(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-03
(45)【発行日】2024-12-11
(54)【発明の名称】衝撃吸収カム
(51)【国際特許分類】
F16F 7/00 20060101AFI20241204BHJP
F16H 49/00 20060101ALI20241204BHJP
F16H 25/12 20060101ALI20241204BHJP
【FI】
F16F7/00 G
F16H49/00 A
F16H25/12 Z
(21)【出願番号】P 2024113771
(22)【出願日】2024-07-17
【審査請求日】2024-07-17
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】712011585
【氏名又は名称】人見 安雄
(72)【発明者】
【氏名】人見 安雄
【審査官】杉山 豊博
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-040375(JP,A)
【文献】実開昭50-107878(JP,U)
【文献】実開昭50-101297(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 25/12
F16F 7/00
F16H 49/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原節カム(2)と伸縮ばね(4)が入るカム筒(3)からなり、 前記カム筒(3)は、取付穴(3-1-2)がある細長いカム筒固定片(3-1-1)を、前記カム筒(3)の一方端部四方向に、外向き直角に設け、且つ、前記カム筒(3)の中央右寄りに原節カムピン(2-1)用斜め切欠き(3-1-3)を設け、前記原節カム(2)は、一方の端部にカム突出し(2-3)を、他方端部寄りには、前記原節カムピン(2-1)があることを特徴とする衝撃吸収カム 。
【請求項2】
回動永久磁石軸(300)に、原節カム(2)の突出し部分(2-3)と相互作用する適切な場所に従節ピン(200)を設けてある請求項1に記載の衝撃吸収カム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一方の固定された永久磁石に、他方の回動する永久磁石が引力で衝突する時、この衝撃を一時的に伸縮ばねに保存し、前記永久磁石同士の引力が最大になる平行時に解放し、引力を消失させ回転を続けさせる衝撃吸収カムに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の技術として、電磁気力を使用する制御が一般的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記によれば、制御がしやすいメリットがある、しかし、問題がないわけではない。
本発明は、電気を使用しないで、一方の固定された永久磁石に、他方の回動する永久磁石が引力で衝突する時、この衝撃を一時的に伸縮ばね(4)に保存し、前記永久磁石同士の引力が最大になる平行時に解放し、引力を消失させ回転を続けさせる衝撃吸収カムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係る衝撃吸収カム(1)は 原節カム(2)と伸縮ばね(4)が入るカム筒(3)からなり、
前記カム筒(3)は、取付穴(3-1-2)がある細長いカム筒固定片(3-1-1)を、前記カム筒(3)の一方端部に、四方向で、外向き直角に設け、且つ、前記カム筒(3)の中央右寄りに原節カムピン(2-1)用斜め切欠き(3-1―3)を設け、前記原節カム(2)は、一方の端部に突出し(2-3)を、他方端部寄りに、前記原節カムピン(2-1)を設け、 回動永久磁石軸(300)に、衝撃吸収カム(1)の突出し(2-3)と相互作用する適切な場所に従節ピン(200)を形成する。
【発明の効果】
【0005】
本発明においては、一方の固定された永久磁石に、他方の回動する永久磁石が引力で衝突する時、この衝撃を一時的に伸縮ばね(4)に保存し、前記永久磁石同士の引力が最大になる平行重なる時に解放し、引力を消失させ連続回転を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】永久磁石を含めた衝撃吸収カム全体の側面図である。
【
図2】衝撃吸収カムに従節ピンが作用する前の側面図である。
【
図3】衝撃吸収カムに従節ピンが作用した後の側面図である。
【
図4】衝撃吸収カムから従節ピンが外れた状態の側面図である。
【
図5】衝撃吸収カムが逆に従節ピンに作用した側面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0007】
図1は、原寸大動作確認用試作品で、ネオジム磁石、パイ30mm×40mm F41kg(100)を使用、回動永久磁石軸(300)はアルミハイプ12パイ、その他は塩ビパイプを使用していて、
図3~
図5間を連続運動させると引力が消失した状態になり、回動永久磁石軸(300)を手で回転させることができる。
図2は、衝撃吸収カムの初期状態で、
図3は、従節ピン(200)よって、原節カム(2)が挿入されるとともに原節カムピン(2-1)が左手前に移動した状態。
図4は、前記従節ピン(200)は、前記原節カム(2)が左手前に回動したため、前記原節カム(2)から外れた状態。
図5は、伸縮ばねが元にもどり前記従節ピン(200)を後方に回転させた状態で、
図4~
図5の動きが永久磁石の引力を消失させる働きをする。
【産業上の利用可能性】
【0008】
永久磁石付き軸受を左右両端に設け、中間部分に左右の前記軸受を貫通する回動永久磁石軸を設け、前記回動永久磁石軸を小型モーターで回転させて振幅モーターにする。
【符号の説明】
【0009】
1 衝撃吸収カム
2 原節カム
2-1 原節カムピン
2-3 カム突出し
3 カム筒
3-1-1 カム筒固定片
3-1-2 カム筒取付穴
3-1-3 原節カムピン用斜め切欠き
4 伸縮ばね
100 永久磁石
200 従節ピン
300 回動永久磁石軸
【要約】 (修正有)
【課題】一方の固定された永久磁石に、他方の回動永久磁石が引力で衝突する時、この衝撃を一時的に伸縮ばねに保存し、前記永久磁石同士の引力が最大になる平行時に解放し、引力を消失させ回動運動を続けさせる衝撃吸収カムを提供する。
【解決手段】原節カム2と伸縮ばね4が入るカム筒3を設け、前記カム筒3の中央右寄りに原節カムピン2-1用斜め切欠き3-1-3を設け、前記原節カム2の一方端部寄りに前記原節カムピン2-1を設け、回動永久磁石軸300に従節ピン200を設け、一方が固定された永久磁石に他方の回動する永久磁石が引力で衝突する時、この衝撃を一時的に伸縮ばね4に保存し、前記永久磁石同士の引力が最大になる平行時に解放し、引力を消失させ回動運動を続けさせることができるようにした。
【選択図】
図1