、または「接続されて」いると言及された時には、その他の構成要素に直接的に連結されているか、または接続されていることもあるが、中間に他の構成要素が存在することもありうると理解されねばならない。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるか、または「直接接続されて」いると言及された時には、中間に他の構成要素が存在しないと理解されねばならない。構成要素との関係を説明する表現、例えば、「~との間に」と「直ぐ~との間に」または「~に隣合う」と「~に直接隣合う」なども同様に解釈されねばならない。
【0021】
本明細書で使う用語は、単に特定の実施を説明するために使われるものであり、本発明を限定しようとする意図はない。単数の表現は文脈上明らかに表さない限り、複数の表現を含む。本明細書で、「含む」または「持つ」などの用語は、説明された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものが存在するということを指定するためのものであり、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性を予め排除しないと理解されねばならない。
【0022】
異なって定義されない限り、技術的または科学的な用語を含んでここで使われるすべての用語は、当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を持つ。一般的に使われる辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上持つ意味と一致する意味を持つと解釈されねばならず、本明細書で明らかに定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味に解釈されない。
【0023】
以下、添付した図面を参照して、本発明の望ましい実施形態による光モジュールアセンブリについて調べる。
【0024】
本発明による光モジュールアセンブリは、
図1ないし
図5に図示されたように、その内部に光送受信器(図示せず)が内蔵される光モジュール本体10と、光モジュール本体10の内部の光送受信器と連結されるように、光モジュール本体10の一側に結合される第1コネクタ100と、その内部に光ケーブル300が挿入される挿入ホールが形成され、前記挿入ホールに光ケーブル300が挿入されて第1コネクタ100と連結されて、光ケーブル300を、第1コネクタ100に連結されている前記光送受信器と連結させる第2コネクタ200と、第1コネクタ100及び第2コネクタ200の上に設けられて、回転によって第1コネクタ100と第2コネクタ200との連結を解除する連結解除ユニット400と、を備える。
【0025】
先ず、光モジュール本体10は、一般的な光モジュールであって、その内部に光送受信器及び光学フィルタなどが内蔵される。前記光モジュール本体10は、光通信網を連結する光ケーブルと、データ伝送を担当する伝送装備との間で、電気信号を光信号に変換し、かつ光信号を電気信号に変換する。前記光モジュール本体10は、従来に広く使われる周知の技術であるため、詳細な説明は省略する。
【0026】
第1コネクタ100は、おおよそ四角ボックス状に形成される部材であって、光モジュール本体10の一側に固定結合されるように設けられる。この時、第1コネクタ100は、光モジュール本体10の内部の光送受信器(図示せず)と連結されるように設けられ、その内部に、前記光送受信器と連結される接続端子(図示せず)が内蔵される。前記接続端子は、後述する光ケーブル300の連結端子と互いに結合し、これによって、光ケーブル300と光モジュール本体10とが互いに連結される。そして、第1コネクタ100の両側面には、後述する第2コネクタ200のガイド220が挿入されるガイド溝120が形成される。本実施形態では、第1コネクタ100が、おおよそ四角ボックス状に形成される部材であると説明するが、必ずしもこれに限定されるものではなく、多様な形状をいずれも含む。
【0027】
一方、第2コネクタ200は、第1コネクタ100に対応するように、おおよそ四角ボックス状に形成される部材であって、第1コネクタ100と連結されるように設けられる。第2コネクタ200には、光ケーブル300が挿入される挿入ホールが形成され、前記挿入ホールに光ケーブル300が挿入される。この時、光ケーブル300の連結端子が第1コネクタ100の接続端子に挿入されて、光ケーブル300と光モジュール本体10とが互いに連結される。前記第2コネクタ200の両側面にはガイド220が形成され、第2コネクタ200の前記ガイド220と第1コネクタ100の前記ガイド溝120との相互結合によって、前記第1コネクタ100と第2コネクタ200とが互いに連結される。ガイド220は、前記ガイド溝120に対応する形状に形成されて、ガイド溝120の内部に挿入される形態に設けられ、ガイド溝120に沿って摺動自在に設けられる。前記のようにガイド220がガイド溝120に沿って摺動自在になるため、ガイド220と連結されている第2コネクタ200も、ガイド220の動く方向に摺動自在になって、第1コネクタ100との連結または連結解除が可能になる。
【0028】
また、光ケーブル300には、係合手段310が形成される。係合手段310は、光ケーブル300の外側に突設される結合ベルト311と、結合ベルト311の側面に延設される結合ブロック312と、を備える。結合ベルト311は、所定の厚さを持つ帯状のベルトであって、光ケーブル300の外側に突設される。結合ベルト311は、その一側が光ケーブル300に結合され、その他側は結合されていない状態に形成される。すなわち、結合ベルト311の前記他側は、自由度が確保された状態で、外力によって自由に移動できる。結合ブロック312は、所定の厚さを持つブロック状の部材であって、結合ベルト311の中央部から結合ベルト311の両側に伸びて形成される。前記結合ブロック312は、結合ベルト311に作用する外力によって、光ケーブル300に隣接して位置するか、または光ケーブル300から離隔して位置する。
【0029】
一方、本発明は、第1コネクタ100に形成される結合・係合溝110と、第2コネクタ200に形成される解除・係合溝210と、をさらに備える。
【0030】
結合・係合溝110は、第1コネクタ100の上部面に形成され、光ケーブル300の前記結合ブロック312に対応するように形成されて、前記結合ブロック312が挿入されるように形成される。
【0031】
そして、解除・係合溝210は、第2コネクタ200の上部面に形成され、光ケーブル300の前記結合ブロック312に対応するように形成されて、前記結合ブロック312が挿入されるように形成される。
【0032】
光ケーブル300の結合ベルト311に外力を加えて結合ベルト311を押せば、結合ブロック312が光ケーブル300に隣接して位置して、光ケーブル300は、第2コネクタ200の上で水平移動可能になる。光ケーブル300の結合ベルト311に加えられる外力を止めれば、結合ベルト311は、光ケーブル300の外側に突き出て、結合ブロック312が結合・係合溝110または解除・係合溝210に係り、光ケーブル300が固定される。
【0033】
前記光ケーブル300の結合ブロック312は、第1コネクタ100と第2コネクタ200との連結時に、結合・係合溝110に挿入され、第1コネクタ100と第2コネクタ200との連結解除時に、解除・係合溝210に挿入される。
【0034】
また、連結解除ユニット400は、第1コネクタ100に突設される第1回転突起410と、第1回転突起410にその一側が回転自在に結合されて、第1回転突起410を中心として回転する回転リンク430と、第2コネクタ200のガイド220に突設されて、回転リンク430の他側が回転自在に結合される第2回転突起420と、を備える。
【0035】
第1回転突起410は、所定の直径を持つ円形棒状の突起であって、第1コネクタ100側面から外側に突設される。
【0036】
そして、第2回転突起420は、所定の直径を持つ円形棒状の突起であって、第2コネクタ200のガイド220側面から外側に突設される。この時、第2回転突起420は、第1回転突起410と互いに平行に配置される。
【0037】
回転リンク430は、所定の厚さを持つバー状の構造物であって、その一側が第1回転突起410に回転自在に結合される。この時、回転リンク430の他側には結合ホール431が形成されて、前記結合ホール431に第2回転突起420が挿入される。前記結合ホール431は、第2回転突起420より大きい幅を持つように形成され、これによって、回転リンク430の他側も、第2回転突起420に回転自在に結合される。
【0038】
ここで、前記第1回転突起410と、第2回転突起420と、回転リンク430とは、ペアで備えられて、第1コネクタ100及び第2コネクタ200の両側面にそれぞれ設けられる。
【0039】
一方、本発明は、第1コネクタ100に摺動自在に設けられ、かつ前記摺動によって、その一部が光モジュール本体10に挟み込まれて固定される固定ブロック440と、回転リンク430の前記一側の端部から延設され、その一部が固定ブロック440に噛み合わされる固定棒432と、をさらに備える。
【0040】
固定ブロック440は、その一側に固定棒432が挟み込まれるように挟み溝が形成される、おおよそ四角ボックス状の部材であって、第1コネクタ100の下部に
図5の矢印A方向に摺動自在に設けられる。前記固定ブロック440は、前記摺動によって光モジュール本体10側に移動して、光モジュール本体10の下部に噛み合わされる。
【0041】
固定棒432は、所定の直径を持つ円形棒であって、一対の回転リンク430の前記一側の端部を相互連結するように設けられ、その中央部が、固定ブロック440の前記挟み溝に噛み合わされる。
【0042】
前述したように構成される本発明による光モジュールアセンブリの作動を、
図1ないし
図5を参照して、詳細に説明する。
【0043】
先ず、
図1は、本発明の光モジュール本体10と光ケーブル300とを連結する前を示す図面であり、この状態で、光ケーブル300が第2コネクタ200の前記挿入ホールに挿入されて結合される。
【0044】
図2は、光ケーブル300が第2コネクタ200の前記挿入ホールに挿入されて、光モジュール本体10と光ケーブル300とが連結された状態を示す図面である。この状態では、光ケーブル300の結合ブロック312が第1コネクタ100の結合・係合溝110に係るように位置する。
【0045】
図3は、光ケーブル300と光モジュール本体10とを分離するための1段階を示す図面であり、光ケーブル300の結合ブロック312を、第2コネクタ200の解除・係合溝210に位置させた後、光ケーブル300を、
図3の左側方向に所定間隔ほど移動させる。
【0046】
次いで、
図4に図示されたように、回転リンク430を
図4の左側方向に回転させて、第2コネクタ200を
図4の左側方向に摺動させる。前記のように、第2コネクタ200が
図4の左側方向に摺動すれば、光ケーブル300の連結端子が、第1コネクタ100の内部の接続端子から分離されて、光モジュール本体10と光ケーブル300との連結が解除される。
【0047】
図5は、
図4の状態を他の角度から示す図面であり、回転リンク430が回転すれば、これによって、固定ブロック440は、
図5の矢印A方向に移動して、固定ブロック440の一部が光モジュール本体10の下部に挟まれて固定される。
【0048】
前記のように構成されて作動する本発明による光モジュールアセンブリは、光ケーブル300を分離しなくても、光モジュール本体10と光ケーブル300との接続解除を可能にすることで、光ケーブル300の分離による光ケーブル300の接続部の汚染や破損を予め防止できるという技術的効果がある。
【0049】
前述した実施形態は、すべての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解されなければならず、本発明の範囲は、前述した詳細な説明よりは、後述する特許請求の範囲によって現れる。そして、この特許請求の範囲の意味及び範囲はもとより、その等価概念から導出されるすべての変更及び変形可能な形態は、本発明の範ちゅうに含まれると解釈されねばならない。