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特許7598838防潮堤、水又は海水侵入防止装置及び防潮堤の嵩上げ方法
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  • 特許-防潮堤、水又は海水侵入防止装置及び防潮堤の嵩上げ方法 図1
  • 特許-防潮堤、水又は海水侵入防止装置及び防潮堤の嵩上げ方法 図2
  • 特許-防潮堤、水又は海水侵入防止装置及び防潮堤の嵩上げ方法 図3
  • 特許-防潮堤、水又は海水侵入防止装置及び防潮堤の嵩上げ方法 図4
  • 特許-防潮堤、水又は海水侵入防止装置及び防潮堤の嵩上げ方法 図5
  • 特許-防潮堤、水又は海水侵入防止装置及び防潮堤の嵩上げ方法 図6
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-04
(45)【発行日】2024-12-12
(54)【発明の名称】防潮堤、水又は海水侵入防止装置及び防潮堤の嵩上げ方法
(51)【国際特許分類】
   E02B 3/06 20060101AFI20241205BHJP
【FI】
E02B3/06 301
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021146033
(22)【出願日】2021-09-08
(65)【公開番号】P2023039072
(43)【公開日】2023-03-20
【審査請求日】2023-04-20
【審判番号】
【審判請求日】2024-06-20
【早期審理対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514033437
【氏名又は名称】宮城島 玄也
(74)【代理人】
【識別番号】100092680
【弁理士】
【氏名又は名称】入江 一郎
(72)【発明者】
【氏名】宮 城 島 玄 也
【合議体】
【審判長】有家 秀郎
【審判官】津熊 哲朗
【審判官】西田 秀彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-204527(JP,A)
【文献】特開2008-274733(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02B 3/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
海岸線に沿って設置された起立壁と、この起立壁に回動自在に設置され、海
水より比重が小さい長い辺と短い辺を有する断面略長方形の回動壁とを有し、
記断面略長方形の回動壁は、時計回りに、前記短い辺の底面、前記長い辺の第1
の側面、前記短い辺の第2の側面、前記長い辺の第3の側面であり、通常時、前
記回動壁は前記起立壁より海側に位置し、津波時、津波により前記回動壁が回動
して、前記回動壁の前記短い辺の底面が前記起立壁の上面に位置すると共に、前
記第1の側面の前記長い辺及び前記第3の側面の前記長い辺が垂直方向に位置し
、前記通常時、前記回動壁の前記短い辺の底面が上方を向くと共に、前記回動壁
は、前記短い辺の第2の側面を支持されることなく、前記第1の側面の前記長い
辺及び前記第3の側面の前記長い辺が垂下し、前記短い辺の第2の側面は、全体
に亘って海面に対向し、
前記起立壁の上面に斜めメイン柱がない
ことを特徴とする防潮堤。
【請求項2】
海岸線に沿って隣接して設置された複数の起立壁と、この複数の起立壁毎に
回動自在に設置され、海水より比重が小さい複数の長い辺と短い辺を有する断面
略長方形の回動壁とを有し、前記断面略長方形の回動壁は、時計回りに、前記短
い辺の底面、前記長い辺の第1の側面、前記短い辺の第2の側面、前記長い辺の
第3の側面であり、通常時、前記複数の回動壁は前記起立壁より海側に位置し、
津波時、津波により前記複数の回動壁が回動して、前記複数の回動壁の前記短い
辺の底面が前記複数の起立壁の上面に位置すると共に、前記第1の側面の前記長
い辺及び前記第3の側面の前記長い辺が垂直方向に位置し、前記通常時、前記回
動壁の前記短い辺の底面が上方を向くと共に、前記回動壁は、前記短い辺の第2
の側面を支持されることなく、前記第1の側面の前記長い辺及び前記第3の側面
の前記長い辺が垂下し、前記短い辺の第2の側面は、全体に亘って海面に対向し

前記起立壁の上面に斜めメイン柱がない
ことを特徴とする防潮堤。
【請求項3】
海岸線に沿って設置された起立壁と、この起立壁に回動自在に設置され、海
水より比重が小さい長い辺と短い辺を有する断面略長方形の回動壁とを有し、
記断面略長方形の回動壁は、時計回りに、前記短い辺の底面、前記長い辺の第1
の側面、前記短い辺の第2の側面、前記長い辺の第3の側面であり、通常時、前
記回動壁は前記起立壁より海側に位置し、津波時、津波により前記回動壁が回動
して、前記回動壁の前記短い辺の底面が前記起立壁の上面に位置して、防潮堤を
嵩上げるものであり、前記第1の側面の前記長い辺及び前記第3の側面の前記長
い辺が垂直方向に位置し、前記通常時、前記回動壁の前記短い辺の底面が上方を
向くと共に、前記回動壁は、前記短い辺の第2の側面を支持されることなく、前
記第1の側面の前記長い辺及び前記第3の側面の前記長い辺が垂下し、前記短い
辺の第2の側面は、全体に亘って海面に対向し、
前記起立壁の上面に斜めメイン柱がない
ことを特徴とする防潮堤の嵩上げ方法。
【請求項4】
海岸線に沿って隣接して設置された複数の起立壁と、この複数の起立壁毎に
回動自在に設置され、海水より比重が小さい複数の長い辺と短い辺を有する断面
略長方形の回動壁とを有し、前記断面略長方形の回動壁は、時計回りに、前記短
い辺の底面、前記長い辺の第1の側面、前記短い辺の第2の側面、前記長い辺の
第3の側面であり、通常時、前記複数の回動壁は前記起立壁より海側に位置し、
津波時、津波により前記複数の回動壁が回動して、前記複数の回動壁の前記短い
辺の底面が前記複数の起立壁の上面に位置して、防潮堤を嵩上げるものであり、
前記第1の側面の前記長い辺及び前記第3の側面の前記長い辺が垂直方向に位置
し、前記通常時、前記回動壁の前記短い辺の底面が上方を向くと共に、前記回動
壁は、前記短い辺の第2の側面を支持されることなく、前記第1の側面の前記長
い辺及び前記第3の側面の前記長い辺が垂下し、前記短い辺の第2の側面は、全
体に亘って海面に対向し、
前記起立壁の上面に斜めメイン柱がない
ことを特徴とする防潮堤の嵩上げ方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防潮堤、水又は海水侵入防止装置及び防潮堤の嵩上げ方法に係り、特に、起立壁の高さを利用して嵩上げすることができる防潮堤、水又は海水侵入防止装置及び防潮堤の嵩上げ方法に関する。
【背景技術】
【0002】
台風などによる大波や高潮、津波の被害を軽減する堤防として、防潮堤がある(例えば、特許文献の図8参照)。
この防潮堤は、前記防潮堤の天端に設けられていて起立する起立壁と前記起立壁より長さの長い防護壁とを有する略L字状の回転壁と、前記回転壁をその屈曲部で回転可能に支持する軸部と、を備え、前記回転壁の起立壁が倒れると前記軸部を中心に回転して前記防護壁が起立するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-100942号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記防潮堤にあっては、通常時、起立壁が起立し、津波時、前記起立壁より長さの長い防護壁とを有する略L字状の回転壁が回動して対処するため、津波時、起立壁の高さが回転壁の高さに寄与せず、回転壁の高さをより長くしなければならないという問題点が生じた。
【0005】
本発明は、上記問題点を考慮したなされた防潮堤、水又は海水侵入防止装置及び防潮堤の嵩上げ方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の防潮堤は、海岸線に沿って設置された起立壁と、この起立壁に回動自在に設置され、海水より比重が小さい長い辺と短い辺を有する断面略長方形の回動壁とを有し、前記断面略長方形の回動壁は、時計回りに、前記短い辺の底面、前記長い辺の第1
の側面、前記短い辺の第2の側面、前記長い辺の第3の側面であり、通常時、前記回動壁は前記起立壁より海側に位置し、津波時、津波により前記回動壁が回動して、前記回動壁の前記短い辺の底面が前記起立壁の上面に位置すると共に、前記第1の側面の前記長い辺及び前記第3の側面の前記長い辺が垂直方向に位置し、前記通常時、前記回動壁の前記短い辺の底面が上方を向くと共に、前記回動壁は、前記短い辺の第2の側面を支持されることなく、前記第1の側面の前記長い辺及び前記第3の側面の前記長い辺が垂下し、前記短い辺の第2の側面は、全体に亘って海面に対向し、前記起立壁の上面に斜めメイン柱がないものである。
【0007】
また、請求項2記載の防潮堤は、海岸線に沿って隣接して設置された複数の起立壁と、この複数の起立壁毎に回動自在に設置され、海水より比重が小さい複数の長い辺と短い辺を有する断面略長方形の回動壁とを有し、前記断面略長方形の回動壁は、時計回りに、前記短い辺の底面、前記長い辺の第1の側面、前記短い辺の第2の側面、前記長い辺の
第3の側面であり、通常時、前記複数の回動壁は前記起立壁より海側に位置し、津波時、津波により前記複数の回動壁が回動して、前記複数の回動壁の前記短い辺の底面が前記複数の起立壁の上面に位置すると共に、前記第1の側面の前記長い辺及び前記第3の側面の前記長い辺が垂直方向に位置し、前記通常時、前記回動壁の前記短い辺の底面が上方を向くと共に、前記回動壁は、前記短い辺の第2の側面を支持されることなく、前記第1の側面の前記長い辺及び前記第3の側面の前記長い辺が垂下し、前記短い辺の第2の側面は、全体に亘って海面に対向し、前記起立壁の上面に斜めメイン柱がないものである。
【0008】
また、請求項3記載の防潮堤の嵩上げ方法は、海岸線に沿って設置された起立壁と、この起立壁に回動自在に設置され、海水より比重が小さい長い辺と短い辺を有する断面略長方形の回動壁とを有し、前記断面略長方形の回動壁は、時計回りに、前記短い辺の底面、前記長い辺の第1の側面、前記短い辺の第2の側面、前記長い辺の第3の側面であり、通常時、前記回動壁は前記起立壁より海側に位置し、津波時、津波により前記回動壁が回動して、前記回動壁の前記短い辺の底面が前記起立壁の上面に位置して、防潮堤を嵩上げるものであり、前記第1の側面の前記長い辺及び前記第3の側面の前記長い辺が垂直方向に位置し、前記通常時、前記回動壁の前記短い辺の底面が上方を向くと共に、前記回動壁は、前記短い辺の第2の側面を支持されることなく、前記第1の側面の前記長い辺及び前記第3の側面の前記長い辺が垂下し、前記短い辺の第2の側面は、全体に亘って海面に対向し、前記起立壁の上面に斜めメイン柱がないものである。
【0009】
また、請求項4記載の防潮堤の嵩上げ方法は、海岸線に沿って隣接して設置された複数の起立壁と、この複数の起立壁毎に回動自在に設置され、海水より比重が小さい複数の長い辺と短い辺を有する断面略長方形の回動壁とを有し、前記断面略長方形の回動壁は、時計回りに、前記短い辺の底面、前記長い辺の第1の側面、前記短い辺の第2の側面、前記長い辺の第3の側面であり、通常時、前記複数の回動壁は前記起立壁より海側に位置し、津波時、津波により前記複数の回動壁が回動して、前記複数の回動壁の前記短い辺の底面が前記複数の起立壁の上面に位置して、防潮堤を嵩上げるものであり、前記第1の側面の前記長い辺及び前記第3の側面の前記長い辺が垂直方向に位置し、前記通常時、前記回動壁の前記短い辺の底面が上方を向くと共に、前記回動壁は、前記短い辺の第2の側面を支持されることなく、前記第1の側面の前記長い辺及び前記第3の側面の前記長い辺が垂下し、前記短い辺の第2の側面は、全体に亘って海面に対向し、前記起立壁の上面に斜めメイン柱がないものである。


【0010】
また、請求項5記載の水又は海水侵入防止装置は、水又は海水の侵入口に設置された起立壁と、この起立壁に回動自在に設置され、水又は海水より比重が小さい回動壁とを有し、通常時、前記回動壁は前記起立壁より水又は海水の侵入側に位置し、水又は海水の増量により前記回動壁が回動して、前記回動壁の底面が前記起立壁の上面に位置するものである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の防潮堤によれば、通常時、回動壁は起立壁より海側に位置し、津波時、津波により前記回動壁が回動して、前記回動壁の底面が前記起立壁の上面に位置して、起立壁の高さを利用して防潮堤を嵩上げすることができる。
【0012】
また、請求項2記載の防潮堤によれば、海岸線に沿って隣接して設置された複数の起立壁と、この複数の起立壁毎に回動自在に設置され、海水より比重が小さい複数の回動壁とを有するため、長い海岸線に沿って防潮堤を形成することができると共に、通常時、前記複数の回動壁は起立壁より海側に位置し、津波時、津波により前記複数の回動壁が回動して、前記複数の回動壁の底面が前記複数の起立壁の上面に位置して、起立壁の高さを利用して防潮堤を嵩上げすることができる。
【0013】
また、請求項3記載の防潮堤の嵩上げ方法によれば、通常時、回動壁は起立壁より海側に位置し、津波時、津波により前記回動壁が回動して、前記回動壁の底面が前記起立壁の上面に位置して、起立壁の高さを利用して防潮堤を嵩上げすることができる。
【0014】
また、請求項4記載の防潮堤の嵩上げ方法によれば、海岸線に沿って隣接して設置された複数の起立壁と、この複数の起立壁毎に回動自在に設置され、海水より比重が小さい複数の回動壁とを有するため、長い海岸線に沿って防潮堤を形成することができると共に、通常時、前記複数の回動壁は起立壁より海側に位置し、津波時、津波により前記複数の回動壁が回動して、前記複数の回動壁の底面が前記複数の起立壁の上面に位置して、起立壁の高さを利用して防潮堤を嵩上げすることができる。
【0015】
また、請求項5記載の水又は海水侵入防止装置によれば、通常時、回動壁は起立壁より水又は海水の侵入側に位置し、水又は海水の増量により前記回動壁が回動して、前記回動壁の底面が前記起立壁の上面に位置して、起立壁の高さを利用して嵩上げし、水又は海水の侵入を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本発明の一実施例の防潮堤の通常時の状態を示す概略的図である。
図2図2は、図1の通常時から津波により回動壁が回動途中の状態を示す概略的図である。
図3図3は、図1の防潮堤の津波時、回動壁が回動して、前記回動壁の底面が起立壁の上面に位置した状態を示す概略的図である。
図4図4は、本発明の他の実施例の水又は海水侵入防止装置の通常時の状態を示す概略的図である。
図5図5は、図4の通常時から水又は海水の増量により水又は海水侵入防止装置回動壁が回動途中の状態を示す概略的図である。
図6図6は、図4の水又は海水の増量時、回動壁が回動して、前記回動壁の底面が起立壁の上面に位置した状態を示す概略的図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の一実施例の防潮堤、水又は海水侵入防止装置及び防潮堤の嵩上げ方法を図面(図1乃至図3)を参照して説明する。
【0018】
図1に示す100は防潮堤で、防潮堤100は、海岸線に沿って設置された起立壁101と、この起立壁101に回動自在に設置され、海水より比重が小さい回動壁102とを有している。
通常時、図1に示すように、回動壁102は起立壁101より海側に位置し、津波時、図2に示すように、津波により回動壁102が回動して、回動壁102の底面102Xが起立壁101の上面101Yに位置する(図3参照)。
【0019】
そのため、防潮堤(又は、防潮堤の嵩上げ方法)100によれば、通常時、回動壁102は起立壁101より海側に位置し、津波時、津波により回動壁102が回動して、回動壁102の底面102Xが起立壁101の上面101Yに位置して、起立壁101の高さを利用して防潮堤100を嵩上げすることができる。
【0020】
図1及び図2に示す103は、回動壁102を回動させるための、例えば、ヒンジである。起立壁101は、例えば、コンクリート等で現地盤を嵩上げしたもので、回動壁102は、起立壁101より軽い、例えば、内部を空洞とし、外表面を鋼等の金属で構成した構造体、発泡体等で形成されている。
【0021】
そのため、津波時、津波により回動壁102の底面102Xを起立壁101の上面101Yに短時間で位置させることができると共に、コストを低減化して防潮堤を設置することができる。
【0022】
なお、起立壁101及び回動壁102は、単数でも、複数でも良い。起立壁101及び回動壁102を複数設けた場合、防潮堤(又は、防潮堤の嵩上げ方法)100によれば、海岸線に沿って隣接して設置された図示しない複数の起立壁101と、この複数の起立壁101毎に回動自在に設置され、海水より比重が小さい複数の回動壁102とを有するため、長い海岸線に沿って防潮堤100を形成することができると共に、通常時、複数の回動壁102は起立壁101より海側に位置し、津波時、津波により複数の回動壁102が回動して、複数の回動壁102の底面102Xが複数の起立壁101の上面101Yに位置して、起立壁101の高さを利用して防潮堤100を嵩上げすることができる。
【0023】
なお、上述した実施例では、防潮堤について、説明したが、本願発明は、これに限らず、地下鉄の地上から地下への出入り口、地下駐車場の地上から地下への出入り口、空港、家等の周囲に設けられる水又は海水侵入防止装置にも同様に適用することができる(図4乃至図6)。
水又は海水侵入防止装置200は、水又は海水の侵入口に設置された起立壁201と、この起立壁201に回動自在に設置され、水又は海水より比重が小さい回動壁202とを有し、通常時、回動壁202は起立壁201より水又は海水の侵入側に位置し、水又は海水の増量により回動壁202が回動して、回動壁202の底面202Xが起立壁201の上面201Yに位置する。
この水又は海水侵入防止装置200によれば、通常時、回動壁202は起立壁より水又は海水の侵入側に位置し、水又は海水の増量(例えば、大雨)により回動壁202が回動して、回動壁202の底面202Xが起立壁201の上面201Yに位置して、起立壁201の高さを利用して嵩上げし、水又は海水の侵入を防止することができる。
なお、起立壁201及び回動壁202は、水又は海水侵入防止装置200の設置場所に応じて、単数でも、複数でも良い。
【符号の説明】
【0024】
100 防潮堤
101 起立壁
102 回動壁
101Y 上面
102X 底面
図1
図2
図3
図4
図5
図6