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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-04
(45)【発行日】2024-12-12
(54)【発明の名称】精密ローラクランプ組立体
(51)【国際特許分類】
   A61M 39/28 20060101AFI20241205BHJP
【FI】
A61M39/28 130
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022516651
(86)(22)【出願日】2020-09-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-14
(86)【国際出願番号】 US2020050555
(87)【国際公開番号】W WO2021055254
(87)【国際公開日】2021-03-25
【審査請求日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】16/572,373
(32)【優先日】2019-09-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】505403186
【氏名又は名称】ケアフュージョン 303、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パク、スーン
(72)【発明者】
【氏名】シェヴゴーア、シッダルタ、ケイ.
【審査官】中村 一雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-033545(JP,A)
【文献】米国特許第06117115(US,A)
【文献】米国特許第03374509(US,A)
【文献】実開昭54-075091(JP,U)
【文献】特開昭47-001540(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 39/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
点滴セットのコネクタ管の一部を受け入れるように構成されたハウジングであって、
互いに離間した2つの対向する側壁であって、それぞれが、内面に長手方向に位置決めされた対向するガイド溝を有する2つの対向する側壁、
前記側壁の一端に配設された前方壁、及び
前記側壁の間に配設されたガイド壁であって、前記ガイド溝の位置に向かってその長さに沿って収束するガイド壁
を有するハウジングと、
前記ガイド溝内に摺動式に着座する2つの軸方向の突起を有するローラホイールであって、前記ローラホイールは、前記突起が前記ガイド溝内で摺動するとき前記ハウジングの長手方向軸に沿って移動するように構成され、前記ガイド壁と前記ローラホイールとの間の間隔が前記ガイド壁の長さにわたって縮小し、前記ローラホイールは、前記コネクタ管を通る流体流量を調節するように構成されている、ローラホイールと、
前記ハウジングの一部と摺動可能に係合するように構成されたプレートであって、
把持部材、及び
前記プレートが前記ハウジングに対して移動されるとき前記コネクタ管を変動量で圧縮するように構成された管係合部材
を有するプレートと
を有し、
各側壁が、前記ハウジングの長手方向軸上に配設された対向するガイドチャネルを有し、各ガイドチャネルが1つ又は複数の保持セクションであって、前記管係合部材に結合された保持ピンを受け入れるように構成された1つ又は複数の保持セクションを有する、ローラクランプ組立体。
【請求項2】
前記ガイド壁と前記ローラホイールとの間のより小さい間隔の方向に前記ローラホイールを摺動させると、前記ローラホイールは次第に増大する範囲で前記コネクタ管に衝突し、前記コネクタ管に対する前記ローラホイールの増大した衝突は、前記コネクタ管を通る前記流体流量を減少させるように構成されている、請求項1に記載のローラクランプ組立体。
【請求項3】
前記ハウジングは、開放端ボックス様構造を有する、請求項1に記載のローラクランプ組立体。
【請求項4】
前記プレートは、前記コネクタ管の第1の圧縮量を提供するように構成され、前記ローラホイールは、前記コネクタ管への第2の圧縮量を提供するように構成される、請求項1に記載のローラクランプ組立体。
【請求項5】
前記第1の圧縮量は、前記コネクタ管への急速な衝突を含み、前記第2の圧縮量は、前記コネクタ管へ漸次的な衝突を含む、請求項に記載のローラクランプ組立体。
【請求項6】
前記管係合部材は、変動する厚さを有する壁である、請求項に記載のローラクランプ組立体。
【請求項7】
前記壁は、前記ガイド壁に沿って摺動可能に可動であるように構成され、それにより前記コネクタ管にシム力を提供する、請求項に記載のローラクランプ組立体。
【請求項8】
穿孔スパイクと、
点滴室と、
コネクタ管と、
取り付け具と、
ローラクランプ組立体であって、
点滴セットのコネクタ管の一部を受け入れるように構成されたハウジングであって、
互いに離間した2つの対向する側壁であって、それぞれが、内面に長手方向に位置決めされた対向するガイド溝を有する2つの対向する側壁、
前記側壁の一端に配設された前方壁、及び
前記側壁の間に配設されたガイド壁であって、前記ガイド溝の位置に向かってその長さに沿って収束するガイド壁
を有するハウジングと、
前記ガイド溝内に摺動式に着座する2つの軸方向の突起を有するローラホイールであって、前記ローラホイールは、前記突起が前記ガイド溝内で摺動するとき前記ハウジングの長手方向軸に沿って移動するように構成され、前記ガイド壁と前記ローラホイールとの間の間隔が前記ガイド壁の長さにわたって縮小し、前記ローラホイールは、前記コネクタ管を通る流体流量を調節するように構成されている、ローラホイールと、
前記ハウジングの一部と摺動可能に係合するように構成されたプレートであって、
把持部材、及び
前記プレートが前記ハウジングに対して移動されるとき前記コネクタ管を変動量で圧縮するように構成された管係合部材
を有するプレートと
を有し、各側壁が、前記ハウジングの長手方向軸上に配設された対向するガイドチャネルを有し、各ガイドチャネルが1つ又は複数の保持セクションであって、前記管係合部材に結合された保持ピンを受け入れるように構成された1つ又は複数の保持セクションを有する、ローラクランプ組立体と
を有する重力点滴セット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般に、重力静脈注射(IV)セット又は輸液ポンプフロー制御デバイスに関し、より詳細には精密ローラクランプ組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
ローラクランプの形態のフローコントローラが、静脈注射(IV)用途のための医療分野で使用されている。典型的なローラクランプは、ローラホイールとハウジングとの間で管をクランプすることによって、IV管を通る流量を制御する。この手法は、1つには、制限された範囲の流量制御を提供するが、その理由は、ローラホイールの小さな移動又は寸法の変化が管を通る流体の流量に大きな変化を生じさせるという点で、ローラホイールが基本的に敏感すぎるためである。したがって、典型的なローラクランプによって提供される比較的粗い流量の変化は、精密なフロー制御の提供を困難にする。
【0003】
また典型的なローラクランプは、管内の流圧によってローラホイールが調節された位置から押し戻されるときなど、ローラホイールの滑りに基づいた流量ドリフト問題を有する。さらに、典型的なローラクランプは、特有のIVセット管の寸法に合わせてサイズが決められており、これは種々のIVセット管の寸法で使用するために異なるサイズのローラクランプを有することを必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、多数のIV管サイズで機能し、迅速な粗い流量調節及び微細な流量調節を提供し、ローラホイールの滑りをなくす、又は最小限にする精密ローラホイール組立体を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1つ又は複数の実施例がローラクランプ組立体を提供する。ローラクランプ組立体は、点滴セットのコネクタ管の一部を受け入れるように構成されたハウジングを含む。ハウジングは、互いに離間され、各々が内面に長手方向に位置決めされた対向するガイド溝を有する2つの対向する側壁と、側壁の一端に配設された前方壁と、側壁の間に配設され、ガイド溝の位置に向かってその長さに沿って収束する(converge;集まる、近づく)ガイド壁とを含む。ローラクランプ組立体はまた、ガイド溝内に摺動式に着座した2つの軸方向の突起を有し、ローラは、突起がガイド溝内を摺動するときハウジングの長手方向軸に沿って移動するように構成されたローラホイールであって、ガイド壁とローラホイールとの間の間隔がガイド壁の長さにわたって縮小する、ローラホイールを含む。ローラクランプ組立体は、ハウジングの一部と摺動可能に係合するように構成されたプレートをさらに含む。プレートは、把持部材と、プレートがハウジングに対して移動されるときコネクタ管を変動量(varying amount;可変量)で圧縮するように構成された管係合部材とを含む。
【0006】
1つ又は複数の実施例は、重力点滴セットを提供する。点滴セットは、穿孔スパイク、点滴室(drop chamber)、コネクタ管、取り付け具及びローラクランプ組立体を含む。ローラクランプ組立体は、点滴セットのコネクタ管の一部を受け入れるように構成されたハウジングを含む。ハウジングは、互いに離間され、各々が内面に長手方向に位置決めされた対向するガイド溝を有する2つの対向する側壁と、側壁の一端に配設された前方壁と、側壁の間に配設され、ガイド溝の位置に向かってその長さに沿って収束するガイド壁とを含む。ローラクランプ組立体はまた、ガイド溝内に摺動式に着座した2つの軸方向の突起を有し、突起がガイド溝内を摺動するときハウジングの長手方向軸に沿って移動するように構成されたローラホイールであって、ガイド壁とローラホイールとの間の間隔がガイド壁の長さにわたって縮小するローラホイールを含む。ローラクランプ組立体は、ハウジングの一部と摺動可能に係合するように構成されたプレートをさらに含む。プレートは、把持部材と、プレートがハウジングに対して移動されるときコネクタ管を変動する量で圧縮するように構成された管係合部材とを含む。
【0007】
1つ又は複数の実施例は、流体源に結合されたコネクタ管を通る流体流量を調節する方法を提供する。方法は、ローラホイール及び可動プレートを有するローラクランプ組立体のハウジングを通してコネクタ管を挿入するステップと、可動プレートをハウジングに対して摺動させて、コネクタ配管を第1の衝突(impingement)で圧縮して、コネクタ管を通る流体流量の急速な減少を生じさせる粗い調節を生み出すステップと、ローラホイールをハウジングに対して転がして、コネクタ配管を第2の衝突で圧縮して、コネクタ管を通る流体流量のさらなる段階的な減少を生じさせる微細な調節を生み出すステップとを含む。
【0008】
開示される実施例の上述の及び他の特徴、態様及び利点は、以下の詳細な記載及び添付の図面からより明らかになるであろう。
【0009】
添付の図面は、本開示のさらなる理解を提供するために含まれており、この明細書に組み込まれ、この明細書の一部を構成しており、本開示の実施例を例示し、記載と共に本開示の原理を説明するように機能する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】典型的なローラクランプを有する一例の点滴セットの斜視図である。
図2図1のローラクランプの側部断面図である。
図3】精密ローラクランプ組立体の斜視図である。
図4図3の精密ローラクランプ組立体の上方平面図である。
図5図3の精密ローラクランプ組立体の前方立面図である。
図6図3の精密ローラクランプ組立体からの摺動プレートの斜視図である。
図7図3の精密ローラクランプ組立体の断面斜視図である。
図8】精密ローラクランプ組立体の斜視図である。
図9図8の精密ローラクランプ組立体からの摺動プレートの斜視図である。
図10】精密ローラクランプ組立体の斜視図である。
図11図10の精密ローラクランプ組立体からの摺動プレートの斜視図である。
図12】精密ローラクランプ組立体の斜視図である。
図13図12の精密ローラクランプ組立体のハウジングの斜視図である。
図14図13のハウジングの側面図である。
図15図12の精密ローラクランプ組立体のシムプレートの斜視図である。
図16】精密ローラクランプ組立体を使用する方法の図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に説明される詳細な記載は、主題の技術の種々の構成を記載し、主題の技術が実施され得る唯一の構成を表すように意図されていない。詳細な記載は、主題の技術の完全な理解を提供する目的で特有の詳細を含む。したがって寸法は、非制限的な実例として特定の態様に関して提供される。しかしながら、主題の技術がこのような特有の詳細なしで実施され得ることは、当業者に明らかであろう。一部の例では、よく知られた構造及び構成要素は、主題の技術の概念をあいまいにするのを回避するために、ブロック図の形態で示されている。
【0012】
本開示は、主題の技術の実例を含み、添付の特許請求の範囲の範囲を制限しないことを理解されたい。主題の技術の種々の態様がここで、特定の、しかし非制限的な実例に従って開示される。本開示に記載される種々の実施例は、異なる方法及び変形形態において、並びに詳細な用途又は実装例に従って実施されてよい。
【0013】
本開示は、ローラクランプに関し、詳細には重力点滴において使用するためのローラクランプに関する。ローラクランプは、管を通って流れている医療流体(例えば患者に投与されるべき薬剤の溶液又は血液)の流量を調整する。典型的には、流体を注入するために標準的な点滴セットが使用される。標準的な点滴セットの一例が図1に示される。
【0014】
点滴セットは、ゴム製のストッパを穿孔するための鋭利なスパイク、又はバッグに挿入するための丸められた尖っていないスパイクのいずれかであり得る穿孔スパイク20を含む。スパイクは、流体用の1つのチャネルと、任意選択で通気のための第2のチャネルとを含む。通気穴21が通常、穿孔スパイクの近傍に存在することで、点滴室22に空気が流れることを可能にする。通気穴21は、細菌フィルタを備えることで、装置に細菌が侵入するのを阻止することができる。
【0015】
点滴室22は、点滴室22の頂部に特定のサイズの液滴を生成する点滴薬生成器23を有する。点滴薬生成器23からの液滴は、点滴室22が部分的に液体で満たされるように点滴室22に落下する。これは、患者にとって有害になる気泡がコネクタ管24に侵入するのを阻止する。粒子フィルタが、点滴室22の下部開口に設けられてもよい。
【0016】
コネクタ管24は、点滴室22を患者と接続する。コネクタ管24は通常、150cm長前後であり、PVCから製造することができる。管24は、明確にするために図1に短縮されて示されている。コネクタ管24は典型的には、管の長さにわたって連続する直径を有する。
【0017】
コネクタ管24の端部にルアー取り付け具25があり、これは、標準的なルアーコーンを有する装置の全ての他の部品に接続するように標準化されている。当業者は、ルアー取り付け具25が、患者の循環系に(例えば静脈に)医療流体を注入するための皮下注射針(図示せず)に取り付けることができることを理解するであろう。
【0018】
ローラクランプ26が点滴室22とルアー取り付け具25との間にあり、コネクタ管24と係合している。本開示は、改良されたローラクランプ組立体と関連しているが、既知の典型的なローラクランプ26を背景情報のために次に記載する。
【0019】
図2に例示されるローラクランプ26は、互いに位置合わせされ、互いに向き合う一対のガイド溝30を有する2つの対向する側壁27を有する。フロー調整ローラ28が、ローラ28の各側の中央から突き出る軸方向突出シャフト29を有して設けられる。ローラ28は、明確にするために輪郭図で示される。ローラ28のシャフト29は、ガイド溝30によって捕捉され、その中に着座することで、ローラ28は、図2における矢印によって示されるようにガイド溝30をいったりきたり移動することができる。
【0020】
ローラクランプ26全体は、開放端のボックス様構造の4つの壁(図1を参照)を有し、コネクタ管24を受け入れるように寸法が決められ、そのように構成されている。使用中、管24は、ローラクランプ26を通過し、2つの対向する側壁27、ローラ28及びローラ28に対向するガイド壁31の間を通過する。
【0021】
ローラクランプ26内で、ガイド壁31の表面は、その長さに沿ってガイド溝30の位置に向かってガイド溝30の下方方向に(例えば図2の矢印の方向に)収束する。これは、コネクタ管24をローラクランプ26内でガイド溝30に向かって、及びこれによりローラ28に向かって推し進める傾向にある。
【0022】
したがって、ローラ28を矢印の方向でガイド壁31に次第に近づく方向にガイド溝30に沿って下方に転がすことで、ローラ28をコネクタ管24に衝突させる。ローラ28が管24に衝突するとき、管24は、それがPVCなどの可撓性材料であるため押しつぶされ、点滴管24の内腔はそれゆえ小さくなる。この方法において、内腔を狭くすることによって、コネクタ管24を通過している液体の流量を調整することができる。
【0023】
したがって、ローラクランプ26は、ローラ28とガイド壁31との間で点滴管24を圧締めすることによって点滴管24を通る流量を制御する。上記で考察したように、これは粗い流量の変化を提供するが、その理由は、ローラ28の小さな移動が、管24を通る流体流量の大きな変化を引き起こすためである。また管24内の流体の力は、ローラ28に対して付勢力を及ぼし、これは、ローラ28の調節された位置からの滑り(例えばローラ28が押し戻される)につながることが多い。加えて、ローラ28は、管24の寸法に合わせてサイズを決める必要があり、そのため、異なるサイズ(例えば直径)の配管が使用された場合、異なるサイズのローラをその場合同様に使用する必要がある。
【0024】
図3図7を参照すると、多段式精密ローラクランプ組立体100が示される。ローラクランプ組立体100は、開放端のボックス様構造を有し、コネクタ管24などの配管を受け入れるように寸法が決められ、そのように構成されているハウジング105を有する。2つの対向する側壁110は、互いに位置合わせされ、互いに向き合うガイド溝120を各々有する。フロー調整ローラ130が、ローラ130の各側の中央から突き出る軸方向突出シャフト132を有して設けられる。ローラ130のシャフト132は、ガイド溝120内に着座することで、ローラ130は、ガイド溝120をいったりきたり移動することができる。ガイド壁112は、ローラ130に対向し、ガイド壁112の表面は、その長さに沿ってガイド溝120の位置に向かって収束する。
【0025】
使用中、管24は、ローラクランプ組立体100を通過し、2つの対向する側壁110、ローラ130及びローラ130に対向するガイド壁112の間を通過する。ローラ130をガイド溝120に沿って下方にガイド壁112に次第に近づく方向に転がすことで、ローラ130を管24に衝突させる。ローラ130が、管24に衝突するとき、管24は、それがPVCなどの可撓性材料であるため押しつぶされ、点滴管24の内腔はそれゆえ小さくなる。この方法において、内腔を狭くすることによって、コネクタ管24を通過している液体の流量を調整することができる。
【0026】
しかしながら、ローラ130を調節することによる流体流量の調整は、ローラ130の小さい移動に対して流量の大きな変化を提供する場合がある。例えば、ローラ130が、ローラ130が管24に衝突していない広く開放した位置にあるとき、流体流量は1時間当たり20000から8000ミリリットル(ml/hr)のどこにあってもよい。液を数えるための最大流量は250ml/hrであり得るため、この流量は、滴室(例えば点滴室22)内の滴を数えるには速すぎる可能性がある。したがって、250ml/hrを超える流量の場合、ローラ130は、流量を精密に制御又は調節するのが難しい場合がある。
【0027】
したがって精密ローラクランプ組立体100はまた、側壁110の一端に配設された前方壁140を含む。前方壁140は、摺動プレート150を受け入れるように構成された溝142を含む。摺動プレート150は、プレート壁151と、把持部材152と、管係合チャネル154とを含む。把持部材152は、プレート壁151から外に突き出て(例えば直角に突出する)、溝142の中で摺動プレート150を摺動可能に移動させるために押したり引いたりされ得る表面を提供してよく、摺動プレート150は、ローラクランプ組立体100を通るように配設された管24に向かって、又は管24から離れるように可動である。
【0028】
管係合チャネル154は、管24と係合し、管24の中を通る流体流量の粗い制御(例えば急速な変更)を提供するように構成されてよい。例えば、図5及び図6に示されるように、管係合チャネル154は、均一な幅を有する第1の部分154aと、線形に縮小する幅を有する第2の部分154bと、第1の部分の幅より狭い均一な幅を有する第3の部分154cとを有してよい。第1の部分154a、第2の部分154b及び第3の部分154cの異なる幅によって、管係合チャネル154は、例えば種々のサイズ(例えば直径)の管24と係合することが可能になる。別の実例として、第1の部分154a、第2の部分154b及び第3の部分154cの異なる幅によって、管係合チャネル154は、摺動パネル150が管24に向かってどのくらい移動されるかに基づいて、同じサイズにされた管24に対して異なるレベルの圧縮又は衝突を提供することが可能になる。管係合チャネル154は、摺動プレート150の前縁156内で中央に配設されてよく、管係合チャネル154は、図5に示されるように尖塔の形の形状を有してよい。
【0029】
例えば、摺動プレート150は、広く開放した位置(例えば管24に衝突していない)から、管24が管係合チャネル154内に係合される係合位置まで移動されてよい。したがって、摺動プレート150は、広く開放した位置での2、000から8、000ml/hrの流体流量が、摺動プレート150が係合位置に移動されるとき250ml/hrの流体流量に迅速に調節され得る、粗い制御を提供する。別の実例として、流体流量は、摺動プレート150が完全に係合した位置に移動されるとき、0ml/hr(例えば迅速な閉塞)の完全に阻止された流量に、又は250ml/hrから0ml/hr(例えば50ml/hr、125ml/hr)の任意の他の所望の流体流量に迅速に調節されてよい。したがって、摺動プレート150は、例えば実質的に2値のフロースイッチ(例えばオン/オフスイッチ)として構成されてよく、流量は、広く開放されるか、又は250ml/hrなどの特有の流量まで下がるように調節される、又はさらには0ml/hrの完全に阻止された流量まで下がるように調節されるかのいずれかである。
【0030】
摺動プレート150とローラ130の組み合わせは、管24内の流体流れの粗い制御と微細な制御の両方を提供する。例えば、摺動プレート150とローラ130がそのそれぞれの広く開放した位置にある状態で、摺動プレート150は、係合位置に移動されてよく、したがって2、000から8、000ml/hrの流体流量を250ml/hrまで下がるように、又はさらには完全に阻止された流れ(例えば迅速な閉塞)になるように迅速に調節することができる。完全に閉塞されていない調節された流体流量のために、ローラ130はその後、ハウジング105内で移動されて、より段階的なやり方でさらに管24に対していっそう衝突し、流体流量のより微細でより精密な調節を提供してよい。例えば、ローラ130は、流体流量が250ml/hrである、ハウジング105の一端付近のその広く開放した位置から、流体流量が0ml/hrである(例えば完全に阻止された)、ハウジング105の反対の端部に向かって完全に衝突する位置まで移動されてよい。2つの位置の間のローラ130の移動の長さは、摺動プレート150が係合した状態でのローラ130を介する流体流量の段階的で精密な変更を可能にする。摺動プレート150の完全な係合後に完全に閉塞される調節された流体流量のために、ローラ130の移動は、必要とされないし、さらなる流量の調節も提供しなくてよい。
【0031】
精密ローラクランプ組立体100は、ローラ130が、その広く開放した位置から、最初の制御位置(例えばローラ130が最初に管24に衝突し始める場所)まで移動されるとき、摺動プレート150が完全に係合した位置まで自動的に移動されるように構成されてよい。この方法において、ユーザ(例えば医療サービス提供者、患者)又は調節デバイスは、ローラ130に触れそれを調節するだけでよい。
【0032】
図8及び図9を参照すると、多段式精密ローラクランプ組立体200が示される。ローラクランプ組立体200の特徴の多くは、ローラクランプ組立体100のものと同じであり、そのような特徴に対して同じ参照符号が使用されている。ローラクランプ組立体200は、開放端のボックス様構造を有し、コネクタ管24などの配管を受け入れるように寸法が決められ、そのように構成されているハウジング105を有する。2つの対向する側壁110は、互いに位置合わせされ、互いに向き合うガイド溝120を各々有する。フロー調整ローラ130が、ローラ130の各側の中央から突き出る軸方向突出シャフト132を有して設けられる。ローラ130のシャフト132は、ガイド溝120内に着座することで、ローラ130は、ガイド溝120をいったりきたり移動することができる。ガイド壁112は、ローラ130に対向し、ガイド壁112の表面は、その長さに沿ってガイド溝120の位置に向かって収束する
【0033】
ローラクランプ組立体200はまた、側壁110の一端に配設された前方壁140を含む。前方壁140は、摺動プレート250を受け入れるように構成された溝142を含む。摺動プレート250は、プレート壁251と、把持部材252と、管係合チャネル254とを含む。把持部材252は、プレート壁251から外に突き出て(例えば直角に突出する)、溝142の中で摺動プレート250を摺動可能に移動させるために押したり引いたりされ得る表面を提供してよく、摺動プレート250は、ローラクランプ組立体200を通るように配設された管24に向かって、又は管から離れるように可動である。
【0034】
管係合チャネル254は、管24と係合し、管24を通る流体流量の粗い制御(例えば急速な変更)を提供するように構成されてよい。例えば、図9に示されるように、管係合チャネル254は、線形に縮小する幅を有する第1の部分254aと、均一な幅を有する第2の部分254bとを有する。第1の部分254aの変動する幅によって、管係合チャネル254が、例えば種々のサイズ(例えば直径)の管24と係合することが可能になる。別の実例として、第1の部分254aの変動する幅によって、管係合チャネル254が、摺動パネル250が管24に向かってどのくらい移動されるかに基づいて、同じサイズにされた管24に対して異なるレベルの圧縮又は衝突を提供することが可能になる。管係合チャネル254は、摺動プレート250内で中央に配設されてよく、摺動プレート250の前縁256から内向きに線形に幅が細くなってよい。したがって、管係合チャネル254は、図9に示されるように実質的に三角形の形状を有してよい。
【0035】
例えば摺動プレート250は、広く開放した位置(例えば管24に衝突していない)から、管24が最初に係合されるが、管係合チャネル254によって衝突されていない最初の係合位置まで移動されてよい。最初の係合位置から、摺動プレート250は、管24が管係合チャネル254のより幅の狭い部分によって係合されるように管24に向かってさらに移動されてよく、管係合チャネルは、より大きな範囲まで管24に衝突し、流体流量の減少を引き起こす。摺動プレート250は、管24が管係合チャネル254の幅の狭い大半の部分によって係合される完全に係合した位置を有してよい。したがって、摺動プレート250は、例えば広く開放した位置での2、000から8、000ml/hrの流体流量が、摺動プレート250が完全に係合した位置に移動されるとき250ml/hrの流体流量に迅速に調節され得る粗い制御を提供する。別の実例として、流体流量は、摺動プレート250が完全に係合した位置に移動されるとき0ml/hrの完全に阻止された流量(例えば迅速な閉塞)又は250ml/hrから0ml/hr(例えば50ml/hr、125ml/hr)までの任意の他の所望の流体流量に迅速に調節されてよい。摺動プレート250を広く開放した位置と完全に係合した位置との間で位置決めすることは、流体流量が広く開放した流量と完全に係合した流量との間にあることになる。したがって、摺動プレート250は、例えば、流量が広く開放した流量から最終的な粗い流量(例えば250ml/hr)まで、又はさらには完全に阻止された流量(例えば0ml/hr)まで下がるように線形に調節する、線形調節フロースイッチ(例えばディマースイッチ)として構成されてよい。
【0036】
摺動プレート250とローラ130の組み合わせは、管24内の流体流れの粗い制御と微細な制御の両方を提供する。例えば、摺動プレート250とローラ130の両方がそのそれぞれの広く開放した位置にある状態で、摺動プレート250は、完全に係合した位置に向かって、又はその位置に対して移動されてよく、これにより2、000から8、000ml/hrの広く開放した流量から250ml/hrまで下がるように、又はさらには完全に阻止された流れ(例えば迅速な閉塞)までのどこにでも流体流量を迅速に調節する。完全に閉塞されていない調節された流体流量のために、ローラ130はその後、ハウジング105内で移動されて、より段階的なやり方でさらに管24に対していっそう衝突し、流体流量のより微細でより精密な調節を提供してよい。例えばローラ130は、流体流量が250ml/hrであるハウジング105の一端付近のその広く開放した位置から、流体流量が0ml/hrである(例えば完全に阻止された)ハウジング105の反対側の端部に向かって完全に衝突する位置まで移動されてよい。2つの位置の間のローラ130の移動の長さは、摺動プレート250が部分的に、又は完全に係合した状態でのローラ130を介する流体流量の段階的で精密な変更を可能にする。摺動プレート150の完全な係合後に完全に閉塞される調節された流体流量のために、ローラ130の移動は、必要とされないし、さらなる流量の調節も提供しなくてよい。
【0037】
精密ローラクランプ組立体200は、ローラ130が、その広く開放した位置から、最初の制御位置(例えばローラ130が最初に管24に衝突し始める場所)まで移動されるとき、摺動プレート250が特定の係合位置まで自動的に移動されるように構成されてよい。この方法において、ユーザ(例えば医療サービス提供者、患者)又は調節デバイスは、ローラ130に触れそれを調節するだけでよい。
【0038】
図10及び図11を参照すると、多段式精密ローラクランプ組立体300が示される。ローラクランプ組立体300の特徴の多くは、ローラクランプ組立体100のものと同じであり、そのような特徴に対して同じ参照符号が使用されている。ローラクランプ組立体300は、開放端のボックス様構造を有し、コネクタ管24などの配管を受け入れるように寸法が決められ、そのように構成されているハウジング105を有する。2つの対向する側壁110は、互いに位置合わせされ、互いに向き合うガイド溝120を各々有する。フロー調整ローラ130が、ローラ130の各側の中央から突き出る軸方向突出シャフト132を有して設けられる。ローラ130のシャフト132がガイド溝120内に着座することで、ローラ130は、ガイド溝120をいったりきたり移動することができる。ガイド壁112は、ローラ130に対向し、ガイド壁112の表面は、その長さに沿ってガイド溝120の位置に向かって収束する。
【0039】
ローラクランプ組立体300はまた、側壁110の一端に配設された前方壁140を含む。前方壁140は、摺動プレート350を受け入れるように構成された溝142を含む。摺動プレート350は、プレート壁351と、把持部材352と、管係合チャネル354とを含む。把持部材352は、プレート壁351から外に突き出て(例えば直角に突出する)、溝142の中で摺動プレート350を摺動可能に移動させるために押したり引いたりされ得る表面を提供してよく、摺動プレート350は、ローラクランプ組立体300を通るように配設された管24に向かって、又は管から離れるように可動である。
【0040】
管係合チャネル354は、管24と係合し、管24を通る流体流量の粗い制御(例えば急速な変更)を提供するように構成されてよい。例えば、図11に示されるように、管係合チャネル354は、線形に縮小する幅を有する第1の部分354aと、均一な幅を有する第2の部分354bとを有する。第1の部分354aの変動する幅によって、管係合チャネル354が、例えば種々のサイズ(例えば直径)の管24と係合することが可能になる。別の実例として、第1の部分354aの変動する幅によって、管係合チャネル354が、摺動パネル350が管24に向かってどのくらい移動されるかに基づいて、同じサイズにされた管24に対して異なるレベルの圧縮又は衝突を提供することが可能になる。管係合チャネル354は、摺動プレート350の中央に対してずらして(例えば片側に向かって)配設されてよい。管係合チャネル354は、一方の直線側部353と、摺動プレート350の前縁356から内向きに線形に細くなる別の角度付き側部355とを有してよい。したがって、管係合チャネル354は、図11に示されるように併合された矩形/角度付き形状を有してよい。
【0041】
例えば、摺動プレート350は、広く開放した位置(例えば管24に衝突していない)から、管24が最初に係合されるが、管係合チャネル354によって衝突されていない最初の係合位置まで移動されてよい。最初の係合位置から、摺動プレート350は、管24が管係合チャネル354のより幅の狭い部分によって係合されるように、管24に向かってさらに移動されてよく、管係合チャネルは、より大きな範囲まで管24に衝突し、流体流量の減少を引き起こす。摺動プレート350は、管が、管係合チャネル354の幅の狭い大半の部分によって係合される完全に係合した位置を有してよい。したがって、摺動プレート350は、例えば広く開放した位置での2、000から8、000ml/hrの流体流量が、摺動プレート350が完全に係合した位置に移動されるときに250ml/hrの流体流量に迅速に調節され得る粗い制御を提供する。別の実例として、流体流量は、摺動プレート350が完全に係合した位置に移動されるとき、0ml/hrの完全に阻止された流量(例えば迅速な閉塞)又は250ml/hrから0ml/hr(例えば50ml/hr、125ml/hr)までの任意の他の所望の流体流量に迅速に調節されてよい。摺動プレート350を広く開放した位置と完全に係合した位置との間で位置決めすることは、流体流量が広く開放した流量と完全に係合した流量との間にあることになる。したがって、摺動プレート350は、例えば、流量が広く開放した流量から、最終的な粗い流量(例えば250ml/hr)まで、又はさらには完全に阻止された流量(例えば0ml/hr)まで下がるように線形に調節する、線形調節フロースイッチ(例えばディマースイッチ)として構成されてよい。
【0042】
摺動プレート350とローラ130の組み合わせは、管24内の流体流れの粗い制御と微細な制御の両方を提供する。例えば、摺動プレート350とローラ130の両方がそのそれぞれの広く開放した位置にある状態で、摺動プレート350は、完全に係合した位置に向かって、又はその位置に対して移動されてよく、これにより2、000から8、000ml/hrの広く開放した位置から250ml/hrまで下がるように、又はさらには完全に阻止された流れ(例えば迅速な閉塞)までのどこにでも流体流量を迅速に調節する。完全に閉塞されていない調節された流体流量のために、ローラ130はその後、ハウジング105内で移動されて、より段階的なやり方でさらに管24に対していっそう衝突し、流体流量のより微細でより精密な調節を提供してよい。例えばローラ130は、流体流量が250ml/hrであるハウジング105の一端付近のその広く開放した位置から、流体流量が0ml/hrである(例えば完全に阻止された)ハウジング105の反対側の端部に向かって完全に衝突する位置まで移動されてよい。2つの位置の間のローラ130の移動の長さは、摺動プレート350が部分的に、又は完全に係合した状態でのローラ130を介する流体流量の段階的で精密な変更を可能にする。摺動プレート350の完全な係合後に完全に閉塞される調節された流体流量のために、ローラ130の移動は、必要とされないし、さらなる流量の調節も提供しなくてよい。
【0043】
精密ローラクランプ組立体300は、ローラ130が、その広く開放した位置から、最初の制御位置(例えばローラ130が最初に管24に衝突し始める場所)まで移動されるとき、摺動プレート350が特定の係合位置まで自動的に移動されるように構成されてよい。この方法において、ユーザ(例えば医療サービス提供者、患者)又は調節デバイスは、ローラ130に触れそれを調節するだけでよい。
【0044】
図12図15を参照すると、多段式精密ローラクランプ組立体400が示される。ローラクランプ組立体400の特徴の多くは、ローラクランプ組立体100のものと同じであり、そのような特徴に対して同じ参照符号が使用されている。ローラクランプ組立体400は、開放端のボックス様構造を有し、コネクタ管24などの配管を受け入れるように寸法が決められ、そのように構成されているハウジング405を有する。2つの対向する側壁410は、互いに位置合わせされ、互いに向き合うガイド溝420を各々有する。フロー調整ローラ130が、ローラ130の各側の中央から突き出る軸方向突出シャフト132を有して設けられる。ローラ130のシャフト132がガイド溝420内に着座することで、ローラ130は、ガイド溝120をいったりきたり移動することができる。ガイド壁412は、ローラ130に対向し、ガイド壁412の表面は、その長さに沿ってガイド溝420の位置に向かって収束する。
【0045】
ローラクランプ組立体400はまた、側壁410の一端に配設された前方壁440を含む。前方壁440は、シムプレート450を受け入れるように構成された開口442を含む。シムプレート450は、プレート壁451と、把持部材452と、管係合壁454とを含む。把持部材452は、プレート壁451から外に延びて(例えば線形に突出する)、ハウジング405の中でシムプレート450を前後に摺動可能に移動させるために押したり引いたりされ得る表面を提供してよい。シムプレート450は、ローラクランプ組立体400を通るように配設された管24と平行して可動であることで、管係合壁454の厚さは、管24の特定の部分において変動してよい。例えば、管係合壁454は、一端に最も薄い部分453を有し、他端に最も厚い部分(例えばシム)455を有する変動する厚さを有してよい。管係合壁454は、管24に係合し、管24を通る流体流量の粗い制御(例えば急速な変更)を提供するように構成されてよい。
【0046】
例えば、シムプレート450は、管係合壁454の最も薄い部分453が管24と係合されるが、管24に衝突していない広く開放した位置から、管係合壁454の最も厚い部分455が管24と係合され、管24に衝突する係合位置まで移動されてよい。したがって、シムプレート450は、広く開放した位置での2、000から8、000ml/hrの流体流量が、シムプレート450が係合位置に移動されるときに250ml/hrの流体流量に迅速に調節され得る粗い制御を提供する。別の実例として、流体流量は、シムプレート450が完全に係合した位置に移動されるとき、0ml/hrの完全に阻止された流量(例えば迅速な閉塞)又は250ml/hrから0ml/hr(例えば50ml/hr、125ml/hr)までの任意の他の所望の流体流量に迅速に調節されてよい。したがって、シムプレート450は、例えば、流量が広く開放した流量から最終的な粗い流量(例えば250ml/hr)まで下がる、又はさらには完全に阻止された流量(例えば0ml/hr)まで下がるように線形に調節する、線形調節フロースイッチ(例えばディマースイッチ)として構成されてよい。
【0047】
シムプレート450とローラ130の組み合わせは、管24内の流体流れの粗い制御と微細な制御の両方を提供する。例えば、シムプレート450とローラ130の両方がそのそれぞれの広く開放した位置にある状態で、シムプレート450は、完全に係合した位置に向かって、又はその位置に対して移動されてよく、これにより2、000から8、000ml/hrの広く開放した位置から250ml/hrまで下がるように、又はさらには完全に阻止された流れ(例えば迅速な閉塞)までのどこにでも流体流量を迅速に調節する。完全に閉塞されていない調節された流体流量のために、ローラ130はその後、ハウジング405内で移動されて、より段階的なやり方でさらに管24に対していっそう衝突し、流体流量のより微細でより精密な調節を提供してよい。例えばローラ130は、流体流量が250ml/hrであるハウジング405の一端付近のその広く開放した位置から、流体流量が0ml/hrである(例えば完全に阻止された)ハウジング405の反対側の端部に向かって完全に衝突する位置まで移動されてよい。2つの位置の間のローラ130の移動の長さは、シムプレート450が部分的に、又は完全に係合した状態でのローラ130を介する流体流量の段階的で精密な変更を可能にする。シムプレート450の完全な係合後に完全に閉塞される調節された流体流量のために、ローラ130の移動は、必要とされないし、さらなる流量の調節も提供しなくてよい。
【0048】
精密ローラクランプ組立体400は、ローラ130が、その広く開放した位置から、最初の制御位置(例えばローラ130が最初に管24に衝突し始める場所)まで移動されるとき、シムプレート450が特定の係合位置まで自動的に移動されるように構成されてよい。この方法において、ユーザ(例えば医療サービス提供者、患者)又は調節デバイスは、ローラ130に触れそれを調節するだけでよい。
【0049】
ハウジング405は、各側壁410内に配設されたガイドチャネル460を含んでよい。ガイドチャネル460は、管係合壁454に結合された保持ピン464を受け入れるように構成された1つ又は複数の保持セクション462を有してよい。例えば、保持ピン464が対向する一対の保持セクション462内に配設されたとき、シムプレート450は、ハウジング405内の所定の場所に保持されてよい。把持部材452に対する押す力又は引っ張る力は、保持セクション462に係合された保持ピン464の保持力に打ち勝つことができ、管係合壁454がさらにハウジング405内に、又はさらにハウジングから外に移動することを可能にする。また、シムプレート450は、流量のドリフト作用を最小限にする、又は阻止するために、シムプレート450と保持セクション462の角度を介してローラ130の滑りを阻止するように構成されてよい。したがってローラ130は、圧締め間隙をさらに塞ぐために前方には滑るが、後方に滑ることは阻止され得、これにより圧締め間隙をさらに広げるのを阻止する。
【0050】
図16を参照すると、精密ローラクランプ組立体を作動させる方法500が示される。ステップ510では、配管(例えばIV配管)が、精密ローラクランプ組立体100、200、300、400内に配置又は配設される。例えば、管24は、摺動/シムプレート150、250、350、450及びローラ130の両方が広く開放した(例えば管24に接触していない、又は衝突していない)位置にある状態で、ハウジング105、205、305、405に挿入されてよい。
【0051】
摺動/シムプレート150、250、350、450は、ステップ520において管24に係合しこれに衝突するように移動される。例えば、摺動プレート150、250、350は、管24に対して直角に、且つ管24に向かってハウジング105、205、305の前方壁140の端部上で移動されて、圧縮力が管24の接触した部分を押しつぶすようにさせ、これにより、管24内の流体流量がより低い流量に急速に(例えば、2、000から8、000ml/hrの広く開放した流量から250ml/hrまで下がるように、或いはさらには完全に阻止された流れ又は迅速な閉塞まで)変化するようにさせる。別の実例として、シムプレート450は、管24と平行してハウジング405内にさらに移動されてよく、圧縮力が管24の接触した部分を押しつぶすようにさせ、管24内の流体流量がより低い流量に急速に変化するようにさせる。シムプレート450を用いて、シムプレート450は、ステップ530において、保持ピン464がハウジング405の側壁410内に配設された一対の保持セクション462によって受け入れられるように移動される。
【0052】
ステップ540において、ローラ130が、管24に係合しこれと衝突するように移動されてよい。例えば、ローラ13がハウジング105、205、305、405の前方壁140の端部からハウジング105、205、305、405の反対側の端部に向かって移動されることで、ガイド壁112、412とローラ130との間が狭くなることによって、ローラが管24の接触した部分を圧縮する、又は押しつぶすようにさせ、これにより管24内の流体流量がより低い流体流量又は阻止された流体流量(例えば250ml/hrから0ml/hr)にゆっくりと変化するようにさせる。
【0053】
摺動/シムプレート150、250、350、450及びローラ130は、管24内の所望の流体流量を達成するために互いに対して独立して、又は互いに組み合わせて調節されてよい。例えば、摺動/シムプレート150、250、350、450及びローラ130の一方は、摺動/シムプレート150、250、350、450及びローラ130の他方が、広く開放した位置に留まっている間、管24に衝突するように調節されてよい。別の実例として、ローラ130の調節は、摺動/シムプレート150、250、350、450を自動的に調節してよい。したがって、粗い調節と微細な調節のいかなる組み合わせも、管24内の流体流量に対して行われてよい。
【0054】
1つ又は複数の実施例は、点滴セットのコネクタ管の一部を受け入れるように構成されたハウジングを含むローラクランプ組立体を含む。ハウジングは、各々が内面に長手方向に位置決めされた対向するガイド溝を有する、互いに離間された2つの対向する側壁と、側壁の一端に配設された前方壁と、側壁の間に配設され、その長さに沿ってガイド溝の位置に向かって収束するガイド壁とを含む。ローラクランプ組立体はまた、ガイド溝内に摺動式に着座した2つの軸方向の突起を有し、突起がガイド溝内で摺動するとき、ハウジングの長手方向軸に沿って移動するように構成されたローラホイールであって、ガイド壁とローラホイールとの間の間隔がガイド壁の長さにわたって縮小する、ローラホイールと、ハウジングの一部と摺動可能に係合するように構成されたプレートとを含む。プレートは、把持部材と、プレートがハウジングに対して移動されるときコネクタ管を変動する量で圧縮するように構成された管係合部材とを含む。
【0055】
一部の態様では、ガイド壁とローラホイールとの間のより小さい間隔の方向でローラホイールを摺動させると、ローラホイールを次第に増大する範囲でコネクタ管が衝突し、コネクタ管に対するローラホイールの増大した衝突は、コネクタ管を通る流体流量を減少させるように構成される。一部の態様で、前方壁は2つの溝を含み、各々がプレートの一部を摺動式に受け入れるように構成される。一部の態様では、管係合部材は、プレートの前縁の中央に配設されたチャネルである。一部の態様では、チャネルは、均一な幅を有する第1の部分と、プレートの前縁からの距離が増大するにつれて減少する変動する幅を有する第2の部分と、第1の均一な幅より小さい第2の均一な幅を有する第3の部分とを含む。一部の態様では、チャネルは、プレートの前縁からの距離が増大するにつれて減少する変動する幅を有する第1の部分と、均一な幅を有する第2の部分とを含む。一部の態様では、チャネルの少なくとも一部は、プレートの前縁からの距離が増大するにつれて線形に減少する幅を含む。
【0056】
一部の態様では、管係合部材は、プレートの前縁上の中央位置からずらして配設されたチャネルである。一部の態様では、チャネルは、プレートの前縁からの距離が増大するにつれて減少する変動する幅を有する第1の部分と、均一な幅を有する第2の部分とを含む。一部の態様では、チャネルは、プレートの前縁から延びる第1の直線側部と、プレートの前縁から延びる角度付きの部分を有する第2の対向する側部とを含む。一部の態様では、ハウジングは、開放端のボックス様構造を有する。一部の態様では、プレートは、コネクタ管の第1の圧縮量を提供するように構成され、ローラホイールは、コネクタ管への第2の圧縮量を提供するように構成される。一部の態様では、第1の圧縮量は、コネクタ管への急速な衝突を含み、第2の圧縮量は、コネクタ管へ段階的な衝突を含む。
【0057】
一部の態様では、各側壁は、ハウジングの長手方向軸上に配設された対向するガイドチャネルを含み、各ガイドチャネルは、1つ又は複数の保持セクションを有する。一部の態様では、管係合部材は、変動する厚さを有する壁である。一部の態様では、保持ピンが壁に結合され、保持ピンは、一対の対向する保持セクションによって受け入れられるように構成される。一部の態様では、壁は、ガイド壁に沿って摺動可能に可動であることで、コネクタ管にシム力を提供するように構成される。
【0058】
1つ又は複数の実施例は、穿孔スパイク、点滴室、コネクタ管、取り付け具及びローラクランプ組立体を有する重力点滴セットを含む。ローラクランプ組立体は、点滴セットのコネクタ管の一部を受け入れるように構成されたハウジングを含む。ハウジングは、各々が内面に長手方向に位置決めされた対向するガイド溝を有する、互いに離間された2つの対向する側壁と、側壁の一端に配設された前方壁と、側壁の間に配設され、その長さに沿ってガイド溝の位置に向かって収束するガイド壁とを含む。ローラクランプ組立体はまた、ガイド溝内に摺動式に着座した2つの軸方向の突起を有し、突起がガイド溝内で摺動するとき、ハウジングの長手方向軸に沿って移動するように構成されたローラホイールであって、ガイド壁とローラホイールとの間の間隔がガイド壁の長さにわたって縮小する、ローラホイールと、ハウジングの一部と摺動可能に係合するように構成されたプレートとを含む。プレートは、把持部材と、プレートがハウジングに対して移動されるときコネクタ管を変動する量で圧縮するように構成された管係合部材とを含む。
【0059】
1つ又は複数の実施例は、流体源に結合されたコネクタ管を通る流体流量を調節する方法を提供する。方法は、ローラホイール及び可動プレートを有するローラクランプ組立体のハウジングを通してコネクタ管を挿入するステップと、可動プレートをハウジングに対して摺動させて、コネクタ配管を第1の衝突で圧縮することでコネクタ管を通る流体流量の急速な減少を生じさせる粗い調節を生み出すステップと、ローラホイールをハウジングに対して転がして、コネクタ配管を第2の衝突で圧縮することでコネクタ管を通る流体流量のさらなる段階的な減少を生じさせる微細な調節を生み出すステップとを含む。一部の態様では、可動プレートを摺動させるステップは、ハウジングの外壁上の溝内でプレートを摺動させ、この場合プレートはコネクタ管に対して直角に移動するステップと、プレートをハウジングの内壁に沿って摺動させ、この場合プレートはコネクタ管に平行に移動するステップのうちの1つを含む。
【0060】
開示されるプロセスの方法におけるブロックの任意の特有の順序又は階層は、実例の手法の例示であることを理解されたい。設計又は実装例の好みに基づいて、プロセスにおけるブロックの任意の特有の順序又は階層は再編成され得ること、又は全ての図示されるブロックが実行されることを理解されたい。一部の実装例では、ブロックの一部は、同時に実行されてもよい。
【0061】
本開示は、当業者が本明細書に記載される種々の態様を実施することを可能にするために提供される。開示は、主題の技術の種々の実例を提供し、主題の技術はこれらの実例に限定されない。これらの態様に対する種々の修正例は、当業者にとって容易に明白であり、本明細書で定義される一般的な原理は他の態様に適用されてもよい。
【0062】
単数での要素の言及は、特別にそのように述べられていなければ、「1つ及び1つのみ」を意味することは意図されず、むしろ「1つ又は複数」を意味することが意図されている。特別にそうでないことが述べられていなければ、用語「一部の」は、1つ又は複数を指す。男性の代名詞(例えば彼)は、女性及び中性(例えば彼女及びその)を含み、その逆も同様である。見出し及び副題は、もし使用されているならば、本発明を単に便宜上使用されており、発明を限定するものではない。
【0063】
単語「一例の」は、「一例又は例示として機能する」ことを意味するために本明細書で使用される。「一例」として本明細書に記載される任意の態様又は設計は必ずしも、他の態様又は設計に対して好ましい、又は有利であるとして解釈されるものではない。一態様において、本明細書に記載される種々の代替の構成及び動作は、少なくとも等価物であるように見なされてよい。
【0064】
本明細書で使用される際、用語「又は」と併せて項目のいずれかを区別するための、一連の項目の直前の「のうちの少なくとも1つ」というフレーズは、リストの各項目ではなく、リストの内容を全体として変更する。「のうちの少なくとも1つ」というフレーズは、少なくとも1つの項目の選択を必要とするのではなく、このフレーズは、項目のいずれか1つのうちの少なくとも1つ、及び/又は項目の任意の組み合わせのうちの少なくとも1つ、及び/又は項目の各々のうちの少なくとも1つを含めた意味を可能にする。一例として、「A、B又はCのうちの少なくとも1つ」というフレーズは、Aのみ、Bのみ、又はCのみ、或いはA、B及びCの任意の組み合わせを指す場合がある。
【0065】
「態様(aspect)」などのフレーズは、そのような態様が主題の技術にとって必須である、又はそのような態様が主題の技術の全ての構成に適用することを示唆するものではない。一態様に関する開示は、全ての構成に適用してよい、又は1つ又は複数の構成に適用してもよい。一態様は、1つ又は複数の実例を提供してよい。一態様などのフレーズは、1つ又は複数の態様を指してよい、及び逆もまた同様であってよい。「実施例」などのフレーズは、そのような実施例が主題の技術にとって必須である、又はそのような実施例が主題の技術の全ての構成に適用することを示唆するものではない。一実施例に関する開示は、全ての構成に適用してよい、又は1つ又は複数の構成に適用してもよい。一実施例は、1つ又は複数の実例を提供してよい。一実施例などのフレーズは、1つ又は複数の実施例を指してよい、及び逆もまた同様であってよい。「構成」などのフレーズは、そのような構成が主題の技術にとって必須である、又はそのような構成が主題題の技術の全ての構成に適用することを示唆するものではない。一構成に関する開示は、全ての構成に適用してよい、又は1つ又は複数の構成に適用してもよい。一構成は、1つ又は複数の実例を提供してよい。一構成などのフレーズは、1つ又は複数の構成を指してよい、及び逆もまた同様であってよい。
【0066】
一態様において、そうでないことが述べられていなければ、全ての測定値、値、格付け、位置、規模、サイズ及び次に続く特許請求の範囲におけるものを含めたこの明細書に記載される他の仕様は、正確なものではなく、概算である。一態様において、それらは、それらが関連する機能、及びそれらが関係がある分野において慣例であるものと一致する妥当な範囲を有することが意図されている。
【0067】
開示されるステップ、動作又はプロセスの特有の順序又は階層は、一例の手法の例示であることを理解されたい。設計の好みに基づいて、ステップ、動作又はプロセスの特有の順序又は階層は再編成され得ることを理解されたい。ステップ、動作又はプロセスの一部は、同時に実行されてもよい。ステップ、動作又はプロセスの一部又はその全ては、ユーザの介入なしで自動的に実行されてもよい。添付の方法クレームは、存在するならば、サンプルの順序で種々のステップ、動作又はプロセスを提示しており、提示される特有の順序又は階層に制限されることは意図されていない。
【0068】
当業者に既知である、又は後に既知となる、本開示を通して記載される種々の態様の要素に対する全ての構造上及び機能上の等価物は、参照によって本明細書に明白に組み込まれており、特許請求の範囲によって包含されることが意図されている。さらに、本明細書に記載されるいずれも、そのような開示が特許請求の範囲において明示的に列挙されているかどうかにかかわらず、公衆に供されることは意図されていない。クレーム要素は、その要素が「~の手段(means for)」というフレーズを用いて明らかに列挙されていなければ、35U.S.C.§112(f)の条項のもとに解釈されるべきではない、又は方法クレームの場合、その要素は、「するためのステップ」というフレーズを用いて列挙される。さらに、用語「含む」「有する」などが使用される限りにおいて、そのような用語は、「備える」が特許請求の範囲における従来の単語として採用されるときに解釈されるように、用語「備える」と同様のやり方で包括的であることが意図されている。
【0069】
本開示の名称、背景技術、概要、図面の簡単な説明及び要約は、これにより開示に組み込まれており、制限的な記載としてではなく、開示の例示の実例として提供されている。それは、それらが特許請求の範囲の範囲又は意味を限定するために使用されないことの理解と共に提示されている。加えて、詳細な記載において、記載は、例示の実例を提供し、種々の特徴は、開示を合理化する目的で種々の実施例において一緒のグループ化されているのを見ることができる。開示のこの方法は、クレーム主張される主題が各特許請求の範囲において明らかに列挙されるもの以上の特徴を必要とするという意図を反映するように解釈されるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、発明の主題は、単一の開示される構成又は動作の全ての特徴より特徴が少ない状態である。以下の特許請求の範囲は、これにより詳細な記載に組み込まれており、各特許請求の範囲は、別々にクレーム主張される主題として単独で成り立っている。
【0070】
特許請求の範囲は、本明細書に記載される態様を限定することは意図されていないが、特許請求の範囲の言語と一致する全体の範囲に適合され、全ての法的等価物を包含するべきである。それにも関わらず、特許請求の範囲のいずれも、35U.S.C.§101、102又は103の要件を満たしていない主題を包含することは意図されていなし、それらはそのような方法で解釈されるべきではない。
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