特許 7598391 発音デバイス

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2024-12-03

(45)【発行日】2024-12-11

(54)【発明の名称】発音デバイス

(51)【国際特許分類】

   H04R 9/04 20060101AFI20241204BHJP

【ＦＩ】

H04R9/04 103

【請求項の数】 6

(21)【出願番号】P 2022576873

(86)(22)【出願日】2022-08-29

(65)【公表番号】

(43)【公表日】2024-09-13

(86)【国際出願番号】 CN2022115481

(87)【国際公開番号】W WO2024044884

(87)【国際公開日】2024-03-07

【審査請求日】2023-02-27

【早期審査対象出願】

(73)【特許権者】

【識別番号】517409583

【氏名又は名称】エーエーシー マイクロテック（チャンヂョウ）カンパニー リミテッド

【住所又は居所原語表記】Ｎｏ．３ ｃｈａｎｇｃａｏ ｒｏａｄ， Ｈｉ－ＴＥＣＨ Ｉｎｄｕｓｔｒｉａｌ Ｚｏｎｅ， Ｗｕｊｉｎ Ｄｉｓｔｒｉｃｔ， Ｃｈａｎｇｚｈｏｕ Ｃｉｔｙ， Ｊｉａｎｇｓｕ Ｐｒｏｖｉｎｃｅ， Ｐ．Ｒ． Ｃｈｉｎａ

(74)【代理人】

【識別番号】100199819

【弁理士】

【氏名又は名称】大行 尚哉

(74)【代理人】

【識別番号】100087859

【弁理士】

【氏名又は名称】渡辺 秀治

(72)【発明者】

【氏名】時陽

【審査官】中村 天真

(56)【参考文献】

【文献】中国実用新案第２１４４１３０３６（ＣＮ，Ｕ）

【文献】中国特許出願公開第１１１６４１９０７（ＣＮ，Ａ）

【文献】中国特許出願公開第１０５９５９８９５（ＣＮ，Ａ）

【文献】中国実用新案第２１３６９４１３９（ＣＮ，Ｕ）

【文献】中国実用新案第２１００１６６３０（ＣＮ，Ｕ）

【文献】中国実用新案第２０６１３６２６８（ＣＮ，Ｕ）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｈ０４Ｒ ９／００－９／１８

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

収容スペースを有するフレームと、前記収容スペース内に収容される振動システム及び磁気ギャップを有する磁気回路システムとを備える発音デバイスであって、
前記振動システムは、前記フレームに固定される振動板と、前記振動板に固定されて前記磁気ギャップ内に挿設されるボイスコイルと、を含み、
前記磁気回路システムは、前記フレームに固定されるヨークと、前記ヨークに固定される磁石鋼と、を含み、
前記発音デバイスはさらに、前記ボイスコイルと外部回路とを電気的に接続するフレキシブル回路基板を含み、前記フレキシブル回路基板は、前記ボイスコイルに接続される第１パッド部と、外部回路と電気的に接続される第２パッド部と、前記第１パッド部と前記第２パッド部とを接続する中間接続部と、を含み、前記第２パッド部は前記フレームに固定され、且つ前記収容スペースの外に位置し、
前記ボイスコイルは走路状を呈し、前記第１パッド部は前記ボイスコイルの短軸方向に固定され、かつ前記ボイスコイルの前記振動板から離れる端に固定され、
前記フレームは、前記振動板に固定される本体部を含み、前記本体部は、前記振動板に固定される第１固定面と、振動方向に沿って前記第１固定面に対向設置される第２固定面と、を含み、前記第２パッド部は前記第２固定面に固定され、
前記本体部は、長軸方向に沿って延びる第１本体部と、短軸方向に沿って延びる第２本体部と、角部位置に設けられて、且つ前記第１本体部と前記第２本体部とを接続する接続角部と、を含み、前記第２パッド部は前記接続角部に固定され、
前記磁石鋼は、前記ヨークの中間位置に固定される主磁石鋼と、長軸方向に沿って前記主磁石鋼の周側に間隔を空けて設けられる第１辺磁石鋼と、短軸方向に沿って前記主磁石鋼の周側に設けられる第２辺磁石鋼と、を含み、前記第１辺磁石鋼と前記第２辺磁石鋼は前記主磁石鋼と前記磁気ギャップを形成し、前記第１辺磁石鋼と前記第２辺磁石鋼との間に退避ギャップが形成され、前記第１パッド部は前記磁気ギャップに収容され、前記中間接続部は前記退避ギャップを貫通して前記磁気ギャップから延出する、
ことを特徴とする発音デバイス。

【請求項2】

前記中間接続部は、前記第１パッド部から延びて前記退避ギャップを貫通する第１接続部と、前記第１接続部から折り曲がって延びて前記第２辺磁石鋼の外側を取り囲んで延びる第２接続部と、前記第２接続部から延びて前記第２本体部に固定される第３接続部と、を含み、前記第３接続部は前記第２パッド部と接続される、
ことを特徴とする請求項１に記載の発音デバイス。

【請求項3】

前記フレキシブル回路基板は２つであり、２つの前記フレキシブル回路基板は前記ボイスコイルの短軸側に設けられ、２つの前記第２パッド部は対角線に沿って前記本体部の前記接続角部に固定される、
ことを特徴とする請求項２に記載の発音デバイス。

【請求項4】

前記発音デバイスはさらに、前記本体部に固定される導電性端子を含み、前記導電性端子は、３つの第３パッド部を含み、このうち、１つの前記第３パッド部は１つの前記第２パッド部に電気的に接続され、残りの２つの前記第３パッド部は他方の対角線に沿って前記本体部の前記接続角部に固定される、
ことを特徴とする請求項３に記載の発音デバイス。

【請求項5】

前記ヨークは、前記主磁石鋼に固定されるヨーク底部と、前記ヨーク底部の短軸方向の縁から折り曲がって延びるヨークフランジングと、を含み、前記ヨークフランジングは前記第２本体部に固定され、前記第３接続部は、前記ヨークフランジングと前記第２本体部との間に挟設される、
ことを特徴とする請求項４に記載の発音デバイス。

【請求項6】

前記フレームはさらに、前記接続角部の内縁から前記ヨークに向かって延びるボス部を含み、前記第２パッド部は前記ボス部の外側に設けられ、前記ボス部は前記ヨーク底部に固定接続される、
ことを特徴とする請求項５に記載の発音デバイス。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、電気音響変換の分野に関し、特に携帯型モバイル端末用の発音デバイスに関する。

【背景技術】

【0002】

携帯型モバイル端末技術の発展に伴い、携帯型モバイル端末のサウンドエフェクトに対する要求はますます高まってくると同時に、携帯型モバイル端末の軽薄化が進むに従って、発音デバイスも同様に軽薄化の流れに対応する必要がある。

【0003】

従来の発音デバイスは、一般的にフレームと、フレームに固定される振動システムと、磁気ギャップを有する磁気回路システムと、を含み、振動システムは、振動発音のための振動板と、振動板に固定されて振動板を駆動するボイスコイルと、を含み、磁気回路システムは、ヨークと、磁石鋼と、を含み、ボイスコイルは磁気回路システムの磁気ギャップ内に挿設され、通電後に振動板を往復振動させて発音する。従来技術では、ボイスコイルへの給電を実現するために、発音デバイスにフレキシブル回路基板とフレーム内に成型される導電性端子を設置することが多く、具体的には、導電性端子は内部パッドと、外部パッドと、を含み、ボイスコイルリード線はフレキシブル回路基板と電気的に接続され、フレキシブル回路基板は内部パッドと電気的に接続され、外部パッドは外部回路と電気的に接続されて電気的経路を形成し、フレキシブル回路基板と内部パッドとの半田付け箇所がフレーム内に設けられるため、発音デバイスの内部設計スペースを占用するだけでなく、半田付け工程にも不便である。

【0004】

そのため、上記した技術的課題を解決するための新たな発音デバイスを提供する必要がある。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0005】

本発明は、内部設計空間がより大きく、かつプロセスがよりシンプルな発音デバイスを提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

【0006】

上記の目的を達成するために、本発明に提供される発音デバイスは、収容スペースを有するフレームと、前記収容スペース内に収容される振動システム及び磁気ギャップを有する磁気回路システムと、を備え、前記振動システムは、前記フレームに固定される振動板と、前記振動板に固定されて前記磁気ギャップ内に挿設されるボイスコイルと、を含み、前記磁気回路システムは、前記フレームに固定されるヨークと、前記ヨークに固定される磁石鋼と、を含み、前記発音デバイスはさらに、前記ボイスコイルと外部回路とを電気的に接続するフレキシブル回路基板を含み、前記フレキシブル回路基板は、前記ボイスコイルに接続される第１パッド部と、外部回路と電気的に接続される第２パッド部と、前記第１パッド部と前記第２パッド部とを接続する中間接続部と、を含み、前記第２パッド部は前記フレームに固定され、且つ前記収容スペースの外に位置する。

【0007】

好ましくは、前記ボイスコイルは走路状を呈し、前記第１パッド部は前記ボイスコイルの短軸方向に固定され、かつ前記ボイスコイルの前記振動板から離れる端に固定される。

【0008】

好ましくは、前記フレームは、前記振動板に固定される本体部を含み、前記本体部は、前記振動板に固定される第１固定面と、振動方向に沿って前記第１固定面に対向設置される第２固定面と、を含み、前記第２パッド部は前記第２固定面に固定される。

【0009】

好ましくは、前記本体部は、長軸方向に沿って延びる第１本体部と、短軸方向に沿って延びる第２本体部と、角部位置に設けられて、且つ前記第１本体部と前記第２本体部とを接続する接続角部と、を含み、前記第２パッド部は前記接続角部に固定される。

【0010】

好ましくは、前記磁石鋼は、前記ヨークの中間位置に固定される主磁石鋼と、長軸方向に沿って前記主磁石鋼の周側に間隔を空けて設けられる第１辺磁石鋼と、短軸方向に沿って前記主磁石鋼の周側に設けられる第２辺磁石鋼と、を含み、前記第１辺磁石鋼と前記第２辺磁石鋼は前記主磁石鋼と前記磁気ギャップを形成し、前記第１辺磁石鋼と前記第２辺磁石鋼との間に退避ギャップが形成され、前記第１パッド部は前記磁気ギャップに収容され、前記中間接続部は前記退避ギャップを貫通して前記磁気ギャップから延出する。

【0011】

好ましくは、前記中間接続部は、前記第１パッド部から延びて前記退避ギャップを貫通する第１接続部と、前記第１接続部から折り曲がって延びて前記第２辺磁石鋼の外側を取り囲んで延びる第２接続部と、前記第２接続部から延びて前記第２本体部に固定される第３接続部と、を含み、前記第３接続部は前記第２パッド部と接続される。

【0012】

好ましくは、前記フレキシブル回路基板は２つであり、２つの前記フレキシブル回路基板は前記ボイスコイルの短軸側に設けられ、２つの前記第２パッド部は対角線に沿って前記本体部の前記接続角部に固定される。

【0013】

好ましくは、前記発音デバイスはさらに、前記本体部に固定される導電性端子を含み、前記導電性端子は、３つの第３パッド部を含み、このうち、１つの前記第３パッド部は１つの前記第２パッド部に電気的に接続され、残りの２つの前記第３パッド部は他方の対角線に沿って前記本体部の前記接続角部に固定される。

【0014】

好ましくは、前記ヨークは、前記主磁石鋼に固定されるヨーク底部と、前記ヨーク底部の短軸方向の縁から折り曲がって延びるヨークフランジングと、を含み、前記ヨークフランジングは前記第２本体部に固定され、前記第３接続部は、前記ヨークフランジングと前記第２本体部との間に挟設される。

【0015】

好ましくは、前記フレームはさらに、前記接続角部の内縁から前記ヨークに向かって延びるボス部を含み、前記第２パッド部は前記ボス部の外側に設けられ、前記ボス部は前記ヨーク底部に固定接続される。

【発明の効果】

【0016】

従来技術と比べて、本発明で提供される発音デバイスは、収容スペースを有するフレームと、前記収容スペース内に収容される振動システムと、磁気ギャップを有する磁気回路システムと、を含み、前記振動システムは、前記フレームに固定される振動板と、前記振動板に固定されるボイスコイルと、を含み、前記磁気回路システムは、前記フレームに固定されるヨークと、前記ヨークに固定される磁石鋼と、を含み、前記発音デバイスはさらに、前記ボイスコイルと外部回路とを電気的に接続するフレキシブル回路基板を含み、前記フレキシブル回路基板は、前記ボイスコイルと接続される第１パッド部と、外部回路に電気的に接続される第２パッド部と、前記第１パッド部と前記第２パッド部を接続する中間接続部と、を含み、前記第２パッド部は、前記フレームに固定され、且つ前記収容スペースの外に位置する。前記フレキシブル回路基板の前記第２パッド部をフレームの外に設置し、フレキシブル回路基板を直接引き出して外付けパッドとすることにより、フレーム内部の振動空間内に半田付け箇所を設ける必要がなくなり、発音デバイス内の設計スペースを解放し、且つフレームの外に直接半田付けを行うため、半田付け工程の複雑さを低減し、歩留率や製品信頼性を効果的に高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【0017】

本発明の実施例における技術案をより明確に説明するために、以下、実施例の説明に必要な図面を簡単に説明し、明らかに、以下説明された図面は、本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、進歩的な労働をしなくても、これらの図面に基づいて他の図面を取得することができ、そのうち、

【図1】図１は、本発明に係る発音デバイスを示す斜視図である。

【図2】図２は、本発明に係る発音デバイスの分解図である。

【図3】図３は、本発明に係るヨークを取り外した後の発音デバイスを示す斜視図である。

【図4】図４は、本発明に係る発音デバイスの別の視点からの斜視図である。

【図5】図５は、図１のＡ―Ａ線に沿った断面図である。

【図6】図６は、本発明に係る発音デバイスのフレキシブル回路基板と導電性端子とを組み合わせた斜視図である。

【発明を実施するための形態】

【0018】

以下、本発明の実施例における図面を参照しながら本発明の実施例における技術案を明確かつ完全に説明する。

【0019】

図１～図６に示すように、本発明は、収容スペース１０を有するフレーム１と、前記収容スペース１０内に収容される振動システム２と、磁気ギャップ３０を有する磁気回路システム３と、を含む発音デバイス１００を提供する。

【0020】

前記振動システム２は、前記フレーム１に固定される振動板２１と、前記振動板２１に固定されて前記磁気ギャップ３０内に挿設されるボイスコイル２２と、を含む。具体的には、前記振動システム２はさらに、前記振動板２１を前記フレーム１に支持する振動板固定部材２３と、前記振動板２１に固定されるドーム２４と、を含み、前記振動板固定部材２３は前記フレーム１に固定され、前記振動板２１は前記振動板固定部材２３に固定される。

【0021】

前記磁気回路システム３は、前記フレーム１に固定されるヨーク３１と、前記ヨーク３１に固定される磁石鋼３２と、前記磁石鋼３２の前記ヨーク３１から離れる表面に固定される磁極芯３３と、を含む。

【0022】

前記発音デバイス１００はさらに、前記ボイスコイル２２と外部回路とを電気的に接続するフレキシブル回路基板４を含み、前記フレキシブル回路基板４は、前記ボイスコイル２２に接続される第１パッド部４１と、外部回路と電気的に接続される第２パッド部４２と、前記第１パッド部４１と前記第２パッド部４２とを接続する中間接続部４３と、を含み、前記第２パッド部４２は前記フレーム１に固定され、且つ前記収容スペース１０の外に位置する。

【0023】

具体的には、前記ボイスコイル２２は走路状を呈し、前記第１パッド部４１は前記ボイスコイル２２の短軸方向に固定され、かつ前記ボイスコイル２２の前記振動板２１から離れる端に固定される。前記フレーム１は、前記振動板２１に固定される本体部１１を含み、前記本体部１１は、前記振動板２１に固定される第１固定面１１１と、振動方向に沿って前記第１固定面１１１に対向設置される第２固定面１１２と、を含み、前記第２パッド部４２は前記第２固定面１１２に固定される。さらに、前記本体部１１は、長軸方向に沿って延びる第１本体部１１３と、短軸方向に沿って延びる第２本体部１１４と、角部位置に設けられて、且つ前記第１本体部１１３と前記第２本体部１１４とを接続する接続角部１１５と、を含み、前記第２パッド部４２は前記接続角部１１５に固定される。つまり、理解できるように、前記第２パッド部４２は前記接続角部１１５の振動方向に沿って前記振動板２１から離れる表面に固定される。

【0024】

具体的には、前記磁石鋼３２は、前記ヨーク３１の中間位置に固定される主磁石鋼３２１と、長軸方向に沿って前記主磁石鋼３２１の周側に間隔を空けて設けられる第１辺磁石鋼３２２と、短軸方向に沿って前記主磁石鋼３２１の周側に設けられる第２辺磁石鋼３２３と、を含み、前記第１辺磁石鋼３２２と前記第２辺磁石鋼３２３は前記主磁石鋼３２１と前記磁気ギャップ３０を形成し、前記第１辺磁石鋼３２２と前記第２辺磁石鋼３２３との間に退避ギャップ３２４が形成され、前記第１パッド部４１は前記磁気ギャップ３０に収容され、前記中間接続部４３は前記退避ギャップ３２４を貫通して前記磁気ギャップ３０から延出する。これに対応して、前記磁極芯３３は、前記主磁石鋼３２１に固定される主磁極芯３３１と、前記第１辺磁石鋼３２２と前記第２辺磁石鋼３２３に固定される副磁極芯３３２と、を含み、理解できるように、前記副磁極芯３３２は環状構造であり、前記副磁極芯３３２の外側は前記フレーム１に固定され、さらに前記磁気回路システム３は前記フレーム１に支持される。

【0025】

さらに、前記フレキシブル回路基板４の前記中間接続部４３は、前記第１パッド部４１から延びて前記退避ギャップ３２４を貫通する第１接続部４３１と、前記第１接続部４３１から折り曲がって延びて前記第２辺磁石鋼３２３の外側を取り囲んで延びる第２接続部４３２と、前記第２接続部４３２から延びて前記第２本体部１１４に固定される第３接続部４３３と、を含み、前記第３接続部４３３は前記第２パッド部４２と接続される。

【0026】

理解できるように、前記フレキシブル回路基板４は２つであり、２つの前記フレキシブル回路基板４は前記ボイスコイル２２の短軸側に設けられ、２つの前記第２パッド部４２は対角線に沿って前記本体部１１の前記接続角部１１５に固定される。

【0027】

前記発音デバイス１００はさらに、前記本体部１１に固定される導電性端子５を含み、前記導電性端子５は、３つの第３パッド部５１を含み、このうち、１つの前記第３パッド部５１は１つの前記第２パッド部４２に電気的に接続され、残りの２つの前記第３パッド部５１は他方の対角線に沿って前記本体部１１の前記接続角部１１５に固定される。前記ボイスコイル２２と前記フレキシブル回路基板４とが電気的に接続された後、前記導電性端子５を介して外部回路と電気的に接続され、これにより、前記ボイスコイル２２への給電が実現される。

【0028】

前記ヨーク３１は、前記主磁石鋼３２１に固定されるヨーク底部３１１と、前記ヨーク底部３１１の短軸方向の縁から折り曲がって延びるヨークフランジング３１２と、を含み、前記ヨークフランジング３１２は前記第２本体部１１４に固定され、前記第３接続部４３３は、前記ヨークフランジング３１２と前記第２本体部１１４との間に挟設される。前記フレーム１はさらに、前記接続角部１１５の内縁から前記ヨーク３１に向かって延びるボス部１１６を含み、前記第２パッド部４２は前記ボス部１１６の外側に設けられ、前記ボス部１１６は前記ヨーク底部３１１に固定接続される。

【0029】

従来技術と比べて、本発明で提供される発音デバイスは、収容スペースを有するフレームと、前記収容スペース内に収容される振動システムと、磁気ギャップを有する磁気回路システムと、を含み、前記振動システムは、前記フレームに固定される振動板と、前記振動板に固定されるボイスコイルと、を含み、前記磁気回路システムは、前記フレームに固定されるヨークと、前記ヨークに固定される磁石鋼と、を含み、前記発音デバイスはさらに、前記ボイスコイルと外部回路とを電気的に接続するフレキシブル回路基板を含み、前記フレキシブル回路基板は、前記ボイスコイルと接続される第１パッド部と、外部回路に電気的に接続される第２パッド部と、前記第１パッド部と前記第２パッド部を接続する中間接続部と、を含み、前記第２パッド部は、前記フレームに固定され、且つ前記収容スペースの外に位置する。前記フレキシブル回路基板の前記第２パッド部をフレームの外に設置し、フレキシブル回路基板を直接引き出して外付けパッドとすることにより、フレーム内部の振動空間内に半田付け箇所を設ける必要がなくなり、発音デバイス内の設計スペースを解放し、且つフレームの外に直接半田付けを行うため、半田付け工程の複雑さを低減し、歩留率や製品信頼性を効果的に高めることができる。

【0030】

以上は、本発明の実施形態に過ぎない。当業者にとって、本発明の創造思想から逸脱することなく、改良を行うこともできるが、これらの改良はいずれも本発明の保護範囲に含まれるとここで指摘すべきである。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】