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特許7598980参照信号割り当て制御装置及び参照信号割り当て制御装置の動作方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-12-04
(45)【発行日】2024-12-12
(54)【発明の名称】参照信号割り当て制御装置及び参照信号割り当て制御装置の動作方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/541 20230101AFI20241205BHJP
   H04W 16/02 20090101ALI20241205BHJP
   H04W 28/16 20090101ALI20241205BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20241205BHJP
   H04W 92/04 20090101ALI20241205BHJP
【FI】
H04W72/541
H04W16/02
H04W28/16
H04W72/20
H04W92/04
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2023121623
(22)【出願日】2023-07-26
(65)【公開番号】P2024060570
(43)【公開日】2024-05-02
【審査請求日】2023-07-26
(31)【優先権主張番号】10-2022-0135109
(32)【優先日】2022-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】514005836
【氏名又は名称】エスケー テレコム カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SK TELECOM CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イエム、ソン ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ガン ホ
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-530551(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0322963(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第111756507(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルに対して、上記セルのDU(Distributed Unit)と連動しない他セルによる干渉報告を受信する干渉報告受信部;
上記干渉報告に係る参照信号情報を上記セルのDUに伝達して、上記DUが上記伝達された情報を基に上記セルに対する干渉回避用参照信号の割り当てを遂行することができるようにする制御部;及び
多数のDUから各DUで制御するセル別の参照信号伝送位置が含まれたセル別の参照信号情報を周期的に収集する情報管理部;を含み、
上記制御部は、
上記多数のDU別に収集したセル別の参照信号情報のうち、上記干渉報告によって特定されるセルの参照信号情報を上記セルのDUに伝達し、
上記制御部は、
上記情報管理部の情報収集動作を根拠として削除されるセルが確認される場合、削除確認されたセルの参照信号情報を干渉回避用参照信号の割り当てに利用しているDUに上記削除確認されたセルの参照信号情報の利用を解除させる情報を伝達することを特徴とする参照信号割り当て制御装置。
【請求項2】
分散ユニット(Distributed Unit,DU)において、
上記DUのセルに対して、CSI-RSによる干渉を引き起こす他DUのセルに対するCSI-RS情報を確保する情報確保部;及び
上記確保した情報を基に、上記セルに対する干渉回避用参照信号の割り当てを遂行する割り当て遂行部;を含み、
上記情報確保部は、
上記セルに対する干渉報告をDUの上位レイヤに伝達して返信を受け取る方式で、上記他DUのセルに対するCSI-RS情報を確保することを特徴とする分散ユニット。
【請求項3】
上記干渉報告は、
上記DUで制御するセル別にスロット(Slot)単位の伝送データ干渉有無を確認した結果による干渉スロット及び干渉周期を含むことを特徴とする請求項に記載の分散ユニット。
【請求項4】
セルに対して、上記セルのDU(Distributed Unit)と連動しない他セルによる干渉報告を受信する干渉報告受信段階;
上記干渉報告に係る参照信号情報を上記セルのDUに伝達して、上記DUが上記伝達された情報を基に上記セルに対する干渉回避用参照信号の割り当てを遂行することができるようにする制御段階;及び
多数のDUから各DUで制御するセル別の参照信号伝送位置が含まれたセル別の参照信号情報を周期的に収集する情報収集段階;を含み、
上記制御段階は、
上記多数のDU別に収集したセル別の参照信号情報のうち、上記干渉報告によって特定されるセルの参照信号情報を上記セルのDUに伝達し、
上記情報収集段階の情報収集動作を根拠として削除されるセルが確認される場合、削除確認されたセルの参照信号情報を干渉回避用参照信号の割り当てに利用しているDUに上記削除確認されたセルの参照信号情報の利用を解除させる情報を伝達する段階をさらに含むことを特徴とする参照信号割り当て制御装置の動作方法。
【請求項5】
分散ユニット(Distributed Unit,DU)の動作方法において、
上記DUのセルに対して、CSI-RSによる干渉を引き起こす他DUのセルに対するCSI-RS情報を確保する情報確保段階;及び
上記確保した情報を基に、上記セルに対する干渉回避用参照信号の割り当てを遂行する割り当て遂行段階;を含み、
上記情報確保段階は、
上記セルに対する干渉報告をDUの上位レイヤに伝達して返信を受け取る方式で、上記他DUのセルに対するCSI-RS情報を確保することを特徴とする分散ユニットの動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ伝送に及ぶ干渉を回避するための干渉回避用参照信号(例:ZP-CSI-RS)を割り当てる技術に関するものである。
【0002】
本出願は、2011年10月19日付で出願された韓国出願第10-2022-0135109号の優先権を主張し、その出願の内容全体があらゆる目的のために参照として本願に含まれる。
【背景技術】
【0003】
LTEシステムでは、基地局と端末との間のチャネル状態を知るために使用する参照信号(RS,Reference Signal)として、セル(Cell)全体に割り当てられるCRS(Cell-Specific RS)を用いた。
【0004】
しかし、このようなCRSの使用は、ネットワーク構成の柔軟性を制限する限界、エネルギの側面で非効率的である限界を有する。また、CRSの使用は、6GHz以上の高周波領域に適用しにくく、多数のアンテナを使用するMIMO(Multi-Input Multi-Output)システムに適していない。
【0005】
よって、MIMOシステム及び高周波領域を使用するNR(5G)では、LTEで使用してきたCRSの代わりに、端末(UE)の多様な状況に合う色々な種類のRSを定義し、MIMOの各Beamに合うRSを受け渡しすることにより、互いに異なる周波数帯域と多様なシナリオに対応することができるように進化している。
【0006】
このように5Gで定義しているRSのうちCSI(Channel State Information)-RSは、基地局(gNB)が端末(UE)に伝送するダウンリンクチャネルの状態を推定するために定義されたRSである。
【0007】
CSI-RSを利用したダウンリンクチャネルの推定の過程は、基地局(gNB)がCSI-RSを伝送すると、端末(UE)は受信したCSI-RSに基づいてダウンリンクチャネルの状態(状況)を確認/把握し、その結果(CSI)を基地局(gNB)に報告(Reporting)し、基地局(gNB)は受信されるCSIレポート(report)に基づいて端末(UE)とのダウンリンクチャネルの状態(状況)を推定する手順からなる。
【0008】
よって、基地局(gNB)は、端末(UE)に対してCSIレポートを通したチャネル推定基盤のダウンリンクスケジューリング(例:変調方式、コード速度、伝送階層数及びMIMOプリコーディングなど)を遂行することができる。
【0009】
一方、無線環境では、RSとデータ(例:PDSCH)を同時に(同一のリソース(resource)位置から)伝送する場合、RSとPDSCHとの間の干渉が発生することがあり、干渉影響によりPDSCHの受信において成功率が下落するとの問題が発生し得る。
【0010】
よって、RSとPDSCHとの間の干渉発生を回避するための用途でZP-CSI-RSを割り当てる技術が登場し、このようなZP-CSI-RSの割り当てを通してデータ伝送に及ぶ干渉を回避することができる。
【0011】
このようにZP-CSI-RSを割り当てると、該当リソース位置ではRSとPDSCHとの間の干渉回避は可能であるが、その分だけデータを伝送することができず、オーバーヘッド(Overhead)が増加するとの短所がある。
【0012】
よって、ZP-CSI-RS割り当ての乱用によりデータ伝送のために使用可能なリソースが減少することを最小化すると共に、RSとPDSCHとの間の干渉も最小化することができるZP-CSI-RS割り当て方案が必要である。
【0013】
本発明では、動的に変化する無線環境を考慮して、ZP-CSI-RS割り当ての乱用によりデータ伝送のために使用可能なリソースが減少する状況を最小化するとともに、RSとPDSCHとの間の干渉も最小化することができる動的なCSI-RS割り当て技術を提案しようとする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、動的に変化する無線環境を考慮して、ZP-CSI-RS割り当ての乱用によりデータ伝送のために使用可能なリソースが減少する状況を最小化するとともに、RSとPDSCHとの間の干渉も最小化することができる動的なCSI-RS割り当て技術を実現するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の一実施例に係る参照信号割り当て制御装置は、セルに対して、上記セルのDU(Distributed Unit)と連動しない他セルによる干渉報告を受信する干渉報告受信部;及び、上記干渉報告に係る参照信号情報を上記セルのDUに伝達して、上記DUが上記伝達された情報を基に上記セルに対する干渉回避用参照信号の割り当てを遂行することができるようにする制御部;を含む。
【0016】
具体的に、多数のDUから各DUで制御するセル別の参照信号伝送位置が含まれたセル別の参照信号情報を周期的に収集する情報管理部をさらに含み;上記制御部は、上記多数のDU別に収集したセル別の参照信号情報のうち、上記干渉報告によって特定されるセルの参照信号情報を上記セルのDUに伝達することができる。
【0017】
具体的に、上記干渉報告は、上記セルのDUから受信され、上記DUで制御するセル別にスロット(Slot)単位の伝送データ干渉有無を確認した結果による干渉スロット及び干渉周期を含むことができる。
【0018】
具体的に、上記制御部は、多数のDU別に既に管理しているセル別の参照信号情報のうち、上記セルのDUではない他DUによって制御され上記干渉報告による干渉スロット及び干渉周期とマッチングされる特定セルの参照信号情報を、上記セルのDUに伝達することができる。
【0019】
具体的に、上記制御部は、上記情報管理部の情報収集動作を根拠として削除されるセルが確認される場合、削除確認されたセルの参照信号情報を干渉回避用参照信号の割り当てに利用しているDUに上記削除確認されたセルの参照信号情報の利用を解除させる情報を伝達することができる。
【0020】
本発明の一実施例に係る分散ユニット(Distributed Unit,DU)は、上記DUのセルに対して、CSI-RSによる干渉を引き起こす他DUのセルに対するCSI-RS情報を確保する情報確保部;及び、上記確保した情報を基に、上記セルに対する干渉回避用参照信号の割り当てを遂行する割り当て遂行部;を含む。
【0021】
具体的に、上記情報確保部は、上記セルに対する干渉報告をDUの上位レイヤ(Layer)に伝達して返信を受け取る方式で、上記他DUのセルに対するCSI-RS情報を確保することができる。
【0022】
具体的に、上記干渉報告は、上記DUで制御するセル別にスロット(Slot)単位の伝送データ干渉有無を確認した結果による干渉スロット及び干渉周期を含むことができる。
【0023】
本発明の一実施例に係る分散ユニット(Distributed Unit,DU)と連動する無線装置(Radio Unit,RU)は、上記DUと連動しない他セルのCSI-RSと同一のリソース位置から干渉回避用参照信号を伝送して、上記リソース位置で発生していた上記他セルのCSI-RSと伝送データとの間の干渉が回避されるようにする参照信号伝送部を含む。
【0024】
具体的に、上記参照信号伝送部は、上記他セルが削除される場合、上記リソース位置からの上記干渉回避用参照信号の伝送を解除して、上記リソース位置がデータ伝送に利用されることができるようにする。
【0025】
具体的に、上記干渉回避用参照信号は、ZP-CSI-RS(Zero Power-Channel State Information-Reference Signal)であり得る。
【0026】
本発明の一実施例に係る参照信号割り当て制御装置の動作方法は、セルに対して、上記セルのDU(Distributed Unit)と連動しない他セルによる干渉報告を受信する干渉報告受信段階;及び、上記干渉報告に係る参照信号情報を上記セルのDUに伝達して、上記DUが上記伝達された情報を基に上記セルに対する干渉回避用参照信号の割り当てを遂行することができるようにする制御段階;を含む。
【0027】
具体的に、多数のDUから各DUで制御するセル別の参照信号伝送位置が含まれたセル別の参照信号情報を周期的に収集する情報収集段階をさらに含み;上記制御段階は、上記多数のDU別に収集したセル別の参照信号情報のうち、上記干渉報告によって特定されるセルの参照信号情報を上記セルのDUに伝達することができる。
【0028】
具体的に、上記干渉報告は、上記セルのDUから受信され、上記DUで制御するセル別にスロット(Slot)単位の伝送データ干渉有無を確認した結果による干渉スロット及び干渉周期を含むことができる。
【0029】
具体的に、上記制御段階は、多数のDU別に既に管理しているセル別の参照信号情報のうち、上記セルのDUではない他DUによって制御され上記干渉報告による干渉スロット及び干渉周期とマッチングされる特定セルの参照信号情報を、上記セルのDUに伝達することができる。
【0030】
具体的に、上記情報収集段階の情報収集動作を根拠として削除されるセルが確認される場合、削除確認されたセルの参照信号情報を干渉回避用参照信号の割り当てに利用しているDUに上記削除確認されたセルの参照信号情報の利用を解除させる情報を伝達する段階をさらに含むことができる。
【0031】
本発明の一実施例に係る分散ユニット(Distributed Unit,DU)の動作方法は、上記DUのセルに対して、CSI-RSによる干渉を引き起こす他DUのセルに対するCSI-RS情報を確保する情報確保段階;及び、上記確保した情報を基に、上記セルに対する干渉回避用参照信号の割り当てを遂行する割り当て遂行段階;を含む。
【0032】
本発明の一実施例に係る分散ユニット(Distributed Unit,DU)と連動する無線装置(Radio Unit,RU)の動作方法は、上記DUと連動しない他セルのCSI-RSと同一のリソース位置から干渉回避用参照信号を伝送して、上記リソース位置で発生していた上記他セルのCSI-RSと伝送データとの間の干渉が回避されるようにする参照信号伝送段階を含む。
【発明の効果】
【0033】
本発明の実施例によれば、動的に変化する無線環境を考慮して、ZP-CSI-RS割り当ての乱用によりデータ伝送のために使用可能なリソースが減少する状況を最小化するとともに、RSとPDSCHとの間の干渉も最小化することができる効果と、これにより伝送性能を向上させる効果を導き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】本発明が適用され得るO-RANシステム構造を示す例示図である。
図2】本発明の一実施例に係る参照信号割り当て制御装置、分散ユニット(Distributed Unit,DU)、無線装置(Radio Unit,RU)の構成を示す構成図である。
図3A】隣接した他セルのRS(例:NZP-CSI-RS)によってデータ伝送に干渉が発生する状況及びこれを確認する内容を説明する一例示図である。
図3B】隣接した他セルのRS(例:NZP-CSI-RS)によってデータ伝送に干渉が発生する状況及びこれを確認する内容を説明する一例示図である。
図4A】本発明によって干渉回避用参照信号(例:ZP-CSI-RS)を割り当て、干渉が除去される内容を説明する一例示図である。
図4B】本発明によって干渉回避用参照信号(例:ZP-CSI-RS)を割り当て、干渉が除去される内容を説明する一例示図である。
図5】本発明の一実施例に係る参照信号割り当て制御装置の動作方法を説明するフローチャートである。
図6】本発明の一実施例に係る分散ユニット(Distributed Unit,DU)での動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、添付図面を参照して本発明の多様な実施例に関して説明する。
【0036】
本発明は、干渉回避用参照信号(例:ZP-CSI-RS)を割り当てる技術に関するものである。
【0037】
LTEシステムでは、基地局と端末との間のチャネル状態を知るために使用する参照信号(RS,Reference Signal)として、セル全体に割り当てられるCRS(Cell-Specific RS)を用いた。
【0038】
しかし、このようなCRSの使用は、ネットワーク構成の柔軟性を制限する限界、エネルギの側面で非効率的である限界を有する。また、CRSの使用は、6GHz以上の高周波領域に適用しにくく、多数のアンテナを使用するMIMO(Multi-Input Multi-Output)システムに適していない。
【0039】
よって、MIMOシステム及び高周波領域を使用するNR(5G)では、LTEで使用してきたCRSの代わりに、端末(UE)の多様な状況に合う色々な種類のRSを定義し、MIMOの各Beamに合うRSを受け渡しすることにより、互いに異なる周波数帯域と多様なシナリオに対応することができるように進化している。
【0040】
このように5Gで定義しているRSのうちCSI(Channel State Information)-RSは、基地局(gNB)が端末(UE)に伝送するダウンリンクチャネルの状態を推定するために定義されたRSである。
【0041】
CSI-RSを利用したダウンリンクチャネルの推定の過程は、基地局(gNB)がCSI-RSを伝送すると、端末(UE)は受信したCSI-RSに基づいてダウンリンクチャネルの状態(状況)を確認/把握し、その結果(CSI)を基地局(gNB)に報告(Reporting)し、基地局(gNB)は受信されるCSIレポート(report)に基づいて端末(UE)とのダウンリンクチャネルの状態(状況)を推定する手順からなる。
【0042】
よって、基地局(gNB)は、端末(UE)に対してCSIレポートを通したチャネル推定基盤のダウンリンクスケジューリング(例:変調方式、コード速度、伝送階層数及びMIMOプリコーディングなど)を遂行することができる。
【0043】
一方、無線環境では、RSとデータ(例:PDSCH)を同時に(同一のリソース位置から)伝送する場合、RSとPDSCHとの間の干渉が発生することがあり、干渉影響によりPDSCHの受信において成功率が下落する問題(BLERの増加)が発生し得る。
【0044】
よって、RSとPDSCHとの間の干渉発生を回避するための用途でZP-CSI-RSを割り当てる技術が登場し、このようなZP-CSI-RSの割り当てを通してデータ伝送に及ぶRSとPDSCHとの間の干渉を回避することができる。
【0045】
ZP-CSI-RSは、割り当てられたリソース位置からエネルギを伝送しない、すなわち、空いているCSI-RSを伝送するZP-CSI-RSと、割り当てられたリソース位置からエネルギを伝送してCSI-RSを伝送するNZP-CSI-RSとに区分され、このようなCSI-RSの割り当て及び管理は、該当セルの分散ユニット(例:DU,Distributed Unit)によって制御される。
【0046】
このようなZP-CSI-RSを割り当てると、該当リソース位置ではRSとPDSCHとの間の干渉回避は可能であるが、その分だけデータを伝送することができず、オーバーヘッド(Overhead)が増加する短所がある。
【0047】
無線環境では、隣接したセルが追加または除去されるなどの環境変化が不規則的に起こり得る点を勘案すると、不必要にZP-CSI-RSの割り当てを乱用する場合、データ伝送のために使用可能なリソースが減少する状況が発生し得るとの問題がある。
【0048】
一方、DUがセル(以下、サービングセル(serving Cell))でZP-CSI-RSを割り当てるためにはサービングセルと干渉関係のある隣接した他セルのCSI-RSに関する情報が必要である。
【0049】
ところが、隣接した他セルがサービングセルと異なるDUに連動していたら、サービングセルのDUは隣接した他セルのCSI-RSに関する情報を確認することができないため、ZP-CSI-RSを適切に割り当てて干渉を最小化することが困難であるとの問題もある。
【0050】
このような短所及び問題に着眼して、本発明では、動的に変化する無線環境を考慮のうえ、ZP-CSI-RSの割り当ての乱用によりデータ伝送のために使用可能なリソースが減少する状況を最小化するとともに、RSとPDSCHとの間の干渉も最小化することができる動的なCSI-RS割り当て技術を提案しようとする。
【0051】
本発明は、5G(NR)に限られることなく、4G(LTE)及び今後の6Gを含む通常の無線移動通信システムに幅広く適用可能であろう。
【0052】
一例としては、本発明は、図1に示されているようなOpen RAN(Radio Access Network,O-RAN)技術を基盤とするO-RANシステムにも適用可能である。
【0053】
簡単に説明すれば、O-RANは、基地局装置10の具現に必要な装備間で連動可能に連結するインターフェイスを標準化する技術であって、O-RANを基盤として互いに異なる製造社/Vendorの無線装置(Radio Unit,以下、O-RU)と基地局(Centralized Unit,以下、O-CU/Distributed Unit,以下、O-DU)の間で連動して動作可能にする。
【0054】
このようなO-RANを基盤とするO-RANシステムでは、それぞれ異なる製造社/Vendorから開発された各装備、すなわちO-CU、O-DU、O-RU及びこれら装備からなる基地局装置10(O-CU/O-DU/O-RU)を制御するための知能型基地局制御装置20の装備が互いに連動されて動作する構造を有する。
【0055】
すなわち、図1から分かるように、O-RANシステムは、開放的且つ知能化された無線接続ネットワーク(Radio Access Network)の具現のための構造を有するように設計された。
【0056】
そして、O-RANシステムは、大きく、O-CU、O-DU、O-RU装備に分離具現される基地局装置10、基地局装置の制御のための知能型基地局制御装置20(例:SMO、RICなど)に区分することができる。
【0057】
知能型基地局制御装置20には、SMO(Service Management and Orchestration Framework)、RIC(RAN Intelligent Controller)が定義されることができる。
【0058】
RU(又は、O-RU)は、無線信号処理(Radio Signal Processing)を遂行し、図1では各Cellとして図式化している。
【0059】
CU(又はO-CU)は、制御情報を伝達する制御平面(O-CU-CP)とトラフィック(Traffic)を伝達する使用者平面(O-CU-UP)とに分離されており、知能型基地局制御装置20から伝達された制御命令を遂行する。
【0060】
DU(又はO-DU)は、無線リンク制御(Radio Link Control)、媒体アクセス制御(Medium Access Control)階層のリアルタイムL2(レイヤ2)機能及び基底帯域(Baseband)信号処理を担当する。
【0061】
また、単一のDU(例:DU1)には複数のCell(例:Cell A,B,C)が連結されることができ、DU(例:DU1)で各Cell(例:Cell A,B,C)のconfiguration/schedulingなどを管理する。
【0062】
すなわち、DU(例:DU1)は、下位連動されている各Cell(例:Cell A,B,C)に対するCSI-RS関連リソース位置(Time domain & Frequency domain)を割り当て及び管理する機能を担当する。
【0063】
上述のように、DU(又はO-DU)の上位レイヤにおいて装備(例:CU、RIC、SMOなど)間で連動動作する構造を有するOpen RANシステムでは、DU(又はO-DU)の上位レイヤ(例:CU、RIC、SMOなど)を活用して下位のDUを制御する構造を有するため、本発明を適用する場合、活用度及び効果が大きいはずである。
【0064】
もちろん、本発明は、O-RANシステムへの適用に限定されず、多様な構造の無線移動通信システム環境に適用可能である。
【0065】
以下、図2を参照して、本発明で提案する動的なCSI-RS割り当て技術を実現するための参照信号割り当て制御装置100の構成を具体的に説明する。
【0066】
具体的な説明に先立って、本発明は、4G(LTE)、5G(NR)、今後の6Gなどに適用されることができる。
【0067】
ただし、以下の説明では、説明の便宜上、5G(NR)規格を基にして、本発明の特徴及び多様な実施例を説明するようにする。
【0068】
図2に示されているように、本発明の実施例に係る参照信号割り当て制御装置100は、情報管理部110、干渉報告受信部120、制御部130を含んで構成されることができる。
【0069】
このような参照信号割り当て制御装置100の構成全体ないしは少なくとも一部は、ハードウェアモジュール形態又はソフトウェアモジュール形態で具現されてもよく、ハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールとの組み合わせ形態で具現されてもよい。
【0070】
ここで、ソフトウェアモジュールとは、例えば、参照信号割り当て制御装置100内で演算を制御するプロセッサによって実行される命令語として理解されることができ、このような命令語は、参照信号割り当て制御装置100内のメモリに搭載された形態を有してもよい。
【0071】
結局、本発明の実施例に係る参照信号割り当て制御装置100は、上述の構成を通して、本発明で提案する動的なCSI-RS割り当て技術を実現する。
【0072】
一方、本発明がO-RANシステムに適用される場合と仮定すると、本発明の参照信号割り当て制御装置100は、DU(又はO-DU)の上位レイヤ(例:CU、RIC、SMOなど)に具現されてもよく、本発明の参照信号割り当て制御装置100内の一部構成(機能)は、DU(又はO-DU)の上位レイヤ(例:CU、RIC、SMOなど)に分散具現されてもよい。
【0073】
ただし、以下の説明では、説明の便宜上、発明の参照信号割り当て制御装置100がRIC20に具現されたものを実施例として言及し説明する。
【0074】
以下、参照信号割り当て制御装置100内の各構成について、より具体的に説明することにする。
【0075】
情報管理部110は、多数のDUから各DUで制御するセル別の参照信号伝送位置が含まれたセル別の参照信号情報を周期的に収集する機能を担当する。
【0076】
例えば、情報管理部110は、周期的に多数のDU(例:DU1,2,3,...)にセル別CSI-RS情報を要請して回答を受け取る方式で、多数のDUからセル別の参照信号情報を周期的に収集することができる。
【0077】
よって、情報管理部110は、多数のDU(例:DU1,2,3,...)から各DU(例:DU1)が自身の各Cell(例:Cell A,B,C)でそれぞれ割り当て及び制御しているCSI-RS伝送位置(Time domain & Frequency domain)が含まれたリアルタイムのセル別CSI-RS情報を周期的に収集/保存することができる。
【0078】
これにより、情報管理部110は、多数のDU(例:DU1,2,3,...)別に、セル(例:Cell A,B,C,...,H,I,...)別CSI-RS情報を最新の情報に保存/アップデート/管理することができる。
【0079】
また、情報管理部110は、上述の周期的な情報収集動作に基づいて、削除されるセルの有無を確認することができる。
【0080】
一例を挙げれば、情報管理部110は、上述のように多数のDU(例:DU1,2,3,...)から各DU別にセル別CSI-RS情報を収集する過程で、周期が到来したがCSI-RS情報が伝達/収集できないセルがあれば、該当セルを削除されたセルとして確認することができる。
【0081】
または、情報管理部110は、上述のように多数のDU(例:DU1,2,3,...)から各DU別にセル別CSI-RS情報を収集する過程で、周期が到来したがCSI-RS情報が伝達/収集できない回数が予め設定されたN回(例:3回)発生したセルがあれば、該当セルを削除されたセルとして確認することができる。
【0082】
この場合、情報管理部110は、管理しているセル(例:Cell A,B,C,...,H,I,...)別CSI-RS情報から削除確認されたセルのCSI-RS情報を削除することにより、下位のDU(例:DU1,2,3,...)別にセル(例:Cell A,B,C,...,H,I,...)別CSI-RS情報を最新の情報にアップデート/管理することができる。
【0083】
干渉報告受信部120は、セルに対して、上記セルのDUと連動しない他セルによる干渉報告を受信する機能を担当する。
【0084】
このとき、干渉報告は、上記セルのDUから受信され、上記DUで制御するセル別にスロット(Slot)単位の伝送データ干渉有無を確認した結果による干渉スロット及び干渉周期を含んで伝達されるレポートであり得る。
【0085】
多数のDU(例:DU1,2,3,...)のうちDU1を言及して具体的に説明すれば、上述のように、DU1は、自身の各Cell(例:Cell A,B,C)でそれぞれ割り当て及び制御しているCSI-RS伝送位置が含まれたリアルタイムのセル別CSI-RS情報を、本発明の参照信号割り当て制御装置100(例:RIC20)に周期的に伝達することができる。
【0086】
一方、本発明で、DU1は、自身の各Cell(例:Cell A,B,C)別に、伝送データに対してCSI-RSによる干渉が存在するか否か(以下、伝送データ干渉有無)を推定して確認することができる。
【0087】
具体的に説明すれば、DU1は、自身の各Cell(例:Cell A,B,C)別に、スロット(Slot)単位の伝送データ干渉有無を推定/確認することができ、このような推定/確認過程でHARQ(hybrid automatic repeat request)基盤のBLER(Block Error Rate)を活用することができる。
【0088】
一般的に、DUでは、伝送データに対するACK/NACK基盤のHARQ動作機能を有し、このようなHARQ動作を活用してSlot別BLERを計算することができる。
よって、本発明で、DU1は、自身の各Cell(例:Cell A,B,C)別に、計算されるSlot別BLERを基にTarget BLERよりも大きいBLERが発生するSlotがあるか否か、このような干渉が発生(Target BLERよりも大きいBLERが発生)する周期を把握することができる。
【0089】
図3A図3Bを参照して具体的に説明すれば、図3Aに示されているように、DU1のセル(例:Cell C)と隣接して、他DU(例:DU3)によって制御されCSI-RS(例:NZP-CSI-RS)を20ms周期でSlot#5位置に割り当てている他セル(例:Cell G)が存在すると仮定する。
【0090】
この場合、図3Bに示されているように、DU1のセル(例:Cell C)では、隣接した他セル(例:Cell G)のCSI-RS(例:NZP-CSI-RS)と同一のリソース位置、すなわち20ms周期のSlot#5位置から伝送するデータに干渉が発生するはずである。
【0091】
よって、DU1は、自身のCell Cに対して20ms周期のSlot#5位置で周期的にTarget BLERよりも大きいBLERが発生することを把握することができる。
【0092】
この場合、本発明で、DU1は、自身の各Cell(例:Cell A,B,C)のうち20ms周期のSlot#5位置で伝送データ干渉が確認されたサービングセル(例:Cell C)に対して伝送データ干渉が存在することを推定/確認することができ、これに係る干渉報告を生成して本発明の参照信号割り当て制御装置100(例:RIC20)に伝達することができる。
【0093】
このように、本発明の参照信号割り当て制御装置100(例:RIC20)に伝達される干渉報告は、伝送データ干渉が存在するものとして確認されたセル(例:Cell C)のDU(例:DU1)から受信され、確認された伝送データ干渉に対する干渉スロット及び干渉周期(例:20ms周期のSlot#5)を含むことができる。
【0094】
一方、本発明で、DU1は、自身のサービングセル(例:Cell C)に対して伝送データ干渉を引き起こす他セルが自身の下位にあるセル(例:Cell B又はC)の場合ならば、予め該当セル(例:Cell B又はC)のCSI-RSに関する情報が分かっているため、本発明による以降の動作を遂行せず、既存方式と同様にサービングセル(例:Cell C)に対するZP-CSI-RSを割り当てることができるはずである。
【0095】
よって、本発明で、DU1は、自身のサービングセル(例:Cell C)に対して伝送データ干渉を引き起こす他セルが自身と連動するセルではない場合にだけ、これに係る干渉報告を生成及び伝達することができる。
【0096】
上述のような方式で、本発明では、DU1をはじめ多数のDU(例:DU1,2,3,...)それぞれが、伝送データ干渉が確認されるサービングセルに対する干渉報告を生成及び伝達することができる。
【0097】
よって、干渉報告受信部120は、多数のDU(例:DU1,2,3,...)のうち伝送データ干渉が確認されるセル(例:Cell C)のDU(例:DU1)から、該当セル(例:Cell C)に対する干渉報告、特にDU(例:DU1)と連動しない他セルによる干渉報告を受信することができる。
【0098】
制御部130は、干渉報告受信部120を介して受信した干渉報告に係る参照信号情報を上記セルのDUに伝達し、上記DUが上記伝達された情報を基に上記セルに対する干渉回避用参照信号の割り当てを遂行することができるようにする機能を担当する。
【0099】
説明の便宜のために、上述で図3A及び図3Bを参照して説明した実施例のように、他セル(Cell G)のCSI-RS(例:NZP-CSI-RS)によって、Cell Cで20ms周期のSlot#5位置で周期的に伝送データ干渉が発生する状況、またDU1がこれに係る干渉報告(例:20ms周期のSlot#5)を伝達した状況を言及して引き続き説明する。
【0100】
制御部130は、干渉報告受信部120を介してDU1から干渉報告(例:20ms周期のSlot#5)を受信する場合、受信した干渉報告(例:20ms周期のSlot#5)に係る参照信号情報をDU1に伝達することができる。
【0101】
このように制御部130は、受信した干渉報告(例:20ms周期のSlot#5)に係る参照信号情報をDU1に伝達することにより、DU1をして伝達された情報を基にCell Cに対する干渉回避用参照信号の割り当てを遂行させることができる。
【0102】
このとき、干渉回避用参照信号は、ZP-CSI-RS(Zero Power-Channel State Information-Reference Signal)又はNZP(Non-Zero Power)-CSI-RSであり得る。
【0103】
一実施例を説明すれば、制御部130は、多数のDU(例:DU1,2,3,...)別に収集したセル(例:Cell A,B,C,...,H,I,...)別の参照信号情報のうち、今回の干渉報告(例:20ms周期のSlot#5)によって特定されるセルの参照信号情報をCell CのDU1に伝達することができる。
【0104】
先に説明したように、情報管理部110では、多数のDU(例:DU1,2,3,...)別にセル(例:Cell A,B,C,...,H,I,...)別の参照信号情報、すなわち、CSI-RS情報を最新にアップデート/管理している。
【0105】
よって、制御部130は、干渉報告受信部120を介してDU1から干渉報告(例:20ms周期のSlot#5)を受信した場合、DU(例:DU1,2,3,...)別に管理されるセル(例:Cell A,B,C,...,H,I,...)別CSI-RS情報から今回の干渉報告(例:20ms周期のSlot#5)によって特定されるセルのCSI-RS情報を抽出してCell CのDU1に伝達することができる。
【0106】
より具体的には、制御部130は、DU(例:DU1,2,3,...)別に管理されるセル(例:Cell A,B,C,...,H,I,...)別CSI-RS情報から、DU1ではない他DU(例:DU 2,3,...)によって制御され今回の干渉報告(例:20ms周期のSlot#5)による干渉スロット(例:Slot#5)及び干渉周期(例:20ms周期)とマッチングされる特定セルのCSI-RS情報を抽出し、Cell CのDU1に伝達することができる。
【0107】
図3A及び図3Bを参照して説明した実施例の状況ならば、制御部130は、DU(例:DU1,2,3,...)別に管理されるセル(例:Cell A,B,C,...,H,I,...)別CSI-RS情報から、DU1ではない他DU(例:DU2,3,...)によって制御され今回の干渉報告(例:20ms周期のSlot#5)による干渉スロット(例:Slot#5)及び干渉周期(例:20ms周期)とマッチングされる特定セルのCSI-RS情報として、Cell GのCSI-RS情報を抽出及びDU1に伝達することができる。
【0108】
この他にも、干渉報告にセルを識別することができる別途のセル識別子が含まれることができれば、制御部130は、DU(例:DU1,2,3,...)別に管理されるセル(例:Cell A,B,C,...,H,I,...)別CSI-RS情報から、今回の干渉報告(例:20ms周期のSlot#5、セル識別子)のセル識別子による特定セルのCSI-RS情報を抽出及びCell CのDU1に伝達することもできる。
【0109】
よって、Cell GでCSI-RSとしてNZP-CSI-RSを割り当て及び使用している場合ならば、自身のサービングセル(Cell C)に対する干渉報告を伝達したDU1には、Cell GのNZP-CSI-RS伝送位置が含まれたCSI-RS情報が返信/伝達されることができる。
【0110】
このようになれば、DU1は、自身と連動しないDU3のCell Gに対するCSI-RS情報(NZP-CSI-RS伝送位置を含む)を確保することができるようになり、これを用いて図4Aのように自身のサービングセル、すなわちCell Cに対するZP-CSI-RSを同一伝送位置(例:20ms周期のSlot#5)に割り当てることができる。
【0111】
よって、図4Bに示されているように、DU1のCell Cでは、DU1と連動しないDU3の下位にあるCell GのNZP-CSI-RSと同一のリソース位置、すなわち20ms周期のSlot#5位置をZP-CSI-RS伝送に割り当て/利用することにより、該当位置で発生していた伝送データに対する干渉を除去/回避することができる。
【0112】
もし、Cell GでCSI-RSとしてZP-CSI-RSを割り当て及び使用している場合ならば、本発明で、DU1は、自身と連動しないDU3のCell Gに対するCSI-RS情報を確保することができるようになり、Cell Gに対するCSI-RS情報(ZP-CSI-RS伝送位置を含む)を用いて自身のサービングセル、すなわちCell Cに対するNZP-CSI-RSを同一伝送位置に割り当てる方式で、最適のCSI-RSを割り当て干渉を回避することができるようになる。
【0113】
以上、説明したように、本発明によれば、DU及びDUの上位レイヤでの具体的な技術具現を通して、同一のDUと連動しないセル間でも各セルから伝送されるCSI-RSの位置をリアルタイムで把握しZP-CSI-RS割り当てに利用できるようにすることが可能である。
【0114】
さらに、制御部130は、情報管理部110の情報収集動作を根拠として削除されるセルが確認される場合、削除確認されたセルのCSI-RS情報をZP-CSI-RS割り当てに利用しているDUに、上記削除確認されたセルの参照信号情報の利用を解除させる情報を伝達することができる。
【0115】
先に説明したように、情報管理部110は、管理しているセル(例:Cell A,B,C,...,H,I,...)別CSI-RS情報から削除確認されたセルのCSI-RS情報を削除することにより、下位のDU(例:DU1,2,3,...)別にセル(例:Cell A,B,C,...,H,I,...)別CSI-RS情報を最新の情報にアップデート/管理することができる。
【0116】
制御部130は、上述のように情報管理部110で削除確認されたセルのCSI-RS情報を削除する動作から、削除されるセルを確認することができる。
【0117】
削除確認されたセルがCell Gの場合の実施例で説明すれば、制御部130は、削除されるセルとしてCell Gを確認する場合、削除確認されたCell GのCSI-RS情報をZP-CSI-RS割り当てに利用しているDU、例えば上述のDU1に、削除確認されたCell GのCSI-RS情報利用を解除させる情報を伝達することができる。
【0118】
例えば、制御部130は、削除確認されたCell GのCSI-RS情報をZP-CSI-RS割り当てに利用しているDU1に、既に伝達したCell GのCSI-RS情報をアップデートする方式でCell GのCSI-RS情報利用を解除させることができる。
【0119】
又は、制御部130は、削除確認されたCell GのCSI-RS情報をZP-CSI-RS割り当てに利用しているDU1に、Cell GのCSI-RS情報利用を解除させる制御情報を伝達することができる。
【0120】
このようになれば、本発明で、DU1は、CSI-RS情報のアップデート又は制御情報の伝達によってCell GのCSI-RS情報利用を解除することにより、Cell GのCSI-RS情報(NZP-CSI-RS伝送位置を含む)を用いて自身のサービングセル、すなわちCell Cに対して既に割り当てていたZP-CSI-RS割り当てを解除した後、該当リソースをデータ伝送に活用することができるため、不必要なZP-CSI-RS割り当てを減らすことができるようになる。
【0121】
さらに、図2に示されているように、本発明の実施例に係る分散ユニット(DU:Distributed Unit)200は、情報確保部210、割り当て遂行部220を含むことができる。
【0122】
情報確保部210は、DU200のセルに対して、CSI-RSによる干渉を引き起こす他DUのセルに対するCSI-RS情報を確保する機能を担当する。
【0123】
具体的に、情報確保部210は、上記セルに対する干渉報告をDU200の上位レイヤに伝達して返信を受け取る方式で、上記他DUのセルに対するCSI-RS情報を確保することができる。
【0124】
このとき、伝達する干渉報告は、DU200で制御するセル別にスロット(Slot)単位の伝送データ干渉有無を確認した結果による干渉スロット及び干渉周期を含むことができる。
【0125】
本発明のDU200が上述のDU1である場合と仮定して具体的な実施例を説明すれば、図3Aに示されているように、DU200のセル(例:Cell C)と隣接して、他DU(例:DU3)によって制御されCSI-RS(例:NZP-CSI-RS)を20ms周期でSlot#5位置に割り当てている他セル(例:Cell G)が存在すると仮定することができる。
【0126】
この場合、DU200のセル(例:Cell C)では、隣接した他セル(例:Cell G)のCSI-RS(例:NZP-CSI-RS)と同一のリソース位置、すなわち20ms周期のSlot#5位置から伝送するデータに干渉が発生するはずである。
【0127】
よって、本発明のDU200は、自身の各Cell(例:Cell A,B,C)のうち20ms周期のSlot#5位置で伝送データ干渉が確認されたサービングセル(例:Cell C)に対して伝送データ干渉が存在することを推定/確認することができ、これに係る干渉報告を生成してDU200の上位レイヤ(例:参照信号割り当て制御装置100)に伝達することができる。
【0128】
このように、本発明のDU200が伝達する干渉報告は、伝送データ干渉が存在するものとして確認されたセル(例:Cell C)に対する干渉スロット及び干渉周期(例:20ms周期のSlot#5)を含むことができる。
【0129】
よって、情報確保部210は、干渉報告の伝達を受けたDU200の上位レイヤ(例:参照信号割り当て制御装置100)から今回の干渉報告に係る他DU(例:DU3)の他セル(例:Cell G)に対するCSI-RS情報の伝達/返信を受け取る方式で、他DU(例:DU3)の他セル(例:Cell G)に対するCSI-RS情報(例:NZP-CSI-RS伝送位置を含む)を確保することができる。
【0130】
割り当て遂行部220は、情報確保部210で確保した情報を基に、上記セルに対する干渉回避用参照信号、すなわちZP-CSI-RS割り当てを遂行する。
【0131】
上述のように本発明のDU200が上述のDU1である場合と仮定して具体的な実施例を説明すれば、本発明のDU200は、自身と連動しないDU3のCell Gに対するCSI-RS情報(NZP-CSI-RS伝送位置を含む)を情報確保部210を介して確保することができる。
【0132】
よって、割り当て遂行部220は、確保したDU3のCell Gに対するCSI-RS情報(NZP-CSI-RS伝送位置を含む)を用いて、図4Aのように自身のCell Cに対するZP-CSI-RSを同一伝送位置(例:20ms周期のSlot#5)に割り当てることができる。
【0133】
さらに、図2に示されているように、本発明の実施例に係る無線装置(RU:Radio Unit)300は、DU200と連動する。
【0134】
このような本発明の実施例に係るRU300は、参照信号伝送部310を含むことができる。
【0135】
参照信号伝送部310は、DU200と連動しない他セルのCSI-RSと同一のリソース位置から干渉回避用参照信号を伝送して、上記リソース位置で発生していた上記他セルのCSI-RSと伝送データとの間の干渉が回避されるようにする機能を担当する。
【0136】
上述のように、DU200が上述のDU1であり、本発明のRU300がCell Cである場合と仮定して具体的な実施例を説明すれば、図3Aに示されているように、RU300(Cell C)と隣接して、他DU(例:DU3)によって制御されCSI-RS(例:NZP-CSI-RS)を20ms周期でSlot#5位置に割り当てている他セル(例:Cell G)が存在すると仮定することができる。
【0137】
この場合、RU300(Cell C)では、隣接した他セル(例:Cell G)のCSI-RS(例:NZP-CSI-RS)と同一のリソース位置、すなわち20ms周期のSlot#5位置から伝送するデータに干渉が発生するはずである。
【0138】
よって、本発明のRU300(Cell C)、特に参照信号伝送部310は、DU200と連動しないDU3の他セルであるCell GのCSI-RSと同一のリソース位置、すなわち20ms周期のSlot#5位置から干渉回避用参照信号(ZP-CSI-RS)を伝送することにより、該当リソース位置で発生していたCell GのCSI-RSとCell Cの伝送データとの間の干渉(RSとPDSCHとの間の干渉)が回避されるようにすることができる。
【0139】
また、本発明のRU300(Cell C)、特に参照信号伝送部310は、上記他セル(例:DU3のCell G)が削除される場合、該当リソース位置(例:20ms周期のSlot#5位置)からのZP-CSI-RS伝送を解除して、該当リソース位置がデータ伝送に利用されることができるようにする。
【0140】
以上、説明したように、本発明によれば、DU及びDUの上位レイヤでの具体的な技術具現を通して、同一のDUと連動しないセル間でも各セルから伝送されるCSI-RSの位置をリアルタイムで把握しZP-CSI-RS割り当てに利用できるようにすることが可能である。
【0141】
これにより、本発明によれば、動的に変化する無線環境を考慮して、ZP-CSI-RS割り当ての乱用によりデータ伝送のために使用可能なリソースが減少する状況を最小化するとともに、RSとPDSCHとの間の干渉も最小化することができる効果、これにより伝送性能を向上させる効果を導き出すことができる。
【0142】
以下、図5を参照して、本発明の一実施例に係る参照信号割り当て制御装置の動作方法を説明する。説明の便宜上、図2に示されている参照番号100を言及して説明する。
【0143】
本発明の実施例に係る参照信号割り当て制御装置の動作方法において、参照信号割り当て制御装置100は、多数のDU別に、各DUで制御するセル別CSI-RS情報を周期的に収集することができる(S10)。
【0144】
例えば、参照信号割り当て制御装置100は、周期的に多数のDU(例:DU1,2,3,...)にセル別CSI-RS情報を要請して応答を受け取る方式で、多数のDUからセル別の参照信号情報を周期的に収集することができる。
【0145】
本発明の実施例に係る参照信号割り当て制御装置の動作方法において、参照信号割り当て制御装置100は、多数のDU(例:DU1,2,3,...)別に、各DU(例:DU1)が自身の各Cell(例:Cell A,B,C)でそれぞれ割り当て及び制御しているCSI-RS伝送位置(Time domain & Frequency domain)が含まれたリアルタイムのセル別CSI-RS情報を周期的に収集して保存することにより、下位のDU(例:DU1,2,3,...)別にセル(例:CellA,B,C,...,H,I,...)別CSI-RS情報を最新の情報にアップデート/管理することができる(S10)。
【0146】
一方、本発明の実施例に係る参照信号割り当て制御装置の動作方法において、参照信号割り当て制御装置100は、上述のように多数のDU(例:DU1,2,3,...)から各DU別にセル別CSI-RS情報を収集する過程で、周期が到来したがCSI-RS情報が伝達/収集できないセルがあれば、該当セルを削除されたセルとして確認することができる(S20 Yes)。
【0147】
本発明の実施例に係る参照信号割り当て制御装置の動作方法において、参照信号割り当て制御装置100は、削除されたセル(例:Cell G)が確認されたら(S20 Yes)、削除確認されたCell GのCSI-RS情報をZP-CSI-RS割り当てに利用しているDUに、削除確認されたCell GのCSI-RS情報利用を解除させる情報を伝達することができる(S30)。
【0148】
削除確認されたセルがCell Gである場合の実施例で説明すれば、参照信号割り当て制御装置100は、削除確認されたCell GのCSI-RS情報をZP-CSI-RS割り当てに利用しているDU1に、既に伝達したCell GのCSI-RS情報をアップデートする方式でCell GのCSI-RS情報利用を解除させるか、又は、Cell GのCSI-RS情報利用を解除させる制御情報を伝達することができる(S30)。
【0149】
このようになれば、本発明で、DU1は、CSI-RS情報のアップデート又は制御情報の伝達によってCell GのCSI-RS情報利用を解除することにより、Cell GのCSI-RS情報(NZP-CSI-RS伝送位置を含む)を用いて自身のサービングセル、すなわちCell Cに対して既に割り当てていたZP-CSI-RS割り当てを解除した後、該当リソースをデータ伝送に活用することができるため、不必要なZP-CSI-RS割り当てを減らすことができるようになる。
【0150】
引き続き説明すれば、本発明の実施例に係る参照信号割り当て制御装置の動作方法において、参照信号割り当て制御装置100は、干渉報告が受信されるセルがあるか確認する(S50)。
【0151】
多数のDU(例:DU1,2,3,...)のうちDU1を言及して具体的に説明すれば、本発明で、DU1は、自身の各Cell(例:Cell A,B,C)別に、伝送データに対してCSI-RSによる干渉が存在するか否か(以下、伝送データ干渉有無)を推定/確認することができる(S40)。
【0152】
S40段階については、後述の図6を参照した説明(S41~S43)で具体的に説明する。
【0153】
本発明で、DU1は、自身の各Cell(例:Cell A,B,C)のうち伝送データ干渉の存在が推定/確認されるセル(例:Cell C)があれば、該当サービングセル(例:Cell C)について確認された伝送データ干渉に対する干渉スロット及び干渉周期(例:20ms周期のSlot#5)が含まれた干渉報告を生成及び本発明の参照信号割り当て制御装置100(例:RIC20)に伝達することができる(S40)。
【0154】
よって、本発明の実施例に係る参照信号割り当て制御装置の動作方法において、参照信号割り当て制御装置100は、干渉報告が受信されるセル、例えばCell Cがあると確認されれば(S50 Yes)、DU(例:DU1,2,3,...)別に既に管理されているセル(例:Cell A,B,C,...,H,I,...)別CSI-RS情報から今回の干渉報告(例:20ms周期のSlot#5)によって特定されるセルのCSI-RS情報を抽出及びCell CのDU1に伝達することができる(S60)。
【0155】
より具体的には、参照信号割り当て制御装置100は、DU(例:DU1,2,3,...)別に既に管理されているセル(例:CellA,B,C,...,H,I,...)別CSI-RS情報のうち、DU1ではない他DU(例:DU2,3,...)によって制御され今回の干渉報告(例:20ms周期のSlot#5)による干渉スロット(例:Slot#5)及び干渉周期(例:20ms周期)とマッチングされる特定セルのCSI-RS情報をCell CのDU1に伝達することができる。
【0156】
図3A及び図3Bで説明した実施例のように、他セル(Cell G)のCSI-RS(例:NZP-CSI-RS)によって、Cell Cで20ms周期のSlot#5位置で周期的に伝送データ干渉が発生する状況、またDU1がこれに係る干渉報告(例:20ms周期のSlot#5)を伝達した状況であれば、参照信号割り当て制御装置100は、今回の干渉報告(例:20ms周期のSlot#5)による干渉スロット(例:Slot#5)及び干渉周期(例:20ms周期)とマッチングされる特定セルのCSI-RS情報として、Cell GのCSI-RS情報を抽出及びDU1に伝達することができる。
【0157】
よって、Cell GでCSI-RSとしてNZP-CSI-RSを割り当て及び使用している場合であれば、自身のサービングセル(Cell C)に対する干渉報告を伝達したDU1には、Cell GのNZP-CSI-RS伝送位置が含まれたCSI-RS情報が返信/伝達されることができる。
【0158】
このようになれば、DU1は、自身と連動しないDU3のCell Gに対するCSI-RS情報(NZP-CSI-RS伝送位置を含む)を確保することができるようになり、これを用いて図4Aのように自身のサービングセル、すなわちCell Cに対するZP-CSI-RSを同一伝送位置(例:20ms周期のSlot#5)に割り当てることができる(S70)。
【0159】
よって、図4Bに示されているように、DU1のCell Cでは、DU1と連動しないDU3の下位にあるCell GのNZP-CSI-RSと同一のリソース位置、すなわち20ms周期のSlot#5位置をZP-CSI-RS伝送に割り当て/利用することにより該当位置で発生していた伝送データに対する干渉を除去/回避することができる(S70)。
【0160】
本発明の実施例に係る参照信号割り当て制御装置の動作方法において、参照信号割り当て制御装置100は、本発明のCSI-RS割り当て制御機能がオフにならない限り(S80 No)、上述のS10及びそれ以降の段階を引き続き遂行する。
【0161】
以下、図6を参照して、本発明の一実施例に係る分散ユニット(Distributed Unit,DU)での動作を説明する。説明の便宜上、上述の実施例のようにDU1を言及して説明する。
【0162】
本発明の一実施例によれば、DU1は、自身の各Cell(例:Cell A,B,C)別に、伝送データに対してCSI-RSによる干渉が存在するか否か(以下、伝送データ干渉有無)を推定/確認することができる(S41、S42)。
【0163】
具体的に、本発明の一実施例によれば、DU1は、自身の各Cell(例:Cell A,B,C)別に、HARQ動作を活用してSlot別BLERを計算し(S41)、計算したSlot別BLERを基にTarget BLERよりも大きいBLERが発生するSlotがあるか否か、このような干渉が発生(Target BLERよりも大きいBLERが発生)する周期を把握することができる(S42)。
【0164】
図3A及び図3Bを参照して具体的に説明すれば、図3Aに示されているように、DU1のセル(例:Cell C)と隣接して、他DU(例:DU3)によって制御されCSI-RS(例:NZP-CSI-RS)を20ms周期でSlot#5位置に割り当てている他セル(例:Cell G)が存在すると仮定する。
【0165】
この場合、図3Bに示されているように、DU1のセル(例:Cell C)では、隣接した他セル(例:Cell G)のCSI-RS(例:NZP-CSI-RS)と同一のリソース位置、すなわち20ms周期のSlot#5位置から伝送するデータに干渉が発生するはずであり、よって、DU1は自身のCell Cに対して20ms周期のSlot#5位置で周期的にTarget BLERよりも大きいBLERが発生することを把握することができる。
【0166】
この場合、本発明で、DU1は、自身の各Cell(例:Cell A,B,C)のうち20ms周期のSlot#5位置で伝送データ干渉が確認されたサービングセル(例:Cell C)に対して、伝送データ干渉が存在することを推定/確認することができ、これに係る干渉報告を生成して本発明の参照信号割り当て制御装置100(例:RIC20)に伝達することができる(S43)。
【0167】
このように、参照信号割り当て制御装置100(例:RIC20)に伝達される干渉報告は、伝送データ干渉が存在するものとして確認されたセル(例:Cell C)のDU(例:DU1)から受信され、確認された伝送データ干渉に対する干渉スロット及び干渉周期(例:20ms周期のSlot#5)を含むことができる。
【0168】
よって、本発明の実施例に係る参照信号割り当て制御装置の動作方法において、参照信号割り当て制御装置100は、図5を参照したS60段階を通して、DU(例:DU1,2,3,...)別に既に管理されているセル(例:Cell A,B,C,...,H,I,...)別CSI-RS情報のうち、DU1ではない他DU(例:DU2,3,...)によって制御され今回の干渉報告(例:20ms周期のSlot#5)による干渉スロット(例:Slot#5)及び干渉周期(例:20ms周期)とマッチングされる特定セルのCSI-RS情報をCell CのDU1に伝達することができる。
【0169】
よって、Cell GでCSI-RSとしてNZP-CSI-RSを割り当て及び使用している場合であれば、自身のサービングセル(Cell C)に対する干渉報告を伝達したDU1には、Cell GのNZP-CSI-RS伝送位置が含まれたCSI-RS情報が返信/伝達されることができる。
【0170】
この場合、本発明の一実施例によれば、DU1は、自身と連動しないDU3のCell Gに対するCSI-RS情報(NZP-CSI-RS伝送位置を含む)の返信/伝達を受けて確保することができるようになり、これを基に自身のサービングセル、すなわちCell Cに対するZP-CSI-RSを同一伝送位置(例:20ms周期のSlot#5)に割り当てることができる(S44)。
【0171】
一方、本発明の一実施例によれば、DU1は、ZP-CSI-RS割り当てに利用しているCSI-RS情報を利用解除させる伝達情報アップデートが存在するかを確認することができる(S45)。
【0172】
一例を挙げて、本発明の実施例に係る参照信号割り当て制御装置の動作方法において、参照信号割り当て制御装置100は、図5を参照したS30段階を通して、削除確認されたCell GのCSI-RS情報をZP-CSI-RS割り当てに利用しているDU1に、削除確認されたCell GのCSI-RS情報利用を解除させる情報を伝達/アップデートすることができる。
【0173】
このようになれば、本発明で、DU1は、CSI-RS情報のアップデートの存在を確認し(S45 Yes)、Cell GのCSI-RS情報利用を解除することにより、Cell GのCSI-RS情報(NZP-CSI-RS伝送位置を含む)を用いて自身のサービングセル、すなわちCell Cに対して既に割り当てていたZP-CSI-RS割り当てを解除した後、該当リソースをデータ伝送に活用することができるため(S46)、不必要なZP-CSI-RS割り当てを減らすことができるようになる。
【0174】
本発明の一実施例によれば、DU1は、参照信号割り当て制御装置100による制御機能のオフ前までは(S47 No)、上述のS41及びそれ以降の段階を引き続き遂行することができる。
【0175】
以上、説明したように、本発明によれば、DU及びDUの上位レイヤでの具体的な技術具現を通して、同一のDUと連動しないセル間でも各セルから伝送されるCSI-RSの位置をリアルタイムで把握しZP-CSI-RS割り当てに利用できるようにすることが可能である。
【0176】
これにより、本発明によれば、動的に変化する無線環境を考慮して、ZP-CSI-RS割り当ての乱用によりデータ伝送のために使用可能なリソースが減少する状況を最小化するとともに、CSI-RSとPDSCHとの間の干渉も最小化することができる効果、これにより伝送性能を向上させる効果を導き出すことができる。
【0177】
本発明の一実施例に係る参照信号割り当て制御装置の動作方法、すなわち動的なCSI-RS割り当て技術は、多様なコンピュータ手段を通して遂行可能なプログラム命令形態で具現されてコンピュータ読取可能媒体に記録されることができる。上記コンピュータ読取可能媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独で又は組み合わせて含むことができる。上記媒体に記録されるプログラム命令は、本発明のために特別に設計され構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア当業者に公知となっていて使用可能なものでもよい。コンピュータ読取可能記録媒体の例には、ハードディスク、フロッピーディスク及び磁気テープのような磁気媒体(magnetic media)、CD-ROM、DVDのような光記録媒体(optical media)、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体(magneto-optical media)、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して遂行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例には、コンパイラによって作られるもののような機械語コードだけでなくインタプリタなどを使ってコンピュータによって実行されることができる高級言語コードを含む。上記のハードウェア装置は、本発明の動作を遂行するために一つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成されることができ、その逆も同様である。
【0178】
以上、本発明を望ましい実施例を参照して詳しく説明したが、本発明が上記の実施例に限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱しない範囲で本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者ならば誰でも多様な変形又は修正が可能な範囲まで本発明の技術的思想が及ぶと言える。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6