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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】丸編み構造を含む履物物品
(51)【国際特許分類】
   A43B 1/04 20220101AFI20241203BHJP
   A43B 23/02 20060101ALI20241203BHJP
   A43B 23/04 20060101ALI20241203BHJP
   A41B 11/00 20060101ALI20241203BHJP
   D04B 1/00 20060101ALI20241203BHJP
   D04B 1/22 20060101ALI20241203BHJP
   B32B 5/02 20060101ALI20241203BHJP
   B32B 5/26 20060101ALI20241203BHJP
【FI】
A43B1/04
A43B23/02 101A
A43B23/04
A41B11/00 A
A41B11/00 F
D04B1/00 Z
D04B1/22
B32B5/02 Z
B32B5/26
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022528112
(86)(22)【出願日】2020-11-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-16
(86)【国際出願番号】 US2020060243
(87)【国際公開番号】W WO2021097094
(87)【国際公開日】2021-05-20
【審査請求日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】16/682,844
(32)【優先日】2019-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】503204222
【氏名又は名称】ザ ノース フェイス アパレル コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】The North Face Apparel Corp.
【住所又は居所原語表記】3411 Silverside Road,Wilmington,Delaware 19810 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110001656
【氏名又は名称】弁理士法人谷川国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ダーディンスキー,アレキサンダー
(72)【発明者】
【氏名】ハス,デビッド
(72)【発明者】
【氏名】シュナッケンベルグ,クルティス
(72)【発明者】
【氏名】リー,ジョン
【審査官】石井 茂
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0208862(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0311672(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A43B 1/04
A43B 23/02
A43B 23/04
A41B 11/00
D04B 1/00
D04B 1/22
B32B 5/02
B32B 5/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
履物物品であって、
第1の丸編み層と、
前記第1の丸編み層に結合された第2の丸編み層であって、前記第1の丸編み層の中又は周囲に折り畳まれたときに前記第1の丸編み層の少なくとも一部に隣接して配置されるように構成された第2の丸編み層と、
機能層であって、折り返し技術を用いることによって前記第1の丸編み層と前記第2の丸編み層との間に介在して、前記第2の丸編み層が前記第1の丸編み層の中又は周囲に折り畳まれたときに、前記機能層が、前記第1の丸編み層と前記第2の丸編み層との間に閉じ込められ、また前記履物物品のミッドソールに組み込まれた中底を備えるようになる、機能層であって、閉じ込められたミッドソールの中底が、前記第1の丸編み層および前記第2の丸編み層を通って延在するアウトソール突起を備え、また前記第1の丸編み層または前記第2の丸編み層がアパーチャを備え、閉じ込められたミッドソールからの前記アウトソール突起がそれを通って延在することを可能にするものである、機能層と、を備える履物物品。
【請求項2】
前記機能層は、スプレー塗布を用いて前記第1の丸編み層又は前記第2の丸編み層のうちの少なくとも1つの面に適用される、請求項1に記載の履物物品。
【請求項3】
前記第1の丸編み層が外面の少なくとも一部を画定する、請求項1~2のいずれか一項に記載の履物物品。
【請求項4】
前記第2の丸編み層は、単一の本体として前記第1の丸編み層から延在する、請求項1~3のいずれか一項に記載の履物物品。
【請求項5】
前記第1の丸編み層が略管状の形状を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の履物物品。
【請求項6】
前記第2の丸編み層が略管状の形状を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の履物物品。
【請求項7】
前記第1の丸編み層が防水性の通気性材料を含み、前記第2の丸編み層がコンフォートライナーを含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の履物物品。
【請求項8】
前記第2の丸編み層が前記第1の丸編み層の中に折り畳まれたときに、羽根システムの少なくとも一部が前記第2の丸編み層と前記第1の丸編み層との間に介在されるように、前記第2の丸編み層の少なくとも一部に隣接して配置された羽根システムをさらに備える、請求項1~7のいずれか一項に記載の履物物品。
【請求項9】
前記第1の丸編み層が略管状の形状を含み、前記第2の丸編み層が平面形状を含み、前記第2の丸編み層が、前記第1の丸編み層の中又は周囲に折り畳まれる前の平面作業用に構成されている、請求項1~8のいずれか一項に記載の履物物品。
【請求項10】
前記第2の丸編み層は、1つ又は複数の溶着補強領域を含む、請求項9に記載の履物物品。
【請求項11】
前記第1の丸編み層がカラーを備え、前記第2の丸編み層が、前記第1の丸編み層の外面の周囲に少なくとも部分的に周方向に配置されるように構成される、請求項9~10のいずれか一項に記載の履物物品。
【請求項12】
前記第1の丸編み層が1つ又は複数の通気領域を備え、前記第2の丸編み層が、前記通気領域の少なくとも一部に隣接する前記第1の丸編み層の中又は周囲に折り畳まれるよう構成される、請求項1~11のいずれか一項に記載の履物物品。
【請求項13】
前記第2の丸編み層は、前記第2の丸編み層が前記第1の丸編み層の中又は周囲に折り畳まれたとき、前記第1の丸編み層に隣接して配置されるように構成された1つ又は複数の特徴部分を含み、前記1つ又は複数の特徴部分が、アパーチャ、紐穴、もしくはヒールカップ、又はそれらの組み合わせを含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の履物物品。
【請求項14】
前記第2の丸編み層は、前記第2の丸編み層が前記第1の丸編み層の中又は周囲に折り畳まれたとき、前記第1の丸編み層に隣接して配置されるよう構成された1つ又は複数の特徴部分を含み、前記1つ又は複数の特徴部分が、前記第1の丸編み層の一部を通って延在するように構成されたプルスルーを含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の履物物品。
【請求項15】
前記機能層は、中底、ミッドソール、断熱材、又はカラーを含む、請求項1~14のいずれか一項に記載の履物物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、丸編み構造を含む履物物品、及びそのような履物物品を製造する方法に関する。
背景技術
【0002】
従来の履物物品は、靴底及び靴底に取り付けられたアッパーを有する。履物の製造は、歴史的に、労働集約的な裁断・縫製・組み立て作業であった。アッパー材料のパネルをサイズに合わせて裁断し、縫い合わせてアッパーを作成する。靴底がいくつかの様々な技法を使用してアッパーに取り付けられ、完成した履物物品を作成する。履物のデザインにおける最近の発展は、編み物技術を使用して、履物の一部、特にアッパーを形成している。場合によっては、横編みが使用されて平面ニット生地のブランクを形成する。平面ニット生地のブランクは、ほぼ完成した靴のアッパーの中に折り畳まれたり包まれたりすることができるように、特定の形状に形成される。アッパーが形成されると、従来の履物製造技術と一致して、靴底構成要素又は他の耐久性のある構造がニットの靴アッパーに取り付けられる。横編みを使用して靴のアッパーを作成するには、ある程度の縫製が必要であるが、従来の靴の製造に比べて、必要な縫製手順が少なくて済む。平編みは材料の利用を高め得るが、生地の裁断が最小限に抑えられるため、平編みに固有のデザイン上の制限や生産の非効率性がある。
【発明の概要】
【0003】
本開示の一実施形態は、履物物品、ニットのブランク、並びに履物物品及びニットのブランクを製造するための方法である。履物物品は、中底と、中底に連続する上部と、足首開口と、着用者の足を受け入れるための内側ボイドとを有する二重層ニットアッパーを含む。二重層ニットアッパーは、二重層ニットアッパーの外面を画定する外側ニット層を有する。二重層ニットアッパーはまた、外側ニット層にモノリシックに編まれた内側ニット層を有する。内側ニット層は、外側ニット層の複数の外側ニット領域に空間的に対応する複数の内側ニット領域を有する。外側ニット層と内側ニット層は、実質的に、中底と二重層ニットアッパーの上部とを画定する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】本開示の一実施形態による履物物品の側面図である。
図2図1に示される履物物品の分解図である。
図3図1の線3-3に沿った履物物品の断面図である。
図4図1~3に示される履物物品の構成要素を形成するために使用されるニットブランクの側面図である。
図5図1及び2に示される履物物品の構成要素を形成するために使用されるニットブランクの内部の側面図であり、履物物品の足首部分を作成するために除去されたニットブランクの部分を示す。
図6図4に示されるニットブランクから形成された二重層ニット履物構成要素の側面図である。
図7】本開示の一実施形態による履物物品を示す。
図8】本開示の一実施形態による羽根システムを含む履物物品を示す。
図9】本開示の一実施形態によるカラーを含む履物物品を示す。
図10】本開示の一実施形態による複数の特徴部分を含む履物物品を示す。
図11】本開示の一実施形態による複数の特徴部分を含む履物物品を示す。
図12】本開示の一実施形態による羽根システムを含む履物物品を示す。
図13】本開示の一実施形態による羽根システムを含む履物物品を示す。
図14】本開示の一実施形態による機能層を含む例示的な履物物品を示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本開示の実施形態は、履物物品10の二重層ニットアッパーに形成された丸編み生地を含む履物物品を含む。履物物品10は、ウォーキング又はランニングに適した構成を有するものとして開示されている。履物に関連する概念は、例えば、野球シューズ、バスケットボールシューズ、クロストレーニングシューズ、サイクリングシューズ、フットボールシューズ、テニスシューズ、サッカーシューズ、スプリントシューズ、ハイキングブーツなど、他の様々な種類の運動靴にも適用され得る。この概念は、ドレスシューズ、ローファー、サンダル、作業ブーツなど、一般的に非運動用と見なされる種類の履物にも適用され得る。本出願で開示される概念は、幅広い種類の履物に適用される。
【0006】
図1~3を参照すると、履物物品10は、靴底構成要素20及び上部ニット構成要素30を含む。参考のために、履物物品10は、3つの大まかな領域である、前足領域11、前足領域の後方の中足領域12、及び踵領域13に分割することができる。前足領域11は、概して、つま先と中足骨を指節骨に接続する関節とに対応する履物物品10の部分を含む。中足領域12は、概して、足のアーチ領域に対応する履物物品10の部分を含む。踵領域13は、概して、足の後部に対応する。履物物品10はまた、内側14及び外側15を含み、これらは、領域11~13のそれぞれを通って延在し、履物物品10の両側に対応する。外側15は、足の外側領域、すなわち、もう一方の足とは反対に面する表面に対応し、内側14は、足の内側領域、すなわち、もう一方の足に面する表面に対応する。領域11~13及び側面14~15は、履物物品10の全体的な領域を表すことが意図されている。履物物品10に加えて、領域11~13及び側面14~15は、靴底構成要素20及び/又は上部ニット構成要素30にも適用され得る。
【0007】
引き続き図1~3を参照すると、靴底構成要素20は、上部ニット構成要素30に固定され、履物物品10が着用されると、足と地面との間に延在する。靴底構成要素20は、ミッドソール、アウトソール、及びライナー(図示せず)を含み得る。ミッドソールは、以下でさらに説明するように、上部ニット構成要素30に固定されている。ミッドソールは、圧縮可能なポリマーフォーム要素、例えばポリウレタン又はエチルビニルアセテートフォームから形成することができ、ウォーキング、ランニング、又は他の歩行活動中に足と地面との間で圧縮されると、地面の反力を減衰させ、クッション性を提供する。アウトソールはミッドソールの下面に固定されており、静止摩擦を与えるためにテクスチャー加工された耐摩耗性のゴム素材から形成され得る。靴底構成要素20又は上部ニット構成要素30と共に利用される任意の靴底構成要素の構造及び特徴部分は、かなり変化し得る。
【0008】
履物物品10は、履物物品10の内側14及び外側15に沿って靴底構成要素20から上方に延在する複数のタブ22a~22dを含む。複数のタブ22a~22dは、コード18を受け入れる開口部、スロット、及び/又はフックの形態で固定部材24a~24dを含む。
【0009】
引き続き図1~3を参照すると、上部ニット構成要素30は、靴底構成要素20に対して足を受け入れて固定するために、履物物品10内に内部ボイド31を形成する。ボイド31は、足を収容するように形作られ、足の外側に沿って、足の内側に沿って、足の上に、踵の周りに、そして足の下に延在する。ボイドへのアクセスは、少なくとも踵領域13に位置する足首開口部32によって提供される。コード18は、上記のように、上部ニット構成要素30の部分を通って延在し、着用者が、足の比率に適合するように上部ニット構成要素30の寸法を変更することを可能にする。コード18は、着用者が足の周りの上部ニット構成要素30を締めることを可能にし、コード18は、着用者が上部ニット構成要素30を緩めて、足首開口部32を通ってボイド31から足を出し入れすることを容易にすることを可能にする。
【0010】
引き続き図1~3を参照すると、上部ニット構成要素30は、実質的にモノリシックな丸編みの生地構造を有する二重層ニットアッパーである。二重層ニットアッパーは、中底41、つま先部分42、つま先部分42と連続する中足部分44(アッパー部分44と呼ばれることもある)、中足部分44と隣接して連続する踵部分46、及び足首開口部32を画定する足首部分48を有する。中底41は、つま先部分42から中足部分44に沿って踵部分46まで延在する。靴底構成要素20は、中底41に取り付けられている。代替の実施形態では、ライナー(図示せず)は、中底41に沿って二重層ニットアッパー内に配置される。つま先部分42、中足部分44、踵部分46、足首部分48、及び中底41は、概して、上部ニット構成要素30の領域を指す。
【0011】
図2及び3を参照すると、二重層ニットアッパーは、外側ニット層60及び内側ニット層80を有する。外側ニット層60と内側ニット層80は一緒になって、二重層ニットアッパーのつま先部分42、中足部分44、踵部分46、及び足首部分48を形成する。しかしながら、外側ニット層60は、二重層ニットアッパーの外面50を規定し、内側ニット層は、二重層ニットアッパーの内面52を規定する。したがって、外側ニット層60は、つま先部分42、中足部分44、踵部分46、及び足首部分48の外向き面(番号なし)を形成していると言うことができる。逆に、内側ニット層80は、つま先部分42、中足部分44、踵部分46、及び足首部分48の内向き面(番号なし)を画定する。さらに、外側ニット層60及び内側ニット層80の両方が、二重層ニットアッパーの中底41を実質的に画定する。外側ニット層60及び内側ニット層80は、足首開口部32に沿ったエッジ51を画定し得る。オプションのバインディング54は、足首開口部32のエッジ51に沿って配置され得る。
【0012】
二重層ニットアッパーは、外側ニット層60を内側ニット層80に統合し、それによって二重層ニットアッパーを形成する少なくとも1つの取り付け部材を含む。取り付け部材は、外側ニット層60と内側ニット層80を一緒に融合する任意の材料であり得る。外側及び内側ニット層は丸編み構造であるため、以下に説明するニット領域で形成されるニット構造が異なるため、各層は側面に浮き糸を有する。二重層ニットアッパーが形成されると、外側ニット層60からの浮きは、内側ニット層80からの浮きに面する。浮きが引っ張られたり、層が別の理由で変形したりすると、浮きが引っ掛かりを作り、ニット構造を変形させる可能性がある。取り付け部材は、外側ニット層と内側ニット層を統合することによって、この問題に対処する。特に、取り付け部材は、外側ニット層60からの糸を内側ニット層80からの糸に接着させる。この接着により、使用時に作成されるニット構造の歪みが最小限に抑えられる。取り付け部材は、外側及び内側ニット層を結合して、2つの層が互いに対して摺動しないようする。取り付け部材は、二重層ニットアッパーに安定性を提供する。一例では、取り付け部材は、結合糸を含み得る。結合糸は、ニットステッチの一部を構成することができ、編み込み中に入れ込まれるか、又は組み入れられ得る。結合糸が所望の温度(ガラス転移温度以上)にさらされると、結合糸は溶融し、それによって外側及び内側ニット層60、80を統合する。結合糸は、熱可塑性ポリウレタン糸であり得る。他の例では、結合糸は、外側及び内側ニット層60、80を形成するために使用される糸よりも低い溶融温度を有する低融点熱可塑性糸である。代替の実施形態では、取り付け部材は、低融点接着フィルム、低融点接着不織布ウェブ、又は接着コーティングであり得る。さらに他の代替の実施形態では、取り付け部材は、外層と内層を一緒に粘着する結合糸であり得る。
【0013】
外側ニット層60は、複数の外側ニット領域62a~62fを有し、内側ニット層80は、複数の内側ニット領域82a~82gを有する。外側及び内側ニット領域は、選択されたテキスタイル構造要素を含む。選択されたテキスタイル構造要素は、特定のニットステッチ及び/又は特定の糸の存在を含み得る。さらに、選択されたテキスタイル構造要素は、特定のニットステッチ及び/又は糸の欠如を含み得る。外側ニット層60の複数の外側ニット領域62a~62fのうちの1つ又は複数は、複数の内側ニット領域82a~82gのうちの1つ又は複数に空間的に対応し得る。内側ニット領域が外側ニット領域に空間的に対応する実施形態では、内側ニット領域は、完全に又は部分的に外側ニット領域の下にある。例えば、内側ニット領域82a~82eのそれぞれは、それぞれの外側ニット領域62a~62dの下にある。しかしながら、外側ニット層60及び内側ニット層80は、他とは異なる場所に異なるニット領域を含み得る。
【0014】
図2は、複数の外側ニット領域62a~62fを示している。図示されるように、複数の外側ニット領域は、つま先部分42及び中底41の一部に沿った第1の外側ニット領域62aを含む。第1の外側ニット領域62aは、前方つま先ニット領域と呼んでもよい。第2の外側ニット領域62bは、つま先部分42の上部を横切って延在する。第2の外側ニット領域62bは、上部つま先ニット領域と呼んでもよい。第3の外側ニット領域62cは、中足部分44の上部を横切って、つま先部分42の後方に延在する。第3の外側ニット領域62cは、上部ミッドソールニット領域と呼んでもよい。第4の外側ニット領域62dは、踵部分46を横切って延在する。第4の領域62dは、外側踵領域と呼ばれる。第5の外側ニット領域62eは、外側ニット層の残りの領域を形成する。第6の外側ニット領域62fは、外側踵部分46の上の足首部分48に沿って配置されている。各外側ニット領域62a~62fは、ニット構造及び/又は糸に関して、異なるテキスタイル構造要素を有し得る。あるいは、各外側ニット領域62a~62fは、ニット構造及び/又は糸に関して、同様のニット構造を有し得る。一例では、上部ミッドソールニット領域62cは、結合糸を含み得る。結合糸は、例えば、熱可塑性ポリウレタン糸であり得る。結合糸は、外側及び内側ニット層60、80を統合するのを容易にし得る。
【0015】
図2及び4に最もよく示されるように、内側ニット層80は、選択されたテキスタイル構造要素を含む複数の内側ニット領域82a~82gを含む。領域82a~82gは、図2には示されていないが、ニットブランク130の一部として図4に示されている。図示のように、複数の内側ニット領域は、つま先部分及び中底の一部に沿った第1の内側ニット領域82aを含む。第1の内側ニット領域82aは、前方つま先ニット領域と呼んでもよい。第2の内側ニット領域82bは、つま先部分の上部を横切って延在する。第2の内側ニット領域82bは、上部つま先ニット領域と呼んでもよい。第3の内側ニット領域82cは、ミッドソール部分の上部を横切って、つま先部分の後方に延在する。第3の内側ニット領域82cは、上部ミッドソールニット領域と呼んでもよい。第4の内側ニット領域82dは、踵部分を横切って延在する。第4の領域82dは、内側踵領域と呼ばれる。第5の内側ニット領域82eは、内側ニット層80の残りの領域を形成する。第6の内側ニット領域82gは、ミッドソール部分の底部を横切って、つま先部分の後方に延在する。第6の内側ニット領域82gは、下部ミッドソールニット領域82gと呼んでもよい。第7の内側ニット領域82fは、足首部分に沿って配置されている。各内側ニット領域82a~82gは、ニット構造及び/又は糸に関して、異なるテキスタイル構造要素を有し得る。あるいは、各内側ニット領域82a~82gは、ニット構造及び/又は糸に関して、同様のニット構造を有し得る。一例では、上部ミッドソールニット領域82c及び/又は下部ミッドソールニット領域82gは、結合糸を含み得る。結合糸は、上記のように、熱可塑性ポリウレタン糸であり得る。結合糸は、外側及び内側ニット層60、80を統合することを容易にし得る。
【0016】
二重層ニットアッパーは、様々な丸編み構造を有することができる。例えば、二重層ニットアッパーは、シングルジャージーニット構造、ダブルニット構造、リブニット構造、テリーニット構造、又は他の種類の緯糸ニット構造を含み得る。さらに、二重層ニットアッパーの異なる領域は、浮き編み、押さえ編み、飛ばし編み、及び当業者に知られている他の編み目などの異なる編み目を含み得る。一例では、外層及び/又は内層の外側ニットつま先領域62a、82aは、クッション性のあるニット構造を含み得る。同様に、外層及び/又は内層の踵領域62d、82dは、クッション性のあるニット構造を有することができる。クッション性のあるニット構造は、ニットのテリーループを含む。
【0017】
二重層ニットアッパーは、紡績糸又は連続フィラメント糸など、任意の数の種類の糸から形成することができる。紡績糸には、天然繊維、合成繊維、又は天然繊維と合成繊維の混紡が含まれ得る。天然繊維には、綿、羊毛、竹、亜麻、麻などが含まれる。合成繊維には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリオレフィン、ポリアミド6、ポリアミド6,6、ポリ乳酸(PLA)繊維、ビスコースレーヨン、アクリル、又は他の繊維の種類が含まれ得る。適切な熱可塑性合成ステープル繊維は、単一成分又は二成分タイプの繊維であり得る。リング紡績、オープンエンド、エアジェット、コンパクト紡績など、様々な紡糸種類を使用できる。連続フィラメント糸は、単一成分又は二成分フィラメントタイプのいずれか又は両方を含んでもよい。連続フィラメント糸は、ポリエチレンテレフタレート、ポリオレフィン、及び/又はポリアミド6、ポリアミド6,6、ポリ乳酸フィラメントであることができる。ニット生地に使用される糸は、様々な番手を有することができる。例えば、一例では、ニット糸は、約50デニールから約250デニール(又はそれ以上)の間の範囲の番手を有することができる。糸は、述べられた範囲のデニールに限定されない。外側ニット層60及び内側ニット層80の選択された領域で結合糸を使用して、外側層と内側層を統合するのを助ける。結合糸は、低融点熱可塑性糸、又は熱可塑性ポリウレタン糸などの糸であり得る。
【0018】
本開示の他の実施形態は、履物物品10を形成するための方法である。この方法は、丸編みブランク130を形成する編み段階形態を含み得る。編み段階に続いて、この方法は、丸編みブランク130が上部ニット構成要素30に形成され、靴底構成要素20が上部ニット構成要素30の中底41に取り付けられる組み立て段階を含み得る。図4~6を参照すると、丸編みブランク130は、外側ニット層60を画定する第1のニットセクション160と、内側ニット層80を画定する第2のニットセクション180とを有する。丸編みブランク130は、それ自体に折り畳まれて、二重層ニットアッパーを画定し、その結果、内側ニット層80は、履物物品10の内側ボイド31を形成する。
【0019】
編み段階は、当業者によく知られている丸編み機(図示せず)を利用する。丸編み機は、2つのシリンダーを含む二重針機であり得る。あるいは、シリンダーとダイヤルを備えた丸編み機を使用してもよい。例示と明確さのために、2つのシリンダーを備えた編み機を使用した編みプロセスを以下に説明する。他の種類の編み機を使用できることを理解されたい。各シリンダーは、シリンダーの周囲に配置された複数の針を有し、各針は可動トラックに収容されている。カムアセンブリは、各シリンダーに沿って針を係合する。カムアセンブリの回転運動(又はシリンダーの相対運動)により、針は、当技術分野で編みサイクルとして知られているものを通じてトラックを上下に移動し、相互接続された糸のニットループのコースを作成する。ニットループのコースは、丸編み生地ブランク130を画定する。編みサイクルを変更すること、及び/又は編み中に特定の針を適所に保持することによって、特定の編み目及び/又はパターンを丸編みブランク130に形成することができる。丸編み機及び基本的な丸編みプロセスは、当業者によく知られている。チューブ丸編み、ナローチューブ丸編みジャカード、シングルニット丸編みジャカード、ダブルニット丸編みジャカード編みなど、様々な丸編みプロセスを使用し得る。
【0020】
図4を参照すると、丸編みブランク130は、第1の末端132及び第2の末端134を有する。丸編みブランク130は、第1の末端132を画定する第1のニットセクション160と、第2の末端134を画定する第2のニットセクション180とを有するように形成される。丸編みブランク130は、上記のように、コースと呼ばれるニットループの相互接続された編み段で構成される。編みブランク130の第1の「コース」は、第1の末端132に位置している。丸編みブランク130は、図4に示されるように、丸編みブランク130が完成するまで、図4に示される方向Kで、コースごとに形成される。したがって、編み段階の間、第1のニットセクション160が最初に編まれ、次に第2のニットセクション180が第1のニットセクション160を備えた単一のモノリシック生地に形成される。
【0021】
編みブランク130の丸編みは、シリンダ針が第1のニットセクション160の第1のつま先部分142を編むことで始まる。次に、丸編み機は、第1の上部144a及び第1の下部144bを含むミッドソール部分を編む。次に、第1のニットセクション160の第1の踵部分146が、第1の下部144bに隣接して編まれる。第1の踵部分146を編む間、編み機は、針を選択的に落とし、編み方向を変えて、第1の踵部分146の所望の曲線を形成することができる。第1の踵部分148が形成された後、丸編み機は、第1の踵部分148及び第1の上部144aに隣接する第1のニットセクション160の第1の足首部分148を編む。この時点で、第1のニットセクション160は実質的に完成している。第1のニットセクション160は、以下に説明するように、二重層ニットアッパーの外側ニット層60を含む。したがって、編み機が第1のニットセクション160を形成するにつれ、示されるように、異なるニット領域62a~62fが丸編みブランク130内に作成される。
【0022】
編みプロセスは、第2のニットセクション180を形成し続ける。編みのこの段階の間、第2のニットセクション180の第2の足首部分248は、第1の踵部分148に隣接して形成される。丸編み機は、第2の足首部分248に隣接して連続する第2の踵部分246を編む。丸編み機は、第2のニットセクション180の第2の上部244a及び第2の下部244bを編む。編みプロセスは継続し、第2の上部244a及び第2の下部244bに隣接する第2のニットセクション180の第2のつま先部分242を形成する。第2のつま先部分242は、丸編みブランク130を完成させるために、末端134に形成される。編み機が第2のニットセクション180を形成するにつれ、異なるニット領域82a~82gが、丸編みブランク130のそれぞれの領域に作成される。図示のように、形成された丸編みブランク130は、実質的に、足首部分として接続された2つのクルーカットソックスの形状を有する管状構造である。
【0023】
丸編み機によって形成された次のニットブランクへの移行を容易にするために、さらなる糸のコースを追加してもよい。オプションの裁断装置を使用して、完成した丸編みブランク130を編み機から裁断する。丸編みブランク130は、後の処理のために編み機から排出される。
【0024】
完成した丸編みブランク130は、つま先部分142及びつま先部分242にそれぞれつま先開口部152及び252を有し得る。図5に示すように、つま先開口部152及び252は、継ぎ目154及び254で閉じることができる。代替の実施形態では、丸編みブランク103を形成して、ブリッジステッチ又はインレー糸などを使用して、つま先開口部152及び252を自動的に閉じることができる。
【0025】
丸編みブランク130は、丸編みブランク130からパネル156を取り外すことによって、足首開口部32を形成するように裁断してもよい。代替の実施形態では、丸編みブランク103を形成して、編み中の足首開口部32を画定することができる。そのような実施形態では、丸編みブランク130は、足首開口部32の境界に沿ってウェルトエッジを形成して、ほつれを防ぎ、バインディング54を取り付ける場所を提供し得る(図1及び6)。
【0026】
丸編みブランク130が完成すると、第2のニットセクション180は、第1のニットセクション160の中に折り畳まれて、履物物品の二重層ニットアッパーを形成する。この段階で、二重層ニットアッパーは、第1のニットセクション160によって画定される外側ニット層60と、第2のニットセクション180によって画定される内側ニット層80とを含む。この状態では、外側ニット層60の複数の外側ニット領域62a~62dのうちの少なくとも2つが、複数の内側ニット領域のうちの少なくとも2つに空間的に対応する。図示の実施形態によれば、内側ニット領域82a~82eは、外側ニット領域62a~62eの下にある。
【0027】
この方法は、折り畳む前に、第1のニットセクションの下部に沿ってライナー構成要素を配置することを含み得る。したがって、ライナー構成要素は、外側ニット層と内側ニット層との間に配置される。
【0028】
この方法は、二重層ニットアッパーの外側ニット層に靴底を直接取り付けることを含み得る。靴底を外側ニット層に取り付けることは、射出成形装置(図示せず)の位置決め部材の上に二重層ニットアッパーを配置することを含む。次に、靴底構成要素は、二重層ニットアッパーの外側ニット層上に射出成形される。さらに、この方法は、二重層ニットアッパーの内側及び外側に沿って複数のタブ22a~22dを射出成形することを含み得る。射出成形プロセスは、特定のニット領域でTPU糸を溶融し、それにより、外側ニット層を内側ニット層に接着して、モノリシックな二重層ニットアッパーを形成し得る。
【0029】
本明細書に記載されているような丸編みされている二重層ニットアッパーには、いくつかの利点がある。単一の生地構造を使用しながら、アッパーの様々な領域にわたる幅広いニット構造が可能である。特定のニット構造が、必要に応じて履物物品の様々な領域に設計できる。さらに、着用者の足の解剖学的構造によりよく適合する複雑な三次元形状が、編みプロセス中に形成され得る。丸編みアッパーは着用者の足に適合するように作られているため、アッパーを靴底に取り付けて完成した履物物品を作成する前に必要な組み立て工程が少なくて済む。完成した履物物品の総構成要素数が少ないほど、サプライチェーンの複雑さが軽減され、生産効率と生産量が向上する。さらに、丸編み二重層アッパーは、比較的速い生産速度で製造することができ、生産効率をさらに高める。
【0030】
履物物品300は、複数の層を含み得るか、又は単一の本体を形成するように連続的であり得る。履物物品300は、第1の層301及び第2の層302を含み得る。第1の層301及び第2の層302は、布などの柔らかい材料を含み得る。第1の層301及び第2の層302は、概して管状であり得るか、又は他の形状を含み得る。第2の層302は、皮革やプラスチックなどの剛性材料を含み得る。第1の層301及び第2の層302は、丸編み、平編み、もしくは他の製造方法によって、又は他の材料から形成され得る。第2の層302は、第1の層301の少なくとも一部に隣接して配置されるように折り畳まれるか又は反転され得る。第2の層302は、履物物品300の内部又は外部の少なくとも一部を含み得る。履物物品300は、追加の機能を提供し得る追加の層を含み得る。
【0031】
図7に示されるように、履物物品300は、第1の層301及び第2の層302を含み得る。第1の層301及び第2の層302は、概して管状の形状を含み得る。第1の層301は、履物物品300の外部の少なくとも一部を形成するのに適した防水性通気性材料を含み得る。第1の層301は、防水性を提供するためにスプレー塗布でコーティングすることができ、また通気性であり得る。第2の層302は、着用者の足に適合し、快適さを提供するのに適した柔らかい材料を含み得る。第2の層302は、コンフォートライナーであり得るか、又はそれを含み得る。第2の層302が第1の層301の中に折り畳まれると、第2の層302は履物物品300の内部を画定し、第1の層301は履物物品300の外部を画定する。第1の層301及び第2の層302について言及するが、他の配置を使用してもよい。例えば、各層の特徴を層間で切り替えたり、組み合わせたりしてもよい。
【0032】
従来の丸編みの用途における問題の1つは、3D形状に仕上げられているため、他の材料を丸編みアッパーに縫い付けたり接着したりすることが難しいことである。
【0033】
一例として、ほとんどの熱プレスやミシンは、平面において巻き物を処理するように最適化されている。丸編みアッパーが3D形状を有する場合、通常の平面作業は適切でない場合がある。
【0034】
さらなる例として、3D直接噴射を使用して、丸編みアッパーに付加的な構造、クッション、紐のディテールなどを施すことができる。このプロセスは長持ちするアッパーに実装することができ、3D形状に仕上げることができる。
【0035】
図8に示されるように、履物物品400は、複数の層を含み得るか、又は単一の本体を形成するように連続的であり得る。履物物品400は、第1の層401及び第2の層402を含み得る。第1の層401及び第2の層402は、布などの柔らかい材料を含み得る。第1の層401及び第2の層402は、概して管状であり得るか、又は他の形状を含み得る。第2の層402は、皮革やプラスチックなどの剛性材料を含み得る。第1の層401及び第2の層402は、丸編み、平編み、もしくは他の製造方法によって、又は他の材料から形成され得る。第2の層402は、第1の層401の少なくとも一部に隣接して配置されるように折り畳まれるか反転され得る。第2の層402は、履物物品400の内部又は外部の少なくとも一部を含み得る。履物物品400は、追加の機能を提供し得る追加の層を含み得る。
【0036】
図8に示されるように、履物物品400は、第1の層401、第2の層402、及び羽根システム403を含み得る。羽根システム403は、紐、アイレット、ストラップ、面ファスナ又は他の種類の締め具を含み得る。羽根システム403は、第1の層401の一部、第2の層402の一部、又は両方の層401、402の一部に隣接して配置され得る。第1の層401及び第2の層402は、丸編みであり得る概して管状の形状を含み得る。第2の層402は、第1の層401の中に折り畳まれ得る。第2の層402は、履物物品400の内側部分を画定し得、第1の層は、履物物品400の外側部分を画定し得る。示されるように、羽根システム403は、第2の層402の周りに周方向に配置され得る。第2の層402が第1の層401の中に折り畳まれると、羽根システム403は、履物物品400の第1の丸編み層401と第2の丸編み層402との間に配置され得る。
【0037】
図9に示されるように、履物物品500は、複数の層を含み得るか、又は単一の本体を形成するように連続的であり得る。履物物品500は、第1の層501及び第2の層502を含み得る。第1の層501及び第2の層502は、布などの柔らかい材料を含み得る。第1の層501及び第2の層502は、概して管状であり得るか、又は他の形状を含み得る。第2の層502は、皮革やプラスチックなどの剛性材料を含み得る。第1の層501及び第2の層502は、丸編み、平編み、もしくは他の製造方法によって、又は他の材料から形成され得る。第2の層502は、第1の層501の少なくとも一部に隣接して配置されるように折り畳まれるか反転され得る。第2の層502は、履物物品500の内部又は外部の少なくとも一部を含み得る。履物物品500は、追加の機能を提供し得る追加の層を含み得る。
【0038】
図9に示されるように、履物物品500は、第1の層501、第2の層502、及びカラー部分504を含み得る。示されるように、第1の層501は、概して管状の形状を含み得る。第1の層501は、丸編みであり得る。第2の層502は、平面矩形の形状を含み得る。第2の層502は、平編みであり得る。第2の層502は、第2の層502を第1の層501に固定するための1つ又は複数の溶着補強材505を含み得る。第2の層502は、平縫い、成形、又はスクリーン印刷などの平縫い作業506用に構成され得る。第2の層502は、カラー部分504を画定するために、第1の層501の中又は周囲に折り畳まれるように構成され得る。第2の層502は、カラー部分504を画定するために、第1の層501の外側部分の周りに部分的に周方向に配置されるように構成され得る。第2の層502はまた、他の特徴部分を画定するために、第1の層501の中足、足首、又は他の部分に隣接して配置され得る。
【0039】
図10は、履物物品600が複数の層を含み得るか、又は単一の本体を形成するように連続的であり得ることを示す。履物物品600は、第1の層601及び第2の層602を含み得る。第1の層601及び第2の層602は、布などの柔らかい材料を含み得る。第1の層601及び第2の層602は、概して管状であり得るか、又は他の形状を含み得る。第2の層602は、皮革やプラスチックなどの剛性材料を含み得る。第1の層601及び第2の層602は、丸編み、平編み、もしくは他の製造方法によって、又は他の材料から形成され得る。第2の層602は、第1の層601の少なくとも一部に隣接して配置されるように折り畳まれるか反転され得る。第2の層602は、履物物品600の内部又は外部の少なくとも一部を含み得る。履物物品600は、追加の機能を提供し得る追加の層又は特徴部分を含み得る。
【0040】
図10に示されるように、履物物品600は、第1の層601及び第2の層602を含み得る。第1の層601は、概して管状であり得る。第1の層601は、丸編みであり得る。第2の層602は、履物物品600の外側の少なくとも一部を画定するのに適した、皮革、ゴム、又はプラスチックなどの硬い又は剛性の材料を含み得る。第2の層602は平編みであり得る。第2の層602は、第1の層601の少なくとも外側部分に隣接して配置されるように構成され得る。第2の層602は、補強領域610を含み得る。例えば、示されるように、補強領域610は、ヒールカップ610a及びトウカップ610bを画定し得る。第2の層602は、羽根システム603又は他の機能を画定するアパーチャ608を含み得る。アパーチャ608は、靴紐又はストラップを受け入れるように構成された紐穴又はアイレットを備え得る。
【0041】
履物物物品600は、通気を提供する1つ又は複数の通気領域607をさらに備え得る。通気領域607は、概して三角形もしくは平面であり得るか、又は他の形状を有し得る。示されるように、第1の層601及び第2の層602は、複数の通気領域607を備え得る。第1の層601の通気領域607は、第2の層607の通気領域607に対応し、履物物品600を形成するために反転されたときに、隣接して配置されるように構成され得る。
【0042】
履物物品700は、複数の層を含み得るか、又は単一の本体を形成するように連続的であり得る。履物物品700は、第1の層701及び第2の層702を含み得る。第1の層701及び第2の層702は、布などの柔らかい材料を含み得る。第1の層701及び第2の層702は、概して管状であり得るか、又は他の形状を含み得る。第2の層702は、皮革やプラスチックなどの剛性材料を含み得る。第1の層701及び第2の層702は、丸編み、平編み、もしくは他の製造方法によって、又は他の材料から形成され得る。第2の層702は、第1の層701の少なくとも一部に隣接して配置されるように折り畳まれるか反転され得る。第2の層702は、履物物品700の内部又は外部の少なくとも一部を含み得る。履物物品700は、追加の機能を提供し得る追加の層を含み得る。
【0043】
図11に示されるように、履物物品700は、第1の層701及び第2の層702を含み得る。第1の層701及び第2の層702は、単一の本体を画定するように連続的であり得る。第2の層702は、第1の層701の外面に隣接して反転するように構成され得る。第1の層701及び第2の層702は、1つ又は複数の特徴部分を含み得る。示されるように、第2の層702は、複数のストリップ709a、709b、709cを含み得る。ストリップ709a、709b、709cは、異なる特徴部分を画定するために、ニット材料、剛性材料、又はニット材料と剛性材料の組み合わせを含み得る。示されるように、第1のストリップ709aは、ヒールカップ710aを画定し得る補強領域710を含み得る。第2のストリップ709bは、羽根システム703を画定し得るアパーチャ708を含み得る。
【0044】
履物物品800は、複数の層を含み得るか、又は単一の本体を形成するように連続的であり得る。履物物品800は、第1の層801及び第2の層802を含み得る。第1の層801及び第2の層802は、布などの柔らかい材料を含み得る。第1の層801及び第2の層802は、概して管状であり得るか、又は他の形状を含み得る。第2の層802は、皮革やプラスチックなどの剛性材料を含み得る。第1の層801及び第2の層802は、丸編み、平編み、もしくは他の製造方法によって、又は他の材料から形成され得る。第2の層802は、第1の層801の少なくとも一部に隣接して配置されるように折り畳まれるか反転され得る。第2の層802は、履物物品800の内部又は外部の少なくとも一部を含み得る。履物物品800は、追加の機能を提供し得る追加の層を含み得る。
【0045】
図12に示されるように、履物物品800は、第1の層801及び第2の層802を含み得る。第1の層801は、概して管状であり得る。第1の層801は、丸編みであり得る。第2の層802は、不規則な平面形状を含み得る。第2の層802は平編みであり得る。履物物品800は、羽根システム803をさらに含み得る。示されるように、第2の層802は、第1の層801の少なくとも一部を通って延在するように構成された部材811を含み得る。部材811は、第1の層801内のアパーチャ808に取り外し可能に受け取られるように構成され得る。部材811は、プルスルー機能部分を備えた履物物品800を画定するためのループ及びフックを備え得る。
【0046】
履物物品900は、複数の層を含み得るか、又は単一の本体を形成するように連続的であり得る。履物物品900は、第1の層901及び第2の層902を含み得る。第1の層901及び第2の層902は、布などの柔らかい材料を含み得る。第1の層901及び第2の層902は、概して管状であり得るか、又は他の形状を含み得る。第2の層902は、皮革やプラスチックなどの剛性材料を含み得る。第1の層901及び第2の層902は、丸編み、平編み、もしくは他の製造方法によって、又は他の材料から形成され得る。第2の層902は、第1の層901の少なくとも一部に隣接して配置されるように折り畳まれるか反転され得る。第2の層902は、履物物品900の内部又は外部の少なくとも一部を含み得る。履物物品900は、追加の機能を提供し得る追加の層を含み得る。
【0047】
図13に示されるように、履物物品900は、第1の層901及び第2の層902を含み得る。第1の層901は、概して管状の形状を含み得る。第1の層901は、丸編みであり得る。第2の層902は、平面の不規則な形状を含み得る。第2の層902は、平編みであり得る。第2の層902は、第1の層901の外面に隣接して反転され得る。第2の層902は、羽根システム903を含み得る。示されるように、第2の層902は、羽根システム903を画定するアパーチャ908(例えば、紐穴)を含み得る。第2の層902は、履物物品900の外部に構造及び完全性を提供するヒールカップ910a及びトウカップ910bを画定し得る補強領域910を含み得る。
【0048】
図14は、機能層960~965を含み得る例示的な履物物品950~954を示す。機能層960~965は、履物物品950~954内の中底、ミッドソール、断熱材、ソックス、カラー及び他の機能的特徴部分を含み得る。説明され示されるように、1つ又は複数の機能層は、折り返し技術又は他の技術を使用するなどして、2つのニット層(例えば、丸編み層)の間に介在され得る。機能層は、防水材料もしくは膜、又は通気性のある防水膜を含み得る。機能層は、予め形成された積層体又は複合体であり得る。機能層は、スプレー塗布であり得る。機能層は、3D直接注入であり得る。機能層は、他の構成又は他の表面に適用することができる。非限定的な例として、本開示によって対処されている1つの問題は、丸編みは高速であるが、完成した3D形状であるため、丸編みアッパーに物を縫い付けたり貼り付けたりするのが難しい場合があるということである。最先端のほとんどの熱プレスやミシンは、平面において巻き物を処理するように最適化されている。説明的な例として、3D直接注入は、3D成形で機能するように最適化された、付加的な構造、緩衝材、紐の詳細などを適用する1つの方法である。このプロセスは、完全に仕上げられた3D形状として、長持ちするアッパーに実装され得る。
【0049】
示されるように、機能層960は、履物物品950のミッドソールに組み込まれた中底を含み得る。機能層961は、履物物品951内にニットの中底(例えば、パディングニット)を含み得る。機能層962は、履物物品952内に取り込まれた断熱材を含み得る。機能層963aは、履物物品953内に閉じ込められたミッドソールを含み得る。ミッドソールは、第1及び/又は第2の層を通って延在し得るアウトソール突起などの特徴部分を含み得る。突起は、地面にかみ合うように構成され得る。一例として、第1の層又は第2の層のうちの1つ又は複数は、閉じ込められたミッドソールからの突起がそれを通って延在することを可能にするためのアパーチャを含み得る。踵での配置や前足での配置など、突起の様々な構成が使用され得る。機能層963bは、履物物品953内に閉じ込められた発泡カラーを含み得る。機能層964は、履物物品954内の全体的なアッパー及びアウトソールを含み得る。機能層965は、履物物品954内にカスタムインナーソックスを含み得る。
態様
【0050】
本開示は、少なくとも次の態様を含む:
【0051】
態様1:中底を有する二重層ニットアッパーと、中底と連続する上部と、足首開口部と、着用者の足を受け入れるための内側ボイドと、を備える履物物品であって、二重層ニットアッパーは、
a)二重層ニットアッパーの外面を画定する外側ニット層であって、複数の外側ニット領域を有する外側ニット層と、
b)外側ニット層にモノリシックに編まれ、内側ボイドを形成する内側ニット層であって、外側ニット層の複数の外側ニット領域に空間的に対応する複数の内側ニット領域を有し、外側ニット層と内側ニット層は、実質的に中底と、二重層ニットアッパーの上部とを画定する、内側ニット層と、少なくとも二重層ニットアッパーの中底に取り付けられたソールと、を有する、履物物品。
【0052】
態様2.中底に沿って外側ニット層と内側ニット層との間に配置されたミッドソールをさらに備える、態様1に記載の履物物品。
【0053】
態様3.外側ニット層及び内側ニット層がモノリシックな丸編み生地である、態様1に記載の履物物品。
【0054】
態様4.外側ニット層及び内側ニット層がそれぞれ管状編み形状を画定する、態様1に記載の履物物品。
【0055】
態様5.内側ニット層が、足首開口部の少なくとも一部の周りの外側ニット層にモノリシックに編まれている、態様1に記載の履物物品。
【0056】
態様6.外側ニット層及び内側ニット層が、足首開口部の少なくとも一部に沿ってウェルトエッジを画定する、態様5に記載の履物物品。
【0057】
態様7.外側ニット層及び内側ニット層が、足首開口部の少なくとも一部に沿ったバインディングを含む、態様1に記載の履物物品。
【0058】
態様8.外側ニット層と内側ニット層を統合する少なくとも1つの取り付け部材をさらに備える、態様1に記載の履物物品。
【0059】
態様9.少なくとも1つの取り付け部材が、外側ニット層の糸を内側ニット層の糸に接着する、態様8に記載の履物製品。
【0060】
態様10.少なくとも1つの取り付け部材が結合糸である、態様8に記載の履物物品。
【0061】
態様11.結合糸が熱可塑性ポリウレタン糸である、態様10に記載の履物物品。
【0062】
態様12.結合糸が低融点熱可塑性糸である、態様10に記載の履物物品。
【0063】
態様13.外側ニット層が第1の糸を備え、内側ニット層が第2の糸を備え、結合糸が第1の糸及び第2の糸よりも低い溶融温度を有する、態様10に記載の履物物品。
【0064】
態様14.少なくとも1つの取り付け部材が接着フィルムである、態様8に記載の履物物品。
【0065】
態様15.少なくとも1つの取り付け部材が低融点接着剤ウェブである、態様8に記載の履物物品。
【0066】
態様16.複数の外側ニット領域のうちの少なくとも1つが少なくとも1つの取り付け部材を備える、態様8に記載の履物物品。
【0067】
態様17.二重層ニットアッパーがつま先部分を有し、外側ニット層内の複数の外側ニット領域の第1の外側ニット領域が、つま先部分の後方の上部を横切って延在し、第1の外側ニット領域が少なくとも1つの取り付け部材を備える、態様16に記載の履物物品。
【0068】
態様18.複数の内側ニット領域のうちの少なくとも1つが、少なくとも1つの取り付け部材を備える、態様8に記載の履物製品。
【0069】
態様19.複数の外側ニット領域の第2の外側ニット領域がつま先部分を横切って延在し、複数の内側ニット領域の第2の内側ニット領域が第2の外側ニット領域の下にあり、第2の外側ニット領域及び第2の内側ニット領域の少なくとも1つが少なくとも1つの取り付け部材を備える、態様18に記載の履物物品。
【0070】
態様20.複数の内側ニット領域が、少なくとも1つの取り付け部材を含む中底に沿った内側中央領域を含む、態様18に記載の履物物品。
【0071】
態様21.二重層ニットアッパーが、中底を足首部分に結合する踵部分を有し、踵部分がクッション性ニット構造を有する、態様1に記載の履物物品。
【0072】
態様22.二重層ニットアッパーがつま先部分を有し、つま先部分がクッション性ニット構造を有する、態様1に記載の履物物品。
【0073】
態様23.履物物品の内側及び外側に沿って靴底から上方に延在する複数のタブをさらに備える、態様1の履物物品。
【0074】
態様24.複数のタブが、コードを受け入れるように構成された固定部材を含む、態様23に記載の履物物品。
【0075】
態様25.履物の物品を形成するために使用され、第1の末端及び第2の末端を有する丸編みブランクであって、丸編みブランクの第1の末端を画定する第1のつま先部分と、第1の上部と、第1の上部に結合された第1の下部と、第1の踵部分と、第1の踵部分に結合された第1の足首部分と、を有する第1の丸編みセクションであって、それぞれが異なるニット構造を有する第1の複数のニット領域を有する第1の丸編みセクションと、第1の足首部分にモノリシックに編まれた第2の足首部分と、第2の足首部分に結合された第2の踵部分と、第2の足首部分に結合された第2の上部と、第2の上部及び第2の踵部分に結合された第2の下部と、丸編みブランクの第1の端部とは反対側にある丸編みブランクの第2の末端を画定する第2のつま先部分と、を有する第2の丸編みセクションあって、それぞれが異なるニット構造を有する第2の複数のニット領域を有する第2の丸編みセクションと、を備え、第1の丸編みセクションが第2の丸編みセクションの中に折り畳まれたときに、第1の複数のニット領域及び第2の複数のニット領域が重なるように、第1の複数のニット領域が第2の複数のニット領域に対応する、丸編みブランク。
【0076】
態様26.第1の足首部分と第2の足首部分が接合されるところに配置された開口部をさらに備える、態様25に記載の丸編みブランク。
【0077】
態様27.第1の丸編みセクション及び第2の丸編みセクションを一緒に接着するように構成された少なくとも1つの取り付け部材をさらに備える、態様25の丸編みブランク。
【0078】
態様28.履物物品を形成する方法であって、第1のニットセクション及び第2のニットセクションを有する管状編みブランクを丸編みすることであって、a)第1のニットセクションは、第1のつま先部分と、第1の下部と、第1の上部と、第1の下部に隣接する第1の踵部分と、第1の踵部分及び第1の上部に隣接する第1の足首部分と、を含み、b)第2のニットセクションは、第2のつま先部分と、第2の下部と、第2の上部と、第2の下部に隣接する第2の踵部分と、第2の踵部分及び第2の上部に隣接する第2の足首部分と、を含む、管状編みブランクを丸編みすることと、第1のニットセクションを第2のニットセクションの中に折り畳んで、履物物品の二重層ニットアッパーを形成することであって、二重層ニットアッパーは、第2のニットセクションによって画定される外側ニット層と第1のニットセクションによって画定される内側ニット層とを備え、内側ニット層は、二重層ニットアッパーの内側ボイドを画定する、第1のニットセクションを第2のニットセクションの中に折り畳むことと、靴底を二重層ニットアッパーの外側ニット層に直接取り付けることと、を含む方法。
【0079】
態様29.丸編みが順番に、
a.第1のニットセクションの第1のつま先部分を編むことと、
b.第1のニットセクションの第1の上部及び第1の下部を編むことと、
c.第1の下部に隣接する第1のニットセクションの第1の踵部分を編むことと、
d.第1の踵部分及び第1の上部に隣接する第1のニットセクションの第1の足首部分を編むことと、
e.第1の踵部分に隣接する第2のニットセクションの第2の足首部分を編むことと、
f.第2のニットセクションの第2の足首部分に隣接する第2の踵部分を編むことと、
g.第2のニットセクションの第2の上部及び第2の下部を編むことと、
h.第2の上部及び第2の下部に隣接する第2ニットセクションの第2のつま先部分を編むことと、を含む態様28に記載の方法。
【0080】
態様30.靴底を外側ニット層に取り付けることは、射出成形装置の位置決め部材の上に二重層ニットアッパーを位置付けることと、靴底を二重層ニットアッパーの外側ニット層に射出成形することと、二重層ニットアッパーの内側及び外側に沿って複数のタブを射出成形することと、を含み、複数のタブはコードを受け入れるように構成される、態様28に記載の方法。
【0081】
態様31.外面の少なくとも一部を画定する第1の丸編み層と、第1の丸編み層に結合された第2の丸編み層であって、第1の丸編み層の中又は周囲に折り畳まれたときに第1の丸編み層の少なくとも一部に隣接して配置されるように構成された第2の丸編み層と、を備える履物物品。
【0082】
態様32.第2の丸編み層が、単一の本体として第1の丸編み層から延在する、態様31に記載の履物物品。
【0083】
態様33.第1の丸編み層が略管状の形状を含む、態様31に記載の履物物品。
【0084】
態様34.第2の丸編み層が略管状の形状を含む、態様31に記載の履物物品。
【0085】
態様35.第2の丸編み層が平面形状を含む、態様31に記載の履物物品。
【0086】
態様36.第1の丸編み層が防水性の通気性材料を備え、第2の丸編み層がコンフォートライナーを備える、態様31に記載の履物物品。
【0087】
態様37.第2の丸編み層が第1の丸編み層の中に折り畳まれたとき、羽根システムの少なくとも一部が第2の丸編み層と第1の丸編み層との間に介在されるように、第2の丸編み層の少なくとも一部に隣接して配置された羽根システムをさらに備える、態様31の履物物品。
【0088】
態様38.羽根システムの少なくとも一部が第2の丸編み層の周りに周方向に配置されている、態様37に記載の履物物物品。
【0089】
態様39.第1の丸編み層が略管状の形状を含み、第2の丸編み層が平面形状を含み、平面である第2の丸編み層が、第1の丸編み層の中に又は周りに折り畳まれる前の平面作業用に構成されている、態様31の履物物品。
【0090】
態様40.平面作業が、平縫い、融合、成形、又はスクリーン印刷のうちの1つ又は複数を含む、態様39に記載の履物物品。
【0091】
態様41.平面である第2の丸編み層が1つ又は複数の溶着補強領域を含む、態様39に記載の履物物品。
【0092】
態様42.第1の丸編み層がカラーを備え、平面である第2の丸編み層が、第1の丸編み層の外面の周りに少なくとも部分的に周方向に配置されるように構成される、態様31に記載の履物物品。
【0093】
態様43.第1の丸編み層が略管状の形状を含み、第2の丸編み層が、1つもしくは複数の足首部分に隣接する第1の丸編み層の外面、又は第1の丸編み層の中足部分に隣接して配置されるように折り畳まれるように構成されている、態様31に記載の履物物品。
【0094】
態様44.第1の丸編み層が1つ又は複数の通気領域を含み、第2の丸編み層が、通気領域の少なくとも一部に隣接するように第1の丸編み層上に折り畳まれるように構成される、態様43に記載の履物物品。
【0095】
態様45.第2の丸編み層が、通気領域の一部に隣接して配置されるように構成された1つ又は複数の特徴部分を備える、態様44に記載の履物物品。
【0096】
態様46.1つ又は複数の特徴部分がアパーチャを含む、態様45に記載の履物物品。
【0097】
態様47.第2の丸編み層が、第1の丸編み層に隣接して配置されるように構成された1つ又は複数の特徴部分を備える、態様43に記載の履物物品。
【0098】
態様48.1つ又は複数の特徴部分が、アパーチャ、紐穴、もしくはヒールカップ、又はそれらの組み合わせを含む、態様47に記載の履物物品。
【0099】
態様49.1つ又は複数の特徴部分が、第1の丸編み層の一部を通って延在するように構成されたプルスルーを含む、態様47に記載の履物物品。
【0100】
態様50.第1の丸編み層が略管状の形状を含み、第2の丸編み層が、第1の丸編み層の外面又は内面に隣接して配置されるように折り畳まれるように構成される、態様31に記載の履物物品。
【0101】
態様51.第2の丸編み層が第1の丸編み層の中又は上に折り畳まれたときに、第1の丸編み層と第2の丸編み層との間に介在された機能層をさらに備える、態様50に記載の履物物品。
【0102】
態様52.機能層が中底を含む、態様51に記載の履物物品。
【0103】
態様53.機能層がミッドソールを含む、態様51に記載の履物物品。
【0104】
態様54.機能層が断熱材を含む、態様51に記載の履物物品。
【0105】
態様55.機能層がカラーを含む、態様51に記載の履物物品。
【0106】
態様56.第2の丸編み層が、巻かれるように構成されるようにアパーチャを備える、態様50に記載の履物物品。
【0107】
態様57.履物物品であって、
外面の少なくとも一部を画定する第1の丸編み層と、
第1の丸編み層に結合された第2の層であって、第1の丸編み層の中又は周囲に折り畳まれたときに、第1の丸編み層の少なくとも一部に隣接して配置されるように構成された第2の層と、を含む履物物品。
【0108】
態様58.第2の層が平面形状を含む、態様57に記載の履物物品。
【0109】
態様59.平面形状が、第1の丸編み層の中又は周囲に折り畳まれる前の平面作業用に構成されている、態様58に記載の履物物品。
【0110】
態様60.第2の層が平編みである、態様57の履物物品。
【0111】
態様61.第2の層が1つ又は複数の溶着補強領域を含む、態様57に記載の履物物品。
【0112】
態様62.第1の丸編み層が略管状の形状を含み、第2の層が第1の丸編み層の外面に隣接して配置されるように折り畳まれるように構成される、態様57に記載の履物物品。
【0113】
態様63.第1の丸編み層がカラーを備え、第2の層が、第1の丸編み層のカラーの外面の周りに少なくとも部分的に周方向に配置されるように構成される、態様57に記載の履物物品。
【0114】
態様64.第1の丸編み層が1つ又は複数の通気領域を含み、第2の層が、通気領域の少なくとも一部に隣接するように第1の層上に折り畳まれるように構成される、態様57に記載の履物物品。
【0115】
態様65.第2の層が、第1の丸編み層に隣接して配置されるように構成された1つ又は複数の特徴部分を備える、態様57の履物物品。
【0116】
態様66.1つ又は複数の特徴部分が、アパーチャ、羽根システム、紐穴、もしくはヒールカップ、トウカップ、又はそれらの組み合わせを含む、態様65に記載の履物物品。
【0117】
態様67.1つ又は複数の特徴部分が、第1の丸編み層の少なくとも一部を通って延在するように構成されたプルスルーを備える、態様65の履物物品。
【0118】
態様68.第2の層が第1の丸編み層の中に折り畳まれているか又は上に折り畳まれているときに、第1の丸編み層と第2の層との間に介在された機能層をさらに備える、態様57の履物物品。
【0119】
態様69.機能層が中底を含む、態様68に記載の履物物品。
【0120】
態様70.機能層がミッドソールを含む、請求項68に記載の履物物品。
【0121】
態様71.機能層が断熱材を含む、請求項68に記載の履物物品。
【0122】
態様71.機能層がカラーを備える、請求項68に記載の履物物品。
【0123】
本開示は、特定の実施形態並びにそれらの詳細な構造及び動作を説明するものである。本明細書に記載される実施形態は、限定ではなく、例示のみを目的として記載されている。当業者は、本明細書の教示に照らして、本明細書に記載の例示的な実施形態と同等の範囲があり得ることを認識するであろう。最も注目すべきことに、他の実施形態が可能である。本明細書に記載の実施形態に変更を加えることができ、記載の実施形態を構成する構成要素、部品、又はステップとの等価物があり得る。明快さと簡潔さのために、特定の実施形態の構成要素又はステップの特定の態様は、そのような詳細が本明細書の教示に照らして当業者に明らかである場合、かつ/又はそのような詳細が実施形態のより適切な態様の理解を曖昧にする場合、過度の詳細なしに提示される。
図1
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