(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-02
(45)【発行日】2024-12-10
(54)【発明の名称】美容美療装置
(51)【国際特許分類】
A61H 23/02 20060101AFI20241203BHJP
【FI】
A61H23/02 354
A61H23/02 360
(21)【出願番号】P 2024016601
(22)【出願日】2024-02-06
【審査請求日】2024-02-06
(31)【優先権主張番号】202311693279.1
(32)【優先日】2023-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520117710
【氏名又は名称】深▲せん▼市予一電子科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】周 瑩
(72)【発明者】
【氏名】黄 文兵
【審査官】川上 佳
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3233101(JP,U)
【文献】特表2021-509939(JP,A)
【文献】国際公開第92/017140(WO,A1)
【文献】特開昭59-115043(JP,A)
【文献】登録実用新案第3235485(JP,U)
【文献】特開平03-123559(JP,A)
【文献】特開2008-173230(JP,A)
【文献】登録実用新案第3234244(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 23/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
美容美療装置であって、第1機能組立体と第2機能組立体を含み、前記第1機能組立体は機械波組立体であり、前記第2機能組立体は、光エネルギー組立体、熱エネルギー組立体、音波組立体、電磁場組立体、冷却組立体のうちの少なくともいずれかであり、前記第2機能組立体は、第1機能組立体に結合して取り付けられ、
前記機械波組立体は、駆動装置、伝動部材、可動メインブラケットを含み、前記駆動装置の駆動出力は、前記伝動部材を介して前記可動メインブラケットに接続され、前記可動メインブラケットは第1方向に沿って相対的に運動するように駆動し、
前記駆動装置は、アウターロータ型モーターであり、前記伝動部材は従動盤であり、前記アウターロータ型モーターの駆動軸にはモーター歯車盤が接続され、前記モーター歯車盤の出力面には波状歯が設けられ、前記従動盤には、前記モーター歯車盤の波状歯とマッチングする波面が設けられ、前記従動盤と前記可動メインブラケットは周方向に固定しマッチングして取り付けられ、
あるいは、前記駆動装置は電磁モーターであり、前記伝動部材はモーターカップリングであり、前記電磁モーターの駆動軸は前記モーターカップリングに接続され、前記モーターカップリングは前記可動メインブラケットに固定接続され
、
前記第2機能組立体は光エネルギー組立体を含み、前記光エネルギー組立体は、前記可動メインブラケット内に配置され、光源、調光部材、調光ブラケットを含み、前記調光部材は前記調光ブラケットに取り付けられ、前記調光ブラケットは前記可動メインブラケットに配置され、前記光源の出射光は、前記調光部材を経由して前記可動メインブラケットの外部に出射され、
前記光エネルギー組立体はストローク調整部材をさらに含み、前記ストローク調整部材の内壁には螺旋状に分布した軌道が設けられ、前記調光ブラケットは、前記ストローク調整部材内に配置され、前記軌道に沿って相対的に運動可能である、ことを特徴とする美容美療装置。
【請求項2】
前記光エネルギー組立体はリミットブラケットをさらに含み、前記調光ブラケットは前記リミットブラケット内に取り付けられ、前記リミットブラケットは前記可動メインブラケット内に取り付けられ、前記ストローク調整部材は前記リミットブラケット上にスリーブ接続される、ことを特徴とする請求項
1に記載の美容美療装置。
【請求項3】
前記第2機能組立体は音波組立体を含み、前記音波組立体は、前記可動メインブラケット内に配置され、超音波発生器を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の美容美療装置。
【請求項4】
前記第2機能組立体は電磁場組立体を含み、前記電磁場組立体は、前記可動メインブラケット内に配置され、EMS生体微小電流装置、RF電磁場装置、PEMFパルス電磁場装置のうちの少なくともいずれかを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の美容美療装置。
【請求項5】
前記電磁場組立体はEMS生体微小電流装置又はRF電磁場装置を含み、前記EMS生体微小電流装置又はRF電磁場装置には、前記可動メインブラケットの外部に露出した電極ブロックが設けられ、あるいは、前記電磁場組立体はRF電磁場装置又はPEMFパルス電磁場装置を含み、前記RF電磁場装置又はPEMFパルス電磁場装置は、単極電場を採用して高周波パルス電磁場を生成する、ことを特徴とする請求項
4に記載の美容美療装置。
【請求項6】
前記第2機能組立体は冷却組立体を含み、前記冷却組立体は、前記可動メインブラケット内に配置され、光透過可能な半導体冷却部品と、接続された温度センサーとを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の美容美療装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は美容の分野に関し、特に多機能の美容美療装置に関する。
【背景技術】
【0002】
人々は生活、仕事、学習などのストレスに長期的に直面しているため、ほとんど
の人は皮膚半健康、身体半健康、精神半健康の状態にあり、肥満、老化、代謝、疲労、皮膚のシミ、皮膚のくすみ、しわなどの望ましくない現象を引き起こしている。皮膚、身体健康などの様々な問題に対応するために、一連の美容、美肌、理学療法、スポーツ製品(例えば、肌の若返り器具、美白器具、筋膜器具、経外的理学療法器具など)が生まれている。しかしながら、現在市販されている製品の多くは美容、美肌、理学療法などの単一機能器具である。製品の単一機能性により、ユーザは異なる問題に対して異なる器具を使用するために多くの時間を消費する必要がある。このようにして、ユーザの作業量が増加し、購入コストも増加し、必要な保管スペースが大きく、多くの休憩時間を必要とし、適時性、体験性、効果性の観点からは極めて合理的ではない。
そのため、各種の美容、美肌、理学療法などの多機能を兼ね備えた美療器具を提供することが必要である。
【発明の概要】
【0003】
本出願の目的は、美容美療装置を提供することである。
本出願の目的を実現するために、以下の技術的解決策を提供する。
本出願は美容美療装置を提供する。この装置は、第1機能組立体と第2機能組立体を含み、前記第1機能組立体は機械波組立体であり、前記第2機能組立体は、光エネルギー組立体、熱エネルギー組立体、音波組立体、電磁場組立体、冷却組立体のうちの少なくともいずれかであり、前記第2機能組立体は、第1機能組立体に結合して取り付けられる。
【0004】
幾つかの実施形態では、前記機械波組立体は、駆動装置、伝動部材、可動メインブラケットを含み、前記駆動装置の駆動出力は、前記伝動部材を介して前記可動メインブラケットに接続され、前記可動メインブラケットは第1方向に沿って相対的に運動するように駆動する。前記第1方向は、機械波組立体が往復運動を実現して人体の表面を叩く力を発生する方向であり、説明の便宜上、上下方向と呼ぶことができる。
【0005】
幾つかの実施形態では、前記駆動装置は、アウターロータ型モーターであり、前記伝動部材は従動盤であり、前記アウターロータ型モーターの駆動軸にはモーター歯車盤が接続され、前記モーター歯車盤の出力面には波状歯が設けられ、前記従動盤には、前記モーター歯車盤の波状歯とマッチングする波面が設けられ、前記従動盤と前記可動メインブラケットは周方向に固定しマッチングして取り付けられる。
【0006】
別の幾つかの実施形態では、前記駆動装置は電磁モーターであり、前記伝動部材はモーターカップリングであり、前記電磁モーターの駆動軸は前記モーターカップリングに接続され、前記モーターカップリングは前記可動メインブラケットに固定接続される。
【0007】
幾つかの実施形態では、前記第2機能組立体は光エネルギー組立体を含み、前記光エネルギー組立体は、前記可動メインブラケット内に配置され、光源、調光部材、調光ブラケットを含み、前記調光部材は前記調光ブラケットに取り付けられ、前記調光ブラケットは前記可動メインブラケットに配置され、前記光源の出射光は、前記調光部材を経由して前記可動メインブラケットの外部に出射される。
【0008】
幾つかの実施形態では、前記光源は、IPL、炭素ランプ、タングステンランプのうちの少なくともいずれかであり、前記光源の数は少なくとも1つである。
【0009】
幾つかの実施形態では、前記調光部材は、複眼レンズ、凸面鏡、凹面鏡のうちのいずれか1つであってもよい。
【0010】
幾つかの実施形態では、前記光エネルギー組立体はストローク調整部材をさらに含み、前記ストローク調整部材の内壁には螺旋状に分布した軌道が設けられ、前記調光ブラケットは、前記ストローク調整部材内に配置され、前記軌道に沿って相対的に運動可能である。
【0011】
幾つかの実施形態では、前記光エネルギー組立体はリミットブラケットをさらに含み、前記調光ブラケットは前記リミットブラケット内に取り付けられ、前記リミットブラケットは前記可動メインブラケット内に取り付けられ、前記ストローク調整部材は前記リミットブラケット上にスリーブ接続される。
【0012】
幾つかの実施形態では、前記第2機能組立体は音波組立体を含み、前記音波組立体は、前記可動メインブラケット内に配置され、超音波発生器を含む。
【0013】
幾つかの実施形態では、前記第2機能組立体は電磁場組立体を含み、前記電磁場組立体は、前記可動メインブラケット内に配置され、EMS生体微小電流装置、RF電磁場装置、PEMFパルス電磁場装置のうちの少なくともいずれかを含む。
【0014】
幾つかの実施形態では、前記電磁場組立体はEMS生体微小電流装置又はRF電磁場装置を含み、前記EMS生体微小電流装置又はRF電磁場装置には、前記可動メインブラケットの外部に露出した電極ブロックが設けられ、あるいは、前記電磁場組立体はRF電磁場装置又はPEMFパルス電磁場装置を含み、前記RF電磁場装置又はPEMFパルス電磁場装置は、単極電場を採用して、対応する電磁場を生成する。
【0015】
幾つかの実施形態では、前記第2機能組立体は冷却組立体を含み、前記冷却組立体は、前記可動メインブラケット内に配置され、光透過可能な半導体冷却部品と、接続された温度センサーとを含む。
【0016】
従来技術と比較して、本出願は次の利点を有する。
本出願は第1機能組立体と第2機能組立体を含み、現在の美容美療機器の単一機能による購入コストが高く、必要な保管スペースが大きく、使用が不便で、適時性と体験性が悪いという問題を解決する。前記第2機能組立体は、複数の機能の組み合わせから選択することができ、また、複数の機能を組み合わせて1つにすることもでき、6つの大きな機能の組み合わせ(光エネルギー、熱エネルギー、音波、磁場、温度、機械波)を含み、身体の4つの層面(表皮層、真皮層、皮下筋膜層、皮下筋肉層)から、つまり4D立体的に包み込む。一台の機器で多層治療を実現し、皮膚と身体機能を改善して、人々に肌の美白と若返りを実現させると同時に、筋肉や筋膜をほぐし、美肌と理学療法の二重効果を実現する。本解決策は、器具の使用時間を大幅に短縮し、ユーザの体験感と治療効果を効果的に向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本出願の美容美療装置の実施例1の立体模式図である。
【
図2】本出願の美容美療装置の実施例1のケース内部の模式図である。
【
図3】本出願の美容美療装置の実施例1の断面
図1である。
【
図4】本出願の美容美療装置の実施例1の断面
図2である。
【
図5】本出願の美容美療装置の実施例1のブラケットの全体組立体の組み立て模式図である。
【
図6】本出願の美容美療装置の実施例1のブラケットの全体組立体の分解模式図である。
【
図7】本出願の美容美療装置の実施例1のブラケットの全体組立体の断面
図1である。
【
図8】本出願の美容美療装置の実施例1のブラケットの全体組立体の断面
図2である。
【
図9】本出願の美容美療装置の実施例1のブラケットの全体組立体の断面
図3である。
【
図10】本出願の美容美療装置の実施例1のブラケットの全体組立体の断面
図4である。
【
図11】本出願の美容美療装置の実施例1の分解模式
図1である。
【
図12】本出願の美容美療装置の実施例1の分解模式
図2である。
【
図13】本出願の美容美療装置の実施例1の分解模式
図3である。
【
図14】本出願の美容美療装置の実施例1の分解模式
図4である。
【
図15】本出願の美容美療装置の実施例2のブラケットの全体組立体の分解模式図である。
【
図16】本出願の美容美療装置の実施例2のブラケットの全体組立体の断面
図1である。
【
図17】本出願の美容美療装置の実施例2のブラケットの全体組立体の断面
図2である。
【
図18】本出願の美容美療装置の実施例2のブラケットの全体組立体の断面
図3である。
【
図19】本出願の美容美療装置の実施例2のブラケットの全体組立体の断面
図4である。
【
図20】本出願の美容美療装置の実施例2のブラケットの全体組立体の断面
図5である。
【
図21】本出願の美容美療装置の実施例2のブラケットの全体組立体の断面
図6である。
【
図22】本出願の美容美療装置の実施例2の分解模式
図1である。
【
図23】本出願の美容美療装置の実施例2の分解模式
図2である。
【
図24】本出願の美容美療装置の実施例2の分解模式
図3である。
【
図25】本出願の美容美療装置の実施例2の分解模式
図4ある。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1~14を参照すると、実施例1の個別な組立体の様々な変形が含まれている。具体的な実施例では、本出願の美容美療装置は、第1機能組立体と第2機能組立体を含む。前記第1機能組立体は機械波組立体であり、前記第2機能組立体は、光エネルギー組立体、熱エネルギー組立体、音波組立体、電磁場組立体、冷却組立体のうちの少なくともいずれかであり、前記第2機能組立体は、第1機能組立体に結合して取り付けられる。
【0019】
図1~4を参照されたい。前記美容美療装置はケースを含む。前記ケースは、機能組立体を収容する第1ケース体901と、電池903を収容可能な第2ケース体902とを含む。前記第1ケース体901内に機能組立体が収容されている。本実施例では、第1機能組立体と第2機能組立体を含む。前記第1機能組立体は機械波組立体であり、前記第2機能組立体は、光エネルギー組立体、熱エネルギー組立体、音波組立体、電磁場組立体、冷却組立体のうちの少なくともいずれかである。
【0020】
前記機械波組立体は、駆動装置、伝動部材、可動メインブラケット200を含み、総ブラケット組立体を構成する。前記駆動装置の駆動出力は、前記伝動部材を介して前記可動メインブラケット200に接続され、前記可動メインブラケット200が第1方向に沿って相対的に運動するように駆動する。前記第1方向は、機械波組立体が往復運動を実現し人体の表面を叩く力を発生する方向、つまり、図における第1ケース体901の縦軸方向であり、
図2におけるX方向でもあり、説明の便宜上、上下方向と呼ぶことができるが、「上下」の記載方式は単に理解を容易にするためのものであり、本出願の権利の範囲を限定するものではない。
【0021】
図5~8を併せて参照されたい。実施例1では、前記駆動装置はアウターロータ型モーター100であり、前記伝動部材は従動盤210であり、前記アウターロータ型モーター100の駆動軸にはモーター歯車盤110が接続され、前記モーター歯車盤110の出力面には波状歯111が設けられ、前記従動盤210には、前記モーター歯車盤110の波状歯111とマッチングする波面211が設けられ、前記従動盤210と前記可動メインブラケット200はマッチングして取り付けられ、周方向に相対的に運動できない。他の幾つかの実施例では、前記従動盤は可動メインブラケット200と一体的に配置されてもよく、又は、可動メインブラケット200には、前記モーター歯車盤110の波状歯111とマッチングする前記波面211が直接設けられてもよい。
【0022】
具体的には、前記従動盤210は本体212と上縁213を含む。前記波面211は上縁213の上面に配置される。前記上縁213の外径は前記本体212から突出している。前記上縁213の下面は前記可動メインブラケット200の上端に当接する。前記本体212は可動メインブラケット200内に挿入され、且つ前記本体212の外周には凸稜214が設けられ、前記可動メインブラケット200の内部にはガイド溝203が対応して設けられ、凸稜214とマッチングする。それにより、前記従動盤210が下向きに運動するとき、前記可動メインブラケット200を押すことができるとともに、両者は周方向に相対的に運動できないように限定される。
【0023】
さらに、前記可動メインブラケット200には回復部材が設けられる。前記回復部材は、前記モーター歯車盤110が前記従動盤210を下に移動させるときに、エネルギーを蓄積する。前記回復部材は、エネルギーを放出するとき、前記従動盤210を上に駆動する。具体的には、前記回復部材は、前記可動メインブラケット200にスリーブ接続されるバネ201である。
【0024】
電気制御により前記アウターロータ型モーター100を回転させる。モーターが回転するとき、モーター駆動軸に固定されたモーター歯車盤110は同期して回転する。同時に、モーター歯車盤110上の波状歯111と可動ブラケットセット上の従動盤210の波面211とが噛合うため、モーター歯車盤110が回転すると、歯車盤と従動盤210は正接する力を発生して、従動盤210を軸方向に沿って押し下げる。このとき、前端ばね201が圧縮される。また、歯車盤が波の谷に回転すると、ばね201の反発力で可動ブラケットセットが全体的に上昇する。このような運動を繰り返すことにより、可動ブラケットは往復運動して、人体の表面を叩く力を発生し、人体の筋膜、筋肉をリラックスさせ、マッサージ効果を発揮する。前記可動メインブラケット200の底部には、前記第1ケース体901の底部から突出することができる叩きマッサージヘッドが接続されてもよい。あるいは、前記可動メインブラケット200は、叩きマッサージの機能を直接兼ね、下端は前記第1ケース体901の底部から突出してもよい。あるいは、前記可動メインブラケットの底部に叩きマッサージに適した接触面やソフトクッションなどが設けられてもよい。
【0025】
モーター歯車盤110と従動盤210の歯は、同じ数の配置又は異なる数の設計とすることができ、一対又は一対以上の設計とすることができる。両者の数が一対である場合、モーターが1回転すると可動ブラケットセットが1回往復運動する。一方、一対以上の場合、モーターが1回転すると可動ブラケットセットが1回以上往復運動して、変速の目的を実現することができる。モーターが1回転すると可動ブラケットが生成する往復運動(たたき)の回数は1回以上であるとも理解できる。
【0026】
前記機械波組立体は、駆動装置によって可動メインブラケット200を上下に運動させる。前記可動メインブラケット200に治療ヘッドを取り付けると、前記治療ヘッドを物理面上で上下に運動させることができる。前記治療ヘッドは、人体に作用できる叩き又はマッサージ用装置である。他の機能を用いて治療するとき、皮膚と筋肉に対する叩きマッサージを実現し、筋肉層と筋膜層をリラックスさせて疲労を改善する理学療法効果に達する。
【0027】
図9~14を併せて参照されたい。前記第2機能組立体は光エネルギー組立体を含む。前記光エネルギー組立体は、前記可動メインブラケット200内に配置され、光源301、調光部材302、調光ブラケット310、ストローク調整部材320を含む。前記調光部材302は前記調光ブラケット310に取り付けられる。前記調光部材302と前記調光ブラケット310は相対的に固定して取り付けられる。前記調光ブラケット310の運動によって前記調光部材302を一緒に運動させることができる。前記調光ブラケット310は前記可動メインブラケット200に配置される。前記光源301の出射光は、前記調光部材302を経由して前記可動メインブラケット200の外部に出射される。前記可動メインブラケット200は、上下に貫通する構造であり、前記光源301の出射光は、外部に出射され得る。
【0028】
さらに、前記ストローク調整部材320の内壁には螺旋状に分布した軌道321が設けられ、前記調光ブラケット310の外側には、前記軌道321に嵌入することができる、前記軌道321に沿って摺動可能な突起311が設けられる。前記調光ブラケット310は、前記ストローク調整部材320内に配置され、前記軌道321に沿って相対的に運動することができる。
【0029】
前記光エネルギー組立体はリミットブラケット330をさらに含み、前記調光ブラケット310は前記リミットブラケット330内に取り付けられ、前記リミットブラケット330は前記可動メインブラケット200内に取り付けられ、前記ストローク調整部材320は前記リミットブラケット330上にスリーブ接続される。前記リミットブラケット330には縦方向のリミット溝331が設けられる。前記調光ブラケット310の外側の突起311は、前記リミット溝331を通って前記軌道321とマッチングする。そのため、前記リミットブラケット330が前記調光ブラケット310に対して回転するとき、前記軌道321が螺旋状に配置されるため、前記突起311は軌道に沿って運動するが、同時にリミット溝331によって制限されて回転できないので、前記突起311は前記リミット溝331に沿って上下に運動する。従って、前記リミットブラケット330を調整して周方向に回転させることで、前記調光部材320の軸方向の上下運動の調整を実現できる。
【0030】
具体的には、前記ストローク調整部材320は前記可動メインブラケット200内に配置される。前記ストローク調整部材320の外側にレバー322が設けられ、前記可動メインブラケット200には周方向開口202が設けられる。前記レバー322は前記周方向開口202を通過する。さらに、前記第1ケース体901にも対応する操作開口9011が設けられる。前記レバー322はケースから延在することができ、ユーザがレバー322によって前記調光部材302を調整することを便利にし、これによって、使用要件を満たすように前記光エネルギー組立体の出射光を調整する。
【0031】
具体的には、前記リミットブラケット330の下端位置に近い外周にフランジ332が設けられ、前記可動メインブラケット200の内壁に溝又は受け台が設けられ、両者はマッチングして、前記リミットブラケット330を前記可動メインブラケット200内に安定して取り付ける。前記従動盤210は、前記リミットブラケット330の外部にスリーブ接続され、前記フランジ332に当接するため、前記従動盤210が下に移動するとき、前記フランジ332を押すことができる。具体的には、前記可動メインブラケット200の外周にも取り付けフランジが設けられ、第1ケース体901の対応する取り付け溝又は受け台構造とマッチングして取り付けられる。
【0032】
具体的な実施例では、前記光源301は、IPL、炭素ランプ、タングステンランプのうちの少なくともいずれかであり、前記光源301の数は少なくとも1つである。つまり、前記光源301は、単一種類の光源であってもよく、
図3、7、12、14に示すように、IPL、炭素ランプ、タングステンランプのうちの少なくともいずれかを採用してもよい。また、前記光源301は、二種類の光源であってもよく、
図4、8~11、13に示すように、IPL+炭素ランプ又はIPL+タングステンランプ又は炭素ランプ+タングステンランプを採用してもよい。
【0033】
前記光エネルギー組立体は、光エネルギーを利用して美容美療効果を実現する。可視光の関連波長帯を利用して表皮を治療することができる。例えば、500~600nm波長帯の光は表皮の色素に作用して、赤い毛細血管を除去することができる。近赤外光(900-2500nm)は、表皮を透過して真皮層まで達し、その水分子に高周波振動を発生させて内部熱作用をもたらし、コラーゲンの再生を加速して皮膚を引き締め、しわを改善する。遠赤外線光波は、血管の張力を改善し、血行を促進し、新陳代謝を向上させ、身体の炎症反応を軽減し、痛みを和らげる(各大病院、文献、定期刊行物に記載がある)。
【0034】
具体的な実施例では、前記調光部材302は複眼レンズ、凸面鏡、凹面鏡のうちのいずれか1つであってもよい。前記複眼レンズは、光を均一化する作用を有し、光を均一に分布させて平行に発射し、光エネルギーを均一に治療領域に分布させることができる。前記凸面鏡は集光作用を有し、空間を隔てて照射するのに使用することができ、色斑、赤い毛細血管などの集中領域にエネルギーを集中して、色素沈着を迅速に分解し融解させることができる。前記凹面鏡は光散乱作用を有し、空間を隔てて照射するのに使用することができ、色斑、皮膚のくすみが比較的薄い領域に作用し、又は広範囲の消炎が必要な領域、腫れ領域、血液のうっ血領域に対して大面積の補助治療を行うことができる。
【0035】
前記光エネルギー組立体は光源PCB板303をさらに含み、光源301に電源回路を提供する。前記光源301の前記調光部材302の反対側に光反射部材304が設けられ、光源を外側に集中させて出射する。
【0036】
図9と10を併せて参照されたい。幾つかの実施形態では、前記第2機能組立体は電磁場組立体を含み、前記電磁場組立体は、前記可動メインブラケット200内に配置され、EMS生体微小電流装置、RF電磁場装置、PEMFパルス電磁場装置のうちの少なくともいずれかを含む。
【0037】
幾つかの実施形態では、前記電磁場組立体はEMS生体微小電流装置又はRF電磁場装置を含み、前記EMS生体微小電流装置又はRF電磁場装置には前記可動メインブラケット200の外部に露出した電極ブロックが設けられ、あるいは、前記電磁場組立体はRF電磁場装置又はPEMFパルス電磁場装置を含み、前記RF電磁場装置又はPEMFパルス電磁場装置は、単極電場を採用して、対応する電磁場を生成する。
【0038】
EMS生体微小電流:EMS生体電流は、人体の自然な生体電流をシミュレートする電気信号であり、微弱な電流を通じて人体の筋肉と神経を刺激し、筋肉の収縮とリラックスを刺激し、筋肉の力を向上させ、顔面の筋肉のリラックスを改善し、血液循環を促進し、関節と局部の痛みを緩和し、理学療法の効果に達する。
RF電磁場:RF放射により発生する電磁場であり、電場と磁場は交互に現れ、電磁波の形式で人体真皮層の繊維芽細胞に作用し、同時に皮膚に熱効果を発生させ、真皮層の温度を上昇させ、血液循環を促進し、皮膚の代謝を増強し、コラーゲンの再生を促進し、しわを取り除き、皮膚を引き締める作用を達成する。
PEMFパルス電磁場:電磁場原理に基づく理学療法であり、特定の周波数と強度のパルス電磁場によって人体の細胞と組織を刺激し、細胞の各組織中の荷電粒子(例えば、イオン、電子、各分子)を運動させ、電磁場の作用下で細胞と組織の電位を変化させ、イオンチャンネルの開閉を調節し、細胞内外の物質交換と代謝に影響を及ぼし、細胞と組織に生体効果を発生させ、細胞の生産と修復を促進し、ニキビ跡と皮膚炎症反応を改善し、痛みを減少し、組織再生を促進し、ニキビ跡を除去する美肌効果に達する。
図9、11及び12を併せて参照されたい。前記EMS生体微小電流装置又はRF電磁場装置には、前記可動メインブラケット200の外部に露出する電極ブロック352が設けられ、また、それに電気的に接続される電極点PCBA351がさらに設けられる。前記冷却部品340には、前記電極ブロック352を収容する貫通溝(図示せず)が設けられる。
【0039】
図10、13及び14を併せて参照されたい。実施例1をさらに進化させた例では、深源熱PEMFパルス電磁場を採用し、電場の導電性ブロック353は外に露出せず、ユーザの身体と接触する側に近く位置する。
【0040】
図11~14を併せて参照されたい。幾つかの実施形態では、前記第2機能組立体は音波組立体を含み、前記音波組立体は、前記可動メインブラケット200内に配置され、超音波発生器を含む。具体的には、図面において、可動メインブラケット200内に配置された超音波シート360であり、同時に、ユーザの身体と接触する側の近くに超音波封止用シリコーンゴム361が設けられている。
【0041】
音波エネルギーは、真皮層、浅層脂肪層、SAMS筋膜層などの皮下組織に直接到達することができる。超音波によって発生する「キャビテーション効果」により、各層の水分子及び組織細胞内に微小な気泡粒子を生成する。これらの粒子は振動し、局所的な高温高圧を生じ、気泡の膨張、収縮、崩壊のプロセスを形成し、それによって、身体に発生させる内部熱効果は顔面の小じわを改善し、深いしわを薄くし、筋膜層を引き上げて引き締め、顔面の輪郭を整え、深いアンチエイジングに達することができる。超音波エネルギーは、光エネルギーと併用して治療する場合、近赤外線と共に真皮層に作用し、内部熱効果を速め、治療を加速すると同時に、表皮温度と真皮温度の温度差を大きくし、表面の熱感を低減して治療時の皮膚の体験感を高める。
【0042】
幾つかの実施形態では、前記第2機能組立体は冷却組立体を含み、前記冷却組立体は、前記可動メインブラケット200内に配置され、光透過可能な半導体冷却部品340と、接続された温度センサーとを含む。前記冷却部品340は外に露出し、ユーザの身体と接触して温場美容/美療を実現することができる。具体的には、前記冷却部品340は、前記可動メインブラケット200の下方に配置され、前記調光部材302の出光側に位置する。
【0043】
温度制御光透過可能な冷却組立体は、半導体冷却と温度センサー(NTC)を組み合わせて表皮温度を正確に制御し、治療時の表皮層と真皮層の温度差を大きくし、表皮の灼熱感を低下すると同時に温度差効果を加速し、それを内部熱効果で防護と補助治療の作用を果たす。
【0044】
図11~14はそれぞれ、実施例1に記載の駆動装置が採用するアウターロータ型モーター100の一部の組立体の変形のより具体的な実施例の分解図を示す。そのうち、
図11は、前記光エネルギー組立体の光源がダブルランプ管を採用し、前記電磁場組立体がRF/EMSを採用する実施例の変形である。
図12は、前記光エネルギー組立体の光源が単一ランプ管を採用し、前記電磁場組立体がRF/EMSを採用する実施例の変形である。
図13は、前記光エネルギー組立体の光源がダブルランプ管を採用し、前記電磁場組立体が深源熱を採用し、電場の導電ブロックが外に露出しない実施例の変形である。
図14は、前記光エネルギー組立体の光源が単一ランプ管を採用し、前記電磁場組立体が深源熱を採用し、電場の導電ブロックが外に露出しない実施例の変形である。
【0045】
以上の6セットの機能はすべて同一製品に設置することができ、電気制御により組み合わせとスイッチを任意に切り替えることができる。また、以上の6セットについては、2種類又は2種類以上の機能を選択して組み合わせて器具に設置することもでき、次に電気制御により機能の組み合わせと切り替えを制御することができる。あるいは、同様の機能の技術を重ねて組み合わせてもよく、次に電気制御により機能の組み合わせと切り替えを制御することができる。その設計の目的は治療効果を速め、治療時間を短縮し、消費者が器具コスト、時間コスト、使用効果においてより良い体験を得ることである。
【0046】
図15~23を参照すると、実施例2の個別な組立体の様々な変形が含まれている。前記の実施例との違いは次のとおりである。別の幾つかの実施形態では、前記駆動装置は電磁モーター400であり、前記伝動部材はモーターカップリング410であり、前記電磁モーター400の駆動軸は前記モーターカップリング410に接続され、前記モーターカップリング410は前記可動メインブラケット200に固定接続される。前記機械波組立体は、駆動装置によって可動メインブラケット200を上下に運動させる。前記可動メインブラケット200に治療ヘッドを取り付けると、前記治療ヘッドを物理面上で上下に運動させることができる。前記治療ヘッドは、人体に作用できる叩き又はマッサージ用装置である。
図16に示すように、電磁モーター400がモーターカップリング410を上下に運動させるストローク距離Aは、前記治療ヘッドが上下に運動する距離Aと一致する。他の機能を用いて治療するとき、皮膚と筋肉に対する叩きマッサージを実現し、筋肉層と筋膜層をリラックスさせて疲労を改善する理学療法効果に達する。
【0047】
具体的な実施例では、前記光源301は、IPL、炭素ランプ、タングステンランプのうちの少なくともいずれかであり、前記光源301の数は少なくとも1つである。つまり、前記光源301は、単一種類の光源であってもよく、
図16、17、20、23、25に示すように、IPL、炭素ランプ、タングステンランプのうちの少なくともいずれかを採用してもよい。また、前記光源301は、二種類の光源であってもよく、
図18、19、21、22、24に示すように、IPL+炭素ランプ又はIPL+タングステンランプ又は炭素ランプ+タングステンランプを採用してもよい。
【0048】
図19~21に示すように、具体的な実施例では、前記調光部材302は複眼レンズ3021、凸面鏡302、凹面鏡3022のうちのいずれか1つであってもよい。前記複眼レンズは光均一化作用を有し、光を均一に分布させて平行に発射し、光エネルギーを均一に治療領域に分布させることができる。前記凸面鏡は集光作用を有し、空間を隔てて照射するのに使用することができ、色斑、赤い毛細血管などの集中領域にエネルギーを集中して、色素沈着を迅速に分解し融解させることができる。前記凹面鏡は光散乱作用を有し、空間を隔てて照射するのに使用することができ、色斑、皮膚のくすみが比較的薄い領域に作用し、又は広範囲の消炎が必要な領域、腫れ領域、血液のうっ血領域に対して大面積の補助治療を行うことができる。
【0049】
電磁モーター400とモーターカップリング410を採用して機械エネルギー組立体の運動を実現する実施例は、第2機能組立体に前記のいずれか1つ又は1つ以上の機能を選択して器具に組み合わせて設置し、次に電気制御により機能の組み合わせと切り替えを行うこともできる。その設計の目的は治療効果を速め、治療時間を短縮し、消費者が器具コスト、時間コスト、使用効果においてより良い体験を得ることである。
【0050】
図22~25はそれぞれ、実施例2に記載の駆動装置が採用する電磁モーター400の一部の組立体の変形のより具体的な実施例の分解図を示す。そのうち、
図22は、前記光エネルギー組立体の光源がダブルランプ管を採用し、前記電磁場組立体がRF/EMSを採用する実施例の変形である。
図23は、前記光エネルギー組立体の光源が単一ランプ管を採用し、前記電磁場組立体がRF/EMSを採用する実施例の変形である。
図24は、前記光エネルギー組立体の光源がダブルランプ管を採用し、前記電磁場組立体が深源熱を採用し、電場の導電ブロックが外に露出しない実施例の変形である。
図25は、前記光エネルギー組立体の光源が単一ランプ管を採用し、前記電磁場組立体が深源熱を採用し、電場の導電ブロックが外に露出しない実施例の変形である。
【0051】
本出願は第1機能組立体と第2機能組立体を含み、現在の美容美療機器の単一機能による購入コストが高く、必要な保管スペースが大きく、使用が不便で、適時性と体験性が悪いという問題を解決する。前記第2機能組立体は、複数の機能の組み合わせから選択することができ、また、複数の機能を組み合わせて1つにすることもでき、6つの大きな機能の組み合わせ(光エネルギー、熱エネルギー、音波、磁場、温度、機械波)を含み、身体の4つの層面(表皮層、真皮層、皮下筋膜層、皮下筋肉層)から、つまり4D立体的に包み込む。一台の機器で多層治療を実現し、皮膚と身体機能を改善して、人々に肌の美白と若返りを実現させると同時に、筋肉や筋膜をほぐし、美肌と理学療法の二重効果を実現する。本解決策は、器具の使用時間を大幅に短縮し、ユーザの体験感と治療効果を効果的に向上させる。
【0052】
上記は、本出願の好適な実施例に過ぎず、本出願の保護範囲はこれに限定されるものでなく、本出願の技術的解決策に基づく同等の変形はすべて本出願の保護範囲に含まれる。
【要約】 (修正有)
【課題】各種美容、美肌、理学療法などの多機能を兼ね備えた改良された美療器具を提供する。
【解決手段】電気制御によりアウターロータ型モーター100を回転させる。モーターが回転するとき、モーター駆動軸に固定されたモーター歯車盤110は同期して回転する。同時に、モーター歯車盤110上の波状歯と可動ブラケットセット上の従動盤210の波面とが噛合うため、モーター歯車盤110が回転すると、歯車盤と従動盤210は正接する力を発生して、従動盤210を軸方向に沿って押し下げる。このとき、前端ばね201が圧縮される。また、歯車盤が波の谷に回転すると、ばね201の反発力で可動ブラケットセットが全体的に上昇する。このような運動を繰り返すことにより、可動ブラケットは往復運動して、人体の表面を叩く力を発生し、人体の筋膜、筋肉をリラックスさせ、マッサージ効果を発揮する。また、光源301は美容美療効果を実現する。
【選択図】
図3