(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】無線通信を伴う持ち上げフレーム
(51)【国際特許分類】
B65G 1/04 20060101AFI20241203BHJP
【FI】
B65G1/04 555Z
(21)【出願番号】P 2021559808
(86)(22)【出願日】2020-03-23
(86)【国際出願番号】 EP2020057985
(87)【国際公開番号】W WO2020207777
(87)【国際公開日】2020-10-15
【審査請求日】2023-01-20
(32)【優先日】2019-04-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NO
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】315015988
【氏名又は名称】オートストアー テクノロジー アーエス
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】コージュ-ハラジュヴェット, ゲイル
(72)【発明者】
【氏名】アウストルハイム, トロンド
【審査官】中田 誠二郎
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/220651(WO,A1)
【文献】特開2018-131334(JP,A)
【文献】特開平08-138756(JP,A)
【文献】実開平01-098476(JP,U)
【文献】特表2016-529181(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105059811(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0145485(US,A1)
【文献】特開2017-056520(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下層格納システム(1)の3次元グリッド(4)から格納コンテナ(6)を取り出すためのコンテナ荷役車両(9)であって、車体(13)と、格納コンテナ(6)への解放可能な接続のためのグリッパ要素(24)を伴う水平な持ち上げフレーム(17)を伴う少なくとも1つの持ち上げデバイス(18)と、前記グリッパ要素(24)を制御するための命令を通信するための伝送機(32)とを備え、
前記水平な持ち上げフレーム(17)がさらに、前記グリッパ要素(24)にエネルギーを供給するための第1の再充電可能な電力供給源(42)を備え、前記コンテナ荷役車両(9)は、前記水平な持ち上げフレーム(17)がその最上位置にあるときに前記第1の再充電可能な電力供給源(42)を充電するように構成される少なくとも1つの第2の再充電可能な電力供給源(41)を有し、前記少なくとも1つの第2の再充電可能な電力供給源(41)は、少なくとも1つの上側充電器コネクタ(31)に接続され、前記第1の再充電可能な電力供給源(42)は、少なくとも1つの下側充電器コネクタ(33)に接続され、前記少なくとも1つの下側充電器コネクタ(33)は、前記水平な持ち上げフレーム(17)の上側に取り付けられ、前記少なくとも1つの下側充電器コネクタは、前記水平な持ち上げフレーム(17)の上側から前記第1の再充電可能な電力供給源(42)に接続され、前記少なくとも1つの上側充電器コネクタ(31)は、前記水平な持ち上げフレーム(17)がその最上位置にあるときに前記少なくとも1つの下側充電器コネクタ(33)に触れており、
前記車体(13)は、主本体と、前記主本体上の片持ち支持延在部とを備え、前記少なくとも1つの持ち上げデバイス(18)は、前記片持ち支持延在部上に据え付けられ、
前記少なくとも1つの上側充電器コネクタ(31)は、ばね付勢される接触プローブ(35)と、ばね(36)と、固定プレート(37)と、ワイヤ接続ナット(38)と、接触プローブ固定ナット(39)と、固定ナット(40)とを備え
、
前記ばね付勢される接触プローブ(35)は、前記片持ち支持延在部の底面から突出することを特徴とする、コンテナ荷役車両(9)。
【請求項2】
前記ばね付勢される接触プローブは、内部ばねを
備える、請求項1に記載のコンテナ荷役車両(9)。
【請求項3】
前記少なくとも1つの下側充電器コネクタ(33)は、導電性材料のプレートである、請求項1に記載のコンテナ荷役車両(9)。
【請求項4】
前記少なくとも1つの第2の再充電可能な電力供給源(41)は、Liイオンバッテリおよび/またはコンデンサである、請求項1~3のいずれか一項に記載のコンテナ荷役車両(9)。
【請求項5】
前記第1の再充電可能な電力供給源(42)は、Liイオンバッテリおよび/またはコンデンサである、請求項の1~4のいずれか一項に記載のコンテナ荷役車両(9)。
【請求項6】
前記グリッパ要素(24)を制御するための前記通信は、前記伝送機(32)と前記水平な持ち上げフレーム上に据え付けられる受信機(34)との間の無線通信である、請求項1に記載のコンテナ荷役車両(9)。
【請求項7】
前記無線通信は、光通信である、請求項6に記載のコンテナ荷役車両(9)。
【請求項8】
前記光通信は、可視光通信(VLC)、Li-Fi、Irda、光無線通信(OWC)、またはReasonable Optical Near Joint Access(RONJA)のうちの1つ以上によって実装される、請求項7に記載のコンテナ荷役車両(9)。
【請求項9】
前記伝送機(32)は、第1の送受信機であり、前記受信機(34)は、第2の送受信機である、請求項8に記載のコンテナ荷役車両(9)。
【請求項10】
前記伝送機(32)および前記受信機(34)は、相互の通視線内にあるように配設される、請求項6または9に記載のコンテナ荷役車両(9)。
【請求項11】
コンテナ荷役車両(9)を使用して、下層格納システム(1)の3次元グリッド(4)から格納コンテナ(6)を取り出すための方法であって、前記コンテナ荷役車両(9)は、車体(13)と、格納コンテナ(6)への解放可能な接続のためのグリッパ要素(24)を伴う水平な持ち上げフレーム(17)を伴う少なくとも1つの持ち上げデバイス(18)と、前記グリッパ要素(24)を制御するための命令を通信するための伝送機(32)とを備え、
前記車体(13)は、主本体と、前記主本体上の片持ち支持延在部とを備え、前記少なくとも1つの持ち上げデバイス(18)は、前記片持ち支持延在部上に据え付けられ、
前記方法は、
-前記水平な持ち上げフレーム(17)を降下させるステップと、
-信号を伝送して前記グリッパ要素(24)を作動させる前記伝送機(32)を用いて、前記水平な持ち上げフレーム(17)に命令を通信するステップと、
-エネルギーを供給して前記グリッパ要素(24)を作動させるために、前記水平な持ち上げフレーム(17)上に据え付けられる第1の再充電可能な電力供給源(42)を使用するステップと、
-前記水平な持ち上げフレーム(17)を持ち上げるステップと、
-電力読取デバイス(43)を使用し、前記第1の再充電可能な電力供給源(42)の充電レベルを読み取るステップと、
-前記第1の再充電可能な電力供給源(42)が設定される閾値レベルを下回る充電レベルを有する場合、第2の再充電可能な電力供給源(41)を使用し、前記第1の再充電可能な電力供給源(42)を充電するステップと、
-前記水平な持ち上げフレーム(17)がその最上位置にあるときに、前記コンテナ荷役車両(9)の少なくとも1つの第2の再充電可能な電力供給源(41)を使用し、前記第1の再充電可能な電力供給源(42)を充電するステップと
を含み、
-前記少なくとも1つの第2の再充電可能な電力供給源(41)は、少なくとも1つの上側充電器コネクタ(31)に接続され、前記第1の再充電可能な電力供給源(42)は、少なくとも1つの下側充電器コネクタ(33)に接続され、
-前記少なくとも1つの下側充電器コネクタ(33)は、前記水平な持ち上げフレーム(17)の上側に取り付けられ、前記少なくとも1つの下側充電器コネクタ(33)は、前記水平な持ち上げフレーム(17)の上側から前記第1の再充電可能な電力供給源(42)に接続され、前記少なくとも1つの上側充電器コネクタ(31)は、前記水平な持ち上げフレーム(17)がその最上位置にあるときに前記少なくとも1つの下側充電器コネクタ(33)に触れており、
-前記少なくとも1つの上側充電器コネクタ(31)は、ばね付勢される接触プローブ(35)と、ばね(36)と、固定プレート(37)と、ワイヤ接続ナット(38)と、接触プローブ固定ナット(39)と、固定ナット(40)とを備え
、
前記ばね付勢される接触プローブ(35)は、前記片持ち支持延在部の底面から突出する、方法。
【請求項12】
前記第1の再充電可能な電力供給源(42)として、Liイオンバッテリまたはコンデンサを使用する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つの第2の再充電可能な電力供給源(41)として、Liイオンバッテリおよび/またはコンデンサを使用する、請求項11~12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記伝送機(32)と受信機(34)との間で無線通信を使用する、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記伝送機(32)と前記受信機(34)との間の無線通信として、光通信を使用する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記伝送機(32)として第1の送受信機を使用し、前記受信機(34)として第2の送受信機を使用する、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
光通信として、可視光通信(VLC)、Li-Fi、Irda、光無線通信(OWC)、またはReasonable Optical Near Joint Access(RONJA)のうちの1つ以上を使用する、請求項11~16のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、下層格納システムの3次元グリッドから格納コンテナを取り出すためのコンテナ荷役車両および方法に関し、より具体的には、持ち上げフレームをコンテナ荷役車両に接続する持ち上げバンドを介して信号および電力を伝達することなく、下層格納システムの3次元グリッドから格納コンテナを取り出すためのコンテナ荷役車両および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、典型的な先行技術の自動化された格納および回収システム1の骨格構造を開示し、
図2aおよび
図2bは、そのようなシステムの公知のコンテナ荷役車両を開示する。格納システムは、例えば、第NO317366号および第WO 2014/090684A1号に詳細に開示される。
【0003】
骨格構造は、複数の直立部材/プロファイル2と、直立部材2によって支持される複数の水平部材3とを備える。部材2、3は、典型的には、金属、例えば、押出成形されたアルミニウムプロファイルから作製され得る。
【0004】
骨格構造は、行で配列される複数のグリッドカラム12を備える格納グリッド4を画定する。グリッドカラム12の大部分が、格納カラム5であり、格納カラム5において、コンテナとしても公知である格納コンテナ6が、相互に積み重なってスタックされ、スタック7を形成する。各格納コンテナ6(または、略して、コンテナ)は、典型的には、用途に応じて、同一または異なる製品タイプであり得る複数の製品アイテムを保持し得る。骨格構造は、格納コンテナ6のスタック7の水平移動を防止し、コンテナ6の垂直移動を誘導するが、通常は、スタックされると、格納コンテナ6を別様に支持することはない。
【0005】
各コンテナ荷役車両9は、格納コンテナ6の垂直輸送、例えば、格納コンテナ6を格納カラム5から上昇させ、格納コンテナ6をその格納カラム5内に降下させるための(
図2bに示される)持ち上げデバイス18を備える。持ち上げデバイス18は、格納コンテナ6に係合するように適合される、
図2bに示されるものと同様の持ち上げフレーム17を備える。持ち上げフレーム17は、車体12に対する持ち上げフレーム17の位置が第1の方向Xおよび第2の方向Yに直交する第3の方向Zにおいて調節されるように、車体12から降下させられることができる。
【0006】
各コンテナ荷役車両9は、グリッド4を横断して格納コンテナ6を輸送するときに格納コンテナ6を受け取り、詰め込むための格納コンパートメントまたは格納空間を備える。格納空間は、例えば、第WO2014/090684A1号(その内容は、参照することによって本明細書に援用される)に説明されるように、車体13内で中心に配列される空洞21を備え得る。
【0007】
代替として、コンテナ荷役車両は、第NO317366号(その内容もまた、参照することによって本明細書に援用される)に説明されるように、片持ち梁構築物を有し得る。
【0008】
格納グリッドでは、グリッドカラム12の大部分が、格納カラム5、すなわち、格納コンテナがスタックで格納されるグリッドカラムである。しかしながら、グリッドは、通常、少なくとも1つのグリッドカラム12を有し、少なくとも1つのグリッドカラム12は、格納コンテナを格納するために使用されないが、格納コンテナ6がグリッドの外側からアクセスされるかまたはグリッドから外にもしくはその中に移送されることができるアクセスステーション、すなわち、コンテナ荷役ステーションに格納コンテナ6が輸送されることができるように、コンテナ荷役車両が格納コンテナを積み降ろすおよび/または取り出すことができる場所を含む。当技術分野では、そのような場所は、通常、「ポート」と称され、ポートが位置するグリッドカラムは、「ポートカラム」と称され得る。
【0009】
図1の格納グリッド4は、2つのポートカラム19および20を備える。第1のポートカラム19は、例えば、コンテナ荷役車両9がアクセスステーションまたは移送ステーション(図示せず)に輸送されるべき格納コンテナを積み降ろすことができる専用の積み降ろしポートカラムであり得、第2のポート20カラムは、コンテナ荷役車両9がアクセスステーションまたは移送ステーションからグリッド4に輸送された格納コンテナを積み込むことができる専用の積み込みポートカラムであり得る。
【0010】
自動化された格納および回収システムを監視および制御するために、例えば、コンテナ荷役車両9が相互に衝突することなく、所望の格納コンテナが所望の時間において所望の場所に送達されることができるように、グリッド4内のそれぞれの格納コンテナの場所、各格納コンテナ6の内容物、およびコンテナ荷役車両9の移動を監視および制御するために、自動化された格納および回収システムは、制御システムを備え、制御システムは、典型的にはコンピュータ化され、格納コンテナを追跡するためのデータベースを備える。
【0011】
図1に開示されるグリッド4内に格納される格納コンテナ6がアクセスされるべきとき、コンテナ荷役車両9のうちの1つが、標的格納コンテナをグリッド4内のその位置から回収し、標的格納コンテナを積み降ろしポート19に輸送するように命令される。この動作は、コンテナ荷役車両9を、標的格納コンテナが位置付けられる格納カラム5の上方のグリッド場所に移動させることと、コンテナ荷役車両の持ち上げデバイス(図示せず、車両の中心空洞内に内部的に配列されるが、
図2bの第2の先行技術の車両の持ち上げデバイス18と同様である)を使用して、格納カラム5から格納コンテナ6を回収することと、格納コンテナを積み降ろしポート19に輸送することとを伴う。第2の先行技術の車両9が、
図2bに示され、持ち上げデバイスの概略的設計をより明瞭に図示している。第2の車両9の詳細が、ノルウェー特許第NO317366号に説明される。両方の先行技術の車両9の持ち上げデバイス18は、持ち上げバンド16のセットを備え、持ち上げハンド16のセットは、垂直方向に延在し、格納コンテナへの解放可能な接続のために(把持デバイスとも称され得る)持ち上げフレーム17の角に近接して接続される。持ち上げフレーム17は、格納コンテナに解放可能に接続するためのコンテナ接続要素24と、格納コンテナ6を持ち上げフレーム17に整合させるための誘導ピン30とを特徴とする。
【0012】
(接続された格納コンテナ6の有無にかかわらず)持ち上げフレーム17を上昇または降下させるために、持ち上げバンド16は、バンド駆動アセンブリに接続される。バンド駆動アセンブリでは、持ち上げバンド16は、一般的には、コンテナ荷役車両内に配列される少なくとも2つの回転持ち上げシャフトまたはリール(図示せず)に巻き取られ/巻き出され、持ち上げシャフトはさらに、ベルト/チェーンを介して、少なくとも2つの持ち上げシャフトに同期化された回転移動を提供する、少なくとも1つの共通ロータシャフトに接続される。持ち上げシャフトの種々の設計が、例えば、第WO2015/193278 A1号および第WO2017/129384号に説明される。
第WO2017/220651A1号および第US2004/189031号は、独立項の導入部において記載されるソリューションを説明するようにみなされる。
【0013】
図2aにおけるような格納容器を受け取るための中心空洞を有するほとんどの先行技術のコンテナ荷役車両は、車両の上側区分内で中心に配列され持ち上げモータに接続される少なくとも1つのロータシャフトを備えるバンド駆動アセンブリを有する持ち上げデバイス18を特徴とする。中心に配列されるロータシャフトに加えて、そのような持ち上げデバイスは、その上で持ち上げバンドが巻き取られ、巻き出される二次シャフトおよび/または滑車のアセンブリを備える。二次シャフトおよび/または滑車は、ベルト/チェーンを介して、中心に配列されるロータシャフトに接続されることによって回転させられ、中心空洞の角に配列され、持ち上げフレーム17に対する持ち上げバンド16の要求される位置付けを提供する。そのような複数の可動部品のアセンブリを有することは、持ち上げデバイスが比較的サービス集約的であり、ロボットの内側において大きい体積を占有するため、最適なソリューションではない。
【0014】
これらの先行技術のコンテナ荷役車両に関する欠点は、持ち上げフレーム17およびグリッパ要素に関連する。グリッパ要素は、持ち上げバンド内に埋め込まれたケーブルを介してコンテナを把持し解放するときのために、電力および信号を受信する。このソリューションは、持ち上げバンドが摩耗されると、複雑性を提示し得る。現在のソリューションでは、持ち上げバンドは全て、ロータリシャフト上で巻き上げられる。持ち上げフレーム17が上昇させられるかまたは降下させられるときの毎回のシャフト上での持ち上げバンドの一定の巻きおよび解きは、持ち上げバンド上で摩耗する。
【0015】
持ち上げバンドが摩耗されると、グリッパ要素に電力および動作信号を提供するケーブルもまた、摩耗されるリスクが存在し、それらが同一のロータリシャフト上で捲き上げられるため、短絡回路のリスクが存在する。バンド内での短絡回路は、例えば、コンテナ荷役車両が掘り出している間、すなわち、格納コンテナをアクセスされるべき特定の格納コンテナの上で移動させる間に生じた場合、システムを大幅に複雑化させ、遅延させ得る。持ち上げデバイスが掘り出しの間に故障した場合、これは、コンテナ荷役車両を格納システムから降ろし第1のコンテナ荷役車両の動作を別のコンテナ荷役車両に引き継がせる大規模な動作になり得る。また、コンテナおよびコンテナ内の商品を損傷させるリスクも存在する。短絡回路はまた、火災にもつながり得る。
【0016】
上記に照らして、先行技術の欠点が回避される持ち上げデバイスを伴うコンテナ荷役車両を提供することが、望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【文献】国際公開第2014/090684号
【文献】国際公開第2014/090684号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明は、添付の請求項によって、以下において定義される。
【0019】
本発明の好ましい実施形態は、車体と、格納コンテナへの解放可能な接続のためのグリッパ要素を伴う持ち上げフレームを伴う少なくとも1つの持ち上げデバイスと、グリッパ要素を制御するための命令を通信するための伝送機とを備える下層格納システムの3次元グリッドから格納コンテナを取り出すためのコンテナ荷役車両であって、持ち上げフレームがさらに、グリッパ要素にエネルギーを供給するための第1の再充電可能な電力供給源を備える、コンテナ荷役車両によって定義される。
【0020】
さらに、コンテナ荷役車両は、持ち上げフレームがその最上位置にあるときに第1の再充電可能な電力供給源を充電するように構成される少なくとも1つの第2の再充電可能な電力供給源を有し、少なくとも1つの第2の再充電可能な電力供給源は、少なくとも1つの上側充電器コネクタに接続され、第1の再充電可能な電力供給源は、少なくとも1つの下側充電器コネクタに接続される。
【0021】
少なくとも1つの上側充電器コネクタは、ばね付勢された接触プローブを備え、随意に、少なくとも1つの上側充電器コネクタは、接触プローブと、ばねと、固定プレートと、ワイヤ接続ナットと、接触プローブ固定ナットと、固定ナットとを備え、下側充電器コネクタは、導電性材料のプレートである。
【0022】
少なくとも1つの第2の再充電可能な電力供給源および第1の再充電可能な電力供給源は、Liイオンバッテリおよび/またはコンデンサである。
【0023】
グリッパ要素を制御するための通信は、伝送機と持ち上げフレーム上に据え付けられる受信機との間の無線通信であり、無線通信は、光通信であり、光通信は、可視光通信(VLC)、Li-Fi、Irda、光無線通信(OWC)、またはReasonable Optical Near Joint Access(RONJA)のうちの1以上によって実装される。
【0024】
伝送機は、第1の送受信機であり、受信機は、第2の送受信機であり、伝送機および受信機は、相互の通視線内にあるように配設される。
【0025】
本発明はさらに、車体と、格納コンテナへの解放可能な接続のためのグリッパ要素を伴う持ち上げフレームを伴う少なくとも1つの持ち上げデバイスと、グリッパ要素を制御するための命令を通信するための伝送機とを備えるコンテナ荷役車両を使用して、下層格納システムの3次元グリッドから格納コンテナを取り出すための方法であって、方法は、以下のステップ、すなわち、持ち上げフレームを降下させるステップと、信号を伝送してグリッパ要素を作動させる伝送機を用いて、持ち上げフレームに命令を通信するステップと、エネルギーを供給してグリッパ要素を作動させるために、持ち上げフレーム上に据え付けられる第1の再充電可能な電力供給源を使用するステップと、持ち上げフレームを持ち上げさせるステップと、電力読取デバイスを使用し、第1の再充電可能な電力供給源の充電レベルを読み取るステップと、第1の再充電可能な電力供給源が設定された閾値レベルを下回る充電レベルを有する場合、第2の再充電可能な電力供給源を使用し、第1の再充電可能な電力供給源を充電するステップとを含む方法によって定義される。
【0026】
さらに、方法は、第1の送受信機を使用し、グリッパ要素をアクティブ化するために第2の送受信機に光信号を伝送することによって持ち上げフレームに命令を通信するステップによって定義される。
【0027】
したがって、本発明は、持ち上げフレームが格納グリッド内で動作させられているとき、信号または電力のいずれも電気導線を介してコンテナ荷役車両から水平持ち上げフレーム上のグリッパ要素に直接伝達されないソリューションを提供する。
本発明は、例えば以下を提供する。
(項目1)
下層格納システム(1)の3次元グリッド(4)から格納コンテナ(6)を取り出すためのコンテナ荷役車両(9)であって、車体(13)と、格納コンテナ(6)への解放可能な接続のためのグリッパ要素(24)を伴う持ち上げフレーム(17)を伴う少なくとも1つの持ち上げデバイス(18)と、前記グリッパ要素(24)を制御するための命令を通信するための伝送機(32)とを備え、
前記持ち上げフレーム(17)がさらに、前記グリッパ要素(24)にエネルギーを供給するための第1の再充電可能な電力供給源(42)を備えることを特徴とする、コンテナ荷役車両(9)。
(項目2)
前記コンテナ荷役車両(9)は、前記持ち上げフレーム(17)がその最上位置にあるときに前記第1の再充電可能な電力供給源(42)を充電するように構成される少なくとも1つの第2の再充電可能な電力供給源(41)を有する、項目1に記載のコンテナ荷役車両(9)。
(項目3)
前記少なくとも1つの第2の再充電可能な電力供給源(41)は、少なくとも1つの上側充電器コネクタ(31)に接続され、前記第1の再充電可能な電力供給源(42)は、少なくとも1つの下側充電器コネクタ(33)に接続される、項目2に記載のコンテナ荷役車両(9)。
(項目4)
少なくとも1つの上側充電器コネクタ(31)は、ばね付勢される接触プローブを備え、随意に、前記少なくとも1つの上側充電器コネクタは、接触プローブ(35)と、ばね(36)と、固定プレート(37)と、ワイヤ接続ナット(38)と、接触プローブ固定ナット(39)と、固定ナット(40)とを備える、項目2に記載のコンテナ荷役車両(9)。
(項目5)
前記ばね付勢される接触プローブは、内部ばねを有することができる、項目4に記載のコンテナ荷役車両(9)。
(項目6)
前記下側充電器コネクタ(33)は、導電性材料のプレートである、項目3または4に記載のコンテナ荷役車両(9)。
(項目7)
前記少なくとも1つの第2の再充電可能な電力供給源(41)は、liイオンバッテリおよび/またはコンデンサである、項目2~6のいずれか一項に記載のコンテナ荷役車両(9)。
(項目8)
前記第1の再充電可能な電力供給源(42)は、Liイオンバッテリおよび/またはコンデンサである、項目の1~7のいずれか一項に記載のコンテナ荷役車両(9)。
(項目9)
前記グリッパ要素(24)を制御するための前記通信は、前記伝送機(32)と前記持ち上げフレーム上に据え付けられる受信機(34)との間の無線通信である、項目1に記載のコンテナ荷役車両(9)。
(項目10)
前記無線通信は、光通信である、項目9に記載のコンテナ荷役車両(9)。
(項目11)
前記光通信は、可視光通信(VLC)、Li-Fi、Irda、光無線通信(OWC)、またはReasonable Optical Near Joint Access(RONJA)のうちの1以上によって実装される、項目10に記載のコンテナ荷役車両(9)。
(項目12)
前記伝送機(32)は、第1の送受信機であり、前記受信機(34)は、第2の送受信機である、項目11に記載のコンテナ荷役車両(9)。
(項目13)
前記伝送機(32)および前記受信機(34)は、相互の通視線内にあるように配設される、項目9または12に記載のコンテナ荷役車両(9)。
(項目14)
コンテナ荷役車両(9)を使用して、下層格納システム(1)の3次元グリッド(4)から格納コンテナ(6)を取り出すための方法であって、前記コンテナ荷役車両(9)は、車体(13)と、格納コンテナ(6)への解放可能な接続のためのグリッパ要素(24)を伴う持ち上げフレーム(17)を伴う少なくとも1つの持ち上げデバイス(18)と、前記グリッパ要素(24)を制御するための命令を通信するための伝送機(32)とを備え、
前記方法は、以下のステップ、すなわち、
-前記持ち上げフレーム(17)を降下させるステップと、
-信号を伝送して前記グリッパ要素(24)を作動させる前記伝送機(32)を用いて、前記持ち上げフレーム(17)に命令を通信するステップと、
-エネルギーを供給して前記グリッパ要素(24)を作動させるために、前記持ち上げフレーム(17)上に据え付けられる第1の再充電可能な電力供給源(42)を使用するステップと、
-前記持ち上げフレーム(17)を持ち上げるステップと、
-電力読取デバイス(43)を使用し、前記第1の再充電可能な電力供給源(42)の充電レベルを読み取るステップと、
-前記第1の再充電可能な電力供給源(42)が設定される閾値レベルを下回る充電レベルを有する場合、第2の再充電可能な電力供給源(41)を使用し、前記第1の再充電可能な電力供給源(42)を充電するステップと
を含む、方法。
(項目15)
前記第1の再充電可能な電力供給源(42)として、Liイオンバッテリまたはコンデンサを使用する、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記少なくとも1つの第2の再充電可能な電力供給源(41)として、Liイオンバッテリおよび/またはコンデンサを使用する、項目14~15のいずれか一項に記載の方法。
(項目17)
前記伝送機(32)と前記受信機(34)との間で無線通信を使用する、項目14に記載の方法。
(項目18)
前記伝送機(32)と前記受信機(34)との間の無線通信として、光通信を使用する、項目17のいずれかに記載の方法。
(項目19)
前記伝送機(32)として第1の送受信機を使用し、前記受信機(34)として第2の送受信機を使用する、項目17に記載の方法。
(項目20)
光通信として、可視光通信(VLC)、Li-Fi、Irda、光無線通信(OWC)、またはReasonable Optical Near Joint Access(RONJA)のうちの1以上を使用する、項目14~19のいずれか一項に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【0028】
ある実施形態が、ここで、例としてのみ、かつ付随の図面を参照してより詳細に説明される。
【0029】
【
図1】
図1は、本発明によるある例示的格納システムの斜視図である。
【0030】
【
図2a】
図2aは、コンテナを格納するための中心空洞を伴う先行技術のコンテナ荷役車両の斜視図である。
【0031】
【
図2b】
図2bは、持ち上げフレームが、最初に、上昇させられた位置に、次いで、わずかに降下させられた位置において表示される、先行技術のコンテナ荷役車両の側面図である。
【0032】
【
図3】
図3は、持ち上げフレームがわずかに降下させられた位置において表示される、本発明のある実施形態によるコンテナ荷役車両の側面図である。
【0033】
【
図4】
図4は、第1の再充電可能な電源が第2の再充電可能な電源を充電し得る方法の充電回路の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図1は、本発明によるある例示的格納システムの斜視図である。ここでは、典型的な先行技術の自動化された格納および回収システム1の骨格構造が、開示される。骨格構造は、複数の直立部材/プロファイル2と、直立部材2によって支持される複数の水平部材3とを備える。部材2、3は、典型的には、金属、例えば、押出アルミニウムプロファイルから作成され得る。
【0035】
骨格構造は、行で配列される複数のグリッドカラム12を備える格納グリッド4を画定する。グリッドカラム12の大部分は、コンテナとしても公知である格納コンテナ6が相互に積み重ねられてスタック7を形成する格納カラム5である。各格納コンテナ6(または、略して、コンテナ)は、典型的には、複数の製品アイテム(図示せず)を保持し得、格納コンテナ6内の製品アイテムは、用途に応じて、同じであることもあるし、または異なる製品タイプであることもある。骨格構造は、格納コンテナ6のスタック7の水平移動を防止し、コンテナ6の垂直移動を誘導するが、通常は、スタックされると、格納コンテナ6を別様に支持することはない。
【0036】
図2aは、コンテナを格納するための中心空洞を伴う先行技術のコンテナ荷役車両の斜視図である。このソリューションでは、持ち上げデバイスおよびグリッパ要素を伴う持ち上げフレーム17は、上昇させられると、中心空洞の内側に格納される。そのようなソリューションの利点は、コンテナ荷役車両が下層のグリッドのより少ない空間を占め、より多くのコンテナ荷役車両が同時に動作することを可能にすることである。
【0037】
図2bは、持ち上げフレーム17が、最初に、上昇させられた位置に、次いで、わずかに降下させられた位置において表示される、先行技術のコンテナ荷役車両の側面図である。ここで提示されるコンテナ荷役車両は、持ち上げデバイスおよびグリッパ要素を伴う持ち上げフレーム17がコンテナ荷役車両の主本体に隣接して設置される片持ち支持ソリューションである。このソリューションの利点は、コンテナが、主電源と、コンテナ荷役車両を動かす電気モータとから離れて設置されることである。
【0038】
図3は、持ち上げフレーム17が表示される、本発明のある実施形態によるコンテナ荷役車両の側面図である。ここに表示されるコンテナ荷役車両は、片持ち支持ソリューションであるが、本発明は、全く同じように、コンテナを格納するための中心空洞を伴うコンテナ荷役車両上でも使用されることができる。
【0039】
コンテナ荷役車両は、主本体と、片持ち支持延在部とを備える。主本体には、第2の再充電可能な電力供給源41が存在する。この第2の再充電可能な電力供給源41は、好ましくは、Liイオンバッテリまたはコンデンサであることができる。第2の再充電可能な電力供給源41は、少なくとも1つの電動式モータに電力を送達する。電動式モータは、下層格納システムのグリッド上でコンテナ荷役車両を操作する。電動式モータは、少なくとも2つのホイールのセットに運動を提供する。さらに、主本体は、中央制御センターを有することができる。
【0040】
図3に提示される実施形態では、持ち上げデバイスが据え付けられる主本体上に、片持ち支持延在部が存在する。代替実施形態では、持ち上げデバイスは、中心空洞コンテナ荷役車両の本体の内側に据え付けられることができる。これは、本発明のソリューションに対する差異を生じさせない。
【0041】
持ち上げデバイスは、車体に接続される持ち上げバンド駆動アセンブリを備える。持ち上げバンド駆動アセンブリに対して、少なくとも1つの回転可能な持ち上げシャフトが、取り付けられる。回転可能な持ち上げシャフトに対して、複数の持ち上げバンド16が、取り付けられる。持ち上げバンド16に対して、水平な持ち上げフレーム17が、取り付けられる。この持ち上げフレーム17上に、格納コンテナへの解放可能な接続のための少なくとも1つの把持要素のセットが存在する。
【0042】
片持ち支持延在部の底部に対して、少なくとも1つの上側充電器コネクタ31が、取り付けられる。上側充電器コネクタ31は、第2の再充電可能な電力供給源41に接続される。第2の再充電可能な電力供給源41は、水平な持ち上げフレーム17上に据え付けられる第1の再充電可能な電力供給源42を充電することができる。第1の再充電可能な電力供給源42の充電は、持ち上げフレーム17がその最上位置にあるとき、行われる。
【0043】
第2の再充電可能な電力供給源41は、コンテナ荷役車両のための主電力供給源である。電力は、コンテナ荷役車両を操作するため、および水平な持ち上げフレーム17によるコンテナの持ち上げに電力を与えるために使用される。さらに、第2の再充電可能な電力供給源41は、コンテナ荷役車両のメインコンピュータシステムである中央コントローラシステムに給電するため、および第2の再充電可能な電力供給源を充電するために使用される。
【0044】
第1の再充電可能な電力供給源42は、水平な持ち上げフレーム17上のグリッパ要素24に給電するために使用される。第1の再充電可能な電力供給源42もまた、水平な持ち上げフレーム17上に据え付けられる。
【0045】
少なくとも1つの上側充電コネクタは、第2の再充電可能な電力供給源41に接続される。少なくとも1つの上側充電器コネクタ31は、水平な持ち上げフレーム17がその最上位置にあるとき、少なくとも1つの下側充電器コネクタ33に触れている。少なくとも1つの下側充電器コネクタ33は、水平な持ち上げフレーム17の上側に取り付けられる。ここから、これは、第1の再充電可能な電力供給源42に接続される。
【0046】
電力読取デバイス43が、水平な持ち上げフレーム17がその最上位置にあるとき、第1の再充電可能な電力供給源42が充電される必要があるかどうかをチェックすることができる。第1の再充電可能な電力供給源42が再充電される必要がある場合、電力が、上側および下側充電器コネクタ33を介して第2の再充電可能な電力供給源41から第1の再充電可能な電力供給源42に伝達される。電力読取デバイスが、第1の再充電可能な電力供給源42が充電される必要はないと結論付けた場合、電力は、上側および下側充電器コネクタ33を介して第2の再充電可能な電力供給源41から第1の再充電可能な電力供給源42に伝達されることはない。
【0047】
第1の再充電可能な電力供給源42は、Liイオンバッテリまたはコンデンサであることができる。
【0048】
水平な持ち上げフレーム17が格納システムの下層のグリッドの中に降下させられると、垂直の誘導ピン30が、持ち上げフレーム17がシャフトの中に正確に降下させられてコンテナと適切に接続することを確実にする。水平な持ち上げフレーム17の各角に、垂直の誘導ピンが存在する。
【0049】
持ち上げフレーム17が、コンテナに適切に接続すると、中央コントローラシステムは、グリッパ要素24に、コンテナを把持するように命じる。中央コントローラシステムは、通信のための媒体として光を使用して、伝送機32に情報を通信する。伝送機32は、片持ち支持延在部の下側部分内に据え付けられる。伝送機32は、水平な持ち上げフレーム17の上側表面上に据え付けられる受信機34に下向きに情報を直接伝送する。ここから、受信機によって受信された情報が、ワイヤに沿ってグリッパ要素24に伝送され、グリッパ要素24は、中央コントローラシステムによって送信される情報に応じて、コンテナを把持するか、またはコンテナを解放するかのいずれかを行う。
【0050】
グリッパ要素24は、グリッパセンサ43に接続される。グリッパセンサ43は、グリッパ要素24が実際にコンテナを把持しているかどうかに関する情報を与える。センサは、この情報をフィードバックの形態で中央コントローラシステムに与えることができる。さらに、グリッパセンサ43はまた、グリッパ要素24が使用している力の量を測定することもできる。
【0051】
さらに、伝送機32は、第1の送受信機であることができ、受信機34は、持ち上げフレーム17と中央制御システムとの間の双方向通信を確実にする第2の送受信機であることができる。
【0052】
光通信は、可視光通信(VLC)、Li-Fi、Irda、光無線通信(OWC)、またはReasonable Optical Near Joint Access(RONJA)のうちの1以上によって実装されることができる。
【0053】
さらに、伝送機32および受信機34は、相互の通視線内に存在しなければならない。
【0054】
図4は、本発明の好ましい実施形態による、第2の再充電可能な電源41が第1の再充電可能な電源42を充電することができる方法の充電回路の側面図である。
【0055】
第2の再充電可能な電力供給源41は、2つの上側充電器コネクタ31に接続される。上側充電器コネクタ31の接触プローブ35が、片持ち支持延在部の底面から突出する。中心空洞ソリューションでは、上側充電器コネクタ31の接触プローブ35は、コンテナ荷役車両の片持ち支持延在部の下側部分からわずかに突出する。
【0056】
持ち上げフレーム17が、その最上位置にあるとき、2つの上側充電器コネクタ31は、下側充電器コネクタ33の対応する対と物理的に接触する。本発明の好ましい実施形態によるこれらの下側充電器コネクタ33は、導電性材料のプレートの形態にある。下側充電器コネクタ33は、持ち上げフレーム17の上部側に搭載される。下側および上側充電器コネクタ31は、持ち上げフレーム17がその最上位置にあるときに触れるように、相互に隣接する。
【0057】
電力読取デバイス43は、上側および下側充電器コネクタ33が相互と物理的に接触しているとき、第1の再充電可能な電力供給源42の充電レベルを読み取ることができる。第1の再充電可能な電力供給源42が再充填される必要がある場合、第2の再充電可能な電力供給源41は、第2の再充電可能な電力供給源を充電する。第1の再充電可能な電力供給源42が十分な充電量を有する場合、電力は、第2の再充電可能な電力供給源41から第1の再充電可能な電力供給源42に伝達されない。
【0058】
各上側充電器コネクタ31は、接触プローブ35と、ばね36と、固定プレート37と、ワイヤ接続ナット38と、接触プローブ固定ナット39と、固定ナット40とを備える。接触プローブは、上側充電器コネクタ31の全体の中心を通過し、好ましくは、例えば銅のような伝導性金属の電極である。接触プローブ35と固定プレート37との間には、ばね36が存在する。接触プローブ35を固定プレート37に向かって付勢するばね36は、上側および下側充電器コネクタ33の間の信頼性の高い接続を確実にする。上側充電器コネクタ31は、固定ナットを用いて固定プレートに固定される。接触プローブは、接触プローブ固定ナットを用いて上側充電器コネクタ31の残部に固定される。第2の再充電可能な電力供給源41からのワイヤは、接触プローブ固定ナットとワイヤ接続ナットとの間に固定される。