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特許7597833プリコーディングされたチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)構成のための動的チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースマッピング構成
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】プリコーディングされたチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)構成のための動的チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースマッピング構成
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/23 20230101AFI20241203BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20241203BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20241203BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20241203BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20241203BHJP
【FI】
H04W72/23
H04W72/0453
H04W72/0446
H04W24/10
H04W16/28
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2022574361
(86)(22)【出願日】2021-03-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-05
(86)【国際出願番号】 EP2021057371
(87)【国際公開番号】W WO2021244785
(87)【国際公開日】2021-12-09
【審査請求日】2023-02-01
(31)【優先権主張番号】63/034,600
(32)【優先日】2020-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】アーメド サレム,ラナ
(72)【発明者】
【氏名】ヴィソツキ,ユージーン
(72)【発明者】
【氏名】ハジリ,サラ エディーン
(72)【発明者】
【氏名】ヴック,フレデリック
(72)【発明者】
【氏名】マソ,マルコ
(72)【発明者】
【氏名】ヒラリー,ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】トザート,フィリッポ
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-531018(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0202311(US,A1)
【文献】国際公開第2018/097947(WO,A2)
【文献】Ericsson,Aperiodic CSI and CSI-RS resource pooling[online], 3GPP TSG-RAN WG1#86b R1-1609763,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_86b/Docs/R1-1609763.zip>,2016年09月30日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスにおいて、ネットワークノードから、無線リソース制御(RRC)において構成されたチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースマッピングを受信するステップであって、前記RRCは前記端末デバイスのためのN個の可能なCSI-RSリソースマッピングのリストを含むステップと、
前記ネットワークノードから、アクティブ化されたN個の可能なCSI-RSリソースマッピングの複数のサブセットを示す媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)と、前記アクティブ化されたCSI-RSリソースマッピングの複数のサブセットのうちのいずれが前記端末デバイスの固有マッピングとして選択されるべきかを示す指示を含むダウンリンク制御情報(DCI)とを受信し、新しいCSI-RSリソースマッピングを計算するステップであって、前記媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)または前記DCIの内の1つまたは複数のフィールドは、周波数領域および/または時間領域において前記CSI-RSリソースマッピングを前記新しいCSI-RSリソースマッピングにシフトするように前記端末デバイスに命令するステップと、
前記ネットワークノードから、前記新しいCSI-RSリソースマッピングを使用して新しいロケーション上でチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)を受信するステップと、
前記CSI-RSについてのチャネル状態情報(CSI)フィードバック情報を前記ネットワークノードに提供するステップとを含み、
前記固有マッピングは、CSI-RSリソースの異なるサブグループにわたって実行され、前記複数のサブグループは異なる周期で更新される方法。
【請求項2】
前記1つまたは複数のフィールドは、前記CSI-RSリソースマッピングに適用される周波数および/または時間オフセットを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記周波数および/または時間オフセットまたは前記新しいCSI-RSリソースマッピングのうちの1つまたは複数は、前記端末デバイスに対して決定される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記CSI-RSのチャネル周波数応答(CFR)の推定値を取得するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記CFRからCSIフィードバック情報を導出するステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを含む装置であって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、前記装置に少なくとも、
ネットワークノードから、無線リソース制御(RRC)において構成されたチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースマッピングを受信するステップであって、前記RRCは前記装置のためのN個の可能なCSI-RSリソースマッピングのリストを含むステップと、
前記ネットワークノードから、アクティブ化されたN個の可能なCSI-RSリソースマッピングの複数のサブセットを示す媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)と、前記アクティブ化されたCSI-RSリソースマッピングの複数のサブセットのうちのいずれが前記装置の固有マッピングとして選択されるべきかを示す指示を含むダウンリンク制御情報(DCI)とを受信し、新しいCSI-RSリソースマッピングを計算するステップであって、前記媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)または前記DCIの内の1つまたは複数のフィールドは、周波数領域および/または時間領域において前記CSI-RSリソースマッピングを前記新しいCSI-RSリソースマッピングにシフトするように前記装置に命令するステップと、
前記ネットワークノードから、前記新しいCSI-RSリソースマッピングを使用して新しいロケーション上でチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)を受信するステップと、
前記CSI-RSについてのチャネル状態情報(CSI)フィードバック情報を前記ネットワークノードに提供するステップとを
実行させ、
前記固有マッピングは、CSI-RSリソースの異なるサブグループにわたって実行され、前記複数のサブグループは異なる周期で更新される、装置。
【請求項7】
前記1つまたは複数のフィールドは、前記CSI-RSリソースマッピングに適用される周波数および/または時間オフセットを示す、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記周波数および/または時間オフセットまたは前記新しいCSI-RSリソースマッピングのうちの1つまたは複数は、前記装置に対して決定される、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、前記装置に、
前記CSI-RSのチャネル周波数応答(CFR)の推定値を取得するステップを
さらに実行させる、請求項6に記載の装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、前記装置に、
前記CFRからCSIフィードバック情報を導出するステップを実行させる、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを含む装置であって、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、少なくとも、
チャネル測定のために端末デバイスについて構成されたポートの実際の数に関する情報を決定するステップと、
前記端末デバイスについてのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースのプールを決定するステップであって、前記CSI-RSリソースの前記プールが無線リソース制御(RRC)構成において提供され、ポートの前記実際の数と比較して過剰な数のポートを含むステップと、
N個の可能なCSI-RSリソースマッピングのリストを含む前記RRC構成と、アクティブ化されたN個の可能なCSI-RSリソースマッピングの複数のサブセットを示す媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)と、前記アクティブ化されたCSI-RSリソースマッピングの複数のサブセットのうちのいずれが前記CSI-RSリソースの前記プールのための前記端末デバイスの固有マッピングとして選択されるべきかを示す指示を含むダウンリンク制御情報(DCI)とを前記端末デバイスに送信するステップであって、前記媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)または前記DCIの内の1つまたは複数のフィールドが周波数および/または時間領域で前記CSI-RSリソースマッピングをシフトするように前記端末デバイスに指示するように構成されるステップと
を前記装置に実行させる装置。
【請求項12】
前記1つまたは複数のフィールドは、前記CSI-RSリソースマッピングに適用される周波数および/または時間オフセットを示す、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記周波数および/または時間オフセットまたは前記シフトされたCSI-RSリソースマッピングのうちの1つまたは複数は、前記端末デバイスに対して決定される、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、
ビットマップ、
コンビナトリアルインデックス、または
インデックスの明示的な構成
のうちの少なくとも1つを使用して、前記1つまたは複数のフィールドを送信するステップを前記装置に実行させる、請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、
ポートの前記実際の数を前記端末デバイスに通知するステップを前記装置にさらに実行させる、請求項11に記載の装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、
N個の可能なCSI-RSリソースマッピングのリストを含むRRC構成、
記N個の可能なCSI-RSリソースマッピングのうちのNa個のCSI-RSリソースマッピングのサブセットアクティブ化する前記MAC-CE、および
記Na個のアクティブCSI-RSリソースマッピングのいずれを選択すべきかの指示を含む前記DCI
のうちの少なくとも1つを介して前記シフトされたCSI-RSリソースマッピングを指示するステップを前記装置に実行させる、請求項11に記載の装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、
N個の可能なCSI-RSリソースマッピングのリストを含むRRC構成、および
MAC-CEまたはDCIにおいて、構成されたすべてのN個の可能性のうち、前記選択されたCSI-RSリソースマッピングの表示
のうちの少なくとも1つを介して前記シフトされたCSI-RSリソースマッピングを指示するステップを前記装置に実行させる、請求項11に記載の装置。
【請求項18】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、
前記端末デバイスに送信されたチャネル状態情報参照信号についてのチャネル状態情報(CSI)フィードバック情報を前記端末デバイスから受信するステップを前記装置にさらに実行させる、請求項11に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
いくつかの例示的な実施形態は、概して、ロングタームエボリューション(LTE)もしくは第5世代(5G)無線アクセス技術もしくは新無線(NR)アクセス技術などのモバイルまたはワイヤレス電気通信システム、または他の通信システムに関し得る。例えば、いくつかの実施形態は、チャネル測定ダウンリンク(DL)-参照信号(RS)リソースの動的および部分的な共有のためのシステムおよび/または方法に関係し得る。
【背景技術】
【0002】
モバイルまたはワイヤレス電気通信システムの例は、Universal Mobile Telecommunications S ystem(UMTS)Terrestrial radio access Network(UTRAN)、Long Term Evolution(LTE)Evolved UTRAN(E-UTRAN)、LTE-Advanced(LTE-A)、MulteFire、LTE-A Pro、および/または第5世代(5G)無線アクセス技術もしくは新無線(NR)アクセス技術を含み得る。5G無線システムは、次世代(NG)の無線システムおよびネットワークアーキテクチャを指す。5Gシステムは、主に5G新無線(NR)上に構築されるが、5G(またはNG)ネットワークもE-UTRA無線上に構築することができる。NRは、10~20Gbit/s以上のオーダーのビットレートを提供し、少なくとも、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)および超信頼性低レイテンシ通信(URLLC)ならびに大規模マシンタイプ通信(mMTC)などのサービスカテゴリをサポートすることができると推定される。NRは、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)をサポートするために、極端なブロードバンドおよび超ロバスト、低レイテンシの接続性および大規模ネットワーキングを供給することが期待される。IoTおよびマシンツーマシン(M2M)通信がより広く普及するにつれて、より低い電力、低いデータレート、および長いバッテリ寿命の必要性を満たすネットワークの必要性が高まるであろう。次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)は、NRおよびLTE(およびLTE-Advanced)無線アクセスの両方を提供することができる5G用のRANを表す。5Gでは、ユーザ機器(UE)に無線アクセス機能を提供することができるノード(すなわち、UTRANにおけるNode B(NB)またはLTEにおけるevolved NB(eNB)と同様である)は、NR無線上で構築されるとき、次世代NB(gNB)と名付けられ得、E-UTRA無線上で構築されるとき、次世代eNB(NG-eNB)と名付けられ得ることに留意されたい。
【0003】
例示的な実施形態の適切な理解のために、添付の図面が参照されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1図1は、NZP-CSI-RSリソースおよびCSI-RSリソースマッピング情報要素(IE)の例を示す図である。
図2図2は、リソースマッピング構成の一例を示す図である。
図3図3は、8つのアンテナポートのためのCSI-RSリソースマッピングのための3つの可能な構成のいくつかの例を示す図である。
図4a図4aは、ZP-CSI-RSリソース情報要素の例を示す図である。
図4b図4bは、CSI-IMリソース情報要素の例を示す図である。
図5図5は、一例による、CSI-RSリソースを静的に共有するための静的ビームの使用を示す図である。
図6a図6aは、1つの例示的な実施形態による、仮想アンテナポートを部分的に共有する4つのUEの例を示す表である。
図6b図6bは、1つの例示的な実施形態による、UE固有のマッピングを用いて10個の固有のビームを共有する4つのUEを示す例を示す。
図7図7は、一実施形態による方法の例示的なフロー図を示す。
図8図8は、1つの例示的な実施形態による、RRCにおけるfrequencyDomainAllocationの異なる構成の例を示す図である。
図9図9は、一実施形態による方法の例示的なフロー図を示す。
図10図10は、一実施形態による装置の例示的なブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本明細書で全体的に説明され、図示されるような、ある例示的実施形態の構成要素は、多種多様な異なる構成で配列および設計され得ることが容易に理解されるであろう。したがって、チャネル測定ダウンリンク(DL)-参照信号(RS)リソースの動的および部分的な共有のためのシステム、方法、装置、およびコンピュータプログラム製品のいくつかの例示的な実施形態の以下の詳細な説明は、いくつかの実施形態の範囲を限定することを意図しておらず、選択された例示的な実施形態を表す。
【0006】
本明細書を通して説明される例示的実施形態の特徴、構造、または特性は、1つ以上の例示的実施形態において任意の好適な様式で組み合わせられてもよい。例えば、本明細書全体を通して、「ある実施形態」、「いくつかの実施形態」という語句、または他の類似の言語の使用は、実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれ得るという事実を指す。したがって、本明細書全体を通して、「ある実施形態では」、「いくつかの実施形態では」、「他の実施形態では」という語句または他の同様の言語の出現は、必ずしもすべてが実施形態の同じグループを指すとは限らず、説明される特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の例示的な実施形態において任意の好適な様式で組み合わせられ得る。
【0007】
また、必要に応じて、以下で説明する異なる機能や手順を、異なる順序で、および/または同時に実行することもできる。さらに、必要に応じて、記載されている機能または手順の1つまたは複数は任意選択であってもよく、または組み合わされてもよい。したがって、以下の説明は、いくつかの例示的な実施形態の原理および教示を例示するものと見なされるべきであり、それらを限定するものではない。
【0008】
大規模多入力多出力(MIMO)の予想される有意な利得は、ネットワークノード(例えば、gNB)側におけるダウンリンク(DL)チャネルの信頼できるチャネル状態情報(CSI)知識に少なくとも部分的に条件付けられる。これは、適切なDLプリコーダの設計、スケジューリングの実行などを可能にするために必要である。
【0009】
周波数分割双方向通信(FDD)5Gシステムでは、gNBは、UE CSI報告からDLチャネル情報を取得する。UEは、gNBによって送信されたダウンリンク参照信号(例えば、CSI-RS)を測定し、これらの測定値を使用してダウンリンクCSIを計算し、CSI報告構成に従ってフィードバックを実行する。プリコーディング行列インジケータ(PMI)報告のために、5G NRは、タイプI、タイプII、およびポート選択タイプIIコードブックを指定した。5G NRは、拡張タイプIIも特定している。
【0010】
5Gでは、CSI-RSは、デバイスごとに構成される、すなわち、UE固有である。それにもかかわらず、CSI-RSリソースは、多くのUE間で共有され得る。CSI-RS構成を最適化するのはネットワーク次第である。例えば、非ゼロ電力(NZP)-CSI-RSの場合、リソースマッピングは、図1の例に示すように、NZP-CSI-RSリソースおよびCSI-RSリソースマッピング情報要素(IE)を使用して無線リソース構成(RRC)において構成され得る。
【0011】
RRC構成において、少なくとも受信された情報要素(IE)、CSI-RS-ResourceMappingを使用して、UEは、物理リソースブロック(PRB)内のCSI-RSリソースマッピングをそのアンテナポートに決定することができる。一例として、UEは、例えば、以下のパラメータを用いてRRCにおいて構成され得る。density=1,nrofPorts=p8,CDM-Type=fd-CDM2、frequencyDomainAllocation.other=011110、firstOFDMSymbolinTimeDomain=3。このRRC構成を前提として、以下のリソースマッピング構成を推測することができる。図2に示すように、[(2,3、)、(4,3、)、(6,3、)、(8,3、)、(3,3)、(5,3、)、(7,3)、(9,3、)]は、そのアンテナポートとCSI-RSリソース要素との間のマッピングをUEに通知するものであり、UEは、DL CSIまたは干渉を測定するためにこれらのリソースを見る。図2は、8つのアンテナポート(AP)の1つの可能な構成を示す。
【0012】
CSI-RS-ResourceMappingの異なる構成により、UE毎にCSI-resource要素パターンを構成できるオプションがいくつか存在する。図3は、8つのアンテナポートのためのCSI-RSリソースマッピングのための可能な構成のいくつかの例を示す。
【0013】
同じフィールド「CSI-RS-ResourceMapping」は、ZP CSI-RSのRRC構成にも存在し、他のセルからの干渉測定のために、または特定のユーザのための物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)が送信されないリソースのセットを示すために使用されることに留意されたい。ZP-CSI-RSリソースIEの例を図4aに示す。
【0014】
同様の手法が、干渉測定のために使用され得るCSI干渉測定(IM)参照信号にも適用され得る。図4bは、CSI-IMリソースIEの例を示し、フィールドsubcarrierLocation-p0、symbolLocation-p0、subcarrierLocation-p1、およびsymbolLocation-p1は、MAC-CEまたはDCIにおいて更新され得る。
【0015】
本明細書で説明するいくつかの例示的な実施形態は、以下でより詳細に説明するように、少なくともNZP-CSI RS、CSI-IMおよび/またはZP-CSI-RSに適用可能であり得る。
【0016】
クラスB CSIフィードバックとして知られているものにおいて、空間的にビームフォーミングされたCSI-RSが導入されている。NRでは、空間ビームフォーミングされたCSI-RSリソースが、ポート選択タイプIIコードブックおよび拡張ポート選択タイプIIコードブックにおいて使用される。
【0017】
実際、空間ビームフォーミングされたCSI-RSはまた、UEに透過的に適用され得る。例えば、gNBが、特定のUEのダウンリンク(DL)チャネル上の空間情報を、そのUEから送信されたアップリンク(UL)サウンディング参照信号(SRS)から取得した場合、gNBは、この情報を使用して、そのUEに対するUE固有の仮想アンテナポートを作成するために使用される長期ビームを構築する方法を決定することができる。このような場合、gNBは、これらの重みを用いてCSI-RSをビームフォーミングすることができる。
【0018】
NRのCSIのさらなる拡張が期待される。例えば、NRのためのMIMOに対するさらなる拡張が提供され得、これは、周波数範囲1(FR1)と周波数範囲2(FR2)の両方をターゲットにして、非コヒーレントジョイント送信(NCJT)のためのより動的なチャネル/干渉仮説を可能にするためにDLマルチ送信受信ポイント(TRP)および/またはマルチパネル送信のためのCSI報告を指定することを含み得る。加えて、必要であれば、タイプIIポート選択コードブック拡張が提供されてもよく、角度および遅延に関する情報が、角度および遅延のDL/UL相互関係を利用することによって、UL参照信号伝送に基づいてgNBにおいて推定されてもよく、残りのDL CSIがUEによって報告されてもよい(例えば、以前のタイプIIポート選択に基づく)。主に、FDD FR1をターゲットにして、UEの複雑さと性能と報告オーバーヘッドとの間のより良いトレードオフを達成する。
【0019】
部分的相互関係は、空間領域に加えて遅延領域におけるポート選択コードブックを強化するために活用されることが予想される。ポート選択コードブックは、既に空間ビームフォーミングされたCSI-RSに基づく。
【0020】
上述のように、CSI-RSは、実際には、同じセル内のUE間でDLリソースを節約するために共有され得る。しかしながら、CSI-RSが(空間領域および/または遅延領域であろうとなかろうと)ビームフォーミングされる場合、同じセル内のUE間でCSI-RSリソースを共有すること(すなわち、同じリソース要素を使用すること)は、(RRCを介して提供される)チャネル測定リソースの現在の半静的構成を前提として、もはや合理的ではないことがある。実際、CSI-RSのプリコーディングは、例えば、UEのフィードバックまたはUE UL参照信号送信からの推定広帯域チャネル情報に応じて変化し得る。共有CSI-RSリソースがそれに応じて変更されない場合、UEは、その後、そのチャネル上で意味のある情報を搬送しないリソース、すなわち、UE固有チャネルサポートの外側にある空間ビームおよび周波数領域(FD)成分でプリコーディングされたリソースを測定する。さらに、このプロセスに必要な遅延を考えると、RRC再構成ベースのソリューションは実用的ではない可能性がある。
【0021】
これは、特にCSI-RSが周期的に設定されている場合、UEの数および推定ポートの数に合わせてスケーリングする必要があるため、大量のDLリソースが必要とされ得るという結果を有する。CSI-RSにFDプリコーディングが最終的に導入されると、さらに多くのUE固有DLリソースが必要とされる。
【0022】
この問題は、マルチTRP通信では深刻になり得る。UEが複数のTRPに接続されている場合、UEはすべてのサービスTRPからのUE固有SD/FD CSI-RSリソースを使用してCSIおよび/または干渉を測定することが期待される。
【0023】
上述のようなDLオーバーヘッドの増加の問題に対する1つの解決策は、例えば、図5に示すようなワイドビームを使用して、セクタ(セル)をいくつかのサブセクタに分割することである。例として、図5は、CSI-RSリソースを静的に共有するための静的ビームの使用を示す。これは、セルをいくつかのグループ(図5の例では4つ)に効果的に分割し、1つのワイドビーム内のすべてのUEは、サブセクタのビームに一致するように変更されたそれらのUE固有ビームを有することになる。言い換えれば、CSI-RSリソースは、もはやUE固有ではなく、むしろサブセクタ固有である。これは、DLオーバーヘッドの増加を、UEの数とともにスケーリングせず、むしろサブセクタまたはグループの数とともに増加するように制御することができる。別の解決策は、DL CSI-RS送信の周期性を増加させることである。CSI-RSリソースは、例えば、4~640スロットの周期性で構成され得る。
【0024】
実施形態は、UE固有のCSI-RSを用いても、CSI-RSリソースをUE間で効果的かつ動的に共有することができる方法を提供する。長期空間および遅延ビームフォーミング重みはしばしば固定コードブックから導出されるので、これは、2つのUEが1つまたはいくつかの共通空間ビームおよび/またはFD成分を有し得ることを意味するが、それらの他の成分は異なり得る。本明細書で説明するように、UE間のCSI-RSリソース共有への言及は、UEがPRBにおいて同じリソース要素を使用しようとしていることを意味し得、したがってDLオーバーヘッド低減が達成され得ることに留意されたい。
【0025】
空間ビームおよび/またはFD成分の2つのUEの選択が100%重複する、すなわち、チャネル測定CSI-RSリソースが同じ重みを使用してプリコーディングされる例示的な仮定の場合、gNBは、両方のUEを同じCSI-RSマッピングで構成し、したがってCSI-RSオーバーヘッドを節約することができる。しかしながら、これは、特に非見通し線(NLOS)の場合を伴うFR1において発生する稀なシナリオであり得る。
【0026】
別の問題は、空間ビームおよび/またはFD成分の選択が時間変化すべきであり、UEの移動性および伝搬環境の発展によるチャネル変動とともに、またはトラフィック変動(例えば、新しいユーザがシステムに入るか、または既存のユーザがアイドルモードに入る)とともに変化することである。ここで、現在の仕様におけるCSI-RSマッピングは、RRC構成においてUEに提供されるため、かなり静的である。RRC再構成ベースの解決策を採用することは、非実用的であり得る。
【0027】
実際、RRC再構成は、チャネル定常性時間、すなわち、空間および遅延領域におけるチャネルサポートが一定である時間間隔を超えるかなりの遅延を含み得る。
【0028】
いくつかのシナリオでは、近接して位置するUEは、同様の空間ビームおよび/またはFD構成要素を部分的に共有し得る。このようなシナリオでは、チャネル測定CSI-RSリソース要素の部分的共有を有効にすると、DLのオーバーヘッドが削減され、パフォーマンスが向上する。
【0029】
実施形態によれば、チャネル測定CSI-RSリソース(したがってリソース要素)の動的かつ部分的な共有を可能にするための解決策が提供される。一実施形態は、RRCにおいて、gNBが、実際のチャネル測定のためにUEによって使用されることになるポートの数と比較して過剰なポートを含むCSI-RSリソースのプールを用いて1つまたは複数のUEを構成することができる方法を対象とすることができる。オプションとして、gNBはUEに実際のポート数を通知することができる。一実施形態では、gNBは、媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)/ダウンリンク制御情報(DCI)を介して、UEに送信することができる。これは、すでにRRC構成されたリソースプール内のCSI-RSリソースに対する更新または最初のUE固有のマッピングであり、例えば、ビットマップ、コンビナトリアルインデックス、および/またはインデックスの明示的な構成を使用する。いくつかの実施形態は、MAC CEまたはDCIにおいて、gNBがUEに更新されたUEまたはCSI-RSリソースのための初めてのUE固有マッピングを通知するための新しい動的シグナリング機能を提供し得る。この場合、MAC CEまたはDCIは、RRCにおいて提供される可能なマッピングのうちの1つを選択するために使用される。
【0030】
いくつかの実施形態によれば、CSI-RSリソースのためのUE固有マッピングは、N個の可能なCSI-RSリソースマッピングのリストを含むRRC、MAC-CEにおいて、アクティブ化されたN個の可能なCSI-RSリソースマッピングのサブセット、例えば、N、およびDCIにおいて、N個のアクティブリソースマッピングのうちのいずれが選択されるべきかを示し得るgNB、のうちの少なくとも1つを介して示され得る。可能なマッピングのサブセットをアクティブ化するためにMAC-CEを使用し、選択するためにDCIを使用することは、DCIにおいて選択を伝達するために必要なビット幅を減らすことができる。
【0031】
いくつかの実施形態では、UE固有マッピングは、DLにおけるマッピングオーバーヘッドを低減するために、個々のリソースの代わりにリソースのグループ上で実行され得る。リソースのグループのサイズは、仕様において固定することができ、またはRRCにおいて構成することができる。
【0032】
一実施形態によれば、RRCにおいて提供され、MAC-CEにおいてアクティブ化され、DCIにおいて選択されるUE固有マッピングは、DLにおけるマッピングオーバーヘッドを低減するために、個々のリソースの代わりにリソースのグループにわたって実行され得る。リソースのグループのサイズは、仕様において固定することができ、またはRRCにおいて指定することができる。
【0033】
一実施形態では、第2の偏波上のUE固有ポートのマッピングは、第1の偏波上のUE固有ポートのマッピングから推測され得るので、マッピングは、第1の偏波上のUE固有ポートを伴い得る。一実施形態によれば、デフォルトマッピングは、RRC構成において提供され得る。
【0034】
いくつかの実施形態では、RRCデフォルトマッピングにおいて提供されるリソースのサブセットが更新される。言い換えると、RRC構成において提供されるマッピングの一部は、一定に保たれ得、別の部分は、MAC-CEおよび/またはDCIにおいて更新され得る。一実施形態によれば、異なるグループは、異なる周期性で更新され得る。
【0035】
別の実施形態は、gNBが、RRC構成においてUEに割り当てられたポートの数を含み得るリソースのプールを用いてUEを構成し得る方法を対象とし得る。一実施形態では、gNBは、MAC-CE/DCIにおいて、1つまたは2つのシフト値(kshift、lshift)をUEに送信することができる。これによって、UEは、PRB内の周波数および/または時間において、(RRCにおいて構成された)既存のリソースマッピングをシフトすべきであることを学習することができる。
【0036】
いくつかの実施形態は、MAC CEまたはDCIにおいて新しい動的シグナリング機能を提供して、gNBが、シフト値kshiftおよびlshiftを使用することによって、新しいシフトされたリソースマッピングをUEに通知することを可能にし得る。ある実施形態では、新しいフィールドが、nrofPortsUEのためのRRCに追加され得る。いくつかの実施形態では、UEは、gNBからの指示に基づいて、所与のCSI報告設定のためのチャネル測定リソースを更新することが予期され得る。
【0037】
特定の実施形態の有用性は、部分的UL/DL部分的相反性を活用することを可能にすることであり得る。実際、空間ビームフォーミングに加えて、CSI-RSプリコーディングにおいて遅延情報を使用する任意の方法は、動的CSI-RS共有が有効になっていない場合、CSI-RSオーバーヘッドの増加から利益を得ることができる。これは、gNBが、選択されたCSI-RSプリコーディングを介して、空間/遅延領域サポート上で追加の情報を伝達する必要があるという事実によるものである。
【0038】
特定の実施形態はまた、例えばビーム管理目的のために有用であり得る。実際、構成されたリソースの数全体にわたってCRIを報告する代わりに、ある実施形態を、ビーム測定を動的に示すリソースに制限する手段として使用することができ、UCIにおけるビーム指示に必要なフィールドを削減することを可能にする。これは、例えば、ビーム探索が多数の狭いビームにわたって実行される高周波数範囲において有用であり得る。
【0039】
図6aおよび図6bは、4つのUEを有する例示的な実施形態を示し、各UEは、偏波当たりL=4ビームの8つの仮想アンテナポート(空間ビーム)を選択する。同じビーム重みが、所与のアンテナ素子位置における両方のアンテナ偏波に対して使用されることが想定されることに留意されたい。各UEによって選択された4つのビームは、図6aの表に示される。図6aおよび図6bは一例を示し、いくつかの実施形態によれば、任意の数のUEまたはビームが含まれ得ることにも留意されたい。
【0040】
一実施形態によれば、gNBがUE固有としてDL CSI-RS信号を送信する場合、必要とされるDLオーバーヘッドの量は、Nusers×2L=32リソース要素(32は、考慮されるCSI-RSポートの最大数)である。図6aおよび図6bでは、UE間で部分的に重複するビーム選択の例が提供される。この例から分かるように、異なるUEによる選択されたビームのセット間に完全な交差はない。それにもかかわらず、10個の固有ビームが4つのUEによって選択された。これは、gNBが選択されたビームを伝達するために32個のCSI-RSリソース要素を必要とせず、20個のCSIリソース要素がその(交差偏波ビーム当たり2個のCSI-RSポート)ために充分であることを意味する。
【0041】
ある実施形態では、CSI-RSリソースが、例えば図6bに示すように構成される場合、提案されるUE固有マッピング指示は、10個の異なるビームのみが必要とされるとき、必要とされるCSI-RSリソース要素の数をわずか20個に低減することを可能にする。これは、構成されたUE固有のCSI-RSと比較して12個のリソース要素の利得を表し、gNBは、4つのUEの各々に対して4つのビームを搬送するために32個のリソース要素を必要とする。ここでもまた、図6bの構成は単なる一例であり、以下で論じるように、特定の実施形態に従って他の構成が可能であることに留意されたい。
【0042】
この例では、空間的にビームフォーミングされたCSI-RSの場合を見ることができるが、DLオーバーヘッドは、FDプリコーディングの導入とともに、特にマルチTRP動作の場合に増加することがある。マルチTRP動作では、N個のTRPの協働セットについて、UEは、干渉仮説ごとにCSIを報告することができ、すなわち、2-1干渉仮説が考慮されるべきである。これは、RRCにおけるCSI報告構成のかなりの増加をもたらす。リソースのプールがRRCにおいて提供され得、CMR/IMRが、ある実施形態によって提供される方法を介して動的に指定されるので、ある実施形態は、必要とされるチャネル測定および干渉測定リソース構成における任意の冗長性を低減するために使用され得る。
【0043】
同一セル内のUE間のCSI共有を可能にするために、例示的な実施形態は、いくつかの解決策を提供することができる。例えば、一実施形態は、上で紹介されたような動的UE固有マッピングを対象とすることができる。
【0044】
図7aは、1つの例示的な実施形態による、動的UE固有マッピングのための方法の例示的なフロー図を示す。いくつかの例示的な実施形態では、図7aのフロー図は、LTEまたは5G NRなどの通信システム内のネットワークエンティティまたはネットワークノードによって実行され得る。例えば、いくつかの例示的な実施形態では、図7aの方法を実行するネットワークノードは、基地局、アクセスノード、eNB、gNB、および/またはNG-RANノードなどを含み得る。
【0045】
図7aの例に示されるように、方法は、700において、RRCにおいて、UEが測定するように構成されるポートの実際の数よりも大きいポートの数を有するRRCにおいてCSIフィードバックを計算するためのCSI-RSリソースマッピングをUEに示すことを含み得る。オプションとして、指示すること700は、初期UE固有マッピングを送信することを含み得る。本方法はまた、705において、MAC-CEまたはDCIにおいて、更新されたUE固有マッピングをUEに示すことを含み得る。図7aの例にさらに示すように、本方法は、710において、UEからCSIフィードバックを受信し、それを使用してプリコーダWを再構築することを含み得る。
【0046】
図7bは、別の例示的な実施形態による、動的UE固有マッピングのための方法の例示的なフロー図を示す。いくつかの例示的な実施形態では、図7bのフロー図は、LTEまたは5G NRなどの通信システム内のネットワークエンティティまたはネットワークノードによって実行され得る。例えば、いくつかの例示的な実施形態では、図7bの方法を実行するネットワークエンティティは、UE、移動局、ユーザデバイス、IoTデバイスなどを含み得る。
【0047】
ある実施形態では、図7bの方法は、730において、RRCにおいてCSI-RSマッピングを受信することと、ネットワークノード(例えば、gNB)からオプションとしてのUE固有マッピングを受信することを含み得る。735において、方法は、ネットワークノードから、MAC-CEまたはDCIからの更新されたUE固有マッピングを受信することを含み得る。図7bの例にも示すように、方法は、740において、新しいマッピングを使用して新しいロケーション上でCSI-RSを受信することと、チャネル周波数応答(CFR)の推定値を取得することとを含み得る。本方法はまた、745において、CFRからCSIフィードバック報告を導出することを含み得る。ある実施形態では、図7bの方法は、750において、フィードバックCSI情報をネットワークノードに提供することを含み得る。
【0048】
gNBにおける手順705、710およびUEにおける手順735、750の周期性は、それぞれgNBおよびUEにおける手順700、730においてRRCが送信される頻度よりもはるかに小さいことに留意されたい。したがって、いくつかの実施形態は、リソースマッピングがチャネルおよびトラフィックの変動とともに動的に変更されることを可能にする。
【0049】
図6bは、上述のように、動的UE固有マッピング(例えば、図7a及び図7bのフローチャートに示すように)の例示的な適用例を示し、UEは、仮想CSIポートの実際の数よりも多くの数のアンテナポートを用いて構成され得る。例えば、図6bの例におけるUE4は、IE CSI-RS-ResourceMapping内のnrofPorts=p8の代わりにnrofPorts=p24で構成されたRRCである。ある実施形態では、たとえばnrofPorts=p24およびnrofPortsUE=p8など、両方の値を区別するために新しいフィールドが追加され得る。
【0050】
さらに、ある実施形態では、gNBからの新しいシグナリングが送信され得、UE4は、RRC(デフォルト構成として)、ならびに/またはMAC-CEおよび/もしくは(ダウンリンク制御情報)DCIを介して、UE固有マッピングを用いて構成され、これは、他のUEとの24個の共有リソースのプールの中でそれ自体の8個のリソースを識別するようにUEを誘導する。例えば、DLにおけるマッピングは、(a) ビットマップ(例えば、1100 0000 1100 1100 0000 1100)、(b)インデックスの明示的な構成(例えば、[1 8 0 9 11 18 10 19])、または(c)コンビナトリアルインデックスのうちの少なくとも1つの形態であり得る。
【0051】
ビットマップまたはコンビナトリアルインデックスを送るオプションは、より小さいオーバーヘッドを提供し得るが、場合によっては、ビットマップまたはコンビナトリアルインデックスを使用するときにこの情報が失われるビームの正しい順序を保持することが重要である場合に備えて、リソースの明示的な構成が使用され得る。しかしながら、場合によっては、ビームの順序は任意であり、gNBは必要に応じてそれを変更することができる。例えば、図6aにおいて、gNBが、bがUE1とUE4の両方についてb11に置き換えられると判定する場合、gNBは、UE固有マッピングを更新することなく、CSI-RSにおいてbをb11に置き換えることができる。
【0052】
いくつかの実施形態によれば、DLにおいてUE固有マッピングを伝達する別の方法は、(1) RRCは、特定のUEのためのN個の可能なCSI-RSリソースマッピングのリストを含む、(2) MAC-CEにおいて、N個の可能なCSI-RSリソースマッピングのサブセットがアクティブ化され、例えば、N<N個の可能なCSI-RSリソースマッピングがアクティブ化される、および/または(3)DCIにおいて、gNBは、N個のアクティブリソースマッピングのうちのいずれが選択されるべきかを示すことができる、を含み得る。
【0053】
上述のように、ビームフォーミングされたCSI-RSが構築される方法は、チャネル変化およびMU-MIMOグループ化の変化によって変化し得、したがって、例示的な実施形態は、MAC-CEまたはDCIにおけるUE固有マッピングを動的に更新して、新しいUEが到着する、またはスケジュール変更が発生する場合などにgNBがCSIリソースを動的に構成することを可能にするように構成される。MAC-CEレイテンシは、3msと小さくなる場合があるので、平均して約50msごとに起こると予想されるそのような変化を追跡するのに充分である。このメカニズムは、特定のCSI報告周期性に結び付けられる必要はないことに留意されたい。これは、実際には動的構成の実際の数を著しく低減し得る。例えば、非周期的CSI-RS送信及びCSI報告の場合、動的マッピング情報は規則的に送信されない。この場合、DCIなどの容量制限フレームワークにおいてUE固有マッピングを送信することは、依然として実現可能であり得る。
【0054】
いくつかの実施形態では、2つの偏波の間のCSIリソースマッピングにおける対称性も、DLマッピングのオーバーヘッドを低減するために利用され得る。例えば、マッピングは、UEを第1の偏波上で使用されるリソースに誘導するために使用され得る。その情報から、およびプールされたポートの総数の知識によって、UEは、第2の偏波のためのマッピングを推定することができる。例えば、図6bの例に示されるように、UE4は、ビットマップ[1100 0000 1100]の第1の部分だけを送信してもよく、明示的な構成の場合には、[1 8 0 9]だけを送信してもよい。
【0055】
いくつかの実施形態では、UE固有マッピングの一部はMAC-CEまたはDCIにおいて更新されるが、他の部分は一定のままである。例えば、デフォルトのUE固有マッピングがRRCにおいて提供され、リソースのサブセットのみがMAC-CEまたはDCIにおいて更新される。
【0056】
いくつかの実施形態によれば、UE固有マッピングのオーバーヘッドを低減するために、UE固有マッピングは、個々のリソースではなくリソースのグループ上で実行され得る。これは、gNBがUE間のCSI-RSリソース共有を制御することにあまり柔軟性をもたらさないが、これはDLにおけるマッピングオーバーヘッドを著しく低減する。
【0057】
いくつかの実施形態では、異なるCSI-RSリソースグループは、異なる周期性で更新され得る。これは、例えば、MAC-CEまたはDCI内の更新メッセージが、更新される必要があるCSI-RSリソースグループインデックスを含む場合に達成することができる。または、RRC構成の内部にある場合、リソースの異なるグループは、異なる更新周期性を割り当てられ得る。
【0058】
さらなる実施形態は、低DLオーバーヘッド動的CSIリソースマッピングシフトを対象とすることができる。上述のように、RRC configにおけるフィールドIE CSI-RS-ResourceMappingを使用して、UEは、物理リソースブロック(PRB)内のそのアンテナポートへの正確なCSI-RSリソースマッピングを決定することができる。いくつかの実施形態では、frequencyDomainAllocationおよびfirstOFDMSymbolInTimeDomainのフィールドを変更することによって、CSI-RSリソースマッピングにおけるある程度の柔軟性が、図8の例に示されるように、2つ以上のUEのグループの間で達成され得る。より具体的には、図8の例は、RRCにおけるfrequencyDomainAllocationのいくつかの異なる構成を示す。
【0059】
しかしながら、UE間の動的共有を可能にするためにRRCに依拠することは、上述のように、時間変化チャネルに対処するのに適していないと思われるその半静的性質のため、可能ではないことがある。したがって、いくつかの実施形態は、他のUEとのある程度のCSIリソース共有を可能にするために、周波数(サブキャリア)および/または時間領域(OFDMシンボル)においてその既存の構成をシフトするようにUEに命令するために、MAC-CEまたはDCIにおいて新しいフィールドを送信するように構成され得る。たとえばkshiftおよびlshiftと呼ばれる新しいフィールドは、周波数においてkshiftリソースによって、および時間においてlshiftによって、そのリソース構成全体をオフセットするようにUEに命令する。
【0060】
実際には、いくつかの実施形態によれば、kshiftおよびlshiftは、それぞれ-6~6または-7~7の値を取り得る。値はまた、DLシグナリングオーバーヘッドを低減するために、より小さな選択のセットから引き出され得る。この手法は、例えば、このタイプのシグナリングを容量制限DCIに容易に適合させることができる、より小さいDLオーバーヘッドという利点を少なくとも有する。
【0061】
図9aは、一例示的実施形態による、動的CSIリソースマッピングシフトのための方法の例示的な流れ図を示している。いくつかの例示的な実施形態では、図9aの流れ図は、LTEまたは5G NRなどの通信システム内のネットワークエンティティまたはネットワークノードによって実行され得る。例えば、いくつかの例示的な実施形態では、図9aの方法を実行するネットワークノードは、基地局、アクセスノード、eNB、gNB、および/またはNG-RANノードなどを含み得る。
【0062】
図9aの例に示されるように、方法は、900において、RRCにおいてCSIフィードバックを計算するためのCSI-RSリソースマッピングをRRCにおいてUEに示すことを含み得る。この方法はまた、905において、MAC-CEまたはDCIにおいて、RRCにおいて提供されるマッピングに適用される更新された時間および/または周波数オフセットを示すことを含み得る。いくつかの実施形態では、この方法は、910において、UEからCSIフィードバックを受信することと、プリコーダWを再構築するためにCSIフィードバックを使用することとをさらに含み得る。
【0063】
図9bは、別の例示的な実施形態による、動的CSIリソースマッピングシフトのための方法の例示的なフロー図を示す。いくつかの例示的な実施形態では、図9bのフロー図は、LTEまたは5G NRなどの通信システム内のネットワークエンティティまたはネットワークノードによって実行され得る。例えば、いくつかの例示的な実施形態では、図9bの方法を実行するネットワークエンティティは、UE、移動局、ユーザデバイス、IoTデバイスなどを含み得る。
【0064】
ある実施形態では、図9bの方法は、930において、ネットワークノード(たとえば、gNB)からRRCにおける固定CSI-RSマッピングを受信することを含み得る。この方法はまた、935において、ネットワークノードから、MAC-CEまたはDCIからの更新されたUE固有オフセットを受信することと、新しいCSI-RSマッピングを計算することとを含み得る。図9bの例にも示すように、この方法は、940において、新しいマッピングを使用して新しいロケーション上でCSI-RSを受信することと、CFRの推定値を取得することとを含み得る。この方法はまた、945において、CFRからCSIフィードバック報告を導出することを含み得る。一実施形態では、図9bの方法は、次いで、950において、フィードバックCSI情報をネットワークノードに提供することを含み得る。
【0065】
図10aは、一実施形態による装置10の一例を示す。ある実施形態では、装置10は、通信ネットワーク内の、またはそのようなネットワークにサービスを提供するノード、ホスト、またはサーバであり得る。たとえば、装置10は、LTEネットワーク、5GまたはNRなどの無線アクセスネットワークに関連する、衛星、基地局、ノードB、発展型ノードB(eNB)、5GノードBまたはアクセスポイント、次世代ノードB(NG-NBまたはgNB)、高高度プラットフォーム局(HAPS)、統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノード、および/またはWLANアクセスポイントであり得る。
【0066】
いくつかの例示的実施形態では、装置10は、分散コンピューティングシステムとしてのエッジクラウドサーバから成ってもよく、サーバおよび無線ノードは、無線経路を介して、または有線接続を介して、相互に通信する独立型装置であってもよく、あるいはそれらは、有線接続を介して通信する同じエンティティ内に位置してもよいことを理解されたい。たとえば、装置10がgNBを表すいくつかの例示的な実施形態では、装置は、gNB機能を分割する中央ユニット(CU)および分散ユニット(DU)アーキテクチャにおいて構成され得る。そのようなアーキテクチャでは、CUは、ユーザデータの転送、モビリティ制御、無線アクセスネットワーク共有、測位、および/またはセッション管理などのgNB機能を含む論理ノードであり得る。CUは、フロントホールインターフェースを介してDUの動作を制御し得る。DUは、機能分割オプションに応じて、gNB機能のサブセットを含む論理ノードであり得る。当業者は、装置10が図10aに示されていない構成要素または特徴を含み得ることを理解するであろうことに留意されたい。
【0067】
図10aの例に示されるように、装置10は、情報を処理し、命令または動作を実行するためのプロセッサ12を含み得る。プロセッサ12は、任意のタイプの汎用または特定用途プロセッサであり得る。実際、プロセッサ12は、例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサ、または任意の他の処理手段のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0068】
図10aには単一のプロセッサ12が示されているが、他の例示的な実施形態によれば、複数のプロセッサが利用されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、装置10は、マルチ処理をサポートし得るマルチプロセッサシステム(例えば、この場合、プロセッサ12はマルチプロセッサを表し得る)を形成し得る2つ以上のプロセッサを含み得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、マルチプロセッサシステムは、(たとえば、コンピュータクラスタを形成するために)密結合または疎結合され得る。
【0069】
プロセッサ12は、例えば、アンテナ利得/位相パラメータのプリコーディング、通信メッセージを形成する個々のビットの符号化および復号、情報のフォーマット化、ならびに通信リソースの管理に関連するプロセスを含む装置10の全体的な制御を含み得る、装置10の動作に関連する機能を実行し得る。
【0070】
装置10は、プロセッサ12によって実行され得る情報および命令を記憶するための、プロセッサ12に結合され得るメモリ14(内部または外部)をさらに含むか、またはそれに結合され得る。メモリ14は、1つまたは複数のメモリであってよく、ローカルアプリケーション環境に適した任意のタイプのメモリであってよく、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、固定メモリ、および/またはリムーバブルメモリなど、任意の適切な揮発性または不揮発性のデータ記憶技術を使用して実装されてよい。例えば、メモリ14は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気もしくは光ディスクなどの静的ストレージ、ハードディスクドライブ(HDD)、または任意の他のタイプの持続性マシンもしくはコンピュータ可読媒体、または他の適切な記憶手段の任意の組合せから構成され得る。メモリ14に記憶された命令は、プロセッサ12によって実行されると、装置10が本明細書で説明するタスクを実行することを可能にするプログラム命令またはコンピュータプログラムコードを含み得る。
【0071】
ある実施形態では、装置10はさらに、光ディスク、USBドライブ、フラッシュドライブ、または任意の他の記憶媒体等の外部コンピュータ可読記憶媒体を受容および読み取るように構成される、ドライブまたはポート(内部または外部)を含むか、またはそれに連結されてもよい。例えば、外部コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサ12および/または装置10による実行のためのコンピュータプログラムまたはソフトウェアを記憶することができる。
【0072】
いくつかの実施形態では、装置10はまた、装置10との間で信号および/またはデータを送信および受信するための1つまたは複数のアンテナ15を含むか、またはそれに結合され得る。装置10は、情報を送信および/または受信するように構成されたトランシーバ18をさらに含むか、またはそれに結合され得る。トランシーバ18は、たとえば、アンテナ15に結合され得る複数の無線インターフェースを含み得るか、または任意の他の適切な送受信手段を含み得る。いくつかの実施形態では、無線インターフェースは、GSM(登録商標)、NB-IoT、LTE、5G、WLAN、Bluetooth(登録商標)、BT-LE、NFC、無線周波数識別子(RFID)、超広帯域(UWB)、MulteFireなどのうちの1つまたは複数を含む複数の無線アクセス技術に対応し得る。例示的な実施形態によれば、無線インターフェースは、例えば、1つまたは複数のダウンリンクを介して送信するためのシンボルまたは信号を生成し、(例えば、アップリンクを介して)シンボルを受信するために、フィルタ、コンバータ(例えば、デジタル-アナログ変換器など)、マッパ、高速フーリエ変換(FFT)モジュールなどの構成要素を含み得る。
【0073】
したがって、トランシーバ18は、アンテナ15による送信のためにキャリア波形に関する情報を変調し、装置10の他の要素によるさらなる処理のためにアンテナ15を介して受信された情報を復調するように構成され得る。他の例示的な実施形態では、トランシーバ18は、信号またはデータを直接送信および受信することが可能であり得る。追加または代替として、いくつかの実施形態では、装置10は、入力デバイスおよび/もしくは出力デバイス(I/Oデバイス)、または入力/出力手段を含み得る。
【0074】
ある実施形態では、メモリ14は、プロセッサ12によって実行されると機能を提供するソフトウェアモジュールを記憶し得る。モジュールは、例えば、装置10のためのオペレーティングシステム機能を提供するオペレーティングシステムを含んでもよい。メモリはまた、装置10に追加の機能を提供するために、アプリケーションまたはプログラムなどの1つまたは複数の機能モジュールを記憶することができる。装置10の構成要素は、ハードウェアで、またはハードウェアとソフトウェアとの任意の適切な組合せとして実装され得る。
【0075】
いくつかの実施形態によれば、プロセッサ12およびメモリ14は、処理回路または制御回路に含まれ得るか、またはその一部を形成し得る。さらに、いくつかの実施形態では、トランシーバ18は、トランシーバ回路に含まれ得るか、またはトランシーバ回路の一部を形成し得る。
【0076】
本明細書で使用する「回路」という用語は、ハードウェアのみの回路実装(例えば、アナログおよび/またはデジタル回路)、ハードウェア回路とソフトウェアの組み合わせ、アナログおよび/またはデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアの組み合わせ、ハードウェアプロセッサとソフトウェア(例えば装置10)の任意の部分、および/またはハードウェア回路および/またはプロセッサ、またはそれらの一部であって、動作のためにソフトウェアを使用するが、動作に必要でない場合にはソフトウェアが存在しない可能性があるものを指すことがある。さらなる例として、本明細書で使用する「回路」という用語はまた、単にハードウェア回路もしくはプロセッサ(または複数のプロセッサ)、またはハードウェア回路もしくはプロセッサの一部、ならびにそれに付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装形態を包含し得る。回路という用語はまた、例えば、サーバ、セルラーネットワークノードもしくはデバイス、または他のコンピューティングもしくはネットワークデバイス内のベースバンド集積回路を包含し得る。
【0077】
上記で紹介したように、いくつかの実施形態では、装置10は、基地局、アクセスポイント、ノードB、eNB、gNB、HAPS、IABノード、WLANアクセスポイントなどのネットワークノードまたはRANノードであり得る。たとえば、いくつかの実施形態では、装置10は、図7a、図7b、図9a、または図9bに示すものなど、本明細書で説明するフローチャートまたはシグナリング図のいずれかに示すプロセスのうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。いくつかの実施形態では、本明細書で説明するように、装置10は、協調UL電力制御に関する手順を実行するように構成され得る。
【0078】
この実施形態によれば、装置10は、RRCにおいて、UEが測定するように構成されるポートの実際の数よりも大きいポートの数を有するRRCにおけるCSIフィードバックを計算するためのCSI-RSリソースマッピングをUEに示すために、メモリ14およびプロセッサ12によって制御され得る。オプションで、装置10は、初期UE固有マッピングを送信するようにメモリ14およびプロセッサ12によって制御され得る。ある実施形態では、装置10は、MAC-CEまたはDCIにおいて、更新されたUE固有マッピングをUEに示すために、メモリ14およびプロセッサ12によって制御され得る。いくつかの実施形態によれば、装置10は、UEからCSIフィードバックを受信し、プリコーダWを再構成するためにCSIフィードバックを使用するように、メモリ14およびプロセッサ12によって制御され得る。
【0079】
さらなる実施形態によれば、装置10は、RRCにおいてCSIフィードバックを計算するためのCSI-RSリソースマッピングをRRCにおいてUEに示すために、メモリ14およびプロセッサ12によって制御され得る。ある実施形態では、装置10は、MAC-CEまたはDCIにおいて、RRCにおいて提供されるマッピングに適用される更新された時間および/または周波数オフセットを示すように、メモリ14およびプロセッサ12によって制御され得る。いくつかの実施形態では、装置10は、UEからCSIフィードバックを受信し、プリコーダWを再構成するためにCSIフィードバックを使用するように、メモリ14およびプロセッサ12によって制御され得る。
【0080】
図10bは、別の実施形態による装置20の例を示す。ある実施形態では、装置20は、UE、モバイル機器(ME)、移動局、モバイルデバイス、固定デバイス、IoTデバイス、または他のデバイスなど、通信ネットワーク内の、またはそのようなネットワークに関連するノードまたは要素であり得る。本明細書で説明するように、UEは、代替的に、例えば、移動局、モバイル機器、モバイルユニット、モバイルデバイス、ユーザデバイス、加入者局、無線端末、タブレット、スマートフォン、IoTデバイス、センサまたはNB-IoTデバイスなどと呼ばれることがある。一例として、装置20は、たとえば、無線ハンドヘルドデバイス、無線プラグインアクセサリなどにおいて実装され得る。
【0081】
いくつかの例示的な実施形態では、装置20は、1つまたは複数のプロセッサ、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体(たとえば、メモリ、ストレージなど)、1つまたは複数の無線アクセス構成要素(例えば、モデム、トランシーバなどである)、および/またはユーザインターフェースを含み得る。いくつかの実施形態では、装置20は、GSM(登録商標)、LTE、LTE-A、NR、5G、WLAN、WiFi、NB-IoT、Bluetooth(登録商標)、NFC、MulteFire、および/または任意の他の無線アクセス技術など、1つまたは複数の無線アクセス技術を使用して動作するように構成され得る。当業者は、装置20が図10bに示されていない構成要素または特徴を含み得ることを理解するであろうことに留意されたい。
【0082】
図10bの例に示されるように、装置20は、情報を処理し、命令または動作を実行するためのプロセッサ22(または処理手段)を含むか、またはそれに結合され得る。プロセッサ22は、任意のタイプの汎用または特定用途プロセッサであり得る。実際、プロセッサ22は、例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つまたは複数を含み得る。図10bには単一のプロセッサ22が示されているが、他の実施形態によれば複数のプロセッサが利用されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、装置20は、マルチ処理をサポートし得るマルチプロセッサシステム(たとえば、この場合、プロセッサ22はマルチプロセッサを表し得る)を形成し得る2つ以上のプロセッサを含み得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、マルチプロセッサシステムは、(たとえば、コンピュータクラスタを形成するために)密結合または疎結合であり得る。
【0083】
プロセッサ22は、いくつかの例として、アンテナ利得/位相パラメータのプリコーディング、通信メッセージを形成する個々のビットの符号化および復号、情報のフォーマット化、ならびに通信リソースの管理に関連するプロセスを含む装置20の全体的な制御を含む、装置20の動作に関連する機能を実行し得る。
【0084】
装置20は、プロセッサ22によって実行され得る情報および命令を記憶するための、プロセッサ22に結合され得るメモリ24(内部または外部)をさらに含むか、またはそれに結合され得る。メモリ24は、1つまたは複数のメモリであってよく、ローカルアプリケーション環境に適した任意のタイプのメモリであってよく、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、固定メモリ、および/またはリムーバブルメモリなど、任意の適切な揮発性または不揮発性のデータ記憶技術を使用して実装されてよい。例えば、メモリ24は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気もしくは光ディスクなどの静的ストレージ、ハードディスクドライブ(HDD)、または任意の他のタイプの持続性マシンもしくはコンピュータ可読媒体、または他の記憶手段の任意の組合せから構成され得る。メモリ24に記憶された命令は、プロセッサ22によって実行されると、装置20が本明細書で説明するタスクを実行することを可能にするプログラム命令またはコンピュータプログラムコードを含み得る。
【0085】
ある実施形態では、装置20はさらに、光ディスク、USBドライブ、フラッシュドライブ、または任意の他の記憶媒体等の外部コンピュータ可読記憶媒体を受容および読み取るように構成される、ドライブまたはポート(内部または外部)を含むか、またはそれに連結されてもよい。例えば、外部コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサ22および/または装置20によって実行するためのコンピュータプログラムまたはソフトウェアを記憶することができる。
【0086】
いくつかの実施形態では、装置20はまた、装置20からダウンリンク信号を受信し、アップリンクを介して送信するための1つまたは複数のアンテナ25を含むか、またはそれに結合され得る。装置20は、情報を送信および受信するように構成されたトランシーバ28(または送受信手段)をさらに含み得る。トランシーバ28はまた、アンテナ25に結合された無線インターフェース(たとえば、モデム)を含み得る。無線インターフェースは、GSM(登録商標)、LTE、LTE-A、5G、NR、WLAN、NB-IoT、Bluetooth(登録商標)、BT-LE、NFC、RFID、UWBなどのうちの1つまたは複数を含む複数の無線アクセス技術に対応し得る。無線インターフェースは、ダウンリンクまたはアップリンクによって搬送されるOFDMAシンボルなどのシンボルを処理するために、フィルタ、コンバータ(例えば、デジタル/アナログ変換器などである)、シンボルデマッパ、信号整形構成要素、逆高速フーリエ変換(IFFT)モジュールなどの他の構成要素を含み得る。
【0087】
例えば、トランシーバ28は、アンテナ25による送信のためにキャリア波形に関する情報を変調し、装置20の他の要素によるさらなる処理のためにアンテナ25を介して受信された情報を復調するように構成され得る。他の実施形態では、トランシーバ28は、信号またはデータを直接送信および受信することが可能であり得る。追加または代替として、いくつかの実施形態では、装置20は、入力および/または出力デバイス(I/Oデバイス)または入力/出力手段を含み得る。ある実施形態では、装置20はさらに、グラフィカルユーザインターフェースまたはタッチスクリーン等のユーザインターフェースを含んでもよい。
【0088】
ある実施形態では、メモリ24は、プロセッサ22によって実行されると機能を提供するソフトウェアモジュールを記憶する。モジュールは、例えば、装置20にオペレーティングシステム機能を提供するオペレーティングシステムを含むことができる。メモリはまた、装置20に追加の機能を提供するために、アプリケーションまたはプログラムなどの1つまたは複数の機能モジュールを記憶することができる。装置20の構成要素は、ハードウェアで、またはハードウェアとソフトウェアとの任意の適切な組合せとして実装され得る。例示的な実施形態によれば、装置20は、任意選択で、NRなどの任意の無線アクセス技術に従ってワイヤレスまたは有線通信リンク70を介して装置10と通信するように構成され得る。
【0089】
いくつかの実施形態によれば、プロセッサ22およびメモリ24は、処理回路または制御回路に含まれ得るか、またはその一部を形成し得る。さらに、いくつかの実施形態では、トランシーバ28は、送受信回路に含まれ得るか、または送受信回路の一部を形成し得る。
【0090】
上記で説明したように、いくつかの実施形態によれば、装置20は、例えば、UE、モバイルデバイス、移動局、ME、IoTデバイスおよび/またはNB-IoTデバイスであり得る。いくつかの実施形態によれば、装置20は、本明細書で説明する例示的な実施形態に関連する機能を実行するようにメモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。例えば、いくつかの実施形態では、装置20は、図7a、図7b、図9a、または図9bに示すものなど、本明細書で説明するフローチャートまたはシグナリング図のいずれかに示すプロセスのうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。いくつかの実施形態では、装置20は、例えば、リアルタイム協調UL電力制御に関する手順を実行するように構成され得る。
【0091】
例えば、いくつかの実施形態では、装置20は、RRCにおいてCSI-RSマッピングを受信し、ネットワークノード(例えば、gNB)からオプションのUE固有マッピングを受信するように、メモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。ある実施形態では、装置20は、ネットワークノードから、MAC-CEまたはDCIからの更新されたUE固有マッピングを受信するように、メモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。ある実施形態によれば、装置20は、メモリ24およびプロセッサ22によって、新しいマッピングを使用して、新しいロケーション上でCSI-RSを受信し、CFRの推定値を取得するように制御され得る。一実施形態では、装置20は、CFRからCSIフィードバック報告を導出し、CSIフィードバック情報をネットワークノードに提供するために、メモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。
【0092】
別の実施形態では、装置20は、ネットワークノード(例えば、gNB)からRRCにおける固定CSI-RSマッピングを受信するようにメモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。実施形態によれば、装置20は、ネットワークノードから、MAC-CEまたはDCIからの更新されたUE固有オフセットを受信し、新しいCSI-RSマッピングを計算するように、メモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。いくつかの実施形態では、装置20は、新しいロケーション上でCSI-RSを受信し、CFRの推定値を取得するために新しいマッピングを使用するように、メモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。実施形態によれば、装置20は、CFRからCSIフィードバック報告を導出し、フィードバックCSI情報をネットワークノードに提供するために、メモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。
【0093】
したがって、いくつかの例示的な実施形態は、既存の技術プロセスを超えるいくつかの技術的改善、強化、および/または利点を提供し、少なくともワイヤレスネットワーク制御および管理の技術分野に対する改善を構成する。上記で詳細に論じたように、いくつかの実施形態は、チャネル測定CSI-RSリソース(および結果としてリソース要素)の動的および部分的な共有を可能にするシステムおよび方法を提供する。例示的な実施形態の結果として、CSI-RSリソースは、UE間で効果的かつ動的に共有され得る。さらに、いくつかの実施形態は、DLオーバーヘッドを低減することができ、パフォーマンス利得をもたらす。したがって、いくつかの例示的な実施形態の使用は、基地局、eNB、gNB、および/またはUEもしくは移動局などの通信ネットワークおよびそれらのノードの機能の改善をもたらす。
【0094】
いくつかの例示的な実施形態では、本明細書で説明する方法、プロセス、シグナリング図、アルゴリズム、またはフローチャートのいずれかの機能は、ソフトウェアおよび/またはコンピュータプログラムコード、あるいはメモリまたは他のコンピュータ可読媒体もしくは有形媒体に記憶され、プロセッサによって実行されるコードの部分によって実装され得る。
【0095】
いくつかの例示的実施形態では、装置は、少なくとも1つの演算プロセッサによって実行される、算術演算として、またはプログラムもしくはその部分(追加もしくは更新されたソフトウェアルーチンを含む)として構成される、少なくとも1つのソフトウェアアプリケーション、モジュール、ユニット、またはエンティティに含まれ得るか、またはそれらと関連付けられ得る。ソフトウェアルーチン、アプレット、およびマクロを含む、プログラム製品またはコンピュータプログラムとも呼ばれるプログラムは、任意の装置可読データ記憶媒体に記憶され得、特定のタスクを実行するためのプログラム命令を含み得る。
【0096】
コンピュータプログラム製品は、プログラムが実行されるときに、いくつかの例示的な実施形態を実行するように構成される1つまたは複数のコンピュータ実行可能構成要素を含み得る。1つまたは複数のコンピュータ実行可能構成要素は、少なくとも1つのソフトウェアコードまたはコードの部分であり得る。例示的実施形態の機能性を実装するために使用される修正および構成は、追加または更新されたソフトウェアルーチンとして実装され得るルーチンとして実行され得る。一例では、ソフトウェアルーチンを装置にダウンロードすることができる。
【0097】
例として、ソフトウェアまたはコンピュータプログラムコードまたはコードの部分は、ソースコード形態、オブジェクトコード形態、または何らかの中間形態であり得、プログラムを搬送することができる任意のエンティティまたはデバイスであり得る、何らかの種類のキャリア、配信媒体、またはコンピュータ可読媒体に記憶され得る。そのようなキャリアは、例えば、記録媒体、コンピュータメモリ、読み取り専用メモリ、光電および/もしくは電気キャリア信号、電気通信信号、ならびに/またはソフトウェア配信パッケージを含み得る。必要とされる処理能力に応じて、コンピュータプログラムは、単一の電子デジタルコンピュータで実行されてもよく、またはいくつかのコンピュータに分散されてもよい。コンピュータ可読媒体またはコンピュータ可読記憶媒体は、非一時的媒体であり得る。
【0098】
他の例示的な実施形態では、機能は、たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはハードウェアとソフトウェアとの任意の他の組合せの使用を通じて、装置に含まれるハードウェアまたは回路によって実行され得る。さらに別の例示的実施形態では、機能性は、インターネットまたは他のネットワークからダウンロードされる電磁信号によって搬送することができる、非有形手段等の信号として実装されてもよい。
【0099】
例示的な実施形態によれば、ノード、デバイス、または対応する構成要素などの装置は、回路、コンピュータ、またはシングルチップコンピュータ要素などのマイクロプロセッサとして、またはチップセットとして構成され得、少なくとも、演算に使用される記憶容量を提供するためのメモリおよび/または演算を実行するための演算プロセッサを含み得る。
【0100】
当業者は、上述の例示的な実施形態が、異なる順序の手順で、および/または開示されたものとは異なる構成のハードウェア要素で実施され得ることを容易に理解するであろう。したがって、いくつかの実施形態をこれらの例示的な実施形態に基づいて説明してきたが、当業者には、例示的な実施形態の趣旨および範囲内にとどまりながら、特定の修正形態、変形形態、および代替構成が明らかであろうことが明らかであろう。
【0101】
実施形態は、ネットワークノードにおいて、チャネル測定のためにユーザ機器のために構成されたポートの実際の数に関する情報を決定または受信することを含む方法を対象とすることができる。本方法はまた、ユーザ機器のためのCSI-RSリソースのプールを決定することを含み得る。CSI-RSリソースのプールは、RRC構成で提供され得、ポートの実際の数と比較して過剰な数のポートを含み得る。方法は、次いで、MAC-CEまたはDCIのうちの少なくとも1つを介して、CSI-RSリソースのプールのための構成されたユーザ機器固有マッピングをユーザ機器に送信することを含み得る。
【0102】
別の実施形態は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを備える少なくとも1つのメモリとを含む装置を対象とすることができる。少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に、少なくとも、チャネル測定のためにユーザ機器のために構成されたポートの実際の数に関する情報を決定または受信させ、ユーザ機器のためのCSI-RSリソースのプールを決定させるように構成される。CSI-RSリソースのプールは、RRC構成で提供され得、ポートの実際の数と比較して過剰な数のポートを含み得る。少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に、MAC-CEまたはDCIのうちの少なくとも1つを介して、CSI-RSリソースのプールのための構成されたユーザ機器固有マッピングをユーザ機器に少なくとも送信させるようにさらに構成され得る。
【0103】
別の実施形態は、チャネル測定のためにユーザ機器のために構成されたポートの実際の数に関する情報を決定または受信するための手段を含み得る装置を対象とする。本装置はまた、ユーザ機器のためのCSI-RSリソースのプールを決定するための手段を含み得る。CSI-RSリソースのプールは、RRC構成で提供され得、ポートの実際の数と比較して過剰な数のポートを含み得る。本装置はまた、MAC-CEまたはDCIのうちの少なくとも1つを介してユーザ機器に、CSI-RSリソースのプールのための構成されたユーザ機器固有マッピングを送信するための手段を含み得る。
【0104】
別の実施形態は、ネットワークノードにおいて、チャネル測定のためにユーザ機器のために構成されたポートの実際の数に関する情報を決定または受信することを含み得る方法を対象とする。本方法はまた、ユーザ機器のためのCSI-RSリソースのプールを決定することを含み得る。CSI-RSリソースのプールは、RRC構成で提供され、実際のポート数を含む。本方法は、ユーザ機器がPRB内の周波数および/または時間において既存のリソースマッピングをシフトすべきであることをユーザ機器が知るための1つまたは2つのシフト値を、MAC-CEまたはDCIのうちの少なくとも1つを介してユーザ機器に送信することを含み得る。
【0105】
別の実施形態は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを備える少なくとも1つのメモリとを含み得る装置を対象とする。少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサとともに、チャネル測定のためにユーザ機器用に構成されたポートの実際の数に関する情報を少なくとも決定または受信し、ユーザ機器用のCSI-RSリソースのプールを決定することを装置に実行させるように構成される。CSI-RSリソースのプールは、RRC構成で提供され、実際のポート数を含む。少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサとともに、装置に、MAC-CEまたはDCIのうちの少なくとも1つを介して、ユーザ機器がPRB内の周波数および/または時間において既存のリソースマッピングをシフトすべきであることをユーザ機器が学習するための1つまたは2つのシフト値をユーザ機器に少なくとも送信させるように構成される。
【0106】
別の実施形態は、チャネル測定のためにユーザ機器について構成されたポートの実際の数に関する情報を決定または受信するための手段を含み得る装置を対象とする。本装置はまた、ユーザ機器のためのCSI-RSリソースのプールを決定するための手段を含み得る。CSI-RSリソースのプールは、RRC構成で提供され、実際のポート数を含む。本装置は、ユーザ機器がPRB内の周波数および/または時間において既存のリソースマッピングをシフトすべきであることをユーザ機器が知るための1つまたは2つのシフト値を、MAC-CEまたはDCIのうちの少なくとも1つを介してユーザ機器に送信するための手段を含み得る。
【0107】
別の実施形態は、ユーザ機器において、RRCにおけるCSI-RSマッピングを受信することと、オプションで、ネットワークノードからユーザ機器固有マッピングを受信することとを含み得る方法を対象とする。本方法はまた、ネットワークノードから、MAC-CEまたはDCIからの更新されたユーザ機器固有マッピングを受信することを含み得る。方法は、次いで、新しいロケーション上でCSI-RSを受信するために更新されたユーザ機器固有マッピングを使用することと、CFRの推定値を取得することと、CFRからCSIフィードバック報告を導出することと、CSIフィードバック情報をネットワークノードに提供することとを含み得る。
【0108】
別の実施形態は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを備える少なくとも1つのメモリとを含み得る装置を対象とする。少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサとともに、装置に、RRCにおいてCSI-RSマッピングを受信するステップであって、オプションでネットワークノードからユーザ機器固有マッピングを受信するステップと、MAC-CEまたはDCIから更新されたユーザ機器固有マッピングを受信するステップと、更新されたユーザ機器固有マッピングを使用して、新しいロケーション上でCSI-RSを受信し、CFRの推定値を取得するステップと、CFRからCSIフィードバック報告を導出するステップと、CSIフィードバック情報をネットワークノードに提供するステップとを実行させる。
【0109】
別の実施形態は、RRCにおいてCSI-RSマッピングを受信し、オプションでネットワークノードからユーザ機器固有マッピングを受信するための手段を含み得る装置を対象とする。本装置はまた、ネットワークノードから、MAC-CEまたはDCIからの更新されたユーザ機器固有マッピングを受信するための手段を含み得る。本装置はまた、更新されたユーザ機器固有マッピングを使用して新しいロケーション上でCSI-RSを受信し、CFRの推定値を取得するための手段と、CFRからCSIフィードバック報告を導出するための手段と、CSIフィードバック情報をネットワークノードに提供するための手段とを含み得る。別の実施形態は、ネットワークノードから、無線リソース制御(RRC)における固定CSI-RSマッピングを受信することと、ネットワークノードから、MAC-CEまたはDCIからの更新されたユーザ機器固有オフセットを受信することと、新しいCSI-RSマッピングを計算することとを含み得る方法を対象とする。本方法はまた、新しいロケーション上でCSI-RSを受信するために新しいCSI-RSマッピングを使用することと、CFRの推定値を取得することと、CFRからCSIフィードバック報告を導出することと、CSIフィードバック情報をネットワークノードに提供することとを含み得る。
【0110】
別の実施形態は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを備える少なくとも1つのメモリとを含み得る装置を対象とする。少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、少なくとも、ネットワークノードから、無線リソース制御(RRC)における固定CSI-RSマッピングを受信するステップと、ネットワークノードから、MAC-CEまたはDCIからの更新されたユーザ機器固有オフセットを受信するステップと、新しいCSI-RSマッピングを計算するステップとを装置に実行させるように構成され得る。少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、新しいCSI-RSマッピングを使用して、新しいロケーション上でCSI-RSを受信し、CFRの推定値を取得するステップと、CFRからCSIフィードバック報告を導出するステップと、CSIフィードバック情報をネットワークノードに提供するステップとを、装置に実行させるようにさらに構成され得る。
【0111】
別の実施形態は、ネットワークノードから、無線リソース制御(RRC)における固定CSI-RSマッピングを受信するための手段と、ネットワークノードから、MAC-CEまたはDCIからの更新されたユーザ機器固有オフセットを受信し、新しいCSI-RSマッピングを計算するための手段とを含み得る装置を対象とする。本装置はまた、新しいロケーション上でCSI-RSを受信するために新しいCSI-RSマッピングを使用し、CFRの推定値を取得するための手段と、CFRからCSIフィードバック報告を導出するための手段と、CSIフィードバック情報をネットワークノードに提供するための手段とを含み得る。
図1
図2
図3
図4a
図4b
図5
図6a
図6b
図7
図8
図9
図10