(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】マルチパートタンポンアプリケータを接合するための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
A61F 13/20 20060101AFI20241203BHJP
【FI】
A61F13/20 260E
(21)【出願番号】P 2022551655
(86)(22)【出願日】2021-04-04
(86)【国際出願番号】 EP2021058822
(87)【国際公開番号】W WO2021204732
(87)【国際公開日】2021-10-14
【審査請求日】2024-02-13
(32)【優先日】2020-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CH
(73)【特許権者】
【識別番号】524067233
【氏名又は名称】ルーグリ アーゲー
【氏名又は名称原語表記】RUGGLI AG
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】シューラー, サムエル
(72)【発明者】
【氏名】シェイバー, パトリック
(72)【発明者】
【氏名】ズダス, アントネロ
【審査官】須賀 仁美
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-081989(JP,A)
【文献】国際公開第2010/013605(WO,A1)
【文献】特開昭51-109196(JP,A)
【文献】米国特許第03568577(US,A)
【文献】米国特許第02624078(US,A)
【文献】国際公開第2020/052999(WO,A1)
【文献】米国特許第06343558(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F13/15-13/84
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチパートタンポンアプリケー
タを接合するための装置であって、前記マルチパートタンポンアプリケータが外筒(101)及び第1の内筒(102)を備え、前記装置が、
a.1つの外筒(101)及び1つの第1の内筒(102)をそれぞれ受けるための少なくとも1つの受けフィンガ(13.1、13.2)を有する少なくとも1つの接合ステーション(12)と、
b.前記少なくとも1つの受けフィンガに少なくとも1つの第1の内筒(102)を装填するための第1の内筒供給部と、
c.前記少なくとも1つの受けフィンガ(13.1、13.2)に少なくとも1つの外筒(101)を装填するための外筒供給部と、
d.前記少なくとも1つの外筒(101)を前記少なくとも1つの第1の内筒(102)に接合するための第1の処理ステーション(16)と、
を備える装置において、
前記少なくとも1つの接合ステーション(12)が
、円形ディスク(11)上に放射状に配置されている
ことを特徴とする、装置。
【請求項2】
前記マルチパートタンポンアプリケータが第2の内筒を備え、前記装置が、
a.前記少なくとも1つの受けフィンガに少なくとも1つの第2の内筒を装填するための第2の内筒供給部
をさらに備え、
前記第1の処理ステーションが、前記少なくとも1つの第1の内筒を前記少なくとも1つの第2の内筒に接合するようになっている、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの受けフィンガが複数の直径部を
有する、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
各直径部が、外筒、第1の内筒、及び第2の内筒をそれぞれ受けるように構成されている、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つの受けフィンガが、外筒及び/又は第1の内筒を保持するための少なくとも1つ
の締付マンドレルを備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記第1の処理ステーショ
ンが、受けフィンガに受けられた外筒、第1の内筒、及び/
若しくは第2の内筒を再成形す
るように設計されている、
又は、
第2の処理ステーションが、受けフィンガに受けられた外筒、第1の内筒、及び/若しくは第2の内筒を再成形するように設計されている、又は
前記第1の処理ステーション及び前記第2の処理ステーションが、受けフィンガに受けられた外筒、第1の内筒、及び/若しくは第2の内筒を再成形するように設計されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記装置が、複数の接合ステーションを備
える、請求項1~6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
各接合ステーションが、外筒及び第1の内筒をそれぞれ受けるための複数の受けフィン
ガを備える、請求項1~7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記外筒供給部が分離ユニットを備える、請求項1~8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記
接合ステーションが、放射状に配置された内筒供給部、外筒供給部、第1の処理ステーション及び第2の処理ステーションそれぞれと動作可能な接続状態にされ得るように、前記円形ディスクが回転可能である、請求項1~9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
マルチパートタンポンアプリケー
タを接合するための方法であって、
a.接合ステーションを第1の内筒供給部と位置合わせするステップと、
b.前記接合ステーションの第1の受けフィンガに第1の内筒を装填するステップと、
c.前記接合ステーションを外筒供給部又は第2の内筒供給部と位置合わせするステップと、
d.前記接合ステーションの前記受けフィンガに外筒又は第2の内筒を装填するステップと、
を含む方法において、
円形ディスク(11)上に放射状に配置された前記接合ステーション(12)の前記位置合わせが
、前記円形ディスクの円回転によってもたらされる
ことを特徴とする、方法。
【請求項12】
a.前記接合ステーションを
、熱及び圧力を加えることによって前記第1の内筒及び/又は前記第2の内筒を形成するための形成ステーションと位置合わせするステッ
プ
をさらに含む、請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
前記接合ステーションが装填されるときに、前記マルチパートタンポンアプリケータの最小直径を有する前記内筒が、最初に前記第1の受けフィンガに装填さ
れる、請求項11又は12に記載の方法。
【請求項14】
前記外筒が、復元力を及ぼす締付マンドレルによって前記受けフィンガに締め付けら
れる、請求項11~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記外筒が、前記受けフィンガに復元力を及ぼす締付マンドレルによって排出される、請求項
11~
13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記接合ステーションが装填されるときに、前記マルチパートタンポンアプリケータの最小直径を有する前記内筒が、最初に前記第1の受けフィンガに、前記受けフィンガの最小直径を有する先端領域において装填される、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
円形ディスク(11)上に放射状に配置された前記接合ステーション(12)の前記位置合わせが、前記受けフィンガが前記内筒供給部及び/又は外筒供給部と同軸に動作可能に接続されるように前記円形ディスクの円回転によってもたらされる、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つの受けフィンガが、半径方向に向かって先細になる直径部を有する、請求項3に記載の装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つの接合ステーション(12)が、前記少なくとも1つの受けフィンガ(13.1、13.2)が放射状に向けられるように、前記円形ディスク(11)上に放射状に配置されている、請求項1に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチパートタンポンアプリケータを接合するための装置、並びにマルチパートタンポンアプリケータ、詳細には両方とも3パートタンポンアプリケータを接合するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
タンポンアプリケータは、タンポンの挿入補助具である。それらの最も単純な実施形態では、タンポンアプリケータは、タンポンが配置される円筒管である。タンポンアプリケータは、タンポンが身体孔内に配置された後にタンポンが排出される遠位口開口を有する。タンポンアプリケータは、この目的のために対応するプランジャを備えることが多い。最も単純な実施形態では、このプランジャは、管状筒、この場合は内筒としても設計され得る。
【0003】
そのような2パートタンポンアプリケータは、引出し機構をさらに備えることができる。このような、通常は2パートの実施形態では、内筒は、最初は実質的に外筒内に配置され、場合によっては、最初はタンポンを収容することができる。動作中、内筒は、予め張力がかけられた機械的把持装置がタンポンと係合するまで、外筒の近位開口部を通してまず引っ張られる。通常、内筒をあまり遠くに引き抜くことができないように外筒の近位端に停止部が設けられている。この係合が内筒とタンポンとの間の把持接続を作る場合、内筒を外筒内に再び押し込むことにより、タンポンを外筒から変位させ、タンポンを口開口を通して身体孔内に放出することができる。
【0004】
ほとんどの場合、タンポンアプリケータは、プラスチック材料で作られ、例えば外筒の近位領域内の適切な位置に把持領域を有する。材料の粗面化、ゴム引き、特別な構造化又は凹状グリップによって、把持特性の改善を確実にすることができる。
【0005】
2パート、3パート、又はさらにマルチパート設計タンポンアプリケータに加えて、例えば、最初にベアリング上で互いに対して変位することができ、相互係合後に剛性プランジャになる複数の内筒を設けることによって、プランジャを少なくとも部分的に伸縮自在に構築することができる。
【0006】
タンポンアプリケータのこれらすべての伸縮式設計は、特に、タンポンアプリケータを有するタンポンを全体的によりコンパクトにするのに役立つ。
【0007】
適切な把持領域を有し、可能な限りコンパクトであるタンポンアプリケータを提供するために、3ピースのタンポンアプリケータが特に有用であることが証明されている。これらのタンポンアプリケータは、本質的に3つの管状筒を備える。外筒は、動作中にタンポンが排出される遠位口で終端するテーパ状頭部を有する。外筒の近位部分は、特にタンポンが排出されるとき、すなわちプランジャを使用してタンポンを筒から排出するときに、タンポンアプリケータを保持することを容易にする把持凹部又はその他のテーパ状部分を有する。プランジャは、第1の内筒が貯蔵状態で外筒内に支持され、第2の内筒を収容する状態で、全体として2つの部分に収容される。タンポンアプリケータを格納状態からすぐに使用可能な状態に移行させるために、好ましくは把持領域を有する第2の内筒は、例えば、第1及び/又は第2の内筒に対応する溝及び/又はフランジを形成することによって、第1の内筒から入れ子状にはまり込んで溝及び/又はフランジと係合するまで引き出される。最後に、第2の筒もまた、外筒の把持領域から少し引き出され、タンポンとの動作可能な接続に入り、その結果、2つの内筒からの現在ラッチされているプランジャの新たな挿入は、タンポンの変位を引き起こし、タンポンを外筒の口領域から身体孔内に押し込む。
【0008】
部品を接合するために、摩擦なしに、すなわち機械的抵抗を克服する必要なしに、特定の構造が最初に互いに誘導されると有利である。これに熱可塑性変形が続き、これにより接合プロセスが完了し、長手方向に変位可能な方法で個々のアプリケータ部分を互いに接合する。
【0009】
タンポンアプリケータの製造における決定的な要因は、そのような衛生製品の一貫して期待される高品質を維持しながら可能な限り効率的に製造することである。
【0010】
したがって、後で適切なタンポンと装着され、包装のために供給され得るように、そのようなマルチパートタンポンアプリケータを接合するのに適した装置及び機械が必要とされている。
【0011】
基本的に、そのような装置は直線状の接合ラインであり、段階的に異なる部分が互いに接合される。しかしながら、これは、空間要件が比較的高く、品質を保証するためにプロセスを監視することが面倒であるため、不利であることが判明している。
【発明の概要】
【0012】
本発明の目的は、既知の欠点の少なくとも1つが克服される装置を提供することである。本発明の詳細な目的は、最初に述べた種類の装置であって、一定の品質を維持しながら多数のピースをタンポンアプリケータに接合することができる装置を提供することである。
【0013】
これらの目的の少なくとも1つは、独立請求項の特徴部分によって解決された。
【0014】
この目的は、マルチパートタンポンアプリケータ、詳細には3パートタンポンアプリケータを接合するための装置、及び独立請求項の特徴部分による対応する方法によって解決された。
【0015】
本発明の一態様は、マルチパートタンポンアプリケータを接合するための装置、詳細には3パートタンポンアプリケータを接合するための装置に関する。マルチパートタンポンアプリケータは、外筒及び第1の内筒を含む。装置は、各々が1つの外筒及び1つの第1の内筒を受けるための少なくとも1つの受けフィンガを有する少なくとも1つの接合ステーションを備える。本発明による装置は、少なくとも1つの受けフィンガに少なくとも1つの第1の内筒を装填するための第1の内筒供給部をさらに備える。本発明による装置は、少なくとも1つの受けフィンガに少なくとも1つの外筒を装填するための外筒供給部をさらに備える。第1の処理ステーションは、少なくとも1つの外筒を少なくとも1つの第1の内筒に接合するために使用される。少なくとも1つの接合ステーションは、円形ディスク上に放射状に配置される。具体的には、少なくとも1つの接合ステーションは、少なくとも1つの受けフィンガが実質的に放射状に向けられるように、円形ディスク上に配置される。
【0016】
本発明の目的のために、マルチパートタンポンアプリケータは、最初に述べた種類のタンポンアプリケータとして理解することができる。そのようなアプリケータは、動作中にタンポンアプリケータの遠位端を構成し、その遠位端としてタンポンが排出される口開口を有する外筒を本質的に備える。さらに、この例におけるそのようなタンポンアプリケータは、タンポンアプリケータの長手方向に支持されて移動可能であるように、第1の外筒の内径よりも小さい直径を有する少なくとも第1の内筒を備える。特に好ましくは、第1の内筒は、長手方向におけるその直進運動において誘導される。これは、例えば、別の筒によって、この例では外筒によって行うことができる。
【0017】
本発明による外筒は、任意の他の構造を備えることができる。例えば、外筒は、遠位口領域が閉鎖されることを可能にする遠位口領域内の花弁形状構造を有することができる。さらに、外筒には、外筒及びタンポンアプリケータ全体の取り扱いを容易にするノブ、ゴムライニング、粗面化、くぼみ又は他の凹状グリップを設けることができる。この例では、本発明によるタンポンアプリケータは、近位端でテーパ状の外筒を有することができる。このテーパ状領域には、把持を容易にするために名前付き構造が設けられてもよい。動作中、タンポンアプリケータは、このテーパ状領域で把持され、挿入され、タンポンアプリケータの長手方向軸に沿った前記第1及び/又は第2の内筒の変位による第1及び/又は第2の内筒の作動によって、特に遠位口開口の花弁形状要素によって、タンポンの排出をもたらす。
【0018】
本発明の目的のために、ジョイントは、好ましくは長手方向軸に沿った両方の並進運動方向において部分が互いに対して停止部を有するときに生じる。これは、例えば、特定の係止点を超える部品の移動を防止するフランジ、溝、及び/又はリブによって行うことができる。この接合は、特定の戻り止め点が形成されることを意味することができ、例えば、個々の部分が互いに強固な動作可能接続に入ることができる。例えば、外筒と、第1の内筒と、第2の内筒とを備える3パートタンポンアプリケータが考えられる。外筒は第1の内筒よりも外径が大きく、第2の内筒は第1の内筒よりも外径が小さい。全体として、第2及び第1の内筒の両方は、それらを外筒内に摺動させることができるように第1の外筒よりも直径が小さい。この実施形態では、第1及び第2の外筒は、外筒からタンポンを排出するための伸縮するプランジャを形成する。この目的のために、第1のステップにおいて、第2の外筒は、第1の内筒とのスナップ嵌め接続を介して実質的に強固になるまで、第1の内筒から近位方向に引き出される。また、第1の内筒は、その遠位端がタンポンの遠位端に動作可能に接触するまで外筒から引き出される。プランジャ全体がここで外筒内に押し戻されると、この能動的接続は、タンポンの遠位端に圧力を発生させ、第1の外筒の遠位端の口を通って第1の外筒から身体孔内にそれを押し出す。
【0019】
3つの部分すべてが上述の直進運動を実行することができるが、第2の内筒が第1の内筒から脱落すること、又は第1の内筒が外筒から脱落することが防止される場合、本発明の意味におけるジョイントは、この3パートタンポンアプリケータに存在する。この目的のために、外筒又は第1の内筒の内周に停止部を設けることができる。さらに、第1の内筒及び第2の内筒の外周に対応するフランジを設けることができ、これはこの停止部と動作可能に接続する。同心に配置された筒は、互いに対して並進移動することができるが、離散することはできない。そのようなタンポンアプリケータは、本発明による対応する装置の製品である。このタンポンアプリケータは、プロセスのさらに過程でタンポンを装填することができる。特定の実施形態では、本発明の意味におけるそのようなジョイントは、例えば、第2の内筒の近位端の円錐形の拡張によって得られる。
【0020】
本発明の目的のために、遠位及び近位という用語は、ユーザの用途に関連して理解されるべきである。この特定の場合、例えば、近位端は、ユーザの手に面する端部である。遠位端は、使用時に身体孔に面する端部である。
【0021】
特定の実施形態では、少なくとも1つの接合ステーションは、円形ディスクをその円形中心の周りで回転させることによって、動作中に処理円周を円形ディスクから移動させることができるように、円形ディスク上に放射状に配置される。特に好ましくは、第1の内筒供給部、外筒供給部、及び第1の処理ステーションはまた、処理円周の外側に放射状に配置される。
【0022】
本発明の意味において、半径方向の向きが存在し、例えば、それぞれの外側フィンガがその長手方向の延長部に対して円形ディスクの半径に実質的に平行に配置されている場合、少なくとも1つの受けフィンガはそれぞれ実質的に放射状に向けられる。
【0023】
本発明による装置によって、マルチパートタンポンアプリケータの接合は、回転可能な円形ディスクによって効率的に行うことができ、円形ディスクは、対応する受けフィンガと共に接合ステーションを供給部及び個々の処理ステーション、並びにイジェクタにそれぞれ提供し、それにより、供給部、個々の処理ステーション、及びイジェクタと接合ステーションとの間に動作可能な接続を確立することができる。円形の設計により、装置全体が省スペースであり、多量で動作することができる。
【0024】
特定の実施形態では、複数の接合ステーションが円形ディスク上に放射状に設けられる。特に好ましくは、接合ステーションは、円形ディスクが回転するときに不均衡が大幅に回避されるように、円形ディスク上に本質的に放射状に対称的に配置される。
【0025】
別の特定の実施形態では、本発明による接合ステーションは、複数の受けフィンガを備える。したがって、本発明による装置は、接合ステーション上の受けフィンガの数に応じて、タンポンアプリケータのバッチを処理ステーションに同時に割り当てることによってバッチで接合することができる。
【0026】
特定の実施形態では、マルチパートタンポンアプリケータは、第2の内筒を備える。次に装置は、少なくとも1つの受けフィンガに少なくとも1つの第2の内筒を装填するため第2の内筒供給部をさらに備える。追加で、装置は、少なくとも1つの第1の内筒を少なくとも1つの第2の内筒に接合するため第2の処理ステーションをさらに備える。この実施形態では、装置は、3ピースのタンポンアプリケータを接合するために使用される。
【0027】
特定の実施形態では、第1の処理ステーションは、第1又は第2の内筒を再成形するように構成される。
【0028】
特定の実施形態では、第2の処理ステーションは、第1又は第2の内筒を形成するように装備される。
【0029】
特定の実施形態では、本発明は、各々が常に近位内筒を形成するようになっている複数の処理ステーションを備える。3パートタンポンアプリケータの例では、形成されるのは常に第2の内筒である。さらに実施形態では、各処理ステーションは、第2の内筒を所定の寸法に形成するように構成されてもよい。このようにして、第2の内筒の再成形を穏やかに実行することができ、より良好な再成形をもたらし得る。
【0030】
特定の実施形態では、処理ステーションは、形成作業として円錐形の拡張を実施するように構成される。
【0031】
特定の実施形態では、少なくとも1つの受けフィンガは複数の直径部を含む。具体的には、受けフィンガは、半径方向に先細になる直径部を有する。
【0032】
特定の実施形態では、各直径部は、外筒、第1の内筒、及び/又は第2の内筒をそれぞれ受けるように構成される。
【0033】
相当するように、内側から外側へ、すなわち円形ディスクの半径方向に、これらは、外筒を受けるのに適した第1の直径部、第1の内筒を受けるのに適した第2の直径部、及び第2の内筒を受けるのに適した第3の直径部である。
【0034】
この場合、すべての筒は、内腔を含む中空筒として設計される。この内腔は、受けフィンガが対応する筒を受け取るとき、受けフィンガの直径部に従って実質的に装填される。
【0035】
動作中、受けフィンガは内側から外側に装填される、すなわち、例えば、第2の内筒は、3パートタンポンアプリケータの場合、最初に受けフィンガの最小直径部に付与される。続いて、第1の内筒は、この第2の内筒の上を滑り、対応する受けフィンガの中間直径部の上を半径方向とは反対の方向に誘導される。最後に、外筒は、両方の内筒の上を、対応する受けフィンガの直径部まで滑る。
【0036】
特定の実施形態では、受けフィンガは、筒を受けるための適切な直径部を画定するための停止部として機能する複数の肩部を有する。
【0037】
別の特定の実施形態では、受けフィンガはテーパ状先端を有する。この先端は、例えば、筒を受けて誘導することをより容易にするためにテーパ状の設計を有し得る。
【0038】
特定の実施形態では、直径部は、より小さい直径部にまとまるテーパ状の先細りになる、停止部としての肩部によって互いに制限される。
【0039】
受けフィンガの様々な直径部の範囲の長さは、対応する第2の内筒の長さの1/3~80%である。
【0040】
特定の実施形態では、受けフィンガは、第2の内筒が受けフィンガ上に配置されたときに拡張されるように構成される。
【0041】
別の特定の実施形態では、受けフィンガは、第2の内筒が静止摩擦によって受けフィンガ上に保持されるように構成される。
【0042】
特に好ましくは、第2の内筒は、第1の内筒が第2の内筒の上を受けフィンガ上に滑るときに第1の内筒を有するベアリング付きジョイントに進入する外側フランジを有する。
【0043】
特定の実施形態では、受けフィンガは加熱可能に設計されている。特に好ましくは、受けフィンガは、アプリケータ部品の材料が形成されることを可能にする温度まで加熱することができる。特に、受けフィンガは、80°~180°の温度を採用することができ、したがって、アプリケータ部品が嵌合されて外圧が加えられたときにアプリケータ部品を形成することができる。この外圧を加える処理ステーションが特に好ましい。
【0044】
代替的及び/又は相補的な実施形態では、アプリケータ部品は形成せずに接合される。この目的のために、アプリケータ部品、具体的には外筒及び第1の内筒は、純粋に機械的な接合を可能にするスナップ嵌め機構を備え得る。この実施形態では、処理ステーションは、例えば、筒の近位端に運動力を、具体的には外筒と第1の内筒及び/又は第1の内筒と第2の内筒とがスナップ嵌め接続を形成することができる運動力を加えるように構成され得る。この装置は、厚紙を含むなどの非熱可塑性材料で実質的に作られた、又は厚紙で作られたアプリケータを接合するのに特によく適し得る。
【0045】
代替的及び/又は相補的な実施形態では、1つ以上の処理ステーションは、80℃~180℃の対応する温度範囲を設定し、対応する形成作業を実施するように設計される。例えば、当業者は、形成される内筒の材料特性に応じて温度範囲を設定することができる。
【0046】
特定の実施形態では、少なくとも1つの受けフィンガは、外筒及び/又は第1の内筒を保持するための少なくとも1つの締付マンドレルを備える。
【0047】
特に、締付マンドレルは、対応する筒に作用してそれを定位置に保持する保持力で形成することができる。特に好ましくは、締付マンドレルは移動可能であり、受けフィンガ上の軸の周りを枢動するか、又はばね荷重式に設計される。
【0048】
締付マンドレルは、例えば、締付マンドレルが筒を受けることに対して抵抗を与えないように、筒が受けられるときに折り畳まれるように構成され得る。筒が受け取られると、マンドレルは、例えば、ばね荷重保持力を介して筒に作用し、筒を定位置に保持することができる。
【0049】
この特定の実施形態では、締付マンドレルは、終了した接合されたタンポンアプリケータの剥ぎ取りが防止されないように、折り畳まれて受けフィンガと実質的に面一になるように排出のために再起動されてもよい。
【0050】
代替的又は相補的な実施形態では、締付マンドレルは、装填された筒を復元力で固定するブラケットとして設計される。
【0051】
特定の実施形態では、第1の処理ステーション及び/又は第2の処理ステーションは、受けフィンガに受けられた外筒、第1の内筒、及び/又は第2の内筒を形成するように構成される。特に好ましくは、この形成は熱形成である。最も好ましくは、熱可塑性材料は、溶融プロセスがまだ起こらないように熱を供給することによって軟化されるが、材料全体をより容易に形成することができる。
【0052】
特定の実施形態では、装置は、複数の接合ステーション、具体的には2~24個の接合ステーションを備える。
【0053】
複数の接合ステーションを用いて、複数のバッチのバッチ式処理を同時に行うことができる。例えば、別のバッチが既に形成されている間に、一方のバッチを装填することができる。特に好ましくは、接合ステーションの数は、幾何学的に可能な最大の処理ステーション及び供給部に対応する。個々の接合ステーションが予備として設けられることも考えられる。さらに、例えば冷却が行われる場合、個々の接合ステーションは、反対側に対応する処理ステーションがなくてもよい。例えば、熱形成作業後、以前に形成された部品の冷却が代わりに行われなければならない場合、最初に接合ステーションは、円形ディスクの回転後に対応する処理ステーション及び/又は相対物としての消耗品を持たなくてもよい。
【0054】
特定の実施形態では、供給部及び/又は処理ステーションは、供給部及び/又は処理ステーションが接合ステーションの反対側に配置されることによって角度領域を占めるように、円形ディスクの周りに放射状に構築される。特に好ましくは、供給部又は処理ステーションには、同じ角度範囲で接合ステーション上の受けフィンガに対して本質的に同心に配置された供給要素又は処理要素が設けられる。例えば、供給部は、受けフィンガに取り付けられる筒を、受けフィンガの数に等しい数の経路で案内することができる。これにより、接合ステーションのすべての受けフィンガの並列かつ同時の装填が可能になる。代替的及び/又は追加的に、接合ステーションの受けフィンガは、連続的に、すなわち、受けフィンガをその角度範囲内で次々に装填する供給部によって装填することもできる。この目的のために、供給部は、例えば、受けフィンガと同心に位置合わせしている第1の機器の後に、第2の受けフィンガに対して同心の新たな位置合わせを伴う旋回運動が続くように旋回するように設計することができる。
【0055】
特に好ましい実施形態では、装置は、2~24個の接合ステーション、特に4~20個、最も好ましくは12個の接合ステーションを備える。
【0056】
別の特定の実施形態では、各接合ステーションは、各々が第1の内筒の外筒及び可能な第2の内筒を受けるための複数の受けフィンガを有する。
【0057】
特に好ましくは、各接合ステーションは、2~16本の数の受けフィンガ、さらに特に好ましくは4~8本の受けフィンガ、最も好ましくは4本の受けフィンガを有する。
【0058】
特定の実施形態では、処理ステーション上に配置された供給部又は処理ステーションは、受けフィンガの数に対応し、接合ステーションが処理ステーション又は対応する角度範囲内の供給部と動作可能に接続しているときに、これらが受けフィンガと同心に配置されるように位置合わせされる。
【0059】
特定の実施形態では、処理ステーションは、圧力及び熱を使用して、受けフィンガに対応して受けられた内筒を再成形する押圧ノブとして設計される。特に好ましくは、押圧ノブは、形成のために内筒の近位端に押し込まれる略円錐状のフレアを有する。
【0060】
特定の実施形態では、供給部は少なくとも1つの分離ユニットを備える。分離ユニットは、対応する筒を可能な限り整然と機器に移送するために使用することができる。機器は、供給部の要素として適切な筒を受けフィンガに装填することができる。分離は、異なる方法によって実現することができる。例えば、シェーカーホッパー及び適切なベルト又はベルトガイドを使用して、筒の適切な位置合わせを可能にすることができる。
【0061】
特定の実施形態では、供給部は、筒を受けフィンガに装填するのに適したスライダを有する。これらのスライダは、筒を受けフィンガに押し付けるプランジャとして設計され得る。スライダはまた、筒の周囲を把持し、筒の周囲を受けフィンガ上に滑らせるグリッパとして設計され得る。
【0062】
例えば、筒がフランジを有する場合、それに応じて筒を位置合わせするためにフランジを使用することができる。この例では、例えば、ベルト駆動装置は、筒がベルトを実質的に貫通し、ベルト間のフランジによって定位置に保持されるようなものである。フランジは、2つの離間したベルト上に載置される。ベルト間隔は、本質的にそのような筒の外径に対応する。
【0063】
フランジを有さない筒、例えば外筒の場合、対応する筒を分離するために代替の選別機を使用することができる。これらの筒は、離間したベルトで誘導されてもよい。しかしながら、ここでのベルト間隔は、筒の外径に対応せず、筒がベルト上に載置されるようにわずかに小さい。分離は、例えばローラによって行うことができる。したがって、筒が2つの異なる速度で搬送される移行領域、特に好ましくは筒が移行領域において第1の速度から第2の速度まで加速される移行領域を画定することができる。このような加速は、後続の筒から離れて新しい速度で接触するようになる第1の筒を搬送方向に加速することによって、相互接続された任意の外筒を分離させる。
【0064】
特に好ましくは、そのような供給部は、ローラによって駆動され、筒を機器要素の方向に搬送するベルトシステムを備える。加圧ローラとして、これらのローラはまた、筒を分離することができるように異なる速度で動作することができる。
【0065】
アプリケータを搬送するためにベルトを使用する適切なコンベヤシステムは、国際公開第2019/233989号に当業者によって見出され得る。
【0066】
特定の実施形態では、本発明による供給部は、位置合わせユニットをさらに備える。例えば、位置合わせユニットは、装填のために、花弁形状の口及びグリップ領域を有する外筒など、異なる種類の端部を有する筒を正確に位置合わせすることができる。特に好ましくは、位置合わせは光学センサによって検出される。
【0067】
特定の実施形態では、位置合わせユニットは、位置合わせユニットとしてロボット、特に多軸ロボットを備える。
【0068】
さらに特定の実施形態では、位置合わせユニットは、口開口が受けフィンガの半径方向範囲に対して反対方向を向くように、すなわち口開口が受けフィンガの方に上向きにされ、タンポンアプリケータの遠位端が最初に受けフィンガ上に移動するように、付属の外筒をそれぞれ位置合わせするロボットを備える。
【0069】
特定の実施形態では、円形ディスクは、接合ステーションが放射状に配置された内筒供給部、外筒供給部、第1及び/又は第2の処理ステーションと動作可能な接続状態にされ得るように回転可能である。
【0070】
説明したベルトに加えて、対応するガイドレールを有するベルト駆動装置を使用して、代替的又は補足的な実施形態で筒を誘導することもできる。
【0071】
特定の実施形態では、処理ステーションは供給部と一体である。この実施形態では、形成は、受けフィンガが対応する筒を装備するのと同時に行われる。例えば、第2の内筒を最初に受けフィンガに付与することができる。続いて、第1の内筒をこの第2の内筒の上に滑らせて受けフィンガに付与すると同時に、第1の内筒が第2の内筒から再び脱落するのを防止する停止部を作るように第2の受けフィンガの近位端が加熱される。同様に、接合及び装填が同期して行われるように、各筒の装填と同時に形成が行われ得る。
【0072】
別の特定の実施形態では、装填は適切な供給部を介して行われ、1つの処理ステーションのみが単一のプロセスですべての形成ステップを実施する。例えば、受けフィンガは、個々の筒にまだ力が加えられないように荷重を加えることができる。すべての筒が受けフィンガに付与された後、熱を供給することによって単一のステップで圧力が加えられ、これにより、形成される対応する筒部分が再成形され、接合が完了する。
【0073】
本発明による装置は、マルチパートタンポンアプリケータをバッチで迅速かつ効率的に接合するために使用することができ、これは、省スペースかつ効率的な方法で達成することができる。
【0074】
本発明による装置は、伸縮式3パートタンポンアプリケータを接合するのに特に適している。上述したように、これらのタンポンアプリケータは、タンポンを収容する外筒と、タンポンが身体孔内に排出される口とを有する。さらに、これらは、好ましくは、外筒の近位にあり、テーパ状領域を形成する把持領域を有する。この領域は、好ましくは、第1の内筒を誘導するための軸受として機能することができ、第1の内筒は、パッケージ状態でこの把持領域内にほぼ完全に収容される。この内筒は、この内筒によって同様に誘導される第2の内筒を収容する。第1の内筒の近位端にあるスナップ嵌め機構は、第2の内筒が第1の内筒から入れ子状にはめ込まれるときに、第2の内筒を第2の内筒にしっかりとスナップ留めさせる。これらの2つの内筒から得られたプランジャがここで再び外筒内に押し込まれると、タンポンは、口開口を通って身体孔内に放出される。
【0075】
本発明の別の態様は、マルチパートタンポンアプリケータを接合する方法、詳細には最初に述べた3パートタンポンアプリケータに関する。方法は、接合ステーションを第1の内筒供給部と位置合わせするステップを含む。位置合わせは、例えば、本発明の意味において、上述の装置を考慮して、接合ステーションが供給部の角度領域に入り、供給部と接合ステーションとの間に動作可能な接続が確立され得るように、この供給部と実質的に位置合わせすることを意味し得る。本発明による方法は、接合ステーションの第1の受けフィンガに第1の内筒を装填するステップをさらに含む。この装置はバッチ式で実行することができ、すなわち、接合ステーションの任意の数の受けフィンガに、同時に内筒を装填することができるか、又は受けフィンガが機器ステーションから離れるように移動され、次々と受けフィンガに内筒が設けられるという点で連続的に実行することができる。
【0076】
続いて、本発明による方法は、接合ステーションを外筒供給部又は第2の内筒供給部と位置合わせするさらにステップを含む。後者は、例えば3パートタンポンアプリケータの場合であり、最初に別の内筒が付与され、それに応じて上述のように、例えば外筒の把持領域に取り付けることができる。
【0077】
円形ディスク上に放射状に配置された接合ステーションの位置合わせは、円形ディスクの円回転によって行われる。これは、例えば、円形ディスクがその中心の周りを特定の角度範囲で回転されることを意味し得る。好ましくは、この回転は計時される。代替的及び/又は追加的に、この回転は、対応する処理ステーションの制御が、例えば、円形ディスクの回転との同期によって適合される限り、連続的であり得る。連続的な回転であっても、処理ステーション又は供給部が対応する受けフィンガと同心に位置合わせされる時点が存在する。この時点で、対応する処理又は装填を行うことができる。
【0078】
特に好ましくは、円形ディスク上に放射状に配置された接合ステーションの位置合わせは、受けフィンガが内筒供給部及び/又は外筒供給部及び/又は処理ステーションと同軸に動作可能に接続されるように行われる。
【0079】
特に好ましくは、これは、各接合ステーションの複数の接合ステーションに対して同時に行われる。すなわち、1つの接合ステーションがその受けフィンガを第1の供給部と同心に位置合わせすると同時に、別の接合ステーションはその受けフィンガを第2の供給部に対して同心にする。このようにして、例えば、既に第2の内筒が既に装填されている受けフィンガは、同時に第1の内筒が装填されることができ、一方、既に空である受けフィンガは、再び第1の内筒を受ける準備ができている。
【0080】
特定の実施形態では、本発明による方法は、接合ステーションを処理ステーションと位置合わせすることをさらに含む。この処理ステーションは、好ましくは形成ステーションである。したがって、この方法は、熱及び圧力を加えることによって第1の内筒及び/又は第2の内筒を形成するステップをさらに含む。上述したように、これらのステップは同期して実施することができる。特に好ましくは、処理ステーションは、処理ステーション、例えば、受けフィンガ上の内筒と動作可能に接続することができる押圧ノブを備える。
【0081】
特定の実施形態では、マルチパートタンポンアプリケータの最小直径を有する内筒は、接合ステーションに装填するときに最初に第1の受けフィンガに装填される。具体的には、最小直径を有する内筒は、最初に、受けフィンガの最小直径を有する先端領域に嵌合される。
【0082】
本発明による方法の別の特定の実施形態では、外筒は、復元力を及ぼす締付マンドレルによって受けフィンガに締め付けられる。特に好ましくは、取り外し可能に締め付けられる。
【0083】
さらに特定の実施形態では、この解放は、受けフィンガに取り付けられたピボット点の制御によって作動されて行われ得る。この目的のために、例えば、締付マンドレルは、復元力に抗して受けフィンガと面一にされ、それにより、受けフィンガは、終了したタンポンアプリケータの排出に対する抵抗を試みない。
【0084】
代替的な実施形態では、受け筒は、戻り止めが解放されると、この復元力が終了したタンポンアプリケータの排出を生成するように、締付マンドレルの復元力に抗して受けフィンガに付与される。
【0085】
当業者にとって、上述の実施形態のすべてが、相互に排他的でない限り、本発明による実現において互いに任意の組み合わせで起こり得ることは自明である。
【0086】
以下では、本発明を、これらに限定されることなく、具体的な例及び図面を参照してより詳細に説明する。
【0087】
当業者は、これらの例から、本発明の設計のためのさらに有利な実施形態を推測することができる。
【0088】
図面は模式的なものであり、簡単のため、同一部分には同一符号を付している。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【
図1a】複数の接合ステーションを有する円形ディスクである。
【
図1b】平面図における
図1aの円形ディスクである。
【
図2a】処理ステーションと位置合わせされた接合ステーションの一例である。
【
図2b】詳細な
図2aの位置合わせされた接合ステーションである。
【
図2c】上面図における
図2aの接合ステーションである。
【
図3】正面図における本発明による接合ステーションである。
【
図4b】2つの内筒が装填された
図4aの受けフィンガである。
【
図4c】3パートタンポンアプリケータのすべての部分が装填された
図4aの受けフィンガである。
【発明を実施するための形態】
【0090】
図1aは、円形ディスク11を概略的に示す。円形ディスク11は、環状ディスクとして設計されており、本発明による装置の中心要素である。本例では、円形ディスク11は、複数の接合ステーション12を有する。具体的には、この例では、12個の接合ステーション12が存在する。接合ステーション12は、本質的に円形ディスク11の外周に沿って円形ディスク11上に放射状に配置される。本例では、円形ディスク11は中心凹部を示すが、これは必須ではない。好ましくは、円形ディスク11は回転駆動される。これは、例えば、円形ディスク11の下側の歯付き歯車(図示せず)によって行うことができる。また、車軸と円形ディスク11との間に対応する能動的接続を有するベルト、電気駆動装置、又は円形モータによる駆動装置も考えられる。
【0091】
接合ステーション12は、複数の受けフィンガを有する。本例では、接合ステーション12は、合計4本の受け受けフィンガ13.1、13.2を有する。受けフィンガフィンガ13.1、13.2は、円形ディスクの中心からその外周から本質的に放射状に延在する。このようにして、接合ステーション12及び対応する受けフィンガ13.1、13.2は、同様に円周の外側に放射状に設けられた処理ステーション又は供給ユニットと動作可能な接続状態にされ得る。対応する設備、すなわち接合ステーションの数及び対応する受けフィンガの数は、幾何学的条件及び対応する利用可能な供給部又は処理ステーションに当業者によって適合され得る。本例では、受けフィンガはすべて実質的に1つの平面上に設けられている。しかしながら、垂直にオフセットされた受けフィンガ又はさらに互い違いの受けフィンガを有する接合ステーションも考えられる。そのような接合ステーションは、例えば、1つのレベルにある特定の数の受けフィンガを用いてフロアごとに構築することができる。
【0092】
図1bには、
図1aによるステーション要素10が上面図で示されている。円形ディスク11は、主に移動質量を低減するのに役立つ中心凹部14を有する。合計12個の接合ステーション12が、円形ディスク11上に取り付けられ、4本の受けフィンガ13.1、13.2が円形ディスク11の外周から処理領域内に突出する接合ブロック12.1を備える。この処理領域には、例えば、供給部及び処理ステーションが介在し得る。これらの供給部及び処理ステーションは、最初に受けフィンガに固定される筒に対して単一又は複数の動作を実施することができる。処理ステップは、筒のさらに装填、形成、エンボス加工、含浸、コーティング、穿孔、及び/又は排出を含むことができる。処理が半径上で行われるという事実により、本ステーション10は、省スペース式に使用され得る。ロボットは、任意選択的に、円形ディスク11の領域に介在して、接合ステーションで任意の必要な動作を実施することができる。処理領域では、すなわち円形ディスク11の外周に直接、ドロップスルーを設けることができ、例えば、良好な排出後に、欠陥のある筒又はタンポンアプリケータを収集して除去することができる。代替的に、この領域を使用して、接合が完了した後に受けフィンガから剥がされる終了したタンポンアプリケータを受けることもできる。
【0093】
コンパクトな設計により、光学センサが処理領域全体を調査することが可能になる。これは、作業ステップを常に監視することができ、何らかの不具合が発生した場合に早期に介入することが可能であることを意味する。光学センサはまた、個々の処理ステップの詳細な監視のためにいくつかの点で使用することができる。例えば、最終的な形成動作は、光学センサを使用して監視することができる。例えば、誤って形成されたタンポンアプリケータがバッチ内に存在するかどうかを確認し、それに応じて選別することが可能である。
【0094】
図2aでは、簡略化のため、単一の接合ステーション12を有する円形ディスク11が示されている。4本の受けフィンガが、この接合ステーション12から処理領域内に突出する。この接合ステーション12は、角度範囲内に移動し、したがって処理ステーション16と動作可能に接続する。処理ステーション16は、受けフィンガと同心に位置合わせされる複数のプレス17を有する。プレス17は、例えば、タンポンアプリケータの近位端の形成を引き起こすように向けて置かれてもよい。受けフィンガ13の最外及び最小直径部に対応して嵌合された第2の内筒は、例えば、押圧ノブ17の対応する嵌合形状によって近位方向に広げられ、再成形されて、その結果、自然の停止が作られる。プレス17は、ブロック15に取り付けられ、プレート18上に載置される。プレート18は、円形ディスク11の半径に抗して移動するように配置される。代替的に、接合ステーションは、対応する処理ステーションに対して半径方向に移動されることもできる。
【0095】
図2bは、この配置を再びより詳細に示す。本例では、複数の合計4本の受けフィンガ13を有する円形ディスク11上に2個の接合ステーション12が示されている。同心の向きで、円形ディスク11の半径方向延長部Aに本質的に平行なこれらとは逆に、押圧ノブ17は処理ステーション16の処理プレート15上に配置されている。この加圧プレート15は、半径方向延長部Aに抗して受けフィンガ13に向かって移動することができるように移動可能であり、したがって、装填された筒に形成作用を及ぼす。
【0096】
図2cでは、この装置は平面図で示されており、円形ディスク11は、4本の放射状に延びる受けフィンガ13を有する前記ガイドステーション12を有する。受けフィンガの長手方向は、処理プレート15上の押圧ノブ17と同心である。処理プレート15は、受けフィンガの方向にロックプレート18上で変位して受けフィンガに接触圧力を発生することができるようにレール上に取り付けられる。
【0097】
図3は、対応する接合ステーション12を詳細に示す。接合ステーション12は、ここでは4つのスリーブ12.2を有し、各スリーブから受けフィンガ13が突出する。受けフィンガ13は、複数の直径部31、32、33を有する。全体として、スリーブから始めて、フィンガ13は第1の直径部33を有する。この第1の直径部上に2つの締付マンドレル35、34が設けられている。この第1の直径部33は、外筒を受けるのに適している。2つの締付マンドレル33、34は、復元力によってこの外筒を保持する役割を果たす。動作中、この例における外筒は、受けフィンガに付与される最後の筒である。
【0098】
この第1の直径部には、第1の内筒の内径よりも小さい第2の直径部32が続く。動作中、この第1の内筒は、3ピースのタンポンアプリケータを指す本例で付与される第2の筒である。
【0099】
この第2の直径部に直接隣接するのは、肩部にわたって先細になり、先端36で終端する第3の直径部である。この最後の直径部31は、第2の内筒を受けるのに適している。
【0100】
動作中、第2の外筒は最初にこの最後の直径部31上に滑る。中心直径部32から始めて、テーパ状領域を通って、第2の内筒は、受けフィンガに実質的に解放可能に締め付けられる。
【0101】
この動作モードを説明するために、
図4a~
図4cは、この段階的な装填を示す。
図4aは、受けフィンガ13の側面を示す。スリーブ12.2の左側で、接合ステーションが始まる。第1の直径部33は、ブラケットとして形成された2つの締付マンドレル35、34を有するスリーブ12.2から突出している。2つの締付マンドレル35、34は、外筒を受け取った後に外筒が保持されるように、受けフィンガに復元力を及ぼす。
【0102】
第1の直径部33は、第2の直径部32が続く停止部で閉じる。この第2の直径部32には、別の停止部及び第3の直径部36へのテーパ状部が続く。受けフィンガは、実質的にテーパ状の先端31で終端する。
【0103】
図4bでは、2つの内筒102、103が既に受けフィンガに付与されている。第2の内筒103は、停止部に当接してテーパ状領域で詰まるように、最後の直径部の上を最初に滑った。第1の内筒102は、第2の直径部の端部まで実質的に延びる最後の直径部の上を滑る。
【0104】
ここで、
図4cは、外筒がこれらの2つの内筒102、103上をどのように滑るかを示す。
【0105】
ブラケットとして形成された締付マンドレル35、34は、外筒101に復元力を及ぼす。この場合、第1のブラケット部35は、スリーブ12.2から斜めに突出し、外筒101に接触圧力を及ぼす。第1のブラケット部35と一体の第2のブラケット部34も斜めに突出しており、外筒101を受けるためのステアリングプレートとして機能する。
【0106】
図5は、供給部用に外筒を分離するために使用することができる分離ユニットを示す。花弁形状の遠位口を有する対応する外筒が互いに分離されていることが重要であり、そうでなければ、それらは容易に引っ掛かるおそれがあり、整然と受けフィンガに装填することができない。
【0107】
本例では、筒100はベルト73上を搬送される。駆動ローラ74.1、74.2は、対応するベルトを駆動する。図示の例では、一方のベルトシステムから他方への移送が行われる。ベルト駆動装置77.1、77.2によって駆動される、ゴム引きされた加速ローラ75.1、75.2がこの移送点の上方に設けられる。ここで、外筒100は、第1の速度を有する駆動部70.1、70.2から第2の速度を有する駆動部75.1、75.2を有する領域まで通過する。加速により、インターロックされた外筒が分離される。ベルトは、異なる速度で走行する駆動シャフト71、76によって駆動される。
【0108】
図6は、同様に受けフィンガを装填するため前記の外筒100も位置合わせする位置合わせユニットを示す。前述のように、外筒100の供給部は、各々が2つのベルト73.1、73.2及び74.3、74.4を有する2つの平行ベルト駆動システムによって達成される。ロボットアーム82及びグリッパ81を有するロボットは、外筒100を把持し、外筒100が実質的に平行であり、すべて同じ方向を向いて置かれるコンベヤ80に外筒を移送する。供給部はさらにロボットシステム(図示せず)内で終了し、ロボットシステムは、例えば、このコンベヤユニット80から一群の外筒を取り外し、それに応じて外筒を装填のために受けフィンガに装填することができる。
【0109】
図7は、受けフィンガを有する接合ステーション12が処理ステーションと現在どのように動作可能に接続しているかを示す。接合ステーション12は、第1の直径部33上のスリーブ12.2上の外筒101を含む。外筒101に第1の内筒102が挿入され、第2の内筒103も外筒101に挿入されている。
【0110】
外筒101は、第1のブラケット部35及び第2のブラケット部34を有するブラケットとして形成された弾性締付マンドレルによって定位置に保持される。
【0111】
処理ステーションは、受けフィンガの長手方向軸に対して同心に形成された押圧ノブ50を含み、押圧ノブは、第2の内筒の近位端に押し入り、第2の内筒103のトランペット形状の近位端全体を作製する円錐形状によって第2の内筒を拡張する。
【0112】
この再成形により、例えば外筒101の口を通って第2の内筒103が3パートタンポンアプリケータから脱落することが防止される。このステップは、本発明によるジョイントを完成させることができる。しかしながら、この接合はまた、いくつかの個々のサブステップにわたって行われ得る。例えば、第1の形成は、特定の第1の接触圧力と共に行われ、第2の形成は、特定の第2の接触圧力と共に行われ得る。各形成作業について、それぞれの圧力ノブを有する別個の処理ステーションを設けることができる。この漸進的な再成形は、タンポンアプリケータの近位端の所望のトランペット形状の拡張を得るために必要な回数だけ繰り返すことができる。本発明による装置は、いくつかの中空筒からのタンポンアプリケータを省スペースかつ効率的な方法で高速スループットで接合するために使用することができる。本発明による装置は、3パートタンポンアプリケータを、延在して定位置にロックされた伸縮式プランジャと接合するのに特に適している。