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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-04
(45)【発行日】2024-12-12
(54)【発明の名称】飲食店情報紹介システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20241205BHJP
   G06Q 50/00 20240101ALI20241205BHJP
   G06Q 30/0241 20230101ALI20241205BHJP
【FI】
G06Q50/12
G06Q50/00 300
G06Q30/0241
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2023207275
(22)【出願日】2023-12-07
【審査請求日】2023-12-27
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】398054340
【氏名又は名称】株式会社JCA
(74)【代理人】
【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100149205
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 泰央
(72)【発明者】
【氏名】平木 誠
(72)【発明者】
【氏名】桑野 朋史
(72)【発明者】
【氏名】上杉 飛鳥
(72)【発明者】
【氏名】伊佐次 伸也
(72)【発明者】
【氏名】西 七海
(72)【発明者】
【氏名】那須野 彩加
【審査官】前田 侑香
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-256987(JP,A)
【文献】特開2023-117425(JP,A)
【文献】特許第7389300(JP,B1)
【文献】特開2022-106993(JP,A)
【文献】国際公開第2023/166599(WO,A1)
【文献】イトウ ジュンコ,“商店経営者のためのスマホ決済 PayPay超入門”,初版第1刷,日本,株式会社商業界 中嶋 正樹,2019年08月18日,p.28、p.36~41
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲食店等に対しは、
飲食代の集金を、飲食店等に対し電子マネーシステムを用い決済して行う集金機能、
広告や店舗PRを行う集客機能、
及び飲食店経営の資金繰りを行うファクタリング機能を代行して行う対価として、
飲食店等から、
集金手数料としての対価、
広告や店舗PR等の代行手数料としての対価、
及びファクタリング手数料としての対価を請求する手段と、
前記飲食店等を利用する利用者に対しは、
利用者の電子マネーシステムの構築を代行する機能、
利用者の電子マネーシステム使用にともなう特典としてのシステム料金還元機能、
目的とする飲食店に係る店舗や関連する店舗の各種情報を提供する情報提供機能を提供する対価として、
利用者から電子マネーシステム利用のための対価を請求する手段と、
前記飲食店情報紹介システムへの加入事業者に対しては、
従業員の親睦向上機能や、
加入事業者の業界内の周知性向上機能を提供する対価として、
飲食店情報紹介システムの使用手数料及び広告掲載料を請求する手段を備え、
前記ファクタリング機能は前記飲食店等の店舗での電子マネーチャージを可能とし、前記飲食店等に現金が手元に残る態様であり、
また、前記親睦向上機能は、前記加入事業者の前記従業員同士の食事風景を投稿可能な前記従業員専用のコミュニティスペースを有するソーシャルネットワークシステムを介し提供され、
前記コミュニティスペースには、前記コミュニティスペースの利用者限定への広告宣伝機能を備え、
また、同一の前記加入事業者に属する前記従業員の飲食費を精算する際には、前記加入事業者の経費として一括に精算可能な精算手段を備えた機能であることを特徴とする、
飲食店情報紹介システム。
【請求項2】
クーポン発行を行う際、前記飲食店情報紹介システムのネットワークシステムサーバに保存された、前記飲食店等の住所情報、及び、前記利用者の個人情報に基づき、
前記飲食店等近傍に位置する前記加入事業者の、前記コミュニティスペースに属する前記利用者のみに対し限定し、
前記コミュニティスペースを介しクーポン発行を行うことを特徴とする、
請求項1に記載の飲食店情報紹介システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食店情報紹介システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、食べログ(カカクコム社)やぐるなび(ぐるなび社)等の飲食店と利用客を繋ぐプラットフォームが存在する。かかるプラットフォームでは、サイト内に飲食店の情報掲載を行うと共に、飲食店利用時の予約システム(特許文献1)等を備えている。また近年、飲食店等において、電子マネーによる決済サービス(特許文献2)が頻繁に用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2022-121014号公報
【文献】特開2023-133478号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従前の飲食店向けプラットフォームビジネスシステムが提供するサービスは、飲食店の情報提供や予約、及び利用者全員に均質なクーポンの発行等に留まっており、ビジネスシステム面において改良の余地がある。
【0005】
また、従前の飲食店向けプラットフォームビジネスシステムが提供するサービスでは、飲食店及び利用者のみを繋ぎ、その他飲食業界以外の外部企業等を巻き込んだビジネスシステムではない。かかる点においても、従前の飲食店向けプラットフォームビジネスシステムは、ビジネス面において改良の余地がある。
【0006】
また、従前の飲食店向けプラットフォームビジネスシステムでは、会計時に電子マネー決済が用いられているが、かかる仕組みは飲食店の資金繰り等の観点から見ても十分でない。そのため、改良の余地がある。
【0007】
本発明では、飲食店向けプラットフォームビジネスシステムに関し、飲食店の情報掲載等に限定されず、一定地域内における利用者、地域企業、及び地域団体等を巻き込んだ、飲食店向けプラットフォームの新たなビジネスシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、飲食店等に対しは、飲食代の集金を、飲食店等に対し電子マネーシステムを用い決済して行う集金機能、広告や店舗PRを行う集客機能、及び飲食店経営の資金繰りを行うファクタリング機能を代行して行う対価として、飲食店等から、広告や店舗PR等の代行手数料としての対価、及びファクタリング手数料としての対価を請求する手段と、前記飲食店等を利用する利用者に対しは、利用者の電子マネーシステムの構築を代行する機能、利用者の電子マネーシステム使用にともなう特典としてのシステム料金還元機能、目的とする飲食店に係る店舗や関連する店舗の各種情報を提供する情報提供機能を提供する対価として、利用者から電子マネーシステム利用のための対価を請求する手段と、前記飲食店情報紹介システムへの加入事業者に対しては、従業員の親睦向上機能や、加入事業者の業界内の周知性向上機能を提供する対価として、飲食店情報紹介システムの使用手数料及び広告掲載料を請求する手段を備え、前記ファクタリング機能は前記飲食店等の店舗での電子マネーチャージを可能とし、前記飲食店等に現金が手元に残る態様であり、また、前記親睦向上機能は、前記加入事業者の前記従業員同士の食事風景を投稿可能な前記従業員専用のコミュニティスペースを有するソーシャルネットワークシステムを介し提供され、前記コミュニティスペースには、前記コミュニティスペースの利用者限定への広告宣伝機能を備え、また、同一の前記加入事業者に属する前記従業員の飲食費を精算する際には、前記加入事業者の経費として一括に精算可能な精算手段を備えた機能であることを特徴とする、飲食店情報紹介システムである。
【0009】
また、本発明は、クーポン発行を行う際、前記飲食店情報紹介システムの前記ネットワークシステムサーバに保存された、前記飲食店等の住所情報、及び、前記利用者の個人情報に基づき、前記飲食店等近傍に位置する前記加入事業者の、前記コミュニティスペースに属する前記利用者のみに対し限定し、前記コミュニティスペースを介しクーポン発行を行うことを特徴とする、請求項1に記載の飲食店情報紹介システムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の飲食店情報紹介システムを活用すれば、一定地域内における利用者、企業、及び団体等を繋いだ、前記一定地域内における密接な交流を図ることが出来る。このことは、かかる地域の活性化に通じ、ひいてはかかる地域に関わる人々の幸福に通じる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態であるビジネスシステムを示すシステム図である。
図2】本発明の一実施形態である本アプリケーション実行時における一操作画面を示す図である。
図3】本発明の一実施形態である公衆通信回線網で繋がる端末を示す図である。
図4】本発明の一実施形態であるネットワークシステムサーバの電気的構成を示す図である。
図5】本発明の一実施形態であるネットワークシステムサーバのWEBアプリサーバおよびデータベースサーバの機能を示す図である。
図6】本発明の一実施形態である、支払い実行手段及び店舗検索手段の詳細なステップについて示す図である。
図7】本発明の一実施形態である、活動投稿手段、活動閲覧手段、及び広告掲載手段について示す図である。
図8】本発明の一実施形態である、プッシュ通知手段、及びクーポン発行手段について示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、飲食店等に対しは、飲食代の集金を、飲食店等に対し電子マネーシステムを用い決済して行う集金機能、広告や店舗PRを行う集客機能、及び飲食店経営の資金繰りを行うファクタリング機能を代行して行う対価として、飲食店等から、広告や店舗PR等の代行手数料としての対価、及びファクタリング手数料としての対価を請求する手段と、前記飲食店等を利用する利用者に対しは、利用者の電子マネーシステムの構築を代行する機能、利用者の電子マネーシステム使用にともなう特典としてのシステム料金還元機能、目的とする飲食店に係る店舗や関連する店舗の各種情報を提供する情報提供機能を提供する対価として、利用者から電子マネーシステム利用のための対価を請求する手段と、前記飲食店情報紹介システムへの加入事業者に対しては、従業員の親睦向上機能や、加入事業者の業界内の周知性向上機能を提供する対価として、飲食店情報紹介システムの使用手数料及び広告掲載料を請求する手段を備え、前記ファクタリング機能は前記飲食店等の店舗での電子マネーチャージを可能とし、前記飲食店等に現金が手元に残る態様であり、また、前記親睦向上機能は、前記加入事業者の前記従業員同士の食事風景を投稿可能な前記従業員専用のコミュニティスペースを有するソーシャルネットワークシステムを介し提供され、前記コミュニティスペースには、前記コミュニティスペースの利用者限定への広告宣伝機能を備え、また、同一の前記加入事業者に属する前記従業員の飲食費を精算する際には、前記加入事業者の経費として一括に精算可能な精算手段を備えた機能であることを特徴とする、飲食店情報紹介システムである。
【0013】
[1.本実施形態の飲食店情報紹介システムの構成]
まず、本実施形態の飲食店情報紹介システムの構成について図1及び図3を用い述べる。本実施形態の飲食店情報紹介システムは、中心事業者2が管理するネットワークシステムサーバ30、ネットワークシステムサーバ30により実行されるアプリケーションを利用する際に、利用者4が用いる利用者端末32、中心事業者2がかかるアプリケーションの管理を行うために用いる運営者端末33、飲食店等1の会計場所に配設される飲食店等の電子端末31からなる。かかる利用者端末32、運営者端末33、飲食店等の電子端末31は、公衆通信回線網34を介し相互に接続している。前述の運営者端末33、飲食店等の電子端末31、利用者端末32等の機器は、例えばiPad(登録商標)等であるが、パソコン、タブレット端末、スマートフォン等他の電子機器でも良い。
【0014】
また、本実施形態に用いるアプリケーション(以下本アプリケーションと呼ぶ)は、WEBアプリケーションであるか、ネイティブアプリケーションであるか、あるいはWEBアプリケーションとネイティブアプリケーションとのハイブリッドアプリケーションであるかは、その態様を問わず何れでもよい。
【0015】
[2.本実施形態の飲食店システムのネットワークシステムサーバの電気的構成]
次に、本実施形態の飲食店システムのネットワークシステムサーバ30の電気的構成について図4を用い述べる。本実施形態のネットワークシステムサーバ30は、記憶部40、入出力制御部41、制御部42、外部通信I/F(Inter Face)制御部43から構成される。
【0016】
このうち、記憶部40は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の大容量記憶装置により構成されている。この記憶部40には、利用者の利用者情報や支払記録、及び利用者の電子マネー残高情報等が記憶されている。
【0017】
また、入出力制御部41は、システムサーバに接続されている液晶表示部や、キーボード・マウス等の外部出力装置との通信を制御する。
【0018】
また、制御部42は、CPU(中央演算装置)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等で構成されている。また、この制御部42のCPUは、ROM又は記憶部に予め記憶されている各種プログラムの実行により、本実施形態の各種処理として機能する。
【0019】
外部通信I/F制御部43は、外部の公衆通信回線網34と接続され、制御部42の指示に基づき、各端末間の通信を制御する。
【0020】
[3.本実施形態の飲食店情報紹介システムにおける当事者間の相互作用]
次に、本実施形態の飲食店情報紹介システムを構成する仕組みについて図1を用い述べる。本実施形態は、ある一定範囲内の地域における、飲食店及び弁当店等の食品提供事業者(以下飲食店等1と呼ぶ)と、前記ある一定範囲内の地域に居住する者及び観光等で来訪する者(以下利用者4と呼ぶ)と、前記ある一定範囲内の地域にある企業団体等(以下企業等3と呼ぶ)を、中心となる中心事業者2が繋ぐ飲食店情報紹介システムである。
【0021】
具体的に当事者の相互関係を見る。まず、中心事業者2から飲食店等1への手段5について述べる。中心事業者2は飲食店等1に対し、電子マネーシステムを用いて行う集金、広告や店舗PR等の集客、ファクタリング(資金繰り改善)等を行う。
【0022】
具体的には、中心事業者2は本飲食店情報紹介システムを備えた本アプリケーションを提供し、係る本アプリケーションには、電子マネーによる決済システムを備える。かかる電子マネーは、本決済システム利用店にて電子マネーチャージを行うことが出来る。そのため、中心事業者2は飲食店等1に対し、収納代行を行う仕組みとなっている。また、かかる収納代行は、クレジットカード決済、ID決済、国際決済、あるいは後払い決済等により決済代行を行う態様としても良い
【0023】
また、中心事業者2はクーポン発行により、飲食店等1に対し集客を行う。かかるクーポン発行には、飲食店等1からの要望に応じ、様々な要件を課すことが出来、その結果集客効果をもたらすものとなっている。具体的には、飲食店等1からクーポン発行を行う際、曜日、時間帯、来店回数、来店人数、決済金額に応じて発行の調整が出来るものであるため、利用者4個々人に対し様々なクーポン発行を行うことを可能にしている。かかるクーポン発行の仕組みは、利用者4の本アプリケーションへの登録情報及び利用履歴等を参照し行うものとなる。
【0024】
また、中心事業者2は飲食店等1に対し、ファクタリング(資金繰り改善)を行うことも出来る。本アプリケーションの、電子マネーへのチャージは、飲食店等1店舗で行える。このため、飲食店等1は手元に現金を残すことが出来、飲食店等1の資金繰りの改善に繋がる。
【0025】
次に、飲食店等1から中心事業者2への手段6について述べる。飲食店等1は、自身の収益のうち、各種手数料や広告料等の代行手数料等の対価を中心事業者2に支払う。具体的には、本電子マネーを用いた決済における、決済手数料に相当する集金手数料、中心事業者2が行う広告や店舗PRの代行手数料、ファクタリングの手数料等である。
【0026】
次に、中心事業者2から利用者4への手段7について述べる。中心事業者2は、利用者4に対し、電子マネーシステムの構築を行い、利用者4の電子マネーシステム使用に伴う特典とし、電子マネーシステムの電子マネー料金を還元したり、電子マネーシステムにおけるポイント還元等を行い、また飲食店に係る店舗や関連する店舗の各種情報提供等を行う。
【0027】
本電子マネーシステムに関し具体的には、中心事業者2が運営する本電子マネーシステムに、利用者4は予め予定飲食代以上の十分な金額分の現金を電子マネーとしてチャージし、後日利用者4が飲食店等1を利用し飲食代の支払いをする際、飲食店等1の飲食代の会計場所の店頭に配設されている、飲食店等の電子端末31において、自身の飲食代分を予めチャージした電子マネーより支払う。かかる仕組みとすることにより、利用者4は手軽に飲食店等1を利用することが出来る。ここで、電子マネーによる決済時に、電子マネー残高が飲食代より少なく電子マネーが不足している場合には、飲食代の不足分を現金あるいは他の決済手法により支払うことが出来る。
【0028】
また、中心事業者2は利用者4に対し、電子マネーシステム使用にともなう特典として、ポイント付与及びクーポン分の還元を行う。この時、利用者4の個々人に合わせ、また利用者4が利用する飲食店等1ごとに合わせたクーポンやポイント還元を行う。かかる仕組みにより、中心事業者2は、利用者4個々人のニーズに合わせた、より理想的な還元を行うことが出来る。
【0029】
また、中心事業者2は、利用者4に対し広告等の情報提供を行う。かかる情報提供においても、本アプリケーションにおける利用者4の登録情報、利用者4の飲食店等1の利用状況等を考慮した、利用者4個々人への情報提供が可能となる。かかる点において本実施形態は、従来以上に効率の良い集客に繋がり、広告費への対費用効果に優れたビジネスシステムとなっている。
【0030】
また、中心事業者2は、利用者4に対し電子マネーシステム利用のための対価を請求する。具体的には、利用者4の電子マネーシステムを利用する際、電子マネーシステムの利用手数料を請求する。
【0031】
次に、利用者4から中心事業者2への手段8について述べる。利用者4は中心事業者2の運営する本アプリケーションを通じ、飲食店等1について知り、実際に飲食目的で利用できる。また、本アプリケーションはSNS(ソーシャルネットワークサービス)様となっており、利用者4は飲食店等1にて食事を楽しむ状況を、自身の本アプリケーション上で投稿出来、また、飲食店等1での他人の食事風景等を閲覧することが出来る。このため、本アプリケーションにおける利用者4の投稿を通じ、本アプリケーション上における利用者4間の交流が促進され、コミュニティ形成に繋がる。また他の利用者4の食事風景等も閲覧可能な点は、飲食店等1の広告宣伝機能に通じ、本アプリケーションを通じ、利用者4が飲食店等1の広告機能を担う側面もある。
【0032】
次に、企業等3から中心事業者2への手段9について述べる。企業等3は中心事業者2に対し、中心事業者2から企業等3への作用10の対価として、本アプリケーションのシステム利用料及び、本アプリケーションへの広告掲載料を支払う。
【0033】
次に、中心事業者2から企業等3への手段10について述べる。中心事業者2は企業等3に対し、本アプリケーションを通じ、企業等3内における企業等3の社員間のコミュニケーションの活性化、従業員満足度の向上、および従業員エンゲージメント(愛社精神)の向上を提供する。具体的には、本アプリケーション内にかかる企業等3専用のコミュニティスペースを作成し、社内SNSとして機能させる。かかるコミュニティスペースにおいて、かかる企業等3の従業員は自身の飲食状況等を写真にて投稿出来、またコメント等も付記することが出来る。かかる機能を通じ、企業等3の一企業内では従業員間の交流が活性化され、従業員エンゲージメントの向上を図ることが出来る。
【0034】
また本アプリケーションは、電子マネーによる決済機能も有する。かかる決済機能は、企業等3向けの機能としても有り、一企業内における社内従業員の飲食費決済を統括出来る。そのため、企業等3は自身の企業内における社内飲食費等の経費を一括で管理出来、かかる経費の把握が容易である。
【0035】
また、中心事業者2は企業等3に対し、周知性向上機能を提供する。かかる機能の具体例としては、本実施形態における本アプリケーションを通じ、かかる本アプリケーション内に企業等3の広告を掲載したり、企業等3の負担により、飲食店等1で使用可能なクーポン発行を行う。かかる機能により、利用者4は飲食店等1に限定されない企業等3について知ることが出来、企業等3の認知度が向上する。かかる機能は、かかる飲食店等1や企業等3が存在する地域内での繋がりを高め、かかる地域の活性化に寄与する。
【0036】
[4.本実施形態の本アプリケーションの構成について]
次に、本実施形態の本アプリケーションについて述べる。本実施形態の本アプリケーションは、中心事業者2が管理する。また、本実施形態の本アプリケーションは、公衆通信回線網34を介し、スマートフォン或いはタブレット等電子機器端末にダウンロードして使用し、かかる電子機器端末上にて操作を行う。あるいは、本実施形態の本アプリケーションは、Webブラウザを介しパーソナルコンピューター等電子端末で閲覧することも可能である。
【0037】
次に、本実施形態を構成する本アプリケーションについて、図2を用い一実施例を述べる。本実施形態の本アプリケーションには、ホーム画面、イベント画面、支払う画面、お店を探す画面、タイムライン画面を有する。かかる5つの画面の切替えは、本アプリケーション実行中においてかかるアプリケーションを実行する電子端末画面下部に出現する、5つの画面選択ボタンにて随時表示画像を切替えることが出来る。かかる画面選択ボタンは、左から順にホーム画面ボタン13、イベント画面ボタン14、支払う画面ボタン15、お店を探す画面ボタン16、タイムライン画面ボタン17の順に配設される。また、各画面選択のボタンとして、ホーム画面ボタン13には家様にデザインされたアイコン、イベント画面ボタン14にはフォーク及びナイフのデザインのアイコン、支払う画面ボタン15にはQRコード(登録商標)様のデザインのアイコン、お店を探す画面ボタン16にはルーペ様のデザインのアイコン、タイムライン画面ボタン17には時系列およびコメントを示すデザインのアイコンが設えられている。
【0038】
前述の各画面について説明する。まず、ホーム画面20について述べる。ホーム画面20上半分面12には、これまで利用者が撮影した、あるいは利用者が属する企業のコミュニティスペースに投稿された、飲食物又は食事風景が写真として掲載される。そして、かかる掲載写真の右上には、「もっと見る」ボタン11が配設されている。かかる「もっと見る」ボタン11を利用者4が押すと、飲食物や食事風景についてより多数の写真が現れる。また、ホーム画面中部残高表示部18には、本システムにおける電子マネーの残高が掲載される。また、ホーム画面略下部19には、左から順に、送金ボタン、取引履歴ボタン、通知ボタン、設定ボタンが配設されている。
【0039】
次にイベント画面について述べる。イベント画面は、カレンダー様の画面となり、日時および食事場所の予定あるいは履歴を確認することが出来る。
【0040】
次に支払う画面について述べる。支払う画面では、バーコード及びQRコードリーダーがある。このうち、バーコードを用いた支払法では、利用飲食店の従業員にバーコードを読み取ってもらい、支払いが完了する。一方、QRコードリーダーを用いた支払法では、利用者4は利用する飲食店等1店舗の会計場所に配設されたQRコードを読み取り、支払い金額を入力する。そして、その支払い金額画面を利用する飲食店等1の定員に確認してもらった後、支払いボタンを押し、支払いを完了する。
【0041】
次にお店を探す画面について述べる。お店を探す画面では、店名による検索か、地図上での検索が出来る。そして、利用者4が目的の店舗を選び選択すると、店舗情報が現れ、平均料金、定休日、お店のホームページの情報等を閲覧出来る。また、かかる画面にはクーポン取得欄があり、かかるクーポン取得欄よりクーポンを取得出来る。
【0042】
次にタイムライン画面について述べる。タイムライン画面では、時系列に沿い、利用者4自身が投稿した投稿写真及びコメントと、利用者4が属するコミュニティに投稿された投稿写真およびコメントについて閲覧することが出来、また投稿ボタンより新たな投稿が可能である。
【0043】
また、本実施形態は飲食店等1の提供サービス品(飲食物や弁当)を、スマートフォン等電子端末の本アプリケーション上において閲覧し、書き込み等を行うことで、利用者4同士の交流を図ることが出来る。
【0044】
また、本実施形態における飲食店情報紹介システムでは、本アプリケーションでの電子マネーによる決済も可能である。そして、本実施形態の本アプリケーションによる専用の電子マネーの決済には、飲食店等1の各店舗に配設される飲食店等1の電子端末31を用いる。かかる飲食店等1の電子端末31は、例えばQRコードである。QRコードであれば、利用者4は、利用した飲食店等1店舗に紙等に印刷され配設されたQRコードを、利用者4の利用者端末32に内蔵したQRコードリーダーにて読み取り、利用者端末32に表示されたページ内にある支払い金額入力欄に支払い金額を打ち込み、決済ボタンを押し決済する。あるいは、飲食店等の電子端末31の画面にQRコードを表示させ、前記同様に利用者4の利用者端末32に内蔵したQRコードリーダーにて読み取り決済する。
【0045】
前述の決済を行う際、クーポンやポイント還元等があれば決済額にすぐさま反映することが出来る。かかるクーポンやポイント還元に関しては、本アプリケーションへの利用者4の登録情報を用い、クーポンの種類やポイント還元率等を決定することが出来る。このため、利用者個々人に応じたクーポン発行が行えるので、本実施形態は集客効果及び集客効率に優れている。
【0046】
[5.本実施形態の本アプリケーションの情報処理の仕組み]
次に、本実施形態の情報処理の仕組みについて説明する。本実施形態におけるネットワークシステムの情報処理はネットワークシステムサーバ30にて実行され、かかるネットワークシステムサーバ30は、WEBアプリサーバ35と、データベースサーバ36から構成される。WEBアプリサーバ35では、本実施形態における本アプリケーションの実行に関する情報処理が、データベースサーバ36では、本実施形態における本アプリケーションに関する情報の保存が行われる。以下、各々の仕組みについて図5を用い述べる。
【0047】
まず、本実施形態のWEBアプリサーバ35における具体的な情報処理手段の仕組みについて述べる。かかるWEBアプリサーバ35では、支払実行手段51、店舗検索手段52、活動投稿手段53、活動閲覧手段54、コミュニティスペース形成手段55、広告掲載手段56、プッシュ通知手段57、及びクーポン発行手段58を兼ね備える。以下、各手段について順に図6図7、及び図8を用い説明する。
【0048】
初めに、支払実行手段51に関し一実施形態について述べる。利用者4が飲食(ステップ1)後飲食代の支払いを行う際(ステップ2)、本アプリケーションを起動し、ホーム画面下部の支払うボタンを押す。すると、QRコードリーダーが出現する。利用者4が利用する飲食店等1の会計場所には、本実施形態のQRコードが配設されており、利用者4は前記のQRコードリーダーを用い、前記QRコードを読み取る。すると、利用者端末32画面には、支払い金額入力画面が出現し、利用者4はかかる支払い金額入力画面に支払い金額を入力し、飲食店等1の従業員の確認のもと、支払いボタンをクリックする(ステップ3)。すると、支払い金額情報及び支払い情報が公衆通信回線網34を介し、ネットワークシステムサーバ30に伝わり(ステップ4)、データベースサーバ36内に保存されている利用者4の所定のデータ領域より支払い金額分を差し引くデータ処理が行われる。(ステップ5)情報処理が行われる。その結果、利用者端末32の画面上では、飲食代を差し引いた金額の電子マネー残高が表示される(ステップ6)。
【0049】
支払実行手段51は、電子マネー決済としても良い。具体的には、本アプリケーションにおいて、利用者4各々は、本アプリケーション専用の電子マネー利用者口座をネットワークシステムサーバ30内に所有することが出来る。かかる電子マネー利用者口座の情報は、ネットワークシステムサーバ30の記憶部40に保存される。また、かかる電子マネー利用者口座への入金、出金情報も、同様にネットワークシステムサーバ30の記憶部40に保存される。そして、飲食店等1にて飲食代の支払いが行われると、かかる電子マネー口座より飲食代分を差し引く決済が行われ、利用者4が利用する利用者端末32の本アプリケーションにおける、電子マネーの残高表示部の残高額が決済分減少し表示される。なお、かかる電子マネーのチャージは飲食店等1の店舗に配設された飲食店等の電子端末31で行う。
【0050】
次に店舗検索手段52について述べる。本アプリケーションのネットワークシステムサーバ30のデータベースサーバ36には、飲食店等1の、定休日、料金、メニュー表、料理の写真等の店舗情報62一覧がストックされ保存されている。また加えて、かかるデータベースサーバ36には、店舗情報62の一部として、地図とリンクさせた飲食店等1の情報も同様に保存している。まず利用者4は、自身の飲食を所望する飲食店に関し、飲食店の名称、目的の地域名、飲食物のジャンル等を、本アプリケーションの検索画面に入力する(ステップ7)。すると、ネットワークシステムサーバ30にかかる入力情報が伝わり(ステップ8)、ネットワークシステムサーバ30にて目的飲食店舗の選別が行われた後(ステップ9)、目的の飲食店舗の複数の候補がサーバより利用者端末32に送信され(ステップ10)、利用者端末32画面上に表示される(ステップ11)。ここで利用者4は、提案された飲食店の候補より利用者4自身が所望する店舗を選択する(ステップ12)。利用者4が選択した選択店舗情報は、公衆通信回線網34を介しネットワークシステムサーバ30に伝わり(ステップ13)、ネットワークシステムサーバ30内のかかる選択店舗の詳細情報がネットワークシステムサーバ30より利用者端末32に伝達された後(ステップ14)、利用者端末32はかかる情報を受信し(ステップ15)、かかる店舗詳細情報について閲覧出来る(ステップ16)
【0051】
次に活動投稿手段53について述べる。活動投稿手段53とは、飲食店等1における利用者4の活動を、利用者4自身が投稿出来る手段である。利用者4は、本アプリケーションを起動後、タイムライン画面ボタン17を押し、活動投稿画面に入ることが出来る。活動投稿データは、写真や文章の投稿情報66としてネットワークシステムサーバ30のデータベースサーバ36に保存されており、過去に閲覧した投稿情報66は、本アプリケーションをダウンロードしている利用者端末32にも保存されている。利用者4は投稿ボタンより、活動の写真や付属のコメント等を投稿することが出来、利用者4自身の活動や楽しかった思い出を振り返ることが出来る。また、かかる活動投稿手段53は、コミュニティスペース形成手段55を含み、本アプリケーションのタイムライン画面には、複数の利用者4が集まることが可能なコミュニティスペースがある。かかるコミュニティスペースでは、利用者4と同会社の同僚、友人等の参加を促すことが出来、参加された利用者4同士でお互いの活動記録を閲覧出来る。
【0052】
かかる活動投稿手段の具体的な情報処理の過程としては、以下の態様である。すなわち、まず利用者4は自身の利用者端末32に活動情報を入力すると(ステップ18)、かかる入力された活動情報は公衆通信回線網34を介し、ネットワークシステムサーバ30に伝達される(ステップ19)。すると、ネットワークシステムサーバ30にて活動記録であるタイムラインの情報更新が行われ(ステップ20)、かかるタイムライン更新情報がネットワークシステムサーバ30より発信される(ステップ21)。かかる発信されたタイムライン更新情報は、公衆通信回線網34を介し利用者端末32に伝達され(ステップ22)、利用者端末32では新たに投稿された活動投稿情報を閲覧することが出来る。
【0053】
次に、活動閲覧手段54について述べる。かかる活動閲覧手段54は、利用者4の利用者端末32上において、他の利用者の活動投稿を閲覧する手段である。具体的な過程としては、利用者4は自身の利用者端末32上において、タイムライン画面ボタン17よりタイムライン画面に入る。すると、他の利用者等の投稿した活動情報の一覧が出現する。そして、活動情報の一覧より、利用者が所望する活動写真をクリックすると、活動閲覧情報が発信される(ステップ23)。発信された活動閲覧情報はネットワークシステムサーバ30が受信し(ステップ24)、受信したネットワークシステムサーバ30は利用者4に活動データの送信を行う(ステップ25)。送信された活動データは、利用者4の利用者端末32が受信し、利用者4は活動の閲覧が出来る。
【0054】
なお、活動閲覧手段を実行できる主体は利用者4に限定されず、飲食店等1や企業等3であってもよい。それらの主体であっても、活動閲覧手段の詳細なステップは前述と同様のものであり、変わるものではない(図7、飲食店等の活動手段欄)
【0055】
次に、広告掲載手段56について述べる。かかる広告掲載手段56は、利用者4の利用者端末32上において、本アプリケーションを起動している際、本アプリケーションの表示部の一部に広告が出現するものである。かかる広告掲載手段56として広告する客体は、利用者4の居住域と同一地域内にある企業等である。かかる広告は、データベースサーバ36内に存在する、利用者4の利用者情報60及び支払い記録63等に基づき、WEBアプリサーバ35の広告掲載手段56のアルゴリズムが最適な広告を認定し、広告として表示する。かかる内容の具体例としては、例えば二十歳の若者で居酒屋関連の投稿が多い利用者には、同一地域の一定地域内における酒造メーカーの広告を表示する等である。
【0056】
かかる広告掲載手段56の具体的な情報処理の過程としては、以下の態様である。すなわち、まず、飲食店等1が自身のデザインした広告情報を、飲食店等の電子端末31より、公衆通信回線網34を介しネットワークシステムサーバ30に伝達する(ステップ28)。すると、ネットワークシステムサーバ30は広告情報を受信し(ステップ29)、ネットワークシステムサーバ30内に広告情報を保存する(ステップ30)。そして、利用者4が利用者4自身の利用者端末32にて本アプリケーションを起動させると(ステップ31)、本アプリケーション起動情報がネットワークシステムサーバ30に伝達され(ステップ32)、ネットワークシステムサーバ30内で選択された利用者4各々に適した広告情報が、利用者端末32へと伝達される(ステップ34)。すると、利用者端末32の画面上に、広告が表示される(ステップ35)。
【0057】
また、他の一実施形態として、前述の広告掲載手段56は、同一地域内における企業等3が、自身の広告掲載の対価として、システム利用料、広告料等を中心事業者2へ支払い、中心事業者2が運営する態様としてもよい。
【0058】
次に、プッシュ通知手段57について述べる。プッシュ通知手段57とは、本アプリケーションのプッシュ通知を指す。プッシュ通知とは、本アプリケーションを開いていない状態でも、本アプリケーションタイムラインの更新等があれば、電子端末31上に状態が表示される通知手法である。具体的には、例えば飲食店等1が自身の新メニューを特定のユーザーにお知らせしたい際、特定の利用者4の利用者端末32にプッシュ通知内容が送信される。すると利用者端末32を操作していない場合でも、利用者端末32がスリープモードであった場合は自動的に電源がオンとなり、利用者端末32のロック画面上にプッシュ通知メッセージが表示される。
【0059】
かかるプッシュ通知手段の具体的な情報処理の過程としては、以下の態様である。すなわち、まず、飲食店等1が飲食店等の電子端末31にて、プッシュ通知内容を入力する(ステップ36)。すると、かかるプッシュ通知内容は、公衆通信回線網34を介し、ネットワークシステムサーバ30に伝達され、ネットワークシステムサーバ30が受信する(ステップ37)。そして、ネットワークシステムサーバ30よりプッシュ通知が送信され(ステップ38)、公衆通信回線網34を介し利用者の利用者端末32に伝達される(ステップ39)。そして、利用者4は、利用者4自身の利用者端末32にてプッシュ通知内容を閲覧する(ステップ40)。
【0060】
かかるプッシュ通知手段のプッシュ通知内容入力の主体は、飲食店等1に限定されない。具体的には、企業等3や利用者4、あるいは中心事業者2であっても良い。
【0061】
次に、クーポン発行手段58について述べる。利用者端末32において、支払う画面内にクーポン発行画面があり、利用者4はかかるクーポン発行画面より表示されるクーポン一覧より、利用者4が所望するクーポンを選択し、かかる自身が選択したクーポンを自身の利用者端末32にダウンロードし使用する。
【0062】
かかるクーポン発行手段の具体的な情報処理の過程としては、以下の態様である。すなわち、まず飲食店等1がクーポン情報を入力する(ステップ41)。すると、入力されたクーポン情報は、公衆通信回線網34を介しネットワークシステムサーバ30に伝達され(ステップ42)、かかるネットワークシステムサーバ30のデータベースサーバ36にてクーポン情報が保存される(ステップ43)。その後、利用者4が利用者端末32を介し支払う画面よりクーポン発行画面に入り、クーポン発行ボタンを押すと(ステップ44)、公衆通信回線網34を介しクーポン発行情報がネットワークシステムサーバ30に伝達される(ステップ45)。するとネットワークシステムサーバ30では、クーポン発行情報が来た利用者端末32に応じ発行クーポンを選択し(ステップ46)、利用者4各々に最適なクーポン情報を送信する(ステップ47)。かかる送信されたクーポン情報は、公衆通信回線網34を介し、利用者4の利用者端末32に伝達され(ステップ48)、利用者4の利用者端末32の端末画面上にクーポン情報が表示される(ステップ49)。利用者4はかかる画面を飲食店等1の従業員に提示し、飲食代の減額等を実行する(ステップ50)。
【0063】
次に、データベースサーバ36の手段について一部を抜粋し説明する。
【0064】
まず、利用者情報保存手段について説明する。かかる利用者情報保存手段とは、利用者4自身の個人情報を保存しておく手段である。かかる利用者4の個人情報としては、利用者4の氏名、名称、住所居所、年齢、性別、家族構成、利用者4の決済用の利用者口座等である。利用者4がかかる個人情報を本アプリケーションの登録情報欄に入力すると、かかる情報は本実施形態のネットワークシステムサーバ30の記憶部40に記録される。
【0065】
次に、イベント情報65について説明する。本アプリケーションの利用者4は、利用者4自身の電子端末31により本アプリケーションを起動させた後、イベントボタンを押す操作を行う。すると、カレンダー様のイベント表示画面やあるいはリスト形式状のイベント表示画面が出現し、利用者4は予定の日時欄に利用者4自身のイベント予定を入力することが出来る。入力したイベントの日時及び場所等の情報は、中心事業者2が運営するネットワークシステムサーバ30に保存され、利用者4は本アプリケーションを介し、ネットワークシステムサーバ30に保存されているかかる情報を閲覧しにいく。
【0066】
次に、本実施形態に係る、クーポン発行の仕組みについて詳細に述べる。本実施形態にかかる本アプリケーションでは、利用者4個々人の性別、年齢、住所等の個人情報がネットワークシステムサーバ30のデータベースサーバ36に保存されている。そのため、かかるデータベースサーバ36に保存された性別、年齢、住所等の個人情報に基づき、クーポン発行が可能となる。かかるクーポン発行の具体例としては、利用者4が利用する飲食店等1の半径1km以内の利用者には、飲食代を10%割り引くといった具合である。
【0067】
また、本アプリケーションのネットワークシステムサーバ30のデータベースサーバ36には、支払い記録63が存在する。このため、従前の支払い額履歴等を参照することが出来、かかる情報を用いクーポン発行を行うことが出来る。かかるクーポン発行の具体例としては、例えば従前の支払い額が二万以上の利用者に対し、飲食代10%を割り引くといった例である。かかるようなクーポン発行を行えるという点で、本一実施形態におけるクーポン発行の仕組みは、効率の良い集客を行うことが出来る。かかる面において本実施形態は、集客効率に優れている。
【0068】
また、本実施形態の決済システムでは、本実施形態の電子マネーにチャージを行う際、利用する飲食店等1にてチャージすることが出来る。そのため、飲食店等1には手元に現金が残り、飲食店等1の資金繰りを改善する。
【0069】
また、本アプリケーションは、本サービス専用の電子マネーによる決済も可能である。そのため、利便性に優れている。
【0070】
また、本実施形態の本アプリケーションには、一企業専用のコミュニティスぺースが存在し、一企業の従業員はSNSのように利用出来る。そのため、従業員間の交流を促し、本実施形態のビジネスシステムは従業員エンゲージメントの向上に寄与する。
【0071】
また、本実施形態の本アプリケーションでは、飲食店等1の提供サービス品(飲食物や弁当)をスマートフォン等電子端末の本アプリケーション上において閲覧し、書き込み等を行うことで、本アプリケーション利用者4同士の交流を図ることが出来る。かかる機能は、提携する企業等3内に限定されたコミュニティスペース内においても実行出来るため、かかる企業等3の従業員同士の交流促進に繋がり、本実施形態は提携する企業等3の従業員エンゲージメントの向上に貢献することが出来る。
【0072】
また、本実施形態の本アプリケーションでは、利用者4がポイント、クーポンを受け取る際に企業等3の広告を掲載する。そのため、本アプリケーションは、企業等3の認知度向上に寄与する。また、本実施形態のビジネスシステムでは、広告掲載の対価として企業等3より広告料を頂戴するため、かかる広告料により利用者4の食事代負担を軽減させる等新しいビジネスシステムに繋げることが出来る。
【0073】
また、本実施形態の本アプリケーションには、プッシュ通知機能を有する。そのため、アプリ起動時に限定されず飲食店等からのお知らせを通知出来、より多くの利用者の目に留まる設計となっている。
【0074】
また、本実施形態の飲食店情報紹介システムを活用すれば、一定地域内における利用者、企業、及び団体等を繋いだ、大規模な交流を図ることが出来る。このことは、かかる地域の活性化に通じ、ひいてはかかる地域に関わる人々の幸福に通じる。
【0075】
以上前述した内容は、本実施形態の一実施形態に過ぎず、本実施形態はかかる実施形態に限定されない。このため、前述した実施形態以外でも、本実施形態に係る技術的思想を逸脱しない以上は、種々の変更が可能である。また、本開示に記載された効果はあくまで一例であり、他の効果があってもよい。
【符号の説明】
【0076】
1 飲食店等
2 中心事業者
3 企業等
4 飲食店等利用者
20 ホーム画面
30 ネットワークシステムサーバ
31 飲食店等の電子端末
32 利用者端末
33 運営者端末
34 公衆通信回線網
35 WEBアプリサーバ
36 データベースサーバ
40 記憶部
41 入出力制御部
42 制御部
43 制御部
50 WEBアプリサーバ
51 支払実行手段
52 店舗検索手段
53 活動投稿手段
54 活動閲覧手段
55 コミュニティスペース形成手段
56 広告掲載手段
57 プッシュ通知手段
58 クーポン発行手段
59 データベースサーバ
60 利用者情報
61 口座情報
62 店舗情報
63 支払記録
64 電子マネー決済
65 イベント情報
66 投稿情報
67 投稿写真データ
【要約】
【課題】一定の地域内において、企業等を巻き込んだ飲食店情報紹介システムを提供すること。
【解決手段】飲食店等に対し、飲食代の集金を電子マネーシステムを用い決済して行う集金機能、広告や店舗PRを行う集客機能、及び資金繰りを行うファクタリング機能を代行して行う対価として、飲食店等から、集金手数料としての対価、広告や店舗PR等の代行手数料としての対価、及びファクタリング手数料としての対価を請求する手段と、前記飲食店等の利用者に対しは、電子マネーシステムの構築を代行する機能、システム料金還元機能、各種情報を提供する情報提供機能を提供する対価として、利用者から対価を請求する手段と、前記飲食店情報紹介システムへの加入事業者に対しては、従業員の親睦向上機能や、加入事業者の周知性向上機能を提供する対価として、前記飲食店情報紹介システムの使用手数料及び広告掲載料を請求する手段を備えた、飲食店情報紹介システム。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8