(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-03
(45)【発行日】2024-12-11
(54)【発明の名称】搬送物区分システム
(51)【国際特許分類】
B65G 43/10 20060101AFI20241204BHJP
B65G 47/52 20060101ALI20241204BHJP
【FI】
B65G43/10
B65G47/52 A
(21)【出願番号】P 2021002554
(22)【出願日】2021-01-12
【審査請求日】2023-11-09
(73)【特許権者】
【識別番号】516065135
【氏名又は名称】株式会社IHI物流産業システム
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100175802
【氏名又は名称】寺本 光生
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100167553
【氏名又は名称】高橋 久典
(72)【発明者】
【氏名】森川 智博
(72)【発明者】
【氏名】松尾 好洋
【審査官】加藤 三慶
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-040122(JP,A)
【文献】特開2012-035958(JP,A)
【文献】特開平07-187374(JP,A)
【文献】特開2020-011817(JP,A)
【文献】特開2007-076831(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 43/08
B65G 43/10
B65G 47/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
区分搬送装置と、制御部と、分配装置とを備え、
前記区分搬送装置は、排出用搬送路に対して並列的に接続された複数の物品搬送部を備え、
前記物品搬送部は、
順次受け渡される搬送物を一時的に複数貯蔵可能な上流側搬送部と、
前記上流側搬送部から前記上流側搬送部の最大貯蔵数の前記搬送物を一度に受け取り可能であると共に、前記上流側搬送部に貯蔵された全ての前記搬送物を受け取った後に前記搬送物を前記排出用搬送路に排出する下流側搬送部と
を備え
、
前記制御部は、前記区分搬送装置における前記搬送物を受け渡す前記物品搬送部を選択し、
前記分配装置は、前記制御部の選択に基づいて前記搬送物を前記区分搬送装置に受け渡し、
前記制御部は、
出荷先からの注文を前記物品搬送部に割り付け、
前記注文に応じて前記搬送物を受け渡す前記物品搬送部を選択し、
前記注文に含まれる前記搬送物の数が前記最大貯蔵数よりも少なく、前記注文に含まれる前記搬送物の数の前記搬送物が前記上流側搬送部に貯蔵された場合に、前記上流側搬送部への前記搬送物の供給を停止し、前記上流側搬送部に貯蔵された前記搬送物の全てを前記下流側搬送部に供給する
ことを特徴とする
搬送物区分システム。
【請求項2】
前記上流側搬送部は、受け渡された複数の前記搬送物を搬送方向における上流側に詰めた状態で配列することを特徴とする請求項1記載の
搬送物区分システム。
【請求項3】
前記上流側搬送部は、
受け渡される前記搬送物を1つ保持可能であると共に保持した前記搬送物を搬入信号に基づいて送り出す入口搬送部と、
前記入口搬送部に搬入される前記搬送物を検知して前記搬入信号を出力する入口センサと、
前記入口搬送部の下流に配置されると共に、前記入口搬送部による前記搬送物の送り出し動作と同期して先に保持する前記搬送物を下流側に移動させる上流側主搬送部と
を備えることを特徴とする請求項2記載の
搬送物区分システム。
【請求項4】
前記下流側搬送部は、受け取った複数の前記搬送物を搬送方向における下流側に詰めた状態で配列することを特徴とする請求項1~3いずれか一項に記載の
搬送物区分システム。
【請求項5】
前記制御部は、前記搬送物が収容される収容容器の大きさが同一の前記注文を隣接した前記物品搬送部に割り付けることを特徴とする請求項
1~4のいずれか一項に記載の搬送物区分システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記排出用搬送路における搬送方向における下流側に接続された前記物品搬送部から前記搬送物を前記排出用搬送路に排出させることを特徴とする請求項
1~5のいずれか一項に記載の搬送物区分システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、区分搬送装置及び搬送物区分システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自動倉庫等に種類ごとに纏められて保管された商品を出荷先の注文等の出荷要求に応じて出荷する場合には、自動倉庫から搬出された商品を作業者が判断して出荷用の梱包箱に収容することが一般的であった。一方、特許文献1には、仕分け装置を備え、出荷先ごとに商品を仕分ける物品搬送設備が開示されている。
【0003】
例えば、特許文献1の仕分け装置は、コンベヤに並列して接続された複数のスロープを備えている。スロープの下端には出荷先に応じた出荷容器が配置されており、出荷容器に同一の出荷先に出荷する商品を複数収容した後に出荷容器が搬送される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の仕分け装置では、スロープにて搬送物を止めておくことができないため、単にスロープを滑り落ちた搬送物(商品)を収容容器(出荷容器)に入れることになる。このため、同一の収容容器に収容される搬送物が複数ある場合には、これらの搬送物がスロープを滑り落ちるタイミングで既に収容容器がスロープの下端位置に配置されている必要がある。つまり、最初の搬送物が到達するタイミングから最後の搬送物が到達するまで、収容容器がスロープの下端位置に配置されている。
【0006】
一方で、自動倉庫からは、同一の収容容器に収容される搬送物が連続的に排出されるとは限らない。このため、1つの収容容器への搬送物の収容が完了するまでに長い時間を要する場合がある。この間、1つのスロープが1つの収容容器に占有されることとなり、搬送効率の低下を招くこととなる。
【0007】
例えば、スロープに代えて複数の搬送物を一時的に貯蔵するバッファ装置を複数設置することも考えられる。しかしながら、このような場合には、バッファ装置から一時的に貯蔵した搬送物を排出するまでは、次の搬送物をバッファ装置に供給することができない。このため、多数のバッファ装置からの払い出しタイミングが重なると、バッファ装置からの搬送物の搬出に時間を要することとなる。この結果、自動倉庫側から仕分け装置に搬送物を供給できずに、自動倉庫からの搬送物の払い出しを停止せざるを得なくなる。
【0008】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、自動倉庫等の上流側からの搬送物の搬送を停止させることなく、1つの収容容器に収容される搬送物を纏めて排出可能とする区分搬送装置及び搬送物区分システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
【0010】
第1の発明は、排出用搬送路に対して並列的に接続された複数の物品搬送部を備え、上記物品搬送部は、順次受け渡される搬送物を一時的に複数貯蔵可能な上流側搬送部と、上記上流側搬送部から上記上流側搬送部の最大貯蔵数の上記搬送物を一度に受け取り可能であると共に、上記上流側搬送部に貯蔵された全ての上記搬送物を受け取った後に上記搬送物を上記排出用搬送路に排出する下流側搬送部とを備えるという構成を採用する。
【0011】
第2の発明は、上記第1の発明において、上記上流側搬送部が、受け渡された複数の上記搬送物を搬送方向における上流側に詰めた状態で配列するという構成を採用する。
【0012】
第3の発明は、上記第2の発明において、上記上流側搬送部が、受け渡される上記搬送物を1つ保持可能であると共に保持した上記搬送物を搬入信号に基づいて送り出す入口搬送部と、上記入口搬送部に搬入される上記搬送物を検知して上記搬入信号を出力する入口センサと、上記入口搬送部の下流に配置されると共に、上記入口搬送部による上記搬送物の送り出し動作と同期して先に保持する上記搬送物を下流側に移動させる上流側主搬送部とを備えるという構成を採用する。
【0013】
第4の発明は、上記第1~第3いずれかの発明において、上記下流側搬送部が、受け取った複数の上記搬送物を搬送方向における下流側に詰めた状態で配列するという構成を採用する。
【0014】
第5の発明は、搬送物区分システムであって、上記第1~第4いずれかの発明である区分搬送装置と、上記区分搬送装置における上記搬送物を受け渡す上記物品搬送部を選択する制御部と、上記制御部の選択に基づいて上記搬送物を上記区分搬送装置に受け渡す分配装置とを備えるという構成を採用する。
【0015】
第6の発明は、上記第5の発明において、上記制御部が、出荷先からの注文を上記物品搬送部に割り付け、上記注文に応じて上記搬送物を受け渡す上記物品搬送部を選択するという構成を採用する。
【0016】
第7の発明は、上記第6の発明において、上記制御部が、上記搬送物が収容される収容容器の大きさが同一の上記注文を隣接した上記物品搬送部に割り付けるという構成を採用する。
【0017】
第8の発明は、上記第5~第7いずれかの発明において、上記制御部が、上記排出用搬送路における搬送方向における下流側に接続された上記物品搬送部から上記搬送物を上記排出用搬送路に排出させるという構成を採用する。
【発明の効果】
【0018】
本発明においては、排出用搬送路に対して並列的に接続された複数の物品搬送部の各々が、上流側搬送部と下流側搬送部とを備えている。上流側搬送部は、順次受け渡される搬送物を一時的に複数貯蔵可能とされている。また、下流側搬送部は、上流側搬送部から上流側搬送部の最大貯蔵数の搬送物を一度に受け取り可能であると共に、上流側搬送部に貯蔵された全ての搬送物を受け取った後に搬送物を排出用搬送路に排出する。このような、本発明によれば、同一の収容容器に収容される搬送物を上流側搬送部に集めることができる。さらに、上流側搬送部に集められた搬送物は、一度に下流側搬送部で受け取られた後に、下流側搬送部から連続的に順次排出用搬送路に排出される。このため、下流側搬送部で搬送物を受け取った後は、複数の搬送物を纏めて連続的に排出することが可能となると共に、全ての搬送物の物品搬送部からの排出が完了していなくても上流側搬送部にて次の搬送物を受け取ることができる。したがって、本発明によれば、自動倉庫等の上流側からの搬送物の搬送を停止させることなく、1つの収容容器に収容される搬送物を纏めて排出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の第1実施形態における荷物梱包システムの概略構成を模式的に示す平面図である。
【
図2】本発明の第1実施形態における荷物梱包システムの区分搬送装置が備える物品搬送部の概略構成を示す模式図であり、(a)が平面図であり、(b)が側面図である。
【
図3】梱包箱の大きさに応じて物品搬送部に注文の割り付けを行った場合の概念図である。
【
図4】本発明の第1実施形態における荷物梱包システムの動作を説明するための区分搬送装置の模式図である。
【
図5】本発明の第1実施形態における荷物梱包システムの動作を説明するための区分搬送装置の模式図である。
【
図6】本発明の第1実施形態における荷物梱包システムの動作を説明するための区分搬送装置の模式図である。
【
図7】本発明の第1実施形態における荷物梱包システムの動作を説明するための区分搬送装置の模式図である。
【
図8】本発明の第2実施形態における物品搬送部の概略構成を模式的に示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して、本発明に係る区分搬送装置及び搬送物区分システムの一実施形態について説明する。
【0021】
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の荷物梱包システムS(搬送物区分システム)の概略構成を模式的に示す平面図である。本実施形態の荷物梱包システムSは、自動倉庫に種類ごとに保管された荷物X(搬送物)を、出荷先の注文に応じて、自動的に出荷先ごとに梱包箱Y(収容容器)に収容して排出する設備である。なお、本実施形態の荷物梱包システムSには、サイズや中身の異なる複数種類の荷物Xが自動倉庫から供給され、1つの梱包箱Yには出荷先の注文に応じて複数種類の荷物Xが収容される。
【0022】
図1に示すように、本実施形態の荷物梱包システムSは、ピースソータ1(分配装置)と、区分搬送装置2と、出荷搬送ライン3(排出用搬送路)と、出荷インケーサ4と、製函機5と、制御部6とを備えている。
【0023】
なお、
図1において示していないものの、荷物梱包システムSは、自動倉庫からコンテナ等に複数収容されて取り出された荷物Xを1つずつ取り出してピースソータ1に供給するピッキングロボット、荷物Xが収容された梱包箱の検品を行う検品装置、梱包箱を閉じる封函機、梱包箱にラベルを貼付するラベル貼付装置等の他の装置を備えていても良い。
【0024】
ピースソータ1は、自動倉庫から取り出されると共にピッキングロボット等によって個別に分けられた荷物Xを受け取り、区分搬送装置2に受け渡す装置である。本実施形態において区分搬送装置2は、後述する物品搬送部10を複数備えている。いずれの物品搬送部10に荷物Xが供給されるのかは制御部6によって選択される。ピースソータ1は、制御部6の制御の下に、受け取った荷物Xを制御部6が選択した物品搬送部10に受け渡す。
【0025】
このように、ピースソータ1は、自動倉庫側から順次供給されてくる荷物Xを、制御部6の選択に基づいて、各々の物品搬送部10に分配する。このようなピースソータ1は、例えば、単一の荷物Xを載置する姿勢変更可能な載置トレイと、複数の載置トレイを循環搬送する循環搬送装置とを備えている。例えば、このようなピースソータ1は、水平姿勢とされた載置トレイにて荷物Xを受け取り、この載置トレイが決められた物品搬送部10に到達したタイミングで載置トレイを傾けて荷物Xを物品搬送部10に受け渡す。
【0026】
区分搬送装置2は、ピースソータ1から受け渡された荷物Xを出荷先ごとに区分けした状態で搬送して出荷搬送ライン3に排出する搬送装置である。
図1に示すように、区分搬送装置2は、出荷搬送ライン3に対して並列的に接続された複数の物品搬送部10を備えている。本実施形態においては、説明の便宜上、区分搬送装置2が10本の物品搬送部10を備えているものとする。
【0027】
ただし、区分搬送装置2が備える物品搬送部10の数は2本以上であれば特に限定されるものではない。例えば、数十本の物品搬送部10を備えるようにしても良い。このように多数の物品搬送部10を備える場合には、物品搬送部10を上下2段に分けて配置するようにしても良い。このような場合には、例えば、ピースソータ1が上下の物品搬送部10に荷物Xを分配可能な構成とされ、物品搬送部10から出荷インケーサ4に荷物Xを搬送する出荷搬送ライン3も上下2段に分けて2つ配置する。
【0028】
図2は、物品搬送部10の概略構成を示す模式図であり、(a)が平面図であり、(b)が側面図である。物品搬送部10は、ピースソータ1から出荷搬送ライン3との間を直線状に繋いでおり、
図2に示すように、バッファ部11(上流側搬送部)と、切出部12(下流側搬送部)とを備えている。
【0029】
バッファ部11は、荷物Xの搬送方向において切出部12の上流側に配置されている。このバッファ部11は、ベルトコンベヤユニットからなり、荷物Xを下方から支持する無端ベルト11aと、無端ベルト11aを走行させる駆動ローラ11bと、無端ベルト11aを走行可能に支持する複数の従動ローラ11cとを備えている。無端ベルト11aは、荷物Xを搬送方向に沿って配列した状態で支持する。本実施形態において、バッファ部11の長さ寸法(荷物Xを搬送する方向における長さ寸法)は、荷物Xが搬送方向に互いに接触しない間隔で並んだ状態で、複数(本実施形態においては一例として10個)配置可能な大きさとされている。本実施形態においては、バッファ部11に最大で10個の荷物Xが載置可能とされている。1つのバッファ部11において同時に載置可能な荷物Xの最大数を、以下最大貯蔵数と称する。このように、荷物Xが搬送方向に互いに接触しない間隔で載置されるため、荷物X同士の接触がなく、荷物Xが傷んだり、荷物Xが転倒したりすることを防止できる。なお、荷物Xの形状、寸法は同一である必要はなく、上述のようにサイズや中身の異なるものであっても良い。本実施形態においては、荷姿の異なる複数の荷物Xを同時に処理することが可能である。
【0030】
このバッファ部11では、ピースソータ1から受け渡された荷物Xを一時的に複数貯蔵可能とされている。このようなバッファ部11では、制御部6から指示が入力されるまでは、載置された荷物Xを切出部12に移載することなく貯蔵する。
【0031】
また、例えば、バッファ部11では、ピースソータ1から荷物Xを受け渡されることを制御部6や不図示のセンサによって通知されると、荷物Xを1つ分下流側に搬送し、最も上流側の端部に空いたスペースに、ピースソータ1からの荷物Xを受け取る。このように荷物Xをピースソータ1から受け取ることによって、バッファ部11は、搬送方向における上流側に詰めた状態で配列されるように荷物Xを支持する。
【0032】
切出部12は、荷物Xの搬送方向においてバッファ部11の下流側に配置されている。この切出部12は、ベルトコンベヤユニットからなり、荷物Xを下方から支持する無端ベルト12aと、無端ベルト12aを走行させる駆動ローラ12bと、無端ベルト12aを走行可能に支持する複数の従動ローラ12cとを備えている。無端ベルト12aは、荷物Xを搬送方向に沿って配列した状態で支持する。本実施形態において、切出部12の長さ寸法(荷物Xを搬送する方向における長さ寸法)は、荷物Xが搬送方向に等間隔で並んだ状態で、バッファ部11の最大貯蔵数(本実施形態においては10個)が配置可能な大きさとされている。
【0033】
つまり、本実施形態においては、切出部12は、バッファ部11から、バッファ部11の最大貯蔵数の荷物Xを一度に受け取り可能とされている。このような切出部12は、バッファ部11に貯蔵された全ての荷物Xを受け取った後に、荷物Xを出荷搬送ライン3に排出する。
【0034】
この切出部12は、バッファ部11から荷物Xを受け渡されると、受け渡された荷物Xを搬送方向における下流側に詰めた状態で配列する。つまり、切出部12は、荷物Xを可能な限り出荷搬送ライン3に近づけた状態で保持する。このような切出部12は、制御部6の制御に基づいて、出荷搬送ライン3に荷物Xを連続的に排出する。
【0035】
なお、本実施形態においては、バッファ部11及び切出部12がいずれかもベルトコンベヤユニットからなるものとした。しかしながら、バッファ部11及び切出部12をローラコンベヤ等の他のコンベヤとすることも可能である。また、複数種類のコンベヤを組み合わせてバッファ部11及び切出部12とすることも可能である。
【0036】
区分搬送装置2は、このようなバッファ部11と切出部12とを有する物品搬送部10を複数備えている。各々の物品搬送部10は、略同一の長さ寸法とされている。つまり、複数の物品搬送部10の各々の最大貯蔵数は等しい。これらの物品搬送部10は、平行に略等間隔で配列されている。
【0037】
出荷搬送ライン3は、区分搬送装置2と出荷インケーサ4とを接続する搬送ユニットであり、区分搬送装置2から排出された荷物Xを出荷インケーサ4まで搬送する。この出荷搬送ライン3は、例えばローラコンベヤによって形成されている。この出荷搬送ライン3の荷物Xの搬送方向における上流部位は、全ての物品搬送部10が並列的に接続されている。つまり、出荷搬送ライン3には、各々の物品搬送部10から荷物Xを排出することが可能となっている。出荷インケーサ4は、製函機5から供給された梱包箱Yに荷物Xを収容する装置である。
【0038】
製函機5は、出荷インケーサ4と接続されており、梱包箱Yを組み立てると共に組み立てた梱包箱Yを出荷インケーサ4に対して供給する。製函機5は複数設けられており、並列的に複数の梱包箱Yを組み立てることが可能とされている。このような製函機5では複数種類の梱包箱Yを組み立てることが可能である。本実施形態においては、収容個数の異なる大中小3つのサイズの梱包箱Yを製函機5で組み立てることが可能とされている。なお、出荷インケーサ4は、これらのサイズの異なる梱包箱Yに対して荷物Xを収容することが可能である。
【0039】
なお、説明の便宜上、大サイズの梱包箱Yには10個の荷物Xが収容可能とされ、中サイズの梱包箱Yには6個の荷物Xが収容可能とされ、小サイズの梱包箱Yには2個の荷物Xが収容可能とされているものとする。ただし、梱包箱Yに収容可能な荷物Xの数はこれに限定されるものではない。
【0040】
制御部6は、本実施形態の荷物梱包システムSの全体の動作を制御する装置であり、例えばコンピュータ装置やワークステーションからなる。制御部6は、出荷先からの注文を受け付け、自動倉庫から供給される複数種類の荷物Xが注文に応じて区分けされて梱包箱Yに詰められるように制御を行う。
【0041】
制御部6は、出荷先の注文を、複数ある物品搬送部10のいずれか1つあるいは複数に割り付ける。本実施形態では、多数の注文を受け付けているものとし、制御部6は、一度に全ての物品搬送部10に対して注文を割り付ける。なお、受け付ける注文数が多くない場合には、必ずしも全ての物品搬送部10に対して注文を割り付ける必要はない。また、制御部6は、物品搬送部10ごとに梱包箱Yの大きさを設定する。
【0042】
また、制御部6は、物品搬送部10に対して注文を割り付ける場合に、梱包箱Yの大きさが同一の注文を隣接した物品搬送部10に対して割り付ける。
図3は、梱包箱Yの大きさに応じて物品搬送部10に注文の割り付けを行った場合の概念図である。この図に示すように、本実施形態では、制御部6は、大サイズの梱包箱Yに荷物Xが収容される注文を出荷搬送ライン3の最も下流側の物品搬送部10から順に割り付ける。また、制御部6は、中サイズの梱包箱Yに荷物Xが収容される注文を、大サイズの梱包箱Yに荷物Xが収容される注文が割り付けられた物品搬送部10から上流位置に向かって順に物品搬送部10に割り付ける。また、制御部6は、小サイズの梱包箱Yに荷物Xが収容される注文を、中サイズの梱包箱Yに荷物Xが収容される注文が割り付けられた物品搬送部10から上流位置に向かって順に物品搬送部10に割り付ける。
【0043】
制御部6は、このようにして注文が割り付けられた物品搬送部10に対して、ピースソータ1によって荷物Xを分配させる。ここでは、制御部6は、ピースソータ1に受け渡される荷物Xに紐づけられた注文情報と、物品搬送部10に割り付けた注文に基づいて、この荷物Xを受け渡す物品搬送部10を選択し、選択した物品搬送部10に対してピースソータ1に荷物を供給させる。
【0044】
また、制御部6は、各々の物品搬送部10に割り付けられた注文に含まれる全ての荷物Xが、各々の物品搬送部10のバッファ部11に集まるまで、バッファ部11にて荷物Xを一時的に留めておく。制御部6は、全てのバッファ部11に荷物Xが集められると、バッファ部11から切出部12に荷物Xを移載する。このとき、制御部6は、バッファ部11に集められた荷物Xを一度に全て切出部12に移載させる。
【0045】
制御部6は、切出部12にバッファ部11に貯蔵された荷物Xが移載されると、順次、切出部12ごとに荷物Xを出荷搬送ライン3に排出させる。ここでは、制御部6は、1つの切出部12から全ての荷物Xが排出された後に、次の切出部12から荷物Xを排出させる。また、本実施形態において制御部6は、出荷搬送ライン3の下流側に接続された物品搬送部10の切出部12から出荷搬送ライン3の上流側に向けて順に荷物Xを出荷搬送ライン3に排出させる。
【0046】
また、制御部6は、出荷搬送ライン3に、荷物Xを出荷インケーサ4まで搬送させる。また、制御部6は、出荷インケーサ4に、梱包箱Yに荷物Xを収容させる。また、制御部6は、製函機5には、出荷インケーサ4に供給する梱包箱Yを組み立てさせる。
【0047】
続いて、このような本実施形態の荷物梱包システムSの動作について、
図4~
図7を参照して説明する。
【0048】
まず制御部6では、複数の注文を物品搬送部10に対して割り付けるバッチ編成を行う。ここで、制御部6は、複数の出荷要求を順番に物品搬送部10に割り付けしていく。物品搬送部10がすべて割り付けされたら、バッチを区切る。なお、物品搬送部10にまだ割り付けできる箇所が残っていたとしても、割り付けをしようとしている出荷要求の搬送数が残りの物品搬送部10に収まりきらない場合は、物品搬送部10に未割付の箇所があってもバッチを区切る。もしくは人が操作端末より、バッチ編成ボタン押下で区切る。このようなバッチ編成が完了した後、自動倉庫等から本実施形態の荷物梱包システムSに供給された荷物Xは、制御部6の制御の下に、ピースソータ1から自らが属する注文が割り付けられた物品搬送部10のバッファ部11に供給される。
【0049】
このようなピースソータ1から物品搬送部10への荷物Xの分配が、現在のバッチに含まれる注文の全ての分についてなされる。これによって、
図4に示すように、1つのバッチに含まれる注文の荷物Xが、注文に応じて物品搬送部10のバッファ部11に対して配置される。続いて、
図5に示すように、全ての物品搬送部10において、バッファ部11に配置された荷物Xが切出部12に移載される。
【0050】
続いて、出荷搬送ライン3の最も下流側に位置する物品搬送部10の切出部12から出荷搬送ライン3に荷物Xが排出される。また、
図6に示すように、最も下流側に位置する物品搬送部10の切出部12に載置された荷物Xのうち最後の荷物Xが出荷搬送ライン3に排出されるのと同時に、最も下流側に位置する物品搬送部10に隣接する1つ上流側の物品搬送部10の切出部12からの荷物Xの排出が開始される。この結果、出荷搬送ライン3では、荷物X同士の間に大きな間隔が形成されることなく、荷物Xが連続的に等間隔で配列された状態で搬送される。
【0051】
なお、切出部12から出荷搬送ライン3に荷物Xを排出する場合には、現在のバッチにおける荷物Xは全て切出部12上に移載されており、バッファ部11には現在のバッチにおける荷物Xは残っていない。このため、
図7に示すように、現在のバッチの切出部12から出荷搬送ライン3に荷物Xを排出している間に、次のバッチにおける荷物Xを物品搬送部10のバッファ部11にピースソータ1から供給する。
【0052】
上述のように出荷搬送ライン3に切出部12から排出された荷物Xが、出荷インケーサ4まで搬送される間に、荷物Xが収容される梱包箱Yが製函機5で組み立てられ、出荷インケーサ4に供給される。出荷インケーサ4に到達した荷物Xは、梱包箱Yに収容される。
【0053】
例えば、複数のうちの1つの物品搬送部10に割り付けられた注文の荷物Xの数が9個である場合には、バッファ部11に9個の荷物Xが集まった後に、9個の荷物Xの全部が切出部12に移載される。切出部12に移載された9個の荷物Xは、連続的に出荷搬送ライン3に排出されて出荷インケーサ4に搬送され、大サイズの梱包箱Yに収容される。また、複数のうちの1つの物品搬送部10に割り付けられた注文の荷物Xの数が5個である場合には、バッファ部11に5個の荷物Xが集まった後に、5個の荷物Xの全部が切出部12に移載される。切出部12に移載された5個の荷物Xは、連続的に出荷搬送ライン3に排出されて出荷インケーサ4に搬送され、中サイズの梱包箱Yに収容される。また、複数のうちの1つの物品搬送部10に割り付けられた注文の荷物Xの数が2個である場合には、バッファ部11に2個の荷物Xが集まった後に、2個の荷物Xの全部が切出部12に移載される。切出部12に移載された2個の荷物Xは、連続的に出荷搬送ライン3に排出されて出荷インケーサ4に搬送され、小サイズの梱包箱Yに収容される。
【0054】
以上のような本実施形態の荷物梱包システムSが備える区分搬送装置2は、出荷搬送ライン3に対して並列的に接続された複数の物品搬送部10を備えている。また、物品搬送部10は、順次受け渡される荷物Xを一時的に複数貯蔵可能なバッファ部11と、バッファ部11からバッファ部11の最大貯蔵数の荷物Xを一度に受け取り可能であると共に、バッファ部11に貯蔵された全ての荷物Xを受け取った後に荷物Xを出荷搬送ライン3に排出する切出部12とを備えている。
【0055】
区分搬送装置2においては、出荷搬送ライン3に対して並列的に接続された複数の物品搬送部10の各々が、バッファ部11と切出部12とを備えている。バッファ部11は、順次受け渡される荷物Xを一時的に複数貯蔵可能とされている。また、切出部12は、バッファ部11からバッファ部11の最大貯蔵数の荷物Xを一度に受け取り可能であると共に、バッファ部11に貯蔵された全ての荷物Xを受け取った後に荷物Xを出荷搬送ライン3に排出する。このような、区分搬送装置2によれば、同一の梱包箱Yに収容される荷物Xをバッファ部11に集めることができる。さらに、バッファ部11に集められた荷物Xは、一度に切出部12で受け取られた後に、切出部12から連続的に順次出荷搬送ライン3に排出される。このため、切出部12で荷物Xを受け取った後は、複数の荷物Xを纏めて連続的に排出することが可能となると共に、全ての荷物Xの物品搬送部10からの排出が完了していなくてもバッファ部11にて次の荷物Xを受け取ることができる。したがって、区分搬送装置2によれば、自動倉庫等の上流側からの荷物Xの搬送を停止させることなく、1つの梱包箱Yに収容される荷物Xを纏めて排出することが可能となる。
【0056】
また、区分搬送装置2においては、バッファ部11が、受け渡された複数の荷物Xを搬送方向における上流側に詰めた状態で配列する。バッファ部11に一度に貯蔵する荷物Xの数は、最大貯蔵数を上限として注文によって変化する。例えば、受け渡された荷物Xを上流側に詰めた状態で配列しておき、バッファ部11に荷物Xが供給されるごとに、先の受け渡された荷物Xを下流側に間欠的に移動させる。これによって、最大貯蔵数の荷物Xがバッファ部11に供給される場合であっても、最も先に供給された荷物Xがバッファ部11の下流端から食み出すことを防止することが可能となる。
【0057】
また、区分搬送装置2においては、切出部12が、受け取った複数の荷物Xを搬送方向における下流側に詰めた状態で配列する。切出部12には、バッファ部11から一度に全ての荷物Xが移載される。このため、荷物Xを搬送方向における下流側に詰めた状態で配列した後に、新たに荷物Xが供給されることはなく、荷物Xが切出部12の下流端から食み出すことがない。また、受け取った複数の荷物Xを搬送方向における下流側に詰めた状態で配列することで、出荷搬送ライン3に荷物Xを排出する時間を短縮化することが可能となる。
【0058】
また、本実施形態の荷物梱包システムSは、区分搬送装置2と、区分搬送装置2における荷物Xを受け渡す物品搬送部10を選択する制御部6と、制御部6の選択に基づいて荷物Xを区分搬送装置2に受け渡すピースソータ1とを備えている。このため、自動倉庫等の上流側からの荷物Xの搬送を停止させることなく、1つの梱包箱Yに収容される荷物Xを纏めて排出することが可能となる。このような本実施形態の荷物梱包システムSによれば、自動倉庫等から搬出された荷物Xを自動的に分配することが可能となる。さらに出荷インケーサ4等を備えることによって自動的に荷物Xを梱包箱に収容することも可能となる。
【0059】
また、本実施形態の荷物梱包システムSにおいては、制御部6が、出荷先からの注文を物品搬送部10に割り付け、注文に応じて荷物Xを受け渡す物品搬送部10を選択する。このため、出荷先の注文に応じて区分けして荷物Xを纏めて物品搬送部10から出荷搬送ライン3に排出することが可能となる。
【0060】
また、本実施形態の荷物梱包システムSにおいては、制御部6が、荷物Xが収容される梱包箱Yの大きさが同一の注文を隣接した物品搬送部10に割り付ける。出荷インケーサ4で取り扱う梱包箱Yの大きさを変更する場合には、一定の切替え時間を要する。梱包箱Yの大きさが同一の注文を隣接した物品搬送部10に割り付けられることによって、出荷インケーサ4で取り扱う梱包箱Yの大きさを変更する回数を削減することができる。したがって、本実施形態の荷物梱包システムSによれば、梱包箱Yの切替え時間によって荷物Xの排出作業が停滞する回数を減少させることが可能となる。
【0061】
また、本実施形態の荷物梱包システムSにおいては、制御部6が、出荷搬送ライン3における搬送方向における下流側に接続された物品搬送部10から荷物Xを出荷搬送ライン3に排出させる。本実施形態においては、全ての物品搬送部10において同じタイミングでバッファ部11から切出部12への荷物Xの移載が行われる。このため、先のバッチの荷物Xが全て切出部12から出荷搬送ライン3に排出された後でないと、現在のバッチの荷物Xがバッファ部11から切出部12に移載されない。
【0062】
仮に、出荷搬送ライン3における搬送方向における上流側に接続された物品搬送部10から下流側に接続された物品搬送部10の順に荷物Xを出荷搬送ライン3に排出させる。このような場合には、最も下流側に位置する物品搬送部10から出荷搬送ライン3に排出が完了した後に、切出部12への荷物Xの移載が行われる。このため、切出部12への荷物Xの移載の間に、最も下流側に位置する物品搬送部10から出荷搬送ライン3に排出した荷物Xが進む。したがって、先のバッチの荷物Xと、現在のバッチの荷物Xとの間に大きな隙間が生じる。
【0063】
一方で、本実施形態の場合には、出荷搬送ライン3における搬送方向における下流側に接続された物品搬送部10から上流側に接続された物品搬送部10の順に荷物Xを出荷搬送ライン3に排出させる。このような場合には、最も上流側に位置する物品搬送部10から出荷搬送ライン3に排出が完了した後に、切出部12への荷物Xの移載が行われる。このため、切出部12への荷物Xの移載が、最も上流側に位置する物品搬送部10から出荷搬送ライン3に排出した荷物Xが最も下流側に位置する物品搬送部10の正面を通過するまでに完了する。したがって、先のバッチの荷物Xと、現在のバッチの荷物Xとの間に大きな隙間が生じない。
【0064】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、
図8を参照して説明する。なお、本実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
【0065】
図8は、本実施形態の区分搬送装置が備える物品搬送部10の概略構成を示す模式的に示す側面図である。この図に示すように、本実施形態において物品搬送部10のバッファ部11は、入口搬送部13と、入口センサ14と、主搬送部15(上流側主搬送部)とを備えている。
【0066】
入口搬送部13は、主搬送部15の上流側に配置されており、本実施形態においてはベルトコンベヤユニットからなる。入口搬送部13は、荷物Xを1つ分載置可能な長さ寸法とされている。入口センサ14は、入口搬送部13の上流側に配置されており、入口搬送部13へ搬入される荷物Xを検知し、検知した場合に搬入信号を出力する。入口搬送部13は、入口センサ14から搬入信号が入力されると、搬入信号に基づいて荷物Xを主搬送部15に送り出す。
【0067】
主搬送部15は、入口搬送部13の下流側に配置されており、本実施形態においてはベルトコンベヤユニットからなる。主搬送部15は、バッファ部11の最大貯蔵数から入口搬送部13で貯蔵可能な数(本実施形態においては1つ)を減算した数の荷物Xを貯蔵可能な長さ寸法とされている。つまり、バッファ部11の最大貯蔵数が10個であり、入口搬送部13の貯蔵可能な荷物Xの数が1つである場合には、主搬送部15における貯蔵可能な荷物Xの数は9つとなる。この主搬送部15は、入口搬送部13の荷物Xの送り出し動作と同期して、先に保持する荷物Xを1つ分下流に向けて移動させる。なお、主搬送部15は、例えば入口センサ14の搬入信号に基づいて、先に保持する荷物Xを1つ分下流に向けて移動させる。
【0068】
このように、本実施形態の区分搬送装置は、バッファ部11が、受け渡される荷物Xを1つ保持可能であると共に保持した荷物Xを搬入信号に基づいて送り出す入口搬送部13を備えている。また、バッファ部11は、入口搬送部13に搬入される荷物Xを検知して搬入信号を出力する入口センサ14を備えている。また、バッファ部11は、入口搬送部13の下流に配置されると共に、入口搬送部13による荷物Xの送り出し動作と同期して先に保持する荷物Xを下流側に移動させる主搬送部15とを備えている。
【0069】
このような本実施形態の区分搬送装置によれば、入口搬送部13と主搬送部15とが、入口センサ14の荷物Xの検知に対して連動することによって、間欠的に荷物Xを下流側に移動させる。つまり、本実施形態の区分搬送装置のバッファ部11によれば、自動的に荷物Xを上流側に詰めた状態で保持することが可能となる。
【0070】
なお、本実施形態においては、入口搬送部13と主搬送部15とがいずれかもベルトコンベヤユニットからなるものとした。しかしながら、入口搬送部13と主搬送部15とをローラコンベヤ等の他のコンベヤとすることも可能である。また、複数種類のコンベヤを組み合わせて入口搬送部13及び主搬送部15とすることも可能である。
【0071】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【符号の説明】
【0072】
1……ピースソータ(分配装置)、2……区分搬送装置、3……出荷搬送ライン(排出用搬送路)、4……出荷インケーサ、5……製函機、6……制御部、10……物品搬送部、11……バッファ部(上流側搬送部)、12……切出部(下流側搬送部)、13……入口搬送部、14……入口センサ、15……主搬送部(上流側主搬送部)、S……荷物梱包システム(搬送物区分システム)、X……荷物(搬送物)、Y……梱包箱(収容容器)