(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】支柱ポール用アンテナ機器の設置装置
(51)【国際特許分類】
H01Q 1/12 20060101AFI20241203BHJP
H01Q 3/08 20060101ALI20241203BHJP
【FI】
H01Q1/12 E
H01Q3/08
(21)【出願番号】P 2023577399
(86)(22)【出願日】2022-06-16
(86)【国際出願番号】 KR2022008515
(87)【国際公開番号】W WO2022265416
(87)【国際公開日】2022-12-22
【審査請求日】2023-12-14
(31)【優先権主張番号】10-2021-0079654
(32)【優先日】2021-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0072704
(32)【優先日】2022-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】508112782
【氏名又は名称】ケーエムダブリュ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001586
【氏名又は名称】弁理士法人アイミー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ドゥク ヨン キム
(72)【発明者】
【氏名】イン ホ キム
(72)【発明者】
【氏名】キョ スン ジ
(72)【発明者】
【氏名】チ バク リュ
(72)【発明者】
【氏名】デ ミョン パク
(72)【発明者】
【氏名】ビョン イン キム
(72)【発明者】
【氏名】ミン シク パク
【審査官】佐藤 当秀
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-2095871(KR,B1)
【文献】中国実用新案第211829184(CN,U)
【文献】国際公開第2019/142673(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0104942(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 1/12
H01Q 3/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支柱ポールに設けられた支柱クランプと、
前記支柱クランプを介して上下方向に離隔して結合される2つ以上のアンテナ機器を同時または異時に左右軸を介して前後方向にチルティング回動させるチルティング手段と、2つ以上のアンテナ機器を上下軸を中心に左右方向にステアリング回動させるステアリング手段と、を含む方向性調整部と、を含み、
前記方向性調整部のうち前記チルティング手段は、作業者によって手動チルティング回動調整されるか、電源供給によって自動チルティング回動調整される、支柱ポール用アンテナ機器の設置装置。
【請求項2】
前記チルティング手段は、
相対的に上部に位置した第1アンテナ機器をチルティングさせる上部チルティング手段と、相対的に下部に位置した第2アンテナ機器をチルティングさせる下部チルティング手段と、を含む、請求項1に記載の支柱ポール用アンテナ機器の設置装置。
【請求項3】
前記上部チルティング手段および下部チルティング手段は、
前記支柱クランプに結合されるチルティングハウジングと、
前記チルティングハウジングの内部に備えられ、電気的に回転駆動される上部駆動モータおよび下部駆動モータと、
前記上部駆動モータおよび下部駆動モータの回転力が入力されると、減速させて出力する上部ギヤセットおよび下部ギヤセットと、
前記チルティングハウジングを左右方向に軸貫通してチルティング軸を構成するとともに、外周面に形成されたウォームホイールギヤ歯によって前記ギヤセットから出力された駆動力を受けて回転する上部ウォームホイールギヤ部および下部ウォームホイールギヤ部と、を含む、請求項2に記載の支柱ポール用アンテナ機器の設置装置。
【請求項4】
前記上部チルティング手段および下部チルティング手段は、
前記支柱クランプに結合されるチルティングハウジングと、
前記チルティングハウジングの内部に前後水平の回転軸を中心に回転するように備えられ、外周面にウォームギヤ歯が形成された上部チルティング調整ボルトおよび下部チルティング調整ボルトと、
前記チルティングハウジングを左右方向に軸貫通してチルティング軸を構成するとともに、外周面に形成されたウォームホイールギヤ歯と上部チルティング調整ボルトおよび下部チルティング調整ボルトのウォームギヤ歯との噛合によって回転する上部ウォームホイールギヤ部および下部ウォームホイールギヤ部と、を含む、請求項2に記載の支柱ポール用アンテナ機器の設置装置。
【請求項5】
前記2つ以上のアンテナ機器は、それぞれ下端面または上端面がステアリングマウンティングパネルの上面または下面に結合されて左右方向にステアリング回動可能であり、前記チルティングハウジングの左右外側面に隣接するように一体に延設された一対のチルトブラケットを介して前後方向にチルティング回動可能に結合された、請求項3または請求項4に記載の支柱ポール用アンテナ機器の設置装置。
【請求項6】
前記チルトブラケットは、前記チルティング軸と同軸に回転するように前記ウォームホイールギヤ部の両端と結合された、請求項5に記載の支柱ポール用アンテナ機器の設置装置。
【請求項7】
前記方向性調整部のうち前記ステアリング手段は、
前記2つ以上のアンテナ機器のいずれか1つの下端面が上面に結合されるか、前記2つ以上のアンテナ機器の他の1つの上端面が下面に結合される上部ステアリングマウンティングパネルおよび下部ステアリングマウンティングパネルと、
前記上部ステアリングマウンティングパネルおよび下部ステアリングマウンティングパネルに前記アンテナ機器のステアリング回動軌跡に対応するように上下に貫通して形成された少なくとも1つのガイドスロットと、
前記アンテナ機器の下部または上部とボルティング結合されかつ、前記少なくとも1つのガイドスロットを貫通して前記アンテナ機器の下部または上部にボルティング締結される少なくとも1つのガイドボルトと、を含む、請求項1に記載の支柱ポール用アンテナ機器の設置装置。
【請求項8】
前記2つ以上のアンテナ機器は、前記上部ステアリングマウンティングパネルおよび下部ステアリングマウンティングパネルに形成された前記少なくとも1つのガイドスロットの範囲内で左右水平方向にステアリング回動調整可能に結合される、請求項7に記載の支柱ポール用アンテナ機器の設置装置。
【請求項9】
前記支柱クランプと前記チルティングハウジングとの間に配置され、前記少なくとも2つのアンテナ機器と電気的に接続するように備えられた少なくとも1つの外部電線が隠匿収容される電線収容箱、をさらに含む、請求項3または請求項4に記載の支柱ポール用アンテナ機器の設置装置。
【請求項10】
前記支柱ポールには、前記外部電線が収容される支柱電線設置ホールが連通して形成された、請求項9に記載の支柱ポール用アンテナ機器の設置装置。
【請求項11】
前記少なくとも2つのアンテナ機器は、ケーブルを介して前記チルティングハウジングの内部に備えられたコントロール部に連結され、
前記ケーブルは、前記少なくとも2つのアンテナ機器の背面に付着した隠匿カバーを介して隠匿設置される、請求項3または請求項4に記載の支柱ポール用アンテナ機器の設置装置。
【請求項12】
前記方向性調整部のうち前記ステアリング手段は、前記2つ以上のアンテナ機器のいずれか1つの下端面が上面に結合されるか、前記2つ以上のアンテナ機器の他の1つの上端面が下面に結合される上部ステアリングマウンティングパネルおよび下部ステアリングマウンティングパネル、を含み、
前記ケーブルは、前記チルティングハウジングを貫通した後、前記上部ステアリングマウンティングパネルおよび下部ステアリングマウンティングパネルを貫通して前記アンテナ機器の背面部に連結される、請求項11に記載の支柱ポール用アンテナ機器の設置装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支柱ポール用アンテナ機器の設置装置(MOUNTING APPARATUS FOR ANTENNA DEVICE ON SUPPORT POLE)に関し、より詳しくは、単一の支柱クランプに対して2つ以上のアンテナ機器を上下方向に離隔して設置可能であるとともに、2つ以上のアンテナ機器を同時または異時に上下方向へのチルティング回動調整および左右方向へのステアリング回動調整が可能なチルティング手段およびステアリング手段を含む支柱ポール用アンテナ機器の設置装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信用アンテナは、遠い距離に位置した無線通信用装置との円滑な送受信のために、周辺が開放された高い場所に設置されることが一般的である。
【0003】
このために、アンテナは電柱、鉄塔およびビル屋上(ルーフトップ)などに設置され、特に電柱などのような形態の支柱ポールにアンテナ機器を設置する場合には、支柱ポールのような施設を運営する賃貸人に対する空間使用料(レンタル料)を支払わなければならない。
【0004】
ところが、支柱ポールの場合、限られた空間にアンテナ機器を集約的に設置することが費用的な面で好ましいが、アンテナ機器が集約的に設置される場合、周辺アンテナ機器の放射干渉が憂慮される一方、アンテナ機器の方向性調整(例えば、左右方向のステアリング回動調整および上下方向のチルティング回動調整)が難しい問題点がある。
【0005】
また、設置されるアンテナ機器の個数が増加するほど、外部電源供給のための外部電線およびコントロール部との連結のために設けられた各種ケーブルは、しばしば外部露出によって支柱ポールの周辺の美観を阻害する要因として作用する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の技術的課題を解決するためになされたものであって、限られた空間を有する支柱ポールに対するアンテナ機器の集約設置が可能であることはもちろん、アンテナ機器の方向性調整が容易な支柱ポール用アンテナ機器の設置装置を提供することを目的とする。
【0007】
これとともに、本発明は、2つの周波数バンド帯域をカバーできるようにアンテナ機器を支柱ポールの単一支柱クランプに対して上下2箇所に設置しかつ、各周波数バンド帯域別アンテナ機器をチルティング手段および/またはステアリング手段を用いて所望の位置への方向性調整が容易な支柱ポール用アンテナ機器の設置装置を提供することを他の目的とする。
【0008】
また、本発明は、アンテナ機器の作動のために設けられる外部電線またはケーブルの外観露出を差し控えることができる支柱ポール用アンテナ機器の設置装置を提供することをさらに他の目的とする。
【0009】
本発明の課題は以上に言及した課題に制限されず、言及されていない他の課題は以下の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施例による支柱ポール用アンテナ機器の設置装置は、支柱ポールに設けられた支柱クランプと、前記支柱クランプを介して上下方向に離隔して結合される2つ以上のアンテナ機器を同時または異時に左右チルティング軸を介して前後方向にチルティング回動させるチルティング手段と、2つ以上のアンテナ機器を上下軸を中心に左右方向にステアリング回動させるステアリング手段とを含む方向性調整部とを含み、前記方向性調整部のうち前記チルティング手段は、作業者によって手動チルティング回動調整されるか、電源供給によって自動チルティング回動調整される。
【0011】
ここで、前記チルティング手段は、相対的に上部に位置した第1アンテナ機器をチルティングさせる上部チルティング手段と、相対的に下部に位置した第2アンテナ機器をチルティングさせる下部チルティング手段とを含むことができる。
【0012】
また、前記上部チルティング手段および下部チルティング手段は、前記支柱クランプに結合されるチルティングハウジングと、前記チルティングハウジングの内部に備えられ、電気的に回転駆動される上部駆動モータおよび下部駆動モータと、前記上部駆動モータおよび下部駆動モータの回転力が入力されると、減速させて出力する上部ギヤセットおよび下部ギヤセットと、前記チルティングハウジングを左右方向に軸貫通してチルティング軸を構成するとともに、外周面に形成されたウォームホイールギヤ歯によって前記ギヤセットから出力された駆動力を受けて回転する上部ウォームホイールギヤ部および下部ウォームホイールギヤ部とを含むことができる。
【0013】
また、前記上部チルティング手段および下部チルティング手段は、前記支柱クランプに結合されるチルティングハウジングと、前記チルティングハウジングの内部に前後水平の回転軸を中心に回転するように備えられ、外周面にウォームギヤ歯が形成された上部チルティング調整ボルトおよび下部チルティング調整ボルトと、前記チルティングハウジングを左右方向に軸貫通してチルティング軸を構成するとともに、外周面に形成されたウォームホイールギヤ歯と前記上部チルティング調整ボルトおよび下部チルティング調整ボルトのウォームギヤ歯との噛合によって回転する上部ウォームホイールギヤ部および下部ウォームホイールギヤ部とを含むことができる。
【0014】
また、前記2つ以上のアンテナ機器は、それぞれ下端面または上端面がステアリングマウンティングパネルの上面または下面に結合されて左右方向にステアリング回動可能であり、前記チルティングハウジングの左右外側面に隣接するように一体に延設された一対のチルトブラケットを介して前後方向にチルティング回動可能に結合される。
【0015】
また、チルトブラケットは、前記チルティング軸と同軸に回転するように前記ウォームホイールギヤ部の両端と結合可能である。
【0016】
また、前記方向性調整部のうち前記ステアリング手段は、前記2つ以上のアンテナ機器のいずれか1つの下端面が上面に結合されるか、前記2つ以上のアンテナ機器の他の1つの上端面が下面に結合される上部ステアリングマウンティングパネルおよび下部ステアリングマウンティングパネルと、前記上部ステアリングマウンティングパネルおよび下部ステアリングマウンティングパネルに前記アンテナ機器のステアリング回動軌跡に対応するように上下に貫通して形成された少なくとも1つのガイドスロットと、前記アンテナ機器の下部または上部とボルティング結合されかつ、前記少なくとも1つのガイドスロットを貫通して前記アンテナ機器の下部または上部にボルティング締結される少なくとも1つのガイドボルトとを含むことができる。
【0017】
また、前記2つ以上のアンテナ機器は、前記上部ステアリングマウンティングパネルおよび下部ステアリングマウンティングパネルに形成された前記少なくとも1つのガイドスロットの範囲内で左右水平方向にステアリング回動調整可能に結合される。
【0018】
また、前記支柱クランプと前記チルティングハウジングとの間に配置され、前記少なくとも2つのアンテナ機器と電気的に接続するように備えられた少なくとも1つの外部電線が隠匿収容される電線収容箱をさらに含むことができる。
【0019】
また、前記支柱ポールには、前記外部電線が収容される支柱電線設置ホールが連通して形成される。
【0020】
また、前記少なくとも2つのアンテナ機器は、ケーブルを介して前記チルティングハウジングの内部に備えられたコントロール部に連結され、前記ケーブルは、前記少なくとも2つのアンテナ機器の背面に付着した隠匿カバーを介して隠匿設置される。
【0021】
また、前記方向性調整部のうち前記ステアリング手段は、前記2つ以上のアンテナ機器のいずれか1つの下端面が上面に結合されるか、前記2つ以上のアンテナ機器の他の1つの上端面が下面に結合される上部ステアリングマウンティングパネルおよび下部ステアリングマウンティングパネルを含み、前記ケーブルは、前記チルティングハウジングを貫通した後、前記上部ステアリングマウンティングパネルおよび下部ステアリングマウンティングパネルを貫通して前記アンテナ機器の背面部に連結される。
【発明の効果】
【0022】
本発明の一実施例による支柱ポール用アンテナ機器の設置装置によれば、支柱ポールに対するアンテナ機器の集約設置が可能であることはもちろん、設置されたアンテナ機器の方向性調整が容易という利点を奏することができる。
【0023】
また、本発明は、アンテナ機器を支柱ポールの単一支柱クランプに対して上下2箇所に設置可能であることから、2つの周波数バンド帯域をカバーできる効果を有する。
【0024】
これとともに、本発明は、アンテナ機器の作動のために設けられる外部電線またはケーブルの外観露出が最小限度に差し控えられることから、支柱ポール周辺の美観の低下を防止できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の一実施例による支柱ポール用アンテナ機器の設置装置によるアンテナ機器の設置の様子を示す斜視図である。
【
図2】
図1の支柱ポール用アンテナ機器の設置装置からアンテナ機器を分離した分解斜視図である。
【
図3A】支柱クランプおよび方向性調整部を分離した状態を示す前方部分解斜視図である。
【
図3B】支柱クランプおよび方向性調整部を分離した状態を示す後方部分解斜視図である。
【
図7A】本発明の他の実施例による支柱ポール用アンテナ機器の設置装置を示す一部構成の後方分解斜視図である。
【
図7B】本発明の他の実施例による支柱ポール用アンテナ機器の設置装置を示す一部構成の前方分解斜視図である。
【
図8】
図7Aおよび
図7Bの本発明の他の実施例による支柱ポール用アンテナ機器の支柱ポールに対する設置の様子を示す一部拡大斜視図である。
【
図9A】
図5の「イーイ」線に沿った断面図であって、自動動作が可能なチルティング手段を示す断面図である。
【
図9B】
図5の「イーイ」線に沿った断面図であって、手動動作が可能なチルティング手段を示す断面図である。
【
図10】
図1のチルティング後のアンテナ機器を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の一実施例による支柱ポール用アンテナ機器の設置装置を、添付した図面を参照して詳細に説明する。
【0027】
各図面の構成要素に参照符号を付すにあたり、同一の構成要素については、たとえ他の図面上に表示されてもできるだけ同一の符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明の実施例を説明するにあたり、かかる公知の構成または機能に関する具体的な説明が本発明の実施例に対する理解を妨げると判断された場合、その詳細な説明は省略する。
【0028】
本発明の実施例の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって当該構成要素の本質や順番または手順などが限定されない。また、他に定義されない限り、技術的または科学的な用語を含む、ここで使用されるすべての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有すると解釈されなければならず、本出願において明らかに定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されない。
【0029】
図1は、本発明の一実施例による支柱ポール用アンテナ機器の設置装置によるアンテナ機器の設置の様子を示す斜視図であり、
図2は、
図1の支柱ポール用アンテナ機器の設置装置からアンテナ機器を分離した分解斜視図であり、
図3Aおよび
図3Bは、支柱クランプおよび方向性調整部を分離した状態を示す前方部および後方部分解斜視図である。
【0030】
本発明の一実施例による支柱ポール用アンテナ機器の設置装置は、
図1~
図3Bに示すように、支柱ポールPの中間部位に設けられる支柱クランプ10、110を含むことができる。
【0031】
支柱クランプ10、110は、
図1に示すように、相対的に上部に配置された上部クランプ10A、110Aと、相対的に下部に配置された下部クランプ10B、110Bとを含むことができる。
【0032】
ここで、支柱クランプ10、110は、
図3Aおよび
図3Bに示すように、支柱ポールPを基準としてアンテナ機器A1、A2が設置された方向を「内側」、その反対方向を「外側」と定義する場合、支柱ポールPの外周面の外側を取り囲むように結合される外側クランプ10と、支柱ポールPの外周面の内側を取り囲むように結合される内側クランプ110とに区分して名付けられる。
【0033】
まず、内側クランプ110の上部クランプ110Aおよび下部クランプ110Bを支柱ポールPの外周面の内側を取り囲むように据置した後、外側クランプ10の上部クランプ10Aおよび下部クランプ10Bを支柱ポールPの外周面の外側を取り囲むように据置しかつ、クランプ固定ボルト(11、
図4Aおよび
図4B参照)を用いて支柱ポールPのうち所望の高さの位置に安定的に設けることができる。
【0034】
クランプ固定ボルト11は、計4個が備えられて、それぞれ上部クランプ10A、110Aの左右両端部と下部クランプ10B、110Bの左右両端部に前後方向にチルティング組立てられる。
【0035】
ここで、外側クランプ10および内側クランプ110のうち支柱ポールPに向かう部分には、クランプ固定ボルト11から伝達されるボルティング結合力によって支柱ポールPの外周面に密着して所定の摩擦力を形成するクランピングギヤパネル(
図7Aの図面符号12参照)がそれぞれ備えられる。
【0036】
クランピングギヤパネル12は、支柱ポールPの直径に合った多様なサイズおよび仕様で製造されて、それぞれ外側クランプ10および内側クランプ110に着脱可能に結合される。
【0037】
一方、本発明の一実施例による支柱ポール用アンテナ機器の設置装置100は、支柱クランプ10、110を介して上下方向に離隔して結合される2つ以上のアンテナ機器A1、A2を同時または異時に左右チルティング軸T1、T2を介してチルティングさせるチルティング手段140と、前記2つ以上のアンテナ機器A1、A2を上下軸を中心に左右方向にステアリング回動させるステアリング手段150とを含む方向性調整部140、150をさらに含むことができる。
【0038】
方向性調整部140、150は、アンテナ機器A1、A2を所望の方向への各ビームフォーミング(Beam-forming)を効率的に実現可能に広範囲な意味での方向性を調整する手段を意味する。
【0039】
ここで、前記チルティング手段140は、作業者の操作によって手動チルティングされるか、電気的に駆動される駆動モータ130a、130bへの電源供給によって自動チルティングされる。
【0040】
仮に、後述する
図9Aに示すように、チルティングハウジング105の内部に電気的に駆動される駆動モータ(図面符号不表記)を備え、駆動モータによって伝達されるチルティング駆動力によってチルトブラケット145をチルティング回転させるように備えられる。
【0041】
また、後述する
図9Bに示すように、作業者が手動で所定のツールを用いて回転させることができるようにチルティングハウジング105の内部にチルティング調整ボルト143’が設けられ、チルティング調整ボルト143’の回転によって伝達されるチルティング駆動力によってチルトブラケット145をチルティング回転させるように備えられる。これについては、後により詳細に説明する。
【0042】
本発明の一実施例による支柱ポール用アンテナ機器の設置装置は、
図1~
図3Bに示すように、図示しないコントロール部と第1アンテナ機器A1および第2アンテナ機器A2とを電気的に連結するケーブルA-3が外部に露出しないように隠匿されるように設けられる。
【0043】
このために、第1アンテナ機器A1および第2アンテナ機器A2は、背面部に一体に形成された複数のヒートシンクフィンA-11をカバーすると同時に、ケーブルA-3を隠匿させる隠匿カバーA-2をさらに含むことができる。
【0044】
隠匿カバーA-2は、各アンテナ機器A1、A2のシステム動作時に発生する高温のシステム熱を複数のヒートシンクフィンA-11を通して放熱させる時、作業者または使用者の手などの身体部位が直接当たらないようにするフィンガーガードの役割を果たすと同時に、上述のように、ケーブルA-3の隠匿設置を可能にする役割を果たす。
【0045】
より詳しくは、コントロール部が後述するチルティングハウジング105の内部に備えられたと仮定する場合、ケーブルA-3は、チルティングハウジング105の上端部および下端部にチルトブラケット145を介して連結されたステアリングマウンティングパネル151を貫通した後、直接アンテナ機器A1、A2の背面部に備えられたコネクティング端子A-4側に連結され、この時、隠匿カバーA-2によって外部への露出が防止できる。
【0046】
一方、隠匿カバーA-2は、アンテナ機器A1、A2の背面部に一体に形成された複数のヒートシンクフィンA-11の外気との熱交換が円滑となるように複数の通孔A-2hが形成される。
【0047】
これとともに、図示しないが、隠匿カバーA-2は、アンテナ機器A1、A2の背面部の左側半分と背面部の右側半分をそれぞれカバーするように2つに分離されて作製できる。
【0048】
図4Aおよび
図4Bは、方向性調整部を示す下方斜視図および上方斜視図であり、
図5は、
図1の正面図およびその部分拡大図であり、
図6は、
図1の側面図およびその部分拡大図である。
【0049】
方向性調整部140、150のうちステアリング手段150は、2つ以上のアンテナ機器A1、A2のいずれか1つ(
図1~
図3Bの図面符号A1参照)の下端面が上面に結合されるか、2つ以上のアンテナ機器A1、A2の他の1つ(
図1~
図3Bの図面符号A2参照)の上端面が下面に結合される上部ステアリングマウンティングパネルおよび下部ステアリングマウンティングパネル151と、上部ステアリングマウンティングパネルおよび下部ステアリングマウンティングパネル151にアンテナ機器A1、A2のステアリング回動軌跡に対応するように上下に貫通して形成された少なくとも1つのガイドスロット155と、アンテナ機器A1、A2の下部または上部とボルティング結合されかつ、少なくとも1つのガイドスロット155を貫通してアンテナ機器A1、A2の下部または上部にボルティング締結される少なくとも1つのガイドボルト157とを含むことができる。
【0050】
ここで、少なくとも1つのガイドスロット155は、アンテナ機器A1、A2のステアリング回動の中心になる上下回転軸から異なる半径を有するステアリング軌跡内に形成された2つが左右にそれぞれ一対で離隔して備えられ、少なくとも1つのガイドボルト157も、各ガイドスロット155に挿入締結される個数で備えられることが好ましい。
【0051】
作業者は、アンテナ機器A1、A2をステアリングマウンティングパネル151の上部面と下部面に位置させた後、ガイドボルト157を下方または上部にガイドスロット155を貫通させて締結するものの緩やかに締結させて、予め設計されたステアリング回動角度に調整した後、ガイドボルト157を強く締めて安定的に締結させる動作により、アンテナ機器A1、A2をステアリングマウンティングパネル151に設置することができる。
【0052】
この時、2つ以上のアンテナ機器A1、A2は、上部ステアリングマウンティングパネルおよび下部ステアリングマウンティングパネル151に形成された少なくとも1つのガイドスロット155の範囲内で左右水平方向にステアリング回動調整可能に結合されるのである。
【0053】
このように、本発明の一実施例によるアンテナ機器の設置装置100によれば、
図5に示すように、支柱ポールPに支柱クランプ10、110を介して結合されたチルティングハウジング105を中心とする上側には、第1アンテナ機器A1を左右方向へのステアリング回動に関与する上部ステアリング手段150および前後方向へのチルティング回動に関与する上部チルティング手段140が配置されるとともに、支柱ポールPに支柱クランプ10、110を介して結合されたチルティングハウジング105を中心とする下側には、第2アンテナ機器A2を左右方向へのステアリング回動に関与する上部ステアリング手段150および前後方向へのチルティング回動に関与する上部チルティング手段140が配置される。
【0054】
一方、本発明の一実施例によるアンテナ機器の設置装置100は、
図6に示すように、外部電源部(図示せず)からアンテナ機器A1、A2または図示しないコントロール部側への外部電源を供給するための外部電線P-Cをさらに含むことができる。
【0055】
ここで、外部電線P-Cは、支柱ポールP近傍の外観美の低下が最小化されるように、支柱クランプ10、110近傍に相当する支柱ポールPの内部に挿入されることにより、外部から隠匿設置される。このために、支柱ポールPには、外部電線P-Cが収容される支柱電線設置ホールPhが連通して形成される。
【0056】
このように、本発明の一実施例による支柱ポール用アンテナ機器の設置装置100によれば、アンテナ機器A1、A2とコントロール部とを連結するケーブルA-3およびコントロール部に連結される外部電線P-Cの外部露出が最小化されることにより、支柱ポールP周辺の外観美が低下するのを防止できるという利点を提供する。
【0057】
しかし、上述した本発明の一実施例による支柱ポール用アンテナ機器の設置装置100は、第1アンテナ機器A1および第2アンテナ機器A2が後述するチルティングハウジング105を基準として、上下からそれぞれ前後方向にチルティング回動可能に備えられなければならないという点で、チルティング回動時の干渉が発生しないように支柱ポールPから水平方向に所定距離以上離隔しなければならず、この場合、比較的大きく作用するアンテナ機器A1、A2のモーメント荷重をチルティングハウジング105が負わなければならない恐れがある。
【0058】
以下、上記の問題点を解消すると同時に、支柱ポールPの支柱電線設置ホールPhとチルティングハウジング105との間の外部電線P-Cの露出問題を完全に解消できる他の実施例を開示する。これとともに、方向性調整部140、150のうちまだ説明していないチルティング手段140に関する説明も、以下、詳細に説明する。
【0059】
図7Aおよび
図7Bは、本発明の他の実施例による支柱ポール用アンテナ機器の設置装置を示す一部構成の後方および前方分解斜視図であり、
図8は、
図7Aおよび
図7Bの本発明の他の実施例による支柱ポール用アンテナ機器の支柱ポールに対する設置の様子を示す一部拡大斜視図であり、
図9Aおよび
図9Bは、
図5の「イーイ」線に沿った断面図であって、それぞれ自動(
図9A参照)および手動(
図9B参照)動作が可能なチルティング手段を示す断面図である。
【0060】
本発明の他の実施例による支柱ポール用アンテナ機器の設置装置100は、
図7A~
図9Bに示すように、支柱クランプ10、110と後述するチルティング手段140の構成のうちチルティングハウジング105との間に配置され、少なくとも2つのアンテナ機器A1、A2と電気的に接続するように備えられた少なくとも1つの外部電線P-Cが隠匿収容される電線収容箱160をさらに含むことができる。
【0061】
電線収容箱160は、略六面体の函体形状に形成されたものであって、前面163は、チルティングハウジング105の背面に対して強固に固定されるとともに、後面161は、それぞれ支柱クランプ10、110のうち内側クランプ110の上部クランプ110Aおよび下部クランプ110Bに固定スクリュー165を用いたスクリュー結合方式で4点で固定できる。
【0062】
このために、電線収容箱160の背面161には、固定スクリュー165が貫通するスクリュー貫通ホール162が形成され、上部クランプ110Aおよび下部クランプ110Bには、それぞれ固定スクリュー165が締結されるスクリュー締結ホール115が形成される。
【0063】
電線収容箱160は、少なくともアンテナ機器A1、A2のモーメント荷重に耐えられる程度の剛性を有する剛性材質のパネルで形成されかつ、内部が中空形態の函体形状に形成され、前面163には、外部電線P-Cが貫通してチルティングハウジング105側に挿入されるための少なくとも1つの電線貫通ホール164が形成される。
【0064】
ここで、支柱ポールPに形成された支柱電線設置ホールPhは、図示しないが、上部クランプ110Aと下部クランプ110Bとの間に形成することにより、電線収容箱160によって隠匿されて外部電線P-Cの露出を完全遮断可能になる。
【0065】
このように、本発明の他の実施例による支柱ポール用アンテナ機器の設置装置100は、電線収容箱160の追加具備により、支柱ポールPとアンテナ機器A1、A2との間の水平方向の離隔距離を確保して、アンテナ機器A1、A2のチルティング回動干渉を事前に遮断するとともに、外部電線P-Cの外部露出を完全遮断することが可能という利点を提供する。
【0066】
一方、方向性調整部140、150のうちチルティング手段140は、
図7A~
図9Bに示すように、相対的に上部に位置した第1アンテナ機器A1をチルティングさせる上部チルティング手段と、相対的に下部に位置した第2アンテナ機器A2をチルティングさせる下部チルティング手段とを含むことができる。
【0067】
ここで、上部チルティング手段および下部チルティング手段は、設置されるアンテナ機器A1、A2のみ異なるだけで、その構成は、後述するチルティングハウジング110を基準として上下完全対称に配置されるが、以下、上部チルティング手段および下部チルティング手段に区分して説明せず、上部チルティング手段を中心に詳細に説明する。
【0068】
チルティング手段140は、支柱クランプ10、110に結合されるチルティングハウジング105と、チルティングハウジング105の内部に備えられ、電気的に回転駆動される駆動モータ(図面符号不表記)と、駆動モータの回転力が入力されると、減速させて出力するギヤセット142と、チルティングハウジング105を左右方向に軸貫通してチルティング軸を構成するとともに、外周面に形成されたウォームホイールギヤ歯によってギヤセット142から出力された駆動力を受けて回転するウォームホイールギヤ部144とを含むことができる。
【0069】
ここで、チルティング手段140は、ギヤセット142とウォームホイールギヤ部144との間に配置されかつ、ギヤセット142のいずれか1つのギヤの回転軸から延び、ウォームホイールギヤ部144のウォームホイールギヤ歯と噛合するウォームギヤ歯が形成されたウォームギヤ部143をさらに含むことができる。
【0070】
より詳しくは、
図9Aに示すように、駆動モータが回転作動すれば、ギヤセット142が駆動モータの回転力を受けて所定の減速比で減速して出力し、ギヤセット142から出力された回転駆動力は、ウォームギヤ部143を介してウォームホイールギヤ部144に伝達されてチルティング軸を構成するウォームホイールギヤ部144が回転する動作により、アンテナ機器A1、A2のチルティング回動を自動的に調整することができる。
【0071】
しかし、必ずしもチルティング手段140が駆動モータによって自動的にチルティング動作するように備えられる必要はない。
【0072】
すなわち、チルティング手段140は、
図9Bに示すように、支柱クランプ10、110に結合されるチルティングハウジング105と、チルティングハウジング105の内部に前後水平の回転軸を中心に回転するように備えられ、外周面にウォームギヤ歯が形成されたチルティング調整ボルト143’と、チルティングハウジング110を左右方向に軸貫通してチルティング軸を構成するとともに、外周面に形成されたウォームホイールギヤ歯とチルティング調整ボルト143’のウォームギヤ歯との噛合によって回転するウォームホイールギヤ部144とを含むことができる。
【0073】
チルティング調整ボルト143’は、それぞれ頭部がチルティングハウジング105の前面に露出するように配置されて、作業者が所定の調整ツール(ドライバまたは六角レンチなど)を用いてチルティング調整ボルト143’を一方向または他方向に回転させることにより、アンテナ機器A1、A2のチルティング角度を調整することができる。チルティングハウジング105の前面に露出したチルティング調整ボルト143’の頭部は、それぞれボルトキャップ141A、141Bによって遮蔽される。
【0074】
ここで、チルティング手段140は、チルティングハウジング105を基準として上下にそれぞれ備えられるが、上側のチルティング調整ボルト143’は「上部チルティング調整ボルト」と定義し、下側のチルティング調整ボルト143’は「下部チルティング調整ボルト」と定義し、同じく、上側のウォームホイールギヤ部144は「上部ウォームホイールギヤ部」と定義し、下側のウォームホイールギヤ部144は「下部ウォームホイールギヤ部」と定義することができる。
【0075】
このように、
図9Bを参照して説明した手動作動タイプのチルティング手段140は、
図9Aにて説明したチルティング手段140とは異なり、駆動モータおよびギヤセット142が省略された代わりに、ウォームギヤ部143と類似の機能を行うチルティング調整ボルト143’が代替されて備えられることにより、チルティングハウジング105の内部構成を簡略化するという利点を提供する。
【0076】
一方、2つ以上のアンテナ機器A1、A2は、チルティング軸を構成するウォームホイールギヤ部144と同軸に回転するように連結された一対のチルトブラケット145にステアリングマウンティングパネル151を介して結合可能である。
【0077】
より詳しくは、チルティング軸を構成するウォームホイールギヤ部144の両端は、それぞれチルティングハウジング105の外側面に平行に配置されたチルトブラケット145に連結される。
【0078】
ここで、一対のチルトブラケット145は、ウォームホイールギヤ部144が回転する時、連動して回転しながら、一対のチルトブラケット145の一端部に一体に形成されたステアリングマウンティングパネル151をチルティング軸を基準として回動させることにより、結果的にアンテナ機器A1、A2をチルティング回動させるのである。
【0079】
参照として、一対のチルトブラケット145には、作業者がチルティング角度を認知するように矢印のような指示記号が印刷されており、チルトブラケット145の回動半径外側に相当するチルティングハウジング105の外側面には、矢印によって指示されるチルティング角度ゲージ146が印刷形成される。
【0080】
したがって、作業者は、矢印とチルティング角度ゲージ146を見ながら、第1アンテナ機器A1および第2アンテナ機器A2を所望のチルティング角度だけ精密に調整可能になる。
【0081】
図10は、
図1のチルティング後のアンテナ機器を示す側面図である。
【0082】
本発明の実施例による支柱ポール用アンテナ機器の設置装置を用いて第1アンテナ機器A1および第2アンテナ機器A2をそれぞれ設置する時、
図10に示すように、チルティング手段140を用いてそれぞれのチルティング軸TA、TBを基準としてチルティングハウジング105の各上部および下部で同時または異時に同一の角度または異なる角度にチルティング回動調整が可能であることはもちろん、ステアリング手段150を用いてデュアルバンド周波数カバーリング地域に合うように左右方向にステアリング回動調整が可能であるという利点を有する。
【0083】
また、1つのチルティングハウジング105に対して2つの異なる周波数バンド帯域をカバーできるアンテナ機器A1、A2の設置が可能という利点を提供する。
【0084】
以上、本発明の実施例による支柱ポール用アンテナ機器の設置装置を、添付した図面を参照して詳細に説明した。しかし、本発明の実施例が必ずしも上述した実施例によって限定されるものではなく、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者による多様な変形および均等な範囲での実施が可能であることは言うまでもない。そのため、本発明の真の権利範囲は後述する特許請求の範囲によって定められる。
【産業上の利用可能性】
【0085】
本発明は、限られた空間を有する支柱ポールに対するアンテナ機器の集約設置が可能であることはもちろん、アンテナ機器の方向性調整が容易であり、2つの周波数バンド帯域をカバーできるようにアンテナ機器を支柱ポールの単一支柱クランプに対して上下2箇所に設置しかつ、各周波数バンド帯域別アンテナ機器をチルティング手段および/またはステアリング手段を用いて所望の位置への方向性調整が容易な支柱ポール用アンテナ機器の設置装置を提供する。
【符号の説明】
【0086】
P:支柱ポール A1、A2:アンテナ機器
10、110:支柱クランプ 10:外側クランプ
10A:上部クランプ 10B:下部クランプ
100:設置装置 105:チルティングハウジング
110:内側クランプ 110A:上部クランプ
110B:下部クランプ 140:チルティング手段
141A、141B:ボルトキャップ 142:ギヤセット
143:ウォームギヤ部 143’:チルティング調整ボルト
144:ウォームホイールギヤ部 145:チルトブラケット
146:チルティング角度ゲージ 150:ステアリング手段
151:ステアリングマウンティングパネル 155:ガイドスロット
157:ガイドボルト 160:電線収容箱
161:後面 162:スクリュー貫通ホール
163:前面 164:電線貫通ホール
165:固定スクリュー Ph:支柱電線設置ホール
P-C:外部電線