(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-04
(45)【発行日】2024-12-12
(54)【発明の名称】管理装置、プログラム、システム、及び管理方法
(51)【国際特許分類】
H04W 4/029 20180101AFI20241205BHJP
G01C 21/26 20060101ALI20241205BHJP
G01C 15/00 20060101ALI20241205BHJP
【FI】
H04W4/029
G01C21/26 P
G01C15/00 104C
G01C15/00 102C
(21)【出願番号】P 2022096865
(22)【出願日】2022-06-15
【審査請求日】2023-02-07
(73)【特許権者】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐田 実季
(72)【発明者】
【氏名】平林 一輝
(72)【発明者】
【氏名】天野 靖大
【審査官】中村 信也
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/002444(WO,A1)
【文献】特開2021-092427(JP,A)
【文献】特開2015-052583(JP,A)
【文献】特開2021-140603(JP,A)
【文献】特開2021-096662(JP,A)
【文献】特開2017-126122(JP,A)
【文献】特開2007-121153(JP,A)
【文献】特開2019-087829(JP,A)
【文献】特開2009-129016(JP,A)
【文献】特開2001-165669(JP,A)
【文献】特開平11-161157(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
G01C 15/00
G01C 21/00-21/36
23/00-25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理装置であって、
それぞれが実空間の3次元エリアに対応する複数の3Dマップのそれぞれに、対応する前記3次元エリアの前記実空間における範囲を示す範囲情報を対応付けて記憶するマップ記憶部と、
前記マップ記憶部に記憶されている複数の前記範囲情報と、通信端末の位置を示す端末位置情報とに基づいて、前記複数の3Dマップのうちのいずれかを選択するマップ選択部と、
前記マップ選択部によって選択された前記3Dマップを、前記通信端末に送信するマップ送信部と
を備え、
前記管理装置は、一の3次元エリアの位置と、当該一の3次元エリアを撮像した複数の画像と、他の3次元エリアの位置と、当該他の3次元エリアを撮像した複数の画像とを解析することによって、当該一の3次元エリアから当該他の3次元エリアへの移動が可能か否かを解析する処理を行うことによって、前記マップ記憶部に、前記複数の3Dマップのそれぞれに対して、前記3Dマップに対応する3次元エリアから通信端末が移動する可能性がある3次元エリアである移動先エリアに対応する移動先3Dマップを対応付けて記憶させ、
前記マップ選択部は、前記端末位置情報が示す位置を含む前記範囲情報に対応する前記3Dマップと、当該3Dマップに対応付けて記憶されている前記移動先3Dマップとを選択し、
前記マップ送信部は、前記マップ選択部によって選択された前記3Dマップ及び前記移動先3Dマップを前記通信端末に送信する、管理装置。
【請求項2】
前記マップ選択部は、前記通信端末が前記実空間の前記3次元エリアに入ったことに応じて、前記通信端末が入った前記3次元エリアに対応する前記3Dマップを選択する、請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
それぞれが実空間の3次元エリアに対応する複数の3Dマップのそれぞれに、対応する前記3次元エリアの前記実空間における範囲を示す範囲情報を対応付けて記憶するマップ記憶部と、
前記マップ記憶部に記憶されている複数の前記範囲情報と、通信端末の位置を示す端末位置情報とに基づいて、前記複数の3Dマップのうちのいずれかを選択するマップ選択部であって、前記端末位置情報が示す位置を含む前記範囲情報に対応する前記3Dマップを選択するマップ選択部と、
前記マップ選択部によって選択された前記3Dマップを、前記通信端末に送信するマップ送信部と、
前記通信端末が一の3次元エリア内に位置したことによって、前記マップ送信部が前記通信端末に前記一の3次元エリアに対応する前記3Dマップを送信した後
に、前記通信端末が前記一の3次元エリア外に移動した
後、
前記通信端末のユーザが乗物に乗ったことを検知した場合に、前記一の3次元エリアに対応する前記3Dマップを削除する削除指示を
前記通信端末に送信する削除指示送信部と
を備える、管理装置。
【請求項4】
コンピュータを、請求項1から3のいずれか一項に記載の管理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか一項に記載の管理装置と、
前記通信端末の位置を示す端末位置情報を前記管理装置に送信し、送信した前記端末位置情報を用いて前記マップ選択部によって選択され、前記マップ送信部によって送信された前記3Dマップを受信し、受信した前記3Dマップを用いてVPSを実行する前記通信端末と
を備える、システム。
【請求項6】
コンピュータによって実行される管理方法であって、
それぞれが実空間の3次元エリアに対応する複数の3Dマップのそれぞれに、対応する前記3次元エリアの前記実空間における範囲を示す範囲情報を対応付けてマップ記憶部に記憶する記憶段階と、
一の3次元エリアの位置と、当該一の3次元エリアを撮像した複数の画像と、他の3次元エリアの位置と、当該他の3次元エリアを撮像した複数の画像とを解析することによって、当該一の3次元エリアから当該他の3次元エリアへの移動が可能か否かを解析する処理を行うことによって、前記マップ記憶部に、前記複数の3Dマップのそれぞれに対して、前記3Dマップに対応する3次元エリアから通信端末が移動する可能性がある3次元エリアである移動先エリアに対応する移動先3Dマップを対応付けて記憶する記憶段階と、
前記マップ記憶部に記憶されている複数の前記範囲情報と、通信端末の位置を示す端末位置情報とに基づいて、前記複数の3Dマップのうちのいずれかを選択するマップ選択段階であって、前記端末位置情報が示す位置を含む前記範囲情報に対応する前記3Dマップと、当該3Dマップに対応付けて記憶されている前記移動先3Dマップとを選択するマップ選択段階と、
前記マップ選択段階において選択された前記3Dマップ及び前記移動先3Dマップを、前記通信端末に送信するマップ送信段階と
を備える管理方法。
【請求項7】
コンピュータによって実行される管理方法であって、
それぞれが実空間の3次元エリアに対応する複数の3Dマップのそれぞれに、対応する前記3次元エリアの前記実空間における範囲を示す範囲情報を対応付けてマップ記憶部に記憶する記憶段階と、
前記マップ記憶部に記憶されている複数の前記範囲情報と、通信端末の位置を示す端末位置情報とに基づいて、前記複数の3Dマップのうちのいずれかを選択するマップ選択段階であって、前記端末位置情報が示す位置を含む前記範囲情報に対応する前記3Dマップを選択するマップ選択段階と、
前記マップ選択段階において選択された前記3Dマップを、前記通信端末に送信するマップ送信段階と、
前記通信端末が一の3次元エリア内に位置したことによって、前記マップ送信段階が前記通信端末に前記一の3次元エリアに対応する前記3Dマップを送信した後
に、前記通信端末が前記一の3次元エリア外に移動した
後、
前記通信端末のユーザが乗物に乗ったことを検知した場合に、前記一の3次元エリアに対応する前記3Dマップを削除する削除指示を
前記通信端末に送信する削除指示送信段階と
を備える、管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、プログラム、システム、及び管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、VPS(Visual Positioning System)について記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2021-174285号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、管理装置が提供される。前記管理装置は、それぞれが実空間の3次元エリアに対応する複数の3Dマップのそれぞれに、対応する前記3次元エリアの前記実空間における範囲を示す範囲情報を対応付けて記憶するマップ記憶部を備えてよい。前記管理装置は、前記マップ記憶部に記憶されている複数の前記範囲情報と、通信端末の位置を示す端末位置情報とに基づいて、前記複数の3Dマップのうちのいずれかを選択するマップ選択部を備えてよい。前記管理装置は、前記マップ選択部によって選択された前記3Dマップを、前記通信端末に送信するマップ送信部を備えてよい。
【0004】
前記マップ選択部は、前記端末位置情報が示す位置を含む前記範囲情報に対応する前記3Dマップを選択してよい。前記マップ選択部は、前記通信端末が前記実空間の前記3次元エリアに入ったことに応じて、前記通信端末が入った前記3次元エリアに対応する前記3Dマップを選択してよい。
【0005】
前記管理装置において、前記マップ選択部は、前記端末位置情報が示す位置を含む前記範囲情報に対応する前記3Dマップと、当該3Dマップに対応する前記3次元エリアである現在エリアに隣接する前記3次元エリアである隣接エリアに対応する隣接3Dマップとを選択してよく、前記マップ送信部は、前記マップ選択部によって選択された前記3Dマップ及び前記隣接3Dマップを前記通信端末に送信してよい。
【0006】
前記いずれかの管理装置において、前記マップ選択部は、前記端末位置情報が示す位置を含む前記範囲情報に対応する前記3Dマップと、当該3Dマップに対応する前記3次元エリアである現在エリアから前記通信端末が移動する可能性がある前記3次元エリアである移動先エリアに対応する移動先3Dマップとを選択してよく、前記マップ送信部は、前記マップ選択部によって選択された前記3Dマップ及び前記移動先3Dマップを前記通信端末に送信してよい。前記マップ選択部は、前記現在エリアから予め定められた距離の範囲内に位置する前記3次元エリアを前記移動先エリアとして、前記移動先3Dマップを選択してよい。前記マップ記憶部は、予め、前記複数の3Dマップのそれぞれに対して、移動先3Dマップを示す移動先マップ情報を対応付けて記憶してよく、前記マップ選択部は、前記端末位置情報が示す位置を含む前記範囲情報に対応する前記3Dマップの前記移動先マップ情報が示す前記移動先3Dマップを選択してよい。前記管理装置は、前記通信端末に関連する端末関連情報を取得する端末関連情報取得部を更に備えてよく、前記マップ選択部は、前記端末関連情報に基づいて、前記移動先エリアを特定してよい。前記端末関連情報取得部は、前記通信端末の移動方向を示す移動方向情報を取得してよく、前記マップ選択部は、前記現在エリアを基準として、前記移動方向情報が示す前記移動方向に存在する前記3次元エリアを前記移動先エリアとして、前記移動先3Dマップを選択してよい。前記端末関連情報取得部は、前記通信端末のユーザが向いている方向を示すユーザ方向情報を取得してよく、前記マップ選択部は、前記現在エリアを基準として、前記ユーザ方向情報が示す方向に存在する前記3次元エリアを前記移動先エリアとして、前記移動先3Dマップを選択してよい。前記端末関連情報取得部は、前記通信端末のユーザの行動履歴を示す行動履歴情報を取得してよく、前記マップ選択部は、前記行動履歴情報に基づいて推定した前記ユーザの移動先に基づいて決定した前記移動先エリアに対応する前記移動先3Dマップを選択してよい。前記端末関連情報取得部は、前記通信端末において実行されているナビゲーションサービスにおける目的地を示す目的地情報を取得してよく、前記マップ選択部は、前記目的地情報が示す目的地に基づいて決定した前記移動先エリアに対応する前記移動先3Dマップを選択してよい。前記端末関連情報取得部は、前記通信端末の移動速度を示す移動速度情報を取得してよく、前記マップ選択部は、前記移動速度情報が示す前記移動速度が速いほど、より多くの前記移動先3Dマップを選択してよい。
【0007】
前記いずれかの管理装置は、前記通信端末が一の3次元エリア内に位置したことによって、前記マップ送信部が前記通信端末に前記一の3次元エリアに対応する前記3Dマップを送信した後、前記通信端末が前記一の3次元エリア外に移動した場合に、予め定められた条件が満たされたことに応じて、前記通信端末に、前記一の3次元エリアに対応する前記3Dマップを削除する削除指示を送信する削除指示送信部を更に備えてよい。
【0008】
前記いずれかの管理装置において、前記範囲情報は、前記実空間における座標空間上の、前記3次元エリアのX軸の最小値及び最大値と、Y軸の最小値及び最大値と、Z軸の最小値及び最大値とを含んでよい。
【0009】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、前記管理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0010】
本発明の一実施態様によれば、前記管理装置と、前記通信端末とを備えるシステムが提供される。前記通信端末は、前記通信端末の位置を示す端末位置情報を前記管理装置に送信し、送信した前記端末位置情報を用いて前記マップ選択部によって選択され、前記マップ送信部によって送信された前記3Dマップを受信し、受信した3Dマップを用いてVPSを実行してよい。
【0011】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータによって実行される管理方法が提供される。前記管理方法は、それぞれが実空間の3次元エリアに対応する複数の3Dマップのそれぞれに、対応する前記3次元エリアの前記実空間における範囲を示す範囲情報を対応付けてマップ記憶部に記憶する記憶段階を備えてよい。前記管理方法は、前記マップ記憶部に記憶されている複数の前記範囲情報と、通信端末の位置を示す端末位置情報とに基づいて、前記複数の3Dマップのうちのいずれかを選択するマップ選択段階を備えてよい。前記管理方法は、前記マップ選択段階において選択された前記3Dマップを、前記通信端末に送信するマップ送信段階を備えてよい。
【0012】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図4】管理装置100による3Dマップの送信処理の一例について説明するための説明図である。
【
図5】管理装置100による3Dマップの送信処理の一例について説明するための説明図である。
【
図6】管理装置100の機能構成の一例を概略的に示す。
【
図7】管理装置100による処理の流れ一例を概略的に示す。
【
図8】管理装置100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
近年、AR(Augmented Reality)や自動運転分野では、VPSと呼ばれる自己位置推定手法の開発、実用化が進んでいる。VPSは、カメラ映像と、スキャン済みの空間情報(3Dの点群の情報を含む3Dマップ)の照合により、仮想と現実の空間を位置合わせする技術である。
【0015】
従来のVPS技術においては、使用する3Dマップを一意に特定できるような詳細な位置情報が、3Dマップと合わせて保存されない。また、使用する3Dマップを位置情報に基づいて自動で選択する仕組みがない。その結果、VPSで3Dマップを選択する際の効率が悪くなっている。例えば、比較的広い空間を対象とする場合、1つの3Dマップにするとデータ量が膨大になってしまうため、3Dマップを分割する必要がある。3Dマップに位置情報が付与されていないと、場所を移動するごとにマップ選択の行為が発生するので、UX(User Experience)の低下を招く。また、例えば、同じデザインの部屋が複数ある環境を対象とする場合、カメラ映像とのマッチングのみだと特徴が似ているので誤った3Dマップを選択する可能性がある。
【0016】
本実施形態に係るシステム10では、例えば、3Dマップに対して詳細な位置情報データを追加する。従来のVPS技術では、GPS(緯度、経度、高度)情報がマップと合わせて保存されているが、1つの座標情報のみだと、その座標付近に当てはまる全てのマップを選択候補としてしまう。システム10では、3Dマップが対応する3次元エリアの実空間における範囲を、3Dマップと合わせて保存する。具体例として、システム10では、3Dマップの8つの頂点座標を現実空間に当てはめて保存しておく。これにより端末の位置情報に当てはまる特定の点群マップが選択可能となる。また、システム10では、位置情報を活用した3Dマップ選択の仕組みを導入する。例えば、システム10において、端末の位置情報を、GPSやビーコンID、PDR(Pedestrian Dead reckoning)等を使用して取得し、取得した位置情報に当てはまる3Dマップを選択する。また、さらに、当該3Dマップに隣接する3Dマップも合わせて選択する。VPS使用時は、常に移動することが考えられるので、隣接する3Dマップも合わせて選択するようにすることで、VPSの効率を上げることができる。
【0017】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0018】
図1は、システム10の一例を概略的に示す。システム10は、管理装置100及び通信端末200を備える。
図1では、1つの通信端末200を例示しているが、システム10は、複数の通信端末200を備えてよい。
【0019】
システム10は、VPSを実現してよい。管理装置100は、VPSに用いる3Dマップを管理してよい。管理装置100は、外部から登録された3Dマップを管理してよい。管理装置100は、3Dマップを生成してもよい。管理装置100は、位置が特定されている複数の画像を元に、3Dマップを生成してよい。
【0020】
通信端末200は、管理装置100から受信した3Dマップと、通信端末200が備えるカメラによって撮像された撮像画像とを用いて、通信端末200のユーザ202の位置及び向きを特定する。通信端末200はさらに、通信端末200と周囲の物体との位置関係を特定してもよい。
【0021】
管理装置100と通信端末200は、ネットワーク20を介して通信してよい。ネットワーク20は、移動体通信ネットワークを含んでよい。当該移動体通信ネットワークは、LTE(Long Term Evolution)通信方式、5G(5th Generation)通信方式、3G(3rd Generation)通信方式、及び6G(6th Generation)通信方式以降の通信方式のいずれに準拠していてもよい。ネットワーク20は、インターネットを含んでよい。ネットワーク20は、クラウドを含んでよい。
【0022】
管理装置100は、ネットワーク20に有線接続されてよい。管理装置100は、ネットワーク20に無線接続されてもよい。管理装置100は、例えば、無線基地局を介してネットワーク20に接続される。管理装置100は、例えば、Wi-Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)アクセスポイントを介してネットワーク20に接続される。
【0023】
通信端末200は、ネットワーク20に無線接続されてよい。通信端末200は、例えば、無線基地局を介してネットワーク20に接続される。通信端末200は、例えば、Wi-Fiアクセスポイントを介してネットワーク20に接続される。
【0024】
管理装置100は、1つの物理的な装置によって構成されても、複数の物理的な装置によって構成されてもよい。管理装置100は、例えば、移動体通信ネットワークに配置される。管理装置100は、例えば、移動体通信ネットワークにおけるコアネットワーク内に配置される。管理装置100は、MEC(Multi access Edge Computing、Mobile Edge Computing)に配置されてもよい。管理装置100は、例えば、クラウド内に配置される。管理装置100は、例えば、インターネットに配置される。
【0025】
通信端末200は、カメラを備えており、VPSを実行できれば、任意の端末であってよい。通信端末200のカメラは、内蔵型でも外付型でもよい。例えば、通信端末200は、スマートフォンである。例えば、通信端末200は、ウェアラブル端末である。例えば、通信端末200は、AR(Augmented Reality)グラスである。
【0026】
通信端末200は、測位機能を有してよい。通信端末200は、例えば、GPS(Global Positioning System)測位等のGNSS(Global Navigation Satellite System)測位を実行する。通信端末200は、例えば、NW(NetWork)測位を実行する。NW測位の例として、セル測位、及びWi-Fi(登録商標)測位等が挙げられる。通信端末200は、例えば、PDR(Pedestrian Dead reckoning)を実行する。通信端末200は、例えば、GNSS測位を適宜実行することによって、自身の位置を把握し、建物の中や地下等に移動することによってGNSS測位が実行できなくなった場合に、PDRによって、自身の位置の把握を継続する。
【0027】
本実施形態に係る管理装置100は、それぞれが実空間の3次元エリア310に対応する複数の3Dマップのそれぞれに、対応する3次元エリア310の実空間における範囲を示す範囲情報を対応付けて記憶する。実空間とは、仮想空間ではない、現実の空間である。そして、管理装置100は、複数の範囲情報と、通信端末の位置を示す端末位置情報とに基づいて、複数の3Dマップのうちのいずれかを選択して、通信端末200に送信する。
【0028】
従来のVPS技術では、3Dマップに対して1つの位置(緯度、経度、高度)が対応付けられていたが、その場合、通信端末200の位置に対応する3Dマップを正確に特定することが難しく、例えば、対応付けられている位置が通信端末200の位置に近い複数の3Dマップが選択候補となってしまったりしていた。それに対して、本実施形態に係る管理装置100によれば、範囲情報によって、通信端末200の位置に当てはまる特定の3Dマップ選択が可能となる。
【0029】
通信端末200は、通信端末200の位置を示す端末位置情報を管理装置100に送信し、送信した端末位置情報を用いて管理装置100によって選択され、送信された3Dマップを受信し、受信した3Dマップを用いてVPSを実行する。
【0030】
通信端末200は、例えば、ユーザ202から指示を受け付けたことに応じて、管理装置100に対して、通信端末200の端末位置情報及び3Dマップの要求情報を送信する。管理装置100は、通信端末200から受信した要求情報に応じて、通信端末200から受信した端末位置情報が示す位置を含む範囲情報に対応する3Dマップを通信端末200に送信する。このように、管理装置100によれば、通信端末200の位置に当てはまる3Dマップを即座に通信端末200に送信することができる。
【0031】
また、通信端末200は、例えば、ユーザ202から指示を受け付けたことに応じて、VPS実行状態に遷移する。VPS実行状態において、通信端末200は、定期的に通信端末200の端末位置情報を管理装置100に送信する。管理装置100は、受信した端末位置情報が示す位置を含む範囲情報が存在する場合に、当該範囲情報に対応する3Dマップを通信端末200に送信する。このように、管理装置100によれば、移動している通信端末200が、3Dマップが登録されている3次元エリア310に入ったことに応じて、当該3Dマップを当該通信端末200に送信することができる。
【0032】
管理装置100は、通信端末200が位置する3次元エリア310に対応する3Dマップに加えて、当該3次元エリア310に隣接する3次元エリア310に対応する3Dマップを通信端末200に送信してもよい。VPS利用時は、ユーザ202が常に移動することが考えられ、ユーザ202が、現在位置する3次元エリア310から、隣接する3次元エリア310に移動する可能性が高い。隣接する3次元エリア310に移動してから3Dマップを通信端末200に送信する場合、当該3次元エリア310内においてVPSを実行可能になるまでにタイムラグが発生する可能性があるが、事前に当該3Dマップを通信端末200に送信することによって、タイムラグを無くすことができ、VPSの効率を高めることができる。
【0033】
3Dマップの選択は、ユーザ202主導で行われてもよい。例えば、ユーザ202は、通信端末200によって管理装置100にアクセスして、複数の3Dマップから、ユーザ202が位置する3次元エリア310に対応する3Dマップを選択して、管理装置100に要求する。管理装置100は、要求された3Dマップを、通信端末200に送信する。このときに、管理装置100は、要求された3Dマップに加えて、当該3Dマップが対応する3次元エリア310に隣接する3次元エリア310に対応する3Dマップを通信端末200に送信してもよい。
【0034】
図2は、範囲情報400の一例を概略的に示す。範囲情報400は、対応する3次元エリア310の実空間における範囲を示す情報であれば、どのような情報であってもよい。
【0035】
図2は、3次元エリア310が矩形形状を有する場合を例示している。3次元エリア310が矩形形状を有する場合、範囲情報400は、例えば、実空間における座標空間上の、3次元エリア310のX軸の最小値及び最大値と、Y軸の最小値及び最大値と、Z軸の最小値及び最大値とを含む。
図2に示す例において、範囲情報400は、矩形形状の範囲情報400の8つの頂点の座標を含む。これにより、範囲情報400は、非常に少ないデータ量で、3次元エリア310の実空間における範囲を示すことができ、通信端末200が3次元エリア310内に入ったことや、3次元エリア310から出たことを検出するための計算負荷を低くすることができる。
【0036】
なお、3次元エリア310の形状は、矩形形状に限らず、任意の形状であり得る。3次元エリア310の形状が矩形形状以外の形状である場合、範囲情報は、3次元エリア310の形状に合わせた、3次元エリア310の範囲を特定可能な情報であってよい。例えば、3次元エリア310の形状が球形状である場合、範囲情報は、3次元エリア310の中心点と半径の情報を含んでよい。
【0037】
図3は、3次元エリア310のエリア群300の一例を概略的に示す。ここでは、複数の3次元エリア310が連続して配置されている場合を例示している。管理装置100は、複数の3次元エリア310のそれぞれに対応する3Dマップを記憶する。
【0038】
図4は、管理装置100による3Dマップの送信処理の一例について説明するための説明図である。ここでは、
図3に例示するエリア群300を上側から見た状態を図示し、現在エリア312に位置する通信端末200から、端末位置情報及び3Dマップの要求情報を受信した場合を例に挙げて説明する。
【0039】
管理装置100は、複数の範囲情報のうちの端末位置情報が示す位置を含む範囲情報に対応する現在エリア312を特定する。また、管理装置100は、現在エリア312に関連する関連エリア314を特定する。
【0040】
例えば、管理装置100は、現在エリア312との位置関係を元に、関連エリア314を特定する。
図4に示す例では、管理装置100は、現在エリア312に隣接する4つの3次元エリア310を関連エリア314として特定する。そして、管理装置100は、現在エリア312に対応する3Dマップと、4つの関連エリア314に対応する4つの3Dマップとを、通信端末200に送信する。なお、ここでは、管理装置100が、現在エリア312の横方向に隣接する3次元エリア310を関連エリア314として特定する例を挙げて説明したが、これに限らない。管理装置100は、更に、現在エリア312の斜め方向に隣接する4つの3次元エリア310を関連エリア314として特定してもよい。また、管理装置100は、現在エリア312から予め定められた距離の範囲内に位置する3次元エリア310を関連エリア314として特定してもよい。
【0041】
管理装置100は、現在エリア312との位置関係に加えて、通信端末200に関連する端末関連情報を用いて、関連エリア314を特定してもよい。例えば、管理装置100は、現在エリア312に隣接する3次元エリア310のうち、通信端末200の移動方向の先に位置する3次元エリア310を関連エリア314として特定する。例えば、管理装置100は、現在エリア312に隣接する3次元エリア310のうち、通信端末200のユーザ202が向いている方向の先に位置する3次元エリア310を関連エリア314として特定する。
【0042】
管理装置100は、複数の3Dマップのそれぞれに対して、関連3Dマップを予め登録して、対応付けて記憶しておいてもよい。この場合、管理装置100は、現在エリア312を特定した後、現在エリア312に対応付けて登録している関連3Dマップを特定し、当該関連3Dマップと、現在エリア312に対応する3Dマップとを通信端末200に送信する。
【0043】
3Dマップに対する関連3Dマップの登録は、システム10の管理者等によって行われてよい。システム10の管理者等は、例えば、複数の3次元エリア310のそれぞれについて、3次元エリア310から移動する可能性がある3次元エリア310を関連エリアとして、管理装置100に登録する。管理装置100は、当該3次元エリア310に対応する3Dマップと、当該関連エリアに対応する3Dマップとを対応付けて登録する。
【0044】
システム10の管理者等は、例えば、一の3次元エリア310から他の3次元エリア310に対して、物理的に移動可能な否かを確認して、移動可能である場合に、関連エリアを判定する。システム10の管理者等は、例えば、一の3次元エリア310から他の3次元エリア310との関連度が高い場合に、関連エリアと判定する。なお、このような判定は、管理装置100が主体となって実行されてもよい。管理装置100は、例えば、一の3次元エリア310の位置と、一の3次元エリア310を撮像した複数の画像と、他の3次元エリア310の位置と、他の3次元エリア310を撮像した複数の画像とを解析することによって、一の3次元エリア310と他の3次元エリア310とが関連するか否かを判定する。管理装置100は、例えば、一の3次元エリア310から他の3次元エリア310への移動か可能か否か、一の3次元エリア310と他の3次元エリア310との関連性等を解析することによって、判定を行い得る。
【0045】
図5は、管理装置100による3Dマップの送信処理の一例について説明するための説明図である。ここでは、複数の3次元エリア310が連続していない場合について説明する。
【0046】
管理装置100は、複数の範囲情報のうちの端末位置情報が示す位置を含む範囲情報に対応する現在エリア312を特定する。また、管理装置100は、現在エリア312に関連する関連エリア314を特定する。
図5に示す例において、管理装置100は、現在エリア312から予め定められた距離の範囲内に位置する2つの3次元エリア310を関連エリア314として特定する。管理装置100は、現在エリア312に対応する3Dマップと、2つの関連エリア314に対応する2つの3Dマップとを通信端末200に送信する。
【0047】
図3から
図5では、複数の3次元エリア310が横方向に配置されている場合を例示した。例えば、対象が複数階層からなる建物等である場合、各階に、複数の3次元エリア310が配置される。3次元エリア310は、横方向に加えて、縦方向に配置されてもよい。例えば、街中等の開放空間において、複数の3次元エリア310が、横方向に配置されるとともに、縦方向に積み上げて配置されてもよい。この場合、管理装置100は、通信端末200が位置する現在エリア312に対応する3Dマップと、現在エリア312の上に位置する3次元エリア310に対応する3Dマップとを、通信端末200に送信してよい。また、管理装置100は、関連エリア314に対応する3Dマップを通信端末200に送信する場合に、関連エリア314の上に位置する3次元エリア310に対応する3Dマップを合わせて通信端末200に送信してよい。
【0048】
図6は、管理装置100の機能構成の一例を概略的に示す。管理装置100は、記憶部110、登録部120、マップ生成部122、端末関連情報取得部130、マップ選択部140、マップ送信部142、及び削除指示送信部144を備える。なお、管理装置100がこれらの全てを備えることは必須とは限らない。
【0049】
記憶部110は、各種情報を記憶する。記憶部110は、マップ記憶部112、及び端末関連情報記憶部114を備えてよい。なお、記憶部110がこれらの全てを備えることは必須とは限らない。
【0050】
登録部120は、各種情報の登録を実行する。例えば、登録部120は、それぞれが複数の実空間の3次元エリア310のそれぞれに対応する複数の3Dマップを登録する。登録部120は、複数の3Dマップのそれぞれに対して、対応する3次元エリア310の実空間における範囲を示す範囲情報を対応付けて登録する。登録部120は、例えば、外部の装置から3Dマップ及び範囲情報を受信して登録する。登録部120は、登録した3Dマップ及び範囲情報をマップ記憶部112に記憶させる。
【0051】
登録部120は、通信端末200に表示させるARコンテンツを登録してもよい。登録部120は、3次元エリア310において通信端末200に表示させるARコンテンツを、3次元エリア310に対応する3Dマップに対応付けて、マップ記憶部112に記憶させてよい。
【0052】
マップ生成部122は、3Dマップを生成する。マップ生成部122は、例えば、記憶部110に記憶されている、位置が特定されている複数の画像を元に、3Dマップを生成する。
【0053】
マップ生成部122は、対象となる実世界の3次元エリアの3次元エリア情報を取得して、当該3次元エリア情報に基づいて、当該3次元エリアに対応する3Dマップを生成してよい。例えば、マップ生成部122は、対象となる実世界の3次元エリアに対して、全体をカバーする1つの3Dマップを生成したり、当該3次元エリアを複数の3次元エリアに分割して、分割した複数の3次元エリアをカバーする複数の3Dマップを生成したりする。マップ生成部122は、例えば、対象となる実世界の3次元エリアに対して、1つの3Dマップを生成した場合に、3Dマップのデータサイズが予め定められた閾値より多くなってしまう場合に、対象となる3次元エリアを複数の3次元エリアに分割して、分割した複数の3次元エリアをカバーする複数の3Dマップを生成する。マップ生成部122は、1つの3次元エリアを複数の3次元エリアに分割する場合に、実空間における区切りに従って分割してよい。マップ生成部122は、例えば、道路や建物等のカテゴリ毎に分割したり、建物の階層ごとに分割したりしてよい。マップ生成部122は、生成した複数の3Dマップのそれぞれに対して、範囲情報を生成して、対応付けてマップ記憶部112に記憶させてよい。
【0054】
端末関連情報取得部130は、通信端末200に関連する端末関連情報を取得する。端末関連情報取得部130は、通信端末200から端末関連情報を受信してよい。端末関連情報取得部130は、取得した端末関連情報を端末関連情報記憶部114に記憶させる。
【0055】
端末関連情報取得部130は、例えば、通信端末200の端末位置情報を取得する。端末関連情報取得部130は、例えば、通信端末200の移動方向を示す移動方向情報を取得する。通信端末200は、通信端末200が備える加速度センサ及びジャイロセンサによる検知結果や、時系列の測位処理の結果等を用いて、移動方向情報を生成する。
【0056】
端末関連情報取得部130は、例えば、通信端末200のユーザ202が向いている方向を示すユーザ方向情報を取得する。通信端末200は、例えば、通信端末200の姿勢情報と、通信端末200とユーザ202との位置関係とに基づいて、ユーザ方向情報を生成する。
【0057】
端末関連情報取得部130は、例えば、通信端末200のユーザ202の行動履歴を示す行動履歴情報を取得する。行動履歴情報は、ユーザ202の移動履歴を含んでよい。行動履歴情報は、ユーザ202による決済履歴を含んでよい。
【0058】
端末関連情報取得部130は、例えば、通信端末200において実行されているナビゲーションサービスに関連するナビ関連情報を取得する。ナビ関連情報は、目的地を示す目的地情報を含んでよい。
【0059】
端末関連情報取得部130は、例えば、通信端末200に移動速度を示す移動速度情報を取得する。通信端末200は、例えば、通信端末200が備える加速度センサや、速度センサによる検知結果や、時系列の測位処理の結果等を用いて、移動速度情報を生成する。
【0060】
マップ選択部140は、端末関連情報取得部130が取得した通信端末200の端末位置情報と、マップ記憶部112に記憶されている複数の範囲情報とに基づいて、マップ記憶部112に記憶されている複数の3Dマップのうちのいずれかを選択する。マップ送信部142は、マップ選択部140によって選択された3Dマップを通信端末200に送信する。
【0061】
マップ選択部140は、例えば、端末位置情報が示す位置を含む範囲情報に対応する3Dマップを選択する。これにより、通信端末200が位置する3次元エリア310に対応する3Dマップを通信端末200に送信することができ、通信端末200に適切にVPSを実行させることができる。マップ選択部140は、端末位置情報が示す位置を含む範囲情報に対応する3次元エリア310の上に、他の3次元エリア310が配置されている場合に、当該他の3次元エリア310に対応する3Dマップを更に選択してもよい。
【0062】
マップ選択部140は、端末関連情報取得部130が通信端末200から受信する通信端末200の端末位置情報を監視することによって、通信端末200が、3Dマップが登録されているいずれかの3次元エリア310に入った場合に、その旨を検知してよい。そして、マップ選択部140は、通信端末200が3次元エリア310に入ったことに応じて、通信端末200が入った3次元エリア310に対応する3Dマップを選択してよい。これにより、通信端末200のユーザ202には意識させることなく、適切なタイミングで適切な3Dマップを通信端末200に送信することができる。なお、マップ選択部140は、通信端末200のユーザ202による3Dマップの指定を受け付けてもよい。例えば、マップ選択部140は、複数の3Dマップのうち、通信端末200のユーザ202によって指定された3Dマップを選択する。
【0063】
マップ選択部140は、端末位置情報が示す位置を含む範囲情報に対応する3Dマップに加えて、当該3Dマップに対応する3次元エリア310(現在エリアと記載する場合がある。)に隣接する3次元エリア310(隣接エリアと記載する場合がある。)に対応する3Dマップ(隣接3Dマップと記載する場合がある。)を選択してもよい。この場合、マップ送信部142は、マップ選択部140によって選択された3Dマップ及び隣接3Dマップを通信端末200に送信してよい。マップ選択部140は、マップ記憶部112に記憶されている複数の範囲情報によって特定可能な複数の3次元エリア310の位置関係を用いて、現在エリアに隣接する隣接エリアを特定してよい。マップ選択部140は、例えば、現在エリアに対して横方向に連続する3次元エリア310を隣接エリアとして特定する。マップ選択部140は、例えば、現在エリアに対して横方向に連続する3次元エリア310と、現在エリアに対して斜め方向に連続する3次元エリア310とを隣接エリアとして特定する。なお、マップ記憶部112が、複数の3次元エリア310のそれぞれについて、隣接する3次元エリア310を予め登録しておいてもよい。マップ選択部140は、現在エリアに対して予め登録されている、現在エリアに隣接する3次元エリア310の情報を参照することによって、隣接エリアを特定してもよい。また、マップ記憶部112が、複数の3Dマップのそれぞれについて、隣接3Dマップを予め登録しておいてもよい。マップ選択部140は、現在エリアに対応する3Dマップを特定した後、当該3Dマップに対して予め登録されている、隣接3Dマップを選択してもよい。現在エリアに位置するユーザ202が隣接エリアに移動する可能性は比較的高く、事前に3Dマップを通信端末200に送信することによって、ユーザ202が隣接エリアに移動した後、すぐにVPSの実行を開始させることができる。
【0064】
マップ選択部140は、端末位置情報が示す位置を含む範囲情報に対応する3Dマップに加えて、現在エリアから通信端末200が移動する可能性がある3次元エリア310(移動先エリアと記載する場合がある。)に対応する3Dマップ(移動先3Dマップと記載する場合がある。)を選択してもよい。この場合、マップ送信部142は、マップ選択部140によって選択された3Dマップ及び移動先3Dマップを通信端末200に送信してよい。通信端末200が現在位置している3次元エリア310に対応する3Dマップに加えて、通信端末200がそこから移動する可能性のある3次元エリア310に対応する3Dマップを通信端末200に送信することによって、通信端末200が当該3次元エリア310に入ってから3Dマップを送信する場合と比較して、タイムラグを無くすことができ、移動後すぐにVPSを実行可能にすることができる。
【0065】
マップ選択部140は、例えば、現在エリアから予め定められた距離の範囲内に位置する3次元エリア310を移動先エリアとして、移動先3Dマップを選択する。これにより、現在エリアの近くに、3Dマップが登録された3次元エリア310が存在する場合に、その3次元エリア310に対応する3Dマップを予め通信端末200に送信することができ、通信端末200が現在エリアから当該3次元エリア310に移動してから送信する場合と比較して、タイムラグを無くすことができる。
【0066】
マップ記憶部112は、複数の3Dマップのそれぞれに対して、移動先3Dマップを示す移動先マップ情報を対応付けて記憶してもよい。この場合、マップ選択部140は、端末位置情報が示す位置を含む範囲情報に対応する3Dマップの移動先マップ情報が示す移動先3Dマップを選択してよい。マップ記憶部112が、複数の3Dマップのそれぞれに対して、人によって判断されたり、画像解析結果によって特定された移動先3Dマップを示す移動先マップ情報を記憶しておくことによって、現在エリアに位置する通信端末200が、移動する可能性が高い3次元エリア310に対応する3Dマップを、事前に通信端末200に送信することを可能にできる。
【0067】
マップ選択部140は、端末関連情報記憶部114に記憶されている端末関連情報に基づいて、移動先エリアを特定してもよい。
【0068】
例えば、マップ選択部140は、現在エリアを基準として、移動方向情報が示す移動方向に存在する3次元エリア310を移動先エリアとして、移動先3Dマップを選択する。移動方向情報が示す移動方向の方が、他の方向と比較して、ユーザ202が移動する可能性が高いので、ユーザ202が移動する可能性が高い3次元エリア310の3Dマップを、事前に通信端末200に送信することができる。
【0069】
例えば、マップ選択部140は、現在エリアを基準として、ユーザ方向情報が示す方向に存在する3次元エリア310を移動先エリアとして、移動先3Dマップを選択する。ユーザ202は、ユーザ202が向いている方向に移動する可能性が高いので、ユーザ202が移動する可能性が高い3次元エリア310の3Dマップを、事前に通信端末200に送信することができる。
【0070】
例えば、マップ選択部140は、行動履歴情報に基づいて推定したユーザ202の移動先に基づいて決定した移動先エリアに対応する移動先3Dマップを選択する。マップ選択部140は、例えば、ユーザ202の移動履歴から推定したユーザ202の移動先に基づいて、移動先エリアを決定する。マップ選択部140は、既存技術を用いて、移動履歴から移動先を推定してよい。マップ選択部140は、例えば、ユーザ202の長期間の移動履歴から、ユーザ202の通勤や通学等の生活パターンを特定し、生活パターンに従って、ユーザ202の移動先を特定する。マップ選択部140は、例えば、ユーザ202の短期間の移動履歴から、ユーザ202の移動先を推定してもよい。ユーザ202の移動先は、ユーザ202の行動履歴と相関があるので、ユーザ202が移動する可能性が高い3次元エリア310の3Dマップを、事前に通信端末200に送信することができる。
【0071】
例えば、マップ選択部140は、目的地情報が示す目的地に基づいて決定した移動先エリアに対応する移動先3Dマップを選択する。マップ選択部140は、例えば、目的地情報が示す目的地を含む範囲情報に対応する3Dマップを、移動先3Dマップとして選択する。これにより、ユーザ202が目的地に到着する前に、目的地においてVPSを実行できる状態にすることができる。また、マップ選択部140は、例えば、ユーザ202の現在地から、目的地情報が示す目的地までの経路に存在する3次元エリア310に対応する3Dマップを移動先3Dマップとして選択する。これにより、ユーザ202が目的地に移動するまでの間に、タイムラグが発生することなく、VPSを実行可能にできる。
【0072】
マップ選択部140は、移動速度情報に基づいて、移動先3Dマップの選択数を調整してもよい。例えば、マップ選択部140は、移動速度情報が示す移動速度が速いほど、より多くの移動先3Dマップを選択する。具体例として、マップ選択部140は、移動速度情報が示す移動速度が第1の閾値より遅い場合、現在エリアに最も近い3次元エリア310の3Dマップを1つ選択し、移動速度が第1の閾値より速い場合、現在エリアに最も近い3次元エリア310の3Dマップと、その次に近い3次元エリア310の3Dマップとを選択する。また、マップ選択部140は、移動速度情報が示す移動速度が第1の閾値より遅い場合、現在エリアに最も近い3次元エリア310の3Dマップを1つ選択し、移動速度が第1の閾値より速く、第1の閾値より速い値を示す第2の閾値より遅い場合、現在エリアに最も近い3次元エリア310の3Dマップと、その次に近い3次元エリア310の3Dマップとを選択し、移動速度が第2の閾値より速い場合、現在エリアに最も近い3次元エリア310の3Dマップと、その次に近い3次元エリア310の3Dマップと、さらにその次に近い3次元エリア310の3Dマップと、を選択する。ユーザ202が自転車等の乗物に乗っていて、移動速度が速い場合、現在エリアに最も近い3次元エリア310を短時間で通過してしまい、その次に近い3次元エリア310に到達してしまう可能性がある。マップ選択部140によれば、そのような場合であっても、タイムラグなく、VPSを実行可能にできる。
【0073】
マップ選択部140は、3次元エリア310のカテゴリに更に基づいて、3Dマップを選択してもよい。3次元エリア310のカテゴリの例として、道路及び建物等が挙げられる。マップ選択部140は、例えば、通信端末200の現在エリアが道路である場合、道路に沿って隣接エリアを特定して、隣接3Dマップを選択する。マップ選択部140は、例えば、通信端末200の現在エリアが道路である場合、道路に沿って移動先エリアを特定して、移動先3Dマップを選択する。マップ選択部140は、例えば、通信端末200の現在エリアが道路であり、通信端末200の位置から、ユーザ方向情報が示す方向に、カテゴリが建物の3次元エリア310が存在する場合、当該3次元エリア310の3Dマップを選択する。
【0074】
削除指示送信部144は、マップ送信部142が通信端末200に3Dマップを送信した後、通信端末200が予め定められた条件を満たしたことに応じて、当該3Dマップの削除指示を通信端末200に送信する。削除指示送信部144は、例えば、通信端末200が一の3次元エリア310内に位置したことによって、マップ送信部142が通信端末00に当該一の3次元エリア310に対応する3Dマップを送信した後、通信端末200が当該一の3次元エリア310外に移動した場合に、予め定められた条件が満たされたことに応じて、通信端末200に、当該一の3次元エリア310に対応する3Dマップを削除する削除指示を送信する。
【0075】
削除指示送信部144は、例えば、通信端末200が当該一の3次元エリア外に移動した後、当該一の3次元エリア310から予め定められた距離以上通信端末200が離れた場合に、当該一の3次元エリア310に対応する3Dマップを削除する削除指示を通信端末200に送信する。これにより、通信端末200のユーザ202が、一の3次元エリア310に戻らない可能性が高い状況になったときに、通信端末200に3Dマップを削除させることができる。
【0076】
削除指示送信部144は、例えば、当該一の3次元エリア310に対して他の複数の3次元エリア310が連続している場合において、通信端末200が当該一の3次元エリア外に移動した後、通信端末200が、当該一の3次元エリア310に隣接する3次元エリア310を出た場合に、当該一の3次元エリア310に対応する3Dマップを削除する削除指示を通信端末200に送信する。また、例えば、削除指示送信部144は、当該一の3次元エリア310に対して他の複数の3次元エリア310が連続している場合において、通信端末200が当該一の3次元エリア外に移動した後、通信端末200が、当該一の3次元エリア310から2つ以上離れた3次元エリア310に入った場合に、当該一の3次元エリア310に対応する3Dマップを削除する削除指示を通信端末200に送信する。これにより、通信端末200のユーザ202が、一の3次元エリア310に戻らない可能性が高い状況になったときに、通信端末200に3Dマップを削除させることができる。
【0077】
削除指示送信部144は、例えば、通信端末200が当該一の3次元エリア310外に移動した後、通信端末200のユーザ202が乗物に乗ったことを検知した場合に、当該一の3次元エリア310に対応する3Dマップを削除する削除指示を通信端末200に送信する。削除指示送信部144は、例えば、通信端末200が当該一の3次元エリア310外に移動した後、通信端末200のユーザ202がバス、又はタクシー等に乗ったことを検知した場合に、当該一の3次元エリア310に対応する3Dマップを削除する削除指示を通信端末200に送信する。削除指示送信部144は、例えば、端末関連情報取得部130が取得した行動履歴情報に含まれるユーザ202による決済履歴によって、ユーザ202がバス又はタクシーに乗車したことを検知してよい。
【0078】
図7は、管理装置100による処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、管理装置100が、一の通信端末200から定期的に通信端末200の端末位置情報を取得しており、通信端末200が、3Dマップが登録されている3次元エリア310に入ったときに、3Dマップを通信端末200に送信する処理の流れを説明する。
【0079】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102では、端末関連情報取得部130が、通信端末200から端末位置情報を受信する。S104では、マップ選択部140が、S102において端末関連情報取得部130が受信した端末位置情報が示す位置が、マップ記憶部112に記憶されている複数の範囲情報のいずれかに含まれるか否かを判定することによって、通信端末200が、3Dマップが登録されている3次元エリア310内に位置するか否かを判定する。位置すると判定した場合、S106に進み、位置しないと判定した場合、S102に戻る。
【0080】
S106では、マップ選択部140が、通信端末200の現在エリアに対応する3Dマップをマップ記憶部112から読み出す。S108では、マップ選択部140が、追加で通信端末200に送信する3Dマップが有るか否かを判定する。マップ選択部140は、通信端末200に送信する対象となる隣接3Dマップや移動先3Dマップが存在する場合、追加マップ有と判定し、無い場合、追加マップ無と判定してよい。追加マップ有と判定した場合、S110に進む。
【0081】
S110では、マップ選択部140が、マップ記憶部112から追加の3Dマップを読み出す。S112では、マップ送信部142が、S106において読み出した3Dマップと、S110において3Dマップを読み出している場合には、当該3Dマップとを、通信端末200に送信する。
【0082】
図8は、管理装置100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0083】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0084】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0085】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0086】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0087】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0088】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0089】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0090】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0091】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0092】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0093】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0094】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0095】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0096】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0097】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0098】
10 システム、20 ネットワーク、100 管理装置、110 記憶部、112 マップ記憶部、114 端末関連情報記憶部、120 登録部、122 マップ生成部、130 端末関連情報取得部、140 マップ選択部、142 マップ送信部、144 削除指示送信部、200 通信端末、202 ユーザ、300 エリア群、310 3次元エリア、312 現在エリア、314 関連エリア、400 範囲情報、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ