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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20241203BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20241203BHJP
   G06F 3/044 20060101ALI20241203BHJP
   G02F 1/133 20060101ALI20241203BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20241203BHJP
【FI】
G09F9/30 330
G06F3/041 412
G06F3/044 124
G06F3/041 430
G09F9/30 349Z
G02F1/133 530
G02F1/1333
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021109117
(22)【出願日】2021-06-30
(65)【公開番号】P2023006491
(43)【公開日】2023-01-18
【審査請求日】2023-12-27
(73)【特許権者】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松村 和音
(72)【発明者】
【氏名】浦本 聖一
(72)【発明者】
【氏名】小出 元
【審査官】小野 博之
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-039985(JP,A)
【文献】特開2018-132606(JP,A)
【文献】特開2019-184765(JP,A)
【文献】特開2020-170554(JP,A)
【文献】国際公開第2018/159395(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0301219(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第111475055(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00-9/46
G02F 1/13-1/141
1/15-1/19
H05B 33/00-33/28
44/00
45/60
H10K 50/00-99/00
G06F 3/00-3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に延びる第1辺、および前記第1方向に直交する第2方向において前記第1辺の反対側にある第2辺を備える第1基板と、
前記第2方向において前記第1辺と前記第2辺との間にある表示領域と、
前記表示領域において、前記第1方向及び前記第2方向に行列状に配置された複数のタッチ検出電極と、
前記第2方向において前記第1辺と前記表示領域との間にあり、信号選択回路が配置されたスイッチ回路領域と、
前記第2方向において前記第1辺と前記スイッチ回路領域との間にあり、前記信号選択回路に接続される複数の映像信号配線、および前記複数のタッチ検出電極に接続される複数のタッチ検出配線、を含む複数の周辺配線が配置された周辺配線領域と、
前記第2方向において前記第1辺と前記周辺配線領域との間にあり、前記複数の周辺配線と電気的に接続される複数の端子が配置された端子領域と、
を有し、
前記周辺配線領域は、
前記第1基板上にある第1絶縁層と、
前記第1絶縁層上にある第1配線層と、
前記第1絶縁層上にあり、かつ、前記第1配線層を覆う第2絶縁層と、
前記第2絶縁層上にある第2配線層と、
を含み、
前記第1配線層には、前記複数の映像信号配線が配置され、
前記第2配線層には、前記複数のタッチ検出配線、および第1電位が供給される導体パターンが形成され、
前記導体パターンは、前記複数の映像信号配線の一部と重なる位置に配置され、前記複数の映像信号配線の前記一部と容量結合され、
前記表示領域において、前記複数のタッチ検出電極は前記第2絶縁層上に形成されている、表示装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記複数の映像信号配線の本数は、前記複数のタッチ検出配線の本数よりも多く、
前記第2配線層には、前記第1電位が供給される複数の前記導体パターンが形成され、
前記周辺配線領域は、
前記複数の映像信号配線が前記第1方向および前記第2方向のそれぞれに対して傾斜する方向に延びている第1配線領域と、
前記第2方向において前記端子領域と前記第1配線領域との間にあり、かつ、前記複数の映像信号配線が前記第2方向に延びている第2配線領域と、
前記第2方向において前記第1辺と前記第1配線領域との間にあり、かつ、前記複数の映像信号配線が配置されていない第3配線領域と、
を含み、
前記複数の導体パターンは、前記第3配線領域と前記第1配線領域との境界線を跨ぐように配置された第1導体パターンを含む、表示装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記複数の導体パターンは、前記第3配線領域と前記第1配線領域との境界線を跨ぐように、前記第2方向に延びている複数の前記第1導体パターンを含んでいる、表示装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記第3配線領域において、前記第1配線層には、前記第3配線領域と前記第1配線領域との境界線に沿って配置されている第1電位配線が配置され、
前記複数の第1導体パターンのそれぞれは、前記第1電位配線を介して互いに電気的に接続されている、表示装置。
【請求項5】
請求項2において、
前記周辺配線領域は、
前記第2配線領域のうち、前記第2配線層に前記複数のタッチ検出配線が互いに隣り合って配置されている第4配線領域と、
前記第2配線領域のうち、前記複数のタッチ検出配線が配置されず、かつ、前記第2方向において前記第1配線領域と前記端子領域との間にある、第5配線領域および第6配線領域と、
を含み、
前記第1方向において、前記第4配線領域は前記第5配線領域と前記第6配線領域との間にあり、
前記複数の導体パターンは、前記第5配線領域および前記第6配線領域のそれぞれに配置された第2導体パターンを含む、表示装置。
【請求項6】
請求項5において、
前記周辺配線領域は、前記第1方向において前記第6配線領域の隣にあり、かつ、前記第2方向において前記第1辺と前記第1配線領域との間にあり、かつ、前記複数の映像信号配線が配置されていない第7配線領域を含み、
前記複数の導体パターンは、前記第7配線領域と前記第1配線領域との境界線を跨ぐように、前記第2方向に延びている第3導体パターンを含んでいる、表示装置。
【請求項7】
請求項2において、
前記周辺配線領域は、
前記第2配線領域のうち、前記第2配線層に前記複数のタッチ検出配線が互いに隣り合って配置されている第4配線領域と、
前記第1配線領域のうち、前記複数のタッチ検出配線が前記第2方向に延びている第8配線領域と、
を含み、
前記複数の導体パターンは、前記第4配線領域と前記第8配線領域との境界線を跨ぐように配置された複数の第4導体パターンを含む、表示装置。
【請求項8】
請求項7において、
前記複数の第4導体パターンのそれぞれは、前記複数のタッチ検出配線のいずれか一つと電気的に接続されている、表示装置。
【請求項9】
請求項8において、
前記第8配線領域において、前記複数のタッチ検出配線のうち、互いに隣り合う2本のタッチ検出配線の間には、前記複数の第4導体パターンのうち、2本以上の第導体パターンが配置されている、表示装置。
【請求項10】
請求項1において、
前記複数の映像信号配線の本数は、前記複数のタッチ検出配線の本数よりも多く、
前記第2配線層には、前記第1電位が供給される複数の前記導体パターンが形成され、
前記周辺配線領域は、
前記複数の映像信号配線が前記第1方向および前記第2方向のそれぞれに対して傾斜する方向に延びている第1配線領域と、
前記第2方向において前記端子領域と前記第1配線領域との間にあり、かつ、前記複数の映像信号配線が前記第2方向に延びている第2配線領域と、
前記第1配線領域のうち、前記複数のタッチ検出配線が配置されていない第9配線領域と、
を含み、
前記複数の導体パターンは、前記第9配線領域に配置された第導体パターンを含む、表示装置。
【請求項11】
請求項10において、
前記複数の映像信号配線の本数は、前記複数のタッチ検出配線の本数よりも多く、
前記第2配線層には、前記第1電位が供給される複数の前記導体パターンが形成され、
前記周辺配線領域は、
前記第1配線領域のうち、前記複数のタッチ検出配線が前記第2方向に延びている第8配線領域と、
前記第1配線領域のうち、前記複数のタッチ検出配線が配置されていない第10配線領域と、
をさらに含み、
前記第8配線領域は、前記第9配線領域と前記第10配線領域との間にあり、
前記複数の導体パターンは、前記第10配線領域に配置された第導体パターンを含む、表示装置。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか1項において、
前記周辺配線領域は、前記第1基板と前記第1配線層との間に形成された半導体膜を更に有し、
前記半導体膜は、前記複数の映像信号配線の一部と重なる位置に配置され、前記複数の映像信号配線の前記一部と容量結合されている、表示装置。
【請求項13】
請求項1~11のいずれか1項において、
前記周辺配線領域は、前記第1基板と前記第1配線層との間に形成された導電体膜を更に有し、
前記導電体膜は、前記複数の映像信号配線の一部と重なる位置に配置され、前記複数の映像信号配線の前記一部と容量結合されている、表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1(特開2018-132606号公報)には、タッチセンシング用の高周波パルスによるノイズ対策として、センサ給電線よりも上にメッシュ状のシールド部が配置された構造が記載されている。また、特許文献2(特開2019-39985号公報)には、信号選択回路に接続される複数の接続線の上層に透明電極と同じ材料から成るシールド層が配置された構造が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-132606号公報
【文献】特開2019-39985号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
表示装置の用途として、外部機器との間で無線通信機能を備える携帯型端末装置として用いられる場合がある。無線通信機能を備える表示装置の場合、表示機能のための信号を入力するためのスイッチング動作に伴って発生する電磁波が無線通信の帯域に干渉すると、無線通信にとってのノイズになる。このため、ノイズ源となる電磁波の発生を抑制する技術が必要である。
【0005】
本発明の目的は、表示装置の性能を向上させる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様である表示装置は、第1方向に延びる第1辺、および前記第1方向に直交する第2方向において前記第1辺の反対側にある第2辺を備える第1基板と、前記第2方向において前記第1辺と前記第2辺との間にある表示領域と、前記表示領域において、前記第1方向及び前記第2方向に行列状に配置された複数のタッチ検出電極と、前記第2方向において前記第1辺と前記表示領域との間にあり、信号選択回路が配置されたスイッチ回路領域と、前記第2方向において前記第1辺と前記スイッチ回路領域との間にあり、前記信号選択回路に接続される複数の映像信号配線、および前記複数のタッチ検出電極に接続される複数のタッチ検出配線、を含む複数の周辺配線が配置された周辺配線領域と、前記第2方向において前記第1辺と前記周辺配線領域との間にあり、前記複数の周辺配線と電気的に接続される複数の端子が配置された端子領域と、を有している。前記周辺配線領域は、前記第1基板上にある第1絶縁層と、前記第1絶縁層上にある第1配線層と、前記第1絶縁層上にあり、かつ、前記第1配線層を覆う第2絶縁層と、前記第2絶縁層上にある第2配線層と、を含んでいる。前記第1配線層には、前記複数の映像信号配線が配置されている。前記第2配線層には、前記複数のタッチ検出配線、および第1電位が供給される導体パターンが形成されている。前記導体パターンは、前記複数の映像信号配線の一部と重なる位置に配置され、前記複数の映像信号配線の前記一部と容量結合されている。前記表示領域において、前記複数のタッチ検出電極は前記第2絶縁層上に形成されている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】一実施の形態である表示装置の一例を示す表示面側の平面図である。
図2図1のA-A線に沿った断面図である。
図3図1に示す表示装置が備える画素周辺の回路構成例を示す回路図である。
図4図2に示す表示装置の表示領域の拡大断面図である。
図5図1に示す表示装置が備える共通電極(タッチ検出電極)のレイアウトの例を示す平面図である。
図6図1に示すスイッチ回路領域に配置される信号選択回路の動作を模式的に示す説明図である。
図7図1に示す周辺配線領域におけるノイズ対策の一例を示す拡大断面図である。
図8図1に示すB部の拡大平面図である。
図9図8に示す配線領域の一部分における変形例を示す拡大平面図である。
図10図8に示す配線領域の他の一部分における変形例を示す拡大平面図である。
図11図10に対する検討例を示す拡大平面図である。
図12図7に対する変形例を示す拡大断面図である。
図13図7に対する他の変形例を示す拡大断面図である。
図14図7に対する他の変形例を示す拡大断面図である。
図15図10に示す複数の映像信号配線の変形例を示す拡大平面図である。
図16図10に示す複数の映像信号配線の他の変形例を示す拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一または関連する符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
【0009】
また、以下の実施の形態では、表示装置の例として、電気光学層である液晶層を備えた液晶表示装置を取り上げて説明する。ただし、以下で説明する技術は、液晶表示装置の他、種々の変形例に適用できる。例えば、電気光学層は、液晶層の他、有機発光素子層、マイクロLEDを含む無機発光素子層、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)シャッター、あるいは、電気泳動素子層など、電気的なエネルギーを印加することにより、光学特性が変化する素子を含んだ層であれば良い。
【0010】
また、液晶表示装置は、液晶層の液晶分子の配向を変化させるための電界の印加方向により、大きくは以下の2通りに分類される。すなわち、第1の分類として、表示装置の厚さ方向(あるいは面外方向)に電界が印加される、所謂、縦電界モードがある。縦電界モードには、例えばTN(Twisted Nematic)モードや、VA(Vertical Alignment)モードなどがある。また、第2の分類として、表示装置の平面方向(あるいは面内方向)に電界が印加される、所謂、横電界モードがある。横電界モードには、例えばIPS(In-Plane Switching)モードや、IPSモードの一つであるFFS(Fringe Field Switching)モードなどがある。以下で説明する技術は、縦電界モードおよび横電界モードのいずれにも適用できるが、以下で説明する実施の形態では、一例として、横電界モードの表示装置を取り上げて説明する。
【0011】
<表示装置の構成>
まず、表示装置の構成について説明する。図1は、本実施の形態の表示装置の一例を示す表示面側の平面図である。図1では、表示領域DAと周辺領域PFAの境界、スイッチ回路領域ASWA、周辺配線領域PFWA、および端子領域TMAのそれぞれを二点鎖線で示している。また、図1では、シール材SLMが配置された領域にハッチングを付している。また、図1では、多数の映像信号配線VSWのうち、映像信号配線群の端部に配列される4本の映像信号配線VSWを代表的に記載している。図2は、図1のA-A線に沿った断面図である。後述する図4に示すように、基板10と基板20との間には、液晶層LQの他、複数の導電層や絶縁層があるが、図2では図示を省略している。図3は、図1に示す表示装置が備える表示領域における画素周辺の回路構成例を示す回路図である。図4は、図2に示す表示装置の表示領域の拡大断面図である。図4では、基板10の厚さ方向(図4に示すZ方向)における走査信号線GLと映像信号線SLとの位置関係の例を示すため、図4とは異なる断面に設けられた走査信号線GLを点線で示している。
【0012】
図1に示すように、本実施の形態の表示装置DSP1は、基板10と、表示領域DAと、スイッチ回路領域ASWAと、周辺配線領域PFWAと、端子領域TMAと、を有している。基板10は、X方向(第1方向)に延びる辺10s1と、X方向に直交するY方向(第2方向)において辺10s1の反対側にある辺10s2と、を備えている。また、基板10は、Y方向に延びる辺10s3と、X方向において辺10s3の反対側にある辺10s4と、を備えている。
【0013】
表示領域DAは、Y方向において辺10s1と辺10s2との間にある。表示領域DAには、外部から供給される入力信号に応じて画像が形成されている。表示領域DAは、表示面を視た平面視において、表示装置DSP1が画像を表示する有効領域である。また、表示装置DSP1は、平面視において、表示領域DAの周囲にある周辺領域(非表示領域)PFAを有する。図1に示す例では、辺10s2と表示領域DAとの間、辺10s3と表示領域DAとの間、および辺10s4と表示領域DAとの間に、それぞれ周辺領域PFAが配置されている。ただし、変形例として、辺10s2と表示領域DAとの間、辺10s3と表示領域DAとの間、および辺10s4と表示領域DAとの間に周辺領域PFAが設けられず、表示領域DAが基板10の周縁端まで延びている場合もある。
【0014】
スイッチ回路領域ASWAは、Y方向において、辺10s1と表示領域DAとの間にある。スイッチ回路領域ASWAには、複数のスイッチング素子から成る信号選択回路ASW(後述する図6参照)が配置されている。信号選択回路ASWの詳細については後述する。
【0015】
周辺配線領域PFWAは、Y方向において、辺10s1とスイッチ回路領域ASWAとの間にある。スイッチ回路領域PFWAには、信号選択回路に接続される複数の映像信号配線、および複数のタッチ検出電極に接続される複数のタッチ検出配線、を含む複数の周辺配線が配置されている。映像信号配線およびタッチ検出外線の詳細は後述する。
【0016】
端子領域TMAはY方向において、辺10s1と周辺配線領域PFWAとの間にある。端子領域TMAには、複数の周辺配線と電気的に接続される複数の端子TM1(図2参照)が配置されている。端子領域TMAに配置された複数の端子TM1は、映像信号(ビデオ信号)VS(図3参照)や駆動信号を制御する制御回路と電気的に接続されている。図2に示す例では、端子TM1上には半導体装置SCPが搭載され、映像信号や駆動信号を制御する制御回路は半導体装置SCPに形成されている。一例として半導体装置SCPはドライバICチップのような外部駆動回路である。また、変形例として、半導体装置SCPは図示しないフレキシブル配線基板上に形成され、端子TM1がフレキシブル配線板の端子に接続され、フレキシブル配線板を介して端子TM1が映像信号や駆動信号を制御する制御回路(図3に示す走査駆動回路GD、映像信号駆動回路SD、および共通電位供給回路CD)に接続されている場合もある。
【0017】
図2に示すように、表示装置DSP1は、液晶層LQを介して対向するように貼り合せられた基板10および基板20を有している。基板10と基板20とは、表示装置DSP1の厚さ方向(Z方向)において互いに対向する。基板10は、液晶層LQ(および基板20)と対向する前面10fを有する。基板10は、前面10fの反対側にある背面10bを有する。また、基板20は、基板10の前面10f(および液晶層LQ)と対向する背面20bを有する。基板20は背面20bの反対側にある前面20fを有する。基板10は、スイッチング素子(能動素子)としての複数のトランジスタ(トランジスタ素子)Tr1(図3参照)がアレイ状に配置されたアレイ基板である。また、基板20は、表示面側に設けられた基板である。基板20は、アレイ基板に対向配置された基板という意味で、対向基板と言い換えることができる。
【0018】
また、液晶層LQは、基板10の前面10fと基板20の背面20bとの間にある。液晶層LQは、可視光の透過状態を制御する電気光学層である。スイッチング素子を介して液晶層LQの周辺に形成される電界の状態を制御することにより、そこを通過する光を変調する機能を備えている。基板10および基板20にある表示領域DAは、図2に示すように液晶層LQと重畳する。
【0019】
また、基板10と基板20とは、シール材(接着材)SLMを介して接着される。図1に示すように、シール材SLMは、表示領域DAの周囲を囲むように、周辺領域PFAに配置されている。図2に示すように、シール材SLMの内側には、液晶層LQがある。シール材SLMは、基板10と基板20との間に液晶を封入するシールとしての役割を果たす。また、シール材SLMは、基板10と基板20とを接着する、接着材としての役割を果たす。
【0020】
また、表示装置DSP1は、光学素子OD1と、光学素子OD2と、を有する。光学素子OD1は、基板10の背面10b側に配置されている。光学素子OD2は、基板20の前面20f側、言い換えれば、表示面側に配置されている。光学素子OD1および光学素子OD2は、それぞれ少なくとも偏光板を含んでおり、必要に応じて位相差板を含んでいてもよい。なお、図示は省略するが、表示装置DSP1は、光源ユニットを備える。光源ユニットは、例えば、光学素子OD1の背面側(基板10の反対側の位置)、あるいは、基板10上の周辺領域PFAに配置されている。
【0021】
基板10および基板20のそれぞれは、可視光透過性(可視光が透過する特性)を備える透明な板材である。透明な板材である基板として、ガラス基板を例示することができる。また、基板10や基板20の構成材料として、ポリイミドやポリアミド、ポリカルボナート、あるいは、ポリエステルなどのポリマーを含む樹脂材料(可視光透過性の樹脂材料)を用いることもできる。また、ポリイミドなどの樹脂材料から成る基板の場合、基板が可撓性を備える。基板10が可撓性を備える場合、基板10の一部分(例えば周辺領域PFA)を湾曲させる、あるいは折り曲げることができる。基板10や基板20が可撓性を備えている場合、平面視における周辺領域PFAの面積を低減できる。この場合、平面視における有効表示領域の占有率を増大させることができる。
【0022】
図3に示すように、表示領域DAには、複数の画素(ピクセル)PXが配置されている。図3に示す例では、複数の画素PXのそれぞれは、複数の副画素(サブピクセル)PXsを有する。複数の副画素PXsには、例えば、赤色用、青色用、および緑色用の副画素PXsが含まれ、複数の副画素PXsの色調を制御することにより、カラー画像を表示することができる。一つの画素PXを構成する副画素PXsの種類の数は、図3に例示する3種類の他、種々の変形例が適用できる。
【0023】
複数の副画素PXsのそれぞれは、液晶層LQに印加する電界のオン-オフを制御するスイッチング素子であるトランジスタTr1を備える。トランジスタTr1は、副画素PXsの動作を制御する。トランジスタTr1は、後述するように、基板10上に形成された薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)である。
【0024】
また、図3に示すように、表示装置DSP1は、表示領域DAにおいて、X方向に延びる複数の走査信号線GLと、表示領域DAにおいて、X方向に交差する(図3では直交する)Y方向に延びる複数の映像信号線SLと、を有する。走査信号線GLは、トランジスタTr1のゲートに接続される、ゲート線である。また、映像信号線SLは、トランジスタTr1のソースに接続される、ソース線である。複数の走査信号線GLのそれぞれは、X方向に延び、かつ、Y方向において、例えば等間隔で配列されている。複数の映像信号線SLのそれぞれは、Y方向に延び、かつ、X方向において、例えば等間隔で配列されている。
【0025】
複数の走査信号線GLのそれぞれは、走査駆動回路(ゲート駆動回路)GDに接続される。走査駆動回路GDから出力された走査信号Gsiは、走査信号線GLを介してトランジスタTr1のゲートに入力される。また、複数の映像信号線SLのそれぞれは、映像信号駆動回路SDに接続される。映像信号駆動回路SDから出力された映像信号VSは、映像信号線SLを介してトランジスタTr1のソースに入力される。走査駆動回路GDおよび映像信号駆動回路SDは、例えば図2に示す半導体装置SCPが備えている。あるいは、変形例として映像信号駆動回路SDが図1に示す基板10上に形成されている場合もある。
【0026】
複数の映像信号線SLのそれぞれは、トランジスタTr1を介して画素電極PEに接続される。詳しくは、映像信号線SLは、トランジスタTr1のソースに接続され、画素電極PEは、トランジスタTr1のドレインに接続される。トランジスタTr1がオンになっている時、画素電極PEには、映像信号線SLから映像信号VSが供給される。また、画素電極PEは、誘電層(図3に示す容量素子CS)を介して電極CEに接続されている。表示領域DAに映像を表示する表示期間において、共通電極としての複数の電極CEのそれぞれには、共通電位供給回路CDから固定電位が供給される。電極CEに供給される固定電位は、複数の副画素PXsに対して共通の電位(以下、コモン電位と記載する場合がある)である。表示期間において、電極CEに供給されるコモン電位と、画素電極PEに供給される電位との電位差に応じて各副画素PXsには電界が形成され、この電界により、液晶層LQに含まれる液晶分子が駆動される。
【0027】
図3に示す走査駆動回路GD、映像信号駆動回路SD、および共通電位供給回路CDのそれぞれは、図1に示す端子領域TMAまで配線で引き出され、半導体装置SCPに電気的に接続されている。
【0028】
図4に示すように、基板10と液晶層LQとの間には、複数の導電層CL1~CL5、複数の絶縁膜11~16、および配向膜AL1がある。複数の導電層CL1~CL5、複数の絶縁膜11~16、および配向膜AL1は、基板10の前面10f上に形成されている。また、基板20と液晶層LQとの間には、遮光膜BMと、カラーフィルタCFR、CFGおよびCFBと、絶縁膜OC1と、配向膜AL2と、がある。遮光膜BM、カラーフィルタCFR、CFG、CFB、絶縁膜OC1、および配向膜AL2は、基板20の背面20b上に形成されている。
【0029】
図4に示す導電層CL1、CL2およびCL3のそれぞれには、遮光性の金属の導体パターン(金属配線)が形成されている。導電層CL1は、例えばモリブデン(Mo)やタングステン(W)等の金属またはそれらの合金から成る金属膜を含んでいる。導電層CL2及び導体層CL3の導体パターンは、例えばアルミニウム(Al)膜がチタン(Ti)膜や窒化チタン(TiN)膜などに挟まれた積層膜など、多層構造の金属膜を含んでいる。また、導電層CL4および導電層CL5は、主に、ITO(Indium tin oxide)またはIZO(Indium Zinc Oxide)などの導電性の酸化物材料(透明導電材料)を含む。本明細書では、ITOやIZOのように、可視光透過性および導電性を兼ね備えた材料により形成された導体膜を、透明導電膜と呼ぶ。
【0030】
導電層CL1~CL5の間には、絶縁膜が介在する。導電層CL1と基板10との間には、絶縁膜11、および絶縁膜12が介在する。導電層CL1と導電層CL2との間には、絶縁膜13が介在する。導電層CL3と導電層CL4との間には、絶縁膜14が介在する。導電層CL4と導電層CL5との間には、絶縁膜15が介在する。導電層CL5と液晶層LQとの間には、配向膜AL1が介在する。絶縁膜11、12、13、および16のそれぞれは、無機絶縁膜である。無機絶縁膜としては、例えば窒化珪素(SiN)膜、酸化珪素(SiO)膜、酸化アルミニウム(AlOx)膜あるいはこれらの積層膜を例示できる。また、絶縁膜14および絶縁膜15は、有機絶縁膜である。有機材料から成る絶縁膜は、無機材料から成る絶縁膜よりも厚く形成することにより、上面(前面)を平坦化することができる。絶縁膜14および絶縁膜15は、下地層に形成された導体パターンの凹凸を平坦化する平坦化膜として用いられる。このため、絶縁膜14の厚さおよび絶縁膜15の厚さは、無機絶縁膜である絶縁膜11、12、および13のそれぞれの厚さより厚い。有機絶縁膜の例としては、アクリル系の感光性樹脂などが例示できる。
【0031】
複数の走査信号線GLのそれぞれは、基板10上の導電層CL1に形成されている。基板10上には絶縁膜11および絶縁膜12が積層され、走査信号線GLは絶縁膜12上に形成されている。複数の映像信号線SLのそれぞれは、基板10上の導電層CL2に形成されている。基板10上には絶縁膜11、12および13が積層され、映像信号線SLは絶縁膜13上に形成されている。
【0032】
絶縁膜11と絶縁膜12の間には、図3に示すトランジスタ(トランジスタ素子)Tr1の半導体層が形成されている。半導体層は、図4とは異なる断面にあるため、図4には半導体層を示していない。半導体層のソース領域は、導電層CL2に形成される映像信号線SLと電気的に接続される。半導体層のドレイン領域は、導電層CL5の画素電極PEと電気的に接続される。平面視において、走査信号線GLは、半導体層のソース領域とドレイン領域との間に延びる。また、走査信号線GLは、半導体層のチャネル領域と重なり、トランジスタTr1のゲート電極として機能する。チャネル領域と走査信号線GLとの間に介在する絶縁膜12は、ゲート絶縁膜として機能する。上記した例のように、トランジスタTr1のチャネル領域の上側にゲート電極が配置された構造のTFTは、トップゲート方式と呼ばれる。ただし、TFTの方式には種々の変形例があり、例えば、チャネル領域の下側にゲート電極が配置されたボトムゲート方式を用いても良い。あるいは、チャネル領域の上側および下側の両方にゲート電極が配置された方式もある。
【0033】
導電層CL3には、配線MW3が配置されている。配線MW3は、走査信号線GLや映像信号線SLと同様に金属から成る金属配線である。配線MW3は、厚さ方向(Z方向)において映像信号線SLと重なる位置に配置されている。配線MW3は、導電層CL4に形成される電極CEと電気的に接続される。この場合、配線MW3は、電極CEに電位を供給する配線として利用することができる。後述するように、電極CEは、タッチパネルとしての表示装置DSP1において、静電容量の変化を利用して入力位置(タッチ位置)を検出する検出電極として利用される。配線MW3は、入力位置の検出用の電極CEと検出回路とを電気的に接続する。この場合、配線MW3は、タッチ位置の検出に利用される駆動信号や検出信号を伝送する信号伝送経路として利用される。
【0034】
導電層CL4は、可視光透過性の透明導電膜TCF1を備え、基板10と基板20との間にある。導電層CL4には、電極CEが形成されている。導電層CL4に形成される複数の透明導電膜TCF1は、電極CEを含む。電極CEは、表示領域DAにおいて、平坦化膜である絶縁膜15上に形成されている。絶縁膜15は、後述する図7に示す絶縁層32に対応する。図3では、一つの電極CEを示しているが、図1に示す表示領域DAにおいて、複数の電極CEが互いに離間して配置されている。また、上記したように、電極CEには、複数の副画素PXsに対してコモン電位が供給される。このため、図3に示すように電極CEは、複数の副画素PXsに亘って配置されていても良い。本実施の形態の場合、後述するように電極CEは、入力位置検出用の検出電極として利用される。したがって、図1に示す表示領域DAにおいて、複数の電極CEが互いに離間して配置されている。平面視における電極CEのレイアウトの詳細は後述する。
【0035】
導電層CL5は、可視光透過性の透明導電膜TCF2を備え、導電層CL4と基板20との間にある。導電層CL5には、複数の画素電極PEが形成されている。導電層CL5に形成される複数の透明導電膜TCF2は、複数の画素電極PEを含む。画素電極PEが形成される導電層CL5と電極CEが形成される導電層CL4との間には、無機絶縁膜である絶縁膜16が介在する。この絶縁膜16が誘電層として機能して、図3に示す容量素子CSが形成されている。
【0036】
複数の画素電極PEは、配向膜AL1に覆われる。配向膜AL1は液晶層LQに含まれる液晶分子の初期配向を揃える機能を備える有機絶縁膜であって、例えばポリイミド樹脂から成る。また、配向膜AL1は、液晶層LQに接する。
【0037】
また、図3に示すように、基板20の背面(主面、面)20b上には、遮光膜BM、カラーフィルタCFR、CFG、CFB、絶縁膜OC1、および配向膜AL2が形成されている。
【0038】
カラーフィルタCFR、CFGおよびCFBは、基板10と対向する背面20b側に形成されている。図4に示す例では、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色のカラーフィルタCFR、CFG、CFBが周期的に配列された。カラー表示装置では、例えばこの赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の画素を1組として、カラー画像を表示する。基板20の複数のカラーフィルタCFR、CFG、CFBは、基板10に形成される画素電極PEを有するそれぞれの画素PX(図1参照)と、互いに対向する位置に配置されている。なお、カラーフィルタの種類は、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色に限定されるものではない。
【0039】
また、各色のカラーフィルタCFR、CFG、CFBのそれぞれの境界には、遮光膜BMが配置されている。遮光膜BMはブラックマトリクスと呼ばれ、例えば黒色の樹脂や、低反射性の金属から成る。表示領域DAの遮光膜BMは、平面視において、例えば格子状に形成されている。言い換えれば、遮光膜BMは、X方向およびY方向に延在している。詳しくは、遮光膜BMは、Y方向に延びる複数の部分と、Y方向に交差するX方向に延びる複数の部分を有している。各画素PXをブラックマトリクスで区画することにより、光漏れや混色を抑制することができる。
【0040】
遮光膜BMは、表示領域DAにおいて、金属配線である走査信号線GL、映像信号線SL、および配線MW3と重畳する。遮光性を有する金属配線が遮光膜BMと重なる位置に配置されていることにより、表示画面において、金属配線が視認され難くなる。一方、電極CEおよび画素電極PEの少なくとも一部分は、遮光膜BMと重ならない位置に配置されている。電極CEおよび画素電極PEは、可視光透過性の導電性材料により形成されている。このため、電極CEおよび画素電極PEは遮光膜BMと重ならない位置に配置されているが、各副画素PXsにおいて、可視光は、電極CEや画素電極PEにより遮光されない。
【0041】
また、遮光膜BMは、基板20の周辺領域PFA(図1参照)にも形成されている。周辺領域PFAは、遮光膜BMと重畳する。表示領域DAは、周辺領域PFAよりも内側の領域として規定される。また、周辺領域PFAは、バックライトユニット(光源、図示は省略)から照射された光を遮光する遮光膜BMと重畳する領域である。遮光膜BMは表示領域DA内にも形成されるが、表示領域DAには、遮光膜BMに複数の開口部が形成されている。一般的に、遮光膜BMに形成され、カラーフィルタが露出する開口部のうち、最も周縁部側に形成された開口部の端部が、表示領域DAと周辺領域PFAの境界として規定される。
【0042】
図4に示す絶縁膜OC1は、カラーフィルタCFR、CFG、CFBを覆っている。絶縁膜OC1は、カラーフィルタから液晶層に対して不純物が拡散するのを防止する保護膜として機能する。絶縁膜OC1は、例えばアクリル系の感光性樹脂等から成る、有機絶縁膜である。
【0043】
絶縁膜OC1は、配向膜AL2に覆われる。配向膜AL2は液晶層LQに含まれる液晶分子の初期配向を揃える機能を備える有機絶縁膜であって、例えばポリイミド樹脂から成る。また、配向膜AL2は、液晶層LQに接する。
【0044】
<タッチパネル機能>
次に、本実施の形態の表示装置DSP1が備えるタッチパネル機能について説明する。図5は、図1に示す表示装置が備える共通電極(タッチ検出電極)のレイアウトの例を示す平面図である。図5では、多数のタッチ検出配線TDWのうち、タッチ検出配線群の端部に配列される4本のタッチ検出配線TDWを代表的に記載している。
【0045】
表示装置DSP1は、表示領域DAと重なるセンサ領域において、静電容量の変化を利用して入力位置を検出するタッチパネル機能を備えるセンサ付き表示装置である。図1に示す表示領域DAは、静電容量の変化を検出するタッチパネル機能を備える検出装置としてのセンサ領域を含む。図5に示すように、表示装置DSP1は、互いに分離された複数の電極CEを有する。複数の電極CEは、表示領域DAにおいて、X方向およびY方向に行列状に複数配列された。それぞれの電極CEは、平面視で矩形状、または正方形状で模式的に示す。電極CEは、上記したように、導体層CL4により形成され、例えば、ITO等の可視光透過性を有する導電性材料で構成されている。図5に示すように、複数の電極CEは、表示領域DAにおいてX方向およびY方向において行列状に配置されている。複数の電極CEのそれぞれは、表示領域DAの一部分に指などの誘電体が接触または近づいたことを検出するためのタッチ電極として機能する。すなわち、本実施の形態の表示装置DSP1は、表示領域DAに配置された複数の電極(タッチ検出電極)CEを有している。
【0046】
周辺領域PFAの短辺側には、接続回路MPが設けられている。また、周辺領域PFAの短辺側には、タッチパネル機能を制御するタッチ検出回路(検出制御回路)DPが設けられる。タッチ検出回路DPは、例えば図1に示す端子領域TMAに搭載された半導体装置SCP(図2参照)に形成されている。接続回路MPと検出回路DPとは、複数のタッチ検出配線TDWを介して電気的に接続されている。接続回路MPと検出回路DPとの配置は、図5に示す例に限定されず、例えば表示装置DSP1の基板10上に接続回路MPと検出回路DPとが設けられていても良い。また、接続回路MPは基板10上に形成された内蔵回路であってもよく、基板10上に実装されたドライバIC(例えば図2に示す半導体装置SCP)に形成された回路であってもよい。あるいは、端子領域TMA(図1参照)に図示しないフレキシブル配線板が接続されている場合、モジュール外部の制御基板やフレキシブル配線板上に接続回路MPと検出回路DPとが設けられていてもよい。
【0047】
電極CEは、配線MW3、接続回路MP、およびタッチ検出配線TDWを介して、検出回路DPと電気的に接続される。配線MW3およびタッチ検出配線TDWは、電極CEに供給する駆動信号を供給し、静電容量変化に応じた信号をアナログフロントエンドへ送る。例えば、検出回路DPに内蔵された駆動回路は、周辺領域PFAに配置されたタッチ検出配線TDWと、接続回路MPと、配線MW3とを介して、複数の電極CEにそれぞれ接続される。本実施の形態では、複数の配線MW3および複数のタッチ検出配線TDWを以下のように区別する。すなわち、複数の配線MW3は、表示領域DA内に形成されたタッチ検出用の配線である。一方、複数のタッチ検出配線TDWは、周辺領域PFAに形成されたタッチ検出用の配線である。複数の配線MW3および複数のタッチ検出配線TDWは、接続回路MPを介して電気的に接続されている。複数の配線MW3のそれぞれはY方向に沿って延在し、複数の配線MW3はX方向に亘って並んで配置されている。
【0048】
検出回路DPは、表示装置DSP1のタッチパネル機能が動作する検出期間において、静電容量の変化を検出するための駆動信号を供給する回路、および電極CEから出力される検出信号を受信する回路を含む。接続回路MPは、電極CEと検出回路DPとの間に設けられる。接続回路MPは、検出回路DPから供給される制御信号に基づいて、検出駆動の対象となる電極CEと検出回路DPとの接続と遮断とを切り換える回路である。接続回路MPは、アナログフロントエンドを有している。
【0049】
図4に示す絶縁膜15には、電極CEと配線MW3とが重なる位置に、図示しない開口部(コンタクトホール)が形成され、電極CEと配線MW3とはその開口部を介して電気的に接続される。図5に示す例では、一つの配線MW3と一つの電極CEとが電気的に接続されている。ただし、一つの電極CEが複数の配線MW3と電気的に接続されていても良い。この場合、一つの電極CEに接続される複数の配線MW3の束が、タッチ検出の駆動信号および検出信号の伝送経路を構成する。
【0050】
表示装置DSP1の場合、液晶層LQ(図2参照)を駆動して映像を表示する表示期間と、電極CEを駆動して入力位置を検出する検出期間とが交互に繰り返し実施される。表示期間において、電極CEは共通電極として動作する。このため、表示期間において、複数の画素に亘って配列される複数の電極CEのそれぞれには、液晶層LQを駆動する電界を形成するための共通電位が供給される。言い換えれば、表示期間の間は、複数のタッチ検出配線TDW、複数の配線MW3、および複数の電極CEのそれぞれには、固定電位(例えば第1電位)が供給される。また、電極CEは、検出期間において、センサ領域における入力位置を検出する駆動電極として動作する。このため、検出期間において、電極CEには、入力位置を検出するための駆動信号が検出回路DPから入力される。また、電極CEは、検出期間において、センサ領域における入力位置を検出する検出電極として動作する。このため、検出期間において、電極CEは、入力された駆動信号に対応した検出信号を出力する。
【0051】
電極CEから検出信号は、電極CE周辺の静電容量の影響により変化する。複数の電極CEのうち、一つの電極CEの近傍に指などの入力具が近づいている場合、入力具の影響により、その電極CE周辺の静電容量が変化する。この場合、入力具に近い電極CEから出力される検出信号は、他の電極CEから出力される検出信号とは異なる波形になる。検出回路DPは、複数の電極CEのそれぞれから供給される検出信号を受信し、これらの検出信号に基づいて入力位置を特定する。
【0052】
本実施の形態の電極CEの場合、駆動信号が供給される駆動電極としての機能と、検出信号を出力する検出電極としての機能を兼ねる。ただし、変形例として、駆動電極と検出電極とが別々に設けられていても良い。例えば、電極CEが駆動電極として用いられる場合に、電極CEとは別に検出電極が設けられていても良い。
【0053】
<信号選択回路>
次に図1に示すスイッチ回路領域ASWAに配置される信号選択回路について説明する。図6は、図1に示すスイッチ回路領域に配置される信号選択回路の動作を模式的に示す説明図である。本実施の形態では、複数の映像信号線SLおよび複数の映像信号配線VSWを以下のように区別する。すなわち、複数の映像信号線SLは、表示領域DA内に形成された映像信号伝送用の配線である。一方、複数の映像信号配線VSWは、周辺領域PFAに形成された映像信号伝送用の配線である。複数の映像信号線SLおよび複数の複数の映像信号配線VSWは、図6に示す信号選択回路ASWを介して電気的に接続されている。
【0054】
図6に示すように、スイッチ回路領域ASWAには、複数の信号選択回路ASWが配置されている。信号選択回路ASWは複数(図6に示す例では3つ)のスイッチング素子を含んでいる。信号選択回路ASWが備える複数のスイッチング素子のそれぞれは、映像信号線SLに接続されている。図6に示す例では、3組のスイッチング素子から成る信号選択回路ASWには、3本の映像信号線SLが接続されている。一方、一つの信号選択回路ASWには、1本の映像信号配線VSWが接続されている。
【0055】
信号選択回路ASWは、映像信号駆動回路SDから入力される信号選択信号ASWSに基づいて、3個のスイッチング素子のそれぞれを順番に選択し、オン状態にする。3個のスイッチング素子のうちの一つがオン状態になっている時には、他の2個のスイッチング素子はオフ状態になっている。映像信号配線VSWを介して伝送される映像信号VS(図3参照)は、オン状態になっているスイッチング素子を介して、3本の映像信号線SLのうちの1本に伝送される。3個のスイッチング素子は、順番にオン状態になるので、3本の映像信号線SLのそれぞれには順番に映像信号VSが供給される。
【0056】
このように、表示領域DAの映像信号線SLと、周辺配線領域PFWAの映像信号配線VSWとの間に信号選択回路ASWを介在させることにより、周辺配線領域PFWAに配置される映像信号配線VSWを少なくすることができる。図6に示すように、複数の映像信号配線VSWの本数は、複数の映像信号線SLの本数よりも少ない。図6に示す例では、複数の映像信号配線VSWの本数は、複数の映像信号線SLの本数の1/3である。周辺配線領域PFWAに配置される配線の本数を低減させることにより、図1に示す周辺領域PFAの面積を低減させることができる。
【0057】
<ノイズ対策>
上記したように、信号選択回路ASWは、周辺領域PFAの面積を低減できるという利点があるが、本願発明者の検討によれば、信号選択回路ASWのスイッチング動作に伴って発生する電磁波がノイズになる場合があることが判った。表示装置DSP1の用途として、外部機器との間で無線通信機能を備える携帯型端末装置として用いられる場合がある。例えば、図2に示す例では、表示装置は、基板10および基板20を含む表示モジュールDMの他、無線通信機能を備える通信モジュールTMMを備えている。信号選択回路ASWのスイッチング動作に伴って発生する電磁波が通信モジュールTMMにより行われる無線通信の帯域に干渉すると、無線通信にとってのノイズになる。そこで、本願発明者は、信号選択回路ASWのスイッチング動作に伴う電磁波の発生、または発生した電磁波の拡散を抑制する技術について検討した。
【0058】
図6に示す信号選択回路ASWのスイッチング動作に伴う電磁波が特に発生し易いのは、周辺配線領域PFWAに配置される映像信号配線VSWからである。そこで、本願発明者は、複数の映像信号配線VSWの周辺において、ノイズ対策を施す方法について検討した。検討の結果、複数の映像信号配線VSWの周辺に複数の映像信号配線VSWと容量結合する導体パターンを配置することにより、信号選択回路ASWのスイッチング動作に伴う電磁波の発生、または発生した電磁波の拡散を抑制できることが判った。図7を用いて本実施の形態におけるノイズ対策の概念について説明する。
【0059】
図7は、図1に示す周辺配線領域におけるノイズ対策の一例を示す拡大断面図である。図7では、配線層WL1に形成された導体パターンと配線層WL2に形成された導体パターンとが容量結合されている状態を、キャパシタの回路記号を用いて模式的に示している。
【0060】
図7に示すように、周辺配線領域PFWAは、基板10上にある絶縁層31と、絶縁層31上にある配線層WL1と、絶縁層31上にあり、かつ、配線層WL1を覆う絶縁層32と、絶縁層32上にある配線層WL2と、を含んでいる。絶縁層31は、例えば、図4に示す絶縁膜11、絶縁膜12、および絶縁膜13の積層膜から成る無機絶縁膜である。絶縁層32は、例えば、図4に示す絶縁膜14に対応する有機絶縁膜(平坦化膜)である。絶縁層33は、例えば、図4に示す絶縁膜15に対応する有機絶縁膜である。また、配線層WL1は、図4に示す導電層CL2に対応し、配線層WL2は、図4に示す導電層CL3に対応する。
【0061】
図7に示すように、配線層WL1には、複数の映像信号配線VSWが配置されている。配線層WL2には、複数のタッチ検出配線TDW、および導体パターンCCPが形成されている。図6に示す信号選択回路ASWが動作する表示期間において、導体パターンCCPには、固定電位(例えばタッチ検出配線TDWに供給されるコモン電位と同じ電位)が供給される。また、導体パターンCCPは、複数の映像信号配線VSWの一部と重なる位置に配置され、複数の映像信号配線VSWの一部と容量結合されている。
【0062】
図7に示すように、複数の映像信号配線VSWの他の一部(以下、他部と記載する)は、タッチ検出配線TDWと重なっている。上記したように、タッチ検出配線TDWは、表示期間において、図5に示す複数の電極CEのそれぞれにコモン電位を供給する伝送経路として利用される。このため、図6に示す信号選択回路ASWが動作する表示期間において、タッチ検出配線TDWには、コモン電位が供給される。このため、複数の映像信号配線VSWのうち、タッチ検出配線TDWと容量結合する映像信号配線VSWにノイズ電流が流れた場合、ノイズ電流が流れた映像信号配線VSWに結合されるキャパシタのデカップリング機能により、ノイズ成分を低減させることができる。
【0063】
ただし、タッチ検出配線TDWの本数は、映像信号配線VSWの本数よりも少ない。言い換えれば、映像信号配線VSWの本数は、タッチ検出配線TDWの本数よりも多い。このため、全ての映像信号配線VSWがタッチ検出配線TDWと重なるわけではない。そこで、本実施の形態では、複数の映像信号配線VSWのうち、タッチ検出配線TDWと重ならない位置に配置される映像信号配線VSWと重なる位置に導体パターンCCPを配置することで、複数の映像信号配線VSWのそれぞれに流れるノイズ成分を低減させることを可能としている。図7に示す導体パターンCCPは、複数の映像信号配線VSWの一部と容量結合され、かつ、図6に示す信号選択回路ASWが動作する表示期間において、固定電位が供給される。これにより、導体パターンCCPと容量結合する映像信号配線VSWにノイズ電流が流れた場合、ノイズ電流が流れた映像信号配線VSWに結合されるキャパシタのデカップリング機能により、ノイズ成分を低減させることができる。
【0064】
ノイズ対策としての導体パターンCCPの形状等には、種々の態様がある。以下では、導体パターンCCPが配置されるべき領域についていくつかの領域を例示して、各領域での導体パターンCCPの好ましい態様について説明する。図8は、図1に示すB部の拡大平面図である。図8は、平面図であるが、タッチ検出配線TDWおよび映像信号配線VSWが配置される範囲や、タッチ検出配線TDWおよび映像信号配線VSWの延在方向を見やすくするため、タッチ検出配線TDWおよび映像信号配線VSW、および導体パターンCCPのそれぞれにハッチングを付している。
【0065】
図8に示すように、周辺配線領域PFWAは、タッチ検出配線TDWおよび映像信号配線VSWの有無、あるいは延在方向に応じて、複数の領域に分類することができる。周辺配線領域PFWAは、複数の映像信号配線VSWがX方向およびY方向のそれぞれに対して傾斜する方向に延びている配線領域R1を含む。周辺配線領域PFWAは、Y方向において端子領域TMAと配線領域R1との間にあり、かつ、複数の映像信号配線VSWがY方向に延びている配線領域R2を含む。周辺配線領域PFWAは、Y方向において辺10s1と配線領域R1との間にあり、かつ、複数の映像信号配線VSWが配置されていない配線領域R3を含む。なお、後述する配線領域R7も、配線領域R3と同様にY方向において辺10s1と配線領域R1との間にあり、かつ、複数の映像信号配線VSWが配置されていない。ただし、本実施の形態では、配線領域R3と配線領域R7とを区別して説明する。また、周辺配線領域PFWAは、配線領域R1のうち、複数のタッチ検出配線TDWが配置されていない配線領域R9を含んでいる。配線領域R9では、複数の映像信号配線VSWからノイズが拡散され易い。そこで、配線領域R9には、複数の映像信号配線VSWと重なる位置に、映像信号配線VSWから発生するノイズ対策としての導体パターンCCPが配置されていることが好ましい。配線領域R9の隣には複数の映像信号配線VSWおよび複数のタッチ検出配線TDWが配置されない配線領域R3がある。導体パターンCCP1は、配線領域R3と配線領域R1(詳しくは配線領域R9)との境界線を跨ぐように配置されている。言い換えれば、導体パターンCCPは、配線領域R3と配線領域R1との境界線を跨ぐように配置された導体パターンCCP1を含んでいる。これにより、配線領域R9に配置される複数の映像信号配線VSWからのノイズの発生を低減させることができる。
【0066】
上記した構造は、以下のように表現することもできる。すなわち、周辺配線領域PFWAは、配線領域R1のうち、複数のタッチ検出配線TDWが配置されていない配線領域R9を含んでいる。複数の導体パターンCCPは、配線領域R9に配置された導体パターンCCP1を含んでいる。この表現の場合、導体パターンCCP1が配線領域R3および配線領域R9に跨って配置される場合の他、導体パターンCCP1が、配線領域R9に配置され、かつ、配線領域R3には配置されていない場合も含む。
【0067】
また、周辺配線領域PFWAは、配線領域R2のうち、配線層WL2に複数のタッチ検出配線TDWが互いに隣り合って配置されている配線領域R4を含んでいる。周辺配線領域PFWAは、配線領域R2のうち、複数のタッチ検出配線TDWが配置されず、かつ、Y方向において配線領域R1と端子領域TMAとの間にある、配線領域R5および配線領域R6を含んでいる。X方向において、配線領域R4は配線領域R5と配線領域R6との間にある。言い換えれば、X方向において、配線領域R5および配線領域R6のそれぞれは、配線領域R4を挟んで互いに反対側にある。配線領域R5および配線領域R6のそれぞれは、複数の映像信号配線VSWが配置され、かつ、タッチ検出配線TDWが配置されていない領域である。このため、配線領域R5および配線領域R6のそれぞれには、複数の映像信号配線VSWと重なる位置に、映像信号配線VSWから発生するノイズ対策としての導体パターンCCP2が配置されていることが好ましい。図8に示す例では、導体パターンCCPは、配線領域R5および配線領域R6のそれぞれに配置された導体パターンCCP2を含んでいる。
【0068】
また、周辺配線領域PFWAは、X方向において配線領域R6の隣にあり、かつ、Y方向において辺10s1と配線領域R1との間にあり、かつ、複数の映像信号配線VSWが配置されていない配線領域R7を含んでいる。配線領域R7には、映像信号配線VSWおよびタッチ検出配線TDWが配置されていない。また、周辺配線領域PFWAは、配線領域R1のうち、複数のタッチ検出配線TDWが配置されていない配線領域R10を含んでいる。配線領域R10では、配線領域R9と同様に、複数の映像信号配線VSWからノイズが拡散され易い。そこで、配線領域R10には、複数の映像信号配線VSWと重なる位置に、映像信号配線VSWから発生するノイズ対策としての導体パターンCCPが配置されていることが好ましい。配線領域R10の隣には複数の映像信号配線VSWおよび複数のタッチ検出配線TDWが配置されない配線領域R7がある。導体パターンCCP3は、配線領域R7と配線領域R1(詳しくは配線領域R10)との境界線を跨ぐように配置されている。言い換えれば、導体パターンCCPは、配線領域R7と配線領域R1との境界線を跨ぐように配置された導体パターンCCP3を含んでいる。これにより、配線領域R10に配置される複数の映像信号配線VSWからのノイズの発生を低減させることができる。
【0069】
上記した配線領域R10に関する構造は、以下のように表現することもできる。すなわち、周辺配線領域PFWAは、配線領域R1のうち、複数のタッチ検出配線TDWがY方向に延びている配線領域R8を含んでいる。周辺配線領域PFWAは、配線領域R1のうち、複数のタッチ検出配線TDWが配置されていない配線領域R9および配線領域R10を含んでいる。平面視において、配線領域R8は、配線領域R9と配線領域R10との間に配置されている。複数の導体パターンCCPは、配線領域R10に配置された導体パターンCCP3を含んでいる。この表現の場合、導体パターンCCP3が配線領域R7および配線領域R10に跨って配置される場合の他、導体パターンCCP3が、配線領域R10に配置され、かつ、配線領域R7には配置されていない場合も含む。
【0070】
また、周辺配線領域PFWAは、配線領域R2のうち、配線層WL2に複数のタッチ検出配線TDWが互いに隣り合って配置されている配線領域R4を含んでいる。周辺配線領域PFWAは、配線領域R1のうち、複数のタッチ検出配線TDWがY方向に延びている配線領域R8を含んでいる。配線領域R4および配線領域R8では、複数のタッチ検出配線TDWのそれぞれがY方向に延びているので、隣り合うタッチ検出配線TDWの間の離間距離が大きい。このため、複数の映像信号配線VSWのうち、隣り合うタッチ検出配線TDWの隙間に配置される部分からのノイズの発生を抑制する観点から、この部分に導体パターンCCPが配置されていることが好ましい。図8に示す例では、導体パターンCCP4は、配線領域R4と配線領域R8との境界線を跨ぐように配置されている。言い換えれば、導体パターンCCPは、配線領域R4と配線領域R8との境界線を跨ぐように配置された複数の導体パターンCCP4を含んでいる。これにより、配線領域R4および配線領域R8に配置される複数の映像信号配線VSWからのノイズの発生を低減させることができる。
【0071】
また、周辺配線領域PFWAは、配線領域R1のうち、複数のタッチ検出配線TDWがX方向およびY方向のそれぞれに対して傾斜する方向に延びている配線領域R11を含む。タッチ検出配線TDWの延在方向が、X方向およびY方向のそれぞれに対して傾斜している領域では、複数のタッチ検出配線TDWのそれぞれがY方向に延びている領域(例えば配線領域R4および配線領域R8)と比較して、隣り合うタッチ検出配線TDWの離間距離が小さくなっている。このため、隣り合うタッチ検出配線TDWの間に導体パターンCCPが配置されていない。配線領域R10では、導体パターンCCPが配置されていなくても、複数の映像信号配線VSWの大部分がタッチ検出配線TDWと重なっているので、ノイズ発生のリスクが相対的に低い。
【0072】
なお、図8に示す例では、配線領域R4、配線領域R5、配線領域R6、配線領域R8、配線領域R9、および配線領域R10のそれぞれに導体パターンCCPが配置された実施態様について説明している。ただし、変形例として、図8に示す配線領域R4、配線領域R5、配線領域R6、配線領域R8、配線領域R9、および配線領域R10のうち、いずれか一つ、あるいはいくつかの配線領域に導体パターンCCPが配置されている場合がある。この場合、導体パターンCCPが配置された配線領域において、複数の映像信号配線VSWからのノイズの発生を低減させることができる。
【0073】
<配線領域R9およびR10>
次に、図8を用いて説明した各配線領域の詳細について、変形例も交えて説明する。図9は、図8に示す配線領域の一部分(配線領域R9と配線領域R3との境界周辺)における変形例を示す拡大平面図である。図9は、平面図であるが、タッチ検出配線TDWおよび映像信号配線VSWの識別を容易にするため、タッチ検出配線TDWおよび映像信号配線VSW、および導体パターンCCPのそれぞれにハッチングを付している。
【0074】
図9に示す例では、導体パターンCCP1が複数の細長い配線パターンとして形成されている点で図8に示す導体パターンCCP1と相違する。導体パターンCCPは、配線領域R3と配線領域R1との境界線を跨ぐように、Y方向に延びている複数の導体パターンCCP1を含んでいる。ただし、図8に示すように導体パターンCCP1が配線領域R3および配線領域R9に一様に広がる大面積の導体パターンCCPであってもよい。あるいは、図示は省略するが、メッシュ形状の導体パターンCCPを導体パターンCCP1とする場合もある。
【0075】
複数の導体パターンCCP1のそれぞれは、配線領域R3からY方向に延びている。また、複数の導体パターンCCP1のそれぞれは、配線領域R9と配線領域R11との境界の近傍まで延びているが、配線領域R11には形成されていない。配線領域R11には、複数のタッチ検出配線TDWは配置されている。言い換えれば、複数の導体パターン言い換えれば、複数の導体パターンCCP1のそれぞれは、タッチ検出配線TDWの近傍まで延びている。
【0076】
また、図9に示すように、配線領域R3において、配線層WL1には、配線領域R3と配線領域R1との境界線に沿って配置されている配線VCWが配置されている。配線(第1電位配線)VCWは、図1に示す表示領域DAの周囲の周辺領域PFAを電磁的にシールドするための配線である。配線VCWは、表示領域DAの周囲を囲むように周辺領域PFAに配置されている。また、配線VCWには、上記した表示期間およびタッチ検出期間のいずれの期間においても固定電位が供給されている。複数の導体パターンCCP1のそれぞれは、配線VCWを介して互いに電気的に接続されている。この場合、複数の導体パターンCCP1のそれぞれには、配線VCWを介して固定電位が供給される。このため、複数の導体パターンCCP1のそれぞれが、配線領域R9において複数の映像信号配線VSWと容量結合されることにより、複数の映像信号配線VSWからのノイズの発生を抑制することができる。
【0077】
なお、図8図9に示す導体パターンCCP1に固定電位を供給する方法には種々の変形例がある。ただし、図9に示す配線VCWのように、別の目的で配置され、かつ、固定電位が供給されている配線を活用することにより、導体パターンCCP1に容易に固定電位を供給することができる。
【0078】
また、図9は、図8に示す配線領域R9と配線領域R3との境界周辺の拡大平面図として示したが、図8に示す配線領域R10と配線領域R7との境界周辺にも応用ができる。この場合、本セクションの説明において、配線領域R9を配線領域R10と読み替え、配線領域R3を配線領域R7と読み替え、導体パターンCCP1を導体パターンCCP3と読み替えて、適用することができる。なお、配線VCWが、配線領域R7に配置されている場合には、導体パターンCCP3と配線VCWとを容易に電気的に接続することができる。また、配線VCWが、配線領域R7に配置されていない場合には、配線領域R7に少なくとも表示期間において、何らかの固定電位が供給される配線または電極などの導体パターンが形成され、この導体パターンに導体パターンCCP3が接続されていることが好ましい。
【0079】
<配線領域R4およびR8>
次に、図8に示す配線領域R4および配線領域R8の周辺の構造の詳細について説明する。図10は、図8に示す配線領域の他の一部分(配線領域R4と配線領域R8との境界周辺)における変形例を示す拡大平面図である。図11は、図10に対する検討例を示す拡大平面図である。図10および図11のそれぞれは、平面図であるが、タッチ検出配線TDWおよび映像信号配線VSWの識別を容易にするため、タッチ検出配線TDWおよび映像信号配線VSWのそれぞれにハッチングを付している。
【0080】
図11に検討例として示す表示装置DSPcとして示すように、配線領域R4および配線領域R8に対してノイズ対策を施していない場合には、複数の映像信号配線VSWのうち、タッチ検出配線TDWと重なっていない部分の面積が大きい。したがって、複数の映像信号配線VSWのうち、隣り合うタッチ検出配線TDWの隙間に配置される部分からのノイズの発生を抑制する観点から、この部分に導体パターンCCP(図8または図10参照)が配置されていることが好ましい。図10に示す表示装置DSP1の場合、隣り合うタッチ検出配線TDWの間に、導体パターンCCP4が配置されている。導体パターンCCP4は、配線領域R4と配線領域R8との境界線を跨ぐように配置されている。これにより、配線領域R4および配線領域R8に配置される複数の映像信号配線VSWからのノイズの発生を低減させることができる。
【0081】
また、図10に示す例の場合、複数の導体パターンCCP4のそれぞれは、配線層WL2に形成されている。また、複数の導体パターンCCP4のそれぞれは、配線層WL2において、複数のタッチ検出配線TDWのいずれか一つと接続されている。言い換えれば、一つのタッチ検出配線TDWを複数の導電パターンCCP4として分岐させている。上記したように、表示期間の間は、複数のタッチ検出配線TDWのそれぞれには、固定電位(例えば第1電位)が供給される。導体パターンCCP4とタッチ検出配線TDWとが電気的に接続されている場合、表示期間中には、導体パターンCCP4にも固定電位が供給される。このため、導体パターンCCP4を他の固定電位の供給源に接続しなくても、ノイズ対策用のパターンとして利用できる。
【0082】
導体パターンCCP4がタッチ検出配線TDWに接続される場所は特には限定されない。ただし、導体パターンCCP4によるノイズ対策効果を得る観点から、導体パターンCCP4は、図8に示す端子領域TMAの近傍まで延びていることが好ましい。
【0083】
また、図10に示す例の場合、配線領域R8において、複数のタッチ検出配線TDWのうち、互いに隣り合う2本のタッチ検出配線TDWの間には、複数の導体パターンCCP4のうち、1本以上の導体パターンCCP4(図10では2本の導体パターンCCP4)が配置されている。ただし、導電パターンCCP4の本数や線の太さについては適宜変更可能であり、例えば、太い1本の導電パターンCCP4や2本以上の複数の細い導電パターンCCP4も適用することができる。この場合、以下のような効果が得られる。図10に示す例のように導体パターンCCP4とタッチ検出配線TDWとが電気的に接続されている場合、タッチ検出期間における誤検出に対する導体パターンCCP4の影響を考慮する必要がある。図5を用いて説明したタッチ検出電極としての電極CEの面積に対して、周辺配線領域PFWAにおけるタッチ検出配線TDWの面積が大きくなると、誤検出が発生し易くなる。したがって、誤検出を低減する観点からは、周辺配線領域PFWAにおけるタッチ検出配線TDWの面積を小さくすることが好ましい。
【0084】
図10に示すように、導体パターンCCP4がタッチ検出配線TDWに接続されている場合、回路上は、導体パターンCCP4がタッチ検出配線TDWの一部分と見做すことができる。このため、導体パターンCCP4の面積を小さくし、かつ、複数の映像信号配線VSWを広範囲で重なるようにする観点からは、隣り合うタッチ検出配線TDWの間に配置される導体パターンCCP4が複数の部分に分割されていることが好ましい。
【0085】
もちろん、図10に示す例に対する変形例として、導体パターンCCP4がタッチ検出配線TDWに接続されず、タッチ検出配線TDWとは別の経路から導体パターンCCP4に固定電位を供給する方法もある。この場合、図8に示すように、隣り合うタッチ検出配線TDWの間にタッチ検出配線TDWの配線幅よりも広い幅を有する1本の導体パターンCCP4が配置されている構成であったとしても、誤検出の発生を抑制できる。また、誤検出の発生を抑制するためには、周辺配線領域PFWAにおけるタッチ検出配線TDWの面積を低減することが好ましい点は間違いないが、タッチ検出回路の設定条件によっては、図8に示す導体パターンCCP4がタッチ検出配線TDWに接続されている場合でも、誤検出が発生しない場合もある。この場合には、図8に示す導体パターンCCP4がタッチ検出配線TDWに接続される場合もある。
【0086】
<配線層WL2以外での容量付加方法>
次に、図7図10を用いて説明した導体パターンCCPによるノイズ対策に加えて、図7に示す配線層WL2以外の層に導体パターンを配置して複数の映像信号配線VSWと容量結合させる方法について説明する。図12は、図7に対する変形例を示す拡大断面図である。図13は、図7に対する他の変形例を示す拡大断面図である。図14は、図7に対する他の変形例を示す拡大断面図である。
【0087】
図12に示す表示装置DSP2は、以下の点で、図7に示す表示装置DSP1と相違する。すなわち、表示装置DSP2の周辺配線領域PFWAは、基板10と配線層WL1との間に形成された半導体膜SCFを更に有している。半導体膜SCFは、複数の映像信号配線VSWの一部と重なる位置に配置され、複数の映像信号配線VSWの一部と容量結合されている。半導体膜SCFは、図3に示すトランジスタTr1のチャネル層として用いられる半導体層(図示は省略)と同じ材料から成る。半導体膜SCFは、例えばポリシリコンから成る膜であって、絶縁膜11と絶縁膜12との間に対応する部分に配置されている。また、半導体膜SCFには、固定電位が供給されている。半導体膜SCFに供給される電位の種類は問わないが、例えば、半導体膜SCFは、図9に示す配線VCWと電気的に接続されている。図9に示す周辺配線領域PFWAにおいて、複数の映像信号配線VSWと重なる位置に固定電位が供給される半導体膜SCFが配置されていることにより、図12にキャパシタの回路記号を付して模式的に示すように、複数の映像信号配線VSWのそれぞれは、半導体膜SCFと容量結合する。これにより、周辺配線領域PFWAにおいて、複数の映像信号配線VSWから発生するノイズを低減させることができる。なお、図12に示す例では、周辺配線領域PFWAの全体に半導体膜SCFが形成されている例を示しているが、半導体膜SCFの形状には種々の変形例がある。例えば、周辺配線領域PFWAにおいて、半導体膜SCFが複数の部分に分割されている場合がある。また、半導体膜SCFは、表示領域DA(図1参照)内の半導体層とは電気的に分離されている。例えば半導体膜SCFは、図1に示す周辺領域PFAのみに形成され、表示領域DAには形成されていない。
【0088】
また、図13に示す表示装置DSP3は、以下の点で、図7に示す表示装置DSP1と相違する。すなわち、表示装置DSP3の周辺配線領域PFWAは、基板10と配線層WL1との間に形成された導電体膜CDFを更に有している。導電体膜CDFは、複数の映像信号配線VSWの一部と重なる位置に配置され、複数の映像信号配線VSWの一部と容量結合されている。導電体膜CDFは、例えば、周辺領域PFA(図1参照)を遮光するための遮光膜として利用される金属膜である。また、導電体膜CDFには、固定電位が供給されている。導電体膜CDFに供給される電位の種類は問わないが、例えば、導電体膜CDFは、図9に示す配線VCWと電気的に接続されている。図9に示す周辺配線領域PFWAにおいて、複数の映像信号配線VSWと重なる位置に固定電位が供給される導電体膜CDFが配置されていることにより、図13にキャパシタの回路記号を付して模式的に示すように、複数の映像信号配線VSWのそれぞれは、導電体膜CDFと容量結合する。これにより、周辺配線領域PFWAにおいて、複数の映像信号配線VSWから発生するノイズを低減させることができる。なお、図13に示す例では、周辺配線領域PFWAの全体に導電体膜CDFが形成されている例を示しているが、導電体膜CDFの形状には種々の変形例がある。例えば、周辺配線領域PFWAにおいて、導電体膜CDFが複数の部分に分割されている場合がある。また、例えば、導電体膜CDFは、図1に示す周辺領域PFAのみに形成され、表示領域DAには形成されていない。
【0089】
また、図14に示す表示装置DSP6は、以下の点で、図7に示す表示装置DSP1と相違する。すなわち、図14に示す絶縁層32hは、図7に示す絶縁層32と厚さが異なる。絶縁層32hの厚さは、絶縁層32の厚さよりも薄く形成されている。絶縁層32hは図4に示す絶縁膜14に相当する有機樹脂の絶縁膜であるが、表示領域DAにおける絶縁膜14と周辺領域PFWAにおける絶縁層32hよりも薄く形成されている。絶縁層32hを薄く形成することで、複数の映像信号配線VSWのうち、タッチ検出配線TDWと容量結合する映像信号配線VSWにノイズ電流が流れた場合、ノイズ電流が流れた映像信号配線VSWに結合されるキャパシタのデカップリング機能を図7よりも大きくすることができ、ノイズ成分を低減させることができる。絶縁層32hを図4に示す絶縁膜14に比べどの程度薄くさせるかについては、適宜変更可能である。ただし、周辺領域PFWAの平坦性を保つために、絶縁層32hの厚さは、図4に示す絶縁膜14の厚さの半分程度が好ましい。
【0090】
図12に示す表示装置DSP2、図13に示す表示装置DSP3、あるいは図14に示す表示装置DSP6のように、配線層WL2に形成された導体パターンCCPに加え、他の層に形成された導体パターンを活用して複数の映像信号配線VSWに容量結合させることにより、映像信号配線VSWに結合する容量の値を大きくすることができる。この結果、ノイズ抑制効果を向上させることができる。なお、図12および図13に示す例では、図8に示す配線領域R4および配線領域R8に対応する領域における実施態様について代表的に示している。ただし、図12および図13に示す変形例は、図8に示す配線領域R9、配線領域R10、および配線領域R11などに適用することも可能である。
【0091】
図12に示す表示装置DSP2および図13に示す表示装置DSP3のそれぞれは、上記した相違点を除き、図1図10を用いて説明した表示装置DSP1と同様である。したがって重複する説明は省略する。
【0092】
次に、図7に示すキャパシタの回路記号を用いて模式的に示した容量の値を大きくする他の方法について説明する。図15は、図10に示す複数の映像信号配線の変形例を示す拡大平面図である。図16は、図10に示す複数の映像信号配線の他の変形例を示す拡大平面図である。なお、図15および図16のそれぞれは、図10に示す配線領域R4に対応する部分の拡大平面図である。
【0093】
図15に示す表示装置DSP4および図16に示す表示装置DSP5のそれぞれは、以下の点で、図10に示す表示装置DSP1と相違する。すなわち、表示装置DSP4は、配線領域R4において、複数の映像信号配線VSWのそれぞれの配線幅W1が、配線領域R8における複数の映像信号配線VSWのそれぞれの配線幅W2よりも広い。また、表示装置DSP5は、配線領域R4において、複数の映像信号配線VSWのそれぞれが蛇行している。映像信号配線VSWの蛇行している部分の幅(蛇行幅)W3は、配線領域R8における複数の映像信号配線VSWのそれぞれの配線幅W2よりも広い。
【0094】
図7に模式的に示すキャパシタの容量の値は、映像信号配線VSWと導体パターンCCPとの対向面積に比例して大きくなる。図15に示す表示装置DSP4および図16に示す表示装置DSP5の場合、配線領域R4において、映像信号配線VSWの面積を大きくすることにより、映像信号配線VSWと導体パターンCCP(図7参照)との対向面積の増大を図る実施態様である。映像信号配線VSWと導体パターンCCPとの間に形成される結合容量の値を大きくすることにより、ノイズ抑制効果を向上させることができる。
【0095】
なお、図15および図16では、映像信号配線VSWと導体パターンCCP(図7参照)との対向面積の増大させる方法の一例として示しているが、対向面積を増大させる方法は、図15および図16以外にも種々の変形例がある。例えば、映像信号配線VSWの形状はメッシュパターンであってもよい。あるいは、映像信号配線VSWの形状が図10に示す導体パターンCCP4と同様の形状になっている場合もある。
【0096】
図15に示す表示装置DSP4および図16に示す表示装置DSP5のそれぞれは、上記した相違点を除き、図1図10を用いて説明した表示装置DSP1と同様である。したがって重複する説明は省略する。
【0097】
本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例および修正例に想到し得るものであり、それら変更例および修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、または、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0098】
本発明は、表示装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0099】
10,20 基板
10f,20f 前面(面、主面)
10s1,10s2,10s3,10s4 辺
20b 背面(面、主面)
11-16 絶縁膜
31,32,32h,33 絶縁層
AL1,AL2 配向膜
ASW 信号選択回路
ASWA スイッチ回路領域
ASWS 信号選択信号
BM 遮光膜
CCP,CCP1,CCP2,CCP3,CCP4 導体パターン
CD 共通電位供給回路
CDF 導電体膜
CE 電極(タッチ検出電極)
CFB,CFG,CFR カラーフィルタ
CL1,CL2,CL3,CL4,CL5 導電層
CS 容量素子
DA 表示領域
DM 表示モジュール
DP 検出回路
DSP1,DSP2,DSP3,DSP4,DSP5,DSP6,DSPc 表示装置
GD 走査駆動回路(ゲート駆動回路)
GL 走査信号線
Gsi 走査信号
LQ 液晶層
MP 接続回路
MW3,VCW 配線
OD1,OD2 光学素子
PE 画素電極
PFA 周辺領域
PFWA 周辺配線領域
PFWA スイッチ回路領域
PX 画素(ピクセル)
PXs 副画素(サブピクセル)
R1-R11 配線領域
SCF 半導体膜
SCP 半導体装置
SD 映像信号駆動回路
SL 映像信号線
SLM シール材(接着材)
TCF1,TCF2 透明導電膜
TDW タッチ検出配線
TM1 端子
TMA 端子領域
TMM 通信モジュール
Tr1 トランジスタ(トランジスタ素子)
VS 映像信号(ビデオ信号)
VSW 映像信号配線
W1,W2 配線幅
W3 幅
WL1,WL2 配線層
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16