IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッドの特許一覧

特許7598897ボディデバイスを管理するための方法および装置
<>
  • 特許-ボディデバイスを管理するための方法および装置 図1
  • 特許-ボディデバイスを管理するための方法および装置 図2
  • 特許-ボディデバイスを管理するための方法および装置 図3a
  • 特許-ボディデバイスを管理するための方法および装置 図3b
  • 特許-ボディデバイスを管理するための方法および装置 図3c
  • 特許-ボディデバイスを管理するための方法および装置 図4
  • 特許-ボディデバイスを管理するための方法および装置 図5
  • 特許-ボディデバイスを管理するための方法および装置 図6
  • 特許-ボディデバイスを管理するための方法および装置 図7
  • 特許-ボディデバイスを管理するための方法および装置 図8
  • 特許-ボディデバイスを管理するための方法および装置 図9
  • 特許-ボディデバイスを管理するための方法および装置 図10
  • 特許-ボディデバイスを管理するための方法および装置 図11
  • 特許-ボディデバイスを管理するための方法および装置 図12
  • 特許-ボディデバイスを管理するための方法および装置 図13
  • 特許-ボディデバイスを管理するための方法および装置 図14
  • 特許-ボディデバイスを管理するための方法および装置 図15
  • 特許-ボディデバイスを管理するための方法および装置 図16
  • 特許-ボディデバイスを管理するための方法および装置 図17
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-04
(45)【発行日】2024-12-12
(54)【発明の名称】ボディデバイスを管理するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/10 20180101AFI20241205BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20241205BHJP
   H04M 1/724 20210101ALI20241205BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20241205BHJP
   H04W 4/38 20180101ALI20241205BHJP
   H04W 8/24 20090101ALI20241205BHJP
   H04W 84/10 20090101ALI20241205BHJP
   H04W 84/20 20090101ALI20241205BHJP
   H04W 88/18 20090101ALI20241205BHJP
【FI】
H04W76/10
H04M1/00 U
H04M1/724
H04M11/00 301
H04W4/38
H04W8/24
H04W84/10 110
H04W84/20
H04W88/18
【請求項の数】 10
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022073382
(22)【出願日】2022-04-27
(62)【分割の表示】P 2020000559の分割
【原出願日】2015-03-24
(65)【公開番号】P2022105536
(43)【公開日】2022-07-14
【審査請求日】2022-05-27
【審判番号】
【審判請求日】2024-01-19
(31)【優先権主張番号】201410712732.3
(32)【優先日】2014-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】李 英涛
(72)【発明者】
【氏名】薛 希俊
(72)【発明者】
【氏名】雷 云
(72)【発明者】
【氏名】黄 ▲タオ▼
【合議体】
【審判長】高野 洋
【審判官】馬場 慎
【審判官】丸山 高政
(56)【参考文献】
【文献】特表2011-502369(JP,A)
【文献】特開2013-90053(JP,A)
【文献】国際公開第2014/143997(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B 23/00-31/00
H03J 9/00-9/06
H04B 7/24-7/26
H04M 1/00,1/24-3/00,3/16-3/20,3/38-3/58,7/00-7/16,11/00-11/10,99/00
H04Q 9/00-9/16
H04W 4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボディデバイスを管理するための方法であって、
移動個人局により、ボディデバイスから接続要求を受信するステップであって、前記接続要求が前記ボディデバイスの識別子を含む、ステップと、
前記移動個人局により、前記接続要求から前記ボディデバイスの前記識別子を獲得するステップと、
前記移動個人局により、前記ボディデバイスの前記識別子に従って、ボディデバイスリストをトラバースして、前記ボディデバイスリストから前記ボディデバイスがサポートしている通信モードを獲得するステップと、
前記移動個人局により、前記ボディデバイスを所持するユーザのものである身体パラメータを獲得するステップであって、前記身体パラメータが血圧または心拍数である、ステップと、
前記移動個人局により、前記ボディデバイスがサポートしている前記通信モードに従って前記ボディデバイスと接続するための前記移動個人局の通信モードを設定するステップと
前記移動個人局により、前記身体パラメータに基づいて警報閾値を設定し、前記警報閾値を前記ボディデバイスに送信するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記移動個人局により、前記身体パラメータに基づいて警報閾値を設定し、前記警報閾値を前記ボディデバイスに送信する前記ステップの後に、
前記移動個人局により、前記ボディデバイスによって送信されたデータを獲得するステップと、
前記移動個人局により、前記データのイベントタイプを識別するステップと、
前記移動個人局により、前記データの前記イベントタイプと事前設定イベントとの照合を行うステップと、
前記データの前記イベントタイプと事前設定イベントとがうまく一致した場合に、前記移動個人局により、前記データを処理し、処理結果に従って事前に設定されたやり方で警告を送るステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記移動個人局により、データ報告ソリューションを獲得するステップであって、前記データ報告ソリューションが、前記データの前記イベントタイプが事前設定イベントと一致しない場合に、情報センタに前処理後のデータを報告すべきかそれとも前処理前のデータを報告すべきかを指示するために用いられる、ステップと、
前記データ報告ソリューションが前記情報センタに前記前処理前のデータを報告することを指示する場合に、前記移動個人局により、前記情報センタに前記前処理前のデータを送信するか、または、前記データ報告ソリューションが前記情報センタに前記前処理後のデータを報告することを指示する場合に、前記移動個人局により、前記データを前処理し、前記情報センタに前記前処理後のデータを送信するステップと
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
データ報告ソリューションを獲得する前記ステップの後に、
前記移動個人局により、事前設定時間内に前記移動個人局によって正常に送信されたパケットの割合を計算することによって、前記移動個人局が位置しているネットワークのネットワーク状況を獲得するステップ
をさらに含み、
前記データ報告ソリューションが前記情報センタに前記前処理前のデータを報告することを指示する場合に、前記移動個人局により、前記情報センタに前記前処理前のデータを送信する前記ステップが、
前記データ報告ソリューションが前記情報センタに前記前処理前のデータを報告することを指示し、かつ前記ネットワークの前記ネットワーク状況が事前設定のネットワーク状況要件を満たす場合に、前記移動個人局により、前記情報センタに前記前処理前のデータを送信するステップ
を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記移動個人局により、前記身体パラメータに基づいて警報閾値を設定し、前記警報閾値を前記ボディデバイスに送信する前記ステップの後に、
前記移動個人局により、前記移動個人局が位置しているネットワークのネットワークトポロジを獲得するステップと、
前記移動個人局により、前記移動個人局が位置している前記ネットワーク上で前記ボディデバイスがサポートしている通信モード、事前設定の最適化アルゴリズム、および前記ネットワークトポロジに従って、前記移動個人局が位置している前記ネットワークを最適化するステップと
をさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記移動個人局により、前記身体パラメータに基づいて警報閾値を設定し、前記警報閾値を前記ボディデバイスに送信する前記ステップの後に、
前記移動個人局により、事前設定範囲内に別の移動個人局が存在するかどうか検出するステップと、
別の移動個人局が検出された場合に、前記移動個人局により、前記別の移動個人局への接続を確立し、前記別の移動個人局に前記移動個人局が受信したデータを送信するステップと
をさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記移動個人局により、前記身体パラメータに基づいて警報閾値を設定し、前記警報閾値を前記ボディデバイスに送信する前記ステップの後に、
前記移動個人局により、前記身体パラメータに従って、前記移動個人局を所持する前記ユーザの一意の認識可能な特性を決定するステップと、
前記移動個人局により、前記ユーザの前記一意の認識可能な特性に従ってゲートウェイとのセキュリティ認証方式を確立するステップと、
前記移動個人局により、前記ボディデバイスを用いて事前設定時間内に前記ユーザの生理的特性を収集し、収集結果を獲得するステップと、
前記移動個人局により、前記ユーザの身元認証のために、前記収集結果および前記セキュリティ認証方式に従って前記ゲートウェイと対話するステップと
をさらに含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記移動個人局により、前記身体パラメータに基づいて警報閾値を設定し、前記警報閾値を前記ボディデバイスに送信する前記ステップの後に、
前記移動個人局により、前記ボディデバイスの無線信号の強度を検出するステップと、
前記移動個人局により、前記ボディデバイスの前記無線信号の前記強度に従って、前記ボディデバイスと前記移動個人局との間の距離を決定するステップと、
前記距離が事前設定値よりも大きい場合に、前記移動個人局により、事前に設定されたやり方で、前記移動個人局を所持する前記ユーザに警告を送るステップと
をさらに含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記移動個人局により、前記接続要求から前記ボディデバイスの前記識別子を獲得する前記ステップが、
前記移動個人局により、前記ボディデバイスの前記識別子がすでに記憶されているかどうか検出するステップと、
前記ボディデバイスの前記識別子がまだ記憶されていない場合に、前記移動個人局により、前記ボディデバイスの前記識別子が妥当であるかどうか検査するステップであって、前記識別子が妥当であるかどうかは、前記識別子が前記ボディデバイスの製造者の命名規則に従っているかどうかによって判定される、ステップと、
前記ボディデバイスの前記識別子が妥当である場合に、前記移動個人局により、前記ボディデバイスの前記識別子を記憶するステップと
を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成された、移動個人局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関し、詳細には、ボディデバイスを管理するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の発展に伴い、ボディデバイスが無数に登場しつつある。ボディデバイスには、主にウェアラブルデバイスおよびインプラント型デバイスが含まれる。一般的なウェアラブルデバイスには、スマートバンド、スマートグラス、スマートウォッチといったデバイスが含まれる。インプラント型デバイスは、人体に埋め込まれたデバイス、例えば、心臓ペースメーカ、人工眼、センサといったデバイスである。これらのボディデバイスの中には、身元確認に用いられるもの、病気治療に用いられるもの、遠隔機器の制御に用いられるもの、身体能力の向上のために用いられるものがある。
【0003】
将来は、生活水準の向上に伴い、すべての人が何百ものボディデバイスを所持することになる可能性がある。これらのボディデバイスがそれぞれの機能を果たすには、すべてのボディデバイスを設定する必要がある。したがって、デバイス所持者の重大な関心事になるには、非常に多くのボディデバイスをどのようにして同時に管理するかが必要である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施態様は、複数のボディデバイスを同時に管理することができる、ボディデバイスを管理するための方法および装置を提供する。
【0005】
本発明の実施態様の第1の態様は、ボディデバイスを管理するための方法を開示し、本方法は、
移動個人局により、ボディデバイスの識別子を獲得するステップと、
移動個人局により、ボディデバイスの識別子に従って、ボディデバイスがサポートしている通信モードを獲得するステップと、
移動個人局により、ボディデバイスを所持するユーザのものである身体パラメータおよび位置パラメータを獲得するステップと、
移動個人局により、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定するステップとを含む。
【0006】
第1の態様に関連して、第1の態様の第1の可能な実施態様において、移動個人局により、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定するステップの前に、本方法は、
移動個人局により、ボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスの通信優先度を決定するステップと、
移動個人局により、ボディデバイスを所持するユーザの周囲パラメータを獲得するステップとをさらに含み、
移動個人局により、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定するステップは、
移動個人局により、身体パラメータ、位置パラメータ、周囲パラメータ、および通信優先度に従ってボディデバイスを設定するステップを特に含む。
【0007】
第1の態様または第1の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第1の態様の第2の可能な実施態様において、移動個人局により、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定するステップの後に、本方法は、
移動個人局により、ボディデバイスによって送信されたデータを獲得するステップと、
移動個人局により、データのイベントタイプを識別するステップと、
移動個人局により、データのイベントタイプと事前設定イベントとの照合を行うステップと、
データのイベントタイプと事前設定イベントとがうまく一致した場合に、移動個人局により、データを処理し、処理結果に従って事前に設定されたやり方で警告を送るステップとをさらに含む。
【0008】
第1の態様の第2の可能な実施態様に関連して、第1の態様の第3の可能な実施態様において、
本方法は、
データのイベントタイプが事前設定イベントと一致しない場合に、移動個人局により、データ報告ソリューションを獲得するステップであって、データ報告ソリューションが情報センタに前処理後のデータを報告すべきかそれとも前処理前のデータを報告すべきかを指示するために用いられる、ステップと、
データ報告ソリューションが情報センタに前処理前のデータを報告することを指示する場合に、移動個人局により、情報センタが報告された前処理前のデータを処理するように、情報センタに前処理前のデータを送信するか、または、データ報告ソリューションが情報センタに前処理後のデータを報告することを指示する場合に、移動個人局により、情報センタが報告された前処理後のデータをさらに処理するように、データを前処理し、情報センタに前処理後のデータを送信するステップとをさらに含む。
【0009】
第1の態様の第3の可能な実施態様に関連して、本態様の第4の可能な実施態様において、
データ報告ソリューションを獲得するステップの後に、本方法は、
移動個人局により、移動個人局が位置しているネットワークのネットワーク状況を獲得するステップをさらに含み、
データ報告ソリューションが情報センタに前処理前のデータを報告することを指示する場合に、移動個人局により、情報センタが報告されたデータを処理するように、情報センタに前処理前のデータを送信するステップは、
データ報告ソリューションが情報センタに前処理前のデータを報告することを指示し、かつネットワークの状況が事前設定のネットワーク状況要件を満たす場合に、移動個人局により、情報センタがデータを処理するように、情報センタに前処理前のデータを送信するステップを特に含む。
【0010】
第1の態様または第1の態様の第1から第4の可能な実施態様のいずれか1つに関連して、第1の態様の第5の可能な実施態様において、移動個人局により、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定するステップの後に、本方法は、
移動個人局により、移動個人局が位置しているネットワークのネットワークトポロジを獲得するステップと、
移動個人局が位置しているネットワーク上でボディデバイスがサポートしている通信モード、事前設定の最適化アルゴリズム、およびネットワークトポロジに従って、移動個人局が位置しているネットワークを最適化するステップとをさらに含む。
【0011】
第1の態様または第1の態様の第1から第5の可能な実施態様のいずれか1つに関連して、第6の可能な実施態様において、移動個人局により、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定するステップの後に、本方法は、
移動個人局により、事前設定範囲内に別の移動個人局が存在するかどうか検出するステップと、
別の移動個人局が検出された場合に、別の移動個人局への接続を確立し、第2の個人局に移動個人局が受信したデータを送信して、移動個人局の電源が切れたときに、別の移動個人局が移動個人局によって送信されたデータに従ってボディデバイスを管理するようにする、ステップとをさらに含む。
【0012】
第1の態様または第1の態様の第1から第6の可能な実施態様のいずれか1つに関連して、第1の態様の第7の可能な実施態様において、移動個人局により、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定するステップの後に、本方法は、
移動個人局により、身体パラメータに従って、移動個人局を所持するユーザの一意の認識可能な特性を決定するステップと、
移動個人局により、ユーザの一意の認識可能な特性に従ってゲートウェイとのセキュリティ認証方式を確立するステップと、
移動個人局により、ボディデバイスを用いて事前設定時間内にユーザの生理的特性を収集し、収集結果を獲得するステップと、
移動個人局により、ユーザの身元認証のために、収集結果およびセキュリティ認証方式に従ってゲートウェイと対話するステップとをさらに含む。
【0013】
第1の態様または第1の態様の第1から第7の可能な実施態様のいずれか1つに関連して、第1の態様の第8の可能な実施態様において、移動個人局により、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定するステップの後に、本方法は、
移動個人局により、ボディデバイスの無線信号の強度を検出するステップと、
移動個人局により、ボディデバイスの無線信号の強度に従って、ボディデバイスと移動個人局との間の距離を決定するステップと、
距離が事前設定値よりも大きい場合に、移動個人局により、事前に設定されたやり方で、移動個人局を所持するユーザに警告を送るステップとをさらに含む。
【0014】
第1の態様または第1の態様の第1から第8の可能な実施態様のいずれか1つに関連して、第1の態様の第9の可能な実施態様において、移動個人局により、ボディデバイスの識別子を獲得するステップの前に、本方法は、
移動個人局により、ボディデバイスによって送信された接続要求を受信するステップであって、接続要求がボディデバイスの識別子を含む、ステップと、
移動個人局により、ボディデバイスの識別子がすでに記憶されているかどうか検出するステップと、
ボディデバイスの識別子がすでに記憶されている場合に、移動個人局により、ボディデバイスへの接続を確立するステップとをさらに含み、
移動個人局により、ボディデバイスの識別子を獲得するステップは、
移動個人局により、接続されているボディデバイスの識別子を獲得するステップを特に含む。
【0015】
第1の態様または第1の態様の第1から第9の可能な実施態様のいずれか1つに関連して、第1の態様の第10の可能な実施態様において、接続要求は、ボディデバイスのパラメータをさらに含み、
移動個人局により、ボディデバイスの識別子がすでに記憶されているかどうか検出するステップの後に、本方法は、
ボディデバイスの識別子がまだ記憶されていない場合に、移動個人局により、ボディデバイスの識別子が妥当であるかどうか検査するステップと、
ボディデバイスの識別子が妥当である場合に、移動個人局により、ボディデバイスへの接続を確立し、ボディデバイスの識別子を記憶し、ボディデバイスのパラメータに従ってボディデバイスリストを更新するステップとをさらに含む。
【0016】
本発明の実施態様の第2の態様は、ボディデバイスを管理するための装置を開示し、本装置は、
ボディデバイスの識別子を獲得し、ボディデバイスの識別子に従ってボディデバイスリストをトラバースして、ボディデバイスがサポートしている通信モードを獲得し、ボディデバイスを所持するユーザのものである身体パラメータおよび位置パラメータを獲得するように構成された獲得部と、
獲得部によって獲得された、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定するように構成された設定部とを含む。
【0017】
第2の態様に関連して、第2の態様の第1の可能な実施態様において、本装置は、第1の決定部をさらに含み、
第1の決定部は、獲得部によって獲得されたボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスの通信優先度を決定するように構成されており、
獲得部は、ボディデバイスを所持するユーザの周囲パラメータを獲得するようにさらに構成されており、
設定部は、獲得部によって獲得された身体パラメータ、位置パラメータ、および周囲パラメータと、第1の決定部によって決定された通信優先度とに従って、ボディデバイスを設定するように特に構成されている。
【0018】
第2の態様または第2の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第2の態様の第2の可能な実施態様において、本装置は、認識部と、照合部と、第1の処理部とをさらに含み、
獲得部は、ボディデバイスによって送信されたデータを獲得するようにさらに構成されており、
認識部は、獲得部によって獲得されたデータのイベントタイプを識別するように構成されており、
照合部は、データのイベントタイプと事前設定イベントとの照合を行うように構成されており、
第1の処理部は、データのイベントタイプと事前設定イベントとがうまく一致した場合に、データを処理し、処理結果に従って事前に設定されたやり方で警告を送るように構成されている。
【0019】
第2の態様の第2の可能な実施態様に関連して、第2の態様の第3の可能な実施態様において、本装置は、第2の処理部と、送信部とをさらに含み、
第2の処理部は、データのイベントタイプが事前設定イベントと一致しない場合に、データ報告ソリューションを獲得し、データ報告ソリューションが情報センタに前処理後のデータを報告すべきかそれとも前処理前のデータを報告すべきかを指示するために用いられる、ように構成されており、
送信部は、データ報告ソリューションが情報センタに前処理前のデータを報告することを指示する場合に、情報センタが報告された前処理前のデータを処理するように、情報センタに前処理前のデータを送信するように構成されており、
送信部は、データ報告ソリューションが情報センタに前処理後のデータを報告することを指示する場合に、情報センタが報告された前処理後のデータをさらに処理するように、データを前処理し、情報センタに前処理後のデータを送信するようにさらに構成されている。
【0020】
第2の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第2の態様の第4の可能な実施態様において、
獲得部は、移動個人局が位置しているネットワークのネットワーク状況を獲得するようにさらに構成されており、
送信部は、データ報告ソリューションが情報センタに前処理前のデータを報告することを指示し、かつネットワークの状況が事前設定のネットワーク状況要件を満たす場合に、情報センタがデータを処理するように、情報センタに前処理前のデータを送信するように特に構成されている。
【0021】
第2の態様または第2の態様の第1から第4の可能な実施態様のいずれか1つに関連して、第2の態様の第5の可能な実施態様において、本装置は、ネットワーク最適化部をさらに含み、
獲得部は、移動個人局が位置しているネットワークのネットワークトポロジを獲得するようにさらに構成されており、
ネットワーク最適化部は、移動個人局が位置しているネットワーク上でボディデバイスがサポートしている通信モード、事前設定の最適化アルゴリズム、およびネットワークトポロジに従って、移動個人局が位置しているネットワークを最適化するように特に構成されている。
【0022】
第2の態様または第2の態様の第1から第5の可能な実施態様のいずれか1つに関連して、第2の態様の第6の可能な実施態様において、本装置は、第1の検出部と、移行部とをさらに含み、
第1の検出部は、事前設定範囲内に別の移動個人局が存在するかどうか検出するように構成されており、
移行部は、別の移動個人局が検出された場合に、別の移動個人局への接続を確立し、別の移動個人局にデータを送信して、移動個人局の電源が切れたときに、別の移動個人局が移動個人局によって送信されたデータに従ってボディデバイスを管理するようにする、ように構成されている。
【0023】
第2の態様または第2の態様の第1から第6の可能な実施態様のいずれか1つに関連して、第2の態様の第7の可能な実施態様において、本装置は、第2の決定部と、折衝部と、収集部と、認証部とをさらに含み、
第2の決定部は、獲得部によって獲得された身体パラメータに従って、移動個人局を所持するユーザの一意の認識可能な特性を決定するように構成されており、
折衝部は、第2の決定部によって決定されたユーザの一意の認識可能な特性に従ってゲートウェイとのセキュリティ認証方式を確立するように構成されており、
収集部は、ボディデバイスを用いて事前設定時間内にユーザの生理的特性を収集し、収集結果を獲得するように構成されており、
認証部は、ユーザの身元認証のために、収集部によって獲得された収集結果と、折衝部によって確立されたセキュリティ認証方式とに従って、ゲートウェイと対話するように構成されている。
【0024】
第2の態様または第2の態様の第1から第7の可能な実施態様のいずれか1つに関連して、第2の態様の第8の可能な実施態様において、本装置は、第2の検出部と、決定部と、警告部とをさらに含み、
第2の検出部は、設定部によって設定されたボディデバイスの無線信号の強度を検出するように構成されており、
決定部は、ボディデバイスの無線信号の強度に従って、ボディデバイスと移動個人局との間の距離を決定するように構成されており、
警告部は、距離が事前設定値よりも大きい場合に、事前に設定されたやり方で、移動個人局を所持するユーザに警告を送るように構成されている。
【0025】
第2の態様または第2の態様の第1から第8の可能な実施態様のいずれか1つに関連して、第2の態様の第9の可能な実施態様において、
本装置は、受信部と、第3の検出部と、接続部とをさらに含み、
受信部は、ボディデバイスによって送信された接続要求を受信し、接続要求がボディデバイスの識別子を含む、ように構成されており、
第3の検出部は、ボディデバイスの識別子がすでに記憶されているかどうか検出するように構成されており、
接続部は、ボディデバイスの識別子がすでに記憶されている場合に、ボディデバイスへの接続を確立するように構成されており、
獲得部は、接続部によって接続されているボディデバイスの識別子を獲得するように構成されている。
【0026】
第2の態様の第9の可能な実施態様に関連して、第2の態様の第10の可能な実施態様において、接続要求は、ボディデバイスのパラメータをさらに含み、本装置は、検査部と、更新部とをさらに含み、
検査部は、ボディデバイスの識別子がまだ記憶されていない場合に、ボディデバイスの識別子が妥当であるかどうか検査するように構成されており、
更新部は、ボディデバイスの識別子が妥当である場合に、ボディデバイスへの接続を確立し、ボディデバイスの識別子を記憶し、ボディデバイスのパラメータに従ってボディデバイスリストを更新するように構成されている。
【0027】
以上から分かるように、本発明の実施態様で提供するボディデバイスを管理するための方法および装置によれば、移動個人局がボディデバイスの識別子を獲得し、移動個人局は、ボディデバイスの識別子に従って、ボディデバイスがサポートしている通信モードを獲得し、移動個人局は、ユーザのものである身体パラメータおよび位置パラメータを獲得し、移動個人局は、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定する。このようにして、ボディデバイスを迅速に設定することができ、このためボディデバイスの管理が容易になり、ユーザ体験が改善される。
【0028】
本発明の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下で、これらの実施形態を説明するために必要な添付の図面について簡単に述べる。当然ながら、以下の説明における添付の図面は単に本発明の一部の実施形態を示しているにすぎず、当業者は、これら添付の図面から難なく他の図面をさらに導出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の一実施形態によるボディデバイスを管理するための方法の流れ図である。
図2】本発明の別の実施形態によるボディデバイスを管理するための方法の流れ図である。
図3a】本発明の別の実施形態によるボディデバイスを管理するための方法の流れ図である。
図3b】本発明の別の実施形態によるボディデバイスを管理するための方法の流れ図である。
図3c】本発明の別の実施形態によるボディデバイスを管理するための方法の流れ図である。
図4】本発明の別の実施形態によるボディデバイスを管理するための方法の流れ図である。
図5】本発明の別の実施形態によるボディデバイスを管理するための方法の流れ図である。
図6】本発明の別の実施形態によるボディデバイスを管理するための方法の流れ図である。
図7】本発明の別の実施形態によるボディデバイスを管理するための方法の流れ図である。
図8】本発明の別の実施形態によるボディデバイスを管理するための方法の流れ図である。
図9】本発明の一実施形態によるボディデバイスを管理するための装置の構造図である。
図10】本発明の別の実施形態によるボディデバイスを管理するための装置の構造図である。
図11】本発明の別の実施形態によるボディデバイスを管理するための装置の構造図である。
図12】本発明の別の実施形態によるボディデバイスを管理するための装置の構造図である。
図13】本発明の別の実施形態によるボディデバイスを管理するための装置の構造図である。
図14】本発明の別の実施形態によるボディデバイスを管理するための装置の構造図である。
図15】本発明の別の実施形態によるボディデバイスを管理するための装置の構造図である。
図16】本発明の別の実施形態によるボディデバイスを管理するための装置の構造図である。
図17】本発明の別の実施形態によるボディデバイスを管理するための装置の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下で、本発明の実施形態における添付の図面に関連して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確かつ十分に説明する。当然ながら、説明される実施形態は本発明の実施形態の全部ではなく一部であるにすぎない。本発明の実施形態に基づいて当業者によって難なく得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
【0031】
自動車、コンピュータ、インターネット、およびスマートフォンによってもたらされた革新および変革の場合と同様に、ボディデバイスが出現し、成熟し、さらに普及するまでに要する具体的な時間を、単に生産量や販売量だけを用いて算出するのは困難である。しかし、ボディデバイスは明らかにいっそう急速に発展しつつあり、将来に対して並外れた、比類のない影響を及ぼすことは確実である。
【0032】
ボディデバイスには、主にウェアラブルデバイスおよびインプラント型デバイスが含まれる。一般的なウェアラブルデバイスには、スマートバンド、スマートグラス、スマートウォッチといったデバイスが含まれる。インプラント型デバイスは、人体に埋め込まれたデバイス、例えば、心臓ペースメーカ、人工眼、センサといったデバイスである。これらのボディデバイスの中には、身元確認に用いられるもの、病気治療に用いられるもの、遠隔機器の制御に用いられるもの、身体能力の向上のために用いられるものがある。
【0033】
長期的には、ボディデバイスが成熟、普及するに伴い、あらゆる個人が何百ものボディデバイスを所持することになる可能性が高い。ボディデバイスの台数がこれほど多いと、どのように管理すべきかが頭の痛い問題になる。これを考慮して、本発明の実施形態は、複数のボディデバイスを同時に管理することができる、ボディデバイスを管理するための方法および装置を提供し、それによって前述の問題を解決する。
【0034】
図1に示すように、図1には、本発明の一実施形態におけるボディデバイスを管理するための方法が示されている。この方法は、具体的にはステップ101からステップ104を含む。
【0035】
101:移動個人局が、ボディデバイスの識別子を獲得する。
【0036】
移動個人局(MPS、Mobile Personal Station)は、ボディデバイスを管理する装置である。移動個人局は、ボディデバイスの一種とみなしてよい。移動個人局は、ユーザが持ち運ぶために小型で携帯可能である。例えば、ユーザは、移動個人局を手首に装着したり、腰のまわりに結んだりすることができる。移動個人局を人体に取り付けるには多くの方法があり、ここには逐一記載しない。
【0037】
ボディデバイスの識別子は、ボディデバイスを一意に識別するために用いられる。例えば、ボディデバイスの識別子は、ボディデバイスの工場で割り当てられた通し番号であってもよい。
【0038】
ユーザは、ボディデバイスをMPSに登録することができる。MPSは、登録情報に従ってボディデバイスの識別子を直接獲得してよい。
【0039】
ボディデバイスは、ボディデバイスの識別子を含む接続要求をMPSに送ることができる。MPSは、接続要求に従ってボディデバイスの識別子を獲得することができる。
【0040】
MPSは、ボディデバイスのものである識別子、名前、カテゴリ、タイプ、電池電力状況、ボディデバイスがサポートしている通信モード、通信優先度といった、ボディデバイスの識別子を用いて、デバイスのすべてのパラメータを獲得することができる。識別子は通し番号であってもよい。名前は、製造者が指定した名前であってもよく、ユーザが指定した名前であってもよい。
【0041】
102:移動個人局は、ボディデバイスの識別子に従って、ボディデバイスがサポートしている通信モードを獲得する。
【0042】
MPSは、ボディデバイスリストを用いてボディデバイスがサポートしている通信モードを獲得してよい。ボディデバイスリストは工場出荷前に設定されてよい。ボディデバイスリストは、ボディデバイスのいくつかのパラメータまたはすべてのパラメータを含む。ボディデバイスリストは、ボディデバイスのブランドに従って構築されてもよく、ボディデバイスのタイプに従って構築されてもよい。ボディデバイスリストの具体的な構築方法については、本明細書で限定しない。
【0043】
MPSは、ボディデバイスの識別子ネットワークに従ってボディデバイスがサポートしている通信モードを獲得することができる。
【0044】
移動個人局は、ボディデバイスの識別子に従ってボディデバイスリストをトラバースして、ボディデバイスリストからボディデバイスに関する情報を獲得する。ボディデバイスに関する一般情報には、ボディデバイスがサポートしている通信モード、通信優先度、電池電力状況、デバイスカテゴリ、デバイスのタイプなどが含まれる。
【0045】
一般的な通信モードには、Bluetooth(登録商標)接続、Wi-Fi(Wireless Fidelity、ワイヤレスフィデリティ)接続、赤外線接続、NFC(Near Field Communication、近距離通信)接続、テラヘルツ接続などが含まれる。
【0046】
103:移動個人局は、ボディデバイスを所持するユーザの身体パラメータおよび位置パラメータを獲得する。
【0047】
身体パラメータには、人体の生理的パラメータおよび人体の行動パラメータが含まれる。一般的な生理的パラメータには、血圧、心拍数などが含まれる。一般的な行動パラメータには、ユーザの日課、ユーザのインターネット閲覧時間、ユーザのインターネット閲覧時点などが含まれる。
【0048】
ユーザは、移動個人局を所持するユーザである。
【0049】
位置パラメータには、ユーザの位置の経度、緯度、および高度が含まれる。
【0050】
位置パラメータは、位置センサを用いて獲得されてよい。位置センサは、ボディデバイスであってもよく、MPSの構成要素であってもよい。
【0051】
MPSは、ネットワーク上の地図ウェブサイトを用いて、ユーザの現在位置を獲得してよい。
【0052】
104:移動個人局は、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定する。
【0053】
移動個人局、ゲートウェイのように機能する。ボディデバイスは、移動個人局を用いてインターネットに接続されてよい。
【0054】
移動個人局は、ボディデバイスがサポートしている通信モードに従って、ボディデバイスと接続するための通信モードを設定する。例えば、ボディデバイスの通信モードには、Wi-Fi、Bluetooth、NFC、赤外線といったモードが含まれる。しかし、Wi-Fiは、ボディデバイスの通信モードにおいて最も高い優先度を有し、したがって移動個人局は、ボディデバイスのWi-Fi接続モードをデフォルトの接続モードとして設定する。
【0055】
移動個人局は、身体パラメータに従ってボディデバイスの機能を設定する。例えば、身体パラメータには、血圧や心拍数の警報閾値が含まれる。ボディデバイスがユーザの血圧または心拍数を検出する機能を有する場合、移動個人局は、ボディデバイスの警報閾値を設定する。血圧または心拍数が警報閾値よりも大きいことをボディデバイスが検出すると、ボディデバイスは自動的に警告を送り、またはボディデバイスは、移動個人局を用いてユーザに警告を送る。
【0056】
本発明の一実施形態では、複数のボディデバイスが閾値超え警告をMPSに送信すると、MPSは、分析および計算を行って問題の発生原因を判定し、問題の緊急解決策を提供する。MPSは、受信したデータに対してモデル訓練を行って、データ分析モデルを獲得することができる。
【0057】
以上から分かるように、本発明の本実施形態で提供するボディデバイスを管理するための方法によれば、移動個人局がボディデバイスの識別子を獲得し、移動個人局は、ボディデバイスの識別子に従って、ボディデバイスがサポートしている通信モードを獲得し、移動個人局は、ボディデバイスを所持するユーザのものである身体パラメータおよび位置パラメータを獲得し、移動個人局は、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定する。このようにして、ボディデバイスを迅速に設定することができ、このためボディデバイスの管理が容易になり、ユーザ体験が改善される。
【0058】
任意選択で、図2に示すように、前述の実施形態に基づき、本発明の別の実施形態では、ステップ104の前に、次のステップがさらに含まれる。
【0059】
201:移動個人局は、ボディデバイスがサポートしている通信モードに従って、ボディデバイスの通信優先度を決定する。
【0060】
移動個人局は、ユーザの行動特性に従ってボディデバイスの優先度を決定してよい。例えば、ユーザが通常、ビデオを見るためにインターネットに接続する場合、移動個人局は、Wi-Fi接続を最高優先度の通信モードとして用いる。
【0061】
移動個人局は、省電力状況に従ってボディデバイスの優先度を決定してよい。例えば、Bluetooth接続が最も電力を節約する場合、Bluetooth接続通信モードが最高優先度の通信モードとして用いられる。
【0062】
通信優先度は、ボディデバイスが複数の通信モードを含む場合に、これらの通信モードの優先度が異なることを意味する。例えば、ウェアラブルグラスがWi-Fi、Bluetooth、赤外線などの通信モードを有する場合に、Wi-Fiは最高の通信優先度を有し、Bluetoothは次に高い通信優先度を有し、赤外線は最低の通信優先度を有する。優先度の設定は、工場出荷時にボディデバイスの製造者が指定してもよく、ユーザがその通信モードを用いる頻度に従って設定してもよく、MPSが計算によって設定してもよい。通信優先度の設定については、本明細書では限定しない。
【0063】
MPSは、ボディデバイスに接続するためにどの通信モードを用いるか決定する。例えば、MPSは、接続選択のための参照基準として電力消費を用いる。例えば、Wi-Fiは相対的に高電力消費であり、したがって、ボディデバイスが大量のデータを送信しなくてよい場合には、MPSは接続にBluetoothといった低電力消費の接続モードを選択し、ボディデバイスが大量のデータを送信する必要がある場合には、MPSは接続に高電力消費のWi-Fiを選択する。
【0064】
202:移動個人局は、ボディデバイスを所持するユーザの周囲パラメータを獲得する。
【0065】
周囲パラメータには、空気湿度、空気温度、紫外線強度、二酸化炭素濃度、空気質などが含まれる。
【0066】
移動個人局が、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定するステップ104は、
移動個人局が、身体パラメータ、位置パラメータ、周囲パラメータ、および通信優先度に従ってボディデバイスを設定することを特に含む。
【0067】
身体パラメータには、人体の生理的パラメータおよび人体の行動パラメータが含まれる。
【0068】
移動個人局は、人体の生理的パラメータ、人体の行動パラメータ、位置パラメータ、周囲パラメータ、および通信優先度を入力として用いて、事前設定モデルに従って計算を行い、計算結果に従ってボディデバイスを設定する。事前設定モデルは、事前に設定されてもよく、機械訓練アルゴリズムを用いて履歴データに従って訓練されてもよい。履歴データは、ネットワークから獲得されてもよく、徐々に蓄積されてもよい。
【0069】
以上から分かるように、本発明の本実施形態で提供するボディデバイスを管理するための方法によれば、移動個人局は、身体パラメータ、位置パラメータ、周囲パラメータ、および通信優先度に基づいてボディデバイスを設定する。このようにして、ボディデバイスをより正確に設定し、管理することができる。
【0070】
任意選択で、図3aに示すように、前述の実施形態に基づき、本発明の技術的解決策は、次のステップをさらに含む。移動個人局が、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定した後に、次のステップがさらに含まれる。
【0071】
301:移動個人局は、ボディデバイスによって送信されたデータを獲得する。
【0072】
データは、ボディデバイスによって収集されたデータである。データは、人体の生理的パラメータ、人体の行動パラメータ、位置パラメータ、および周囲パラメータを含む。例えば、人体の生理的パラメータには、心拍数や血圧といったパラメータが含まれる。人体の行動パラメータには、ユーザのインターネット閲覧時点、インターネット閲覧時間、ユーザが毎日摂取するカロリー量といったパラメータが含まれる。周囲パラメータには、ユーザがいる環境の大気汚染指数、温度、湿度、二酸化炭素濃度などが含まれる。位置パラメータには、ユーザの位置の緯度および経度、位置の高度、位置の名前などが含まれる。
【0073】
302:移動個人局は、データのイベントタイプを識別する。
【0074】
イベントタイプは、ボディデバイスのタイプに従って分類されてよい。例えば、イベントタイプには、心拍数データ、血圧データ、湿度データ、ユーザのインターネット閲覧時間のデータ、ユーザのインターネット閲覧時点のデータなどが含まれる。
【0075】
あるいは、イベントタイプは、緊急イベントタイプと非緊急イベントタイプとに分類されてもよい。そうしたイベントタイプの分類は、ユーザにとってのデータの緊急度に従って行われる。データがユーザの生命や財産にとって重大なものである場合、そのデータは緊急イベントタイプに属する。データが、ユーザの生活習慣や作業習慣の分析に用いられるモデル訓練に用いられる場合、データは非緊急イベントタイプに属する。
【0076】
あるいは、イベントタイプは軽量タイプと重量タイプとに分類されてもよい。そうしたイベントタイプ分類は、MPSの処理能力に基づいて行われる。MPSが行った分析から結論を得ることができる場合、データは軽量タイプに属する。MPSの計算処理能力を超えるデータは重量データに属し、MPSは重量データを分析のために情報センタに送信する必要がある。情報センタは、クラウド・コンピューティング・プラットフォームであってよい。
【0077】
303:移動個人局は、データのイベントタイプと事前設定イベントとの照合を行う。
【0078】
移動個人局は、イベントの緊急状況や、移動個人局の計算処理能力や、ボディデバイスのタイプに従って、事前設定イベントリストを設定してよい。例えば、事前設定イベントリストは、心拍数データタイプおよび血圧データタイプを含む。
【0079】
304:データのイベントタイプと事前設定イベントとがうまく一致した場合に、移動個人局は、データを処理し、処理結果に従って事前に設定されたやり方で警告を送る。
【0080】
移動個人局がデータを処理した後に、情報センタが受信データに従ってモデル訓練または綿密な分析を行うように、データまたは処理後のデータを情報センタに報告するステップがさらに含まれていてよい。
【0081】
データのイベントタイプと事前設定イベントとがうまく一致した場合、それは、そのデータが、緊急イベントまたはMPSの処理能力内のイベントであることを指示する。移動個人局は、データを分析し、分析結果に従ってユーザに警告を送る。例えば、ボディデバイスが移動個人局に、事前設定値を超える血圧または心拍数を送信した場合、移動個人局は、血圧または心拍数を分析する必要があり、次いで別のボディデバイスによって送信されたデータを参照して判定を行い、次いでユーザに警告を送る。例えば、移動個人局は、ボディデバイスによって送信されたデータを受信する。このデータは、人体の血圧が事前設定値を超えていること、人体の心拍数が第2の設定値よりも高いこと、姿勢センサが、ユーザが転倒状態であることを検出したこと、を含んでいる。この場合には、移動個人局は、前述のデータを参照して分析を行って、転倒によって異常な血圧および心拍数が引き起こされたと判定し、移動個人局は、ユーザに緊急通報するよう警告し、またはユーザに代わって直接緊急通報する。
【0082】
移動個人局は、データ分析能力を有し、すべてのボディデバイスのデータを総合的に用いて、原因分析、解答算出、ユーザ警告といった機能を果たす。例えば、移動個人局がデータを受信したときに、そのデータは、ボディデバイスがWi-Fiを用いる状態であるとする。ボディデバイスが30分を超える時間にわたってWi-Fiを用いなかった後で、移動個人局は、ボディデバイスの電力を節約するために接続モードを能動的に変更し、例えば、Wi-Fi接続をBluetooth接続に変更する。
【0083】
任意選択で、図3bに示すように、図3aに基づき、本発明の技術的解決策は、次のステップをさらに含む。
【0084】
305:移動個人局は、データのイベントタイプが事前設定イベントと一致しない場合に、情報センタに前処理後のデータを報告すべきかそれとも前処理前のデータを報告すべきかを指示するために用いられるデータ報告ソリューションを獲得する。
【0085】
情報センタは、報告されたデータを綿密に分析し、移動個人局の前処理結果を確認し、または訂正することができる。
【0086】
データのイベントタイプが事前設定イベントと一致しない場合、それはデータが緊急イベントではないこと、またはデータが相対的に複雑であり、MPSの計算処理能力を超えていることを指示する。ただし、MPSはデータを前処理する。前処理には、データの収集、データの算出、データの統合などが含まれる。
【0087】
移動個人局がデータを前処理することは、移動個人局が、データに従って、いくつかの分析および判定操作を行い、または予備判定結果を獲得することを意味する。次いで、情報センタは、予備判定結果もしくは前処理前のデータに従って分析および訂正を行い、または移動個人局によって提供された分析および判定を検証し、もしくは確認する。
【0088】
306:移動個人局は、データ報告ソリューションが情報センタに前処理前のデータを報告することを指示する場合に、情報センタが報告された前処理前のデータを処理するように、情報センタに前処理前のデータを送信する。
【0089】
307:データ報告ソリューションが情報センタに前処理後のデータを報告することを指示する場合に、移動個人局は、情報センタが報告された前処理後のデータをさらに処理するように、データを前処理し、情報センタに前処理後のデータを送信する。
【0090】
任意選択で、図3cに示すように、図3bに基づき、本発明の技術的解決策は、次のステップをさらに含む。
【0091】
データ報告ソリューションを獲得した後に、次のステップさらに含まれる。
【0092】
308:移動個人局は、移動個人局が位置しているネットワークのネットワーク状況を獲得する。
【0093】
ネットワーク状況は、ネットワークが輻輳状態にあるかどうかを指示する。例えば、判定は、事前設定時間内に正常に送信されたパケットの割合を計算することによって行われる。
【0094】
移動個人局が、データ報告ソリューションが情報センタに前処理前のデータを報告することを指示する場合に、情報センタが報告された前処理前のデータを処理するように、情報センタに前処理前のデータを送信することは、次のステップを特に含む。
【0095】
309:移動個人局は、データ報告ソリューションが情報センタに前処理前のデータを報告することを指示し、かつネットワークの状況が事前設定のネットワーク状況要件を満たす場合に、情報センタがデータを処理するように、情報センタに前処理前のデータを送信する。
【0096】
事前設定のネットワーク状況要件は、事前設定時間内に正常に送信されたパケットの割合に従って測定されてよい。例えば、事前設定のネットワーク状況要件は、95%のパケットが事前設定時間内に正常に送信されることとして設定されてよい。
【0097】
移動個人局は、データ分析機能を有し、すべてのボディデバイスのデータを総合的に用いて、シナリオ分析、解答算出、ユーザ警告といった機能を果たす。例えば、移動個人局は、姿勢センサから送信されたデータを受信し、そのデータを分析して、ユーザが泳いでいると判定する。次いで、移動個人局は、水温、水深、およびユーザの位置における可能なリスクを分析し、ユーザに警告を送る。
【0098】
ネットワークが非常にスムーズに動作し、ネットワーク状況要件を満たしているときには、情報センタは非常に強力な計算処理能力を有するため、移動個人局は、データに従って、いくつかの分析および判定操作を行い、または予備判定結果を獲得することができる。次いで、情報センタは、予備判定結果または生データに従って分析および訂正を行い、または移動個人局によって提供された分析および判定を検証し、もしくは確認する。情報センタは、クラウド・コンピューティング・プラットフォームであってよい。
【0099】
任意選択で、前述の実施形態に基づき、次のステップがさらに含まれる。
【0100】
310:移動個人局は、データ報告ソリューションが情報センタに前処理前のデータを報告することを指示し、かつネットワークの状況が事前設定のネットワーク状況要件を満たさない場合に、情報センタがデータをさらに処理するように、情報センタに前処理後のデータを送信する。
【0101】
以上から分かるように、本発明の本実施形態で提供するボディデバイスを管理するための方法によれば、移動個人局は、ボディデバイスによって送信されたデータを獲得し、移動個人局は、データのイベントタイプを識別し、移動個人局は、データのイベントタイプと事前設定イベントとの照合を行い、データのイベントタイプと事前設定イベントとがうまく一致した場合に、移動個人局は、データを処理し、処理結果に従ってユーザに警告を送り、または、データのイベントタイプが事前設定イベントと一致しない場合に、移動個人局は、データを前処理し、情報センタが、報告されたデータを綿密に分析し、移動個人局の前処理結果を確認し、もしくは訂正するように、情報センタに前処理後のデータを報告すべきかそれとも前処理前のデータを報告すべきかを指示するために用いられるデータ報告ソリューションを獲得する。このようにして、移動個人局は、照合結果とデータ報告ソリューションとに従ってデータを処理し、移動個人局の作業効率が改善される。
【0102】
任意選択で、図4に示すように、前述の実施形態に基づき、本発明の技術的解決策は、次のステップをさらに含む。
【0103】
移動個人局が、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定した後に、次のステップがさらに含まれる。
【0104】
401:移動個人局は、移動個人局が位置しているネットワークのネットワークトポロジを獲得する。
【0105】
ネットワークトポロジとは、ネットワーク上の移動個人局とボディデバイスとの間の接続関係をいう。
【0106】
402:移動個人局は、移動個人局が位置しているネットワーク上でボディデバイスがサポートしている通信モード、事前設定の最適化アルゴリズム、およびネットワークトポロジに従って、移動個人局が位置しているネットワークを最適化する。
【0107】
ネットワークには多くのボディデバイスが接続されている。ボディデバイスは様々なやり方でネットワークに接続されており、ボディデバイスはすべてが同時に動作しているとは限らない。ボディデバイスが移動個人局に1ホップで接続すべきか、それとも複数ホップで接続すべきかには多くの選択肢がある。したがって、移動個人局は、ネットワークトポロジに従ってボディデバイスとの接続関係を決定し、次いで、ネットワーク全体のすべてのボディデバイスが、それぞれの機能をより高い節電状態で実現するように、ボディデバイスがサポートしている通信モード、通信優先度、および事前設定の最適化アルゴリズムに従って接続関係を最適化することができる。
【0108】
事前設定の最適化アルゴリズムは、テーブル駆動型経路制御プロトコル、オンデマンド型経路制御プロトコルなどを含む。例えば、テーブル駆動型経路制御プロトコルの典型的な代表例は、DSDV(Destination Sequenced Distance Vector、宛先順序付け距離ベクトル経路制御)プロトコルである。オンデマンド型経路制御プロトコルの典型的な代表例は、動的ソースルーティング(DSR、Dynamic Source Routing)である。
【0109】
以上から分かるように、本発明の本実施形態で提供するボディデバイスを管理するための方法によれば、移動個人局は、移動個人局が位置しているネットワークのネットワークトポロジを獲得し、移動個人局は、移動個人局が位置しているネットワーク上のボディデバイスの通信モード、事前設定の最適化アルゴリズム、およびネットワークトポロジに従って、移動個人局が位置しているネットワークを最適化する。移動個人局は、ネットワークトポロジを用いてネットワーク内のボディデバイスとの接続関係を獲得し、ボディデバイスのものである通信モードおよび通信優先度、ならびに事前設定の最適化アルゴリズムに従ってボディデバイスとの接続関係を最適化する。このようにして、ユーザはボディデバイスをより便利に管理することができ、ボディデバイスの全般的な消費電力を低減させることができ、そのためボディデバイスの省電力がさらに図られ、ボディデバイスの電池性能が改善される。
【0110】
任意選択で、図5に示すように、前述の実施形態に基づき、本発明の技術的解決策は、次のステップをさらに含む。
【0111】
移動個人局が、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定した後に、次のステップがさらに含まれる。
【0112】
501:移動個人局は、事前設定範囲内に別の移動個人局が存在するかどうか検出する。
【0113】
MPSはホットスポットである。移動個人局は、事前設定範囲内で、別の移動個人局によってカバーされているネットワークが存在するかどうか検出することができる。移動個人局が別の移動個人局によってカバーされているネットワークを検出すると、移動個人局は、事前設定範囲内に別の移動個人局があることを指示する。
【0114】
502:別の移動個人局が検出された場合に、移動個人局は、別の移動個人局への接続を確立し、第2の移動個人局に移動個人局が受信したデータを送信して、移動個人局の電源が切れたときに、別の移動個人局が移動個人局によって送信されたデータに従ってボディデバイスを管理するようにする。
【0115】
移動個人局が受信し、移動個人局が第2の移動個人局に送信するデータは、移動個人局が受信したすべてのデータとすることもでき、ボディデバイスから受信されたデータとすることもできる。
【0116】
移動個人局の電源が切れた場合や、移動個人局がインターネットに接続できない場合に、移動個人局は、別の移動個人局への接続を確立し、別の移動個人局に、移動個人局が受信したデータを送信することができる。データは、ボディデバイスによって移動個人局に送信されてもよい。
【0117】
移動個人局の電源が切れた場合に、移動個人局は別の移動個人局にデータを送信し、別の移動個人局がそのデータに従ってボディデバイスを管理するように、管理機能の移行を実施する。
【0118】
インターネットに接続できない場合に、移動個人局は別の移動個人局を、別の移動個人局のネットワークを用いてインターネットに接続するゲートウェイとみなすことができる。
【0119】
以上から分かるように、本発明の本実施形態で提供するボディデバイスを管理するための方法によれば、移動個人局は、事前設定範囲内に別の移動個人局が存在するかどうか検出し、別の移動個人局が検出された場合に、移動個人局は、別の移動個人局への接続を確立し、第2の個人局にデータを送信して、移動個人局の電源が切れたときに、別の移動個人局がデータに従ってボディデバイスを管理するようにする。移動個人局は、データを別の移動個人局に移行し、これによりボディデバイスの管理の連続性が保証される。
【0120】
任意選択で、図6に示すように、前述の実施形態に基づき、本発明の技術的解決策は、次のステップをさらに含む。
【0121】
移動個人局が、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定した後に、次のステップがさらに含まれる。
【0122】
601:移動個人局は、身体パラメータに従って、移動個人局を所持するユーザの一意の認識可能な特性を決定する。
【0123】
ユーザの一意の認識可能な特性には、指紋、虹彩、またはDNA(Deoxyribonucleic acid、デオキシリボ核酸)のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0124】
602:移動個人局は、ユーザの一意の認識可能な特性に従ってゲートウェイとのセキュリティ認証方式を確立する。
【0125】
例えば、ユーザの一意の認識可能な特性が指紋であるとした場合、移動個人局は、ユーザの指紋をセキュリティ認証方式として用いるためにゲートウェイと折衝する。
【0126】
ゲートウェイは、家庭のゲートウェイであってもよく、オフィスのゲートウェイであってもよく、自動車内のゲートウェイであってもよい。例えば、ゲートウェイがオフィスのゲートウェイであるとした場合、移動個人局は、身元認証のためにオフィスのゲートウェイにユーザの生理的特性を提示する。ゲートウェイのシナリオについては、本明細書では限定しない。
【0127】
603:移動個人局は、ボディデバイスを用いて事前設定時間内にユーザの生理的特性を収集し、収集結果を獲得する。
【0128】
事前設定時間は、3秒間であってもよく、10秒間であってもよい。具体的な事前設定時間については、本明細書では限定しない。
【0129】
ユーザの生理的特性を収集することは、DNA、指紋または虹彩のサンプルを収集することを含む。収集がどのように行われるかについては、本明細書では限定しない。例えば、抜け毛や皮膚がユーザのDNAサンプルとして収集される。
【0130】
604:移動個人局は、ユーザの身元認証を行うことができるように、収集結果およびセキュリティ認証方式に従ってゲートウェイと対話する。
【0131】
移動個人局は、ゲートウェイが収集結果に従って認証を行うように、収集結果をゲートウェイに送信することができ、ゲートウェイは次いで、認証結果を移動個人局に送信する。例えば、収集結果は指紋であり、DNAであり、あるいはそれらの組み合わせである。
【0132】
本発明の一実施形態では、MPSは、人体の生理的データを獲得し、分析する能力を有する。例えば、MPSは、人体の生理的特性に基づくセキュリティ認証のために構成されている。例えば、MPSはボディデバイスの管理のために構成されているため、MPSは多くの場合ユーザによって携帯される。したがって、MPSは、自動ドアの解錠または施錠を行うために、ユーザの帰宅時または外出時に認証のためにユーザの生理的情報をホームゲートウェイに提示する。同様に、ユーザが自動車のところに来ると、MPSは、自動車が認証するために、自動車内のゲートウェイにユーザの生理的特性を提示することができる。認証に成功すると、自動車は、例えば、自動的に始動する。MPSが収集を行い、次いでゲートウェイが認証を行う実施形態には多くの類似したものがあるが、ここには逐一記載しない。
【0133】
以上から分かるように、本発明の本実施形態で提供するボディデバイスを管理するための方法によれば、移動個人局は、ユーザの一意の認識可能な特性に従ってゲートウェイとのセキュリティ認証方式を確立し、移動個人局は、接続されたボディデバイスを用いて事前設定時間内にユーザの生理的特性を収集し、収集結果を獲得し、移動個人局は、ユーザの身元認証のために、収集結果に従ってゲートウェイと対話する。移動個人局は、ボディデバイスによって収集されたユーザの生理的特性を用いて身元認証を実施し、ユーザの生活がより便利になる。
【0134】
任意選択で、図7に示すように、本発明の技術的解決策は、前述の実施形態に基づき、次のステップをさらに含む。
【0135】
移動個人局が、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定した後に、次のステップがさらに含まれる。
【0136】
701:移動個人局は、ボディデバイスの無線信号の強度を検出する。
【0137】
移動個人局がボディデバイスへの接続を確立し、ボディデバイスを設定した後で、移動個人局は、ボディデバイスを管理することができる。ボディデバイスとのリアルタイムの対話を実現するために、移動個人局は、ボディデバイスの無線信号の強度を検出することにより、対話の正常な続行を保証する。
【0138】
702:移動個人局は、ボディデバイスの無線信号の強度に従って、ボディデバイスと移動個人局との間の距離を決定する。
【0139】
移動個人局は、ボディデバイスへの無線接続を確立し、無線信号の強度は、移動個人局とボディデバイスとの間の距離と共に変化する。移動個人局は、無線信号の強度に従って、移動個人局とボディデバイスとの間の距離を決定することができる。
【0140】
703:距離が事前設定値よりも大きい場合に、移動個人局は、事前に設定されたやり方で、移動個人局を所持するユーザに警告を送る。
【0141】
事前設定値はユーザの安全範囲に従って設定され、この値はデフォルト値とすることもでき、ユーザ調整可能とすることもできる。一般的な事前設定値は、5メートル、10メートルなどとすることができ、事前設定値については、本明細書では限定しない。
【0142】
本発明の一実施形態では、MPSは、ボディデバイスの無線信号の強度を検出することによって、MPSとボディデバイスとの相対距離を決定することができる。ボディデバイスの無線信号の強度が徐々に低下して指定の閾値を下回ることが判明した場合、MPSは、例えば音や振動によってユーザに警告を送ることができる。例えば、警告は、ユーザが携帯するのを忘れたボディデバイス、ボディデバイスの位置、ボディデバイスとユーザとの間の距離を含む。ボディデバイスの位置は、電磁波の伝送方向を用いて推定してもよい。ボディデバイスとユーザとの間の距離は、無線信号の強度を用いて推定してもよい。
【0143】
本発明の一実施形態では、無線ロケータカードを財布に入れておいてもよい。無線ロケータカードの信号の強度が事前設定値未満であることをMPSが検出すると、MPSは、振動または音によって、財布が紛失したことをユーザに警告することができる。
【0144】
以上から分かるように、本発明の本実施形態で提供するボディデバイスを管理するための方法によれば、移動個人局は、ボディデバイスの無線信号の強度に従って、ボディデバイスと移動個人局との間の距離を決定し、移動個人局は、距離が事前設定値よりも大きい場合に、事前に設定されたやり方で、ユーザに警告を送る。移動個人局は、ボディデバイスの無線信号の強度に従って、ボディデバイスと移動個人局との間の距離を決定し、このためユーザがボディデバイスを管理するための利便性が高まる。
【0145】
任意選択で、図8に示すように、前述の実施形態に基づき、本発明の技術的解決策は、次のステップをさらに含む。
【0146】
801:移動個人局は、ボディデバイスによって送信された、ボディデバイスの識別子を含む接続要求を受信する。
【0147】
ボディデバイスの識別子は、工場で割り当てられた通し番号であってよい。
【0148】
あるいは、移動個人局は、ボディデバイスの識別子を獲得するために事前設定距離内のボディデバイスを探索し、ボディデバイスへの接続を確立するためにボディデバイスに接続要求を送信することもできる。例えば、事前設定距離は、1メートル、2メートル、5メートルとすることもでき、10メートルとすることさえできる。事前設定距離については、本明細書では限定しない。
【0149】
802:移動個人局は、ボディデバイスの識別子がすでに記憶されているかどうか検出する。
【0150】
ボディデバイスが過去において移動体局への接続を確立した場合、ボディデバイスの識別子は移動個人局によって記憶されている。ボディデバイスが過去に移動個人局への接続を確立しなかった場合、ボディデバイスの識別子は移動個人局によって記憶されていない。
【0151】
803:ボディデバイスの識別子がすでに記憶されている場合に、移動個人局は、ボディデバイスへの接続を確立する。
【0152】
移動個人局が、ボディデバイスの識別子を獲得することは、移動個人局が接続されているボディデバイスの識別子を獲得すること、を特に含む。
【0153】
ボディデバイスの識別子がすでに記憶されている場合、これは、ボディデバイスが過去において移動個人局への接続を確立したことを指示する。したがって、今度は接続を直接確立することができる。
【0154】
任意選択で、図8に示すように、本発明の技術的解決策は、次のステップをさらに含み、接続要求は、ボディデバイスのパラメータをさらに含む。
【0155】
804:ボディデバイスの識別子がまだ記憶されていない場合に、移動個人局は、ボディデバイスの識別子が妥当であるかどうかを検査する。
【0156】
識別子が妥当であるかどうか検査するステップは、識別子がボディデバイスの製造業者の命名規則に従っているかどうか判定することによって行われてもよく、識別子がユーザによって設定されているかどうかをユーザが確認することによって行われてもよい。例えば、識別子に従って、識別子が製造者の通し番号であると判定された場合、識別子は製造者の命名規則に従っていると判定される。識別子が人為的な名前であると判定された場合、識別子がユーザによって命名されているかどうかをユーザが判定するようにユーザに警告が送られ、ユーザの判定に従ってボディデバイスの識別子が妥当であるかどうかが判定される。
【0157】
識別子が妥当であるかどうか検査するステップは、別のユーザのデバイスがユーザのデバイスへの接続を確立するのを防止するために、ボディデバイスリストをトラバースして、当該ボディデバイスがユーザによってボディデバイスリストに加えられたかどうか判定するステップ、をさらに含む。例えば、ボディデバイスを管理するために、ユーザは、ボディデバイスがMPSへの接続を確立する前に、ボディデバイスの識別子をMPSに事前に入力しておき、MPSがボディデバイスへの接続を確立するときに、MPSがボディデバイスリストに従ってボディデバイスの妥当性検査を行うようにすることができる。
【0158】
識別子の妥当性検査を行うときに、MPSは、ボディデバイスの妥当性を手動で検査するようにユーザに警告することができる。
【0159】
805:ボディデバイスの識別子が妥当である場合に、移動個人局は、ボディデバイスへの接続を確立し、ボディデバイスの識別子を記憶し、ボディデバイスのパラメータに従ってボディデバイスリストを更新する。
【0160】
ボディデバイスが移動個人局への接続を確立するのは初めてであるため、ボディデバイスリストはボディデバイスのパラメータに従って更新される。ボディデバイスリストを更新するステップは、ボディデバイスのパラメータをボディデバイスリストに追加するステップ、を含む。
【0161】
以上から分かるように、本発明の本実施形態で提供するボディデバイスを管理するための方法によれば、移動個人局は、ボディデバイスの識別子がすでに記憶されているかどうか検査し、ボディデバイスの識別子がすでに記憶されている場合に、移動個人局は、ボディデバイスへの接続を確立し、ボディデバイスの識別子がまだ記憶されていない場合に、移動個人局は、ボディデバイスの識別子が妥当であるかどうか検査し、ボディデバイスの識別子が妥当である場合に、移動個人局は、ボディデバイスへの接続を確立し、ボディデバイスのパラメータに従ってボディデバイスリストを更新する。移動個人局は、ボディデバイスの識別子に従って接続を確立し、これによりボディデバイスの設定が容易になる。
【0162】
図9に示すように、図9には、本発明の一実施形態におけるボディデバイスを管理するための装置、すなわち移動個人局が示されている。移動個人局は、スマートバンド、スマートネックレス、スマートグラスといったスマート端末であってもよく、スマート端末上のアプリケーションプログラムであってもよく、これについては本明細書では限定しない。移動個人局90は、前述の実施形態に記載したボディデバイスを管理するための方法を実行するように構成されている。移動個人局90は、獲得部901と、設定部902とを含む。
【0163】
獲得部901は、ボディデバイスの識別子を獲得するように構成されている。
【0164】
識別子は、工場で割り当てられたデバイス通し番号などであってよく、これについては本明細書では限定しない。
【0165】
獲得部901は、ボディデバイスの識別子に従ってボディデバイスリストをトラバースして、ボディデバイスがサポートしている通信モードを獲得するようにさらに構成されている。
【0166】
獲得部901は、ボディデバイスを所持するユーザのものである身体パラメータおよび位置パラメータを獲得するようにさらに構成されている。
【0167】
身体パラメータには、人体の生理的パラメータおよび人体の行動パラメータが含まれる。
【0168】
位置パラメータには、人体の位置のものである緯度、経度、高度といったパラメータが含まれる。
【0169】
設定部902は、獲得部901によって獲得された、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従って、ボディデバイスを設定するように構成されている。
【0170】
以上から分かるように、本発明の本実施形態で提供するボディデバイスを管理するための装置によれば、移動個人局がボディデバイスの識別子を獲得し、移動個人局は、ボディデバイスの識別子に従って、ボディデバイスがサポートしている通信モードを獲得し、移動個人局は、ボディデバイスを所持するユーザのものである身体パラメータおよび位置パラメータを獲得し、移動個人局は、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定する。このようにして、ボディデバイスを迅速に設定することができ、このためボディデバイスの管理が容易になり、ユーザ体験が改善される。
【0171】
任意選択で、図10に示すように、前述の装置実施形態で提供する前述の装置に基づき、本装置は、第1の決定部1001をさらに含む。
【0172】
第1の決定部1001は、ボディデバイスがサポートしている通信モードに従って、ボディデバイスの通信優先度を決定する。
【0173】
ボディデバイスの通信優先度の決定の詳細については、方法実施形態の説明を参照されたい。
【0174】
獲得部901は、ボディデバイスを所持するユーザの周囲パラメータを獲得するようにさらに構成されている。
【0175】
周囲パラメータには、人体が存在する環境の空気湿度、温度、紫外線強度、空気質といったパラメータが含まれる。
【0176】
設定部902は、獲得部901によって獲得された身体パラメータ、位置パラメータ、周囲パラメータと、通信優先度とに従ってボディデバイスを設定するように特に構成されている。
【0177】
以上から分かるように、本発明の本実施形態で提供するボディデバイスを管理するための装置によれば、移動個人局は、身体パラメータ、位置パラメータ、周囲パラメータ、および通信優先度に従ってボディデバイスを設定する。このようにして、ボディデバイスをより正確に設定し、管理することができる。
【0178】
任意選択で、前述の装置に基づき、本装置は、認識部1101と、照合部1102と、第1の処理部1103とをさらに含む。
【0179】
獲得部901は、ボディデバイスによって送信されたデータを獲得するようにさらに構成されている。
【0180】
認識部1101は、データのイベントタイプを識別するように構成されている。
【0181】
照合部1102は、データのイベントタイプと事前設定イベントとの照合を行うように構成されている。
【0182】
第1の処理部1103は、データのイベントタイプと事前設定イベントとがうまく一致した場合に、データを処理し、処理結果に従って事前に設定されたやり方で警告を送る、ように構成されている。
【0183】
任意選択で、図11に示すように、前述の装置に基づき、本装置は、第2の処理部1104と、送信部1105とをさらに含む。
【0184】
第2の処理部1104は、データのイベントタイプが事前設定イベントと一致しない場合に、情報センタに前処理後のデータを報告すべきかそれとも前処理前のデータを報告すべきかを指示するために用いられるデータ報告ソリューションを獲得するように構成されている。
【0185】
情報センタは、報告されたデータを綿密に分析し、移動個人局の前処理結果を確認し、または訂正する。
【0186】
送信部1105は、データ報告ソリューションが情報センタに前処理前のデータを報告することを指示する場合に、情報センタが報告された前処理前のデータを処理するように、情報センタに前処理前のデータを送信するように構成されている。
【0187】
送信部1105は、データ報告ソリューションが情報センタに前処理後のデータを報告することを指示する場合に、情報センタが報告された前処理後のデータをさらに処理するように、データを前処理し、情報センタに前処理後のデータを送信するようにさらに構成されている。
【0188】
任意選択で、前述の装置に基づき、
獲得部901は、移動個人局が位置しているネットワークのネットワーク状況を獲得するようにさらに構成されており、
送信部1105は、データ報告ソリューションが情報センタに前処理前のデータを報告することを指示し、かつネットワークの状況が事前設定のネットワーク状況要件を満たす場合に、情報センタがデータを処理するように、情報センタに前処理前のデータを送信するように特に構成されている。
【0189】
任意選択で、前述の装置に基づき、送信部1105は、データ報告ソリューションが情報センタに前処理前のデータを報告することを指示し、かつネットワークの状況が事前設定のネットワーク状況要件を満たさない場合に、情報センタがデータをさらに処理するように、情報センタに前処理後のデータを送信するようにさらに特に構成されている。
【0190】
以上から分かるように、本発明の本実施形態で提供するボディデバイスを管理するための装置によれば、移動個人局は、ボディデバイスによって送信されたデータを獲得し、移動個人局は、データのイベントタイプを識別し、移動個人局は、データのイベントタイプと事前設定イベントとの照合を行い、データのイベントタイプと事前設定イベントとがうまく一致した場合に、移動個人局は、データを処理し、処理結果に従ってユーザに警告を送り、または、データのイベントタイプが事前設定イベントと一致しない場合に、移動個人局は、データを前処理し、情報センタが、報告されたデータを綿密に分析し、移動個人局の前処理結果を確認し、もしくは訂正するように、情報センタに前処理後のデータを報告すべきかそれとも前処理前のデータを報告すべきかを指示するために用いられるデータ報告ソリューションを獲得する。このようにして、移動個人局は、照合結果とデータ報告ソリューションとに従ってデータを処理し、移動個人局の作業効率が改善される。
【0191】
任意選択で、前述の装置に基づき、本装置は、ネットワーク最適化部1106をさらに含む。
【0192】
獲得部901は、移動個人局が位置しているネットワークのネットワークトポロジを獲得するようにさらに構成されている。
【0193】
ネットワーク最適化部1106は、移動個人局が位置しているネットワーク上でボディデバイスがサポートしている通信モード、事前設定の最適化アルゴリズム、およびネットワークトポロジに従って、移動個人局が位置しているネットワークを最適化するように特に構成されている。
【0194】
以上から分かるように、本発明の本実施形態で提供するボディデバイスを管理するための装置によれば、移動個人局は、移動個人局が位置しているネットワークのネットワークトポロジを獲得し、移動個人局は、移動個人局が位置しているネットワーク上でボディデバイスがサポートしている通信モード、事前設定の最適化アルゴリズム、およびネットワークトポロジに従って、移動個人局が位置しているネットワークを最適化する。移動個人局は、ネットワークトポロジを用いてネットワーク内のボディデバイスとの接続関係を獲得し、ボディデバイスのものである通信モードおよび通信優先度、ならびに事前設定の最適化アルゴリズムに従ってボディデバイスとの接続関係を最適化する。このようにして、ユーザはボディデバイスをより便利に管理することができ、ボディデバイスの全般的な消費電力を低減させることができ、そのためボディデバイスの省電力がさらに図られ、ボディデバイスの電池性能が改善される。
【0195】
任意選択で、図12に示すように、前述の装置の実施形態に基づき、本装置は、第1の検出部1201と、移行部1202とをさらに含む。
【0196】
第1の検出部1201は、事前設定範囲内に別の移動個人局が存在するかどうか検出するように構成されている。
【0197】
第1の検出部1201は、設定部902に接続されている。
【0198】
移行部1202は、別の移動個人局が検出された場合に、別の移動個人局への接続を確立し、第2の個人局に移動個人局が受信したデータを送信して、移動個人局の電源が切れたときに、別の移動個人局がデータに従ってボディデバイスを管理するようにする、ように構成されている。
【0199】
以上から分かるように、本発明の本実施形態で提供するボディデバイスを管理するための装置によれば、移動個人局は、事前設定範囲内に別の移動個人局が存在するかどうか検出し、別の移動個人局が検出された場合に、移動個人局は、別の移動個人局への接続を確立し、第2の個人局にデータを送信して、移動個人局の電源が切れたときに、別の移動個人局がデータに従ってボディデバイスを管理するようにする。移動個人局は、データを別の移動個人局に移行し、これによりボディデバイスの管理の連続性が保証される。
【0200】
任意選択で、図13に示すように、前述の装置の実施形態に基づき、本装置は、第2の決定部1301と、折衝部1302と、収集部1303と、認証部1304とをさらに含む。
【0201】
第2の決定部1301は、獲得部901によって獲得された身体パラメータに従って、移動個人局を所持するユーザの一意の認識可能な特性を決定するように構成されている。
【0202】
第2の決定部1301は、獲得部901に接続されている。
【0203】
折衝部1302は、ユーザの一意の認識可能な特性に従って、ゲートウェイとのセキュリティ認証方式を確立するように構成されている。
【0204】
収集部1303は、ボディデバイスを用いて事前設定時間内にユーザの生理的特性を収集し、収集結果を獲得するように構成されている。
【0205】
認証部1304は、ユーザの身元認証のために、収集部1303によって獲得された収集結果と、折衝部1302によって確立されたセキュリティ認証方式とに従って、ゲートウェイと対話するように構成されている。
【0206】
任意選択で、図14に示すように、前述の装置の実施形態に基づき、本装置は、第2の検出部1401と、決定部1402と、警告部1403とをさらに含む。
【0207】
第2の検出部1401は、設定部902によって設定されたボディデバイスの無線信号の強度を検出するように構成されている。
【0208】
第2の検出部1401は、設定部902に接続されている。
【0209】
決定部1402は、ボディデバイスの無線信号の強度に従って、ボディデバイスから移動個人局までの距離を決定するように構成されている。
【0210】
警告部1403は、距離が事前設定値よりも大きい場合に、事前に設定されたやり方で、移動個人局を所持するユーザに警告を送るように構成されている。
【0211】
以上から分かるように、本発明の本実施形態で提供するボディデバイスを管理するための装置によれば、移動個人局は、ユーザの一意の認識可能な特性に従ってゲートウェイとのセキュリティ認証方式を確立し、移動個人局は、接続されたボディデバイスを用いて事前設定時間内にユーザの生理的特性を収集し、収集結果を獲得し、移動個人局は、ユーザの身元認証のために、収集結果に従ってゲートウェイと対話する。移動個人局は、ボディデバイスによって収集されたユーザの生理的特性を用いて身元認証を実施し、ユーザの生活がより便利になる。
【0212】
任意選択で、図15に示すように、前述の装置実施形態に基づき、本装置は、受信部1501と、第3の検出部1502と、接続部1503とをさらに含む。
【0213】
受信部1501は、ボディデバイスによって送信された、ボディデバイスの識別子を含む接続要求を受信するように構成されている。
【0214】
受信部1501は、設定部902に接続されている。
【0215】
第3の検出部1502は、ボディデバイスの識別子がすでに記憶されているかどうか検出するように構成されている。
【0216】
接続部1503は、ボディデバイスの識別子がすでに記憶されている場合に、ボディデバイスへの接続を確立するように構成されている。
【0217】
獲得部901は、接続部1503によって接続されているボディデバイスの識別子を獲得するように構成されている。
【0218】
以上から分かるように、本発明の本実施形態で提供するボディデバイスを管理するための装置によれば、移動個人局は、ボディデバイスの無線信号の強度に従って、ボディデバイスと移動個人局との間の距離を決定し、移動個人局は、距離が事前設定値よりも大きい場合に、事前に設定されたやり方で、ユーザに警告を送る。移動個人局は、ボディデバイスの無線信号の強度に従って、ボディデバイスと移動個人局との間の距離を決定し、このためユーザがボディデバイスを管理するための利便性が高まる。
【0219】
任意選択で、図16に示すように、前述の装置実施形態に基づき、本装置は、検査部1601と、更新部1602とをさらに含む。接続要求は、ボディデバイスのパラメータをさらに含む。
【0220】
検査部1601は、ボディデバイスの識別子がまだ記憶されていない場合に、ボディデバイスの識別子が妥当であるかどうか検査する、ように構成されている。
【0221】
更新部1602は、ボディデバイスの識別子が妥当である場合に、ボディデバイスへの接続を確立し、ボディデバイスの識別子を記憶し、ボディデバイスのパラメータに従ってボディデバイスリストを更新する、ように構成されている。
【0222】
以上から分かるように、本発明の本実施形態で提供するボディデバイスを管理するための装置によれば、移動個人局は、ボディデバイスの識別子がすでに記憶されているかどうか検査し、ボディデバイスの識別子がすでに記憶されている場合に、移動個人局は、ボディデバイスへの接続を確立し、ボディデバイスの識別子がまだ記憶されていない場合に、移動個人局は、ボディデバイスの識別子が妥当であるかどうか検査し、ボディデバイスの識別子が妥当である場合に、移動個人局は、ボディデバイスへの接続を確立し、ボディデバイスのパラメータに従ってボディデバイスリストを更新する。移動個人局は、ボディデバイスの識別子に従って接続を確立し、これによりボディデバイスの設定が容易になる。
【0223】
図17に、少なくとも1つのプロセッサ1701(例えば、CPU)と、メモリ1702と、少なくとも1つのネットワークインターフェース1703と、少なくとも1つの通信バス1704と、少なくとも1つの受信機1705と、表示画面1706とを含み、通信バス1704は、これらの装置間の通信接続を実施するように構成されている、本発明の別の実施形態で提供するボディデバイスを管理するための装置の構造を示す。プロセッサ1701は、メモリ1702に記憶された実行可能モジュール、例えばコンピュータプログラムを実行するように構成される。メモリ1702は、高速ランダム・アクセス・メモリ(RAM:Random Access Memory)を含んでいてもよく、不揮発性メモリ(non-volatile memory)、例えば、少なくとも1つのeMMC(Embedded Multi Media Card、埋め込み型マルチメディアカード)メモリをさらに含んでいてもよい。少なくとも1つのネットワークインターフェース1703(有線または無線とすることができる)は、ネットワークデバイスと少なくとも1つの他のネットワーク要素との間の通信接続を実施するように構成されており、インターネット、広域ネットワーク、ローカル・エリア・ネットワーク、メトロポリタン・エリア・ネットワークなどが用いられていてよい。端末は、上記の実施形態で説明された方法を実行するように構成されている。
【0224】
いくつかの実施態様では、メモリ1702はプログラム17021を記憶しており、プログラム17021はプロセッサ1701によって実行することができる。プログラムは、
ボディデバイスの識別子を獲得するステップと、
ボディデバイスの識別子に従って、ボディデバイスがサポートしている通信モードを獲得するステップと、
ボディデバイスを所持するユーザのものである身体パラメータおよび位置パラメータを獲得するステップと、
身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定するステップとを含む。
【0225】
任意選択で、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定するステップの前に、
ボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスの通信優先度を決定するステップと、
ボディデバイスを所持するユーザの周囲パラメータを獲得するステップと、
がさらに含まれ、
身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定するステップは、
身体パラメータ、位置パラメータ、周囲パラメータ、および通信優先度に従ってボディデバイスを設定するステップを特に含む。
【0226】
任意選択で、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定するステップの後に、
ボディデバイスによって送信されたデータを獲得するステップと、
データのイベントタイプを識別するステップと、
データのイベントタイプと事前設定イベントとの照合を行うステップと、
データのイベントタイプと事前設定イベントとがうまく一致した場合に、データを処理し、処理結果に従って事前に設定されたやり方で警告を送るステップと、
がさらに含まれる。
【0227】
任意選択で、本方法は、
データのイベントタイプが事前設定イベントと一致しない場合に、情報センタに前処理後のデータを報告すべきかそれとも前処理前のデータを報告すべきかを指示するために用いられるデータ報告ソリューションを獲得するステップと、
データ報告ソリューションが情報センタに前処理前のデータを報告することを指示する場合に、情報センタが報告された前処理前のデータを処理するように、情報センタに前処理前のデータを送信するステップ、または、データ報告ソリューションが情報センタに前処理後のデータを報告することを指示する場合に、情報センタが報告された前処理後のデータをさらに処理するように、データを前処理し、情報センタに前処理後のデータを送信するステップとをさらに含む。
【0228】
任意選択で、情報センタがデータを処理するように、情報センタにデータを送信するステップの前に、
移動個人局が位置しているネットワークのネットワーク状況を獲得するステップ、
がさらに含まれ、
データ報告ソリューションが情報センタに前処理前のデータを報告することを指示する場合に、情報センタが報告された前処理前のデータを処理するように、情報センタに前処理前のデータを送信するステップは、
データ報告ソリューションが情報センタに前処理前のデータを報告することを指示し、かつネットワークの状況が事前設定のネットワーク状況要件を満たす場合に、情報センタがデータを処理するように、情報センタに前処理前のデータを送信するステップを特に含む。
【0229】
任意選択で、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定するステップの後に、
移動個人局が位置しているネットワークのネットワークトポロジを獲得するステップと、
移動個人局が位置しているネットワーク上でボディデバイスがサポートしている通信モード、事前設定の最適化アルゴリズム、およびネットワークトポロジに従って、移動個人局が位置しているネットワークを最適化するステップと、
がさらに含まれる。
【0230】
任意選択で、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定するステップの後に、
事前設定範囲内に別の移動個人局が存在するかどうか検出するステップと、
別の移動個人局が検出された場合に、別の移動個人局への接続を確立し、第2の個人局にデータを送信して、移動個人局の電源が切れたときに、別の移動個人局がデータに従ってボディデバイスを管理するようにするステップと、
がさらに含まれる。
【0231】
任意選択で、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定するステップの後に、
身体パラメータに従って、移動個人局を所持するユーザの一意の認識可能な特性を決定するステップと、
ユーザの一意の認識可能な特性に従ってゲートウェイとのセキュリティ認証方式を確立するステップと、
ボディデバイスを用いて事前設定時間内にユーザの生理的特性を収集し、収集結果を獲得するステップと、
ユーザの身元認証のために、収集結果およびセキュリティ認証方式に従ってゲートウェイと対話するステップと、
がさらに含まれる。
【0232】
任意選択で、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定するステップの後に、
ボディデバイスの無線信号の強度を検出するステップと、
ボディデバイスの無線信号の強度に従って、ボディデバイスと移動個人局との間の距離を決定するステップと、
距離が事前設定値よりも大きい場合に、事前に設定されたやり方で、移動個人局を所持するユーザに警告を送るステップと、
がさらに含まれる。
【0233】
任意選択で、ボディデバイスの識別子を獲得するステップの前に、
ボディデバイスによって送信された、ボディデバイスの識別子を含む接続要求を受信するステップと、
ボディデバイスの識別子がすでに記憶されているかどうか検出するステップと、
ボディデバイスの識別子がすでに記憶されている場合に、ボディデバイスへの接続を確立するステップと、
がさらに含まれ、
ボディデバイスの識別子を獲得するステップは、
接続されているボディデバイスの識別子を獲得するステップを特に含む。
【0234】
任意選択で、接続要求は、ボディデバイスのパラメータをさらに含む。
【0235】
ボディデバイスの識別子がすでに記憶されているかどうか検出するステップの後に、
ボディデバイスの識別子がまだ記憶されていない場合に、移動個人局が、ボディデバイスの識別子が妥当であるかどうか検査するステップと、
ボディデバイスの識別子が妥当である場合に、ボディデバイスへの接続を確立し、ボディデバイスの識別子を記憶し、ボディデバイスのパラメータに従ってボディデバイスリストを更新するステップと、
がさらに含まれる。
【0236】
以上から分かるように、本発明の実施形態で提供するボディデバイスを管理するための方法および装置によれば、移動個人局がボディデバイスの識別子を獲得し、移動個人局は、ボディデバイスの識別子に従って、ボディデバイスがサポートしている通信モードを獲得し、移動個人局は、ボディデバイスを所持するユーザのものである身体パラメータおよび位置パラメータを獲得し、移動個人局は、身体パラメータ、位置パラメータ、およびボディデバイスがサポートしている通信モードに従ってボディデバイスを設定する。このようにして、ボディデバイスを迅速に設定することができ、このためボディデバイスの管理が容易になり、ユーザ体験が改善される。
【0237】
説明を簡単にするために、前述の方法実施形態は一連の動作として表されていることに留意すべきである。しかし、当業者は、本発明によれば、いくつかのステップを他の順序で行い、または同時に行ってもよいため、本発明が記載されている動作順序だけに限定されないことを理解するはずである。加えて、当業者は、本明細書に記載されているすべての実施形態は例示的な実施形態であり、関連する動作およびモジュールは必ずしも本発明に必須であるとは限らないことも理解するはずである。
【0238】
装置およびシステム内のモジュール間の情報交換や実行プロセスといった内容は、本発明の方法実施形態と同じ思想に基づくものである。したがって、詳細な内容については、本発明の方法の実施形態の説明を参照されたく、ここでは詳細を繰り返さない。
【0239】
当業者は、各実施形態における方法のプロセスの全部または一部を関連ハードウェアに命令するコンピュータプログラムによって実現できることを理解するであろう。プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶されていてよい。プログラムが動作すると、各実施形態における方法のプロセスが行われる。前述の記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、読取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、RAMなどとすることができる。
【0240】
本明細書では、具体例を用いて本発明の原理および実施態様が説明されている。前述の実施形態の説明は、単に、本発明の方法および思想の理解を助けるためのものにすぎない。加えて、実施態様および適用範囲に関して、本発明の思想に従って当業者が改変を加えることもできる。したがって、本明細書を、本発明に対する限定と解釈してはならない。
【符号の説明】
【0241】
90 移動個人局
901 獲得部
902 設定部
1001 第1の決定部
1101 認識部
1102 照合部
1103 第1の処理部
1104 第2の処理部
1105 送信部
1106 ネットワーク最適化部
1201 第1の検出部
1202 移行部
1301 第2の決定部
1302 折衝部
1303 収集部
1304 認証部
1401 第2の検出部
1402 決定部
1403 警告部
1501 受信部
1502 第3の検出部
1503 接続部
1601 検査部
1602 更新部
1701 プロセッサ
1702 メモリ
1703 ネットワークインターフェース
1704 通信バス
1705 受信機
1706 表示画面
17021 プログラム
図1
図2
図3a
図3b
図3c
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17