(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/40 20200101AFI20241203BHJP
A24F 40/20 20200101ALI20241203BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/20
(21)【出願番号】P 2023516273
(86)(22)【出願日】2022-06-22
(86)【国際出願番号】 KR2022008893
(87)【国際公開番号】W WO2022270918
(87)【国際公開日】2022-12-29
【審査請求日】2023-03-10
(31)【優先権主張番号】10-2021-0081229
(32)【優先日】2021-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100172683
【氏名又は名称】綾 聡平
(74)【代理人】
【識別番号】100219265
【氏名又は名称】鈴木 崇大
(72)【発明者】
【氏名】アン,フィキョン
【審査官】木村 麻乃
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0113241(US,A1)
【文献】特開2001-239077(JP,A)
【文献】特開2003-347757(JP,A)
【文献】特開2007-095577(JP,A)
【文献】特開2017-054578(JP,A)
【文献】特開2002-034784(JP,A)
【文献】国際公開第2012/160164(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
H01H 13/06-13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボタンホールを備えるボディーと、
前記ボタンホールに挿入されるボタンキーと、
前記ボタンキーと向き合うように前記ボディーの内部に配置される基板と、
前記基板と前記ボディーとの間に配置されるシールであって、前記ボタンキーと向き合う中心部、及び前記ボタンホールの周辺を取り囲み、前記ボディーと接触する外郭部を含むシールと、
前記基板と前記シールの中心部との間に設けられ、前記ボタンキーに向かって前記中心部に弾性力を提供するアクチュエータと、
前記基板から前記外郭部に向かって突出して前記外郭部を支持するサポートと、を含
み、
前記シールは、前記中心部の周囲から前記ボタンキーの反対方向に沿って外側にかつ斜めに延びる連結部をさらに含み、前記連結部は前記中心部と前記外郭部とを連結し、
前記連結部は、
前記中心部の周囲から前記ボタンキーの反対方向に沿って外側にかつ斜めに伸びる第1連結部と、
前記第1連結部と交差する方向に延び、前記第1連結部と前記外郭部とを連結する第2連結部と、を含み、
前記第1連結部と前記第2連結部とが連結される部分は、前記外郭部と前記連結部とが連結される部分より前記基板側に設けられる、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記サポートは、前記外郭部に沿って延びた形状を有するように突出する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記外郭部は前記サポートを取り囲み、前記サポートに結合される、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記シールは、前記サポートに向かって開放するように前記外郭部によって形成された挿入溝を有し、前記サポートは前記挿入溝に挿入される、請求項3に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記シールは、前記外郭部に沿って延び、前記ボタンホールの周辺で前記ボディーと密着するように前記外郭部から前記ボディーに向かって突出するシーリング突起をさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記シーリング突起は前記サポートに並んで配置されて前記サポートとオーバーラップする、請求項5に記載のエアロゾル生成装置
。
【請求項7】
ボタンホールを備えるボディーと、
前記ボタンホールに挿入されるボタンキーと、
前記ボタンキーと向き合うように前記ボディーの内部に配置される基板と、
前記基板と前記ボディーとの間に配置されるシールであって、前記ボタンキーと向き合う中心部、及び前記ボタンホールの周辺を取り囲み、前記ボディーと接触する外郭部を含むシールと、
前記基板と前記シールの中心部との間に設けられ、前記ボタンキーに向かって前記中心部に弾性力を提供するアクチュエータと、
前記基板から前記外郭部に向かって突出して前記外郭部を支持するサポートと、を含み、
前記シールは、前記中心部の周囲から前記ボタンキーの反対方向に沿って外側にかつ斜めに延びる連結部をさらに含み、前記連結部は前記中心部と前記外郭部とを連結し、
前記外郭部と前記連結部とが連結される部分は前記サポートによって前記基板から離隔する、
エアロゾル生成装置。
【請求項8】
ボタンホールを備えるボディーと、
前記ボタンホールに挿入されるボタンキーと、
前記ボタンキーと向き合うように前記ボディーの内部に配置される基板と、
前記基板と前記ボディーとの間に配置されるシールであって、前記ボタンキーと向き合う中心部、及び前記ボタンホールの周辺を取り囲み、前記ボディーと接触する外郭部を含むシールと、
前記基板と前記シールの中心部との間に設けられ、前記ボタンキーに向かって前記中心部に弾性力を提供するアクチュエータと、
前記基板から前記外郭部に向かって突出して前記外郭部を支持するサポートと、を含み、
前記シールは、前記中心部の周囲から前記ボタンキーの反対方向に沿って外側にかつ斜めに延びる連結部をさらに含み、前記連結部は前記中心部と前記外郭部とを連結し、
前記ボタンキーが移動して前記中心部を前記アクチュエータに向かって押せば、前記連結部は前記外郭部を軸として前記基板に向かってティルティングする、
エアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記基板上に設けられて光を提供する光源をさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記光源は前記サポートの内側に配置され、前記シールは前記光源の一側を覆う、請求項
9に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項11】
前記シールは光透過性を有し、光を拡散させる、請求項
9に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル生成装置はエアロゾルを介して媒質または物質から所定の成分を抽出するためのものである。媒質は多様な成分の物質を含むことができる。媒質に含まれる物質は多様な成分の香味物質であることができる。例えば、媒質に含まれる物質は、ニコチン成分、ハーブ成分及び/またはコーヒー成分などを含むことができる。近年、このようなエアロゾル生成装置に対する多くの研究が遂行されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は前述した問題及び他の問題を解決することを目的とする。
【0004】
本開示の他の目的は、ボタンキーの周辺を通してエアロゾル生成装置の内部に液体などの外部物質が流入することを防止するシーリング構造を提供することである。
【0005】
本開示のさらに他の目的は、ボタンキーの周辺のシーリング構造を安定的に結合及び支持するエアロゾル生成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的を達成するための本開示の一側面によれば、ボタンホールを備えるボディーと、前記ボタンホールに挿入されるボタンキーと、前記ボタンキーと向き合うように前記ボディーの内部に配置される基板と、前記基板と前記ボディーとの間に配置されるシールであって、前記ボタンキーと向き合う中心部、及び前記ボタンホールの周辺を取り囲み、前記ボディーと接触する外郭部を含むシールと、前記基板と前記シールの中心部との間に設けられ、前記ボタンキーに向かって前記中心部に弾性力を提供するアクチュエータと、前記基板から前記外郭部に向かって突出して前記外郭部を支持するサポートとを含むエアロゾル生成装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、ボタンキーの周辺を通してエアロゾル生成装置の内部に液体など外部物質が流入することを防止するシーリング構造を提供することができる。
【0008】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、ボタンキーの周辺のシーリング構造を安定的に結合及び支持するエアロゾル生成装置を提供することができる。
【0009】
本開示の適用可能な追加的な範囲は以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、本開示の思想及び範囲内で多様な変更及び修正は当業者に明らかに理解可能であるので、詳細な説明及び本開示の好適な実施例のような特定の実施例はただ例示として与えられたものと理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の前記及び他の目的、特徴及び他の特徴は添付図面を参照する以降の詳細な説明から明らかに理解可能であろう。
【
図1】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図2】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図3】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図4】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図5】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図6】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図7】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図8】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図9】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図10】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図11】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図12】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図13】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照してこの明細書に開示する実施例を詳細に説明する。図面を参照する説明の簡潔さのために、同一または類似の構成要素は同じ参照番号を付与し、それについての重複説明は省略する。
【0012】
以下の説明で使われる構成要素に対する接尾辞「モジュール」及び「部」は明細書の説明の容易性のみのためのものであり、特別な意味または役割を有するものではない。
【0013】
本開示において、当業者によく知られているものは簡潔さのために省略する。添付図面は多様な技術的特徴を容易に理解することができるようにするためのものであり、ここで開示する実施例は添付図面に限定されないことを理解しなければならない。したがって、本開示は、添付図面に具体的に開示したものに加えて、すべての変更、均等物及び代替物を含むものと解釈されなければならない。
【0014】
第1、第2などのような序数を含む用語は多様な構成要素を説明するのに使われることができるが、前記構成要素は前記用語によって限定されないことを理解しなければならない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素と区別する目的のみで使われる。
【0015】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在することもできると理解可能であろう。一方で、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在しないと理解可能であろう。
【0016】
単数の表現は、文脈上明白に他に指示しない限り、複数の表現を含む。
【0017】
図1及び
図2を参照すると、エアロゾル生成装置100は、バッテリー11、制御部12、センサー13、カートリッジ14、及びヒーター15のうちの少なくとも一つを含むことができる。バッテリー11、制御部12、センサー13、カートリッジ14、及びヒーター15のうちの少なくとも一つはエアロゾル生成装置100のボディー10の内部に配置されることができる。
【0018】
挿入空間24の一側は外部に開放することができる。スティック200は挿入空間24に挿入されることができる。スティック200の一端はエアロゾル生成装置100の外部に露出されることができる。
【0019】
ヒーター15は挿入空間24に挿入されたスティック200を加熱することができる。ヒーター15は挿入空間24を取り囲むように配置されることができる。ヒーター15はバッテリー11から電力を受けて発熱することができる。もしくは、ヒーター15は挿入空間24の内部に配置されることができる。ヒーター15は、ヒーター15の周辺に配置された誘導コイルによる磁場によって発熱することができる。
【0020】
カートリッジ14はエアロゾル生成装置100の内部に交替可能に配置されることができる。カートリッジ14は内部に液体を貯蔵することができる。カートリッジ14は、内部に貯蔵された液体を加熱してエアロゾルを生成することができる。カートリッジ14は、カートリッジ14の内部で生成されたエアロゾルを挿入空間24に挿入されたスティック200に供給することができる。
【0021】
バッテリー11は、エアロゾル生成装置100の構成要素が動作するように電力を供給することができる。バッテリー11は、制御部12、センサー13、及びヒーター15のうちの少なくとも一つに電力を供給することができる。バッテリー11はエアロゾル生成装置100に設けられたディスプレイ、モーターなどが動作するのに必要な電力を供給することができる。
【0022】
制御部12は、エアロゾル生成装置100全般の動作を制御することができる。制御部12は、バッテリー11、ヒーター15、カートリッジ14、及びセンサー13のうちの少なくとも一つの動作を制御することができる。制御部12は、エアロゾル生成装置100に設けられたディスプレイ、モーターなどの動作を制御することができる。制御部12は、エアロゾル生成装置100の構成のそれぞれの状態を確認することにより、エアロゾル生成装置100が動作可能な状態であるかを判断することができる。
【0023】
センサー13はヒーター15の温度をセンシングすることができる。センサー13はヒーター15に燐接して配置されることができる。制御部12は、センサー13がセンシングしたヒーター15の温度に基づいて、ヒーター15の温度を制御することができる。制御部12は、センサー13がセンシングしたヒーター15の温度に基づいて、ヒーター15の温度についての情報を使用者インターフェースを介して使用者に伝達することができる。
【0024】
キャップ20はボディー10の上部に結合され、ボディー10の上部を覆うことができる。キャップ20は一側が開放して挿入空間24と連通することができる。キャップ20は、挿入空間24を開閉するカバー25を含むことができる。
【0025】
ボタンキー30はボディー10の一側に配置されることができる。ボタンホール34はボディー10の一側が開放することによって形成されることができる。ボタンキー30はボタンホール34に挿入されることができる。ボタンキー30を押せば、ボディー10の内側に向かって移動し、さらに元の状態に復帰するように移動することができる。ボタンキー30は制御部12と連結されることができる。使用者はボタンキー30を押すことで、制御部12に命令を伝達することができる。例えば、ボタンキー30を押せば、エアロゾル生成装置100が作動するか、または作動を中止させることができる。
【0026】
図3~
図5を参照すると、前側方向は、ボディー10の内側から外側に向かう方向と定義し、後側方向は、ボディー10の外側から内側に向かう方向と定義することができる。
【0027】
ボタンホール34はボディー10の一側が開放することによって形成されることができる。ボタンキー30はボタンホール34に挿入されることができる。ボタンキー30はボタンホール34の周辺でボディー10にかかることにより、ボディー10の外部に離脱することができない。ボタンキー30の前面部31はボタンホール34を通してボディー10の外部に露出されることができる。ボタンキー30の後面部32はボタンキー30の前面部31の周囲よりも外側に突出することができる。ボタンホール34はボタン支持溝340を含むことができる。ボタン支持溝340はボタンホール34の後方から外側に陥没することによって形成されることができる。ボタンキー30の後面部32はボタン支持溝340に配置され、ボディー10によって支持されることができる。
【0028】
シール40はボディー10の内部に設けられることができる。シール40はボディー10と基板51との間に配置されることができる。シール40はボタンキー30と基板51との間に配置されることができる。シール40はボタンキー30の後面部32と向き合うかまたは接触することができる。シール40はボタンホール34の周辺でボディーに密着することができる。シール40は弾性材から製造されることができる。例えば、シール40はゴムまたはシリコンから製造されることができる。
【0029】
基板51はボディー10の内部でボタンキー30と向き合うことができる。基板51には各種の電子回路が実装されることができる。基板51はバッテリー11と電気的に連結されることができる。基板51は制御部12が実装されるかまたは制御部12と電気的に連結されることができる。基板51は命令を受けて制御部12に電気信号を伝達することができる。基板51はボタンキー30及びボタンホール34に並んで配置されることができる。
【0030】
アクチュエータ53は基板51に設けられることができる。アクチュエータ53はボタンキー30と向き合うことができる。アクチュエータ53はボタンキー30に復元力または弾性力を提供することができる。アクチュエータ53は前方への復元力または弾性力を提供することができる。アクチュエータ53はシール40と連結されることができる。アクチュエータ53は基板51とシール40との間に配置されることができる。ボタンキー30を後方に押せば、ボタンキー30はシール40を押してアクチュエータ53に向かって後方に移動させることができる。シール40がアクチュエータ53を押せば、命令に対応する電気信号が基板に印加されることができる。
【0031】
シール40は中心部41を備えることができる。中心部41はシール40の中心に形成されることができる。中心部41はおよそボタンキー30の後面部32に対応する形状を有することができる。例えば、中心部41は長方形を有することができる。中心部41はボタンキー30の後面部32と向き合うことができる。中心部41はボタンキー30に並んで配置されることができる。中心部41の前面はボタンキー30の後面部32に接触することができる。
【0032】
プレッサー411は中心部41の後面から突出することができる。プレッサー411はアクチュエータ53と連結されることができる。プレッサー411はアクチュエータ53を押すことができる。ボタンキー30がアクチュエータ53に向けて中心部41を押せば、アクチュエータ53はプレッサー411によって動作することができる。プレッサー411がアクチュエータ53を押した状態で、アクチュエータ53はプレッサー411に復元力を提供することで、シール40及びボタンキー30を前方に移動させて元の位置に復帰させることができる。
【0033】
シール40は連結部42を備えることができる。連結部42はシール40の中心と縁部との間に形成されることができる。連結部42は中心部41と外郭部43との間に配置されて中心部41と外郭部43とを連結することができる。連結部42は、中心部41から外側に後方に斜めに延びた部分を含むことができる。ボタンキー30が中心部41を後方に押せば、連結部42は形状が変形することができる。ボタンキー30が中心部41を押してから放せば、連結部42は元の形状に復元することができる。
【0034】
シール40は外郭部43を備えることができる。外郭部43はシール40の縁部に形成されることができる。外郭部43はボタンホール34の外周に沿って延びた形状を有し、ボタンホール34よりも大きい外周を有することができる。例えば、外郭部43は長方形に形成されることができる。外郭部43はボタンホール34の周辺でボディー10の後面に密着することができる。外郭部43はボタンホール34の縁端よりも外側に配置されることができる。
【0035】
シール40は挿入溝44を備えることができる。挿入溝44はシール40の縁部の付近に形成されることができる。外郭部43は挿入溝44を取り囲むことができる。挿入溝44は基板51に向かって後方に開放することができる。挿入溝44は、シール40の縁部に沿って延びた形状を有することができる。例えば、挿入溝44は長方形に形成されることができる。サポート55は挿入溝44に挿入され、外郭部43によって取り囲まれて密着することができる。
【0036】
シール40はシーリング突起45を含むことができる。シーリング突起45は外郭部43からボディー10に向かって前方に突出することができる。シーリング突起45は外郭部43に沿って延びることができる。シーリング突起45は、外郭部43に挿入溝44に対応するように位置することができる。シーリング突起45は挿入溝44に並んで位置することができる。シーリング突起45はサポート55に並んで位置することができる。シーリング突起45はボタンホール34の縁端よりも外側に配置されることができる。
【0037】
サポート55は基板51に結合するかまたは固定されることができる。サポート55は基板51から突出することができる。サポート55は外郭部43に向かって突出することができる。サポート55は外郭部43を支持することができる。サポート55は外郭部43に沿って延びた形状を有するように突出することができる。サポート55はボタンホール34の外周に沿って延びた形状を有し、ボタンホール34の縁端よりも大きい外周を有することができる。サポート55はシーリング突起45に並んで配置されることができる。サポート55はシーリング突起45を支持することができる。
【0038】
光源57は基板51に設けられることができる。光源57は基板51に電気的に連結されることができる。光源57は光を提供することができる。光源57から出射する光は、ボタンホール34に位置するボタンキー30とボディー10との隙間を通してボディー10の外部に提供されることができる。ボタンキー30が透明/半透明であるか、または透明/半透明な部分を含むことで、光源57が提供する光をボディー10の外部に透過させることができる。光源57はサポート55の内側に配置されることができる。シール40は光源57の前方を覆うことができる。シール40は透明/半透明になることにより、光を透過することができる。
【0039】
図6及び
図7を参照すると、シール40は中心部41及び外郭部43を含むことができる。中心部41は平たい形状を有することができる。外郭部43は中心部41の外側に形成されることができる。シール40は連結部42を含むことができる。連結部42は中心部41と外郭部43との間に配置されて中心部41と外郭部43とを連結することができる。
【0040】
外郭部43は、第1外郭部431、第2外郭部432、及び第3外郭部433のうちの少なくとも一つを含むことができる。連結部42は、第1連結部421、及び第2連結部422のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0041】
第1外郭部431は第2連結部422の外縁端から前方に延びることができる。第1外郭部431は第2連結部422が延びる方向と交差する方向に延びることができる。第1外郭部431は前後方向に延びることができる。第1外郭部431はシール40の縁部に沿って延びることができる。例えば、第1外郭部431は長方形を有することができる。第1外郭部431は第2外郭部432の内縁端と第2連結部422の外縁端とを連結することができる。第1外郭部431は中心部41よりも外側に形成されることができる。
【0042】
第2外郭部432は第1外郭部431の前端から外側に延びることができる。第2外郭部432は、第1外郭部431が突出する前方向と交差する方向に延びることができる。第2外郭部432は中心部41に平行な面を形成することができる。第2外郭部432はシール40の縁部に沿って延びることができる。例えば、第2外郭部432は長方形を有することができる。第2外郭部432は、第1外郭部431の前端と第3外郭部433の前端とを連結することができる。
【0043】
第3外郭部433は第2外郭部432の外縁端から後方に延びることができる。第3外郭部433は、第2外郭部432が延びる方向と交差する方向に延びることができる。第3外郭部433は、第1外郭部431に対応する形状を有することができる。第3外郭部433は第1外郭部431の外側に配置されることができる。第3外郭部433は第1外郭部431に平行に形成されることができる。第1外郭部431の外周面と第3外郭部433の内周面とは互いに向き合うことができる。
【0044】
挿入溝44は、第1外郭部431、第2外郭部432、及び第3外郭部433によって取り囲まれることができる。挿入溝44の両側は第1外郭部431及び第3外郭部433によって取り囲まれることができる。挿入溝44の前側は第2外郭部432によって覆われることができる。挿入溝44の後方は開放することができる。
【0045】
第1連結部421は中心部41の外縁端から後方に向かって外側に斜めに延びることができる。第1連結部421は、中心部41の外縁端と第2連結部422の内縁端とを連結することができる。第1連結部421は中心部41と交差する方向に延びることができる。第1連結部421は前方から後方に次第に拡張するように延びることができる。第1連結部421は、四角錐台、円錐台のような切頭体形状を有することができる。
【0046】
第2連結部422は第1連結部421の外縁端から外側に延びることができる。第2連結部422は、第1連結部421が延びる方向と交差する方向に延びることができる。第2連結部422は第1連結部421の外縁端と第1外郭部431の後端とを連結することができる。第2連結部422は中心部41より後側に位置することができる。
【0047】
シーリング突起45は第2外郭部432から前方に膨出することができる。シーリング突起45は第2外郭部432に沿って延びることができる。シーリング突起45は第2外郭部432に挿入溝44に対応するように位置することができる。シーリング突起45は前後で挿入溝44に並んで配置されることができる。シーリング突起45は挿入溝44と前後方向にオーバーラップ(overlap)することができる。
【0048】
図8~
図10を参照すると、シール40は基板51の前方に配置されることができる。シール40はサポート55と結合することができる。サポート55は外郭部43を支持することができる。
【0049】
サポート55は挿入溝44の開放した後側面を通して挿入溝44に挿入されることができる。サポート55の幅は挿入溝44の幅と同じかそれより大きくてもよい。サポート55は挿入溝44に締まりばめされることができる。外郭部43は挿入溝44に挿入されたサポート55を取り囲むことができる。外郭部43は挿入溝44が延びる方向に沿って延びて周囲を形成することができる。
【0050】
外郭部43はサポート55を覆って密着することができる。第1外郭部431及び第3外郭部433はサポート55の両側を覆って密着することができる。第2外郭部432はサポート55の前側を覆って密着することができる。外郭部43はサポート55に固定されることができる。
【0051】
サポート55は前後方向に挿入溝44よりも長くてもよい。サポート55が挿入溝44に挿入された状態で、サポート55はシール40を基板51から前方に離隔させることができる。第1外郭部431、第1連結部421、及び第2連結部422は、サポート55によって基板51から前方に離隔することができる。外郭部43と連結部42とが接する部分は、サポート55によって基板51から離隔することができる。
【0052】
光源57は基板51に設けられることができる。光源57は複数の光源を含むことができる。光源57は前方に向かうことができる。シール40は光源57の前側を覆うことができる。プレッサー411は中心部41から後側に突出してアクチュエータ53に連結されることができる。プレッサー411はアクチュエータ53を後方に押すことができる。アクチュエータ53はプレッサー411及び中心部41に前方への復元力を提供することができる。
【0053】
図11を参照すると、サポート55に結合されたシール40はボディー10の内部に挿入されることができる。基板支持部16はボディー10の内部に設けられることができる。基板支持部16はボディー10の内面と向き合うことができる。基板51は基板支持部16にスライド可能に設けられ、基板支持部16とボディー10の内面との間を通過するように設けられることができる。基板51及びシール40は一緒にスライド移動することができる。基板51はボタンキー30に対応する位置で基板支持部16に固定されるかまたは基板支持部16によって支持されることができる。中心部41はボタンキー30と向き合い、外郭部43及びシーリング突起45はボタンキー30及びボタンホール34の外側に配置され、ボディー10の内面と密着することができる。
【0054】
ボタンキー30の後面部32はボディー10の内面と同一面上に位置するか、またはボディー10の内面よりも前側に配置されることができる。シール40が移動するうち、シーリング突起45はボディー10の内面と接触し、中心部41はボディー10の内面から離隔することができる。外郭部43はサポート55を取り囲み、サポート55に固定されることができる。
【0055】
したがって、基板51及びシール40がボディー10の内部に設けられるとき、シール40がボディー10から離脱することを防止することができる。
【0056】
図12及び
図13を参照すると、ボタンキー30を押せば、ボタンキー30が後方に移動して中心部41を後方に押すことができる。中心部41が後方に移動すると、プレッサー411はアクチュエータ53を押すことができる。アクチュエータ53はプレッサー411及び中心部41に前方への弾性力を提供することができる。
【0057】
中心部41が後方に移動すると、連結部42は外郭部43を軸として後方にティルティング(tilting)することができる。中心部41が後方に移動すると、中心部41は第1連結部421に後方への力を伝達し、第1連結部421は第2連結部422に後側及び外側への力を伝達することができる。第2連結部422は第1連結部421から応力を受け、外郭部43はサポート55によって固定されるので、第2連結部422は第1外郭部431の後端を軸として後方にティルティングすることができる。
【0058】
外郭部43はサポート55を取り囲むことができる。サポート55は外郭部43の挿入溝44(
図9参照)に押し込まれて外郭部43を固定させることができる。サポート55はシーリング突起45に並んで配置されることができる。サポート55は前方に外郭部43及びシーリング突起45を支持することができる。シーリング突起45は弾性を有することができる。シーリング突起45はサポート55とボディー10との間で前後方向に圧着されることができる。
【0059】
光源57は、シール40、基板51、及びサポート55によって取り囲まれることができる。光源57から出射する光はシール40を透過し、ボタンキー30及びボディー10の隙間を通してボディー10の外部に提供されることができる。もしくは、光源57から出射する光はシール40及びボタンキー30を透過してボディー10の外部に提供されることができる。シール40は光を拡散させることができる。シール40は、内部に光を散乱させるディヒューザービード(diffuser bead)を含むことができる。シール40は光を拡散させる拡散シートと結合することができる。光源57から出射する光は、シール40を透過しながら拡散してボタンキー30及びボタンホール34に向かって提供されることができる。
【0060】
したがって、シール40が外部に離脱することを防止することができる。また、ボタンキー30とボディー10との隙間を通して流入する液体などの外部の物質がシール40とボディー10との間を通過して内部に流入することを効果的に防止することができる。また、外部の物質から基板51、光源57などの装置を保護することができる。また、光源57が一側に偏って配置されるかまたは光源57が一側に偏って光を出射しても、光を装置の外部に均一に提供することができる。
【0061】
図1~
図12を参照すると、本開示の一側面によるエアロゾル生成装置100は、ボタンホール34を備えるボディー10と、前記ボタンホール34に挿入されるボタンキー30と、前記ボタンキー30と向き合うように前記ボディー10の内部に配置される基板51と、前記基板51と前記ボディー10との間に配置されるシール40であって、前記ボタンキー30と向き合う中心部41、及び前記ボタンホール34の周辺を取り囲み、前記ボディー10と接触する外郭部43を含むシール40と、前記基板51と前記シール40の中心部41との間に設けられ、前記ボタンキー30に向かって前記中心部41に弾性力を提供するアクチュエータ53と、前記基板51から前記外郭部43に向かって突出して前記外郭部43を支持するサポート55とを含む。
【0062】
また、本開示の他の側面によれば、前記サポート55は、前記外郭部43に沿って延びた形状を有するように突出することができる。
【0063】
また、本開示の他の側面によれば、前記外郭部43は前記サポート55を取り囲み、前記サポート55に結合されることができる。
【0064】
また、本開示の他の側面によれば、前記シール40は、前記サポート55に向かって開放するように前記外郭部43によって形成された挿入溝44を有し、前記サポート55は前記挿入溝44に挿入されることができる。
【0065】
また、本開示の他の側面によれば、前記シール40は、前記外郭部43に沿って延び、前記ボタンホール34の周辺で前記ボディー10と密着するように前記外郭部43から前記ボディー10に向かって突出するシーリング突起45をさらに含むことができる。
【0066】
また、本開示の他の側面によれば、前記シーリング突起45は前記サポート55に並んで配置されて前記サポート55とオーバーラップすることができる。
【0067】
また、本開示の他の側面によれば、前記シール40は、前記中心部41の周囲から前記ボタンキー30の反対方向に沿って外側にかつ斜めに延びる連結部42をさらに含み、前記連結部42は前記中心部41と前記外郭部43とを連結することができる。
【0068】
また、本開示の他の側面によれば、前記連結部42は、中心部41の周囲から前記ボタンキー30の反対方向に沿って外側にかつ斜めに伸びる第1連結部421と、前記第1連結部421と交差する方向に延び、前記第1連結部421と前記外郭部43とを連結する第2連結部422とを含むことができる。
【0069】
また、本開示の他の側面によれば、前記外郭部43と前記連結部42とが連結される部分は前記サポート55によって前記基板51から離隔することができる。
【0070】
また、本開示の他の側面によれば、前記ボタンキー30が移動して前記中心部41を前記アクチュエータ53に向かって押せば、前記連結部42は前記外郭部43を軸として前記基板51に向かってティルティングすることができる。
【0071】
また、本開示の他の側面によれば、前記基板51上に設けられて光を提供する光源57をさらに含むことができる。
【0072】
また、本開示の他の側面によれば、前記光源57は前記サポート55の内側に配置され、前記シール40は前記光源57の一側を覆うことができる。
【0073】
また、本開示の他の側面によれば、前記シール40は光透過性を有し、光を拡散させることができる。
【0074】
前述した本開示の特定の実施例または他の実施例は互いに排他的であるか区別されるものではない。前述した本開示の実施例の特定の要素または全ての要素は構成または機能が他の要素と組み合わせられるか互いに組み合わせられることができる。
【0075】
例えば、本開示及び図面の一実施例で説明したA構成と本開示及び図面の他の実施例で説明したB構成は互いに組み合わせられることができる。すなわち、構成間の組合せについて直接的に説明しない場合であっても、前記組合せが不可であると説明した場合を除き、前記組合せは可能である。
【0076】
以上で実施例を多数の例示的実施例に応じて説明したが、本開示の原理の範囲に属する技術分野の当業者であれば多くの他の変形例及び実施例が可能であることを理解しなければならない。より具体的には、本開示、図面及び添付の特許請求の範囲の範囲内の対象組合せの構成部及び/または配置において多様な修正例及び変形例が可能である。前記構成部及び/または配置の修正例及び変形例に加えて、別の用途も当業者に明らかになるであろう。