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特許7597754発注管理装置、発注管理方法、及び、発注管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】発注管理装置、発注管理方法、及び、発注管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20241203BHJP
【FI】
G06Q30/06
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2022048644
(22)【出願日】2022-03-24
(65)【公開番号】P2023142004
(43)【公開日】2023-10-05
【審査請求日】2024-06-26
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】平本 翔太
(72)【発明者】
【氏名】依田 俊光
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】上田 威
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-128862(JP,A)
【文献】特開2003-091668(JP,A)
【文献】特開平11-296601(JP,A)
【文献】特開2018-136631(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備える発注管理装置であって、
前記制御部は、
商品の納品日又は発注依頼日を取得する取得部と、
前記商品の出荷までに要する時間を示す発注リードタイム情報を記憶部から読み出し、前記商品の納品日から減算処理することで行う、前記商品の発注依頼締切日の算出、及び、前記商品の納品までに要する時間を示す納品リードタイム情報を前記記憶部から読み出し、前記発注依頼日に加算処理することで行う、前記商品の納品予定日の算出のうち、少なくとも一方を行う算出部と、
算出された前記発注依頼締切日又は前記納品予定日を表示部に表示する表示制御部と、を有し、
前記算出部は、算出した前記商品の発注依頼締切日が、前記商品の出荷が行われない日に該当する場合、前記商品の出荷が行われない日に相当する時間を、算出した前記発注依頼締切日から減算処理することで、新たな発注依頼締切日を算出し、
前記表示制御部は、発注する商品を示す情報、複数の日付、及び、複数の前記日付のうち、商品の前記納品日として選択入力された日付を示す情報を前記表示部に表示し、前記表示部に表示した複数の前記日付のうち、商品の前記納品日として前記商品の出荷が行われない日が選択入力された場合、前記表示部に対して前記選択入力された日付を示す情報を非表示とすること、
を特徴とする発注管理装置。
【請求項2】
前記算出部は、前記取得部で取得された前記発注依頼日の取得時刻が、前記記憶部に記憶されている発注依頼締切時刻を超過している場合、翌日を前記発注依頼日として前記納品予定日の算出を行うこと、
を特徴とする請求項1に記載の発注管理装置。
【請求項3】
制御部を備える発注管理装置の発注管理方法であって、
前記制御部の取得部が、商品の納品日又は発注依頼日を取得する取得ステップと、
前記制御部の算出部が、前記商品の出荷までに要する時間を示す発注リードタイム情報を記憶部から読み出し、前記商品の納品日から減算処理することで行う、前記商品の発注依頼締切日の算出、及び、前記商品の納品までに要する時間を示す納品リードタイム情報を前記記憶部から読み出し、前記発注依頼日に加算処理することで行う、前記商品の納品予定日の算出のうち、少なくとも一方を行う算出ステップと、
前記制御部の表示制御部が、算出された前記発注依頼締切日又は前記納品予定日を表示部に表示する表示制御ステップと、を有し、
前記算出ステップでは、算出した前記商品の発注依頼締切日が、前記商品の出荷が行われない日に該当する場合、前記商品の出荷が行われない日に相当する時間を、算出した前記発注依頼締切日から減算処理することで、新たな発注依頼締切日を算出し、
前記表示制御ステップでは、発注する商品を示す情報、複数の日付、及び、複数の前記日付のうち、商品の前記納品日として選択入力された日付を示す情報を前記表示部に表示し、前記表示部に表示した複数の前記日付のうち、商品の前記納品日として前記商品の出荷が行われない日が選択入力された場合、前記表示部に対して前記選択入力された日付を示す情報を非表示とすること、
を特徴とする発注管理方法。
【請求項4】
発注管理装置のコンピュータを機能させる発注管理プログラムであって、
前記コンピュータを、
商品の納品日又は発注依頼日を取得する取得部と、
前記商品の出荷までに要する時間を示す発注リードタイム情報を記憶部から読み出し、前記商品の納品日から減算処理することで行う、前記商品の発注依頼締切日の算出、及び、前記商品の納品までに要する時間を示す納品リードタイム情報を前記記憶部から読み出し、前記発注依頼日に加算処理することで行う、前記商品の納品予定日の算出のうち、少なくとも一方を行う算出部と、
算出された前記発注依頼締切日又は前記納品予定日を表示部に表示する表示制御部として機能させ、
前記算出部は、算出した前記商品の発注依頼締切日が、前記商品の出荷が行われない日に該当する場合、前記商品の出荷が行われない日に相当する時間を、算出した前記発注依頼締切日から減算処理することで、新たな発注依頼締切日を算出し、
前記表示制御部は、発注する商品を示す情報、複数の日付、及び、複数の前記日付のうち、商品の前記納品日として選択入力された日付を示す情報を前記表示部に表示し、前記表示部に表示した複数の前記日付のうち、商品の前記納品日として前記商品の出荷が行われない日が選択入力された場合、前記表示部に対して前記選択入力された日付を示す情報を非表示とすること、
を特徴とする発注管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発注管理装置、発注管理方法、及び、発注管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日において、例えば店舗で食品加工及び販売を行う業種においては、商品及び材料の発注から店舗納品までのリードタイムを把握した発注運用が重要となる。
【0003】
特許文献1(特許第6880343号公報)には、スケジューラシステムが開示されている。このスケジューラシステムは、生産スケジューラと、製造実行システムと、計画情報取得部及び再計画実行部を備えたスケジューラ管理装置とを有する。
【0004】
スケジューラ管理装置の計画情報取得部は、第1生産計画情報の作成後に第1生産計画情報の再作成が必要となるイベントの発生を監視するためのデータである監視対象データを、スケジューラ管理装置に接続される他の機器から取得する。スケジューラ管理装置の再計画実行部は、監視対象データを用いてイベントの発生の有無を検知し、イベントが発生した場合に、第1生産計画情報の作成に用いられた情報である計画作成情報以外の情報である追加情報及び計画作成情報の取得を生産スケジューラに指示する。
【0005】
計画情報取得部は、生産スケジューラへの追加情報及び計画作成情報の取得を指示した後に、取得した追加情報及び計画作成情報を用いて、オーダが複数の工程に跨る第2生産計画情報の再作成を生産スケジューラに指示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特許第6880343号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、仕入先が受注を締め切った後に、仕入先に対する発注が行われることがある。この場合、仕入先が受注を締め切っているため、発注内容が仕入先で適正に処理されず、発注元の必要なタイミングで納品が行われない不都合を生じていた。
【0008】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、適正な発注を可能とする発注管理装置、発注管理方法、及び、発注管理プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る発注管理装置は、制御部を備える発注管理装置であって、制御部は、商品の納品日又は発注依頼日を取得する取得部と、商品の出荷までに要する時間を示す発注リードタイム情報を記憶部から読み出し、商品の納品日から減算処理することで行う、商品の発注依頼締切日の算出、及び、商品の納品までに要する時間を示す納品リードタイム情報を記憶部から読み出し、発注依頼日に加算処理することで行う、商品の納品予定日の算出のうち、少なくとも一方を行う算出部と、算出された発注依頼締切日又は納品予定日を表示部に表示する表示制御部と、を有し、算出部は、算出した商品の発注依頼締切日が、商品の出荷が行われない日に該当する場合、商品の出荷が行われない日に相当する時間を、算出した発注依頼締切日から減算処理することで、新たな発注依頼締切日を算出し、表示制御部は、発注する商品を示す情報、複数の日付、及び、複数の日付のうち、商品の納品日として選択入力された日付を示す情報を表示部に表示し、表示部に表示した複数の日付のうち、商品の納品日として商品の出荷が行われない日が選択入力された場合、表示部に対して選択入力された日付を示す情報を非表示とする。
【0010】
また、上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る発注管理方法は、制御部を備える発注管理装置の発注管理方法であって、制御部の取得部が、商品の納品日又は発注依頼日を取得する取得ステップと、制御部の算出部が、商品の出荷までに要する時間を示す発注リードタイム情報を記憶部から読み出し、商品の納品日から減算処理することで行う、商品の発注依頼締切日の算出、及び、商品の納品までに要する時間を示す納品リードタイム情報を記憶部から読み出し、発注依頼日に加算処理することで行う、商品の納品予定日の算出のうち、少なくとも一方を行う算出ステップと、制御部の表示制御部が、算出された発注依頼締切日又は納品予定日を表示部に表示する表示制御ステップと、を有し、算出ステップでは、算出した商品の発注依頼締切日が、商品の出荷が行われない日に該当する場合、商品の出荷が行われない日に相当する時間を、算出した発注依頼締切日から減算処理することで、新たな発注依頼締切日を算出し、表示制御ステップでは、発注する商品を示す情報、複数の日付、及び、複数の日付のうち、商品の前記納品日として選択入力された日付を示す情報を表示部に表示し、表示部に表示した複数の日付のうち、商品の納品日として商品の出荷が行われない日が選択入力された場合、表示部に対して選択入力された日付を示す情報を非表示とする。
【0011】
また、上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る発注管理プログラムは、発注管理装置のコンピュータを機能させる発注管理プログラムであって、コンピュータを、商品の納品日又は発注依頼日を取得する取得部と、商品の出荷までに要する時間を示す発注リードタイム情報を記憶部から読み出し、商品の納品日から減算処理することで行う、商品の発注依頼締切日の算出、及び、商品の納品までに要する時間を示す納品リードタイム情報を記憶部から読み出し、発注依頼日に加算処理することで行う、商品の納品予定日の算出のうち、少なくとも一方を行う算出部と、算出された発注依頼締切日又は納品予定日を表示部に表示する表示制御部として機能させ、算出部は、算出した商品の発注依頼締切日が、商品の出荷が行われない日に該当する場合、商品の出荷が行われない日に相当する時間を、算出した発注依頼締切日から減算処理することで、新たな発注依頼締切日を算出し、表示制御部は、発注する商品を示す情報、複数の日付、及び、複数の日付のうち、商品の納品日として選択入力された日付を示す情報を表示部に表示し、表示部に表示した複数の日付のうち、商品の納品日として商品の出荷が行われない日が選択入力された場合、表示部に対して選択入力された日付を示す情報を非表示とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、適正な発注を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、実施の形態の発注管理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2図2は、商品注文マスタの一例を示す図である。
図3図3は、仕入先カレンダーマスタの一例を示す図である。
図4図4は、店舗マスタの一例を示す図である。
図5図5は、仕入先マスタの一例を示す図である。
図6図6は、発注分類マスタの一例を示す図である。
図7図7は、締切時間マスタの一例を示す図である。
図8図8は、品番マスタの一例を示す図である。
図9図9は、配送業者マスタの一例を示す図である。
図10図10は、実施の形態の発注管理装置の発注管理処理の流れを示すフローチャートである。
図11図11は、出荷リードタイム及び出荷加算リードタイムの減算処理を説明するための図である。
図12図12は、受付リードタイム及び受付加算リードタイムの減算処理を説明するための図である。
図13図13は、発注依頼締切情報に対する注締切時刻の付加処理を説明するための図である。
図14図14は、実施の形態の発注管理装置における、発注入力画面を用いた発注入力動作を説明するためのフローチャートである。
図15図15は、発注入力画面の一例を示す図である。
図16図16は、実施の形態の発注管理装置における、納品日予定日を指定した発注動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を適用した実施の形態となる発注管理装置を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態に本発明が限定されるものではない。
【0015】
(ハードウェア構成)
図1は、実施の形態の発注管理装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。この図1に示す発注管理装置1は、記憶部2、制御部3、通信インターフェース部4及び入出力インターフェース部5を備えている。入出力インターフェース部5には、入力装置6及び出力装置7が接続されている。出力装置7としては、モニタ装置(家庭用テレビを含む)等の表示部を用いることができる。入力装置6としては、キーボード装置及びマウス装置、及びマイクロホン装置の他、マウス装置と協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタ装置を用いることができる。
【0016】
記憶部2としては、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置を用いることができる。記憶部2には、記憶領域である商品注文マスタ11、仕入先カレンダーマスタ12、店舗マスタ13、仕入先マスタ14、発注分類マスタ15、締切時間マスタ16、品番マスタ17及び配送業者マスタ18が設けられている。また、記憶部2には、ミスのない発注及び所望の期日の納品を可能とする発注管理プログラムが記憶されている。
【0017】
図2は、商品注文マスタ11の一例を示す図である。この図2に示すように、商品注文マスタ11には、店舗、商品、便、仕入先、発注分類、受付リードタイム、出荷リードタイム、及び、締切時間コード等の各種情報が記憶(登録)される。受付リードタイムは、仕入先が注文を受付けてから出荷準備までの期間である。出荷リードタイムは、仕入先が出荷してから店舗着荷までの期間である。
【0018】
この図2の例は、店舗Aが1便で商品Aを仕入れる場合、受付リードタイムとして「2日間」を要し、さらに、出荷リードタイムとして「1日」を要することを示している。また、1便で発注を行う際の締切時刻は「11時00分」であることを示している。同様に、図2の例は、店舗Aが2便で商品Bを仕入れる場合、受付リードタイムとして「2日」を要し、さらに、出荷リードタイムとして「1日」を要することを示している。2便で発注を行う際の締切時刻は「14時00分」であることを示している。
【0019】
図3は、仕入先カレンダーマスタ12の一例を示している。この仕入先カレンダーマスタ12には、仕入先毎及び日付毎の受付加算リードタイム及び出荷加算リードタイムが記憶(登録)されている。この図3の例は、仕入先となる○○物産が、注文受付部門と出荷部門に分かれており、出荷部門は5月7日(土)及び5月8日(日)は休日のため、対応不可となり、5月7日(土)の受付の場合には「1日」の出荷加算リードタイムを要し、5月8日(日)の受付の場合には「2日」の出荷加算リードタイムを要することを示している。
【0020】
また、受付部門は、2022年5月3日(火)~2022年5月6日(金)が休日(連休)のため、対応不可となることを示している。そして、受付部門において、5月3日(火)の受付の場合には「1日」の受付加算リードタイムを要し、5月4日(水)の受付の場合には「2日」の受付加算リードタイムを要することを示している。また、受付部門において、5月5日(木)の受付の場合には「3日」の受付加算リードタイムを要し、5月6日(金)の受付の場合には「4日」の受付加算リードタイムを要することを示している。
【0021】
図4は、店舗マスタ13の一例を示す図である。この図4に例示するように、店舗マスタ13には、店舗コード及び店舗名等が記憶されている。
【0022】
図5は、仕入先マスタ14の一例を示す図である。この図5に例示するように、仕入先マスタ14には、仕入先コード及び仕入先名等が記憶されている。
【0023】
図6は、発注分類マスタ15の一例を示す図である。この図6に例示するように、発注分類マスタ15には、コード値及びコード名称が関連付けされて記憶されている。
【0024】
図7は、締切時間マスタ16の一例を示す図である。この図7に例示するように、締切時間マスタ16には、締切時間コード及び締切時間が関連付けされて記憶されている。
【0025】
図8は、品番マスタ17の一例を示す図である。この図8に例示するように、品番マスタ17には、商品コード、商品名、規格及び単位(個又はグラム等)が関連付けされて記憶されている。
【0026】
図9は、配送業者マスタ18の一例を示す図である。この図9に例示するように、配送業者マスタ18には、便コード及び便名が関連付けされた記憶されている。
【0027】
(発注管理装置の機能構成)
次に、制御部3は、記憶部2に記憶されている発注管理プログラムを実行することで、取得部21、算出部22、データ生成部23、及び、表示制御部24として機能する。取得部21は、業務オペレータ等により入力される商品の納品日又は発注依頼日を取得する。
【0028】
算出部22は、商品の出荷までに要する時間を示す発注リードタイム情報の一例となる出荷リードタイム、出荷加算リードタイム受付リードタイム及び受付加算リードタイムを、記憶部の一例となる商品注文マスタ11又は仕入先カレンダーマスタ12から読み出し、商品の納品日から減算処理することで商品の発注依頼締切日を算出する。
【0029】
また、算出部22は、商品の納品までに要する時間を示す納品リードタイム情報の一例となる受付リードタイム及び出荷リードタイムを商品注文マスタ11から読み出し、発注依頼日に加算処理することで、商品の最短納品日(納品予定日)を算出する。
【0030】
表示制御部24は、算出された発注依頼締切日又は納品予定日を、表示部の一例となる出力装置7を介して表示する。また、表示制御部24は、所望の商品の納品日又は発注依頼日の入力を行うための発注入力画面を、出力装置7を介して表示する。
【0031】
(発注管理動作)
次に、実施の形態の発注管理装置1における、商品の発注可能な日付を管理する発注管理動作を説明する。図10は、この発注管理動作の一例となる発注依頼締切日の管理動作の流れを示すフローチャートである。制御部3は、記憶部2に記憶されている発注管理プログラムに基づいて、この図10のフローチャートの各処理を実行する。
【0032】
まず、ステップS1では、取得部21が、業務オペレータにより入力された、所望の納品日を取得する。ステップS2では、算出部22が、図11(a)に示すように商品注文マスタ11を参照して検出した出荷リードタイムを、納品日から減算処理する。図11(a)の例の場合、商品の納品を希望する日付である納品日が2022年5月9日(月)であり、出荷リードタイムが「1日」である。このため、算出部22は、2022年5月9日(月)から「1日」を減算処理し、2022年5月8日(日)の仕入先出荷日を算出する。
【0033】
次に、算出部22は、ステップS3において、図11(b)に示すように、仕入先カレンダーマスタ12を参照し、2022年5月8日(日)の仕入先出荷日に対応する出荷加算リードタイムの有無を判別する。仕入先カレンダーマスタ12に、仕入先出荷日に対応する出荷加算リードタイムが存在しない場合は(ステップS3:No)、ステップS5に処理が進む。
【0034】
仕入先カレンダーマスタ12に、仕入先出荷日に対応する出荷加算リードタイムが存在する場合(ステップS3:Yes)、算出部22は、ステップS4において、仕入先出荷日から出荷加算リードタイムを減算処理する。図11(b)の例の場合、2022年5月8日は日曜日であるため、仕入先カレンダーマスタ12に「2日」の出荷加算リードタイムが記憶されている。このため、算出部22は、2022年5月8日(日)の仕入先出荷日から「2日」の出荷加算リードタイムを減算処理し、2022年5月6日(金)の仕入先出荷日を算出する。
【0035】
次に、算出部22は、ステップS5において商品注文マスタ11を参照し、図12(a)に示すように、仕入先出荷日から受付リードタイムを減算処理する。この例の場合、図11(b)に示したように出荷加算リードタイムを減算処理することで、2022年5月6日(金)の仕入先出荷日を算出したため、算出部22は、図12(a)に示すように、2022年5月6日(金)の仕入先出荷日から「2日」のリードタイムを減算処理することで、2022年5月4日(水)の仕入先出荷日を算出する。
【0036】
次に、算出部22は、ステップS6において、図12(b)に示すように、仕入先カレンダーマスタ12を参照し、2022年5月4日(水)の仕入先出荷日に対応する受付加算リードタイムの有無を判別する。仕入先カレンダーマスタ12に、仕入先出荷日に対応する出荷加算リードタイムが存在しない場合は(ステップS6:No)、ステップS8に処理が進む。
【0037】
仕入先カレンダーマスタ12に、仕入先出荷日に対応する出荷加算リードタイムが存在する場合(ステップS6:Yes)、算出部22は、ステップS7において、仕入先出荷日から受付加算リードタイムを減算処理する。図12(b)の例の場合、仕入先カレンダーマスタ12に「2日」の受付加算リードタイムが記憶されている。このため、算出部22は、2022年5月4日(水)の仕入先出荷日から「2日」の受付加算リードタイムを減算処理し、2022年5月2日(月)の仕入先出荷日を算出する。
【0038】
次に、データ生成部23は、ステップS8において、図13に示すように「1便」の締切時間を、仕入先出荷日に付加した発注依頼締切情報を生成する。この例の場合、最終的に算出された仕入先出荷日が2022年5月2日(月)であるため、データ生成部23は、この2022年5月2日(月)の仕入先出荷日に、1便の締切時間である「11時00分」を付加した発注依頼締切情報を生成する。表示制御部24は、ステップS9で、この
発注依頼締切情報を出力装置7に表示する。これにより、図10のフローチャートの全処理が終了する。
【0039】
業務オペレータは、出力装置7に表示された発注依頼締切情報により、例えば2022年5月9日(月)の納品を希望する場合、2022年5月2日(月)の11時00分までに発注依頼を行う必要があることを認識する。そして、2022年5月2日(月)の11時00分までに発注依頼を行う。これにより、2022年5月9日(月)に納品を得ることが可能な発注を行うことができる。
【0040】
(発注入力画面を用いた発注管理)
ここで、このような発注管理は、下記に説明する発注入力画面を用いることで、より明確かつ正確に行うことができる。図14は、この発注入力画面を用いた発注管理動作の流れを示すフローチャートである。制御部3は、記憶部2に記憶されている発注管理プログラムに基づいて、この図14のフローチャートの各処理を実行する。
【0041】
ステップS11では、表示制御部24が、業務オペレータにより入力装置6を介して行われた発注入力画面の表示指定操作を検出し、図15に例示する発注入力画面を出力装置7に表示する。
【0042】
この発注入力画面には、納品を希望する店舗の入力欄、及び、納品日を選択する期間(=以下のカレンダー表示を行う期間)の入力欄が設けられている。業務オペレータは、図4に例示した店舗マスタ13を参照し、例えば「T01」等のように、納品を希望する店舗の店舗コードを入力する。また、業務オペレータは、例えば「2022年5月4日~2022年5月12日」等のように、選択を希望する納品日の範囲(期間)を入力し、確定ボタン50を操作する。
【0043】
確定ボタン50の操作を検出すると、算出部22及び表示制御部24は、納品日の範囲が指定されたものと判別し(ステップS12:Yes)、ステップS13において、指定された範囲の各納品日に対する指定の可否を判別する。そして、表示制御部24は、ステップS13における各納品日の指定の可否の判別結果に基づいて、指定不可の日付を異なる表示形態で表示する。
【0044】
すなわち、納品日の範囲(期間)が入力され、確定ボタン50が操作されると、表示制御部24は、図15に示す発注入力画面の中段から下段にかけて、各商品に対するカレンダー状の発注入力欄を表示する。この発注入力欄は、商品名、便名、単位名、及び、規格の表示欄と共に、業務オペレータが、納品を希望する商品の個数の入力欄を備える。
【0045】
算出部22は、ステップS13において、図10のフローチャートのステップS1~ステップS9の処理を、指定された範囲の納品日毎に繰り返し実行することで、各納品日に対応する仕入先出荷日(図12(b)及び図13参照)を算出する。表示制御部24は、算出された各納品日の仕入先出荷日が、納品日の範囲内の日付である場合、その日付に対応する商品の個数の入力欄を、他の入力欄とは異なる表示形態で表示する。
【0046】
さらに具体的に説明すると、図15の例は、2022年5月3日において、5月4日(水)~5月12日(木)の範囲が、選択を希望する納品日の範囲として指定された例である。この場合、表示制御部24は、発注入力画面に、指定された範囲の各納品日毎に、納品を希望する商品の個数の入力欄を表示する。算出部22は、各入力欄に対応する納品日毎に、図10のフローチャートのステップS1~ステップS9の処理に基づいて、仕入先出荷日(図12(b)及び図13参照)を算出する。表示制御部24は、算出された各納品日の仕入先出荷日が、納品日の範囲に含まれる日付である場合、その日付に対応する商品の個数の入力欄を、例えば背景が白色の入力欄として表示し、他の入力欄は、背景が灰色の入力欄として表示する(グレー表示)。
【0047】
図15の例は、5月6日(金)~5月12日(木)の納品日の商品Bの2便に対する入力欄、及び、5月10日(火)~5月12日(木)の納品日の商品Aの1便に対する入力欄が、それぞれ背景が白色の入力欄として表示され、他の入力欄はグレー表示された例である。
【0048】
これにより、業務オペレータは、この例の当日である2022年5月3日において、背景が白色の入力欄に対応する納品日が指定可能であることを認識できる。そして、この背景が白色の入力欄に、所望の商品の発注個数を入力操作する。表示制御部24は、この入力された発注個数を、該当する入力欄に表示する。図15の例は、5月6日(金)を納品日に指定して、5個の商品Bが発注されたことを示している。同様に、図15の例は、5月10日(火)を納品日に指定して、10個の商品Aが発注されたことを示している。なお、このように入力欄に表示される、5個又は10個等の発注個数を示す情報は、「商品の納品日として選択入力された日付を示す情報」に相当する。
【0049】
次に、図14のフローチャートのステップS15では、このようにカレンダー状に表示された、いずれかの納品日に対して、商品の所望の個数の入力操作の有無を監視している。商品の所望の個数の入力操作を検出すると(ステップS15:Yes)、ステップS16において、表示制御部24は、入力操作された日付は、納品日として指定可能な日付か否かを判別する。すなわち、表示制御部24は、図15に示すように、グレー表示されている入力欄に対して商品の個数の入力操作が行われた場合(ステップS16:No)、発注困難な日付であるため、ステップS20に処理を進め、その入力を拒否する。
【0050】
この入力拒否としては、例えばその入力欄に対する入力操作を無効として、入力された数値を非表示としてもよいし、これと共に又はこの非表示の代わりに、所定のエラー表示を行ってもよい。
【0051】
これに対して、背景が白色の入力欄に対する入力操作であった場合(ステップS16:Yes)、表示制御部24は、納品日として指定可能な日付が指定されたものと判別し、処理をステップS17に進める。そして、表示制御部24は、ステップS17において、入力操作された納品日の入力欄に、上述のように5個又は10個等の発注個数を示す数値を表示する(選択入力処理)。
【0052】
例えば、2022年5月3日(火)の13時00分に発注入力を行う場合における入力可否判断の一例を下記に示す。
【0053】
2022年5月9日(月)を納品日として指定→商品注文マスタ11を参照して「1日」の出荷リードタイムを減算して2022年5月8日(日)の仕入先出荷日を算出→仕入先カレンダーマスタ12を参照して「2日」の出荷加算リードタイムを減算処理し2022年5月6日(金)の仕入先出荷日を算出→商品注文マスタ11を参照して「2日」の受付リードタイムを減算して2022年5月4日(水)の仕入先出荷日を算出→仕入先カレンダーマスタ12を参照して「2日」の受付加算リードタイムを減算処理し2022年5月2日(月)の11時00分の発注依頼締切情報を生成→発注入力画面にカレンダー表示された範囲外の日付である場合は「入力不可」と判断。
【0054】
2022年5月10日(火)を納品日として指定→商品注文マスタ11を参照して「1日」の出荷リードタイムを減算して2022年5月9日(月)の仕入先出荷日を算出→仕入先カレンダーマスタ12を参照して出荷加算リードタイムは「無し(0日)」であることを検出→商品注文マスタ11を参照して「2日」の受付リードタイムを減算して2022年5月7日(土)の仕入先出荷日を算出→仕入先カレンダーマスタ12を参照して受付加算リードタイムは「無し」であることを検出→2022年5月7日(土)の11時00分の発注依頼締切情報を生成→発注入力画面にカレンダー表示された範囲内の日付である場合は「入力可」と判断。
【0055】
2022年5月6日(金)を納品日として指定→商品注文マスタ11を参照して「1日」の出荷リードタイムを減算して2022年5月5日(木)の仕入先出荷日を算出→仕入先カレンダーマスタ12を参照して出荷加算リードタイムは「無し(0日)」であることを検出→商品注文マスタ11を参照して「2日」の受付リードタイムを減算して2022年5月3日(水)の仕入先出荷日を算出→仕入先カレンダーマスタ12を参照して受付加算リードタイムは「無し」であることを検出→2022年5月3日(水)の14時00分の発注依頼締切情報を生成→発注入力画面にカレンダー表示された範囲内の日付である場合は「入力可」と判断。
【0056】
次に、業務オペレータは、このように所望の納品日に対して所望の発注個数を入力すると、図15に示す登録ボタン51を操作する。ステップS18では、データ生成部23が、この登録ボタン51の操作の有無を監視している。登録ボタン51の操作を検出すると(ステップS18:Yes)、データ生成部23は、ステップS19において、図15の発注入力画面に入力された各種情報に基づいて、商品名、便名、単位名、規格、納品日及び発注個数を含む発注登録データを生成し、記憶部2に記憶する。これにより、図14のフローチャートの全処理が終了する。なお、仕入先に対する商品の発注は、この発注登録データに基づいて行われる。
【0057】
(最短納品日の算出管理)
以上の例は、所望の納品日に商品の納品を得るための発注日を管理する例であったが、発注日に基づいて最短納品日(納品予定日)を算出することもできる。例えば、2022年5月3日(火)の13時00分に商品Aの発注日を行ったとする。この場合、算出部22は、まず、図16(a)に示すように、発注時刻が、商品注文マスタ11の締切時間を超過しているか否かを判別する。この例の場合、商品注文マスタ11の締切時間は11時00分であるのに対し、13時00分の発注であるため、実際には、次の日以降に発注処理が行われることとなる。このため、算出部22は、2022年5月3日(火)に「1日」を加算処理することで、2022年5月4日(水)の仕入先受付日を算出する。
【0058】
次に、算出部22は、商品注文マスタ11を参照することで検出した「2日」の受付リードタイムを、2022年5月4日(水)の仕入先受付日に加算処理することで、2022年5月6日(金)の仕入先受付日を算出する。
【0059】
次に、算出部22は、商品注文マスタ11を参照することで検出した「1日」の出荷リードタイムを、2022年5月6日(金)の仕入先受付日に加算処理することで、2022年5月7日(土)の仕入先受付日を算出する。これにより、2022年5月3日(火)の13時00分に商品Aの発注を行った場合、2022年5月7日(土)が最短納品日となることを、業務オペレータ等に対して認識させることができる。
【0060】
(実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、実施の形態の発注管理装置1は、仕入先の受付休業日、出荷休業日、受付リードタイム及び出荷リードタイム等の設定を可能とし、店舗発注入力時に、店舗毎及び商品毎に納品日に対する発注入力の可否をコントロールする。これにより、店舗、商品及び仕入先毎に、正確な発注締切時間の把握及び発注入力画面上での入力をコントロールできる。従って、店舗からの不正な(無効な)発注を防止できる。
【0061】
また、納品日を起点として各リードタイムの値を考慮して発注締切時間を求める他、商品注文マスタ11の受付リードタイム及び出荷リードタイムの設定値を用いることで、発注日を起点とした未来最短での納品可能日を求めることができる。そして、画面又は帳票機能としてリスト表示を行うことで、店舗、仕入先及び商品毎の最短納品日(納品予定日)を把握して管理することができる。
【0062】
[国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び目標9に貢献することが可能となる。
【0063】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、目標13及び目標15に貢献することが可能となる。
【0064】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0065】
[他の実施の形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0066】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、或いは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0067】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0068】
また、発注管理装置1に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも図示の如く物理的に構成されていることを要しない。
【0069】
例えば、発注管理装置1が備える処理機能、特に制御部3及び制御部3にて行われる各処理機能については、その全部又は任意の一部を、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。なお、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて発注管理装置1に機械的に読み取られる。すなわち、ROM又はHDD等の記憶部等には、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部3を構成する。
【0070】
また、この発注管理装置1の発注管理プログラムは、発注管理装置1に対して任意のネットワークを介して接続された他のサーバ装置に記憶されていてもよく、必要に応じてその全部又は一部をダウンロードすることも可能である。
【0071】
また、本実施形態で説明した処理を実行するための発注管理プログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、及び、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0072】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコード又はバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した発注管理装置1において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0073】
記憶部2は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0074】
また、発注管理装置1は、既知のパーソナルコンピュータ装置又はワークステーション等の情報処理装置で構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された情報処理装置で構成してもよい。また、情報処理装置は、本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラム又はデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0075】
さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部又は一部を、各種の付加等に応じて又は機能付加に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明は、例えば多店舗展開を行い、店舗から工場、及び外部発注を行う業態(特に食品を扱う企業等)に適用して好適である。
【符号の説明】
【0077】
1 発注管理装置
2 記憶部
3 制御部
4 通信インターフェース部
5 入出力インターフェース部
6 入力装置
7 出力装置
11 商品注文マスタ
12 仕入先カレンダーマスタ
13 店舗マスタ
14 仕入先マスタ
15 発注分類マスタ
16 締切時間マスタ
17 品番マスタ
18 配送業者マスタ
21 取得部
22 算出部
23 データ生成部
24 表示制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16