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特許7597869無線通信装置支持用ブラケット及びこれを利用した無線通信装置支持組立体
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  • 特許-無線通信装置支持用ブラケット及びこれを利用した無線通信装置支持組立体 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】無線通信装置支持用ブラケット及びこれを利用した無線通信装置支持組立体
(51)【国際特許分類】
   H01Q 1/12 20060101AFI20241203BHJP
   H01Q 3/02 20060101ALI20241203BHJP
【FI】
H01Q1/12 E
H01Q3/02
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2023123410
(22)【出願日】2023-07-28
(62)【分割の表示】P 2021544805の分割
【原出願日】2020-01-14
(65)【公開番号】P2023129695
(43)【公開日】2023-09-14
【審査請求日】2023-07-28
(31)【優先権主張番号】10-2019-0013400
(32)【優先日】2019-02-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】508112782
【氏名又は名称】ケーエムダブリュ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001586
【氏名又は名称】弁理士法人アイミー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヨン ヘ ハン
(72)【発明者】
【氏名】ジン スー ヨ
【審査官】白井 亮
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-307606(JP,A)
【文献】特開2006-270574(JP,A)
【文献】米国特許第05533304(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0211745(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0122490(US,A1)
【文献】中国実用新案第207781864(CN,U)
【文献】実開平05-097112(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 1/12
H01Q 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の無線通信装置を支持ポールに固定するための無線通信装置支持用ブラケットであって、
前記支持ポールに固定されるように構成した固定部と、
前記固定部から第1の方向に延びるメイン支持部と、
前記メイン支持部の一端から延びる少なくとも2つのサブ支持部と、
各サブ支持部に少なくとも2つの回転軸線の回りに回転可能に接続された少なくとも2つの連結部とを備え、
各無線通信装置は、各サブ支持部の回りで少なくとも2つの回転軸線の回りに回転するように構成されている、無線通信装置支持用ブラケット。
【請求項2】
前記サブ支持部は、前記メイン支持部の一端から前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って延びる第1の支持体を含み、
前記連結部は、前記第1の支持体の一端に少なくとも2つの回転軸線の回りに回転可能に接続され、かつ無線通信装置に接続されるように構成した第1の接続体を含む、請求項1に記載の無線通信装置支持用ブラケット。
【請求項3】
前記第1の方向は、前記固定部が前記支持ポールに固定された状態で、前記支持ポールの延長方向に対して垂直であり、
前記第2の方向は、前記第1の方向に対して垂直である、請求項2に記載の無線通信装置支持用ブラケット。
【請求項4】
前記第1の接続体は、
一側が前記第1の支持体の一端と第1の回転軸線を中心に回転可能に接続された第1のリンク部材と、
前記第1のリンク部材の他側に接続される第1の取付部材であって、前記無線通信装置に接続されるように構成した第1の取付部材とを備え、
前記第1の回転軸線は、前記固定部が前記支持ポールに固定された状態で、前記支持ポールの延長方向に対して平行である、請求項2に記載の無線通信装置支持用ブラケット。
【請求項5】
前記第1の取付部材は、前記第1のリンク部材の他側に、前記第1の回転軸線に対して垂直な第2の回転軸線の回りに回転可能に接続されている、請求項4に記載の無線通信装置支持用ブラケット。
【請求項6】
2つの第1の支持体が前記メイン支持部の一端の両側からそれぞれ延びている、請求項2に記載の無線通信装置支持用ブラケット。
【請求項7】
前記サブ支持部は、さらに前記メイン支持部の一端から前記第1の方向に沿って延びる第2の支持体を含み、
前記連結部は、さらに前記第2の支持体の一端に、少なくとも2つの回転軸線の回りに回転可能に接続された第2の接続体であって、前記無線通信装置に接続されるように構成した第2の接続体を含む、請求項2に記載の無線通信装置支持用ブラケット。
【請求項8】
前記第2の接続体は、
一側が前記第2の支持体の一端に、第3の回転軸線の回りに回転可能に接続された第2のリンク部材と、
前記第2のリンク部材の他側に接続された第2の取付部材であって、前記無線通信装置に接続されるように構成した第2の取付部材とを含み、
前記第3の回転軸線は、前記固定部が前記支持ポールに固定された状態で、前記支持ポールの延長方向に対して平行である、請求項7に記載の無線通信装置支持用ブラケット。
【請求項9】
前記第2の取付部材は、前記第2のリンク部材の他側に、前記第3の回転軸線に対して垂直な第4の回転軸線の回りに回転可能に接続されている、請求項8に記載の無線通信装置支持用ブラケット。
【請求項10】
前記固定部は、
前記メイン支持部の他端に接続された第1のケースと、
前記第1のケースと離間して配置され、前記第1のケースと前記第1の方向で対面する第2のケースと、
前記第1のケースおよび前記第2のケースを接続する第1のポール接続ネジとを含み、
前記固定部は、前記第1のケースおよび前記第2のケースを介して前記支持ポールを加圧することにより、前記支持ポールに固定されるように構成している、請求項1に記載の無線通信装置支持用ブラケット。
【請求項11】
前記メイン支持部は複数あり、
前記固定部が前記支持ポールに固定された状態で、各メイン支持部が、前記固定部から、前記支持ポールの延びる方向に対して垂直に延びている、請求項1に記載の無線通信装置支持用ブラケット。
【請求項12】
前記固定部は、
前記支持ポールを貫通させるように構成した貫通穴を含むハブと、
前記ハブの一側に配置され、前記貫通穴を貫通した支持ポールと前記ハブとを固定するように構成した固定部材とを含み、
前記メイン支持部は複数あり、前記複数のメイン支持部は、前記ハブの外周面から前記支持ポールの延びる方向に対して垂直に延びている、請求項1に記載の無線通信装置支持用ブラケット。
【請求項13】
複数の無線通信装置を支持するための無線通信装置支持組立体であって、
支持ポール、および前記支持ポールの円周方向に沿って配置され、前記支持ポールに支持力を提供する複数のウェイトを含む中心支持部と、
前記支持ポールに固定される固定部と、
前記固定部から第1の方向に延びるメイン支持部と、
前記メイン支持部の一端から延びる少なくとも2つのサブ支持部と、
前記サブ支持部に、少なくとも2つの回転軸線の回りに回転可能に接続され、かつ前記無線通信装置に接続されるように構成した少なくとも2つの連結部とを備え、
各無線通信装置は、各サブ支持部の回りで少なくとも2つの回転軸線の回りに回転するように構成されている、無線通信装置支持組立体。
【請求項14】
複数の無線通信装置を支持するための無線通信装置支持組立体であって、
支持ポール、および前記支持ポールに交差する方向に延び、基端が前記支持ポールに固定され、先端が外壁に固定されるように構成した壁接続部材を含む中心支持部と、
前記支持ポールに固定される固定部と、
前記固定部から第1の方向に延びるメイン支持部と、
前記メイン支持部の一端から延びる少なくとも2つのサブ支持部と、
前記サブ支持部に、少なくとも2つの回転軸線の回りに回転可能に接続され、かつ前記無線通信装置に接続されるように構成した少なくとも2つの連結部とを備え、
各無線通信装置は、各サブ支持部の回りで少なくとも2つの回転軸線の回りに回転するように構成されている、無線通信装置支持組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信装置支持用ブラケット及びこれを利用した無線通信装置支持組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
この部分に記述した内容は、単に本開示に関する背景情報を提供するだけで、従来の技術を構成するものではない。
【0003】
無線信号の送受信のために用いる無線通信装置は、建物の屋上、壁体などに主に設置する場合が多い。
【0004】
一般的に、無線通信装置は、信号受信に適した角度及び位置に配置し、そのために、別の支持ポールに固定するように構成する。このとき、色んな方向から来る信号を効果的に受信するために、複数の無線通信装置を支持ポールに固定して用いる。
【0005】
複数の無線通信装置が支持ポールに固定されて使用する場合に、支持ポールを囲む空間が限られているので、設置可能な無線通信装置の数が極めて制約され得る。
【0006】
これにより、色んな種類、又は色んな方向からの無線信号の受信が必要であるにも拘わらず、無線通信装置を設置するためのスペースの制約のために、その目的を達成できない問題が発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本開示は、無線通信装置を空間効率的に配置する無線通信装置支持用ブラケット及び無線通信支持組立体を提供することに主な目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一実施例によると、無線通信装置を支持ポールに固定するためのブラケットにおいて、支持ポールに固定するように構成した固定部と、固定部から第1の方向に延びるメイン支持部と、メイン支持部の一端から延びるサブ支持部、及び、サブ支持部と少なくとも1つの回転軸を中心に回転自在につながる連結部であって、無線通信装置とつながるように構成した連結部と、を含むことを特徴とする無線通信装置支持用ブラケットを提供する。
【発明の効果】
【0009】
以上で説明したように、本実施例によると、無線通信装置の配置において、スペース効率性を最大化する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の一実施例に係る無線通信装置支持組立体に無線通信装置が装着した状態を示す。
図2】本開示の一実施例に係る無線通信装置支持用ブラケットの斜視図である。
図3】本開示の第2の実施例に係る無線通信装置支持用ブラケットの斜視図である。
図4】本開示の第3の実施例に係る無線通信装置支持用ブラケットの斜視図である。
図5】本開示の第4の実施例に係る無線通信装置支持用ブラケットの斜視図である。
図6】本開示の第5の実施例に係る中心支持部の斜視図である。
図7】本開示の第5の実施例に係る無線通信装置支持組立体を壁体に固定した状態を示す。
図8】本開示の第6の実施例に係る中心支持部の斜視図である。
図9】本開示の第6の実施例に係る無線通信装置支持組立体を壁体に固定した状態を示す。
図10】本開示の多様な実施例に係る無線通信装置支持組立体に無線通信装置を装着した状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の一部の実施例を例示的な図面を介して詳しく説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加するに当り、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されても、可能な限り同一の符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本開示を説明するに当り、関連した公知の構成又は機能についての具体的な説明が本開示の要旨を曖昧にすると判断した場合には、その詳しい説明は省く。
【0012】
本開示に係る実施例の構成要素を説明するにあたって、第1の、第2の、i)、ii)、a)、b)などの符合を用いる場合がある。このような符号は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのもので、その符号によって、当該構成要素の本質や順番や順序などが限定されない。明細書にてある部分がある構成要素を「含む」又は「備える」とする時、これは明示的に逆な記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0013】
図1は、本開示の一実施例に係る無線通信装置支持組立体1に無線通信装置Rを装着した状態を示す。
【0014】
図1を参照すると、無線通信装置支持組立体1は、無線通信装置支持用ブラケット10及び中心支持部2を含む。
【0015】
中心支持部2は、建物の屋上、建物の壁体などに設けることができ、支持用ブラケット10が設けられる空間を提供する。
【0016】
具体的には、中心支持部2は、支持用ブラケット10を固定する支持ポール21を含む。
【0017】
中心支持部2は、支持ポール21の設置を強固にするための部材を含む。例えば、中心支持部2は、複数のウェイト22、複数の接続脚23、及び底支持板24を含む。
【0018】
複数のウェイト22は、底支持板24が形成された支持ポール21の一端と隣接して配置することができ、支持ポール21の円周方向に沿って配置する。
【0019】
複数のウェイト22の一面は、地面と接触するように構成することができ、床支持板24のように、地面によって支持される。
【0020】
複数のウェイト22は、支持ポール21から延びる複数の接続脚23を介して支持ポール21につながる。
【0021】
複数のウェイト22は、支持ポール21に適正な重量を提供し、これにより、支持ポール21に支持力を提供する。これにより、支持ポール21は、外部からの衝撃ないし力が加わる場合にも、その起立状態を維持する。
【0022】
底支持板24は、支持ポール21の一端に形成する。底支持板24は、地面と接触する板状の部材である。底支持板24は、地面によって支持され、これにより、支持ポール21に支持力を提供する。
【0023】
図1では、中心支持部2が地面によって支持されることを示すが、本開示がこれに限定するものではない。
【0024】
例えば、中心支持部2は、地面ではなく、建物の壁体に設置してもよい。この場合に、中心支持部2は、壁体連結部材(図示せず)を含む。これに対する詳しい説明は、図6ないし図9に関連して記述する。
【0025】
再び図1を参照すると、支持用ブラケット10は、中心支持部2の支持ポール21に設ける。
【0026】
また、支持用ブラケット10の一側に無線通信装置Rを固定する。無線通信装置Rは、内部にアンテナを含むか、又は外部のアンテナとつながり、無線信号を送受信するように構成する。
【0027】
支持用ブラケット10は、支持ポール21に固定するための固定部110及び無線通信装置Rとつながるための接続部140を含む。
【0028】
また、支持用ブラケット10は、連結部140を固定部110に支持するためのメイン支持部120及びサブ支持部130を含む。
【0029】
本開示の一実施例に係る無線通信装置支持用ブラケット10は、メイン支持部120が固定部110から長く延びるように構成することにより、支持ポール21と無線通信装置Rとの間の距離をより遠くなるようにしたことに技術的特徴がある。
【0030】
これにより、無線通信装置Rを設けるのに十分なスペースを確保することができ、これにより、支持ポール21に複数の無線通信装置Rを設ける場合にも、無線通信装置R間に物理的な干渉を最小限に抑えることができる。
【0031】
図2は、本開示の一実施例に係る無線通信装置支持用ブラケット10の斜視図である。
【0032】
図2を参照すると、支持用ブラケット10は、固定部110、メイン支持部120、サブ支持部130、連結部140を含む。
【0033】
固定部110は、支持ポール21に固定するように構成する。
【0034】
具体的には、固定部110は、第1のケース112、第2のケース114、及び第1のポール接続ネジ116を含む。
【0035】
第1のケース112は、メイン支持部120の他端とつながり、第2のケース114は、第1のケース112から離間して配置する。
【0036】
第1のポール接続ネジ116は、第1のケース112及び第2のケース114をつなぐ。
【0037】
第1のケース112と第2のケース114との間の距離は、第1のポール接続ネジ116の締め付けの程度を調整することで、調整できる。固定部110は、こうした距離の調整を通じ、支持ポール21に固定したり支持ポール21に対する固定状態が解除する。
【0038】
一方、第1のケース112及び第2のケース114の互いに対向する面は支持ポール21と対応する曲面形状を有する。これにより、支持ポール21に対する第1のケース112及び第2のケース114の接触面積をより広げることができ、これにより、固定部110は、支持ポール21により堅く固定する。
【0039】
第1のケース112及びメイン支持部120は、別個の部材で成しても、一体として形成してもよい。
【0040】
図2は、固定部110がネジ締めを介して支持ポール21に固定するものと示すが、本開示がこれに限定するものではない。したがって、本開示に係る固定部はその他の固定方法を介して支持ポールに固定してもよい。
【0041】
メイン支持部120は、固定部110から第1の方向に延びる。第1の方向は、固定部110が支持ポール21に固定した状態で、支持ポール21の延長方向と実質的に垂直するが、本開示がこれに限定するものではない。
【0042】
ここで、第1の方向は、固定部110に対するメイン支持部120の延長方向を指す。また、支持ポール21の延長方向は、支持ポール21が長く延びる方向を指すものであり、図1を基準にZ軸と平行な方向である。
【0043】
メイン支持部120が固定部110から第1の方向に延びることで、支持ポール21と無線通信装置Rとの間の距離は遠くなる。
【0044】
したがって、支持ポール21に複数の無線通信装置Rを設ける場合でも、複数の無線通信装置R間の物理的な干渉は最小限に抑えることができる。つまり、複数の無線通信装置Rに対するスペースの効率的な配置が可能となる。
【0045】
一方、図2は、支持用ブラケット10が1つのメイン支持部120を含むものと図示するが、本開示がこれに限定するものではない。
【0046】
例えば、支持用ブラケット10は、複数のメイン支持部120を含んでもよい。この場合に、第1の方向は、複数のメイン支持部120の各メイン支持部120に対して定義する。
【0047】
サブ支持部130は、メイン支持部120の一端から延びる。
【0048】
サブ支持部130は、第1の方向とは異なる第2の方向に沿って延びる第1の支持体132を含む。ここで、第2の方向は、メイン支持部120の一端に対する第1の支持体132の延長方向を指す。
【0049】
第2の方向は、支持ポール21の延長方向及び第1の方向と実質的に垂直するが、本開示がこれに限定するものではない。
【0050】
2つの第1の支持体132がメイン支持部120の一端の両側からそれぞれ延びる。この場合には、2つの第1の支持体132及びメイン支持部120は、全体として「T」字状を成す。
【0051】
本開示の一実施例に係る無線通信装置支持用ブラケット10は、メイン支持部120及びメイン支持部120から分岐して延びるサブ支持部130を含むことにより、多様な形状の支持部を具現できる。これにより、より多くの数の無線通信装置Rが1つの支持用ブラケット10に空間効率的に配置できるようになる。
【0052】
図2は、メイン支持部120及びサブ支持部130が「T」字状をなすものと示すが、本開示がこれに限定するものではない。したがって、本開示に係るメイン支持部及びサブ支持部は、その他の多様な形状を有し得る。
【0053】
メイン支持部120及び第1の支持体132は、別個の部材で成しても、一体として形成してもよい。
【0054】
接続部140は、サブ支持部130と、少なくとも1つの回転軸を中心に回転自在につながり、無線通信装置Rとつながるように構成する。
【0055】
具体的には、接続部140は、サブ支持部130の第1の支持体132とつながる第1の接続体142を含む。
【0056】
第1の接続体142は、第1の支持体132の一端と、少なくとも1つの回転軸を中心に回転自在につながり、無線通信装置Rとつながるように構成する。
【0057】
第1の接続体142は、第1のリンク部材1422及び第1の取付部材1424を含む。
【0058】
第1のリンク部材1422の一側は、第1の支持体132の一端と第1の回転軸ax1を中心に回転自在につながる。第1の回転軸ax1は固定部110が支持ポール21に固定された状態で、支持ポール21の延長方向と平行する。
【0059】
第1の取付部材1424は、第1のリンク部材1422の他側と第1の回転軸ax1に対して垂直な第2の回転軸ax2を中心に回転自在につながり、無線通信装置Rとつながるように構成する。
【0060】
本開示の一実施例に係る無線通信装置支持用ブラケット10は、第1の接続体142が2軸回転が可能になるように構成することで、第1の接続体142につながった無線通信装置Rの方向を自在に調整できることに技術的特徴がある。例えば、無線通信装置Rは、送受信方向に沿って、取り付け方向が調整できる。
【0061】
第1の取付部材1424は、ネジ結合を介して無線通信装置Rとつながるが、その他の方法を介して無線通信装置Rとつながることもできる。
【0062】
一方、2つの第1の連結体142は、2つの第1の支持体132と、それぞれつながる。この場合に、2つの無線通信装置は、2つの第1の接続体142のそれぞれにつながる。
【0063】
2つの第1の支持体132及びメイン支持部120は、全体として「T」字状を成
すため、2つの第1の連結体142につながった各無線通信装置は、互いに対して離間して配置することができる。これにより、無線通信装置との間の物理的な干渉は最小限に抑えることができる。
【0064】
後述する図3に示した本開示の第2の実施例は、支持用ブラケットが第2の支持体と第2の接続体をさらに含むという点で、図1及び図2に示した本開示の一実施例と違いを有する。以下では、本開示の第2の実施例に係る差別的特徴を中心に説明し、本開示の一実施例と実質的に同一の構成についての繰り返しの説明は省く。
【0065】
図3は、本開示の第2の実施例に係る無線通信装置支持用ブラケット30の斜視図である。
【0066】
図3を参照すると、サブ支持部330は、第1の支持体332及び第2の支持体334を含む。
【0067】
第1の支持体332は、第1の方向とは異なる第2の方向に沿って延びる。第2の方向は、支持ポールの延長方向及び第1の方向に対して実質的に垂直する。
【0068】
サブ支持部330は、2つの第1の支持体332を含み、2つの第1の支持体332は、メイン支持部320の一端の両側からそれぞれ延びる。
【0069】
第2の支持体334は、メイン支持部320の一端から第1の方向に沿って延びる。したがって、第1の支持体332の延長方向及び第2の支持体334の延長方向は、互いに対して垂直であり、2つの第1の支持体332、第2の支持体334、及びメイン支持部320は、全体として十字状をなす。
【0070】
メイン支持部320及び第2の支持体334は、別個の部材からなっても、一体として形成してもよい。
【0071】
接続部340は、第1の接続体342及び第2の接続体344を含む。
【0072】
第1の接続体342は、第1のリンク部材3422及び第1の取付部材3424を含み、第2の接続体344は、第2のリンク部材3442及び第2の取付部材3444を含む。
【0073】
第1のリンク部材3422の一側は、第1の支持体332の一端と第1の回転軸ax1を中心に回転自在につながる。第1の回転軸ax1は固定部310が支持ポールに固定された状態で、支持ポールの延長方向と平行する。
【0074】
第1の取付部材3424は、第1のリンク部材3422の他側と第1の回転軸ax1に対して垂直な第2の回転軸ax2を中心に回転自在につながり、無線通信装置とつながるように構成する。
【0075】
第2のリンク部材3442の一側は、第2の支持体334の一端と第3の回転軸ax3を中心に回転自在につながる。第3の回転軸ax3は固定部310が支持ポールに固定された状態で、支持ポールの延長方向と平行する。したがって、第1の回転軸ax1と第3の回転軸ax3は、互いに平行する。
【0076】
第2の取付部材3444は、第2のリンク部材3442の他側と第3の回転軸ax3に対して垂直な第4の回転軸ax4を中心に回転自在につながり、無線通信装置とつな
がるように構成する。
【0077】
第2の取付部材3444は、ネジ結合を介して無線通信装置とつながるが、その他の方法を介して無線通信装置とつながることもできる。
【0078】
3つの無線通信装置は、2つの第1の連結体342及び1つの第2の接続体344にそれぞれつながる。
【0079】
2つの第1の支持体332、第2の支持体334、及びメイン支持部320は、全体として、十字状を成すので、2つの第1の連結体342及び1つの第2の接続体344につながった3つの無線通信装置は、互いに対して離間して配置する。これにより、無線通信装置間の物理的な干渉は最小限に抑えることができる。
【0080】
後述する図4に示した本開示の第3の実施例は、接続部がメイン支持部に直接つながるという点で、図1及び図2に示した本開示の一実施例との違いを有する。以下では、本開示の第3の実施例に係る差別的特徴を中心に説明し、本開示の一実施例と実質的に同一の構成についての繰り返しの説明は省く。
【0081】
図4は、本開示の第3の実施例に係る無線通信装置支持用ブラケット40の斜視図である。
【0082】
図4を参照すると、支持用ブラケット40は、メイン支持部420を含むが、サブ支持部を含まない。したがって、接続部440は、メイン支持部420に直接つながる。
【0083】
具体的には、接続部440は、メイン支持部420の一端と、少なくとも1つの回転軸を中心に回転自在につながり、無線通信装置とつながるように構成する。
【0084】
接続部440は、第3の接続体446を含み、第3の接続体446は、第3のリンク部材4462及び第3の取付部材4464を含む。
【0085】
第3のリンク部材4462の一側は、メイン支持部420の一端と第5の回転軸ax5を中心に回転自在につながる。第5の回転軸ax5は固定部410が支持ポールに固定された状態で、支持ポールの延長方向と平行する。
【0086】
第3の取付部材4464は、第3のリンク部材4462の他側と第5の回転軸ax5に対して垂直な第6の回転軸ax6を中心に回転自在につながり、無線通信装置とつながるように構成する。
【0087】
第3の取付部材4464は、ネジ結合を介して無線通信装置とつながるが、その他の方法を介して無線通信装置とつながることもできる。
【0088】
本開示の第3の実施例に係る無線通信装置支持用ブラケット40は、連結部440がメイン支持部420に直接つながるように構成することにより、より単純な構造及びすっきりとした外観を有する効果がある。
【0089】
後述する図5に示した本開示の第4の実施例は、無線通信装置支持用ブラケットが複数のメイン支持部を含むという点で、図1及び図2に示した本開示の一実施例との違いを有する。以下では、本開示の第4の実施例に係る差別的特徴を中心に説明し、本開示の一実施例と実質的に同一の構成についての繰り返しの説明は省く。
【0090】
図5は、本開示の第4の実施例に係る無線通信装置支持用ブラケット50の斜視図である。
【0091】
図5を参照すると、支持用ブラケット50は、複数のメイン支持部520を含み、固定部510は、ハブ512及び固定部材514を含む。
【0092】
ハブ512は、支持ポールが貫通するように構成した貫通孔5122を含む。複数のメイン支持部520は、ハブ512の外周面から延びる。この場合に、複数のメイン支持部520の延長方向は、支持ポールの延長方向に対して垂直する。
【0093】
固定部材514は、ハブ512の一側に配置する。例えば、固定部材514は、ハブ512の下部に配置するが、本開示がこれに限定するものではない。
【0094】
固定部材514は、貫通孔5122を貫通した支持ポールに固定するように構成する。
【0095】
具体的には、固定部材514は、第3のケース5142、第4のケース5144、及び第2のポール接続ネジ5146を含む。
【0096】
第3のケース5142及び第4のケース5144は、ハブ512の一側に配置する。このとき、第3のケース5142及び第2のケース5144のうちのいずれかは、ハブ512の一側に固定された状態である。
【0097】
第3のケース5142及び第4のケース5144は、貫通孔5122を貫通した支持ポールが第3のケース5142及び第4のケース5144との間を通るように、互いに離間して配置する。
【0098】
第2のポール接続ネジ5146は、第3のケース5142と第4のケース5144をつなぐ。
【0099】
第3のケース5142と第4のケース5144との間の距離は、第2のポール接続ネジ5146の締め付けの程度を調整することにより、調整できる。これにより、固定部材514は、支持ポールに固定された、支持ポールに対する固定状態が解除される。
【0100】
ハブ512及びハブ512に固定した第3のケース5142及び第2のケース5144のうちのいずれかは、別個の部材として構成しても、一体として形成してもよい。
【0101】
複数のメイン支持部520は、ハブ512の外周面から延びる。
【0102】
具体的には、複数のメイン支持部520の各メイン支持部520は、固定部510が支持ポールに固定された状態で、支持ポールの延長方向に対して垂直に延びる。
【0103】
また、複数のメイン支持部520は、互いに隣接する2つのメイン支持部520との間の角度が一定になるように、ハブ512の外周面から延びる。例えば、メイン支持部520の数が3つの場合に、互いに隣接する2つのメイン支持部520との間の角度は120度になる。
【0104】
このような等角配置によって、複数の無線通信装置間の物理的な干渉を最小限に抑えることができ、複数の無線通信装置は、より空間効率的に配置できる。
【0105】
図5は、支持用ブラケット50が3つのメイン支持部520を含むものと図示するが、本開示がこれに限定するものではない。例えば、本開示の支持用ブラケットは、2つ又は4つ以上のメイン支持部520を含んでもよい。
【0106】
接続部540は、第3の接続体546を含み、第3の接続体546は、第3のリンク部材5462及び第3の取付部材5464を含む。
【0107】
各第3のリンク部材5462の一側は、メイン支持部520の一端と第5の回転軸ax5を中心に回転自在につながる。第5の回転軸ax5は固定部510が支持ポールに固定された状態で、支持ポールの延長方向と平行する。
【0108】
第3の取付部材5464は、第3のリンク部材5462の他側と第5の回転軸ax5に対して垂直な第6の回転軸ax6を中心に回転自在につながり、無線通信装置とつながるように構成する。
【0109】
3つの第3の接続体546は、3つのメイン支持部520にそれぞれつながり、3つの無線通信装置は、3つの第3の接続体546にそれぞれつながる。
【0110】
本開示の第4の実施例に係る無線通信装置支持用ブラケット50は、固定部510のハブ512から延びる複数のメイン支持部520を含むことで、無線通信装置間の間隔をより広げることができ、これにより、複数の無線通信装置の配置のスペース効率性を最大化する効果を有する。
【0111】
一方、図5は、支持用ブラケット50がメイン支持部520のみを含み、サブ支持部を含まないものと示すが、本開示がこれに限定するものではない。
【0112】
例えば、複数のメイン支持部520のうちの少なくとも1つは、サブ支持部(図示せず)とつながるように構成してもよい。この場合には、サブ支持部は、第1の支持体(図示せず)及び第2の支持体(図示せず)のうちのいずれかを含む。
【0113】
後述する図6ないし図7に示した本開示の第5の実施例は、中心支持部が壁体接続部材を含むという点で、図1及び図2に示した本開示の一実施例との違いを有する。以下では、本開示の第5の実施例に係る差別的特徴を中心に説明し、本開示の一実施例と実質的に同一の構成についての繰り返しの説明は省く。
【0114】
図6は、本開示の第5の実施例に係る中心支持部7の斜視図である。
【0115】
図7は、本開示の第5の実施例に係る無線通信装置支持組立体6が壁体Wに固定された状態を示す。
【0116】
図6及び図7を参照すると、中心支持部7は、支持ポール71及び壁体接続部材72を含む。
【0117】
壁体連結部材72は、支持ポール71の一側に形成し、外部の壁体Wに固定するように構成する。
【0118】
壁体連結部材72は、支持ポール71の両端にそれぞれ1つずつ配置する。しかし、本開示がこれに限定するものではなく、壁体連結部材72は、1つ又は3つ以上が備わってもよい。
【0119】
壁体連結部材72は、平面の壁体Wとの接触性を向上させるために、平らな板形状を有する。
【0120】
壁体連結部材72は、ネジ結合を介して外部の壁体Wに固定するが、その他の方式を介して外部の壁体Wに固定してもよい。
【0121】
後述する図8ないし図9に示した本開示の第6の実施例は、壁体接続部材が曲った形状を有するという点で、図6ないし図7に示した本開示の第5の実施例との相違点を有する。以下では、本開示の第6の実施例に係る差別的特徴を中心に説明し、本開示の第5の実施例と実質的に同一の構成についての繰り返しの説明は省く。
【0122】
図8は、本開示の第6の実施例に係る中心支持部9の斜視図である。
【0123】
図9は、本開示の第6の実施例に係る無線通信装置支持組立体8が壁体Wに固定された状態を示す。
【0124】
図8及び図9を参照すると、壁体接続部材92は、曲った形状を有する。これにより、壁体連結部材92は、平らでない形状を有する壁体Wに対する接触性を向上させることができる。
【0125】
壁体連結部材92の曲げ角度は、中心支持部9を設ける壁体Wの角度に応じて異なる。例えば、中心支持部9を設ける壁体Wが直角を成した場合は、壁体接続部材92の曲げ角度は直角である。
【0126】
また、壁体接続部材92の曲げ面の形状は、中心支持部9を設ける壁体Wの形状に応じて異なる。
【0127】
例えば、中心支持部9を設ける壁体Wが曲面を有する場合は、壁体接続部材92の曲げ面の形状は、壁体Wの形状に対応する曲面を有する。
【0128】
壁体連結部材92は、支持ポール91の両端にそれぞれ1つずつ配置する。しかし、本開示がこれに限定するものではなく、壁体連結部材92は、1つ又は3つ以上備わってもよい。
【0129】
図10は、本開示の多様な実施例に係る無線通信装置支持組立体に無線通信装置Rが装着された状態を示す。
【0130】
図10(a)ないし図10(d)を参照すると、本開示の第1の実施例ないし第4
の実施例に係る無線通信装置支持組立体に複数の通信装置Rが固定された状態が示す。
【0131】
図10に示すように、本開示に係る無線通信装置支持用ブラケット及び中心支持部は、設置環境又は設置する無線通信装置Rの数に応じて、その形状及びその構成を多様に変形したり応用することができる。これにより、複数の無線通信装置Rは、より空間効率的に配置することができる。
【0132】
以上の説明は、本実施例の技術思想を例示的に説明したものに過ぎないものであり、本実施例の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本実施例の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正及び変形が可能である。したがって、本実施例は、本実施例の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施例により、本実施例の技術思想の範囲が限定するものではない。本実施例の保護
範囲は請求の範囲によって解釈するべきであり、その同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本実施例の権利範囲に含まれるものと解釈するべきである。
【符号の説明】
【0133】
1:支持組立体 10:支持用ブラケット
2:中心支持部 21:支持ポール
22:ウェイト 72:壁体連結部材
110:固定部 112:第1のケース
114:第2のケース 120:メイン支持部
130:サブ支持部 132:第1の支持体
140:連結部 142:第1の接続体
334:第2の支持部 344:第2の接続体
512:ハーブ 514:固定部材
1422:第1のリンク部材 1424:第1の取付部材
3442:第2のリンク部材 3444:第2の取付部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10