(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-04
(45)【発行日】2024-12-12
(54)【発明の名称】無線周波数回路及び電子機器
(51)【国際特許分類】
H04B 1/401 20150101AFI20241205BHJP
H04B 1/00 20060101ALI20241205BHJP
【FI】
H04B1/401
H04B1/00 264
(21)【出願番号】P 2023539253
(86)(22)【出願日】2021-12-24
(86)【国際出願番号】 CN2021141160
(87)【国際公開番号】W WO2022143453
(87)【国際公開日】2022-07-07
【審査請求日】2023-06-27
(31)【優先権主張番号】202011628264.3
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】盛 宏偉
(72)【発明者】
【氏名】盛 雪鋒
【審査官】対馬 英明
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/104011(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第108540147(CN,A)
【文献】国際公開第2016/194924(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 1/40
H04B 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1増幅器、第1スイッチ、第1バンド送受信ユニット、第2バンド送受信ユニット及びアンテナを備え、前記第1スイッチは第1可動端、第1固定端及び第2固定端を含み、
前記第1増幅器の入力端が無線周波数トランシーバに接続され、前記第1増幅器の出力端が前記第1可動端に接続され、前記第1固定端が前記第1バンド送受信ユニットの一端に接続され、前記第2固定端が前記第2バンド送受信ユニットの一端に接続され、前記第1バンド送受信ユニットの他端及び前記第2バンド送受信ユニットの他端がいずれも前記アンテナに接続され
、
前記第2バンド送受信ユニットは、第2スイッチ、第2バンド受信ポート、第2バンドフィルタ、第3スイッチ及び第1カプラを含み、
前記第2スイッチは第3固定端、第4固定端及び第2可動端を含み、前記第3スイッチが第5固定端及び第3可動端を含み、前記第2バンド送受信ユニットの一端が前記第2スイッチの第3固定端となり、前記第4固定端が前記第2バンド受信ポートに接続され、前記第2可動端が前記第2バンドフィルタを介して前記第3可動端に接続され、前記第5固定端が第1カプラの第1端に接続され、前記第1カプラの第2端が前記アンテナに接続され、前記第2バンド送受信ユニットの他端が前記第1カプラの第2端となる、無線周波数回路。
【請求項2】
前記アンテナは第1サブアンテナ及び第2サブアンテナを含み、前記第1バンド送受信ユニットの他端が前記第1サブアンテナに接続され、前記第2バンド送受信ユニットの他端が前記第2サブアンテナに接続され、
前記第1増幅器の出力端が前記第1スイッチ及び前記第1バンド送受信ユニットを介して前記第1サブアンテナと導通している場合、前記第1増幅器は第1バンドの信号の増幅に用いられ、前記第1バンド送受信ユニットは増幅後の第1バンドの信号を処理した後に前記第1サブアンテナに伝送し、
前記第1増幅器の出力端が前記第1スイッチ及び前記第2バンド送受信ユニットを介して前記第2サブアンテナと導通している場合、前記第1増幅器は第2バンドの信号の増幅に用いられ、前記第2バンド送受信ユニットは増幅後の第2バンドの信号を処理した後に前記第2サブアンテナに伝送する、請求項1に記載の無線周波数回路。
【請求項3】
前記第3スイッチは第4可動端、第6固定端、第7固定端及び第8固定端をさらに含み、前記第4可動端がターゲットバンドの入力ポートとの接続に用いられ、前記ターゲットバンドは新しい無線NRバンドのうち前記第2バンドを除いたバンドのうちの1つであり、前記第6固定端が第1電力出力ポートに接続され、前記第7固定端が第2電力出力ポートに接続され、前記第8固定端が第3電力出力ポートに接続される、請求項
1に記載の無線周波数回路。
【請求項4】
前記第2バンド送受信ユニットは第4スイッチをさらに含み、前記第4スイッチは第5可動端、第9固定端及び第10固定端を含み、前記第9固定端が前記第1カプラの第3端に接続され、前記第10固定端が電力検出信号入力ポートとの接続に用いられ、前記第5可動端が電力検出信号出力ポートとの接続に用いられる、請求項
1に記載の無線周波数回路。
【請求項5】
前記第1バンド送受信ユニットは第5スイッチ、第1バンド受信ポート及び第1バンドフィルタを含み、前記第5スイッチは第6可動端、第11固定端及び第12固定端を含み、
前記第1バンド送受信ユニットの一端が前記第5スイッチの第11固定端となり、前記第12固定端が前記第1バンド受信ポートに接続され、前記第6可動端が前記第1バンドフィルタの一端に接続され、前記第1バンドフィルタの他端が前記アンテナとの接続に用いられ、前記第1バンド送受信ユニットの他端が前記第1バンドフィルタの他端となる、請求項1に記載の無線周波数回路。
【請求項6】
第3バンド送受信ユニットをさらに備え、前記第1スイッチは第13固定端をさらに含み、前記第13固定端が前記第3バンド送受信ユニットの一端に接続され、前記第3バンド送受信ユニットの他端が前記アンテナとの接続に用いられる、請求項1に記載の無線周波数回路。
【請求項7】
第2増幅器、第6スイッチ、第4バンド送受信ユニット、第7スイッチ及び第2カプラをさらに備え、前記第6スイッチは第7可動端及び複数の第14固定端を含み、前記第7スイッチは複数の第15固定端及び互いに接続された第8可動端と第9可動端を含み、前記第4バンド送受信ユニットは第1デュプレクサモジュールを含み、前記第1デュプレクサモジュールの一側は複数の第1伝送ポート及び複数の第2伝送ポートを含み、前記第1デュプレクサモジュールの他側は第3伝送ポートを含み、
前記第2増幅器の入力端が前記無線周波数トランシーバに接続され、前記第2増幅器の出力端が前記第7可動端に接続され、各第1伝送ポートがそれぞれ1つの第14固定端に接続され、且つ前記複数の第1伝送ポートに接続される第14固定端が異なり、各第2伝送ポートがそれぞれ、対応するバンドの受信ポートに接続され、前記第3伝送ポートが1つの第15固定端に接続され、前記第1バンド送受信ユニットの他端が1つの第15固定端に接続され、前記第2バンド送受信ユニットの他端が1つの第15固定端に接続され、且つ前記第2バンド送受信ユニットの他端に接続される第15固定端と、前記第1バンド送受信ユニットの他端に接続される第15固定端とが異なり、且つ両方とも前記第3伝送ポートに接続される第15固定端と異なり、前記第8可動端及び前記第9可動端が前記第2カプラの第7端との接続に用いられ、前記第2カプラの第8端が前記アンテナに接続される、請求項1に記載の無線周波数回路。
【請求項8】
前記第1バンド送受信ユニットはB41バンド送受信ユニットを含み、前記第2バンド送受信ユニットはN41バンド送受信ユニットを含む、請求項1に記載の無線周波数回路。
【請求項9】
請求項1から
8のいずれか1項に記載の無線周波数回路を備える、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年12月31日に中国で出願した中国特許出願No.202011628264.3の優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は電子製品の技術分野に関し、特に無線周波数回路及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
電子機器(例えば、携帯電話、ポータブルアンドロイドデバイス(portable android device,Pad)、車載通信システム等)は、基地局との間でロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)と新しい無線(New Radio,NR)とによるデュアルコネクティビティが実現できなければ、ノンスタンドアローン(Non-standalone,NSA)ネットワークへとアクセスして通信を行うことが無理であるため、電子機器に同時に動作可能なLTEとNRの2種類の無線周波数フロントエンド回路が求められている。例えば、Band3+第2バンド、Band39+第2バンドの、E-UTRAがマスタセルグループ(Master Cell Group,MCG)であり、NRがセカンダリセルグループ(Secondary Cell Group,SCG)であるデュアルコネクティビティ(EUTRA-NR Dual Connectivity,EN-DC)の組合せをサポートするように、NSAをサポートする電子機器に対して要求する移動通信事業者があり、ここで、E-UTRAは発展型UMTS地上無線アクセス(即ちEvolved Universal Terrestrial Radio Access)を意味する。
【0004】
現在、電子機器の無線周波数解決手段で第2バンドを有するEN-DCの組合せ(例えばBand3+N41バンド、Band39+N41バンド等)を実現するには、4Gと5Gネットワークの同時動作を実現するように、2つの独立した電力増幅器(Power Amplifier,PA)と他のデバイスとを組み合わせる必要があり、即ち、1つのLTE PA回路及び1つの第2バンド(例えば、N41バンド)のPAが必要であり、無線周波数回路の形態が複雑で、多数の離散デバイスが必要であり、回路コストが高くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、従来の無線周波数回路のコストが高いという問題を解決できる無線周波数回路及び電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的課題を解決するために、本出願は次のように実現される。
【0007】
第1態様において、本出願の実施例は無線周波数回路を提供し、該無線周波数回路は第1増幅器、第1スイッチ、第1バンド送受信ユニット、第2バンド送受信ユニット及びアンテナを備え、前記第1スイッチは第1可動端、第1固定端及び第2固定端を含み、
前記第1増幅器の入力端が無線周波数トランシーバに接続され、前記第1増幅器の出力端が前記第1可動端に接続され、前記第1固定端が前記第1バンド送受信ユニットの一端に接続され、前記第2固定端が前記第2バンド送受信ユニットの一端に接続され、前記第1バンド送受信ユニットの他端及び前記第2バンド送受信ユニットの他端がいずれも前記アンテナに接続される。
【0008】
第2態様において、本出願の実施例は、本出願の各実施例で提供される無線周波数回路を備える電子機器をさらに提供する。
【発明の効果】
【0009】
本出願の実施例に係る無線周波数回路では、第1増幅器の出力端が第1スイッチの第1可動端に接続され、第1スイッチの第1固定端が第1バンド送受信ユニットの一端に接続され、第1スイッチの第2固定端が第2バンド送受信ユニットの一端に接続されるため、第1増幅器の出力端は第1スイッチを介して第1バンド送受信ユニットの一端又は第2バンド送受信ユニットの一端と導通可能であり、つまり、第1バンド送受信ユニットと第2バンド送受信ユニットは第1増幅器を共有でき、第1バンド送受信ユニット及び第2バンド送受信ユニットのための増幅器を個々に設ける必要がなく、無線周波数回路におけるデバイスの数を削減でき、それにより、無線周波数回路全体のデバイスコストを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本出願の実施例で提供される無線周波数回路の構造模式図その1である。
【
図2】本出願の実施例で提供される無線周波数回路における第2バンド送受信ユニットの構造模式図である。
【
図3】本出願の実施例で提供される無線周波数回路の構造模式図その2である。
【
図4】本出願の実施例で提供される無線周波数回路にてネットワーク通信を実現する原理図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【0012】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は前後順を説明するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきであり、また、「第1」、「第2」で区別される対象は、通常、1種類であり、対象の数を限定することがなく、例えば、第1対象は1つであってもよいし、複数であってもよいことを理解すべきである。また、明細書及び特許請求の範囲において「及び/又は」は、接続している対象のうちの少なくとも1つを表し、符号の「/」は、一般に前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0013】
以下に図面を参照しながら、具体的な実施例により本出願の実施例で提供される無線周波数回路を詳細に説明する。
【0014】
図1に示すように、本出願で提供される一実施例の無線周波数回路100は、第1増幅器110、第1スイッチ120、第1バンド送受信ユニット130、第2バンド送受信ユニット140及びアンテナ150を備え、第1スイッチ120は第1可動端A21、第1固定端A22及び第2固定端A23を含み、
第1増幅器110の入力端が無線周波数トランシーバに接続され、第1増幅器110の出力端が第1可動端A21に接続され、第1固定端A22が第1バンド送受信ユニット130の一端に接続され、第2固定端A23が第2バンド送受信ユニット140の一端に接続され、第1バンド送受信ユニット130の他端及び第2バンド送受信ユニット140の他端がいずれもアンテナ150に接続される。
【0015】
第1スイッチ120の第1可動端A21が第1固定端A22に接続されている場合、第1増幅器110の出力端は第1スイッチ120を介して第1バンド送受信ユニット130の一端と導通し、こうして、第1増幅器110の出力端は第1スイッチ120及び第1バンド送受信ユニット130を介して第1サブアンテナと導通し、第1増幅器110は無線周波数トランシーバから第1バンドの信号を受信し、第1バンドの信号を増幅した後に第1スイッチ120を介して第1バンド送受信ユニット130の一端に伝送し、第1バンド送受信ユニット130によって増幅後の第1バンドの信号を処理(例えば、フィルタリング処理等を含む)した後にアンテナ150に伝送する。第1スイッチ120の第1可動端A21が第2固定端A23に接続されている場合、第1増幅器110の出力端は第1スイッチ120を介して第2バンド送受信ユニット140の一端と導通し、即ち、第1増幅器110の出力端は第1スイッチ120及び第2バンド送受信ユニット140を介して第2サブアンテナと導通し、第1増幅器110は無線周波数トランシーバから第2バンドの信号を受信し、第2バンドの信号を増幅した後に第1スイッチ120を介して第2バンド送受信ユニット140の一端に伝送し、第2バンド送受信ユニット140によって増幅後の第2バンドの信号を処理した後(例えば、フィルタリング処理後を含む)にアンテナ150に伝送する。一例として、第1バンドはLTEバンドにおけるバンドであり、第2バンドは5Gバンドにおけるバンド、例えばNRバンドにおけるバンドである。
【0016】
本出願の実施例に係る無線周波数回路では、第1増幅器110の出力端が第1スイッチ120の第1可動端A21に接続され、第1スイッチ120の第1固定端A22が第1バンド送受信ユニット130の一端に接続され、第1スイッチ120の第2固定端A23が第2バンド送受信ユニット140の一端に接続されるため、第1増幅器110の出力端は第1スイッチ120を介して第1バンド送受信ユニット130の一端又は第2バンド送受信ユニット140の一端と導通可能であり、つまり、第1バンド送受信ユニット130と第2バンド送受信ユニット140は第1増幅器110を共有でき、第1バンド送受信ユニット130及び第2バンド送受信ユニット140のための増幅器を個々に設ける必要がなく、無線周波数回路におけるデバイスの数を削減でき、それにより、無線周波数回路全体のデバイスコストを削減できる。また、無線周波数回路がプリント回路基板(Printed Circuit Board,PCB)においてレイアウトする必要があることから、無線周波数回路におけるデバイス数の減少により、占有されるPCB基板の面積が減少し、PCB基板のレイアウト難易度を下げることができる。なお、増幅器に対する需要を削減でき、無線周波数回路の複雑度が低下し、こうして、パスロスを低減でき、それにより無線周波数回路の感度向上及び無線周波数消費電力の節約等が可能になる。
【0017】
1つの実施例において、アンテナ150は第1サブアンテナ及び第2サブアンテナを含み、第1バンド送受信ユニット130の他端が第1サブアンテナに接続され、第2バンド送受信ユニット140の他端が第2サブアンテナに接続され、
第1増幅器110の出力端が第1スイッチ120及び第1バンド送受信ユニット130を介して第1サブアンテナと導通している場合、第1増幅器110は第1バンドの信号の増幅に用いられ、第1バンド送受信ユニット130は増幅後の第1バンドの信号を処理した後に第1サブアンテナに伝送し、
第1増幅器110の出力端が第1スイッチ120及び第2バンド送受信ユニット140を介して第2サブアンテナと導通している場合、第1増幅器110は第2バンドの信号の増幅に用いられ、第2バンド送受信ユニット140は増幅後の第2バンドの信号を処理した後に第2サブアンテナに伝送する。
【0018】
第1スイッチ120の第1可動端A21が第1固定端A22に接続されると、第1増幅器110の出力端は第1スイッチ120及び第1バンド送受信ユニット130を介して第1サブアンテナと導通し、この場合、第1増幅器110は第1バンドの信号を増幅でき、第1バンド送受信ユニット130は増幅後の第1バンドの信号を処理した後に第1サブアンテナに伝送し、第1サブアンテナによって増幅後の第1バンドの信号を処理した後の信号を伝送する。第1スイッチ120の第1可動端A21が第2固定端A23に接続されると、第1増幅器110の出力端は第1スイッチ120及び第2バンド送受信ユニット140を介して第1サブアンテナと導通し、この場合、第1増幅器110は第2バンドの信号を増幅でき、第2バンド送受信ユニット140は増幅後の第2バンドの信号を処理した後に第2サブアンテナに伝送し、第2サブアンテナによって増幅後の第2バンドの信号を処理した後の信号を伝送する。即ち、異なるサブアンテナによって異なるバンドの信号が伝送され、これにより干渉を低減し、さらに信号伝送性能を向上させることができる。
【0019】
図2に示すように、1つの実施例において、第2バンド送受信ユニット140は、第2スイッチ141、第2バンド受信ポート、第2バンドフィルタ、第3スイッチ142及び第1カプラ143を含み、
そのうち、第2スイッチ141は第3固定端、第4固定端及び第2可動端を含み、第3スイッチ142は第5固定端及び第3可動端を含み、第2バンド送受信ユニット140の一端が第2スイッチ141の第3固定端となり、第4固定端が第2バンド受信ポートに接続され、第2可動端が第2バンドフィルタを介して第3可動端に接続され、第5固定端が第1カプラ143の第1端に接続され、第1カプラ143の第2端がアンテナ150に接続され、第2バンド送受信ユニット140の他端が第1カプラ143の第2端となる。
【0020】
説明すべきことは、第1カプラ143の第2端はアンテナ150の第2サブアンテナに接続されてもよい点である。第2可動端が第3固定端に接続されている場合、第1スイッチ120の第2固定端は第2スイッチ141を介して第2バンドフィルタと導通し、第1増幅器110は第2バンドの信号を増幅した後に第1スイッチ120及び第2スイッチ141を介して第2バンドフィルタに伝送し、第2バンドフィルタによって増幅後の第2バンドの信号をフィルタリング処理した後に第3スイッチ142に伝送し、第3スイッチ142の第3可動端と第5固定端が接続されている場合、第3スイッチ142を介して、第2バンドフィルタにて増幅後の第2バンドの信号をフィルタリング処理した後の信号を第1カプラ143の第1端に伝送し、第1カプラ143で結合した後に第2端によってアンテナ150に伝送することができる。第2可動端が第4固定端に接続されている場合、第2バンド受信ポートは第2スイッチ141を介して第2バンドフィルタと導通し、第3スイッチ142の第3可動端と第5固定端が接続されている場合、アンテナ150によって第1信号を受信し、第1カプラ143の第2端に伝送し、第1カプラ143で結合した後に第1端によって第3スイッチ142に伝送し、第3スイッチ142を介して結合後の信号を第2バンドフィルタに伝送してフィルタリング処理した後に第2バンド受信ポートに伝送し、信号の受信等を実現する。
【0021】
一例として、第2バンド送受信ユニットがN41バンド送受信ユニットであると、
図2に示すように、第2バンド受信ポートはN41バンド受信ポート、即ち
図2中のN41 RXポートとなり、第1カプラ143の第2端は
図2中のN41_ANT端となり、第2バンドフィルタは、N41バンドが通過可能なN41バンドフィルタ、即ち
図2中のN41 SAWフィルタとなり、SAWはSurface Acoustic Wave即ち弾性表面波フィルタである。
【0022】
図2に示すように、1つの実施例において、第3スイッチ142は第4可動端、第6固定端、第7固定端及び第8固定端をさらに含み、第4可動端がターゲットバンドの入力ポート、例えば
図2中のAUX_INPUTポートとの接続に用いられ、ターゲットバンドは新しい無線(New Radio,NR)バンドのうち第2バンドを除いたバンドのうちの1つであり、第6固定端が第1電力出力ポートに接続され、第7固定端が第2電力出力ポートに接続され、第8固定端が第3電力出力ポートに接続される。
【0023】
説明すべきことは、第4可動端が第6固定端に接続されている場合、ターゲットバンドの入力ポートは第1電力出力ポートと導通し、第4可動端が第7固定端に接続されている場合、ターゲットバンドの入力ポートは第2電力出力ポートと導通し、第4可動端が第8固定端に接続されている場合、ターゲットバンドの入力ポートは第3電力出力ポートと導通する点である。即ち、第4可動端は第6固定端、第7固定端又は第8固定端との接続により、ターゲットバンドの入力ポートから入力されたターゲットバンドの信号を第1電力出力ポート、第2電力出力ポート又は第3電力出力ポートに伝送し、第1電力出力ポート、第2電力出力ポート又は第3電力出力ポートによって出力することができる。
【0024】
図2に示すように、第2スイッチはSPDT(単極双投スイッチ)であってもよく、第2バンドフィルタはSAWであってもよく、第3スイッチはDP4Tスイッチ(双極四投スイッチ)であってもよい。
【0025】
具体的なピンは以下のように説明される。
【0026】
N41 TXは、第1増幅器に接続された第1スイッチ120の第2固定端に接続される。
N41 RXは、PA外部の受信パスデバイス、例えばLNA(低雑音増幅器)等に接続される。
SPDTは、無線周波数単極双投スイッチであって、スイッチの共通端が2つのパス間を切り替え可能にするものである。
スイッチDP4Tは、双極四投スイッチである。
図2中の3つのAUX_OUTはN41 1T4Rのチャネルサウンディング基準信号(Sounding Reference Signal,SRS)の電力アウトレットとして使用可能である。AUX_INPUTは他のNRバンドの入力として使用可能である。
第1カプラは、電力検出ループの一部として、第3スイッチの第5固定端の送信電力を結合してトランシーバ(TC,transceiver)のFBRX(電力検出)ポートに出力する。
NR_CPL_INについては、ここでSPDTがパスを切り替えてNR_CPL_INとNR_CPL_OUTを導通させ、外部NRバンドの電力検出信号がNR_CPL_INから入力され、SPDTパスを経た後にNR_CPL_OUTから出力される。TCのFBRXポートが限られた数である場合、異なるバンドの電力検出信号のパス共有での出力を実現する。
NR_CPL_OUTは、電力検出信号の出力ポートであり、SPDTによりパスが切り替えられた後、N41_ANTパスのカプラに接続してもよく、NR_CPL_INポートに接続してもよい。
【0027】
具体的な信号経路は以下のとおりである。
【0028】
N41送信パス経路では、N41 TX信号がPA内部の増幅回路を経てからSPDT(SPDT切り替えであって、N41 TX端とSAW端を導通させる)を経由した後、N41 SAW、DP4Tスイッチ(右側から最上側端に切り替えられる)、第1カプラを経由してN41 ANTポートから出力される。
N41受信パス経路では、N41 RX信号がアンテナ受信及びフロントエンドパスを通過した後、N41_ANTポートから無線周波数回路内部に入り、N41 SAW及びSPDT(SPDT切り替えであって、SAW端とN41 RX端を導通させる)を経由する。
N41 SRSパスでは、N41 TX信号がPA内部の増幅回路を経てからSPDT(SPDT切り替えであって、N41 TX端とSAW端を導通させる)を経由した後、N41 SAW、DP4Tスイッチ(右側から下方の3つのポートに切り替えられる)を経由し、AUX_OUTから出力されて他のN41受信パスに接続され、SRS機能を実現する。
N41電力結合では、N41 TX信号がDP4Tスイッチ後の第1カプラを通過する間に、第1カプラで一定の電力が結合され(結合された電力の大きさは結合係数によって決定される)、そしてSPDTスイッチを経由する(SPDT切り替えであって、カプラとNR_CPL_OUTを導通させる)。
【0029】
図3に示すように、1つの実施例において、第2バンド送受信ユニット140は第4スイッチ144をさらに含み、第4スイッチ144は第5可動端、第9固定端及び第10固定端を含み、第9固定端が第1カプラ143の第3端に接続され、第10固定端が電力検出信号入力ポートとの接続に用いられ、第5可動端が電力検出信号出力ポートとの接続に用いられる。
【0030】
第3スイッチ142を介して、第2バンドフィルタにて増幅後の第2バンドの信号をフィルタリング処理した後の信号が第1カプラ143の第1端に伝送されると、第1カプラ143での結合によって得られた第1結合信号は第2端によってアンテナ150に伝送され、第1カプラ143での結合によって得られた第2結合信号は第3端によって第9固定端に伝送でき、第5可動端が第9固定端に接続されると、第3端は電力検出信号出力ポートと導通し、第2結合信号は電力検出信号出力ポートから出力できる。第5可動端が第10固定端に接続されると、電力検出信号入力ポートと電力検出信号出力ポートは導通する。
【0031】
図3に示すように、1つの実施例において、第1バンド送受信ユニット130は第5スイッチ131、第1バンド受信ポート及び第1バンドフィルタ132を含み、第5スイッチ131は第6可動端、第11固定端及び第12固定端を含み、
第1バンド送受信ユニット130の一端が第5スイッチ131の第11固定端となり、第12固定端が第1バンド受信ポートに接続され、第6可動端が第1バンドフィルタの一端に接続され、第1バンドフィルタの他端がアンテナ150との接続に用いられ、第1バンド送受信ユニット130の他端が第1バンドフィルタ132の他端となる。
【0032】
説明すべきことは、第1バンドフィルタの他端はアンテナ150の第1サブアンテナに接続されてもよい点である。第6可動端が第11固定端に接続されている場合、第1スイッチ120の第1固定端が第1可動端に接続されると、第1スイッチ120の第1固定端は第5スイッチ131を介して第1バンドフィルタと導通し、第1増幅器110は第1バンドの信号を増幅した後に第1スイッチ120及び第5スイッチ131を介して第1バンドフィルタに伝送し、第1バンドフィルタによって増幅後の第1バンドの信号をフィルタリング処理した後にアンテナ150に伝送できる。第6可動端が第12固定端に接続されている場合、第1バンド受信ポートは第5スイッチ131を介して第1バンドフィルタと導通し、アンテナ150によって信号を受信し、第1バンドフィルタに伝送してフィルタリング処理した後に第1バンド受信ポートに伝送し、信号の受信等を実現する。例えば、第1バンド送受信ユニットがB41バンド送受信ユニットであると、
図3に示すように、第1バンド受信ポートは
図3中のB41 RXポートとなってもよい。説明すべきことは、本出願で提供される図面中のTRXは送受信を意味し、RXは受信を意味し、TXは送信を意味し、DRXはダイバーシティ受信を意味し、PRXはプライマリ受信を意味し、MIMOは多入力多出力(Multi Input Multi Output)を意味する点である。
【0033】
1つの実施例において、無線周波数回路は第3バンド送受信ユニットをさらに備え、第1スイッチ120は第13固定端をさらに含み、第13固定端が第3バンド送受信ユニットの一端に接続され、第3バンド送受信ユニットの他端がアンテナ150との接続に用いられる。
【0034】
即ち、第1バンド送受信ユニット130、第2バンド送受信ユニット140及び第3バンド送受信ユニットは1つの第1増幅器110を共有でき、増幅器の数が減少し、無線周波数回路のコスト削減等が実現される。一例として、
図3に示すように、第3バンド送受信ユニットはB40バンド送受信ユニットを含んでもよく、即ち第3バンドはB40バンドであり、第3バンド送受信ユニットは制御スイッチ161、第3バンドフィルタ162、第3バンド受信ポートを含んでもよく、制御スイッチ161は制御用可動端、第1制御用固定端及び第2制御用固定端を含み、第3バンド送受信ユニットの一端が第1制御用固定端となり、第1制御用固定端が第13固定端に接続され、第2制御用固定端が第3バンド受信ポートに接続され、制御用可動端が第3バンドフィルタの一端に接続され、第3バンド送受信ユニットの他端が第3バンドフィルタの他端となる。
【0035】
図3に示すように、1つの実施例において、無線周波数回路はB7バンド送受信ユニットをさらに備えてもよく、B7バンド送受信ユニットはB7バンドフィルタ163を含み、前記B7バンドフィルタは第1ポート、第2ポート及び第3ポートを含み、第1スイッチ120は第14固定端をさらに含み、第14固定端が第1ポートに接続され、第2ポートがB7バンド受信ポートに接続され、第3ポートがアンテナ150との接続に用いられる。こうしてB7バンド送受信ユニット、第1バンド送受信ユニット130、第2バンド送受信ユニット140及び第3バンド送受信ユニットが1つの第1増幅器110を共有することが可能になる。
【0036】
図3に示すように、1つの実施例において、無線周波数回路は第2増幅器170、第6スイッチ180、第4バンド送受信ユニット、第7スイッチ190及び第2カプラ200をさらに備え、第6スイッチ180は第7可動端及び複数の第14固定端を含み、第7スイッチ190は複数の第15固定端及び互いに接続された第8可動端と第9可動端を含み、第4バンド送受信ユニットは第1デュプレクサモジュール201を含み、第1デュプレクサモジュール201の一側は複数の第1伝送ポート及び複数の第2伝送ポートを含み、第1デュプレクサモジュール201の他側は第3伝送ポートを含み、
ここで、第2増幅器170の入力端が無線周波数トランシーバに接続され、第2増幅器170の出力端が第7可動端に接続され、各第1伝送ポートがそれぞれ1つの第14固定端に接続され、且つ複数の第1伝送ポートに接続される第14固定端が異なり、各第2伝送ポートがそれぞれ、対応するバンドの受信ポートに接続され、第3伝送ポートが1つの第15固定端に接続され、第1バンド送受信ユニットの他端が1つの第15固定端に接続され、第2バンド送受信ユニットの他端が1つの第15固定端に接続され、且つ第2バンド送受信ユニットの他端に接続される第15固定端と、第1バンド送受信ユニットの他端に接続される第15固定端とが異なり、且つ両方とも第3伝送ポートに接続される第15固定端と異なり、第8可動端及び第9可動端が第2カプラの第7端との接続に用いられ、第2カプラ200の第8端がアンテナに接続される。例えば、第2カプラ200の第8端は
図3に示すMHB_ANT端であってもよい。
【0037】
前記第4バンド送受信ユニットは複数のバンド送受信サブユニットを含み、各バンド送受信サブユニットは対応するバンドのデュプレクサ(duplexer)を含み、複数のバンド送受信ユニットのデュプレクサは第1デュプレクサモジュールを形成することが理解可能である。複数の第1伝送ポートは複数のバンド送受信ユニットに対応する複数のバンドの送信端を含み、複数の第2伝送ポートは複数のバンド送受信ユニットに対応する複数のバンドの受信端を含む。
【0038】
一例として、前記無線周波数回路は第5バンド送受信ユニットをさらに備え、第5バンド送受信ユニットは第2デュプレクサ202を含み、第2デュプレクサの一側は第5バンドの第1送信端及び第5バンドの第1受信端を含み、第2デュプレクサの他側は第5バンドの第2送信端及び第5バンドの第2受信端を含み、第1送信端が1つの第4固定端に接続され、前記複数の第1伝送ポートに接続される第14固定端が異なり、第1受信端が第5バンドの受信ポートに接続される。第2送信端及び第2受信端がそれぞれ1つの第15固定端に接続され、且つ接続する第15固定端が異なる。
【0039】
例えば、複数のバンド送受信ユニットはB3バンド送受信ユニット、B1/B4バンド送受信ユニット及びB2バンド送受信ユニットを含み、第5スイッチ131における4つの第14固定端はそれぞれD51、D52、D53、D54であり、各第1伝送ポートはそれぞれ1つの異なる第14固定端に接続され、即ちB3バンド送受信ユニットの第1伝送ポートがD51に接続され、B1/B4バンド送受信ユニットの第1伝送ポートがD52に接続され、B2バンド送受信ユニットの第1伝送ポートがD53に接続される。B3バンド送受信ユニットの第2伝送ポートがB3バンドの受信ポートに接続され、B1/B4バンド送受信ユニットの第2伝送ポートがB1/B4バンドの受信ポートに接続され、B2バンド送受信ユニットの第2伝送ポートがB2バンドの受信ポートに接続される。複数の第15固定端はD61、D62、D63、D64、D65、D66、D67を含み、第3伝送ポートが1つの第15固定端、即ちD61に接続される。例えば、第5バンド送受信ユニットはB39バンド送受信ユニットを含んでもよく、第1送信端がD54に接続され、第1受信端がB39バンドの受信ポートに接続され、第2送信端が1つの第15固定端、即ちD62に接続され、第2受信端が1つの第15固定端、即ちD63に接続される。B7バンド送受信ユニットの第3ポートがD64に接続され、即ちB7バンド送受信ユニットの第3ポートが第6スイッチ及び第2カプラ200を介してアンテナ150に接続される。B40バンド送受信ユニットにおけるフィルタの他端がD65に接続され、即ちB40バンド送受信ユニットにおけるフィルタの他端が第6スイッチ及び第2カプラ200を介してアンテナ150に接続される。第1バンド送受信ユニット130における第1バンドフィルタの他端がD66に接続され、即ち第1バンドフィルタの他端が第6スイッチ及び第2カプラ200を介してD66に接続される。B34バンド送受信ユニットの第5端がさらに第6スイッチの1つの第15固定端、即ちD67に接続される。
【0040】
一例として、第1増幅器110は高周波増幅器であってもよく、第2増幅器は中間周波増幅器であってもよい。本出願の各実施例におけるフィルタはいずれもバンドパスフィルタであり得、例えば、第1バンドフィルタは第1バンドの信号がその他のバンド信号でフィルタリングして除去可能なフィルタであり、第2バンドフィルタは第2バンドの信号がその他のバンド信号でフィルタリングして除去可能なフィルタである。
【0041】
図3に示すように、1つの実施例において、第1バンドと第2バンドのバンド範囲は少なくとも部分的に重なり、例えば、第1バンド送受信ユニット130はB41バンド送受信ユニットを含んでもよく、第2バンド送受信ユニット140はN41バンド送受信ユニットを含んでもよい。また、第2バンド送受信ユニット140はN1バンド送受信ユニット、N3バンド送受信ユニット、N28バンド送受信ユニットを含んでもよく、この場合、第2バンド送受信ユニット140は、バンド範囲がN1バンドと少なくとも部分的に重なる第1ターゲットバンド送受信ユニット、バンド範囲がN3バンドと少なくとも部分的に重なる第2ターゲットバンド送受信ユニット、バンド範囲がN28バンドと少なくとも部分的に重なる第3ターゲットバンド送受信ユニットを、それぞれ対応して含んでもよい。
【0042】
図3に示すように、B39+N41のEN-DC組合せを例にし、LTE B39 TRX線路は
図3に示すように、LTE B39信号が第2増幅器170、第6スイッチ180、B39フィルタ202、第7スイッチ190を経由して、第2カプラ200で結合された後にMHB_ANTポートから出力される。
【0043】
N41 TRX線路は
図3に示すように、N41信号が第1増幅器110、第1スイッチ120、N41 SAWフィルタ、DP4T無線周波数スイッチ、第1カプラを経由した後にN41_ANTポートから出力され、ANT3アンテナに到達する。
【0044】
N41の他のRXパスは
図3に示されるとおりである。
【0045】
本出願の実施例に係る無線周波数回路によれば、別個のN41 PAはなく、PA単独で必要な電源VCC、RFFE制御信号も必要としていない。N41 TRXパスにおいてコンバイナ等のデバイスが省略され、コスト削減等が可能である。
【0046】
本出願の実施例は、本出願の各実施例で提供される無線周波数回路100を備える電子機器をさらに提供する。
【0047】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。
【0048】
以上の実施例の各技術的特徴は任意に組み合わせることが可能であり、説明を簡潔化するために、上記実施例における各技術的特徴の全ての可能な組合の説明がなされていないが、これらの技術的特徴の組合は矛盾しない限り、本明細書に記載された範囲に含まれるものとみなすべきである。
【0049】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。