IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ イエティ クーラーズ エルエルシーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-04
(45)【発行日】2024-12-12
(54)【発明の名称】コンテナのためのキャリーストラップ
(51)【国際特許分類】
   B65D 25/28 20060101AFI20241205BHJP
   B65D 25/32 20060101ALI20241205BHJP
   B65D 25/22 20060101ALI20241205BHJP
【FI】
B65D25/28 102C
B65D25/32 101Z
B65D25/22 C
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2022557770
(86)(22)【出願日】2021-03-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-10
(86)【国際出願番号】 US2021023632
(87)【国際公開番号】W WO2021195051
(87)【国際公開日】2021-09-30
【審査請求日】2022-09-22
(31)【優先権主張番号】16/828,282
(32)【優先日】2020-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515284526
【氏名又は名称】イエティ クーラーズ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Yeti Coolers,LLC
【住所又は居所原語表記】7601 Southwest Parkway,AustinTX 78735,USA
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100224775
【弁理士】
【氏名又は名称】南 毅
(72)【発明者】
【氏名】ニコルス、スティーブ チャールズ
(72)【発明者】
【氏名】ボンデュース、アンディー
(72)【発明者】
【氏名】モーリス、リザ
(72)【発明者】
【氏名】ニクソン、ライアン
(72)【発明者】
【氏名】ルーデンスレイジャー、ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ダウ、ジョン ダブリュー.
(72)【発明者】
【氏名】サリバン、デレク ジー.
(72)【発明者】
【氏名】ブロック、ダスティン
【審査官】武井 健浩
(56)【参考文献】
【文献】独国実用新案第202004012191(DE,U1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0037394(US,A1)
【文献】特開平10-289701(JP,A)
【文献】実開平06-042679(JP,U)
【文献】特開平07-329665(JP,A)
【文献】特開平10-040895(JP,A)
【文献】実公昭43-005758(JP,Y1)
【文献】実開平06-078246(JP,U)
【文献】韓国公開特許第10-2006-0125300(KR,A)
【文献】実開昭54-125504(JP,U)
【文献】実開昭55-129018(JP,U)
【文献】特開2007-137463(JP,A)
【文献】特開2008-263812(JP,A)
【文献】登録実用新案第3148461(JP,U)
【文献】実開平07-037935(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 25/22 - 25/28
A01K 97/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテナを持ち上げるためのストラップであって、
第1の端部、前記第1の端部とは反対の第2の端部、及び前記第1の端部と前記第2の端部との間に延在する細長い部材を有する、ベース部材であって、前記ベース部材が、織繊維材料から形成されている、ベース部材と、
第1の係合部材を有する前記第1の端部に位置する第1の端部部分であって、前記第1の係合部材が、第1の層状部分を含む、第1の端部部分と、
前記第2の端部に位置する第2の端部部分であって、前記第2の端部部分が、第2の係合部材を含み、前記第2の係合部材が、第2の層状部分を含む、第2の端部部分と、
第1の開口部及び前記第1の開口部とは反対の第2の開口部を有する、キャリーハンドルであって、前記細長い部材が、前記第1の開口部及び前記第2の開口部を通って延在している、キャリーハンドルと、を備え、
前記第1の端部部分及び前記第2の端部部分の両方が、前記第1の層状部分及び前記第2の層状部分を接合する縫合部を含み、
前記第1の層状部分の前記縫合部が、前記第1の層状部分の裏側部分及び表側部分を画定する前記第1の端部から固定距離に位置し、前記裏側部分が、前記縫合部の中心線から前記ベース部材の前記第1の端部までの距離として画定される、第1の長さを有し、前記表側部分が、前記縫合部の中心線から前記表側部分の端部までの距離として画定される、第2の長さを有し、前記第1の長さが、前記第2の長さよりも短い、ストラップ。
【請求項2】
前記ベース部材が、前記キャリーハンドルの両側に配置された一対のオーバーラップ領域を含む、請求項1に記載のストラップ。
【請求項3】
前記一対のオーバーラップ領域の各オーバーラップ領域が、前記ベース部材の複数の層と、前記複数の層をともに接合するための縫合部と、を含む、請求項2に記載のストラップ。
【請求項4】
前記キャリーハンドルが、前記ストラップの全長に沿って中心にある、請求項1に記載のストラップ。
【請求項5】
前記ベース部材が、単一の一体部材である、請求項1に記載のストラップ。
【請求項6】
前記ストラップが、前記ストラップの全長に沿って可変幅を有する、請求項1に記載のストラップ。
【請求項7】
コンテナを持ち上げるためのストラップのシステムであって、
前記コンテナの第1の側部に第1の細長い開口部を有する第1の側部ハンドルと、前記第1の側部とは反対の前記コンテナの第2の側部に第2の細長い開口部を有する第2の側部ハンドルと、を含む、前記コンテナであって
前記第1の細長い開口部が、第1の開口部幅を有し、前記第2の細長い開口部が、第2の開口部幅を有する、前記コンテナと、
前記ストラップであって、
第1の端部、前記第1の端部とは反対の第2の端部、及び前記第1の端部と前記第2の端部との間に延在する細長い部材を有するベース部材であって、前記ベース部材が、ストラップ幅を有する、ベース部材と、
第1の係合部材を有する前記第1の端部に位置する第1の端部部分であって、前記第1の係合部材が、第1の層状部分を含む、第1の端部部分と、
前記第2の端部に位置する第2の端部部分であって、前記第2の端部部分が、第2の係合部材を含み、前記第2の係合部材が、第2の層状部分を含む、第2の端部部分と、
第1の開口部及び前記第1の開口部とは反対の第2の開口部を含む、キャリーハンドルであって、前記細長い部材が、前記第1の開口部及び前記第2の開口部を通って延在している、キャリーハンドルと、を備える、前記ストラップと、を備え、
前記第1の端部部分が、前記第1の細長い開口部を通って延在しており、前記第2の端部が、前記第2の細長い開口部を通って延在し、摩擦嵌合を使用して前記ストラップを前記コンテナに固設しており、
前記第1の係合部材が、前記第1の端部の裏側部分及び表側部分を画定する、前記第1の端部から縫合部の中心線までの固定距離に位置する、前記縫合部を含み、前記裏側部分が、前記縫合部の中心線から前記ストラップの前記第1の端部までの距離として画定される、第1の長さを有し、前記表側部分が、前記縫合部の中心線から前記表側部分の端部までの距離として画定される、第2の長さを有し、前記第1の長さが、前記第2の長さよりも短い、システム。
【請求項8】
前記第1の端部部分における前記ベース部材の前記ストラップ幅が、前記コンテナの前記第1の細長い開口部の幅よりも大きい、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記ストラップ幅が、前記第1の細長い開口部の幅よりも1パーセント~10パーセント大きい範囲内にある、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記コンテナが、前記第1の側部ハンドルの第1の頂部表面の下方にオフセットされる第1の陥凹を有し、前記第1の陥凹が、前記第1の細長い開口部から前記コンテナの内部空隙に向かって延在する裏側陥凹部分と、前記コンテナの前記内部空隙から離れて延在する方向において、前記第1の細長い開口部から離れて延在する表側陥凹部分と、を有し、前記第1の端部部分の前記裏側部分が、前記裏側陥凹部分に受容されている、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1の陥凹の深さが、前記第1の端部部分の厚さよりも大きい、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記ストラップの大部分が、前記第1の側部ハンドルの下に延在している、請求項7に記載のシステム。
【請求項13】
コンテナにストラップを設置するための方法であって、
前記コンテナのベースから蓋を開放するステップであって、前記蓋が、前記ベースに回転式に結合されている、ステップと、
前記ベースの第1のハンドル上の第1の細長い開口部を通して、前記第1のハンドルの下から、前記ストラップの第1の端部部分を挿入するステップであって、前記第1の端部部分が、前記第1のハンドルの第1の頂部表面に対して、第1の鋭角で挿入される、ステップと、
前記第1の端部部分の第1の裏側部分を前記第1のハンドルの前記第1の頂部表面上で回転させるステップと、
前記第1の端部部分の第1の表側部分を前記第1のハンドルの前記第1の頂部表面上で回転させるステップと、
前記ストラップの第2の端部部分を前記ベースの第2のハンドル上の第2の開口部に前記第2のハンドルの下から、挿入するステップであって、前記ストラップが、前記第2のハンドルの第2の頂部表面に対して、第2の鋭角で挿入される、ステップと、
前記第2の端部部分の第2の裏側部分を前記第2のハンドルの前記第2の頂部表面上で回転させるステップと、
前記第2の端部部分の第2の表側部分を前記第2のハンドルの前記第2の頂部表面上で回転させるステップと、を含む、方法。
【請求項14】
前記第1の鋭角が、1度~55度である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の裏側部分を第1の裏側陥凹内に配置するステップであって、前記第1の裏側陥凹が、前記第1のハンドルの前記第1の頂部表面の下方にオフセットされ、前記第1の細長い開口部から前記コンテナの内部空隙に向かって延在している、ステップと、
前記第1の表側部分を第1の表側陥凹内に配置するステップであって、前記第1の表側陥凹が、前記第1のハンドルの前記第1の頂部表面の下方にオフセットされ、前記第1の細長い開口部から前記コンテナの前記内部空隙から離れて延在している、ステップと、を更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記蓋を前記ベース上に閉鎖するステップと、
中央に位置するストラップハンドルによって前記ストラップを持ち上げるステップであって、前記ストラップのベース部材が、前記第1のハンドルの周囲に延在し、前記第1のハンドルの表側表面に接触している、ステップと、を更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の端部部分の幅が、前記第1の細長い開口部の幅よりも大きい、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の端部部分が、前記ストラップの第1の端部に位置し、第1の係合部材を有し、前記第1の係合部材は、第1の層状部分を含み、
前記第2の端部部分が、前記ストラップの第2の端部に位置し、第2の係合部材を有し、前記第2の係合部材は、第2の層状部分を含み、
前記第1の端部部分及び前記第2の端部部分の両方が、前記第1の層状部分及び前記第2の層状部分を接合する縫合部を含み、
前記第1の層状部分の前記縫合部が、前記第1の層状部分の裏側部分及び表側部分を画定する前記第1の端部から固定距離に位置し、前記裏側部分が、前記縫合部の中心線から前記ストラップの前記第1の端部までの距離として画定される、第1の長さを有し、前記表側部分が、前記縫合部の中心線から前記表側部分の端部までの距離として確定される、第2の長さを有し、前記第1の長さが、前記第2の長さよりも短い、請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年6月12日出願の米国特許出願第16/006,344号の一部継続出願であり、2017年6月12日出願の米国仮特許出願第62/518,358号に対する優先権を主張する、2020年3月24日出願の米国特許出願第16/828,282号に対する優先権を主張する。上記出願の全ては、その全体が参照により組み込まれる。
【0002】
様々なタイプのコンテナ及びラッチシステムが存在する。コンテナは、食物、飲料、及び他の材料又は品目のために使用され得る。閉鎖構成においてコンテナをロックするためのラッチシステムが存在する。しかしながら、従来のコンテナ及びラッチシステムは、多くの場合、あまり耐久性がなく、使用が容易でないことがある。例えば、コンテナは、特定の品目を保持するのに十分な強度でないことがあり、コンテナの頂部に品目を保持するのに十分な強度でないことがある。追加的に、いくつかのラッチシステムは、ユーザがシステムを係合させたくないときに係合することがあり、他の場合には、コンテナに対して十分なロックを提供しないことがある。そのような配置では、これら及び他の欠陥により、コンテナ及び/又はラッチシステムが事実上役に立たなくなり得る。
【発明の概要】
【0003】
本発明の概要は、以下の詳細な説明において更に説明される概念の抜粋を簡略化された形態で紹介するために提供される。本発明の概要は、特許請求される主題の主要な特徴又は本質的な特徴を特定することを意図していないだけでなく、特許請求される主題の範囲を限定するために使用されることも意図していない。
【0004】
本開示の一態様によれば、コンテナを持ち上げるためのストラップであって、ストラップは、第1の端部、第1の端部とは反対の第2の端部、及び第1の端部と第2の端部との間に延在する細長い部材を有するベース部材を含む。ベース部材は、織繊維材料から形成され得る。ストラップは、第1の係合部材を有する第1の端部に位置する第1の端部部分であって、第1の係合部材が第1の層状部分を含む、第1の端部部分と、第2の端部に位置する第2の端部部分であって、第2の端部部分が、第2の係合部材を含み、第2の係合部材が、第2の層状部分を含む、第2の端部部分と、を有し得る。ストラップはまた、第1の開口部及び第2の開口部を含むキャリーハンドルを有し得、細長い部材が、第1の開口部及び第2の開口部を通って延在している。ベース部材は、キャリーハンドルの両側に配置された一対のオーバーラップ領域を含み得、各オーバーラップ領域は、ベース部材の複数の層と、複数の層をともに接合するための縫合部を含む。キャリーハンドルは、ストラップの全長に沿って実質的に中心にあり得る。追加的に、第1の端部部分及び第2の端部部分の両方が、第1の層状部分及び第2の層状部分を接合する縫合部を含む。第1の層状部分の縫合部は、第1の層状部分の裏側部分及び表側部分を画定する、第1の端部から固定距離に位置し得、裏側部分は、縫合部の中心線からベース部材の第1の端部までの距離として画定される、第1の長さを有し、表側部分は、縫合部の中心線から表側部分の端部までの距離として画定される、第2の長さを有する。裏側部分の第1の長さは、表側部分の第2の長さよりも短くなり得る。ベース部材は、単一の一体部材であり得、いくつかの例では、ストラップは、ストラップの全長に沿って可変幅を有し得る。可変幅を有する例では、ストラップは、第1の端部部分においてストラップの全幅の50パーセント~70パーセントの範囲内にある、中央領域を含み得る。
【0005】
本開示の他の態様は、コンテナを持ち上げるためのストラップのシステムを記載し得、システムは、コンテナの第1の側部に第1の細長い開口部を含む第1の側部ハンドルと、第1の側部とは反対のコンテナの第2の側部に第2の細長い開口部を有する第2の側部ハンドルと、を有する、コンテナであって、第1の細長い開口部が、第1の開口幅を有し、第2の細長い開口部が、第2の開口幅を有する、コンテナを含む。ストラップは、第1の端部、第1の端部とは反対の第2の端部、及び第1の端部と第2の端部との間に延在する細長い部材を有する、ベース部材を含み得る。ストラップはまた、第1の係合部材を有する第1の端部に位置する第1の端部部分であって、第1の係合部材が第1の層状部分を含む、第1の端部部分と、第2の端部に位置する第2の端部部分であって、第2の端部部分が第2の係合部材を含み、第2の係合部材が第2の層状部分を有する、第2の端部部分と、を含み得る。ストラップはまた、第1の開口部及び第1の開口部とは反対の第2の開口部を有するキャリーハンドルであって、細長い部材が第1の開口部及び第2の開口部を通って延在している、キャリーハンドルを含み得る。第1の端部部分は、第1の細長い開口部を通って延在し得、第2の端部は、第2の細長い開口部を通って延在し、摩擦嵌合を使用してストラップをコンテナに固設し得る。第1の端部部分におけるベース部材のストラップ幅は、コンテナの第1の細長い開口部の幅よりも大きくなり得る。ストラップ幅は、第1の開口幅よりも1パーセント~10パーセント大きい範囲内にあり得る。第1の係合部材は、第1の端部の裏側部分及び表側部分を画定する、第1の端部から縫合部の中心線までの固定距離に位置する、縫合部を含み得、裏側部分は、縫合部の中心線からストラップの第1の端部までの距離として画定される、第1の長さを有し、表側部分は、縫合部の中心線から表側部分の端部までの距離として画定される、第2の長さを有し、第1の長さは、第2の長さよりも短い。コンテナは、第1の側部ハンドルの第1の頂部表面の下方にオフセットされる第1の陥凹を含み得、第1の陥凹は、第1の細長い開口部からコンテナの内部空隙に向かって延在する裏側陥凹部分と、コンテナの内部空隙から離れて延在する方向において、第1の細長い開口部から離れて延在する表側陥凹部分と、を有し、第1の端部部分の裏側部分は、裏側陥凹部分に受容されている。第1の陥凹の深さは、第1の端部部分の厚さより大きくなり得る。ストラップの大部分は、第1の側部ハンドルの下に延在し得る。
【0006】
本開示の更に別の態様は、コンテナにストラップを設置するための方法に関連し得、本方法は、(a)コンテナのベースから蓋を開放することであって、蓋がベースに回転式に結合されている、開放することと、(b)ベースの第1のハンドル上の第1の細長い開口部を通してストラップの第1の端部部分を挿入することであって、第1の端部部分が第1のハンドルの第1の頂部表面に対して第1の鋭角で挿入される、挿入することと、(c)第1の端部部分の第1の裏側部分を第1のハンドルの第1の頂部表面上で回転させることと、(d)第1の端部部分の第1の表側部分を第1のハンドルの第1の頂部表面上で回転させることと、(e)ストラップの第2の端部部分をベースの第2のハンドル上の第2の開口部に挿入することであって、ストラップが第2のハンドルの第2の頂部表面に対して第2の鋭角で挿入される、挿入することと、(f)第2の端部部分の第2の裏側部分を第2のハンドルの第2の頂部表面上で回転させることと、(g)第2の端部の第2の表側部分を第2のハンドルの第2の頂部表面上に広げることと、を含む。いくつかの例では、本方法はまた、(a)第1の裏側部分を第1の裏側陥凹内に配置することであって、第1の裏側陥凹が第1のハンドルの第1の頂部表面の下方にオフセットされ、第1の細長い開口部からコンテナの内部空隙に向かって延在している、配置することと、(b)第1の表側部分を第1の表側陥凹内に配置することであって、第1の表側陥凹が第1のハンドルの第1の頂部表面の下方にオフセットされ、第1の細長い開口部からコンテナの内部空隙から離れて延在している、配置することと、(c)蓋をベース上に閉鎖することと、(d)中央に位置するストラップハンドルによってストラップを持ち上げることであって、ストラップのベース部材が第1のハンドルの周囲に延在し、第1のハンドルの表側表面に接触している、持ち上げることと、を含み得る。第1の鋭角は、1度~55度であり得る。第1の端部部分の幅は、第1の細長い開口部の幅よりも大きくなり得る。
【0007】
別の態様によれば、コンテナが開示される。コンテナは、成形ベースを備え得、成形ベースは、第1の側部、第1の側部とは反対の第2の側部、第1の側部の縁部と第2の側部の縁部との間に延在する第3の側部、及び第3の側部とは反対の第4の側部を有する側壁構造体であって、側壁構造体が第1の端部及び第2の端部を有し、底部部分が側壁構造体の第1の端部に接続され、かつコンテナを表面上に支持するように構成されている、側壁構造体と、第1の端部とは反対の側壁構造体の第2の端部に形成された開口部であって、開口部が側壁構造体及び底部部分によって形成されたコンテナの内部空隙へのアクセスを可能にするように構成されている、開口部と、を含む。ベースは、側壁構造体から延在するラッチキーパを更に含み得、ラッチキーパは、上部表面、内側表面、及び下部表面を有する。コンテナはまた、開放構成と閉鎖構成との間で枢動する蓋を含み得、蓋は、ベースの形状に対応する形状を有し、コンテナが閉鎖構成にあるとき、側壁構造体の第2の端部に形成された開口部を覆うように構成されている。ヒンジは、蓋をベースに接続するように構成され得、蓋は、閉鎖構成から開放構成に回転可能である。コンテナは、ラッチ組立体を更に含み得、ラッチ組立体は、ロック位置及びロック解除位置を有する。
【0008】
ラッチ組立体は、蓋と枢動可能に係合されるラッチ本体を含み得、ラッチ本体は、少なくとも1つの係合ラグを有する。ラッチ組立体は、ラッチ本体と摺動可能に係合されるロック部材を更に含み得、ロック部材は、少なくとも下方位置と上方位置との間で摺動可能である。ロック部材は、ロック部材が下方位置にあるときに蓋を閉鎖構成にロックするように構成され、ロック部材が上方位置にあるときに蓋をロック解除するように構成され得る。更に、ラッチ組立体は、ラッチ本体及びロック部材と係合される付勢部材であって、付勢部材がロック部材を下方位置に付勢する、付勢部材と、ラッチ本体と枢動可能に係合され、ロック部材と係合される作動部材であって、作動部材がロック部材を下方位置から上方位置に移動させるように構成されている、作動部材と、を更に含む。ラッチ組立体は、ロック部材が上方位置にあるときにのみ、ロック解除位置からロック位置に移動され得る。ラッチ組立体の別の態様では、ラッチ組立体がロック位置にあるときに、ラッチ本体の少なくとも1つの係合ラグがラッチキーパの下部表面に係合され得、ラッチ組立体がロック位置にあるときに、ロック部材のフック部分がラッチキーパの上部表面に係合し得る。
【0009】
本開示の他の態様は、閉鎖構成から開放構成に回転されるコンテナの蓋に関し得、開放構成は、蓋を閉鎖構成から90度回転させることを含み得る。加えて、ラッチキーパは、ベースの外部表面からラッチキーパの内側表面まで延在する支持リブを更に含み得、支持リブは、ラッチキーパの上部表面に対して中心に位置し得る。ロック部材は、少なくとも2つのフック部分を更に備え得、それにより、ラッチ組立体がロック位置にあるとき、支持リブは、ロック部材の少なくとも2つのフック部分の間に位置決めされる。ベースは、ラッチキーパに隣接する少なくとも1つの傾斜表面を更に備え得、それにより、傾斜表面は、ベースの境界面から離れるようにある角度で下向きに延在している。少なくとも1つの傾斜表面は、ベースの境界面に対して30度~60度の角度を形成する。ガスケットは、ベース及び蓋のうちの少なくとも一方に形成された陥凹に配置され得る。別の特徴として、ベースは、コンテナの側部の各々の上にハンドルを更に備え得、各ハンドルは、ベースと一体的に成形されている。ハンドルは、ハンドルの外部表面の下に湾曲した外形を有し得、湾曲した外形は、側壁構造体の側部のうちの一方からハンドルの内部表面まで延在する複数のリブによって形成されている。
【0010】
本開示の他の態様は、コンテナに関し得、コンテナは、少なくとも第1の側部及び第1の側部とは反対の第2の側部を有する側壁構造体であって、側壁構造体が第1の端部及び第2の端部を有する、側壁構造体を含むベースと、側壁構造体の第1の端部に接続され、コンテナを表面上に支持するように構成された底部部分と、第1の端部とは反対の側壁構造体の第2の端部に形成された開口部であって、開口部が側壁構造体及び底部部分によって形成されたコンテナの内部空隙へのアクセスを可能にするように構成されている、開口部と、を備える。ベースはまた、側壁構造から延在するラッチキーパを含み得、ラッチキーパは、上部表面、内側表面、及び下部表面を有する。コンテナはまた、開放構成と閉鎖構成との間で枢動する蓋を備え得、蓋は、ベースの形状に対応する形状を有し、コンテナが閉鎖構成にあるとき、側壁構造体の第2の端部に形成された開口部を覆うように構成されている。ヒンジは、蓋をベースに接続するように構成され得、ヒンジを中心に蓋は閉鎖構成から開放構成に回転可能であり、更に蓋をラッチ組立体に接続するように構成され得、ラッチ組立体はロック位置及びロック解除位置を有する。ラッチ組立体は、蓋と枢動可能に係合されたラッチ本体であって、ラッチ本体が少なくとも1つの係合ラグを有する、ラッチ本体と、ラッチ本体と係合されたロック部材であって、ロック部材が下方位置と上方位置との間で移動可能である、ロック部材と、を備え得る。ロック部材は、ロック部材が下方位置にあるときに蓋を閉鎖構成にロックするように構成され、ロック部材が上方位置にあるときに蓋をロック解除するように構成され得る。ラッチ組立体はまた、ラッチ本体及びロック部材と係合された付勢部材であって、付勢部材がロック部材を下方位置に付勢する、付勢部材と、ラッチ本体と枢動可能に係合され、ロック部材と係合された作動部材であって、作動部材がロック部材を下方位置から上方位置に移動させるように構成されている、作動部材と、を有し得る。
【0011】
本開示のさらなる態様は、コンテナのベース部分に関し得、コンテナのベース部分は内部空隙の内部表面に沿って位置決めされた複数のタブを含む。複数のタブの各タブは、内部表面のうちの1つから延在し、上部支持表面及び開口部を備え得、各タブの開口部は、細長い形状を有する。上部支持表面は、ベースの内部空隙の上部領域に、又は内部空隙の高さの50パーセントを上回る高さに位置し得る。加えて、ベースは、少なくとも一方の側壁の少なくとも内部表面上に位置決めされた一対のトラックを含み得、一対のトラックは、少なくとも2つの側壁の少なくとも内部表面上に位置決めされている。同様に、蓋は、蓋の内部表面に沿って位置決めされた複数のクリップを備え得、各クリップは、係合部材及び細長い開口部を含み、複数のタブの各タブの細長い開口部は、各クリップの細長い開口部と実質的に同じ幅を有し得る。コンテナはまた、ベース及び蓋のうちの少なくとも一方に形成された陥凹内に配置されたガスケットと、ベースの外部表面と一体成形されたチャネルと、を有し得、チャネルは、ベースの外部表面全体の周囲に延在している。
【0012】
本開示の更に他の態様は、コンテナに関し得、コンテナは、少なくとも第1の側部及び第1の側部とは反対の第2の側部を有する側壁構造体を有するベースであって、側壁構造体が第1の端部及び第2の端部を有する、ベースと、側壁構造体の第1の端部に接続され、コンテナを表面上に支持するように構成された底部部分と、第1の端部とは反対の側壁構造体の第2の端部に形成された開口部であって、開口部が側壁構造体及び底部部分によって形成されたコンテナの内部空隙へのアクセスを可能にする、開口部と、を含む。コンテナはまた、開放構成と閉鎖構成との間で枢動する蓋を有し得、蓋は、ベースの形状に対応する形状を有し、コンテナが閉鎖構成にあるとき、側壁構造体の第2の端部に形成された開口部を覆うように構成されている。コンテナはまた、ロック位置及びロック解除位置を有するラッチ組立体であって、ラッチ組立体が蓋と枢動可能に係合されたラッチ本体を含む、ラッチ組立体と、ラッチ本体と係合されたロック部材であって、ロック部材が下方位置と上方位置との間で移動可能である、ロック部材と、を含み得る。ロック部材は、ロック部材が下方位置にあるときに蓋を閉鎖構成にロックし、ロック部材が上方位置にあるときに蓋をロック解除するように構成されている。作動部材は、ラッチ本体と枢動可能に係合され、ロック部材とも係合され得、作動部材は、ロック部材を下方位置から上方位置に移動させる。
【0013】
本開示内で記載のコンテナの他の態様は、ラッチ本体及びロック部材と係合される付勢部材を有するラッチ組立体を含み得、付勢部材は、ロック部材を下方位置に付勢する。ロック部材は、下方位置と上方位置との間で摺動可能であり得、ラッチ組立体は、ロック部材が上方位置にあるときにのみ、ロック解除位置からロック位置に移動され得る。ラッチ本体は、内側表面及び少なくとも1つの係合ラグを含み得、ベースは、上部表面、内側表面、及び下部表面を備えるラッチキーパを含む。ラッチ本体の少なくとも1つの係合ラグは、ラッチ組立体がロック位置にあるときにラッチキーパの下部表面に係合し得、ロック部材のフック部分の下部表面は、ラッチ組立体がロック位置にあるときにラッチキーパの上部表面に係合する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本発明は、例として示されており、同様の参照番号が同様の要素を示す添付の図に限定されない。
【0015】
図1A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、コンテナの上面斜視図である。
図1B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、蓋が開放構成にある図1Aのコンテナの上面斜視図である。
図2A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図1Aのコンテナの底面斜視図である。
図2B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図1Aのコンテナの側断面図である。
図3】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図1Aのコンテナのベース部分の上面斜視図である。
図4A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図1Aのコンテナのベース部分の一部分の底面斜視図である。
図4B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図1Aのコンテナのハンドルの上面斜視図である。
図4C】本明細書に記載の1つ以上の態様による、ハンドルの一部分の上面斜視図である。
図4D】本明細書に記載の1つ以上の態様による、ハンドル及びコンテナの一部分の側断面図である。
図5A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図1Aのコンテナの蓋の一部分の上面斜視図である。
図5B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図1Aのコンテナのベース部分の一部分の上面斜視図である。
図6A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、ラッチ組立体の底部背面斜視図である。
図6B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、ラッチ組立体の頂部背面斜視図である。
図7A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、ラッチ組立体の頂部正面斜視図である。
図7B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、ラッチ組立体の底部正面斜視図である。
図8】本明細書に記載の1つ以上の態様による、ラッチ組立体の背面斜視図である。
図9】本明細書に記載の1つ以上の態様による、ラッチ組立体の側断面図である。
図10A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、ロック位置からロック解除位置へのラッチ組立体の移動の側断面図を例示する。
図10B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、ロック位置からロック解除位置へのラッチ組立体の移動の側断面図を例示する。
図10C】本明細書に記載の1つ以上の態様による、ロック位置からロック解除位置へのラッチ組立体の移動の側断面図を例示する。
図10D】本明細書に記載の1つ以上の態様による、ロック位置からロック解除位置へのラッチ組立体の移動の側断面図を例示する。
図11A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図10A図10Dのロック解除位置からロック位置へのラッチ組立体の移動の側断面図を例示する。
図11B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図10A図10Dのロック解除位置からロック位置へのラッチ組立体の移動の側断面図を例示する。
図11C】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図10A図10Dのロック解除位置からロック位置へのラッチ組立体の移動の側断面図を例示する。
図12A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、ロック位置からロック解除位置へのラッチ組立体の移動の側断面図を例示する。
図12B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、ロック位置からロック解除位置へのラッチ組立体の移動の側断面図を例示する。
図12C】本明細書に記載の1つ以上の態様による、ロック位置からロック解除位置へのラッチ組立体の移動の側断面図を例示する。
図13A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図13A図13Cのロック解除位置からロック位置へのラッチ組立体の移動の側断面図を例示する。
図13B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図13A図13Cのロック解除位置からロック位置へのラッチ組立体の移動の側断面図を例示する。
図13C】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図13A図13Cのロック解除位置からロック位置へのラッチ組立体の移動の側断面図を例示する。
図14】本明細書に記載の1つ以上の態様による、コンテナの上面斜視図である。
図15】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図14のコンテナの側断面図である。
図16A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図14のコンテナの側断面図である。
図16B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図16Aに示すコンテナの一部分の拡大図である。
図17A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、蓋が閉鎖位置にある、図1のコンテナの代替の実施形態の上面斜視図を例示する。
図17B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、蓋が開放位置にある、図17Aのコンテナの上面斜視図を例示する。
図18A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、蓋が閉鎖位置にある、図17Aのコンテナの正面図を例示する。
図18B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、蓋が閉鎖位置にある、図17Aのコンテナの背面図を例示する。
図18C】本明細書に記載の1つ以上の態様による、蓋が閉鎖位置にある、図17Aのコンテナの上面図を例示する。
図18D】本明細書に記載の1つ以上の態様による、蓋が閉鎖位置にある、図17Aのコンテナの底面図である。
図18E】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図17Aのコンテナの左側面図を例示する。
図18F】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図17Aのコンテナの右側面図を例示する。
図19A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、蓋が取り外された、図17Aのコンテナのベース部分の上面図を例示する。
図19B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図19Aに示すコンテナのベース部分の拡大図である。
図20A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、ラッチ組立体の代替の実施形態の底部背面斜視図を例示する。
図20B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、ロック位置にある、図20Aのラッチ組立体の代替の実施形態の部分断面図を例示する。
図20C】本明細書に記載の1つ以上の態様による、ロック位置にある、図20Aのラッチ組立体の代替の実施形態の部分断面図を例示する。
図21】本明細書に記載の1つ以上の態様による、ロック解除位置にある、図20Aのラッチ組立体の部分断面図を例示する。
図22A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図17Aのコンテナの側断面図を例示する。
図22B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図17Aのコンテナのハンドルを通した拡大側断面図を例示する。
図22C】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図17Aのコンテナのハンドルの底面斜視図の部分図を例示する。
図23A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図17Aのコンテナのベース部分の部分上面斜視図を例示する。
図23B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図17Aのコンテナのベース部分を例示する図23Aの部分上面斜視図の部分断面図を例示する。
図24A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図17Aのコンテナの蓋の内部の上面斜視図を例示する。
図24B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図17Aのコンテナの蓋の一部分を例示する図24Aの上面斜視図の拡大図を例示する。
図25】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図17Aのコンテナの側面図を例示する。
図26A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、様々な付属品が設置された、開放構成にある、図17Aのコンテナの上面斜視図を例示する。
図26B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、様々な付属品が設置された、開放構成にある、図17Aのコンテナの上面斜視図を例示する。
図26C】本明細書に記載の1つ以上の態様による、様々な付属品が設置された、開放構成にある、図17Aのコンテナの上面斜視図を例示する。
図26D】本明細書に記載の1つ以上の態様による、様々な付属品が設置された、開放構成にある、図17Aのコンテナの上面斜視図を例示する。
図27A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図17Aのコンテナのための付属品の上面斜視図を例示する。
図27B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図27Aの付属品の側断面図を例示する。
図27C】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図27Aの付属品の側断面図を例示する。
図28】本明細書に記載の1つ以上の態様による、コンテナ上に設置されたキャリーストラップの部分頂部正面斜視図を例示する。
図29】本明細書に記載の1つ以上の態様による、コンテナ上に部分的に設置されたキャリーストラップの部分頂部正面斜視図を例示する。
図30】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図28のキャリーストラップの頂部正面斜視図である。
図31】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図28のキャリーストラップの上面図を例示する。
図32】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図28のキャリーストラップの底面図を例示する。
図33】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図28のキャリーストラップの正面図である。
図34】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図28のキャリーストラップの側面図を例示する。
図35】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図28のキャリーストラップの代替のベース部材の上面図を例示する。
図36A】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図28のキャリーストラップの代替の縫合オプションの上面図を例示する。
図36B】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図28のキャリーストラップの代替の縫合オプションの上面図を例示する。
図36C】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図28のキャリーストラップの代替の縫合オプションの上面図を例示する。
図36D】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図28のキャリーストラップの代替の縫合オプションの上面図を例示する。
図36E】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図28のキャリーストラップの代替の縫合オプションの上面図を例示する。
図36F】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図28のキャリーストラップの代替の縫合オプションの上面図を例示する。
図36G】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図28のキャリーストラップの代替の縫合オプションの上面図を例示する。
図36H】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図28のキャリーストラップの代替の縫合オプションの上面図を例示する。
図37】本明細書に記載の1つ以上の態様による、可変幅を有する代替のキャリーストラップの頂部正面斜視図を例示する。
図38】本明細書に記載の1つ以上の態様による、図37の代替のキャリーストラップの上面図を例示する。
【0016】
更に、図面は、1つの単一の実施形態の異なる構成要素の縮尺を表す場合があるが、開示された実施形態は、その特定の縮尺に限定されないことを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明による様々な例示的な構造の以下の説明では、その一部を形成し、本発明の態様が実施可能な様々な例示的なデバイス、システム、及び環境を例示として示す添付の図面を参照する。本発明の範囲から逸脱することなく、部品、例示的なデバイス、システム、及び環境の他の特定の配置を利用することができ、構造的及び機能的変更を行うことができることを理解されたい。また、本明細書では、「頂」、「底」、「前」、「後」、「側」、「背」などの用語を使用して、本発明の様々な例示的な特徴及び要素を説明することがあるが、これらの用語は、本明細書では、便宜上、例えば、図に示されている例示的な配向又は典型的な使用中の配向に基づいて使用されている。追加的に、「複数」という用語は、本明細書で使用される場合、必要に応じて、分離的又は結合的のいずれかで、無限の数までの2以上の任意の数を示す。本明細書のいかなるものも、本発明の範囲内に含めるために構造の特定の三次元配向を必要とすると解釈されるべきではない。また、読者は、添付の図面が必ずしも縮尺通りに描かれていないことを助言される。
【0018】
一般に、本発明の態様は、コンテナ及びコンテナのためのラッチ組立体に関する。様々な態様及び実施形態によれば、本明細書に記載のコンテナ及びラッチ組立体は、本発明の範囲から逸脱することなく、金属(金属合金を含む)、ポリマー、及び複合材料などの様々な材料の1つ以上から形成され得、様々な構成のうちの1つで形成され得る。コンテナ及びラッチ組立体は、いくつかの異なる材料から作製された構成要素を収容し得ることが理解される。追加的に、構成要素は、各種の形成方法によって形成され得る。例えば、金属部品は、フォージング、成形、鋳造、スタンピング、機械加工、及び/又は他の既知の技術によって形成することができる。追加的に、エラストマーなどのポリマー成分は、様々な成形及び鋳造技術及び/又は他の公知の技術などのポリマー加工技術によって製造され得る。
【0019】
本出願における様々な図は、本発明によるコンテナ及びラッチ組立体の例を例示している。同じ参照番号が複数の図面に現れる場合、その参照番号は本明細書で一貫して使用され、図面は全体を通して同じ又は類似の部分を指す。
【0020】
図1A図1B、及び図2Aは、コンテナ2の斜視図を図示している。一例では、コンテナ2は、ベース部分4及び蓋5を備え得、蓋5は、いくつかの例では、ベース部分4に結合され得るか、又はいくつかの例では、ベース4に非破壊的な方法で取り外し可能に結合され得る。ベース部分4は、本明細書でより完全に考察されるように、物品を収容するための空隙を形成する構造体であり得る。いくつかの例では、ベース部分4は、形状が立方状又は実質的に立方状であり得る。他の例では、ベース部分4は、形状が角柱状又は実質的に角柱状(例えば、五角柱、六角柱、七角柱など)であり得る。更に他の例では、ベース部分4は、形状が実質的に円筒状であり得るか、又は実質的に台形状の断面を有し得る。本発明から逸脱することなく、様々な他の形状を使用することができる。
【0021】
ベース部分4は、第1の側部8、第1の側部とは反対の第2の側部10、第1の側部の縁部と第2の側部の縁部との間に延在する第3の側部12、及び第3の側部とは反対の第4の側部14を有する側壁構造体6を含み得る。側壁構造体6はまた、第1の端部16及び第2の端部18を有し得る。側壁構造体6はまた、側壁構造体6の第1の端部16に接続され、テーブル、地面、車両の荷台などの表面上でコンテナを支持するように構成された底部部分20を含み得る。いくつかの実施形態では、底部部分20は、同様に及び/又は代替的に、テーブル、地面、車両の荷台などの表面上でコンテナ2を支持し得る1つ以上の足部22を含み得る。足部22は、ベース4と一体形成され得るか、又はベース4に、ベースが形成された後に取り付けられ得る。
【0022】
ベース部分4は、開口部19(図3に示す)を画定する第2の端部18を更に含む。開口部19は、側壁構造体6及び底部部分20によって形成されたコンテナ2の内部空隙21へのアクセスを可能にするように構成されている。
【0023】
コンテナ2は、蓋5を含み得る。蓋5は、開放構成と閉鎖構成との間で枢動可能である。いくつかの実施形態では、蓋を閉鎖構成から開放構成に回転させることは、蓋を閉鎖構成から約90、又は閉鎖構成から約180、又は閉鎖構成から約270回転させることを含む。図1に示すように、開口部19は、コンテナが使用されているとき(例えば、コンテナが閉鎖構成にあるとき)、蓋5によって覆われ得る。いくつかの配置では、蓋5は、圧入を使用して閉鎖構成でベース4に接続し得る。追加的に又は代替的に、本明細書でより詳細に考察されるように、蓋5をベース4に固設するために他の固設システム又はデバイスが使用され得る。
【0024】
いくつかの例では、蓋5は、ヒンジ37でベース4に(取り外し可能に又は恒久的に)接続されるようにヒンジ留めされ得、ヒンジ37を中心として回転され得る。ヒンジ37は、連続ピアノヒンジ、二重ヒンジ、ボールジョイントヒンジ、リビングヒンジなどを含む様々なタイプのヒンジのうちの1つであり得る。これら及び様々な他のヒンジ配置は、本明細書でより完全に考察され得る。ヒンジ37は、ベース部分4によって画定された空隙へのアクセスを(例えば、開口部19を介して)可能にするために、蓋5が開放され、ベース部分4から離れるように回転されることを可能にし得る。すなわち、ヒンジ37は、コンテナの閉鎖構成(例えば、図1Aに示すように、蓋がベース4によって形成された空隙21を覆う所定位置にあるとき)から開放構成(例えば、図1Bに示すように、蓋がベース4によって形成された空隙21を覆っていないとき)への蓋5の回転を容易にし得、その逆も同様である。
【0025】
加えて、いくつかの配置では、コンテナ2は、ガスケット30又は他の封止デバイスを含み得る。ガスケット30は、蓋5又はベース4のいずれかに配置され得、蓋5が閉鎖構成にあるときに蓋5及びベース4を封止するのを補助し得る。例えば、一実施形態では、コンテナ2は、8時間試験時に防塵性であり、及び/又は1メートルの水中下で30分間試験時に防水性であるように製造され得る。いくつかの実施形態では、コンテナ2は、IP67(国際電気標準会議によって規定されている)評価を達成することが可能であり得、IP67評価は、8時間試験時に粉塵の侵入がない又は粉塵から完全に保護され、規定された圧力及び時間(最大1mの浸漬)の条件下でエンクロージャが水に浸漬されたときに有害な量の水の侵入が不可能であることを指定している。IP 67粉塵試験は8時間の長さであり、エンクロージャは真空中で試験される。IP67水試験は30分の長さであり、エンクロージャは、エンクロージャの最低点が水面下1000mm、又は最高点が水面下150mmのいずれか深い方で試験される。
【0026】
いくつかの例では(図10A図11Cに最良に示されるように)、ガスケット30は、ベース4及び蓋5のうちの少なくとも一方に形成され、ベース4又は蓋5のうちの少なくとも一方の外周の周囲に延在する陥凹32内に据付けられ得る。追加的に、いくつかの例では、コンテナ2は、ベース4又は蓋5の反対側に、ベース4又は蓋5の外周の周囲に延在するリッジ34を含み得る。ガスケット30は、陥凹32とリッジ34との間に位置付けられ得る。ガスケット30は、コンテナ2の内部と外部環境との間の封止を維持するのを補助し得、いくつかの例では、コンテナ2内に収容された物品の温度を維持するのを補助し得る。1つの様々な例示的なガスケット構成が図10A図11Cに示されているが、このガスケット構成及び他のガスケット構成が、本明細書に記載のコンテナのいずれかとともに使用され得る。
【0027】
図示されるように、ガスケット30は、蓋5の陥凹又はチャネル32内に配置され得る。代替的に、ガスケット30は、ベース4に形成された陥凹又はチャネル内に配置され得る。蓋5が閉鎖構成にあるとき、陥凹32に対応する形状を有するリッジ34は、ガスケット30に接触して、ガスケット30を押し付け、蓋5及びベース4を閉鎖構成に封止するのを補助し得る。いくつかの例では、ガスケット30は、実質的に円形の断面を有する従来のガスケットであり得る。他の配置では、ガスケット30は、通気口(例えば、蓋ロックを防止するための通気口)の必要性を低減又は排除し得る、戦略的に位置付けられた切り欠きを含み得る。
【0028】
いくつかの配置では、コンテナ2は、1つ以上のハンドル40などの追加の特徴を含み得る。ハンドルは、図示されるように、側部12及び側部14などの対向する側部上を含む、側壁構造体6のうちの1つ以上の部分上に配置され得る。図4A図4Dに最良に示されるように、ハンドル40は、グリップ部材46によって接続された第1のアーム42及び第2のアーム44から構築され得る。ハンドル40は、側壁構造体6の一部分を通過し、第1のアーム42及び第2のアーム44のそれぞれを通過するヒンジ43を中心に枢動可能であり得る。ハンドル40はまた、ハンドルが使用されていないときのハンドルの移動、及びハンドルに関連付けられる起こり得るガタガタ音を低減するための特徴を含み得る。図4A図4Dに示すように、アーム42、44のうちの一方又は両方は、アームの遠位端に隆起部分48を含み得る。いくつかの実施形態では、隆起部分48は、弾性部材50に取り付けられ得る。図4A及び図4Dに最良に示されるように、コンテナ2は陥凹部分52を含み得る。隆起部分48は、ハンドル40が使用されていないとき、側壁構造体6の陥凹部分52内に位置するように構成され得る。これにより、ハンドルが使用されていないときのハンドル40の移動を低減し得る。しかしながら、ユーザが使用のためにハンドル40を移動させると、弾性部材50は後退し、ユーザがハンドルを外向きに回転させることを可能にし得る。
【0029】
他の例では、図14図16Bに示され、以下でより詳細に考察されるように、ハンドル240は、ベース部分204と一体成形され得、いくつかの例では、概して、ベース204の側壁構造体に形成されたアンダーカットであり得る。いくつかの例では、ハンドルを形成するアンダーカットは、側壁構造体6の実質的に全て又は大部分に沿って延在する陥凹を含み得る。これは、一体成形されたハンドル240を有するベース204の製造を容易にし得る。いくつかの例では、一体成形されたハンドル240は、破損のリスクを低減するために、ベース204の外部表面と同一平面であり得る。
【0030】
いくつかの配置では、コンテナ2はまた、1つ以上のラッチ組立体100を含み得る。ラッチ組立体100は、ロック位置及びロック解除位置を有し得、蓋5が閉鎖構成にあるときに蓋5をロックするように構成され得る。ラッチ組立体100は、コンテナ2と一体形成された、又は別様にコンテナ2に取り付けられた1つ以上の部分を含み得る。図5B及び図9に示すように、コンテナ2はラッチキーパ70を含み得る。ラッチキーパ70は、側壁構造体6から延在し得、コンテナ2内にポケットを形成し得る。ラッチキーパ70は、以下でより詳細に考察されるように、ロック部材130の一部を受容するように構成された形状を有する。ラッチキーパは、上部表面72、内側表面74、及び下部表面76を有し得る。以下でより詳細に考察されるように、ラッチ組立体100は、コンテナ2が閉鎖構成にあるときに、ラッチキーパ70に係合して、蓋5をベース4にロックし得る。
【0031】
コンテナ2はまた、コンテナ2の強度及び/又は機能を改善するための様々な特徴を含み得る。例えば、コンテナは、ベース4及び/又は蓋5の特定の部分がベース4及び/又は蓋の他の部分よりも更に外向きに延在する、様々な隆起部分を含み得る。図1A図1B図2A及び図2Bに最良に示されるように、ベース4は、チャネル60を形成するJ字形の隆起部分又は壁59を含み得、隆起壁59は、側壁構造体6と係合している。チャネル60は、コンテナ2の外周全体を取り囲み得る。チャネル60はまた、チャネル内の様々な場所に強化部材62を含み得る。J字形壁59によって形成されたチャネル60は、コンテナ2又はベース4の強度を増加させ得る。いくつかの実施形態では、例えば、図2Bに示すように、J字形壁59は、側壁構造体6の内部表面6Aがコンテナ2の内部部分全体にわたって実質的に平滑であるように、ベース4が構築されることを可能にし得る。これにより、例えば、第1の側部8、第1の側部とは反対の第2の側部10、第3の側部12のうちの1つ又は全てを含む、側壁構造体6の内部表面6Aの実質的に全て又は全ては、実質的に平坦及び/又は平滑であり得る。
【0032】
コンテナ2はまた、ラッチ組立体100及びハンドル40をそれぞれ取り囲む隆起部分64、66を含み得る。図4に示すように、隆起部分64、66は、ベース4又は蓋5のうちの一方又は両方に存在し得る。隆起部分64、66は、ラッチ組立体100及びハンドル40のそれぞれの高さ以上に隆起され得るため、ラッチ組立体100及び/又はハンドル40は、コンテナ2の隆起部分64、66を越えて外側に延在していない。これは、ラッチ組立体100及び/又はハンドル40を保護し、使用中のこれらの構成要素の破損を低減し得る。
【0033】
コンテナ2は、食物、飲料、又は任意の他の品目を含む品目を収容、貯蔵、運搬などを行うように構成され得る。追加的に又は代替的に、コンテナ2は、本明細書に記載される本開示の範囲から逸脱することなく、固体若しくは気体状態、又はこれらの組み合わせで材料を貯蔵するように構成され得る。
【0034】
ベース4及び蓋5を含むコンテナ2は、1つ以上の金属、合金、ポリマー、セラミック、又は繊維強化材料などの様々な材料から形成され得る。いくつかの例では、ベース4及び蓋5は、ベース4及び蓋5部分の両方を形成するように成形される、ポリエチレンなど、プラスチック材料から形成され得る。いくつかの配置では、ベース4及び蓋5の外側シェルは、当業者によって理解されるように、射出成形又は回転成形/回転成形プロセスを使用して形成される(図示せず)。しかしながら、本発明から逸脱することなく、様々な他のタイプの成形又は他の製造プロセス(例えば、スタンピング、鋳造、フォージングなど)が、コンテナ2を形成するために使用され得る。
【0035】
本明細書のいくつかの配置では、ベース4及び蓋5は、断熱部分(図示せず)を包囲及び封入する外部表面又は外側シェルを含み得、これにより、断熱コンテナを形成する。外部シェルは、典型的には、1つ以上の金属、合金、ポリマー、セラミック、又は繊維強化材料などの様々な材料から形成され得る。いくつかの例では、外部シェルは、ベース4及び蓋5部分の両方を形成するように成形される、ポリエチレンなど、プラスチック材料から形成され得る。いくつかの例では、絶縁部分(図示せず)は、低い熱伝導率を示す絶縁材料から形成され得る。例えば、絶縁部分は、ポリウレタンフォームなどのポリマーフォームで形成され(又は充填され)得る。本発明から逸脱することなく、例えば、真空断熱パネルを含む、追加の又は他の断熱材料が使用され得る。いくつかの配置では、ベース4及び蓋5の外側シェルは、当業者によって理解されるように、射出成形又は回転成形/回転成形プロセスを使用して形成され得る(図示せず)。しかしながら、本発明から逸脱することなく、様々な他のタイプの成形又は他の製造プロセス(例えば、スタンピング、鋳造、フォージングなど)が、コンテナを形成するために使用され得る。
【0036】
ここでラッチ組立体100をより具体的に参照すると、図8及び図9に最良に示されるように、ラッチ組立体100は、ラッチ本体102、ロック部材130、付勢部材150、及び作動部材170を含む複数の構成要素を含み得る。上で考察されるように、ラッチ組立体100は、ロック位置及びロック解除位置を含み得る。
【0037】
ラッチ本体102は、蓋5と枢動可能に係合することができる。図9に示すように、ラッチ本体は、ヒンジ106を使用して蓋5と枢動可能に係合され得るが、任意の好適な枢動係合が使用され得る。いくつかの実施形態では、ヒンジ106は、コンテナ2と取り外し可能に係合され得る。このヒンジ106は、ラッチ組立体100が損傷した場合に、ユーザがラッチ組立体を容易に取り外して交換することを可能にし得る。ラッチ本体102は、内側表面108及び外側表面110を含み得る。外側表面は、湾曲され得し、コンテナ2の側壁構造体6の湾曲に概して沿い得る。上で考察されるように、ラッチ本体102の外側表面110は、いくつかの例では、コンテナ2の側壁構造体6の外縁の外側に延在しないことがある。内側表面108はまた、湾曲され得、いくつかの異なる特徴を含み得る。ラッチ本体102に含まれ得る例示的な特徴の1つは、1つ以上の係合ラグ112であり得る。以下でより詳細に考察されるように、係合ラグ112は、ベース4又はラッチキーパ70と係合し得、蓋5をコンテナ2のベース4に押し付けるのを補助し得る。
【0038】
ラッチ本体102はまた、ロック部材130と係合され得る。図8に示すように、ロック部材130は、ラッチ本体102と摺動可能に係合され得、それにより、ロック部材130は、実質的に直線経路で上方位置と下方位置との間を移動し得る。ロック部材130は、ロック部材130が下方位置にあるときに蓋5を閉鎖構成でロックし、ロック部材130が上方位置にあるときに蓋5をロック解除するように構成され得る。
【0039】
主に図8に示すように、ロック部材130は、ロック部材130がガイド部材132を上下に摺動することができるように、1つ以上のガイド部材132と移動可能に係合され得る。一実施形態では、ロック部材130は、ロック部材130を通過し、ガイド部材132も通過することができる開口部134を含み得る。ガイド部材132は、上端136及び下端138でラッチ本体102と係合することができる。図8に示すように、ガイド部材132は円筒形ロッドであるが、ロック部材130の上方及び下方への移動を可能にする任意の好適な形状を使用することができる。例えば、ガイド部材132は、形状が角柱状又は実質的に角柱状(例えば、五角柱、六角柱、七角柱等)であり得る。更に他の例では、ラッチ組立体100は、例えばレールを含む、ロック部材130とラッチ本体102との間のほぼ直線的な移動を可能にするのに好適な他の装置を含み得る。
【0040】
図8に示すように、ラッチ組立体100はまた、ラッチ本体102及びロック部材130と係合する少なくとも1つの付勢部材150を含み得る。以下により詳細に考察されるように、付勢部材150は、ロック部材130を下方位置に付勢するように構成される。付勢部材150は、図8に示すような圧縮ばねでが、代替の実施形態では、ロック部材130を下方位置に付勢するための任意の好適であり得る装置であり得る。
【0041】
ロック部材130は、ベース部分140と、ベース部分140から内側に延在するフック部分142と、を含み得る。フック部分142は、下面144及び内向き表面146を含み得る。図9に示すように、ラッチ組立体100がロック位置にあるとき、ロック部材130のフック部分142の下面144は、ラッチキーパ70の上面72と係合し得、フック部分142の内向き表面146は、ラッチキーパ70の内側表面74と係合し得る。追加的に、ラッチ組立体100がロック位置にあるとき、係合ラグ112の上面は、ラッチキーパ70の下面76と係合し得きる。
【0042】
ラッチ本体102はまた、作動部材170と枢動可能に係合され得る。作動部材170はまた、ロック部材130と係合し得、ロック部材130を下方位置から上方位置に移動させるように構成され得る。図8及び図9に示すように、作動部材170は、ラッチ本体102及び作動部材170を通って延在するヒンジ172によってラッチ本体102に枢動可能に係合され得る。作動部材170は、グリップ部分174と、作動バレル176と、グリップ部分174と作動バレル176とを接続する1つ以上のアーム178と、を含み得る。図9に示すように、グリップ部分174は、コンテナ2の側壁構造体6からある距離だけ離間している。この距離により、ユーザは、側壁構造体6とグリップ部分174との間に指が位置付けられた状態でグリップ部分174の後面180を把持することが可能になる。図9に示すように、作動部材170の作動バレル176は、ロック部材130に係合し得る。作動バレル176は、隆起部分182を含み得る。以下により詳細に考察されるように、ユーザは、作動部材170のグリップ部分174を前方に引っ張り、作動バレル176の隆起部分182を回転させ、ロック部材130を持ち上げることができる。この移動は、ラッチ組立体100をロック解除させ、蓋5を閉鎖構成から開放構成に移動させることを可能にする。
【0043】
ここで図10A図10Dを参照すると、ラッチ組立体100の一実施形態をロック位置からロック解除位置に移動させるための手順が、ラッチ組立体100並びにベース4及び蓋5の一部分の側断面図とともに示されている。図10Aは、ロック位置にあるラッチ組立体100を図示し、図10Bは、ロック解除されたラッチ組立体100を図示し、図10Cは、ロック解除位置にあるラッチ組立体100を図示し、図10Dは、ロック解除位置にあるラッチ組立体100を図示し、回転防止機構を明示している。図10Aに示すように、ロック位置では、フック部分142の下部表面144がラッチキーパ70の上部表面72と係合され、フック部分142の内向き表面146がラッチキーパ70の内側表面74と係合され、係合ラグ112がラッチキーパ70の下部表面76と係合されている。
【0044】
図10Bに示すように、ラッチ組立体100は、矢印190で示すように作動部材170を回転させることによってロック解除位置に移動され得る。この回転は、ユーザが後面180を前方に引っ張ることによって達成され得る。図10Bに示すように、作動バレル176が回転すると、隆起部分182がロック部材130に係合し、ロック部材130を上昇させる。図10Cに示すように、ラッチ組立体100は、ロック解除位置にある。ロック部材130がラッチキーパ70の上方に上昇すると、ラッチ組立体100はロック解除され、ロック部材130及び作動部材170を含むラッチ本体102は、矢印194によって示されるように前方に回転し得る。
【0045】
図10Dは、ラッチ組立体100及びコンテナ2の回転防止機構を図示している。図10Dに示すように、ラッチ組立体100は、ロック解除位置にあり、図10Cに示す位置から更に外側に回転している。ラッチ組立体100の回転を制限するために、ラッチ本体102は、ユーザがラッチ組立体100をロック位置から離れるように特定の回転だけ回転させると、蓋の回転防止面7に係合するように構成された後面187を含み得る。例えば、後面187は、ユーザがラッチ組立体100をロック位置から少なくとも20度、又はロック位置から少なくとも30度、又はロック位置から少なくとも45度、又はロック位置から少なくとも90度回転させたときに、回転防止面7に係合するように構成され得る。有利には、この回転防止機構はまた、コンテナ2を開放するためのハンドルとしてユーザがラッチ組立体100を利用することを可能にし得る。
【0046】
ここで図11A図11Cを参照すると、ラッチ組立体100をロック解除位置からロック位置に移動させるための手順が、ラッチ組立体100並びにベース4及び蓋5の一部分の側断面図とともに示されている。図11Aは、ロック解除位置にあるラッチ組立体100を図示し、図11Bは、ロックされているラッチ組立体100を図示し、図11Cは、ロック位置にあるラッチ組立体100を図示している。
【0047】
図11Aに示すように、矢印196で指し示されるように、一実施形態では、ユーザは、ラッチ本体102を押すことによってラッチ組立体100をロック位置に戻し得る。図11Bに示すように、ラッチ本体102が内向きに押されると、ロック部材130がラッチキーパ70に接触し、これによりロック部材130が矢印198で指し示されように上方に上昇する。他の例では、ラッチ本体102を内向きに押すことに加えて、ユーザはまた、ラッチ組立体100をロック位置に移動させるために、作動部材170を外向きに引かなければならない。そのような実施形態では、ラッチ組立体100は、有利には、ロック部材130が作動部材170によって上方位置に移動されるときにのみ、ロック解除位置からロック位置に移動され得る。これにより、コンテナ2が誤ってロックされる可能性を低減し得る。
【0048】
図11Cに示すように、フック部分142がラッチキーパ70の隆起部分の背後に移動すると、付勢部材150はロック部材130を下方向に押し下げ得る。図11Cに示すように、ラッチ組立体100がロック位置にあり、フック部分142の下部表面144がラッチキーパ70の上部表面72と係合され、フック部分142の内向き表面146がラッチキーパ70の内側表面74と係合され、係合ラグ112がラッチキーパ70の下部表面76と係合されている。閉鎖位置にあるとき、ラッチ組立体100は、蓋5がコンテナ2のベース4に当接し、これにより、コンテナ2を閉鎖、固設、及び/又は封止するように位置決めされる。追加的に、ラッチ組立体がロック解除位置(図11A)からロック位置(図11C)に移動すると、ガスケット30は、コンテナ2の蓋5とベース4との間で押し付けられる。これにより、ラッチ組立体100がロック位置にあるとき、ガスケット30は、ラッチ組立体100がロック解除位置にあるときよりも押し付けられる。
【0049】
図12A図12Cは、ラッチ組立体100の一実施形態をロック位置からロック解除位置に移動させるための、図10A図10Cに示す手順と類似の手順を図示しており、図13A図13Cは、ラッチ組立体100の一実施形態をロック位置からロック解除位置に移動させるための、図11A図11Cに示す手順と類似の手順を図示している。いくつかの実施形態では、例えば、図10A-~図11Cに示すように、作動部材170は、ユーザによって外向きに回転させられた後、図10Aに示すような下向き位置に自動的に戻り得る。しかしながら、他の実施形態では、作動部材170は、ユーザによって手動で内側に押された場合にのみ下方位置に移動し得る。追加的に、いくつかの実施形態では、作動部材は、作動部材が下方位置にあるときに、ラッチ本体102よりも更に外側に延在し得る。
【0050】
ラッチ本体102、ロック部材130、及び作動部材170を含むラッチ組立体100は、それぞれ別個に形成され得、プラスチック材料又は所望の形状に形成又は成形することができる別の好適な材料などの材料で形成され得る。ラッチ組立体100は、ラッチが経時的にラッチキーパ70と係合/係合解除される際の繰り返しの応力サイクルに耐えるのに十分なサイズ、厚さ、及び構成材料で作製され得る。本明細書に記載のコンテナは、耐久性及び耐摩耗性を提供しながら、コンテナの容易かつ効率的な製造を確実する様々な特徴を含む。
【0051】
図14図16Bは、ラッチ組立体100を有する別の例示的なコンテナ202を図示しており、同様の参照番号は、コンテナ2内の同一又は類似の要素を指すが、200番台の参照番号を含む。コンテナ202は、コンテナ2と実質的に類似しており、したがって、コンテナ202の類似の態様は、本明細書では再度考察しない。コンテナ202は、ただし、コンテナ2とのいくつかの差異を含み得る。コンテナ202は、例えば、ベース4の側壁構造体にベース204と一体成形され得るハンドル240を含む。図14図16Bに示すように、一体成形されたハンドル240は、J字形壁259から形成され得、及び/又はJ字形壁259の一部分を備え得る。これにより、一体成形されたハンドル240は、コンテナ202の外周の周囲に延在するチャネル260の一部分を備え得る。
【0052】
図17A図26Dは、以下で考察されるラッチ組立体400を有する別の例示的なコンテナ302を図示しており、同様の参照番号は、コンテナ2及び202における同一又は類似の要素を指すが、300番台の参照番号を含む。コンテナ302は、コンテナ2及び202と実質的に類似しており、したがって、コンテナ302の類似の態様は、本明細書では再度考察しない。コンテナ302は、ただし、コンテナ2及び202とのいくつかの差異を含み得る。コンテナ302は、例えば、ベース304の側壁構造体306の各側部308、310、312、314上にベース部分304と一体成形され得るハンドル340を含む。加えて、コンテナ302は、コンテナ302に接続し得る様々な付属品の位置を定めそれらを支持するための複数の取り付け点を備え得る。これらの取り付け点は、以下でより詳細に説明される。
【0053】
図19A及び図19Bとともに、図17Bに示すように、コンテナ304は、ラッチキーパ370を含み得る。ラッチキーパ370は、側壁構造体306から延在し得、コンテナ304内にポケットを形成し得る。ラッチキーパ370は、以下でより詳細に考察されるように、ロック部材430の一部分を受容するように構成された形状を有し得る。ラッチキーパ370は、上部表面372、内側表面374、リブ375、及び下部表面376を有し得る。リブ375は、側壁構造体306からラッチキーパ370の下部表面376まで延在し得る。任意選択的に、リブ375はまた、ラッチキーパ370の上部表面372及び下部表面376又は内側表面374に接続し得る。リブ375は、ラッチキーパ370に沿って実質的に中心に位置し得る。リブ375は、耐久性を向上させるために、ラッチキーパ370に構造的支持を加え得る。別のオプションとして、ラッチキーパ370は、複数のリブ375を含み得、複数のリブ375は、ラッチキーパ370に追加の支持を提供するために、ラッチキーパ370によって形成されたポケットの両側に位置決めされ得る。以下により詳細に考察されるように、ラッチ組立体400は、コンテナ302が閉鎖構成にあるときに、ラッチキーパ370に係合して、蓋305をベース304にロックし得る。
【0054】
加えて、ベース304は、ラッチキーパ370の両側に位置決めされた複数の傾斜表面又はテーパ状表面371を含み得る。傾斜表面371は、ベース304の境界面336から下向きに傾斜し得、境界面336は、実質的に平坦であり、ベース304の外周のうちの少なくとも3つの側部の周囲に延在し得る。ベース304の境界面336は、コンテナ302が閉鎖位置にあるとき、蓋305の境界面335に接触し得る。傾斜表面371は、境界面336から約45度、又は30度~60度の範囲内、又は20度~80度の範囲内で下方に傾斜し得る。傾斜表面371は、コンテナ302を閉鎖するときにラッチ組立体400がベース304に固着するのを防止し得、また、図21に示すように、蓋305が閉鎖されたときに、蓋305が閉鎖されてラッチ組立体400をベースから押し出すように、ラッチ組立体400の下部部分に接触し得る。
【0055】
ベース304は、ベース304の境界面336から延在する複数の係合部材337を更に含み得る。係合部材337は、リッジ334の外側に位置決めされ得る。係合部材337は、蓋305上の陥凹又は空洞339内に延在し得る。係合部材337と陥凹339との間の相互作用は、コンテナ302が閉鎖位置にあるとき、及び複数のコンテナが積み重ねられるか、又は追加の品目がコンテナ302の頂部に位置付けられるとき、蓋305とベース304との間の接合部を強化するための追加の構造的支持を提供し得る。ベース304は、任意の数の係合部材337を有し得る。例えば、例示的な実施形態は、4つの係合部材337を例示しているが、ベース304は、2つの係合部材、3つの係合部材、5つの係合部材、又はそれ以上を備え得る。蓋305上の陥凹339の数は、係合部材337の数に等しくなり得、ベース304の各係合部材337に対応する場所で蓋305上に位置し得る。例示的な実施形態における係合部材337は、実質的に正方形の断面形状を有するが、円形、三角形、又は他の多角形のような任意の断面形状を有し得る。各係合部材337は、係合部材337の幅以下である高さを有し得る。追加的に、例示的な実施形態の係合部材337及び陥凹339は、コンテナ302の第1の側部308上に位置するが、係合部材337及び陥凹339は、任意の側部上にあり得、複数の側部上に位置決めされる実施形態を有し得る。
【0056】
別の特徴として、ベース304は、ベース304の側壁構造体306の内部表面306Aに沿って位置決めされた複数のタブ321を有し得る。例えば、図17B及び図19Aに示すように、タブ321Aは、側壁構造体306の角部の各々に位置決めされ得る。加えて、タブ321B及び321Cは、第1の側部308及び第2の側部310の内部表面に沿って位置決めされ得る。タブ321B及び321Cは、図19Aに例示するように、第1の側部308の長さに沿って位置合わせされるように、互いに対向して位置し得る。図19Aの例示的な実施形態に示すように、内部部分は、8つのタブ321を備え得、タブ321Aは、角部の各々に位置し、タブ321B及び321Cは、側壁308、310の内部表面に沿って位置している。タブ321B及び321Cは、少なくとも1つのタブ321B、321Cがコンテナ302の中心線付近に位置付けられ得るように、概して中央に位置し得るが、好ましくは中心線の両側に位置し得る。別のオプションとして、複数のタブ321は、対向する内部表面上のタブ321と位置合わせされない場合があるが、互い違いの配置を有する場合がある。タブ321は、以下で更に考察されるように、様々な付属品のための取り付け場所を提供し得る。
【0057】
各タブ321は、側壁構造体306の内部表面306Aから延在し得、上部支持面323、上部支持面323を通って延在する開口部324、及びタブ321のいずれかの端部上の一対の側部表面を含み得る。各タブの上部支持面323は、以下で更に考察されるように、トレイ500のようなコンテナ302の内部内の様々な付属品を支持するための係合面を提供し得る。複数のタブ321の上部支持面323は、支持面323が、ベース304にわたって延在して複数のタブ321によって支持され得る付属品を保持することを可能にするように、互いに実質的に同一平面上にあり得る。タブ321の上部支持面323は、ベース部分の内部部分の高さの50パーセントを超える高さで、内部表面306Aの上部領域に位置決めされ得る。別のオプションとして、タブ321の上部支持面323は、ベース部分の内部部分の高さの60パーセントを超える高さ、又はベース部分の内部部分の高さの70パーセントを超える高さに位置決めされ得る。内部空間への影響を最小限に抑えるために、各タブ321は、各タブ321が内部表面から1インチ未満、又は0.5インチ未満、又は更には0.25インチ未満の距離だけ延在し得るように、薄型であり得る。追加的に、開口部324は、任意の形状を有し得るが、好ましくは細長い形状であり得る。開口部324は、異なる付属品を更に支持するために、ストラップ又は他の取り付け手段のための取り付け点を提供し得る。
【0058】
別のオプションとして、一対のトラック326が、側壁構造体306の内部表面306Aのうちの少なくとも2つに沿って位置決めされ得る。例示的な実施形態に示すように、一対のトラックが、第1の側部308及び第2の側部310の内部表面の各々に位置決めされ得る。一対のトラック326の各々は、対向する内部表面上の一対のトラック326と位置合わせされるように中央に位置し得る。トラック326の各々は、ベース304の内部表面から延在し、内部部分の高さの大部分に沿って延在する高さを有し得る。内部空間への影響を最小限に抑えるために、各トラック326は、各トラック326が内部表面306Aから1インチ未満、又は0.5インチ未満、又は更には0.25インチ未満の距離だけ延在し得るように、薄型であり得る。トラック326の対は、取り外し可能な仕切壁510を支持し得、仕切壁はまた、コンテナの内部を2つの部分に分離して貯蔵されている品目をより良好に整理するためのカッティングボードとして機能し得る。トラック326の各々は、仕切壁510を確実に保持して、それが移動するのを防止し、振動を制限するために、複数のデタント又は突出部を有し得る。
【0059】
上で考察される例示的なコンテナ302と同様に、図17図26Dの実施形態は、側壁308、310、312、314のそれぞれに沿って位置決めされた一体成形ハンドル340を有し得る。一体成形されたハンドル340は、J字形壁359から形成され得、及び/又はJ字形壁359の一部分を備え得る。これにより、一体成形されたハンドル340は、コンテナ302の外周の周囲に延在するチャネル360の一部分を備え得る。これにより、例示的なコンテナ302は、4つのハンドル340を備え得る。ハンドル340は、ベース部分304と一体成形され得る。いくつかの例では、各ハンドル340は、アンダーカットを伴って形成され、側壁構造体306の実質的に全て又は大部分に沿って延在する陥凹を含み得る。この一体成形されたハンドル340は、ベース304の製造プロセスを簡略化し得る。いくつかの例では、一体成形されたハンドルは、破損のリスクを低減するために、ベース304の外部表面と同一平面であり得る。
【0060】
図22A図22Cに示すように、各ハンドル340は、ユーザに人間工学的で快適な把持面を提供するために、湾曲した内部外形345を有し得る。ハンドルの内部外形345は、側壁からハンドル340の内部表面まで延在する複数のハンドルリブ347を備え得、各ハンドルリブ347は、互いから離間された複数のリブ347がハンドル340の湾曲した内部外形345を形成するように、湾曲した外形を有し得る。各リブ347は、各リブ347の幅よりも小さいリブ347間の間隔を有し得る。代替的に、各リブ347は、各リブ347の幅以上であるリブ347間の間隔を有し得る。
【0061】
各ハンドル340は、ハンドル340のハンドル頂部表面343を通って延在する開口部341を有し得、各開口部341は、蓋305の開口部349と位置合わせされ得る。これにより、ハンドルの開口部341と蓋305の開口部349とが位置合わせされた状態で、ストラップ又は類似のデバイスが開口部341、349を通過してコンテナ302を係留又は束縛するための位置を定めることが可能になる。各開口部341、349は、細長い形状を有し得、全てが実質的に同じ長さ及び幅を有し得る。これにより、これらの開口部341、349は、コンテナ302を係留するだけでなく、他の操作のための多用性をユーザに提供し得る。コンテナ302を係留又は固設することを更に支援するために、蓋305は、ストラップがコンテナ302を束縛するためのガイド面を提供するために開口部349と位置合わせする陥凹又はチャネル351を有し得る。別のオプションとして、図23A及び図23Bに示すように、付加的付属品を保持するためのオプションのさらなる多様性を追加するために、開口部341を通してクリップ520を挿入して、フック及びループ型接続を使用するための付加的場所を提供し得る。
【0062】
コンテナ302の蓋305は、蓋305の内部表面309に沿って位置決めされた複数のクリップ315を更に備え得る。例えば、図24Aに示すように、クリップ315Aは、内部表面325の各々の中央に位置し得るが、一対のクリップ315B及び315Cは、内部表面327、329の各々に沿って均等に離間され得る。クリップ315の各々はまた、蓋305の下部内部表面331上に延在し得るか、又はそれに接触し得る。クリップ315B及び315Cは、互いに対向して位置するように位置合わせされ得る。図17B及び図24Aの例示的な実施形態に示すように、蓋305は6つのクリップ315を備え得るが、蓋305は任意の数のクリップ315を備え得る。別のオプションとして、複数のクリップ315は、側壁の内部表面上に互いに対向して位置しない場合があり、互い違いの配置を有し得る。クリップ315は、カーゴネット若しくは様々なバンジーコードネット515、又はユーザによって所望される任意のさらなる品目を固設するための付加的な連結点を含むストラップ516などの付属品のための取り付け場所を提供し得る。
【0063】
各クリップ315は、蓋305の内部表面から延在し得、係合部材317と、係合部材317を通って延在する開口部319と、を含み得る。開口部319は、細長い形状であり得るか、又は代替的に、任意の形状を有し得る。加えて、クリップ315の開口部319は、タブ321の開口部324と類似の幅を有し得る。これらの開口部319は、図26B図26Dに示すように、異なる付属品を更に支持するために、ストラップ又は他の取り付け手段のための取り付け点を提供し得る。
【0064】
蓋5に関して上で考察されるように、蓋305は、ガスケット330を据え付け得る陥凹332を含み得、陥凹332は、蓋305の外周の周囲に延在している。陥凹332は、蓋305の境界面335内に位置決めされ得る。陥凹332は、図24Bに示すように、陥凹332の側部から延在する複数の保持部材333を含み得る。保持部材333は、ガスケット330を陥凹332内に固設するために、陥凹332の外周の周囲の複数の場所でガスケット330に係合し得る。各保持部材333は、保持部材333が、保持部材333の中央部分における厚さよりも陥凹332の開放端部に接近している保持部材の頂部付近の厚さを有するように、少なくとも1つのテーパ状表面を含み得る。追加的に、いくつかの例示的な実施形態では、コンテナ302は、ベース304の外周の周囲に延在する蓋305の陥凹332とは反対のベース304内にリッジ334を含み得る。リッジ334は、ベース304の境界面336上に位置決めされ得る。ガスケット330は、蓋305がベース304に係合すると、陥凹332とリッジ334との間に位置付けられ得る。
【0065】
いくつかの実施形態では、底部部分320は、同様に及び/又は代替的に、テーブル、地面、車両の荷台などの表面1上でコンテナ302を支持し得る1つまた複数の足部322を含み得る。足部322は、ゴム又はエラストマーのような滑り止め材料から別個に形成され、形成された後にベース304に取り付けられ得る。脚部322は、コンテナ304が図25に示すようにコンテナ302を支持する表面1に対して15度より大きい角度で傾けられるときに、コンテナ302がその縁部のうちの1つに沿って摺動されることを可能にする「薄型」と見なされる高さを有し得る。代替的に、足部322は、ベース304と一体形成され得る。
【0066】
図20A図21は、例示的なラッチ組立体400を図示しており、同様の参照番号は、ラッチ組立体100における同じ又は類似の要素を指すが、400番台の参照番号を含む。ラッチ組立体400は、ラッチ組立体100と実質的に類似であり、したがって、ラッチ組立体100の類似の態様は、本明細書では再度考察しない。ラッチ組立体400は、図20Aに示すように、ラッチ本体402、ロック部材430、付勢部材450、及び作動部材470を含む複数の構成要素を含み得る。上で考察されるラッチ組立体100と同様に、ラッチ組立体400は、ロック位置及びロック解除位置を含み得る。
【0067】
ロック部材430は、ベース部分440と、ベース部分440から内向きに延在する複数のフック部分442と、を含み得る。複数のフック部分442は、間隙441によって互いに離間され得る。各フック部分442は各々、下部表面444及び内向き表面446を含み得る。図20Bに示すように、ラッチ組立体400がロック位置にあるとき、各フック部分442の下部表面444は、ラッチキーパ370の上部表面372に係合し得、各フック部分442の内向き表面446は、ラッチキーパ370の内側表面374に係合し得る。更に、ラッチキーパ370のリブ375は、図20Cに示すように、フック部分442の各々の間の間隙441内に嵌合し得る。追加的に、ラッチ組立体400がロック位置にあるとき、係合ラグ412の上部表面は、ラッチキーパ370の下部表面376と係合することができる。
【0068】
ラッチ本体402は、内側表面408の上部部分からロック部材430に向かって内側表面408に沿って複数のリブ413を含み得る。リブ413は各々、リブがロック部材430に向かって延在するときに、各リブ413が下部領域よりも上部領域において低い高さを有するような等高線高さを有し得る。リブ413は、ラッチ組立体400の全重量を低減しながら、ラッチ本体402を強化するのに役立つ。
【0069】
ラッチ本体100と同様に、ラッチ本体402はまた、作動部材470と枢動可能に係合され得る。作動部材470はまた、ロック部材430と係合し得、ロック部材430を下方位置から上方位置に移動させるように構成され得る。作動部材470は、ラッチ本体402及び作動部材470を通って延在するヒンジ472によってラッチ本体402に枢動可能に係合され得る。作動部材470は、グリップ部分474と、作動バレル476と、グリップ部分474と作動バレル476とを接続する1つ以上のアーム478と、を含み得、作動バレル476は、隆起部分482を含み得る。隆起部分482及び作動バレル476は、実質的に平坦な接触表面483に沿ってともに接合され得る。作動バレル476を適切に支持するために、その領域におけるラッチ本体402の内部表面408は、接触表面483を支持するために接触表面483に実質的に平行であり、これにより、作動バレル476を支持するのを支援し、作動部材470がラッチ本体402の外側表面410を越えて後方に回転しないようにし得る。別のオプションとして、グリップ部分474は、ユーザが滑ることなくグリップ部分474を把持するのを更に補助するために、グリップ部分474の長さの少なくとも一部分に延在するリッジ475を含み得る。
【0070】
上で考察されるように、傾斜表面371は、ラッチ組立体がベース304に固着しないように保護するように作用するとともに、ラッチキーパ370に適切に係合するようにラッチ組立体を位置決めするのに役立つように作用する。
【0071】
図26A図26Dは、様々な付属品で構成された上述のコンテナ302を示している。例えば、図26Aは、コンテナ302及び設置されたトレイ500を含む貯蔵システムの一実施形態を例示しており、トレイ500は、複数のタブ321、並びに一対のトラック326の間に設置された仕切壁510によって支持されている。図26Bは、蓋305のクリップ315に取り付けられたカーゴネット515を有する図26Aに示すシステムを例示している。貯蔵システムの更に別の実施形態が図26Cに例示されており、コンテナ302は、ユーザがコンテナ302内の任意の所望の品目を取り付けて、整理するための複数の場所を提供するために、蓋305のクリップ315に接続された一対のユーティリティストラップ516とともにタブ321によって支持された2つのトレイ500を含む。図26Dは、複数のジッパー式貯蔵コンパートメントを含む軟質側面貯蔵バッグ518である別のオプションを例示している。上で考察されるように、ベース内及び蓋内に複数の取り付け点を提供することによって、コンテナ302に、整理された貯蔵ソリューションをユーザに提供するための貯蔵システムを提供するための付属品の様々なオプションを装備し得る。
【0072】
図27A図27Cは、トレイ500のさらなる詳細を例示している。トレイ500は、複数の貯蔵空洞504とともに装着表面503を有する本体502を有し得る。貯蔵空洞504は、任意のサイズを有し得、任意の数の空洞504を有するように構成され得る。例えば、図27A図27Cに示す例示的な実施形態は、3つの空洞を備え、空洞のうちの2つは、第3の空洞より小さい。トレイ500の別の特徴として、トレイ500は可動ハンドル505を含み得る。ハンドル505は、図27Bに示す伸長位置から図27Cに示す収縮又は収容位置まで垂直に移動し得る。伸長位置では、ユーザは、コンテナ302からトレイ500を容易に持ち上げることができ、一方、収縮位置では、トレイ500は、より低い高さの外形又は貯蔵を有する。ハンドル505は、トレイの本体502において開口部507内に係合する2つの端部506を有するU字形の管状構造体を有し得る。管状構造体の各端部506は、開口部507内への設置を可能にするテーパ状表面508と、ハンドルが取り外されないようにし、ハンドル505の垂直移動を制限するポジティブストップも提供する保持表面509と、を有し得る。
【0073】
別のオプションとして、図28図38に示すように、ユーザがコンテナ302を容易に持ち上げて持ち運ぶことを可能にするために、キャリーストラップ600をコンテナ302に取り付け得る。図示するように、図28及び図29では、キャリーストラップ600は、各端部604、606の端部部分616をコンテナ302のベース304の対向する側部ハンドル340上の開口部341に挿入することによって設置され得る。キャリーストラップ600は、第1の端部604と、第1の端部604の反対側の第2の端部606と、第1の端部604と第2の端部606との間に延在する細長い部材608と、キャリーハンドル610と、を有する、ベース部材602を含み得る。第1の端部604及び第2の端部606は各々、摩擦嵌合を使用してストラップ600をコンテナ302のハンドル340に固設するのを補助する係合部材618を含む端部部分616を有し得る。本明細書で定義されるように、「摩擦嵌合」という用語は、2つの構成要素がともに組み立てられたときに2つの構成要素によって作り出される機械的干渉又は機械的接触のみを使用して、2つの構成要素が互いに固設される手段に関連し得る。キャリーハンドル610は、細長い部材608が各開口部612を通って延在し得るように、各端部614に開口部612を含み得る。
【0074】
図28及び図29に示すように、キャリーストラップ600は、ハンドル340の下からハンドル340の開口部341を通して端部部分616のうちの1つを挿入することによってコンテナ302上に設置され得、端部部分616は、ハンドル340の頂部表面343上で細長い部材608に対して回転され得る。用例に示すように、側部ハンドル340は、係合部材618を受容する頂部表面343の下にオフセットされた陥凹342を含み得る。各端部部分616の係合部材618は、層状又は折り曲げ部分620を含み得る。細長い部材608は、それ自体の上に折り曲げられ、ともに接合されて、係合部材618の裏側部分626及び表側部分628を作り出し得る。折り曲げ部分620は、細長い部材608の少なくとも2つの層を含み、少なくとも1つの折り曲げを有し得る。用例に示すように、折り曲げ部分620は、細長い部材608の3つの層及び3つの折り曲げを含み得る。他の例では、折り曲げ部分620は、3つより多い層及び3つの折り曲げを有し得る。折り曲げ部分620は、縫合部、グロメット、又は層をともに接合するための当業者に既知の他の手段などの機械的要素622を使用して接合され得る。用例では、縫合部622は、バータック縫合、ロック縫合、又は当業者に既知の他の縫合であり得る。縫合部622は、接合部に適切な強度を提供するために、約2mm、又は1mm~3mmの範囲内の幅を有し得る。縫合部622は、裏側部分626及び表側部分628を作り出すために、それぞれの端部604、606から縫合部622の中心線625までの固定距離624に位置し得る。次いで、係合部材618は、ストラップ600をコンテナ302に固設するために、縫合部622の両側で細長い部材608に対して回転され得る。バータック縫合部622はまた、接合部の強度を増加させるのに役立ち得る。代替的に、折り曲げ部分620は、接着剤、テープ、又は当業者に既知の他の手段を使用して接合され得る。接着剤又はテープは、単独で、又は縫合部622と併せて使用され得る。図28に示すように、ストラップ600の端部部分616がハンドル340の頂部表面343を通って延在すると、係合部材618が縫合部622に沿って回転され得、それにより、裏側部分626は、陥凹342の裏側陥凹部分342Aに受容され得、表側部分628は、陥凹342の表側陥凹部分342Bに受容され得る。上で考察されるように、縫合部622は、それぞれの端部604、606から固定距離に位置し得るため、係合部材618の裏側部分626は、表側部分628の長さよりも短い長さを有し得る。例えば、裏側部分626の長さは、表側部分628の長さの60パーセント~66パーセントの範囲内、又は表側部分628の長さの55パーセント~70パーセントの範囲内であり得る。裏側部分626の長さは、係合部材618の縫合部622の中心線からそのそれぞれの端部までの係合部材618の長さとして測定され得る。同様に、表側部分628の長さは、縫合部622の中心線から折り曲げ部分620上の折り曲げ部に位置する表側部分628の端部629までの係合部材618の長さとして測定され得る。例えば、裏側部分626の長さは、約7mm、又は5mm~10mmの範囲内であり得、表側部分628の長さは、約11mm、又は9mm~16mmの範囲内であり得る。
【0075】
ストラップ600と開口部341との間の摩擦嵌合を強化するために、ストラップ600の細長い部材608は、各端部部分616において、ハンドル340上の開口部341の幅よりも大きい幅を有し得る。細長い部材608の幅W1は、細長い部材608の第1の側部630から第2の側部632までの距離であり得、一方、開口部341の幅W2は、細長い開口部341のより小さい端部間のスパンにわたる距離として測定され得る。いくつかの例では、ベース部材602の幅W1は、開口部341の幅W2よりも約5パーセント大きくてもよく、又は開口部341の幅W2よりも3パーセント~7パーセント大きい範囲内であり得る。ベース部材602の幅W1は、一定幅であり得るが、幅W1は約38mm若しくは35mm~41mmの範囲内であり得るか、又は代替的に、ベース部材602は、可変幅を有し得るが、ベース部材602の幅は、図35図37、及び図38に示すように、キャリーハンドル610を通って延在する中央領域613において、端部部分616におけるベース部材602の幅よりも小さい幅を有し得る。一定幅を有する用例では、キャリーストラップ600は、一定幅を有するベース部材602を有し、細長い部材608は、図30に示すようにキャリーハンドル610の内部表面に沿ってカール又はラップし得る。これにより、キャリーハンドル610は、端部部分616においてベース部材602の幅よりも小さい幅を有し得る。いくつかの例では、ハンドル610の幅は、端部部分616におけるベース部材602の幅の60~75パーセントの範囲内であり得る。
【0076】
図37及び図38は、図35に示すベース部材602と類似の可変幅を有するベース部材602を備えるキャリーストラップ600を例示している。図37及び図38に示すように、可変幅キャリーストラップ600は、一定幅キャリーストラップと類似の様式でコンテナ302に解放可能に接続するために、係合部材618を備える類似の端部部分616を有し得る。可変幅キャリーストラップ600は、端部604、606と中央領域613との間にテーパ状区間611を有するベース部材602を有し得る。中央領域613はハンドル610を通って延在し得、テーパ状区間611はハンドル610の両側に位置し得る。いくつかの例では、中央領域613は、ハンドル610の長さよりも短い長さを有し得、これにより、テーパ状区間611の一部分がハンドル610の開口部612内に延在し得る。一方、他の例では、中央領域613は、ハンドル610の長さよりも長い長さを有し得、それにより、テーパ状領域611は、ハンドル610の端部614の表側に位置する。いくつかの例では、このテーパ状領域611は、約24mm又は20mm~30mmの範囲内の長さを有し得る。加えて、中央領域613は、全幅W1の約60パーセント又は全幅W1の50パーセント~70パーセントの範囲内の幅を有し得る。可変幅キャリーストラップ600は、細長い部材608のテーパ状領域611がハンドル610を中央領域613内に保持するように作用し得るため、オーバーラップ領域634を含まない場合がある。
【0077】
図28及び図29に示すように、ストラップ600をコンテナ302に設置するために、ストラップ600の第1の端部604は、コンテナ302のベース304の第1の側部に位置するハンドル340上の細長い開口部341を通して挿入され得る。端部部分616は、細長い部材608の大部分が依然としてハンドル340の下にある状態で、開口部341を通って頂部表面343の上に延在し得る。いくつかの例では、端部部分616は、端部部分616が開口部341に挿入される際にハンドル340の頂部表面343と鋭角を形成する角度で開口部341を通して挿入され得る。この鋭角は、1度~55度の範囲内であり得る。次に、係合部材618は、細長い部材608に対して回転され得、それにより、係合部材618の裏側部分626は、陥凹342の裏側陥凹部分342A及び陥凹342の表側陥凹部分342B内で平坦に置かれる。裏側陥凹部分342Aは、細長い開口部341からコンテナ302の内部空隙に向かって延在する陥凹342の一部分であり得、表側陥凹部分342Bは、細長い開口部341からコンテナ302の内部空隙から離れて延在する陥凹342の一部分であり得る。陥凹342の深さは、裏側部分626及び表側部分328の両方の厚さよりも大きくなり得る。ストラップ600の第1の端部604がベース304の第1の側部上でハンドル340と係合されると、ストラップ600の第2の端部606を、第1の端部604が取り付けられたハンドル340とは反対のベース304の第2の側部上でハンドル340に取り付けることによって、プロセスが繰り返される。例えば、第2の端部606は、コンテナ302のベース304の第2の側部に位置するハンドル340上の細長い開口部341を通して挿入され、端部部分616は、頂部表面343の上に延在し、細長い部材608の大部分は、ハンドル340の下にある。第1の端部604を設置するのと同様に、端部606における第2の端部部分616が挿入され得るが、端部部分616は、開口部341に挿入されているときにハンドル340の頂部表面343と鋭角を形成する。この鋭角は、1度~55度の範囲内であり得る。最後に、第2の係合部材618は、細長い部材608に対して回転され得、それにより、係合部材618の裏側部分626は、陥凹342の裏側部分342A及び陥凹342の表側部分342B内で平坦に置かれる。次いで、ストラップ600は、両方の端部604、606において、ベース304のそれぞれのハンドル340に固設される。蓋305は閉鎖され得、ストラップ600は、コンテナ302を持ち上げるためにストラップハンドル610によってユーザによって把持され得る。ストラップ600が持ち上げられると、細長い部材608は、ハンドル340の底部の外側部分の周囲をラップし、ハンドル340の外側表面346に接触し得る。
【0078】
上で考察されるように、キャリーストラップ600は、第1の端部604、第2の端部606、及び第1の端部604と第2の端部606との間に延在する細長い部材608を有するベース部材602、並びにキャリーハンドル610を含み得る。キャリーハンドル610は、キャリーストラップ600の全長Lに沿って実質的に中心位置に位置し得る。加えて、ストラップ600は、キャリーハンドル610の端部614から固定距離に配置された一対のオーバーラップ領域634を含み得る。オーバーラップ領域634は、それ自体の上に折り曲げられ、次いで、ともに接合される、細長い部材608の3つの層を含み得る。いくつかの例では、オーバーラップ領域634は、3つより多くの層を含み得る。オーバーラップ領域634は、オーバーラップ領域634の外周の近くに延在するボックスX縫合などの縫合部636を使用して恒久的に接合され得、斜めの縫合部領域が縫合部の角部の間に延在している。縫合部636は、矩形形状を有し得るため、ボックス-x縫合は、長さ約30mm又は28~32mmの範囲内であり得、幅約34mm又は32~38mmの範囲内であり得る。
【0079】
図28図34に示す縫合部636の代替として、縫合部636は、様々な形状を有し得る。例えば、縫合部636は、(a)図36Aに示すようなウェビングに実質的に平行な規則的又は不規則的な返し縫合部、(b)図36Bに示すような折り曲げ部に最も近い端部にバータック補強を有するボックス縫合、(c)図36Cに示すような折り曲げ部に最も近い端部にバータック補強を有するボックスs縫合、(d)図36Dに示すような折り曲げ部に実質的に平行に配置された単一のバータック又は一連のバータック、(e)図36Eに示すようなウェビングに実質的に垂直な規則的又は不規則的な返し縫合部、(f)図36Fに示すような二重W縫合部パターン、(g)図36Gに示すようなジグザグ縫合部パターン、及び(h)図36Hに示すような円形又はパターンのバータックであって、パターン化されたバータックが、三角形、四辺形、又は5つ以上の側部を収容する形状などの任意の幾何学的形状であり得る、バータック、など、いくつかの形態であり得る。加えて、図36Hのバータックパターンは、パターン内に矩形及び三角形のバータックをともに有するなど、異なる幾何学的形状を含み得る。
【0080】
いくつかの例では、オーバーラップ領域634は、縫合部のみを使用して接合され得、又は接着剤を使用して接合され得、又は接着剤と併せて縫合部を使用して接合され得る。これらのオーバーラップ領域634は、キャリーハンドル610をキャリーストラップ600の長さLに沿って実質的に中心場所に維持しながら、キャリーストラップ600に追加の強度を提供し得る。キャリーストラップ600の全長Lは、第2のコンテナ302が第1のコンテナ302の上に積み重ねられることを妨げないように、キャリーストラップがコンテナ302の前側308又は背側310のいずれかを通過することを可能にする長さを有し得る。
【0081】
キャリーハンドル610は、底部側部638に沿って滑らかな表面を形成する細長い部材608の周囲をラップするポリマーから形成され得、また、頂部側部642に沿ってハンドル610の全長に延在するスロット640を有し得る。キャリーハンドル610は、図33に示すように、底部側部638上に凹状の湾曲を有し得る。ベース部材602は、織繊維材料又はウェビングから形成され得る。織繊維材料又はウェビングは、キャリーストラップ600のベース部材602を形成する単一の一体部材であり得る。他の例では、ベース部材602は、複数のウェビング又は繊維ストリップによって形成され得る。ストラップ材料は、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエステル、又は他のポリマーベースの材料から形成され得る。織繊維材料又はウェビングは、溶液染めされ得、後染めされ得、未染色であり得る。
【0082】
追加的に、上述のようなキャリーストラップ600は、コンテナ202と同様に装着され得るか、又は代替例では、キャリーストラップ600は、キャリーストラップ600を本明細書に記載のコンテナ2、202、及び302のうちのいずれかに固設するための機械的クリップ又は類似の機械的構造体を含み得る。
【0083】
一態様によれば、コンテナが開示される。コンテナは、成形ベースを含み得、成形ベースは、第1の側部、第1の側部とは反対の第2の側部、第1の側部の縁部と第2の側部の縁部との間に延在する第3の側部、及び第3の側部とは反対の第4の側部を有する側壁構造体であって、側壁構造体が第1の端部及び第2の端部を有する、側壁構造体と、側壁構造体の第1の端部に接続され、かつコンテナを表面上に支持するように構成された底部部分と、側壁構造体と、第1の端部とは反対の側壁構造体の第2の端部に形成された開口部であって、開口部が側壁構造体及び底部部分によって形成されたコンテナの内部空隙へのアクセスを可能にするように構成されている、開口部と、を含む。コンテナはまた、側壁構造体から延在するラッチキーパであって、ラッチキーパが上部表面、内側表面、及び下部表面を有する、ラッチキーパと、蓋であって、蓋が開放構成と閉鎖構成との間で枢動し、蓋がベースの形状に対応する形状を有し、コンテナが閉鎖構成にあるときに側壁構造体の第2の端部に形成された開口部を覆うように構成されている、蓋と、ヒンジであって、蓋をベースに接続するように構成され、ヒンジを中心に蓋が閉鎖構成から開放構成に回転可能である、ヒンジと、を含み得る。コンテナはまた、ラッチ組立体を含み得、ラッチ組立体は、ロック位置及びロック解除位置を有し、ラッチ組立体は、蓋と枢動可能に係合されたラッチ本体であって、ラッチ本体が少なくとも1つの係合ラグを有する、ラッチ本体と、ラッチ本体と摺動可能に係合されたロック部材であって、ロック部材が少なくとも下方位置と上方位置との間で摺動可能であり、ロック部材が下方位置にあるときに蓋を閉鎖構成にロックするように構成され、ロック部材が上方位置にあるときに蓋をロック解除するように構成されている、ロック部材と、ラッチ本体及びロック部材と係合された付勢部材であって、付勢部材がロック部材を下方位置に付勢する、付勢部材と、ラッチ本体と枢動可能に係合され、かつロック部材と係合された作動部材であって、作動部材がロック部材を下方位置から上方位置に移動させるように構成されている、作動部材と、を備える。ラッチ組立体は、ロック部材が上方位置にあるときにのみ、ロック解除位置からロック位置に移動され得る。ラッチ本体の少なくとも1つの係合ラグは、ラッチ組立体がロック位置にあるときに、ラッチキーパの下部表面に係合し得る。ロック部材の下部表面は、ラッチ組立体がロック位置にあるときに、ラッチキーパの上部表面に係合する。
【0084】
蓋を閉鎖構成から開放構成に回転させることは、蓋を閉鎖構成から90回転させることを含み得る。コンテナは、側壁構造体内に断熱材を含み得る。コンテナは、第2のラッチ組立体を含み得る。コンテナは、ベース及び蓋のうちの少なくとも一方に形成された陥凹に配置されたガスケットを含み得る。コンテナは、ベースの外部表面と一体成形されたチャネルを含み得る。チャネルは、ベースの外部外周全体の周囲に延在し得る。コンテナはまた、少なくとも1つのハンドルを含み得る。ハンドルは、第1のアーム及び第2のアームを含み得、第1のアーム及び第2のアームの各々は、アームの遠位端に隆起部分を含み得る。
【0085】
別の態様によれば、コンテナが開示される。コンテナは、ベースを含み、ベースは、少なくとも第1の側部及び第1の側部とは反対の第2の側部を有する側壁構造体であって、側壁構造体が第1の端部及び第2の端部を有する、側壁構造体と、側壁構造体の第1の端部に接続され、コンテナを表面上に支持するように構成された底部部分と、第1の端部とは反対の側壁構造体の第2の端部に形成された開口部であって、開口部が側壁構造体及び底部部分によって形成されたコンテナの内部空隙へのアクセスを可能にするように構成されている、開口部と、側壁構造体から延在するラッチキーパであって、ラッチキーパが上部表面を、内側表面、及び下部表面を有する、ラッチキーパと、を含み得る。コンテナはまた、蓋であって、蓋が開放構成と閉鎖構成との間で枢動し、蓋がベースの形状に対応する形状を有し、コンテナが閉鎖構成にあるときに側壁構造体の第2の端部に形成された開口部を覆うように構成されている、蓋と、ヒンジであって、蓋をベースに接続するように構成され、ヒンジを中心に蓋が閉鎖構成から開放構成に回転可能である、ヒンジと、ラッチ組立体であって、ラッチ組立体がロック位置及びロック解除位置を有する、ラッチ組立体と、を含み得る。ラッチ組立体は、蓋と枢動可能に係合されたラッチ本体であって、ラッチ本体が少なくとも1つの係合ラグを有する、ラッチ本体と、ラッチ本体と係合されたロック部材であって、ロック部材が少なくとも下方位置と上方位置との間で移動可能であり、ロック部材が下方位置にあるときに蓋を閉鎖構成にロックするように構成され、ロック部材が上方位置にあるときに蓋をロック解除するように構成されている、ロック部材と、ラッチ本体及びロック部材と係合された付勢部材であって、付勢部材がロック部材を下方位置に付勢する、付勢部材と、ラッチ本体と枢動可能に係合され、ロック部材と係合された作動部材であって、作動部材がロック部材を下方位置から上方位置に移動させるように構成されている、作動部材と、を含み得る。
【0086】
ロック部材は、ラッチ本体と摺動可能に係合され得、ロック部材は、下方位置と上方位置との間で摺動可能である。ラッチ組立体は、ロック部材が上方位置にあるときにのみ、ロック解除位置からロック位置に移動され得る。ラッチ本体の少なくとも1つの係合ラグは、ラッチ組立体がロック位置にあるときに、ラッチキーパの下部表面に係合する。ロック部材の下部表面は、ラッチ組立体がロック位置にあるときに、ラッチキーパの上部表面に係合し得る。コンテナは、ベース及び蓋のうちの少なくとも一方に形成された陥凹に配置されたガスケットを含み得る。コンテナはまた、ベースの外部表面と一体成形されたチャネルを含み得、チャネルは、ベースの外部表面全体の周囲に延在している。コンテナはまた、少なくとも1つのハンドルを含み得、ハンドルは、第1のアーム及び第2のアームを有しており、第1のアーム及び第2のアームの各々は、アームの遠位端に隆起部分を含む。
【0087】
別の態様によれば、構造体のためのラッチ組立体が開示される。構造体は、開放構成及び閉鎖構成を有し得、構造体は、第2の部分に対して移動可能な第1の部分と、第1の部分と係合されたラッチキーパとを備えている。ラッチ組立体であって、ラッチ組立体が、ロック位置及びロック解除位置を有し、ラッチ組立体が、第2の部分と枢動可能に係合されたラッチ本体と、ラッチ本体と係合されたロック部材であって、ロック部材が少なくとも下方位置と上方位置との間で移動可能であり、ロック部材が下方位置にあるときに蓋を閉鎖構成にロックするように構成され、ロック部材が上方位置にあるときに蓋をロック解除するように構成されている、ロック部材と、ラッチ本体と枢動可能に係合され、ロック部材と係合された作動部材であって、作動部材がロック部材を下方位置から上方位置に移動させるように構成されている、作動部材と、を含み得る。
【0088】
ラッチ組立体はまた、ラッチ本体及びロック部材と係合された付勢部材を含み得、付勢部材は、ロック部材を下方位置に付勢する。ロック部材は、ラッチ本体と摺動可能に係合され得、ロック部材は、下方位置と上方位置との間で摺動可能である。ラッチ組立体は、ロック部材が上方位置にあるときにのみ、ロック解除位置からロック位置に移動され得る。
【0089】
ラッチ本体は、内側表面を含み得、ラッチキーパは、上部表面、内側表面は、下部表面を含み得る。ラッチ本体の少なくとも1つの係合ラグは、ラッチ組立体がロック位置にあるときにラッチキーパの下部表面に係合し得、ロック部材の下部表面は、ラッチ組立体がロック位置にあるときにラッチキーパの上部表面に係合し得る。
【0090】
本開示は、様々な例を参照して、上記及び添付の図面に開示されている。しかしながら、本開示によって提供される目的は、本開示に関連する様々な特徴及び概念の例を提供することであり、本発明の範囲を限定することではない。当業者であれば、上記で述べた例に対し数多くの変形及び変更が、本開示の範囲を逸脱することなく、なされ得ると認識するであろう。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図10D
図11A
図11B
図11C
図12A
図12B
図12C
図13A
図13B
図13C
図14
図15
図16A
図16B
図17A
図17B
図18A
図18B
図18C
図18D
図18E
図18F
図19A
図19B
図20A
図20B
図20C
図21
図22A
図22B
図22C
図23A
図23B
図24A
図24B
図25
図26A
図26B
図26C
図26D
図27A
図27B
図27C
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36A
図36B
図36C
図36D
図36E
図36F
図36G
図36H
図37
図38