(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-03
(45)【発行日】2024-12-11
(54)【発明の名称】UE(User Equipment)及び通信制御方法
(51)【国際特許分類】
H04W 48/18 20090101AFI20241204BHJP
H04W 36/12 20090101ALI20241204BHJP
H04W 76/10 20180101ALI20241204BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20241204BHJP
【FI】
H04W48/18 115
H04W36/12
H04W76/10
H04W84/10
(21)【出願番号】P 2020110226
(22)【出願日】2020-06-26
【審査請求日】2023-06-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【氏名又は名称】加藤 浩二
(74)【代理人】
【識別番号】100160783
【氏名又は名称】堅田 裕之
(72)【発明者】
【氏名】菅原 靖夫
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】MediaTek Inc.,KI #2: Update to KI#2 to clarify the service continuity and simultaneous reception on data services,3GPP TSG SA WG2 #139e S2-2004352,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_139e_Electronic/Docs/S2-2004352.zip>,2020年06月08日
【文献】SHARP,Management for SNPN access mode per access type,3GPP TSG CT WG1 #124e C1-203815,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG1_mm-cc-sm_ex-CN1/TSGC1_124e/Docs/C1-203815.zip>,2020年06月05日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備えるUE(User Equipment)であって、
3GPPアクセスを用いてSNPN(Stand-alone Non-Public Network)を介してPLMN(Public Land Mobile Network)サービスに接続する場合、前記制御部は、前記PLMNのコアネットワークへの接続を、non-3GPPアクセスに対する登録手続きを用いて行
い、
前記制御部は、non-3GPPアクセスを介して、前記SNPNに接続しない、
ことを特徴とするUE。
【請求項2】
制御部を備えるUE(User Equipment)であって、
3GPPアクセスを用いてSNPN(Stand-alone Non-Public Network)を介してPLMN(Public Land Mobile Network)サービスに接続する場合、前記制御部は、non-3GPPアクセス上では、SNPNアクセスモードで動作しない、
ことを特徴とするUE。
【請求項3】
前記3GPPアクセスを用いて前記SNPNを介して前記PLMNサービスに接続する場合、前記制御部は、前記3GPPアクセス上では、前記SNPNアクセスモードで動作する、
ことを特徴とする請求項
2に記載のUE。
【請求項4】
UE(User Equipment)によって実行される通信制御方法であって、
3GPPアクセスを用いてSNPN(Stand-alone Non-Public Network)を介してPLMN(Public Land Mobile Network)サービスに接続する場合、前記UEは、前記PLMNのコアネットワークへの接続を、non-3GPPアクセスに対する登録手続きを用いて行
い、
前記UEは、non-3GPPアクセスを介して、前記SNPNに接続しない、
ことを特徴とする通信制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、UE(User Equipment)及び通信制御方法等に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、第5世代(5G)の移動通信システムである5GS(5G System)のシステムアーキテクチャが検討されており、新しい手続きや新しい機能のサポートするための議論が行われている(非特許文献1~3を参照)。Release 16規格において、NPN(Non-Public Network)という概念が導入され、Release 17では、その機能拡張が議論されている(非特許文献4を参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】3GPP TS 23.501 V16.4.0 (2020-03); 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; System Architecture for the 5G System; Stage 2 (Release 16)
【文献】3GPP TS 23.502 V16.4.0 (2020-03); 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Procedures for the 5G System; Stage 2 (Release 16)
【文献】3GPP TS 24.501 V16.4.1 (2020-03); 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Core Network and Terminals; Non-Access-Stratum (NAS) protocol for 5G System (5GS); Stage 3 (Release 16)
【文献】3GPP TR 23.700-07 V0.3.0 (2020-01); 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Study on enhanced support of non-public networks (Release 17)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非特許文献4において、NPNの一形態であるSNPN(Stand-alone NPN)とPLMNとの間のハンドオーバ手法が検討されているが、まだ十分に議論されておらず、何ら結論に至っていない。さらに、Rel-16(非特許文献1、2、3)におけるNPNの仕様によれば、PLMNに接続する場合は、UEはSNPNアクセスモードで動作しないと考えられ、SNPNに接続する場合、UEはSNPNアクセスモードで動作する必要があると考えられる。しかし、SNPNを介してPLMNに接続する場合、UEはSNPNにおけるPDUセッションを確立した後、PLMNに接続する必要があるが、この場合にUEがSNPNアクセスモードで動作をする必要があるのか否か、明確になっていない。
【0005】
本発明は、以上のような事情を鑑みてなされたものであり、SNPNとPLMNとの間のハンドオーバを効率的に行う手法を提供するとともに、SNPNを介してPLMNに接続する場合にUEがSNPNアクセスモードで動作するのか否かを明確化することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態のUEは、UE(User Equipment)であって、SNPNを介してPLMNサービスに接続する場合、non-3GPPアクセスを介してSNPNアクセスモードで動作しないように設定する制御部を備える、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
SNPNとPLMNとの間のハンドオーバを効率的に行うことができ、SNPNを介してPLMNに接続する場合にUEがSNPNアクセスモードで動作するのか否かを明確化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】PLMNへ直接接続する場合の移動通信システムの概略を説明する図である。
【
図2】PLMNへ直接接続する場合の移動通信システムの詳細構成を説明する図である。
【
図3】SNPNへ直接接続する場合、及びSNPNを介してPLMNへ接続する場合の移動通信システムの概略を説明する図である。
【
図4】SNPNへ直接接続する場合、及びSNPNを介してPLMNへ接続する場合の移動通信システムの詳細構成を説明する図である。
【
図6】5GSにおけるアクセスネットワーク装置(gNB)の構成を説明する図である。
【
図7】5GSにおけるコアネットワーク装置(AMF/SMF/UPF)の構成を説明する図である。
【
図9】PDUセッション確立手続きを説明する図である。
【
図10】ネットワーク主導の非登録手続きを説明する図である。
【
図11】UE主導の非登録手続きを説明する図である。
【
図12】PDUセッション解放手続きを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明を実施する為に最良の形態について説明する。尚、本実施形態では1例として、本発明を適用した場合の移動通信システムの実施形態について説明する。
【0010】
[1. システムの概要]
ここでは、移動通信システムについて説明する。
【0011】
まず、
図1は、PLMNへ直接接続する場合の移動通信システムの概略を説明する為の図であり、
図2は、その詳細構成を説明する為の図である。また、
図3は、SNPNへ直接接続する場合の移動通信システムの概略、並びに、SNPNを介してPLMNへ接続する場合の移動通信システムの概略を説明する図であり、
図4は、それらの詳細構成を説明する為の図である。
【0012】
図1には、通信システムが、UE(User Equipment)_10、アクセスネットワーク_100、コアネットワーク_200、DN(Data Network)_250により構成されることが記載されている。尚、これらの装置・ネットワークについて、UE、アクセスネットワーク、コアネットワーク、DN等のように、記号を省略して記載する場合がある。ここで、
図1のアクセスネットワークは、3GPPアクセス又はnon-3GPPアクセスであってよいが、3GPPアクセスであることが好ましい。
【0013】
また、
図2には、UE_10、基地局装置_110、AMF(Access and Mobility Management Function)_210、SMF(Session Management Function)_220、UPF(User Plane Function)_230、DN_250等の装置・ネットワーク機能、及びこれらの装置・ネットワーク機能を互いに接続するインターフェースが記載されている。
【0014】
また、
図3には、通信システムが、UE(User Equipment)_10、アクセスネットワーク_102、コアネットワーク_202、DN(Data Network)_252、コアネットワーク_200、DN(Data Network)_250により構成されることが記載されている。ここで、SNPNへ直接接続する場合の移動通信システムは、UE_10、アクセスネットワーク_102、コアネットワーク_202、DN(Data Network)_252の部分で構成されてよい。ここで、
図3のアクセスネットワーク_102は、3GPPアクセス又はnon-3GPPアクセスであってよいが、3GPPアクセスであることが好ましい。
【0015】
また、SNPNを介してPLMNへ接続する場合の移動通信システムは、UE_10、アクセスネットワーク、コアネットワーク_200、DN(Data Network)_250の部分で構成されてよい。このとき、UE_10とコアネットワーク_200との間のアクセスネットワークは、アクセスネットワーク_102、コアネットワーク_202、DN(Data Network)_252の部分で構成されてよい。ここで、このアクセスネットワークは、3GPPアクセス又はnon-3GPPアクセスであってよいが、non-3GPPアクセスであることが好ましい。
【0016】
また、
図4は、UE_10、基地局装置_112、AMF_210、AMF_212、SMF_220、SMF_222、UPF_230、UPF_232、N3IWF_240、DN_250、DN_252等の装置・ネットワーク機能、及びこれらの装置・ネットワーク機能を互いに接続するインターフェースが記載されている。
【0017】
尚、5Gシステムである5GS(5G System)は、UE、アクセスネットワーク及びコアネットワークを含んで構成されるが、さらにDNが含まれても良い。
【0018】
UEは、3GPPアクセス(3GPPアクセスネットワーク、3GPP ANとも称する)及び/又はnon-3GPPアクセス(non-3GPPアクセスネットワーク、non-3GPP ANとも称する)を介して、ネットワークサービスに対して接続可能な装置である。また、UEは、携帯電話やスマートフォン等の無線通信が可能な端末装置であってよく、4GシステムであるEPS(Evolved Packet System)にも5GSにも接続可能な端末装置であってよい。また、UEは、UICC(Universal Integrated Circuit Card)やeUICC(Embedded UICC)を備えてよい。尚、UEのことをユーザ装置と表現してもよいし、端末装置と表現してもよい。
【0019】
また、アクセスネットワークは、5Gアクセスネットワーク(5G AN)と呼称してもよい。5G ANは、NG-RAN(NG Radio Access Network)及び/又はnon-3GPP アクセスネットワーク(non-3GPP AN)で構成される。
【0020】
NG-RANには、1以上の基地局装置が配置されている。その基地局装置はgNBであってよい。gNBは、NR(New Radio)ユーザプレーンと制御プレーンをUEに提供するノードであり、5GCに対してNGインターフェース(N2インターフェース又はN3インターフェースを含む)を介して接続するノードである。すなわち、gNBは、5GSのために新たに設計された基地局装置であり、EPSで使用されていた基地局装置(eNB)とは異なる機能を有する。また、複数のgNBがある場合は、各gNBは、例えばXnインターフェースにより、互いに接続している。尚、基地局装置_110、基地局装置_112は、gNBに対応する。
【0021】
また、以下では、NG-RANは、3GPPアクセスと称することがある。また、non-3GPP ANは、non-3GPPアクセスと称することがある。また、アクセスネットワークに配置されるノードを、まとめてNG-RANノードとも称することがある。
【0022】
また、以下では、アクセスネットワーク、及び/又はアクセスネットワークに含まれる装置に含まれる装置は、アクセスネットワーク装置と呼称する場合がある。
【0023】
なお、アクセスネットワーク_100、及びアクセスネットワーク_102は3GPPアクセスに対応する。
【0024】
また、アクセスネットワーク_100には基地局装置_110が配置され、アクセスネットワーク_102には基地局装置_112が配置されている。
【0025】
また、
図4のN3IWFはUntrusted Non-3GPPアクセスの場合に使用される。
【0026】
また、コアネットワークは、5GC(5G Core Network)に対応する。5GCには、例えば、AMF、UPF、SMF、PCF等が配置されている。ここで、5GCは、5GCNと表現されてもよい。
【0027】
また、N3IWFは、アクセスネットワーク_102またはコアネットワーク_200に配置されてよいが、コアネットワークに配置されることが望ましい。
【0028】
また、以下では、コアネットワーク、及び/又はコアネットワークに含まれる装置は、コアネットワーク装置と称する場合がある。
【0029】
コアネットワークは、アクセスネットワークとDNとを接続した移動体通信事業者(Mobile Network Operator; MNO)が運用するIP移動通信ネットワークの事であってもよいし、移動通信システムを運用、管理する移動体通信事業者の為のコアネットワークでもよいし、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)、MVNE(Mobile Virtual Network Enabler)等の仮想移動通信事業者や仮想移動体通信サービス提供者の為のコアネットワークでもよい。
【0030】
また、DNは、UEに通信サービスを提供するDNであってよい。また、DNは、パケットデータサービス網として構成されてもよいし、サービス毎に構成されてもよい。さらに、DNは、接続された通信端末を含んでもよい。従って、DNと接続する事は、DNに配置された通信端末やサーバ装置と接続する事であってもよい。さらに、DNとの間でユーザデータを送受信する事は、DNに配置された通信端末やサーバ装置とユーザデータを送受信する事であってもよい。
【0031】
また、以下では、アクセスネットワーク、コアネットワーク、DNの少なくとも一部、及び/又はこれらに含まれる1以上の装置を、ネットワーク又はネットワーク装置と呼称する場合がある。つまり、ネットワーク及び/又はネットワーク装置が、メッセージを送受信する、及び/又は手続きを実行するということは、アクセスネットワーク、コアネットワーク、DNの少なくとも一部、及び/又はこれらに含まれる1以上の装置が、メッセージを送受信する、及び/又は手続きを実行することを意味してよい。
【0032】
また、UEは、アクセスネットワークに接続することができる。また、UEは、アクセスネットワークを介して、コアネットワークと接続する事ができる。さらに、UEは、アクセスネットワーク及びコアネットワークを介して、DNに接続する事ができる。すなわち、UEは、DNとの間で、ユーザデータを送受信(通信)する事ができる。また、UEがユーザデータを送受信する際は、IP(Internet Protocol)通信だけでなく、non-IP通信を用いてもよい。
【0033】
ここで、IP通信とは、IPを用いたデータ通信の事であり、IPパケットにより、データの送受信が行われる。IPパケットは、IPヘッダとペイロード部で構成される。ペイロード部には、EPSに含まれる装置・機能や、5GSに含まれる装置・機能が送受信するデータが含まれてよい。
【0034】
また、non-IP通信とは、IPを用いないデータ通信の事であり、IPパケットの構造とは異なる形式により、データの送受信が行われる。例えば、non-IP通信は、IPヘッダが付与されていないアプリケーションデータの送受信によって実現されるデータ通信でもよいし、マックヘッダやEthernet(登録商標)フレームヘッダ等の別のヘッダを付与してUEが送受信するユーザデータを送受信してもよい。
【0035】
[2. 各装置の構成]
次に、各実施形態で使用される各装置(UE、及び/又はアクセスネットワーク装置、及び/又はコアネットワーク装置)の構成について、図を用いて説明する。尚、各装置は、物理的なハードウェアとして構成されても良いし、汎用的なハードウェア上に構成された論理的な(仮想的な)ハードウェアとして構成されても良いし、ソフトウェアとして構成されても良い。また、各装置の持つ機能の少なくとも一部(全部を含む)が、物理的なハードウェア、論理的なハードウェア、ソフトウェアとして構成されても良い。
【0036】
尚、以下で登場する各装置・機能内の各記憶部(記憶部_340、記憶部_440、記憶部_540)は、例えば、半導体メモリ、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。また、各記憶部は、出荷段階からもともと設定されていた情報だけでなく、自装置・機能以外の装置・機能(例えば、UE、及び/又はアクセスネットワーク装置、及び/又はコアネットワーク装置、及び/又はPDN、及び/又はDN)との間で、送受信した各種の情報を記憶する事ができる。また、各記憶部は、後述する各種の通信手続き内で送受信する制御メッセージに含まれる識別情報、制御情報、フラグ、パラメータ等を記憶することができる。また、各記憶部は、これらの情報をUE毎に記憶してもよい。
【0037】
[2.1. UEの装置構成]
まず、UE(User Equipment)の装置構成例について、
図5を用いて説明する。UEは、制御部_300、アンテナ_310、送受信部_320、記憶部_340で構成されている。制御部_300、送受信部_320、記憶部_340は、バスを介して接続されている。送受信部_320は、アンテナ_310と接続している。
【0038】
制御部_300は、UE全体の動作・機能を制御する機能部である。尚、制御部_300は、UEにおける他の機能部(送受信部_320、記憶部_340)が有さない全ての機能を処理してもよい。制御部_300は、必要に応じて、記憶部_340に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、UEにおける各種の処理を実現する。
【0039】
送受信部_320は、アンテナ_310を介して、アクセスネットワーク内の基地局装置等と無線通信する為の機能部である。すなわち、UEは、送受信部_320を用いて、アクセスネットワーク装置、及び/又はコアネットワーク装置、及び/又はPDN、及び/又はDNとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0040】
また、UEは、送受信部_320を用いることにより、5G AN内の基地局装置(gNB)と通信することができる。また、UEは、送受信部_320を用いることにより、N1インターフェースを介してAMFとNAS(Non-Access-Stratum)メッセージの送受信をすることができる。
【0041】
記憶部_340は、UEの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。また、記憶部_340は、アクセスネットワーク装置、コアネットワーク装置、DNとの間で送受信する制御情報を記憶する機能を有してよい。
【0042】
[2.2. gNB(基地局装置_110、基地局装置_112)の装置構成]
次に、gNBの装置構成例について、
図6を用いて説明する。gNB は、制御部_500、アンテナ_510、ネットワーク接続部_520、送受信部_530、記憶部_540で構成されている。制御部_500、ネットワーク接続部_520、送受信部_530、記憶部_540は、バスを介して接続されている。送受信部_530は、アンテナ_510と接続している。
【0043】
制御部_500は、gNB全体の動作・機能を制御する機能部である。尚、制御部_500は、基地局装置_110における他の機能部(ネットワーク接続部_520、送受信部_530、記憶部_540)が有さない全ての機能を処理してもよい。制御部_500は、必要に応じて、記憶部_540に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、gNBにおける各種の処理を実現する。
【0044】
ネットワーク接続部_520は、gNBが、AMF及び/又はUPFと通信する為の機能部である。すなわち、gNBは、ネットワーク接続部_520を用いて、AMF及び/又はUPFとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0045】
送受信部_530は、アンテナ_510を介して、UEと無線通信する為の機能部である。すなわち、gNBは、送受信部_530を用いて、UEとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0046】
5G AN内にあるgNBは、ネットワーク接続部_520を用いることにより、N2インターフェースを介して、AMFと通信することができ、N3インターフェースを介して、UPFと通信することができる。また、gNBは、送受信部_530を用いることにより、UEと通信することができる。
【0047】
記憶部_540は、gNBの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。また、記憶部_540は、UE、他のアクセスネットワーク装置(基地局装置)、コアネットワーク装置、DNとの間で送受信する制御情報を記憶する機能を有してよい。
【0048】
[2.3. AMF(AMF_210、AMF_212)の装置構成]
次に、AMFの装置構成例について、
図7を用いて説明する。AMFは、制御部_700、ネットワーク接続部_720、記憶部_740で構成されている。制御部_700、ネットワーク接続部_720、記憶部_740は、バスを介して接続されている。AMFは、制御プレーン(C-planeとも称する)を扱うノードであってよい。
【0049】
制御部_700は、AMF全体の動作・機能を制御する機能部である。尚、制御部_700は、AMFにおける他の機能部(ネットワーク接続部_720、記憶部_740)が有さない全ての機能を処理してもよい。制御部_700は、必要に応じて、記憶部_740に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、AMFにおける各種の処理を実現する。
【0050】
ネットワーク接続部_720は、AMFが、基地局装置、及び/又はN3IWF、及び/又は他のAMF、及び/又はSMF、及び/又はPCF、及び/又はNSSF(Network Slice Selection Function)、及び/又はUDM(Unified Data Management)、及び/又はSCEFと接続する為の機能部である。すなわち、AMFは、ネットワーク接続部_720を用いて、基地局装置、及び/又はN3IWF、及び/又は他のAMF、及び/又はSMF、及び/又はPCF、及び/又はNSSF、及び/又はUDM、及び/又はSCEFとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0051】
5GCN内にあるAMFは、ネットワーク接続部_720を用いることにより、N2インターフェースを介して、基地局装置又はN3IWFと通信することができ、N14インターフェースを介して、他のAMFと通信することができ、N11インターフェースを介して、SMFと通信することができ、N15インターフェースを介して、PCFと通信することができ、N22インターフェースを介して、NSSFと通信することができ、N8インターフェースを介して、UDMと通信することができる。また、AMFは、ネットワーク接続部_720を用いることにより、N1インターフェースを介して、UEとNASメッセージの送受信をすることができる。ただし、N1インターフェースは論理的なものであるため、実際には、UEとAMFの間の通信は、5G ANを介して行われる。
【0052】
記憶部_740は、AMFの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。また、記憶部_740は、UE、アクセスネットワーク装置、他のコアネットワーク装置、DNとの間で送受信する制御情報を記憶する機能を有してよい。
【0053】
尚、AMFは、N2インターフェースを用いたRANとの制御メッセージを交換する機能、N1インターフェースを用いたUEとのNASメッセージを交換する機能、NASメッセージの暗号化及び完全性保護を行う機能、登録管理(Registration management; RM)機能、接続管理(Connection management; CM)機能、到達可能性管理(Reachability management)機能、UE等の移動性管理(Mobility management)機能、UEとSMF間のSM(Session Management)メッセージを転送する機能、アクセス認証(Access Authentication、Access Authorization)機能、セキュリティアンカー機能(SEA; Security Anchor Functionality)、セキュリティコンテキスト管理(SCM; Security Context Management)機能、N3IWF(Non-3GPP Interworking Function)に対するN2インターフェースをサポートする機能、N3IWFを介したUEとのNAS信号の送受信をサポートする機能、N3IWFを介して接続するUEの認証する機能等を有する。
【0054】
また、登録管理では、UEごとのRM状態が管理される。RM状態は、UEとAMFとの間で同期がとられていてもよい。RM状態としては、非登録状態(RM-DEREGISTERED state)と、登録状態(RM-REGISTERED state)がある。RM-DEREGISTERED状態では、UEはネットワークに登録されていないため、AMFにおけるUEコンテキストが、そのUEに対する有効な位置情報やルーティング情報を持っていない為、AMFはUEに到達できない状態である。また、RM-REGISTERED状態では、UEはネットワークに登録されているため、UEはネットワークとの登録が必要なサービスを受信することができる。尚、RM状態は、5GMM状態(5GMM state)と表現されてもよい。この場合、RM-DEREGISTERED状態は、5GMM-DEREGISTERED状態と表現されてもよいし、RM-REGISTERED状態は、5GMM-REGISTERED状態と表現されてもよい。
【0055】
言い換えると、5GMM-REGISTEREDは、各装置が、5GMMコンテキストを確立した状態であってもよいし、PDUセッションコンテキストを確立した状態であってもよい。尚、各装置が5GMM-REGISTEREDである場合、UE_10は、ユーザデータや制御メッセージの送受信を開始してもよいし、ページングに対して応答してもよい。さらに、尚、各装置が5GMM-REGISTEREDである場合、UE_10は、初期登録のための登録手続き以外の登録手続き、及び/又はサービス要求手続きを実行してもよい。
【0056】
さらに、5GMM-DEREGISTEREDは、各装置が、5GMMコンテキストを確立していない状態であってもよいし、UE_10の位置情報がネットワークに把握されていない状態であってもよいし、ネットワークがUE_10に到達不能である状態であってもよい。尚、各装置が5GMM-DEREGISTEREDである場合、UE_10は、登録手続きを開始してもよいし、登録手続きを実行することで5GMMコンテキストを確立してもよい。
【0057】
また、接続管理では、UEごとのCM状態が管理される。CM状態は、UEとAMFとの間で同期がとられていてもよい。CM状態としては、非接続状態(CM-IDLE state)と、接続状態(CM-CONNECTED state)がある。CM-IDLE状態では、UEはRM-REGISTERED状態にあるが、N1インターフェースを介したAMFとの間で確立されるNASシグナリング接続(NAS signaling connection)を持っていない。また、CM-IDLE状態では、UEはN2インターフェースの接続(N2 connection)、及びN3インターフェースの接続(N3 connection)を持っていない。一方、CM-CONNECTED状態では、N1インターフェースを介したAMFとの間で確立されるNASシグナリング接続(NAS signaling connection)を持っている。また、CM-CONNECTED状態では、UEはN2インターフェースの接続(N2 connection)、及び/又はN3インターフェースの接続(N3 connection)を持っていてもよい。
【0058】
さらに、接続管理では、3GPPアクセスにおけるCM状態と、non-3GPPアクセスにおけるCM状態とで分けて管理されてもよい。この場合、3GPPアクセスにおけるCM状態としては、3GPPアクセスにおける非接続状態(CM-IDLE state over 3GPP access)と、3GPPアクセスにおける接続状態(CM-CONNECTED state over 3GPP access)とがあってよい。さらに、non-3GPPアクセスにおけるCM状態としては、non-3GPPアクセスにおける非接続状態(CM-IDLE state over non-3GPP access)と、non-3GPPアクセスにおける接続状態(CM-CONNECTED state over non-3GPP access)とがあってよい。尚、非接続状態はアイドルモード表現されてもよく、接続状態モードはコネクテッドモードと表現されてもよい。
【0059】
尚、CM状態は、5GMMモード(5GMM mode)と表現されてもよい。この場合、非接続状態は、5GMM非接続モード(5GMM-IDLE mode)と表現されてもよいし、接続状態は、5GMM接続モード(5GMM-CONNECTED mode)と表現されてもよい。さらに、3GPPアクセスにおける非接続状態は、3GPPアクセスにおける5GMM非接続モード(5GMM-IDLE mode over 3GPP access)と表現されてもよいし、3GPPアクセスにおける接続状態は、3GPPアクセスにおける5GMM接続モード(5GMM-CONNECTED mode over 3GPP access)と表現されてもよい。さらに、non-3GPPアクセスにおける非接続状態は、non-3GPPアクセスにおける5GMM非接続モード(5GMM-IDLE mode over non-3GPP access)と表現されてもよいし、non-3GPPアクセスにおける接続状態は、non-3GPPアクセスにおける5GMM接続モード(5GMM-CONNECTED mode over non-3GPP access)と表現されてもよい。尚、5GMM非接続モードはアイドルモード表現されてもよく、5GMM接続モードはコネクテッドモードと表現されてもよい。
【0060】
また、AMFは、コアネットワーク内に1以上配置されてもよい。また、AMFは、1以上のNSI(Network Slice Instance)を管理するNF(Network Function)でもよい。また、AMFは、複数のNSI間で共有される共有CPファンクション(CCNF; Common CPNF(Control Plane Network Function))でもよい。
【0061】
尚、N3IWFは、UEがnon-3GPPアクセスを介して5GSに接続する場合に、non-3GPPアクセスと5GCNとの間に配置される装置及び/又は機能である。N3IWFは、コアネットワークに配置されることが望ましい。
【0062】
[2.4. SMFの装置構成]
次に、SMFの装置構成例について、
図7を用いて説明する。SMFは、制御部_700、ネットワーク接続部_720、記憶部_740で構成されている。制御部_700、ネットワーク接続部_720、記憶部_740は、バスを介して接続されている。SMFは、制御プレーンを扱うノードであってよい。
【0063】
制御部_700は、SMF全体の動作・機能を制御する機能部である。尚、制御部_500は、SMFにおける他の機能部(ネットワーク接続部_720、記憶部_740)が有さない全ての機能を処理してもよい。制御部_700は、必要に応じて、記憶部_740に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、SMFにおける各種の処理を実現する。
【0064】
ネットワーク接続部_720は、SMFが、AMF、及び/又はUPF、及び/又はPCF、及び/又はUDMと接続する為の機能部である。すなわち、SMFは、ネットワーク接続部_720を用いて、AMF、及び/又はUPF、及び/又はPCF、及び/又はUDMとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0065】
5GCN内にあるSMFは、ネットワーク接続部_720を用いることにより、N11インターフェースを介して、AMFと通信することができ、N4インターフェースを介して、UPFと通信することができ、N7インターフェースを介して、PCFと通信することができ、N10インターフェースを介して、UDMと通信することができる。
【0066】
記憶部_740は、SMFの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。また、記憶部_740は、UE、アクセスネットワーク装置、他のコアネットワーク装置、DNとの間で送受信する制御情報を記憶する機能を有してよい。
【0067】
SMFは、PDUセッションの確立・修正・解放等のセッション管理(Session Management)機能、UEに対するIPアドレス割り当て(IP address allocation)及びその管理機能、UPFの選択と制御機能、適切な目的地(送信先)へトラフィックをルーティングする為のUPFの設定機能、NASメッセージのSM部分を送受信する機能、下りリンクのデータが到着したことを通知(Downlink Data Notification)する機能、AMF経由でN2インターフェースを介してANに送信されるAN特有の(ANごとの)SM情報を提供する機能、セッションに対するSSCモード(Session and Service Continuity mode)を決定する機能、ローミング機能等を有する。
【0068】
[2.5. UPFの装置構成]
次に、UPFの装置構成例について、
図7を用いて説明する。UPFは、制御部_700、ネットワーク接続部_720、記憶部_740で構成されている。制御部_700、ネットワーク接続部_720、記憶部_740は、バスを介して接続されている。UPFは、制御プレーンを扱うノードであってよい。
【0069】
制御部_700は、UPF全体の動作・機能を制御する機能部である。尚、制御部_700は、AMFにおける他の機能部(ネットワーク接続部_720、記憶部_740)が有さない全ての機能を処理してもよい。制御部_700は、必要に応じて、記憶部_740に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、UPFにおける各種の処理を実現する。
【0070】
ネットワーク接続部_720は、UPFが、5G AN内の基地局装置(gNB)、及び/又はSMF、及び/又はDNと接続する為の機能部である。すなわち、UPFは、ネットワーク接続部_720を用いて、基地局装置、及び/又はN3IWF、及び/又はSMF、及び/又はDN、及び/又は他のUPFとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0071】
5GCN内にあるUPFは、ネットワーク接続部_620を用いることにより、N3インターフェースを介して、基地局装置又はN3IWFと通信することができ、N4インターフェースを介して、SMFと通信することができ、N6インターフェースを介して、DNと通信することができ、N9インターフェースを介して、他のUPFと通信することができる。
【0072】
記憶部_740は、UPFの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。また、記憶部_740は、UE、アクセスネットワーク装置、他のコアネットワーク装置、DNとの間で送受信する制御情報を記憶する機能を有してよい。
【0073】
UPFは、intra-RAT mobility又はinter-RAT mobilityに対するアンカーポイントとしての機能、DNに相互接続するための外部PDUセッションポイントとしての機能(つまり、DNとコアネットワークとの間のゲートウェイとして、ユーザデータを転送する機能)、パケットのルーティング及び転送する機能、1つのDNに対して複数のトラフィックフローのルーティングをサポートするUL CL(Uplink Classifier)機能、マルチホーム(multi-homed)PDUセッションをサポートするBranching point機能、user planeに対するQoS(Quality of Service)処理機能、上りリンクトラフィックの検証機能、下りリンクパケットのバッファリング、下りリンクデータ通知(Downlink Data Notification)をトリガする機能等を有する。
【0074】
また、UPFは、IP通信及び/又はnon-IP通信の為のゲートウェイでもよい。また、UPFは、IP通信を転送する機能を持ってもよく、non-IP通信とIP通信を変換する機能を持っていてもよい。さらに複数配置されるゲートウェイは、コアネットワークと単一のDNを接続するゲートウェイでもよい。尚、UPFは、他のNFとの接続性を備えてもよく、他のNFを介して各装置に接続してもよい。
【0075】
尚、ユーザプレーンは、UEとネットワークとの間で送受信されるユーザデータ(user data)のことである。ユーザプレーンは、PDNコネクション、又はPDUセッションを用いて送受信されてもよい。さらに、EPSの場合、ユーザプレーンは、LTE-Uuインターフェース、及び/又はS1-Uインターフェース、及び/又はS5インターフェース、及び/又はS8インターフェース、及び/又はSGiインターフェースを用いて送受信されてもよい。さらに、5GSの場合、ユーザプレーンは、UEとNG RANとの間のインターフェース、及び/又はN3インターフェース、及び/又はN9インターフェース、及び/又はN6インターフェースを介して送受信されてもよい。以下、ユーザプレーンは、U-Planeと表現されてもよい。
【0076】
さらに、制御プレーンは、UEの通信制御等を行うために送受信される制御メッセージのことである。制御プレーンは、UEとMMEとの間のNAS(Non-Access-Stratum)シグナリングコネクションを用いて送受信されてもよい。さらに、EPSの場合、制御プレーンは、LTE-Uuインターフェース、及びS1-MMEインターフェースを用いて送受信されてもよい。さらに、5GSの場合、制御プレーンは、UEとNG RANとの間のインターフェース、及びN2インターフェースを用いて送受信されてもよい。以下、制御プレーンは、コントロールプレーンと表現されてもよいし、C-Planeと表現されてもよい。
【0077】
さらに、U-Plane(User Plane; UP)は、ユーザデータを送受信する為の通信路でもよく、複数のベアラで構成されてもよい。さらに、C-Plane(Control Plane; CP)は、制御メッセージを送受信する為の通信路でもよく、複数のベアラで構成されてもよい。
【0078】
[2.6. その他の装置及び/又は機能と本実施形態における識別情報の説明]
次に、その他の装置及び/又は機能と識別情報について説明を行う。
【0079】
ネットワークとは、アクセスネットワーク、コアネットワーク、DNのうち、少なくとも一部を指す。また、アクセスネットワーク、コアネットワーク、DNのうち、少なくとも一部に含まれる1以上の装置を、ネットワーク又はネットワーク装置と称してもよい。つまり、ネットワークがメッセージの送受信及び/又は処理を実行するということは、ネットワーク内の装置(ネットワーク装置、及び/又は制御装置)がメッセージの送受信及び/又は処理を実行することを意味してもよい。逆に、ネットワーク内の装置がメッセージの送受信及び/又は処理を実行するということは、ネットワークがメッセージの送受信及び/又は処理を実行することを意味してもよい。
【0080】
また、NSSF(Network Slice Selection Function)とは、UEをサーブするネットワークスライスを選択する機能を有するネットワーク機能(NFとも称する)であってよい。
【0081】
また、NWDAF(Network Data Analytics Function)とは、NFやアプリケーション機能(AFとも称する)からデータ収集を行う機能を有するNFであってよい。
【0082】
また、PCF(Policy Control Function)とは、ネットワークの挙動を制御するためのポリシーを決定する機能を有するNFであってよい。
【0083】
また、NRF(Network Repository Function)とは、サービス発見機能を有するNFであってよい。NRFは、あるNFから、別のNFの発見要求を受信すると、発見されたNFの情報を提供する機能を有するNFであってよい。
【0084】
また、SM(セッションマネジメント)メッセージ(NAS(Non-Access-Stratum) SMメッセージとも称する)は、SMのための手続きで用いられるNASメッセージであってよく、AMFを介してUEとSMFの間で送受信される制御メッセージであってよい。さらに、SMメッセージには、PDUセッション確立要求(PDU session establishment request)メッセージ、PDUセッション確立受諾(PDU session establishment accept)メッセージ、PDUセッション拒絶(PDU session establishment reject)メッセージ、PDUセッション変更要求(PDU session modification request)メッセージ、PDUセッション変更コマンド(PDU session modification command)メッセージ、PDUセッション変更完了メッセージ(PDU session modification complete)、PDUセッション変更コマンド拒絶(PDU session modification command reject)メッセージ、PDUセッション変更拒絶(PDU session modification reject)メッセージ、PDUセッション解放要求(PDU session release request)メッセージ、PDUセッション解放拒絶(PDU session release reject)メッセージ、PDUセッション解放コマンド(PDU session release command)メッセージ、PDUセッション解放完了(PDU session release complete)メッセージ等が含まれてもよい。
【0085】
また、SMのための手続き又はSM手続きには、PDUセッション確立手続き(PDU session establishment procedure)、PDUセッション変更手続き(PDU session modification procedure)、PDUセッション解放手続き(UE-requested PDU session release procedure)が含まれてもよい。なお、各手続きは、UEから開始される手続きであってもよいし、NWから開始される手続きであってもよい。
【0086】
また、MM(Mobility management)メッセージ(NAS MMメッセージとも称する)は、MMのための手続きに用いられるNASメッセージであってよく、UE10とAMFの間で送受信される制御メッセージであってよい。さらに、MMメッセージには、登録要求(Registration request)メッセージ、登録受諾(Registration accept)メッセージ、登録拒絶(Registration reject)メッセージ、登録解除要求(De-registration request)メッセージ、登録解除受諾(De-registration accept)メッセージ、configuration updateコマンド(configuration update command)メッセージ、設定更新受諾(configuration update complete)メッセージ、サービス要求(Service request)メッセージ、サービス受諾(Service accept)メッセージ、サービス拒絶(Service reject)メッセージ、通知(Notification)メッセージ、通知応答(Notification response)メッセージ等が含まれてよい。
【0087】
また、MMのための手続き又はMM手続きは、登録手続き(Registration procedure)、登録解除手続き(De-registration procedure)、ジェネリックUE設定更新(Generic UE configuration update)手続き、認証・承認手続き、サービス要求手続き(Service request procedure)、ページング手続き(Paging procedure)、通知手続き(Notification procedure)が含まれてよい。
【0088】
また、5GS(5G System)サービスは、コアネットワークを用いて提供される接続サービスでよい。さらに、5GSサービスは、EPSサービスと異なるサービスでもよいし、EPSサービスと同様のサービスでもよい。
【0089】
また、non 5GSサービスは、5GSサービス以外のサービスでよく、EPSサービス、及び/又はnon EPSサービスが含まれてもよい。
【0090】
また、PDN(Packet Data Network)タイプとは、PDNコネクションのタイプを示すものであり、IPv4、IPv6、IPv4v6、non-IPがある。IPv4が指定された場合、IPv4を用いてデータの送受信を行う事を示す。IPv6が指定された場合は、IPv6を用いてデータの送受信を行う事を示す。IPv4v6が指定された場合は、IPv4又はIPv6を用いてデータの送受信を行う事を示す。non-IPが指定された場合は、IPを用いた通信ではなく、IP以外の通信方法によって通信する事を示す。
【0091】
また、PDU(Protocol Data Unit/Packet Data Unit)セッションとは、PDU接続性サービスを提供するDNとUEとの間の関連性として定義することができるが、UEと外部ゲートウェイとの間で確立される接続性であってもよい。UEは、5GSにおいて、アクセスネットワーク及びコアネットワークを介したPDUセッションを確立することにより、PDUセッションを用いて、DNとの間のユーザデータの送受信を行うことができる。ここで、この外部ゲートウェイとは、UPF、SCEF等であってよい。UEは、PDUセッションを用いて、DNに配置されるアプリケーションサーバー等の装置と、ユーザデータの送受信を実行する事ができる。
【0092】
尚、各装置(UE、及び/又はアクセスネットワーク装置、及び/又はコアネットワーク装置)は、PDUセッションに対して、1以上の識別情報を対応づけて管理してもよい。尚、これらの識別情報には、DNN、QoSルール、PDUセッションタイプ、アプリケーション識別情報、NSI識別情報、及びアクセスネットワーク識別情報のうち1以上が含まれてもよいし、その他の情報がさらに含まれてもよい。さらに、PDUセッションを複数確立する場合には、PDUセッションに対応づけられる各識別情報は、同じ内容でもよいし、異なる内容でもよい。
【0093】
また、DNN(Data Network Name)は、コアネットワーク及び/又はDN等の外部ネットワークを識別する識別情報でよい。さらに、DNNは、コアネットワークB190を接続するPGW_30/UPF_235等のゲートウェイを選択する情報として用いることもできる。さらに、DNNは、APN(Access Point Name)に相当するものでもよい。
【0094】
また、PDU(Protocol Data Unit/Packet Data Unit)セッションタイプは、PDUセッションのタイプを示すものであり、IPv4、IPv6、Ethernet、Unstructuredがある。IPv4が指定された場合、IPv4を用いてデータの送受信を行うことを示す。IPv6が指定された場合は、IPv6を用いてデータの送受信を行うことを示す。Ethernetが指定された場合は、Ethernetフレームの送受信を行うことを示す。また、Ethernetは、IPを用いた通信を行わないことを示してもよい。Unstructuredが指定された場合は、Point-to-Point(P2P)トンネリング技術を用いて、DNにあるアプリケーションサーバー等にデータを送受信することを示す。P2Pトンネリング技術としては、例えば、UDP/IPのカプセル化技術を用いても良い。尚、PDUセッションタイプには、上記の他にIPが含まれても良い。IPは、UEがIPv4とIPv6の両方を使用可能である場合に指定する事ができる。
【0095】
また、PLMN(Public land mobile network)は、移動無線通信サービスを提供する通信ネットワークである。PLMNは、通信事業者であるオペレータが管理するネットワークであり、PLMN IDにより、オペレータを識別することができる。UEのIMSI(International Mobile Subscriber Identity)のMCC(Mobile Country Code)とMNC(Mobile Network Code)と一致するPLMNはHome PLMN(HPLMN)であってよい。さらに、UEは、USIMに1又は複数のEPLMN(Equivalent HPLMN)を識別するための、Equivalent HPLMN listを保持していてもよい。HPLMN、及び/又はEPLMNと異なるPLMNはVPLMN(Visited PLMN)であってよい。UEが登録を成功したPLMNはRPLMN(Registered PLMN)であってよい。尚、PLMNによって提供されるサービスをPLMNサービスと読んでよいし、SNPNによって提供されるサービスをSNPNサービスと読んでよい。
【0096】
また、SNPNは、非公共(non-public)な使用のために展開される5GSであるNPNの一種であり、NPNオペレータによって操作され、PLMNによって提供されるNFに依存しないNPNである。また、SNPNは、PLMN IDとNIDとの組み合わせによって識別される。また、SNPNを利用可能なUEは、SNPNアクセスモードをサポートしてよい。また、SNPNアクセスモードで動作するように設定されたUEは、SNPNを選択し、SNPNに登録することができてよいし、PLMNを選択できなくてよい。また、SNPNアクセスモードで動作するように設定されたUEは、SNPN選択手続きを実行できてよいし、PLMN選択手続きを実行できなくてもよい。また、UEがSNPNを利用可能(SNPN enabled)であっても、SNPNアクセスモードで動作するように設定されていないUEは、SNPNを選択し、SNPNに登録することができなくてよいし、PLMNを選択できてよい。また、SNPNアクセスモードで動作するように設定されていないUEは、SNPN選択手続きを実行できなくても良いし、PLMN選択手続きを実行することができてよい。
【0097】
尚、SNPNアクセスモードは、アクセス単位で、管理・適用されるものであって良い。すなわち、3GPPアクセスとnon-3GPPアクセスで別々に管理・適用されるものであって良い。言い換えると、3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードの活性化又は非活性化と、non-3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードの活性化又は非活性化とは、独立であってよい。つまり、3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードが活性化されている場合に、non-3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードが活性化されてもよいし、非活性化されてもよい。また、3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードが非活性化されている場合に、non-3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードが活性化されてもよいし、非活性化されてもよい。
【0098】
ここで、3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモード(SNPN access mode for 3GPP access)は、3GPPアクセスにおけるSNPNアクセスモード(SNPN access mode over 3GPP access)や、3GPPアクセスを介したSNPNアクセスモード(SNPN access mode via 3GPP access)と称してもよい。
【0099】
また、non-3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモード(SNPN access mode for non-3GPP access)は、non-3GPPアクセスにおけるSNPNアクセスモード(SNPN access mode over non-3GPP access)や、non-3GPPアクセスを介したSNPNアクセスモード(SNPN access mode via non-3GPP access)と称してもよい。
【0100】
また、「活性化」は「動作すること」と読み替えてよく、「非活性化」は「動作しないこと」と読み替えてよい。つまり、3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードが活性化されていることは、3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードで動作することを意味してよい。また、3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードが非活性化されていることは、3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードで動作しないことを意味してよい。また、non-3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードが活性化されていることは、non-3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードで動作することを意味してよい。また、non-3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードが非活性化されていることは、non-3GPPアクセスに対するSNPNアクセスモードで動作しないことを意味してよい。
【0101】
また、UEの状態として、次の第1の状態から第6の状態があってよい。
【0102】
ここで、第1の状態とは、UEがSNPNアクセスモードで動作しない状態である。これは、アクセス単位でSNPNアクセスモードを管理・適用しないときに適用される状態であって良い。
【0103】
また、第2の状態とは、UEがSNPNアクセスモードで動作する状態である。これは、アクセス単位でSNPNアクセスモードを管理・適用しないときに適用される状態であって良い。
【0104】
また、第3の状態とは、3GPPアクセスに対して、SNPNアクセスモードで動作せず、non-3GPPアクセスに対して、SNPNアクセスモードで動作しない状態である。これは、アクセス単位でSNPNアクセスモードを管理・適用するときに提供される状態である。
【0105】
また、第4の状態とは、3GPPアクセスに対して、SNPNアクセスモードで動作せず、non-3GPPアクセスに対して、SNPNアクセスモードで動作する状態である。これは、アクセス単位でSNPNアクセスモードを管理・適用するときに提供される状態である。
【0106】
また、第5の状態とは、3GPPアクセスに対して、SNPNアクセスモードで動作し、non-3GPPアクセスに対して、SNPNアクセスモードで動作しない状態である。これは、アクセス単位でSNPNアクセスモードを管理・適用するときに提供される状態である。
【0107】
また、第6の状態とは、3GPPアクセスに対して、SNPNアクセスモードで動作し、non-3GPPアクセスに対して、SNPNアクセスモードで動作する状態である。これは、アクセス単位でSNPNアクセスモードを管理・適用するときに提供される状態である。
【0108】
また、3GPPアクセスを介してPLMN又はPLMNサービスに接続する場合であって、アクセス単位でSNPNアクセスモードを管理・適用しないときは、UEは、第1の状態で動作してよい。
【0109】
また、3GPPアクセスを介してPLMN又はPLMNサービスに接続する場合であって、アクセス単位でSNPNアクセスモードを管理・適用するときは、UEは、第3の状態又は第4の状態で動作してよい。
【0110】
また、non-3GPPアクセスを介してPLMN又はPLMNサービスに接続する場合であって、アクセス単位でSNPNアクセスモードを管理・適用しないときは、UEは、第1の状態で動作してよい。
【0111】
また、non-3GPPアクセスを介してPLMN又はPLMNサービスに接続する場合であって、アクセス単位でSNPNアクセスモードを管理・適用するときは、UEは、第3の状態又は第5の状態で動作してよい。
【0112】
また、3GPPアクセスを介してSNPN又はSNPNサービスに接続する場合であって、アクセス単位でSNPNアクセスモードを管理・適用しないときは、UEは、第2の状態で動作してよい。
【0113】
また、3GPPアクセスを介してSNPN又はSNPNサービスに接続する場合であって、アクセス単位でSNPNアクセスモードを管理・適用するときは、UEは、第5の状態又は第6の状態で動作してよい。
【0114】
また、non-3GPPアクセスを介してSNPN又はSNPNサービスに接続する場合であって、アクセス単位でSNPNアクセスモードを管理・適用しないときは、UEは、第2の状態で動作してよい。
【0115】
また、non-3GPPアクセスを介してSNPN又はSNPNサービスに接続する場合であって、アクセス単位でSNPNアクセスモードを管理・適用するときは、UEは、第4の状態又は第6の状態で動作してよい。
【0116】
また、SNPNを介してPLMNに接続する場合(3GPPアクセスを介してSNPN又はSNPNサービスに接続しており、さらに、そのSNPN又はSNPNサービスを利用して、non-3GPPアクセスを介してPLMN又はPLMNサービスに接続する場合)であって、アクセス単位でSNPNアクセスモードを管理・適用しないときは、UEは、第1の状態又は第2の状態で動作してよい。
【0117】
また、SNPNを介してPLMNに接続する場合(3GPPアクセスを介してSNPN又はSNPNサービスに接続しており、さらに、そのSNPN又はSNPNサービスを利用して、non-3GPPアクセスを介してPLMN又はPLMNサービスに接続する場合)であって、アクセス単位でSNPNアクセスモードを管理・適用するときは、UEは、第5の状態で動作してよい。
【0118】
また、SNPNを介してPLMNに接続する場合(non-3GPPアクセスを介してSNPN又はSNPNサービスに接続しており、さらに、そのSNPN又はSNPNサービスを利用して、3GPPアクセスを介してPLMN又はPLMNサービスに接続する場合)であって、アクセス単位でSNPNアクセスモードを管理・適用しないときは、UEは、第1の状態又は第2の状態で動作してよい。
【0119】
また、SNPNを介してPLMNに接続する場合(non-3GPPアクセスを介してSNPN又はSNPNサービスに接続しており、さらに、そのSNPN又はSNPNサービスを利用して、3GPPアクセスを介してPLMN又はPLMNサービスに接続する場合)であって、アクセス単位でSNPNアクセスモードを管理・適用するときは、UEは、第4の状態で動作してよい。
【0120】
また、SNPNを介してPLMN又はPLMNサービスに接続する場合のSNPNアクセスモードは、SNPNアクセスモードがアクセス単位で管理・適用されるか否かに関わらず、新たなSNPNアクセスモード(例えば、SNPNを介したPLMNアクセスモード)として定義されてもよい。
【0121】
また、ネットワークスライス(NS)とは、特定のネットワーク能力及びネットワーク特性を提供する論理的なネットワークである。UE及び/又はネットワークは、5GSにおいて、ネットワークスライス(NWスライス; NS)をサポートすることができる。ネットワークスライスのことを、単にスライスとも呼称する場合がある。
【0122】
また、ネットワークスライスインスタンス(NSI)とは、ネットワーク機能(NF)のインスタンス(実体)と、必要なリソースのセットで構成され、配置されるネットワークスライスを形成する。ここで、NFとは、ネットワークにおける処理機能であって、3GPPで採用又は定義されたものである。NSIはコアネットワーク内に1以上構成される、NSの実体である。また、NSIはNST(Network Slice Template)を用いて生成された仮想的なNF(Network Function)により構成されてもよい。ここで、NSTとは、要求される通信サービスや能力(capability)を提供する為のリソース要求に関連付けられ、1以上のNFの論理的表現である。つまり、NSIとは、複数のNFにより構成されたコアネットワーク内の集合体でよい。また、NSIはサービス等によって配送されるユーザデータを分ける為に構成された論理的なネットワークでよい。NSには、1以上のNFが構成されてよい。NSに構成されるNFは、他のNSと共有される装置であってもよいし、そうでなくてもよい。UE、及び/又ネットワーク内の装置は、NSSAI、及び/又はS-NSSAI、及び/又はUE usage type、及び/又は1以上のNSI ID等の登録情報、及び/又はAPNに基づいて、1以上のNSに割り当てられることができる。尚、UE usage typeは、NSIを識別するための使用される、UEの登録情報に含まれるパラメータ値である。UE usage typeはHSSに記憶されていてよい。AMFはUE usage typeに基づきSMFとUPFを選択してもよい。
【0123】
また、S-NSSAI(Single Network Slice Selection Assistance Information)は、NSを識別するための情報である。S-NSSAIは、SST(Slice/Service type)のみで構成されてもよいし、SSTとSD(Slice Differentiator)の両方で構成されてもよい。ここで、SSTとは、機能とサービスの面で期待されるNSの動作を示す情報である。また、SDは、SSTで示される複数のNSIから1つのNSIを選択する際に、SSTを補間する情報であってもよい。S-NSSAIは、PLMNごとに特有な情報であってもよいし、PLMN間で共通化された標準の情報であってもよい。また、ネットワークは、デフォルトS-NSSAIとして、UEの登録情報に1以上のS-NSSAIを記憶してもよい。尚、S-NSSAIがデフォルトS-NSSAIである場合において、UEが登録要求メッセージにおいて有効なS-NSSAIをネットワークに送信しないときは、ネットワークは、UEに関係するNSを提供してもよい。
【0124】
また、NSSAI(Network Slice Selection Assistance Information)は、S-NSSAIの集まりである。NSSAIに含まれる、各S-NSSAIはアクセスネットワーク又はコアネットワークがNSIを選択するのをアシストする情報である。UEはPLMNごとにネットワークから許可されたNSSAIを記憶してもよい。また、NSSAIは、AMFを選択するのに用いられる情報であってよい。
【0125】
また、configured NSSAI(設定NSSAI、Configured NSSAIとも称する)は、UEの中に供給され、記憶されているNSSAIである。UEは、PLMNごとにconfigured NSSAIを記憶してもよい。configured NSSAIは、ネットワーク(又はPLMN)により設定された情報であってよい。configured NSSAIに含まれるS-NSSAIはconfigured S-NSSAIと表現されてもよい。configured S-NSSAIは、S-NSSAIとmapped S-NSSAIを含み構成されてもよい。
【0126】
また、requested NSSAI(要求NSSAI、Requested NSSAIとも呼する)は、登録手続き中にUEからネットワークに提供されるNSSAIである。requested NSSAIは、UEが記憶するallowed NSSAI又はconfigured NSSAIであってよい。具体的には、requested NSSAIは、UEがアクセスしたいネットワークスライスを示す情報であってよい。requested NSSAIに含まれるS-NSSAIはrequested S-NSSAIと表現されてもよい。例えば、requested NSSAIは登録要求メッセージ、又はPDUセッション確立要求メッセージ等のUEからネットワークに送信されるNASメッセージ又はNAS(Non-Access-Stratum)メッセージを含めるRRC(Radio Resource Control)メッセージに含まれて送信される。
【0127】
また、allowed NSSAI(許可NSSAI、Allowed NSSAIとも称する)は、UEが許可された1又は複数ネットワークスライスを示す情報である。言い換えると、allowed NSSAIは、ネットワークがUEへ接続を許可した、ネットワークスライスを識別する情報である。UEとネットワークはそれぞれ、UEの情報として、アクセス(3GPPアクセス又は非3GPPアクセス)ごとに、allowed NSSAIの記憶と管理をする。allowed NSSAIに含まれるS-NSSAIはallowed S-NSSAIと表現されてもよい。allowed S-NSSAIは、S-NSSAIとmapped S-NSSAIを含み構成されてもよい。
【0128】
また、mapped S-NSSAI(マップドS-NSSAI、Mapped S-NSSAIとも称する)は、ローミングシナリオにおいて、登録PLMNのS-NSSAIにマッピングされたHPLMNのS-NSSAIである。UEは、configured NSSAIと各アクセスタイプのAllowed NSSAIに含まれるS-NSSAIにマップされたmapped S-NSSAIを1又は複数記憶してよい。さらに、UEは、rejected NSSAIに含まれるS-NSSAIの、mapped S-NSSAIを1又は複数記憶してもよい。
【0129】
また、rejected NSSAI(拒絶NSSAI、Rejected NSSAIとも称する)は、UEが許可されない1又は複数のネットワークスライスを示す情報である。言い換えると、rejected NSSAIは、ネットワークがUEに対して接続を許可しないネットワークスライスを識別する情報である。rejected NSSAIは、S-NSSAIと拒絶理由値の組み合わせを、1又は複数含める情報であってもよい。ここで、拒絶理由値とは、ネットワークが、対応するS-NSSAIを拒絶する理由を示す情報である。UEとネットワークは、各S-NSSAIを対応づけられた拒絶理由値に基づき、それぞれ適切に、rejected NSSAIを記憶と管理してよい。さらに、rejected NSSAIは、登録受諾メッセージや、設定更新コマンドや、登録拒絶メッセージ等、ネットワークからUEへ送信されるNASメッセージ、又はNASメッセージが含まれるRRCメッセージに含められてもよい。rejected NSSAIに含まれるS-NSSAIはrejected S-NSSAIと表現されてもよい。rejected NSSAIは、第1から第3のrejected NSSAIと、pending NSSAIの何れかであってもよいし、これらの組み合わせであってよい。rejected NSSAIに含まれるS-NSSAIはrejected S-NSSAIと表現されてもよい。rejected S-NSSAIは、S-NSSAIとmapped S-NSSAIを含み構成されてもよい。
【0130】
ここで、第1のrejected NSSAIは、UEがrequested NSSAIに含めたS-NSSAIのうち、現在のPLMNで利用不可である、1以上のS-NSSAIの集合である。第1のrejected NSSAIは、5GSのRejected NSSAI for the current PLMNであってもよいし、Rejected S-NSSAI for the current PLMNであってもよいし、Rejected NSSAI for the current PLMNに含まれるS-NSSAIであってもよい。第1のrejected NSSAIは、UE又はNWが記憶するrejected NSSAIであってもよいし、NWからUEへ送信されるrejected NSSAIであってよい。第1のrejected NSSAIがNWからUEへ送信されるrejected NSSAIである場合、第1のrejected NSSAIは、S-NSSAIと理由値の組み合わせを、1又は複数含める情報であってもよい。この時の拒絶理由値は、「現在のPLMN内で不可であるS-NSSAI(S-NSSAI is not available in the current PLMN)」であってよく、拒絶理由値と対応付けられたS-NSSAIが現在のPLMN内で不可であることを示す情報であってよい。
【0131】
また、第1のrejected NSSAIは、登録PLMN全体で有効である。言い換えると、UE及び/又はNWは、第1のrejected NSSAI及び第1のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIをアクセスタイプによらない情報として扱ってよい。つまり、第1のrejected NSSAIは、3GPP access及びnon-3GPP accessに対して有効な情報であってよい。
【0132】
UEは、現在のPLMNに対して3GPP accessとnon-3GPP accessの両方のアクセスで非登録状態に遷移した場合、第1のrejected NSSAIを記憶から削除してよい。言い換えると、UEが、あるアクセス経由で現在のPLMNに対して非登録状態に遷移した場合、又はあるあるアクセス経由で新しいPLMNに登録が成功した場合、又はあるアクセス経由で新しいPLMNへの登録を失敗し非登録状態に遷移した場合に、さらにUEがもう一方のアクセス経由で登録されていない状態(非登録状態)である場合には、UEは第1のrejected NSSAIを削除する。
【0133】
また、第2のrejected NSSAIは、UEがrequested NSSAIに含めたS-NSSAIのうち、現在のレジストレーションエリア内で利用不可である、1又は複数のS-NSSAIの集合である。第2のrejected NSSAIは、5GSのRejected NSSAI for the current registration areaであってよい。第2のrejected NSSAIは、UE又はNWが記憶するrejected NSSAIであってもよいし、NWからUEへ送信されるrejected NSSAIであってよい。第2のrejected NSSAIがNWからUEへ送信されるrejected NSSAIである場合、第2のrejected NSSAIは、S-NSSAIと理由値の組み合わせを、1又は複数含める情報であってもよい。この時の理由値は、「現在のレジストレーションエリアで不可であるS-NSSAI(S-NSSAI is not available in the current registration area)」であってよく、理由値と対応付けられたS-NSSAIが現在のレジストレーションエリア内で不可であることを示す情報であってよい。
【0134】
また、第2のrejected NSSAIは、現在のレジストレーションエリア内で有効である。つまり、UE及び/又はNWは、第2のrejected NSSAI及び第2のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIをアクセスタイプごとの情報として扱ってよい。つまり、第2のrejected NSSAIは、3GPP access又はnon-3GPP accessのそれぞれに対して有効な情報であってよい。つまり、UEは、一旦あるアクセスに対して非登録状態に遷移した場合は、第2のrejected NSSAIを記憶から削除してよい。
【0135】
また、第3のrejected NSSAIは、NSSAAを要するS-NSSAIであり、そのS-NSSAIに対するNSSAAを失敗した又は取り消された、1又は複数のS-NSSAIの集合である。第3のrejected NSSAIは、UE及び/又はNWが記憶するNSSAIであってもよいし、NWからUEへ送信されてもよい。第3のrejected NSSAIがNWからUEへ送信される場合、第3のrejected NSSAIは、S-NSSAIと拒絶理由値の組み合わせを、1又は複数含める情報であってもよい。この時の拒絶理由値は、「NSSAAの失敗又は取り消しのために不可であるS-NSSAI(S-NSSAI is not available due to the failed or revoked network slice-specific authorization and authentication)」であってよく、拒絶理由値と対応付けられたS-NSSAIに対するNSSAAが失敗したこと又は取り消されたことを示す情報であってよい。
【0136】
また、第3のrejected NSSAIは、登録PLMN全体で有効である。言い換えると、UE及び/又はNWは、第3のrejected NSSAI及び第3のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIをアクセスタイプによらない情報として扱ってよい。つまり、第3のrejected NSSAIは、3GPP access及びnon-3GPP accessに対して有効な情報であってよい。第3のrejected NSSAIはrejected NSSAIとは異なるNSSAIであってもよい。第3のrejected NSSAIは第1のrejected NSSAIであってもよい。
【0137】
第3のrejected NSSAIは、UEが、コアネットワークからNSSAAが失敗したこと、又は取り消されたことにより拒絶されたスライスを識別するrejected NSSAIである。具体的には、UEは第3のrejected NSSAIを記憶する間、第3のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIに対する登録要求手続きを開始しない。第3のrejected NSSAIは、NSSAAの失敗を示す拒絶理由値と対応づけられてコアネットワークから受信したS-NSSAIを1又は複数含む識別情報であってよい。第3のrejected NSSAIは、アクセスタイプによらない情報である。具体的には、UEが第3のrejected NSSAIを記憶する場合、UEは第3のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIを含む登録要求メッセージを、3GPPアクセスとnon-3GPPアクセスの両方に送信を試みなくてもよい。又は、UEは第3のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIを含む登録要求メッセージを、UEポリシーに基づき送信する事ができる。又は、UEは第3のrejected NSSAIを、UEポリシーに基づき削除し、第3のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIを含む登録要求メッセージを送信できる状態に遷移してもよい。言い換えれば、UEは第3のrejected NSSAIに含まれるS-NSSAIを含む登録要求メッセージを、UEポリシーに基づき送信する場合には、UEは第3のrejected NSSAIからそのS-NSSAIを削除してもよい。
【0138】
また、pending NSSAI(ペンディングNSSAI、Pending NSSAIとも称する)は、ネットワークがnetwork slice specific authenticationを要するS-NSSAIであり、network slice specific authenticationが完了しておらず、現在のPLMNで利用が不可である、1又は複数のS-NSSAIの集合である。pending NSSAIは、5GSのRejected NSSAI due to NSSAA又はpending NSSAIであってよい。pending NSSAIは、UE又はNWが記憶するNSSAIであってもよいし、NWからUEへ送信されるNSSAIであってよい。なお、pending NSSAIは、rejected NSSAIに限らず、rejected NSSAIとは独立したNSSAIであってもよい。pending NSSAIがNWからUEへ送信されるNSSAIである場合、pending NSSAIは、S-NSSAIと拒絶理由値の組み合わせを、1又は複数含める情報であってもよい。この時の拒絶理由値は、「NSSAAのためにペンディングするS-NSSAI(NSSAA is pending for the S-NSSAI)」であってよく、拒絶理由値と対応付けられたS-NSSAIが、そのS-NSSAIに対するNSSAAを完了するまでUEが使用するのを禁止又はペンディングすることを示す情報であってよい。
【0139】
また、pending NSSAIは、登録PLMN全体で有効である。言い換えると、UE及び/又はNWは、第3のrejected NSSAI及びpending NSSAIに含まれるS-NSSAIをアクセスタイプによらない情報として扱ってよい。つまり、pending NSSAIは、3GPP access及びnon-3GPP accessに対して有効な情報であってよい。pending NSSAIはrejected NSSAIとは異なるNSSAIであってもよい。pending NSSAIは第1のrejected NSSAIであってもよい。
【0140】
また、pending NSSAIは、UEが、手続きをペンディングしているスライスを識別する1又は複数のS-NSSAIで構成されるNSSAIである。具体的には、UEは、pending NSSAIを記憶する間、pending NSSAIに含まれるS-NSSAIに対する登録要求手続きを開始しない。言い換えれば、UEは、pending NSSAIに含まれるS-NSSAIに対するNSSAAが完了するまで、pending NSSAIに含まれるS-NSSAIを登録手続き中に使用しない。pending NSSAIは、NSSAAの為のペンディングを示す拒絶理由値と対応づけられてコアネットワークから受信したS-NSSAIを1又は複数含む識別情報である。pending NSSAIは、アクセスタイプによらない情報である。具体的には、UEがpending NSSAIを記憶する場合、UEはpending NSSAIに含まれるS-NSSAIを含む登録要求メッセージを、3GPPアクセスとnon-3GPPアクセスの両方に送信を試みない。
【0141】
トラッキングエリアは、コアネットワークが管理する、UE_10の位置情報で表すことが可能な単数又は複数の範囲である。トラッキングエリアは、複数のセルで構成されもよい。さらに、トラッキングエリアは、ページング等の制御メッセージがブロードキャストされる範囲でもよいし、UE_10がハンドオーバー手続きをせずに移動できる範囲でもよい。さらに、トラッキングエリアは、ルーティングエリアでもよいし、ロケーションエリアでもよいし、これらと同様のものであればよい。以下、トラッキングエリアはTA(Tracking Area)であってもよい。トラッキングエリアは、TAC(Tracking area code)とPLMNで構成されるTAI(Tracking Area Identityにより識別されてよい。
【0142】
レジストレーションエリア(Registration area又は登録エリア)は、AMFがUEに割り当てる1又は複数のTAの集合である。なお、UE_10は、レジストレーションエリアに含まれる一又は複数のTA内を移動している間は、トラッキングエリア更新のための信号を送受信することなく移動することができてよい。言い換えると、レジストレーションエリアは、UE_10がトラッキングエリア更新手続きを実行することなく移動できるエリアを示す情報群であってよい。レジストレーションエリアは、1又は複数のTAIにより構成されるTAI listにより識別されてよい。
【0143】
UE IDとは、UEを識別する為の情報である。具体的に、例えば、UE IDは、SUCI(SUbscription Concealed Identifier)、又はSUPI(Subscription Permanent Identifier)、又はGUTI(Globally Unique Temporary Identifier)、又はIMEI(International Mobile Subscriber Identity)、又はIMEISV(IMEI Software Version)又は、TMSI(Temporary Mobile Subscriber Identity)であってもよい。又は、UE IDはアプリケーション又はネットワーク内で設定されたその他の情報であってもよい。さらに、UE IDは、ユーザを識別する為の情報であってもよい。
【0144】
Network Slice-Specific Authentication and Authorization(NSSAA)とは、ネットワークスライス特有の認証及び認可を実現する為の機能である。ネットワークスライス特有の認証及び認可では、3rd Partyなどコアネットワーク外でUEの認証及び認可を行うことが出来る。NSSAA機能を備える、PLMN及びネットワーク装置は、UEの登録情報に基づき、あるS-NSSAIに対してNSSAA手続きを実行する事ができる。更に、NSSAA機能を備えるUEは、NSSAAの為のペンディングのためのrejected NSSAI及び/又はNSSAAの失敗のためのrejected NSSAIを管理、及び記憶する事ができる。本稿では、NSSAAをネットワークスライス特有の認証及び認可手続きや、認証及び認可手続き、として称する場合がある。
【0145】
NSSAAを要するS-NSSAIは、コアネットワーク、及び/又はコアネットワーク装置により管理される、NSSAAを要するS-NSSAIである。コアネットワーク、及び/又はコアネットワーク装置は、S-NSSAIとNSSAAを要するか否かを示す情報を対応付けて記憶することにより、NSSAAを要するS-NSSAIを記憶してもよい。コアネットワーク、及び/又はコアネットワーク装置は、更に、NSSAAを要するS-NSSAIと、NSSAAが完了しているか否かを示す情報、又はNSSAAが完了し許可又は成功している状態であることを示す情報と、を対応づけて記憶してもよい。コアネットワーク、及び/又はコアネットワーク装置は、NSSAAを要するS-NSSAIをアクセスネットワークに関わらない情報として管理してよい。
【0146】
次に、本実施形態において、各装置により送受信、及び記憶管理される識別情報について説明する。
【0147】
まず、第1の識別情報は、UE能力情報である。第1の識別情報は、5GMM capabilityであってよい。また、第1の識別情報は、ある機能をUEがサポートするか否かを示してよい。また、第1の識別情報は、SNPNとPLMN間のハンドオーバをUEがサポートするか否かを示してよい。
【0148】
また、第2の識別情報は、Requested NSSAIである。第2の識別情報は、要求する1以上のS-NSSAIで構成されてよい。また、第2の識別情報は、SNPNに接続可能なS-NSSAIを示してもよい。また、第2の識別情報は、SNPNを介してPLMNに接続可能なS-NSSAIを示してもよい。
【0149】
また、第3の識別情報は、要求する登録のタイプである。第3の識別情報は、5GS registration typeであってよい。また、第3の識別情報は、初期登録(initial registration)、又は移動による登録更新(mobility registration updating)、又は定期的な登録更新(periodic registration updating)、又は緊急登録(emergency registration)、又はSNPNを介したPLMNへの登録を示してよい。
【0150】
また、第4の識別情報は、第1から3の識別情報のうちの少なくとも2つを含む識別情報である。
【0151】
また、第11の識別情報は、ネットワーク能力情報である。第11の識別情報は、5GS network feature supportであってよい。また、第11の識別情報は、ある機能をネットワークがサポートするか否かを示してよい。また、第11の識別情報は、SNPNとPLMN間のハンドオーバをネットワークがサポートするか否かを示してよい。
【0152】
また、第12の識別情報は、Allowed NSSAIである。第12の識別情報は、1つ以上のS-NSSAIで構成されてよい。
【0153】
また、第13の識別情報は、Rejected NSSAIである。第13の識別情報は、1つ以上のS-NSSAIで構成されてよい。
【0154】
また、第14の識別情報は、Configured NSSAIである。第14の識別情報は、1つ以上のS-NSSAIで構成されてよい。
【0155】
また、第15の識別情報は、Pending NSSAIである。第15の識別情報は、1つ以上のS-NSSAIで構成されてよい。
【0156】
また、第16の識別情報は、第11から15の識別情報のうちの少なくとも2つを含む識別情報である。
【0157】
また、第21の識別情報は、PDUセッションを識別するPDUセッションIDである。また、第21の識別情報は、確立を要求するPDUセッションを識別するPDUセッションIDであってよい。
【0158】
また、第22の識別情報は、PDUセッションのタイプを識別するPDUセッションタイプである。また、第22の識別情報は、PDUセッションに対してUEが要求するPDUセッションタイプであってよい。また、第22の識別情報は、IPv4、IPv6、IPv4v6、Unstructured、Ethernet(登録商標)のいずれかを示してよい。
【0159】
また、第23の識別情報は、SSCモードである。また、第23の識別情報は、PDUセッションに対してUEが要求するSSCモードであってよい。また、第23の識別情報は、SSCモード1、SSCモード2、SSCモード3のいずれかを示してよい。
【0160】
また、第24の識別情報は、UE能力情報である。第24の識別情報は、5GSM capabilityであってよい。また、第24の識別情報は、ある機能をUEがサポートするか否かを示してよい。また、第24の識別情報は、SNPNを介してPLMNに対するPDUセッションを確立する機能をUEがサポートするか否かを示してもよいし、SNPNとPLMN間のハンドオーバをUEがサポートするか否かを示してもよい。
【0161】
また、第25の識別情報は、1以上のS-NSSAIである。また、第25の識別情報は、確立するPDUセッションに対してUEが要求する1以上のS-NSSAIであってもよい。また、第25の識別情報は、現在のアクセスタイプに対するAllowed NSSAIの中から選択された1以上のS-NSSAIであってよい。具体的には、第25の識別情報は、登録手続き(Registration procedure)における登録受諾(Registration Accept)メッセージに含まれるAllowed NSSAIとして、ネットワークによって許可された、少なくとも一方のアクセス(3GPPアクセス又はnon-3GPPアクセス)に対する1以上のS-NSSAIであってよい。
【0162】
また、第26の識別情報は、DNNである。また、第26の識別情報は、UEが確立を要求するPDUセッションの接続先となるDNを識別するDNNであってよい。
【0163】
また、第27の識別情報は、PDUセッションを識別するPDUセッションIDである。また、第27の識別情報は、すでに確立しているPDUセッションを識別するPDUセッションIDであってよい。例えば、第27の識別情報は、3GPPアクセスを介したPDUセッションをすでに確立しているしている場合には、3GPPアクセスを介したPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDであってよい。また、第27の識別情報は、non-3GPPアクセスを介したPDUセッションをすでに確立しているしている場合には、non-3GPPアクセスを介したPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDであってよい。また、第27の識別情報は、SNPNにおいて確立されるPDUセッションを識別するPDUセッションIDであってもよいし、PLMNにおいて確立されるPDUセッションを識別するPDUセッションIDであってもよいし、SNPNを介してPLMNにおいて確立されるPDUセッションを識別するPDUセッションIDであってもよい。
【0164】
また、第28の識別情報は、第21から27の識別情報のうちの少なくとも2つを含む識別情報である。
【0165】
また、第31の識別情報は、PDUセッションを識別するPDUセッションIDである。ネットワークによって確立を許可されたPDUセッションを識別するPDUセッションIDであってよい。
【0166】
また、第32の識別情報は、PDUセッションのタイプを識別するPDUセッションタイプである。また、第32の識別情報は、ネットワークによって選択されたPDUセッションタイプであってよい。また、第32の識別情報は、IPv4、IPv6、IPv4v6、Unstructured、Ethernet(登録商標)のいずれかを示してよい。
【0167】
また、第33の識別情報は、SSCモードである。また、第33の識別情報は、PDUセッションに対してネットワークによって選択されたSSCモードであってよい。また、第33の識別情報は、SSCモード1、SSCモード2、SSCモード3のいずれかを示してよい。
【0168】
また、第34の識別情報は、ネットワークUE能力情報である。第34の識別情報は、5GSM network feature supportであってよい。また、第34の識別情報は、ある機能をネットワークがサポートするか否かを示してよい。また、第34の識別情報は、SNPNを介しPLMNに対するPDUセッションを確立する機能をネットワークがサポートするか否かを示してもよいし、SNPNとPLMN間のハンドオーバをネットワークがサポートするか否かを示してもよい。
【0169】
また、第35の識別情報は、1以上のS-NSSAIである。
【0170】
また、第36の識別情報は、DNNである。また、第36の識別情報は、PDUセッションの接続先となるDNを識別するDNNであってよい。
【0171】
また、第37の識別情報は、第31から36の識別情報のうちの少なくとも2つを含む識別情報である。
【0172】
また、第41の識別情報は、非登録(de-registration)のタイプである。第41の識別情報は、De-registration typeであってよい。また、第41の識別情報は、再登録(re-registration)が必要か否かを示してよい。また、第41の識別情報は、再登録が必要か否かについて、3GPPアクセスに対するものか、non-3GPPアクセスに対するものか、3GPPアクセス及びnon-3GPPアクセスに対するものかを示してよい。尚、第41の識別情報が再登録要求を示すことにより、PLMNからSNPNへの変更が必要であることを示してもよいし、SNPNを介したPLMNへのリダイレクトが必要(redirection to PLMN via SNPN required)であることを示してもよいし、PLMNが利用できない(PLMN not available)ことを示してもよいし、PLMNへの直接接続が利用できない(direct access to PLMN not available)ことを示してもよいし、PLMNが許可されていない(PLMN not allowed)ことを示してもよいし、PLMNへの直接接続が許可されていない(direct access to PLMN not allowed)ことを示してもよいし、SNPNを介したPLMNへの接続を許可する(access to PLMN via SNPN allowed)ことを示してもよいし、SNPNアクセスモードの非活性化を示してもよい。
【0173】
また、第41の識別情報が再登録要求を示すことにより、SNPNからPLMNへの変更が必要であることを示してもよいし、PLMNへのリダイレクトが必要(redirection to PLMN required)であることを示してもよいし、SNPNを介したPLMNが利用できない(PLMN via SNPN not available)ことを示してもよいし、SNPNを介したPLMNへの接続が利用できない(access to PLMN via SNPN not available)ことを示してもよいし、SNPNを介したPLMNへの接続が許可されていない(access to PLMN via SNPN not allowed)ことを示してもよいし、PLMNへの直接接続を許可する(direct access to PLMN allowed)ことを示してもよいし、SNPNアクセスモードの活性化を示してもよい。
【0174】
また、第42の識別情報は、理由値(cause value)である。第42の識別情報は、5GMM causeであってよい。第42の識別情報は、PLMNからSNPNへの変更が必要であることを示してもよいし、SNPNを介したPLMNへのリダイレクトが必要(redirection to PLMN via SNPN required)であることを示してもよいし、PLMNが利用できない(PLMN not available)ことを示してもよいし、PLMNへの直接接続が利用できない(direct access to PLMN not available)ことを示してもよいし、PLMNが許可されていない(PLMN not allowed)ことを示してもよいし、PLMNへの直接接続が許可されていない(direct access to PLMN not allowed)ことを示してもよいし、SNPNを介したPLMNへの接続を許可する(access to PLMN via SNPN allowed)ことを示してもよいし、SNPNアクセスモードの非活性化を示してもよい。
【0175】
また、第42の識別情報は、SNPNからPLMNへの変更が必要であることを示してもよいし、PLMNへのリダイレクトが必要(redirection to PLMN required)であることを示してもよいし、SNPNを介したPLMNへの接続が利用できない(access to PLMN via SNPN not available)ことを示してもよいし、SNPNを介したPLMNが利用できない(PLMN via SNPN not available)ことを示してもよいし、SNPNを介したPLMNへの接続が許可されていない(access to PLMN via SNPN not allowed)ことを示してもよいし、PLMNへの直接接続を許可する(direct access to PLMN allowed)ことを示してもよいし、SNPNアクセスモードの活性化を示してもよい。
【0176】
また、第43の識別情報は、第41から42の識別情報のうちの少なくとも2つを含む識別情報である。
【0177】
また、第51の識別情報は、非登録(de-registration)のタイプである。第51の識別情報は、De-registration typeであってよい。また、第51の識別情報は、通常の非登録かスイッチオフかを示してよい。また、第51の識別情報は、通常の非登録かスイッチオフかについて、3GPPアクセスに対するものか、non-3GPPアクセスに対するものか、3GPPアクセス及びnon-3GPPアクセスに対するものかを示してよい。
【0178】
また、第52の識別情報は、理由値(cause value)である。第52の識別情報は、5GMM causeであってよい。第52の識別情報は、PLMNからSNPNへの変更が必要であることを示してもよいし、SNPNを介したPLMNへのリダイレクトが必要(redirection to PLMN via SNPN required)であることを示してもよいし、PLMNが利用できない(PLMN not available)ことを示してもよいし、PLMNへの直接接続が利用できない(direct access to PLMN not available)ことを示してもよいし、PLMNが許可されていない(PLMN not allowed)ことを示してもよいし、PLMNへの直接接続が許可されていない(direct access to PLMN not allowed)ことを示してもよいし、SNPNを介したPLMNへの接続を許可する(access to PLMN via SNPN allowed)ことを示してもよいし、SNPNアクセスモードの非活性化を示してもよい。
【0179】
また、第52の識別情報は、SNPNからPLMNへの変更が必要であることを示してもよいし、PLMNへのリダイレクトが必要(redirection to PLMN required)であることを示してもよいし、SNPNを介したPLMNへの接続が利用できない(access to PLMN via SNPN not available)ことを示してもよいし、SNPNを介したPLMNが利用できない(PLMN via SNPN not available)ことを示してもよいし、SNPNを介したPLMNへの接続が許可されていない(access to PLMN via SNPN not allowed)ことを示してもよいし、PLMNへの直接接続を許可する(direct access to PLMN allowed)ことを示してもよいし、SNPNアクセスモードの活性化を示してもよい。
【0180】
また、第53の識別情報は、第51から52の識別情報のうちの少なくとも2つを含む識別情報である。
【0181】
また、第62の識別情報は、理由値である。第62の識別情報は、5GMM causeであってよい。第62の識別情報は、PLMNからSNPNへの変更が必要であることを示してもよいし、SNPNを介したPLMNへのリダイレクトが必要(redirection to PLMN via SNPN required)であることを示してもよいし、PLMNが利用できない(PLMN not available)ことを示してもよいし、PLMNへの直接接続が利用できない(direct access to PLMN not available)ことを示してもよいし、PLMNが許可されていない(PLMN not allowed)ことを示してもよいし、PLMNへの直接接続が許可されていない(direct access to PLMN not allowed)ことを示してもよいし、SNPNを介したPLMNへの接続を許可する(access to PLMN via SNPN allowed)ことを示してもよいし、SNPNアクセスモードの非活性化を示してもよい。
【0182】
また、第62の識別情報は、SNPNからPLMNへの変更が必要であることを示してもよいし、PLMNへのリダイレクトが必要(redirection to PLMN required)であることを示してもよいし、SNPNを介したPLMNへの接続が利用できない(access to PLMN via SNPN not available)ことを示してもよいし、SNPNを介したPLMNが利用できない(PLMN via SNPN not available)ことを示してもよいし、SNPNを介したPLMNへの接続が許可されていない(access to PLMN via SNPN not allowed)ことを示してもよいし、PLMNへの直接接続を許可する(direct access to PLMN allowed)ことを示してもよいし、SNPNアクセスモードの活性化を示してもよい。
【0183】
また、第71の識別情報は、PDUセッションを識別するPDUセッションIDである。また、第71の識別情報は、解放を指示するPDUセッションを識別するPDUセッションIDである。
【0184】
また、第72の識別情報は、理由値である。第72の識別情報は、5GSM causeであってよい。第72の識別情報は、PLMNからSNPNへの変更が必要であることを示してもよいし、SNPNを介したPLMNへのリダイレクトが必要(redirection to PLMN via SNPN required)であることを示してもよいし、PLMNが利用できない(PLMN not available)ことを示してもよいし、PLMNへの直接接続が利用できない(direct access to PLMN not available)ことを示してもよいし、PLMNが許可されていない(PLMN not allowed)ことを示してもよいし、PLMNへの直接接続が許可されていない(direct access to PLMN not allowed)ことを示してもよいし、SNPNを介したPLMNへの接続を許可する(access to PLMN via SNPN allowed)ことを示してもよいし、SNPNアクセスモードの非活性化を示してもよい。
【0185】
また、第72の識別情報は、SNPNからPLMNへの変更が必要であることを示してもよいし、PLMNへのリダイレクトが必要(redirection to PLMN required)であることを示してもよいし、SNPNを介したPLMNへの接続が利用できない(access to PLMN via SNPN not available)ことを示してもよいし、SNPNを介したPLMNが利用できない(PLMN via SNPN not available)ことを示してもよいし、SNPNを介したPLMNへの接続が許可されていない(access to PLMN via SNPN not allowed)ことを示してもよいし、PLMNへの直接接続を許可する(direct access to PLMN allowed)ことを示してもよいし、SNPNアクセスモードの活性化を示してもよい。
【0186】
また、第73の識別情報は、アクセスタイプである。第73の識別情報は、3GPPアクセス及び/又はnon-3GPPアクセスを示してよい。
【0187】
また、3GPPアクセスを介してPLMNに対する第1のPDUセッションが確立されている場合であって、第1のPDUセッションを解放したいときは、第73の識別情報として3GPPアクセスを示してよい。
【0188】
また、3GPPアクセスを介してSNPNに対する第2のPDUセッションが確立されており、さらに第2のPDUセッションを用いて(SNPNを介して)non-3GPPアクセスを介してPLMNに対する第3のPDUセッションも確立されている場合であって、第3のPDUセッションのみを解放したいときは、第73の識別情報としてnon-3GPPアクセスを示してよい。
【0189】
また、3GPPアクセスを介してSNPNに対する第2のPDUセッションが確立されており、さらにSNPNを介して(つまり、その確立されたPDUセッションを介して)PLMNに対する第3のPDUセッションも確立されている場合であって、第2のPDUセッションと第3のPDUセッションを解放したいときは、第73の識別情報として3GPPアクセス及びnon-3GPPアクセスを示してよい。
【0190】
また、3GPPアクセスを介してSNPNに対する第2のPDUセッションが確立されている場合であって、第2のPDUセッションを解放したいときは、第73の識別情報として3GPPアクセスを示してよい。
【0191】
また、第74の識別情報は、PDUセッションを識別するPDUセッションIDである。また、第74の識別情報は、すでに確立しているPDUセッションを識別するPDUセッションIDであってよい。例えば、第74の識別情報は、PLMNにおいて確立されるPDUセッションを識別するPDUセッションIDであってもよいし、SNPNにおいて確立されるPDUセッションを識別するPDUセッションIDであってもよいし、SNPNを介してPLMNにおいて確立されるPDUセッションを識別するPDUセッションIDであってもよい。
【0192】
また、第75の識別情報は、第71から74の識別情報のうちの少なくとも2つを含む識別情報である。
【0193】
また、第81の識別情報は、PDUセッションを識別するPDUセッションIDである。また、第81の識別情報は、解放を要求するPDUセッションを識別するPDUセッションIDである。
【0194】
[3. 第1の実施形態]
本実施形態では、PLMNにおいて、UEが、3.1章の登録手続き(Registration procedure)を実行し、3.2章のPDUセッション確立手続き(PDU session establishment procedure)を実行して、第1のPDUセッションを確立する。次に、UEは、PLMNにおいて、3.3章の非登録手続き(De-registration procedure)又は3.4章のPDUセッション解放手続き(PDU session release procedure)を実行してもよいし、実行しなくてもよい。次に、UEは、SNPNにおいて、3.5章の登録手続きを実行し、3.6章のPDUセッション確立手続きを実行して、第2のPDUセッションを確立する。さらに、UEは、確立した第2のPDUセッションを介して(すなわちSNPNを介して)、PLMNに対して、3.7章の登録手続きを実行し、3.8章のPDUセッション確立手続きを実行して、第3のPDUセッションを確立する。これらの手続きを実行することにより、UEは、第1のPDUセッションを、第3のPDUセッションに移すことが可能となる。
【0195】
[3.1. PLMNに対する登録手続き]
次に、PLMNにおける登録手続き(Registration procedure)について、
図1、2、8を用いて説明する。ここでは、3GPPアクセスを介して、PLMNにおける登録手続きが実行される場合を説明する。この場合、PLMNにおける登録手続きは、第1の状態又は第3の状態又は第4の状態にあるUEによって実行されてよい。尚、PLMNにおける登録手続きは、non-3GPPアクセスを介して実行されてもよく、この場合、第1の状態又は第3の状態又は第5の状態にあるUEによって実行されてよい。以下では、PLMNにおける登録手続きを、登録手続きや、本手続きとも呼称する。登録手続きは、UEが主導してアクセスネットワーク_100(以下、アクセスネットワークとも称する)、及び/又はコアネットワーク_200(以下、コアネットワークとも称する)、及び/又はDN_250(以下、DNとも称する)へ登録する為の手続きである。UEは、ネットワークに登録していない状態であれば、例えば、電源投入時等の任意のタイミングで本手続きを実行することができる。言い換えると、UEは、非登録状態(5GMM-DEREGISTERED state)であれば任意のタイミングで本手続きを開始できる。また、各装置(特にUEとAMF)は、登録手続きの完了に基づいて、登録状態(5GMM-REGISTEDED state)に遷移することができる。尚、各登録状態は、アクセス毎に各装置で管理されてよい。具体的には、各装置は3GPPアクセスに対する登録の状態(登録状態又は非登録状態)と、non-3GPPアクセスに対する登録の状態を独立して管理してよい。
【0196】
さらに、登録手続きは、ネットワークにおけるUEの位置登録情報を更新する、及び/又は、UEからネットワークへ定期的にUEの状態を通知する、及び/又は、ネットワークにおけるUEに関する特定のパラメータを更新する為の手続きであってもよい。
【0197】
UEは、TAを跨ぐモビリティをした際に、登録手続きを開始してもよい。言い換えると、UEは、保持しているTAリストで示されるTAとは異なるTAに移動した際に、登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、PDUセッションの切断や無効化が原因で、各装置のコンテキストの更新が必要な際に、登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、UEのPDUセッション確立に関する、能力情報及び/又はプリファレンスに変化が生じた場合、登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、定期的に登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、登録手続きの完了、又はPDUセッション確立手続きの完了、又は各手続きでネットワークから受信した情報に基づいて、登録手続きを開始してもよい。尚、UEは、これらに限らず、任意のタイミングで登録手続きを実行することができる。
【0198】
なお、上述したUEがネットワークに登録していない状態(非登録状態)から登録された状態(登録状態)に遷移する為の手続きは、初期登録手続き(initial registration procedure)又は初期登録のための登録手続き(registration procedure for initial registration)であってよい。また、UEがネットワークに登録された状態(登録状態)で実行された登録手続きは、移動及び定期的な登録更新の為の登録手続き(registration procedure for mobility and periodic registration update)又は移動及び定期的な登録手続き(mobility and periodic registration procedure)であってよい。
【0199】
まず、UEは、3GPPアクセス(アクセスネットワーク_100)を介して、AMF_210(以下、AMFとも称する)に登録要求(Registration request)メッセージを送信することにより(S600)(S602)(S604)、登録手続きを開始する。ここで、3GPPアクセスは、基地局装置_110(以下、基地局装置とも称する)を含んでよい。すなわち、UEは、登録要求メッセージを含むRRCメッセージを、基地局装置(gNBとも称する)に送信する(S600)。尚、登録要求メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージである。また、RRCメッセージは、UEと基地局装置との間で送受信される制御メッセージであってよい。また、NASメッセージはNASレイヤで処理され、RRCメッセージはNASレイヤよりも下位のRRCレイヤで処理される。
【0200】
ここで、UEは、第1から4の識別情報のうちの少なくとも1つを、登録要求メッセージ及び/又はRRCメッセージに含めて送信する事ができる。
【0201】
UEは、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを、これらとは異なる制御メッセージ、例えば、RRCレイヤよりも下位のレイヤ(例えば、MAC(Medium Access Control)レイヤ、RLC(Radio Link Control)レイヤ、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤ、SDAP(Service Data Adaptation Protocol)レイヤ等)の制御メッセージに含めて送信してもよい。尚、UEは、これらの識別情報を送信することで、UEが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UEの要求を示してもよいし、これら両方を示してもよい。
【0202】
尚、UEは、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信するか否かを、UEの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はUEの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はUEが保持するコンテキスト等に基づいて、選択、決定してもよい。
【0203】
UEは、登録要求メッセージ及び/又はRRCメッセージに、これらの識別情報以外の情報も含めてもよく、例えばUE ID及び/又はPLMN ID及び/又はAMF識別情報を含めて送信してもよい。ここで、AMF識別情報とは、AMF、又はAMFの集合を識別する情報であってよく、例えば、5G-S-TMSI(5G S-Temporary Mobile Subscription Identifier)やGUAMI(Globally Unique AMF Identifier)であってよい。
【0204】
基地局装置は、登録要求メッセージを含むRRCメッセージを受信すると、登録要求メッセージを転送するAMFを選択する(S602)。尚、基地局装置は、受信したメッセージ及び/又は情報に基づいて、AMFを選択することができる。なお、基地局装置はこれ以外の条件に基づきAMFを選択してもよい。
【0205】
基地局装置は、受信したRRCメッセージから登録要求メッセージを取り出し、選択したAMFに、登録要求メッセージを転送する(S604)。なお、第1から4の識別情報のうちの少なくとも1つが、登録要求メッセージには含まれずRRCメッセージに含まれた場合、RRCメッセージに含まれた識別情報を、選択したAMFに、登録要求メッセージとともに転送してもよい(S604)。
【0206】
AMFは、登録要求メッセージを受信した場合、第1の条件判別を実行することができる。第1の条件判別とは、ネットワークがUEの要求を受諾するか否かを判別するためのものである。AMFは、第1の条件判別を真と判定した場合、S610からS612の手続きを実行してよい。また、AMFは、第1の条件判別を偽と判定した場合、S610の手続きを実行してもよい。
【0207】
また、第1の条件判別は、AMF以外のネットワーク機能(NFとも称する)が実行してもよい。そのNFは、例えば、NSSF(Network Slice Selection Function)、NWDAF(Network Data Analytics Function)、PCF(Policy Control Function)等であってよい。AMF以外のNFが第1の条件判別を行う場合は、AMFは、そのNFに対して、第1の条件判別を行うために必要な情報、具体的には、UEから受信した情報の少なくとも一部を提供してよい。そして、そのNFがAMFから受信した情報に基づいて第1の条件判別の真偽を判別した場合は、AMFに対して第1の条件判別の結果(つまり、真か偽か)を含む情報を伝えてよい。AMFは、そのNFから受信した第1の条件判別の結果に基づいて、UEに対して送信する識別情報、及び/又は制御メッセージを決定してよい。
【0208】
なお、第1の条件判別が真の場合、S610で送受信される制御メッセージは、登録受諾(Registration accept)メッセージであって良いし、第1の条件判別が偽の場合、S610で送受信される制御メッセージは、登録拒絶(Registration reject)メッセージであってよい。
【0209】
尚、第1の条件判別は、登録要求メッセージの受信、及び/又は登録要求メッセージに含まれる各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、実行されてもよい。
【0210】
例えば、UEの要求をネットワークが許可する場合、第1の条件判別は真と判定されてよく、UEの要求をネットワークが許可しない場合、第1の条件判別は偽と判定されてよい。また、UEの登録先のネットワーク、及び/又はネットワーク内の装置が、UEの要求する機能をサポートしている場合、第1の条件判別は真と判定されてよく、UEの要求する機能をサポートしていない場合、第1の条件判別は偽と判定されてよい。さらに、送受信される識別情報が許可される場合、第1の条件判別は真と判定されてよく、送受信される識別情報が許可されない場合、第1の条件判別は偽と判定されてよい。
【0211】
ここでは、第1の条件判別が真と判定されたものとして、以下の説明を続ける。
【0212】
AMFは、制御メッセージに、第11から16の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含めて送信してもよい。また、第11の識別情報は、第1の識別情報を受信した場合にのみ送られる情報であってもよいし、第1の識別情報を受信していなくても送信される情報であってもよい。尚、AMFは、これらの識別情報及び/又は制御メッセージを送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UEの要求が受諾されたことを示してもよいし、UEからの要求を許可していない事を示してもよいし、これらを組み合わせた情報を示してもよい。さらに、複数の識別情報が送受信される場合、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
【0213】
AMFは、制御メッセージ(登録受諾メッセージ)の送信時に、UEに許可するS-NSSAI(allowed NSSAI)はないが、本手続き完了後又は本手続きと並行して、NSSAA手続きを実行する予定がある場合、又はUEとネットワーク間でNSSAA手続きを実行中である場合、又はpending NSSAIを制御メッセージに含めて送信した場合、空の値をallowed NSSAIに含めて送信してもよい。
【0214】
尚、AMFは、第11から16の識別情報の内、どの識別情報を制御メッセージに含めるかを、受信した各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、決定してもよい。
【0215】
また、AMFは、受信した各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、登録受諾メッセージを送信することで、UEの要求が受諾されたことを示してもよい。
【0216】
UEは、基地局装置を介して、制御メッセージ(登録受諾メッセージ)を受信する(S610)。UEは、登録受諾メッセージを受信することで、登録要求メッセージによるUEの要求が受諾されたこと、及び登録受諾メッセージに含まれる各種の識別情報の内容を認識することができる。
【0217】
UEは、さらに、登録受諾メッセージに対する応答メッセージとして、登録完了メッセージを、基地局装置を介して、AMFに送信することができる(S612)。ここで、登録完了メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージであるが、UEと基地局装置間はRRCメッセージに含まれて送受信されてよい。
【0218】
AMFは、基地局装置を介して、登録完了メッセージを受信する(S612)。また、各装置は、登録受諾メッセージ、及び/又は登録完了メッセージの送受信に基づき、本手続きを完了する。
【0219】
尚、各装置は、登録受諾メッセージ及び/又は登録完了メッセージの送受信、又は登録手続きの完了に基づいて、UEがネットワークに登録された状態(RM_REGISTERED state、又は5GMM-REGISTERED state)への遷移又は維持をしてもよい。
【0220】
また、各装置は、本手続きにおいて送受信した情報を対応付けて記憶してもよい。
【0221】
また、本手続きを完了した後も、UEは、第1の状態又は第3の状態又は第4の状態にあってよい。
【0222】
尚、本手続きをnon-3GPPアクセスを介して実行した場合は、本手続きを完了した後も、UEは、第1の状態又は第3の状態又は第5の状態にあってよい。
【0223】
尚、これらの状態は、本手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよいし、本手続きよりも前に実行された手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよい。
【0224】
[3.2. PLMNに対するPDUセッション確立手続き]
次に、3.1章の登録手続きを1回以上実行した後のUEが、PLMNにおいてPDUセッションを確立するために実行するPDUセッション確立手続き(PDU session establishment procedure)について、
図1、2、9を用いて説明する。ここでは、3.1章の登録手続きを実行したアクセスと同一のアクセス(つまり3GPPアクセス)を介して、PDUセッション確立手続きが実行される場合を説明する。この場合、PDUセッション確立手続きは、第1の状態又は第3の状態又は第4の状態にあるUEによって実行されてよい。尚、3.1章の登録手続きがnon-3GPPアクセスを介して実行された場合、第1の状態又は第3の状態又は第5の状態にあるUEが、non-3GPPアクセスを介して、PDUセッション確立手続きを実行してよい。以下では、PLMNにおけるPDUセッション確立手続きを、PDUセッション確立手続きや、本手続きとも呼称する。
【0225】
まず、UEは、3GPPアクセス(アクセスネットワーク_100)を介して、AMF_210(以下、AMFとも称する)にPDUセッション確立要求メッセージを含むN1 SMコンテナを含むNASメッセージを送信することにより(S800)、PDUセッション確立手続きを開始する。ここで、3GPPアクセスは、基地局装置_110(以下、基地局装置とも称する)を含んでよい。すなわち、UEは、基地局装置を介して、AMFにNASメッセージを送信する。NASメッセージは、例えばN1インターフェースを介して送信されるメッセージであり、アップリンクNASトランスポート(UL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。
【0226】
また、UEは、PDUセッション確立要求メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージに、第21から26、28の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することにより、UEが要求することを、ネットワーク側に通知することができる。ここで、第21の識別情報は、第1のPDUセッションを識別するPDUセッションID #1を示すものとする。また、第23の識別情報は、SSC mode 1を示してもよいし、SSC mode 2を示してもよいし、SSC mode 3を示してもよいが、ここではSSC mode 2を示すものとする。
【0227】
尚、UEは、第21から26、28の識別情報のうち、どの識別情報をネットワークに送信するか否かを、UEの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はUEの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はUEが保持するコンテキスト等に基づいて、決定してもよい。
【0228】
尚、UEは、これらの識別情報を、これらとは異なる制御メッセージ、例えば、NASレイヤよりも下位レイヤ(例えば、RRCレイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、PDCPレイヤ、SDAPレイヤ等)の制御メッセージや、NASレイヤよりも上位レイヤ(例えば、トランスポートレイヤ、セッションレイヤ、プレゼンテーションレイヤ、アプリケーションレイヤ等)の制御メッセージに含めて送信してもよい。
【0229】
次に、AMFは、NASメッセージを受信すると、UEが要求していること、及び/又はNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。
【0230】
次に、AMFは、UEから受信したNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の少なくとも一部の転送先として、SMFを選択する(S802)。尚、AMFは、NASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、転送先のSMFを選択してもよい。ここでは、SMF_220(以下、SMFとも称する)が選択されたものとする。
【0231】
次に、AMFは、選択されたSMFに、例えばN11インターフェースを介して、UEから受信したNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の少なくとも一部を送信する(S804)。
【0232】
次に、SMFは、AMFから送信された情報等(メッセージ、コンテナ、情報)を受信すると、UEが要求していること、及び/又はAMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。
【0233】
ここで、SMFは、第2の条件判別をしてもよい。また、第2の条件判別は、ネットワークがUEの要求を受諾するか否かを判断する為のものであってよい。SMFは、第2の条件判別を真と判定した場合、
図9の(A)の手続きを開始してよく、第2の条件判別を偽と判定した場合、
図9の(B)の手続きを開始してよい。
【0234】
尚、第2の条件判別は、SMF以外のNFが実行してもよい。そのNFは、例えば、NSSF、NWDAF、PCF、NRFであってもよい。SMF以外のNFが第2の条件判別を行う場合は、SMFは、そのNFに対して、第2の条件判別を行うために必要な情報、具体的には、UEから受信した情報の少なくとも一部を提供してよい(S806)。そして、そのNFがSMFから受信した情報に基づいて第2の条件判別の真偽を判別した場合は、SMFに対して第2の条件判別の結果(つまり、真か偽か)を含む情報を伝えてよい。SMFは、そのNFから受信した第2の条件判別の結果に基づいて、UEに対して送信するべき識別情報、及び/又は制御メッセージを決定してよい。
【0235】
尚、第2の条件判別は、AMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)、及び/又は加入者情報(subscription information)、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はSMFが保持するコンテキスト等に基づいて、実行されてもよい。
【0236】
例えば、UEの要求をネットワークが許可する場合、第2の条件判別は真と判定されてよく、UEの要求をネットワークが許可しない場合、第2の条件判別は偽と判定されてよい。また、UEの接続先のネットワーク、及び/又はネットワーク内の装置が、UEが要求する機能をサポートしている場合、第2の条件判別は真と判定されてよく、UEが要求する機能をサポートしていない場合、第2の条件判別は偽と判定されてよい。また、送受信された識別情報が許可される場合、第2の条件判別は真と判定されてよく、送受信された識別情報が許可されない場合、第2の条件判別は偽と判定されてよい。尚、第2の条件判別の真偽を判定する条件は、前述した条件に限らなくてよい。
【0237】
次に、
図9の(A)の手続きの各ステップを説明する。
【0238】
次に、SMFは、確立するPDUセッションに対するUPFを選択し、選択されたUPFに、例えばN4インターフェースを介して、N4セッション確立要求メッセージを送信してもよい(S808)。N4セッション確立要求メッセージには、PCFから受信したPCCルールの少なくとも一部が含まれてもよい。
【0239】
ここで、SMFは、AMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)、及び/又はPCFから受信したPCCルール等の情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はSMFが保持するコンテキスト等に基づいて、1以上のUPFを選択してもよい。また、複数のUPFが選択された場合、SMFは、各UPFに対してN4セッション確立要求メッセージを送信してよい。ここでは、UPF_230(以下、UPFと称する)が選択されたものとする。
【0240】
次に、UPFは、N4セッション確立要求メッセージを受信すると(S808)、SMFから受信した情報の内容を認識することができる。また、UPFは、N4セッション確立要求メッセージの受信に基づいて、例えばN4インターフェースを介して、SMFにN4セッション確立応答メッセージを送信してよい(S810)。
【0241】
次に、SMFは、N4セッション確立要求メッセージに対する応答メッセージとして、N4セッション確立応答メッセージを受信すると、UPFから受信した情報の内容を認識することができる。
【0242】
次に、SMFは、PDUセッション確立要求メッセージの受信、及び/又はUPFの選択、及び/又はN4セッション確立応答メッセージの受信などに基づいて、例えばN11インターフェースを介して、N1 SMコンテナ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はPDUセッションIDを、AMFに送信する(S812)。ここで、N1 SMコンテナには、PDUセッション確立受諾メッセージが含まれてよい。
【0243】
次に、N1 SMコンテナ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はPDUセッションIDを受信したAMFは、アクセスネットワークに含まれる基地局装置を介して、UEにNASメッセージを送信する(S814)(S816)。ここで、NASメッセージは、例えばN1インターフェースを介して、送信される。また、NASメッセージは、ダウンリンクNASトランスポート(DL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。
【0244】
具体的には、AMFは、アクセスネットワークに含まれる基地局装置に対して、N2 PDUセッション要求メッセージを送信すると(S814)、N2 PDUセッション要求メッセージを受信した基地局装置は、UEに対して、NASメッセージを送信する(S816)。ここで、N2 PDUセッション要求メッセージには、NASメッセージ、及び/又はN2 SM情報が含まれてよい。また、NASメッセージには、PDUセッションID及び/又はN1 SMコンテナが含まれてよい。
【0245】
また、PDUセッション確立受諾メッセージは、PDUセッション確立要求に対する応答メッセージであってよい。また、PDUセッション確立受諾メッセージは、PDUセッションの確立が受諾されたことを示してよい。
【0246】
ここで、SMF及び/又はAMFは、PDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はPDUセッションID、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージを送信することで、PDUセッション確立要求メッセージによるUEの要求の少なくとも一部が受諾されたことを示してもよい。
【0247】
ここで、SMF及び/又はAMFは、PDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージに、第31から37の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。ここで、第31の識別情報は、本手続きにおける第21の識別情報と同一であってよい。また、第32の識別情報は、本手続きにおける第22の識別情報と同一でも異なってもよい。また、第33の識別情報は、本手続きにおける第23の識別情報と同一でも異なってもよいが、ここではSSC mode 2を示すものとする。また、第35の識別情報は、本手続きにおける第25の識別情報と同一であってよい。また、第36の識別情報は、本手続きにおける第26の識別情報と同一であってよい。また、第34の識別情報は、第24の識別情報を受信した場合にのみ送られる情報であってもよいし、第24の識別情報を受信していなくても送信される情報であってもよい。
【0248】
尚、SMFは、これらの識別情報及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージを送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UEの要求が受諾されたことを示してもよいし、UEからの要求を許可していない事を示してもよいし、これらを組み合わせた情報を示してもよい。さらに、複数の識別情報が送受信される場合、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
【0249】
SMF及び/又はAMFは、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信することにより、これらの識別情報の内容を、UEに通知することができる。
【0250】
尚、SMF及び/又はAMFは、PDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージにどの識別情報を含めるかを、受信した各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はSMF及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、決定をしてもよい。
【0251】
次に、UEは、例えばN1インターフェースを介して、NASメッセージを受信すると(S816)、PDUセッション確立要求メッセージによるUEの要求が受諾されたこと、及び/又はNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。例えば、UEは、受信した第31、32、33の識別情報にもとづいて、第31の識別情報で識別されるPDUセッションに対して設定されたPDUセッションタイプやSSC modeを認識してよい。また、UEは、受信した第34の識別情報に基づいて、ネットワークがサポートする機能を認識してよい。
【0252】
次に、
図9の(B)の手続きの各ステップを説明する。
【0253】
まず、SMFは、PDUセッション確立要求メッセージの受信に基づいて、例えばN11インターフェースを介して、N1 SMコンテナ、及び/又はPDUセッションIDを、AMFに送信する(S818)。ここで、N1 SMコンテナには、PDUセッション確立拒絶メッセージが含まれてよい。
【0254】
次に、N1 SMコンテナ、及び/又はPDUセッションIDを受信したAMFは、アクセスネットワークに含まれる第1の基地局装置を介して、UEにNASメッセージを送信する(S820)(S822)。ここで、NASメッセージは、例えばN1インターフェースを介して、送信される。また、NASメッセージは、ダウンリンクNASトランスポート(DL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。また、NASメッセージには、PDUセッションID及び/又はN1 SMコンテナが含まれてよい。
【0255】
また、PDUセッション確立拒絶メッセージは、PDUセッション確立要求に対する応答メッセージであってよい。また、PDUセッション確立拒絶メッセージは、PDUセッションの確立が拒絶されたことを示してよい。
【0256】
ここで、SMF及び/又はAMFは、PDUセッション確立拒絶メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はPDUセッションID、及び/又はNASメッセージを送信することで、PDUセッション確立要求メッセージによるUEの要求が拒絶されたことを示してもよい。
【0257】
尚、SMFは、PDUセッション確立拒絶メッセージを送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていないことを示してもよいし、UEの要求が拒絶されたことを示してもよいし、UEからの要求を許可していない事を示してもよいし、これらを組み合わせた情報を示してもよい。さらに、複数の識別情報が送受信される場合、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
【0258】
SMF及び/又はAMFは、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信することにより、これらの識別情報の内容を、UEに通知することができる。
【0259】
次に、UEは、例えばN1インターフェースを介して、NASメッセージを受信すると(S822)、PDUセッション確立要求メッセージによるUEの要求が拒絶されたこと、及び/又はNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。
【0260】
各装置は、PDUセッション確立受諾メッセージの送受信に基づいて、本手続きを完了してもよい。このとき、各装置は、確立されたPDUセッションを用いてDNと通信可能な状態に遷移してよい。
【0261】
各装置は、PDUセッション確立拒絶メッセージの送受信に基づいて、本手続きを完了してもよい。このとき、各装置は、PDUセッションを確立することができないため、すでに確立済みのPDUセッションがない場合は、DNと通信できない。
【0262】
なお、上記に示すUEが各識別情報の受信に基づき実行する各処理は、本手続き中、又は本手続き完了後に実行されてもよいし、本手続き完了後に、本手続き完了に基づき実行されてもよい。
【0263】
また、各装置は、本手続きにおいて送受信した情報を対応付けて記憶してもよい。
【0264】
また、本手続きを完了した後も、UEは、第1の状態又は第3の状態又は第4の状態にあってよい。
【0265】
尚、本手続きをnon-3GPPアクセスを介して実行した場合は、本手続きを完了した後も、UEは、第1の状態又は第3の状態又は第5の状態にあってよい。
【0266】
尚、これらの状態は、本手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよいし、本手続きよりも前に実行された手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよい。
【0267】
ここでは、PDUセッション確立受諾メッセージを受信し、PLMNにおけるPDUセッション(PDUセッションID #1で識別される第1のPDUセッション)が確立したものとして説明する。また、これらの状態にあるUEは、本手続きの完了後、3.3章の手続き又は3.4章の手続きを実行してもよいし、実行しなくてもよい。また、これらの状態にあるUEは、本手続きの完了後、3.3章の手続き又は3.4章の手続きを実行することなく、3.5章の手続きを実行してもよい。
【0268】
[3.3. PLMNにおける非登録手続き]
次に、PLMNにおける非登録手続きについて説明する。ここでは、3.1章や3.2章の手続きを実行したアクセスと同一のアクセス(つまり3GPPアクセス)を介して、PLMNにおける非登録手続きが実行される場合を説明する。この場合、PLMNにおける非登録手続きは、第1の状態又は第3の状態又は第4の状態にあるUEによって実行されてよい。尚、3.1章や3.2章の手続きがnon-3GPPアクセスを介して実行された場合であって、PLMNにおける非登録手続きをnon-3GPPアクセスを介して実行する場合は、第1の状態又は第3の状態又は第5の状態にあるUEによって実行されてよい。以下、PLMNにおける非登録手続きを、非登録手続きや本手続きとも呼称する。非登録手続きには、ネットワーク主導の非登録手続きと、UE主導の非登録手続きとがある。非登録手続きは、ネットワーク(アクセスネットワーク、及び/又はコアネットワーク、及び/又はDN)に登録されたUEの登録を解除する為の手続きであってよい。言い換えると、UE又はAMFは、UEがネットワークに登録されている状態(RM-REGISTERED state又は5GMM-REGISTEDED state)である場合に、非登録手続きを実行してよい。また、UEがPLMNと通信可能なエリアから外に出たことを検出した場合、及び/又はUEがSNPNと通信可能なエリアに入ったことを検出した場合等に、各装置は、非登録手続きを実行してもよい。特に、SSC mode 2に設定されたPDUセッションを確立している場合には、本手続きを実行してもよい。
【0269】
[3.3.1 ネットワーク主導の非登録手続き]
まず、ネットワーク主導の非登録手続きについて、
図1、2、10を用いて説明する。以下、PLMNにおけるネットワーク主導の非登録手続きを、非登録手続きや本手続きとも呼称する。
【0270】
AMF_210(以下、AMFとも称する)は、3GPPアクセス(アクセスネットワーク_100)を介して、非登録要求(DEREGISTRATION REQUEST)メッセージをUEに送信する(S900)ことにより、本手続きを開始する。ここで、非登録要求メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージであるが、実際にはAMFが、アクセスネットワーク_100に含まれる基地局装置_110(以下、基地局装置とも称する)を介して、UEに送信するメッセージである。
【0271】
また、AMFは、非登録要求メッセージに、第41から43の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してよい。尚、非登録要求メッセージに、第41から43の識別情報のいずれを含めるか否かは、本手続きより前に実施された手続きで送受信した第1の識別情報及び/又は第11の識別情報及び/又は第24の識別情報及び/又は第34の識別情報に従って決定してもよい。例えば、第1の識別情報及び/又は第11の識別情報及び/又は第24の識別情報及び/又は第34の識別情報がPLMNとSNPN間のハンドオーバをサポートすることを示していた場合、つまり、UE又はネットワークがPLMNとSNPN間のハンドオーバをサポートする場合、AMFは、非登録要求メッセージに、第41から43の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。
【0272】
また、AMFは、これらの識別情報のうちの少なくとも1つ、及び/又は非登録要求メッセージを送信することで、PLMNにおけるUEの登録状態を非登録状態に遷移することの要求、及び/又は、PLMNにおいて確立しているPDUセッションを解放することの要求、及び/又は、SNPNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始することの指示、及び/又は、SNPNを介してPLMNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始することの指示、及び/又はPLMNへの直接接続から、SNPNを介してPLMNへの接続に変更することの指示、及び/又はPLMNに対して直接確立しているPDUセッションを、SNPNを介してPLMNに対して確立するPDUセッションに変更することの指示、及び/又は、SNPNアクセスモードを活性化することの指示、及び/又は、SNPNアクセスモードで動作することの指示をしてもよい。
【0273】
UEは、AMFから非登録要求メッセージを受信すると、非登録要求メッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。そして、UEは、非登録要求メッセージ、及び/又は各識別情報の受信に基づいて、UEの挙動を決定してよい。
【0274】
すなわち、UEは、PLMNにおけるUEの登録状態を非登録状態に遷移してもよいし、PLMNにおいて確立しているPDUセッションを解放してもよいし、SNPNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始してもよいし、SNPNを介してPLMNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始してもよいし、PLMNへの直接接続から、SNPNを介したPLMNへの接続に変更するための処理を実行してもよいし、SNPNアクセスモードを活性化してもよいし、SNPNアクセスモードで動作するように設定してもよい。これらは、本手続きを実行中に、実行してもよいし、本手続きの完了後に、実行してもよい。
【0275】
そして、非登録要求メッセージを受信したUEは、AMFに非登録受諾(DEREGISTRATION ACCEPT)メッセージを送信してよい(S902)。ここで、非登録受諾メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージであるが、実際にはUEが、アクセスネットワークを介して、AMFに送信するメッセージである。
【0276】
各装置は、非登録受諾メッセージの送受信に基づいて、UEがネットワークに登録されていない状態(RM_DEREGISTERED state、又は5GMM-DEREGISTERED state)に遷移してよい。また、各装置によるこの状態遷移は、本手続きの完了に基づいて行われてもよい。
【0277】
また、各装置は、本手続きにおいて送受信した情報を対応付けて記憶してもよい。
【0278】
また、本手続きを完了した後、UEは、第2の状態又は第4の状態又は第5の状態又は第6の状態となってよい。
【0279】
尚、本手続きをnon-3GPPアクセスを介して実行した場合は、本手続きを完了した後も、UEは、第2の状態又は第4の状態又は第5の状態又は第6の状態となってよい。
【0280】
尚、これらの状態は、本手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよいし、本手続きよりも前に実行された手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよい。
【0281】
また、これらの状態にあるUEは、次に、3.5章の手続きを実行してもよい。
【0282】
[3.3.2 UE主導の非登録手続き]
次に、UE主導の非登録手続きについて、
図1、2、11を用いて説明する。以下、PLMNにおけるUE主導の非登録手続きを、非登録手続きや本手続きとも呼称する。UEは、3GPPアクセス(アクセスネットワーク_100)を介して、非登録要求(DEREGISTRATION REQUEST)メッセージをAMF_210(以下、AMFとも称する)に送信する(S1000)ことにより、本手続きを開始する。ここで、非登録要求メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージであるが、実際にはUEが、アクセスネットワーク_100に含まれる基地局装置_110(以下、基地局装置とも称する)を介して、AMFに送信するメッセージである。
【0283】
また、UEは、非登録要求メッセージに、第51から53の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してよい。尚、非登録要求メッセージに、第51から53の識別情報のいずれを含めるか否かは、本手続きより前に実施された手続きで送受信した第1の識別情報及び/又は第11の識別情報及び/又は第24の識別情報及び/又は第34の識別情報に従って決定してもよい。例えば、第1の識別情報及び/又は第11の識別情報及び/又は第24の識別情報及び/又は第34の識別情報がPLMNとSNPN間のハンドオーバをサポートすることを示していた場合、つまり、UE又はネットワークがPLMNとSNPN間のハンドオーバをサポートする場合、UEは、非登録要求メッセージに、第51から53の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。
【0284】
AMFは、UEから非登録要求メッセージを受信すると、非登録要求メッセージ、及び/又は識別情報の受信に基づいて、AMFの挙動を決定してよい。
【0285】
例えば、非登録要求メッセージを受信したAMFは、UEに非登録受諾(DEREGISTRATION ACCEPT)メッセージを送信してよい(S1002)。ここで、非登録受諾メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージであるが、実際にはAMFが、アクセスネットワークを介して、UEに送信するメッセージである。
【0286】
また、AMFは、非登録受諾メッセージに、第62の識別情報を含めて送信してよい。尚、非登録受諾メッセージに、第62の識別情報を含めるか否かは、本手続きより前に実施された手続きで送受信した第1の識別情報及び/又は第11の識別情報及び/又は第24の識別情報及び/又は第34の識別情報に従って決定してもよい。例えば、第1の識別情報及び/又は第11の識別情報及び/又は第24の識別情報及び/又は第34の識別情報がPLMNとSNPN間のハンドオーバをサポートすることを示していた場合、つまり、UE又はネットワークがPLMNとSNPN間のハンドオーバをサポートする場合、AMFは、非登録受諾メッセージに、第62の識別情報を含めて送信してもよい。
【0287】
また、AMFは、これらの識別情報のうちの少なくとも1つ、及び/又は非登録受諾メッセージを送信することで、PLMNにおけるUEの登録状態を非登録状態に遷移することの要求、及び/又は、PLMNにおいて確立しているPDUセッションを解放することの要求、及び/又は、SNPNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始することの指示、及び/又は、SNPNを介してPLMNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始することの指示、及び/又はPLMNへの直接接続から、SNPNを介してPLMNへの接続に変更することの指示、及び/又はPLMNに対して直接確立しているPDUセッションを、SNPNを介してPLMNに対して確立するPDUセッションに変更することの指示、及び/又は、SNPNアクセスモードを活性化することの指示、及び/又は、SNPNアクセスモードで動作することの指示をしてもよい。
【0288】
UEは、AMFから非登録受諾メッセージを受信すると、非登録受諾メッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。そして、UEは、非登録受諾メッセージ、及び/又は各識別情報の受信に基づいて、UEの挙動を決定してよい。
【0289】
すなわち、UEは、PLMNにおけるUEの登録状態を非登録状態に遷移してもよいし、PLMNにおいて確立しているPDUセッションを解放してもよいし、SNPNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始してもよいし、SNPNを介してPLMNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始してもよいし、PLMNへの直接接続から、SNPNを介したPLMNへの接続に変更するための処理を実行してもよいし、SNPNアクセスモードを活性化してもよいし、SNPNアクセスモードで動作するように設定してもよい。これらは、本手続きを実行中に、実行してもよいし、本手続きの完了後に、実行してもよい。
【0290】
各装置は、非登録受諾メッセージの送受信に基づいて、UEがネットワークに登録されていない状態(RM_DEREGISTERED state、又は5GMM-DEREGISTERED state)に遷移してよい。また、各装置によるこの状態遷移は、本手続きの完了に基づいて行われてもよい。
【0291】
また、各装置は、本手続きにおいて送受信した情報を対応付けて記憶してもよい。
【0292】
また、本手続きを完了した後、UEは、第2の状態又は第4の状態又は第5の状態又は第6の状態となってよい。
【0293】
尚、本手続きをnon-3GPPアクセスを介して実行した場合は、本手続きを完了した後も、UEは、第2の状態又は第4の状態又は第5の状態又は第6の状態となってよい。
【0294】
尚、これらの状態は、本手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよいし、本手続きよりも前に実行された手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよい。
【0295】
また、これらの状態にあるUEは、次に、3.5章の手続きを実行してもよい。
【0296】
[3.4. PLMNにおけるPDUセッション解放手続き]
次に、PLMNにおけるPDUセッション解放手続きについて説明する。ここでは、3.1章や3.2章の手続きを実行したアクセスと同一のアクセス(つまり3GPPアクセス)を介して、PLMNにおけるPDUセッション解放手続きが実行される場合を説明する。この場合、PLMNにおけるPDUセッション解放手続きは、第1の状態又は第3の状態又は第4の状態にあるUEによって実行されてよい。尚、3.1章や3.2章の手続きがnon-3GPPアクセスを介して実行された場合であって、PLMNにおけるPDUセッション解放手続きをnon-3GPPアクセスを介して実行する場合は、第1の状態又は第3の状態又は第5の状態にあるUEによって実行されてよい。以下、PLMNにおけるPDUセッション解放手続きを、PDUセッション解放手続きや本手続きとも呼称する。PDUセッション解放手続きには、ネットワーク主導のPDUセッション解放手続きと、UE主導のPDUセッション解放手続きとがある。PDUセッション解放手続きは、PDUセッションを解放するための手続きであってよい。また、UEがPLMNと通信可能なエリアから外に出たことを検出した場合、及び/又はUEがSNPNと通信可能なエリアに入ったことを検出した場合等に、各装置は、PDUセッション解放手続きを実行してもよい。特に、SSC mode 2に設定されたPDUセッションを確立している場合には、本手続きを実行してもよい。
【0297】
[3.4.1 ネットワーク主導のPDUセッション解放手続き]
まず、ネットワーク主導のPDUセッション解放手続きについて、
図1、2、12を用いて説明する。以下、PLMNにおけるネットワーク主導のPDUセッション解放手続きを、PDUセッション解放手続きや本手続きとも呼称する。SMF_220(以下、SMFとも称する)は、PDUセッション解放コマンド(PDU SESSION RELEASE COMMAND)メッセージをUEに送信する(S1102)ことにより、本手続きを開始する。ここで、PDUセッション解放コマンドメッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージに含まれるメッセージであるが、実際にはSMFが、AMF_210(以下、AMFとも称する)及びアクセスネットワーク_100(以下、アクセスネットワークとも称する)を介して、UEに送信するメッセージである。
【0298】
また、SMFは、PDUセッション解放コマンドメッセージに、第71から73、75の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してよい。尚、PDUセッション解放コマンドメッセージに、第71から73、75の識別情報のいずれを含めるか否かは、本手続きより前に実施された手続きで送受信した第1の識別情報及び/又は第11の識別情報及び/又は第24の識別情報及び/又は第34の識別情報に従って決定してもよい。例えば、第1の識別情報及び/又は第11の識別情報及び/又は第24の識別情報及び/又は第34の識別情報がPLMNとSNPN間のハンドオーバをサポートすることを示していた場合、つまり、UE又はネットワークがPLMNとSNPN間のハンドオーバをサポートする場合、SMFは、PDUセッション解放コマンドメッセージに、第71から73、75の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。尚、第71の識別情報は、第1のPDUセッションを識別するPDUセッションID #1を示してよい。
【0299】
また、SMFは、これらの識別情報のうちの少なくとも1つ、及び/又はPDUセッション解放コマンドメッセージを送信することで、PLMNにおいて確立しているPDUセッションを解放することの指示、及び/又は、SNPNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始することの指示、及び/又は、SNPNを介してPLMNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始することの指示、及び/又はPLMNへの直接接続から、SNPNを介してPLMNへの接続に変更することの指示、及び/又はPLMNに対して直接確立しているPDUセッションを、SNPNを介してPLMNに対して確立するPDUセッションに変更することの指示、及び/又は、SNPNアクセスモードを活性化することの指示、及び/又は、SNPNアクセスモードで動作することの指示をしてもよい。
【0300】
UEは、SMFからPDUセッション解放コマンドメッセージを受信すると、PDUセッション解放コマンドメッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。そして、UEは、非登録要求メッセージ、及び/又は各識別情報の受信に基づいて、UEの挙動を決定してよい。
【0301】
すなわち、UEは、PLMNにおいて確立しているPDUセッションを解放してもよいし、SNPNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始してもよいし、SNPNを介してPLMNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始してもよいPLMNへの直接接続から、SNPNを介してPLMNへの接続に変更することを決定してもよいし、PLMNに対して直接確立しているPDUセッションを、SNPNを介してPLMNに対して確立するPDUセッションに変更するための処理を実行してもよいし、SNPNアクセスモードを活性化してもよいし、SNPNアクセスモードで動作するように設定してもよい。これらは、本手続きを実行中に、実行してもよいし、本手続きの完了後に、実行してもよい。
【0302】
そして、PDUセッション解放コマンドを受信したUEは、SMFにPDUセッション解放完了(PDU SESSION RELEASE COMPLETE)メッセージを送信してもよい。ここで、PDUセッション解放完了メッセージは、AMFを介して、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージに含まれるメッセージである。
【0303】
また、各装置は、本手続きにおいて送受信した情報を対応付けて記憶してもよい。
【0304】
また、本手続きを完了した後、UEは、第2の状態又は第4の状態又は第5の状態又は第6の状態となってよい。
【0305】
尚、本手続きをnon-3GPPアクセスを介して実行した場合は、本手続きを完了した後も、UEは、第2の状態又は第4の状態又は第5の状態又は第6の状態となってよい。
【0306】
尚、これらの状態は、本手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよいし、本手続きよりも前に実行された手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよい。
【0307】
また、これらの状態にあるUEは、次に、3.5章の手続きを実行してもよい。
【0308】
[3.4.2 UE主導のPDUセッション解放手続き]
次に、UE主導のPDUセッション解放手続きについて、
図1、2、12を用いて説明する。以下、PLMNにおけるUE主導のPDUセッション解放手続きを、PDUセッション解放手続きや本手続きとも呼称する。UEは、PDUセッション解放要求(PDU SESSION RELEASE REQUEST)メッセージをSMF_220(以下、SMFとも称する)に送信する(S1100)ことにより、本手続きを開始する。ここで、PDUセッション解放要求メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージに含まれるメッセージであるが、実際にはUEが、アクセスネットワーク_100(以下、アクセスネットワークとも称する)及びAMF_210(以下、AMFとも称する)を介して、SMFに送信するメッセージである。
【0309】
また、UEは、PDUセッション解放要求メッセージに、第81の識別情報を含めて送信してよい。尚、PDUセッション解放要求メッセージに、第81の識別情報のいずれを含めるか否かは、本手続きより前に実施された手続きで送受信した第1の識別情報及び/又は第11の識別情報及び/又は第24の識別情報及び/又は第34の識別情報に従って決定してもよい。例えば、第1の識別情報及び/又は第11の識別情報及び/又は第24の識別情報及び/又は第34の識別情報がPLMNとSNPN間のハンドオーバをサポートすることを示していた場合、つまり、UE又はネットワークがPLMNとSNPN間のハンドオーバをサポートする場合、UEは、PDUセッション解放要求メッセージに、第81の識別情報を含めて送信してもよい。尚、第81の識別情報は、第1のPDUセッションを識別するPDUセッションID #1を示してよい。
【0310】
SMFは、UEからPDUセッション解放要求メッセージを受信すると、PDUセッション解放要求メッセージの受信に基づいて、SMFの挙動を決定してよい。
【0311】
例えば、SMFは、PDUセッション解放コマンドメッセージに、第71から73、75の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してよい(S1102)。尚、PDUセッション解放コマンドメッセージに、第71から73、75の識別情報のいずれを含めるか否かは、本手続きより前に実施された手続きで送受信した第1の識別情報及び/又は第11の識別情報及び/又は第24の識別情報及び/又は第34の識別情報に従って決定してもよい。例えば、第1の識別情報及び/又は第11の識別情報及び/又は第24の識別情報及び/又は第34の識別情報がPLMNとSNPN間のハンドオーバをサポートすることを示していた場合、つまり、UE又はネットワークがPLMNとSNPN間のハンドオーバをサポートする場合、SMFは、PDUセッション解放コマンドメッセージに、第71から73、75の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。尚、第71の識別情報は、第1のPDUセッションを識別するPDUセッションID #1を示してよい。
【0312】
また、SMFは、これらの識別情報のうちの少なくとも1つ、及び/又はPDUセッション解放コマンドメッセージを送信することで、PLMNにおいて確立しているPDUセッションを解放することの指示、及び/又は、SNPNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始することの指示、及び/又は、SNPNを介してPLMNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始することの指示、及び/又はPLMNへの直接接続から、SNPNを介してPLMNへの接続に変更することの指示、及び/又はPLMNに対して直接確立しているPDUセッションを、SNPNを介してPLMNに対して確立するPDUセッションに変更することの指示、及び/又は、SNPNアクセスモードを活性化することの指示、及び/又は、SNPNアクセスモードで動作することの指示をしてもよい。
【0313】
UEは、SMFからPDUセッション解放コマンドメッセージを受信すると、PDUセッション解放コマンドメッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。そして、UEは、非登録要求メッセージ、及び/又は各識別情報の受信に基づいて、UEの挙動を決定してよい。
【0314】
すなわち、UEは、PLMNにおいて確立しているPDUセッションを解放してもよいし、SNPNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始してもよいし、SNPNを介してPLMNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始してもよいPLMNへの直接接続から、SNPNを介してPLMNへの接続に変更することを決定してもよいし、PLMNに対して直接確立しているPDUセッションを、SNPNを介してPLMNに対して確立するPDUセッションに変更するための処理を実行してもよいし、SNPNアクセスモードを活性化してもよいし、SNPNアクセスモードで動作するように設定してもよい。これらは、本手続きを実行中に、実行してもよいし、本手続きの完了後に、実行してもよい。
【0315】
そして、PDUセッション解放コマンドを受信したUEは、SMFにPDUセッション解放完了(PDU SESSION RELEASE COMPLETE)メッセージを送信してもよい。ここで、PDUセッション解放完了メッセージは、AMFを介して、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージに含まれるメッセージであるが、実際にはUEが、アクセスネットワーク及びAMFを介して、SMFに送信するメッセージである。
【0316】
また、各装置は、本手続きにおいて送受信した情報を対応付けて記憶してもよい。
【0317】
また、本手続きを完了した後、UEは、第2の状態又は第4の状態又は第5の状態又は第6の状態となってよい。
【0318】
尚、本手続きをnon-3GPPアクセスを介して実行した場合は、本手続きを完了した後も、UEは、第2の状態又は第4の状態又は第5の状態又は第6の状態となってよい。
【0319】
尚、これらの状態は、本手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよいし、本手続きよりも前に実行された手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよい。
【0320】
また、これらの状態にあるUEは、次に、3.5章の手続きを実行してもよい。
【0321】
[3.5. SNPNに対する登録手続き]
次に、SNPNにおける登録手続き(Registration procedure)について、
図3、4、8を用いて説明する。
【0322】
ここで、PLMNにおいて、3.3章の手続き、又は3.4章の手続きを実行したUEは、上述のように、第2の状態又は第4の状態又は第5の状態又は第6の状態となっていてよい。
【0323】
また、PLMNにおいて、3.3章の手続き、又は3.4章の手続きを実行しなかったUEは、例えば、移動したこと等に伴い、PLMNとの接続性が切断された場合や、PLMNにおける登録状態が非登録状態に遷移した場合、PLMNにおけるPDUセッションが解放された場合や、PLMNと通信可能なエリアから外に出た場合や、SNPNと通信可能なエリアに入った場合等に、第2の状態又は第4の状態又は第5の状態又は第6の状態となってよい。
【0324】
そして、これらの状態にあるUEは、SNPN選択手続きを実行して、あるSNPNを選択することができ、選択されたSNPNにおける登録手続きを実行してよい。そのSNPNを識別するためのPLMN ID及びNID(Network Identifier)は、例えば、UEがもともと持っていたものであってもよいし、SNPNの基地局から報知(broadcast)されるシステム情報に含まれていてもよい。UEは、このPLMN ID及びNIDを利用して、そのSNPNを識別し、選択できてよい。
【0325】
ここでは、3GPPアクセスを介して、SNPNにおける登録手続きが実行される場合を説明する。この場合、SNPNにおける登録手続きは、第2の状態又は第5の状態又は第6の状態にあるUEによって実行されてよい。尚、SNPNにおける登録手続きは、non-3GPPアクセスを介して実行されてもよく、この場合、第2の状態又は第4の状態又は第6の状態にあるUEによって実行されてよい。
【0326】
以下では、SNPNにおける登録手続きを、登録手続きや、本手続きとも呼称する。登録手続きは、UEが主導してアクセスネットワーク_102(以下、アクセスネットワークとも称する)、及び/又はコアネットワーク_202(以下、コアネットワークとも称する)、及び/又はDN_252(以下、DNとも称する)へ登録する為の手続きである。UEは、ネットワークに登録していない状態であれば、例えば、電源投入時等の任意のタイミングで本手続きを実行することができる。言い換えると、UEは、非登録状態(5GMM-DEREGISTERED state)であれば任意のタイミングで本手続きを開始できる。また、各装置(特にUEとAMF)は、登録手続きの完了に基づいて、登録状態(5GMM-REGISTEDED state)に遷移することができる。尚、各登録状態は、アクセス毎に各装置で管理されてよい。具体的には、各装置は3GPPアクセスに対する登録の状態(登録状態又は非登録状態)と、non-3GPPアクセスに対する登録の状態を独立して管理してよい。
【0327】
さらに、登録手続きは、ネットワークにおけるUEの位置登録情報を更新する、及び/又は、UEからネットワークへ定期的にUEの状態を通知する、及び/又は、ネットワークにおけるUEに関する特定のパラメータを更新する為の手続きであってもよい。
【0328】
UEは、TAを跨ぐモビリティをした際に、登録手続きを開始してもよい。言い換えると、UEは、保持しているTAリストで示されるTAとは異なるTAに移動した際に、登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、PDUセッションの切断や無効化が原因で、各装置のコンテキストの更新が必要な際に、登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、UEのPDUセッション確立に関する、能力情報及び/又はプリファレンスに変化が生じた場合、登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、定期的に登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、登録手続きの完了、又はPDUセッション確立手続きの完了、又は各手続きでネットワークから受信した情報に基づいて、登録手続きを開始してもよい。尚、UEは、これらに限らず、任意のタイミングで登録手続きを実行することができる。
【0329】
なお、上述したUEがネットワークに登録していない状態(非登録状態)から登録された状態(登録状態)に遷移する為の手続きは、初期登録手続き(initial registration procedure)又は初期登録のための登録手続き(registration procedure for initial registration)であってよい。また、UEがネットワークに登録された状態(登録状態)で実行された登録手続きは、移動及び定期的な登録更新の為の登録手続き(registration procedure for mobility and periodic registration update)又は移動及び定期的な登録手続き(mobility and periodic registration procedure)であってよい。
【0330】
まず、UEは、3GPPアクセス(アクセスネットワーク_102)を介して、AMF_212(以下、AMFとも称する)に登録要求(Registration request)メッセージを送信することにより(S600)(S602)(S604)、登録手続きを開始する。ここで、3GPPアクセスは、基地局装置_112(以下、基地局装置とも称する)を含んでよい。すなわち、UEは、登録要求メッセージを含むRRCメッセージを、基地局装置(gNBとも称する)に送信する(S600)。尚、登録要求メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージである。また、RRCメッセージは、UEと基地局装置との間で送受信される制御メッセージであってよい。また、NASメッセージはNASレイヤで処理され、RRCメッセージはNASレイヤよりも下位のRRCレイヤで処理される。
【0331】
ここで、UEは、第1から4の識別情報のうちの少なくとも1つを、登録要求メッセージ及び/又はRRCメッセージに含めて送信する事ができる。ここで、第1から4の識別情報は、3.1章の第1から4の識別情報と同一でもよいし、異なってもよい。
【0332】
UEは、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを、これらとは異なる制御メッセージ、例えば、RRCレイヤよりも下位のレイヤ(例えば、MAC(Medium Access Control)レイヤ、RLC(Radio Link Control)レイヤ、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤ、SDAP(Service Data Adaptation Protocol)レイヤ等)の制御メッセージに含めて送信してもよい。尚、UEは、これらの識別情報を送信することで、UEが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UEの要求を示してもよいし、これら両方を示してもよい。
【0333】
尚、UEは、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信するか否かを、UEの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はUEの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はUEが保持するコンテキスト等に基づいて、選択、決定してもよい。
【0334】
UEは、登録要求メッセージ及び/又はRRCメッセージに、これらの識別情報以外の情報も含めてもよく、例えばUE ID及び/又はPLMN ID及び/又はAMF識別情報を含めて送信してもよい。ここで、AMF識別情報とは、AMF、又はAMFの集合を識別する情報であってよく、例えば、5G-S-TMSI(5G S-Temporary Mobile Subscription Identifier)やGUAMI(Globally Unique AMF Identifier)であってよい。
【0335】
基地局装置は、登録要求メッセージを含むRRCメッセージを受信すると、登録要求メッセージを転送するAMFを選択する(S602)。尚、基地局装置は、受信したメッセージ及び/又は情報に基づいて、AMFを選択することができる。なお、基地局装置はこれ以外の条件に基づきAMFを選択してもよい。
【0336】
基地局装置は、受信したRRCメッセージから登録要求メッセージを取り出し、選択したAMFに、登録要求メッセージを転送する(S604)。なお、第1から4の識別情報のうちの少なくとも1つが、登録要求メッセージには含まれずRRCメッセージに含まれた場合、RRCメッセージに含まれた識別情報を、選択したAMFに、登録要求メッセージとともに転送してもよい(S604)。
【0337】
AMFは、登録要求メッセージを受信した場合、第1の条件判別を実行することができる。第1の条件判別とは、ネットワークがUEの要求を受諾するか否かを判別するためのものである。AMFは、第1の条件判別を真と判定した場合、S610からS612 の手続きを実行してよい。また、AMFは、第1の条件判別を偽と判定した場合、S610の手続きを実行してもよい。
【0338】
また、第1の条件判別は、AMF以外のネットワーク機能(NFとも称する)が実行してもよい。そのNFは、例えば、NSSF(Network Slice Selection Function)、NWDAF(Network Data Analytics Function)、PCF(Policy Control Function)等であってよい。AMF以外のNFが第1の条件判別を行う場合は、AMFは、そのNFに対して、第1の条件判別を行うために必要な情報、具体的には、UEから受信した情報の少なくとも一部を提供してよい。そして、そのNFがAMFから受信した情報に基づいて第1の条件判別の真偽を判別した場合は、AMFに対して第1の条件判別の結果(つまり、真か偽か)を含む情報を伝えてよい。AMFは、そのNFから受信した第1の条件判別の結果に基づいて、UEに対して送信する識別情報、及び/又は制御メッセージを決定してよい。
【0339】
なお、第1の条件判別が真の場合、S610で送受信される制御メッセージは、登録受諾(Registration accept)メッセージであって良いし、第1の条件判別が偽の場合、S610で送受信される制御メッセージは、登録拒絶(Registration reject)メッセージであってよい。
【0340】
尚、第1の条件判別は、登録要求メッセージの受信、及び/又は登録要求メッセージに含まれる各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、実行されてもよい。
【0341】
例えば、UEの要求をネットワークが許可する場合、第1の条件判別は真と判定されてよく、UEの要求をネットワークが許可しない場合、第1の条件判別は偽と判定されてよい。また、UEの登録先のネットワーク、及び/又はネットワーク内の装置が、UEの要求する機能をサポートしている場合、第1の条件判別は真と判定されてよく、UEの要求する機能をサポートしていない場合、第1の条件判別は偽と判定されてよい。さらに、送受信される識別情報が許可される場合、第1の条件判別は真と判定されてよく、送受信される識別情報が許可されない場合、第1の条件判別は偽と判定されてよい。
【0342】
ここでは、第1の条件判別が真と判定されたものとして、以下の説明を続ける。
【0343】
AMFは、制御メッセージに、第11から16の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含めて送信してもよい。また、第11の識別情報は、第1の識別情報を受信した場合にのみ送られる情報であってもよいし、第1の識別情報を受信していなくても送信される情報であってもよい。ここで、第11から16の識別情報は、3.1章の第11から16の識別情報と同一でもよいし、異なってもよい。尚、AMFは、これらの識別情報及び/又は制御メッセージを送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UEの要求が受諾されたことを示してもよいし、UEからの要求を許可していない事を示してもよいし、これらを組み合わせた情報を示してもよい。さらに、複数の識別情報が送受信される場合、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
【0344】
AMFは、制御メッセージ(登録受諾メッセージ)の送信時に、UEに許可するS-NSSAI(allowed NSSAI)はないが、本手続き完了後又は本手続きと並行して、NSSAA手続きを実行する予定がある場合、又はUEとネットワーク間でNSSAA手続きを実行中である場合、又はpending NSSAIを制御メッセージに含めて送信した場合、空の値をallowed NSSAIに含めて送信してもよい。
【0345】
尚、AMFは、第11から16の識別情報の内、どの識別情報を制御メッセージに含めるかを、受信した各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、決定してもよい。
【0346】
また、AMFは、受信した各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、登録受諾メッセージを送信することで、UEの要求が受諾されたことを示してもよい。
【0347】
UEは、基地局装置を介して、制御メッセージ(登録受諾メッセージ)を受信する(S610)。UEは、登録受諾メッセージを受信することで、登録要求メッセージによるUEの要求が受諾されたこと、及び登録受諾メッセージに含まれる各種の識別情報の内容を認識することができる。
【0348】
UEは、さらに、登録受諾メッセージに対する応答メッセージとして、登録完了メッセージを、基地局装置を介して、AMFに送信することができる(S612)。ここで、登録完了メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージであるが、UEと基地局装置間はRRCメッセージに含まれて送受信されてよい。
【0349】
AMFは、基地局装置を介して、登録完了メッセージを受信する(S612)。また、各装置は、登録受諾メッセージ、及び/又は登録完了メッセージの送受信に基づき、本手続きを完了する。
【0350】
尚、各装置は、登録受諾メッセージ及び/又は登録完了メッセージの送受信、又は登録手続きの完了に基づいて、UEがネットワークに登録された状態(RM_REGISTERED state、又は5GMM-REGISTERED state)への遷移又は維持をしてもよい。
【0351】
また、各装置は、本手続きにおいて送受信した情報を対応付けて記憶してもよい。
【0352】
また、本手続きを完了した後も、UEは、第2の状態又は第5の状態又は第6の状態にあってよい。
【0353】
尚、本手続きをnon-3GPPアクセスを介して実行した場合は、本手続きを完了した後も、UEは、第2の状態又は第4の状態又は第6の状態にあってよい。
【0354】
尚、これらの状態は、本手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよいし、本手続きよりも前に実行された手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよい。
【0355】
[3.6. SNPNに対するPDUセッション確立手続き]
次に、3.5章の登録手続きを1回以上実行した後のUEが、SNPNにおいてPDUセッションを確立するために実行するPDUセッション確立手続きについて、
図3、4、9を用いて説明する。ここでは、3.5章の登録手続きを実行したアクセスと同一のアクセス(つまり3GPPアクセス)を介して、PDUセッション確立手続きが実行される場合を説明する。この場合、PDUセッション確立手続きは、第2の状態又は第5の状態又は第6の状態にあるUEによって実行されてよい。尚、3.5章の登録手続きがnon-3GPPアクセスを介して実行された場合、第2の状態又は第4の状態又は第6の状態にあるUEが、non-3GPPアクセスを介して、PDUセッション確立手続きを実行してよい。以下では、SNPNにおけるPDUセッション確立手続きを、PDUセッション確立手続きや、本手続きとも呼称する。
【0356】
まず、UEは、3GPPアクセス(アクセスネットワーク_102)を介して、AMF_212(以下、AMFとも称する)にPDUセッション確立要求メッセージを含むN1 SMコンテナを含むNASメッセージを送信することにより(S800)、PDUセッション確立手続きを開始する。ここで、3GPPアクセスは、基地局装置_112(以下、基地局装置とも称する)を含んでよい。すなわち、UEは、基地局装置を介して、AMFにNASメッセージを送信する。NASメッセージは、例えばN1インターフェースを介して送信されるメッセージであり、アップリンクNASトランスポート(UL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。
【0357】
また、UEは、PDUセッション確立要求メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージに、第21から26、28の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することにより、UEが要求することを、ネットワーク側に通知することができる。ここで、第21から26、28の識別情報は、3.2章の第21~26、28の識別情報と同一でも良いし、異なってもよい。但し、ここでは、第21の識別情報は、第2のPDUセッションを識別するPDUセッションID #2を示すものとする。
【0358】
尚、UEは、第21から26、28の識別情報のうち、どの識別情報をネットワークに送信するか否かを、UEの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はUEの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はUEが保持するコンテキスト等に基づいて、決定してもよい。
【0359】
尚、UEは、これらの識別情報を、これらとは異なる制御メッセージ、例えば、NASレイヤよりも下位レイヤ(例えば、RRCレイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、PDCPレイヤ、SDAPレイヤ等)の制御メッセージや、NASレイヤよりも上位レイヤ(例えば、トランスポートレイヤ、セッションレイヤ、プレゼンテーションレイヤ、アプリケーションレイヤ等)の制御メッセージに含めて送信してもよい。
【0360】
次に、AMFは、NASメッセージを受信すると、UEが要求していること、及び/又はNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。
【0361】
次に、AMFは、UEから受信したNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の少なくとも一部の転送先として、SMFを選択する(S802)。尚、AMFは、NASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、転送先のSMFを選択してもよい。ここでは、SMF_222(以下、SMFとも称する)が選択されたものとする。
【0362】
次に、AMFは、選択されたSMFに、例えばN11インターフェースを介して、UEから受信したNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の少なくとも一部を送信する(S804)。
【0363】
次に、SMFは、AMFから送信された情報等(メッセージ、コンテナ、情報)を受信すると、UEが要求していること、及び/又はAMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。
【0364】
ここで、SMFは、第2の条件判別をしてもよい。また、第2の条件判別は、ネットワークがUEの要求を受諾するか否かを判断する為のものであってよい。SMFは、第2の条件判別を真と判定した場合、
図9の(A)の手続きを開始してよく、第2の条件判別を偽と判定した場合、
図9の(B)の手続きを開始してよい。
【0365】
尚、第2の条件判別は、SMF以外のNFが実行してもよい。そのNFは、例えば、NSSF、NWDAF、PCF、NRFであってもよい。SMF以外のNFが第2の条件判別を行う場合は、SMFは、そのNFに対して、第2の条件判別を行うために必要な情報、具体的には、UEから受信した情報の少なくとも一部を提供してよい(S806)。そして、そのNFがSMFから受信した情報に基づいて第2の条件判別の真偽を判別した場合は、SMFに対して第2の条件判別の結果(つまり、真か偽か)を含む情報を伝えてよい。SMFは、そのNFから受信した第2の条件判別の結果に基づいて、UEに対して送信するべき識別情報、及び/又は制御メッセージを決定してよい。
【0366】
尚、第2の条件判別は、AMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)、及び/又は加入者情報(subscription information)、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はSMFが保持するコンテキスト等に基づいて、実行されてもよい。
【0367】
例えば、UEの要求をネットワークが許可する場合、第2の条件判別は真と判定されてよく、UEの要求をネットワークが許可しない場合、第2の条件判別は偽と判定されてよい。また、UEの接続先のネットワーク、及び/又はネットワーク内の装置が、UEが要求する機能をサポートしている場合、第2の条件判別は真と判定されてよく、UEが要求する機能をサポートしていない場合、第2の条件判別は偽と判定されてよい。また、送受信された識別情報が許可される場合、第2の条件判別は真と判定されてよく、送受信された識別情報が許可されない場合、第2の条件判別は偽と判定されてよい。尚、第2の条件判別の真偽を判定する条件は、前述した条件に限らなくてよい。
【0368】
次に、
図9の(A)の手続きの各ステップを説明する。
【0369】
次に、SMFは、確立するPDUセッションに対するUPFを選択し、選択されたUPFに、例えばN4インターフェースを介して、N4セッション確立要求メッセージを送信してもよい(S808)。N4セッション確立要求メッセージには、PCFから受信したPCCルールの少なくとも一部が含まれてもよい。
【0370】
ここで、SMFは、AMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)、及び/又はPCFから受信したPCCルール等の情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はSMFが保持するコンテキスト等に基づいて、1以上のUPFを選択してもよい。また、複数のUPFが選択された場合、SMFは、各UPFに対してN4セッション確立要求メッセージを送信してよい。ここでは、UPF_232(以下、UPFとも称する)が選択されたものとする。
【0371】
次に、UPFは、N4セッション確立要求メッセージを受信すると(S808)、SMFから受信した情報の内容を認識することができる。また、UPFは、N4セッション確立要求メッセージの受信に基づいて、例えばN4インターフェースを介して、SMFにN4セッション確立応答メッセージを送信してよい(S810)。
【0372】
次に、SMFは、N4セッション確立要求メッセージに対する応答メッセージとして、N4セッション確立応答メッセージを受信すると、UPFから受信した情報の内容を認識することができる。
【0373】
次に、SMFは、PDUセッション確立要求メッセージの受信、及び/又はUPFの選択、及び/又はN4セッション確立応答メッセージの受信などに基づいて、例えばN11インターフェースを介して、N1 SMコンテナ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はPDUセッションIDを、AMFに送信する(S812)。ここで、N1 SMコンテナには、PDUセッション確立受諾メッセージが含まれてよい。
【0374】
次に、N1 SMコンテナ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はPDUセッションIDを受信したAMFは、アクセスネットワークに含まれる基地局装置を介して、UEにNASメッセージを送信する(S814)(S816)。ここで、NASメッセージは、例えばN1インターフェースを介して、送信される。また、NASメッセージは、ダウンリンクNASトランスポート(DL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。
【0375】
具体的には、AMFは、アクセスネットワークに含まれる基地局装置に対して、N2 PDUセッション要求メッセージを送信すると(S814)、N2 PDUセッション要求メッセージを受信した基地局装置は、UEに対して、NASメッセージを送信する(S816)。ここで、N2 PDUセッション要求メッセージには、NASメッセージ、及び/又はN2 SM情報が含まれてよい。また、NASメッセージには、PDUセッションID及び/又はN1 SMコンテナが含まれてよい。
【0376】
また、PDUセッション確立受諾メッセージは、PDUセッション確立要求に対する応答メッセージであってよい。また、PDUセッション確立受諾メッセージは、PDUセッションの確立が受諾されたことを示してよい。
【0377】
ここで、SMF及び/又はAMFは、PDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はPDUセッションID、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージを送信することで、PDUセッション確立要求メッセージによるUEの要求の少なくとも一部が受諾されたことを示してもよい。
【0378】
ここで、SMF及び/又はAMFは、PDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージに、第31から37の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。ここで、第31から33、35、36の識別情報は、本手続きの第21から23、25、26の識別情報と同一でも良いし、異なってもよい。また、第34、37の識別情報は、3.2章の第34、37の識別情報と同一でも良いし、異なってもよい。但し、ここでは、第31の識別情報は、本手続きの第21の識別情報と同一であるものとする。
【0379】
尚、SMFは、これらの識別情報及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージを送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UEの要求が受諾されたことを示してもよいし、UEからの要求を許可していない事を示してもよいし、これらを組み合わせた情報を示してもよい。さらに、複数の識別情報が送受信される場合、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
【0380】
SMF及び/又はAMFは、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信することにより、これらの識別情報の内容を、UEに通知することができる。
【0381】
尚、SMF及び/又はAMFは、PDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージにどの識別情報を含めるかを、受信した各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はSMF及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、決定をしてもよい。
【0382】
次に、UEは、例えばN1インターフェースを介して、NASメッセージを受信すると(S816)、PDUセッション確立要求メッセージによるUEの要求が受諾されたこと、及び/又はNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。例えば、UEは、受信した第31、32、33の識別情報にもとづいて、第31の識別情報で識別されるPDUセッションに対して設定されたPDUセッションタイプやSSC modeを認識してよい。また、UEは、受信した第34の識別情報に基づいて、ネットワークがサポートする機能を認識してよい。
【0383】
次に、
図9の(B)の手続きの各ステップを説明する。
【0384】
まず、SMFは、PDUセッション確立要求メッセージの受信に基づいて、例えばN11インターフェースを介して、N1 SMコンテナ、及び/又はPDUセッションIDを、AMFに送信する(S818)。ここで、N1 SMコンテナには、PDUセッション確立拒絶メッセージが含まれてよい。
【0385】
次に、N1 SMコンテナ、及び/又はPDUセッションIDを受信したAMFは、アクセスネットワークに含まれる第1の基地局装置を介して、UEにNASメッセージを送信する(S820)(S822)。ここで、NASメッセージは、例えばN1インターフェースを介して、送信される。また、NASメッセージは、ダウンリンクNASトランスポート(DL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。また、NASメッセージには、PDUセッションID及び/又はN1 SMコンテナが含まれてよい。
【0386】
また、PDUセッション確立拒絶メッセージは、PDUセッション確立要求に対する応答メッセージであってよい。また、PDUセッション確立拒絶メッセージは、PDUセッションの確立が拒絶されたことを示してよい。
【0387】
ここで、SMF及び/又はAMFは、PDUセッション確立拒絶メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はPDUセッションID、及び/又はNASメッセージを送信することで、PDUセッション確立要求メッセージによるUEの要求が拒絶されたことを示してもよい。
【0388】
尚、SMFは、PDUセッション確立拒絶メッセージを送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていないことを示してもよいし、UEの要求が拒絶されたことを示してもよいし、UEからの要求を許可していない事を示してもよいし、これらを組み合わせた情報を示してもよい。さらに、複数の識別情報が送受信される場合、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
【0389】
SMF及び/又はAMFは、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信することにより、これらの識別情報の内容を、UEに通知することができる。
【0390】
次に、UEは、例えばN1インターフェースを介して、NASメッセージを受信すると(S822)、PDUセッション確立要求メッセージによるUEの要求が拒絶されたこと、及び/又はNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。
【0391】
各装置は、PDUセッション確立受諾メッセージの送受信に基づいて、本手続きを完了してもよい。このとき、各装置は、確立されたPDUセッションを用いてDNと通信可能な状態に遷移してよい。
【0392】
各装置は、PDUセッション確立拒絶メッセージの送受信に基づいて、本手続きを完了してもよい。このとき、各装置は、PDUセッションを確立することができないため、すでに確立済みのPDUセッションがない場合は、DNと通信できない。
【0393】
なお、上記に示すUEが各識別情報の受信に基づき実行する各処理は、本手続き中、又は本手続き完了後に実行されてもよいし、本手続き完了後に、本手続き完了に基づき実行されてもよい。
【0394】
また、各装置は、本手続きにおいて送受信した情報を対応付けて記憶してもよい。
【0395】
また、本手続きを完了した後も、UEは、第2の状態又は第5の状態又は第6の状態にあってよい。
【0396】
尚、本手続きをnon-3GPPアクセスを介して実行した場合は、本手続きを完了した後も、UEは、第2の状態又は第4の状態又は第6の状態にあってよい。
【0397】
尚、これらの状態は、本手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよいし、本手続きよりも前に実行された手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよい。
【0398】
ここでは、PDUセッション確立受諾メッセージを受信し、SNPNにおけるPDUセッションが確立したものとして説明する。また、これらの状態にあるUEは、次に、3.7章の手続きの手続きを実行してよい。
【0399】
[3.7. (SNPNを介した)PLMNに対する登録手続き]
次に、SNPNにおいて、3.5章の登録手続き、及び3.6章のPDUセッション確立手続きを実行したUEが、SNPNを介して、PLMNに対する登録手続き(Registration procedure)を実行する場合を、
図3、4、8を用いて説明する。
【0400】
具体的には、3.5章の登録手続き、及び3.6章のPDUセッション確立手続きが、3GPPアクセスを介して実行され、(SNPNを介した)PLMNに対する登録手続きが、non-3GPPアクセスを介して実行される場合を説明する。この場合、UEは、3.6章のPDUセッション確立手続きを完了後に、第1の状態又は第2の状態又は第5の状態に遷移した後、(SNPNを介した)PLMNに対する登録手続きを実行してよい。
【0401】
尚、3.5章の登録手続き、及び3.6章のPDUセッション確立手続きが、non-3GPPアクセスを介して実行された場合、UEは、3.6章のPDUセッション確立手続きを完了後に、第1の状態又は第2の状態又は第4の状態に遷移した後、3GPPアクセスを介して、(SNPNを介した)PLMNに対する登録手続きを実行してよい。
【0402】
尚、3.6章の手続きの完了後、本手続きを開始するまでに行われる、これらの状態遷移は、本手続きよりも前に実行された手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、行われてもよい。また、これらの状態遷移は、本手続きを開始することをUEが決定した場合に行われてもよい。
【0403】
以下では、(SNPNを介した)PLMNにおける登録手続きを、登録手続きや、本手続きとも呼称する。また、ここでいう(SNPNを介した)PLMNにおける登録手続きとは、SNPNにおけるPDUセッション確立手続きによって確立したPDUセッションを利用して、PLMNに対して実行される登録手続きである。
【0404】
(SNPNを介した)PLMNにおける登録手続きは、non-3GPPアクセスを介して実行される場合、以下の読み替えを行うことで、3.1章のPLMNにおける登録手続きを適用することができる。
【0405】
まず、3GPPアクセスは、non-3GPPアクセスと読み替える。また、基地局装置は、基地局装置及び/又はN3IWFと読み替える。また、UEと基地局装置との間で送受信されるRRCメッセージは、UEとN3IWFとの間で送受信されるIKEv2メッセージと読み替える。また、RRCメッセージに含まれる情報、制御メッセージ等は、IKEv2メッセージに含まれるものと読み替える。具体的には、登録要求メッセージ、及び/又は登録受諾メッセージ、及び/又は登録完了メッセージ、及び/又は登録拒絶メッセージは、N3IWFを介して、IKEv2メッセージに含まれて送受信される。また、基地局装置が実施する処理は、N3IWFが実施するものと読み替える。例えば、基地局装置によるAMFの選択は、N3IWFが行ってよい。
【0406】
以下では、3.1章の登録手続きと差異がある部分を中心に記載する。つまり、以下に記載していない部分は、3.1章の記載を適用することができる。
【0407】
まず、UEは、non-3GPPアクセス及びN3IWF_240(以下、N3IWFとも称する)を介して、AMF_210(以下、AMFとも称する)に登録要求(Registration request)メッセージを送信することにより(S600)(S602)(S604)、登録手続きを開始する。ここで、non-3GPPアクセスは、アクセスネットワーク_102及びコアネットワーク_202及びDN_252で構成されてよい。具体的には、UEは、non-3GPPアクセスを介して、登録要求メッセージを含むIKEv2メッセージを、N3IWFに送信する(S600)。尚、登録要求メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージである。また、IKEv2メッセージは、UEとN3IWFとの間で送受信される制御メッセージであってよい。また、NASメッセージはNASレイヤで処理され、IKEv2メッセージはNASレイヤよりも下位のレイヤで処理されてよい。
【0408】
ここで、UEは、第1から4の識別情報のうちの少なくとも1つを、登録要求メッセージ及び/又はIKEv2メッセージに含めて送信する事ができる。ここで、第1から4の識別情報は、3.1章の第1から4の識別情報と同一でもよいし、異なってもよい。また、第1から4の識別情報は、3.5章の第1から4の識別情報と同一でもよいし、異なってもよい。
【0409】
UEは、登録要求メッセージ及び/又はIKEv2メッセージに、これらの識別情報以外の情報も含めてもよく、例えばUE ID及び/又はPLMN ID及び/又はAMF識別情報を含めて送信してもよい。ここで、PLMN IDは、3.1章の登録要求メッセージ及び/又はRRCメッセージに含めたPLMN IDと同一であってよい。
【0410】
N3IWFは、登録要求メッセージを含むIKEv2メッセージを受信すると、登録要求メッセージを転送するAMFを選択する(S602)。尚、N3IWFは、受信したメッセージ及び/又は情報に基づいて、AMFを選択することができる。なお、N3IWFはこれ以外の条件に基づきAMFを選択してもよい。ここでは、3.1章のAMFと同一のAMF_210(以下、AMFとも称する)が選択されたものとするが、異なるAMFが選択されても構わない。
【0411】
N3IWFは、受信したIKEv2メッセージから登録要求メッセージを取り出し、選択したAMFに、登録要求メッセージを転送する(S604)。なお、第1から4の識別情報のうちの少なくとも1つが、登録要求メッセージには含まれずIKEv2メッセージに含まれた場合、IKEv2メッセージに含まれた識別情報を、選択したAMFに、登録要求メッセージとともに転送してもよい(S604)。
【0412】
AMFは、登録要求メッセージを受信した場合、第1の条件判別を実行することができる。第1の条件判別、及び/又は第1の条件判別の実行条件、及び/又は第1の条件判別の真偽の判定基準、及び/又は第1の条件判別が真又は偽と判定した場合の挙動、及び/又は第1の条件判別の真又は偽と判定された場合に送受信される制御メッセージ等は、3.1章と同一でよい。
【0413】
また、第1の条件判別は、AMF以外のネットワーク機能(NFとも称する)が実行してもよい。
【0414】
ここでは、第1の条件判別が真と判定されたものとして、以下の説明を続ける。
【0415】
AMFは、制御メッセージに、第11から16の識別情報の内、1つ以上の識別情報を含めて送信してもよい。ここで、第11から16の識別情報は、3.1章の第11から16の識別情報と同一でもよいし、異なってもよい。また、第11から16の識別情報は、3.5章の第11から16の識別情報と同一でもよいし、異なってもよい。
【0416】
UEは、N3IWFを介して、制御メッセージ(登録受諾メッセージ)を受信する(S610)。UEは、登録受諾メッセージを受信することで、登録要求メッセージによるUEの要求が受諾されたこと、及び登録受諾メッセージに含まれる各種の識別情報の内容を認識することができる。
【0417】
UEは、さらに、登録受諾メッセージに対する応答メッセージとして、登録完了メッセージを、N3IWFを介して、AMFに送信することができる(S612)。ここで、登録完了メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージであるが、UEとN3IWF間はIKEv2メッセージに含まれて送受信されてよい。
【0418】
AMFは、N3IWFを介して、登録完了メッセージを受信する(S612)。また、各装置は、登録受諾メッセージ、及び/又は登録完了メッセージの送受信に基づき、本手続きを完了する。
【0419】
尚、各装置は、登録受諾メッセージ及び/又は登録完了メッセージの送受信、又は登録手続きの完了に基づいて、UEがネットワークに登録された状態(RM_REGISTERED state、又は5GMM-REGISTERED state)への遷移又は維持をしてもよい。
【0420】
また、各装置は、本手続きにおいて送受信した情報を対応付けて記憶してもよい。
【0421】
また、本手続きを完了した後も、UEは、第1の状態又は第2の状態又は第5の状態にあってよい。
【0422】
尚、本手続きを3GPPアクセスを介して実行した場合は、本手続きを完了した後も、UEは、第1の状態又は第2の状態又は第4の状態にあってよい。
【0423】
尚、これらの状態は、本手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよいし、本手続きよりも前に実行された手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよい。
【0424】
[3.8. (SNPNを介した)PLMNに対するPDUセッション確立手続き]
次に、3.7章の登録手続きを1回以上実行した後のUEが、SNPNを介して、PLMNに対しPDUセッションを確立するために実行する、PDUセッション確立手続きについて、
図3、4、9を用いて説明する。ここでは、3.7章の登録手続きを実行したアクセスと同一のアクセス(つまりnon-3GPPアクセス)を介して、PDUセッション確立手続きが実行される場合を説明する。この場合、PDUセッション確立手続きは、第1の状態又は第2の状態又は第5の状態にあるUEによって実行されてよい。尚、3.7章の登録手続きが3GPPアクセスを介して実行された場合、第1の状態又は第2の状態又は第4の状態にあるUEが、3GPPアクセスを介して、PDUセッション確立手続きを実行してよい。以下では、PLMNにおけるPDUセッション確立手続きを、PDUセッション確立手続きや、本手続きとも呼称する。
【0425】
(SNPNを介した)PLMNにおけるPDUセッション確立手続きは、non-3GPPアクセスを介して実行される場合、以下の読み替えを行うことで、3.2章のPLMNにおけるPDUセッション確立手続きを適用することができる。
【0426】
まず、3GPPアクセスは、non-3GPPアクセスと読み替える。また、基地局装置は、基地局装置及び/又はN3IWFと読み替える。また、UEと基地局装置との間で送受信されるRRCメッセージは、UEとN3IWFとの間で送受信されるIKEv2メッセージと読み替える。また、RRCメッセージに含まれる情報、制御メッセージ等は、IKEv2メッセージに含まれるものと読み替える。具体的には、PDUセッション確立要求メッセージ、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はPDUセッション確立拒絶メッセージは、N3IWFを介して、IKEv2メッセージに含まれて送受信されてよい。
【0427】
以下では、3.2章のPDUセッション確立手続きと差異がある部分を中心に記載する。つまり、以下に記載していない部分は、3.2章の記載を適用することができる。
【0428】
まず、UEは、non-3GPPアクセス及びN3IWF_240(以下、N3IWFとも称する)を介して、AMF_210(以下、AMFとも称する)にPDUセッション確立要求メッセージを含むN1 SMコンテナを含むNASメッセージを送信することにより(S800)、PDUセッション確立手続きを開始する。ここで、non-3GPPアクセスは、アクセスネットワーク_102及びコアネットワーク_202及びDN_252で構成されてよい。すなわち、UEは、N3IWFを介して、AMFにNASメッセージを送信する。NASメッセージは、例えばN1インターフェースを介して送信されるメッセージであり、アップリンクNASトランスポート(UL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。
【0429】
また、UEは、PDUセッション確立要求メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージに、第21から28の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することにより、UEが要求することを、ネットワーク側に通知することができる。ここで、第21から26、28の識別情報は、3.6章の第21から26、28の識別情報と同一でもよいし、異なってもよい。また、第21の識別情報は、3.6章の第21の識別情報と異なる必要がある。ここでは、第21の識別情報は、第3のPDUセッションを識別するPDUセッションID #3を示すものとする。また、第22から26、28の識別情報は、3.6章の第22から26、28の識別情報と同一でもよいし、異なってもよい。また、第27の識別情報は、本章の第21の識別情報と異なる必要がある。また、第27の識別情報は、3.6章の第21の識別情報と同一であってよい。つまり、第27の識別情報は、SNPNにおいて確立しているPDUセッションを示すPDUセッションID #2を示してよい。
【0430】
次に、AMFは、NASメッセージを受信すると、UEが要求していること、及び/又はNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。
【0431】
次に、AMFは、UEから受信したNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の少なくとも一部の転送先として、SMFを選択する(S802)。ここでは、3.2章のSMFと同一のSMF_220(以下、SMFとも称する)が選択されたものとするが、異なるSMFが選択されても構わない。
【0432】
次に、AMFは、選択されたSMFに、例えばN11インターフェースを介して、UEから受信したNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の少なくとも一部を送信する(S804)。
【0433】
次に、SMFは、AMFから送信された情報等(メッセージ、コンテナ、情報)を受信すると、UEが要求していること、及び/又はAMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。
【0434】
ここで、SMFは、第2の条件判別をしてもよい。第2の条件判別、及び/又は第2の条件判別の実行条件、及び/又は第2の条件判別の真偽の判定基準、及び/又は第2の条件判別が真又は偽と判定した場合の挙動、及び/又は第2の条件判別の真又は偽と判定された場合に送受信される制御メッセージ等は、3.2章と同一でよい。
【0435】
尚、第2の条件判別は、SMF以外のNFが実行してもよい。
【0436】
次に、
図9の(A)の手続きの各ステップを説明する。
【0437】
次に、SMFは、確立するPDUセッションに対するUPFを選択し、選択されたUPFに、例えばN4インターフェースを介して、N4セッション確立要求メッセージを送信してもよい(S808)。ここでは、3.2章のUPFと同一のUPF_230(以下、UPFとも称する)が選択されたものとするが、異なるUPFが選択されても構わない。N4セッション確立要求メッセージには、PCFから受信したPCCルールの少なくとも一部が含まれてもよい。
【0438】
次に、UPFは、N4セッション確立要求メッセージを受信すると(S808)、SMFから受信した情報の内容を認識することができる。また、UPFは、N4セッション確立要求メッセージの受信に基づいて、例えばN4インターフェースを介して、SMFにN4セッション確立応答メッセージを送信してよい(S810)。
【0439】
次に、SMFは、N4セッション確立要求メッセージに対する応答メッセージとして、N4セッション確立応答メッセージを受信すると、UPFから受信した情報の内容を認識することができる。
【0440】
次に、SMFは、PDUセッション確立要求メッセージの受信、及び/又はUPFの選択、及び/又はN4セッション確立応答メッセージの受信などに基づいて、例えばN11インターフェースを介して、N1 SMコンテナ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はPDUセッションIDを、AMFに送信する(S812)。ここで、N1 SMコンテナには、PDUセッション確立受諾メッセージが含まれてよい。
【0441】
次に、N1 SMコンテナ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はPDUセッションID(第13の識別情報)を受信したAMFは、N3IWFに対して、N2 PDUセッション要求メッセージを送信する(S814)。ここで、N2 PDUセッション要求メッセージには、N2 SM情報、及び/又はNASメッセージが含まれてよい。また、NASメッセージには、PDUセッションID、及び/又はN1 SMコンテナが含まれてよい。
【0442】
次に、N3IWFは、アクセスネットワークを介して、UEとの間で、IPsec child SA(セキュリティアソシエーション)の確立手続きを実行し、UEとN3IWFとの間で、IPsec Child SAが確立された後、UEに対して、NASメッセージを送信する(S816)。
【0443】
具体的には、N3IWFは、PDUセッションに対するIPsec Child SAを確立するために、RFC 7296に記載されるIKEv2規格に従って、IKE Create_Child_SA要求メッセージを、UEに送信する。ここで、IKE Create_Child_SA要求メッセージは、要求したIPsec Child SAがトンネルモードで動作することを示してよい。また、IKE Create_Child_SA要求メッセージには、このChild SAに関連するPDUセッションIDが含まれてよい。
【0444】
次に、UEは、IPsec Child SAを受諾すると、IKE Create_Child_SA応答メッセージを、N3IWFに送信する。
【0445】
以上により、UEとN3IWFとの間で、IPsec Child SAが確立される。
【0446】
IPsec Child SAが確立された後、N3IWFは、UEに対して、PDUセッション確立受諾メッセージを含むNASメッセージを送信することができる(S816)。
【0447】
ここで、SMF及び/又はAMFは、PDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージに、第31から37の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。ここで、第31から33、35、36の識別情報は、本手続きの第21から23、25、26の識別情報と同一でも良いし、異なってもよい。但し、ここでは、第31の識別情報は、本手続きの第21の識別情報と同一であるものとする。つまり、第31の識別情報は、第3のPDUセッションを識別するPDUセッションID #3を示すものとする。
【0448】
また、第31から37の識別情報は、3.2章の第31から37の識別情報と同一でもよいし、異なってもよい。また、第31から37の識別情報は、3.6章の第31から37の識別情報と同一でもよいし、異なってもよい。
【0449】
SMF及び/又はAMFは、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信することにより、これらの識別情報の内容を、UEに通知することができる。
【0450】
次に、NASメッセージを受信すると(S816)、PDUセッション確立要求メッセージによるUEの要求が受諾されたこと、及び/又はNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。
【0451】
UEは、受信した第31、33の識別情報にもとづいて、第31の識別情報で識別されるPDUセッションに対して設定されるSSC modeを認識することができる。
【0452】
次に、
図9の(B)の手続きの各ステップを説明する。
【0453】
まず、SMFは、PDUセッション確立要求メッセージの受信に基づいて、例えばN11インターフェースを介して、N1 SMコンテナ、及び/又はPDUセッションIDを、AMFに送信する(S818)。ここで、N1 SMコンテナには、PDUセッション確立拒絶メッセージが含まれてよい。
【0454】
次に、N1 SMコンテナ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はPDUセッションID(第13の識別情報)を受信したAMFは、N3IWFに対して、N2 PDUセッション要求メッセージを送信する(S820)。ここで、N2 PDUセッション要求メッセージには、N2 SM情報、及び/又はNASメッセージが含まれてよい。また、NASメッセージには、PDUセッションID、及び/又はN1 SMコンテナが含まれてよい。
【0455】
次に、N3IWFは、アクセスネットワークを介して、UEとの間で、IPsec child SA(セキュリティアソシエーション)の確立手続きを実行し、UEとN3IWFとの間で、IPsec Child SAが確立された後、UEに対して、NASメッセージを送信する(S822)。
【0456】
具体的には、N3IWFは、PDUセッションに対するIPsec Child SAを確立するために、RFC 7296に記載されるIKEv2規格に従って、IKE Create_Child_SA要求メッセージを、UEに送信する。ここで、IKE Create_Child_SA要求メッセージは、要求したIPsec Child SAがトンネルモードで動作することを示してよい。また、IKE Create_Child_SA要求メッセージには、このChild SAに関連するPDUセッションIDが含まれてよい。
【0457】
次に、UEは、IPsec Child SAを受諾すると、IKE Create_Child_SA応答メッセージを、N3IWFに送信する。
【0458】
以上により、UEとN3IWFとの間で、IPsec Child SAが確立される。
【0459】
IPsec Child SAが確立された後、N3IWFは、UEに対して、PDUセッション確立拒絶メッセージを含むNASメッセージを送信することができる(S822)。
【0460】
次に、UEは、NASメッセージを受信すると(S822)、PDUセッション確立要求メッセージによるUEの要求が拒絶されたこと、及び/又はNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。
【0461】
各装置は、PDUセッション確立受諾メッセージの送受信に基づいて、本手続きを完了してもよい。このとき、各装置は、確立されたPDUセッションを用いてDNと通信可能な状態に遷移してよい。
【0462】
各装置は、PDUセッション確立拒絶メッセージの送受信に基づいて、本手続きを完了してもよい。このとき、各装置は、PDUセッションを確立することができないため、すでに確立済みのPDUセッションがない場合は、DNと通信できない。
【0463】
なお、上記に示すUEが各識別情報の受信に基づき実行する各処理は、本手続き中、又は本手続き完了後に実行されてもよいし、本手続き完了後に、本手続き完了に基づき実行されてもよい。
【0464】
また、各装置は、本手続きにおいて送受信した情報を対応付けて記憶してもよい。
【0465】
また、本手続きを完了した後も、UEは、第1の状態又は第2の状態又は第5の状態にあってよい。
【0466】
尚、本手続きを3GPPアクセスを介して実行した場合は、本手続きを完了した後も、UEは、第1の状態又は第2の状態又は第4の状態にあってよい。
【0467】
尚、これらの状態は、本手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよいし、本手続きよりも前に実行された手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよい。
【0468】
ここでは、PDUセッション確立受諾メッセージを受信し、(SNPNを介した)PLMNにおけるPDUセッションが確立したものとする。
【0469】
以上のように、3.6章の手続きによりSNPNにおいて確立されたPDUセッションを利用して、3.7章の手続き及び本手続きを実行することで、non-3GPPアクセスを介したPLMNに対するPDUセッションを確立することができる。すなわち、UEは、SNPNにおけるPDUセッション(PDUセッションID #2で識別される第2のPDUセッション)と、PLMNにおけるPDUセッション(PDUセッションID #3で識別される第3のPDUセッション)を確立した状態であってよい。
【0470】
以上のように、各手続きを実行することで、第1のPDUセッションを、第3のPDUセッションに移すことができる。
【0471】
[4. 第2の実施形態]
本実施形態では、第1の実施形態とは逆の場合、つまり、第3のPDUセッションを、第1のPDUセッションに移す手法について説明する。
【0472】
すなわち、UEは、SNPNにおいて、4.1章の登録手続きを実行し、4.2章のPDUセッション確立手続きを実行して、第2のPDUセッションを確立する。さらに、UEは、確立した第2のPDUセッションを介して(すなわちSNPNを介して)、PLMNに対して、4.3章の登録手続きを実行し、4.4章のPDUセッション確立手続きを実行して、第3のPDUセッションを確立する。次に、UEは、PLMNにおいて、4.5章の非登録手続き又は4.6章のPDUセッション解放手続きを実行してもよいし、実行しなくてもよい。そして、UEは、4.6章のPDUセッション解放手続きを実行した場合、4.7章のPDUセッション解放手続きを実行してよい。そして、PLMNにおいて、UEが、4.8章の登録手続きを実行し、4.9章のPDUセッション確立手続きを実行して、第1のPDUセッションを確立する。これらの手続きを実行することにより、UEは、第3のPDUセッションを、第1のPDUセッションに移すことが可能となる。
【0473】
[4.1. SNPNに対する登録手続き]
本手続きは、3.5章の手続きをそのまま適用することができるため、3.5章を参照されたい。
【0474】
尚、第2の状態又は第5の状態又は第6の状態にあるUEは、3GPPアクセスを介して、本手続きを実行してもよい。この場合、UEは、本手続きを完了すると、SNPNにおいて登録された状態となってよい。また、本手続きを完了後も、UEは、第2の状態又は第5の状態又は第6の状態にあってよい。
【0475】
また、第2の状態又は第4の状態又は第6の状態にあるUEは、non-3GPPアクセスを介して、本手続きを実行してもよい。この場合、UEは、本手続きを完了すると、SNPNにおいて登録された状態となってよい。また、本手続きを完了後も、UEは、第2の状態又は第4の状態又は第6の状態にあってよい。
【0476】
尚、これらの状態は、本手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよいし、本手続きよりも前に実行された手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよい。
【0477】
[4.2. SNPNに対するPDUセッション確立手続き]
本手続きは、4.1章の手続きを実行後に実行される。本手続きは、3.6章の手続きをそのまま適用することができるため、3.6章を参照されたい。
【0478】
尚、第2の状態又は第5の状態又は第6の状態にあるUEは、3GPPアクセスを介して、本手続きを実行してもよい。この場合、UEは、本手続きを完了すると、SNPNにおいてPDUセッション(PDUセッションID #2で識別される第2のPDUセッション)を確立した状態となってよい。また、本手続きを完了後も、UEは、第2の状態又は第5の状態又は第6の状態にあってよい。
【0479】
また、第2の状態又は第4の状態又は第6の状態にあるUEは、non-3GPPアクセスを介して、本手続きを実行してもよい。この場合、UEは、本手続きを完了すると、SNPNにおいてPDUセッション(PDUセッションID #2で識別される第2のPDUセッション)を確立した状態となってよい。また、本手続きを完了後も、UEは、第2の状態又は第4の状態又は第6の状態にあってよい。
【0480】
尚、これらの状態は、本手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよいし、本手続きよりも前に実行された手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよい。
【0481】
[4.3. (SNPNを介した)PLMNに対する登録手続き]
本手続きは、4.2章の手続きを実行後に実行される。本手続きは、3.7章の手続きをそのまま適用することができるため、3.7章を参照されたい。
【0482】
尚、4.2章の手続きの完了後、第1の状態又は第2の状態又は第5の状態に遷移したUEは、non-3GPPアクセスを介して、本手続きを実行してもよい。この場合、UEは、本手続きを完了すると、SNPNを介して、PLMNにおいて登録された状態となってよい。また、本手続きを完了後も、UEは、第1の状態又は第2の状態又は第5の状態にあってよい。
【0483】
また、4.2章の手続きの完了後、第1の状態又は第2の状態又は第4の状態に遷移したUEは、3GPPアクセスを介して、本手続きを実行してもよい。この場合、UEは、本手続きを完了すると、SNPNを介して、PLMNにおいて登録された状態となってよい。また、本手続きを完了後も、UEは、第1の状態又は第2の状態又は第4の状態にあってよい。
【0484】
尚、4.2章の手続きの完了後、本手続きを開始するまでに行われる、これらの状態遷移は、本手続きよりも前に実行された手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、行われてもよい。また、これらの状態遷移は、本手続きを開始することをUEが決定した場合に行われてもよい。
【0485】
[4.4. (SNPNを介した)PLMNに対するPDUセッション確立手続き]
本手続きは、4.3章の手続きを実行後に実行される。本手続きは、3.8章の手続きをそのまま適用することができるため、3.8章を参照されたい。
【0486】
尚、第1の状態又は第2の状態又は第5の状態にあるUEは、non-3GPPアクセスを介して、本手続きを実行してもよい。この場合、UEは、本手続きを完了すると、SNPNを介して、PLMNにおいてPDUセッション(PDUセッションID #3で識別される第3のPDUセッション)を確立した状態となってよい。つまり、UEは、SNPNに対する第2のPDUセッションと、SNPNを介したPLMNに対する第3のPDUセッションを確立した状態であってよい。また、本手続きを完了後も、UEは、第1の状態又は第2の状態又は第5の状態にあってよい。
【0487】
また、第1の状態又は第2の状態又は第4の状態にあるUEは、3GPPアクセスを介して、本手続きを実行してもよい。この場合、UEは、本手続きを完了すると、SNPNを介して、PLMNにおいてPDUセッション(PDUセッションID #3で識別される第3のPDUセッション)を確立した状態となってよい。つまり、UEは、SNPNに対する第2のPDUセッションと、SNPNを介したPLMNに対する第3のPDUセッションを確立した状態であってよい。また、本手続きを完了後も、UEは、第1の状態又は第2の状態又は第4の状態にあってよい。
【0488】
尚、これらの状態は、本手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよいし、本手続きよりも前に実行された手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよい。
【0489】
また、これらの状態にあるUEは、本手続きの完了後、4.5章の手続き又は4.6章の手続きを実行してもよいし、実行しなくてもよい。また、これらの状態にあるUEは、本手続きの完了後、4.5章の手続き又は4.6章の手続きを実行することなく、4.8章の手続きを実行してもよい。
【0490】
[4.5. (SNPNを介した)PLMNにおける非登録手続き]
次に、4.4章の手続きを実行したUEが実行する、SNPNを介したPLMNにおける非登録手続きについて、説明する。ここでは、4.3章や4.4章の手続きを実行したアクセスと同一のアクセス(つまりnon-3GPPアクセス)を介して、(SNPNを介した)PLMNにおける非登録手続きが実行される場合を説明する。この場合、(SNPNを介した)PLMNにおける非登録手続きは、第1の状態又は第2の状態又は第5の状態にあるUEによって実行されてよい。尚、4.3章や4.4章の手続きが3GPPアクセスを介して実行された場合、第1の状態又は第2の状態又は第4の状態にあるUEが、3GPPアクセスを介して、(SNPNを介した)PLMNにおける非登録手続きを実行してよい。以下、このSNPNを介したPLMNにおける非登録手続きを、非登録手続きや本手続きとも呼称する。非登録手続きには、ネットワーク主導の非登録手続きと、UE主導の非登録手続きとがある。非登録手続きは、ネットワーク(アクセスネットワーク、及び/又はコアネットワーク、及び/又はDN)に登録されたUEの登録を解除する為の手続きであってよい。言い換えると、UE又はAMFは、UEがネットワークに登録されている状態(RM-REGISTERED state又は5GMM-REGISTEDED state)である場合に、非登録手続きを実行してよい。また、UEがPLMNの通信可能なエリアから外に出ることを検出した場合に、各装置は、非登録手続きを実行してもよい。特に、SSC mode 2に設定されたPDUセッションを確立している場合には、本手続きを実行してもよい。
【0491】
UEは、本手続きを完了すると、SNPNを介したPLMNにおける登録の状態は非登録状態となってよく、SNPNを介してPLMNにおいて確立された第3のPDUセッションも解放された状態となってよい。つまり、UEは、SNPNにおける登録状態は維持されており、SNPNにおいて確立された第2のPDUセッションは維持された状態であってよい。
【0492】
[4.5.1 ネットワーク主導の非登録手続き]
まず、ネットワーク主導の非登録手続きについて、
図3、4、10を用いて説明する。以下、SNPNを介したPLMNにおけるネットワーク主導の非登録手続きを、非登録手続きや本手続きとも呼称する。
【0493】
AMF_210(以下、AMFとも称する)は、N3IWF_240(以下、N3IWFとも称する)及びnon-3GPPアクセスを介して、非登録要求(DEREGISTRATION REQUEST)メッセージをUEに送信する(S900)ことにより、本手続きを開始する。ここで、non-3GPPアクセスは、アクセスネットワーク_102及びコアネットワーク_202及びDN_252で構成されてよい。ここで、非登録要求メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージである。
【0494】
また、AMFは、非登録要求メッセージに、第41から43の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してよい。尚、非登録要求メッセージに、第41から43の識別情報のいずれを含めるか否かは、本手続きより前に実施された手続きで送受信した第1の識別情報及び/又は第11の識別情報及び/又は第24の識別情報及び/又は第34の識別情報に従って決定してもよい。例えば、第1の識別情報及び/又は第11の識別情報及び/又は第24の識別情報及び/又は第34の識別情報がPLMNとSNPN間のハンドオーバをサポートすることを示していた場合、つまり、UE又はネットワークがPLMNとSNPN間のハンドオーバをサポートする場合、AMFは、非登録要求メッセージに、第41から43の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。
【0495】
また、AMFは、これらの識別情報のうちの少なくとも1つ、及び/又は非登録要求メッセージを送信することで、SNPNを介したPLMNにおけるUEの登録状態を非登録状態に遷移することの要求、及び/又は、SNPNを介してPLMNにおいて確立しているPDUセッションを解放することの要求、及び/又は、SNPNを介さずにPLMNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始することの指示、及び/又は、SNPNにおいて確立しているPDUセッションを解放するためのPDUセッション解放手続きを開始することの指示、及び/又はSNPNを介したPLMNへの接続から、PLMNへの直接接続に変更することの指示、及び/又はSNPNを介してPLMNに対して確立しているPDUセッションを、PLMNに対して直接確立するPDUセッションに変更することの指示、及び/又は、SNPNアクセスモードを非活性化することの指示、及び/又は、SNPNアクセスモードで動作しないことの指示をしてもよい。
【0496】
UEは、AMFから非登録要求メッセージを受信すると、非登録要求メッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。そして、UEは、非登録要求メッセージ、及び/又は各識別情報の受信に基づいて、UEの挙動を決定してよい。
【0497】
すなわち、UEは、SNPNを介したPLMNにおけるUEの登録状態を非登録状態に遷移してもよいし、SNPNを介してPLMNにおいて確立しているPDUセッションを解放してもよいし、SNPNを介さずにPLMNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始してもよいし、SNPNにおいて確立しているPDUセッションを解放するためのPDUセッション解放手続きを開始してもよいし、SNPNを介したPLMNへの接続から、PLMNへの直接接続に変更するための処理を実行してもよいし、SNPNアクセスモードを非活性化してもよいし、SNPNアクセスモードで動作しないように設定してもよい。これらは、本手続きを実行中に、実行してもよいし、本手続きの完了後に、実行してもよい。
【0498】
そして、非登録要求メッセージを受信したUEは、non-3GPPアクセス及びN3IWFを介して、AMFに非登録受諾(DEREGISTRATION ACCEPT)メッセージを送信してよい(S902)。ここで、非登録受諾メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージである。
【0499】
各装置は、非登録受諾メッセージの送受信に基づいて、UEがネットワークに登録されていない状態(RM_DEREGISTERED state、又は5GMM-DEREGISTERED state)に遷移してよい。また、各装置によるこの状態遷移は、本手続きの完了に基づいて行われてもよい。
【0500】
また、各装置は、本手続きにおいて送受信した情報を対応付けて記憶してもよい。
【0501】
また、本手続きを完了した後、UEは、第1の状態又は第3の状態又は第4の状態又は第5の状態となってよい。
【0502】
尚、本手続きをnon-3GPPアクセスを介して実行した場合は、本手続きを完了した後も、UEは、第1の状態又は第3の状態又は第4の状態又は第5の状態となってよい。
【0503】
尚、これらの状態は、本手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよいし、本手続きよりも前に実行された手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよい。
【0504】
また、これらの状態にあるUEは、次に、4.8章の手続きを実行してもよい。
【0505】
[4.5.2 UE主導の非登録手続き]
次に、UE主導の非登録手続きについて、
図3、4、11を用いて説明する。以下、PLMNにおけるUE主導の非登録手続きを、非登録手続きや本手続きとも呼称する。UEは、non-3GPPアクセス及びN3IWF_240(以下、N3IWFとも称する)を介して、非登録要求(DEREGISTRATION REQUEST)メッセージをAMF_210(以下、AMFとも称する)に送信する(S1000)ことにより、本手続きを開始する。ここで、non-3GPPアクセスは、アクセスネットワーク_102及びコアネットワーク_202及びDN_252で構成されてよい。ここで、非登録要求メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージである。
【0506】
また、UEは、非登録要求メッセージに、第51から53の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してよい。尚、非登録要求メッセージに、第51から53の識別情報のいずれを含めるか否かは、本手続きより前に実施された登録手続きで送信した第1の識別情報、及び/又は本手続きより前に実施されたPDUセッション確立手続きで送信した第24の識別情報に従って決定してもよい。例えば、第1の識別情報及び/又は第24の識別情報がPLMNとSNPN間のハンドオーバをサポートすることを示していた場合、UEは、非登録要求メッセージに、第51から53の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。
【0507】
AMFは、UEから非登録要求メッセージを受信すると、非登録要求メッセージ、及び/又は識別情報の受信に基づいて、AMFの挙動を決定してよい。
【0508】
例えば、非登録要求メッセージを受信したAMFは、N3IWF及びnon-3GPPアクセスを介して、UEに非登録受諾(DEREGISTRATION ACCEPT)メッセージを送信してよい(S1002)。ここで、非登録受諾メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージである。
【0509】
また、AMFは、非登録受諾メッセージに、第62の識別情報を含めて送信してよい。尚、非登録受諾メッセージに、第62の識別情報を含めるか否かは、本手続きより前に実施された登録手続きで取得した第1の識別情報、及び/又は本手続きより前に実施されたPDUセッション確立手続きで取得した第24の識別情報に従って決定してもよい。例えば、第1の識別情報及び/又は第24の識別情報がPLMNとSNPN間のハンドオーバをサポートすることを示していた場合、AMFは、非登録受諾メッセージに、第62の識別情報を含めて送信してもよい。
【0510】
また、AMFは、これらの識別情報のうちの少なくとも1つ、及び/又は非登録受諾メッセージを送信することで、SNPNを介したPLMNにおけるUEの登録状態を非登録状態に遷移することの要求、及び/又は、SNPNを介してPLMNにおいて確立しているPDUセッションを解放することの要求、及び/又は、PLMNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始することの指示、及び/又は、SNPNにおいて確立しているPDUセッションを解放するためのPDUセッション解放手続きを開始することの指示、及び/又はSNPNを介したPLMNへの接続から、PLMNへの直接接続に変更することの指示、及び/又はSNPNを介してPLMNに対して確立しているPDUセッションを、PLMNに対して直接確立するPDUセッションに変更することの指示、及び/又は、SNPNアクセスモードを活性化することの指示をしてもよい。
【0511】
UEは、AMFから非登録受諾メッセージを受信すると、非登録受諾メッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。そして、UEは、非登録受諾メッセージ、及び/又は各識別情報の受信に基づいて、UEの挙動を決定してよい。
【0512】
すなわち、UEは、SNPNを介したPLMNにおけるUEの登録状態を非登録状態に遷移してもよいし、SNPNを介してPLMNにおいて確立しているPDUセッションを解放してもよいし、PLMNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始してもよいし、SNPNにおいて確立しているPDUセッションを解放するためのPDUセッション解放手続きを開始してもよいし、SNPNを介したPLMNへの接続から、PLMNへの直接接続に変更するための処理を実行することをトリガしてもよい。
【0513】
各装置は、非登録受諾メッセージの送受信に基づいて、UEがネットワークに登録されていない状態(RM_DEREGISTERED state、又は5GMM-DEREGISTERED state)に遷移してよい。また、各装置によるこの状態遷移は、本手続きの完了に基づいて行われてもよい。
【0514】
また、各装置は、本手続きにおいて送受信した情報を対応付けて記憶してもよい。
【0515】
また、本手続きを完了した後、UEは、第1の状態又は第3の状態又は第4の状態又は第5の状態となってよい。
【0516】
尚、本手続きをnon-3GPPアクセスを介して実行した場合は、本手続きを完了した後も、UEは、第1の状態又は第3の状態又は第4の状態又は第5の状態となってよい。
【0517】
尚、これらの状態は、本手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよいし、本手続きよりも前に実行された手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよい。
【0518】
また、これらの状態にあるUEは、次に、4.8章の手続きを実行してもよい。
【0519】
[4.6. (SNPNを介した)PLMNにおけるPDUセッション解放手続き]
次に、4.4章の手続きを実行したUEが実行する、SNPNを介したPLMNにおけるPDUセッション解放手続きについて、説明する。ここでは、4.3章や4.4章の手続きを実行したアクセスと同一のアクセス(つまりnon-3GPPアクセス)を介して、(SNPNを介した)PLMNにおけるPDUセッション解放手続きが実行される場合を説明する。この場合、(SNPNを介した)PLMNにおけるPDUセッション解放手続きは、第1の状態又は第2の状態又は第5の状態にあるUEによって実行されてよい。尚、4.3章や4.4章の手続きが3GPPアクセスを介して実行された場合、第1の状態又は第2の状態又は第4の状態にあるUEが、3GPPアクセスを介して、(SNPNを介した)PLMNにおけるPDUセッション解放手続きを実行してよい。以下、このSNPNを介したPLMNにおけるPDUセッション解放手続きを、PDUセッション解放手続きや本手続きとも呼称する。PDUセッション解放手続きには、ネットワーク主導のPDUセッション解放手続きと、UE主導のPDUセッション解放手続きとがある。PDUセッション解放手続きは、PDUセッションを解放するための手続きであってよい。また、UEがPLMNの通信可能なエリアから外に出ることを検出した場合に、各装置は、PDUセッション解放手続きを実行してもよい。特に、SSC mode 2に設定されたPDUセッションを確立している場合には、本手続きを実行してもよい。
【0520】
UEは、本手続きを完了すると、SNPNを介したPLMNにおける第3のPDUセッションは解放された状態となってよい。つまり、UEは、SNPNにおける登録状態は維持されており、第2のPDUセッションも確立を維持した状態であってよい。尚、UEは、SNPNを介したPLMNにおける登録状態は維持されていることになるが、後に非登録状態となってよい。
【0521】
[4.6.1 ネットワーク主導のPDUセッション解放手続き]
まず、ネットワーク主導のPDUセッション解放手続きについて、
図3、4、12を用いて説明する。以下、SNPNを介したPLMNにおけるネットワーク主導のPDUセッション解放手続きを、PDUセッション解放手続きや本手続きとも呼称する。SMF_220(以下、SMFとも称する)は、AMF_210(以下、AMFとも称する)、及びN3IWF_240(以下、N3IWFとも称する)、及びnon-3GPPアクセスを介して、PDUセッション解放コマンド(PDU SESSION RELEASE COMMAND)メッセージをUEに送信する(S1102)ことにより、本手続きを開始する。ここで、non-3GPPアクセスは、アクセスネットワーク_102及びコアネットワーク_202及びDN_252で構成されてよい。ここで、PDUセッション解放コマンドメッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージに含まれるメッセージである。
【0522】
また、SMFは、PDUセッション解放コマンドメッセージに、第71から75の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してよい。尚、PDUセッション解放コマンドメッセージに、第71から75の識別情報のいずれを含めるか否かは、本手続きより前に実施された登録手続きで取得した第1の識別情報、及び/又は本手続きより前に実施されたPDUセッション確立手続きで取得した第24の識別情報に従って決定してもよい。例えば、第1の識別情報及び/又は第24の識別情報がPLMNとSNPN間のハンドオーバをサポートすることを示していた場合、SMFは、PDUセッション解放コマンドメッセージに、第71から75の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。尚、第71の識別情報は、第3のPDUセッションを識別するPDUセッションID #3を示してよい。また、第74の識別情報は、第2のPDUセッションを識別するPDUセッションID #2を示してよい。また、PDUセッション解放コマンドメッセージに、第71及び74の識別情報を含める場合は、第73の識別情報は、第71及び74の識別情報で示されるPDUセッションに対応する3GPPアクセス及びnon-3GPPアクセスを示してよい。また、PDUセッション解放コマンドメッセージに、第71の識別情報は含めるが、第74の識別情報を含めない場合は、第73の識別情報は、第71の識別情報で示されるPDUセッションに対応するnon-3GPPアクセスを示してよい。
【0523】
また、SMFは、これらの識別情報のうちの少なくとも1つ、及び/又はPDUセッション解放コマンドメッセージを送信することで、SNPNを介してPLMNにおいて確立しているPDUセッションを解放することの指示、及び/又は、SNPNを介さずにPLMNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始することの指示、及び/又は、SNPNにおいて確立しているPDUセッションを解放するためのPDUセッション解放手続きを開始することの指示、及び/又はSNPNを介したPLMNへの接続から、PLMNへの直接接続に変更することの指示、及び/又はSNPNを介してPLMNに対して確立するPDUセッションを、PLMNに対して直接確立しているPDUセッションに変更することの指示、及び/又は、SNPNアクセスモードを非活性化することの指示、及び/又は、SNPNアクセスモードで動作しないことの指示をしてもよい。
【0524】
UEは、SMFからPDUセッション解放コマンドメッセージを受信すると、PDUセッション解放コマンドメッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。そして、UEは、非登録要求メッセージ、及び/又は各識別情報の受信に基づいて、UEの挙動を決定してよい。
【0525】
すなわち、UEは、SNPNを介してPLMNにおいて確立しているPDUセッションを解放してもよいし、SNPNを介さずにPLMNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始してもよいし、SNPNにおいて確立しているPDUセッションを解放するためのPDUセッション解放手続きを開始してもよいし、SNPNを介したPLMNへの接続から、PLMNへの直接接続に変更することを決定してもよいし、SNPNを介してPLMNに対して確立しているPDUセッションを、PLMNに対して直接確立しているPDUセッションに変更するための処理を実行してもよいし、SNPNアクセスモードを活性化してもよいし、SNPNアクセスモードで動作するように設定してもよい。これらは、本手続きを実行中に、実行してもよいし、本手続きの完了後に、実行してもよい。
【0526】
そして、PDUセッション解放コマンドを受信したUEは、non-3GPPアクセス、及びN3IWF、及びAMFを介して、SMFにPDUセッション解放完了(PDU SESSION RELEASE COMPLETE)メッセージを送信してもよい。ここで、PDUセッション解放完了メッセージは、AMFを介して、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージに含まれるメッセージである。
【0527】
また、各装置は、本手続きにおいて送受信した情報を対応付けて記憶してもよい。
【0528】
また、本手続きを完了した後、UEは、第2の状態又は第4の状態又は第5の状態又は第6の状態となってよい。
【0529】
尚、本手続きを3GPPアクセスを介して実行した場合は、本手続きを完了した後も、UEは、第2の状態又は第4の状態又は第5の状態又は第6の状態となってよい。
【0530】
尚、これらの状態は、本手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよいし、本手続きよりも前に実行された手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよい。
【0531】
また、これらの状態にあるUEは、次に、4.7章の手続きを実行してもよい。
【0532】
また、PDUセッション解放コマンドに第74の識別情報が含まれていることに基づき、又は第74の識別情報が含まれているPDUセッション解放コマンドの受信に基づき、UEは、4.7章の手続きを開始することを決定してもよい。また、PDUセッション解放コマンドに第74の識別情報が含まれていないことに基づき、又は第74の識別情報が含まれていないPDUセッション解放コマンドの受信に基づき、UEは、4.7章の手続きを開始しないことを決定してもよい。
【0533】
[4.6.2 UE主導のPDUセッション解放手続き]
次に、UE主導のPDUセッション解放手続きについて、
図3、4、12を用いて説明する。以下、SNPNを介したPLMNにおけるUE主導のPDUセッション解放手続きを、PDUセッション解放手続きや本手続きとも呼称する。UEは、non-3GPPアクセス、及びN3IWF_240(以下、N3IWFとも称する)、及びAMF_210(以下、AMFとも称する)を介して、PDUセッション解放要求(PDU SESSION RELEASE REQUEST)メッセージをSMF_220(以下、SMFとも称する)に送信する(S1100)ことにより、本手続きを開始する。ここで、non-3GPPアクセスは、アクセスネットワーク_102及びコアネットワーク_202及びDN_252で構成されてよい。ここで、PDUセッション解放要求メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージに含まれるメッセージである。
【0534】
また、UEは、PDUセッション解放要求メッセージに、第81の識別情報を含めて送信してよい。尚、PDUセッション解放要求メッセージに、第81の識別情報のいずれを含めるか否かは、本手続きより前に実施された登録手続きで送信した第1の識別情報、及び/又は本手続きより前に実施されたPDUセッション確立手続きで送信した第24の識別情報に従って決定してもよい。例えば、第1の識別情報及び/又は第24の識別情報がPLMNとSNPN間のハンドオーバをサポートすることを示していた場合、UEは、PDUセッション解放要求メッセージに、第81の識別情報を含めて送信してもよい。尚、第81の識別情報は、第3のPDUセッションを識別するPDUセッションID #3を示してよい。
【0535】
SMFは、UEからPDUセッション解放要求メッセージを受信すると、PDUセッション解放要求メッセージの受信に基づいて、SMFの挙動を決定してよい。
【0536】
例えば、SMFは、PDUセッション解放コマンドメッセージに、第71から75の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してよい(S1102)。尚、PDUセッション解放コマンドメッセージに、第71から75の識別情報のいずれを含めるか否かは、本手続きより前に実施された登録手続きで取得した第1の識別情報、及び/又は本手続きより前に実施されたPDUセッション確立手続きで取得した第24の識別情報に従って決定してもよい。例えば、第1の識別情報及び/又は第24の識別情報がPLMNとSNPN間のハンドオーバをサポートすることを示していた場合、SMFは、PDUセッション解放コマンドメッセージに、第71から75の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。尚、第71の識別情報は、第3のPDUセッションを識別するPDUセッションID #3を示してよい。また、第74の識別情報は、第2のPDUセッションを識別するPDUセッションID #2を示してよい。また、PDUセッション解放コマンドメッセージに、第71及び74の識別情報を含める場合は、第73の識別情報は、第71及び74の識別情報で示されるPDUセッションに対応する3GPPアクセス及びnon-3GPPアクセスを示してよい。また、PDUセッション解放コマンドメッセージに、第71の識別情報は含めるが、第74の識別情報を含めない場合は、第73の識別情報は、第71の識別情報で示されるPDUセッションに対応するnon-3GPPアクセスを示してよい。
【0537】
また、SMFは、これらの識別情報のうちの少なくとも1つ、及び/又はPDUセッション解放コマンドメッセージを送信することで、SNPNを介してPLMNにおいて確立しているPDUセッションを解放することの指示、及び/又は、SNPNを介さずにPLMNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始することの指示、及び/又は、SNPNにおいて確立しているPDUセッションを解放するためのPDUセッション解放手続きを開始することの指示、及び/又はSNPNを介したPLMNへの接続から、PLMNへの直接接続に変更することの指示、及び/又はSNPNを介してPLMNに対して確立するPDUセッションを、PLMNに対して直接確立しているPDUセッションに変更することの指示、及び/又は、SNPNアクセスモードを活性化することの指示をしてもよい。
【0538】
UEは、SMFからPDUセッション解放コマンドメッセージを受信すると、PDUセッション解放コマンドメッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。そして、UEは、非登録要求メッセージ、及び/又は各識別情報の受信に基づいて、UEの挙動を決定してよい。
【0539】
すなわち、UEは、SNPNを介してPLMNにおいて確立しているPDUセッションを解放してもよいし、PLMNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始してもよいし、SNPNにおいて確立しているPDUセッションを解放するためのPDUセッション解放手続きを開始してもよいし、SNPNを介したPLMNへの接続から、PLMNへの直接接続に変更することを決定してもよいし、SNPNを介してPLMNに対して確立しているPDUセッションを、PLMNに対して直接確立しているPDUセッションに変更することを決定してもよい。
【0540】
そして、PDUセッション解放コマンドを受信したUEは、non-3GPPアクセス、及びN3IWF、及びAMFを介して、SMFにPDUセッション解放完了(PDU SESSION RELEASE COMPLETE)メッセージを送信してもよい。ここで、PDUセッション解放完了メッセージは、AMFを介して、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージに含まれるメッセージである。
【0541】
また、各装置は、本手続きにおいて送受信した情報を対応付けて記憶してもよい。
【0542】
また、本手続きを完了した後、UEは、第2の状態又は第4の状態又は第5の状態又は第6の状態となってよい。
【0543】
尚、本手続きを3GPPアクセスを介して実行した場合は、本手続きを完了した後も、UEは、第2の状態又は第4の状態又は第5の状態又は第6の状態となってよい。
【0544】
尚、これらの状態は、本手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよいし、本手続きよりも前に実行された手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよい。
【0545】
また、これらの状態にあるUEは、次に、4.7章の手続きを実行してもよい。
【0546】
また、PDUセッション解放コマンドに第74の識別情報が含まれていることに基づき、又は第74の識別情報が含まれているPDUセッション解放コマンドの受信に基づき、UEは、4.7章の手続きを開始することを決定してもよい。また、PDUセッション解放コマンドに第74の識別情報が含まれていないことに基づき、又は第74の識別情報が含まれていないPDUセッション解放コマンドの受信に基づき、UEは、4.7章の手続きを開始しないことを決定してもよい。
【0547】
[4.7. SNPNに対するPDUセッション解放手続き]
本手続きは、4.6章の手続きを実行後に実行される。次に、UE主導のPDUセッション解放手続きについて、
図3、4、12を用いて説明する。ここでは、4.6章の手続きを実行したアクセスとは異なるアクセス(つまり3GPPアクセス)を介して、SNPNにおけるPDUセッション解放手続きが実行される場合を説明する。この場合、SNPNにおけるPDUセッション解放手続きは、第2の状態又は第5の状態又は第6の状態にあるUEによって実行されてよい。尚、4.6章の手続きが3GPPアクセスを介して実行された場合、第1の状態又は第2の状態又は第4の状態にあるUEが、non-3GPPアクセスを介して、SNPNにおけるPDUセッション解放手続きを実行してよい。以下、SNPNにおけるUE主導のPDUセッション解放手続きを、PDUセッション解放手続きや本手続きとも呼称する。UEは、3GPPアクセス(アクセスネットワーク_102)及びAMF_212(以下、AMFとも称する)を介して、PDUセッション解放要求(PDU SESSION RELEASE REQUEST)メッセージをSMF_222(以下、SMFとも称する)に送信する(S1100)ことにより、本手続きを開始する。ここで、PDUセッション解放要求メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージに含まれるメッセージである。
【0548】
また、UEは、PDUセッション解放要求メッセージに、第81の識別情報を含めて送信してよい。尚、PDUセッション解放要求メッセージに、第81の識別情報のいずれを含めるか否かは、本手続きより前に実施された登録手続きで送信した第1の識別情報、及び/又は本手続きより前に実施されたPDUセッション確立手続きで送信した第24の識別情報に従って決定してもよい。例えば、第1の識別情報及び/又は第24の識別情報がPLMNとSNPN間のハンドオーバをサポートすることを示していた場合、UEは、PDUセッション解放要求メッセージに、第81の識別情報を含めて送信してもよい。尚、第81の識別情報は、第2のPDUセッションを識別するPDUセッションID #2を示してよい。
【0549】
SMFは、UEからPDUセッション解放要求メッセージを受信すると、PDUセッション解放要求メッセージの受信に基づいて、SMFの挙動を決定してよい。
【0550】
例えば、SMFは、PDUセッション解放コマンドメッセージに、第71から73、75の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してよい(S1102)。尚、PDUセッション解放コマンドメッセージに、第71から73、75の識別情報のいずれを含めるか否かは、本手続きより前に実施された登録手続きで取得した第1の識別情報、及び/又は本手続きより前に実施されたPDUセッション確立手続きで取得した第24の識別情報に従って決定してもよい。例えば、第1の識別情報及び/又は第24の識別情報がPLMNとSNPN間のハンドオーバをサポートすることを示していた場合、SMFは、PDUセッション解放コマンドメッセージに、第71から73、75の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。尚、第71の識別情報は、第2のPDUセッションを識別するPDUセッションID #2を示してよい。
【0551】
また、SMFは、これらの識別情報のうちの少なくとも1つ、及び/又はPDUセッション解放コマンドメッセージを送信することで、SNPNにおいて確立しているPDUセッションを解放することの指示、及び/又は、PLMNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始することの指示、及び/又は、SNPNを介したPLMNへの接続から、PLMNへの直接接続に変更することの指示、及び/又はSNPNを介してPLMNに対して確立するPDUセッションを、PLMNに対して直接確立しているPDUセッションに変更することの指示、及び/又は、SNPNアクセスモードを活性化することの指示をしてもよい。
【0552】
UEは、SMFからPDUセッション解放コマンドメッセージを受信すると、PDUセッション解放コマンドメッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。そして、UEは、非登録要求メッセージ、及び/又は各識別情報の受信に基づいて、UEの挙動を決定してよい。
【0553】
すなわち、UEは、SNPNにおいて確立しているPDUセッションを解放してもよいし、PLMNに対する登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを開始してもよいし、SNPNを介したPLMNへの接続から、PLMNへの直接接続に変更することを決定してもよいし、SNPNを介してPLMNに対して確立しているPDUセッションを、PLMNに対して直接確立しているPDUセッションに変更することを決定してもよい。
【0554】
そして、PDUセッション解放コマンドを受信したUEは、non-3GPPアクセス、及びN3IWF、及びAMFを介して、SMFにPDUセッション解放完了(PDU SESSION RELEASE COMPLETE)メッセージを送信してもよい。ここで、PDUセッション解放完了メッセージは、AMFを介して、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージに含まれるメッセージである。
【0555】
また、各装置は、本手続きにおいて送受信した情報を対応付けて記憶してもよい。
【0556】
また、本手続きを完了した後、UEは、第1の状態又は第3の状態又は第4の状態又は第5の状態となってよい。
【0557】
尚、本手続きをnon-3GPPアクセスを介して実行した場合は、本手続きを完了した後も、UEは、第1の状態又は第3の状態又は第4の状態又は第5の状態となってよい。
【0558】
尚、これらの状態は、本手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよいし、本手続きよりも前に実行された手続きにおいて送受信した情報や制御メッセージに基づいて、維持又は遷移してもよい。
【0559】
また、これらの状態にあるUEは、次に、4.8章の手続きを実行してもよい。
【0560】
UEは、本手続きを完了すると、SNPNにおける第2のPDUセッションが解放された状態となってよい。尚、本手続きが完了した時点では、UEは、SNPNにおける登録状態は維持されているが、後に非登録状態となっても構わない。
【0561】
[4.8. PLMNに対する登録手続き]
本手続きは、4.1章から4.4章の手続きの実行後に、実行されてよい。また、本手続きは、4.1章から4.4章の手続きの実行後に、4.5章、又は4.6章の手続きが実行された後、実行されてもよい。また、本手続きは、4.1章から4.4章の手続きの実行後に、4.6章から4.7章の手続きが実行された後、実行されてもよい。本手続きは、3.1章の手続きをそのまま適用することができるため、3.1章を参照されたい。
【0562】
尚、第1の状態又は第3の状態又は第4の状態にあるUEは、3GPPアクセスを介して、本手続きを実行してもよい。この場合、UEは、本手続きを完了すると、PLMNにおいて登録された状態となってよい。また、本手続きを完了後も、UEは、第1の状態又は第3の状態又は第4の状態にあってよい。
【0563】
また、第1の状態又は第3の状態又は第5の状態にあるUEは、non-3GPPアクセスを介して、本手続きを実行してもよい。この場合、UEは、本手続きを完了すると、PLMNにおいて登録された状態となってよい。また、本手続きを完了後も、UEは、第1の状態又は第3の状態又は第5の状態にあってよい。
【0564】
[4.9. PLMNに対するPDUセッション確立手続き]
本手続きは、4.8章の手続きの実行後に、実行される。本手続きは、3.2章の手続きをそのまま適用することができるため、3.2章を参照されたい。
【0565】
尚、第1の状態又は第3の状態又は第4の状態にあるUEは、3GPPアクセスを介して、本手続きを実行してもよい。この場合、UEは、本手続きを完了すると、PLMNにおいてPDUセッション(PDUセッションID #1で識別される第1のPDUセッション)を確立した状態となってよい。また、本手続きを完了後も、UEは、第1の状態又は第3の状態又は第4の状態にあってよい。
【0566】
また、第1の状態又は第3の状態又は第5の状態にあるUEは、non-3GPPアクセスを介して、本手続きを実行してもよい。この場合、UEは、本手続きを完了すると、PLMNにおいてPDUセッション(PDUセッションID #1で識別される第1のPDUセッション)を確立した状態となってよい。また、本手続きを完了後も、UEは、第1の状態又は第3の状態又は第5の状態にあってよい。
【0567】
以上のように、各手続きを実行することで、第3のPDUセッションを、第1のPDUセッションに移すことができる。
【0568】
[5. 変形例]
本発明に関わる装置で動作するプログラムは、本発明に関わる実施形態の機能を実現するように、Central Processing Unit(CPU)等を制御してコンピュータを機能させるプログラムであっても良い。プログラムあるいはプログラムによって取り扱われる情報は、一時的にRandom Access Memory(RAM)等の揮発性メモリあるいはフラッシュメモリ等の不揮発性メモリやHard Disk Drive(HDD)、あるいはその他の記憶装置システムに格納される。
【0569】
尚、本発明に関わる実施形態の機能を実現する為のプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録しても良い。この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する事によって実現しても良い。ここでいう「コンピュータシステム」とは、装置に内蔵されたコンピュータシステムであって、オペレーティングシステムや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータが読み取り可能な記録媒体」とは、半導体記録媒体、光記録媒体、磁気記録媒体、短時間動的にプログラムを保持する媒体、あるいはコンピュータが読み取り可能なその他の記録媒体であっても良い。
【0570】
また、上述した実施形態に用いた装置の各機能ブロック、または諸特徴は、電気回路、たとえば、集積回路あるいは複数の集積回路で実装または実行され得る。本明細書で述べられた機能を実行するように設計された電気回路は、汎用用途プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、またはこれらを組み合わせたものを含んでよい。汎用用途プロセッサは、マイクロプロセッサでもよいし、従来型のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであっても良い。前述した電気回路は、デジタル回路で構成されていてもよいし、アナログ回路で構成されていてもよい。また、半導体技術の進歩により現在の集積回路に代替する集積回路化の技術が出現した場合、本発明の一又は複数の態様は当該技術による新たな集積回路を用いる事も可能である。
【0571】
なお、本願発明は上述の実施形態に限定されるものではない。実施形態では、装置の1例を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器等の端末装置もしくは通信装置に適用出来る。
【0572】
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
【符号の説明】
【0573】
1 移動通信システム
10 UE
100 アクセスネットワーク
102 アクセスネットワーク
110 基地局装置
112 基地局装置
200 コアネットワーク
202 コアネットワーク
210 AMF
212 AMF
220 SMF
222 SMF
230 UPF
232 UPF
240 N3IWF
250 DN
252 DN