(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-03
(45)【発行日】2024-12-11
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/08 20120101AFI20241204BHJP
G06Q 50/00 20240101ALI20241204BHJP
【FI】
G06Q40/08
G06Q50/00 300
(21)【出願番号】P 2024157651
(22)【出願日】2024-09-11
【審査請求日】2024-09-11
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】山内 悠輝
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 慶人
(72)【発明者】
【氏名】大内 枝里
【審査官】関 博文
(56)【参考文献】
【文献】中村 勇介,ライフネット生命がチャットbotを使ったLINE保険診断スタート、見積もり件数1.5倍へ,日経デジタルマーケティング,日本,日経BP社,2017年02月25日,第113号 ,p.14
【文献】Part4 LINE×ペットボトルで保険金査定 損保ジャパンのDX,日経XTREND,日本,日経BP,2020年12月14日,第033巻,pp.10-11
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
保険代理店が有する保険契約情報を外部の情報処理装置から取得する契約情報取得手段、
メッセージングアプリケーションを介して、ユーザが入力した入力情報を取得する入力情報取得手段、および
前記保険契約情報と前記入力情報とを比較して、
前記保険契約情報に含まれる情報のうち前記入力情報と共通する項目について、前記保険契約情報と前記入力情報との間で一致するときに、前記メッセージングアプリケーション上において前記ユーザを識別するユーザIDと、前記保険契約情報とを関連付ける関連付け手段を備える、
情報処理装置。
【請求項2】
前記保険契約情報に含まれる電話番号に基づいて、前記ユーザIDを特定し、前記メッセージングアプリケーションを介して、特定したユーザIDに対応するユーザに案内メッセージを送信する案内送信手段をさらに備え、
前記案内メッセージは、前記特定したユーザIDに、前記メッセージングアプリケーション上において前記情報処理装置が提供するサービスに対応するサービス提供用IDを連携することを案内するメッセージである、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記メッセージングアプリケーション上において前記情報処理装置が提供するサービスに対応するサービス提供用IDを前記ユーザIDと連携するための特定リンクを、電子メールおよびSMS(Short Message Service)の少なくともいずれかを介して前記ユーザに送信する特定リンク送信手段をさらに備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記メッセージングアプリケーションを介して、前記ユーザから保険会社の連絡先の問い合わせを取得したことに応じて、前記ユーザを識別するユーザIDに関連付けられた保険契約情報に基づいて、保険会社の連絡先を前記ユーザに提供する連絡先提供手段をさらに備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記保険契約情報は、前記ユーザの属性情報を含み、
前記メッセージングアプリケーション上で、前記ユーザに対し、前記ユーザを識別するユーザIDに関連付けられた前記保険契約情報に含まれる前記属性情報に応じた提案情報を提供する提案提供手段をさらに備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
少なくとも1つのプロセッサが、保険代理店が有する保険契約情報を外部の情報処理装置から取得する契約情報取得処理、
前記少なくとも1つのプロセッサが、メッセージングアプリケーションを介して、ユーザが入力した入力情報を取得する入力情報取得処理、および
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記保険契約情報と前記入力情報とを比較して、
前記保険契約情報に含まれる情報のうち前記入力情報と共通する項目について、前記保険契約情報と前記入力情報との間で一致するときに、前記メッセージングアプリケーション上において前記ユーザを識別するユーザIDと、前記保険契約情報とを関連付ける関連付け処理を含む、
情報処理方法。
【請求項7】
コンピュータに、
保険代理店が有する保険契約情報を外部の情報処理装置から取得する契約情報取得処理、
メッセージングアプリケーションを介して、ユーザが入力した入力情報を取得する入力情報取得処理、および
前記保険契約情報と前記入力情報とを比較して、
前記保険契約情報に含まれる情報のうち前記入力情報と共通する項目について、前記保険契約情報と前記入力情報との間で一致するときに、前記メッセージングアプリケーション上において前記ユーザを識別するユーザIDと、前記保険契約情報とを関連付ける関連付け処理を実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、保険情報を一元管理する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている技術においては、保険の提供者および顧客を含む全ての利用者に対して、提供される機能およびUIが統一されている。そのため、当該技術は、必ずしも利便性が高いわけではない、という問題があった。
【0005】
本発明の一態様は、保険情報を一元管理する技術について、利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理装置は、保険代理店が有する保険契約情報を外部の情報処理装置から取得する契約情報取得手段、メッセージングアプリケーションを介して、ユーザが入力した入力情報を取得する入力情報取得手段、および前記保険契約情報と前記入力情報とを比較して、前記メッセージングアプリケーション上において前記ユーザを識別するユーザIDと、前記保険契約情報とを関連付ける関連付け手段を備える。
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理方法は、保険代理店が有する保険契約情報を外部の情報処理装置から取得する契約情報取得処理、メッセージングアプリケーションを介して、ユーザが入力した入力情報を取得する入力情報取得処理、および前記保険契約情報と前記入力情報とを比較して、前記メッセージングアプリケーション上において前記ユーザを識別するユーザIDと、前記保険契約情報とを関連付ける関連付け処理を含む。
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、保険代理店が有する保険契約情報を外部の情報処理装置から取得する契約情報取得処理、メッセージングアプリケーションを介して、ユーザが入力した入力情報を取得する入力情報取得処理、および前記保険契約情報と前記入力情報とを比較して、前記メッセージングアプリケーション上において前記ユーザを識別するユーザIDと、前記保険契約情報とを関連付ける関連付け処理を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、保険情報を一元管理する技術について、利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
【
図2】本発明に係る情報処理方法の流れの例を示すフロー図である。
【
図3】本発明に係る情報処理方法の流れの例を示すフロー図である。
【
図4】本発明に係る情報処理方法の流れの例を示すフロー図である。
【
図5】本発明に係る情報処理方法の流れの例を示すフロー図である。
【
図6】本発明に係る情報処理装置と接続する端末画面の表示例を示す図である。
【
図7】本発明に係る情報処理装置におけるデータの流れの例を示す図である。
【
図8】本発明に係る情報処理装置におけるデータの流れの例を示す図である。
【
図9】本発明に係る情報処理装置におけるデータの流れの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
【0012】
(情報処理装置1の構成)
情報処理装置1の構成について、
図1を参照して説明する。
図1は、情報処理装置1の構成例を示すブロック図である。情報処理装置1は、
図1に示すように、制御部10と、記憶部20と、通信部30と、入出力部40とを備える。
【0013】
(制御部10)
制御部10は、情報処理装置1の各部を統括して制御する。制御部10は、一例として、
図1に示すように、契約情報取得部11と、入力情報取得部12と、関連付け部13と、案内送信部14と、特定リンク送信部15と、連絡先提供部16と、提案提供部17と、を備える。
【0014】
(契約情報取得部11)
契約情報取得部11は、保険代理店が有する保険契約情報を外部の情報処理装置から取得する。
【0015】
保険契約情報は、ユーザと保険会社との間の保険契約の内容を示す情報である。保険契約は、ユーザが保険契約者であってもよい。保険契約の対象となる保険の具体例としては、これらに限定するものではないが、例えば、損害保険、生命保険などが挙げられる。以下では、保険契約は、ユーザが属する職場単位で加入する職域保険契約である場合について説明するが、本実施形態はこれに限定されない。
【0016】
なお、保険契約情報は、一例として、ユーザの属性情報を含んでもよい。ユーザの属性情報とは、ユーザの特徴を示すものである。ユーザの属性情報の具体例としては、性別、生年月日、住所などが挙げられる。
【0017】
保険契約情報に含まれる情報の具体例としては、当該情報の項目名として、
・保険証券番号
・保険契約者の氏名
・保険契約者の性別
・保険契約者の生年月日
・保険契約者の住所
・保険契約者の社員コード
・保険契約者の会社名
・保険契約者の部署
・加入商品名
・補償内容
・被保険者
・保険料
・保険金額・給付金額
・契約日
・保険始期・終期
・保険契約者の電話番号
・被保険者生年月日
・被保険者別の番号
・保険加入者別の番号
が挙げられる。
【0018】
保険契約情報は、一例として、データベース上のテーブルに格納されてもよい。また、このとき、一例として、保険契約情報が格納されたテーブル上のレコード毎に、ユーザ毎の保険契約情報が格納されてもよい。
【0019】
情報処理装置1の外部の情報処理装置である外部情報処理装置ODは、データを格納する構成を備える装置である。ここで、外部情報処理装置ODは、保険代理店が有する保険契約情報のデータを格納する。外部情報処理装置ODの具体例としては、サーバが挙げられる。外部情報処理装置ODは、一例として、情報処理装置1とネットワークNを介して接続される。また、外部情報処理装置ODは、一例として、通信部30と通信を行う。ネットワークNおよび通信部30については後述する。
【0020】
(入力情報取得部12)
入力情報取得部12は、メッセージングアプリケーションを介して、ユーザが入力した入力情報を取得する。
【0021】
メッセージングアプリケーションは、ユーザIDを付与されたユーザ間におけるメッセージの送受信に用いられるアプリケーションである。メッセージングアプリケーションを介して送受信されるメッセージに含まれるデータの具体例としては、テキストデータ、音声データ、画像データ、動画データなどが挙げられる。ユーザIDは、メッセージングアプリケーション上においてユーザを識別する識別子である。また、ユーザIDは、メッセージングアプリケーションのサービス提供者から、当該メッセージングアプリケーションのユーザ登録をしたユーザに付与される。
【0022】
また、メッセージングアプリケーションは、ユーザ端末UD上で動作するアプリケーションである。ユーザ端末UDは、情報処理装置1の外部の装置であって、キーボード、マウス、ディスプレイ、タッチパネル等の入出力装置の少なくとも何れかを備える装置である。ユーザ端末UDの具体例としては、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、パーソナルコンピュータなどが挙げられる。ユーザ端末UDは、一例として、情報処理装置1とネットワークNを介して接続される。また、ユーザ端末UDは、一例として、通信部30と通信を行う。ネットワークNおよび通信部30については後述する。
【0023】
メッセージングアプリケーションの具体例としては、LINE(登録商標)、WeChat、WhatsAppなどが挙げられる。
【0024】
入力情報は、ユーザがメッセージングアプリケーションに入力したデータである。また、入力情報は、保険契約情報に含まれる情報のうちの少なくともいずれかに対応する情報を含む。一例として、ユーザがメッセージングアプリケーションに入力する入力情報の内容は、保険契約情報に含まれる情報のうちからユーザに対して予め指定されてもよい。具体例として、保険契約情報が前述の具体例で示した項目を含む場合、入力者情報は、保険契約者であるユーザの生年月日、および保険契約者であるユーザの職場における社員コードを含んでもよい。このとき、ユーザは、生年月日および社員コードを、メッセージングアプリケーションに入力する。
【0025】
(関連付け部13)
関連付け部13は、保険契約情報と入力情報とを比較して、メッセージングアプリケーション上においてユーザを識別するユーザIDと、保険契約情報とを関連付ける。
【0026】
「保険契約情報と入力情報とを比較」するとは、保険契約情報に含まれる情報のうち入力情報と共通する項目について、保険契約情報と入力情報との間で一致するか判別することである。
【0027】
「ユーザIDと、保険契約情報とを関連付ける」とは、前述の共通する項目について、保険契約情報と入力情報との間で一致するときに、ユーザIDと保険契約情報とを紐付けることである。一例として、保険契約情報が格納されたテーブル上のレコード毎に、ユーザ毎の保険契約情報が格納されている場合を考える。この場合において、関連付け部13は、入力情報と一致する情報を含む保険契約情報のレコードに、当該入力情報を入力したユーザである入力ユーザを識別するユーザIDのデータを追加することにより、ユーザIDと保険契約情報とを紐付け、すなわち関連付けてもよい。
【0028】
具体例として、保険契約情報および入力者情報のいずれにおいても、生年月日および社員コードの各項目が含まれる場合を考える。この場合において、関連付け部13は、一例として、保険契約情報と入力情報との間で、生年月日および社員コードのそれぞれを比較する。その上で、生年月日および社員コードのいずれもが一致する、保険契約情報と入力情報を入力した入力ユーザとの組み合わせを特定する。特定された組み合わせに含まれる保険契約情報と入力ユーザについて、関連付け部13は、一例として、当該入力ユーザを識別するユーザIDのデータを、当該保険契約情報のレコードに追加することにより、ユーザIDと保険契約情報とを紐付け、すなわち関連付ける。
【0029】
上記の構成により、各々のユーザについて、メッセージングアプリケーションを介してメッセージをやり取りする対象となり得る保険契約情報を特定することができる。
【0030】
(案内送信部14)
案内送信部14は、保険契約情報に含まれる電話番号に基づいて、ユーザIDを特定する。その上で、案内送信部14は、メッセージングアプリケーションを介して、特定したユーザIDに対応するユーザに案内メッセージを送信する。保険契約情報は、一例として、ユーザが通信事業者と契約して付与された電話番号を含んでもよい。また、当該電話番号は、一例として、メッセージングアプリケーションのユーザ登録時にユーザが登録する情報に含まれてもよい。
【0031】
案内送信部14は、一例として、保険契約情報に含まれる電話番号について、メッセージングアプリケーションのユーザ登録情報を管理するサーバなどのシステムに照会する。同一の電話番号を含むユーザ登録情報が特定された場合、案内送信部14は、一例として、当該ユーザ登録情報に対応するユーザIDを特定する。
【0032】
ここで、案内メッセージは、特定したユーザIDに、メッセージングアプリケーション上において情報処理装置1が提供するサービスに対応するサービス提供用IDを連携することを案内するメッセージである。
【0033】
メッセージングアプリケーション上において情報処理装置1が提供するサービスは、保険契約に関するサービスであり、例えば、後述するような、保険契約情報の確認や、事故時の連絡先の提供などのサービスである。
【0034】
一例として、特定したユーザIDに、前述のサービス提供用IDを連携することにより、当該ユーザIDに対応するユーザとサービスを提供する事業者との間に限定してメッセージなどのやり取りがなされてもよい。また、入力情報取得部12は、上述した入力情報を、サービス提供用IDと連携したユーザIDに対応するユーザから取得するようにしてもよい。
【0035】
ここで、案内メッセージは、一例として、ユーザIDとサービス提供用IDとを連携するID連携の際に事前のユーザの同意を求めてもよい。ID連携は、一例として、ユーザがID連携に同意することによりなされてもよい。
【0036】
メッセージングアプリケーション上におけるユーザIDとサービス提供用IDとの連携の具体例としては、メッセージングアプリケーションがLINE(登録商標)である場合の、ユーザIDのサービス提供用IDへの友だち登録が挙げられる。このとき、案内送信部14は、一例として、LINE(登録商標)を介して、前述のように特定したユーザIDに対応するユーザに、ユーザIDのサービス提供用IDへの友だち登録を案内する案内メッセージを送信する。
【0037】
上記の構成により、保険契約情報に対応するユーザに対して、ID連携を案内する案内メッセージを送信することができる。
【0038】
(特定リンク送信部15)
特定リンク送信部15は、メッセージングアプリケーション上において情報処理装置1が提供するサービスに対応するサービス提供用IDをユーザIDと連携するための特定リンクを、電子メールおよびSMS(Short Message Service)の少なくともいずれかを介してユーザに送信する。特定リンクは、メッセージングアプリケーションのID連携のためのWebページへのリンクであってもよいし、ユーザが使用する端末においてメッセージングアプリケーションを起動させるスキームに基づいたリンクであってもよい。電子メールの送信先のメールアドレスは、一例として、保険契約に伴いユーザから提供されたメールアドレスであってもよい。また、SMSの送信先は、一例として、保険契約に伴いユーザから提供された電話番号であってもよい。
【0039】
ここで、一例として、特定したユーザIDに、メッセージングアプリケーション上において情報処理装置1が提供するサービスに対応するサービス提供用IDが連携されてもよい。ID連携は、一例として、ユーザが、特定リンクが示すWebページにおいて、メッセージングアプリケーションのユーザIDを認証し、ID連携に同意することによりなされてもよい。また、ID連携は、一例として、ユーザが、特定リンクによって起動されたメッセージングアプリケーション上において、ID連携に同意することによりなされてもよい。
【0040】
上記の構成により、電子メールまたはSMSを用いて、サービス提供用IDをユーザIDと連携することができる。
【0041】
(連絡先提供部16)
連絡先提供部16は、メッセージングアプリケーションを介して、ユーザから保険会社の連絡先の問い合わせを取得したことに応じて、ユーザを識別するユーザIDに関連付けられた保険契約情報に基づいて、保険会社の連絡先をユーザに提供する。
【0042】
保険会社の連絡先は、ユーザから保険会社へ保険契約などに関する連絡をする際の連絡先である。保険会社の連絡先の具体例としては、保険契約の対象となり得る事故の発生を保険会社などへ連絡する際の連絡先、当該事故に対する保険金の請求先などが挙げられる。ここで、保険会社の連絡先は、一例として、各々の保険契約に応じて予め定められてもよい。保険会社の連絡先の具体例としては、保険会社のホームページのURL、保険会社の担当窓口の電話番号、保険会社の担当窓口のメールアドレスが挙げられる。
【0043】
また、保険会社の連絡先は、一例として、情報処理装置1(より具体的には後述の記憶部20)に予め格納されていてもよい。一例として、保険代理店が取り扱う保険契約について、各々の保険契約に応じた保険会社の連絡先を保険代理店がリスト化してもよい。その上で、当該リストは、一例として、後述の記憶部20に予め格納されていてもよい。
【0044】
また、一例として、連絡先提供部16がユーザから取得する保険会社の連絡先の問い合わせ内容を含むデータには、ユーザが加入している保険商品のうちいずれを選択して問い合わせたかを示す情報が含まれてもよい。
【0045】
連絡先提供部16は、一例として、保険会社の連絡先の問い合わせを取得したユーザについて、当該ユーザを識別するユーザIDに関連付けられた1または複数の保険契約を特定する。その上で、連絡先提供部16は、一例として、当該1または複数の保険契約に関する保険会社の連絡先のうち、ユーザから問い合わせがあった連絡先を特定し、特定した連絡先をユーザに提供する。
【0046】
また、一例として、ユーザが加入している保険商品のうちいずれかを選択している場合、連絡先提供部16は、ユーザが選択した保険商品の保険契約に関する連絡先を特定し、特定した連絡先をユーザに提供する。
【0047】
上記の構成により、メッセージングアプリケーション上で、ユーザからの問い合わせに応じた保険会社への連絡先情報を当該ユーザへ送信することができる。
【0048】
(提案提供部17)
提案提供部17は、メッセージングアプリケーション上で、ユーザに対し、ユーザを識別するユーザIDに関連付けられた保険契約情報に含まれる属性情報に応じた提案情報を提供する。
【0049】
提案情報は、保険代理店などの事業者からユーザへの提案を含む情報である。提案情報の具体例としては、保険代理店などの事業者からユーザへ宛てた保険商品などの広告が挙げられる。一例として、提案情報は、ユーザの属性情報に含まれる、生年月日または性別などにおける各々の属性に合わせた保険商品などを、当該ユーザへ提案する内容を含んでもよい。
【0050】
上記の構成により、メッセージアプリケーション上で、保険代理店などからユーザへ、ユーザの属性に応じた提案をすることができる。
【0051】
(記憶部20)
記憶部20には、制御部10が参照する各種のデータ、及び制御部10によって生成された各種のデータが格納される。一例として、記憶部20には、
・保険契約情報INS
・入力情報INPUT
・ユーザIDであるUID
・関連付け情報REL
・特定情報DET
・連絡先情報CON
・提案情報PROP
が格納されている。
【0052】
保険契約情報INSは、ユーザと保険会社との間の保険契約の内容を示す情報である。保険契約は、ユーザが保険契約者であってもよい。保険契約の対象となる保険の具体例としては、これらに限定するものではないが、例えば、損害保険、生命保険などが挙げられる。
【0053】
保険契約情報INSに含まれる情報の具体例としては、当該情報の項目名として、
・保険証券番号
・保険契約者の氏名
・保険契約者の性別
・保険契約者の生年月日
・保険契約者の住所
・保険契約者の社員コード
・保険契約者の会社名
・保険契約者の部署
・加入商品名
・補償内容
・被保険者
・保険料
・保険金額・給付金額
・契約日
・保険始期・終期
・保険契約者の電話番号
・被保険者生年月日
・被保険者別の番号
・保険加入者別の番号
が挙げられる。
【0054】
保険契約情報INSは、一例として、記憶部20の一例であるデータベース上のテーブルに格納されてもよい。また、このとき、一例として、保険契約情報INSが格納されたテーブル上のレコード毎に、ユーザ毎の保険契約情報が格納されてもよい。
【0055】
入力情報INPUTは、ユーザがメッセージングアプリケーションに入力したデータである。また、入力情報INPUTは、保険契約情報INSに含まれる情報のうちの少なくともいずれかを含む。一例として、ユーザがメッセージングアプリケーションに入力する入力情報INPUTの内容は、保険契約情報INSに含まれる情報のうちからユーザに対して予め指定されてもよい。
【0056】
ユーザIDであるUIDは、メッセージングアプリケーション上においてユーザを識別する識別子である。また、ユーザIDであるUIDは、メッセージングアプリケーションのサービス提供者から、当該メッセージングアプリケーションのユーザ登録をしたユーザに付与される。
【0057】
関連付け情報RELは、関連付け部13が保険契約情報INSと入力情報INPUTとを比較して、メッセージングアプリケーション上においてユーザを識別するユーザIDと、保険契約情報INSとを関連付けた結果を示す情報である。一例として、保険契約情報INSが格納されたテーブル上のレコード毎に、ユーザ毎の保険契約情報が格納されている場合を考える。この場合において、関連付け部13は、入力情報INPUTと一致する情報を含む保険契約情報INSのレコードに、入力情報INPUTを入力したユーザである入力ユーザを識別するユーザIDのデータを追加することにより、ユーザIDと保険契約情報INSとを関連付けてもよい。
【0058】
特定情報DETは、案内送信部14が保険契約情報INSに含まれる電話番号に基づいてユーザを識別するユーザIDを特定した結果を示す情報である。案内送信部14は、一例として、保険契約情報INSに含まれる電話番号について、メッセージングアプリケーションのユーザ登録情報を管理するサーバなどのシステムに照会する。同一の電話番号を含むユーザ登録情報が特定された場合、案内送信部14は、一例として、当該ユーザ登録情報に対応するユーザIDを特定する。
【0059】
問い合わせ情報QUは、ユーザからの問い合わせ内容を示す情報である。一例として、問い合わせ情報QUは、保険契約情報INSに関する保険会社の連絡先(後述の連絡先情報CON)をユーザが問い合わせた内容を含むデータであってもよい。また、一例として、問い合わせ情報QUは、ユーザが加入している保険商品のうちいずれを選択して問い合わせたかを示す情報が含まれてもよい。また、一例として、連絡先提供部16は、メッセージングアプリケーションを介して、ユーザから問い合わせ情報QUを取得してもよい。
【0060】
連絡先情報CONは、保険契約情報INSに関する保険会社の連絡先を含む情報である。連絡先情報CONに含まれる情報の具体例としては、保険契約の対象となり得る事故の発生を保険会社などへ連絡する際の連絡先、当該事故に対する保険金の請求先などが挙げられる。ここで、連絡先情報CONは、一例として、各々の保険契約に応じて予め定められてもよい。連絡先情報CONの具体例としては、保険会社のホームページのURL、保険会社の担当窓口の電話番号、保険会社の担当窓口のメールアドレスが挙げられる。
【0061】
また、連絡先情報CONは、一例として、情報処理装置1(より具体的には後述の記憶部20)に予め格納されていてもよい。一例として、連絡先情報CONは、保険代理店が取り扱う保険契約について、各々の保険契約に応じた保険会社の連絡先を保険代理店がリスト化した情報を含んでもよい。その上で、当該リストを含む連絡先情報CONは、一例として、記憶部20に予め格納されていてもよい。
【0062】
提案情報PROPは、保険代理店などの事業者からユーザへの提案を含む情報である。一例として、提案情報PROPは、ユーザの属性情報に含まれる、生年月日または性別などにおける各々の属性に合わせた保険商品などを、当該ユーザへ提案する内容を含んでもよい。
【0063】
(通信部30)
通信部30は、情報処理装置1の外部の装置と通信を行う。一例として通信部30は、情報処理装置1とネットワークNを介して接続された外部の各装置と通信を行う。通信部30は、制御部10から供給されたデータを外部に送信したり、外部の各装置から受信したデータを制御部10に供給したりする。なお、ネットワークNの具体的構成は本例示的実施形態を限定するものではないが、一例として、無線LAN(Local Area Network)、有線LAN、WAN(Wide Area Network)、公衆回線網、モバイルデータ通信網、又は、これらのネットワークの組み合わせを用いることができる。
【0064】
(入出力部40)
入出力部40は、キーボード、マウス、ディスプレイ、プリンタ、タッチパネル等の入出力装置の少なくとも何れかを備えて構成される。或いは、入出力部40には、キーボード、マウス、ディスプレイ、プリンタ、タッチパネル等の入出力機器が接続される構成としてもよい。当該構成の場合、入出力部40は、接続された入力機器から情報処理装置1に対する各種の情報の入力を受け付ける。また、入出力部40は、制御部10の制御の下、接続された出力機器に各種の情報を出力する。入出力部40としては、例えばUSB(Universal Serial Bus)などのインタフェースが挙げられる。
【0065】
(情報処理方法S1の流れ)
情報処理装置1が実行する情報処理方法S1の流れについて、
図2を参照して説明する。
図2は、情報処理方法S1の流れの例を示すフロー図である。情報処理方法S1は、一例として、ユーザIDとサービス提供用IDとを連携する処理、およびユーザIDと保険契約情報とを関連付ける処理を含む。情報処理方法S1は、一例として、
図2に示すように、契約情報取得工程(ステップ)S11と、ユーザID特定工程(ステップ)S12と、案内送信工程(ステップ)S13と、ID連携工程(ステップ)S14と、入力情報取得工程(ステップ)S15と、関連付け工程(ステップ)S16と、を含む。
【0066】
(ステップS11)
ステップS11において、契約情報取得部11は、保険代理店が有する保険契約情報を外部の情報処理装置から取得する。
【0067】
(ステップS12)
ステップS12において、案内送信部14は、保険契約情報に含まれる電話番号に基づいて、ユーザIDを特定する。
【0068】
(ステップS13)
ステップS13において、案内送信部14は、メッセージングアプリケーションを介して、特定したユーザIDに対応するユーザに案内メッセージを送信する。ここで、案内メッセージは、特定したユーザIDに、メッセージングアプリケーション上において情報処理装置1が提供するサービスに対応するサービス提供用IDを連携することを案内するメッセージである。ここで、案内メッセージは、一例として、ユーザIDとサービス提供用IDとを連携するID連携の際に事前のユーザの同意を求めてもよい。
【0069】
(ステップS14)
ステップS14において、特定したユーザIDに、メッセージングアプリケーション上において情報処理装置1が提供するサービスに対応するサービス提供用IDが連携される。ID連携は、一例として、ユーザがID連携に同意することによりなされてもよい。
【0070】
(ステップS15)
ステップS15において、入力情報取得部12は、メッセージングアプリケーションを介して、ユーザが入力した入力情報を取得する。
【0071】
(ステップS16)
ステップS16において、関連付け部13は、保険契約情報と入力情報とを比較して、メッセージングアプリケーション上においてユーザを識別するユーザIDと、保険契約情報とを関連付ける。
【0072】
(情報処理方法S2の流れ)
情報処理装置1が実行する情報処理方法S2の流れについて、
図3を参照して説明する。
図3は、情報処理方法S2の流れの例を示すフロー図である。情報処理方法S2は、一例として、ユーザIDとサービス提供用IDとを連携する処理、およびユーザIDと保険契約情報とを関連付ける処理を含む。情報処理方法S2は、一例として、
図3に示すように、契約情報取得工程(ステップ)S11と、特定リンク送信工程(ステップ)S21と、ID連携工程(ステップ)S22と、入力情報取得工程(ステップ)S15と、関連付け工程(ステップ)S16と、を含む。
【0073】
(ステップS11)
ステップS11において、契約情報取得部11は、保険代理店が有する保険契約情報を外部の情報処理装置から取得する。
【0074】
(ステップS21)
ステップS21において、特定リンク送信部15は、電子メールおよびSMS(Short Message Service)の少なくともいずれかを介して、サービス提供用IDをユーザIDと連携するための特定リンクを送信する。特定リンクは、メッセージングアプリケーションのID連携のためのWebページへのリンクであってもよいし、ユーザが使用する端末においてメッセージングアプリケーションを起動させるスキームに基づいたリンクであってもよい。
【0075】
(ステップS22)
ステップS22において、特定したユーザIDに、メッセージングアプリケーション上において情報処理装置1が提供するサービスに対応するサービス提供用IDが連携される。ID連携は、一例として、ユーザが、特定リンクが示すWebページにおいて、メッセージングアプリケーションのユーザIDを認証し、ID連携に同意することによりなされてもよい。また、ID連携は、一例として、ユーザが、特定リンクによって起動されたメッセージングアプリケーション上において、ID連携に同意することによりなされてもよい。
【0076】
(ステップS15)
ステップS15において、入力情報取得部12は、メッセージングアプリケーションを介して、ユーザが入力した入力情報を取得する。
【0077】
(ステップS16)
ステップS16において、関連付け部13は、保険契約情報と入力情報とを比較して、メッセージングアプリケーション上においてユーザを識別するユーザIDと、保険契約情報とを関連付ける。
【0078】
(情報処理方法S3の流れ)
情報処理装置1が実行する情報処理方法S3の流れについて、
図4を参照して説明する。
図4は、情報処理方法S3の流れの例を示すフロー図である。情報処理方法S3は、一例として、ユーザからの問い合わせに応じて連絡先情報を提供する処理を含む。情報処理方法S3は、一例として、
図4に示すように、問合せ受信工程(ステップ)S31と、連絡先提供工程(ステップ)S32と、を含む。
【0079】
(ステップS31)
ステップS31において、連絡先提供部16は、メッセージングアプリケーションを介して、ユーザから保険会社の連絡先の問い合わせを取得、すなわち受信する。
【0080】
(ステップS32)
ステップS32において、連絡先提供部16は、ユーザを識別するユーザIDに関連付けられた保険契約情報に基づいて、保険会社の連絡先をユーザに提供する。
【0081】
(情報処理方法S4の流れ)
情報処理装置1が実行する情報処理方法S4の流れについて、
図5を参照して説明する。
図5は、情報処理方法S4の流れの例を示すフロー図である。情報処理方法S4は、一例として、ユーザへの提案情報を提供する処理を含む。情報処理方法S4は、一例として、
図5に示すように、提案提供工程(ステップ)S41を含む。
【0082】
(ステップS41)
ステップS41において、提案提供部17は、メッセージングアプリケーション上で、ユーザに対し、ユーザを識別するユーザIDに関連付けられた保険契約情報に含まれる属性情報に応じた提案情報を提供する。
【0083】
(情報処理装置1と接続するユーザ端末UDの画面表示および機能例)
情報処理装置1と接続するユーザ端末UDの画面表示および機能例について、
図6を参照して説明する。
図6は、情報処理装置1と接続するユーザ端末UDの画面におけるメッセージングアプリケーションMAの表示例を示す図である。メッセージングアプリケーションMAの画面表示を構成する各オブジェクトは、一例として、
図6に示すように、D1~D5の各オブジェクトによって構成される。
【0084】
オブジェクトD1は、一例として、メッセージングアプリケーションMAを介してユーザとやり取りされるメッセージが表示されるオブジェクトである。具体例としては、メッセージングアプリケーションMAがLINE(登録商標)である場合のトーク画面が挙げられる。
【0085】
オブジェクトD2~D5は、一例として、いずれもユーザがタップ可能なオブジェクトである。ここで、一例として、ユーザがオブジェクトD2~D5をタップすることにより、ユーザ端末UDの表示画面はそれぞれ別の表示画面へ遷移する。
【0086】
オブジェクトD2は、一例として、ユーザのタップにより、ユーザが契約する保険契約情報INSを表示する画面へ遷移させるためのオブジェクトである。
【0087】
オブジェクトD3は、一例として、ユーザのタップにより、ユーザが契約する保険契約情報INSに関する保険会社の連絡先などを問い合わせる画面へ遷移させるためのオブジェクトである。ここで、一例として、遷移先の画面において、ユーザが加入する保険商品のうちいずれについて問い合わせるかを選択してもよい。
【0088】
オブジェクトD4は、一例として、ユーザのタップにより、保険代理店が取り扱う保険商品の一覧を表示する画面へ遷移させるためのオブジェクトである。ここで、一例として、遷移後の画面に表示される保険商品について、ユーザに応じた保険料を合わせて表示してもよい。
【0089】
オブジェクトD5は、一例として、ユーザのタップにより、保険代理店の連絡先を表示する画面へ遷移させるためのオブジェクトである。ここで、一例として、遷移後の画面には、保険代理店へ連絡するための入力フォームが表示されてもよい。
【0090】
(情報処理装置1の保険代理店向けのユーザインタフェースの機能例)
情報処理装置1は、一例として、保険代理店向けのユーザインタフェースを備えてもよい。ここで、当該ユーザインタフェースは、一例として、情報処理装置1と接続されるネットワークNを介して表示されてもよい。
【0091】
情報処理装置1の保険代理店向けのユーザインタフェースが備える機能の具体例としては、
・契約照会
・CSVダウンロード
・保険商品登録
・事故連絡先登録
・アカウント管理画面
・請求管理
が挙げられる。
【0092】
CSVダウンロードされるデータには、一例として、ユーザ単位の契約内容一覧、メッセージングアプリケーション上におけるユーザIDと保険契約情報INSとの関連付け情報が含まれる。
【0093】
保険商品登録機能は、一例として、各々の保険商品と保険会社の連絡先とを紐付ける機能を備える。
【0094】
事故連絡先登録機能は、一例として、保険商品別の事故などの発生時の保険会社への連絡先を登録する機能を備える。
【0095】
アカウント管理機能は、一例として、情報処理装置1を操作するためのアカウントの権限を付与する機能を備える。
【0096】
請求管理機能は、一例として、保険会社毎の加入者証の送付明細を照会する機能を備える。
【0097】
(情報処理装置1におけるデータの流れの例)
図7~
図9は、情報処理装置1におけるデータの流れの例を示す図である。なお、
図7~
図9において、各装置間を接続するネットワークNの図示は省略している。
【0098】
(ユーザIDと保険契約情報とを関連付ける際のデータの流れの例)
図7は、情報処理装置1が、ユーザIDであるUIDと保険契約情報INSとを関連付ける際のデータの流れの例を示す図である。
【0099】
情報処理装置1は、一例として、
図7に示すように、外部情報処理装置ODから保険契約情報INSを取得する。また、情報処理装置1は、一例として、
図7に示すように、メッセージングアプリケーションMAを介して、ユーザが入力した入力情報INPUTを取得する。入力情報INPUTに含まれる情報の項目の具体例としては、
図7に示すように、生年月日および社員コードが挙げられる。ここで、生年月日および社員コードの項目は、一例として、いずれも保険契約情報INSにも含まれるものとする。なお、メッセージングアプリケーションMAは、一例として、
図7に示すように、ユーザ端末UD上で動作する。
【0100】
また、情報処理装置1は、一例として、
図7に示すように、メッセージングアプリケーションMA上においてユーザを識別するユーザID(UID)を取得する。ここで、情報処理装置1は、一例として、
図4に示すように、メッセージングアプリケーションMAから、サービス提供用ID(SID)と連携されたユーザID(UID)を取得する。
【0101】
以上の場合において、情報処理装置1は、一例として、
図4に示すように、保険契約情報INSと入力情報INPUTとの間で、生年月日および社員コードのそれぞれを比較する。その上で、生年月日および社員コードのいずれもが一致する、保険契約情報INSと入力情報INPUTを入力したユーザである入力ユーザとの組み合わせを特定する。特定された組み合わせに含まれる保険契約情報INSと入力ユーザについて、情報処理装置1は、一例として、メッセージングアプリケーションMA上において当該入力ユーザを識別するユーザIDであるUIDと、当該保険契約情報INSとを紐付け、すなわち関連付ける。
【0102】
(ユーザからの問い合わせに応じた連絡先を提供する際のデータの流れの例)
図8は、情報処理装置1が、ユーザからの問い合わせ情報QUに応じた連絡先情報CONをユーザに提供する際のデータの流れの例を示す図である。
【0103】
情報処理装置1は、一例として、
図8に示すように、メッセージングアプリケーションMAを介して、ユーザから保険会社の連絡先(連絡先情報CON)を問い合わせる問い合わせ情報QUを取得する。ここで、連絡先情報CONは、一例として、
図8に示すように、情報処理装置1に外部から予め格納されてもよい。
【0104】
また、情報処理装置1は、一例として、
図8に示すように、メッセージングアプリケーションMA上においてユーザを識別するユーザID(UID)を取得する。ユーザIDの取得の流れについては、
図4を参照した説明と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0105】
以上の場合において、情報処理装置1は、一例として、
図8に示すように、問い合わせ情報QUに応じて、ユーザを識別するユーザIDに関連付けられた保険契約情報に基づいて、連絡先情報CONをユーザに提供する。より具体的には、情報処理装置1は、一例として、問い合わせ情報QUを取得したユーザについて、当該ユーザを識別するユーザIDに関連付けられた1または複数の保険契約を特定する。その上で、連絡先提供部16は、一例として、当該1または複数の保険契約に関する保険会社の連絡先のうち、ユーザから問い合わせがあった連絡先を特定し、特定した連絡先をユーザに提供する。
【0106】
(ユーザの属性に応じた提案を送信する際のデータの流れの例)
図9は、ユーザの属性情報に応じたユーザへの提案情報PROPを含むメッセージを当該ユーザ宛に送信する際のデータの流れの例を示す図である。
【0107】
情報処理装置1は、一例として、
図9に示すように、外部情報処理装置ODから保険契約情報INSを取得する。ここで、保険契約情報INSは、一例として、ユーザの属性情報を含んでもよい。
【0108】
また、情報処理装置1は、一例として、
図9に示すように、メッセージングアプリケーションMA上においてユーザを識別するユーザID(UID)を取得する。ユーザIDの取得の流れについては、
図4を参照した説明と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0109】
以上の場合において、情報処理装置1は、一例として、
図9に示すように、メッセージングアプリケーション上で、ユーザを識別するユーザIDに、ユーザへの提案情報PROPを含むメッセージを送信する。より具体的には、情報処理装置1は、一例として、メッセージングアプリケーション上で、ユーザを識別するユーザIDに、ユーザの属性情報に含まれる各々の属性に合わせたユーザへの提案情報PROPを含むメッセージを送信する。
【0110】
〔ソフトウェアによる実現例〕
情報処理装置1(以下、「装置」と呼ぶ)の機能は、当該装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、当該装置の各制御ブロック(特に制御部10に含まれる各部)としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
【0111】
この場合、上記装置は、上記プログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの制御装置(例えばプロセッサ)と少なくとも1つの記憶装置(例えばメモリ)を有するコンピュータを備えている。この制御装置と記憶装置により上記プログラムを実行することにより、上記各実施形態で説明した各機能が実現される。
【0112】
上記プログラムは、一時的ではなく、コンピュータ読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。この記録媒体は、上記装置が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、上記プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介して上記装置に供給されてもよい。
【0113】
また、上記各制御ブロックの機能の一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、上記各制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本発明の範疇に含まれる。この他にも、例えば量子コンピュータにより上記各制御ブロックの機能を実現することも可能である。
【0114】
また、上記各実施形態で説明した各処理は、AI(Artificial Intelligence:人工知能)に実行させてもよい。この場合、AIは上記制御装置で動作するものであってもよいし、他の装置(例えばエッジコンピュータまたはクラウドサーバ等)で動作するものであってもよい。
【0115】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0116】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る情報処理装置は、保険代理店が有する保険契約情報を外部の情報処理装置から取得する契約情報取得手段、メッセージングアプリケーションを介して、ユーザが入力した入力情報を取得する入力情報取得手段、および前記保険契約情報と前記入力情報とを比較して、前記メッセージングアプリケーション上において前記ユーザを識別するユーザIDと、前記保険契約情報とを関連付ける関連付け手段を備える。
【0117】
本発明の態様2に係る情報処理装置は、上記態様1において、前記保険契約情報に含まれる電話番号に基づいて、前記ユーザIDを特定し、前記メッセージングアプリケーションを介して、特定したユーザIDに対応するユーザに案内メッセージを送信する案内送信手段をさらに備え、前記案内メッセージは、前記特定したユーザIDに、前記メッセージングアプリケーション上において前記情報処理装置が提供するサービスに対応するサービス提供用IDを連携することを案内するメッセージである。
【0118】
本発明の態様3に係る情報処理装置は、上記態様1において、前記メッセージングアプリケーション上において前記情報処理装置が提供するサービスに対応するサービス提供用IDを前記ユーザIDと連携するための特定リンクを、電子メールおよびSMS(Short Message Service)の少なくともいずれかを介して前記ユーザに送信する特定リンク送信手段をさらに備える。
【0119】
本発明の態様4に係る情報処理装置は、上記態様1において、前記メッセージングアプリケーションを介して、前記ユーザから保険会社の連絡先の問い合わせを取得したことに応じて、前記ユーザを識別するユーザIDに関連付けられた保険契約情報に基づいて、保険会社の連絡先を前記ユーザに提供する連絡先提供手段をさらに備える。
【0120】
本発明の態様5に係る情報処理装置は、上記態様1において、前記保険契約情報は、前記ユーザの属性情報を含み、前記メッセージングアプリケーション上で、前記ユーザに対し、前記ユーザを識別するユーザIDに関連付けられた前記保険契約情報に含まれる前記属性情報に応じた提案情報を提供する提案提供手段をさらに備える。
【0121】
本発明の態様6に係る情報処理方法は、保険代理店が有する保険契約情報を外部の情報処理装置から取得する契約情報取得処理、メッセージングアプリケーションを介して、ユーザが入力した入力情報を取得する入力情報取得処理、および前記保険契約情報と前記入力情報とを比較して、前記メッセージングアプリケーション上において前記ユーザを識別するユーザIDと、前記保険契約情報とを関連付ける関連付け処理を含む。
【0122】
本発明の態様7に係るプログラムは、コンピュータに、保険代理店が有する保険契約情報を外部の情報処理装置から取得する契約情報取得処理、メッセージングアプリケーションを介して、ユーザが入力した入力情報を取得する入力情報取得処理、および前記保険契約情報と前記入力情報とを比較して、前記メッセージングアプリケーション上において前記ユーザを識別するユーザIDと、前記保険契約情報とを関連付ける関連付け処理を実行させる。
【符号の説明】
【0123】
1 情報処理装置
10 制御部
11 契約情報取得部
12 入力情報取得部
13 関連付け部
14 案内送信部
15 特定リンク送信部
16 連絡先提供部
17 提案提供部
20 記憶部
30 通信部
40 入出力部
【要約】
【課題】保険情報を一元管理する技術について、利便性を向上させる。
【解決手段】情報処理装置(1)は、保険代理店が有する保険契約情報を外部の情報処理装置から取得する契約情報取得手段(11)、メッセージングアプリケーションを介して、ユーザが入力した入力情報を取得する入力情報取得手段(12)、および保険契約情報と入力情報とを比較して、メッセージングアプリケーション上においてユーザを識別するユーザIDと、保険契約情報とを関連付ける関連付け手段(13)を備える。
【選択図】
図1