(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-03
(45)【発行日】2024-12-11
(54)【発明の名称】高周波フロントエンドデバイスの制御方法及びユーザ機器
(51)【国際特許分類】
H04B 1/40 20150101AFI20241204BHJP
【FI】
H04B1/40
(21)【出願番号】P 2022571894
(86)(22)【出願日】2021-05-24
(86)【国際出願番号】 CN2021095479
(87)【国際公開番号】W WO2021238851
(87)【国際公開日】2021-12-02
【審査請求日】2022-11-22
(31)【優先権主張番号】202010465907.0
(32)【優先日】2020-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100102532
【氏名又は名称】好宮 幹夫
(74)【代理人】
【識別番号】100194881
【氏名又は名称】小林 俊弘
(74)【代理人】
【識別番号】100215142
【氏名又は名称】大塚 徹
(72)【発明者】
【氏名】易 偉
【審査官】鴨川 学
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/164309(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第110324906(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 1/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサ及び高周波フロントエンドデバイスを含むユーザ機器に応用される高周波フロントエンドデバイスの制御方法であって、
前記高周波フロントエンドデバイスが前記プロセッサからのオンオフ制御命令を受信するステップであって、前記オンオフ制御命令は前記プロセッサが第1時刻で前記高周波フロントエンドデバイスに送信する命令であるステップと、
前記オンオフ制御命令に応答して、前記高周波フロントエンドデバイスがオンオフ切替を行うステップと、を含み、
前記第1時刻は目標サブフレームにおいて第1時間間隔の前にある時刻であり、前記第1時間間隔はサウンディング基準信号SRSの送信に用いられており、
前記高周波フロントエンドデバイスが前記プロセッサからのオンオフ制御命令を受信するステップは、具体的に、
前記高周波フロントエンドデバイスが第2時刻で前記プロセッサからのオンオフ制御命令を受信するものであり、前記第2時刻は前記第1時間間隔内にある、高周波フロントエンドデバイスの制御方法。
【請求項2】
前記第2時刻は前記第1時間間隔に対応する開始時刻である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記高周波フロントエンドデバイスはL種類のタイプのデバイスを含み、前記Lは正の整数であり、
前記第1時刻は目標応答時間に基づいて決定され、前記目標応答時間はL個の応答時間のうち最も長い応答時間であり、前記L個の応答時間は前記L種類のタイプのデバイスがそれぞれオンオフ切替を行うために必要な時間である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
プロセッサ及び高周波フロントエンドデバイスを含むユーザ機器であって、前記高周波フロントエンドデバイスは、
前記プロセッサからのオンオフ制御命令を受信するための受信モジュールであって、前記オンオフ制御命令は前記プロセッサが第1時刻で前記高周波フロントエンドデバイスに送信する命令である受信モジュールと、
前記オンオフ制御命令に応答して、前記高周波フロントエンドデバイスはオンオフ切替を行うための切替モジュールと、を含み、
前記第1時刻は目標サブフレームにおいて第1時間間隔の前にある時刻であり、前記第1時間間隔はSRSの送信に用いられており、
前記受信モジュールはさらに、第2時刻で前記プロセッサからのオンオフ制御命令を受信するために用いられ、前記第2時刻は前記第1時間間隔内にある、ユーザ機器。
【請求項5】
前記第2時刻は前記第1時間間隔に対応する開始時刻である、請求項
4に記載のユーザ機器。
【請求項6】
前記高周波フロントエンドデバイスはL種類のタイプのデバイスを含み、前記Lは正の整数であり、
前記第1時刻は目標応答時間に基づいて決定され、前記目標応答時間はL個の応答時間のうち最も長い応答時間であり、前記L個の応答時間は前記L種類のタイプのデバイスがそれぞれオンオフ切替を行うために必要な時間である、請求項
4に記載のユーザ機器。
【請求項7】
プログラムもしくは命令が記憶されている可読記憶媒体であって、前記プログラムもしくは命令がプロセッサにより実行されると、請求項1から
3のいずれか1項に記載の高周波フロントエンドデバイスの制御方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【請求項8】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラムもしくは命令とを含むユーザ機器であって、前記プログラムもしくは命令が前記プロセッサにより実行されると、請求項1から
3のいずれか1項に記載の高周波フロントエンドデバイスの制御方法のステップを実現する、ユーザ機器。
【請求項9】
プロセッサ及び通信インタフェースを含むチップであって、前記通信インタフェースは前記プロセッサに結合され、前記プロセッサはプログラムもしくは命令を実行して、請求項1から
3のいずれか1項に記載の高周波フロントエンドデバイスの制御方法を実現するために用いられる、チップ。
【請求項10】
不揮発性記憶媒体に記憶されるコンピュータソフトウェア製品であって、少なくとも1つのプロセッサにより実行されることで請求項1から
3のいずれか1項に記載の高周波フロントエンドデバイスの制御方法のステップを実現するように構成される、コンピュータソフトウェア製品。
【請求項11】
請求項1から
3のいずれか1項に記載の高周波フロントエンドデバイスの制御方法を実行するために用いられるように構成される、ユーザ機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年5月28日に中国で出願した中国特許出願番号No.202010465907.0の優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本文に組み込まれる。
【0002】
本出願は通信の技術分野に関し、特に高周波フロントエンドデバイスの制御方法及びユーザ機器に関する。
【背景技術】
【0003】
現在の高周波通信システムにおいて、高周波デバイスは通常、モバイルインダストリプロセッサインタフェース(Mobile Industry Processor Interface,MIPI)によるインタフェース制御を制御論理とする。RFフロントエンド(RF Front-End,RFFE)の制御インタフェースプロトコルはMIPIプロトコルのうち高周波(Radio Frequency,RF)デバイスに対するプロトコルである。RFFEプロトコルによれば、1対のRFFE制御線はRFFEプロトコルに適合する複数のデバイスを制御でき、ハードウェアリソースが節約されることにより、RFFEプロトコルはRFハードウェアの設計に広く応用されている。
【0004】
RFFEプロトコルは、RFFEコントローラがシーケンス開始条件(Sequence Start Condition,SSC)を送信し、ユーザサービス識別子(User Service Identification,USID)によって読み書きを必要としたデバイスを識別してから、指定されたデバイスのレジスタにデータ及びコマンドを書き込むことを、基本操作プロセスとする。RFFEプロトコルは、全てのコマンド及びデータの送信が完了した後に、RFFEが実行制御コマンドを出してから、レジスタのコマンドが初めて実行されると、規定している。しかし、RFFEプロトコルはシリアルデータを送信することでアドレッシング及びデータの読み書きを行うものであり、且つ各データにより占有される時間が異なる。命令制御を完了するために一連のデータの送信が必要である場合、高周波フロントエンドデバイスの応答時間が厳しく要求されることにより、デバイスのタイプ選択が制限される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、命令制御を完了するために一連のデータの送信が必要である場合、高周波フロントエンドデバイスの応答時間が厳しく要求されることにより、デバイスのタイプ選択が制限されるという問題を解決するために、高周波フロントエンドデバイスの制御方法及びユーザ機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術課題を解決するために、本出願は次のように実現される。
【0007】
第1態様において、本出願の実施例は、プロセッサ及び高周波フロントエンドデバイスを含むユーザ機器に応用される高周波フロントエンドデバイスの制御方法であって、
前記高周波フロントエンドデバイスが前記プロセッサからのオンオフ制御命令を受信するステップであって、前記オンオフ制御命令は前記プロセッサが第1時刻で前記高周波フロントエンドデバイスに送信する命令であるステップと、
前記オンオフ制御命令に応答して、前記高周波フロントエンドデバイスがオンオフ切替を行うステップと、を含み、
前記第1時刻は目標サブフレームにおいて第1時間間隔の前にある時刻であり、前記第1時間間隔はチャネルサウンディング基準信号(Sounding Reference Signal,SRS)の送信に用いられる、高周波フロントエンドデバイスの制御方法を提供する。
【0008】
第2態様において、本出願の実施例は、プロセッサ及び高周波フロントエンドデバイスを含むユーザ機器であって、前記高周波フロントエンドデバイスは、
前記プロセッサからのオンオフ制御命令を受信するための受信モジュールであって、前記オンオフ制御命令は前記プロセッサが第1時刻で前記高周波フロントエンドデバイスに送信する命令である受信モジュールと、
前記オンオフ制御命令に応答して、前記高周波フロントエンドデバイスはオンオフ切替を行うための切替モジュールと、を含み、
前記第1時刻は目標サブフレームにおいて第1時間間隔の前にある時刻であり、前記第1時間間隔はSRSの送信に用いられる、ユーザ機器をさらに提供する。
【0009】
第3態様において、本出願の実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラムもしくは命令とを含むユーザ機器であって、前記プログラムもしくは命令が前記プロセッサにより実行されると、第1態様に記載の方法のステップを実現する、ユーザ機器を提供する。
【0010】
第4態様において、本出願の実施例は、プログラムもしくは命令が記憶されている可読記憶媒体であって、前記プログラムもしくは命令がプロセッサにより実行されると、第1態様に記載の方法のステップを実現する、可読記憶媒体を提供する。
【0011】
第5態様において、本出願の実施例は、プロセッサ及び通信インタフェースを含むチップであって、前記通信インタフェースは前記プロセッサに結合され、前記プロセッサはプログラムもしくは命令を実行して、第1態様に記載の方法を実現するために用いられる、チップを提供する。
【0012】
第6態様において、本出願の実施例は、不揮発性記憶媒体に記憶されるコンピュータソフトウェア製品であって、少なくとも1つのプロセッサにより実行されることで第1態様に記載の方法のステップを実現するように構成される、コンピュータソフトウェア製品を提供する。
【0013】
第7態様において、本出願の実施例は、第1態様に記載の方法を実行するために用いられるように構成される、ユーザ機器を提供する。
【発明の効果】
【0014】
本出願の実施例において、前記高周波フロントエンドデバイスは前記プロセッサからのオンオフ制御命令を受信し、前記オンオフ制御命令は前記プロセッサが第1時刻で前記高周波フロントエンドデバイスに送信する命令であり、前記オンオフ制御命令に応答して、前記高周波フロントエンドデバイスはオンオフ切替を行い、前記第1時刻は目標サブフレームにおいて第1時間間隔の前にある時刻であり、前記第1時間間隔はSRSの送信に用いられる。このように、プロセッサは第1時刻で高周波フロントエンドデバイスにオンオフ制御命令を送信し、且つ第1時刻は目標サブフレームにおいて第1時間間隔の前にある時刻であり、第1時間間隔はSRSの送信に用いられるため、SRSの送信に用いられる第1時間間隔において高周波フロントエンドデバイスの応答時間が占める割合を低下させ、より多くの時間をSRSの送信に用いることができ、高周波デバイスの応答時間に対する要求が低下する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本出願の実施例で提供される高周波フロントエンドデバイスの制御方法のフローチャートである。
【
図2】本出願の実施例で提供される例示
図1である。
【
図3】本出願の実施例で提供される応用場面図である。
【
図4】本出願の実施例で提供される例示
図2である。
【
図5】本出願の実施例で提供される高周波フロントエンドデバイスの構造図である。
【
図6】本出願の実施例で提供されるユーザ機器の構造
図1である。
【
図7】本出願の実施例で提供されるユーザ機器の構造
図2である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【0017】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」等の用語は、特定の順序又は前後順を説明するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例が本明細書に図示又は説明されたもの以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよく、且つ「第1」、「第2」で区別される対象は、通常、1つのカテゴリに属し、対象の数は限定されず、例えば、第1対象は、1つであってもよく、複数であってもよいことを理解すべきである。また、明細書及び特許請求の範囲における「及び/又は」は、接続対象のうちの少なくとも1つを表し、符号の「/」は、一般に前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0018】
図1を参照し、
図1は本出願の実施例で提供される高周波フロントエンドデバイスの制御方法のフローチャートであり、
図1に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0019】
ステップ101で、前記高周波フロントエンドデバイスは前記プロセッサからのオンオフ制御命令を受信し、前記オンオフ制御命令は前記プロセッサが第1時刻で前記高周波フロントエンドデバイスに送信する命令である。
【0020】
オンオフ制御命令はCommon命令及びTrigger命令を含んでもよく、Common命令は高周波フロントエンドデバイスのレジスタに高周波フロントエンドデバイスの実行すべき操作のコマンド及びデータを書き込むために用いられ、例えば、高周波フロントエンドデバイスの実行すべき操作は、異なるアンテナと高周波送受信機を導通させるために、オンオフ切替としてもよい。Common命令の送信が完了した後に、プロセッサは高周波フロントエンドデバイスにTrigger命令を送信してもよく、高周波フロントエンドデバイスはTrigger命令を受信してから、オンオフ切替を行ってもよい。
【0021】
説明すべきことは、1つの代替的な実施形態として、高周波フロントエンドデバイスはCommon命令を受信した後に、プロセッサにフィードバック情報を送信してもよく、別の代替的な実施形態として、プロセッサは高周波フロントエンドデバイスにCommon命令を送信した後に、所定時間を経てから、高周波フロントエンドデバイスにTrigger命令を送信してもよい点である。
【0022】
また、説明すべきことは、所定時間は高周波フロントエンドデバイスの実行すべき操作のコマンド及びデータに対応してもよい点である。
【0023】
ステップ102で、前記オンオフ制御命令に応答して、前記高周波フロントエンドデバイスはオンオフ切替を行う。
【0024】
前記第1時刻は目標サブフレームにおいて第1時間間隔の前にある時刻であり、前記第1時間間隔はSRSの送信に用いられる。
【0025】
説明すべきことは、高周波フロントエンドデバイスはSRS機能をサポートし、且つ上記機能をオン状態にする必要があり、こうしてから、SRSの送信機能は初めて実現可能になる点である。
【0026】
前記目標サブフレームは第1時間間隔及び第2時間間隔を含んでもよく、第2時間間隔は第1時間間隔の前にあってもよく、第1時間間隔はSRSの送信に用いられ、選択的に、第2時間間隔はアップリンク物理共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel,PUSCH)によってリソースを伝送するために用いられる。説明すべきことは、SRSの送信及びPUSCHによるリソース伝送はいずれもユーザ機器と基地局とのインタラクションである点である。上記インタラクションはユーザ機器内で高周波デバイスによって完了される基地局とのインタラクションであってもよく、上記高周波デバイスと本実施例における高周波フロントエンドデバイスは2種類の異なるデバイスであってもよい。当然、同じ種類のデバイスであってもよい。具体的な形態はここで限定しない。
【0027】
また、第2時間間隔と第1時間間隔は隣接する時間帯であってもよく、当然、第2時間間隔と第1時間間隔は時間間隔を有する2つの時間帯であってもよく、具体的な形態はここで限定しない。
【0028】
説明すべきことは、本出願の実施例の作動原理は以下の説明を参照すればよい点である。
【0029】
プロセッサは第1時刻で高周波フロントエンドデバイスにオンオフ制御命令を送信し、高周波フロントエンドデバイスは第2時刻で上記オンオフ制御命令を受信し、こうして、第1時刻と第2時刻との間の対応する時間は第1時間としてもよく、高周波フロントエンドデバイスは第2時刻で上記オンオフ制御命令を受信し、そして上記オンオフ制御命令に応答して、オンオフ切替を行い、切替の完了にかかった時間は第2時間としてもよい。
【0030】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project,3GPP)の要求によれば、第1時間と第2時間の和は目標閾値より小さくしなければならず、上記目標閾値は通常10マイクロ秒であり、第1時刻及び第2時刻がいずれも第1時間間隔に対応する時間帯内にある場合、異なるタイプの高周波フロントエンドデバイスについて、第1時間に大きな差はなく、例えば、一般的には5マイクロ秒を超えており、したがって、第2時間の範囲は小さく、それにより高周波フロントエンドデバイスに対する要求が非常に厳しくなり、タイプ選択の余地が制限される。
【0031】
本出願の実施例において、第1時刻は目標サブフレームにおいて第1時間間隔の前にある時刻、即ちプロセッサがオンオフ制御命令を送信する時刻を前に第1時間間隔の前に移動した時刻であり、それに応じて、第2時刻も前に移動し、こうして、第1時間間隔に対応する時間帯内で第2時間のための十分な時間を確保することができ、SRSの送信に用いられる第1時間間隔において高周波フロントエンドデバイスの応答時間が占める割合が低下し、より多くの時間がSRSの送信に用いられ、高周波デバイスの応答時間に対する要求が低下する。
【0032】
説明すべきことは、上記第1時間は命令実行時間と呼ばれもよく、第2時間はデバイス応答時間と呼ばれてもい点である。
【0033】
選択的に、前記高周波フロントエンドデバイスが前記プロセッサからのオンオフ制御命令を受信するステップは、具体的に、
前記高周波フロントエンドデバイスは第2時刻で前記プロセッサからのオンオフ制御命令を受信し、前記第2時刻は前記第1時間間隔内にある。こうして、第2時刻でオンオフ制御命令を受信すると、オンオフ切替を行うことができ、それにより高周波フロントエンドデバイスがオンオフ切替を行う柔軟性が向上する。また、第2時刻は第1時間間隔内にあるため、高周波フロントエンドデバイスがオンオフ切替を行う時間をより正確に決定することができ、オンオフ切替が他のチャネルの正常な作動に与える影響が回避される。
【0034】
第2時刻の第1時間間隔内での対応する具体的な時刻はここで限定せず、例えば、1つの代替的な実施形態として、前記第2時刻は前記第1時間間隔に対応する開始時刻である。こうして、デバイス応答時間が第1時間間隔に占める割合をさらに低下させることができ、それにより高周波デバイスの応答時間に対する要求がさらに低下する。
【0035】
別の代替的な実施形態として、第2時刻は前記第1時間間隔に対応する中間時刻と開始時刻との間の時刻である。こうして、第2時刻を第1時間間隔と対応付ける柔軟性が向上する。
【0036】
説明すべきことは、第2時刻は第1時間間隔の開始時刻に近いほど好ましい点である。
【0037】
選択的に、前記目標サブフレームはM個の時間領域シンボルを含み、前記第1時間間隔はそのうちのN個の時間領域シンボルを占有し、
前記目標サブフレームはP個の時間領域シンボルをさらに含み、前記P個の時間領域シンボルは前記第1時間間隔の前にあり、前記第1時刻と前記第1時間間隔の開始時刻との間にはQ個の時間領域シンボルが含まれ、前記M、前記N、前記P及び前記Qはいずれも正の整数であり、且つM≧N+P+Qであり、
前記ユーザ機器はカウンタをさらに含み、前記オンオフ制御命令は、前記プロセッサが前記カウンタにより送信された目標メッセージを受信した後に、前記第1時刻で前記高周波フロントエンドデバイスに送信する命令であり、前記目標メッセージは前記カウンタが目標サブフレームの開始時刻からカウントを開始しP-Q個の時間領域シンボルのカウントを完了したことを示すためのものである。カウンタとプロセッサの接続は電気接続又は通信接続等としてもよい。
【0038】
こうして、本出願の実施例においてカウンタによって時間領域シンボルをカウントし、P-Q個の時間領域シンボルのカウントを完了すると、プロセッサは高周波フロントエンドデバイスにオンオフ制御命令を送信することができる。それにより時間領域シンボルをカウントする正確性が向上し、不正確なカウントによりオンオフ制御命令の送信時刻が早くなり過ぎ又は遅くなり過ぎるという現象の発生が回避される。
【0039】
また、カウンタは目標サブフレームの開始時刻からカウントを開始する前にオフ状態にあってもよく、プロセッサの制御命令を受信してから、初めてオン状態になり、目標サブフレームの開始時刻からカウントを開始する。こうして、エネルギー消費を低減することができる。
【0040】
選択的に、前記高周波フロントエンドデバイスはL種類のタイプのデバイスを含み、前記Lは正の整数であり、
前記第1時刻は目標応答時間に基づいて決定され、前記目標応答時間はL個の応答時間のうち最も長い応答時間であり、前記L個の応答時間は前記L種類のタイプのデバイスがそれぞれオンオフ切替を行うために必要な時間である。
【0041】
このように、第1時刻はL個の応答時間のうち最も長いものである目標応答時間に基づいて決定されるため、各種類の高周波フロントエンドデバイスはいずれも第1時間間隔内でオンオフ切替を完了できること、即ち、各種類の高周波フロントエンドデバイスの機能はいずれも正常に実現できることが保証される。
【0042】
ユーザ機器内には少なくとも2種類のタイプの高周波フロントエンドデバイスが設けられてもよく、且つ異なるタイプの高周波フロントエンドデバイスの応答時間は異なってもよい。
【0043】
1つの代替的な実施形態として、各種類のタイプの高周波フロントエンドデバイスの応答時間はユーザ機器内に事前に記憶されてもよく、且つプロセッサにより取得可能である。
【0044】
当然、別の代替的な実施形態として、応答時間は事前に測定して得られてもよく、例えば、プロセッサは各種類の高周波フロントエンドデバイスにそれぞれオンオフ制御命令を送信し、その後、プロセッサがオンオフ制御命令を送信する対応の時刻から、各種類の高周波フロントエンドデバイスがオンオフ切替を完了するまでかかった時間を統計し、上記時間は各種類の高周波フロントエンドデバイスに対応する応答時間となる。異なる高周波フロントエンドデバイスの応答時間は異なってもよい。
【0045】
また、プロセッサは所定の周期おきに各種類の高周波フロントエンドデバイスの応答時間を測定し、その後、測定結果に基づいて第1時刻を補正してもよい。
【0046】
例えば、少なくとも2種類の高周波フロントエンドデバイスにおいて最も長い応答時間である目標応答時間が、測定前の目標応答時間に比べて長くなった測定結果の場合、測定して得られた目標応答時間を補正後の目標応答時間として決定することができる。
【0047】
以下において例を挙げてどのように目標応答時間に基づいて第1時刻を決定するかについて説明し、例えば、ユーザ機器は第1高周波フロントエンドデバイス及び第2高周波フロントエンドデバイスを含み、且つ第1高周波フロントエンドデバイスの応答時間は4マイクロ秒であり、第2高周波フロントエンドデバイスの応答時間は5マイクロ秒である。この場合、目標応答時間は5マイクロ秒と決定してもよいが、上記実施形態から、目標閾値は通常10マイクロ秒であることが分かり、第2時刻が第1時間間隔の開始時刻であると、第1時刻を第1時間間隔の前の5マイクロ秒(即ち目標閾値と目標応答時間との差)と決定することができる。当然、上記は例を挙げて説明したものに過ぎず、上記目標応答時間及び目標閾値の具体的な値はここで限定しない。
【0048】
また、本出願の実施例において、第1時刻及び第2時刻はいずれもユーザ機器内に設けられるカウンタユニットによるカウントによって具体的に決定することができる。
【0049】
本出願の実施例において、上記高周波フロントエンドデバイスの制御方法は、例えば、携帯電話、タッブレトパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、携帯情報端末(personal digital assistant,PDA)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)又はウェアラブル機器(Wearable Device)等のようなユーザ機器に応用可能である。
【0050】
本出願の実施例において、前記高周波フロントエンドデバイスは前記プロセッサからのオンオフ制御命令を受信し、前記オンオフ制御命令は前記プロセッサが第1時刻で前記高周波フロントエンドデバイスに送信する命令であり、前記オンオフ制御命令に応答して、前記高周波フロントエンドデバイスはオンオフ切替を行い、前記第1時刻は目標サブフレームにおいて第1時間間隔の前にある時刻であり、前記第1時間間隔はSRSの送信に用いられる。このように、プロセッサは第1時刻で高周波フロントエンドデバイスにオンオフ制御命令を送信し、且つ第1時刻は目標サブフレームにおいて第1時間間隔の前にある時刻であり、第1時間間隔はSRSの送信に用いられるため、SRSの送信に用いられる第1時間間隔において高周波フロントエンドデバイスの応答時間が占める割合を低下させ、より多くの時間をSRSの送信に用いることができ、高周波デバイスの応答時間に対する要求が低下する。
【0051】
以下において1つの具体例を挙げて説明する。
【0052】
図2を参照し、第1時刻及び第2時刻がいずれも第1時間間隔内にある場合、オンオフ制御命令の送信を完了する第1時間はT1と呼ばれもよく、高周波フロントエンドデバイスがオンオフ切替を完了する第2時間はT2と呼ばれてもよい。
【0053】
説明すべきことは、本実施例は1T4Rに応用可能である点であり、1T4Rの典型的なハードウェアアーキテクチャは
図3を参照すればよく、つまり、該アーキテクチャ上で4つのアンテナにおける切替を実現できる。電力増幅器31は送信端であり、4つのアンテナ33は上から下へ順にANT1、ANT2、ANT3及びANT4であってもよい。アンテナ33と電力増幅器31との間は高周波フロントエンド(RF Front-End,RFFE)、又は高周波スイッチ32であり、上記4つのアンテナ間を切り換えることが可能である。当然、電力増幅器はPAと呼ばれてもよい。
【0054】
3GPP SRSスロット制御の要求によれば、該アーキテクチャにおける高周波フロントエンドデバイス(即ち高周波スイッチ)は10マイクロ秒内で送信のオンからオフへのTransmit on-offプロセス、及び送信のオフからオンへのTransmit off-onプロセスを完了しなければならず、さもなければスループットが低下し、高周波スイッチの信頼性低下が起こりやすい。
【0055】
本実施例において、典型的な高周波スイッチデバイスを例にし、上記高周波フロントエンドデバイスがオンオフ切替を完了する第2時間は、アンテナ切替速度Switching speedに対応する時間(即ち高周波信号が10%から90%までオンにされる時間、又は90%から10%までオフにされる時間)と解してもよい。通常、2マイクロ秒であってもよい。
【0056】
また、本実施例ではモバイルインダストリプロセッサインタフェース(Mobile Industry Processor Interface,MIPI)を用いて高周波スイッチにオンオフ制御命令等を送信することができる。
【0057】
つまり、この場合、T1+T2≦10usとなるように制御する必要があり、ここで、T1はMIPI送信命令の実行時間であり(例えば5usより大きくしてもよい)、T2は高周波フロントエンドデバイスの動作時間(上述した例におけるスイッチ動作時間、即ちSwitching Speedに対応する時間)である。
【0058】
MIPI送信命令の実行時間は、異なる高周波フロントエンドデバイスにおいて大きな差はないが、3GPPの10us要求の制約により、T2=10us-T1となり、T2は高周波フロントエンドデバイスに対する要求が非常に厳しくなり、高周波フロントエンドデバイスのタイプ選択の余地が制限される。
【0059】
それに対して、本実施例では、
図4に示すように、第1時刻を第1時間間隔の前にある(即ちPUSCHがリソースを伝送する時間帯内にある)ように制御し、第2時刻を第1時間間隔内にあるように制御し、こうして、T1の時間が目標サブフレームに対応するSRSの前のシンボルで完了することで、SRS T2時間がT1の時間に制限されないことを満たすことができ、T2≦10usのみを満たせばよい。T2は高周波フロントエンドデバイスの動作時間(上述した例におけるスイッチ動作時間、即ちSwitching Speedに対応する時間)である。こうして高周波フロントエンドデバイスに対する要求が大幅に低下し、対応するデバイスのタイプを選択する際にSwitching speedが3GPPに要求される10usより小さいものを選択すればよい。設計の実現では、電子ハードウェアに余分な回路を追加する必要がなく、アルゴリズム的に実現すればよい。
【0060】
説明すべきことは、前記ユーザ機器はプロセッサ及び高周波フロントエンドデバイスを含む点であり、
図5を参照し、
図5は本出願の実施例で提供される高周波フロントエンドデバイスの構造図であり、
図5に示すように、前記高周波フロントエンドデバイス500は、
前記プロセッサからのオンオフ制御命令を受信するための受信モジュール501であって、前記オンオフ制御命令は前記プロセッサが第1時刻で前記高周波フロントエンドデバイスに送信する命令である受信モジュールと、
前記オンオフ制御命令に応答して、前記高周波フロントエンドデバイスはオンオフ切替を行うための切替モジュール502と、を含み、
前記第1時刻は目標サブフレームにおいて第1時間間隔の前にある時刻であり、前記第1時間間隔はSRSの送信に用いられる。
【0061】
選択的に、前記受信モジュール501はさらに、第2時刻で前記プロセッサからのオンオフ制御命令を受信するために用いられ、前記第2時刻は前記第1時間間隔内にある。
【0062】
選択的に、前記第2時刻は前記第1時間間隔に対応する開始時刻である。
【0063】
選択的に、前記目標サブフレームはM個の時間領域シンボルを含み、前記第1時間間隔はそのうちのN個の時間領域シンボルを占有し、
前記目標サブフレームはP個の時間領域シンボルをさらに含み、前記P個の時間領域シンボルは前記第1時間間隔の前にあり、前記第1時刻と前記第1時間間隔の開始時刻との間にはQ個の時間領域シンボルが含まれ、前記M、前記N、前記P及び前記Qはいずれも正の整数であり、且つM≧N+P+Qであり、
前記ユーザ機器はカウンタをさらに含み、前記オンオフ制御命令は、前記プロセッサが前記カウンタにより送信された目標メッセージを受信した後に、前記第1時刻で前記高周波フロントエンドデバイスに送信する命令であり、前記目標メッセージは前記カウンタが目標サブフレームの開始時刻からカウントを開始しP-Q個の時間領域シンボルのカウントを完了したことを示すためのものである。
【0064】
選択的に、前記高周波フロントエンドデバイス500はL種類のタイプのデバイスを含み、前記Lは正の整数であり、
前記第1時刻は目標応答時間に基づいて決定され、前記目標応答時間はL個の応答時間のうち最も長い応答時間であり、前記L個の応答時間は前記L種類のタイプのデバイスがそれぞれオンオフ切替を行うために必要な時間である。
【0065】
本出願の実施例の高周波フロントエンドデバイス500において、プロセッサは第1時刻で高周波フロントエンドデバイスにオンオフ制御命令を送信し、且つ第1時刻は目標サブフレームにおいて第1時間間隔の前にある時刻であり、第1時間間隔はSRSの送信に用いられるため、SRSの送信に用いられる第1時間間隔において高周波フロントエンドデバイスの応答時間が占める割合を低下させ、より多くの時間をSRSの送信に用いることができ、高周波デバイスの応答時間に対する要求が低下する。
【0066】
選択的に、
図6に示すように、本出願の実施例は、プロセッサ601と、メモリ602及び高周波フロントエンドデバイスと、メモリ602に記憶され且つ前記プロセッサ601上で実行可能なプログラムもしくは命令とを含むユーザ機器であって、該プログラムもしくは命令がプロセッサ601により実行されると、上記高周波フロントエンドデバイスの制御方法の実施例の各プロセスを実現するユーザ機器600をさらに提供し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0067】
説明すべきことは、本出願の実施例におけるユーザ機器は上記に記載のモバイルユーザ機器及び非モバイルユーザ機器を含む点である。
【0068】
図7は本出願の実施例を実現するユーザ機器のハードウェア構造模式図である。
【0069】
該ユーザ機器700は、高周波ユニット701、ネットワークモジュール702、オーディオ出力ユニット703、入力ユニット704、センサ705、表示ユニット706、ユーザ入力ユニット707、インタフェースユニット708、メモリ709、及びプロセッサ710等の部材を含むが、それらに限定されない。
【0070】
当業者であれば、ユーザ機器700は各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ710に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができることが理解可能である。
図7に示すユーザ機器の構造はユーザ機器を限定するものではなく、ユーザ機器は図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは説明を省略する。
【0071】
高周波ユニット701は高周波フロントエンドデバイスと呼ばれてもよく、前記高周波フロントエンドデバイスは前記プロセッサ710からのオンオフ制御命令を受信し、前記オンオフ制御命令は前記プロセッサ710が第1時刻で前記高周波フロントエンドデバイスに送信する命令であり、前記オンオフ制御命令に応答して、前記高周波フロントエンドデバイスはオンオフ切替を行う。前記第1時刻は目標サブフレームにおいて第1時間間隔の前にある時刻であり、前記第1時間間隔はSRSの送信に用いられる。
【0072】
選択的に、高周波フロントエンドデバイスはさらに、第2時刻で前記プロセッサ710からのオンオフ制御命令を受信するために用いられ、前記第2時刻は前記第1時間間隔内にある。
【0073】
選択的に、前記第2時刻は前記第1時間間隔に対応する開始時刻である。
【0074】
選択的に、前記目標サブフレームはM個の時間領域シンボルを含み、前記第1時間間隔はそのうちのN個の時間領域シンボルを占有し、
前記目標サブフレームはP個の時間領域シンボルをさらに含み、前記P個の時間領域シンボルは前記第1時間間隔の前にあり、前記第1時刻と前記第1時間間隔の開始時刻との間にはQ個の時間領域シンボルが含まれ、前記M、前記N、前記P及び前記Qはいずれも正の整数であり、且つM≧N+P+Qであり、
前記ユーザ機器700はカウンタをさらに含み、前記オンオフ制御命令は前記プロセッサ710が前記カウンタにより送信された目標メッセージを受信した後に、前記第1時刻で前記高周波フロントエンドデバイスに送信する命令であり、前記目標メッセージは前記カウンタが目標サブフレームの開始時刻からカウントを開始しP-Q個の時間領域シンボルのカウントを完了したことを示すためのものである。
【0075】
選択的に、前記高周波フロントエンドデバイスはL種類のタイプのデバイスを含み、前記Lは正の整数であり、
前記第1時刻は目標応答時間に基づいて決定され、前記目標応答時間はL個の応答時間のうち最も長い応答時間であり、前記L個の応答時間は前記L種類のタイプのデバイスがそれぞれオンオフ切替を行うために必要な時間である。
【0076】
本出願の実施例において、プロセッサ710は第1時刻で高周波フロントエンドデバイスにオンオフ制御命令を送信し、且つ第1時刻は目標サブフレームにおいて第1時間間隔の前にある時刻であり、第1時間間隔はSRSの送信に用いられるため、SRSの送信に用いられる第1時間間隔において高周波フロントエンドデバイスの応答時間が占める割合を低下させ、より多くの時間をSRSの送信に用いることができ、高周波デバイスの応答時間に対する要求が低下する。
【0077】
なお、本出願の実施例において、入力ユニット704はビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)が取得したスチル画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)7041、及びマイクロホン7042を含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット706は、表示パネル7061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形態で表示パネル7061を構成することができる。ユーザ入力ユニット707は、タッチパネル7071及び他の入力機器7072を含む。タッチパネル7071は、タッチクリーンとも呼ばれ、タッチ検出装置とタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。他の入力機器7072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは詳細な説明を省略する。メモリ709は、アプリケーション及びオペレーティングシステムを含むがそれらに限定されないソフトウェアプログラム及び各種のデータを記憶するために用いることができる。プロセッサ710には、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ710に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0078】
本出願の実施例は、プログラムもしくは命令が記憶されている可読記憶媒体であって、前記プログラムもしくは命令がプロセッサにより実行されると、上記高周波フロントエンドデバイスの制御方法の実施例の各プロセスを実現する可読記憶媒体をさらに提供し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0079】
前記プロセッサは上記実施例に記載のユーザ機器内のプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のようなコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0080】
本出願の実施例は、プロセッサ及び通信インタフェースを含むチップであって、前記通信インタフェースは前記プロセッサに結合され、前記プロセッサはプログラムもしくは命令を実行して、上記高周波フロントエンドデバイスの制御方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられるチップをさらに提供し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0081】
なお、本出願の実施例で言及したチップはシステムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼ばれてもよいことを理解すべきである。
【0082】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに各種のステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
【0083】
なお、本明細書で開示された実施例により記載された各例のユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組合せで実現可能であることは、当業者であれば想到できる。これらの機能をハードウェアの形態で実行するか、ソフトウェアの形態で実行するかは、技術的解決手段の特定の用途及び設計制約条件によって決定される。専門技術者は各特定の用途について、記述した機能を異なる方法を用いて実現できるが、このような実現は本開示の範囲を超えたものと理解すべきではない。
【0084】
当業者であれば、説明を簡単化及び簡潔化するために、上記したシステム、装置及びユニットの具体的な作動プロセスは、前記方法の実施例における対応するプロセスを参照すればよいことが明確に理解され、ここでは説明を省略する。
【0085】
本出願で提供される実施例では、開示した装置及び方法は、他の形態で実現することができることを理解すべきである。例えば、以上に記載の装置の実施例は例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの分割は、論理機能の分割に過ぎず、実際に実施する時に別の形態で分割してもよく、例えば、複数のユニット又はコンポーネントは組み合わせてもよいし、別のシステムに統合してもよいし、一部の特徴を省略もしくは実行しなくてもよい。また、図示又は説明した互いの結合、又は直接結合、又は通信接続は、いくつかのインタフェース、装置又はユニットを介した間接結合又は通信接続であり得、電気的、機械的又は他の形態であり得る。
【0086】
分離部材として説明した前記ユニットは物理的に分割されたものであってもなくてもよく、ユニットとして示した部材は物理的ユニットであってもなくてもよく、一箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の必要に応じてその一部又は全てのユニットを選択して本実施例の解決手段の目的を実現することができる。
【0087】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、それぞれ独立して物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上で1つのユニットに統合されてもよい。
【0088】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数の命令を含む。
【0089】
当業者であれば、上記実施例の方法を実現する全て又は一部のプロセスは、コンピュータプログラムによって関連するハードウェアを制御することにより完了でき、前記プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶可能であり、該プログラムは実行される時、例えば上記各方法の実施例のプロセス等を含んでもよいことが理解可能である。前記記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)又はランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)等であってもよい。
【0090】
本開示の実施例に記述したこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組合せによって実現できることが理解可能である。ハードウェアによる実現について、モジュール、ユニット、サブユニットは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits,ASIC)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor,DSP)、デジタル信号処理装置(DSP Device,DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device,PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array,FPGA)、共通プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本開示に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組合せにおいて実現することができる。
【0091】
ソフトウェアによる実現について、本開示の実施例に記載の機能を実行するためのモジュール(例えば、プロセス、関数等)によって本開示の実施例に記載の技術を実現することができる。ソフトウェアコードはメモリに記憶しプロセッサによって実行することができる。メモリはプロセッサ内又はプロセッサの外部で実現することができる。
【0092】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。